JP2002006643A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JP2002006643A
JP2002006643A JP2000187665A JP2000187665A JP2002006643A JP 2002006643 A JP2002006643 A JP 2002006643A JP 2000187665 A JP2000187665 A JP 2000187665A JP 2000187665 A JP2000187665 A JP 2000187665A JP 2002006643 A JP2002006643 A JP 2002006643A
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JP2000187665A
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English (en)
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Takeshi Saikawa
健 済川
Kazuhiro Hayashi
和廣 林
Shinichi Kuramoto
新一 倉本
Hitoshi Iwasaki
仁 岩崎
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Fujifilm Business Innovation Corp
Original Assignee
Fuji Xerox Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 トナー像Tが形成される像担持体11を有す
る複数の作像ユニット10を備え、その各作像ユニット
10における像担持体11上のトナー像Tを中間転写体
21に一次転写させた後に記録媒体に二次転写させるタ
イプの画像形成装置として、各像担持体11と中間転写
体21の間における一次転写効率の向上とトナーリトラ
ンスファの防止とが可能であり、作像ユニット10のク
リーナレス化に有利な画像形成装置を提供する。 【解決手段】 中間転写体21として、少なくともその
トナー像Tが転写される表層側が弾性を有するものを使
用し、かつ、各作像ユニット10における像担持体11
の表面と中間転写体21の表面に、トナーTの帯電極性
と同じ極性にトナーを帯電させ得る微粒子50を一様に
付着させておくようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数の作像ユニッ
トにおける像担持体上に形成される各トナー像を中間転
写体を介して記録媒体に静電的に転写するタイプの複写
機、プリンタ、複合機等に代表される画像形成装置に係
り、特に、各像担持体と中間転写体の間における一次転
写効率の向上とトナーリトランスファの防止が可能であ
り、作像ユニットのクリーナレス化に有利な画像形成装
置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、例えば電子写真技術等を利用した
画像形成装置においては、感光体等の像担持体に転写後
において残留付着している残留トナーを除去して回収す
るクリーニング装置を使用しない、いわゆるクリーナレ
ス方式を採用する試みが注目されている。このクリーナ
レス方式を採用した場合には、クリーニング装置により
回収した残留トナーを廃棄する必要がなくなり、また、
クリーニング装置のクリーニングブレード等による像担
持体の表面が磨耗することがなくなる等の利点がある。
【0003】このようなクリーナレス方式の画像形成装
置を実現するためには、基本的に、像担持体における転
写効率を高め、転写後に残留するトナーの量を極力無く
することが課題とされている。かかる転写効率を高める
ための手段としては、例えば、球形のトナーを使用した
り、トナーにシリカ等の剥離性微粒子を添加したもの使
用することが提案されている。これらは、トナーの像担
持体との接触面積を最小化させたり又はトナーと像担持
体の間に剥離性微粒子を介在させることで、像担持体に
対するトナーの付着力を低下させてトナーが像担持体か
ら剥がれやすくなるようにし、その結果として転写効率
を向上させようとするものである。
【0004】また、本出願人も、像担持体上で形成した
トナー像を中間転写ベルト等の中間転写体に一次転写し
た後に、そのトナー像を記録紙等の記録媒体に二次転写
させる中間転写方式の画像形成装置において、クリーナ
レス方式を実現可能にする等の観点から、その像担持体
や中間転写体の表面にトナーよりも小径の微粒子を付着
させる手段に関する提案を行っている(特開平9−21
2010号公報)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、中間転写方
式の画像形成装置のなかでも、像担持体を有する複数の
作像ユニットを備え、その各作像ユニットにおける像担
持体上のトナー像を中間転写体に一次転写させた後に記
録媒体に二次転写させるタイプの画像形成装置にあって
は、次のような問題がある。
【0006】すなわち、中間転写体の周回移動方向の上
流側に配置される作像ユニットの像担持体から中間転写
