JP2002006856A - データ提供装置、データ提供方法及びデータ提供プログラムを記録した記録媒体 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 互換性の無い複数の方式（フォーマット）で
作成された楽曲ファイル等のデータファイルが市場に並
存する場合に、ユーザが自己の使用している方式に適合
するデータファイルを専ら購入することができるように
する。 【解決手段】 データ提供装置は、データファイル記録
手段１５と、履歴情報記録手段１６と、通信手段１８
と、複数のデータファイルに関する情報をユーザの端末
に送信させるファイル情報提供手段１１と、選択された
データファイルが前記ユーザの使用していたフォーマッ
トに従って作成されているか否かを履歴情報に基づいて
チェックし、チェック結果をユーザの端末に送信させる
購入履歴管理手段１２ｂと、チェック結果に関する情報
に対するユーザからの応答に従って、選択されたデータ
ファイルを読み出してユーザの端末に送信させるデータ
ファイル提供手段１２ａとを具備する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、一般的に、音楽等
のオーディオデータや、動画等のビデオデータや、ゲー
ムソフトや、コンピュータプログラムや、その他の情報
に関するデータを提供するためのデータ提供装置、デー
タ提供方法及びデータ提供プログラムを記録した記録媒
体に関し、特に、公衆回線網やインターネット等の通信
ネットワークを利用することにより、ユーザ側からの選
択情報に基づいてこれらのデータを提供することができ
るデータ提供装置等に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来から、複数のコンピュータを通信回
線等によって接続することにより、データを複数のコン
ピュータの間で交換したり共有したりすることができる
コンピュータ・ネットワークが構築されている。

【０００３】このようなコンピュータ・ネットワークの
方式としては、所定の通信プロトコル等に準拠すれば原
則として自由にコンピュータの接続ができるオープン型
ネットワーク方式と、ネットワークをホスト・コンピュ
ータ等で管理し、接続されるコンピュータ等の端末装置
に一定のセキュリティ等の制限を設けて管理外のコンピ
ュータ・ノードをネットワークに接続させないようにす
るクローズ型ネットワーク方式とがある。

【０００４】上述のオープン型ネットワーク方式の代表
的なものとして、インターネットが挙げられる。インタ
ーネットにおいては、通信プロトコルにＴＣＰ（トラン
スファー・コントロール・プロトコル）／ＩＰ（インタ
ーネット・プロトコル）が採用されており、原則として
この通信プロトコルに準拠したコンピュータであればイ
ンターネットに接続することができる。

【０００５】近年においては、インターネットのような
自由なネットワーク環境を背景に、ＷＷＷ（ワールド・
ワイド・ウェブ）等のマルチメディア環境が整備されて
きた。特に、最近では、このインターネットを利用して
特定のサービスを行うインターネットビジネスといわれ
るものが多く提案され、実際に運営されている。

【０００６】このインターネットビジネスとしては、音
楽等を記録したファイルをインターネットを介してユー
ザのＰＣ（パーソナル・コンピュータ）等のクライアン
ト端末に配信するサービス（楽曲配信サービス）も行わ
れている。ここで、音楽等のオーディオ信号をアナログ
／ディジタル変換して得られるオーディオデータは情報
量が多いため、そのまま配信しようとすればデータの伝
送にかなりの時間がかかってしまう。そこで、高能率符
号化を用いてディジタルオーディオデータを圧縮するこ
とにより、短い時間で伝送することが行われている。オ
ーディオ用のデータ圧縮方式としては、例えば、ＭＰＥ
Ｇ（ムービング・ピクチャー・イメージ・コーディング
・エクスパーツ・グループ）における音声用の規格を用
いたＭＰ３と呼ばれる方式や、ＭＳオーディオと呼ばれ
る方式や、ＡＴＲＡＣ（登録商標）３と呼ばれる方式
や、ＡＡＣと呼ばれる方式等の各種の方式が用いられて
おり、これらの方式の間には互換性がない。

【０００７】ユーザがこのような楽曲配信サービスを利
用する際には、バーチャル（サイバー）ショップにおい
て所望の楽曲を選択し、選択した楽曲をショッピングカ
ートに入れておく。次に、ユーザは、購入手続を行い、
自己のＩＤ番号やパスワードを入力することにより、課
金と引き換えに当該楽曲のデジタルデータ（以下、「楽
曲ファイル」ともいう）を自己のＰＣ等にダウンロード
する。楽曲ファイルのダウンロードが完了したら、ユー
ザのＰＣ等において楽曲ファイル再生プログラムを実行
することにより、オーディオ信号を再生することができ
る。

