JP2004217188A - 車載表示装置および表示方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】運転者等の搭乗者の視線移動が少ない範囲で多くの情報を文字または画像によって表示することができる使用性の高い車載表示装置および表示方法を提供すること。
【解決手段】車両100のフロントウィンドに設けられたフロントウィンド表示部19に車両情報および外部情報を文字または画像によって表示して動的に移動させるとともに、車両100のダッシュボードに設けられたダッシュボード表示部21に路面カメラ6によって撮像された路面の画像を表示する。
【選択図】 図1
【解決手段】車両100のフロントウィンドに設けられたフロントウィンド表示部19に車両情報および外部情報を文字または画像によって表示して動的に移動させるとともに、車両100のダッシュボードに設けられたダッシュボード表示部21に路面カメラ6によって撮像された路面の画像を表示する。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、車載表示装置および表示方法に関し、詳しくは、車両のフロントウィンドやダッシュボードに設けられた液晶表示パネルに車両情報または外部情報を表示するようにした車載表示装置および表示方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、ナビゲーション装置、計器類はダッシュボードに取付けられており、運転者はフロントウィンドからダッシュボードに視線を移動させることにより、各種車両情報を得るようにしている。
【0003】
ところで、このようにフロントウィンドからダッシュボードに視線を移動させる場合には、視線が前方視野から外れてしまうため、視線移動が前方視野から外れることなく車両情報を得ることができるようにすることが望ましい。
【0004】
従来、視線移動が前方視野から外れるのを防止することができる表示装置としては、特許文献1に示すようなものが知られている。この特許文献1に示す技術は、ダッシュボードに設けられた速度計等の計器の文字板に速度計に対応する直視用文字と投影用文字を設け、投影用文字を照明ランプによって照明してダッシュボードに形成された光路を通して運転者の前方のフロントウィンドに投影することにより、運転者の視線の移動が前方視野から移動するのを防止して速度を確認することができるようになっている。
【0005】
【特許文献1】
特開昭52−57633号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような従来の表示装置にあっては、速度計等の投影用文字をフロントウィンドに投影するようになっているため、速度という同じ単位の情報しか得ることができず、当然のことながら情報を文字や画像に加工して表示することもできないという問題があった。
【0007】
本発明は、上記従来の問題を解決するもので、運転者等の搭乗者の視線移動が少ない範囲で多くの情報を文字または画像によって表示することができる使用性の高い車載表示装置および表示方法を提供するものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明の車載表示装置は、車両のフロントウィンドに設けられた表示画面と、車両情報および外部情報の少なくとも一方を取得し、前記表示画面に前記車両情報および前記外部情報を文字または画像で表示し動的に移動する表示制御手段とを備えたものから構成される。
【0009】
このような構成により、フロントウィンドに直接設けられた表示画面に車両情報や外部情報を文字または画像によって表示することができるので、運転者等の搭乗者の視線が前方視野から外れるのを防止しつつ、多くの情報を得ることができる。また、フロントウィンドに表示画面を直接設けたので、フロントウィンドの範囲内で表示位置および表示範囲を任意に設定することができ、自由度の高い表示を行うことができる。
【0010】
なお、車両情報とは、速度、ガソリンの残量等の車両の運転状態に関わる情報やナビゲーションに関わる情報等であり、外部情報とは、道路情報や観光地あるいはレストランや映画館等の施設に関する情報等のことである。
【0011】
また、本発明の車載表示装置は、車両のフロントウィンドに設けられた表示画面と、ナビゲーション情報を取得し、前記表示画面に前記ナビゲーション情報を文字または画像で表示する表示制御手段とを備えたものから構成される。
【0012】
このような構成により、フロントウィンドに設けられた表示画面にナビゲーション情報を表示するので、前方視野から視線の移動が少ない範囲でナビゲーションを行うことができ、運転性能を大幅に向上させることができる。
【0013】
また、本発明の車載表示装置は、車外を撮像する撮像部と、車両のフロントウィンドに設けられた表示画面と、前記撮像部で撮像された画像を前記表示画面に表示する表示制御手段とを備えたものから構成される。
【0014】
このような構成により、後方を撮像して後方画像を表示画面に表示すること等により、サイドミラーやバックミラーとしての表示を行うことができ、サイドミラーやバックミラーを不要にすることができる。
【0015】
また、夜間走行時や悪天候走行時等に赤外線カメラによって撮像された画像を表示することにより、夜間や悪天候等であっても車両前後方向の視界を確保することができ、安全性を十分に確保することができる。
【0016】
また、本発明の車載表示装置は、車両のダッシュボードに設けられた表示画面と、路面を撮像する撮像部と、前記撮像部で撮像された路面画面を前記表示画面に表示する表示制御手段とを備えたものから構成される。
【0017】
このような構成により、このような構成により、駐車時等に路面の画像をダッシュボードに表示することにより、路面上の障害物を容易に認識することができ、駐車等を容易に行うことができる。
【0018】
また、本発明の表示方法は、車両のフロントウィンドに設けられた表示画面に車両情報および外部情報の少なくとも一方を文字または画像によって表示し、前記車両情報および外部情報の少なくとも一方の変動により前記文字または画像の表示位置および大きさの少なくとも一方を変化させるようになっている。
【0019】
このような方法により、フロントウィンドに直接設けられた表示画面に車両情報や外部情報を文字または画像によって表示することができるので、運転者等の搭乗者の視線が前方視野から外れるのを防止しつつ、多くの情報を得ることができる。また、フロントウィンドに表示画面を直接設けたので、フロントウィンドの範囲内で表示位置および表示範囲を任意に設定することができ、自由度の高い表示を行うことができる。
【0020】
また、本発明の表示方法は、走行ルートを案内するナビゲーション情報を取得して、前記ナビゲーション情報に応じた自車位置の案内情報に応じた文字または画像を作成し、車両のフロントウィンドに設けられた表示画面へ前記文字または画像を表示するようになっている。
【0021】
このような方法により、フロントウィンドに設けられた表示画面にナビゲーション情報を表示するので、前方視野から視線の移動が少ない範囲でナビゲーションを行うことができ、運転性能を大幅に向上させることができる。
【0022】
また、本発明の表示方法は、車外の人物を認識し、認識した人物に関する情報を取得して、前記情報を車両のフロントウィンドに設けられた表示画面に表示するようになっている。
【0023】
このような方法により、予め同乗者を登録しておき、同乗者が登録された同乗者、例えば、恋人と一致する場合には、車両に設けられた記憶手段または自宅サーバに記憶された恋人に関する情報、例えば、恋人の好きな食べ物、好きな映画、音楽等を取得し、その情報をフロントウィンド表示画面に表示することにより、同乗者に関する情報を速やかに把握することができる。
【0024】
また、本発明の表示方法は、車両の走行状態を検出し、検出した前記走行状態で車両のフロントウィンドに設けられた表示画面へ表示する文字または画像の表示位置および大きさの少なくとも一方を変化させるようになっている。
【0025】
このような方法により、例えば、燃料の残量、エンジンオイルの残量を検出して燃料の残量が少ない場合にその旨をフロントウィンドの表示画面に表示する等により、運転者に知らせることができる。
【0026】
また、車両の速度に応じて表示画面へ表示する文字または画像の表示位置および大きさの少なくとも一方を変化させるので、例えば、低速走行時にフロントウィンド表示画面に表示された外部情報の表示範囲に対して、高速走行時における外部情報の表示範囲を狭くすることにより、高速走行時の前方視野における視線移動をより一層少なくすることができ、高速走行時の安全性を確保することができる。
【0027】
また、本発明の表示方法は、車外の状態を検出し、検出した状態に応じて車外を撮像した映像または前記映像の特徴を抽出した画像を、車両のフロントウィンドに設けられた表示画面へ表示するようになっている。
【0028】
このような方法により、後方を撮像して後方画像を表示画面に表示すること等により、サイドミラーやバックミラーとしての表示を行うことができ、サイドミラーやバックミラーを不要にすることができる。
【0029】
また、夜間走行時や悪天候走行時等に赤外線カメラによって撮像された画像を表示することにより、夜間や悪天候等であっても車両前後方向の視界を確保することができ、安全性を十分に確保することができる。
【0030】
また、本発明の表示方法は、車両付近の施設を検出し、検出した前記施設の情報を取得し、取得された情報を車両のフロントウィンドに設けられた表示画面へ前記施設の位置を指示しながら表示するようになっている。
【0031】
このような方法により、例えば、映画館の近くを走行するときに、映画館の位置をスポット画像により指し示すことにより、映画館の位置を簡単に知ることができる。
【0032】
また、本発明の表示方法は、目的地または目的地近傍の施設の情報を取得し、前記目的地の近傍で前記情報を車両のフロントウィンドに設けられた表示画面へ表示するようになっている。
【0033】
このような方法により、走行ルート上のレストラン、映画館等の施設の情報を表示し、例えば、レストランであればメニュー、値段、営業時間等を表示することにより、周辺施設の情報を簡単に把握することができる。
【0034】
また、本発明の表示方法は、車両の走行時に取得した情報を蓄積し、前記車両から搭乗者が離脱する状態となる前に、前記蓄積された情報を車両のフロントウィンドに設けられた表示画面へ表示するようになっている。
【0035】
