JP2002008880A - 放電灯点灯装置 - Google Patents

放電灯点灯装置

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JP2002008880A
JP2002008880A JP2000191990A JP2000191990A JP2002008880A JP 2002008880 A JP2002008880 A JP 2002008880A JP 2000191990 A JP2000191990 A JP 2000191990A JP 2000191990 A JP2000191990 A JP 2000191990A JP 2002008880 A JP2002008880 A JP 2002008880A
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Japan
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discharge lamp
voltage
period
rectangular wave
frequency
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JP2000191990A
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Naoki Komatsu
直樹 小松
Takeshi Kamoi
武志 鴨井
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Panasonic Electric Works Co Ltd
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Matsushita Electric Works Ltd
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    • Y02BCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO BUILDINGS, e.g. HOUSING, HOUSE APPLIANCES OR RELATED END-USER APPLICATIONS
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高圧パルス電圧による放電灯の絶縁破壊後
に、放電灯へアーク放電のための押し込みエネルギーを
十分に供給し、スムーズにアーク放電に移行させること
ができる放電灯点灯装置を提供する。 【解決手段】 交流電源Vsと、交流電源Vsの交流出
力を整流して所定電圧の直流を出力する直流電源回路1
と、直流電源回路1の出力電圧が所定の電圧となるよう
直流電源回路1を制御する直流電源制御回路2と、少な
くとも放電灯とインダクタとコンデンサとで構成される
負荷回路5と、直流電源回路1の直流出力の極性を周期
的に反転させた低周波の矩形波電力を負荷回路5に供給
する極性反転回路3と、所定の電力を負荷回路5に供給
するように極性反転回路3を制御する極性反転制御回路
4とから構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、放電灯を矩形波で
点灯させる高輝度放電灯点灯装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図13に示す従来の放電灯点灯装置は、
直流電圧Eを出力する直流電圧源Veからなる直流電源
回路1と、インダクタL1、インダクタL1に直列に接
続されるコンデンサC1、コンデンサC1に並列に接続
される放電灯laとランプ電流検出用抵抗R1との直列
回路とからなる負荷回路5と、直流電源Veに並列に接
続されるスイッチング素子Q1、Q2の直列回路とコン
デンサC3、C4の直列回路とからなり、スイッチング
素子Q1、Q2を交互にオン・オフさせることで直流電
源Veの直流出力の極性を周期的に反転させた矩形波電
力を負荷回路5に供給する極性反転回路3と、放電灯l
aのランプ電圧を検出するランプ電圧検出回路41、抵
抗R1の電圧を検出することで放電灯laのランプ電流
を検出するランプ電流検出回路42、ランプ電圧検出回
路41とランプ電流検出回路42との各検出信号を入力
して放電灯laのランプ電力信号を出力するランプ電力
検出回路43、及びランプ電力検出回路43から出力さ
れるランプ電力信号に応じたスイッチング素子Q1、Q
2のオン・オフ駆動信号を出力する駆動回路44からな
る極性反転制御回路4とから構成されている。コンデン
サC3、C4には各々直流電源回路1の出力直流電圧E
を分圧した電圧E/2が印加されている。
【0003】次に、前記従来の放電灯点灯装置の動作に
ついて説明する。放電灯laが始動する際の放電灯非点
灯時には、極性反転制御回路4は、図14(a)のスイ
ッチング素子Q1の駆動信号波形100とスイッチング
素子Q2の駆動信号波形101とに示すように、スイッ
チング素子Q1のオン期間t1がスイッチング素子Q2
のオン期間t2より長くなる期間T3と、スイッチング
素子Q2のオン期間t4がスイッチング素子Q1のオン
期間t3より長くなる期間T4とを交互に生成するよう
に、スイッチング周波数が略数十KHzの高周波動作で
スイッチング素子Q1、Q2を交互にオン・オフさせる
ので、図14(d)の放電灯laの両端電圧波形104
に示すように放電灯laの両端には、期間T3において
絶対値電圧Vdc1=E/2×(t1−t2)を有する
正の電圧が印加され、期間T4においては絶対値電圧V
dc2=E/2×(t4−t3)を有する負の電圧が印
加され、期間T3と期間T4とを交互に繰り返すことで
放電灯la両端には、低周波矩形波電圧が印加される。
ここで、期間T3と期間T4とは交互に繰り返すことで
数十〜数百Hzの低周波矩形波電圧を発生するように設
定される。図14(c)の波形103は、期間T3にお
けるスイッチング素子Q1のオンデューティD3=t1
/(t1+t2)×100と、期間T4におけるスイッ
チング素子Q2のオンデューティD4=t4/(t3+
t4)×100とを示し、本従来例では、期間T3にお
けるスイッチング素子Q1のオンデューティD3と期間
T4におけるスイッチング素子Q2のオンデューティD
4とは一定値で等しくなっているので、図14(d)に
示す放電灯の両端電圧波形104の期間T3における直
流電圧成分の絶対値電圧Vdc1と、期間T4における
直流電圧成分の絶対値電圧Vdc2とは一定値で等しく
なる。また、図14(b)の波形102はスイッチング
素子Q1、Q2のスイッチング周波数を示し、期間T3
及び期間T4内において、スイッチング素子Q1、Q2
のスイッチング周波数は周波数f1〜f2までの周波数
範囲Δfを所定時間かけて連続的に変化している。この
時、周波数f1と周波数f2との間に、負荷回路5のイ
ンダクタL1のインダクタンス値をL、コンデンサC1
のキャパシタンス値をCとした時のインダクタL1とコ
ンデンサC1との共振周波数f0=1/{2×π×√
(L×C)}を含むように設定されるので、スイッチン
グ素子Q1、Q2のスイッチング周波数を変化させてい
って、波形102が共振周波数f0と等しくなる時に、
図14(d)の波形104に示すように共振周波数f0
で極大となる高圧パルス電圧Vp1、Vp2が直流電圧
成分に重畳されて、高圧パルス電圧Vp1、Vp2が放
電灯laに印加される。
【0004】本従来例では、期間T3、T4の両方の期
間にて各々高圧パルス電圧Vp1、Vp2を発生させて
いるが、期間T3または期間T4のいずれか一方の期間
のみで高圧パルス電圧を発生させる場合もある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前記従来の放電灯点灯
