JPH09181560A - 圧電共振子 - Google Patents
圧電共振子Info
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- JPH09181560A JPH09181560A JP33442795A JP33442795A JPH09181560A JP H09181560 A JPH09181560 A JP H09181560A JP 33442795 A JP33442795 A JP 33442795A JP 33442795 A JP33442795 A JP 33442795A JP H09181560 A JPH09181560 A JP H09181560A
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- Japan
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- piezoelectric resonator
- vibration
- piezoelectric
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 電気的効率及び周波数特性が優れた圧電共振
子を得る。 【解決手段】 圧電共振子1は、一辺の長さがLの正方
形状の圧電体基板2と、この圧電体基板2の表裏面に形
成された振動電極3,4と、振動電極3の表面に形成さ
れたダンピング材5とで構成されている。ダンピング材
5は、圧電共振子1の主振動最大変位部分Bの変位量に
対して変位量が3/4以下の部分に設けられている。具
体的には、ダンピング材5は、手前側の辺中央部から奥
側の辺中央部に渡っている、幅が略L/2の帯と、この
帯と交差するように左側の辺中央部から右側の辺中央部
に渡っている、幅が略L/2の帯を合成した十字形状を
している。
子を得る。 【解決手段】 圧電共振子1は、一辺の長さがLの正方
形状の圧電体基板2と、この圧電体基板2の表裏面に形
成された振動電極3,4と、振動電極3の表面に形成さ
れたダンピング材5とで構成されている。ダンピング材
5は、圧電共振子1の主振動最大変位部分Bの変位量に
対して変位量が3/4以下の部分に設けられている。具
体的には、ダンピング材5は、手前側の辺中央部から奥
側の辺中央部に渡っている、幅が略L/2の帯と、この
帯と交差するように左側の辺中央部から右側の辺中央部
に渡っている、幅が略L/2の帯を合成した十字形状を
している。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、圧電共振子、特に
フィルタや発振子等として使用される圧電共振子に関す
る。
フィルタや発振子等として使用される圧電共振子に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来より、圧電共振子として、図11に
示す圧電共振子61が知られている。この圧電共振子6
1は、圧電体基板62の表裏全面にそれぞれ振動電極6
3、64を設けるものである。この圧電共振子61は金
属端子で挟持され、面積振動モードにて振動する。
示す圧電共振子61が知られている。この圧電共振子6
1は、圧電体基板62の表裏全面にそれぞれ振動電極6
3、64を設けるものである。この圧電共振子61は金
属端子で挟持され、面積振動モードにて振動する。
【0003】ところで、この種の圧電共振子61は主振
動の他に、不要なスプリアス振動も発生する。このた
め、例えば、圧電共振子61の表面全面にダンピング材
65を設けてスプリアス振動を低減させたり、圧電体基
板62の分極度を小さくしてスプリアス振動を低減させ
ている。
動の他に、不要なスプリアス振動も発生する。このた
め、例えば、圧電共振子61の表面全面にダンピング材
65を設けてスプリアス振動を低減させたり、圧電体基
板62の分極度を小さくしてスプリアス振動を低減させ
ている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
圧電共振子61において、ダンピング材65や分極度を
小さくすることはスプリアス振動を低減させ、スプリア
ス特性を改善する一方、主振動も低減させるので、圧電
共振子61の電気的効率が悪くなるという問題があっ
た。特に、主振動に近い3倍波や5倍波のスプリアス振
動を抑圧しようとすると、主振動も大きく低減し、充分
な効果が得られなかった。
圧電共振子61において、ダンピング材65や分極度を
