JP2002005245A - 遊星歯車減速装置および遊星歯車減速装置における噛合バックラッシュ減少機構 - Google Patents
遊星歯車減速装置および遊星歯車減速装置における噛合バックラッシュ減少機構Info
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Abstract
(57)【要約】 （修正有）
【課題】 各歯車同士の噛合バックラッシュを、初期組
立時は勿論のこと、摩耗段階においても、比較的簡易に
適正値に設定することができる遊星歯車減速装置 【解決手段】 テーパー構造の太陽歯車１３とこれに対
応するテーパー構造の内歯車１４との間に複数のテーパ
ー構造の遊星歯車１５を配設し、遊星歯車１５を支承板
１６と支承リング３１間とに軸支させ、テーパー構造の
内歯車１４の歯面を平歯車または捻れ歯車などの内歯車
１４ａとし、この内歯車１４ａにテーパー構造をした複
数の遊星歯車１５をスラスト移動可能に噛合させるとと
もに、この遊星歯車１５を太陽歯車１３に対してもスラ
スト移動可能に噛合させ、遊星歯車１５がもつ角度に対
応する傾斜した軸系を支承板と支承ブロック３１間に軸
支した。
立時は勿論のこと、摩耗段階においても、比較的簡易に
適正値に設定することができる遊星歯車減速装置 【解決手段】 テーパー構造の太陽歯車１３とこれに対
応するテーパー構造の内歯車１４との間に複数のテーパ
ー構造の遊星歯車１５を配設し、遊星歯車１５を支承板
１６と支承リング３１間とに軸支させ、テーパー構造の
内歯車１４の歯面を平歯車または捻れ歯車などの内歯車
１４ａとし、この内歯車１４ａにテーパー構造をした複
数の遊星歯車１５をスラスト移動可能に噛合させるとと
もに、この遊星歯車１５を太陽歯車１３に対してもスラ
スト移動可能に噛合させ、遊星歯車１５がもつ角度に対
応する傾斜した軸系を支承板と支承ブロック３１間に軸
支した。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】 本発明は、遊星歯車減速装
置における噛合バックラッシュ減少機構に係る技術分野
に属する。
置における噛合バックラッシュ減少機構に係る技術分野
に属する。
【０００２】
【従来技術】 従来の技術は、互いにかみ合う太陽歯車
と、遊星歯車と、内歯車のそれぞれの歯車の形状をテー
パ形状に構成し、上記歯車の移動調整によりバックラッ
シュを除去するように遊星歯車装置のバックラッシュ除
去装置がある。（例えば、実開平４−２２６４０号公報
参照）
と、遊星歯車と、内歯車のそれぞれの歯車の形状をテー
パ形状に構成し、上記歯車の移動調整によりバックラッ
シュを除去するように遊星歯車装置のバックラッシュ除
去装置がある。（例えば、実開平４−２２６４０号公報
参照）
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】 太陽歯車，遊星歯
車，内歯車のそれぞれを、テーパ形状にしたことにより
バックラッシュを除去するという効果は認められるが、
太陽歯車と内歯車との間介入噛合させる遊星歯車のスラ
スト方向への移動調整をいかに最良条件に確保するかに
よってバックラッシュが除去しうるという課題があり、
従来の技術ではこれに対する配慮が欠けていたものであ
る。このような手段は構造が複雑であるばかりでなく、
バックラッシュ調整が煩雑で多くの時間を要し、コスト
高となる課題がある。
車，内歯車のそれぞれを、テーパ形状にしたことにより
バックラッシュを除去するという効果は認められるが、
太陽歯車と内歯車との間介入噛合させる遊星歯車のスラ
スト方向への移動調整をいかに最良条件に確保するかに
よってバックラッシュが除去しうるという課題があり、
従来の技術ではこれに対する配慮が欠けていたものであ
る。このような手段は構造が複雑であるばかりでなく、
バックラッシュ調整が煩雑で多くの時間を要し、コスト
高となる課題がある。
【０００４】その他内歯車をテーパー構造に刻成するに
際し、その装置は我が国において現状では１台しか存在
しておらず、従ってテーパー構造を有する内歯車を加工
処理するには多大な費用を要し実用に供し得ないという
課題がある。
際し、その装置は我が国において現状では１台しか存在
しておらず、従ってテーパー構造を有する内歯車を加工
処理するには多大な費用を要し実用に供し得ないという
課題がある。
【０００５】本発明の目的は、各歯車同士の噛合バック
ラッシュを、初期組立時は勿論のこと、摩耗段階におい
