JP2002008064A - プレゼンテーションシステム - Google Patents

プレゼンテーションシステム

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JP2002008064A
JP2002008064A JP2000193278A JP2000193278A JP2002008064A JP 2002008064 A JP2002008064 A JP 2002008064A JP 2000193278 A JP2000193278 A JP 2000193278A JP 2000193278 A JP2000193278 A JP 2000193278A JP 2002008064 A JP2002008064 A JP 2002008064A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 仮想空間内で車両を走行させながら、その車
両の説明を行うこと。 【解決手段】 車両が走行する走行領域を含む仮想空間
を形成する仮想空間形成手段20と、車両内の視点から
の眺望を画像データ化し、該画像データを表示する表示
手段23と、仮想空間内で車両を操作する操作手段24
と、仮想空間内で複数の車両を格納する車両格納手段2
2と、複数の車両から走行させる車両を選定する車両選
定手段24と、車両の説明に関する説明データを格納す
る説明データ格納手段22と、仮想空間内で車両が遭遇
する各局面に対応した説明データを出力する説明データ
出力手段20とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プレゼンテーショ
ンシステムに関し、特に、仮想空間内で車両を走行させ
ながらその車両に関する説明を加えるプレゼンテーショ
ンシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、自動車販売店のショールーム
などでは、車両が一般に公開されている。ユーザは、そ
のような場所に足を運ぶことによって、自分が興味を持
つ車両に関する情報を獲得することができる。すなわ
ち、自動車販売店は、ショールームを訪れたユーザに対
して、展示されている車両を見せるだけでなく、ユーザ
が乗車して車内の雰囲気を感じたり、各種の装備を試す
機会を提供している。また、アドバイザーからの詳しい
説明や、試乗の機会を提供している。
【0003】一方、インターネットの普及に伴い、車両
の広告や機能説明などを含むプレゼンテーションがイン
ターネットのホームページで行われている。ホームペー
ジでは、文字情報の提供のみならず、静止画、動画、及
び音声による情報の提供を行うことができるため、通常
のショールームで行われるほとんどのことはホームペー
ジ上で実現することができる。また、展示スペースが問
題とならないため、その自動車販売店が取り扱っている
全ての車種を掲載することができる。ユーザは、インタ
ーネットを介してこのようなホームページにアクセスす
ることによって、ショールームに実際に足を運ばなくて
も自動車販売店が取り扱っている車両に関し、かなり多
くの情報を獲得することができる。そして、興味を強く
感じる車両があれば、実際にショールームを訪れて直接
その車両に触れたり、試乗したりすることができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ショー
ルームについては、展示車両を見るためには、ショール
ームに足を運ばなければならないと共に、ショールーム
を訪れたユーザが展示車両を試乗する場合、車両が備え
ている全ての機構や装備を試すことができるわけではな
い。例えば、安全装備であるABSやエアバッグが動作
するような走行は、試乗では行われないのが普通であ
る。このため、ユーザは、カタログで訴求されている新
機構や新装備のうち、試乗で体験できないことについて
は、カタログに掲載されている説明文から情報を得るし
かない。
【0005】また、インターネットのホームページにつ
いては、乗車時の車内の雰囲気や、車両を走行させなが
らその装備を試すことができない。また、ホームページ
上で車両のプレゼンテーションが行われているとして
も、画面上で車両を走行させながらその車両に関するプ
レゼンテーションを行う技術は未だ知られていない。