このような方法により、搭乗者が離脱する状態となる前に、蓄積された走行ルートの画像、走行ルート上の施設の情報等を表示して確認することができ、またその情報を蓄積することで旅行やデートの思い出を保存することができる。
【0036】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
【0037】
図1乃至図22は本発明に係る車載表示装置および表示方法の一実施の形態を示す図である。
【0038】
まず、構成を説明する。図1、図2において、車(車両)100の運転席のドア付近には虹彩カメラ1が設けられており、この虹彩カメラ1は運転者の虹彩を撮像するようになっている。
【0039】
車内カメラ2は車内のダッシュボードや天井等に設けられており、運転席および助手席に搭乗した運転者および同乗者を撮像するようになっている。
【0040】
前方カメラ3は車両100の前側に複数個設けられており、車両100の前方の景色を撮像するようになっている。後方カメラ4は車両100の後側に複数個設けられており、車100の後方の景色を撮像するようになっている。
【0041】
赤外線カメラ5は車両100の前側および後側に設けられており、車両100の前後方向の景色を撮像するようになっている。
【0042】
路面カメラ6は車の左右前輪近傍に1つずつ設けられており、路面を撮像するようになっている。
【0043】
カメラ制御部7は車の運転状態に応じて車内カメラ2、前方カメラ3、後方カメラ4、赤外線カメラ5および路面カメラ6を制御するようになっている。具体的には、車両100のイグニッションキーがオンになってから一定時間毎に車内カメラ2を作動して、運転者と同乗者を撮像したり、ナビゲーション部9からの信号に基づいて車両100が任意の施設近傍を走行したときに車内カメラ2を作動する等のカメラ制御を行い、アトランダムに運転者と同乗者を撮像するようになっている。
【0044】
また、カメラ制御部7はイグニッションキーがオンになってから前方カメラ3および後方カメラ4を作動させて車両の前後方向を同時に撮像したり、シフトレバーを「R」位置に移動させて車両を後方に移動させるときに後方カメラ4を作動する等のようなカメラ制御を行う。
【0045】
また、カメラ制御部7は、照度センサ、雨センサまたは霧センサ等のセンサ等を備えており、照度センサに基づいて夜間やトンネル内を走行する等して周囲が暗くなったことを検知したときに、赤外線カメラ5を作動させたり、雨センサや霧センサ等によって悪天候になったことを検知した場合に、赤外線カメラ5を作動するようにしている。カメラ制御部7は前方カメラ3、後方カメラ4および赤外線カメラ5を180゜の範囲で回動させることにより車両100に対して前後左右方向の撮像を行うようになっている。
【0046】
また、カメラ制御部7は駐車時に図示しない駐車スイッチをオンにしたとき等に、路面カメラ6を作動するようになっている。
【0047】
車両情報制御部8は燃料の残量、エンジンオイルの残量、速度、エンジントルク等の計器類に応じた情報やドアの施錠の有無、パーキングブレーキのオン/オフ、シフトレバーの位置等の情報、すなわち、車両情報を取得して車両の状態を自己診断するようになっている。
【0048】
ナビゲーション部9は、GPS受信機、地図を格納するメモリ、VICS受信機、方位センサ等を備えており、自車位置を検知するとともに目的地までの走行ルートや施設等を探索してナビゲーションを行うようになっている。すなわち、ナビゲーション部9は車両情報を取得して自車の走行ルートの案内を行ったり、VICS受信機によって外部情報として交通情報、インターチェンジの位置、高速道路の法定速度、現在地からインターチェンジまでの距離等に関する情報等を取得するようになっている。
【0049】
外部情報制御部10は、施設の情報として、飲食店、映画館、温泉、観光施設等の情報を取得するようになっている。例えば、飲食店としてレストランのメニュー、値段、営業時間等の情報が予め記憶手段に記憶されていたり、インターネット等の通信手段23を介して取得するようになっている。
【0050】
そして、外部情報制御部10は、ナビゲーション部9において探索経路上にレストランを探索したときに、このレストランに関する情報を検索するようになっている。
【0051】
搭乗者情報制御部11には、運転者(車両100の所有者)を含んだ複数の搭乗者がインプットされている。
【0052】
認証部12は虹彩カメラ1によって撮像された運転者の虹彩を搭乗者情報制御部11に記憶された搭乗者の情報と比較し、比較結果が一致した場合に、ドア制御部13により施錠を解除してドア14を開放可能にしている。
【0053】
また、搭乗者情報制御部11は通信手段23によって助手席に乗る同乗者の携帯電話と通信を行うようになっており、携帯電話から識別信号を受信すると、登録されている同乗者の情報と識別信号を認証部12によって比較し、比較結果が一致すると、ドア制御部13により施錠を解除してドア14を開放可能にしている。
【0054】
また、座席制御部15は運転者または同乗者が上述したように認識されると、運転席16または助手席17を搭乗者の身体に合わせた着座位置になるように、シートの前後方向位置、高さ、背持たれの角度、シートの軟度を変更(シートの空気圧やバネ固さを変える)したり、温度を調整するようになっている。なお、この運転席16、助手席17の着座位置と搭乗者の情報は予め搭乗者情報制御部11に記憶されている。
【0055】
表示情報制御部18は車内カメラ2、前方カメラ3、後方カメラ4、赤外線カメラ5、路面カメラ6、車両情報制御部8、ナビゲーション部9、外部情報制御部10、搭乗者情報制御部11によって得られた車両情報および外部情報の内容を文字データまたは画像データに変換し、走行状態に応じた任意のタイミングで出力するようになっている。
【0056】
この文字データまたは画像データは図4に示すようにフロントウィンドの全面に設けられた液晶表示パネルまたはプラズマパネル等の表示画面(フロントウィンド表示画面)からなるフロントウィンド表示部19に表示されるようになっている。なお、フロントウィンドとフロントウィンド表示部19は同じ位置に設けられているため、図4においてはフロントウィンドとしての符号は付さない。
【0057】
また、ダッシュボードにも液晶表示パネルまたはプラズマパネル等の表示画面(ダッシュボード表示画面)からなるダッシュボード表示部21が設けられており、このダッシュボード表示部21は、ナビゲーション画面、速度計等の計器類、時計や各種情報等を表示するようになっており、表示情報制御部18は路面カメラ6によって撮像された路面画像をダッシュボード表示部21の全面に表示するようになっている。すなわち、ダッシュボード表示部21は通常は前記計器類等の画像を表示し(図4参照)、駐車時等には全体に路面画像を表示する2種類の表示態様となっている。
【0058】
なお、ダッシュボードとダッシュボード表示部21は同一の位置に設けられているので、図4においてはダッシュボードに符号は付さない。
【0059】
描画情報制御部20は、車両情報および外部情報の色彩、フロントウィンド表示部19上の表示位置、表示範囲等を設定するようになっており、表示情報制御部18が取得した車両情報および外部情報は描画情報制御部20によって制御される表示位置、表示範囲で表示される。
【0060】
また、描画情報制御部20は車両情報制御部8で取得された車両の速度に応じてフロントウィンド表示部19上の表示位置および表示範囲を可変するようになっており、車速が速い場合には車速が遅い場合に比べて表示範囲を狭くするようにしている。なお、本実施の形態では、表示情報制御部18および描画情報制御部20が表示制御手段を構成している。
【0061】
また、座席制御部15は車両情報制御部8からの車両情報に基づいて運転席16および助手席17の着座位置を変更するようになっており、車速が速い場合には車速が遅い場合に比べて運転席16および助手席17の背持たれを後方に傾けるようにして運転性および乗者性を向上させるようにしている。
【0062】
また、描画情報制御部20は座席制御部15と連動しており、搭乗者情報制御部11に記憶された搭乗者の身体に応じて運転席16および助手席17の着座位置を設定した場合に、その位置に応じて運転者や同乗者の視野の前方になる位置に車両情報や外部情報を出力するようになっている。
【0063】
また、描画情報制御部20はフロントウィンド表示部19にスポット画像を表示するようになっており、前方カメラ3、後方カメラ4、赤外線カメラ5によって撮像された画像に基づき、フロントウィンドの範囲内であって、フロントウィンドを通して運転者の視野に収まる施設をスポット画像によって指し示すようになっている。
【0064】
また、描画情報制御部20はナビゲーション部9のナビゲーション情報および前方カメラ3、後方カメラ4、赤外線カメラ5によって撮像された画像に基づき、フロントウィンドの範囲内であって、フロントウィンドを通して運転者の視野に入る建造物の裏側に隠れている人物または車両を検知し、人物または車両を疑似画像としてフロントウィンド表示部19に表示するようになっている。
【0065】
なお、人の検知に関しては、通信衛星またはGPS受信機と通信可能な専用携帯端末を保持している人をナビゲーション部9によって検知することにより検知可能になっており、描画情報制御部20はこの情報に基づいて人の疑似画像を生成する。
【0066】
走行ルート情報制御部22は、車内カメラ2で撮像した画像、走行したルートの画像やナビゲーション部9で探索されたルート上の施設の情報、走行中に聴いていた音楽等を記憶するようになっており、この記憶した種々の情報を通信手段23によりインターネット網26を介して自宅サーバに送信するようになっている。
【0067】
また、異常検知部24は、車両情報制御部8で取得した車両情報、後方カメラ4や赤外線カメラ5によって撮像された画像に基づいて車両が法定速度を超過したり、後方から異常なスピードで車両が接近すること等を判断するようになっており、このように車両の走行に不都合な事態が発生したときに、ハンドルに設けられたバイブレータ(ハンドルバイブレータ25)を振動させて異常を体感的に知らせるようになっている。
【0068】
また、異常検知部24が異常時を検知すると、表示情報制御部18は「スピードの出しすぎだよ」等の文字データを生成してフロントウィンド表示部19に表示したり、ナビゲーション画像の状態を変化(後述する)させてフロントウィンド表示部19に表示する等して目視により注意を促すようになっている。
【0069】