装置は、放電灯が始動する際の放電灯非点灯時には、イ
ンダクタ、コンデンサ等からなる負荷回路にスイッチン
グ素子のスイッチング周波数を変化させて高圧パルス電
圧を発生させ、その高圧パルス電圧を放電灯に印加して
放電灯を絶縁破壊させ、同時に放電灯に印加される低周
波の矩形波電圧でアーク放電にスムーズに移行させよう
というものであるが、より放電灯の始動性を向上させる
には、放電灯を絶縁破壊した後、アーク放電へ移行させ
るための押し込みエネルギー、この場合矩形波電圧の直
流電圧成分を十分に供給する必要がある。
【0006】本発明は、上記事由に鑑みてなされたもの
であり、その目的は、高圧パルス電圧による放電灯の絶
縁破壊後に、放電灯へアーク放電のための押し込みエネ
ルギーを十分に供給し、スムーズにアーク放電に移行さ
せることができる放電灯点灯装置を提供することにあ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、少な
くとも放電灯とインダクタとコンデンサとで構成される
負荷回路と、放電灯に低周波の矩形波電力を供給する矩
形波発生手段と、放電灯を始動させるためにインダクタ
とコンデンサとの共振作用により前記矩形波電力の周波
数より高周波の高電圧を発生させる高周波電源手段とを
具備し、放電灯が始動する際の放電灯非点灯時には、前
記矩形波発生手段により発生する低周波の矩形波電圧
に、前記高周波電源手段と、インダクタとコンデンサと
の共振作用とにより発生する放電灯始動用の高電圧を重
畳させるものであって、前記矩形波発生手段は前記高周
波電源手段により発生する高周波電圧の1周期中の正極
の期間と負極の期間との差に応じた絶対値電圧を有する
矩形波電圧を出力する放電灯点灯装置において、放電灯
が始動する際の放電灯非点灯時には、前記矩形波発生手
段により発生する矩形波電圧の正極と負極との絶対値電
圧が互いに異なるように、前記高周波電源手段により発
生する高周波電圧の1周期中の正極の期間と負極の期間
とを前記矩形波電圧の極性に応じて変化させることを特
徴とし、高圧パルス電圧による放電灯の絶縁破壊後に、
放電灯へアーク放電のための押し込みエネルギーを十分
に供給し、スムーズにアーク放電に移行させることがで
きる。
【0008】請求項2の発明は、少なくとも放電灯とイ
ンダクタとコンデンサとで構成される負荷回路と、放電
灯に低周波の矩形波電力を供給する矩形波発生手段と、
放電灯を始動させるためにインダクタとコンデンサとの
共振作用により前記矩形波電力の周波数より高周波の高
電圧を発生させる高周波電源手段とを具備し、放電灯が
始動する際の放電灯非点灯時には、前記矩形波発生手段
により発生する低周波の矩形波電圧に、前記高周波電源
手段と、インダクタとコンデンサとの共振作用とにより
発生する放電灯始動用の高電圧を重畳させるものであっ
て、前記矩形波発生手段は前記高周波電源手段により発
生する高周波電圧の1周期中の正極の期間と負極の期間
との差に応じた絶対値電圧を有する矩形波電圧を出力す
る放電灯点灯装置において、放電灯が始動する際の放電
灯非点灯時には、前記高周波電源手段により発生する高
周波電圧の1周期中の正極の期間と負極の期間とは、前
記矩形波発生手段により発生する矩形波電圧の極性によ
って異なることを特徴とし、高圧パルス電圧による放電
灯の絶縁破壊後に、放電灯へアーク放電のための押し込
みエネルギーを十分に供給し、スムーズにアーク放電に
移行させることができる。
【0009】請求項3の発明は、請求項1または2の発
明において、放電灯が始動する際の放電灯非点灯時に、
高周波電源手段と、インダクタとコンデンサとの共振作
用とにより発生する放電灯始動用の高電圧は、矩形波電
圧の正・負極性の内、少なくとも一方の極性の後半部に
重畳することを特徴とし、高圧パルス電圧による放電灯
の絶縁破壊後すぐに、放電灯へアーク放電のための押し
込みエネルギーを十分に供給し、スムーズにアーク放電
に移行させることができる。
【0010】請求項4の発明は、請求項1乃至3いずれ
かの発明において、放電灯が始動する際の放電灯非点灯
時に、高周波電源手段により発生する高周波電圧の1周
期中の正極の期間と負極の期間とは、矩形波発生手段に
より発生する矩形波電圧の正極の期間と負極の期間との
内、前半の期間における矩形波電圧の絶対値電圧が後半
の期間における矩形波電圧の絶対値電圧より高くなるよ
うな期間としたことを特徴とし、高圧パルス電圧による
放電灯の絶縁破壊後に、放電灯へアーク放電のための押
し込みエネルギーを十分に供給し、スムーズにアーク放
電に移行させることができる。
【0011】請求項5の発明は、請求項1乃至4いずれ
かの発明において、放電灯が始動する際の放電灯非点灯
時に、矩形波発生手段により発生する矩形波電圧が一方
の極性である時間と他方の極性である時間とは、互いに
異なることを特徴とし、高圧パルス電圧による放電灯の
絶縁破壊後に、放電灯laの実効値電圧を増加させるこ
となく、放電灯へアーク放電のための押し込みエネルギ
ーを十分に供給し、スムーズにアーク放電に移行させる
ことができる。
【0012】請求項6の発明は、請求項1乃至5いずれ
かの発明において、放電灯が始動する際の放電灯非点灯
時に、矩形波発生手段により発生する矩形波電圧の正負
極性の内、少なくとも一方の極性において、前記一方の
極性である期間の後半部分における矩形波電圧の絶対値
電圧は、前記一方の極性である期間の前半部分における
矩形波電圧の絶対値電圧よりも高いことを特徴とし、高
圧パルス電圧による放電灯の絶縁破壊後すぐに、放電灯
へアーク放電のための押し込みエネルギーを十分に供給
し、スムーズにアーク放電に移行させることができ、ま
た点灯する確率を上げることができる。
【0013】請求項7の発明は、請求項1乃至5いずれ
かの発明において、放電灯が始動する際の放電灯非点灯
時に、矩形波発生手段により発生する矩形波電圧の正負
極性の内、少なくとも一方の極性において、矩形波電圧
の絶対値電圧がゼロボルトになることを特徴とし、放電
灯を絶縁破壊するためのより高い高圧パルス電圧を発生
させて、放電灯の絶縁破壊を確実に行うことができる。
【0014】請求項8の発明は、請求項1または2の発
明において、負荷回路は、放電灯とコンデンサとの並列
回路と、前記並列回路に直列に接続されたインダクタか
らなることを特徴とし、コンデンサとインダクタを各々
1個ずつ有する共振回路を用いた負荷回路に適用でき
る。
【0015】請求項9の発明は、請求項1または2の発
明において、負荷回路は、放電灯と第1のコンデンサと
の並列回路に直列に接続された第1のインダクタとから
なる回路に並列に接続された第2のコンデンサとからな
る回路に直列に接続された第2のインダクタとからなる
ことを特徴とし、コンデンサとインダクタを各々2個ず
つ有する共振回路を用いた負荷回路に適用できる。
【0016】請求項10の発明は、請求項1または2の
発明において、矩形波発生手段は、2つのコンデンサの
直列回路と、2つのスイッチング素子の直列回路とを並
列に接続した回路から構成され、前記2つのコンデンサ
の接続中点と、前記2つのスイッチング素子の接続中点
との間に、負荷回路が接続されることを特徴とし、矩形
波発生手段にフルブリッジ回路を用いることができる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。
【0018】(実施形態1)図1は本実施形態1を示す
ブロック図であり、交流電源Vsと、交流電源Vsの交
流出力を整流して所定電圧の直流を出力する直流電源回
路1と、直流電源回路1の出力電圧が所定の電圧となる
よう直流電源回路1を制御する直流電源制御回路2と、
少なくとも放電灯とインダクタとコンデンサとで構成さ
れる負荷回路5と、直流電源回路1の直流出力の極性を
周期的に反転させた低周波の矩形波電力を負荷回路5に
供給する極性反転回路3と、所定の電力を負荷回路5に
供給するように極性反転回路3を制御する極性反転制御