【0006】本発明は、このような事情に鑑みてなされ
たものであり、仮想空間内で車両を走行させながら、そ
の車両の説明を行うことができるプレゼンテーションシ
ステムを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1記載のプレゼン
テーションシステムの発明は、仮想空間内で車両を走行
させながら該車両の説明を加えるプレゼンテーションシ
ステムであって、車両が走行する走行領域を含む仮想空
間を形成する仮想空間形成手段と、車両内の視点からの
眺望を画像データ化し、該画像データを表示する表示手
段と、仮想空間内で車両を操作する操作手段と、仮想空
間内で複数の車両を格納する車両格納手段と、複数の車
両から走行させる車両を選定する車両選定手段と、車両
の説明に関する説明データを格納する説明データ格納手
段と、仮想空間内で車両が遭遇する各局面に対応した説
明データを出力する説明データ出力手段とを備える構成
を採る。
【0008】この構成により、仮想空間内で複数の車両
を格納することができるため、現実のショールームのよ
うに展示スペース内の車両台数を制限するようなことが
なく、あらゆる車両を仮想空間内に配置することがで
き、ユーザの選択肢を拡大させることができる。また、
車両内の視点からの眺望が画像データとして表示される
ため、その車両に乗車したときのような景色を再現する
ことができる。ユーザは、自らの操作又は自動的にその
車両を操縦することができるため、その車両を実際に走
行させているような疑似体験をすることができる。この
疑似体験では、実際の試乗では体験できない動作、例え
ば、急ブレーキによるABS作動を体験することができ
る。さらに、その車両が走行中、或いは停止中に種々の
局面に遭遇し、その局面に応じた説明データが出力され
るため、ユーザはリアルタイムにその車両の説明を受け
ることができる。これにより、仮想空間における試乗を
実現することが可能となる。
【0009】請求項2記載の発明は、請求項1記載のプ
レゼンテーションシステムにおいて、説明データは、車
両装備に関するデータを含み、車両格納手段は、車両装
備を備えている車両と車両装備を備えていない車両とを
格納している構成を採る。
【0010】この構成により、車両装備に関するデータ
を出力することができるので、リアルタイムで装備ごと
の説明を加えることができる。また、車両装備を備えて
いる車両と車両装備を備えていない車両とを格納し、こ
れらを選択することができるので、両者を走行させて比
較することができる。例えば、ABSを装備する車両を
装備しない車両とを走行させ、制動性能の比較をするこ
とができる。また、サンルーフ装着車とそうでない車両
とを比較して、サンルーフ装着車の開放感を感じさせる
ことが可能となる。
【0011】請求項3記載の発明は、請求項1又は請求
項2記載のプレゼンテーションシステムにおいて、車両
内の視点を設定する視点設定手段をさらに備える構成を
採る。
【0012】この構成により、車両内の視点を設定する
ことができるので、例えば、実車でシート調整をするよ
うに手動による視点の変更を行うことができる。また、
車両を選択することによって、自動的に視点が設定され
る構成を採ることによって、車両毎の視点の相違を体感
させることが可能となる。
【0013】請求項4記載の発明は、請求項1から請求
項3のいずれかに記載のプレゼンテーションシステムに
おいて、通信ネットワークを介してデータを送受信する
通信インタフェースを備え、通信インタフェースは、通
信ネットワークから受信した信号に応じて、通信ネット
ワークに画像データ及び説明データを送信する構成を採
る。
【0014】この構成により、通信ネットワーク上でデ
ータを送受信することができるため、例えば、インター
ネットに接続された端末装置に対して仮想空間における
試乗を提供することが可能となる。
【0015】請求項5記載の発明は、請求項1から請求
項4のいずれかに記載のプレゼンテーションシステムに
おいて、格納手段は、車両を文字で説明する文字データ
と、車両を音声で説明する音声データと、車両を静止画
又は動画で説明する車両説明画像データとを格納し、説
明データ出力手段は、音声データを再生する音声データ
再生手段と、文字データ及び車両説明画像データとを表
示手段に出力する出力手段とを備える構成を採る。
【0016】この構成により、文字、音声、静止画及び
