JP2002002872A - フレキシブルコンテナ - Google Patents

フレキシブルコンテナ

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JP2002002872A JP2000190124A JP2000190124A JP2002002872A JP 2002002872 A JP2002002872 A JP 2002002872A JP 2000190124 A JP2000190124 A JP 2000190124A JP 2000190124 A JP2000190124 A JP 2000190124A JP 2002002872 A JP2002002872 A JP 2002002872A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 自身に遮光機能を備えて直射日光による強度
劣化を防止することができ、したがって、耐久性を向上
させ、利便性を向上させることができる。 【解決手段】 合成樹脂製素材から成るフレキシブルコ
ンテナ本体2に合成樹脂製素材から成る遮光部材4を、
上方へ起こし、若しくは下垂させることができるように
一体的に備える。遮光部材4が下垂された状態で、少な
くともフレキシブルコンテナ本体2における胴部5の上
端部から底部付近に至る部分を吊り部材3の胴部5に対
する縫着等による取り付け部と共に被覆し得るように構
成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、樹脂ペレットなど
を収納して屋外に仮置きし、若しくは屋外に長期保管す
るのに用い、または土砂、砕石、粉砕されたガラスなど
を収納して海岸、河川の護岸などに用いるフレキシブル
コンテナに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のフレキシブルコンテナと
して、ポリプロピレン、ポリエチレンなどのポリオレフ
ィン系の合成樹脂を主原料とする延伸テープヤーンによ
り織成した織布、若しくはこの織布の少なくとも片面を
ポリオレフィン系の合成樹脂製フィルムによりラミネー
トした基布を用いてフレキシブルコンテナ本体をミシン
縫製し、前記織布などからなるベルト状などの吊り部材
をフレキシブルコンテナ本体の胴部に縫着などにより取
り付けた構成が知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記の
ような従来例のフレキシブルコンテナの構成では、内容
物を充填した状態で屋外に仮置きし、若しくは長期保管
して直射日光に当たると、紫外線により織布、若しくは
基布の強度が劣化する。また、ポリオレフィン系樹脂は
ポリエステル、ナイロンなどの他の樹脂に比較して耐熱
性に劣るため、直射日光が当たると、織布、基布の強度
が劣化する。
【0004】その結果、フレキシブルコンテナを移動さ
せる際に破袋したり、吊り部材が切断したり、吊り部材
と胴部との取り付け部が破断するおそれがあり、移動作
業能率に劣るばかりでなく、移動作業に危険を伴うおそ
れがあった。また、内容物を充填したフレキシブルコン
テナを屋外に段積み状態で長期保管するなどにより、前
記のようにフレキシブルコンテナが劣化すると、特に、
下位のフレキシブルコンテナが荷重を受けて破袋し、荷
崩れするおそれがあり、危険を伴うおそれがあるばかり
でなく、後始末に手数を要する。
【0005】前記のような問題を解消するため、並列状
態で保管しているフレキシブルコンテナに遮光性のシー
トを被せることが試みられているが、多くの手間と時間
を要する。特に、風が強い場合にはフレキシブルコンテ
ナにシートを被せる作業に困難を伴い、しかも、シート
が風で飛ばされないように固定するのに困難を伴う。こ
のようなことから、遮光性シートを被せる煩わしい作業
を要することなく、耐久性を向上させることができるフ
レキシブルコンテナが要望されている。
【0006】本発明の目的は、前記のような従来の問題
を解決しようとするものであって、自身に遮光機能を備
