JP2002005941A - サンプル液供給装置 - Google Patents

サンプル液供給装置

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JP2002005941A
JP2002005941A JP2000184614A JP2000184614A JP2002005941A JP 2002005941 A JP2002005941 A JP 2002005941A JP 2000184614 A JP2000184614 A JP 2000184614A JP 2000184614 A JP2000184614 A JP 2000184614A JP 2002005941 A JP2002005941 A JP 2002005941A
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Yoshinobu Naitou
悦伸 内藤
Yuji Sato
勇治 佐藤
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SHOKUHIN SANGYO CT
Anritsu Corp
Shokuhin Sangyo Center
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SHOKUHIN SANGYO CT
Anritsu Corp
Shokuhin Sangyo Center
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 少ない容器数で多数のサンプル液の自動測定
が行え、この自動測定を定期的に行えるようにする。 【解決手段】 複数種類のサンプル液X(1)〜X
(M)を容器21に選択的に注水可能なサンプル液注水
装置35と、容器21に洗浄液を注水する洗浄液注水装
置40と、容器21を排水する排水装置45と、制御装
置50とを備えており、制御装置50には、容器21に
対して洗浄液の注排水を行い洗浄する洗浄制御手段と、
容器21にサンプル液を注水しセンサ22による測定が
終了した後に排水するサンプル液供給制御手段と、予め
設定されたスケジュールにしたがって、注水するサンプ
ル液を切り換えながら容器の洗浄とサンプル液の注排水
を繰り返させる管理手段とが備えられている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、液体を分析するた
めの分析装置で、多数の分析対象のサンプル液に対する
自動分析を容易に行えるようにするための技術に関す
る。
【0002】
【従来の技術】液体に含まれている物質の特定や濃度の
測定等の分析を行う場合、従来ではそのサンプル液をビ
ーカーのような容器に入れ、液体中の物質に感応するセ
ンサを容器内のサンプル液に浸けてそのセンサの出力に
基づいて分析を行っていた。
【0003】このような液体分析装置には、人手によっ
て容器に入れたサンプル液にセンサを浸けて測定を行う
手動測定式のものの他に、複数のサンプル液に対する測
定を自動的に行えるようにしたものがある。
【0004】図6はこの自動化された従来の液体分析装
置10を示している。この液体分析装置10では、回転
装置11のターンテーブル11aの周縁に複数Nの容器
12(1)〜12(N)が載置され、これらの容器12
の回転軌道上の所定位置にセンサ13が昇降装置14に
よって昇降自在に支持されている。センサ13の出力は
演算装置15に入力されており、演算装置15は、セン
サ13の出力から液体の特性値を検出する。
【0005】回転装置11および昇降装置14は制御装
置16によって制御される。制御装置16は、例えば各
容器12(1)〜12(N)の中のサンプル液X(1)
〜X(N)に対する分析を順番に行うように指示される
と、容器12(1)をセンサ13の下方位置まで移動さ
せてから、センサ13をその容器12(1)内のサンプ
ル液X(1)に浸けてこのサンプル液X(1)の特性値
を検出させてから、次の容器12(2)をセンサ13の
下方位置まで移動させて、センサ13をその容器12
(2)内のサンプル液X(2)に浸けてこのサンプル液
X(2)の特性値を検出させるという動作を繰り返す。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うにターンテーブル11a上の複数の容器12にそれぞ
れサンプル液を入れて自動測定を行う従来の分析装置で
は、自動測定できるサンプル液の数が、ターンテーブル