小さくすることはスプリアス振動を低減させ、スプリア
ス特性を改善する一方、主振動も低減させるので、圧電
共振子61の電気的効率が悪くなるという問題があっ
た。特に、主振動に近い3倍波や5倍波のスプリアス振
動を抑圧しようとすると、主振動も大きく低減し、充分
な効果が得られなかった。
【0005】そこで、本発明の目的は、電気的効率及び
周波数特性が優れた圧電共振子を提供することにある。
周波数特性が優れた圧電共振子を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】以上の目的を達成するた
め、本発明に係る圧電共振子は、(a)圧電体基板と、
(b)前記圧電体基板の表面に設けた振動電極と、
(c)前記圧電体基板の表面の、主振動最大変位部分の
変位量に対して主振動の変位量が3/4以下の部分に設
けたダンピング材と、を備えたことを特徴とする。
め、本発明に係る圧電共振子は、(a)圧電体基板と、
(b)前記圧電体基板の表面に設けた振動電極と、
(c)前記圧電体基板の表面の、主振動最大変位部分の
変位量に対して主振動の変位量が3/4以下の部分に設
けたダンピング材と、を備えたことを特徴とする。
【0007】また、本発明に係る圧電共振子は、(d)
圧電体基板と、(e)前記圧電体基板の表面に設けた振
動電極と、(f)前記圧電体基板の第1スプリアス振動
の最大変位部分で、かつ、主振動最大変位部分を外して
設けられた第1ダンピング材と、(g)前記圧電体基板
の第2スプリアス振動の最大変位部分で、かつ、主振動
最大部分を外して設けられた第2ダンピング材と、を備
えたことを特徴とする。
圧電体基板と、(e)前記圧電体基板の表面に設けた振
動電極と、(f)前記圧電体基板の第1スプリアス振動
の最大変位部分で、かつ、主振動最大変位部分を外して
設けられた第1ダンピング材と、(g)前記圧電体基板
の第2スプリアス振動の最大変位部分で、かつ、主振動
最大部分を外して設けられた第2ダンピング材と、を備
えたことを特徴とする。
【0008】
【作用】以上の構成により、ダンピング材は主振動が最
も大きく変位する部分を外して設けられているため、主
振動を殆どダンピングすることなく、スプリアス振動の
みが効率良くダンピングされる。また、第1及び第2ス
プリアス振動のそれぞれの振動が最も大きく変位する部
分にダンピング材を選択的に設けることにより、必要最
小限のダンピング材で、第1及び第2スプリアス振動が
抑圧される。
も大きく変位する部分を外して設けられているため、主
振動を殆どダンピングすることなく、スプリアス振動の
みが効率良くダンピングされる。また、第1及び第2ス
プリアス振動のそれぞれの振動が最も大きく変位する部
分にダンピング材を選択的に設けることにより、必要最
小限のダンピング材で、第1及び第2スプリアス振動が
抑圧される。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る圧電共振子の
実施形態について添付図面を参照して説明する。 [第1実施形態、図1〜図4]図1に示すように、圧電
共振子1は圧電体基板2と振動電極3、4とダンピング
材5とで構成されている。圧電体基板2は一辺の長さが
Lの正方形状であり、PZT等のセラミックや水晶、L
iTaO3等の単結晶からなる。
実施形態について添付図面を参照して説明する。 [第1実施形態、図1〜図4]図1に示すように、圧電
共振子1は圧電体基板2と振動電極3、4とダンピング
材5とで構成されている。圧電体基板2は一辺の長さが
Lの正方形状であり、PZT等のセラミックや水晶、L
iTaO3等の単結晶からなる。
【0010】振動電極3、4は、Ag,Ni,Au,C
u,Pd及びその合金のスパッタリング、蒸着、あるい
は印刷乾燥等の手段にて圧電体基板2の表裏面に形成さ
れている。以上の構造からなる圧電共振子1は、面積振
動を主振動としている。図2は圧電共振子1の主振動を
有限要素法にてシュミレーション解析した変位分布図で
ある。図中の矢印の方向と長さは、変位の方向と大きさ
を示している。図2に示すように、圧電共振子1は、中
心部分Aが主振動の節、すなわち主振動の変位がゼロの
部分である。これに対して、圧電共振子1の四つの隅部
分Bが主振動の腹、すなわち主振動が最も大きく変位す
る部分である。
u,Pd及びその合金のスパッタリング、蒸着、あるい
は印刷乾燥等の手段にて圧電体基板2の表裏面に形成さ
れている。以上の構造からなる圧電共振子1は、面積振
動を主振動としている。図2は圧電共振子1の主振動を
