JP2002008814A - 圧接型コネクタの製造方法 - Google Patents
圧接型コネクタの製造方法Info
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- JP2002008814A JP2002008814A JP2001137106A JP2001137106A JP2002008814A JP 2002008814 A JP2002008814 A JP 2002008814A JP 2001137106 A JP2001137106 A JP 2001137106A JP 2001137106 A JP2001137106 A JP 2001137106A JP 2002008814 A JP2002008814 A JP 2002008814A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 切断端部に導電性細線の切断バリを生じず、
圧接時コネクタ周辺に配設された部品との回路ショート
を引き起こさない、端部が確実に電気的に絶縁されたコ
ネクタの製造方法を提供する。 【解決手段】 回転ドラム上に固定された未加硫の絶縁
性ゴムシート上に、導電性細線をらせん状に所定の長さ
に亙って配列後、さらに回転ドラムを回転させて、前記
導電性細線の供給部を絶縁性ゴムシート面に対して所定
距離移動した後、引き続き導電性細線を所定の長さに亙
って配列し、この操作を繰り返して導電性細線の配列が
終了した後、導電性細線を絶縁性ゴムシートに接着加硫
後、導電性細線を横切る方向に裁断して導電シート片を
形成し、この導電シート片を成形部がU字状溝をなす金
型内に導電性細線側を成形面に向けて載置し、U字状に
成形後、この上にスポンジシリコーン原料を載置し、加
熱加圧し発泡させてコネクタ素材を形成し、前記所定距
離移動箇所間で切断することを特徴としている。
圧接時コネクタ周辺に配設された部品との回路ショート
を引き起こさない、端部が確実に電気的に絶縁されたコ
ネクタの製造方法を提供する。 【解決手段】 回転ドラム上に固定された未加硫の絶縁
性ゴムシート上に、導電性細線をらせん状に所定の長さ
に亙って配列後、さらに回転ドラムを回転させて、前記
導電性細線の供給部を絶縁性ゴムシート面に対して所定
距離移動した後、引き続き導電性細線を所定の長さに亙
って配列し、この操作を繰り返して導電性細線の配列が
終了した後、導電性細線を絶縁性ゴムシートに接着加硫
後、導電性細線を横切る方向に裁断して導電シート片を
形成し、この導電シート片を成形部がU字状溝をなす金
型内に導電性細線側を成形面に向けて載置し、U字状に
成形後、この上にスポンジシリコーン原料を載置し、加
熱加圧し発泡させてコネクタ素材を形成し、前記所定距
離移動箇所間で切断することを特徴としている。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、液晶ディスプレイ
(COG 、TABタイプ)と回路基板との接続あるいは電子
回路基板間の接続に用いられる圧接型コネクタの製造方
法に関する。
(COG 、TABタイプ)と回路基板との接続あるいは電子
回路基板間の接続に用いられる圧接型コネクタの製造方
法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、電子回路基板間の接続に、弾性を
有する絶縁材の外周面に、多数の導電性細線をU字状に
平行に配列してなるU字型金属線コネクタが用いられて
いる。このU字型金属線コネクタ(以下、単にコネクタ
と称する)は圧接型コネクタに属し、圧接によりコネク
タが有する弾性でソフトに接続される。従来、このタイ
プのコネクタは、図3に示すように、絶縁性エラストマ
b上に設けられた絶縁性ゴムシートcの外周面上に、多
数の導電性細線dをU字状に平行に配列して長尺のコネ
クタ素材eを製造し、次いで切断刃fで切断してコネク
タaを得ていた。