11aの大きさによって限定されてしまうという問題が
あった。
【0007】しかも、この種の分析装置のようにセンサ
を液体に浸けて測定を行う装置では、センサ13を洗浄
するための容器をターンテーブル11a上に置かなけれ
ばならず、また、サンプル液の特性値を求めるのに、基
準となる基準液の測定値が必要な装置では、その基準液
を入れるための容器も必要となり、自動測定できるサン
プル液の数がさらに少なくなってしまう。
【0008】また、従来の液体分析装置10では、各サ
ンプル液をそれぞれ容器に入れてターンテーブル上に予
めセットしてからでなければ、自動測定を開始すること
ができない。このため、例えば工場の製造ラインで製造
される飲料等の品質のチェックを定期的に行うとした場
合、定時毎に人が各容器に製造品をそれぞれ入れてター
ンテーブル11aにセットするという極めて煩雑な作業
が必要となる。
【0009】本発明は、この問題を解決して、少ない容
器数で多数のサンプル液の自動測定が行え、また、この
自動測定を定期的に行えるようにしたサンプル液供給装
置を提供することを目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明の請求項1のサンプル液供給装置は、分析対
象のサンプル液を収容するための所定容器と、前記所定
容器に対して複数種類のサンプル液を選択的に注水可能
なサンプル液注水装置と、前記所定容器に洗浄液を注水
するための洗浄液注水装置と、前記所定容器内の液体を
排出するための排水装置と、前記サンプル液注水装置、
洗浄液注水装置および排水装置を制御する制御装置とを
備え、前記制御装置は、前記洗浄液注水装置と前記排水
装置とを制御して前記所定容器に対する洗浄液の注排水
を行い、該所定容器を洗浄する洗浄制御手段と、前記サ
ンプル液注水装置と前記排水装置とを制御して前記所定
容器に指定されたサンプル液を注水し、該注水したサン
プル液の分析に必要な測定が終了した後に前記所定容器
内のサンプル液を排水するサンプル液供給制御手段と、
予め設定されたスケジュールにしたがって、前記所定容
器に注水するサンプル液の種類を切り換えながら、前記
洗浄制御手段による前記所定容器の洗浄と前記サンプル
液供給手段によるサンプル液の注排水とを繰り返させる
管理手段とを備えている。
【0011】また、本発明の請求項2のサンプル液供給
装置は、請求項1のサンプル液供給装置において、前記
所定容器の少なくとも内周面が、撥水加工されているこ
とを特徴としている。
【0012】また、本発明の請求項3のサンプル液供給
装置は、請求項1のサンプル液供給装置において、前記
洗浄液注水装置は、前記サンプル液注水装置の注水経路
を介して前記所定容器に洗浄液を注水することを特徴と
している。
【0013】また、本発明の請求項4のサンプル液供給
装置は、請求項1のサンプル液供給装置において、前記
洗浄液注水装置は、前記所定容器に注水するための洗浄
液を収容する第1タンクと第2タンクとを有し、該第1
タンクと第2タンクから選択的に洗浄液を注水できるよ
うに構成されており、前記排水装置は、液体を廃棄する
ための第1の排出路と液体を前記洗浄液注水装置の第1
のタンクに収容するための第2の排出路とを有し、前記
所定容器内の液体を前記第1の排出路と第2の排出路の
いずれか一方に排出できるように構成されており、前記
洗浄制御手段は、前記第1タンクの洗浄液を前記所定容
器に注水してから該洗浄液を前記第1の排出路へ排出さ
せた後に、前記第2タンクの洗浄液を前記所定容器に注
水してから該洗浄液を前記第2の排出路へ排出させるこ
とを特徴としている。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて本発明の実
施の形態を説明する。図1は、本発明のサンプル液供給
装置20の全体構成を示している。
【0015】このサンプル液供給装置20には、サンプ
ル液を含めて液体を収容するための数個(図1では2
個)の容器21(1)、21(2)が設けられている。
各容器21(1)、21(2)の少なくとも内周面は、
フッ素樹脂等によって撥水加工されており、排水時に内
部に液体が残留しにくくなっている。
【0016】2つの容器21(1)、21(2)には、
サンプル液注水装置35から複数(M)種類のサンプル
液X(1)〜X(M)が選択的に注水され、また、洗浄
液注水装置40から洗浄液が注水され、また、排水装置
45によって容器内の液体が排水される。
【0017】サンプル液注水装置35、洗浄液注水装置