ても、比較的簡易に適正値に設定することができる遊星
歯車減速装置における噛合バックラッシュ減少機構を提
供することにある。
ラッシュを、初期組立時は勿論のこと、摩耗段階におい
ても、比較的簡易に適正値に設定することができる遊星
歯車減速装置における噛合バックラッシュ減少機構を提
供することにある。
【０００６】
【課題を解決するための手段】 上記目的は、モータ出
力軸を接続した入力軸を調整軸（１２）と同心状に接続
し、この調整軸（１２）にテーパー構造の太陽歯車（１
３）を設けるとともに、この太陽歯車（１３）とこれに
対応するテーパー構造の内歯車（１４）との間に複数の
テーパー構造の遊星歯車（１５）を配設し、該遊星歯車
（１５）を支承板と支承リング（３１）間とに軸支さ
せ、一方出力軸（２４）を支承板の外側に設け、出力軸
（２４）を支承板に回動可能に止着した遊星歯車減速装
置における噛合バックラッシュ減少機構において、前記
テーパー構造の内歯車（１４）の歯面を平歯車または捻
れ歯車などの内歯車（１４ａ）とし、この内歯車（１４
ａ）にテーパー構造をした複数の遊星歯車（１５）をス
ラスト移動可能に噛合させるとともに、この遊星歯車
（１５）を太陽歯車（１３）に対してもスラスト移動可
能に噛合させ、遊星歯車（１５）がもつ角度に対応する
傾斜した軸系を支承板と支承ブロック（３１）間に軸支
せしめたことにより達成される。
力軸を接続した入力軸を調整軸（１２）と同心状に接続
し、この調整軸（１２）にテーパー構造の太陽歯車（１
３）を設けるとともに、この太陽歯車（１３）とこれに
対応するテーパー構造の内歯車（１４）との間に複数の
テーパー構造の遊星歯車（１５）を配設し、該遊星歯車
（１５）を支承板と支承リング（３１）間とに軸支さ
せ、一方出力軸（２４）を支承板の外側に設け、出力軸
（２４）を支承板に回動可能に止着した遊星歯車減速装
置における噛合バックラッシュ減少機構において、前記
テーパー構造の内歯車（１４）の歯面を平歯車または捻
れ歯車などの内歯車（１４ａ）とし、この内歯車（１４
ａ）にテーパー構造をした複数の遊星歯車（１５）をス
ラスト移動可能に噛合させるとともに、この遊星歯車
（１５）を太陽歯車（１３）に対してもスラスト移動可
能に噛合させ、遊星歯車（１５）がもつ角度に対応する
傾斜した軸系を支承板と支承ブロック（３１）間に軸支
せしめたことにより達成される。
【０００７】上記目的は、請求項１に示す遊星歯車減速
装置において、テーパ構造の遊星歯車（１５）の外側方
に波ワッシャ等（２８）を介設するとともに、この波ワ
ッシャ等（２８）と遊星歯車（１５）との間、および遊
星歯車（１５）の内側方と支承リング（３１）との間
に、この空間を埋入させ而も内歯車（１４ａ）との間で
生ずる第１段階の噛合バックラッシュを減少させる遊星
歯車（１５）をスラスト方向へ移動調整し、この間隙に
適したワッシャを適嵌するとともに、前記第１段階の噛
合バックラッシュの減少を維持すべく、端部に設けた調
整ボルトの回動調整により調整軸（１２）をスラスト方
向へスライドさせ、太陽歯車（１３）の前端と支承板と
の間に大小巾のワッシャを適嵌する第２段階の噛合バッ
クラッシュの減少を行うようにしたことにより達成され
る。
装置において、テーパ構造の遊星歯車（１５）の外側方
に波ワッシャ等（２８）を介設するとともに、この波ワ
ッシャ等（２８）と遊星歯車（１５）との間、および遊
星歯車（１５）の内側方と支承リング（３１）との間
に、この空間を埋入させ而も内歯車（１４ａ）との間で
生ずる第１段階の噛合バックラッシュを減少させる遊星
歯車（１５）をスラスト方向へ移動調整し、この間隙に
適したワッシャを適嵌するとともに、前記第１段階の噛
合バックラッシュの減少を維持すべく、端部に設けた調
整ボルトの回動調整により調整軸（１２）をスラスト方
向へスライドさせ、太陽歯車（１３）の前端と支承板と
の間に大小巾のワッシャを適嵌する第２段階の噛合バッ
クラッシュの減少を行うようにしたことにより達成され
る。
【０００８】上記目的は、モータ出力軸と接続した入力
軸に設けた太陽歯車（４）と、機枠内に設けた内歯車
（６）との間に、複数の平歯車構造からなる遊星歯車
（７）を配設し、一方、調整軸（１２）の中途部にテー
パ構造の太陽歯車（１３）を設け、この太陽歯車（１
３）とこれに対応するテーパ構造の内歯車（１４）との
間に複数のテーパ構造の遊星歯車（１５）を配設し、こ
の遊星歯車（１５）と調整軸（１２）の外側端を前記内
歯車（６）と支承板とに軸支するとともに、出力軸（２
