JP2001339272A - 圧電共振子 - Google Patents

圧電共振子

Info

Publication number
JP2001339272A
JP2001339272A JP2000160755A JP2000160755A JP2001339272A JP 2001339272 A JP2001339272 A JP 2001339272A JP 2000160755 A JP2000160755 A JP 2000160755A JP 2000160755 A JP2000160755 A JP 2000160755A JP 2001339272 A JP2001339272 A JP 2001339272A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
vibration
fundamental wave
electrode
electrodes
piezoelectric substrate
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2000160755A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4593728B2 (ja
Inventor
Michiaki Nishimura
道明 西村
Takanori Maeno
隆則 前野
Sachiko Nishimura
祥子 西村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kyocera Corp
Original Assignee
Kyocera Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kyocera Corp filed Critical Kyocera Corp
Priority to JP2000160755A priority Critical patent/JP4593728B2/ja
Publication of JP2001339272A publication Critical patent/JP2001339272A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4593728B2 publication Critical patent/JP4593728B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Piezo-Electric Or Mechanical Vibrators, Or Delay Or Filter Circuits (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】より簡単で効果的に基本波を抑制できる厚み縦
振動で共振する3次高調波用の圧電共振子を提供する。 【解決手段】両主面が長方形状の圧電基板31と、該圧
電基板31の両主面の中央部に形成された一対の対向す
る振動電極32、33と、該振動電極32、33に電気
的に接続され、且つ圧電基板31の両主面の短辺に向け
てそれぞれ反対方向に引き出された引出電極35、36
とを具備する圧電共振子であって、圧電基板31の主面
における振動電極32、33の長辺側に、振動電極3
2、33と同一材料、同一厚みの第1基本波漏洩用導体
39を設けてなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、圧電基板の両主面
の中央部に対向する振動電極を有する圧電共振子に関す
るものであり、特に、厚み縦振動モードまたは厚み滑り
振動モードを用いた3次高調波用の圧電共振子に関する
ものである。
【0002】
【従来技術】一般に、厚み縦振動モードまたは厚み滑り
振動モードを用いた圧電共振子は、図6に示すように、
圧電基板1の両主面の中央部に、対向するように振動電
極2、3を形成し、これらの振動電極2、3に、圧電基
板1の両主面の短辺に向けてそれぞれ反対方向に引き出
された引出電極5、6を接続して構成されており、対向
した振動電極2、3によって厚み縦または厚み滑り振動
が励振されて厚み縦の基本周波数、あるいは3次高調波
などに基づいて共振特性を発現していた。
【0003】厚み縦振動厚み滑り振動を用いた圧電共振
子の共振周波数は圧電基板1の厚みに反比例するため、
一般的な圧電材料で数10MHzの共振周波数をもつ圧
電共振子を実現するためには、基本周波数を用いる場合
で100μm以下の薄い圧電基板1を作製する必要があ
る。従って共振周波数が高くなると圧電共振子の作製が
困難になる為、共振周波数が高い圧電共振子を作製する
場合は、3次高調波などの高調波のモードを使用するこ
とが一般的に行われている。
【0004】しかしながら、通常の設計では、一般的に
高調波の振動よりも基本振動のほうが強く励振されてし
まうため、高調波で正しく励振させるためには高調波の
インピーダンスピークを少なくとも基本振動よりも相対
的に大きくする設計が要求される。このため高調波を用
いる場合、出力側に高調波の周波数への同調回路を設け
て基本周波数で発振せずに、高調波で発振するようにし
ていた。しかしながら、小型化、低コスト化のため同調