次に、図3に示すフローチャートおよび図4乃至図22に示す表示画面に基づいて表示方法を説明する。なお、図3のフローチャートは表示手順のメインフローであり、各ステップは所定時間毎(例えば、2ms)に実行される。
【0070】
まず、虹彩カメラ1により運転者の虹彩が撮像されたか否かを判別し(ステップS1)、運転者の虹彩が撮像された場合には運転者認証処理を実行する(ステップS2)。この運転者認証処理は認証部12が搭乗者情報制御部11に登録された運転者のデータを検索して、撮像データと比較し、一致した場合には、ドア制御部13により運転席側のドア14の施錠を開放するとともに、座席制御部15により運転席16の前後方向位置、高さ、背持たれの角度、シートの軟度を運転者の身体に応じたものに変更するとともに温度を調整するようになっている。
【0071】
次いで、イグニッションキーがオンになったか否かを判別し(ステップS3)、オンになった場合には、ナビゲーション部9によって車両100の現在位置を取得した後(ステップS4)、車両100の自己診断処理を行う(ステップS5)。 この自己診断処理は車両情報制御部8により、燃料の残量、エンジンオイルの残量、速度、エンジントルク等の計器類に応じた情報やドアの施錠の有無、パーキングブレーキのオン/オフ、シフトレバーの位置等の情報を取得し、表示情報制御部18が図4に示すようにダッシュボード表示部21に診断結果を表示する。
【0072】
図4ではダッシュボード表示部21が自己診断画面101を表示し、この自己診断画面101には各項目毎の自己診断結果を文字データあるいは画像で表示される状態を示す図である。
【0073】
ここで、例えば、燃料の残量が少ない場合には、図5に示すように、表示情報制御部18が燃料マーク102の画像を生成し、描画情報制御部20によって設定されるフロントウィンド表示部19における運転者の視線の前方位置に表示する。
【0074】
これと同時にナビゲーション部9によって車両100の現在位置に最も近い給油所を探索し、図6に示すように、表示情報制御部18によってダッシュボード表示部21に給油所までの走行ルートを示す表示画面103を表示する。
【0075】
次いで、同乗者搭乗処理を実行する(ステップS6)。この同乗者搭乗処理は図7に示すように、恋人等の同乗者104が携帯電話を使用して通信手段23に無線で識別信号を送信した場合に実行する処理である。
【0076】
この場合には、認証部12が搭乗者情報制御部11に記憶された搭乗者に関するデータと携帯電話の識別信号を比較し、図8に示すように表示情報制御部18によって同乗者の検索内容をフロントウィンド表示部19に表示画面105として表示する。
【0077】
次いで、表示画面105により搭乗者情報制御部11に記憶された同乗者データと識別信号を順番に検索する表示を行い、一致すると一致した同乗者の画像にマークを付けたり、色を変化させることにより同乗者を通知し、ドア制御部13により助手席側のドア14の施錠を開放するとともに、座席制御部15により助手席17の前後方向位置、高さ、背持たれの角度、シートの軟度を同乗者の身体に応じたものに変更するとともに温度を調整するようになっている(なお、このときには既に温度調節がなされているので、必ずしも温度調整をする必要はない)。
【0078】
次いで、ナビゲーションを行うか否かを判別し(ステップS7)、ナビゲーションを行わない場合には、図9に示すように、表示情報制御部18によりダッシュボード表示部21の表示部にエージェントキャラクターである自車の画像を表示画面106に表示する。
【0079】
また、ステップS7でナビゲーションを行う場合には、ナビゲーション処理を実行する(ステップS8)。このナビゲーション処理は、図10に示すように表示情報制御部18により、ダッシュボード表示部21に走行ルートの表示画面107を表示するとともに、フロントウィンド表示部19に自車の画像を表示して自車の画像によって先導する。
【0080】
また、ナビゲーション部9によって走行ルート上で左折を予告するときには、図11に示すように自車の画像の左側の方向指示器が点滅することにより、左折を行うことを通知する。
【0081】
また、ナビゲーション部9がVICS受信機により取得した道路情報と車両情報制御部8が取得する自車の速度情報に基づいて、走行している道路の法定速度を超過した場合には、図12に示すように、フロントウィンド表示部19に表示された自車の画像の色を変化させたり、自車の画像全体を点滅させること等により、自車の画像の状態を変化させることにより(斜線で示す)、運転者に注意を促す。
【0082】
次いで、車両100が高速道路を走行する場合には、図13に示すように表示情報制御部18により、ナビゲーション部9がVICS受信機により取得した高速道路情報の表示画面109をフロントウィンド表示部19に表示する。図13においては、高速道路の法定速度と最寄りのインターチェンジまでの距離を表示している。また、図13に示すように、後方カメラ4によって撮像された画像がフロントウィンド表示部19に表示されるようになっており、この画像はバックミラー110、左サイドミラー111、右サイドミラー112に対応する画像である。
【0083】
なお、図13においてバックミラー110、左サイドミラー111、右サイドミラー112に対応する画像を表示しているが、その他の図でもこの画像が表示されることを言うまでもない。
【0084】
次いで、車両情報制御部8が取得する自車の速度情報に基づいて走行速度が所定速度(例えば、100km)を超過すると、描画情報制御部20はフロントウィンド表示部19およびダッシュボード表示部21の表示範囲を狭くなるように表示座標を運転席16の前方下方に移動させることにより、この表示座標の範囲で自車の画像、左サイドミラー111、右サイドミラー112に対応する画像、高速道路情報に対応する画像が表示される表示画面113を表示する(図14参照)。
【0085】
また、後方カメラ4によって撮像された後方の画像をフレーム毎に解析し、例えば、後方から車両が異常な速度で近接する場合には(図15においてバックミラー110には後方の車両画像114が表示される)、異常検知部24がハンドルバイブレータ25によってハンドルを振動させることにより、危険を通知するようになっており、運転者はハンドルの振動を体感することで進路変更を行うことにより、危険を回避することができる。
【0086】
また、これに加えて、バックミラー110に表示される後方の車両画像114を点滅させる等の処理を行うことにより、目視による注意を促すことも可能である。
【0087】
次いで、ナビゲーション部9によって走行ルート上にあるレストラン、映画館等の施設、例えば、車両100がレストラン115の近くに来たときに、フロントウィンド表示部19にスポット画像116を表示し、フロントウィンドの範囲内であって、フロントウィンドを通して運転者の視野に例えば、レストラン115が収まる場合に、スポット画像116によってレストラン115を指し示す。
【0088】
このとき、車両100がレストラン115に近接する方向に走行するにつれてレストラン115はフロントウィンドの範囲内で異なる位置に移動するので、スポット画像116はフロントウィンドの範囲内のレストラン115の位置に応じて変化する。この状態を図16から図17に示す。また、図16、図17においてはレストラン115を指し示すスポット画像116の任意の位置「5階−レストラン」という表示が行われる。
【0089】
なお、スポット画像116をフロントウィンドの範囲内のレストラン115に合わせるには、前方カメラ3によって撮像された車両100の前方の画像とナビゲーション部9によって取得されたレストラン115の位置を示す情報とを照合することにより、レストラン115の画像がフロントウィンドの範囲内に入るか否かが判別できるので、描画情報制御部20でレストラン115にスポット画像116が合うように座標制御を行う。
【0090】
また、ナビゲーション部9によって車両が目的地に到着した場合には、目的地の施設、例えば、映画館117であれば、映画館117に上述したようにしてスポット画像118を表示するとともに、映画館117の情報をフロントウィンド表示部19に表示画面119で表示する(図18参照)。この映画館117の情報としては、上映映画の内容、上映時間、上映開始時間等の各種情報である。
【0091】
また、図19に示すように、フロントウィンドの範囲内であって、フロントウィンドを通して運転者の視野に入る建造物120、121の裏側に隠れている車両または人物を検知し、車両または人物を疑似画像122、123としてフロントウィンド表示部19に表示する。この疑似画像122、123としては、車両や人物の輪郭だけでも良く、色を変えることによって表示するようにしても良い。
【0092】
なお、車両はナビゲーション部9によって検知することが可能であり、人物に関しては、その人物が通信衛星やGPS受信機と通信可能な専用携帯端末を保持している場合に、その専用携帯端末をナビゲーション部9が検知することにより行う。
【0093】
一方、ステップS8以後の処理として、環境設定処理を実行する(ステップS9)。この環境実行処理としては、カメラ制御部7に設けられた照度センサ、雨センサ、霧センサ等の各種センサにより走行環境を検知し、例えば、雨センサによって雨が検知された場合や照度センサによって光度が低いことが検出、すなわち、夜やトンネル走行であることが検出された場合には、赤外線カメラ5によって前後方向を撮像し、この撮像データを補正してフロントウィンド表示部19に前方画像、バックミラー110の画像、左サイドミラー111の画像、右サイドミラー112の画像として表示する。
【0094】
この状態を図20に示す。図20では撮像データを補正することにより、フロントウィンドに写る黒塗りで示す本来の景色に対してフロントウィンドに写る景色を全体的(白い部分)に明るくするような補正を行っている。
【0095】
この環境処理を実行した後には、駐車支援処理を実行する(ステップS10)。この処理は、例えば、駐車スイッチをオンすると、カメラ制御部7が路面カメラ6を作動させるとともに、表示情報制御部18がダッシュボード表示部21に路面画像を表示する処理である。
【0096】
この処理により、車両の死角となる左右前輪近傍の画像がダッシュボード表示部21に表示され、図21に示すように、障害物である猫124や駐車ライン125を確認することができる。
【0097】
また、表示情報制御部18は前方カメラ3および後方カメラ4によって車両100の周囲外方を撮像することにより、前方カメラ3および後方カメラ4の撮像データを合成して作成したハードビューの映像をフロントウィンド表示部19に表示画面126として表示する。この表示画面126に隣接する車両の間に自車両100が駐車される状態が表示される。