体に一次転写されたトナー像の一部が、その下流側に配
置される作像ユニットにおける像担持体の一次転写部を
通過する際に、その一次転写部で像担持体側に再転移し
てしまう、いわゆるトナーリトランスファが発生するこ
とがある。そして、このトナーリトランスファが発生し
た場合には、その再転移したトナーが例えば色成分の異
なる作像ユニットにおける現像装置内に混入して混色と
いう問題を引き起こしたり、その作像ユニットにおける
接触式の帯電器に付着して汚染する等の問題を誘発す
る。
【0007】このような下流側の一次転写部で発生する
トナーリトランスファは、前述したように一次転写効率
を向上させる目的で像担持体や中間転写体の表面に微粒
子を付着させた場合においても、発生する場合がある。
また、画質向上の観点から小径トナー(例えば平均粒径
が7μm以下のトナー)を使用し一次転写の転写電界を
大きくした場合にあっては、より顕著に発生する傾向に
ある。
【0008】本発明は、このような事情に鑑みなされた
ものであり、トナー像が形成される像担持体を有する複
数の作像ユニットを備え、その各作像ユニットにおける
像担持体上のトナー像を中間転写体に一次転写させた後
に記録媒体に二次転写させるタイプの画像形成装置とし
て、各像担持体と中間転写体の間における一次転写効率
の向上とトナーリトランスファの防止とが可能であり、
作像ユニットのクリーナレス化に有利な画像形成装置を
提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記の目
的を達成するために鋭意研究したところ、前述した中間
転写体から像担持体へのトナーリトランスファは、中間
転写体に一次転写されたトナー像中にトナー本来の帯電
極性とは逆の極性に帯電したトナーが存在し、その逆極
性に帯電したトナーが静電的に像担持体側に引き付けら
れることにより発生していることが判明した。例えば、
マイナス極性に帯電するトナーの一部が中間転写体上に
おいてプラス極性に逆帯電するのである。そして、この
ような逆極性に帯電するトナー(以下、単に「逆極性ト
ナー」ともいう)が発生する原因は、主に、一次転写時
における電荷注入と微小空隙放電によるものと考えられ
るのである。
【0010】電荷注入による逆極性トナーの発生につい
ては、例えば、帯電極性がマイナス極性のトナーを使用
した場合、その一次転写時には中間転写体側がプラス極
性に帯電するように転写電界が形成されるため、そのト
ナーが中間転写体に静電的に一次転写されると、中間転
写体からトナー(粒子)へプラス極性の電荷が注入され
ることがあり、これによってプラス極性に逆帯電してし
まうものと考えられる。このような電荷注入は、中間転
写体の表面抵抗値とトナー及び微粒子の体積抵抗値との
設定により、或る程度抑制できるものと推測される。
【0011】一方、微小空隙放電による逆極性トナーの
発生については、転写電界により像担持体と中間転写体
とが接する一次転写部(ニップ部)の前後における微小
空隙で放電が発生してプラスイオン等が生成されるた
め、そのプラスイオンの存在により一次転写部を通過し
た後のトナーがプラス極性を有するようになり、これに
よってプラス極性に逆帯電してしまうものと考えられ
る。このような現象は、小径トナーを使用するほど、そ
の転写効率の低下を防ぐために一次転写電界を大きくす
る必要がある関係上、その微小空隙放電により発生する
プラスイオンの量も増えるため、逆極性トナーも発生し
やすい傾向にある。
【0012】そこで、本発明者らは、このような知見に
基づいてさらに研究を重ねた結果、中間転写体における
逆極性トナーの発生を低減させることにより上記目的を
達成し得ることを見出し、本発明を完成するに至った。
【0013】すなわち、本発明は、静電潜像をトナーで
現像したトナー像が形成される像担持体を有する複数の
作像ユニットと、この各作像ユニットにおける像担持体
上のトナー像が静電的に一次転写され、そのトナー像を
記録媒体に静電的に二次転写する中間転写体とを備えた
画像形成装置において、前記中間転写体として、少なく
ともそのトナー像が転写される表層側が弾性を有する中
間転写体を使用し、かつ、前記各作像ユニットにおける
像担持体の表面と前記中間転写体の表面に、トナーの帯
電極性と同じ極性にトナーを帯電させ得る微粒子を一様
に付着させておくことを特徴とするものである。
【0014】このような画像形成装置によれば、各作像
ユニットにおいては像担持体の表面に一様に付着する微
粒子の上にトナー像が形成され、中間転写体においては
その表面に一様に付着する微粒子の上にトナー像が一次
転写される。そして、中間転写体が少なくともその表層
側が弾性を有するものであるため、その中間転写体が各
作像ユニットにおける像担持体と当接する一次転写部
(ニップ部)において僅かに弾性変形し、この結果、像
担持体と中間転写体との間にステックスリップ現象によ
る微小な速度差が生じる。これにより、その一次転写部
における像担持体と中間転写体の間にトナー(像)が存
在すると、像担持体とトナーの間及び中間転写体とトナ
ーとの間においても微粒子を介した微小な速度差が生じ
るため、そのトナーは微粒子とごく微量に擦れあって摩
擦帯電される。また、このときの微粒子は、トナーの帯
電極性と同じ極性にトナーを帯電させ得るものであるた