有する絶縁材の外周面に、多数の導電性細線をU字状に
平行に配列してなるU字型金属線コネクタが用いられて
いる。このU字型金属線コネクタ(以下、単にコネクタ
と称する)は圧接型コネクタに属し、圧接によりコネク
タが有する弾性でソフトに接続される。従来、このタイ
プのコネクタは、図3に示すように、絶縁性エラストマ
b上に設けられた絶縁性ゴムシートcの外周面上に、多
数の導電性細線dをU字状に平行に配列して長尺のコネ
クタ素材eを製造し、次いで切断刃fで切断してコネク
タaを得ていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このようにして得られ
たコネクタは、平行に配列された導電性細線の径が30μ
m乃至40μmで配列ピッチが50μm乃至100 μmと極め
て狭いため、切断端部に導電性細線の切断バリを生じ、
コネクタの端部が必ずしも電気的に絶縁されず製品の不
良率が高かった。
たコネクタは、平行に配列された導電性細線の径が30μ
m乃至40μmで配列ピッチが50μm乃至100 μmと極め
て狭いため、切断端部に導電性細線の切断バリを生じ、
コネクタの端部が必ずしも電気的に絶縁されず製品の不
良率が高かった。
【0004】本発明は、上記課題を解決するためになさ
れたものであり、切断端部に導電性細線の切断バリを生
じず、圧接時コネクタ周辺に配設された部品との回路シ
ョートを引き起こさない、端部が確実に電気的に絶縁さ
れたコネクタの製造方法を提供することにある。
れたものであり、切断端部に導電性細線の切断バリを生
じず、圧接時コネクタ周辺に配設された部品との回路シ
ョートを引き起こさない、端部が確実に電気的に絶縁さ
れたコネクタの製造方法を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明のコネクタの製造
方法は、回転ドラム上に固定された未加硫の絶縁性ゴム
シート上に、導電性細線をらせん状に所定の長さに亙っ
て配列後、さらに回転ドラムを回転させて、前記導電性
細線の供給部を絶縁性ゴムシート面に対して所定距離移
動した後、引き続き導電性細線を所定の長さに亙って配
列し、この操作を繰り返して導電性細線の配列が終了し
た後、導電性細線を絶縁性ゴムシートに接着加硫後、導
電性細線を横切る方向に裁断して導電シート片を形成
し、この導電シート片を成形部がU字状溝をなす金型内
に導電性細線側を成形面に向けて載置し、U字状に成形
後、この上にスポンジシリコーン原料を載置し、加熱加
圧し発泡させてコネクタ素材を形成し、前記所定距離移
動箇所間で切断することにある。
方法は、回転ドラム上に固定された未加硫の絶縁性ゴム
シート上に、導電性細線をらせん状に所定の長さに亙っ
て配列後、さらに回転ドラムを回転させて、前記導電性
細線の供給部を絶縁性ゴムシート面に対して所定距離移
動した後、引き続き導電性細線を所定の長さに亙って配
列し、この操作を繰り返して導電性細線の配列が終了し
た後、導電性細線を絶縁性ゴムシートに接着加硫後、導
電性細線を横切る方向に裁断して導電シート片を形成
し、この導電シート片を成形部がU字状溝をなす金型内
に導電性細線側を成形面に向けて載置し、U字状に成形
後、この上にスポンジシリコーン原料を載置し、加熱加
圧し発泡させてコネクタ素材を形成し、前記所定距離移
動箇所間で切断することにある。
【0006】なお、該製造方法において、導電性細線の
配列は回転ドラムの軸方向に平行に一定速度で導電性細
線の供給部を移動する、あるいは回転ドラムを一定速度
で移動してもよい。さらに、回転ドラムと供給部をそれ
ぞれ移動させてもよいが、導電性細線の配列装置の小型
化、機構の簡素化、配列精度を考慮すると、1つの供給
部を用いこれを移動させる方法が最も好ましい。また、
絶縁性端部の導電性細線の取り除きは、接着加硫前に行
うのが作業性がよく量産性に優れている。
配列は回転ドラムの軸方向に平行に一定速度で導電性細
線の供給部を移動する、あるいは回転ドラムを一定速度