【0098】
次いで、編集処理を実行して今回の処理を終了する(ステップS11)。この編集処理は、フロントウィンド表示部19に走行ルート、ルート上の施設の情報を表示画面127によって表示したり、車内カメラ2に撮像された搭乗者の画像を表示画面128に表示するとともに(図22参照)、編集用の表示画面130を表示し、その表示画面130を見ながらリモコン129によって車内で聴いた音楽と共にルート情報や搭乗者の画像を編集し、通信手段23によって自宅サーバに転送する処理である。
【0099】
次いで、イグニッションキーがオフされたか否かを判別し(ステップS12)、オフの場合には今回の処理を終了し、オフされていない場合にはステップS4以降の処理を実行する。
【0100】
このように本実施の形態では、車両100のフロントウィンドに設けられたフロントウィンド表示部19に車両情報および外部情報を文字または画像によって表示し動的に移動させるようにしているので、運転者等の搭乗者の視線が前方視野から外れるのを防止しつつ、多くの情報を得ることができる。
【0101】
また、車両100のダッシュボードに設けられたダッシュボード表示部21に路面カメラ6によって撮像された路面の画像を表示するので、駐車時等に路面の画像をダッシュボード表示部21に表示することにより、路面上の障害物を容易に認識することができ、駐車等を容易に行うことができる。
【0102】
また、車両情報として燃料の残量、エンジンオイルの残量、ドアの施錠状態、走行開始時の駐車ブレーキの解除状態等を診断して、診断した結果、例えば、車両に不都合な状態として走行開始時にドアの施錠が解除している場合には、この旨をフロントウィンド表示部19に表示することにより、適切に対処することができる。
【0103】
また、自己診断として燃料の残量を計測し、燃料の残量が少ない場合にフロントウィンド表示部19に燃料マーク102を表示し、次いで、ダッシュボード表示部21に車両100周辺の給油所までの走行ルートを示す表示画面103を表示するようにしたので、燃料が少ない場合に運転者に知らせることができるとともに、周辺の給油所までの走行ルートを運転者に知らせることができ、運転者に給油に関する適切な情報を知らせることができる。
【0104】
また、同乗者を搭乗者情報制御部11に登録しておき、同乗者が搭乗者情報制御部11に登録された同乗者、例えば、恋人と一致する場合には、自宅サーバに記憶された恋人に関する情報、例えば、恋人の好きな食べ物、好きな映画、音楽等を取得し、その情報をフロントウィンド表示部19に表示するようにしたので、同乗者に関する情報を速やかに把握することができる。
【0105】
また、車両情報としてフロントウィンド表示部19に自車に対応する車両画像の表示を行い、この車両画像によってナビゲーションを行うようにしたので、前方視野から視線の移動が少ない範囲でナビゲーションを行うことができ、運転性能を大幅に向上させることができる。
【0106】
また、走行ルート上で右折または左折の予告を行うときにフロントウィンド表示部19に表示された自車車両の画像が方向指示器によって案内を行うようになっているので、走行ルートを前方視野の範囲で確実に知ることができるとともに、遊び性を向上させることができる。
【0107】
なお、ナビゲーション画像としては、車両画像に限らず、飛行機に例えた画像や人物(好きなアイドル等)を表示するようにしても良い。このようにすれば、遊び感覚が増してより一層楽しい走行を行うことができる。
【0108】
また、車両の走行に不都合な事態が発生したときに、フロントウィンド表示部19に表示される車両画像の表示状態を変化させることにより通知を行うようにしたので、例えば、高速道路の走行時に速度が超過する場合や、通常走行時に後方から車両が異常な速度で接近してきたとき等に、車両画像の色を変えたり、点滅させたりする等して車両画像の状態を変化させることにより、運転者に知らせることができる。
【0109】
また、外部情報として車両の走行ルート上の施設に関連する情報をフロントウィンド表示部19に表示するようにしたので、走行ルート上のレストラン、映画館等の施設の情報を表示し、例えば、レストランであればメニュー、値段、営業時間等を表示することにより、周辺施設の情報を簡単に把握することができる。
【0110】
また、フロントウィンド表示部19にスポット画像116を表示し、フロントウィンドの範囲内であって、フロントウィンドを通して運転者の視野に収まる施設をスポット画像116によって指し示すようにしたので、例えば、映画館の近くを走行するときに、映画館にスポット画像116を当てて指し示すことにより、映画館の位置を簡単に知ることができる。
【0111】
また、赤外線カメラ5によって車外を撮像し、赤外線カメラ5によって撮像された画像をフロントウィンド表示部19に表示するようにしたので、夜間走行時や悪天候走行時等に赤外線カメラ5によって撮像された画像を表示することにより、夜間や悪天候等であっても車両100の前後方向の視界を確保することができ、安全性を十分に確保することができる。
【0112】
また、車両100の走行時等に搭乗者(運転者、同乗者)を車内カメラ2によって任意のタイミングで撮像し、その画像をフロントウィンド表示部19に表示するようにしたので、自然な感じの画像を得ることができるとともに、フロントウィンド表示部19に表示された画像を見て楽しむことができる。
【0113】
また、フロントウィンドの範囲内であって、フロントウィンドを通して運転者の視野に入る建造物の裏側に隠れている人物または車両を検知し、この人物または車両を疑似画像としてフロントウィンド表示部19に表示するようにしたので、建物の後に隠れて見えない人や車両を疑似画像から知ることができ、信号機のない進行先の道路から飛び出してくる可能性のある車両等を事前に把握して対処することができ、安全性を向上させることができる。
【0114】
また、車両100が走行したルートに関する情報をフロントウィンド表示部19に表示するとともに、ダウンロードするようにしたので、例えば、1日で走行したルートに関する情報として、走行ルートの画像、走行ルート上の施設の情報等を表示して確認することができるとともに、その情報をダウンロードして取得することにより、旅行やデートの思い出を保存することができる。
【0115】
また、フロントウィンド表示部19に外部情報としてVICSによって得られた交通情報を表示するときに、車両情報として得られた速度に応じて表示位置や範囲を変えるようにしたので、具体的には、低速走行時に表示画面に表示された外部情報の表示範囲に対して、高速走行時における外部情報の表示範囲を狭くするようにしたので、高速走行時の前方視野における視線移動をより一層少なくすることができ、高速走行時の安全性を確保することができる。
【0116】
【発明の効果】
本発明によれば、運転者等の搭乗者の視線移動が少ない範囲で多くの情報を文字または画像によって表示することができる使用性の高い車載表示装置および表示方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る一実施の形態の車載表示装置のブロック図
【図2】本発明に係る一実施の形態の車載表示装置の車両に対するカメラの取付け位置を示す図
【図3】本発明に係る一実施の形態の車載表示装置による表示手順のフローチャート
【図4】本発明に係る一実施の形態の車載表示装置による自己診断時の表示を示す図
【図5】本発明に係る一実施の形態の車載表示装置による自己診断時の燃料補給を促す表示を示す図
【図6】本発明に係る一実施の形態の車載表示装置による自己診断時の補給ルートの表示を示す図
【図7】本発明に係る一実施の形態の車載表示装置を搭載した車両前方に同乗者が居るときの様子を示す図
【図8】本発明に係る一実施の形態の車載表示装置による同乗者の識別時の表示を示す図
【図9】本発明に係る一実施の形態の車載表示装置によりナビゲーションを行わないときの表示を示す図
【図10】本発明に係る一実施の形態の車載表示装置によるナビゲーションを行うときの表示を示す図
【図11】本発明に係る一実施の形態の車載表示装置によるナビゲーションを行うときの左折時の表示を示す図
【図12】本発明に係る一実施の形態の車載表示装置によるナビゲーションを行うときに危険な状態が迫っているときの表示を示す図
【図13】本発明に係る一実施の形態の車載表示装置による高速道路低速走行時の表示を示す図
【図14】本発明に係る一実施の形態の車載表示装置による高速道路高速時の表示を示す図
【図15】本発明に係る一実施の形態の車載表示装置による高速道路高速時に後続する車両の表示を示す図
【図16】本発明に係る一実施の形態の車載表示装置による施設情報の表示を示す図
【図17】図16に対して車両が前方に移動したときの施設情報の表示を示す図
【図18】本発明に係る一実施の形態の車載表示装置による施設情報の詳細データの表示を示す図
【図19】本発明に係る一実施の形態の車載表示装置による障害物の表示を示す図
【図20】本発明に係る一実施の形態の車載表示装置による夜間、悪天候走行時の表示を示す図
【図21】本発明に係る一実施の形態の車載表示装置による駐車時の表示を示す図
【図22】本発明に係る一実施の形態の車載表示装置による編集処理時の表示を示す図
【符号の説明】
1 虹彩カメラ
2 車内カメラ
3 前方カメラ
4 後方カメラ
5 赤外線カメラ
6 路面カメラ
8 車両情報制御部
9 ナビゲーション部
10 外部情報制御部
11 搭乗者情報制御部
12 認証部
18 表示情報制御部(表示制御手段)
19 フロントウィンド表示部(表示画面)
20 描画情報制御部(表示制御手段)
21 ダッシュボード表示部(表示画面)
【発明の属する技術分野】
本発明は、車載表示装置および表示方法に関し、詳しくは、車両のフロントウィンドやダッシュボードに設けられた液晶表示パネルに車両情報または外部情報を表示するようにした車載表示装置および表示方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、ナビゲーション装置、計器類はダッシュボードに取付けられており、運転者はフロントウィンドからダッシュボードに視線を移動させることにより、各種車両情報を得るようにしている。
【0003】
ところで、このようにフロントウィンドからダッシュボードに視線を移動させる場合には、視線が前方視野から外れてしまうため、視線移動が前方視野から外れることなく車両情報を得ることができるようにすることが望ましい。
【0004】