【０００８】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、配信さ
れた楽曲ファイルを作成するために用いられたデータ圧
縮方式と、ユーザが使用する楽曲ファイル再生プログラ
ムにおいて用いられているデータ圧縮（伸張）方式とが
異なっていると、これらの方式の間には互換性がないた
め、オーディオ信号を再生することができない。かかる
場合には、ユーザは満足なサービスを受けていないにも
かかわらず課金されることとなり、無益なトラブルの原
因となってしまうという問題があった。

【０００９】また、動画等のビデオデータや、ゲームソ
フトや、コンピュータプログラム等のデータを提供する
場合にも、同様の問題が発生する。即ち、ビデオデータ
の配信サービスにおいても、互換性の無い複数のデータ
圧縮方式が用いられる可能性があり、配信された画像フ
ァイルを作成するために用いられたデータ圧縮方式と、
ユーザが使用する画像ファイル再生プログラムにおいて
用いられているデータ圧縮（伸張）方式とが異なってい
ると、ビデオ信号を再生することができない。ゲームソ
フトに関しては、互換性の無い複数方式のゲーム機が並
存しており、配信されたゲームソフトの方式と、ユーザ
が使用するゲーム機の方式とが異なっていると、ゲーム
を行うことができない。コンピュータプログラムに関し
ても、互換性の無い複数のＯＳ（オペレーションソフ
ト）が並存しており、配信されたコンピュータプログラ
ムのＯＳと、ユーザが使用するＯＳとが異なっている
と、コンピュータプログラムを実行することができな
い。

【００１０】上記の点に鑑み、本発明は、互換性の無い
複数の方式（フォーマット）で作成された楽曲ファイル
等のデータファイルが市場に並存する場合に、ユーザが
自己の使用しているフォーマットに適合するデータファ
イルを専ら購入することができるようにしたデータ提供
装置、データ提供方法及びデータ提供プログラムを記録
した記録媒体を提供することを目的とする。

【００１１】

【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明に係るデータ提供装置は、１つ又は複数の特
定のフォーマットに従って作成されたデータファイルの
みを利用可能なユーザに該フォーマットに従って作成さ
れたデータファイルを提供するデータ提供装置であっ
て、ユーザに提供するための複数のデータファイルを記
録するデータファイル記録手段と、ユーザに以前に提供
したデータファイルのフォーマットに関する履歴情報を
記録する履歴情報記録手段と、データ提供装置に通信ネ
ットワークを介して接続されたユーザの端末との間で通
信を行う通信手段と、通信手段がユーザの端末から受信
した要求に応答して、複数のデータファイルに関する情
報を通信手段からユーザの端末に送信させるファイル情
報提供手段と、複数のデータファイルの中からユーザが
選択したデータファイルに関する選択情報を通信手段が
ユーザの端末から受信したときに、履歴情報記録手段に
記録されている履歴情報に基づいて、選択情報により指
定されたデータファイルがユーザの利用可能なフォーマ
ットに従って作成されているか否かをチェックし、チェ
ック結果に関する情報を通信手段からユーザの端末に送
信させる購入履歴管理手段と、チェック結果に関する情
報に対するユーザからの応答に従って、選択情報により
指定されたデータファイルをデータファイル記録手段か
ら読み出して、通信手段からユーザの端末に送信させる
データファイル提供手段とを具備する。

【００１２】また、本発明に係るデータ提供方法は、１
つ又は複数の特定のフォーマットに従って作成されたデ
ータファイルのみを利用可能なユーザに該フォーマット
に従って作成されたデータファイルをサーバを用いて提
供するデータ提供方法であって、サーバに通信ネットワ
ークを介して接続されたユーザの端末から受信した要求
に応答して、複数のデータファイルに関する情報をユー
ザの端末に送信するステップ（ａ）と、複数のデータフ
ァイルの中からユーザが選択したデータファイルに関す
る選択情報をユーザの端末から受信するステップ（ｂ）
と、ユーザに以前に提供したデータファイルのフォーマ
ットに関する履歴情報が記録されたデータベースに基づ
いて、選択情報により指定されたデータファイルがユー
ザの利用可能なフォーマットに従って作成されているか
否かをチェックするステップ（ｃ）と、ステップ（ｃ）
におけるチェック結果に関する情報をユーザの端末に送
信するステップ（ｄ）と、ユーザの確認の下で、選択情
報により指定されたデータファイルをユーザの端末に送
信すると共に、該データファイルのフォーマットに関す
る情報を履歴情報としてデータベースに記録するステッ
プ（ｅ）とを具備する。