動画によって説明データを出力することができるため、
ユーザが選択した車両を走行させながらリアルタイムで
文字、音声、及び画像による車両の説明を行うことがで
きる。
【0017】請求項6記載の発明は、請求項1から請求
項5のいずれかに記載のプレゼンテーションシステムに
おいて、ユーザに関する情報を登録する登録手段と、少
なくとも登録されたユーザが出力した説明データの対象
物に関するデータを記憶する記憶手段とを備え、登録さ
れたユーザに対し、所定の時間間隔で対象物に関する情
報を配信する構成を採る。
【0018】この構成により、ユーザに関する情報、例
えば、氏名、電子メールアドレス、住所、電話番号等を
登録し、少なくともユーザが出力した説明データの対象
物に関するデータなど、ユーザが本プレゼンテーション
システムを運用した履歴を記憶し、その履歴からユーザ
の趣向に沿った情報を配信することができるため、ユー
ザの購買意欲を惹起させることが可能となる。なお、配
信方法としては、電子メールによる情報の配信の他、フ
ァクシミリ、ダイレクトメール、オペレータによる電話
連絡などを含む。
【0019】
【発明の実施の形態】本発明者は、実際の試乗では、車
両が備えている全ての機構や装備を試すことができるわ
けではない点に着目し、仮想空間内で車両を走行させな
がら該車両の説明を加えることによって、実際の試乗で
はできない車両及び装備の説明をすることができること
を見出し、本発明をするに至った。
【0020】すなわち、本発明は、仮想空間内で車両を
走行させながら該車両の説明を加えるプレゼンテーショ
ンシステムであって、車両が走行する走行領域を含む仮
想空間を形成する仮想空間形成手段と、車両内の視点か
らの眺望を画像データ化し、該画像データを表示する表
示手段と、仮想空間内で車両を操作する操作手段と、仮
想空間内で複数の車両を格納する車両格納手段と、複数
の車両から走行させる車両を選定する車両選定手段と、
車両の説明に関する説明データを格納する説明データ格
納手段と、仮想空間内で車両が遭遇する各局面に対応し
た説明データを出力する説明データ出力手段とを備える
ことを特徴とする。
【0021】これにより、本発明者は、仮想空間におけ
る試乗を実現することを可能とした。以下、本発明の実
施の形態について、図面を参照して説明する。
【0022】図1は、本発明の一実施の形態に係るプレ
ゼンテーションシステムの概略構成を示す図である。サ
ーバ装置1は、通信ネットワーク2を介して端末装置3
a、3b、及び携帯端末装置4a、4bとデータを送信
及び受信する。サーバ装置1は、通信ネットワーク2上
で仮想空間における車両の試乗の機会を提供する。同時
に、サーバ装置1は、単独で仮想空間における車両の試
乗の機会を提供することも可能である。通信ネットワー
ク2は、例えば、インターネットが該当するが、その
他、ネットワーク化されたあらゆる通信手段を含む。端
末装置3a、3bは、例えば、パーソナルコンピュータ
が該当し、図示しないモデムやTA(Terminal
Addapter)を備え、通信ネットワーク2上で
データの送受信が可能となっている。携帯端末装置4
a、4bは、例えば、インターネットに接続可能な携帯
電話やPDA(Personal Digital A
ssistants)が該当する。これらの携帯端末装
置4a、4bは、基地局装置5と無線通信を行うことに
よって通信ネットワーク2とデータの送受信を行う。
【0023】図2は、サーバ装置1のシステム構成の概
略を示す図である。制御部20には、通信ネットワーク
2とのインターフェースである通信インタフェース21
と、データを格納するデータベース22と、データの入
出力に関するインターフェースである入出力インターフ
ェース23と、仮想空間上で各種の操作をするための操
作部24が接続されている。入出力インターフェース2
3には、文字、静止画及び動画を表示するディスプレイ
25と、音声データを再生するスピーカ26とが接続さ
れている。
【0024】制御部20は、システム全体の制御を行う
と共に、車両が走行する走行領域を含む仮想空間を形成
する。仮想空間の形成には、例えば、特開平9−973
49号公報に開示されている技術を用いることができ
る。しかし、本発明はこれに限定されるわけではない。
制御部20は、形成した仮想空間内で車両が遭遇する各