えることにより直射日光の照射による強度劣化を低減す
ることができ、したがって、耐久性を向上させることが
でき、また、遮光性シートを被せるなどの煩わしい作業
が不要となって使用上の利便性を向上させることができ
るようにしたフレキシブルコンテナを提供するにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に本発明のフレキシブルコンテナは、合成樹脂製素材か
ら成るフレキシブルコンテナ本体に合成樹脂製素材から
成る遮光部材を、上方へ起こし、若しくは下垂させるこ
とができるように一体的に備え、前記遮光部材が下垂さ
れた状態で、少なくとも前記フレキシブルコンテナ本体
における胴部の上端部から底部付近に至る部分を少なく
とも吊り部材の前記胴部に対する取り付け部と共に被覆
し得るように構成されたものである。
【0008】前記遮光部材として、一側端周縁部におい
てフレキシブルコンテナ本体の胴部の上端周縁部に固着
することができ、または前記遮光部材として、フレキシ
ブルコンテナ本体の口部から延長させ、前記口部が閉じ
られた状態で、この閉じ部の上方から胴部側へ折り返し
て下垂させるように構成することができる。
【0009】前記遮光部材は、基部側から裾部側の開放
周縁部に至るに従い、次第に拡開するように形成するの
が好ましく、また、前記遮光部材は、軸芯方向に沿う切
れ目による複数枚の遮光片により構成するのが好まし
く、この場合、遮光片が切れ目の縁部で重なるように形
成し、更には隣接する遮光片同士を連結具により分離可
能に連結するように構成するのが好ましい。
【0010】前記のように構成された本発明によれば、
遮光部材により少なくともフレキシブルコンテナ本体に
おける胴部の上端部から底部付近に至る部分を少なくと
も吊り部材の前記胴部に対する取り付け部と共に被覆
し、直射日光から保護することができる。このように自
身に遮光機能を備えることにより、直射日光の照射によ
る強度劣化を低減することができる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態について
図面を参照しながら説明する。まず、本発明の第1の実
施形態について説明する。図1は本発明の第1の実施形
態に係るフレキシブルコンテナを示し、内容物充填前の
状態の概略斜視図、図2は同フレキシブルコンテナを示
し、内容物充填後の状態の概略斜視図、図3は同フレキ
シブルコンテナに用いる織布を示す一部拡大平面図、図
4は図3のIV−IV線に沿う断面図、図5は同フレキシブ
ルコンテナに用いる基布を示す一部破断拡大平面図、図
6は図5のVI−VI線に沿う断面図である。
【0012】図1および図2に示すように、フレキシブ
ルコンテナ1はフレキシブルコンテナ本体2と吊り部材
3と遮光部材4とから構成されている。フレキシブルコ
ンテナ本体2は円筒状の胴部5の下端周縁部に下蓋6が
縫着等の手段により取り付けられ、胴部5の上端周縁部
に投入口と排出口を兼用する口部7の基部が縫着等の手
段により取り付けられている。口部7の外面には閉じ紐
8の中間部が縫着等の手段により取り付けられている。
吊り部材3は一対用いられ、中央部でループ状に形成さ
れて両側部が胴部5の外面、必要に応じて下蓋6の外面
に延長するように重ねられ、上部外面に吊り部材3上か
ら補助部材9が重ねられてこれら吊り部材3と補助部材
9との重ね部および吊り部材3が胴部5に対して縫着等
の手段により取り付けられている(一方の吊り部材3に
ついては図示省略している。)。
【0013】遮光部材4は筒状で截頭円錐状に形成さ
れ、小径側の端部周縁部が前記のように胴部2の上端周
縁部と口部7の基部とが縫着される際にそれらの間に挟
まれた状態で共に縫着されるなどにより一体的に備えら
れている。この遮光部材4は図1に示すように、吊り部
材3による吊り下げ時に上方へ起こすことができ、ま
た、図2に示すように、スカート状に下垂させることが
でき、下垂させた状態で胴部5の上端部から底部付近に
至る部分を、吊り部材3およびこの吊り部材3の胴部5