40および排水装置45は、容器21(1)、21
(2)および後述する制御装置50とともにこの実施形
態のサンプル液供給装置20を構成するものであり、図
2に制御装置50を除くサンプル液供給装置の具体的な
構成例を示す。
【0018】図2において、サンプル液注水装置35に
は、2つのポンプ36、37が設けられている。
【0019】一方のポンプ36の入力管36aには、3
つ口でそのいずれか2つの口を接続することができる複
数mのバルブ38(1)〜38(m)が、その第1口と
第2口が入力管36aと直列となり且つ第1口がポンプ
36側となるように挿入されている。各バルブ38
(1)〜38(m)の第3口は、m種類のサンプル液X
(1)〜X(m)の採取経路にそれぞれ接続されてお
り、例えば図2のAのように、バルブ38(1)〜38
(m)のいずれか(この場合38(2))の第3口を第
1口に接続してポンプ36を駆動すると、その第3口に
接続された採取経路のサンプル液(この場合X(2))
が入力管36aに導かれ、ポンプ36の出力管36bか
ら容器21(1)に注水される。
【0020】また、他方のポンプ37の入力管37aに
も複数nのバルブ38(m+1)〜38(m+n)が、
その第1口と第2口とが入力管37aに直列となり且つ
第1口がポンプ37側となるように挿入されている。各
バルブ38(m+1)〜38(m+n)の第3口は、n
種類(n=M−m)のサンプル液X(m)〜X(m+
n)の採取経路にそれぞれ接続されており、例えば図2
のBのように、バルブ38(m+1)〜38(m+n)
のいずれか(この場合38(m+n))の第3口を第1
口に接続してポンプ37を駆動すると、その第3口に接
続された採取経路のサンプル液(この場合X(m+
n))が入力管37aに導かれ、ポンプ38の出力管3
7bから容器21(2)に注水される。
【0021】なお、サンプル液の採取経路は、例えば飲
料の製造工場であれば、複数種類のの飲料の貯蔵タンク
や流れ経路等に接続されている。
【0022】ポンプ36の入力管36aとポンプ37の
入力管37aの先端は連結されていて、洗浄液注水装置
40の出力管40aに接続されている。
【0023】洗浄液注水装置40は、洗浄液を収容する
第1タンク41と第2タンク42とを有し、第1タンク
41の出力管41aは、バルブ43の第1口に接続さ
れ、第2タンク42の出力管42aは、バルブ44の第
1口に接続されている。
【0024】バルブ43の第2口は出力管40aに接続
され、第3口はバルブ44の第2口に接続されている。
また、バルブ44の第3口は排水管40bに接続されて
いる。
【0025】この洗浄液注水装置40は、第1タンク4
1と第2タンク42の洗浄液を、サンプル液注水装置3
5の入出力管を経由して容器21(1)、21(2)の
いずれにも注水できるようになっている。
【0026】即ち、サンプル液注水装置35の全てのバ
ルブ38(1)〜38(m+n)の第1口と第2口が接
続され、バルブ43の第1口と第2口が接続されている
ときに、一方のポンプ36が駆動されると、図3のCの
ように、第1タンク41内の洗浄液Lc1が出力管40
a、入力管36a、ポンプ36を経由して出力管36b
から容器21(1)に注水され、他方のポンプ37が駆
動されると、図3のDのように、第1タンク41内の洗
浄液Lc1が出力管40a、入力管37a、ポンプ37
を経由して出力管37bから容器21(2)に注水され
る。
【0027】また、サンプル液注水装置35の全てのバ
ルブ38(1)〜38(m+n)の第1口と第2口が接
続され、バルブ43の第2口と第3口が接続され、且つ
バルブ44の第1口と第2口が接続されているときに、
一方のポンプ36が駆動されると、図4のEのように第
2タンク42内の洗浄液Lc2が出力管40a、入力管
36a、ポンプ36を経由して出力管36bから容器2
1(1)に注水され、他方のポンプ37が駆動される
と、図4のFのように第2タンク42内の洗浄液Lc2
が出力管40a、入力管37a、ポンプ37を経由して
出力管37bから容器21(2)に注水される。
【0028】なお、第1タンク41の洗浄液Lc1と第
2タンク42の洗浄液Lc2は初期状態では同一のもの
であるが、第1タンク41の洗浄液Lc1は予備洗浄用
のものとして収容され、第2タンク42の洗浄液Lc2
は本洗浄用のものとして収容されている。
【0029】即ち、第1タンク41から容器21(1)
または容器21(2)に注水された洗浄液は汚れがひど
いものとして、排水装置45によって捨てられるが、第
2タンク42から容器21(1)または容器21(2)