め、一次転写部を通過するときのトナーはトナーの帯電
極性と同じ極性に適正に帯電される。このように微粒子
との摩擦帯電により適正な極性に帯電されたトナーは、
一次転写部の微小空隙放電を受けても逆極性に帯電され
にくい。従って、中間転写体に一次転写されたトナー像
の一部のトナーが逆極性に帯電する逆極性トナーの発生
量が大幅に低減されるため、下流側に位置する作像ユニ
ットにおける像担持体の一次転写部を通過する際のトナ
ーリトランスファが防止される。また、微粒子の存在に
より、トナーが像担持体から離れやすくなるため、一次
転写の効率が向上する。
【0015】そして、この発明において、作像ユニット
は、少なくとも画像情報に応じたトナー像を像担持体に
形成し得る構成からなるものであればよい。また、その
ユニット数は、フルカラー画像を形成する装置として構
成する場合にはそのカラー画像を形成する色成分の数に
対応した4つであるが、これに限定されるものではな
く、少なくとも2つ以上あればよい。像担持体は、感光
体、誘電体等からなるものであり、また、その形態につ
いてはドラム形態又はベルト形態のいずれかである。記
録媒体は、(未定着の)トナー像を担持し得る支持材で
あればよく、具体的には一般の記録用紙のほか、OHP
シート、はがきを含む厚紙、封筒などである。
【0016】また、中間転写体は、トナー像を静電的に
担持することが可能であって、少なくともそのトナー像
が転写される表層側が弾性を有するものであればよく、
単層構造、多層構造のいずれであってもよい。また、こ
の中間転写体の形態についてはベルト形態又はドラム形
態のいずれかである。上記弾性は、各作像ユニットにお
ける像担持体と接する一次転写部(ニップ部)において
ごく僅かだけ弾性変形する程度のものであればよい。こ
のような弾性を有する中間転写体としては、主に、天然
ゴム、イソプレンゴム、スチレンーブタジエンゴム、ブ
タジエンゴム、エチレンープロピレンゴム、ブチルゴ
ム、クロロプレンゴム、ニトリルゴム、アクリルゴム、
エピクロルヒドリンゴム、フッ素ゴム、シリコーンゴ
ム、ウレタンゴム等のゴム材料にて形成されるものが使
用される。このゴム材料で構成される中間転写体におい
ては、その強度を持たせるために裏面側に架橋ポリマー
層や布地を付設して補強してもよい。また、中間転写体
の表面には、その表層側の弾性を損なわない程度に、離
型性を付与するために離型性樹脂層を薄くコーティング
してもよい。その離型性樹脂層としては、例えば、離型
性の高いシリコーン樹脂やフッ素樹脂を含む樹脂層が好
ましい。さらに、中間転写体は、前述した一次転写部に
おけるトナーへの電荷注入を防止する観点から、その表
面抵抗値が108Ω/□以上であることが望ましい。中
間転写体の厚さは、例えば50〜120μm程度が好ま
しく、より好ましくは80〜120μm程度である。
【0017】さらに、微粒子は、トナーの帯電極性と同
じ極性にトナーを帯電させ得るものであり、実際に、帯
電極性がマイナス極性のトナーを使用する場合にはトナ
ーをマイナス極性に帯電させる特性の微粒子が使用さ
れ、帯電極性がプラス極性のトナーを使用する場合には
トナーをプラス極性に帯電させる特性の微粒子が使用さ
れる。この微粒子の帯電特性については、その微粒子を
使用するトナーと混合し、その混合後におけるトナーの
帯電量の変化を調べることにより判別すればよい。その
具体的な判別方法としては、例えば、所定の容積からな
るガラス容器にトナーのみ又はトナーと微粒子を入れて
所定時間振って混合し、その混合後における各トナーの
帯電量をブローオフ法で測定し、微粒子を混合しないト
ナーの帯電量を基準にして微粒子を混合したときのトナ
ーの帯電量の変化について調べて判別する。このときの
結果に応じて適切な微粒子を適宜選択して使用すればよ
い。
【0018】このような微粒子としては、酸化チタン、
アルミナ、シリカ、チタン酸バリウム、チタン酸カルシ
ウム、チタン酸ストロンチウム、酸化亜鉛、酸化マグネ
シウム、酸化ジルコニウム、硫酸バリウム、炭酸バリウ
ム、炭酸カルシウム、炭化ケイ素、窒化ケイ素、酸化ク
ロム、ベンガラ等の無機微粉末や、ポリアクリレート、
ポリメタクリレート、ポリメチルメタクリレート、ポリ
エチレン、ポリプロピレン、ポリフッ化ビニリデン、ポ
リテトラフルオロエチレン等の有機微粉末等が挙げられ
る。この微粒子は、通常1種のものを単独で使用する
が、2種以上のものを併用してもよい。また、この微粒
子は、前述した一次転写部におけるトナーへの電荷注入
を防止する観点から、その体積抵抗値が1012Ω・cm
以上であることが望ましい。このときの体積抵抗値とし
ては、微粒子を内径10mmの容器に入れてタッピング
して容器内の微粒子の厚さ(高さ)が0.9〜1.1m
mとなるようにした後、その容器内において微粒子の上
から電極板により9.8N/cm3の荷重をかけた状態
で電界強度が1000V/cmとなる条件下で測定して
得られる抵抗値を採用する。
【0019】この微粒子については、微粒子がトナー像
に付着したりあるいは混ざり込んでトナー像とともに記
録媒体に転写されることによりトナー像を乱したり、ト
ナー像の定着後における色むらや抜け等を発生させない
ようにする観点から、トナーの平均粒径以下の平均粒径
のものが使用され、より好ましくは平均粒径が10nm