局面に対応するように構成された説明データをデータベ
ース22から抽出し、入出力インタフェース23に対し
て出力する。
【0025】通信インタフェース21は、通信ネットワ
ーク2を介してデータを送受信する。これにより、例え
ば、インターネットに接続された端末装置に対して仮想
空間における試乗を提供することが可能となる。
【0026】データベース22は、選択可能な複数の車
両と、車両の説明に関する説明データを各車両毎に格納
する。上記複数の車両の中には、特定の装備を備えてい
る車両と、備えていない車両とが少なくとも2台以上格
納されている。例えば、ABS付きの車両とそうでない
車両や、サンルーフを装着した車両とそうでない車両な
どが格納されている。また、説明データには、その車両
と、その車両の装備に関するデータが含まれており、格
納されているデータ形式は、文字、音声、及び画像であ
る。
【0027】このように、車両装備に関するデータを格
納し、これを出力することができるので、リアルタイム
で装備ごとの説明を加えることができる。また、車両装
備を備えている車両と車両装備を備えていない車両とを
格納し、これらを選択することができるので、両者を走
行させて比較することができる。例えば、ABSを装備
する車両を装備しない車両とを走行させ、制動性能の比
較をすることができる。また、サンルーフ装着車とそう
でない車両とを比較して、サンルーフ装着車の開放感を
感じさせることが可能となる。
【0028】入出力インターフェース23は、文字デー
タ及び画像データをディスプレイ25に出力すると共
に、音声データをスピーカ26に出力する。
【0029】操作部24は、データベース22に格納さ
れている複数の車両から走行させる車両を選択すると共
に、形成された仮想空間でその車両を操作する手段であ
る。車両の操作は、ユーザによって手動で行われても良
いし、自動操縦としても良い。また、操作部24では、
ユーザによる視点の設定が行われる。この視点の設定
は、ユーザが手動で設定するものでも良いし、自動的に
設定されるものでも良い。設定された視点からの眺望
は、制御部20によって画像データ化され、入出力イン
ターフェース23に出力される。さらに、操作部24
は、ユーザに関する情報の登録を受け付ける。登録が受
け付けられると、制御部20によって登録情報がデータ
ベース22に格納される。
【0030】次に、以上のように構成された本発明の一
実施の形態に係るプレゼンテーションシステムの動作に
ついて説明する。ここでは、インターネットのホームペ
ージ上に仮想空間を形成して車両の走行及びその説明を
行う場合を例にとって説明する。ホームページにおける
トップページでは、例えば、「ホットニュース」とし
て、その自動車販売会社に関する最新情報が掲載されて
いる。例えば、その自動車販売会社が取り扱っている新
車、及び新車に装着できるオプションパーツに関する情
報や、各種のキャンペーン情報などがユーザに対して目
立つように掲載されている。トップページには、選択可
能な複数のボタンが設けられており、それぞれのボタン
を選択することによって、ユーザが希望するページへ移
動することができる。
【0031】通信ネットワーク2を介して本システムに
アクセスしたユーザは、トップページから画面表示を切
り替えて、本ホームページ内に設けられた仮想ショール
ームに入ることができる。仮想ショールームでは、その
自動車販売会社が取り扱っている全ての車両が展示され
ていると共に、実際のショールームに訪れたときと同様
に車両に関する情報を得ることができる。それらの情報
は、文字データ、音声データ、及び画像データで出力さ
れる。ユーザ側の端末装置3a、3b又は携帯端末装置
4a、4bでは、通信ネットワーク2を介して受信した
文字データ、音声データ、及び画像データの全てのデー
タを再生できる環境にあることが望ましい。なお、自動
車販売店のショールームにサーバ装置1を設置し、ユー
ザが自分で又はアドバイザーの援助を受けながらサーバ
装置1を動作させることによって、サーバ装置1は、通
信ネットワーク2を介することなく仮想ショールームで
の説明を提供することも可能である。
【0032】このように、仮想ショールーム内で複数の
車両を展示するので、現実のショールームのように展示
スペース内の車両台数を制限するようなことがなく、あ
らゆる車両を仮想ショールーム内に配置することがで