回路を用いる必要のない圧電共振子が望まれていた。
【0005】従来、基本振動の広がりが若干高調波より
広いことを利用して、振動電極の周りに基本振動のみを
減衰させる減衰材料を塗布した水晶振動子が提案されて
いる。このような水晶振動子として、特開平9−139
651号公報には、ATカットの水晶片の主面に金属を
配置した厚み滑り振動モードで励振する水晶振動子が開
示され、基本振動を抑制して3次高調波で同調回路なし
に振動させる構造が開示されている。
【0006】この公報に開示された水晶振動子は、図7
に示すように、ATカット水晶片11の両主面の中央部
にそれぞれ設けられた四角形状の振動電極12、13
と、該振動電極12、13にそれぞれ接続され、主面の
長さ方向に引き出された引出電極15、16と、振動電
極12、13から水晶片1の主面の幅方向に所定間隔を
置いて形成された基本波抑制電極17とから構成されて
いる。
【0007】これは、振動の広がりが比較的大きい基本
波と、振動の広がりが比較的小さい高調波との、振動の
広がりの差を利用して、基本波のみを抑制しようという
ものである。
【0008】そして、この基本波抑制電極17は、基本
波の振動を抑制する目的で、振動電極12、13よりも
膜厚を厚くしたり、質量の大きな物質を蒸着することに
より大きな質量を得るようにしている。また、この公報
には、他の水晶振動子の例として、水晶片11の両主面
で対向する基本波抑制電極17同士を主面の幅方向の端
面を通して導通させ、基本波を抑制させることが開示さ
れている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この基
本波抑制電極17に余分な質量を加える目的で、膜厚を
振動電極12、13より厚くしたり、基本波抑制電極1
7を質量の大きな異なる物質で蒸着して形成していたた
め、このような基本波抑制電極17を形成するために
は、余分な樹脂の塗布工程や蒸着などのプロセスを必要
とし、また基本波抑制電極17を形成する際の、膜厚等
の精度がばらつき、当初予定した特性が得難く、歩留ま
り悪化を引き起こすという問題があった。
【0010】このように、基本波と高調波の振動モード
にある広がりの差のみを利用して基本波のみを抑制し、
高調波を抑制しない構造とすることは、特に周波数の高
い共振子においては精度の高い基本波抑制電極形状の形
成や樹脂の塗布技術を要求することから、実施すること
が困難であった。
【0011】また、特開平9−139651号公報の水
晶振動子では、振動電極間から漏出してくる基本波は抑
制できるものの、振動電極間に留まっている基本波を積
極的に漏出させることはできないという問題があった。
【0012】本発明は、より簡単でかつ効果的に基本波
を抑制でき、厚み縦振動または厚み滑り振動モードで共
振する高調波用の圧電共振子を提供することを目的とす
るものである。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明の圧電共振子は、
両主面が長方形状の圧電基板と、該圧電基板の両主面の
中央部に形成された一対の対向する振動電極と、該振動
電極に電気的に接続され、且つ前記圧電基板の両主面の
短辺に向けてそれぞれ反対方向に引き出された引出電極
とを具備する圧電共振子であって、前記圧電基板の主面
の長辺と、前記振動電極との間に、前記振動電極と同一
材料、同一厚みの第1基本波漏洩用導体を設けてなるも
のである。
【0014】このような構成を採用することにより、元
々エネルギーが漏れ易く減衰され易いリップルの原因と
なる振動だけでなく、比較的エネルギー閉じ込めが良好
で、振動電極回りに樹脂等を付けることによっても減衰
され難い基本振動も、所望の振動(3次高調波)に影響
を与えることなく、第1基本波漏洩用導体を介して圧電
基板の長辺(端面)まで漏洩させることができ、振動電
極によって励振された基本波と、長辺の端面から反射す
る漏洩波(基本波)との干渉をおこさせ、基本波振動モ
ードの振幅のピークを振動電極の外側に出してやること
ができ、これによって基本波の振動によるインピーダン
スピークを抑制することができる。
【0015】即ち、従来、振動電極の周りに複数の導電
体を設けた圧電共振子もあるが、これらは、元々漏れ易
くてリップルの原因となる振動をより漏れ易くし、この
振動を圧電基板の保持部材を介して外部に導き、振動の
大きさを比較的小さくすることで、インピーダンス上の
リップルを消去しようとするものであるが、このような
圧電共振子では、比較的エネルギーが振動電極の間に閉
じ込められ易い基本波を減衰させることは困難であっ
た。
【0016】また、従来の厚み縦振動を用いた3次高調
波用の圧電共振子では、図8に示すように、基本振動成
分20と3次高調波振動成分21とが、圧電基板の中央
部の振動電極付近で重なって存在しており、振動電極に
エネルギーが比較的閉じ込められ易い余分な基本振動
は、振動電極から漏れ難いが、本発明では、振動電極と
同一材料、同一厚みを有する第1基本波漏洩用導体を、
振動電極と長辺との間に設けたので、図3に示すよう
に、エネルギーが振動電極間に強く閉じ込められる所望
の振動(3次高調波)は、そのまま振動電極間に閉じ込
められるものの、所望の振動よりも弱く閉じ込められる