４）を支承板の外側に設け、この出力軸（２４）を内歯
車（６），支承板とに対して回動可能に止着した遊星歯
車減速装置における噛合バックラッシュ減少機構におい
て、前記テーパー構造の内歯車（１４）の歯面を平歯車
または捻れ歯車などの内歯車（１４ａ）とし、この内歯
車（１４ａ）にテーパー構造をした複数の遊星歯車（１
５）をスラスト移動可能に噛合させるとともに、この遊
星歯車（１５）を太陽歯車（１３）に対してもスラスト
移動可能に噛合させ、遊星歯車（１５）がもつ角度に対
応する傾斜した軸系を支承板と支承ブロック（３１）間
に軸支せしめたことにより達成される。
軸に設けた太陽歯車（４）と、機枠内に設けた内歯車
（６）との間に、複数の平歯車構造からなる遊星歯車
（７）を配設し、一方、調整軸（１２）の中途部にテー
パ構造の太陽歯車（１３）を設け、この太陽歯車（１
３）とこれに対応するテーパ構造の内歯車（１４）との
間に複数のテーパ構造の遊星歯車（１５）を配設し、こ
の遊星歯車（１５）と調整軸（１２）の外側端を前記内
歯車（６）と支承板とに軸支するとともに、出力軸（２
４）を支承板の外側に設け、この出力軸（２４）を内歯
車（６），支承板とに対して回動可能に止着した遊星歯
車減速装置における噛合バックラッシュ減少機構におい
て、前記テーパー構造の内歯車（１４）の歯面を平歯車
または捻れ歯車などの内歯車（１４ａ）とし、この内歯
車（１４ａ）にテーパー構造をした複数の遊星歯車（１
５）をスラスト移動可能に噛合させるとともに、この遊
星歯車（１５）を太陽歯車（１３）に対してもスラスト
移動可能に噛合させ、遊星歯車（１５）がもつ角度に対
応する傾斜した軸系を支承板と支承ブロック（３１）間
に軸支せしめたことにより達成される。
【０００９】請求項３記載の遊星歯車減速装置におい
て、テーパ構造の遊星歯車（１５）の外側方に波ワッシ
ャ等（２８）を介設するとともに、この波ワッシャ等
（２８）と遊星歯車（１５）との間、および遊星歯車
（１５）の内側方と内歯車（６）との間に、この空間を
埋入させ而も内歯車（１４ａ）との間で生ずる第１段階
の噛合バックラッシュを減少させる遊星歯車（１５）を
スラスト方向へ移動調整し、この間隙に適したワッシャ
を適嵌するとともに、前記第１段階の噛合バックラッシ
ュの減少を維持すべく、端部に設けた調整ボルトの回動
調整により調整軸（１２）をスラスト方向へスライドさ
せ、太陽歯車（１３）の前端と支承板との間に大小巾の
ワッシャを適嵌する第２段階の噛合バックラッシュの減
少を行うようにしたことにより達成される。
て、テーパ構造の遊星歯車（１５）の外側方に波ワッシ
ャ等（２８）を介設するとともに、この波ワッシャ等
（２８）と遊星歯車（１５）との間、および遊星歯車
（１５）の内側方と内歯車（６）との間に、この空間を
埋入させ而も内歯車（１４ａ）との間で生ずる第１段階
の噛合バックラッシュを減少させる遊星歯車（１５）を
スラスト方向へ移動調整し、この間隙に適したワッシャ
を適嵌するとともに、前記第１段階の噛合バックラッシ
ュの減少を維持すべく、端部に設けた調整ボルトの回動
調整により調整軸（１２）をスラスト方向へスライドさ
せ、太陽歯車（１３）の前端と支承板との間に大小巾の
ワッシャを適嵌する第２段階の噛合バックラッシュの減
少を行うようにしたことにより達成される。
【００１０】
【発明の実施の形態】 図面について、本発明の遊星歯
車減速装置における噛合バックラッシュ減速機構の実施
の形態（１）を説明する。
車減速装置における噛合バックラッシュ減速機構の実施
の形態（１）を説明する。
【００１１】図１について実施の形態（１）を説明する
と、モータ１の出力軸２を入力軸３を介し接続せる調整
軸１２に設けたテーパー構造の太陽歯車１３と水平姿勢
構造の内歯車１４ａとの間に、複数例えば３個のテーパ
ー構造の遊星歯車１５を配設し、この遊星歯車１５を、
支承板１６と機枠５に回転可能に設けた支承リング３１
に対して遊星歯車１５がもつテーパー角度に対応した角
度をもって固定せる筒軸１７の外周に回転可能に設ける
とともに、筒軸１７に支承板１６を介して挿入固定した
ボルト１８を螺合させる。この構造により遊星歯車１５
は筒軸１７に対してスラスト方向にスライドが可能であ
る。尚、支承板１６の内面と支承リング３１の内面は、
筒軸１７の中心軸線と直角な斜面１６ａと３１ａとから
なる。
と、モータ１の出力軸２を入力軸３を介し接続せる調整
軸１２に設けたテーパー構造の太陽歯車１３と水平姿勢
構造の内歯車１４ａとの間に、複数例えば３個のテーパ
ー構造の遊星歯車１５を配設し、この遊星歯車１５を、