有限要素法にてシュミレーション解析した変位分布図で
ある。図中の矢印の方向と長さは、変位の方向と大きさ
を示している。図2に示すように、圧電共振子1は、中
心部分Aが主振動の節、すなわち主振動の変位がゼロの
部分である。これに対して、圧電共振子1の四つの隅部
分Bが主振動の腹、すなわち主振動が最も大きく変位す
る部分である。
【0011】図3は、図2の一点鎖線Xに沿って圧電共
振子1の外辺部分の変位量を、隅部分Bの主振動最大変
位量に基づいて基準化したグラフである。グラフから、
変曲点Pは主振動最大変位部分Bの変位量に対して、変
位量が3/4すなわち0.75となる点である。従っ
て、主振動最大変位部分Bの変位量に対して変位量が3
/4以下の部分の圧電共振子1上にダンピング材5を設
けることにより、主振動を殆どダンピングすることな
く、スプリアス振動のみを効率良くダンピングすること
ができる。
振子1の外辺部分の変位量を、隅部分Bの主振動最大変
位量に基づいて基準化したグラフである。グラフから、
変曲点Pは主振動最大変位部分Bの変位量に対して、変
位量が3/4すなわち0.75となる点である。従っ
て、主振動最大変位部分Bの変位量に対して変位量が3
/4以下の部分の圧電共振子1上にダンピング材5を設
けることにより、主振動を殆どダンピングすることな
く、スプリアス振動のみを効率良くダンピングすること
ができる。
【0012】具体的には、ダンピング材5は、振動電極
3上に十字形状、すなわち手前側の辺中央部から奥側の
辺中央部に渡っている、幅が略L/2の帯と、この帯と
交差するように左側の辺中央部から右側の辺中央部に渡
っている、幅が略L/2の帯を合成した形状である。た
だし、ダンピング材5の形状は必ずしもこれに限るもの
ではなく、図2に図示された十字形状領域6内に含まれ
ていれば、任意の形状を選択することができる。
3上に十字形状、すなわち手前側の辺中央部から奥側の
辺中央部に渡っている、幅が略L/2の帯と、この帯と
交差するように左側の辺中央部から右側の辺中央部に渡
っている、幅が略L/2の帯を合成した形状である。た
だし、ダンピング材5の形状は必ずしもこれに限るもの
ではなく、図2に図示された十字形状領域6内に含まれ
ていれば、任意の形状を選択することができる。
【0013】ダンピング材5の材料としては、レジスト
インク等の樹脂、導電性ペーストあるいはシリコンゴム
等がある。樹脂やシリコンゴム等の絶縁材を用いた場合
には、中央部分Aにはダンピング材5を設けない。振動
電極3と後述の金属端子13との導通を確保する必要が
あるからである。この圧電共振子1は、主振動を殆どダ
ンピングせず、スプリアス振動のみを選択的に抑えるこ
とができ、電気的効率及び周波数特性を従来の圧電共振
子と比較して向上させることができる。
インク等の樹脂、導電性ペーストあるいはシリコンゴム
等がある。樹脂やシリコンゴム等の絶縁材を用いた場合
には、中央部分Aにはダンピング材5を設けない。振動
電極3と後述の金属端子13との導通を確保する必要が
あるからである。この圧電共振子1は、主振動を殆どダ
ンピングせず、スプリアス振動のみを選択的に抑えるこ
とができ、電気的効率及び周波数特性を従来の圧電共振
子と比較して向上させることができる。
【0014】図4は、こうして得られた圧電共振子1を
用いて組み立てた共振器9を示す。この共振器9はKH
z帯で動作するもので、内ケース10に金属端子11、
圧電共振子1、金属端子13を重ねて収容し、内ケース
10の開口部を内蓋14で閉じ、さらに外ケース15で
被覆し、シール樹脂16で封止したものである。圧電共
振子1は金属端子11と金属端子13にて表裏面中央部
分を挟持され、面積振動モードにて振動する。金属端子
11,13はリン青銅等の板材の表面にAg膜をめっき
等の手段にて設けたものである。金属端子11,13
は、ばね性を有し、圧電共振子1の中心部分Aに弾性的
に接点接触している。
用いて組み立てた共振器9を示す。この共振器9はKH
z帯で動作するもので、内ケース10に金属端子11、
圧電共振子1、金属端子13を重ねて収容し、内ケース
10の開口部を内蓋14で閉じ、さらに外ケース15で
被覆し、シール樹脂16で封止したものである。圧電共
振子1は金属端子11と金属端子13にて表裏面中央部
分を挟持され、面積振動モードにて振動する。金属端子
11,13はリン青銅等の板材の表面にAg膜をめっき
等の手段にて設けたものである。金属端子11,13
は、ばね性を有し、圧電共振子1の中心部分Aに弾性的
に接点接触している。