き、ユーザの選択肢を拡大させることができる。
【0033】また、文字、音声、静止画及び動画によっ
て説明データを出力するため、ユーザが選択した車両を
走行させながらリアルタイムで文字、音声、及び画像に
よる車両の説明を行うことができる。
【0034】次に、ユーザが「試乗」というボタンを選
択すると、バーチャルドライブ、すなわち、仮想空間内
での試乗を行うことが可能となる。「試乗」というボタ
ンが選択されると、図3のようなスタート画面が表示さ
れる。ここでは、キャラクタ30が仮想空間内で車両に
同乗しながらその車両の説明を加えていくストーリー構
成が採られている。図3において、小画面31には、選
択可能な複数の車両が掲示されている。さらに、図示し
ていないが、これらの車両の装備や、グレードも選択で
きるように構成されている。
【0035】図4は、走行条件を設定するフローチャー
トである。まず、「試乗」のスタート画面が表示される
と(ステップS1)、車両を選択するように促される
(ステップS2)。ユーザが図3に示す小画面31から
好みの車両を選択すると共に、図示しない車両装備、及
びグレードを選択すると、画面が切り替わり、助手席に
同乗するガイド役として、図示しない複数のキャラクタ
から一人を選択するように促される(ステップS3)。
ここでは、キャラクタ30が選択されたこととする。次
に、車両が走行するコースを選択する(ステップS
4)。本実施の形態では、走行コースとして、市街地を
走行するタウンドライブコース(ステップS5)と、郊
外を走行するアドベンチャードライブコース(ステップ
S33)との2種類のコースが用意されている。選択で
きる走行コースは、適宜増加又は変更することが可能で
ある。ここでは、タウンドライブコースが選択された場
合を例にとって説明する。
【0036】ステップS4において、タウンドライブコ
ースが選択された場合は(ステップS5)、フローチャ
ートは図5のAへ移動する。タウンドライブでは、ま
ず、ユーザが選択した車両に乗車し、発進動作がなされ
る(ステップS6)。ここで、音声データとして、ドア
を開閉する音声が再生される。ドアを閉めた後、シート
調整が行われる。シート調整の際には、その車両が備え
ているシートが、アニメーションで解説される。例え
ば、座面の高さ調整、前後の位置調整、シートベルトの
調整などが動画、文字、音声で解説される。このとき、
ユーザは、シートの上げ下げ動作として、視点の設定を
手動で行うことができる。また、視点の設定は、自動設
定されているものでも良い。ここで設定された視点から
の眺望が画像データとして表示される。これにより、そ
の車両に乗車したときのような景色を再現することがで
きる。
【0037】このように、車両内の視点を設定すること
ができるので、実車でシート調整をするように手動によ
る視点の変更を行うことができる。また、車両を選択す
ることによって、自動的に視点が設定される構成を採る
ことによって、車両毎の視点の相違を体感させることが
可能となる。
【0038】シート調整が終了すると、エンジンが始動
される。ここでは、エンジンの始動音が再生され、臨場
感が高められる。
【0039】車両が発進する際、仮想ショールームから
車両が走り出すアニメーションが再生される。ここで
は、走行中の車両のスタイリングを様々な角度から見る
ことができる。次に、狭い街路に入ると(ステップS
7)、例えば、図6に示すような画面が表示される。小
画面60には、運転席からの眺望が動画で表示される。
また、小画面61には、解説のための動画又は静止画が
表示され、その脇に機能を説明する文字データが表示さ
れる。同時に、文字データを読み上げた音声データが再
生される。ここでは、例えば、コックピットが小画面6
1に表示され、見やすいスピードメータ、操作性の良い
ハンドルと共に、この車両の優れた視認性(ステップS
8)、最小回転半径(ステップS9)などが解説され
る。ユーザは、その車両を走行させながらリアルタイム
でその車両の説明を受けることができる。
【0040】さらに走行を続けると、図7の小画面70
に示すように、突然、道路の脇からボールが飛び出して
くる(ステップS10)。車両は、自動的に又はユーザ
により車両にブレーキがかけられる。その際、その車両
の安全装備、例えば、EBDやABSなどが動作するた
め、安全に停止することができる(ステップS11)。