リップルの原因となる振動(基本振動)は、電位差が異
なる第1基本波漏洩用導体を介して、圧電基板の長辺端
面まで導かれ、振動電極からの基本波と、長辺の端面か
ら反射する反射基本波とを、第1基本波漏洩用導体にお
いて干渉させ、基本振動によるインピーダンスピークを
小さくできる。
【0017】また、同一材料、同一厚みを持った第1基
本波漏洩用導体を用いる為、振動電極、引出電極を形成
するプロセスで、振動電極、引出電極と基本波漏洩用導
体を一括して形成することができ、同一プロセスで形成
する為に高い精度で基本波漏洩用導体を容易に作製でき
る。振動電極から基本波を分離するには、第1基本波漏
洩用導体の長さを振動電極と同一長さとすることが望ま
しい。
【0018】また、本発明の圧電共振子は、その圧電基
板の幅をW、厚みをt、第1基本波漏洩用導体の幅をB
としたときに、W−2B/t≦2.4の関係を満足する
ことが望ましい。このような寸法とすることにより、従
来、圧電基板の中央部の振動電極付近で3次高調波振動
と重なって存在していた基本振動ピークが、振動電極か
ら長辺側に移動し易くなり、3次高調波振動と基本振動
が分離する。このため、振動電極から基本波の振動ピー
クを長辺方向にはずすことができ、基本振動によるイン
ピーダンスピークをさらに低減できる。
【0019】さらに、振動電極の第1基本波漏洩用導体
側に、凹部を形成してなることが望ましい。このような
構成を採用することにより、基本振動成分が振動電極に
かかる面積をさらに小さくでき、その結果として、基本
波のインピーダンスを小さくすることができる。
【0020】また、振動電極と、該振動電極に接続され
た引出電極の引出方向とは反対側の短辺との間に、前記
振動電極と同一材料、同一厚み、同一幅を有する第2基
本波漏洩用導体を設けることにより、長手方向の撓みや
曲げ振動が短辺方向に漏洩しやすくなり、短辺にある圧
電基板の保持部材を介して振動エネルギーが漏れたり、
これらのモードに起因するリップルが基本波のインピー
ダンス特性に多発し、この結果、基本波のインピーダン
ス特性をさらに悪化させることができる。
【0021】
【発明の実施の形態】本発明の圧電共振子は、図1に示
すように、圧電基板31の両主面の中央部に、対向する
ように振動電極32、33を形成し、これらの振動電極
32、33に、圧電基板31の両主面の短辺に向けてそ
れぞれ反対方向に引き出された引出電極35、36を接
続して構成されている。
【0022】そして、圧電基板31の主面における振動
電極32、33の長辺側には、振動電極32、33と同
一材料、同一厚みの第1基本波漏洩用導体39が設けら
れている。第1基本波漏洩用導体39の長さLは、振動
電極32、33の長さと同一とされている。
【0023】振動電極32、33、引出電極35、3
6、第1基本波漏洩用導体39は、例えば、Ag、Ag
−Pd、Ag−ガラス、Pdを含有する導電性ペースト
を塗布して焼き付けるか、あるいは、Cu、Ni、Au
の薄膜を順次蒸着することにより形成される。
【0024】この第1基本波漏洩用導体39は、圧電基
板31の幅方向の端面(長辺)まで延設されており、基
本波のみのエネルギー閉じ込めが壊れるように、振動電
極32、33と第1基本波漏洩用導体39との間に所定
間隔が設けられている。この振動電極32、33と第1
基本波漏洩用導体39との間隔xは、3次以上の高調波
のモードが閉じ込められている領域(振動電極間)にか
からないよう、圧電基板31の厚みtの1/2以上とす
ることが望ましい。
【0025】第1基本波漏洩用導体39の幅、即ち圧電
基板の幅Wと、振動電極32、33と第1基本波漏洩用
導体39との間隔xを最適化することで、基本波振動を
振動電極32、33の外側に漏洩させることができ、振
動電極32、33によって励振され、漏洩する基本波
と、漏洩して幅方向の端面(長辺)から反射する反射波
との干渉をおこさせ、干渉した基本波の振幅のピークを
振動電極の外に出すことによって、基本波のインピーダ
ンスピークを十分抑制することができる。
【0026】圧電基板31は、その幅をW、厚みをt、
第1基本波漏洩用導体39の幅をBとしたときに、W−
2B/t≦2.4の関係を満足することが望ましい。こ
れは、振動電極32、33によって励振された基本波
を、同じ振動電極32、33間に励振された3次高調波
から、上記の干渉により有効に分離でき、圧電基板31
の長辺側に移動させることができるからである。
【0027】即ち、例えば、従来の厚み縦共振子では、
圧電基板の幅Wが広いため、図2(a)に示すように、
振動電極より少し大きい領域だけで振幅が大きくなっ
て、エネルギー閉じ込めが成立しているものが、圧電基
板の主面の幅を狭くしていき、電極幅に近づけると、図
2(b)のようにエネルギー閉じ込めが悪くなり、幅方
向の端まで達した振動波が端面で跳ね返り、厚み縦振動
に加えて幅方向に波の強弱を持ったモードに変わる。こ
の強弱の繰り返しの波長は圧電基板の材質と厚みによっ
て変化するが、基板の幅を更に小さくすることによっ
て、図2(c)のように、振動電極中央部で基本波が小
さい振動振幅のパターンをおこさせることができる。
【0028】この時、基本波振動によるインピーダンス
の共振ピークは抑制されるが、基板の幅が高調波の振動
モードが達しない程度に広くとってあれば、高調波の振