以上で500nm以下の微粒子が使用される。微粒子の
平均粒径が500nmを超えるようになると、一次転写
部において微粒子が感光体とトナーの間あるいは中間転
写体とトナーの間に介在せずに直ぐに横の隙間側に移動
してしまい、トナーとの摩擦による帯電を行うことがで
きなくなる。反対に、その平均粒径が10nm未満にな
ると、その微粒子がトナー(粒子)の表面に埋没したり
或いはトナーの凹凸表面の凹部に埋まりやすくなり、所
望の一次転写効率が得られないことがある。
【0020】また、この微粒子については、トナーが微
粒子に接触した際にそのトナーが転がりやすい球形の形
状であることが好ましく、特にその球形化度が100〜
120であることがより好ましい。このときの球形化度
(S)としては、微粒子を電界放出型走査電子顕微鏡
(FE−SEM)で観察しながら無作為に10点サンプ
リングし、そのサンプリングした微粒子を画像解析装置
(ニコレ社製:ルーゼックス)にて画像解析し、その微
粒子の絶対最大長:L及び投影面積:Eについて調べ、
下記の式に当てはめて算出された結果を用いた。 S={(π×2L)/(4×E)}×100
【0021】さらに、この微粒子については、吸湿性が
少ないものであることが好ましく、疎水化度が60以上
であることがより好ましい。この疎水化度が60未満に
なると、高湿下において微粒子が吸湿することによりト
ナーの転写性が低下してしまう。このときの疎水化度
(M)は、容器内の水50ccに微粒子を0.2g加え
てスターラーで攪拌した後、メタノールで滴定し、微粒
子がすべて溶媒に懸濁したときのメタノールの滴定量を
T(cc)を調べ、下記の式に当てはめて算出された結
果で表されるものである。 M(vol.%)={T/(50+T)}×100
【0022】特に微粒子として酸化チタン、アルミナ、
シリカ等の吸湿性を有する無機微粉末を使用する場合に
は、その無機微粉末を疎水化処理してから使用するとよ
い。この無機微粉末に対する疎水化処理は、例えば、そ
の無機微粉末を、ジアルキルジハロゲン化シラン、トリ
アルキルハロゲン化シラン、アルキルトリハロゲン化シ
ラン等のシランカップリング剤やジメチルシリコンオイ
ル等の疎水化処理剤と高温下で反応させることにより行
われる。
【0023】そして、このような微粒子は、像担持体の
表面と中間転写体の表面にほぼ一様に付着されるが、そ
の付着方法については、例えば、中間転写体側に微粒子
を付着させた回転ブラシを微粒子付着装置として設置
し、その微粒子付着装置にて中間転写体の表面に微粒子
を付着させるとともに、その中間転写体を介して中間転
写体に一次転写部で接触する像担持体の表面に転移付着
させる手段を採用することができる。しかし、この微粒
子付着装置のような手段に限定されない。また、この微
粒子の付着量は、被覆率として20%以上となるような
付着量であることが好ましく、より好ましくは50%以
上となるような付着量である。
【0024】また、本発明において、トナーは、キャリ
アと組み合わせられる2成分現像剤のトナー成分、又は
一成分現像剤としてのトナーである。このトナーは、細
線の解像力等の要請から、その平均粒径が7μm以下の
小径のものが好ましい。しかし、その平均粒径が小さく
なるほど、トナーとキャリアの間に作用する物理的付着
力が支配的となり現像性が低下したり、また、トナーど
うしの凝集が起こりやすく取り扱いにくくなる傾向にあ
る。トナーには、必要に応じて、ワックス成分や、磁性
体微粉末等を含ませてもよい。
【0025】また、このトナーは、球形のものが好まし
く、その球形化度が100〜110のものが好ましい。
このときの球形化度(S)は、前述した微粒子の球形化
度(S)とほぼ同様のものである(その算出式中のLが
トナーの絶対最大長となり、Eがトナーの投影面積とな
る点で異なるのみである)。
【0026】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の実施の形態に係
るカラー画像形成装置を示す要部構成図である。
【0027】この実施形態に係る画像形成装置は、画像
情報(データ)が色分解されたイエロー(Y)、マゼン
タ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の各色成分の
トナー像をそれぞれ形成する4つの作像ユニット10
Y,10M、10C,10Kと、この各作像ユニット1
0Y,10M、10C,10Kで形成されるトナー像を
中間転写体に一次転写させた後に記録媒体としての用紙
Pに二次転写する中間転写機構20と、この中間転写機
構20で転写されたトナー像を用紙Pに定着させる定着
装置30とでその主要部が構成されている。
【0028】このうち作像ユニット10はいずれも、電
子写真プロセスによりトナー像を形成するものであり、
水平方向に所定の間隔をあけて配設されている。また、
この作像ユニット10はいずれも、基本的に、矢印A方
向に回転するように配設される像担持体としての感光ド
ラム11と、この感光ドラム11の周囲近傍に所定の位
置関係で配設される帯電装置12、潜像書込み装置1
3、現像装置14、転写装置15、再性(リフレッシ
ュ)ロール16及び除電装置17とを有している。帯電
装置12としてはロールタイプの帯電装置が使用され、
潜像書込み装置13としては多数の発光ダイオード素子