図7の小画面71では、例えば、ABSの機能説明がな
される(ステップS12)。
【0041】このように、ユーザは、自らの操作又は自
動的にその車両を操縦することができるため、その車両
を実際に走行させているような疑似体験をすることがで
きる。この疑似体験では、実際の試乗では体験できない
動作、例えば、急ブレーキによるABS作動を体験する
ことができる。
【0042】さらに走行を続けると、例えば、工事中の
凸凹道に出会う(ステップS13)。この車両は、高性
能のサスペンションを備えていると共に(ステップS1
4)、剛性の高いボディーを備えているため(ステップ
S15)、凸凹道を走っても何もトラブルは生じない旨
の説明が加えられる。また、広い道に出ると(ステップ
S16)、例えば、反応性の良い高性能の変速機(ステ
ップS17)や、ターボチャージャーを装着した高出力
エンジン(ステップS18)により、快適な走行ができ
る旨の説明が加えられる。
【0043】次に、例えば、コーヒーショップで小休止
する場面が展開する(ステップS19)。ここでは、取
り回しの良さや、すぐれた後方視界の説明が加えられ
る。例えば、一般に易しくないといわれている縦列駐車
もこの車両であれば楽に行うことができる旨の説明が加
えられる(ステップS20)。さらに、アウトレットモ
ールでのショッピングの場面が展開する(ステップS2
1)。ここでは、タワーパーキング(ステップS22)
に駐車したときでも、開閉するトランクの大きさや角度
が工夫されているので、荷物の出し入れが容易である旨
の説明が加えられる(ステップS23)。
【0044】次に、雨が降ってきた場面が展開する(ス
テップS25)。この車両では、レインセンサを装備し
ており(ステップS25)、雨に対する対策が万全であ
る旨の説明がなされる。カーブを曲がるときでも、安全
装備であるEDSが動作するため、スリップを起こすこ
となく安全に走行できる(ステップS26)。ここで、
EDSの機能説明が動画、文字、音声で提供される(ス
テップS27)。また、この車両の安全性の高さを示す
ため、例えば、EDSを装備していない車両との走行の
比較が行われる(ステップS28)。
【0045】次に、日没後における夜間走行の場面が展
開する(ステップS29)。ここでは、前照灯を点灯す
ると、コックピット内のイルミネーションが浮かび上が
る画面が再生され、文字及び音声にてメータパネルの視
認性が優れている旨の説明が加えられる(ステップS3
0)。また、室内のバックミラーには、後続車からの光
が反射する際、ドライバーが眩しくならないような自動
防眩ミラーの説明もなされる(ステップS31)。夜間
走行が終了すると、仮想ショールームに到着し(ステッ
プS32)、終了となる。
【0046】このように、車両が走行中、或いは停止中
に種々の局面に遭遇し、その局面に応じた説明データが
出力されるため、ユーザはリアルタイムにその車両の説
明を受けることができる。これにより、仮想空間におけ
る試乗を実現することが可能となる。
【0047】以上、仮想空間での走行の一例を説明した
が、例えば、乗車発進から終点までを決められた順序で
ルートを辿る様子を画面で再生しながら運転感を演出
し、車両装備の機能を説明する形態や、ユーザが、仮想
空間内の走行領域で、ハンドル、アクセル、及びブレー
キを操作し、任意のルートを選択しながらゴールを目指
す形態を採ることができる。いずれの形態も、準備され
た局面を疑似体験することによって、車両装備に関する
全ての説明を受けることができる。また、走行コースの
ルートを辿る動画を割愛し、機能訴求シーンのみを動画
で再生する形態を採ることも可能である。この形態で
は、ユーザは、自分が興味を持っているトピックスのみ
を見ることができる。
【0048】また、本実施の形態では、ユーザ登録を行
うことができる。すなわち、ユーザに関する情報を登録
し、そのユーザによるホームページの閲覧履歴を記録
し、そのユーザが何に興味を持っているかを把握する。
そして、ユーザが閲覧した車両や装備に関する情報など
をそのユーザに直接配信する。具体的には、ユーザに関
する情報、例えば、氏名、電子メールアドレス、住所、
電話番号等を登録する。閲覧履歴は、少なくともユーザ
が出力した説明データの対象物に関するデータを記憶す
る。そして、登録されたユーザに対し、所定の時間間隔
で、履歴に残ったデータ、例えば、選定された車両に関