【0015】[第2実施形態、図5〜図9]第2実施形
態の圧電共振子は、ダンピング材を残して前記第1実施
形態の圧電共振子1と同様のものである。図5及び図6
は、第2実施形態の圧電共振子21の3倍波及び5倍波
の振動をそれぞれ有限要素法にてシュミレーション解析
した変位分布図である。図中矢印の方向と長さは、変位
の方向と大きさを表示している。図5に示すように、3
倍波のスプリアス振動は、最も大きく変位する部分が圧
電共振子21の四つの隅部B、各辺の中央部C並びに中
央の環状部Dに位置している。この場合、圧電共振子2
1の3倍波のスプリアス振動最大変位部分でかつ主振動
最大変位部分以外の領域は、圧電共振子21のC,D
(実線にて囲んだ部分)である。従って、C,Dの領域
にダンピング材を設ければ主振動をダンピングすること
なく、3倍波のスプリアス振動が抑圧されることにな
る。
態の圧電共振子は、ダンピング材を残して前記第1実施
形態の圧電共振子1と同様のものである。図5及び図6
は、第2実施形態の圧電共振子21の3倍波及び5倍波
の振動をそれぞれ有限要素法にてシュミレーション解析
した変位分布図である。図中矢印の方向と長さは、変位
の方向と大きさを表示している。図5に示すように、3
倍波のスプリアス振動は、最も大きく変位する部分が圧
電共振子21の四つの隅部B、各辺の中央部C並びに中
央の環状部Dに位置している。この場合、圧電共振子2
1の3倍波のスプリアス振動最大変位部分でかつ主振動
最大変位部分以外の領域は、圧電共振子21のC,D
(実線にて囲んだ部分)である。従って、C,Dの領域
にダンピング材を設ければ主振動をダンピングすること
なく、3倍波のスプリアス振動が抑圧されることにな
る。
【0016】また、図6に示すように、5倍波のスプリ
アス振動は、最も大きく変位する部分が圧電共振子21
の各辺の中央部E、並びに中央の二つの同心環状部F,
Gに位置している。この場合、圧電共振子21の5倍波
のスプリアス振動最大変位部分でかつ主振動最大変位部
分以外の領域は、圧電共振子21のE,F,G(実線に
て囲んだ部分)である。従って、E,F,Gの領域にダ
ンピング材を設ければ主振動をダンピングすることな
く、5倍波のスプリアス振動が抑圧されることになる。
アス振動は、最も大きく変位する部分が圧電共振子21
の各辺の中央部E、並びに中央の二つの同心環状部F,
Gに位置している。この場合、圧電共振子21の5倍波
のスプリアス振動最大変位部分でかつ主振動最大変位部
分以外の領域は、圧電共振子21のE,F,G(実線に
て囲んだ部分)である。従って、E,F,Gの領域にダ
ンピング材を設ければ主振動をダンピングすることな
く、5倍波のスプリアス振動が抑圧されることになる。
【0017】そこで、図7に示すように、圧電共振子2
1の表面に、3倍波のスプリアス振動抑圧用のダンピン
グ材31を塗布する。塗布する位置は、図5に図示した
C,Dの領域である。この後、図8及び図9に示すよう
に、さらに圧電共振子の表面に、5倍波のスプリアス振
動抑圧用ダンピング材32を重ね塗布する。塗布する位
置は、図6に図示したE,F,Gの領域である。ただ
し、ダンピング材31,32の形状は必ずしもこれに限
るものではなく、それぞれ図5及び図6に図示された領
域C,D,E,F,G内に含まれていれば、任意の形状
を選択することができる。
1の表面に、3倍波のスプリアス振動抑圧用のダンピン
グ材31を塗布する。塗布する位置は、図5に図示した
C,Dの領域である。この後、図8及び図9に示すよう
に、さらに圧電共振子の表面に、5倍波のスプリアス振
動抑圧用ダンピング材32を重ね塗布する。塗布する位
置は、図6に図示したE,F,Gの領域である。ただ
し、ダンピング材31,32の形状は必ずしもこれに限
るものではなく、それぞれ図5及び図6に図示された領
域C,D,E,F,G内に含まれていれば、任意の形状
を選択することができる。
【0018】以上のダンピング材31,32を表面に形
成した圧電共振子21は、必要最小限のダンピング材で
3倍波及び5倍波のスプリアス振動を有効に抑圧するこ
とができる。
成した圧電共振子21は、必要最小限のダンピング材で
3倍波及び5倍波のスプリアス振動を有効に抑圧するこ
とができる。
【0019】[他の実施形態]なお、本発明に係る圧電
共振子は前記実施形態に限定するものではなく、その要
旨の範囲内で種々に変更することができる。
共振子は前記実施形態に限定するものではなく、その要
旨の範囲内で種々に変更することができる。
【0020】圧電共振子は面積振動モードにて振動する