で移動してもよい。さらに、回転ドラムと供給部をそれ
ぞれ移動させてもよいが、導電性細線の配列装置の小型
化、機構の簡素化、配列精度を考慮すると、1つの供給
部を用いこれを移動させる方法が最も好ましい。また、
絶縁性端部の導電性細線の取り除きは、接着加硫前に行
うのが作業性がよく量産性に優れている。
【0007】
【発明の実施の態様】本発明の製造方法によって得られ
るコネクタを、図1を用いて詳細に説明する。図1は、
本発明の製造方法によって得られるコネクタの1例を示
す斜視図であり、コネクタ1は、横断面形状がU字状を
なす絶縁性ゴムシート2の外周面上に導電性細線3が絶
縁性ゴムシート2の長さ方向に沿ってU字状に多数配列
されている。この絶縁性ゴムシート2は絶縁性エラスト
マ4上に断面視U字状に設けられている。コネクタ1の
両端部には、絶縁性ゴムシート2と絶縁性エラストマ4
が露出する絶縁性端部5,5が形成されている。この絶
縁性端部は、導電性細線が配列されていないことから、
コネクタ端部には導電性のバリが生じず、常に絶縁状態
が保持される。絶縁性端部の寸法は接続する電極幅、ピ
ッチにもよるが、0.2 〜0.3 mm程度あればコネクタを
必要以上に大きくもせず、また、接続する回路(電極形
状)の設計にも影響することはない。このようにして得
られるコネクタは、この両端部に形成された絶縁性端部
により、従来品のように、コネクタの端部から導電性細
線3が脱離してバリを生じたり、絶縁不良あるいは短絡
を起こし、接続時に問題を生じることはない。
るコネクタを、図1を用いて詳細に説明する。図1は、
本発明の製造方法によって得られるコネクタの1例を示
す斜視図であり、コネクタ1は、横断面形状がU字状を
なす絶縁性ゴムシート2の外周面上に導電性細線3が絶
縁性ゴムシート2の長さ方向に沿ってU字状に多数配列
されている。この絶縁性ゴムシート2は絶縁性エラスト
マ4上に断面視U字状に設けられている。コネクタ1の
両端部には、絶縁性ゴムシート2と絶縁性エラストマ4
が露出する絶縁性端部5,5が形成されている。この絶
縁性端部は、導電性細線が配列されていないことから、
コネクタ端部には導電性のバリが生じず、常に絶縁状態
が保持される。絶縁性端部の寸法は接続する電極幅、ピ
ッチにもよるが、0.2 〜0.3 mm程度あればコネクタを
必要以上に大きくもせず、また、接続する回路(電極形
状)の設計にも影響することはない。このようにして得
られるコネクタは、この両端部に形成された絶縁性端部
により、従来品のように、コネクタの端部から導電性細
線3が脱離してバリを生じたり、絶縁不良あるいは短絡
を起こし、接続時に問題を生じることはない。
【0008】本発明で用いられる絶縁性ゴムシートは、
ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレ
ート、ポリエチレンニトリル等のようなポリエステルフ
ィルムやポリイミドフィルム等のフィルム上に、クロロ
プレンゴム、シリコーンゴム、イソプレンゴム、ブチル
ゴム、フッ素ゴム、ウレタンゴム等から選択したゴム材
料を、例えばトッピング法によって厚さ50〜 200μm程
度に塗布したもので、この厚さのバラツキは好ましくは
±5μm以下とされる。これは厚さのバラツキ(Rmax
)が10μm を超えると、導電性細線の配列ピッチが乱
れやすくなるためである。このようなゴムシートを得る
ためには、2〜3本のカレンダーロールで混練したゴム
材料を、PET などの非伸縮性(5%以下)の基材シート
上に分出しするのがよい。なお、ゴム材料としては、耐
環境特性、機械特性などに優れたシリコーンゴムが好ま
しい。
ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレ
ート、ポリエチレンニトリル等のようなポリエステルフ
ィルムやポリイミドフィルム等のフィルム上に、クロロ
プレンゴム、シリコーンゴム、イソプレンゴム、ブチル
ゴム、フッ素ゴム、ウレタンゴム等から選択したゴム材