(LED)が画像の幅方向に整然と配設され、画像デー
タに基づくLED光を感光ドラム11の帯電表面に露光
するLED露光装置が使用されている。また、現像装置
14としては例えば各色成分からなるトナーとキャリア
からなる二成分現像剤を用いた磁気ブラシ現像方式のも
のが使用され、転写装置15としてはロールに転写バイ
アスを印加して静電転写を実現するロールタイプの帯電
装置が使用され、除電装置17としては除電ランプが使
用されている。再性ロール16は、例えば回転ブラシ等
で構成されるものであって、感光ドラム11上に付着す
る放電生成物を除去したり、感光体ドラム11上に多層
状になって付着する後述の微粒子(50)を1層状の付
着状態に調整するためのものである。
【0029】また、中間転写機構20は、中間転写体と
しての中間転写ベルト21と、この中間転写ベルト21
を支持して前記各作像ユニット10における感光ドラム
11の転写位置を通過するように矢印B方向に回転走行
させる駆動ロール22、従動ロール23及びバックアッ
プロール24と、このバックアップロール24と対向し
て配置されて二次転写部を構成する二次転写ロール25
とで概略構成されている。この二次転写部は、例えばバ
ックアップロール24側に転写バイアスを印加して静電
転写を実現するようになっている。
【0030】さらに、定着装置30は、一定方向に回転
駆動する加熱ロール31と、この加熱ロール31に圧接
して定着ニップ部を形成するように従動回転する加圧ロ
ール32とで概略構成されている。用紙Pは、図示され
ていない用紙収容部から給紙機構により二次転写部であ
る中間転写ベルト21と二次転写ロール25の間に所定
のタイミングで搬送供給されるようになっている。
【0031】上記現像装置14としては、図2に示すよ
うに、ハウジング140内に、各作像ユニット10にお
ける感光ドラム11と近接して対向するように配置され
た円筒状の現像ロール141と、現像ロール141上の
現像剤量を規制する現像剤規制部材142と、現像ロー
ル141の後方において二成分現像剤をその現像ロール
141に供給するパドル143と、さらにその後方に現
像剤を攪拌しながら現像ロール141の軸方向に搬送す
る第1オーガ144及び第2オーガ145とが装備され
ている。現像ロール141は、周方向に複数の磁極を有
する磁石ロール141aと、この周囲で回転可能に支持
された非磁性の中空円筒状のスリーブ141bからなる
ものであり、スリーブ141bの外周面に現像剤を磁気
的に吸着して搬送できるようになっている。また、二成
分現像剤のトナーは、第1オーガ144及び第2オーガ
145で攪拌されることにより摩擦帯電して所望の極性
に帯電するようになっている。
【0032】そして、この画像形成装置においては、そ
の中間転写ベルト21として、その表層側が弾性を有す
るベルト部材を使用している。また、その中間転写ベル
ト21の従動ロール23と対向する位置に、ベルトクリ
ーナ兼微粒子塗布装置40を設けている。このベルトク
リーナ兼微粒子塗布装置40は、中間転写ベルト21の
表面に接触して回転する回転ブラシロールからなるもの
であり、そのブラシロールのブラシ材にはトナーの帯電
極性と同じ極性にトナーを帯電させ得る微粒子50を付
着させている。これにより、その回転ブラシロールが中
間転写ベルト21の表面に接触して回転すると、その微
粒子50を中間転写ベルト21の表面側にほぼ一様に付
着させるとともに(図3)、その中間転写ベルト21に
残留付着するトナーを掻きとるようになっている。ま
た、中間転写ベルト21の表面に付着した微粒子50
は、各作像ユニット10における一次転写部で感光ドラ
ム11と接することにより、その各感光ドラム11の表
面に対しても一様に転移付着するようになっている(図
3)。
【0033】次に、この画像形成装置の動作について説
明する。
【0034】まず、この画像形成装置においては、電源
投入時や画像形成動作開始時等において作像ユニット1
0や中間転写機構20が空駆動することにより、ベルト
クリーナ兼微粒子塗布装置40から中間転写ベルト21
の表面に微粒子50がほぼ一様に付着され、また、図3
に示すように、その中間転写ベルト21が各作像ユニッ
ト10の一次転写部Nで感光ドラム11と接触すること
により、中間転写ベルト21に付着する微粒子50の一
部が感光ドラム11の表面側に転移することによりほぼ
一様に付着するようになる。
【0035】そして、この画像形成装置においては、上
述するように中間転写ベルト21及び感光ドラム11の
表面に微粒子50を付着させた状態で画像形成が行われ
る。ここでは、フルカラー画像を形成する場合について
説明する。また、トナーTとして、その帯電極性がマイ
ナス極性であるものを使用し、反転現像を行う場合を想
定して説明する。
【0036】はじめに、各作像ユニット10において、
帯電装置12によってマイナス極性に一様に帯電された
感光ドラム11に、潜像書込み装置13から画像データ
に基づくLED光が露光されて静電潜像が形成される、
続いて、その潜像は現像装置14から供給される所定の
色成分のトナーを有する現像剤により現像されて各色の
トナー像となる。つまり、マイナス極性に帯電されたト
ナーが感光ドラム11の潜像部分に静電的に付着する。
これにより、各感光ドラム11上にはイエロー、マゼン