回路4とから構成される。
【0019】図2は図1の具体的な回路構成図を示す。
直流電源回路1は、交流電源Vsの交流出力を整流する
整流器DBと、整流器DBで整流された出力を所定の電
圧にまで昇圧する昇圧チョッパ回路10とからなり、昇
圧チョッパ回路10は、整流器DBの出力に直列に接続
されたチョークコイルL0とダイオードD0との直列回
路と、チョークコイルL0を介して整流器DBに並列に
接続されたスイッチング素子Q0とからなる。直流電源
制御回路2は、直流電源回路1の出力電圧が所定の電圧
Eとなるようにスイッチング素子Q0をオン・オフさせ
る駆動信号を出力する。そして、インダクタL1、イン
ダクタL1に直列に接続されるコンデンサC1、コンデ
ンサC1に並列に接続される放電灯laとランプ電流検
出用抵抗R1との直列回路とからなる負荷回路5と、直
流電源回路1の出力に並列に接続されるスイッチング素
子Q1、Q2の直列回路とコンデンサC3、C4の直列
回路とからなり、スイッチング素子Q1、Q2を交互に
オン・オフさせることで直流電源回路1の直流出力の極
性を周期的に反転させた低周波の矩形波電力を負荷回路
5に供給する極性反転回路3と、放電灯laのランプ電
圧を検出するランプ電圧検出回路41、抵抗R1の電圧
を検出することで放電灯laのランプ電流を検出するラ
ンプ電流検出回路42、ランプ電圧検出回路41とラン
プ電流検出回路42との各検出信号を入力して放電灯l
aのランプ電力信号を出力するランプ電力検出回路4
3、及びランプ電力検出回路43から出力されるランプ
電力信号に応じたスイッチング素子Q1、Q2のオン・
オフ駆動信号を出力する駆動回路44からなる極性反転
制御回路4とから構成されている。コンデンサC3、C
4には各々直流電源回路1の出力電圧Eを分圧した電圧
E/2が印加されている。
【0020】放電灯laが定常状態にある場合の、本実
施形態1の動作を図4に示す。放電灯laが定常状態時
には、極性反転制御回路4は、図4(a)のスイッチン
グ素子Q1の駆動信号波形110とスイッチング素子Q
2の駆動信号波形111とに示すように、スイッチング
素子Q2をオフ状態にし、スイッチング素子Q1をラン
プ電力検出回路43から出力されるランプ電力信号に応
じたオン期間t1を有し、且つスイッチング周波数が略
数十KHzの高周波動作でオン・オフさせる期間T1
と、スイッチング素子Q1をオフ状態にし、スイッチン
グ素子Q2をランプ電力検出回路43から出力されるラ
ンプ電力信号に応じたオン期間t2を有し、且つスイッ
チング周波数が略数十KHzの高周波動作でオン・オフ
させる期間T2とを交互に繰り返すことで、図4(a)
の放電灯laの両端電圧波形114に示すように放電灯
laの両端には数十〜数百Hzの低周波矩形波電圧が印
加される。この時、期間T1と期間T2とは交互に繰り
返すことで数十〜数百Hzの低周波矩形波電圧を発生す
るように設定されている。また、図4(b)のスイッチ
ング素子Q1、Q2のスイッチング周波数112に示す
ようにスイッチング素子Q1、Q2のスイッチング周波
数112は略数十KHzの一定値に維持され、図4
(c)に示すようにスイッチング素子Q1、Q2のオン
幅は、極性反転制御回路4で検出した放電灯laのラン
プ電圧とランプ電流とから得たランプ電力に応じて変化
する。上記の動作により放電灯laの両端には、図4
(d)の放電灯laの両端電圧波形114に示すよう
に、放電灯laのランプ電力に応じた絶対値電圧Vla
を有する低周波矩形波電圧が印加される。
【0021】次に、放電灯laが始動する際の放電灯非
点灯時の本実施形態1の動作を図3に示す。まず、極性
反転制御回路4は、図3(a)のスイッチング素子Q1
の駆動信号波形100とスイッチング素子Q2の駆動信
号波形101とに示すように、スイッチング素子Q1の
オン期間t1がスイッチング素子Q2のオン期間t2よ
り長くなる期間T3と、スイッチング素子Q2のオン期
間t4がスイッチング素子Q1のオン期間t3より長く
なる期間T4とを交互に生成するように、スイッチング
周波数が略数十KHzの高周波動作でスイッチング素子
Q1、Q2を交互にオン・オフさせるので、図3(d)
の放電灯laの両端電圧波形104に示すように放電灯
laの両端には、期間T3において絶対値電圧Vdc1
=E/2×(t1−t2)を有する正の直流電圧が印加
され、期間T4においては絶対値電圧Vdc2=E/2
×(t4−t3)を有する負の直流電圧が印加され、期
間T3と期間T4とを交互に繰り返すことで放電灯la
両端には、低周波矩形波電圧が印加される。ここで期間
T3と期間T4とは、交互に繰り返すことで数十〜数百
Hzの低周波矩形波電圧を発生するように設定されてい
る。図3(c)の波形103は、期間T3におけるスイ
ッチング素子Q1のオンデューティD3=t1/(t1
+t2)×100と、期間T4におけるスイッチング素
子Q2のオンデューティD4=t4/(t3+t4)×
100とを示し、本実施形態1では、期間T3における
スイッチング素子Q1のオンデューティD3と期間T4
におけるスイッチング素子Q2のオンデューティD4と
はともに50%以上に設定され、且つ期間T3における
スイッチング素子Q1のオンデューティD3は期間T4
におけるスイッチング素子Q2のオンデューティD4よ
りも小さく設定されるので、図3(d)に示す放電灯l
aの両端電圧波形104の期間T3における直流電圧成
分の絶対値電圧Vdc1は、期間T4における直流電圧
成分の絶対値電圧Vdc2よりも小さくなる。また、図
3(b)の波形102はスイッチング素子Q1、Q2の
スイッチング周波数を示し、期間T3及び期間T4内に
おいて、スイッチング素子Q1、Q2のスイッチング周
波数は周波数f1〜f2までの周波数範囲Δfを所定時
間かけて連続的に変化している。ここで、周波数f1と
周波数f2との間に、負荷回路5のインダクタL1のイ
ンダクタンス値をL、コンデンサC1のキャパシタンス
値をCとした時のインダクタL1とコンデンサC1との
共振周波数f0=1/{2×π×√(L×C)}を含む
ように設定しているので、スイッチング素子Q1、Q2
のスイッチング周波数を変化させていくと、波形102
が共振周波数f0と等しくなる時に、図3(d)の波形
104に示すように共振周波数f0で極大となる高圧パ
ルス電圧Vp1、Vp2が直流電圧成分に重畳されて、
高圧パルス電圧Vp1、Vp2が放電灯laに印加され
る。この時、高圧パルス電圧Vp1は、期間T3におけ
るスイッチング素子Q1のオンデューティD3が50%
に近づくほど高圧で発生し、高圧パルス電圧Vp2は、
期間T4におけるスイッチング素子Q2のオンデューテ
ィD4が50%に近づくほど高圧で発生するので、本実
施形態1では、期間T3におけるスイッチング素子Q1
のオンデューティD3は期間T4におけるスイッチング
素子Q2のオンデューティD4よりも50%に近いの
で、図3(d)に示す高圧パルス電圧Vp1は高圧パル
ス電圧Vp2よりも大きくなる。
【0022】このように本実施形態1では、放電灯la
が始動する際の放電灯非点灯時には、低周波矩形波電圧
の一方の極である期間T3で発生させた高い高圧パルス
電圧Vp1で放電灯laの絶縁破壊を行ない、低周波矩
形波電圧の他方の極である期間T4で発生させた高い直
流電圧成分Vdc2でアーク放電に移行するための十分
なエネルギーを放電灯laに供給することができる。
【0023】なお、本実施形態1では、負荷回路5を各
々1つずつのインダクタ、コンデンサ、放電灯で構成し
たが、図5の回路構成図に示すように負荷回路5を2つ
のインダクタL1、L2と、2つのコンデンサC1、C
2と、1つの放電灯laで構成しても同様の効果を得る
ことができる。
【0024】さらに、図7(b)のスイッチング素子Q
1、Q2のスイッチング周波数102に示すように、ス
イッチング素子Q1、Q2のスイッチング周波数を、周
波数f1〜f2まで変化させる動作を、期間T3及びT