料を、例えばトッピング法によって厚さ50〜 200μm程
度に塗布したもので、この厚さのバラツキは好ましくは
±5μm以下とされる。これは厚さのバラツキ(Rmax
)が10μm を超えると、導電性細線の配列ピッチが乱
れやすくなるためである。このようなゴムシートを得る
ためには、2〜3本のカレンダーロールで混練したゴム
材料を、PET などの非伸縮性(5%以下)の基材シート
上に分出しするのがよい。なお、ゴム材料としては、耐
環境特性、機械特性などに優れたシリコーンゴムが好ま
しい。
【0009】絶縁性エラストマとしては、各種エラスト
マ材料、例えばブタジエン−スチレン、ブタジエン−ア
クリロニトリル、ブタジエン−イソブチレンなどのブタ
ジエン系共重合体、クロロプレン重合体、塩化ビニル−
酢酸ビニル共重合体、ポリウレタン、シリコーンゴムな
どから選択され、なかでもエラストマ材料として耐熱
性、耐寒性、耐候性、電気絶縁性にすぐれ、無毒でもあ
るシリコーンゴムが好ましい。
マ材料、例えばブタジエン−スチレン、ブタジエン−ア
クリロニトリル、ブタジエン−イソブチレンなどのブタ
ジエン系共重合体、クロロプレン重合体、塩化ビニル−
酢酸ビニル共重合体、ポリウレタン、シリコーンゴムな
どから選択され、なかでもエラストマ材料として耐熱
性、耐寒性、耐候性、電気絶縁性にすぐれ、無毒でもあ
るシリコーンゴムが好ましい。
【0010】導電性細線としては、金、金合金、白金、
銅、アルミニウム、アルミニウム−珪素合金、真鍮、り
ん青銅、ベリリウム銅、ニッケル、モリブデン、タング
ステン、ステンレスなどからなる金属細線、あるいはこ
れらに金、金合金、ロジウムなどの導電性および耐環境
特性に優れる材料をめっき加工した金属細線、導電性合
成樹脂線や炭素繊維からなる細線、あるいはこれらに
金、金合金、ロジウムなどの導電性および耐環境特性に
優れる材料をめっき加工した細線などを使用できるが、
優れた導電性と耐環境特性、低い接触特性を有する金属
線や金めっき金属細線が好ましく使用される。
銅、アルミニウム、アルミニウム−珪素合金、真鍮、り
ん青銅、ベリリウム銅、ニッケル、モリブデン、タング
ステン、ステンレスなどからなる金属細線、あるいはこ
れらに金、金合金、ロジウムなどの導電性および耐環境
特性に優れる材料をめっき加工した金属細線、導電性合
成樹脂線や炭素繊維からなる細線、あるいはこれらに
金、金合金、ロジウムなどの導電性および耐環境特性に
優れる材料をめっき加工した細線などを使用できるが、
優れた導電性と耐環境特性、低い接触特性を有する金属
線や金めっき金属細線が好ましく使用される。
【0011】一方、導電性細線の径が大きすぎると細か
い配線ピッチのものが得られなくなり、さらに円筒形状
に成形する際、導電性細線の曲げ弾性が強すぎて、金型
に沿って円形にし難く、また、径が小さすぎると配線時
に断線しやすくなるので、導電性細線の太さは、成形し
やすく、取り扱いやすい3〜500 μm、好ましくは10〜
100 μm、より好ましくは15〜50μmの範囲とするのが
よく、未加硫の絶縁性ゴムシート層上に導電性細線の太
さの70〜80%、好ましくは 40 〜60%が埋設される太さ
が好ましい。
い配線ピッチのものが得られなくなり、さらに円筒形状
に成形する際、導電性細線の曲げ弾性が強すぎて、金型
に沿って円形にし難く、また、径が小さすぎると配線時
に断線しやすくなるので、導電性細線の太さは、成形し
やすく、取り扱いやすい3〜500 μm、好ましくは10〜
100 μm、より好ましくは15〜50μmの範囲とするのが
よく、未加硫の絶縁性ゴムシート層上に導電性細線の太
さの70〜80%、好ましくは 40 〜60%が埋設される太さ
が好ましい。
【0012】
【実施例】実施例;図2の製造工程図に基いて本発明の
コネクタの製造方法を説明する。先ず、シリコーンゴム
コンパウンドKE-153U (信越化学工業社製、商品名)10
0 重量部に、加硫剤C-19A 、19B (同前)をそれぞれ0.