タ、シアン、ブラックの4色のトナー像が個別に形成さ
れる。この紙、各トナー像Tは、図4に例示するよう
に、微粒子50の上に形成されるようになる。
【0037】次いで、その4色のトナー像は、感光ドラ
ム11と転写装置15の間を通過する中間転写ベルト2
1の表面に重ね合わせられるようにして静電的に一次転
写される。この際、転写装置15のロールには図示され
ていないバイアス電源からプラス極性の一次転写バイア
スが印加されており、これにより一次転写部にはマイナ
ス極性のトナーが中間転写ベルト21側に静電的に引き
付けられるような方向の転写電界が形成されるため、感
光ドラム11上のトナー像Tが中間転写ベルト21側に
転移して付着する。
【0038】次いで、中間転写ベルト21に一次転写さ
れたトナー像は、そのベルト21の回転移動により二次
転写ロール25と対向する二次転写部まで搬送され、こ
のタイミングに合わせて二次転写部に給紙される用紙P
に対して静電的に二次転写される。このようにトナー像
が二次転写された後の用紙Pは、定着装置30に送ら
れ、その定着装置30における加熱ロール31と加圧ロ
ール32の間の定着ニップ部を通過することにより、そ
のトナー像が加熱加圧されて定着される。以上のプロセ
スによりフルカラー画像が形成された用紙Pが得られ
る。
【0039】そして、この画像形成装置においては、中
間転写ベルト21及び感光ドラム11の表面に微粒子5
0が付着した状態で一次転写が行われるため、転写効率
のきわめて高い一次転写が行われ、一次転写後に感光ド
ラム11上に残留するトナーはほとんどなかった。この
ため、作像ユニット10においては、その感光ドラム1
1にドラム用クリーナを特に設ける必要がなく、クリー
ナレス化を容易に実現することができる。
【0040】また、その一次転写部では、図4に示すよ
うに、弾性を有する中間転写ベルト21がその背面側か
ら転写装置15のロールにより押圧されて感光ドラム1
1に押し付けられ、その接触部が感光ドラム11の表面
形状に追従するように弾性変形する。この結果、感光ド
ラム11と中間転写ベルト21との間にステックスリッ
プ現象による微小な速度差が生じる。これにより、この
一次転写部に感光ドラム11上に形成されたトナー像T
が到来すると、感光ドラム11とトナーTの間及び中間
転写ベルト21とトナーTとの間においても微粒子50
を介した微小な速度差が生じるため、そのトナーTは微
粒子50とごく微量に擦れあって摩擦帯電される。この
ときの微粒子は、トナーをマイナス極性に帯電させる特
性のものを使用しているため、この一次転写部を通過す
るときのトナーTはマイナス極性に帯電されることとな
る。また、このように微粒子50との摩擦帯電により適
正なマイナス極性に帯電されたトナーTは、一次転写部
の微小空隙放電により逆極性に帯電されにくい。
【0041】従って、中間転写ベルト21に一次転写さ
れたトナー像Tの一部のトナーが逆極性(ここではプラ
ス極性)に帯電される逆極性トナーの発生量が低減され
る結果、転写ベルト21の回転方向Bからみて上流側に
位置する作像ユニット10で一次転写されたトナー像
が、その下流側に位置する作像ユニット10における一
次転写部を通過する際にその感光ドラム11に転移する
トナーリトランスファの発生が防止される。このため、
前述したようなトナーリトランスファに起因した混色の
問題や接触式帯電装置の汚染の問題等が発生することの
ない、良好な画像形成を行うことができる。
【0042】以下、この画像形成装置の性能を確認する
ために行った試験例について説明する。
【0043】このときの画像形成装置の主要部品や設定
は次のとおりである。 ・感光ドラム11: 有機感光材(OPC、φ30m
m)、 ・プロセス速度: 100mm/s、 ・潜像書込み装置13:LED(600dpi)、 ・潜像電位: 背景部…−550V、画像部…
−150V、 ・現像ロール141: 磁石ロール固定、スリーブ回転
方式、 ・磁石ロール141a:磁石磁束密度…500G(スリ
ーブ上)、マグネット着磁…7極非対称着磁、 ・スリーブ141b: スリーブ径φ20mm、回転速
度170mm/s、 ・感光ドラム11と現像ロール141の間隔:0.5m
m、 ・層規制部材142と現像ロール141の間隔:0.5
mm、 ・現像バイアス: DC成分−450V、AC成分
1.5kVp-p(8kHz) ・転写装置15: 転写バイアス+5.0kV、 ・クリーナ兼微粒子付着装置40:導電性ブラシロール
(φ30mm)、ブラシ繊維の太さ70デニール、長さ
12mm。
【0044】また、トナーとしては次のように作製した
ものを使用した。まず、ポリエステル(数平均分子量:
4300、重量平均分子量9800、Tg=58℃)9
0wt%と、着色粒子(各色のトナーに応じた着色粒
子)10wt%とを混練粉砕した後、高温熱風処理する
ことで、平均粒径6μmで、球形化度(S)が100、
110、120の3種の着色粒子を得た。次に、この着
色粒子に、平均粒径20nmのシリカ微粒子(疎水化度
M=60、体積抵抗値1012Ω・cm)をトナー表面積
に対する被覆率が80%となる割合で外添して熱風処理
することにより、トナーTとした。
【0045】このときの平均粒径については、コールタ
ーカウンタ(コールター社製)を用いて測定した。ま
