JP2002006750A - ガラスびん用感熱ラベル - Google Patents

ガラスびん用感熱ラベル

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JP2002006750A
JP2002006750A JP2000183151A JP2000183151A JP2002006750A JP 2002006750 A JP2002006750 A JP 2002006750A JP 2000183151 A JP2000183151 A JP 2000183151A JP 2000183151 A JP2000183151 A JP 2000183151A JP 2002006750 A JP2002006750 A JP 2002006750A
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JP2000183151A
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Sachiko Kagawa
幸子 香川
Kenjiro Kuroda
健二郎 黒田
Nobuhiko Imai
伸彦 今井
Kazuhiro Kubota
和宏 久保田
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Toppan Inc
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Toppan Printing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】流通時や使用時には容易にガラスびんから剥が
すことができないが、使用後は紙剥けや紙残りをせずに
簡単に手で剥がすことが可能な感熱ラベルを提供するこ
と。 【解決手段】紙を基材とするガラスびん用感熱ラベル
で、紙基材11の表面にはインキ層12とニス層13が
それぞれこの順序で塗布され、紙基材11の裏面には、
ベース樹脂がアクリル系樹脂のディレートタック型感熱
接着剤からなる接着剤層14が塗布されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ガラスびんの表面
に貼られる感熱性のラベルに関し、詳しくは、使用後に
簡単に剥がすことのできる易剥離性を有するガラスびん
用の感熱ラベルに関する。
【0002】
【従来の技術】現在流通しているガラスびん用の感熱ラ
ベルは、感熱剤の凝集力が強いため一度ガラスびんの表
面に貼られたものは、剥離しようとピッキングを行うと
紙基材層の層間破壊が起こり、紙基材の上層部のみが剥
がれてしまう(紙むけ現象)。さらにこれを浸水して剥
がそうとしても接着剤層が強固にガラスびんの表面に密
着しているため、紙残りしてしまう。しかし最近の、使
用済のガラスびんをリサイクルさせて再利用させようと
する動きの中においては、流通時あるいは使用時は、剥
がすことができず、使用後には、手で容易にガラスびん
の表面から剥がせるラベルが必要になる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、このような
要求に応えるためになされたもので、流通時あるいは使
用時には容易にガラスびんから剥がすことができない
が、使用後は紙剥けや紙残りをせずに、容易に手等で剥
がすことが可能なガラスびん用の感熱ラベルを提供する
ことを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1の発明
は、紙を基材とするガラスびん用感熱ラベルであって、
前記紙基材の表面にはインキ層とニス層がそれぞれこの
順序で塗布され、また、前記紙基材の裏面には接着剤層
が塗布されていることを特徴とするガラスびん用感熱ラ
ベルである。
【0005】このように、本発明のガラスびん用感熱ラ
ベルは、紙基材の表面にインキ層とニス層がそれぞれこ
の順序で塗布され、また、前記紙基材の裏面に接着剤層
が塗布されているので、ラベルを手で剥がすと容易にガ
ラスびんから引き剥がすことができる。
【0006】また、請求項2の発明は、請求項1の発明
において、前記接着剤層を構成する接着剤の種類がディ
レートタック型感熱接着剤であることを特徴とするガラ
スびん用感熱ラベルである。
【0007】このように、本発明のガラスびん用感熱ラ
ベルの接着剤層を構成する接着剤の種類がディレートタ
ック型感熱接着剤であるので、
【0008】また、請求項3の発明は、請求項1の発明
において、前記ディレートタック型感熱接着剤は、非水
溶性高分子材料であるアクリル系樹脂と、粘着付与剤で
あるロジンと、固体可塑剤であるフタル酸ジシクロヘキ
シルを主成分として構成されていることを特徴とするガ
ラスびん用感熱ラベルである。
【0009】このように、ディレートタック型感熱接着
剤に非水溶性高分子材料としてアクリル系樹脂を使用し
ているので、ガラスびんの表面からきれいにラベルを剥
がすことができる。
【0010】また、請求項4の発明は、請求項1〜3の
発明において、被着体となるガラスびんの被着部分はホ
ット・エンド・コーティング手法により表面処理されて
いることを特徴とするガラスびん用感熱ラベルである。
【0011】このように、被着体となるガラスびんの被
着部分はホット・エンド・コーティング手法により表面
処理されているので、ラベルは、紙剥けや紙残り現象を
起こさずにガラスびんから剥離することができる。
【0012】また、請求項5の発明は、請求項1〜4の
発明において、前記接着剤層を構成する接着剤の塗布量
を5〜20g/m2 、より好ましくは9±2g/m2
したことを特徴とするガラスびん用感熱ラベルである。
【0013】このように、接着剤層を構成する接着剤の
塗布量を5〜20g/m2 、より好ましくは9±2g/
2 にしたので、ラベルは、紙剥けや紙残り現象を起こ
さずにガラスびんから剥離することができる。
【0014】また、請求項6の発明は、請求項1〜5の
発明において、前記被着体となるガラスびんからラベル
を引き剥がす際の180°引き剥がし強度が、JIS
Z1707に準拠した測定方法で、0.5〜4.0N/
15mm、より好ましくは1.9〜3.0N/15mm
としたことを特徴とするガラスびん用感熱ラベルであ
る。
【0015】このように、被着体となるガラスびんから
ラベルを引き剥がす際の180°引き剥がし強度が、J
IS Z1707に準拠した測定方法で、0.5〜4.