ものに限らない。例えば、長さ振動モードにて振動する
圧電共振子であってもよい。また、ダンピング材はその
厚みが一定でなくてもよく、スプリアス抑圧を特に行な
いたい部分を局部的に厚くしてもよい。また、圧電共振
子の表裏いずれか一方の面だけであってもよいし、両面
であってもよい。さらに、表裏面にそれぞれ異なるパタ
ーンを設けてもよいし、それぞれのスプリアス振動毎に
異なる材質のダンピング材を設けてもよい。あるいは、
図10に示すように、スプリアス振動の腹の一部分35
(実線にて囲んだ円形部分)にのみスポット的にダンピ
ング材を設けてもよい。図10は圧電共振子34の5倍
波のスプリアス振動の場合を示すもので、圧電共振子3
4はダンピング材を残して前記第1実施形態の圧電共振
子1と同様のものである。
ものに限らない。例えば、長さ振動モードにて振動する
圧電共振子であってもよい。また、ダンピング材はその
厚みが一定でなくてもよく、スプリアス抑圧を特に行な
いたい部分を局部的に厚くしてもよい。また、圧電共振
子の表裏いずれか一方の面だけであってもよいし、両面
であってもよい。さらに、表裏面にそれぞれ異なるパタ
ーンを設けてもよいし、それぞれのスプリアス振動毎に
異なる材質のダンピング材を設けてもよい。あるいは、
図10に示すように、スプリアス振動の腹の一部分35
(実線にて囲んだ円形部分)にのみスポット的にダンピ
ング材を設けてもよい。図10は圧電共振子34の5倍
波のスプリアス振動の場合を示すもので、圧電共振子3
4はダンピング材を残して前記第1実施形態の圧電共振
子1と同様のものである。
【0021】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように、本発明に
よれば、主振動最大変位部分の変位量に対して変位量が
3/4以下の部分にダンピング材を設けたので、主振動
を殆どダンピングすることなく、スプリアス振動のみを
効率良くダンピングすることができる。
よれば、主振動最大変位部分の変位量に対して変位量が
3/4以下の部分にダンピング材を設けたので、主振動
を殆どダンピングすることなく、スプリアス振動のみを
効率良くダンピングすることができる。
【0022】また、第1スプリアス振動の最大変位部分
でかつ主振動最大変位部分を外して第1ダンピング材を
設けると共に、第2スプリアス振動の最大変位部分でか
つ主振動最大変位部分を外して第2ダンピング材を設け
たので、必要最小限のダンピング材で第1及び第2スプ
リアス振動を抑圧することができ、圧電共振子の品質を
アップすることができる。また、それぞれのスプリアス
振動の最大変位部分でかつ主振動最大変位部分を外した
部分にダンピング材を設ければよいので、ダンピング材
の配置位置を機械的に容易に設計することができる。
でかつ主振動最大変位部分を外して第1ダンピング材を
設けると共に、第2スプリアス振動の最大変位部分でか
つ主振動最大変位部分を外して第2ダンピング材を設け
たので、必要最小限のダンピング材で第1及び第2スプ
リアス振動を抑圧することができ、圧電共振子の品質を
アップすることができる。また、それぞれのスプリアス
振動の最大変位部分でかつ主振動最大変位部分を外した
部分にダンピング材を設ければよいので、ダンピング材
の配置位置を機械的に容易に設計することができる。
【図1】本発明に係る圧電共振子の第1実施形態を示す
斜視図。
斜視図。
【図2】図1に示した圧電共振子の主振動変位分布図。
【図3】図1に示した圧電共振子の外辺部分の変位を示
すグラフ。
すグラフ。
【図4】図1に示した圧電共振子を用いた圧電部品の断
面図。
面図。
【図5】本発明に係る圧電共振子の第2実施形態を示す
もので、3倍波スプリアス振動変位分布図。
もので、3倍波スプリアス振動変位分布図。
【図6】図5に示した圧電共振子の5倍波スプリアス振
動変位分布図。
動変位分布図。
【図7】3倍波スプリアス振動抑圧用ダンピング材を塗
布した圧電共振子の平面図。
布した圧電共振子の平面図。
【図8】5倍波スプリアス振動抑圧用ダンピング材をさ
らに重ね塗布した圧電共振子の平面図。
らに重ね塗布した圧電共振子の平面図。
【図9】図8に示した圧電共振子の断面図。
【図10】本発明に係る圧電共振子の他の実施形態を説
明するための5倍波スプリアス振動変位分布図。
明するための5倍波スプリアス振動変位分布図。
【図11】従来の圧電共振子を示す斜視図。