に対する取り付け強度が最も要求される縫着等による取
り付け部と共に被覆し得るように設定されている。
【0014】胴部5と下蓋6は、その一例として、図
3、図4に示すような織布10により構成される。この
織布10は、合成樹脂、例えば、ポリエチレン、ポリプ
ロピレン等のポリオレフィン系の延伸テープヤーン(若
しくは扁平モノフィラメントヤーン)を経糸10および
緯糸11として平織に織成されている。口部7および遮
光部材4は、その一例として、図5、図6に示すような
基布13により構成される。この基布13は、合成樹
脂、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオ
レフィン系の延伸テープヤーン等を経糸11および緯糸
12として平織に織成された織布10の表面と裏面のい
ずれか一方、若しくは両方が合成樹脂、例えば、ポリオ
レフィン系のフィルム14で熱融着等によりラミネート
されて不透水性が付与されている。
【0015】吊り部材3は、その一例として、各種合成
繊維、若しくはポリオレフィン系の延伸テープヤーン、
若しくは扁平モノフィラメントヤーンを経糸、マルチフ
ィラメントヤーンを緯糸として平袋組織、綾袋組織等に
より袋織(筒織)されてベルト状に細長く形成されてい
る。なお、吊り部材3は、前記構成以外の筒状基材を用
いることもでき、その他の任意の基材を用いることがで
きる。
【0016】遮光部材4に用いる基布13は、太陽光の
紫外線、或いは熱線(主に赤外線)の照射によりフレキ
シブルコンテナ本体2の胴部5が強度劣化するのを低減
することができるように黒色、青色、緑色、灰色など、
明度、彩度、或いはそのいずれもがフレキシブル本体2
の織布10、基布13よりも濃い色を用いており、例え
ば、織布10が前記の濃い色の顔料で着色したポリエチ
レンフィルム14でラミネートされている。また、フレ
キシブルコンテナ本体2の上蓋を兼用する口部7も太陽
光の紫外線、熱線の照射による強度劣化を低減すること
ができるように、濃い色を用いるのが好ましく、例え
ば、前記と同様に、織布10を濃い色の顔料で着色した
ポリエチレンフィルム14でラミネートした基布13に
より構成する。
【0017】本実施形態における具体例について説明す
ると、フレキシブルコンテナ本体2の胴部5と下蓋6に
は、茶色の顔料で着色しているポリプロピレン製延伸テ
ープヤーンを経糸11および緯糸12として織成した織
布10を用いる。口部7には、緑色の顔料で着色してい
るポリエチレン製延伸テープヤーンを経糸11および緯
糸12として織成10を織布し、この織布10の両面に
緑色の顔料で着色しているポリエチレンフィルム14を
ラミネートした基布13を用いる。遮光部材4には、緑
色の顔料で着色しているポリエチレン製延伸テープヤー
ンを経糸11および緯糸12として織成10を織布し、
この織布10の両面に前記延伸テープヤーンよりも明度
の低い濃緑色の顔料で着色しているポリエチレンフィル
ム14をラミネートした基布13を用いる。
【0018】以上の構成において、以下、その使用要領
について説明する。図1に示すように、口部7を開放
し、遮光部材4を上方へ起こし、フレキシブルコンテナ
1を吊り部材3により吊り下げて口部7をホッパーに被
せる。このとき、フレキシブルコンテナ1の下蓋6が地
面とほぼ同じ高さになるように設定する。この状態で内
容物をホッパー、口部7を通してフレキシブルコンテナ
本体2内に充填する。充填後、口部7を閉じ紐8により
閉じ、吊り部材3をフォークリフトの爪に掛けて所望箇
所に運搬することができる。
【0019】内容物充填後のフレキシブルコンテナ1を
屋外で保管し、若しくは河川や海岸の護岸用として積み
置きしておく場合には、前記フレキシブルコンテナ1を
所定の場所に設置した後、図2に示すように、遮光部材
4をスカート状に下垂させ、胴部5の上端部から底部付
近に至る部分を、吊り部材3およびこの吊り部材3の胴
部5に対する取り付け強度が最も要求される補助部材9
を用いた縫着部と共に被覆することができる。このと