支承板１６と機枠５に回転可能に設けた支承リング３１
に対して遊星歯車１５がもつテーパー角度に対応した角
度をもって固定せる筒軸１７の外周に回転可能に設ける
とともに、筒軸１７に支承板１６を介して挿入固定した
ボルト１８を螺合させる。この構造により遊星歯車１５
は筒軸１７に対してスラスト方向にスライドが可能であ
る。尚、支承板１６の内面と支承リング３１の内面は、
筒軸１７の中心軸線と直角な斜面１６ａと３１ａとから
なる。
【００１２】調整軸１２の外側部は、前記支承板１６の
中心部に内，外ベアリング１９，２０を介して回動可能
に軸支されるとともに、この外側のベアリング２０との
間にワッシャ２１を介して調整ボルト２２を螺合させ、
該調整ボルト２２の螺進，螺退により調整軸１２がスラ
スト方向に対してスライドでき、太陽歯車１３の外側端
と内側のベアリング１９間に大小巾のワッシャ２３が交
換可能に介設されている。
中心部に内，外ベアリング１９，２０を介して回動可能
に軸支されるとともに、この外側のベアリング２０との
間にワッシャ２１を介して調整ボルト２２を螺合させ、
該調整ボルト２２の螺進，螺退により調整軸１２がスラ
スト方向に対してスライドでき、太陽歯車１３の外側端
と内側のベアリング１９間に大小巾のワッシャ２３が交
換可能に介設されている。
【００１３】前記支承板１６の外側方には中心に出力軸
２４を設けた板座２５を当接し、この板座２５の内方に
ある支承板１６と支承リング３１間に複数本の筒軸２６
を設け、このように構成された板座２５，支承板１６，
筒軸２６に挿通されたボルト２７を支承リング３１に螺
合させ、出力軸２４が支承板１６及び支承リング３１と
一体に回転するように構成する。
２４を設けた板座２５を当接し、この板座２５の内方に
ある支承板１６と支承リング３１間に複数本の筒軸２６
を設け、このように構成された板座２５，支承板１６，
筒軸２６に挿通されたボルト２７を支承リング３１に螺
合させ、出力軸２４が支承板１６及び支承リング３１と
一体に回転するように構成する。
【００１４】以上のように構成された遊星歯車減速装置
における噛合バックラッシュ減少機構において、テーパ
構造の遊星歯車１５の外側方に波ワッシャ２８を介設す
るとともに、この波ワッシャ２８と遊星歯車１５との
間、および内側方の遊星歯車１５と支承リング３１との
間に、この空間を埋入させ而も支承リング３１との間で
生ずる第１段階の噛合バックラッシュを減少させる遊星
歯車１５を、スラスト方向への移動調整し、これに適し
たワッシャ２９，３０を適合させる。
における噛合バックラッシュ減少機構において、テーパ
構造の遊星歯車１５の外側方に波ワッシャ２８を介設す
るとともに、この波ワッシャ２８と遊星歯車１５との
間、および内側方の遊星歯車１５と支承リング３１との
間に、この空間を埋入させ而も支承リング３１との間で
生ずる第１段階の噛合バックラッシュを減少させる遊星
歯車１５を、スラスト方向への移動調整し、これに適し
たワッシャ２９，３０を適合させる。
【００１５】前記第１段階の噛合バックラッシュの減少
を維持すべく、端部に設けた調整ボルト２２の調整軸１
２をスラスト方向へスライドさせて遊星歯車１５と太陽
歯車１３との間に生ずる噛合バックラッシュを最小の位
置に選択して、太陽歯車１３の前端部と支承板１６との
間に生じた間隔部に、これに適合した巾のワッシャ２３
を適嵌する第２段階の噛合バックラッシュの減少を行う
ようにし、装置全体のバックラッシュの減少を図るよう
にしたものである。
を維持すべく、端部に設けた調整ボルト２２の調整軸１
２をスラスト方向へスライドさせて遊星歯車１５と太陽
歯車１３との間に生ずる噛合バックラッシュを最小の位
置に選択して、太陽歯車１３の前端部と支承板１６との
間に生じた間隔部に、これに適合した巾のワッシャ２３
を適嵌する第２段階の噛合バックラッシュの減少を行う
ようにし、装置全体のバックラッシュの減少を図るよう
にしたものである。
【００１６】次に、図２，図３，図４について実施の形
態（２）を説明する。
態（２）を説明する。
【００１７】図２，図３，図４について実施の形態
（２）を説明すると、モータ１の出力軸２と接続した入
力軸３に設けた太陽歯車４と、機枠５内に設けた内歯車
６との間に、複数例えば３個の平歯車構造からなる遊星
歯車７を配設する。この遊星歯車７をベアリング８を介
して軸９に支承させ、各軸９をキャリア１０に固定させ
るとともに、キャリア１０をボルト１１にて調整軸１２
に固定せしめ、前記入力軸３の一端を調整軸１２の軸芯