4において各々3回ずつ繰り返せば、図7(d)の放電
灯両端電圧波形104に示すように高圧パルス電圧Vp
1、Vp2が期間T3及びT4において各々3回ずつ発
生し、放電灯laの絶縁破壊性能がさらに向上する。図
7では、スイッチング素子Q1、Q2のスイッチング周
波数を周波数f1〜f2まで変化させる動作を各期間に
おいて3回ずつ繰り返しているが、2回以上であれば何
回繰り返してもよい。図7(a)及び図7(c)は、図
3(a)及び図3(c)と同様のため説明は省略する。
【0025】また、図2に示す本実施形態1では、極性
反転回路3をハーフブリッジ構成としているが、図6の
回路構成図に示すように極性反転回路3をスイッチング
素子Q1〜Q4からなるフルブリッジ構成とし、直流電
源回路1の出力に平滑コンデンサC0を配置しても同様
の効果を得ることができる。
【0026】(実施形態2)本実施形態2の回路構成
は、実施形態1で説明した図2と同様であり、放電灯が
定常点灯時の動作も実施形態1で説明した図4の動作説
明図と同様のため説明は省略する。
【0027】放電灯laが始動する際の放電灯非点灯時
の本実施形態2の動作を図8に示す。放電灯laが始動
する際の放電灯非点灯時には、極性反転制御回路4は、
図8(a)のスイッチング素子Q1の駆動信号波形10
0とスイッチング素子Q2の駆動信号波形101とに示
すように、スイッチング素子Q1のオン期間t1がスイ
ッチング素子Q2のオン期間t2より長くなる期間T3
と、スイッチング素子Q2のオン期間t4がスイッチン
グ素子Q1のオン期間t3より長くなる期間T4とを交
互に生成するように、スイッチング周波数が略数十KH
zの高周波動作でスイッチング素子Q1、Q2を交互に
オン・オフさせるので、図8(d)の放電灯laの両端
電圧波形104に示すように放電灯laの両端には、期
間T3において絶対値電圧Vdc1=E/2×(t1−
t2)を有する正の直流電圧が印加され、期間T4にお
いては絶対値電圧Vdc2=E/2×(t4−t3)を
有する負の直流電圧が印加され、期間T3と期間T4と
を交互に繰り返すことで放電灯la両端には、数十〜数
百Hzの低周波矩形波電圧が印加される。ここで、略1
/2ずつに分割された前半期間T31と後半期間T32
とから構成される期間T3と略1/2ずつに分割された
前半期間T41と後半期間T42とから構成される期間
T4とは、交互に繰り返すことで数十〜数百Hzの低周
波矩形波電圧を発生するように設定されている。図8
(c)の波形103は、期間T3におけるスイッチング
素子Q1のオンデューティD3=t1/(t1+t2)
×100と、期間T4におけるスイッチング素子Q2の
オンデューティD4=t4/(t3+t4)×100と
を示し、本実施形態2では、期間T3におけるスイッチ
ング素子Q1のオンデューティD3と期間T4における
スイッチング素子Q2のオンデューティD4とはともに
50%以上に設定され、且つ期間T3におけるスイッチ
ング素子Q1のオンデューティD3は期間T4における
スイッチング素子Q2のオンデューティD4よりも小さ
く設定されるので、図8(d)に示す放電灯laの両端
電圧波形104の期間T3における直流電圧成分の絶対
値電圧Vdc1は、期間T4における直流電圧成分の絶
対値電圧Vdc2よりも小さくなる。また、図8(b)
の波形102はスイッチング素子Q1、Q2のスイッチ
ング周波数を示し、期間T3及び期間T4内において、
スイッチング素子Q1、Q2のスイッチング周波数は周
波数f1〜f2までの周波数範囲Δfを所定時間かけて
連続的に変化している。ここで、周波数f1と周波数f
2との間に、負荷回路5のインダクタL1のインダクタ
ンス値をL、コンデンサC1のキャパシタンス値をCと
した時のインダクタL1とコンデンサC1との共振周波
数f0=1/{2×π×√(L×C)}を含むように
し、且つスイッチング素子Q1、Q2のスイッチング周
波数を示す波形102は期間T3の後半期間T32及び
期間T4の後半期間T42にて共振周波数f0を通過す
るように設定しているので、スイッチング素子Q1、Q
2のスイッチング周波数を変化させていくと、期間T3
及び期間T4の各後半期間T32及びT42にて波形1
02が共振周波数f0と等しくなり、図8(d)の波形
104に示すように後半期間T32、T42にて共振周
波数f0で極大となる高圧パルス電圧Vp1、Vp2が
直流電圧成分に重畳されて、高圧パルス電圧Vp1、V
p2が放電灯laに印加される。この時、高圧パルス電
圧Vp1は、期間T3におけるスイッチング素子Q1の
オンデューティD3が50%に近づくほど高圧で発生
し、高圧パルス電圧Vp2は、期間T4におけるスイッ
チング素子Q2のオンデューティD4が50%に近づく
ほど高圧で発生するので、本実施形態2では、期間T3
におけるスイッチング素子Q1のオンデューティD3は
期間T4におけるスイッチング素子Q2のオンデューテ
ィD4よりも50%に近いので、図8(d)に示す高圧
パルス電圧Vp1は高圧パルス電圧Vp2よりも大きく
なる。
【0028】このように本実施形態2では、放電灯la
が始動する際の放電灯非点灯時には、放電灯laの絶縁
破壊を行うための高い高圧パルス電圧Vp1を低周波矩
形波電圧の一方の極である期間T3の後半期間T32で
発生させるので、放電灯laを絶縁破壊した後すぐに低
周波矩形波電圧の他方の極である期間T4で発生させた
高い直流電圧成分Vdc2でアーク放電に移行するため
の十分なエネルギーを放電灯laに供給でき、放電灯は
スムーズにアーク放電に移行することができる。
【0029】(実施形態3)本実施形態3の回路構成
は、実施形態1で説明した図2と同様であり、放電灯が
定常点灯時の動作も実施形態1で説明した図4の動作説
明図と同様のため説明は省略する。
【0030】放電灯laが始動する際の放電灯非点灯時
の本実施形態3の動作を図9に示す。放電灯laが始動
する際の放電灯非点灯時には、極性反転制御回路4は、
図9(a)のスイッチング素子Q1の駆動信号波形10
0とスイッチング素子Q2の駆動信号波形101とに示
すように、スイッチング素子Q1のオン期間t1がスイ
ッチング素子Q2のオン期間t2より長くなる期間T3
と、スイッチング素子Q2のオン期間t4がスイッチン
グ素子Q1のオン期間t3より長くなる期間T4とを交
互に生成するように、スイッチング周波数が略数十KH
zの高周波動作でスイッチング素子Q1、Q2を交互に
オン・オフさせるので、図9(d)の放電灯laの両端
電圧波形104に示すように放電灯laの両端には、期
間T3において絶対値電圧Vdc1=E/2×(t1−
t2)を有する正の直流電圧が印加され、期間T4にお
いては絶対値電圧Vdc2=E/2×(t4−t3)を
有する負の直流電圧が印加され、期間T3と期間T4と
を交互に繰り返すことで放電灯la両端には、数十〜数
百Hzの低周波矩形波電圧が印加される。本実施形態3
では、期間T3と期間T4とは時間の長さを異なるよう
に設定され、図9に示すように期間T3の時間の長さは
期間T4の時間の長さよりも短くなるように設定され
る。また、期間T3と期間T4とは、交互に繰り返すこ
とで数十〜数百Hzの低周波矩形波電圧を発生するよう
に設定されている。図9(c)の波形103は、期間T
3におけるスイッチング素子Q1のオンデューティD3
=t1/(t1+t2)×100と、期間T4における
スイッチング素子Q2のオンデューティD4=t4/
(t3+t4)×100とを示し、本実施形態3では、
期間T3におけるスイッチング素子Q1のオンデューテ
ィD3と期間T4におけるスイッチング素子Q2のオン
デューティD4とはともに50%以上に設定され、且つ
期間T3におけるスイッチング素子Q1のオンデューテ
ィD3は期間T4におけるスイッチング素子Q2のオン
デューティD4よりも大きく設定されるので、図9
(d)に示す放電灯laの両端電圧波形104の期間T
3における直流電圧成分の絶対値電圧Vdc1は、期間