き、遮光部材4は前記のように截頭円錐状に形成されて
いるので、仮に、フレキシブルコンテナ本体2の胴部5
が内容物の充填により膨らんでいても、遮光部材4を容
易に下垂させて被覆することができる。
【0020】前記のように構成された本実施形態のフレ
キシブルコンテナ1によれば、フレキシブルコンテナ本
体2、吊り部材3およびこの吊り部材3の胴部5に対す
る取り付け部を遮光部材4により遮光して直射日光から
保護し、直射日光による強度劣化を低減することがで
き、したがって、耐久性を向上させることができる。こ
れにより、破袋、荷崩れ、吊り下げ移動時の落下などの
事故を防止して安全性を向上させることができる。ま
た、遮光部材4は截頭円錐状に形成することにより被覆
状態で裾を拡げることができて直射日光の照射に伴う内
部の高温の空気を外部の空気と入れ替えることができる
ので、胴部5を構成する織布10の熱劣化を低減するこ
とができる。
【0021】次に、本発明の第2の実施形態について説
明する。図7は本発明の第2の実施形態に係るフレキシ
ブルコンテナを示し、内容物充填前の状態の概略斜視
図、図8は同フレキシブルコンテナを示し、内容物充填
後の状態の概略斜視図である。
【0022】本実施形態においては、図7および図8に
示すように、遮光部材4がフレキシブルコンテナ本体2
における口部7から延長されるように形成されている。
すなわち、口部7およびこの口部7に続く遮光部材4が
口部7の基部から遮光部材4の裾部側の開放周縁部に至
るに従い、次第に拡開する截頭円錐状に形成されてい
る。遮光部材4は軸心方向に沿う切れ目15により複数
枚(図示例では4枚)の遮光片16に裂かれ、隣接する
遮光片16同士が裾部において連結具17により分離可
能に連結されるようになっている。この連結具17の一
例として、一方の遮光片16にテープ状の連結片18の
基部が縫着などの手段により取り付けられ、連結片18
の先端部と他方の遮光片16とにマジックテープ(登録
商標)と称する面ファスナ19、20が取り付けられて
いる。その他の構成については前記第1の実施形態と同
様であるので、同じ部分には同じ符号を付してその説明
を省略する。
【0023】本実施形態においては、口部7および遮光
部材4が遮光性を有する基布13により形成され、口部
7がこれに取り付けられた閉じ紐8により閉じられた状
態で、口部7の先方の遮光部材4が胴部5側へ下垂状態
に折り返され、この状態で胴部5の上端部から底部付近
に至る部分を、吊り部材3およびこの吊り部材3の胴部
5に対する取り付け強度が最も要求される縫着等による
取り付け部と共に被覆し得るように設定されている。
【0024】本実施形態における具体例について説明す
ると、フレキシブルコンテナ2の胴部5と下蓋6には、
前記第1の実施形態における胴部5と下蓋6に用いた織
布10と同様の織布10を用い、口部7および遮光部材
4には、前記第1の実施形態における遮光部材4に用い
た基布13と同様の基布13を用いる。
【0025】以上の構成において、以下、その使用要領
について説明する。図7に示すように、口部7を開放す
るとともに、遮光部材4を上方へ起こし、フレキシブル
コンテナ1を吊り部材3により吊り下げて口部7をホッ
パーに被せる。このとき、フレキシブルコンテナ1の下
蓋6が地面とほぼ同じ高さになるように設定する。ま
た、遮光部材4の各遮光片16は連結具17により連結
していても、若しくは解放していてもよい。この状態で
内容物をホッパー、口部7を通してフレキシブルコンテ
ナ本体2内に充填する。充填後、口部7を閉じ紐8によ
り閉じ、吊り部材3をフォークリフトの爪に掛けて所望
箇所に運搬することができる。
【0026】内容物充填後のフレキシブルコンテナ1を
屋外で保管し、若しくは河川や海岸の護岸用として積み
置きしておく場合には、前記フレキシブルコンテナ1を
所定の場所に設置した後、図8に示すように、遮光部材
4を閉じ紐8による閉じ部の上方で折り返してスカート
状に下垂させ、胴部5の上端部から底部付近に至る部分
を、吊り部材3およびこの吊り部材3の胴部5に対する