【００１３】さらに、本発明に係るデータ提供プログラ
ムを記録した記録媒体は、１つ又は複数の特定のフォー
マットに従って作成されたデータファイルのみを利用可
能なユーザに該フォーマットに従って作成されたデータ
ファイルをサーバを用いて提供するためにＣＰＵで読み
取り可能な記録媒体であって、サーバに通信ネットワー
クを介して接続されたユーザの端末から受信した要求に
応答して、複数のデータファイルに関する情報をユーザ
の端末に送信する手順（ａ）と、複数のデータファイル
の中からユーザが選択したデータファイルに関する選択
情報をユーザの端末から受信する手順（ｂ）と、ユーザ
に以前に提供したデータファイルのフォーマットに関す
る履歴情報が記録されたデータベースに基づいて、選択
情報により指定されたデータファイルがユーザの利用可
能なフォーマットに従って作成されているか否かをチェ
ックする手順（ｃ）と、手順（ｃ）におけるチェック結
果に関する情報をユーザの端末に送信する手順（ｄ）
と、ユーザの確認の下で、選択情報により指定されたデ
ータファイルをユーザの端末に送信すると共に、該デー
タファイルのフォーマットに関する情報を履歴情報とし
てデータベースに記録する手順（ｅ）とをＣＰＵに実行
させるためのプログラムを記録している。

【００１４】以上のように構成した本発明によれば、互
換性の無い複数の方式（フォーマット）で作成された楽
曲ファイル等のデータファイルが市場に並存する場合
に、ユーザに以前に提供したデータファイルのフォーマ
ットを記録しておいて、これに関する情報をユーザの端
末に送信する。ユーザは、この情報を参照することによ
り、自己の使用しているフォーマットに適合するデータ
ファイルを専ら購入することができる。

【００１５】

【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら本発明
の実施の形態について説明する。本発明においては、音
楽等のオーディオデータや、動画等のビデオデータや、
ゲームソフトや、コンピュータプログラムや、その他の
情報に関するデータを提供することができるが、ここで
は、音楽等のオーディオデータを含む楽曲ファイルを提
供する楽曲配信サービスの場合について説明する。

【００１６】図１は、本発明の第１の実施形態に係るデ
ータ提供装置を適用したデータ提供システムを示す図で
ある。図１に示すように、このデータ提供システムは、
ユーザがデータファイルの選択情報やユーザの個人情報
を入力するために用いるＰＣ等のクライアント端末４０
ａ、４０ｂ、あるいはユーザが同様の目的で用いる携帯
電話等の携帯型のクライアント端末４０ｃと、受信した
選択情報や個人情報に基づいてデータファイルを提供す
るデータ提供装置（以下、単に「サーバ」ともいう）１
０と、クライアント端末とサーバとを接続する公衆回線
やインターネット等の通信ネットワーク３０とを備えて
いる。

【００１７】図２は、図１に示したサーバ１０の構成の
一例を示す図である。図２に示すように、サーバ１０
は、通信ネットワーク３０に接続された通信部１８と、
通信部１８に接続されたウェブページ処理部１１と、ウ
ェブページ処理部１１に接続されたユーザ登録処理部２
１とを含んでいる。ウェブページ処理部１１とユーザ登
録処理部２１には、それぞれウェブデータベース１３と
ユーザ情報データベース１４が接続されている。

【００１８】通信部１８は、通信ネットワーク３０を介
して接続されたクライアント端末との間で通信を行う。
ウェブページ処理部１１は、通信部１８及び通信ネット
ワーク３０を介して、楽曲ファイルに関する情報をユー
ザに提供したり購入に必要な情報をユーザが入力したり
する画面となるウェブページをクライアント端末に送信
し、ウェブページの各項目についてクライアント端末か
ら入力されたユーザの個人情報やデータファイルの選択
情報等を受信する。ウェブデータベース１３には、これ
らのウェブページやネットワークアプリケーション等が
記録される。