5 、2.5 重量部およびシランカップリング剤KBM403(同
前)1.0 重量部を添加配合したシリコーンゴム原料を、
図2(a)に示すように、カレンダーロール(図示を省
略)により非伸縮性基材である厚さ50μm、幅350 mm
のPET シートからなる長尺の基材シート6上に、厚さ10
0 μm、幅300 mmとなるようにシーティングして絶縁
性ゴムシート2を形成した。
コネクタの製造方法を説明する。先ず、シリコーンゴム
コンパウンドKE-153U (信越化学工業社製、商品名)10
0 重量部に、加硫剤C-19A 、19B (同前)をそれぞれ0.
5 、2.5 重量部およびシランカップリング剤KBM403(同
前)1.0 重量部を添加配合したシリコーンゴム原料を、
図2(a)に示すように、カレンダーロール(図示を省
略)により非伸縮性基材である厚さ50μm、幅350 mm
のPET シートからなる長尺の基材シート6上に、厚さ10
0 μm、幅300 mmとなるようにシーティングして絶縁
性ゴムシート2を形成した。
【0013】次に、得られたシートを長さ600 mmに切
断し、これを外周600 mmの回転ドラムの周面上に絶縁
性ゴムシート2が外側となるように固定し、絶縁性ゴム
シート2上に表面に金メッキを施した線径40μmの真鍮
線からなる導電性細線3を、送り出し装置から回転して
いる回転ドラム上に供給するとともに、真鍮線の供給部
を回転ドラムの軸方向に1回転当り100 μm移動させな
がらピッチ100 μmで真鍮線を軸方向に10mm配列した
後、さらに回転ドラムを1回転させて真鍮線の供給部を
回転ドラムの軸方向に0.4 mm移動し、その後引き続き
ピッチ100 μmで真鍮線を軸方向に10mm配列する。こ
の操作を繰り返してシート全面への真鍮線の配列が終了
した時点でドラムを停止して回転ドラムから取り外し、
前記0.4mm移動箇所の真鍮線を取り除き、図2(b)
に示すシートを得た。
断し、これを外周600 mmの回転ドラムの周面上に絶縁
性ゴムシート2が外側となるように固定し、絶縁性ゴム
シート2上に表面に金メッキを施した線径40μmの真鍮
線からなる導電性細線3を、送り出し装置から回転して
いる回転ドラム上に供給するとともに、真鍮線の供給部
を回転ドラムの軸方向に1回転当り100 μm移動させな
がらピッチ100 μmで真鍮線を軸方向に10mm配列した
後、さらに回転ドラムを1回転させて真鍮線の供給部を
回転ドラムの軸方向に0.4 mm移動し、その後引き続き
ピッチ100 μmで真鍮線を軸方向に10mm配列する。こ
の操作を繰り返してシート全面への真鍮線の配列が終了
した時点でドラムを停止して回転ドラムから取り外し、
前記0.4mm移動箇所の真鍮線を取り除き、図2(b)
に示すシートを得た。
【0014】このシートを120 ℃のオーブン中で30分間
加熱して1次加硫を行った後、基材シート6を剥離して
取り去り、さらに195 ℃のオーブン中で4時間加熱して
2次加硫を行い、図2(c)に示すシートを得た。次
に、このシートを、導電性細線3(真鍮線)を横切る方
向に切断して幅4.5mm、長さ300 mmの図2(d)に
示す芯材シート7を製作した。さらに、図2(e)に示
すように、成形部がU字状溝をなす成形用下金型8内に
芯材シート7の導電性細線側を成形面に向けてセットし
た。
加熱して1次加硫を行った後、基材シート6を剥離して
取り去り、さらに195 ℃のオーブン中で4時間加熱して
2次加硫を行い、図2(c)に示すシートを得た。次
に、このシートを、導電性細線3(真鍮線)を横切る方
向に切断して幅4.5mm、長さ300 mmの図2(d)に
示す芯材シート7を製作した。さらに、図2(e)に示
すように、成形部がU字状溝をなす成形用下金型8内に
芯材シート7の導電性細線側を成形面に向けてセットし
た。
【0015】他方、シリコーンゴムコンパウンドKE-151
U (信越化学工業社製、商品名)100 重量部に、加硫剤
C-1 、 C-3(同前)をそれぞれ0.5 、2.0 重量部および
発泡剤2,2-アゾビスイソブチロニトリル1.8 重量部を添
加配合したスポンジシリコーンゴム原料を、カレンダー
ロールを用いて所定の厚さにシーティングした。このス
ポンジシリコーンゴム原料を所定の幅、長さに切断した
後、この切断品9を、図2(f)に示すように、芯材シ