する情報を配信する。
【0049】ユーザ登録と、情報の配信は、次のように
行う。図2に示す操作部24からユーザに関する情報を
入力し、又は通信ネットワーク2を介して端末装置3a
等からユーザに関する情報を通信インタフェース21へ
送信し、データベース22にその情報を格納する。次に
ユーザがアクセスしてきた場合は、制御部20は、問い
合わせ画面を表示させ、各ユーザの認証データの入力を
受け付ける。ここでは、認証が得られた場合のみ、ホー
ムページの閲覧許可をする構成を採っても良い。制御部
20は、ユーザが選択した車両や、装備などをデータベ
ース22のユーザプロファイル格納領域に格納してい
く。そして、定期的に、例えば、毎週一回、そのユーザ
に閲覧された画面に関する情報を配信する。情報の配信
は、電子メールによるが、ファクシミリ、ダイレクトメ
ール、オペレータによる電話連絡などで行っても良い。
【0050】このように、ユーザに関する情報、例え
ば、氏名、電子メールアドレス、住所、電話番号等を登
録し、少なくとも選定された車両に関するデータなど、
本プレゼンテーションシステムを運用した履歴を記憶
し、その履歴からユーザの趣向に沿った情報を配信する
ことができるため、ユーザの購買意欲を惹起させること
が可能となる。
【0051】以上のように、本実施の形態に係るプレゼ
ンテーションシステムによれば、仮想空間内で複数の車
両を格納することができるため、現実のショールームの
ように展示スペース内の車両台数を制限するようなこと
がなく、あらゆる車両を仮想空間内に配置することがで
き、ユーザの選択肢を拡大させることができる。また、
車両内の視点からの眺望が画像データとして表示される
ため、その車両に乗車したときのような景色を再現する
ことができる。ユーザは、自らの操作又は自動的にその
車両を操縦することができるため、その車両を実際に走
行させているような疑似体験をすることができる。この
疑似体験では、実際の試乗では体験できない動作、例え
ば、急ブレーキによるABS作動を体験することができ
る。さらに、その車両が走行中、或いは停止中に種々の
局面に遭遇し、その局面に応じた説明データが出力され
るため、ユーザはリアルタイムにその車両の説明を受け
ることができる。これにより、仮想空間における試乗を
実現することが可能となる。
【0052】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係るプレ
ゼンテーションシステムは、仮想空間内で車両を走行さ
せながら該車両の説明を加えるプレゼンテーションシス
テムであって、車両が走行する走行領域を含む仮想空間
を形成する仮想空間形成手段と、車両内の視点からの眺
望を画像データ化し、該画像データを表示する表示手段
と、仮想空間内で車両を操作する操作手段と、仮想空間
内で複数の車両を格納する車両格納手段と、複数の車両
から走行させる車両を選定する車両選定手段と、車両の
説明に関する説明データを格納する説明データ格納手段
と、仮想空間内で車両が遭遇する各局面に対応した説明
データを出力する説明データ出力手段とを備える構成を
採る。
【0053】この構成により、仮想空間内で複数の車両
を格納することができるため、現実のショールームのよ
うに展示スペース内の車両台数を制限するようなことが
なく、あらゆる車両を仮想空間内に配置することがで
き、ユーザの選択肢を拡大させることができる。また、
車両内の視点からの眺望が画像データとして表示される
ため、その車両に乗車したときのような景色を再現する
ことができる。ユーザは、自らの操作又は自動的にその
車両を操縦することができるため、その車両を実際に走
行させているような疑似体験をすることができる。この
疑似体験では、実際の試乗では体験できない動作、例え
ば、急ブレーキによるABS作動を体験することができ
る。さらに、その車両が走行中、或いは停止中に種々の
局面に遭遇し、その局面に応じた説明データが出力され
るため、ユーザはリアルタイムにその車両の説明を受け
ることができる。これにより、仮想空間における試乗を
実現することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係るプレゼンテーショ
ンシステムの概略構成を示す図である。
【図2】サーバ装置のシステム構成の概略を示す図であ
る。
【図3】スタート画面の一例を示す図である。