T4における直流電圧成分の絶対値電圧Vdc2よりも
大きくなる。また、図9(b)の波形102はスイッチ
ング素子Q1、Q2のスイッチング周波数を示し、期間
T3及び期間T4内において、スイッチング素子Q1、
Q2のスイッチング周波数は周波数f1〜f2までの周
波数範囲Δfを所定時間かけて連続的に変化している。
ここで、周波数f1と周波数f2との間に、負荷回路5
のインダクタL1のインダクタンス値をL、コンデンサ
C1のキャパシタンス値をCとした時のインダクタL1
とコンデンサC1との共振周波数f0=1/{2×π×
√(L×C)}を含むように設定しているので、スイッ
チング素子Q1、Q2のスイッチング周波数を変化させ
ていくと、波形102が共振周波数f0と等しくなる
時、図9(d)の波形104に示すように共振周波数f
0で極大となる高圧パルス電圧Vp1、Vp2が直流電
圧成分に重畳されて、高圧パルス電圧Vp1、Vp2が
放電灯laに印加される。この時、高圧パルス電圧Vp
1は、期間T3におけるスイッチング素子Q1のオンデ
ューティD3が50%に近づくほど高圧で発生し、高圧
パルス電圧Vp2は、期間T4におけるスイッチング素
子Q2のオンデューティD4が50%に近づくほど高圧
で発生するので、本実施形態3では、期間T4における
スイッチング素子Q2のオンデューティD4は期間T3
におけるスイッチング素子Q1のオンデューティD3よ
りも50%に近いので、図9(d)に示す高圧パルス電
圧Vp2は高圧パルス電圧Vp1よりも大きくなる。
【0031】このように本実施形態3では、放電灯la
が始動する際の放電灯非点灯時には、低周波矩形波電圧
の一方の極である期間T3と他方の極である期間T4と
の時間の長さを、互いに異なるように設定し、時間の長
い期間T4で高い高圧パルス電圧Vp2を発生させて放
電灯laの絶縁破壊を行い、その後時間の短い期間T3
で発生させた高い直流電圧成分Vdc1でアーク放電に
移行するための十分なエネルギーを放電灯laに供給す
るので、放電灯laはスムーズにアーク放電に移行する
ことができる。また、高い直流電圧成分Vdc1を発生
させる期間T3の時間の長さは他方の期間T4の時間の
長さよりも短く設定されているため、放電灯laの実効
電圧値を増加させることなく前記実施形態2よりも大き
な直流電圧成分Vdc1を放電灯laに印加させること
ができる。
【0032】(実施形態4)本実施形態4の回路構成
は、実施形態1で説明した図2と同様であり、放電灯が
定常点灯時の動作も実施形態1で説明した図4の動作説
明図と同様のため説明は省略する。
【0033】放電灯laが始動する際の放電灯非点灯時
の本実施形態4の動作を図10に示す。放電灯laが始
動する際の放電灯非点灯時には、極性反転制御回路4
は、図10(a)のスイッチング素子Q1の駆動信号波
形100とスイッチング素子Q2の駆動信号波形101
とに示すように、スイッチング素子Q1のオン期間t1
1がスイッチング素子Q2のオン期間t21より長くな
る期間T31とスイッチング素子Q1のオン期間t12
がスイッチング素子Q2のオン期間t22より長くなる
期間T32とからなる期間T3と、スイッチング素子Q
2のオン期間t41がスイッチング素子Q1のオン期間
t31より長くなる期間T41とスイッチング素子Q2
のオン期間t42がスイッチング素子Q1のオン期間t
32より長くなる期間T42とからなる期間T4とを交
互に生成するように、スイッチング周波数が略数十KH
zの高周波動作でスイッチング素子Q1、Q2を交互に
オン・オフさせるので、図10(d)の放電灯laの両
端電圧波形104に示すように放電灯laの両端には、
期間T31において絶対値電圧Vdc11=E/2×
(t11−t21)を有する正の直流電圧が印加され、
期間T32においては絶対値電圧Vdc12=E/2×
(t12−t22)を有する正の直流電圧が印加され、
期間T41において絶対値電圧Vdc21=E/2×
(t41−t31)を有する負の直流電圧が印加され、
期間T42においては絶対値電圧Vdc22=E/2×
(t42−t32)を有する負の直流電圧が印加され、
期間T31、T32からなる期間T3と期間T41、T
42からなる期間T4とを交互に繰り返すことで放電灯
la両端には、数十〜数百Hzの低周波矩形波電圧が印
加される。ここで、期間T3は略1/2ずつに分割され
た前半期間T31と後半期間T32とからなり、期間T
4は略1/2ずつに分割された前半期間T41と後半期
間T42とからなっており、期間T3と期間T4とは、
交互に繰り返すことで数十〜数百Hzの低周波矩形波電
圧を発生するように設定されている。また、図10
(c)に示すように、期間T31におけるスイッチング
素子Q1のオンデューティD31=t11/(t11+
t21)×100と、期間T32におけるスイッチング
素子Q1のオンデューティD32=t12/(t12+
t22)×100とは、共に50%以上、且つD31<
D32となるように設定され、期間T41におけるスイ
ッチング素子Q2のオンデューティD41=t41/
(t31+t41)×100と、期間T42におけるス
イッチング素子Q2のオンデューティD42=t42/
(t32+t42)×100とは、共に50%以上、且
つD41<D42となるように設定されるので、図10
(d)に示す放電灯laの両端電圧波形104の期間T
31における直流電圧成分の絶対値電圧Vdc11は期
間T32における直流電成分の絶対値電圧Vdc12よ
りも小さくなり、期間T41における直流電圧成分の絶
対値電圧Vdc21は期間T42における直流電成分の
絶対値電圧Vdc21よりも小さくなる。また、放電灯
の両端電圧波形104は、期間T3と期間T4とにおけ
る直流電圧成分が異なるように絶対値電圧Vdc11、
Vdc12、Vdc21、Vdc22は各々設定され
る。次に、図10(b)の波形102はスイッチング素
子Q1、Q2のスイッチング周波数を示し、期間T3及
び期間T4内において、スイッチング素子Q1、Q2の
スイッチング周波数は周波数f1〜f2までの周波数範
囲Δfを所定時間かけて連続的に変化している。ここ
で、周波数f1と周波数f2との間に、負荷回路5のイ
ンダクタL1のインダクタンス値をL、コンデンサC1
のキャパシタンス値をCとした時のインダクタL1とコ
ンデンサC1との共振周波数f0=1/{2×π×√
(L×C)}を含み、且つスイッチング素子Q1、Q2
のスイッチング周波数を示す波形102は期間T31及
び期間T41にて共振周波数f0を通過するように設定
しているので、スイッチング素子Q1、Q2のスイッチ
ング周波数を変化させていくと、期間T31、T41に
て波形102が共振周波数f0と等しくなる時、図10
(d)の波形104に示すように共振周波数f0で極大
となる高圧パルス電圧Vp1、Vp2が直流電圧成分に
重畳されて、高圧パルス電圧Vp1、Vp2が放電灯l
aに印加される。この時、高圧パルス電圧Vp1は、期
間T31におけるスイッチング素子Q1のオンデューテ
ィD31が50%に近づくほど高圧で発生し、高圧パル
ス電圧Vp2は、期間T41におけるスイッチング素子
Q2のオンデューティD41が50%に近づくほど高圧
で発生する。
【0034】このように本実施形態4では、放電灯la
が始動する際の放電灯非点灯時には、低周波矩形波電圧
の一方の極である期間T3と他方の極である期間T4と
の各前半期間T31及びT41で高い高圧パルス電圧V
p1及びVp2を発生させて放電灯laの絶縁破壊を行
ない、その後すぐに低周波矩形波電圧の一方の極である
期間T3と他方の極である期間T4との各後半期間T3
2及びT42で発生させた高い直流電圧成分Vdc12
及びVdc22でアーク放電に移行するための十分なエ
ネルギーを放電灯laに供給するので、放電灯laはス
ムーズにアーク放電に移行することができ、また低周波
矩形波電圧1周期で放電灯laの絶縁破壊とアーク放電
に移行するための十分なエネルギーの供給とを2回行う