従来、視線移動が前方視野から外れるのを防止することができる表示装置としては、特許文献1に示すようなものが知られている。この特許文献1に示す技術は、ダッシュボードに設けられた速度計等の計器の文字板に速度計に対応する直視用文字と投影用文字を設け、投影用文字を照明ランプによって照明してダッシュボードに形成された光路を通して運転者の前方のフロントウィンドに投影することにより、運転者の視線の移動が前方視野から移動するのを防止して速度を確認することができるようになっている。
【0005】
【特許文献1】
特開昭52−57633号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような従来の表示装置にあっては、速度計等の投影用文字をフロントウィンドに投影するようになっているため、速度という同じ単位の情報しか得ることができず、当然のことながら情報を文字や画像に加工して表示することもできないという問題があった。
【0007】
本発明は、上記従来の問題を解決するもので、運転者等の搭乗者の視線移動が少ない範囲で多くの情報を文字または画像によって表示することができる使用性の高い車載表示装置および表示方法を提供するものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明の車載表示装置は、車両のフロントウィンドに設けられた表示画面と、車両情報および外部情報の少なくとも一方を取得し、前記表示画面に前記車両情報および前記外部情報を文字または画像で表示し動的に移動する表示制御手段とを備えたものから構成される。
【0009】
このような構成により、フロントウィンドに直接設けられた表示画面に車両情報や外部情報を文字または画像によって表示することができるので、運転者等の搭乗者の視線が前方視野から外れるのを防止しつつ、多くの情報を得ることができる。また、フロントウィンドに表示画面を直接設けたので、フロントウィンドの範囲内で表示位置および表示範囲を任意に設定することができ、自由度の高い表示を行うことができる。
【0010】
なお、車両情報とは、速度、ガソリンの残量等の車両の運転状態に関わる情報やナビゲーションに関わる情報等であり、外部情報とは、道路情報や観光地あるいはレストランや映画館等の施設に関する情報等のことである。
【0011】
また、本発明の車載表示装置は、車両のフロントウィンドに設けられた表示画面と、ナビゲーション情報を取得し、前記表示画面に前記ナビゲーション情報を文字または画像で表示する表示制御手段とを備えたものから構成される。
【0012】
このような構成により、フロントウィンドに設けられた表示画面にナビゲーション情報を表示するので、前方視野から視線の移動が少ない範囲でナビゲーションを行うことができ、運転性能を大幅に向上させることができる。
【0013】
また、本発明の車載表示装置は、車外を撮像する撮像部と、車両のフロントウィンドに設けられた表示画面と、前記撮像部で撮像された画像を前記表示画面に表示する表示制御手段とを備えたものから構成される。
【0014】
このような構成により、後方を撮像して後方画像を表示画面に表示すること等により、サイドミラーやバックミラーとしての表示を行うことができ、サイドミラーやバックミラーを不要にすることができる。
【0015】
また、夜間走行時や悪天候走行時等に赤外線カメラによって撮像された画像を表示することにより、夜間や悪天候等であっても車両前後方向の視界を確保することができ、安全性を十分に確保することができる。
【0016】
また、本発明の車載表示装置は、車両のダッシュボードに設けられた表示画面と、路面を撮像する撮像部と、前記撮像部で撮像された路面画面を前記表示画面に表示する表示制御手段とを備えたものから構成される。
【0017】
このような構成により、このような構成により、駐車時等に路面の画像をダッシュボードに表示することにより、路面上の障害物を容易に認識することができ、駐車等を容易に行うことができる。
【0018】
また、本発明の表示方法は、車両のフロントウィンドに設けられた表示画面に車両情報および外部情報の少なくとも一方を文字または画像によって表示し、前記車両情報および外部情報の少なくとも一方の変動により前記文字または画像の表示位置および大きさの少なくとも一方を変化させるようになっている。
【0019】
このような方法により、フロントウィンドに直接設けられた表示画面に車両情報や外部情報を文字または画像によって表示することができるので、運転者等の搭乗者の視線が前方視野から外れるのを防止しつつ、多くの情報を得ることができる。また、フロントウィンドに表示画面を直接設けたので、フロントウィンドの範囲内で表示位置および表示範囲を任意に設定することができ、自由度の高い表示を行うことができる。
【0020】
また、本発明の表示方法は、走行ルートを案内するナビゲーション情報を取得して、前記ナビゲーション情報に応じた自車位置の案内情報に応じた文字または画像を作成し、車両のフロントウィンドに設けられた表示画面へ前記文字または画像を表示するようになっている。
【0021】
このような方法により、フロントウィンドに設けられた表示画面にナビゲーション情報を表示するので、前方視野から視線の移動が少ない範囲でナビゲーションを行うことができ、運転性能を大幅に向上させることができる。
【0022】
また、本発明の表示方法は、車外の人物を認識し、認識した人物に関する情報を取得して、前記情報を車両のフロントウィンドに設けられた表示画面に表示するようになっている。
【0023】
このような方法により、予め同乗者を登録しておき、同乗者が登録された同乗者、例えば、恋人と一致する場合には、車両に設けられた記憶手段または自宅サーバに記憶された恋人に関する情報、例えば、恋人の好きな食べ物、好きな映画、音楽等を取得し、その情報をフロントウィンド表示画面に表示することにより、同乗者に関する情報を速やかに把握することができる。
【0024】
また、本発明の表示方法は、車両の走行状態を検出し、検出した前記走行状態で車両のフロントウィンドに設けられた表示画面へ表示する文字または画像の表示位置および大きさの少なくとも一方を変化させるようになっている。
【0025】
このような方法により、例えば、燃料の残量、エンジンオイルの残量を検出して燃料の残量が少ない場合にその旨をフロントウィンドの表示画面に表示する等により、運転者に知らせることができる。
【0026】
また、車両の速度に応じて表示画面へ表示する文字または画像の表示位置および大きさの少なくとも一方を変化させるので、例えば、低速走行時にフロントウィンド表示画面に表示された外部情報の表示範囲に対して、高速走行時における外部情報の表示範囲を狭くすることにより、高速走行時の前方視野における視線移動をより一層少なくすることができ、高速走行時の安全性を確保することができる。
【0027】
また、本発明の表示方法は、車外の状態を検出し、検出した状態に応じて車外を撮像した映像または前記映像の特徴を抽出した画像を、車両のフロントウィンドに設けられた表示画面へ表示するようになっている。
【0028】
このような方法により、後方を撮像して後方画像を表示画面に表示すること等により、サイドミラーやバックミラーとしての表示を行うことができ、サイドミラーやバックミラーを不要にすることができる。
【0029】
また、夜間走行時や悪天候走行時等に赤外線カメラによって撮像された画像を表示することにより、夜間や悪天候等であっても車両前後方向の視界を確保することができ、安全性を十分に確保することができる。
【0030】
また、本発明の表示方法は、車両付近の施設を検出し、検出した前記施設の情報を取得し、取得された情報を車両のフロントウィンドに設けられた表示画面へ前記施設の位置を指示しながら表示するようになっている。
【0031】
このような方法により、例えば、映画館の近くを走行するときに、映画館の位置をスポット画像により指し示すことにより、映画館の位置を簡単に知ることができる。
【0032】
また、本発明の表示方法は、目的地または目的地近傍の施設の情報を取得し、前記目的地の近傍で前記情報を車両のフロントウィンドに設けられた表示画面へ表示するようになっている。
【0033】
このような方法により、走行ルート上のレストラン、映画館等の施設の情報を表示し、例えば、レストランであればメニュー、値段、営業時間等を表示することにより、周辺施設の情報を簡単に把握することができる。
【0034】
また、本発明の表示方法は、車両の走行時に取得した情報を蓄積し、前記車両から搭乗者が離脱する状態となる前に、前記蓄積された情報を車両のフロントウィンドに設けられた表示画面へ表示するようになっている。
【0035】
このような方法により、搭乗者が離脱する状態となる前に、蓄積された走行ルートの画像、走行ルート上の施設の情報等を表示して確認することができ、またその情報を蓄積することで旅行やデートの思い出を保存することができる。
【0036】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
【0037】
図1乃至図22は本発明に係る車載表示装置および表示方法の一実施の形態を示す図である。
【0038】
まず、構成を説明する。図1、図2において、車(車両)100の運転席のドア付近には虹彩カメラ1が設けられており、この虹彩カメラ1は運転者の虹彩を撮像するようになっている。
【0039】
車内カメラ2は車内のダッシュボードや天井等に設けられており、運転席および助手席に搭乗した運転者および同乗者を撮像するようになっている。
【0040】
前方カメラ3は車両100の前側に複数個設けられており、車両100の前方の景色を撮像するようになっている。後方カメラ4は車両100の後側に複数個設けられており、車100の後方の景色を撮像するようになっている。
【0041】
赤外線カメラ5は車両100の前側および後側に設けられており、車両100の前後方向の景色を撮像するようになっている。
【0042】
路面カメラ6は車の左右前輪近傍に1つずつ設けられており、路面を撮像するようになっている。
【0043】
カメラ制御部7は車の運転状態に応じて車内カメラ2、前方カメラ3、後方カメラ4、赤外線カメラ5および路面カメラ6を制御するようになっている。具体的には、車両100のイグニッションキーがオンになってから一定時間毎に車内カメラ2を作動して、運転者と同乗者を撮像したり、ナビゲーション部9からの信号に基づいて車両100が任意の施設近傍を走行したときに車内カメラ2を作動する等のカメラ制御を行い、アトランダムに運転者と同乗者を撮像するようになっている。
【0044】