に注水された洗浄液は予備洗浄後のもので汚れが少ない
ので、捨てられずに第1タンク41に収容されて洗浄液
Lc1として再利用される。
【0030】また、第1タンク41内の洗浄液Lc1の
汚れがひどくなった場合には、バルブ43の第1口と第
3口とを接続し、バルブ44の第2口と第3口とを接続
して、第1タンク41内の洗浄液Lc1を排水管40b
から排水する。
【0031】排水装置45は、ポンプ46を有し、その
ポンプ46の入力管46aには、2つのバルブ47、4
8が、その第1口と第2口とが入力管46aに直列とな
り、且つ、第2口がポンプ46側となるように挿入され
ている。
【0032】バルブ47の第3口は容器21(1)に接
続され、バルブ48の第3口は容器21(2)に接続さ
れている。
【0033】また、ポンプ46の出力管46bにはバル
ブ49の第1口が接続されている。バルブ49の第2口
は排水管45aに接続され、第3口は液体を洗浄液注水
装置40の第1タンク41に注水するための戻し管45
bに接続されている。
【0034】ここで、排水管45aは、液体を廃棄する
ための第1の排出経路を形成し、戻し管45bは、液体
を洗浄液注水装置40の第1タンク41に収容させるた
めの第2の排出経路を形成しており、バルブ49の切り
換えにより、容器21(1)、21(2)内の液体を、
排水管45aまたは戻し管45bのいずれかに選択的に
排出することができる。
【0035】サンプル液注水装置35のポンプ36、3
7と全てのバルブ38、洗浄液注水装置40のバルブ4
3、44および排水装置45のポンプ46とバルブ47
〜49は、制御装置50によって制御される。
【0036】制御装置50は、マイクロコンピュータに
よって構成されており、図示しない操作部の操作等によ
って予め設定されたスケジュールにしたがって、サンプ
ル液注水装置35、洗浄液注水装置40および排水装置
45を制御して、複数のサンプル液の特性値が自動的に
得られるようにする。
【0037】この制御装置50による制御の手順は、サ
ンプル液の種類、センサ(図示せず)の洗浄の都合、洗
浄液や基準液の種類等、種々の条件に応じて任意に設定
することができる。
【0038】例えば、センサに対して強い吸着性をもつ
物質が含まれていると予想されるサンプル液を分析する
場合、容器の洗浄とセンサの洗浄とを同一の洗浄液で行
えない。
【0039】この場合には、センサに対して洗浄効果の
高い洗浄液を別の容器21(3)(図示せず)に入れて
使用するための制御手順を設定すればよい。
【0040】図5は、洗浄液を校正液として流用できる
条件の下で、容器21(1)をサンプル液用(所定容
器)、容器21(2)を校正液用、容器21(3)をセ
ンサ洗浄用として、m種類のサンプル液X(1)〜X
(m)に対する分析を連続して行う場合の処理手順を示
している。以下、このフローチャートに基づいてこのサ
ンプル液供給装置20の動作を説明する。
【0041】サンプル液を指定する値iが1に初期化
(管理手段)された後、容器21(2)に対する洗浄制
御が行われる(洗浄制御手段)。
【0042】即ち、容器21(2)に対して、第1タン
ク41の洗浄液Lc1の注水と排水とによる予備洗浄が
行われた後、第2タンク42の洗浄液Lc2の注水と排
水とによる本洗浄が行われる(S2〜S5)。この排水
された液(洗浄液Lc2に汚れが含まれるもの)は、第
1タンク41に収容されて洗浄液Lc1として再利用さ
れる。
【0043】このとき、洗浄液Lc1、Lc2は、サン
プル液注水装置35内の注水経路を通るので、この注水
経路内に残留しているサンプル液も洗い流される。
【0044】なお、洗浄液Lc1による予備洗浄および
洗浄液Lc2による本洗浄は、それぞれ複数回繰り返し
てもよい。
【0045】このようにして洗浄された容器21(2)
には、第2タンク42の洗浄液Lc2が校正液として注
水され、この校正液にセンサが浸けられて測定が行わ
れ、その測定結果Vrが記憶される(S6、S7)。
【0046】次に、容器21(1)に対して前記同様に
洗浄制御がなされる(洗浄制御手段)。
【0047】即ち、容器21(1)に対して洗浄液Lc
1による予備洗浄と洗浄液Lc2による本洗浄が行わ
れ、さらに、サンプル液X(i)の注水と排水による仕
上げ洗浄が行われる(S8〜S13)。
【0048】この仕上げ洗浄は、サンプル液X(i)を
洗浄液として用いることにより、サンプル液注水装置3
5の注水経路内および容器21(1)内に残留している
洗浄液Lc2を、これから測定するサンプル液X(i)