【００１９】ユーザ登録処理部２１は、受信したユーザ
の個人情報を処理して登録する。ユーザ登録処理部２１
で登録処理したユーザ情報は、ユーザ情報データベース
１４に記録される。また、サーバ１０は、ウェブページ
処理部１１に接続されたファイル提供実行部１２を含ん
でいる。ファイル提供実行部１２には、ユーザ情報デー
タベース１４とデータファイルデータベース１５と会員
別購入履歴データベース１６と会員別ショッピングカー
トデータベース１７が接続されている。ファイル提供実
行部１２は、受信した選択情報やデータベースに記録さ
れている情報に基づいて、データファイルデータベース
１５に記録されている提供すべき音楽等のオーディオデ
ータを含むデータファイルを選択して準備する。

【００２０】さらに、サーバ１０は、データ処理部１９
を含んでも良い。データ処理部１９は、ファイル提供実
行部１２で準備されたデータファイルを、ユーザの所望
するフォーマットにファイル変換する。データ処理部１
９でファイル変換されたデータファイルは、通信部１８
から通信ネットワーク３０を介してクライアント端末に
送信される。

【００２１】本実施形態に係るデータ提供装置は、会員
別購入履歴データベース１６に記録されているユーザ毎
の購入履歴情報から、そのユーザが以前に（例えば、前
回）購入した楽曲ファイルのデータ圧縮方式に関する情
報を得る。そのユーザは、現在も同じデータ圧縮方式を
使用していると推定される。そこで、本実施形態に係る
データ提供装置は、この情報に基づいて、ユーザが購入
しようとしている楽曲ファイルが、そのユーザが使用し
ている楽曲ファイル再生プログラムにおいて用いられて
いるデータ圧縮方式に適合するか否かのチェックを行
う。以下に、そのための構成について詳しく説明する。

【００２２】ファイル提供実行部１２は、データファイ
ル処理部１２ａと、購入履歴管理部１２ｂとを含んでい
る。購入履歴管理部１２ｂは、会員別購入履歴データベ
ース１６に記録されたユーザ毎の購入履歴情報を参照す
ることにより、ユーザが以前に購入した楽曲ファイルの
圧縮方式に関する情報を取得する。一方、ユーザが今回
購入しようとしてバーチャルショップのショッピングカ
ート内に入れた楽曲ファイルの情報（タイトル等）は、
楽曲ファイルの圧縮方式毎にクライアント端末４０ａの
ディスプレイに表示される。その際、ユーザが以前に購
入した楽曲ファイルの圧縮方式に関する情報に基づい
て、ユーザの使用していた楽曲ファイル再生プログラム
において用いられているデータ圧縮方式を最初に表示す
る。ここで、ユーザが新たな楽曲ファイル再生プログラ
ムを導入していることも考えられるので、最初に表示す
る圧縮方式をアイコンボタンにより変更できるようにし
ている。

【００２３】さらに、その楽曲ファイルがユーザの使用
していた楽曲ファイル再生プログラムにおいて用いられ
ているデータ圧縮方式に対応しているか否かを表示する
ようにしても良い。なお、アイコンボタンにより圧縮方
式を変更した場合には、変更された圧縮方式にその楽曲
ファイルが対応しているか否かを表示する。これによ
り、ユーザが再生できない楽曲ファイルを購入するとい
う誤りを未然に防止できる。ショッピングカートの内容
は、会員別ショッピングカートデータベース１７に記録
される。

【００２４】クライアント端末４０ａのディスプレイに
表示された楽曲ファイルをユーザが確認した後で、サー
バ１０のデータファイル処理部１２ａは、ウェブページ
処理部１１で受信したデータファイルの選択情報や、ユ
ーザ情報データベース１４に記録されている個人情報
や、履歴管理部１２ｂのチェック結果に基づいて、デー
タファイルデータベース１５に記録されているデータフ
ァイルから購入対象のデータファイルを選択して準備す
る。

【００２５】このような楽曲配信サービスに用いるプロ
グラムは、ハードディスク、フロッピー（登録商標）デ
ィスク、ＭＯ、ＭＴ、ＲＡＭ、ＣＤＲＯＭ、ＤＶＤＲＯ
Ｍ等の記録媒体２２に記録して保存される。

【００２６】次に、図１及び図２に示した本実施形態に
係るデータ提供システム及びデータ提供装置（サーバ１
０）を利用したデータ提供方法について詳しく説明す
る。図３及び図４は、本実施形態に係るデータ提供シス
テム及びデータ提供装置を利用したデータ提供方法を示
すフローチャートである。図３に示すように、まず、ユ
ーザは、クライアント端末において接続用プログラム等
を起動し、通信ネットワークを介して、サーバにアクセ
スする（ステップＳ１０１）。サーバにおいてはウェブ
サーバプログラムが動作し、クライアント端末において
はウェブブラウザプログラムが動作する。