0N/15mm、より好ましくは1.9〜3.0N/1
5mmとしたので、ラベルは、紙剥けや紙残り現象を起
こさずにガラスびんから剥離することができる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下実施例により本発明の実施の
形態を説明する。図1は、本発明のガラスびん用感熱ラ
ベルの一実施例を示す説明図である。
【0017】本発明のガラスびん用感熱ラベルは、例え
ば図1に示すように、紙基材11の表面にはインキ層1
2とニス層13がそれぞれこの順序で塗布され、また、
紙基材11の裏面には接着剤層14が塗布された構成か
らなる。感熱ラベル。
【0018】紙基材11は、ラベルの主材となるもので
印刷基材であり、従って、印刷適性を考慮すると、平滑
性に優れた表面にクレーコート層11aが設けられた片
面コート紙、より具体的には片アート紙が好適に使用で
きる。また、通常のガラス用ラベルに使用される50〜
100g/m2 程度の坪量の紙基材が好ましく使用でき
る。
【0019】紙のクレーコート層11aの上に設けられ
るインキ層12は、商品となるガラスびんを差別化した
り、また、購買意欲を起こさせるようなデザインを形成
させる上で必要な層であるが、特に限定されるものでは
なく、一般的に公知のラベル用インキが使用できる。
【0020】ニス層は13は、インキ層や紙基材表面の
保護のために設けられるが、インキ層と同様に特に限定
されるものではなく、一般的に公知のオーバーコートニ
スが使用できる。
【0021】接着剤層14を形成する接着剤は、ディレ
ートタック型感熱接着剤が好ましく使用できる。ディレ
ートタック型感熱接着剤は、基本的組成がベース樹脂と
しての非水溶性高分子材料と粘着付与剤、固体可塑剤か
らなり、常温では接着性(粘着性)がないが、加熱する
ことにより、活性化して接着性が生じ、それが冷却後も
かなりの時間持続するような接着剤である。
【0022】非水溶性高分子材料は、接着力を与える成
分であり、例えば、ポリアクリル酸エステル、ポリ塩化
ビニル、ポリ酢酸ビニル、エチレン−酢酸ビニル共重合
体(EVA)、天然ゴム、合成ゴム、酢酸−アクリル酸
エステル共重合体等の高分子化合物が該当するが、本発
明においては、ポリアクリル酸エステル、ポリメタクリ
ル酸エステル等のアクリル系樹脂が非常に好ましく使用
できる。
【0023】粘着付与剤は、加熱により活性化された際
に粘着性を増強させるための成分であり、ロジン、ロジ
ン誘導体、石油樹脂系等の樹脂類が使用できる。
【0024】また、固体可塑剤は、常温では固体であっ
て、融点以上に加熱されると溶融して、上述の非水溶性
高分子材料や粘着付与剤を膨潤・溶解させて粘着性、接
着性を発現させる。そして、一旦溶解した後はなかなか
結晶化しないので、活性化後の粘着保持時間を長くとる
ことができるもので、例えば、フタル酸ジシクロヘキシ
ル(DCHP)、フタル酸ジフェニル、フタル酸ジヘキ
シル、フタル酸ジヒドロアビエチル、イソフタル酸ジメ
チル、安息香酸スクロース、ジ安息香酸エチレングリコ
ール、トリ安息香酸トリメチロールエタン、トリ安息香
酸グリセリド、テトラ安息香酸ペンタエリエット、オク
タ酢酸スクロース、クエン酸トリシクロヘキシルN−シ
クロヘキシル−P−トルエンスルホンアミド等の常温で
固体の有機化合物が使用できるが、本発明の感熱ラベル
においてはDCHPが特に好ましく使用できる。
【0025】上述のような非水溶性高分子材料と粘着付
与剤と固体可塑剤とを溶媒に分散させてなる感熱性粘着
剤を、グラビアコート法、ロールコート法、リバースロ
ールコート法等の公知の塗布方法により、紙基材11の
印刷層12を形成していない方の面に塗布して接着剤層
14を形成させ、ガラスびん用の感熱ラベルとする。
【0026】接着剤の塗布量は5〜20g/m2 程度、
好ましくは9±2g/m2 程度とするのが良い。接着剤
の塗布量が20g/m2 以上になると、ラベルと被着体
間の接着強度が強く、剥がそうとした際に紙基材の紙層
破壊が発生し被着体表面に紙基材が残るという不都合を
生じ、また、塗布量が5g/m2 未満になると、ラベル
と被着体間の接着強度が弱く、ラベルとしての機能を果