で洗い流して、測定に対する洗浄液を影響を除去するた
めのものである。
【0049】なお、前記した容器21(2)に対する洗
浄制御では、洗浄液Lc2を測定対象の校正液として用
いるので、本洗浄が仕上げ洗浄を兼ねていることにな
る。
【0050】次に、上記のように、予備洗浄、本洗浄、
仕上げ洗浄がなされた容器21(1)に対して指定のサ
ンプル液の注水(サンプル液供給制御手段)、センサに
よる測定およびサンプル液の排水(サンプル液供給制御
手段)がなされる。
【0051】即ち、容器21(1)に対してサンプル液
X(i)が注水され、このサンプル液X(i)にセンサ
が浸けられて測定が行われ、その測定結果Vが記憶さ
れ、センサが容器21(3)で洗浄されるとともに、容
器21(1)のサンプル液が排水される(S14〜S1
7)。
【0052】以下同様に、S7〜S17までの処理を、
サンプル液をX(2)〜X(m)まで順番に切り換えな
がら繰り返して(管理手段)、最後のサンプル液X
(m)の特性値が得られると、容器21(2)の液体を
排水して、この一連の処理を終了する(S18〜2
0)。
【0053】このようにして得られた各サンプル液X
(1)〜X(m)の特性値から各サンプル液X(1)〜
X(m)に含まれる物質や濃度を知ることができる。
【0054】なお、ここでは、ポンプ36側のサンプル
液X(1)〜X(m)を連続的に測定する場合について
説明したが、上記処理に続いて、ポンプ37側のサンプ
ル液X(m+1)〜X(m+n)を連続的に測定するス
ケジュールが設定された場合には、図5のフローチャー
トにおいて、容器21(1)と容器21(2)とを入れ
換えた処理を行えばよい。
【0055】また、上記フローチャートでは、同一のサ
ンプル液について1回の測定しか行わなかったが、同一
のサンプル液を複数回(N)測定してその平均値や分散
を演算してもよい。この場合には、前記同様に図5の処
理S16まで実行してから、S7→S15、S16とい
う処理をN−1回繰り返してN組の特性値を得てからそ
の平均値等を算出(この演算は後で行ってもよい)した
後、処理S17へ移行して次のサンプル液の分析を行
う。
【0056】また、上記説明では、サンプル液を注水で
きる容器が2つの場合について説明したが、この容器は
少なくとも一つあればよく、また3つ以上でもよい。
【0057】また、前記したように、この制御装置50
による制御は、サンプル液の種類、センサの洗浄の都
合、洗浄液や校正液の種類等、種々の条件に応じて任意
に設定することができる。
【0058】例えば、センサに対して強い吸着性を示す
物質が含まれていないようなサンプル液については、セ
ンサを容器とともに洗浄液で洗浄することが可能であ
る。
【0059】その場合には、図5のフローチャートの処
理S16を省き、センサを容器21(1)に入れたまま
で、処理S17によってサンプル液を排水してから処理
S8〜S11と同一の処理を行って容器21(1)とと
もにセンサを洗浄した後に、処理S7に移行すればよ
い。なお、このようにセンサを容器21(1)とともに
洗浄する場合、2番目以降のサンプル液については、処
理S7の校正液の測定を行う時点で既に容器21(1)
の予備洗浄と本洗浄が済んでいるので、処理S7の校正
液の測定が終了した後に処理S13へ移行すればよい。
【0060】また、前記説明では、校正液用として使用
した容器21(2)に対する洗浄を最初だけ行っていた
が、校正液が変質しやすいような場合には、容器21
(2)の洗浄と校正液(Lc2)の注水を毎回行っても
よい。この場合、図5の処理S19から処理S7に戻ら
ずに、容器21(2)を排水してから処理S2に戻るよ
うにする。また、このように容器21(2)の洗浄を毎
回行う場合には、処理S2に戻ったときに、センサを容
器21(2)内に入れた状態で洗浄液の注排水を行い、
センサを容器21(2)とともに洗浄する。
【0061】また、容器21(2)の洗浄を所定回毎や
所定時間毎に行ったり、あるいは、校正液の測定結果V
rを常時監視して、その測定結果Vrが初回の測定結果
から所定値以上変化した場合に、校正液が汚れたものと
して容器21(2)の洗浄と校正液(Lc2)の注水を
してもよい。この場合には、図5の処理S7で測定され
た値を初回に測定された値と比較し、その差が所定値よ
り少ない場合には処理S8に移行し、その差が所定値以
上の場合には、容器21(2)を排水した後に処理S2
に戻るようにする。
【0062】以上のように、このサンプル液供給装置2
0は、複数種類のサンプル液X(1)〜X(M)を所定