た、被覆率fについては、着色粒子の平均粒径をdt
(m)、シリカ微粒子の平均粒径をda(m)、着色粒
子の比重をρt、シリカ微粒子の比重をρa、シリカ微
粒子の重量をWa(kg)、着色粒子の重量をWt(k
g)とした場合、次式から求められるものである。上記
例の着色粒子の比重ρtは1.2、シリカ微粒子の比重
をρaは2.2であった。 f(%)={(√3×dt×ρt×Wa)/(2π×da×ρa
×Wt)}×100
【0046】さらに、キャリアとしては次のように作製
したものを使用した。すなわち、スチレンーアクリル共
重合体(数平均分子量23000、重量平均分子量98
000、Tg=78℃)90wt%と、カーボンブラッ
ク(塩基性カーボンブラック、pH=8.5)3wt%
と、粒状マグネタイト(最大磁化80emu/g、粒径
0.5μm)67wt%とを混練、粉砕、分級して、平
均粒径45μmのキャリアとした。得られたキャリア
は、比重が2.2、帯電極性がプラス極性、電気抵抗値
が1012Ω・cmであった。このときの平均粒径につい
ては、マイクロトラック(日機装社製)を用いて測定し
た。
【0047】二成分現像剤については、上記のようにし
て作製したトナーとキャリアを混合してトナー濃度:T
C(Toner Concentration)が10wt%となるように調製
して得た。トナー濃度TCは次式で求めたものである。 TC(wt%)={(トナー重量)/(トナー重量)+
(キャリア重量)}×100 次いで、この二成分現像剤におけるトナーの帯電量につ
いて次のようにして確認した。すなわち、二成分現像剤
3gを底面積3cm2、高さ3,5の円筒状のガラス瓶
に入れ、振幅30cm、1分間に30往復のペースとな
る条件で3分間ミキシングした後のトナーの帯電量をブ
ローオフ法で測定したところ、その帯電量は−20〜−
25μC/gの範囲にあることが確認された。
【0048】そして、この試験では、感光ドラム11及
び中間転写ベルト21の表面に付着させる微粒子50の
候補として、その平均粒径がいずれも50nmである、
シリカ(SiO2)微粒子、酸化すず(SnO2)微粒
子、アルミナ(Al23)微粒子を用意した。これらの
微粒子はいずれも疎水化度(M)が60〜70となるよ
うに疎水化を施してある。
【0049】続いて、これらの各微粒子が前記した帯電
極性がマイナス極性であるトナーをどちらの極性に帯電
させる帯電特性を有するものであるかを調べた。ここで
は、シアン色のトナーを用いて調べた。つまり、各微粒
子をトナーに対する被覆率が50%相当となるように前
記二成分現像剤に外添したもの3gを、前記したトナー
の帯電量の測定方法と同様に、ガラス瓶に入れてミキシ
ングした後に各微粒子を添加した場合の各トナーの帯電
量についてブローオフ法で測定した。結果は以下のとお
りである。なお、微粒子を添加していないトナーの帯電
量は前記したように−20〜−25μC/gである。 ・シリカ微粒子を添加したトナー: −45〜−60μ
C/g ・酸化すず微粒子を添加したトナー:−22〜−25μ
C/g ・アルミナ微粒子を添加したトナー:−0〜−5μC/
g この結果から明らかなように、シリカ微粒子は前記トナ
ーを同じマイナス極性に更に帯電させる特性のものであ
り、アルミナ微粒子は前記トナーを逆極性のプラス極性
に帯電させる特性のものであり、酸化すず微粒子は前記
トナーをそれ以上は特に帯電させない特性のものである
ことが確認された。また、この各微粒子の帯電極性につ
いての確認をイエロートナー、マゼンタトナー、ブラッ
クトナーに対しても同様に行ったところ、同傾向の結果
が得られた。
【0050】また、この試験では、中間転写ベルト21
として、いずれもカーボンブラックを分散させた厚さ1
00μmのポリカーボネート(PC)シート又はポリイ
ミド(PI)シートからなる樹脂ベルトと、いずれもカ
ーボンブラックを分散させた厚さ100μmのポリウレ
タン(PU)シート、クロロプレンゴム(CR)シート
又はシリコーンゴム(SR)シートからなる弾性ベルト
とを用意した。これらの樹脂ベルト及び弾性ベルトはい
ずれも、その表面側に平滑性を付与するとともにトナー
との離型性を高めるためにフッ素樹脂(体積抵抗値10
14Ω・cm)を10μmの厚みでコーティングしてあ
り、また、その各ベルトの表面抵抗値は108〜109Ω
/□の範囲となるように調整してなる。さらに、弾性ベ
ルトについては、その5mm厚のときのJIS−A硬度
が例えば50±5度となるように調整してなる。
【0051】そして、試験は、このような各条件からな
る画像形成装置を用いて第3の作像ユニットであるシア
ン用の作像ユニット10Cによるテスト画像形成を実行
し、そのときのシアンのトナー像が中間転写ベルト21
から用紙Pへ二次転写されたときのトナー転写率を調べ
た。このトナー転写率(η)は次式から求めたものであ
る。なお、この転写率ηの目標値は99wt%以上であ
る。 η(wt%)={(転写されたトナーの総重量)/(転写
前のトナー総重量)}×100
【0052】また、このテスト画像形成を行ったとき
の、シアン用作像ユニット10Cにおける感光ドラム1
1Cから中間転写ベルト21へ一次転写された後のトナ
ー中に存在する逆極性(プラス極性)トナーの個数(分
布)を調べた。このときの逆極性トナーの個数分布につ