【００２７】サーバは、クライアント端末からのアクセ
ス要求（ＵＲＬ：Uniform ResourceLocator）に応じ
て、ウェブデータベースに記録されているウェブページ
の中から楽曲ファイル購入用のユーザ情報入力画面のウ
ェブページを検索して、このウェブページをクライアン
ト端末に送信する（ステップＳ２０１）。これにより、
クライアント端末のディスプレイ上には、楽曲ファイル
購入用のユーザ情報入力画面のウェブページが表示され
る（ステップＳ１０２）。

【００２８】ステップＳ２０２において、この楽曲配信
サービスの利用が初回であるか否かを判断する。この楽
曲配信サービスの利用が初回の場合、即ち、登録ＩＤと
パスワードが入力されていない場合には、サーバは、ユ
ーザ登録画面のウェブページをクライアント端末に送信
する（ステップＳ２０３）。ユーザ登録ウェブページが
表示されたクライアント端末においては、ユーザが、情
報入力画面のウェブページの各項目に必要な個人情報を
入力する（ステップＳ１０３）。この個人情報は、通信
ネットワークを介してサーバに送信される。ここで、ユ
ーザ登録ウェブページの各項目に必要な個人情報として
は、ユーザの氏名、住所、メールアドレス、提供を受け
るファイルのファーマット形式、決済方法等が該当す
る。

【００２９】サーバのウェブページ処理部は、クライア
ント端末から受け取ったユーザの個人情報をユーザ登録
処理部に送る。ユーザ登録処理部では、受信した個人情
報に基づいて、ＩＤとパスワードを決定し、クライアン
ト端末に送信する（ステップＳ２０４）。ユーザは、こ
のようにして送信されてきたＩＤとパスワードを入力し
て、楽曲ファイル購入画面のウェブページにアクセスす
る（ステップＳ１０４）。

【００３０】一方、この楽曲配信サービスの利用が初回
でない場合には、ユーザは、直接ステップＳ１０４にお
いて自己を識別して特定するためのＩＤとパスワードを
入力して、楽曲ファイル購入画面のウェブページにアク
セスする。

【００３１】次に、ウェブページ処理部は、楽曲検索画
面のウェブページ（楽曲情報）をユーザに送信する（ス
テップＳ２０５）。これに対し、ユーザは、クライアン
ト端末に表示されたウェブページ画面から、所望の楽曲
を選択する（ステップＳ１０５）。ユーザがクライアン
ト端末から入力した楽曲の情報（選択情報）は、通信ネ
ットワークを介してウェブページ処理部に送信される。
ウェブページ処理部は、選択情報を受信すると、選択情
報をユーザＩＤと共にファイル提供実行部に転送する
（図４のステップＳ２０６）。

【００３２】サーバは、ユーザＩＤに基づいて会員別購
入履歴データベースを検索し、会員別購入履歴データベ
ースに記録されているユーザ毎の購入履歴情報を参照す
ることにより、ユーザが以前に購入した楽曲ファイルの
圧縮方式に関する情報を取得する（ステップＳ２０
７）。また、サーバは、選択された楽曲ファイルの情報
（タイトル等）を圧縮方式毎にクライアント端末に送信
する（ステップＳ２０８）。クライアント端末において
は、ユーザが今回購入しようとして選択した楽曲ファイ
ルの情報が、楽曲ファイルの圧縮方式毎に表示される
（ステップＳ１０６）。その際、ユーザが以前に購入し
た楽曲ファイルの圧縮方式に関する情報に基づいて、ユ
ーザの使用していた楽曲ファイル再生プログラムにおい
て用いられているデータ圧縮方式を最初に表示する。

【００３３】ここで、ユーザが新たな楽曲ファイル再生
プログラムを導入していることも考えられるので、最初
に表示する圧縮方式をアイコンボタンにより変更できる
ようにしている。さらに、その楽曲ファイルがユーザの
使用していた楽曲ファイル再生プログラムにおいて用い
られているデータ圧縮方式に対応しているか否かを表示
するようにしても良い。なお、アイコンボタンにより圧
縮方式を変更した場合には、変更された圧縮方式にその
楽曲ファイルが対応しているか否かを表示する。これに
より、ユーザが再生できない楽曲ファイルを購入すると
いう誤りを未然に防止できる。