容器21(この場合容器21(1)、21(2))に選
択的に注水可能なサンプル液注水装置35と、その所定
容器21に対して洗浄液を注水する洗浄液注水装置40
と、その所定容器21を排水する排水装置45と、これ
らを制御する制御装置50とを備えている。
【0063】そして、制御装置50には、所定容器21
に対して洗浄液の注排水を行い、所定容器21を洗浄す
る洗浄制御手段と、所定容器21に指定されたサンプル
液を注水し、センサによるサンプル液の測定が終了した
後に排水するサンプル液供給制御手段と、予め設定され
たスケジュールにしたがって、所定容器に注水するサン
プル液を切り換えながら、洗浄制御手段による所定容器
21の洗浄とサンプル液供給制御手段によるサンプル液
の注排水とを繰り返させる管理手段とが備えられてい
る。
【0064】このため、サンプル液の入れ換えや容器の
洗浄を人手で行う必要がなく、少ない容器で多数のサン
プル液の特性値を自動的に取得することができ、多数の
サンプル液に対する定期的な分析を人手によらずに自動
的に行うことができる。
【0065】また、所定容器21の少なくとも内周面
は、フッ素樹脂等によって撥水加工されているので、洗
浄液やサンプル液が残留しにくく洗浄効果が高い。
【0066】また、洗浄液注水装置40は、サンプル液
注水装置35の注水経路を介して所定容器21に洗浄液
を注水しているので、所定容器21に対する注水路を簡
素化でき、しかも、注水容器21内およびサンプル液注
水装置35の注水経路内の残留物を同時に洗い流すこと
ができ、これらの残留物による測定への影響を除去でき
る。
【0067】なお、所定容器21に対するサンプル液注
水装置35と洗浄液注水装置40の注水経路をそれぞれ
独立にしてもよい。この場合でも、前記した仕上げ洗浄
を行うことにより、サンプル液注水装置35の注水経路
内の残留物(以前に注水したサンプル液)洗い流すこと
ができる。
【0068】また、洗浄液注水装置40は、所定容器2
1に注水するための洗浄液を収容する第1タンク41と
第2タンク42とを有し、第1タンク41と第2タンク
42から選択的に洗浄液を注水できるように構成されて
おり、排水装置45は、液体を廃棄するための第1の排
出路と液体を第1タンク41に収容するための第2の排
出路とを有し、所定容器21内の液体を第1の排出路と
第2の排出路のいずれか一方に排出できるように構成さ
れており、洗浄制御手段は、第1タンク41の洗浄液L
c1を所定容器21に注水してからその洗浄液を第1の
排出路へ排出させた後に、第2タンク42の洗浄液Lc
2を所定容器21に注水してからその洗浄液を第2の排
出路へ排出させている。
【0069】このため、第2タンク42から所定容器2
1に注水された洗浄液を予備洗浄用に再利用でき、洗浄
液を無駄にすることなく、且つ高い洗浄効果を得ること
ができる。
【0070】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のサンプル
液供給装置は、サンプル液を収容するための所定容器
と、複数種類のサンプル液を所定容器に選択的に注水可
能なサンプル液注水装置と、所定容器に対して洗浄液を
注水するための洗浄液注水装置と、所定容器内の液体を
排水するための排水装置と、これらを制御する制御装置
とを備えており、制御装置には、所定容器に対して洗浄
液の注排水を行い所定容器を洗浄する洗浄制御手段と、
指定されたサンプル液を所定容器に注水しこのサンプル
液の測定が終了した後に排水するサンプル液供給制御手
段と、予め設定されたスケジュールにしたがって、所定
容器に注水するサンプル液を切り換えながら、所定容器
の洗浄とサンプル液の注排水を繰り返させる管理手段と
が備えられている。
【0071】このため、サンプル液の入れ換えや容器の
洗浄を人手で行う必要がなく、少ない容器で多数のサン
プル液の特性値を自動的に取得することができ、多数の
サンプル液に対する定期的な分析を人手によらずに自動
的に行うことができる。
【0072】また、所定容器の少なくとも内周面は撥水
加工されているので、洗浄液やサンプル液が残留しにく
く洗浄効果が高い。
【0073】また、洗浄液注水装置は、サンプル液注水
装置の注水経路を介して所定容器に洗浄液を注水してい
るので、容器内およびのサンプル液注水装置の注水経路
内の残留物を同時に洗い流すことができ、これらの残留
物による測定への影響を除去できる。
【0074】また、洗浄液注水装置は、所定容器に注水
するための洗浄液を収容する第1タンクと第2タンクと