ことができ、点灯する確率を上げることができる。
【0035】(実施形態5)本実施形態5の回路構成
は、実施形態1で説明した図2と同様であり、放電灯が
定常点灯時の動作も実施形態1で説明した図4の動作説
明図と同様のため説明は省略する。
【0036】放電灯laが始動する際の放電灯非点灯時
の本実施形態5の動作を図11に示す。放電灯laが始
動する際の放電灯非点灯時には、極性反転制御回路4
は、図11(a)のスイッチング素子Q1の駆動信号波
形100とスイッチング素子Q2の駆動信号波形101
とに示すように、スイッチング素子Q1のオン期間t1
とスイッチング素子Q2のオン期間t2とが同じ長さに
なっている期間T3と、スイッチング素子Q2のオン期
間t4がスイッチング素子Q1のオン期間t3より長く
なる期間T4とを交互に生成するように、スイッチング
周波数が略数十KHzの高周波動作でスイッチング素子
Q1、Q2を交互にオン・オフさせるので、図11
(d)の放電灯laの両端電圧波形104に示すように
放電灯laの両端電圧は、期間T3においては放電灯l
aの両端電圧の絶対値電圧Vdc1=0Vとなり、期間
T4においては絶対値電圧Vdc2=E/2×(t4−
t3)を有する負の電圧が放電灯la両端に印加され、
期間T3と期間T4とを交互に繰り返すことで放電灯l
a両端には、数十〜数百Hzの低周波矩形波電圧が印加
される。ここで期間T3と期間T4とは、交互に繰り返
すことで数十〜数百Hzの低周波矩形波電圧を発生する
ように設定されている。図11(c)の波形103は、
期間T3におけるスイッチング素子Q1のオンデューテ
ィD3=t1/(t1+t2)×100と、期間T4に
おけるスイッチング素子Q2のオンデューティD4=t
4/(t3+t4)×100とを示し、本実施形態5で
は、期間T3におけるスイッチング素子Q1のオンデュ
ーティD3は50%に設定し、期間T4におけるスイッ
チング素子Q2のオンデューティD4は50%より大き
い値に設定される。また、図11(b)の波形102は
スイッチング素子Q1、Q2のスイッチング周波数を示
し、期間T3及び期間T4内において、スイッチング素
子Q1、Q2のスイッチング周波数は周波数f1〜f2
までの周波数範囲Δfを所定時間かけて連続的に変化し
ている。ここで、周波数f1と周波数f2との間に、負
荷回路5のインダクタL1のインダクタンス値をL、コ
ンデンサC1のキャパシタンス値をCとした時のインダ
クタL1とコンデンサC1との共振周波数f0=1/
{2×π×√(L×C)}を含むように設定しているの
で、スイッチング素子Q1、Q2のスイッチング周波数
を変化させていくと、波形102が共振周波数f0と等
しくなる時に、図11(d)の波形104に示すように
共振周波数f0で極大となる高圧パルス電圧Vp1、V
p2が直流電圧成分に重畳されて、高圧パルス電圧Vp
1、Vp2が放電灯laに印加される。この時、高圧パ
ルス電圧Vp1は、期間T3におけるスイッチング素子
Q1のオンデューティD3が50%に近づくほど高圧で
発生する。本実施形態5では期間T3におけるスイッチ
ング素子Q1のオンデューティD3は50%に設定して
いるので、最も高い高圧パルス電圧Vp1を発生させる
ことができる。同様に高圧パルス電圧Vp2は、期間T
4におけるスイッチング素子Q2のオンデューティD4
が50%に近づくほど高圧で発生する。しかし、本実施
形態5では、期間T3におけるスイッチング素子Q1の
オンデューティD3が50%であるのに対して、期間T
4におけるスイッチング素子Q2のオンデューティD4
は50%より大きい値に設定しており、図11(d)に
示す高圧パルス電圧Vp2は高圧パルス電圧Vp1より
も小さくなる。
【0037】このように本実施形態5では、放電灯la
が始動する際の放電灯非点灯時には、低周波矩形波電圧
の一方の極である期間T3で発生させたより高い高圧パ
ルス電圧Vp1で放電灯laの絶縁破壊を行ない、低周
波矩形波電圧の他方の極である期間T4で発生させた高
い直流電圧成分Vdc2でアーク放電に移行するための
十分なエネルギーを放電灯laに供給することができ
る。
【0038】(実施形態6)本実施形態6の回路構成
は、実施形態1で説明した図2と同様であり、放電灯が
定常点灯時の動作も実施形態1で説明した図4の動作説
明図と同様のため説明は省略する。
【0039】放電灯laが始動する際の放電灯非点灯時
の本実施形態6の動作を図12に示す。放電灯laが始
動する際の放電灯非点灯時には、極性反転制御回路4
は、図12(a)のスイッチング素子Q1の駆動信号波
形100とスイッチング素子Q2の駆動信号波形101
とに示すように、スイッチング素子Q1のオン期間t1
1とスイッチング素子Q2のオン期間t21とが等しく
なる期間T31及びスイッチング素子Q1のオン期間t
12がスイッチング素子Q2のオン期間t22より長く
なる期間T32とからなる期間T3と、スイッチング素
子Q2のオン期間t41とスイッチング素子Q1のオン
期間t31とが等しくなる期間T41及びスイッチング
素子Q2のオン期間t42がスイッチング素子Q1のオ
ン期間t32より長くなる期間T42とからなる期間T
4とを交互に生成するように、スイッチング周波数が略
数十KHzの高周波動作でスイッチング素子Q1、Q2
を交互にオン・オフさせるので、図12(d)の放電灯
laの両端電圧波形104に示すように放電灯laの両
端電圧は、期間T31においては放電灯laの両端電圧
の絶対値電圧Vdc11=0Vとなり、期間T32にお
いては絶対値電圧Vdc12=E/2×(t12−t2
2)を有する正の直流電圧が印加され、期間T41にお
いては放電灯laの両端電圧の絶対値Vdc21=0V
となり、期間T42においては絶対値電圧Vdc22=
E/2×(t42−t32)を有する負の直流電圧が印
加され、期間T31、T32からなる期間T3と期間T
41、T42からなる期間T4とを交互に繰り返すこと
で放電灯la両端には、数十〜数百Hzの低周波矩形波
電圧が印加される。ここで、期間T3は略1/2ずつに
分割された前半期間T31と後半期間T32とからな
り、期間T4は略1/2ずつに分割された前半期間T4
1と後半期間T42とからなっており、期間T3と期間
T4とは、交互に繰り返すことで数十〜数百Hzの低周
波矩形波電圧を発生するように設定されている。また、
放電灯の両端電圧波形104は、期間T3と期間T4と
における直流電圧成分が異なるように絶対値電圧Vdc
12、Vdc22は互いに異なるように各々設定され
る。次に、図12(c)の波形103は、期間T31に
おけるスイッチング素子Q1のオンデューティD31=
t11/(t11+t21)×100と、期間T32に
おけるスイッチング素子Q1のオンデューティD32=
t12/(t12+t22)×100と、期間T41に
おけるスイッチング素子Q2のオンデューティD41=
t41/(t31+t41)×100と、期間T42に
おけるスイッチング素子Q2のオンデューティD42=
t42/(t32+t42)×100とを示し、本実施
形態6では、、期間T31におけるスイッチング素子Q
1のオンデューティD31と期間T41におけるスイッ
チング素子Q2のオンデューティD41とは50%に設
定され、期間T32におけるスイッチング素子Q1のオ
ンデューティD32と期間T42におけるスイッチング
素子Q2のオンデューティD42とは50%より大きい
値に設定される。また、図12(b)の波形102はス
イッチング素子Q1、Q2のスイッチング周波数を示
し、期間T3及び期間T4内において、スイッチング素
子Q1、Q2のスイッチング周波数は周波数f1〜f2
までの周波数範囲Δfを所定時間かけて連続的に変化し
ている。ここで、周波数f1と周波数f2との間に、負
荷回路5のインダクタL1のインダクタンス値をL、コ
ンデンサC1のキャパシタンス値をCとした時のインダ
クタL1とコンデンサC1との共振周波数f0=1/