動モードは図2(a)のようにエネルギー閉じ込めが良
く成立しているままであり、共振ピークが抑制されるこ
とはない。
【0029】厚み縦共振子の厚みは、共振周波数に反比
例して薄くなる為、通常高周波で用いる圧電共振子の場
合、基板の幅を振動電極の幅に近づけても基本波モード
のエネルギー閉じ込めはよいままで保たれる。通常の圧
電磁器で20MHzぐらいまでの3次高調波モードを用
いた圧電共振子であれば圧電基板の幅wだけによる設計
で図2(c)のようなモードを発生させることが可能で
あるが、これ以上の高周波では長辺と振動電極の間の所
定間隔は100μm以下になりダイシングソーなどの装
置で正確に切り出すのは困難である。
【0030】上記の図2(c)の振動モードが発生する
基板幅wをみたしつつ高周波に対応させるために100
μm以下に基板厚みtを小さくすることは、基板幅wを
同時に小さくすることを必要とし、基板強度を著しく低
下させ、基板作製及び実装上の歩留まりを低減させるこ
とになる。幅Bを有する第1基本波漏洩用導体を用いる
ことによって、基板幅wを基板厚みtと同時に小さくす
る必要性がなく、また、同一のプロセスで作製される振
動電極と第1基本波漏洩用導体は、精度の良い振動電極
と第1基本波漏洩用導体の間の所定間隔xを実現でき
る。
【0031】従って、本発明は、特に、共振周波数20
MHz以上で用いられる圧電共振子に好適に用いられ、
基本波を漏洩させ、なお且つ3次高調波のエネルギー閉
じ込めを精度良く行う為に、一度の薄膜形成プロセスで
振動電極、引出電極、第1基本波漏洩用導体を形成でき
る。第1基本波漏洩用導体と振動電極間の間隔xは、電
極厚みによって若干左右されるが圧電基板の厚みの1/
2程度を取ることが望ましい。
【0032】尚、本発明では、図4に示すように、振動
電極の第1基本波漏洩用導体側に、矩形状の凹部51
(図4(a))、円弧状の凹部53(図4(b))を形
成することが望ましい。これは、図3に示したように、
基本波のピークは、第1基本波漏洩用導体の幅Bをもっ
てW−2B/tを制御することにより、圧電基板の長辺
側に3次高調波とは分離されているが、基本波の振動自
体は振動電極の端において重畳しており、この基本波と
重なる振動電極の部分を、図4に示したように除去する
ことにより、さらに、基本波のインピーダンスピークを
減衰でき、3次高調波のインピーダンスピークを高く維
持でき、3次高調波の振動を際立たせることができる。
【0033】また、図5に示すように、振動電極32、
33と、該振動電極32、33に接続された引出電極3
5、36の引出方向とは反対側の短辺との間に、振動電
極32、33および短辺と所定間隔を置いて、振動電極
32、33と同一材料、同一厚み、同一幅を有する第2
基本波漏洩用導体55を設けてなることが望ましい。こ
のような圧電共振子では、短辺方向にも基本振動を漏れ
やすくすることによって、さらに基本波のインピーダン
スピークを小さくすることができる。
【0034】本発明の圧電共振子では、振動電極の周り
に、振動電極より大きな重みを持った減衰用電極として
ではなく、同一材料、同一厚みを持った基本波のエネル
ギー閉じ込めを壊す役割を持たせた基本波漏洩用導体を
設けることが、上記のように基本波のインピーダンスピ
ークを減衰でき、3次高調波のインピーダンスピークを
高く維持でき、3次高調波の振動を際立たせることがで
きる。
【0035】
【発明の効果】本発明の圧電共振子では、元々エネルギ
ーが漏れ易く減衰され易いものだけでなく、比較的エネ
ルギー閉じ込めが良好で、振動電極回りに樹脂等を付け
ることによっても減衰され難いリップルの原因となる基
本振動も、3次高調波に影響を与えることなく、基本波
漏洩用導体を介して圧電基板の長辺(端面)まで導くこ
とができ、振動電極によって励振された基本波と、長辺
の端面から反射する漏洩波(基本波)との干渉をおこさ
せ、これによって基本波の振動によるインピーダンスピ
ークを十分抑制することができ、これにより、3次高調
波のみを利用する同調回路を設ける必要のない小型、低
コストが実現できる高周波化に対応した圧電共振子を得
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の圧電共振子を示し、(a)は斜視図、
(b)は平面図である。
【図2】圧電基板の幅を変えることによって、基本波振
動モードの形態の変化を示す説明図である。
【図3】基本振動成分と3次高調波振動成分が分離され
た状態を示す説明図である。
【図4】振動電極の基本波漏洩用導体側に凹部を形成し
て例を示すもので、(a)は矩形状の凹部、(b)は円
弧状の凹部を形成した状態を示す平面図である。
【図5】振動電極と短辺との間に第2基本波漏洩用導体
を形成した状態を示す平面図である。
【図6】従来の圧電共振子を示し、(a)は斜視図、
(b)は平面図である。
【図7】従来の水晶振動子を示す平面図である。
【図8】従来の圧電共振子の基本振動成分とと3次高調
波成分が重畳して存在している状態を示す説明図であ
る。
【符号の説明】
31・・・圧電基板 32、33・・・振動電極 35、36・・・引出電極 39・・・第1基本波漏洩用導体 51、53・・・凹部 55・・・第2基本波漏洩用導体 W・・・圧電基板の幅 t・・・圧電基板の厚み