【００３４】ユーザは、クライアント端末のディスプレ
イに表示された楽曲ファイルを確認する（ステップＳ１
０７）。選択した楽曲ファイルの少なくとも１つに不都
合がある場合には、ユーザは選択した楽曲ファイルの変
更を行うことができる（ステップＳ１０８）。不都合が
ない場合には、ユーザはその旨を回答する。ユーザから
の応答に従って、サーバは楽曲ファイルの送信を行い
（ステップＳ２０９）、クライアント端末がこれを受信
する（ステップＳ１０９）。

【００３５】次に、本発明の第２の実施形態について説
明する。図５は、本発明の第２の実施形態に係るデータ
提供装置を適用したデータ提供システムを示す図であ
る。図５において、図１のデータ提供システムとの相違
点は、図１に示したサーバ１０の機能の内、ファイル提
供実行部１２の２つの機能をそれぞれ他のサーバで行う
こととした点である。それ以外の点については、図１の
データ提供システムと同様である。

【００３６】すなわち、図５に示すデータ提供装置にお
いては、図１で示したサーバ１０が、図１のウェブペー
ジ処理部１１と同様の機能を有するウェブページ処理サ
ーバ５０と、図１のデータファイル処理部１２ａと同様
の機能を有するデータファイル処理サーバ６０と、図１
の購入履歴管理部１２ｂと同様の機能を有する購入履歴
管理サーバ７０とに分散されている。

【００３７】このような分散処理型のサーバにおいて
は、例えば、ウェブページ処理サーバ５０には、図１の
ウェブページ処理部１１とウェブデータベース１３とユ
ーザ登録処理部２１とユーザ情報データベース１４とを
備えるようにし、データファイル処理サーバ６０には、
図１のデータファイル処理部１２ａとデータファイルデ
ータベース１５とデータ処理部１９とを備えるように
し、また、購入履歴管理サーバ７０には、図１の購入履
歴管理部１２ｂと購入履歴データベース１６とショッピ
ングカートデータベース１７とを備えるようにすると良
い。図５に示すように、各機能毎にサーバを分散する
と、その処理パフォーマンスが向上し、レスポンスも速
くなるため、ユーザへのサービス度が向上することにな
る。

【００３８】以上の実施形態においては、本発明を楽曲
配信サービスに適用した場合について説明したが、本発
明は、動画等のビデオデータや、ゲームソフトや、コン
ピュータプログラム等のデータを提供するためのサービ
スに適用することも可能である。その場合に、以上の実
施形態におけるオーディオデータの圧縮方式は、ビデオ
データの圧縮方式や、ゲーム機の方式や、コンピュータ
プログラムのＯＳに対応する。また、データ提供装置に
音声認識部又はスピーカーを設けて、音声によって入力
又は出力を行うようにしても良い。

【００３９】

【発明の効果】以上述べた通り、本発明によれば、互換
性の無い複数の方式で作成された楽曲ファイル等のデー
タファイルが市場に並存する場合に、ユーザが自己の使
用している方式に適合するデータファイルを専ら購入す
ることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の第１の実施形態に係るデータ提供装置
を適用したデータ提供システムを示す図である。

【図２】本発明の第１の実施形態に係るデータ提供装置
を示す図である。

【図３】本発明の第１の実施形態に係るデータ提供装置
を用いたデータ提供方法を示すフローチャートである。

【図４】本発明の第１の実施形態に係るデータ提供装置
を用いたデータ提供方法を示すフローチャートである。

【図５】本発明の第２の実施形態に係るデータ提供装置
を適用したデータ提供システムを示す図である。

【符号の説明】

１０ サーバ １１ ウェブページ処理部 １２ ファイル提供実行部 １２ａ データファイル処理部 １２ｂ 購入履歴管理部 １３ ウェブデータベース １４ ユーザ情報データベース １５ データファイルデータベース １６ 購入履歴データベース １７ ショッピングカートデータベース １８ 通信部 １９ データ処理部 ２１ ユーザ登録処理部 ２２ 記録媒体 ３０ 通信ネットワーク ４０ａ、４０ｂ、４０ｃ 端末装置 ５０ ウェブページ処理サーバ ６０ データファイル処理サーバ ７０ 購入履歴管理サーバ

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.⁷ 識別記号 ＦＩ テーマコート゛(参考） // Ｇ０６Ｆ 13/00 ５４０ Ｇ１０Ｌ 9/00 Ｎ 9/18 Ｍ