{2×π×√(L×C)}を含み、且つスイッチング素
子Q1、Q2のスイッチング周波数を示す波形102は
期間T31及び期間T41にて共振周波数f0を通過す
るように設定しているので、スイッチング素子Q1、Q
2のスイッチング周波数を変化させていくと、期間T3
1、T41にて波形102が共振周波数f0と等しくな
る時に、図12(d)の波形104に示すように共振周
波数f0で極大となる高圧パルス電圧Vp1、Vp2が
直流電圧成分に重畳されて、高圧パルス電圧Vp1、V
p2が放電灯laに印加される。この時、高圧パルス電
圧Vp1は、期間T31におけるスイッチング素子Q1
のオンデューティD31が50%に近づくほど高圧で出
力され、高圧パルス電圧Vp2は、期間T41における
スイッチング素子Q2のオンデューティD41が50%
に近づくほど高圧で出力される。本実施形態6では期間
T31におけるスイッチング素子Q1のオンデューティ
D31及び期間T41におけるスイッチング素子Q2の
オンデューティD41は50%に設定しているので、最
大の高圧パルス電圧Vp1、Vp2を発生させることが
できる。
【0040】このように本実施形態6では、放電灯la
が始動する際の放電灯非点灯時には、低周波矩形波電圧
の一方の極である期間T3と他方の極である期間T4と
の各前半期間T31及びT41でより高い高圧パルス電
圧Vp1及びVp2を発生させて放電灯laの絶縁破壊
を行ない、その後すぐに低周波矩形波電圧の一方の極で
ある期間T3と他方の極である期間T4との各後半期間
T32及びT42で発生させた高い直流電圧成分Vdc
12及びVdc22でアーク放電に移行するための十分
なエネルギーを放電灯laに供給するので、放電灯la
はスムーズにアーク放電に移行することができ、また低
周波矩形波電圧1周期で放電灯laの絶縁破壊とアーク
放電に移行するための十分なエネルギーの供給との動作
を2回行うことができ、点灯する確率を上げることがで
きる。
【0041】
【発明の効果】請求項1の発明は、少なくとも放電灯と
インダクタとコンデンサとで構成される負荷回路と、放
電灯に低周波の矩形波電力を供給する矩形波発生手段
と、放電灯を始動させるためにインダクタとコンデンサ
との共振作用により前記矩形波電力の周波数より高周波
の高電圧を発生させる高周波電源手段とを具備し、放電
灯が始動する際の放電灯非点灯時には、前記矩形波発生
手段により発生する低周波の矩形波電圧に、前記高周波
電源手段と、インダクタとコンデンサとの共振作用とに
より発生する放電灯始動用の高電圧を重畳させるもので
あって、前記矩形波発生手段は前記高周波電源手段によ
り発生する高周波電圧の1周期中の正極の期間と負極の
期間との差に応じた絶対値電圧を有する矩形波電圧を出
力する放電灯点灯装置において、放電灯が始動する際の
放電灯非点灯時には、前記矩形波発生手段により発生す
る矩形波電圧の正極と負極との絶対値電圧が互いに異な
るように、前記高周波電源手段により発生する高周波電
圧の1周期中の正極の期間と負極の期間とを前記矩形波
電圧の極性に応じて変化させることを特徴とし、高圧パ
ルス電圧による放電灯の絶縁破壊後に、放電灯へアーク
放電のための押し込みエネルギーを十分に供給し、スム
ーズにアーク放電に移行させることができるという効果
がある。
【0042】請求項2の発明は、少なくとも放電灯とイ
ンダクタとコンデンサとで構成される負荷回路と、放電
灯に低周波の矩形波電力を供給する矩形波発生手段と、
放電灯を始動させるためにインダクタとコンデンサとの
共振作用により前記矩形波電力の周波数より高周波の高
電圧を発生させる高周波電源手段とを具備し、放電灯が
始動する際の放電灯非点灯時には、前記矩形波発生手段
により発生する低周波の矩形波電圧に、前記高周波電源
手段と、インダクタとコンデンサとの共振作用とにより
発生する放電灯始動用の高電圧を重畳させるものであっ
て、前記矩形波発生手段は前記高周波電源手段により発
生する高周波電圧の1周期中の正極の期間と負極の期間
との差に応じた絶対値電圧を有する矩形波電圧を出力す
る放電灯点灯装置において、放電灯が始動する際の放電
灯非点灯時には、前記高周波電源手段により発生する高
周波電圧の1周期中の正極の期間と負極の期間とは、前
記矩形波発生手段により発生する矩形波電圧の極性によ
って異なることを特徴とし、高圧パルス電圧による放電
灯の絶縁破壊後に、放電灯へアーク放電のための押し込
みエネルギーを十分に供給し、スムーズにアーク放電に
移行させることができるという効果がある。
【0043】請求項3の発明は、請求項1または2の発
明において、放電灯が始動する際の放電灯非点灯時に、
高周波電源手段と、インダクタとコンデンサとの共振作
用とにより発生する放電灯始動用の高電圧は、矩形波電
圧の正・負極性の内、少なくとも一方の極性の後半部に
重畳することを特徴とし、高圧パルス電圧による放電灯
の絶縁破壊後すぐに、放電灯へアーク放電のための押し
込みエネルギーを十分に供給し、スムーズにアーク放電
に移行させることができるという効果がある。
【0044】請求項4の発明は、請求項1乃至3いずれ
かの発明において、放電灯が始動する際の放電灯非点灯
時に、高周波電源手段により発生する高周波電圧の1周
期中の正極の期間と負極の期間とは、矩形波発生手段に
より発生する矩形波電圧の正極の期間と負極の期間との
内、前半の期間における矩形波電圧の絶対値電圧が後半
の期間における矩形波電圧の絶対値電圧より高くなるよ
うな期間としたことを特徴とし、高圧パルス電圧による
放電灯の絶縁破壊後に、放電灯へアーク放電のための押
し込みエネルギーを十分に供給し、スムーズにアーク放
電に移行させることができるという効果がある。
【0045】請求項5の発明は、請求項1乃至4いずれ
かの発明において、放電灯が始動する際の放電灯非点灯
時に、矩形波発生手段により発生する矩形波電圧が一方
の極性である時間と他方の極性である時間とは、互いに
異なることを特徴とし、高圧パルス電圧による放電灯の
絶縁破壊後に、放電灯laの実効値電圧を増加させるこ
となく、放電灯へアーク放電のための押し込みエネルギ
ーを十分に供給し、スムーズにアーク放電に移行させる
ことができるという効果がある。
【0046】請求項6の発明は、請求項1乃至5いずれ
かの発明において、放電灯が始動する際の放電灯非点灯
時に、矩形波発生手段により発生する矩形波電圧の正負
極性の内、少なくとも一方の極性において、前記一方の
極性である期間の後半部分における矩形波電圧の絶対値
電圧は、前記一方の極性である期間の前半部分における
矩形波電圧の絶対値電圧よりも高いことを特徴とし、高
圧パルス電圧による放電灯の絶縁破壊後すぐに、放電灯
へアーク放電のための押し込みエネルギーを十分に供給
し、スムーズにアーク放電に移行させることができ、ま
た点灯する確率を上げることができるという効果があ
る。
【0047】請求項7の発明は、請求項1乃至5いずれ
かの発明において、放電灯が始動する際の放電灯非点灯
時に、矩形波発生手段により発生する矩形波電圧の正負
極性の内、少なくとも一方の極性において、矩形波電圧
の絶対値電圧がゼロボルトになることを特徴とし、放電
灯を絶縁破壊するためのより高い高圧パルス電圧を発生
させて、放電灯の絶縁破壊を確実に行うことができると
いう効果がある。
【0048】請求項8の発明は、請求項1または2の発
明において、負荷回路は、放電灯とコンデンサとの並列
回路と、前記並列回路に直列に接続されたインダクタか
らなることを特徴とし、コンデンサとインダクタを各々
1個ずつ有する共振回路を用いた負荷回路に適用できる
という効果がある。
【0049】請求項9の発明は、請求項1または2の発
明において、負荷回路は、放電灯と第1のコンデンサと
の並列回路に直列に接続された第1のインダクタとから
なる回路に並列に接続された第2のコンデンサとからな
る回路に直列に接続された第2のインダクタとからなる
ことを特徴とし、コンデンサとインダクタを各々2個ず