1…圧電共振子 2…圧電体基板 3,4…振動電極 5…ダンピング材 21…圧電共振子 31,32…ダンピング材 34…圧電共振子 B…主振動最大変位部分 C,D…3倍波スプリアス振動最大変位部分 E,F,G…5倍波スプリアス振動最大変位部分
Claims (2)
- 【請求項1】 圧電体基板と、 前記圧電体基板の表面に設けた振動電極と、 前記圧電体基板の表面の、主振動最大変位部分の変位量
に対して主振動の変位量が3/4以下の部分に設けたダ
ンピング材と、 を備えたことを特徴とする圧電共振子。 - 【請求項2】 圧電体基板と、 前記圧電体基板の表面に設けた振動電極と、 前記圧電体基板の第1スプリアス振動の最大変位部分
で、かつ、主振動最大変位部分を外して設けられた第1
ダンピング材と、 前記圧電体基板の第2スプリアス振動の最大変位部分
で、かつ、主振動最大変位部分を外して設けられた第2
ダンピング材と、 を備えたことを特徴とする圧電共振子。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP33442795A JPH09181560A (ja) | 1995-12-22 | 1995-12-22 | 圧電共振子 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP33442795A JPH09181560A (ja) | 1995-12-22 | 1995-12-22 | 圧電共振子 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09181560A true JPH09181560A (ja) | 1997-07-11 |
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ID=18277262
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JP (1) | JPH09181560A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2001006647A1 (en) | 1999-07-19 | 2001-01-25 | Nokia Corporation | Resonator structure and a filter comprising such a resonator structure |
JP2015502088A (ja) * | 2011-11-15 | 2015-01-19 | クアルコム,インコーポレイテッド | スプリアスモード抑制圧電共振器の設計 |
-
1995
- 1995-12-22 JP JP33442795A patent/JPH09181560A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2001006647A1 (en) | 1999-07-19 | 2001-01-25 | Nokia Corporation | Resonator structure and a filter comprising such a resonator structure |
WO2001006646A1 (en) * | 1999-07-19 | 2001-01-25 | Nokia Corporation | Resonator structure and a filter having such a resonator structure |
EP1196990B1 (en) * | 1999-07-19 | 2014-09-10 | Avago Technologies General IP (Singapore) Pte. Ltd. | Resonator structure and a filter comprising such a resonator structure |
EP2782250A1 (en) * | 1999-07-19 | 2014-09-24 | Avago Technologies General IP (Singapore) Pte. Ltd | Resonator structure and a filter comprising such a resonator structure |
JP2015502088A (ja) * | 2011-11-15 | 2015-01-19 | クアルコム,インコーポレイテッド | スプリアスモード抑制圧電共振器の設計 |
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