また、カメラ制御部7はイグニッションキーがオンになってから前方カメラ3および後方カメラ4を作動させて車両の前後方向を同時に撮像したり、シフトレバーを「R」位置に移動させて車両を後方に移動させるときに後方カメラ4を作動する等のようなカメラ制御を行う。
【0045】
また、カメラ制御部7は、照度センサ、雨センサまたは霧センサ等のセンサ等を備えており、照度センサに基づいて夜間やトンネル内を走行する等して周囲が暗くなったことを検知したときに、赤外線カメラ5を作動させたり、雨センサや霧センサ等によって悪天候になったことを検知した場合に、赤外線カメラ5を作動するようにしている。カメラ制御部7は前方カメラ3、後方カメラ4および赤外線カメラ5を180゜の範囲で回動させることにより車両100に対して前後左右方向の撮像を行うようになっている。
【0046】
また、カメラ制御部7は駐車時に図示しない駐車スイッチをオンにしたとき等に、路面カメラ6を作動するようになっている。
【0047】
車両情報制御部8は燃料の残量、エンジンオイルの残量、速度、エンジントルク等の計器類に応じた情報やドアの施錠の有無、パーキングブレーキのオン/オフ、シフトレバーの位置等の情報、すなわち、車両情報を取得して車両の状態を自己診断するようになっている。
【0048】
ナビゲーション部9は、GPS受信機、地図を格納するメモリ、VICS受信機、方位センサ等を備えており、自車位置を検知するとともに目的地までの走行ルートや施設等を探索してナビゲーションを行うようになっている。すなわち、ナビゲーション部9は車両情報を取得して自車の走行ルートの案内を行ったり、VICS受信機によって外部情報として交通情報、インターチェンジの位置、高速道路の法定速度、現在地からインターチェンジまでの距離等に関する情報等を取得するようになっている。
【0049】
外部情報制御部10は、施設の情報として、飲食店、映画館、温泉、観光施設等の情報を取得するようになっている。例えば、飲食店としてレストランのメニュー、値段、営業時間等の情報が予め記憶手段に記憶されていたり、インターネット等の通信手段23を介して取得するようになっている。
【0050】
そして、外部情報制御部10は、ナビゲーション部9において探索経路上にレストランを探索したときに、このレストランに関する情報を検索するようになっている。
【0051】
搭乗者情報制御部11には、運転者(車両100の所有者)を含んだ複数の搭乗者がインプットされている。
【0052】
認証部12は虹彩カメラ1によって撮像された運転者の虹彩を搭乗者情報制御部11に記憶された搭乗者の情報と比較し、比較結果が一致した場合に、ドア制御部13により施錠を解除してドア14を開放可能にしている。
【0053】
また、搭乗者情報制御部11は通信手段23によって助手席に乗る同乗者の携帯電話と通信を行うようになっており、携帯電話から識別信号を受信すると、登録されている同乗者の情報と識別信号を認証部12によって比較し、比較結果が一致すると、ドア制御部13により施錠を解除してドア14を開放可能にしている。
【0054】
また、座席制御部15は運転者または同乗者が上述したように認識されると、運転席16または助手席17を搭乗者の身体に合わせた着座位置になるように、シートの前後方向位置、高さ、背持たれの角度、シートの軟度を変更(シートの空気圧やバネ固さを変える)したり、温度を調整するようになっている。なお、この運転席16、助手席17の着座位置と搭乗者の情報は予め搭乗者情報制御部11に記憶されている。
【0055】
表示情報制御部18は車内カメラ2、前方カメラ3、後方カメラ4、赤外線カメラ5、路面カメラ6、車両情報制御部8、ナビゲーション部9、外部情報制御部10、搭乗者情報制御部11によって得られた車両情報および外部情報の内容を文字データまたは画像データに変換し、走行状態に応じた任意のタイミングで出力するようになっている。
【0056】
この文字データまたは画像データは図4に示すようにフロントウィンドの全面に設けられた液晶表示パネルまたはプラズマパネル等の表示画面(フロントウィンド表示画面)からなるフロントウィンド表示部19に表示されるようになっている。なお、フロントウィンドとフロントウィンド表示部19は同じ位置に設けられているため、図4においてはフロントウィンドとしての符号は付さない。
【0057】
また、ダッシュボードにも液晶表示パネルまたはプラズマパネル等の表示画面(ダッシュボード表示画面)からなるダッシュボード表示部21が設けられており、このダッシュボード表示部21は、ナビゲーション画面、速度計等の計器類、時計や各種情報等を表示するようになっており、表示情報制御部18は路面カメラ6によって撮像された路面画像をダッシュボード表示部21の全面に表示するようになっている。すなわち、ダッシュボード表示部21は通常は前記計器類等の画像を表示し(図4参照)、駐車時等には全体に路面画像を表示する2種類の表示態様となっている。
【0058】
なお、ダッシュボードとダッシュボード表示部21は同一の位置に設けられているので、図4においてはダッシュボードに符号は付さない。
【0059】
描画情報制御部20は、車両情報および外部情報の色彩、フロントウィンド表示部19上の表示位置、表示範囲等を設定するようになっており、表示情報制御部18が取得した車両情報および外部情報は描画情報制御部20によって制御される表示位置、表示範囲で表示される。
【0060】
また、描画情報制御部20は車両情報制御部8で取得された車両の速度に応じてフロントウィンド表示部19上の表示位置および表示範囲を可変するようになっており、車速が速い場合には車速が遅い場合に比べて表示範囲を狭くするようにしている。なお、本実施の形態では、表示情報制御部18および描画情報制御部20が表示制御手段を構成している。
【0061】
また、座席制御部15は車両情報制御部8からの車両情報に基づいて運転席16および助手席17の着座位置を変更するようになっており、車速が速い場合には車速が遅い場合に比べて運転席16および助手席17の背持たれを後方に傾けるようにして運転性および乗者性を向上させるようにしている。
【0062】
また、描画情報制御部20は座席制御部15と連動しており、搭乗者情報制御部11に記憶された搭乗者の身体に応じて運転席16および助手席17の着座位置を設定した場合に、その位置に応じて運転者や同乗者の視野の前方になる位置に車両情報や外部情報を出力するようになっている。
【0063】
また、描画情報制御部20はフロントウィンド表示部19にスポット画像を表示するようになっており、前方カメラ3、後方カメラ4、赤外線カメラ5によって撮像された画像に基づき、フロントウィンドの範囲内であって、フロントウィンドを通して運転者の視野に収まる施設をスポット画像によって指し示すようになっている。
【0064】
また、描画情報制御部20はナビゲーション部9のナビゲーション情報および前方カメラ3、後方カメラ4、赤外線カメラ5によって撮像された画像に基づき、フロントウィンドの範囲内であって、フロントウィンドを通して運転者の視野に入る建造物の裏側に隠れている人物または車両を検知し、人物または車両を疑似画像としてフロントウィンド表示部19に表示するようになっている。
【0065】
なお、人の検知に関しては、通信衛星またはGPS受信機と通信可能な専用携帯端末を保持している人をナビゲーション部9によって検知することにより検知可能になっており、描画情報制御部20はこの情報に基づいて人の疑似画像を生成する。
【0066】
走行ルート情報制御部22は、車内カメラ2で撮像した画像、走行したルートの画像やナビゲーション部9で探索されたルート上の施設の情報、走行中に聴いていた音楽等を記憶するようになっており、この記憶した種々の情報を通信手段23によりインターネット網26を介して自宅サーバに送信するようになっている。
【0067】
また、異常検知部24は、車両情報制御部8で取得した車両情報、後方カメラ4や赤外線カメラ5によって撮像された画像に基づいて車両が法定速度を超過したり、後方から異常なスピードで車両が接近すること等を判断するようになっており、このように車両の走行に不都合な事態が発生したときに、ハンドルに設けられたバイブレータ(ハンドルバイブレータ25)を振動させて異常を体感的に知らせるようになっている。
【0068】
また、異常検知部24が異常時を検知すると、表示情報制御部18は「スピードの出しすぎだよ」等の文字データを生成してフロントウィンド表示部19に表示したり、ナビゲーション画像の状態を変化(後述する)させてフロントウィンド表示部19に表示する等して目視により注意を促すようになっている。
【0069】
次に、図3に示すフローチャートおよび図4乃至図22に示す表示画面に基づいて表示方法を説明する。なお、図3のフローチャートは表示手順のメインフローであり、各ステップは所定時間毎(例えば、2ms)に実行される。
【0070】
まず、虹彩カメラ1により運転者の虹彩が撮像されたか否かを判別し(ステップS1)、運転者の虹彩が撮像された場合には運転者認証処理を実行する(ステップS2)。この運転者認証処理は認証部12が搭乗者情報制御部11に登録された運転者のデータを検索して、撮像データと比較し、一致した場合には、ドア制御部13により運転席側のドア14の施錠を開放するとともに、座席制御部15により運転席16の前後方向位置、高さ、背持たれの角度、シートの軟度を運転者の身体に応じたものに変更するとともに温度を調整するようになっている。
【0071】
次いで、イグニッションキーがオンになったか否かを判別し(ステップS3)、オンになった場合には、ナビゲーション部9によって車両100の現在位置を取得した後(ステップS4)、車両100の自己診断処理を行う(ステップS5)。 この自己診断処理は車両情報制御部8により、燃料の残量、エンジンオイルの残量、速度、エンジントルク等の計器類に応じた情報やドアの施錠の有無、パーキングブレーキのオン/オフ、シフトレバーの位置等の情報を取得し、表示情報制御部18が図4に示すようにダッシュボード表示部21に診断結果を表示する。
【0072】
図4ではダッシュボード表示部21が自己診断画面101を表示し、この自己診断画面101には各項目毎の自己診断結果を文字データあるいは画像で表示される状態を示す図である。
【0073】
ここで、例えば、燃料の残量が少ない場合には、図5に示すように、表示情報制御部18が燃料マーク102の画像を生成し、描画情報制御部20によって設定されるフロントウィンド表示部19における運転者の視線の前方位置に表示する。
【0074】