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】両主面が長方形状の圧電基板と、該圧電基
    板の両主面の中央部に形成された一対の対向する振動電
    極と、該振動電極に電気的に接続され、且つ前記圧電基
    板の両主面の短辺に向けてそれぞれ反対方向に引き出さ
    れた引出電極とを具備する圧電共振子であって、前記圧
    電基板の主面の長辺と、前記振動電極との間に、前記振
    動電極と同一材料、同一厚みの第1基本波漏洩用導体を
    設けてなることを特徴とする圧電共振子。
  2. 【請求項2】第1基本波漏洩用導体の長さは、振動電極
    の長さと同一であることを特徴とする請求項1記載の圧
    電共振子。
  3. 【請求項3】振動電極の第1基本波漏洩用導体側に、凹
    部を形成してなることを特徴とする請求項1または2記
    載の圧電共振子。
  4. 【請求項4】振動電極と、該振動電極に接続された引出
    電極の引出方向とは反対側の短辺との間に、前記振動電
    極と同一材料、同一厚み、同一幅を有する第2基本波漏
    洩用導体を設けてなることを特徴とする請求項1乃至3
    のうちいずれかに記載の圧電共振子。
JP2000160755A 2000-05-30 2000-05-30 圧電共振子 Expired - Fee Related JP4593728B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000160755A JP4593728B2 (ja) 2000-05-30 2000-05-30 圧電共振子