と合致するように軸支させる。
（２）を説明すると、モータ１の出力軸２と接続した入
力軸３に設けた太陽歯車４と、機枠５内に設けた内歯車
６との間に、複数例えば３個の平歯車構造からなる遊星
歯車７を配設する。この遊星歯車７をベアリング８を介
して軸９に支承させ、各軸９をキャリア１０に固定させ
るとともに、キャリア１０をボルト１１にて調整軸１２
に固定せしめ、前記入力軸３の一端を調整軸１２の軸芯
と合致するように軸支させる。
【００１８】調整軸１２の中途部にテーパ構造の太陽歯
車１３を設け、この太陽歯車１３と対応して設けた平歯
車または捻れ歯車などの内歯車１４ａとの間に、複数例
えば３個のテーパ構造の遊星歯車１５を配設し、この各
遊星歯車１５を、支承板１６と前記内歯車６との間に設
けた遊星歯車１５がもつテーパー角度と同じ角度を有す
る筒軸１７に対して軸支せしめるとともに、この筒軸１
７に支承板１６を介して挿入固定したボルト１８を螺合
させる。この構造により各遊星歯車１５は筒軸１７に対
してスラスト方向にスライドが可能である。尚、支承板
１６と内歯車６の内面は筒軸１７の中心軸線と直角な斜
面１６ａ，６ａである。
車１３を設け、この太陽歯車１３と対応して設けた平歯
車または捻れ歯車などの内歯車１４ａとの間に、複数例
えば３個のテーパ構造の遊星歯車１５を配設し、この各
遊星歯車１５を、支承板１６と前記内歯車６との間に設
けた遊星歯車１５がもつテーパー角度と同じ角度を有す
る筒軸１７に対して軸支せしめるとともに、この筒軸１
７に支承板１６を介して挿入固定したボルト１８を螺合
させる。この構造により各遊星歯車１５は筒軸１７に対
してスラスト方向にスライドが可能である。尚、支承板
１６と内歯車６の内面は筒軸１７の中心軸線と直角な斜
面１６ａ，６ａである。
【００１９】調整軸１２の外側部は、前記支承板１６の
中心部に内，外ベアリング１９，２０を介して回動可能
に軸支されるとともに、この外側のベアリング２０との
間にワッシャ２１を介して調整ボルト２２を螺合させ、
該調整ボルト２２の螺進，螺退により調整軸１２がスラ
スト方向に対してスライドでき、太陽歯車１３の外側端
と内側のベアリング１９間に大小巾のワッシャ２３が交
換可能に介設されている。
中心部に内，外ベアリング１９，２０を介して回動可能
に軸支されるとともに、この外側のベアリング２０との
間にワッシャ２１を介して調整ボルト２２を螺合させ、
該調整ボルト２２の螺進，螺退により調整軸１２がスラ
スト方向に対してスライドでき、太陽歯車１３の外側端
と内側のベアリング１９間に大小巾のワッシャ２３が交
換可能に介設されている。
【００２０】前記支承板１６の外側方には中心に出力軸
２４を設けた板座２５を当接し、この板座２５の内方に
ある支承板１６と内歯車６間に複数本の筒軸２６を設
け、このように構成された板座２５，支承板１６，筒軸
２６，内歯車６に挿通されたボルト２７を内歯車６に螺
合させ、出力軸２４が支承板１６及び内歯車６と一体に
回転するように構成する。
２４を設けた板座２５を当接し、この板座２５の内方に
ある支承板１６と内歯車６間に複数本の筒軸２６を設
け、このように構成された板座２５，支承板１６，筒軸
２６，内歯車６に挿通されたボルト２７を内歯車６に螺
合させ、出力軸２４が支承板１６及び内歯車６と一体に
回転するように構成する。
【００２１】出力軸２４に設けた板座２５は、ボルト３
２にて支承板１６に螺合させることにより組立時の噛合
バックラッシュ減少をしやすいようにしたものである。
２にて支承板１６に螺合させることにより組立時の噛合
バックラッシュ減少をしやすいようにしたものである。
【００２２】以上のように構成された遊星歯車減速装置
における噛合バックラッシュ減少機構において、テーパ
構造の遊星歯車１５の外側方に波ワッシャ２８を介設す
るとともに、この波ワッシャ２８と遊星歯車１５との
間、および内側方の遊星歯車１５と内歯車６との間に、
この空間を埋入させ而も内歯車６との間で生ずる第１段
階の噛合バックラッシュを減少させる遊星歯車１５を、
図３で示す実線又は仮想線のようにスラスト方向への移
動調整し、これに適したワッシャ２９，３０を適合させ
る。
における噛合バックラッシュ減少機構において、テーパ
構造の遊星歯車１５の外側方に波ワッシャ２８を介設す
るとともに、この波ワッシャ２８と遊星歯車１５との
間、および内側方の遊星歯車１５と内歯車６との間に、
この空間を埋入させ而も内歯車６との間で生ずる第１段
階の噛合バックラッシュを減少させる遊星歯車１５を、