これと同時にナビゲーション部9によって車両100の現在位置に最も近い給油所を探索し、図6に示すように、表示情報制御部18によってダッシュボード表示部21に給油所までの走行ルートを示す表示画面103を表示する。
【0075】
次いで、同乗者搭乗処理を実行する(ステップS6)。この同乗者搭乗処理は図7に示すように、恋人等の同乗者104が携帯電話を使用して通信手段23に無線で識別信号を送信した場合に実行する処理である。
【0076】
この場合には、認証部12が搭乗者情報制御部11に記憶された搭乗者に関するデータと携帯電話の識別信号を比較し、図8に示すように表示情報制御部18によって同乗者の検索内容をフロントウィンド表示部19に表示画面105として表示する。
【0077】
次いで、表示画面105により搭乗者情報制御部11に記憶された同乗者データと識別信号を順番に検索する表示を行い、一致すると一致した同乗者の画像にマークを付けたり、色を変化させることにより同乗者を通知し、ドア制御部13により助手席側のドア14の施錠を開放するとともに、座席制御部15により助手席17の前後方向位置、高さ、背持たれの角度、シートの軟度を同乗者の身体に応じたものに変更するとともに温度を調整するようになっている(なお、このときには既に温度調節がなされているので、必ずしも温度調整をする必要はない)。
【0078】
次いで、ナビゲーションを行うか否かを判別し(ステップS7)、ナビゲーションを行わない場合には、図9に示すように、表示情報制御部18によりダッシュボード表示部21の表示部にエージェントキャラクターである自車の画像を表示画面106に表示する。
【0079】
また、ステップS7でナビゲーションを行う場合には、ナビゲーション処理を実行する(ステップS8)。このナビゲーション処理は、図10に示すように表示情報制御部18により、ダッシュボード表示部21に走行ルートの表示画面107を表示するとともに、フロントウィンド表示部19に自車の画像を表示して自車の画像によって先導する。
【0080】
また、ナビゲーション部9によって走行ルート上で左折を予告するときには、図11に示すように自車の画像の左側の方向指示器が点滅することにより、左折を行うことを通知する。
【0081】
また、ナビゲーション部9がVICS受信機により取得した道路情報と車両情報制御部8が取得する自車の速度情報に基づいて、走行している道路の法定速度を超過した場合には、図12に示すように、フロントウィンド表示部19に表示された自車の画像の色を変化させたり、自車の画像全体を点滅させること等により、自車の画像の状態を変化させることにより(斜線で示す)、運転者に注意を促す。
【0082】
次いで、車両100が高速道路を走行する場合には、図13に示すように表示情報制御部18により、ナビゲーション部9がVICS受信機により取得した高速道路情報の表示画面109をフロントウィンド表示部19に表示する。図13においては、高速道路の法定速度と最寄りのインターチェンジまでの距離を表示している。また、図13に示すように、後方カメラ4によって撮像された画像がフロントウィンド表示部19に表示されるようになっており、この画像はバックミラー110、左サイドミラー111、右サイドミラー112に対応する画像である。
【0083】
なお、図13においてバックミラー110、左サイドミラー111、右サイドミラー112に対応する画像を表示しているが、その他の図でもこの画像が表示されることを言うまでもない。
【0084】
次いで、車両情報制御部8が取得する自車の速度情報に基づいて走行速度が所定速度(例えば、100km)を超過すると、描画情報制御部20はフロントウィンド表示部19およびダッシュボード表示部21の表示範囲を狭くなるように表示座標を運転席16の前方下方に移動させることにより、この表示座標の範囲で自車の画像、左サイドミラー111、右サイドミラー112に対応する画像、高速道路情報に対応する画像が表示される表示画面113を表示する(図14参照)。
【0085】
また、後方カメラ4によって撮像された後方の画像をフレーム毎に解析し、例えば、後方から車両が異常な速度で近接する場合には(図15においてバックミラー110には後方の車両画像114が表示される)、異常検知部24がハンドルバイブレータ25によってハンドルを振動させることにより、危険を通知するようになっており、運転者はハンドルの振動を体感することで進路変更を行うことにより、危険を回避することができる。
【0086】
また、これに加えて、バックミラー110に表示される後方の車両画像114を点滅させる等の処理を行うことにより、目視による注意を促すことも可能である。
【0087】
次いで、ナビゲーション部9によって走行ルート上にあるレストラン、映画館等の施設、例えば、車両100がレストラン115の近くに来たときに、フロントウィンド表示部19にスポット画像116を表示し、フロントウィンドの範囲内であって、フロントウィンドを通して運転者の視野に例えば、レストラン115が収まる場合に、スポット画像116によってレストラン115を指し示す。
【0088】
このとき、車両100がレストラン115に近接する方向に走行するにつれてレストラン115はフロントウィンドの範囲内で異なる位置に移動するので、スポット画像116はフロントウィンドの範囲内のレストラン115の位置に応じて変化する。この状態を図16から図17に示す。また、図16、図17においてはレストラン115を指し示すスポット画像116の任意の位置「5階−レストラン」という表示が行われる。
【0089】
なお、スポット画像116をフロントウィンドの範囲内のレストラン115に合わせるには、前方カメラ3によって撮像された車両100の前方の画像とナビゲーション部9によって取得されたレストラン115の位置を示す情報とを照合することにより、レストラン115の画像がフロントウィンドの範囲内に入るか否かが判別できるので、描画情報制御部20でレストラン115にスポット画像116が合うように座標制御を行う。
【0090】
また、ナビゲーション部9によって車両が目的地に到着した場合には、目的地の施設、例えば、映画館117であれば、映画館117に上述したようにしてスポット画像118を表示するとともに、映画館117の情報をフロントウィンド表示部19に表示画面119で表示する(図18参照)。この映画館117の情報としては、上映映画の内容、上映時間、上映開始時間等の各種情報である。
【0091】
また、図19に示すように、フロントウィンドの範囲内であって、フロントウィンドを通して運転者の視野に入る建造物120、121の裏側に隠れている車両または人物を検知し、車両または人物を疑似画像122、123としてフロントウィンド表示部19に表示する。この疑似画像122、123としては、車両や人物の輪郭だけでも良く、色を変えることによって表示するようにしても良い。
【0092】
なお、車両はナビゲーション部9によって検知することが可能であり、人物に関しては、その人物が通信衛星やGPS受信機と通信可能な専用携帯端末を保持している場合に、その専用携帯端末をナビゲーション部9が検知することにより行う。
【0093】
一方、ステップS8以後の処理として、環境設定処理を実行する(ステップS9)。この環境実行処理としては、カメラ制御部7に設けられた照度センサ、雨センサ、霧センサ等の各種センサにより走行環境を検知し、例えば、雨センサによって雨が検知された場合や照度センサによって光度が低いことが検出、すなわち、夜やトンネル走行であることが検出された場合には、赤外線カメラ5によって前後方向を撮像し、この撮像データを補正してフロントウィンド表示部19に前方画像、バックミラー110の画像、左サイドミラー111の画像、右サイドミラー112の画像として表示する。
【0094】
この状態を図20に示す。図20では撮像データを補正することにより、フロントウィンドに写る黒塗りで示す本来の景色に対してフロントウィンドに写る景色を全体的(白い部分)に明るくするような補正を行っている。
【0095】
この環境処理を実行した後には、駐車支援処理を実行する(ステップS10)。この処理は、例えば、駐車スイッチをオンすると、カメラ制御部7が路面カメラ6を作動させるとともに、表示情報制御部18がダッシュボード表示部21に路面画像を表示する処理である。
【0096】
この処理により、車両の死角となる左右前輪近傍の画像がダッシュボード表示部21に表示され、図21に示すように、障害物である猫124や駐車ライン125を確認することができる。
【0097】
また、表示情報制御部18は前方カメラ3および後方カメラ4によって車両100の周囲外方を撮像することにより、前方カメラ3および後方カメラ4の撮像データを合成して作成したハードビューの映像をフロントウィンド表示部19に表示画面126として表示する。この表示画面126に隣接する車両の間に自車両100が駐車される状態が表示される。
【0098】
次いで、編集処理を実行して今回の処理を終了する(ステップS11)。この編集処理は、フロントウィンド表示部19に走行ルート、ルート上の施設の情報を表示画面127によって表示したり、車内カメラ2に撮像された搭乗者の画像を表示画面128に表示するとともに(図22参照)、編集用の表示画面130を表示し、その表示画面130を見ながらリモコン129によって車内で聴いた音楽と共にルート情報や搭乗者の画像を編集し、通信手段23によって自宅サーバに転送する処理である。
【0099】
次いで、イグニッションキーがオフされたか否かを判別し(ステップS12)、オフの場合には今回の処理を終了し、オフされていない場合にはステップS4以降の処理を実行する。
【0100】
このように本実施の形態では、車両100のフロントウィンドに設けられたフロントウィンド表示部19に車両情報および外部情報を文字または画像によって表示し動的に移動させるようにしているので、運転者等の搭乗者の視線が前方視野から外れるのを防止しつつ、多くの情報を得ることができる。
【0101】
また、車両100のダッシュボードに設けられたダッシュボード表示部21に路面カメラ6によって撮像された路面の画像を表示するので、駐車時等に路面の画像をダッシュボード表示部21に表示することにより、路面上の障害物を容易に認識することができ、駐車等を容易に行うことができる。
【0102】
また、車両情報として燃料の残量、エンジンオイルの残量、ドアの施錠状態、走行開始時の駐車ブレーキの解除状態等を診断して、診断した結果、例えば、車両に不都合な状態として走行開始時にドアの施錠が解除している場合には、この旨をフロントウィンド表示部19に表示することにより、適切に対処することができる。
【0103】