取り付け強度が最も要求される補助部材9を用いた縫着
部と共に被覆することができる。このとき、遮光部材4
は連結具17により各遮光片16を連結したまま折り返
してもよいが、連結具17を分離して各遮光片16を解
放しておくことにより、仮に、フレキシブルコンテナ本
体2の胴部5が内容物の充填により膨らんでいても、遮
光部材4を容易に折り返し、下垂させて被覆することが
でき、被覆後、連結具17により隣接する遮光片16同
士を連結してスカート状の遮光部材4が形成することが
できる。このように遮光片16同士を連結具17で連結
することにより、裾部が風で捲れるのを防止することが
できる。
【0027】前記のように構成された本実施形態のフレ
キシブルコンテナ1によれば、フレキシブルコンテナ本
体2、吊り部材3およびこの吊り部材3の胴部5に対す
る取り付け部を遮光部材4により遮光して直射日光から
保護し、直射日光による強度劣化を低減することがで
き、したがって、耐久性を向上させることができる。こ
れにより、破袋、荷崩れ、吊り下げ移動時の落下などの
事故を防止して安全性を向上させることができる。ま
た、遮光部材4は切れ目15により複数枚の遮光片16
に分割しているので、直射日光の照射に伴う内部の高温
の空気を裾部に加えて切れ目15から外部の空気と入れ
替えることができるので、胴部5を構成する織布10の
熱劣化を低減することができる。
【0028】本実施形態の変形例として、隣接する遮光
片16の切れ目15の縁部同士で重なるようにしてもよ
い。また、切れ目15を利用して吊り部材3部分の遮光
片16を吊り部材3のループ状部に潜らせて下垂させ、
吊り部材3のループ状部を露出させることもできる。こ
の場合、吊り部材3のループ状部に耐紫外線に優れた材
料等を用いるのが好ましく、このような構成によれば、
遮光部材4を下垂させた状態で吊り部材3を利用して運
搬することができ、特に、フレキシブルコンテナ1を並
列配置する場合などにおいて、作業能率を向上させるこ
とができる。
【0029】次に、本発明の第3の実施形態について説
明する。図9は本発明の第3の実施形態に係るフレキシ
ブルコンテナを示し、内容物充填前の状態の概略斜視
図、図10は同フレキシブルコンテナを示し、内容物充
填後の状態の概略斜視図である。
【0030】本実施形態においては、図9および図10
に示すように、遮光部材4は遮光片21が複数枚(図示
例では4枚)、組み合わされて構成される。各遮光片2
1の基部がフレキシブルコンテナ本体2における胴部5
の上端周縁部と口部7との間に挟まれた状態で縫着され
るなどにより一体的に備えられている。各遮光片21は
隣接する遮光片21との軸心方向に沿う切れ目22とな
る縁部において重ねられ、隣接する遮光片16同士が裾
部において連結具17により分離可能に連結されるよう
になっている。この連結具17の一例として、一方の遮
光片21にテープ状の連結片18の基部が縫着などの手
段により取り付けられ、連結片18の先端部と他方の遮
光片21とにマジックテープと称する面ファスナ19、
20が取り付けられている。その他の構成については前
記第1の実施形態と同様であるので、同じ部分には同じ
符号を付してその説明を省略する。
【0031】本実施形態においては、遮光部材4が遮光
性を有する基布13により形成され、好ましくは口部7
も遮光性を有する基布13により形成され、遮光部材4
が上方へ起こされ、若しくは下方へ下垂されるようにな
っており、、下垂状態で胴部5の上端部から底部付近に
至る部分を、吊り部材3およびこの吊り部材3の胴部5
に対する取り付け強度が最も要求される縫着等による取
り付け部と共に被覆し得るように設定されている。
【0032】本実施形態における具体例について説明す
ると、フレキシブルコンテナ本体2の胴部5と下蓋6に
は、前記第1の実施形態における胴部5と下蓋6に用い
た織布10と同様の織布10を用い、口部7には、前記
第1の実施形態における口部7に用いた基布13と同様
の基布13を用い、遮光部材4には、前記第1の実施形
態における遮光部材4に用いた基布13と同様の基布1
3を用いる。
【0033】以上の構成において、以下、その使用要領
について説明する。図9に示すように、口部7を開放
し、遮光部材4を上方へ起こし、フレキシブルコンテナ
1を吊り部材3により吊り下げて口部7をホッパーに被
せる。このとき、フレキシブルコンテナ1の下蓋6が地
面とほぼ同じ高さになるように設定する。また、遮光部
材4の各遮光片21は連結具17により連結していて
も、若しくは解放していてもよい。この状態で内容物を
ホッパー、口部7を通してフレキシブルコンテナ本体2
内に充填する。充填後、口部7を閉じ紐8により閉じ、
吊り部材3をフォークリフトの爪に掛けて所望箇所に運
搬することができる。
【0034】内容物充填後のフレキシブルコンテナ1を
屋外で保管し、若しくは河川や海岸の護岸用として積み
置きしておく場合には、前記フレキシブルコンテナ1を
所定の場所に設置した後、図10に示すように、遮光部
材4をスカート状に下垂させ、胴部5の上端部から底部
付近に至る部分を、吊り部材3およびこの吊り部材3の
胴部5に対する取り付け強度が最も要求される補助部材
9を用いた縫着部と共に被覆することができる。このと
き、遮光部材4は連結具17により各遮光片21を連結
したまま下垂させてもよいが、連結具17を分離して各
遮光片21を解放しておくことにより、仮に、フレキシ
ブルコンテナ本体2の胴部5が内容物の充填により膨ら
んでいても、遮光部材4を容易に下垂させて被覆するこ
とができ、被覆後、連結具17により隣接する遮光片2
1同士を連結して切れ目22部を重ね合わせたスカート
状の遮光部材4を形成することができる。このように遮
光片21同士を連結具17で連結することにより、裾部
が風で捲れるのを防止することができる。
【0035】前記のように構成された本実施形態のフレ
キシブルコンテナ1によれば、フレキシブルコンテナ本
体2、吊り部材3およびこの吊り部材3の胴部5に対す
る取り付け部を遮光部材4により遮光して直射日光から
保護し、直射日光による強度劣化を低減することがで
き、したがって、耐久性を向上させることができる。こ
れにより、破袋、荷崩れ、吊り下げ移動時の落下などの
事故を防止して安全性を向上させることができる。ま
た、遮光部材4は切れ目22により複数枚の遮光片21
に分割しているので、直射日光の照射に伴い内部の高温
の空気を裾部に加えて切れ目22から外部の空気と入れ
替えることができるので、胴部5を構成する織布10の
熱劣化を低減することができる。
【0036】なお、前記各実施形態における遮光部材4
として、基布13に替えてフィルムを用いることもでき
る。また、連結具17として隣接する遮光片16におけ
る切れ目15部側の縁部、隣接する遮光片21における
切れ目22部側の縁部にアイレットを取り付け、これら
アイレット間を連結紐などにより分離可能に連結するよ
うにしてもよく、隣接する遮光片16同士、若しくは隣
接する遮光片21同士に取り付けた連結紐同士を分離可
能に連結するようにしてもよい。また、用途に応じてフ
レキシブルコンテナ本体2の胴部5、下蓋6についても
防水性を有する基布13により構成してもよい。また、
吊り部材3はループ状部と胴部5に対する取り付け部と
に分けて、互いに連結するようにしてもよい。また、吊
り部材3の胴部5に対する取り付け強度を補強する補助
部材9は胴部5の周囲を囲むように逢着等により取り付
けてもよい。更に、フレキシブルコンテナ本体2の型
式、形状も前記実施形態に限定されるものではない。こ
のほか、本発明は、その基本的技術思想を逸脱しない範
囲で種々設計変更することができる。
【0037】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、遮
光部材により少なくともフレキシブルコンテナ本体にお
ける胴部の上端部から底部付近に至る部分を少なくとも
吊り部材の前記胴部に対する取り付け部と共に被覆し、
直射日光から保護することができる。このように自身に
遮光機能を備えることにより、直射日光の照射による強
度劣化を低減することができる。したがって、耐久性を
向上させることができ、また、遮光性シートを被せるな
どの煩わしい作業が不要となって使用上の利便性を向上
させることができる。
【0038】また、遮光部材が基部側から裾部側の開放
周縁部に至るに従い、次第に拡開するように形成するこ
とにより、遮光部材の下垂作業を容易に行うことがで
き、しかも、遮光部材の内部の熱を外部に容易に逃がす
ことができる。
【0039】また、遮光部材を切れ目による複数枚の遮
光片から構成することにより、遮光部材の下垂作業を一
層容易に行うことができ、しかも、遮光部材の内部の熱
を外部に一層容易に逃がすことができる。
【0040】また、複数枚の遮光片を連結具により分離
可能に連結することにより、遮光片が風で捲れるのを防
止することができ、内外の通気性を確保しながら確実に
遮光することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係るフレキシブルコ
ンテナを示し、内容物充填前の状態の概略斜視図であ
る。
【図2】同フレキシブルコンテナを示し、内容物充填後
の状態の概略斜視図である。
【図3】同フレキシブルコンテナに用いる織布を示す一
部拡大平面図である。
【図4】図3のIV−IV線に沿う断面図である。
【図5】同フレキシブルコンテナに用いる基布を示す一
部破断拡大平面図である。
【図6】図5のVI−VI線に沿う断面図である。
【図7】本発明の第2の実施形態に係るフレキシブルコ
ンテナを示し、内容物充填前の状態の概略斜視図であ
る。
【図8】同フレキシブルコンテナを示し、内容物充填後
の状態の概略斜視図である。
【図9】本発明の第3の実施形態に係るフレキシブルコ
ンテナを示し、内容物充填前の状態の概略斜視図であ
る。
【図10】同フレキシブルコンテナを示し、内容物充填
後の状態の概略斜視図である。
【符号の説明】
1 フレキシブルコンテナ 2 フレキシブルコンテナ本体 3 吊り部材 4 遮光部材 5 胴部 6 下蓋 7 口部 9 補助部材 10 織布 11 経糸 12 緯糸 13 基布 14 ラミネートフィルム 15 切れ目 16 遮光片 17 連結具 21 遮光片 22 切れ目

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 合成樹脂製素材から成るフレキシブルコ
    ンテナ本体に合成樹脂製素材から成る遮光部材を、上方
    へ起こし、若しくは下垂させることができるように一体
    的に備え、前記遮光部材が下垂された状態で、少なくと
    も前記フレキシブルコンテナ本体における胴部の上端部
    から底部付近に至る部分を少なくとも吊り部材の前記胴
    部に対する取り付け部と共に被覆し得るように構成され
    たフレキシブルコンテナ。
  2. 【請求項2】 遮光部材が、一側端周縁部においてフレ
    キシブルコンテナ本体の胴部の上端周縁部に固着された
    請求項1記載のフレキシブルコンテナ。
  3. 【請求項3】 遮光部材が、フレキシブルコンテナ本体
    の口部から延長され、前記口部が閉じられた状態で、こ
    の閉じ部の上方から胴部側へ折り返されて下垂されるよ
    うに構成された請求項1記載のフレキシブルコンテナ。
  4. 【請求項4】 遮光部材が、基部側から裾部側の開放周
    縁部に至るに従い、次第に拡開するように形成された請
    求項1ないし3のいずれかに記載のフレキシブルコンテ
    ナ。
  5. 【請求項5】 遮光部材が、軸芯方向に沿う切れ目によ
    る複数枚の遮光片から成る請求項1ないし4のいずれか
    に記載のフレキシブルコンテナ。
  6. 【請求項6】 遮光片が切れ目の縁部で重なるように形
    成された請求項5記載のフレキシブルコンテナ。
  7. 【請求項7】 隣接する遮光片同士が連結具により分離
    可能に連結されるように構成された請求項5または6記
    載のフレキシブルコンテナ。
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