Claims (19)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 １つ又は複数の特定のフォーマットに従
   って作成されたデータファイルのみを利用可能なユーザ
   に該フォーマットに従って作成されたデータファイルを
   提供するデータ提供装置であって、 ユーザに提供するための複数のデータファイルを記録す
   るデータファイル記録手段と、 ユーザに以前に提供したデータファイルのフォーマット
   に関する履歴情報を記録する履歴情報記録手段と、 前記データ提供装置に通信ネットワークを介して接続さ
   れたユーザの端末との間で通信を行う通信手段と、 前記通信手段がユーザの端末から受信した要求に応答し
   て、前記複数のデータファイルに関する情報を前記通信
   手段から前記ユーザの端末に送信させるファイル情報提
   供手段と、 前記複数のデータファイルの中から前記ユーザが選択し
   たデータファイルに関する選択情報を前記通信手段が前
   記ユーザの端末から受信したときに、前記履歴情報記録
   手段に記録されている履歴情報に基づいて、前記選択情
   報により指定されたデータファイルが前記ユーザの使用
   していたフォーマットに従って作成されているか否かを
   チェックし、チェック結果に関する情報を前記通信手段
   から前記ユーザの端末に送信させる購入履歴管理手段
   と、 前記チェック結果に関する情報に対する前記ユーザから
   の応答に従って、前記選択情報により指定されたデータ
   ファイルを前記データファイル記録手段から読み出し
   て、前記通信手段から前記ユーザの端末に送信させるデ
   ータファイル提供手段と、を具備するデータ提供装置。
2. 【請求項２】 前記通信手段が、前記複数のデータファ
   イルに関する情報を掲載した画面を、ウェブページによ
   って前記ユーザの端末に送信することを特徴とする請求
   項１記載のデータ提供装置。
3. 【請求項３】 前記通信手段が、前記ユーザが選択した
   データファイルを、電子メールによって前記ユーザの端
   末に送信することを特徴とする請求項１又は２記載のデ
   ータ提供装置。
4. 【請求項４】 前記履歴管理手段が、前記ユーザが選択
   したデータファイルに関する情報を、データファイルの
   フォーマット毎に前記ユーザの端末に表示するように前
   記ファイル情報提供手段を制御することを特徴とする請
   求項１〜３のいずれか１項記載のデータ提供装置。
5. 【請求項５】 前記ファイル情報提供手段が、前記ユー
   ザが選択したデータファイルに関する情報を前記ユーザ
   の端末に表示するに際し、最初に表示するデータファイ
   ルのフォーマットを前記ユーザからの指示に基づいて変
   更することを特徴とする請求項４記載のデータ提供装
   置。
6. 【請求項６】 前記履歴管理手段が、前記ユーザが選択
   したデータファイルの内の少なくとも１つが前記ユーザ
   の使用していたフォーマットに従って作成されていない
   場合に、その旨を前記ユーザの端末に表示するように前
   記ファイル情報提供手段を制御するとともに、前記デー
   タファイル提供手段の処理が開始しないように制御し、
   前記通信手段が前記ユーザの端末から前記データファイ
   ルの発注の確認を受信した場合に、前記データファイル
   提供手段の処理を開始するように制御することを特徴と
   する請求項１〜５のいずれか１項記載のデータ提供装
   置。
7. 【請求項７】 ユーザを特定するための識別コードを発
   行して登録するユーザ登録手段をさらに具備する請求項
   １〜６のいずれか１項記載のデータ提供装置。
8. 【請求項８】 前記選択情報により指定されたデータフ
   ァイルをユーザの所望するフォーマットに変換するデー
   タ処理手段をさらに具備する請求項１〜７のいずれか１
   項記載のデータ提供装置。
9. 【請求項９】 前記データファイルが、高能率符号化に
   よって作成されたオーディオデータを含み、前記フォー
   マットが、高能率符号化の方式であることを特徴とする
   請求項１〜８のいずれか１項記載のデータ提供装置。
10. 【請求項１０】 １つ又は複数の特定のフォーマットに
    従って作成されたデータファイルのみを利用可能なユー
    ザに該フォーマットに従って作成されたデータファイル
    をサーバを用いて提供するデータ提供方法であって、 前記サーバに通信ネットワークを介して接続されたユー
    ザの端末から受信した要求に応答して、複数のデータフ
    ァイルに関する情報を前記ユーザの端末に送信するステ
    ップ（ａ）と、 前記複数のデータファイルの中から前記ユーザが選択し