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000160755A JP4593728B2 (ja) 2000-05-30 2000-05-30 圧電共振子

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2001339272A true JP2001339272A (ja) 2001-12-07
JP4593728B2 JP4593728B2 (ja) 2010-12-08

Family

ID=18664901

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000160755A Expired - Fee Related JP4593728B2 (ja) 2000-05-30 2000-05-30 圧電共振子

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4593728B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006042065A (ja) * 2004-07-28 2006-02-09 Kyocera Corp 圧電共振素子及びそれを用いた圧電共振装置
CN108476015A (zh) * 2016-01-23 2018-08-31 京瓷株式会社 压电部件
JP2021153263A (ja) * 2020-03-24 2021-09-30 デクセリアルズ株式会社 バルク波共振子および帯域通過フィルタ

Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS61236208A (ja) * 1985-04-11 1986-10-21 Toyo Commun Equip Co Ltd オ−バ−ト−ン発振用圧電共振子
JPH04216208A (ja) * 1990-12-14 1992-08-06 Matsushita Electric Ind Co Ltd 圧電共振子
JPH04276915A (ja) * 1991-03-05 1992-10-02 Seiko Epson Corp 厚み辷り水晶振動子
JPH07336184A (ja) * 1994-06-08 1995-12-22 Murata Mfg Co Ltd エネルギー閉じ込め型圧電共振子
JPH09139651A (ja) * 1995-11-15 1997-05-27 Nippon Dempa Kogyo Co Ltd オーバトーン用の水晶振動子
JPH09181556A (ja) * 1995-12-27 1997-07-11 Kyocera Corp 圧電振動子
JP2000341076A (ja) * 1999-05-31 2000-12-08 Kyocera Corp 圧電発振子

Patent Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS61236208A (ja) * 1985-04-11 1986-10-21 Toyo Commun Equip Co Ltd オ−バ−ト−ン発振用圧電共振子
JPH04216208A (ja) * 1990-12-14 1992-08-06 Matsushita Electric Ind Co Ltd 圧電共振子
JPH04276915A (ja) * 1991-03-05 1992-10-02 Seiko Epson Corp 厚み辷り水晶振動子
JPH07336184A (ja) * 1994-06-08 1995-12-22 Murata Mfg Co Ltd エネルギー閉じ込め型圧電共振子
JPH09139651A (ja) * 1995-11-15 1997-05-27 Nippon Dempa Kogyo Co Ltd オーバトーン用の水晶振動子
JPH09181556A (ja) * 1995-12-27 1997-07-11 Kyocera Corp 圧電振動子
JP2000341076A (ja) * 1999-05-31 2000-12-08 Kyocera Corp 圧電発振子

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006042065A (ja) * 2004-07-28 2006-02-09 Kyocera Corp 圧電共振素子及びそれを用いた圧電共振装置
JP4574268B2 (ja) * 2004-07-28 2010-11-04 京セラ株式会社 圧電共振素子及びそれを用いた圧電共振装置
CN108476015A (zh) * 2016-01-23 2018-08-31 京瓷株式会社 压电部件
CN108476015B (zh) * 2016-01-23 2021-10-26 京瓷株式会社 压电部件
JP2021153263A (ja) * 2020-03-24 2021-09-30 デクセリアルズ株式会社 バルク波共振子および帯域通過フィルタ
JP2021185718A (ja) * 2020-03-24 2021-12-09 デクセリアルズ株式会社 バルク波共振子および帯域通過フィルタ
JP2021192549A (ja) * 2020-03-24 2021-12-16 デクセリアルズ株式会社 バルク波共振子および帯域通過フィルタ
JP7165247B2 (ja) 2020-03-24 2022-11-02 デクセリアルズ株式会社 バルク波共振子および帯域通過フィルタ
JP7165248B2 (ja) 2020-03-24 2022-11-02 デクセリアルズ株式会社 バルク波共振子および帯域通過フィルタ

Also Published As

Publication number Publication date
JP4593728B2 (ja) 2010-12-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7368857B2 (en) Piezoelectric resonator element, piezoelectric, resonator, and piezoelectric oscillator
JP2001244778A (ja) 高周波圧電振動子
JP4665282B2 (ja) Atカット水晶振動子
KR100330128B1 (ko) 압전 공진자
US6518688B1 (en) Piezoelectric vibration device
US6492759B1 (en) Piezoelectric resonator and a filter
JP4665849B2 (ja) 圧電振動デバイスの製造方法
JP2000138554A (ja) エネルギー閉じ込め型圧電共振子
JP4003302B2 (ja) 圧電振動子
JPH11340775A (ja) 圧電振動子
JP4640511B2 (ja) 圧電振動素子、圧電振動子、及び圧電発振器
JP2001339272A (ja) 圧電共振子
JP2000040938A (ja) 超高周波圧電デバイス
KR100496405B1 (ko) 압전 진동자와 그것을 이용한 필터
JP4325178B2 (ja) 圧電振動素子、圧電振動子及び圧電発振器
JP2001326554A (ja) 圧電振動子
JP3912102B2 (ja) 水晶フィルタ
JP2005260692A (ja) 圧電振動片、圧電振動子および圧電発振器
JPH06164300A (ja) 圧電共振子
JP3287383B2 (ja) モノリシック水晶フィルタ
JP2733604B2 (ja) 圧電振動子
KR100330500B1 (ko) 에너지 포획형 압전세라믹 공진장치
JP2003017978A (ja) 圧電振動子
JPH1141057A (ja) 圧電振動部品
JP2009049857A (ja) 圧電振動素子、圧電振動子、及び圧電振動素子の製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070411

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20100112

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100119

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100319

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20100819

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20100916

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130924

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees