JP2002003464A - (メタ)アクリロイル基含有カルバミン酸ハライド類及びその製造方法 - Google Patents
(メタ)アクリロイル基含有カルバミン酸ハライド類及びその製造方法Info
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Abstract
能基を1分子内に有するN,N−ジ置換型の新規の(メ
タ)アクリロイル基含有カルバミン酸ハライド類、その
製造方法、その製造原料用の新規の(メタ)アクリロイ
ル基含有アミンの塩及びその製造方法を提供する。 【解決手段】 一般式1の(メタ)アクリロイル基含有
カルバミン酸ハライド類、一般式2の(メタ)アクリロ
イル基含有アミン塩、および一般式2の(メタ)アクリ
ロイル基含有アミン塩とカルボニルジハライドを反応さ
せる一般式1の(メタ)アクリロイル基含有カルバミン
酸ハライド類の製造方法。 (R1は水素又はメチル基を、R2はC1〜C10のア
ルキレン基を、R3はC1〜C5のアレキル基を、Xは
ハロゲンを示す。)
Description
ル基含有カルバミン酸ハライド類は、電子材料、レジス
ト用インキ、プラスチックレンズ、塗料、その他の種々
工業製品用樹脂を形成するモノマーとして有用である。
また、水酸基やアミノ基等活性水素を有する化合物と反
応させてマクロモノマーとし、樹脂に種々の有用な機能
を付加することも可能である。
含有カルバミン酸ハライド類の製造方法を提供し、(メ
タ)アクリロイル基含有カルバミン酸ハライド類を製造
するための中間体である(メタ)アクリロイル基含有ア
ミンの塩とその製造方法を提供する。
ネート基、クロロカルボニル基、エポキシ基等の2種の
官能基を1分子内に有する化合物は、上記の様に樹脂に
種々の機能を導入するのに有効である。このような化合
物の代表的化合物に、下記式(4)、
官能基を有する2−メタクリロイルオキシエチルイソシ
アナートや、2−メタクリロイルオキシエチルイソシア
ナートに塩酸が付加した化合物である下記式(5)、
ン酸クロライド等がある。
加できるので、有用である。しかし、これらの化合物を
他の活性水素を有する化合物と反応させると−NH−基
を有する生成物が生じ、生成物によっては、この−NH
−基に起因する樹脂の劣化等が懸念される。この劣化等
を防止するための手段として、炭素・炭素二重結合と他
の官能基の2種の官能基を1分子内に有するN,N−ジ
置換型の化合物が考えられる。
の2種の官能基を1分子内に有するN,N−ジ置換型の化
合物は、精製が困難であるという理由もあり、これまで
に得られたという報告はない。
素・炭素二重結合と他の官能基の2種の官能基を1分子
内に有するN,N−ジ置換型の化合物である新規の(メ
タ)アクリロイル基含有カルバミン酸ハライド類を提供
することを課題とする。また、本発明の他の目的は、該
(メタ)アクリロイル基含有カルバミン酸ハライド類の
製造方法、とりわけ、高純度の(メタ)アクリロイル基
含有カルバミン酸ハライド類の製造方法を提供すること
を課題とする。更に本発明は、上記の新規な(メタ)ア
クリロイル基含有カルバミン酸ハライド類製造のための
原料として用いられる新規の(メタ)アクリロイル基含
有アミン塩及びその製造方法を提供することを課題とす
る。
(2)、
1乃至10の直鎖状或は分岐鎖状のアルキレン基を、R
3は炭素数が1乃至5のアルキル基を示す。)で表される
(メタ)アクリロイル基含有アミンの塩を再結晶等で精
製し、十分純度を上げることにより、次のカルボニルジ
ハライドとの反応が高選択的に進行し、一般式(1)、
1乃至10の直鎖状或は分岐鎖状のアルキレン基を、R
3は炭素数が1乃至5のアルキル基を示し、Xはハロゲ
ン原子を示す。)で表される(メタ)アクリロイル基含
有カルバミン酸ハライド類が高純度で得られることを発
見し、本発見に基づき本発明を完成するに至った。
1乃至10の直鎖状或は分岐鎖状のアルキレン基を、R
3は炭素数が1乃至5のアルキル基を表わし、Xはハロ
ゲン原子を示す。)で表される(メタ)アクリロイル基
含有カルバミン酸ハライド類。
H2)3−、−(CH2)4−、−CH2CH(CH3)−、
−CH(CH3)CH2−、−CH(CH3)CH(C
H3)−、−CH2C(CH3)2−、−C(CH3)2CH
2−であり、R3が、メチル、エチル、プロピル、イソプ
ロピル、ブチル、イソブチル、sec−ブチル、ter
t−ブチルあり、Xが塩素または臭素である上記[1]
に記載の(メタ)アクリロイル基含有カルバミン酸ハラ
イド類。
ロイルオキシエチル)カルバミン酸クロライド。
1乃至10の直鎖状或は分岐鎖状のアルキレン基を、R
3は炭素数が1乃至5のアルキル基を示す。)で表される
(メタ)アクリロイル基含有アミンの塩。
ンと塩を形成する酸が、塩化水素、臭化水素、硫酸、硝
酸、トリフルオロ酢酸のいずれかであることを特徴とす
る上記[4]に記載の(メタ)アクリロイル基含有アミ
ンの塩。
H2)3−、−(CH2)4−、−CH 2CH(CH3)
−、−CH(CH3)CH2−、−CH(CH3)CH
(CH3)−、−CH2C(CH3)2−、−C(CH3)2
CH2−であり、R3が、メチル、エチル、プロピル、イ
ソプロピル、ブチル、イソブチル、sec−ブチル、t
ert−ブチルある上記[4]または[5]のいずれか
に記載の(メタ)アクリロイル基含有アミンの塩。
ロイルオキシエチル)アミンの塩酸塩。
1乃至10の直鎖状或は分岐鎖状のアルキレン基を、R
3は炭素数が1乃至5のアルキル基を示す。)で表される
(メタ)アクリロイル基含有アミンの塩とカルボニルジ
ハライドを反応することを特徴とする下記一般式
(1)、
1乃至10の直鎖状或は分岐鎖状のアルキレン基を、R
3は炭素数が1乃至5のアルキル基を示し、Xはハロゲ
ン原子を示す。)で表される(メタ)アクリロイル基含
有カルバミン酸ハライド類の製造方法。
ンと塩を形成する酸が、塩化水素、臭化水素、硫酸、硝
酸、トリフルオロ酢酸のいずれかであることを特徴とす
る上記[8]に記載の(メタ)アクリロイル基含有カル
バミン酸ハライド類の製造方法。
(CH2)3−、−(CH2)4−、−CH2CH(CH3)
−、−CH(CH3)CH2−、−CH(CH3)CH
(CH3)−、−CH2C(CH3)2−、−C(CH3)2
CH2−であり、R3が、メチル、エチル、プロピル、イ
ソプロピル、ブチル、イソブチル、sec−ブチル、t
ert−ブチルある上記[8]または[9]のいずれか
に記載の(メタ)アクリロイル基含有カルバミン酸ハラ
イド類の製造方法。
ミンの塩が、N−メチル−N−(2−メタアクリロイル
オキシエチル)アミン塩酸塩であり、(メタ)アクリロ
イル基含有カルバミン酸ハライド類が、N−メチル−N
−(2−メタアクリロイルオキシエチル)カルバミン酸
クロライドである上記[8]に記載の(メタ)アクリロ
イル基含有カルバミン酸ハライド類の製造方法。
基含有アミンの塩を用いることを特徴とする上記[8]
乃至[11]のいずれかに記載の(メタ)アクリロイル
基含有カルバミン酸ハライド類の製造方法。
基含有アミンの塩が、再結晶法で精製すること特徴とす
る上記[12]に記載の(メタ)アクリロイル基含有カ
ルバミン酸ハライド類の製造方法。
(メタ)アクリロイル基含有アミンの塩の良溶媒と貧溶
媒の混合溶媒であることを特徴とする上記[13]に記
載の(メタ)アクリロイル基含有カルバミン酸ハライド
類の製造方法。
カルボニルまたは塩化カルボニル前駆体である上記
[8]乃至[14]のいずれかに記載の(メタ)アクリ
ロイル基含有カルバミン酸ハライド類の製造方法。
のアルキレン基を、R3は炭素数が1乃至5のアルキル
基を示す。)で表されるアミンの塩化水素、臭化水素、
硫酸、硝酸、トリフルオロ酢酸のいずれかの塩と(メ
タ)アクリル酸誘導体を反応させることを特徴とする一
般式(2)
1乃至10の直鎖状或は分岐鎖状のアルキレン基を、R
3は炭素数が1乃至5のアルキル基を示す。)で表される
(メタ)アクリロイル基含有アミンの塩の製造方法。
(CH2)3−、−(CH2)4−、−CH2CH(CH3)
−、−CH(CH3)CH2−、−CH(CH3)CH
(CH3)−、−CH2C(CH3)2−、−C(CH3)2
CH2−であり、R3が、メチル、エチル、プロピル、イ
ソプロピル、ブチル、イソブチル、sec−ブチル、t
ert−ブチルある上記[16]に記載の(メタ)アク
リロイル基含有アミンの塩の製造方法。
(メタ)アクリル酸ハライドである上記[16]または
[17]のいずれかに記載の(メタ)アクリロイル基含
有アミンの塩の製造方法。
載の製造方法により得られる(メタ)アクリロイル基含
有アミンの塩を用いることを特徴とする上記[8]乃至
[15]のいずれかに記載の(メタ)アクリロイル基含
有カルバミン酸ハライド類の製造方法。
「(メタ)アクリロイル」は、「メタクリロイル」及び
/または「アクリロイル」を意味する。
バミン酸ハライド類は、下記一般式(1)、
1乃至10の直鎖状或は分岐鎖状のアルキレン基を、R
3は炭素数が1乃至5のアルキル基を表わし、Xはハロ
ゲン原子を示す。)で表される化合物であり、本発明者
により新たに創製された新規化合物である。好ましい例
をあげれば、R2は、−CH2CH2−、−(CH2)
3−、−(CH2)4−、−CH2CH(CH3)−、−C
H(CH3)CH2−、−CH(CH3)CH(CH3)
−、−CH2C(CH3)2−、−C(CH 3)2CH2−等
があげられ、R3はメチル、エチル、プロピル、イソプ
ロピル、ブチル、イソブチル、sec−ブチル、ter
t−ブチル等があげられ、Xは塩素、臭素があげられ
る。化合物の化学的安定性、製造原料の入手し易さ等の
観点からN−メチル−N−(メタクリロイルオキシエチ
ル)カルバミン酸クロライドが特に好ましい。
ンの塩は、上記の(メタ)アクリロイル基含有カルバミ
ン酸ハライド類の製造用原料として用いることができる
化合物であり、下記一般式(2)、
1乃至10の直鎖状或は分岐鎖状のアルキレン基を、R
3は炭素数が1乃至5のアルキル基を示す。)で表される
アミンの塩であり、本発明者により新たに創製された新
規化合物である。塩を形成する酸としては、塩化水素、
臭化水素、硫酸、硝酸、トリフルオロ酢酸等があげら
れ、好ましくは塩酸である。好ましい例としては、R2
は、−CH2CH2−、−(CH2)3−、−(CH2)
4−、−CH2CH(CH3)−、−CH(CH3)CH2
−、−CH(CH3)CH(CH3)−、−CH2C(C
H3)2−、−C(CH3)2CH2−等があげられ、R3は
メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イ
ソブチル、sec−ブチル、tert−ブチル等があげ
られる。原料の入手し易さ、化合物の安定性の観点から
N−メチル−N−(2−メタクリロイルオキシエチル)
アミン塩酸塩が、特に好ましい。
タ)アクリロイル基含有カルバミン酸ハライド類の製造
方法は、一般式(2)で表わされる(メタ)アクリロイ
ル基含有アミンの塩、好ましくは精製された(メタ)ア
クリロイル基含有アミンの塩とカルボニルジハライドを
溶媒中で反応させ、反応後の液から溶媒を留去すること
により行われる。
バミン酸ハライド類の製造方法においては、原料の(メ
タ)アクリロイル基含有アミン塩に対応する酸が副生す
るが、反応後、その酸を反応液中から除く必要がある。
副生する酸の沸点が低い場合は溶媒を留去する際、溶媒
と共に留去され反応液中から除かれるが、沸点が高い場
合は、例えば、反応終了後の液に水を加えて水層に酸を
転溶させ、水を分液除去することにより、この酸を反応
系外に除くことができる。
を溶解でき且つそれらと反応性を有しなければ使用でき
る。例えば、トルエン、ベンゼン、塩化メチレン、クロ
ロホルム、エーテル、酢酸エチル、テトラヒドロフラン
等が挙げられる。
バミン酸ハライド類の製造方法に用いるカルボニルジハ
ライドは、例えば、塩化カルボニル、カルボニルジブロ
マイド、クロロカルボニルブロマイド等が挙げられる。
好ましくは、塩化カルボニルが用いられる。加熱等で容
易に塩化カルボニルを生成する塩化カルボニルダイマー
等の塩化カルボニル前駆体も使用することができる。
能であるが、好ましくは30℃以上沸点以下である。ま
た、反応時間は温度にもよるが、カルボニルジハライド
の添加終了直後から10時間である。
バミン酸ハライド類の製造方法に用いる(メタ)アクリ
ロイル基含有アミンの塩は、後述する製造方法により得
られたものをそのまま用いてもよいし、他の方法で製造
したものを用いてもよいし、また、再結晶法等により精
製した(メタ)アクリロイル基含有アミンの塩を用いて
もよい。本発明の(メタ)アクリロイル基含有カルバミ
ン酸ハライド類は、化学的に不安定なため通常の蒸留等
の方法を用いて精製できないので、この原料の段階で精
製することが望ましい。この精製により反応の選択性が
向上し、高純度の(メタ)アクリロイル基含有カルバミ
ン酸ハライド類を得ることができる。精製しない(メ
タ)アクリロイル基含有アミン塩を本製造方法に用いた
場合、得られる(メタ)アクリロイル基含有カルバミン
酸ハライド類は、化合物によっては高純度のものが得ら
れないことがある。
精製方法は、溶解しにくい溶媒と溶媒しやすい溶媒の混
合溶媒で再結晶することにより行われる。この時溶解し
にくい溶媒としてはアセトン、酢酸エチル、トルエン、
塩化メチレン、ベンゼン、ヘキサン、クロロホルム、エ
ーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサン等が挙げら
れ、溶解しやすい溶媒としては、水、メタノール、エタ
ノール、イソプロピルアルコール、ジメチルホルムアミ
ド、ジメチルスルホキシド等が挙げられ、それらの混合
比率は1:1〜100:1であり、好ましくは7:3〜
20:1である。
ンの塩は、(メタ)アクリル酸誘導体と下記一般式
(3)、
のアルキレン基を、R3は炭素数が1乃至5のアルキル
基を示す。)で表されるアミンの塩を溶媒の存在下、反
応器に仕込み攪拌し反応させ、反応後濃縮、ろ過等公知
の方法を用いて得られる。上記一般式(3)のアミンと
塩を形成する酸としては、反応に際し(メタ)アクリル
酸誘導体が上記一般式(3)のアミン部分と反応するこ
とを抑制できる程度に強い酸であればよく、好ましく
は、塩化水素、臭化水素、硫酸、硝酸、トリフルオロ酢
酸等があげられ、特に好ましくは塩化水素である。ま
た、R2は、−CH2CH2−、−(CH2)3−、−(C
H2)4−、−CH2CH(CH3)−、−CH(CH3)
CH2−、−CH(CH3)CH(CH3)−、−CH2C
(CH3)2−、−C(CH3)2CH2−等が好ましく、
R3は、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブ
チル、イソブチル、sec−ブチル、tert−ブチル
等が好ましい。また、ここで使用される(メタ)アクリ
ル酸誘導体としては、(メタ)アクリル酸ハライド、例
えば、メタクリル酸クロライド等が好適に使用できる。
に説明するが、本発明は以下の実施例に何ら制限される
ものではない。
クリロイルオキシエチル)アミン塩酸塩の合成 2−メチルアミノエタノール60.0g(0.80mo
l)をトルエン500mlに溶解し、80℃に加熱す
る。HClガス32.1g(0.88mol)を2時間
で導入する。導入終了後、1時間撹拌反応させる。次に
窒素パージし余分のHClを除去する。
メタクリル酸クロライド92.0g(0.88mol)
を1時間かけて滴下する。更に80℃で1時間撹拌、反
応させる。反応中にN−メチル−N−(2−メタクリロ
イルオキシエチル)アミン塩酸塩が析出してくる。
晶を濾過、収集し、トルエン100mlで洗浄する。得
られたN−メチル−N−(2−メタクリロイルオキシエ
チル)アミン塩酸塩の粗結晶をアセトン/メタノール
(10/1)混合溶剤から再結晶し、濾過、収集後、乾
燥して、N−メチル−N−(2−メタクリロイルオキシ
エチル)アミン塩酸塩95.0g(0.529mol、
収率66%)を得る。液体クロマトグラフィー(カラ
ム:SHODEX_DM−614 溶離液:0.1質量
%リン酸/0.005mol%オクタンスルホン酸ナト
リウムの水溶液)で分析したところ、純度は99%以上
であった。赤外吸収スペクトルとNMRスペクトルを図
1、図2に示した。
1634、1719、2729、2788、2964 NMR(CDCl3):2.00ppm(s、3H)、
2.80ppm(s、3H)、3.35ppm(t、2
H)、4.60ppm(t、2H)、5.70ppm
(s,1H)、6.35ppm(s、1H)
ロイルオキシエチル)カルバモイルクロライドの合成 実施例1で得たN−メチル−N−(2−メタクリロイル
オキシエチル)アミン塩酸塩95.0g(0.529m
ol)を塩化メチレン300ml中に懸濁し、50℃に
加熱し、ホスゲン7.85g(0.793mol)を2
時間かけて導入する。そのまま1時間撹拌した後、塩化
メチレンを留去する。無色透明の液体としてN−メチル
−N−(2−メタクリロイルオキシエチル)カルバモイ
ルクロライド106.6g(収率ほぼ定量的。純度98
%)を得た。分析はガスクロマトグラフィー(sili
coneSE−30 20% ガラスカラム2mを用い、
Inj.Temp.220℃、Det.Temp.23
0℃)で行った。得られた化合物の赤外吸収スペクトル
とNMRスペクトルをそれぞれ図3、図4に示した。
1732、 NMR(CDCl3):2.00ppm(s、3H)、
3.15ppm(d、3H)、3.80ppm(m、2
H)、4.38ppm(m、2H)、5.65ppm
(s,1H)、6.15ppm(d、1H)
ルバミン酸ハライド類は、電子材料、レジスト用イン
キ、プラスチックレンズ、塗料、その他の種々の工業製
品用樹脂を形成するモノマーとして有用である。
エチル)アミン塩酸塩の赤外吸収スペクトル。
エチル)アミン塩酸塩のNMRスペクトル。
エチル)カルバモイルクロライドの赤外吸収スペクト
ル。
エチル)カルバモイルクロライドのNMRスペクトル。
Claims (19)
- 【請求項1】 下記一般式(1)、 【化1】 (但し、R1は水素原子又はメチル基を、R2は炭素数が
1乃至10の直鎖状或は分岐鎖状のアルキレン基を、R
3は炭素数が1乃至5のアルキル基を表わし、Xはハロ
ゲン原子を示す。)で表される(メタ)アクリロイル基
含有カルバミン酸ハライド類。 - 【請求項2】 R2が、−CH2CH2−、−(CH2)3
−、−(CH2)4−、−CH2CH(CH3)−、−CH
(CH3)CH2−、−CH(CH3)CH(CH3)−、
−CH2C(CH3)2−、−C(CH3)2CH2−であ
り、R3が、メチル、エチル、プロピル、イソプロピ
ル、ブチル、イソブチル、sec−ブチル、tert−
ブチルあり、Xが塩素または臭素である請求項1に記載
の(メタ)アクリロイル基含有カルバミン酸ハライド
類。 - 【請求項3】 N−メチル−N−(2−メタクリロイル
オキシエチル)カルバミン酸クロライド。 - 【請求項4】 一般式(2) 【化2】 (但し、R1は水素原子又はメチル基を、R2は炭素数が
1乃至10の直鎖状或は分岐鎖状のアルキレン基を、R
3は炭素数が1乃至5のアルキル基を示す。)で表される
(メタ)アクリロイル基含有アミンの塩。 - 【請求項5】 (メタ)アクリロイル基含有アミンと塩
を形成する酸が、塩化水素、臭化水素、硫酸、硝酸、ト
リフルオロ酢酸のいずれかであることを特徴とする請求
項4に記載の(メタ)アクリロイル基含有アミンの塩。 - 【請求項6】 R2が、−CH2CH2−、−(CH2)3
−、−(CH2)4−、−CH2CH(CH3)−、−C
H(CH3)CH2−、−CH(CH3)CH(CH3)
−、−CH2C(CH3)2−、−C(CH3)2CH2−で
あり、R3が、メチル、エチル、プロピル、イソプロピ
ル、ブチル、イソブチル、sec−ブチル、tert−
ブチルある請求項4または5のいずれかに記載の(メ
タ)アクリロイル基含有アミンの塩。 - 【請求項7】 N−メチル−N−(2−メタクリロイル
オキシエチル)アミンの塩酸塩。 - 【請求項8】 下記一般式(2)、 【化3】 (但し、R1は水素原子又はメチル基を、R2は炭素数が
1乃至10の直鎖状或は分岐鎖状のアルキレン基を、R
3は炭素数が1乃至5のアルキル基を示す。)で表される
(メタ)アクリロイル基含有アミンの塩とカルボニルジ
ハライドを反応することを特徴とする下記一般式
(1)、 【化4】 (但し、R1は水素原子又はメチル基を、R2は炭素数が
1乃至10の直鎖状或は分岐鎖状のアルキレン基を、R
3は炭素数が1乃至5のアルキル基を示し、Xはハロゲ
ン原子を示す。)で表される(メタ)アクリロイル基含
有カルバミン酸ハライド類の製造方法。 - 【請求項9】 (メタ)アクリロイル基含有アミンと塩
を形成する酸が、塩化水素、臭化水素、硫酸、硝酸、ト
リフルオロ酢酸のいずれかであることを特徴とする請求
項8に記載の(メタ)アクリロイル基含有カルバミン酸
ハライド類の製造方法。 - 【請求項10】 R2が、−CH2CH2−、−(CH2)
3−、−(CH2)4−、−CH2CH(CH3)−、−C
H(CH3)CH2−、−CH(CH3)CH(CH3)
−、−CH2C(CH3)2−、−C(CH3)2CH2−で
あり、R3が、メチル、エチル、プロピル、イソプロピ
ル、ブチル、イソブチル、sec−ブチル、tert−
ブチルある請求項8または9のいずれかに記載の(メ
タ)アクリロイル基含有カルバミン酸ハライド類の製造
方法。 - 【請求項11】 (メタ)アクリロイル基含有アミンの
塩が、N−メチル−N−(2−メタアクリロイルオキシ
エチル)アミン塩酸塩であり、(メタ)アクリロイル基
含有カルバミン酸ハライド類が、N−メチル−N−(2
−メタアクリロイルオキシエチル)カルバミン酸クロラ
イドである請求項8に記載の(メタ)アクリロイル基含
有カルバミン酸ハライド類の製造方法。 - 【請求項12】 精製した(メタ)アクリロイル基含有
アミンの塩を用いることを特徴とする請求項8乃至11
のいずれかに記載の(メタ)アクリロイル基含有カルバ
ミン酸ハライド類の製造方法。 - 【請求項13】 精製した(メタ)アクリロイル基含有
アミンの塩が、再結晶法で精製することを特徴とする請
求項12に記載の(メタ)アクリロイル基含有カルバミ
ン酸ハライド類の製造方法。 - 【請求項14】 再結晶法に用いられる溶媒が、(メ
タ)アクリロイル基含有アミンの塩の良溶媒と貧溶媒の
混合溶媒であることを特徴とする請求項13に記載の
(メタ)アクリロイル基含有カルバミン酸ハライド類の
製造方法。 - 【請求項15】 カルボニルジハライドが、塩化カルボ
ニルまたは塩化カルボニル前駆体である請求項8乃至1
4のいずれかに記載の(メタ)アクリロイル基含有カル
バミン酸ハライド類の製造方法。 - 【請求項16】 下記一般式(3)、 【化5】 (但し、R2は炭素数が1乃至10の直鎖状或は分岐鎖状
のアルキレン基を、R3は炭素数が1乃至5のアルキル
基を示す。)で表されるアミンの塩化水素、臭化水素、
硫酸、硝酸、トリフルオロ酢酸のいずれかの塩と(メ
タ)アクリル酸誘導体を反応させることを特徴とする一
般式(2) 【化6】 (但し、R1は水素原子又はメチル基を、R2は炭素数が
1乃至10の直鎖状或は分岐鎖状のアルキレン基を、R
3は炭素数が1乃至5のアルキル基を示す。)で表される
(メタ)アクリロイル基含有アミンの塩の製造方法。 - 【請求項17】 R2が、−CH2CH2−、−(CH2)
3−、−(CH2)4−、−CH2CH(CH3)−、−C
H(CH3)CH2−、−CH(CH3)CH(CH3)
−、−CH2C(CH3)2−、−C(CH3)2CH2−で
あり、R3が、メチル、エチル、プロピル、イソプロピ
ル、ブチル、イソブチル、sec−ブチル、tert−
ブチルある請求項16に記載の(メタ)アクリロイル基
含有アミンの塩の製造方法。 - 【請求項18】 (メタ)アクリル酸誘導体が、(メタ)ア
クリル酸ハライドである請求項16または17のいずれ
かに記載の(メタ)アクリロイル基含有アミンの塩の製
造方法。 - 【請求項19】 請求項16乃至18に記載の製造方法
により得られる(メタ)アクリロイル基含有アミンの塩
を用いることを特徴とする請求項8乃至15のいずれか
に記載の(メタ)アクリロイル基含有カルバミン酸ハラ
イド類の製造方法。
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