を有し、第1タンクと第2タンクから選択的に洗浄液を
注水できるように構成されており、排水装置は、液体を
廃棄するための第1の排出路と液体を第1タンクに収容
するための第2の排出路とを有し、所定容器内の液体を
第1の排出路と第2の排出路のいずれか一方に排出でき
るように構成されており、洗浄制御手段は、第1タンク
の洗浄液を所定容器に注水してからその洗浄液を第1の
排出路へ排出させた後に、第2タンクの洗浄液を所定容
器に注水してからその洗浄液を第2の排出路へ排出させ
ている。
【0075】このため、第2タンクから所定容器に注水
された洗浄液を予備洗浄用に再利用でき、洗浄液を無駄
にすることなく、且つ高い洗浄効果を得ることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の全体構成図
【図2】実施形態の要部の構成とその動作を説明すめた
めの図
【図3】要部の動作説明図
【図4】要部の動作説明図
【図5】制御装置の処理手順の一例を示すフローチャー
【図6】従来の分析装置の全体構成図
【符号の説明】
20 サンプル液供給装置 21 容器 35 サンプル液注水装置 36、37 ポンプ 38 バルブ 40 洗浄液注水装置 41 第1タンク 42 第2タンク 43、44 バルブ 45 排水装置 46 ポンプ 47、48、49 バルブ 45a 排水管 45b 戻し管 50 制御装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 佐藤 勇治 東京都港区南麻布五丁目10番27号 アンリ ツ株式会社内 Fターム(参考) 2G058 AA01 CA00 CC00 EA03 EA14 EB02 EC02 FB02 FB05 FB20 GA20 GD02

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】分析対象のサンプル液を収容するための所
    定容器と、 前記所定容器に対して複数種類のサンプル液を選択的に
    注水可能なサンプル液注水装置と、 前記所定容器に洗浄液を注水するための洗浄液注水装置
    と、 前記所定容器内の液体を排出するための排水装置と、 前記サンプル液注水装置、洗浄液注水装置および排水装
    置を制御する制御装置とを備え、 前記制御装置は、 前記洗浄液注水装置と前記排水装置とを制御して前記所
    定容器に対する洗浄液の注排水を行い、該所定容器を洗
    浄する洗浄制御手段と、 前記サンプル液注水装置と前記排水装置とを制御して前
    記所定容器に指定されたサンプル液を注水し、該注水し
    たサンプル液の分析に必要な測定が終了した後に前記所
    定容器内のサンプル液を排水するサンプル液供給制御手
    段と、 予め設定されたスケジュールにしたがって、前記所定容
    器に注水するサンプル液の種類を切り換えながら、前記
    洗浄制御手段による前記所定容器の洗浄と前記サンプル
    液供給手段によるサンプル液の注排水とを繰り返させる
    管理手段とを備えていることを特徴とするサンプル液供
    給装置。
  2. 【請求項2】前記所定容器の少なくとも内周面は、撥水
    加工されていることを特徴とする請求項1記載のサンプ
    ル液供給装置。
  3. 【請求項3】前記洗浄液注水装置は、前記サンプル液注
    水装置の注水経路を介して前記所定容器に洗浄液を注水
    することを特徴とする請求項1記載のサンプル液供給装
    置。
  4. 【請求項4】前記洗浄液注水装置は、前記所定容器に注
    水するための洗浄液を収容する第1タンクと第2タンク
    とを有し、該第1タンクと第2タンクから選択的に洗浄
    液を注水できるように構成されており、 前記排水装置は、液体を廃棄するための第1の排出路と
    液体を前記洗浄液注水装置の第1のタンクに収容するた
    めの第2の排出路とを有し、前記所定容器内の液体を前
    記第1の排出路と第2の排出路のいずれか一方に排出で
    きるように構成されており、 前記洗浄制御手段は、前記第1タンクの洗浄液を前記所
    定容器に注水してから該洗浄液を前記第1の排出路へ排
    出させた後に、前記第2タンクの洗浄液を前記所定容器
    に注水してから該洗浄液を前記第2の排出路へ排出させ
    ることを特徴とする請求項1記載のサンプル液供給装
    置。
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