たさなくなるという不都合が生じる。
【0027】ベース樹脂、粘着付与剤、固体可塑剤のそ
れぞれの配合比を変えることにより、被着体との密着強
度を変化させることができる。
【0028】ラベルの被着体となるガラスびんの表面
は、あらかじめ表面処理を施しておく必要がある。ガラ
スびんの表面処理は、ガラスびんを成形後、徐冷前に酸
化錫または酸化チタンを水に懸濁させた液体をスプレー
で噴霧後、焼き付けるホット・エンド・コーティング法
(H/C法)が好ましい。
【0029】最後に、このようにして作製したガラスび
ん用感熱ラベルを一般的に使用されているラベリングマ
シンを用いて、H/C法により表面処理を施したガラス
びんに貼付した。
【0030】ガラスびんに貼付した感熱ラベルを手で剥
がすと、ラベルは紙剥け現象や紙残り現象をおこすこと
なく、ガラスびんの表面からきれいに剥げる。
【0031】
【実施例】以下に本発明の実施例をさらに具体的に説明
する。 ≪実験1≫ 〈実施例1〉紙基材11として片アート紙である坪量が
84.9g/m2 のラベルアート紙を準備した。紙のク
レーコート層が塗布されている方の面に所望のデザイン
のインキ層12をLAPSインキ(東洋インキ製造株式
会社製)を用いてグラビア印刷法により施し、さらにそ
の上から、UPPS−ME−Sメジウム(東洋インキ製
造株式会社製)を全面にわたりグラビア印刷法により塗
布しニス層13を形成させた。
【0032】紙基材であるラベルアート紙のクレーコー
ト層11aが塗布されていない方の面に、ベース樹脂と
してアクリル樹脂、粘着付与剤としてロジン、固体可塑
剤としてDCHPを用いたディレートタック型感熱接着
剤であるエコブリットECO−5610(ダイセル化学
工業株式会社製)を版深度;60μm、線数;100線
のグラビア版を用いて、塗布量が9±2g/m2 (dr
y base)になるように塗布して接着剤層14を形
成させ、実施例1のガラスびん用感熱ラベルとした。
【0033】別にラベル貼付個所に表面をH/C処理し
たガラスびんを準備した。
【0034】最後に、このH/C処理したガラスびんの
表面に実施例1のガラスびん用感熱ラベルを、渋谷工業
株式会社製のSBHE300型ラベリングマシンを用い
て、140個/分の速度で貼付し、実施例1の感熱ラベ
ル貼付ガラスびんとした(図2参照)。
【0035】〈比較例1〉ディレートタック型感熱接着
剤として、ベース樹脂にEVAを用いたHM98−07
2(東洋インキ製造株式会社製)を用いた以外は、実施
例1と同じ材料、方法を用いて接着剤層を形成させ、比
較例1のガラスびん用感熱ラベルとした。この感熱ラベ
ルを実施例1と同様にH/C処理したガラスびんの表面
に、渋谷工業株式会社製のSBHE300型ラベリング
マシンを用いて、実施例1と同じ条件で貼付し、比較例
1の感熱ラベル貼付ガラスびんとした。
【0036】〈比較例2〉ディレートタック型感熱接着
剤として、ベース樹脂に合成ゴムであるSBRを用いた
DLA820(大日本インキ化学工業株式会社製)を用
いた以外は、実施例1と同じ材料、方法を用いて接着剤
層を形成させ、比較例2のガラスびん用感熱ラベルとし
た。この感熱ラベルを実施例1と同様にH/C処理した
ガラスびんの表面に、渋谷工業株式会社製のSBHE3
00型ラベリングマシンを用いて、実施例1と同じ条件
で貼付し、比較例2の感熱ラベル貼付ガラスびんとし
た。
【0037】〈比較例3〉実施例1のガラスびん用感熱
ラベルを、H/C処理した上にさらにポリオキシエチレ
ン・ソルビタンモノオレート、ポリオキシエチレン・ノ
ニルフェノールエーテルなどのポリエチレン溶液をスプ
レー噴霧後、焼き付けたコールド・エンド・コーティン
グ法(C/C処理)を施したガラスびんの上に、渋谷工
業株式会社製のSBHE300型ラベリングマシンを用
いて、実施例1と同じ条件で貼付し、比較例3の感熱ラ
ベル貼付ガラスびんとした。
【0038】〈比較例4〉比較例1のガラスびん用感熱
ラベルを、比較例3で使用したガラスびんの上に、渋谷
工業株式会社製のSBHE300型ラベリングマシンを
用いて、実施例1と同じ条件で貼付し、比較例4の感熱