図３で示す実線又は仮想線のようにスラスト方向への移
動調整し、これに適したワッシャ２９，３０を適合させ
る。
【００２３】前記第１段階の噛合バックラッシュの減少
を維持すべく、端部に設けた調整ボルト２２の調整軸１
２をスラスト方向へスライドさせて遊星歯車１５と太陽
歯車１３との間に生ずる噛合バックラッシュを最小の位
置に選択して、太陽歯車１３の前端部と支承板１６との
間に生じた間隔部に、これに適合した巾のワッシャ２３
を適嵌する第２段階の噛合バックラッシュの減少を行う
ようにし、装置全体のバックラッシュの減少を図るよう
にしたものである。
を維持すべく、端部に設けた調整ボルト２２の調整軸１
２をスラスト方向へスライドさせて遊星歯車１５と太陽
歯車１３との間に生ずる噛合バックラッシュを最小の位
置に選択して、太陽歯車１３の前端部と支承板１６との
間に生じた間隔部に、これに適合した巾のワッシャ２３
を適嵌する第２段階の噛合バックラッシュの減少を行う
ようにし、装置全体のバックラッシュの減少を図るよう
にしたものである。
【００２４】
【発明の効果】 上述のように本発明の構成によれば、
次のような効果が得られる。
次のような効果が得られる。
【００２５】請求項１及び３によれば、内歯車（１４）
を平歯車または捻れ歯車などの内歯車（１４ａ）とした
ので、一般の工作機械によって簡単に製作することが可
能である。又これに噛合するテーパー構造を有する遊星
歯車（１５）の軸系を支承板及び支承リング（３１）又
は内歯車（６）に斜設することに対しては簡単に製作で
きることから、装置全体を構成する費用が安価に量産し
うる。
を平歯車または捻れ歯車などの内歯車（１４ａ）とした
ので、一般の工作機械によって簡単に製作することが可
能である。又これに噛合するテーパー構造を有する遊星
歯車（１５）の軸系を支承板及び支承リング（３１）又
は内歯車（６）に斜設することに対しては簡単に製作で
きることから、装置全体を構成する費用が安価に量産し
うる。
【００２６】従来技術の課題が解消しうることは勿論の
こと、平歯車構造とテーパの構造の両遊星歯車よりなる
遊星歯車減速装置における噛合バックラッシュ減少機構
において、テーパ構造の遊星歯車（１５）の外側方に波
ワッシャ（２８）を介設するとともに、この波ワッシャ
（２８）と遊星歯車（１５）との間、および内側方の遊
星歯車（１５）と支承リング（３１）又は内歯車（６）
との間に、この空間を埋入させ而も内歯車（１４）との
間で生ずる第１段階の噛合バックラッシュを減少させる
遊星歯車（１５）をスラスト方向へ移動調整し、これに
適したワッシャを適嵌するとともに、前記第１段階の噛
合バックラッシュの減少を維持すべく、端部に設けた調
整ボルトの回動調整により調整軸（１２）をスラスト方
向へスライドさせ、太陽歯車（１３）の前端と支承板と
の間に大小巾のワッシャを適嵌する第２段階の噛合バッ
クラッシュの減少を行うようにしたので、平歯車構造と
テーパ構造の両遊星歯車（７）と（１５）により充分な
減速が図れるとともに、上記２段階の噛合バックラッシ
ュの減少により従来技術では望み得られない減少効果が
ある。また、その操作が簡単であるとともに、長期間の
使用により各歯車が摩耗し、騒音が生じた時点で上記の
移動調整及び巾の異るワッシャを適用することにより噛
合バックラッシュの減少がなし得る。
こと、平歯車構造とテーパの構造の両遊星歯車よりなる
遊星歯車減速装置における噛合バックラッシュ減少機構
において、テーパ構造の遊星歯車（１５）の外側方に波
ワッシャ（２８）を介設するとともに、この波ワッシャ
（２８）と遊星歯車（１５）との間、および内側方の遊
星歯車（１５）と支承リング（３１）又は内歯車（６）
との間に、この空間を埋入させ而も内歯車（１４）との
間で生ずる第１段階の噛合バックラッシュを減少させる
遊星歯車（１５）をスラスト方向へ移動調整し、これに
適したワッシャを適嵌するとともに、前記第１段階の噛
合バックラッシュの減少を維持すべく、端部に設けた調
整ボルトの回動調整により調整軸（１２）をスラスト方
向へスライドさせ、太陽歯車（１３）の前端と支承板と
の間に大小巾のワッシャを適嵌する第２段階の噛合バッ
クラッシュの減少を行うようにしたので、平歯車構造と
テーパ構造の両遊星歯車（７）と（１５）により充分な
減速が図れるとともに、上記２段階の噛合バックラッシ
ュの減少により従来技術では望み得られない減少効果が
ある。また、その操作が簡単であるとともに、長期間の
使用により各歯車が摩耗し、騒音が生じた時点で上記の