ート7の絶縁性ゴムシート2上に載置し、成形用上金型
10を被せ、10kg/cm2の加圧下にて175 ℃、5分間加熱し
てスポンジシリコーンゴム原料を発泡させて絶縁性エラ
ストマ4とし(図2(g)参照)、次いで金型から取り
出し、200 ℃で1時間のポストキュアーを行い、図2
(h)に示す長尺のコネクタ素材11を得た。このコネク
タ素材11を、導電性細線3が配設されていない絶縁性ゴ
ムシート2が露出する前記0.4 mm移動箇所で切断(好
ましくは、移動箇所の中央部分での切断)して、図2
(j)に示すコネクタ1を製作した。得られたコネクタ
1の両端切断部には、導電性細線3の脱離、バリは全く
認められなかった。
U (信越化学工業社製、商品名)100 重量部に、加硫剤
C-1 、 C-3(同前)をそれぞれ0.5 、2.0 重量部および
発泡剤2,2-アゾビスイソブチロニトリル1.8 重量部を添
加配合したスポンジシリコーンゴム原料を、カレンダー
ロールを用いて所定の厚さにシーティングした。このス
ポンジシリコーンゴム原料を所定の幅、長さに切断した
後、この切断品9を、図2(f)に示すように、芯材シ
ート7の絶縁性ゴムシート2上に載置し、成形用上金型
10を被せ、10kg/cm2の加圧下にて175 ℃、5分間加熱し
てスポンジシリコーンゴム原料を発泡させて絶縁性エラ
ストマ4とし(図2(g)参照)、次いで金型から取り
出し、200 ℃で1時間のポストキュアーを行い、図2
(h)に示す長尺のコネクタ素材11を得た。このコネク
タ素材11を、導電性細線3が配設されていない絶縁性ゴ
ムシート2が露出する前記0.4 mm移動箇所で切断(好
ましくは、移動箇所の中央部分での切断)して、図2
(j)に示すコネクタ1を製作した。得られたコネクタ
1の両端切断部には、導電性細線3の脱離、バリは全く
認められなかった。
【0016】比較例;実施例1と同様にして、PET シー
トからなる長尺の基材シート6上に、シリコーンゴム原
料をシーティングして絶縁性ゴムシート2を形成し、長
さ600 mmに切断したものを外周600 mmの回転ドラム
の周面上に絶縁性ゴムシート2が外側となるように固定
し、絶縁性ゴムシート2上に表面に金メッキを施した線
径40μmの真鍮線からなる導電性細線3を、送り出し装
置から回転している回転ドラム上に供給するとともに、
真鍮線の供給部を回転ドラムの軸方向に1回転当り100
μm移動させながらピッチ100 μmで軸方向に配列し、
シート全面への配列が終了した時点でドラムを停止し
て、回転ドラムから取り外した。
トからなる長尺の基材シート6上に、シリコーンゴム原
料をシーティングして絶縁性ゴムシート2を形成し、長
さ600 mmに切断したものを外周600 mmの回転ドラム
の周面上に絶縁性ゴムシート2が外側となるように固定
し、絶縁性ゴムシート2上に表面に金メッキを施した線
径40μmの真鍮線からなる導電性細線3を、送り出し装
置から回転している回転ドラム上に供給するとともに、
真鍮線の供給部を回転ドラムの軸方向に1回転当り100
μm移動させながらピッチ100 μmで軸方向に配列し、
シート全面への配列が終了した時点でドラムを停止し
て、回転ドラムから取り外した。
【0017】この後は、実施例1と全く同様の処理を行
い、導電性細線3が密に配列された長尺のコネクタ素材
11’を得た。この長尺のコネクタ素材11’を所定の長さ
に切断して、図2(k)に示すコネクタ1’を製作し
た。この長尺のコネクタ素材11’は全長に亙って導電性
細線3がU字状に100 μmピッチで密に配列されている
ため、これから切り出されたコネクタ1’の10%は、切
断部に導電性細線の脱離、バリの発生が認められ、さら
に、両端に絶縁性端部5を有しておらず、コネクタ周辺
の部品との絶縁が不十分であった。
い、導電性細線3が密に配列された長尺のコネクタ素材
11’を得た。この長尺のコネクタ素材11’を所定の長さ
に切断して、図2(k)に示すコネクタ1’を製作し
た。この長尺のコネクタ素材11’は全長に亙って導電性
細線3がU字状に100 μmピッチで密に配列されている
ため、これから切り出されたコネクタ1’の10%は、切
断部に導電性細線の脱離、バリの発生が認められ、さら
に、両端に絶縁性端部5を有しておらず、コネクタ周辺
の部品との絶縁が不十分であった。