ラベル貼付ガラスびんとした。
【0039】〈比較例5〉比較例2のガラスびん用感熱
ラベルを、比較例3で使用したガラスびんの上に、渋谷
工業株式会社製のSBHE300型ラベリングマシンを
用いて、実施例1と同じ条件で貼付し、比較例5の感熱
ラベル貼付ガラスびんとした。
【0040】このようにして作製した実施例1種類、比
較例5種類、合計6種類の感熱ラベル貼付ガラスびんの
ピッキングによる手剥離性、結露耐性、40°C−90
%RH保存性、浸水剥離性、外観の5項目を下記する方
法によりチェックした。その結果を表1に示す。
【0041】ピッキングによる手剥離性‥ラベルの隅か
ら爪で引掛けてラベルをガラスびんから剥離し、剥離度
合いを目視評価。 ○ ‥ 剥離可能 △ ‥ 一部ガラスびんに残留 × ‥ 剥離不可、紙層破壊
【0042】結露耐性‥冷蔵庫内に1時間放置後、30
°C−80%RHの条件下に1時間放置という結露サイ
クルを3回繰り返した後、ラベルの外観を目視評価。 ○ ‥ ラベル表面に浮きやシワなし △ ‥ ラベル全面に細かいシワ発生 × ‥ ラベルの隅に大きく浮き発生
【0043】40°C−90%RH保存性‥40°C−
90%RHの条件下に1か月間保存後、ラベルの外観を
目視評価。 ○ ‥ ラベル表面に浮きやシワなし △ ‥ ラベル全面に細かいシワ発生 × ‥ ラベルの隅に大きく浮き発生
【0044】浸水剥離性‥水温が25°Cの水道水に1
0分間浸水後、ラベルの隅から爪で引掛けてラベルをガ
ラスびんから剥離し、剥離度合いを目視評価。 ○ ‥ 剥離可能 △ ‥ 一部ガラスびんに残留 × ‥ 剥離不可、紙層破壊
【0045】外観‥ラベリングマシンでラベルをガラス
びんに貼付直後の状態を目視評価。 ○ ‥ ラベル表面に浮きやシワが発生しない △ ‥ 部分的に浮きやシワが発生する個所がある
【0046】
【表1】
【0047】表1の結果から、H/C処理したガラスび
んに貼付した、ベース樹脂にアクリル樹脂を使用したデ
ィレートタック型感熱接着剤を接着剤層に用いた感熱ラ
ベルは、紙基材の層間剥離を起こさずにガラスびんから
容易に手で剥がすことができることが判る。
【0048】≪実験2≫実験1の実施例1と同じベース
樹脂としてアクリル樹脂、粘着付与剤としてロジン、固
体可塑剤としてDCHPを用いたディレートタック型接
着剤であるエコブリットECO−5610(ダイセル化
学工業株式会社製)を実施例1と同じ紙基材に実施例1
と同じグラビア版を用いて、塗布量がそれぞれ2g/m
2 、5g/m2 、20g/m2 、28g/m2 になるよ
うに塗布して接着剤層を形成させ、比較例6、7、8、
9のガラスびん用感熱ラベルとした。別にラベル貼付個
所に表面を実施例1と同じH/C処理したガラスびんを
準備した。
【0049】このH/C処理したガラスびんの表面に比
較例6〜9のガラスびん用感熱ラベルを、実施例1と同
じ渋谷工業株式会社製のSBHE300型ラベリングマ
シンを用いて140個/分の速度で貼付し、比較例6〜
9の感熱ラベル貼付ガラスびんとした。
【0050】このようにして作製した比較例6〜9の感
熱ラベル貼付ガラスびんと、実験1の実施例1で用いた
感熱ラベル貼付ガラスびんのラベリング適性、ピッキン
グによる手剥離性、ラベルの剥離強度の3項目を下記す
る方法によりチェック、測定した。その結果を表2に示
す。 ラベリング適性‥ラベルがガラスびんの表面に貼付され
る際の作業適性を目視観察。 ○ ‥ ラベリング適性あり × ‥ ラベリング適性なし
【0051】ピッキングによる手剥離性‥ラベルの隅か
ら爪で引掛けてラベルをガラスびんから剥離し、剥離度
合いを目視評価。 ◎ ‥ 容易に剥離可能 ○ ‥ 剥離可能 △ ‥ 一部ガラスびんに残留 × ‥ 剥離不可 − ‥ ラベるが接着せず評価できず
【0052】ラベルの剥離強度‥JIS Z1707に
準拠した180°剥離。
【0053】
【表2】
【0054】表2の結果から、H/C処理したガラスび
んに貼付した、ベース樹脂にアクリル樹脂を使用したデ
ィレートタック型感熱接着剤を接着剤層に用いた感熱ラ
ベルで、接着剤層の塗布量を5〜20g/m2 (好まし
くは9±2g/m2 )にしたものは、剥離強度が0.5