また、自己診断として燃料の残量を計測し、燃料の残量が少ない場合にフロントウィンド表示部19に燃料マーク102を表示し、次いで、ダッシュボード表示部21に車両100周辺の給油所までの走行ルートを示す表示画面103を表示するようにしたので、燃料が少ない場合に運転者に知らせることができるとともに、周辺の給油所までの走行ルートを運転者に知らせることができ、運転者に給油に関する適切な情報を知らせることができる。
【0104】
また、同乗者を搭乗者情報制御部11に登録しておき、同乗者が搭乗者情報制御部11に登録された同乗者、例えば、恋人と一致する場合には、自宅サーバに記憶された恋人に関する情報、例えば、恋人の好きな食べ物、好きな映画、音楽等を取得し、その情報をフロントウィンド表示部19に表示するようにしたので、同乗者に関する情報を速やかに把握することができる。
【0105】
また、車両情報としてフロントウィンド表示部19に自車に対応する車両画像の表示を行い、この車両画像によってナビゲーションを行うようにしたので、前方視野から視線の移動が少ない範囲でナビゲーションを行うことができ、運転性能を大幅に向上させることができる。
【0106】
また、走行ルート上で右折または左折の予告を行うときにフロントウィンド表示部19に表示された自車車両の画像が方向指示器によって案内を行うようになっているので、走行ルートを前方視野の範囲で確実に知ることができるとともに、遊び性を向上させることができる。
【0107】
なお、ナビゲーション画像としては、車両画像に限らず、飛行機に例えた画像や人物(好きなアイドル等)を表示するようにしても良い。このようにすれば、遊び感覚が増してより一層楽しい走行を行うことができる。
【0108】
また、車両の走行に不都合な事態が発生したときに、フロントウィンド表示部19に表示される車両画像の表示状態を変化させることにより通知を行うようにしたので、例えば、高速道路の走行時に速度が超過する場合や、通常走行時に後方から車両が異常な速度で接近してきたとき等に、車両画像の色を変えたり、点滅させたりする等して車両画像の状態を変化させることにより、運転者に知らせることができる。
【0109】
また、外部情報として車両の走行ルート上の施設に関連する情報をフロントウィンド表示部19に表示するようにしたので、走行ルート上のレストラン、映画館等の施設の情報を表示し、例えば、レストランであればメニュー、値段、営業時間等を表示することにより、周辺施設の情報を簡単に把握することができる。
【0110】
また、フロントウィンド表示部19にスポット画像116を表示し、フロントウィンドの範囲内であって、フロントウィンドを通して運転者の視野に収まる施設をスポット画像116によって指し示すようにしたので、例えば、映画館の近くを走行するときに、映画館にスポット画像116を当てて指し示すことにより、映画館の位置を簡単に知ることができる。
【0111】
また、赤外線カメラ5によって車外を撮像し、赤外線カメラ5によって撮像された画像をフロントウィンド表示部19に表示するようにしたので、夜間走行時や悪天候走行時等に赤外線カメラ5によって撮像された画像を表示することにより、夜間や悪天候等であっても車両100の前後方向の視界を確保することができ、安全性を十分に確保することができる。
【0112】
また、車両100の走行時等に搭乗者(運転者、同乗者)を車内カメラ2によって任意のタイミングで撮像し、その画像をフロントウィンド表示部19に表示するようにしたので、自然な感じの画像を得ることができるとともに、フロントウィンド表示部19に表示された画像を見て楽しむことができる。
【0113】
また、フロントウィンドの範囲内であって、フロントウィンドを通して運転者の視野に入る建造物の裏側に隠れている人物または車両を検知し、この人物または車両を疑似画像としてフロントウィンド表示部19に表示するようにしたので、建物の後に隠れて見えない人や車両を疑似画像から知ることができ、信号機のない進行先の道路から飛び出してくる可能性のある車両等を事前に把握して対処することができ、安全性を向上させることができる。
【0114】
また、車両100が走行したルートに関する情報をフロントウィンド表示部19に表示するとともに、ダウンロードするようにしたので、例えば、1日で走行したルートに関する情報として、走行ルートの画像、走行ルート上の施設の情報等を表示して確認することができるとともに、その情報をダウンロードして取得することにより、旅行やデートの思い出を保存することができる。
【0115】
また、フロントウィンド表示部19に外部情報としてVICSによって得られた交通情報を表示するときに、車両情報として得られた速度に応じて表示位置や範囲を変えるようにしたので、具体的には、低速走行時に表示画面に表示された外部情報の表示範囲に対して、高速走行時における外部情報の表示範囲を狭くするようにしたので、高速走行時の前方視野における視線移動をより一層少なくすることができ、高速走行時の安全性を確保することができる。
【0116】
【発明の効果】
本発明によれば、運転者等の搭乗者の視線移動が少ない範囲で多くの情報を文字または画像によって表示することができる使用性の高い車載表示装置および表示方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る一実施の形態の車載表示装置のブロック図
【図2】本発明に係る一実施の形態の車載表示装置の車両に対するカメラの取付け位置を示す図
【図3】本発明に係る一実施の形態の車載表示装置による表示手順のフローチャート
【図4】本発明に係る一実施の形態の車載表示装置による自己診断時の表示を示す図
【図5】本発明に係る一実施の形態の車載表示装置による自己診断時の燃料補給を促す表示を示す図
【図6】本発明に係る一実施の形態の車載表示装置による自己診断時の補給ルートの表示を示す図
【図7】本発明に係る一実施の形態の車載表示装置を搭載した車両前方に同乗者が居るときの様子を示す図
【図8】本発明に係る一実施の形態の車載表示装置による同乗者の識別時の表示を示す図
【図9】本発明に係る一実施の形態の車載表示装置によりナビゲーションを行わないときの表示を示す図
【図10】本発明に係る一実施の形態の車載表示装置によるナビゲーションを行うときの表示を示す図
【図11】本発明に係る一実施の形態の車載表示装置によるナビゲーションを行うときの左折時の表示を示す図
【図12】本発明に係る一実施の形態の車載表示装置によるナビゲーションを行うときに危険な状態が迫っているときの表示を示す図
【図13】本発明に係る一実施の形態の車載表示装置による高速道路低速走行時の表示を示す図
【図14】本発明に係る一実施の形態の車載表示装置による高速道路高速時の表示を示す図
【図15】本発明に係る一実施の形態の車載表示装置による高速道路高速時に後続する車両の表示を示す図
【図16】本発明に係る一実施の形態の車載表示装置による施設情報の表示を示す図
【図17】図16に対して車両が前方に移動したときの施設情報の表示を示す図
【図18】本発明に係る一実施の形態の車載表示装置による施設情報の詳細データの表示を示す図
【図19】本発明に係る一実施の形態の車載表示装置による障害物の表示を示す図
【図20】本発明に係る一実施の形態の車載表示装置による夜間、悪天候走行時の表示を示す図
【図21】本発明に係る一実施の形態の車載表示装置による駐車時の表示を示す図
【図22】本発明に係る一実施の形態の車載表示装置による編集処理時の表示を示す図
【符号の説明】
1 虹彩カメラ
2 車内カメラ
3 前方カメラ
4 後方カメラ
5 赤外線カメラ
6 路面カメラ
8 車両情報制御部
9 ナビゲーション部
10 外部情報制御部
11 搭乗者情報制御部
12 認証部
18 表示情報制御部(表示制御手段)
19 フロントウィンド表示部(表示画面)
20 描画情報制御部(表示制御手段)
21 ダッシュボード表示部(表示画面)
Claims (12)
- 車両のフロントウィンドに設けられた表示画面と、車両情報および外部情報の少なくとも一方を取得し、前記表示画面に前記車両情報および前記外部情報を文字または画像で表示し動的に移動する表示制御手段とを備えたことを特徴とする車載表示装置。
- 車両のフロントウィンドに設けられた表示画面と、ナビゲーション情報を取得し、前記表示画面に前記ナビゲーション情報を文字または画像で表示する表示制御手段とを備えたことを特徴とする車載表示装置。
- 車外を撮像する撮像部と、車両のフロントウィンドに設けられた表示画面と、前記撮像部で撮像された画像を前記表示画面に表示する表示制御手段とを備えたことを特徴とする車載表示装置。
- 車両のダッシュボードに設けられた表示画面と、路面を撮像する撮像部と、前記撮像部で撮像された路面画面を前記表示画面に表示する表示制御手段とを備えたことを特徴とする車載表示装置。
- 車両のフロントウィンドに設けられた表示画面に車両情報および外部情報の少なくとも一方を文字または画像によって表示し、前記車両情報および外部情報の少なくとも一方の変動により前記文字または画像の表示位置および大きさの少なくとも一方を変化させることを特徴とする表示方法。
- 走行ルートを案内するナビゲーション情報を取得して、前記ナビゲーション情報に応じた自車位置の案内情報に応じた文字または画像を作成し、車両のフロントウィンドに設けられた表示画面へ前記文字または画像を表示することを特徴とする表示方法。
- 車外の人物を認識し、認識した人物に関する情報を取得して、前記情報を車両のフロントウィンドに設けられた表示画面に表示することを特徴とする表示方法。
- 車両の走行状態を検出し、検出した前記走行状態で車両のフロントウィンドに設けられた表示画面へ表示する文字または画像の表示位置および大きさの少なくとも一方を変化させることを特徴とする表示方法。
- 車外の状態を検出し、検出した状態に応じて車外を撮像した映像または前記映像の特徴を抽出した画像を、車両のフロントウィンドに設けられた表示画面へ表示することを特徴とする表示方法。
- 車両付近の施設を検出し、検出した前記施設の情報を取得し、取得された情報を車両のフロントウィンドに設けられた表示画面へ前記施設の位置を指示しながら表示することを特徴とする表示方法。
- 目的地または目的地近傍の施設の情報を取得し、前記目的地の近傍で前記情報を車両のフロントウィンドに設けられた表示画面へ表示することを特徴とする表示方法。
- 車両の走行時に取得した情報を蓄積し、前記車両から搭乗者が離脱する状態となる前に、前記蓄積された情報を車両のフロントウィンドに設けられた表示画面へ表示することを特徴とする表示方法。
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