【図4】走行条件を設定するフローチャートである。
【図5】タウンドライブコースを走行する際の場面展開
と説明内容を示すフローチャートである。
【図6】ドライバーの視点からの眺望と機能解説を行う
画面の一例を示す図である。
【図7】ドライバーの視点からの眺望と機能解説を行う
画面の一例を示す図である。
【符号の説明】
1…サーバ装置、2…通信ネットワーク、3a…端末装
置、3b…端末装置、4a…携帯端末装置、4b…携帯
端末装置、5…基地局装置、20…制御部、21…通信
インタフェース、22…データベース、23…入出力イ
ンターフェース、23…入出力インタフェース、24…
操作部、25…ディスプレイ、26…スピーカ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) // G09G 5/00 510 G09G 5/00 510B Fターム(参考) 5B049 BB16 CC08 DD00 DD05 EE07 EE41 FF01 FF03 GG04 GG07 5B050 BA07 BA08 CA07 EA26 FA02 5C082 AA01 AA03 AA24 AA31 AA36 AA37 BA02 BA12 BA27 BA41 BB01 CA52 CA55 CB06 MM05 MM10

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 仮想空間内で車両を走行させながら該車
    両の説明を加えるプレゼンテーションシステムであっ
    て、 前記車両が走行する走行領域を含む仮想空間を形成する
    仮想空間形成手段と、 前記車両内の視点からの眺望を画像データ化し、該画像
    データを表示する表示手段と、 前記仮想空間内で前記車両を操作する操作手段と、 前記仮想空間内で複数の車両を格納する車両格納手段
    と、 前記複数の車両から走行させる車両を選定する車両選定
    手段と、 前記車両の説明に関する説明データを格納する説明デー
    タ格納手段と、 前記仮想空間内で前記車両が遭遇する各局面に対応した
    前記説明データを出力する説明データ出力手段とを備え
    ることを特徴とするプレゼンテーションシステム。
  2. 【請求項2】 前記説明データは、車両装備に関するデ
    ータを含み、 前記車両格納手段は、前記車両装備を備えている車両と
    前記車両装備を備えていない車両とを格納していること
    を特徴とする請求項1記載のプレゼンテーションシステ
    ム。
  3. 【請求項3】 前記車両内の視点を設定する視点設定手
    段をさらに備えることを特徴とする請求項1又は請求項
    2記載のプレゼンテーションシステム。
  4. 【請求項4】 通信ネットワークを介してデータを送受
    信する通信インタフェースを備え、 前記通信インタフェースは、前記通信ネットワークから
    受信した信号に応じて、前記通信ネットワークに前記画
    像データ及び前記説明データを送信することを特徴とす
    る請求項1から請求項3のいずれかに記載のプレゼンテ
    ーションシステム。
  5. 【請求項5】 前記格納手段は、前記車両を文字で説明
    する文字データと、前記車両を音声で説明する音声デー
    タと、前記車両を静止画又は動画で説明する車両説明画
    像データとを格納し、 前記説明データ出力手段は、前記音声データを再生する
    音声データ再生手段と、前記文字データ及び前記車両説
    明画像データとを前記表示手段に出力する出力手段とを
    備えることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれ
    かに記載のプレゼンテーションシステム。
  6. 【請求項6】 ユーザに関する情報を登録する登録手段
    と、 少なくとも前記登録されたユーザが出力した説明データ
    の対象物に関するデータを記憶する記憶手段とを備え、 前記登録されたユーザに対し、所定の時間間隔で前記対
    象物に関する情報を配信することを特徴とする請求項1
    から請求項5のいずれかに記載のプレゼンテーションシ
    ステム。
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