〜4.0N/15mm(好ましくは1.9〜3.0N/
15mm)となり、紙基材の層間剥離を起こさずにガラ
スびんから容易に手で剥がすことができることが判る。
【0055】
【発明の効果】上記のように本発明のガラスびん用感熱
ラベルは、感熱接着剤の凝集力を低減し密着強度を低減
維持してあるため、剥離の際は、ピッキングによりラベ
ルをガラスびんからきれいに剥がすことができる。従っ
て、廃棄の際、ガラスびんの分別回収に対応できる。ま
た、剥離強度を適当に抑えているため流通時に剥がれる
ことなく結露耐性を有している。さらに、接着剤層がラ
ベルの全面に塗布されているため、ラベル全面での接着
が可能で、パターンコートによる易剥離ラベルと比較し
て外観にしわが発生せずきれいである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のガラスびん用ラベルの一実施例を示す
断面説明図である。
【図2】本発明のガラスびん用ラベルをガラスびんに貼
付させた状態を示す説明図である。
【符号の説明】
10‥‥ガラスびん用ラベル 11‥‥紙基材 12‥‥インキ層 13‥‥ニス層 14‥‥ディレートタック型感熱接着剤層 15‥‥被着体 16‥‥ガラスびん 17‥‥表面処理層
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成12年6月21日(2000.6.2
1)
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図1
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 久保田 和宏 東京都台東区台東1丁目5番1号 凸版印 刷株式会社内 Fターム(参考) 4J040 BA202 CA011 CA031 DA051 DC021 DE021 DE031 DF041 DF051 DN032 HB31 HB33 HB34 HD17 JB09 JB11 KA26 KA31 LA06 MA05 PA02

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】紙を基材とするガラスびん用感熱ラベルで
    あって、前記紙基材の表面にはインキ層とニス層がそれ
    ぞれこの順序で塗布され、また、前記紙基材の裏面には
    接着剤層が塗布されていることを特徴とするガラスびん
    用感熱ラベル。
  2. 【請求項2】前記接着剤層を構成する接着剤の種類がデ
    ィレートタック型感熱接着剤であることを特徴とする請
    求項1記載のガラスびん用感熱ラベル。
  3. 【請求項3】前記ディレートタック型感熱接着剤は、非
    水溶性高分子材料であるアクリル系樹脂と、粘着付与剤
    であるロジンと、固体可塑剤であるフタル酸ジシクロヘ
    キシルを主成分として構成されていることを特徴とする
    請求項1記載のガラスびん用感熱ラベル。
  4. 【請求項4】被着体となるガラスびんの被着部分はホッ
    ト・エンド・コーティング手法により表面処理されてい
    ることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載
    のガラスびん用感熱ラベル。
  5. 【請求項5】前記接着剤層を構成する接着剤の塗布量を
    5〜20g/m2 、より好ましくは9±2g/m2 とし
    たことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載
    のガラスびん用感熱ラベル。
  6. 【請求項6】前記被着体となるガラスびんからラベルを
    引き剥がす際の引き剥がし強度が、0.5〜4.0N/
    15mm、より好ましくは1.9〜3.0N/15mm
    としたことを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に
    記載のガラスびん用感熱ラベル。
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