移動調整及び巾の異るワッシャを適用することにより噛
合バックラッシュの減少がなし得る。
【図１】 本発明の実施の形態（１）の縦断正面図であ
る。
る。
【図２】 本発明実施の形態（２）の縦断正面図であ
る。
る。
【図３】 図２の丸印部の拡大正面図である。
【図４】 図２の要部拡大正面図である。
１ モータ ２ 出力軸 ３ 入力軸 ４ 太陽歯車 ５ 機枠 ６ 内歯車 ６ａ 斜面 ７ 遊星歯車 ８ ベアリング ９ 軸 １０ キャリア １１ ボルト １２ 調整軸 １３ 太陽歯車 １４ａ 内歯車 １５ 遊星歯車 １６ 支承板 １６ａ 斜面 １７ 筒軸 １８ ボルト １９ ベアリング ２０ ベアリング ２１ ワッシャ ２２ 調整ボルト ２３ ワッシャ ２４ 出力軸 ２５ 板座 ２６ 筒軸 ２７ ボルト ２８ 波ワッシャ ２９ ワッシャ ３０ ワッシャ ３１ 支承リング ３１ａ 斜面 ３２ ボルト
Claims (4)
- 【請求項１】 モータ出力軸を接続した入力軸を調整軸
（１２）と同心状に接続し、この調整軸（１２）にテー
パー構造の太陽歯車（１３）を設けるとともに、この太
陽歯車（１３）とこれに対応するテーパー構造の内歯車
（１４）との間に複数のテーパー構造の遊星歯車（１
５）を配設し、該遊星歯車（１５）を支承板と支承リン
グ（３１）間とに軸支させ、一方出力軸（２４）を支承
板の外側に設け、出力軸（２４）を支承板に回動可能に
止着した遊星歯車減速装置において、 前記テーパー構造の内歯車（１４）の歯面を平歯車また
は捻れ歯車などの内歯車（１４ａ）とし、この内歯車
（１４ａ）にテーパー構造をした複数の遊星歯車（１
５）をスラスト移動可能に噛合させるとともに、この遊
星歯車（１５）を太陽歯車（１３）に対してもスラスト
移動可能に噛合させ、遊星歯車（１５）がもつ角度に対
応する傾斜した軸系を支承板と支承ブロック（３１）間
に軸支せしめたことを特徴とする遊星歯車減速装置。 - 【請求項２】 請求項１記載の遊星歯車減速装置におい
て、テーパ構造の遊星歯車（１５）の外側方に波ワッシ
ャ等（２８）を介設するとともに、この波ワッシャ等
（２８）と遊星歯車（１５）との間、および遊星歯車
（１５）の内側方と支承リング（３１）との間に、この
空間を埋入させ而も内歯車（１４ａ）との間で生ずる第
１段階の噛合バックラッシュを減少させる遊星歯車（１
５）をスラスト方向へ移動調整し、この間隙に適したワ
ッシャを適嵌するとともに、 前記第１段階の噛合バックラッシュの減少を維持すべ
く、端部に設けた調整ボルトの回動調整により調整軸
（１２）をスラスト方向へスライドさせ、太陽歯車（１
３）の前端と支承板との間に大小巾のワッシャを適嵌す
る第２段階の噛合バックラッシュの減少を行うようにし
たことを特徴とする遊星歯車減速装置における噛合バッ
クラッシュ減少機構。 - 【請求項３】 モータ出力軸と接続した入力軸に設けた
太陽歯車（４）と、機枠内に設けた内歯車（６）との間
に、複数の平歯車構造からなる遊星歯車（７）を配設
し、一方、調整軸（１２）の中途部にテーパ構造の太陽
歯車（１３）を設け、この太陽歯車（１３）とこれに対
応するテーパ構造の内歯車（１４）との間に複数のテー
パ構造の遊星歯車（１５）を配設し、この遊星歯車（１
５）と調整軸（１２）の外側端を前記内歯車（６）と支
承板とに軸支するとともに、出力軸（２４）を支承板の
外側に設け、この出力軸（２４）を内歯車（６），支承
板とに対して回動可能に止着した遊星歯車減速装置にお
ける噛合バックラッシュ減少機構において、 前記テーパー構造の内歯車（１４）の歯面を平歯車また
は捻れ歯車などの内歯車（１４ａ）とし、この内歯車
（１４ａ）にテーパー構造をした複数の遊星歯車（１
５）をスラスト移動可能に噛合させるとともに、この遊
星歯車（１５）を太陽歯車（１３）に対してもスラスト
移動可能に噛合させ、遊星歯車（１５）がもつ角度に対
応する傾斜した軸系を支承板と支承ブロック（３１）間
に軸支せしめたことを特徴とする遊星歯車減速装置。 - 【請求項４】 請求項３記載の遊星歯車減速装置におい
て、テーパ構造の遊星歯車（１５）の外側方に波ワッシ
ャ等（２８）を介設するとともに、この波ワッシャ等
（２８）と遊星歯車（１５）との間、および遊星歯車
（１５）の内側方と内歯車（６）との間に、この空間を
埋入させ而も内歯車（１４ａ）との間で生ずる第１段階
の噛合バックラッシュを減少させる遊星歯車（１５）を
スラスト方向へ移動調整し、この間隙に適したワッシャ
を適嵌するとともに、 前記第１段階の噛合バックラッシュの減少を維持すべ