    たデータファイルに関する選択情報を前記ユーザの端末
    から受信するステップ（ｂ）と、 前記ユーザに以前に提供したデータファイルのフォーマ
    ットに関する履歴情報が記録されたデータベースに基づ
    いて、前記選択情報により指定されたデータファイルが
    前記ユーザの使用していたフォーマットに従って作成さ
    れているか否かをチェックするステップ（ｃ）と、 ステップ（ｃ）におけるチェック結果に関する情報を前
    記ユーザの端末に送信するステップ（ｄ）と、 前記ユーザの確認の下で、前記選択情報により指定され
    たデータファイルを前記ユーザの端末に送信すると共
    に、該データファイルのフォーマットに関する情報を履
    歴情報として前記データベースに記録するステップ
    （ｅ）と、を具備するデータ提供方法。
11. 【請求項１１】 ステップ（ａ）が、前記複数のデータ
    ファイルに関する情報を掲載した画面を、ウェブページ
    によって前記ユーザの端末に送信することを特徴とする
    請求項１０記載のデータ提供方法。
12. 【請求項１２】 ステップ（ｅ）が、前記ユーザが選択
    したデータファイルを、電子メールによって前記ユーザ
    の端末に送信することを特徴とする請求項１０又は１１
    記載のデータ提供方法。
13. 【請求項１３】 ステップ（ｄ）が、前記ユーザが選択
    したデータファイルに関する情報を、データファイルの
    フォーマット毎に前記ユーザの端末に表示することを特
    徴とする請求項１０〜１２のいずれか１項記載のデータ
    提供方法。
14. 【請求項１４】 ステップ（ｄ）が、前記ユーザが選択
    したデータファイルに関する情報を前記ユーザの端末に
    表示するに際し、最初に表示するデータファイルのフォ
    ーマットを前記ユーザからの指示に基づいて変更するこ
    とを特徴とする請求項１３記載のデータ提供方法。
15. 【請求項１５】 ステップ（ｄ）が、前記ユーザが選択
    したデータファイルの内の少なくとも１つが前記ユーザ
    の使用していたフォーマットに従って作成されていない
    場合に、その旨を前記ユーザの端末に表示するように前
    記ファイル情報提供手段を制御することを含み、 ステップ（ｅ）が、前記ユーザの端末から前記データフ
    ァイルの発注の確認を受信した場合に、前記データファ
    イル提供手段の処理を開始することを含む、請求項１０
    〜１４のいずれか１項記載のデータ提供方法。
16. 【請求項１６】 ユーザを特定するための識別コードを
    発行して登録するステップをさらに具備する請求項１０
    〜１５のいずれか１項記載のデータ提供方法。
17. 【請求項１７】 前記選択情報により指定されたデータ
    ファイルをユーザの所望するフォーマットに変換するス
    テップをさらに具備する請求項１０〜１６のいずれか１
    項記載のデータ提供方法。
18. 【請求項１８】 前記データファイルが、高能率符号化
    によって作成されたオーディオデータを含み、前記フォ
    ーマットが、高能率符号化の方式であることを特徴とす
    る請求項１０〜１７のいずれか１項記載のデータ提供方
    法。
19. 【請求項１９】 １つ又は複数の特定のフォーマットに
    従って作成されたデータファイルのみを利用可能なユー
    ザに該フォーマットに従って作成されたデータファイル
    をサーバを用いて提供するためにＣＰＵで読み取り可能
    な記録媒体であって、 前記サーバに通信ネットワークを介して接続されたユー
    ザの端末から受信した要求に応答して、複数のデータフ
    ァイルに関する情報を前記ユーザの端末に送信する手順
    （ａ）と、 前記複数のデータファイルの中から前記ユーザが選択し
    たデータファイルに関する選択情報を前記ユーザの端末
    から受信する手順（ｂ）と、 前記ユーザに以前に提供したデータファイルのフォーマ
    ットに関する履歴情報が記録されたデータベースに基づ
    いて、前記選択情報により指定されたデータファイルが
    前記ユーザの使用していたフォーマットに従って作成さ
    れているか否かをチェックする手順（ｃ）と、 手順（ｃ）におけるチェック結果に関する情報を前記ユ
    ーザの端末に送信する手順（ｄ）と、 前記ユーザの確認の下で、前記選択情報により指定され
    たデータファイルを前記ユーザの端末に送信すると共
    に、該データファイルのフォーマットに関する情報を履
    歴情報として前記データベースに記録する手順（ｅ）
    と、を前記ＣＰＵに実行させるためのプログラムを記録
    した記録媒体。