いてはチャージスペクトログラフで求めた。この逆極性
トナーの個数分布の目標値は1.0未満、より望ましく
は0.1未満である。
【0053】さらに、中間転写ベルト21に一次転写さ
れたシアンのトナー像がブラック用作像ユニット10K
における感光ドラム11Kへ再転移したトナーリトラン
スファの量について調べた。このときのトナーリトラン
スファ量については、再転移したシアントナーの重量を
計測するにはトナーの量が少なすぎるため、シアントナ
ー像通過した直後に停止させた上記感光ドラム11Kの
表面に透明粘着テープを貼り付けてシアントナーを採取
し、そのトナーの存在量を観察して次の基準で評価し
た。 ○:ルーペで拡大してシアントナーの存在が確認できる
程度の量、 △:目視でシアントナーの存在がわずかに確認できる程
度の量、 ×:目視でシアントナーの存在が明らかに確認できる量
(実用不可レベル)。
【0054】これらの結果について表1に併せて示す。
表中の総合評価は以下の基準で行った。 ○:トナー転写率が99%以上、逆極性トナー量が1.
0未満、リトランスファトナー量の結果が○という3条
件をすべて同時に満たした場合、 ×:上記3条件の1つでも満たさない場合。
【0055】
【表1】
【0056】この表1の結果から、中間転写ベルトとし
て弾性ベルトを使用し、かつ、付着用の微粒子としてト
ナーをマイナス極性に帯電させるシリカ微粒子を使用し
た場合において、最も良好な結果が得られることが確認
できる。
【0057】比較のため、上記試験において球形化度
(S)が「125」、「130」のシリカ微粒子を用い
て同様の試験を行ったところ、前記トナー転写率、逆極
性トナー量及びリトランスファトナー量のすべてについ
て性能が低下することが認められ、使用可能なレベルに
達する結果を得ることができなかった。
【0058】また、比較のため、上記試験において疎水
化度(M)が「55〜59」の範囲のシリカ微粒子を用
いて同様の試験を行ったところ、高湿環境(例えば28
℃、85%)の環境下における前記トナー転写率が大幅
に低下することが認められ、使用可能なレベルに達する
結果を得ることができなかった。
【0059】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の画像形成
装置によれば、前記した構成により、各作像ユニットに
おける像担持体と中間転写体の間における一次転写効率
の向上とトナーリトランスファの防止とが可能であり、
作像ユニットのクリーナレス化に有利なものとなる。こ
の結果、そのトナーリトランスファに起因した現像装置
へのトナー混入による混色や接触式帯電装置のトナーに
よる汚染等の問題が発生することのない良好な画像形成
を行うことができる。また、前述したようなクリーナレ
ス化によるメリットも同時に得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態に係る画像形成装置を示
す要部構成図。
【図2】 図1の装置に使用される現像装置を示す概略
構成図。
【図3】 一次転写部における中間転写ベルトの状態及
び微粒子の付着状態を示す概略説明図。
【図4】 トナー像の一次転写の状態を示す概略説明
図。
【符号の説明】
10Y,10M、10C,10K…作像ユニット、11
…感光ドラム(像担持体)、21…中間転写ベルト(中
間転写体)、50…微粒子、P…用紙(記録媒体)、T
…トナー像(又はトナー)。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 倉本 新一 神奈川県海老名市本郷2274番地、富士ゼロ ックス株式会社内 (72)発明者 岩崎 仁 神奈川県海老名市本郷2274番地、富士ゼロ ックス株式会社内 Fターム(参考) 2H030 AA07 AB02 AD03 BB42 BB43 BB46 2H032 AA05 AA15 BA09 BA23 BA27

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 静電潜像をトナーで現像したトナー像が
    形成される像担持体を有する複数の作像ユニットと、こ
    の各作像ユニットにおける像担持体上のトナー像が静電
    的に一次転写され、そのトナー像を記録媒体に静電的に
    二次転写する中間転写体とを備えた画像形成装置におい
    て、 前記中間転写体として、少なくともそのトナー像が転写
    される表層側が弾性を有する中間転写体を使用し、 かつ、前記各作像ユニットにおける像担持体の表面と前
    記中間転写体の表面に、トナーの帯電極性と同じ極性に
    トナーを帯電させ得る微粒子を一様に付着させておくこ
    とを特徴とする画像形成装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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EP3945373A1 (en) * 2020-07-28 2022-02-02 Canon Kabushiki Kaisha Image forming apparatus
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