【0018】
【発明の効果】本発明の製造方法によって得られるコネ
クタは、両端に絶縁性端部を有し、このため端部が確実
に電気的に絶縁され、コネクタ周辺の部品との電気的絶
縁が十分なものであった。
クタは、両端に絶縁性端部を有し、このため端部が確実
に電気的に絶縁され、コネクタ周辺の部品との電気的絶
縁が十分なものであった。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の製造方法によって得られるコネクタ
の一例を示す斜視図である。
の一例を示す斜視図である。
【図2】 (a)〜(j)は、本発明によるコネクタの
製造工程を順に示す製造工程図であり、(k)は比較例
の方法で得られるコネクタを示す斜視図である。
製造工程を順に示す製造工程図であり、(k)は比較例
の方法で得られるコネクタを示す斜視図である。
【図3】 長尺のコネクタ素材を切断して、従来のコネ
クタを得る様子を示す概略説明図である。
クタを得る様子を示す概略説明図である。
1,1’,a・・・・・コネクタ、 2,c・・・・・・・・・・絶縁性ゴムシート、 3,d・・・・・・・・・・導電性細線、 4,b・・・・・・・・・・絶縁性エラストマ、 5.・・・・・・・・・・・・絶縁性端部、 6.・・・・・・・・・・・・基材シート、 7.・・・・・・・・・・・・芯材シート、 8.・・・・・・・・・・・・成形用下金型、 9.・・・・・・・・・・・・切断品、 10.・・・・・・・・・・・・成形用上金型、 11,11',e・・・・・・・コネクタ素材、 f.・・・・・・・・・・・・切断刃。
Claims (1)
- 【請求項1】 回転ドラム上に固定された未加硫の絶縁
性ゴムシート上に、導電性細線をらせん状に所定の長さ
に亙って配列後、さらに回転ドラムを回転させて、前記
導電性細線の供給部を絶縁性ゴムシート面に対して所定
距離移動した後、引き続き導電性細線を所定の長さに亙
って配列し、この操作を繰り返して導電性細線の配列が
終了した後、導電性細線を絶縁性ゴムシートに接着加硫
後、導電性細線を横切る方向に裁断して導電シート片を
形成し、この導電シート片を成形部がU字状溝をなす金
型内に導電性細線側を成形面に向けて載置し、U字状に
成形後、この上にスポンジシリコーン原料を載置し、加
熱加圧し発泡させてコネクタ素材を形成し、前記所定距
離移動箇所間で切断することを特徴とする圧接型コネク
タの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001137106A JP2002008814A (ja) | 2001-05-08 | 2001-05-08 | 圧接型コネクタの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001137106A JP2002008814A (ja) | 2001-05-08 | 2001-05-08 | 圧接型コネクタの製造方法 |
Related Parent Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP32638597A Division JP3202956B2 (ja) | 1997-11-27 | 1997-11-27 | 圧接型コネクタ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002008814A true JP2002008814A (ja) | 2002-01-11 |
Family
ID=18984262
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001137106A Pending JP2002008814A (ja) | 2001-05-08 | 2001-05-08 | 圧接型コネクタの製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002008814A (ja) |
-
2001
- 2001-05-08 JP JP2001137106A patent/JP2002008814A/ja active Pending
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