く、端部に設けた調整ボルトの回動調整により調整軸
（１２）をスラスト方向へスライドさせ、太陽歯車（１
３）の前端と支承板との間に大小巾のワッシャを適嵌す
る第２段階の噛合バックラッシュの減少を行うようにし
たことを特徴とする遊星歯車減速装置における噛合バッ
クラッシュ減少機構。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2000186142A JP2002005245A (ja) | 2000-06-21 | 2000-06-21 | 遊星歯車減速装置および遊星歯車減速装置における噛合バックラッシュ減少機構 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2000186142A JP2002005245A (ja) | 2000-06-21 | 2000-06-21 | 遊星歯車減速装置および遊星歯車減速装置における噛合バックラッシュ減少機構 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2002005245A true JP2002005245A (ja) | 2002-01-09 |
Family
ID=18686358
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2000186142A Pending JP2002005245A (ja) | 2000-06-21 | 2000-06-21 | 遊星歯車減速装置および遊星歯車減速装置における噛合バックラッシュ減少機構 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2002005245A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2007522404A (ja) * | 2004-02-11 | 2007-08-09 | ツェットエフ、フリードリッヒスハーフェン、アクチエンゲゼルシャフト | 遊星歯車装置 |
Citations (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS58124849A (ja) * | 1982-01-18 | 1983-07-25 | マビロ−ル・システム・エス・ア− | 遊星歯車装置 |
| JPH11502286A (ja) * | 1995-03-23 | 1999-02-23 | ツェットエフ、フリードリッヒスハーフェン、アクチエンゲゼルシャフト | 遊星歯車式変速機 |
-
2000
- 2000-06-21 JP JP2000186142A patent/JP2002005245A/ja active Pending
Patent Citations (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS58124849A (ja) * | 1982-01-18 | 1983-07-25 | マビロ−ル・システム・エス・ア− | 遊星歯車装置 |
| JPH11502286A (ja) * | 1995-03-23 | 1999-02-23 | ツェットエフ、フリードリッヒスハーフェン、アクチエンゲゼルシャフト | 遊星歯車式変速機 |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2007522404A (ja) * | 2004-02-11 | 2007-08-09 | ツェットエフ、フリードリッヒスハーフェン、アクチエンゲゼルシャフト | 遊星歯車装置 |
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Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20100729 |
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Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20100817 |
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Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20110125 |