つ有する共振回路を用いた負荷回路に適用できるという
効果がある。
【0050】請求項10の発明は、請求項1または2の
発明において、矩形波発生手段は、2つのコンデンサの
直列回路と、2つのスイッチング素子の直列回路とを並
列に接続した回路から構成され、前記2つのコンデンサ
の接続中点と、前記2つのスイッチング素子の接続中点
との間に、負荷回路が接続されることを特徴とし、矩形
波発生手段にフルブリッジ回路を用いることができると
いう効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態1を示すブロック図である。
【図2】実施形態1を示す回路構成図である。
【図3】実施形態1の動作を説明する図である。
【図4】実施形態1の定常時の動作を説明する図であ
る。
【図5】実施形態1を示す回路構成図である。
【図6】実施形態1を示す回路構成図である。
【図7】実施形態1の動作を説明する図である。
【図8】実施形態2の動作を説明する図である。
【図9】実施形態3の動作を説明する図である。
【図10】実施形態4の動作を説明する図である。
【図11】実施形態5の動作を説明する図である。
【図12】実施形態6の動作を説明する図である。
【図13】従来例を示す回路構成図である。
【図14】従来例の動作を説明する図である。
【符号の説明】
1 直流電源回路 2 直流電源制御回路 3 極性反転回路 4 極性反転制御回路 5 負荷回路 Vs 交流電源
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3K072 AA11 BA05 BB10 BC01 DD04 DD06 DE02 DE04 GA03 GB12 GB18 GC04 3K083 AA04 BA06 BA18 BD03 BD04 BD16 BD25 CA32

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも放電灯とインダクタとコンデ
    ンサとで構成される負荷回路と、放電灯に低周波の矩形
    波電力を供給する矩形波発生手段と、放電灯を始動させ
    るためにインダクタとコンデンサとの共振作用により前
    記矩形波電力の周波数より高周波の高電圧を発生させる
    高周波電源手段とを具備し、放電灯が始動する際の放電
    灯非点灯時には、前記矩形波発生手段により発生する低
    周波の矩形波電圧に、前記高周波電源手段と、インダク
    タとコンデンサとの共振作用とにより発生する放電灯始
    動用の高電圧を重畳させるものであって、前記矩形波発
    生手段は前記高周波電源手段により発生する高周波電圧
    の1周期中の正極の期間と負極の期間との差に応じた絶
    対値電圧を有する矩形波電圧を出力する放電灯点灯装置
    において、放電灯が始動する際の放電灯非点灯時には、
    前記矩形波発生手段により発生する矩形波電圧の正極と
    負極との絶対値電圧が互いに異なるように、前記高周波
    電源手段により発生する高周波電圧の1周期中の正極の
    期間と負極の期間とを前記矩形波電圧の極性に応じて変
    化させることを特徴とする放電灯点灯装置。
  2. 【請求項2】 少なくとも放電灯とインダクタとコンデ
    ンサとで構成される負荷回路と、放電灯に低周波の矩形
    波電力を供給する矩形波発生手段と、放電灯を始動させ
    るためにインダクタとコンデンサとの共振作用により前
    記矩形波電力の周波数より高周波の高電圧を発生させる
    高周波電源手段とを具備し、放電灯が始動する際の放電
    灯非点灯時には、前記矩形波発生手段により発生する低
    周波の矩形波電圧に、前記高周波電源手段と、インダク
    タとコンデンサとの共振作用とにより発生する放電灯始
    動用の高電圧を重畳させるものであって、前記矩形波発
    生手段は前記高周波電源手段により発生する高周波電圧
    の1周期中の正極の期間と負極の期間との差に応じた絶
    対値電圧を有する矩形波電圧を出力する放電灯点灯装置
    において、放電灯が始動する際の放電灯非点灯時には、
    前記高周波電源手段により発生する高周波電圧の1周期
    中の正極の期間と負極の期間とは、前記矩形波発生手段
    により発生する矩形波電圧の極性によって異なることを
    特徴とする放電灯点灯装置。
  3. 【請求項3】 放電灯が始動する際の放電灯非点灯時
    に、高周波電源手段と、インダクタとコンデンサとの共
    振作用とにより発生する放電灯始動用の高電圧は、矩形
    波電圧の正・負極性の内、少なくとも一方の極性の後半
    部に重畳することを特徴とする請求項1または2記載の
    放電灯点灯装置。
  4. 【請求項4】 放電灯が始動する際の放電灯非点灯時
    に、高周波電源手段により発生する高周波電圧の1周期
    中の正極の期間と負極の期間とは、矩形波発生手段によ
    り発生する矩形波電圧の正極の期間と負極の期間との
    内、前半の期間における矩形波電圧の絶対値電圧が後半
    の期間における矩形波電圧の絶対値電圧より高くなるよ
    うな期間としたことを特徴とする請求項1乃至3いずれ
    か記載の放電灯点灯装置。
  5. 【請求項5】 放電灯が始動する際の放電灯非点灯時
    に、矩形波発生手段により発生する矩形波電圧が一方の
    極性である時間と他方の極性である時間とは、互いに異
    なることを特徴とする請求項1乃至4いずれか記載の放
    電灯点灯装置。
  6. 【請求項6】 放電灯が始動する際の放電灯非点灯時
    に、矩形波発生手段により発生する矩形波電圧の正負極
    性の内、少なくとも一方の極性において、前記一方の極
    性である期間の後半部分における矩形波電圧の絶対値電
    圧は、前記一方の極性である期間の前半部分における矩
    形波電圧の絶対値電圧よりも高いことを特徴とする請求
    項1乃至5いずれか記載の放電灯点灯装置。
  7. 【請求項7】 放電灯が始動する際の放電灯非点灯時
    に、矩形波発生手段により発生する矩形波電圧の正負極
    性の内、少なくとも一方の極性において、矩形波電圧の
    絶対値電圧がゼロボルトになることを特徴とする請求項
    1乃至5いずれか記載の放電灯点灯装置。
  8. 【請求項8】 負荷回路は、放電灯とコンデンサとの並
    列回路と、前記並列回路に直列に接続されたインダクタ
    からなることを特徴とする請求項1または2記載の放電
    灯点灯装置。
  9. 【請求項9】 負荷回路は、放電灯と第1のコンデンサ
    との並列回路に直列に接続された第1のインダクタとか
    らなる回路に並列に接続された第2のコンデンサとから
    なる回路に直列に接続された第2のインダクタとからな
    ることを特徴とする請求項1または2記載の放電灯点灯
    装置。
  10. 【請求項10】 矩形波発生手段は、2つのコンデンサ
    の直列回路と、2つのスイッチング素子の直列回路とを
    並列に接続した回路から構成され、前記2つのコンデン
    サの接続中点と、前記2つのスイッチング素子の接続中
    点との間に、負荷回路が接続されることを特徴とする請
    求項1または2記載の放電灯点灯装置。
JP2000191990A 2000-06-27 2000-06-27 放電灯点灯装置 Withdrawn JP2002008880A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007531231A (ja) * 2004-03-31 2007-11-01 コーニンクレッカ フィリップス エレクトロニクス エヌ ヴィ 回路装置

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