JP2002001470A - 粉体塗装ワイヤの製造方法および装置 - Google Patents

粉体塗装ワイヤの製造方法および装置

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JP2002001470A JP2000183415A JP2000183415A JP2002001470A JP 2002001470 A JP2002001470 A JP 2002001470A JP 2000183415 A JP2000183415 A JP 2000183415A JP 2000183415 A JP2000183415 A JP 2000183415A JP 2002001470 A JP2002001470 A JP 2002001470A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】ピンホールや塗膜内の空気混入がなく、表面が
平滑で長手方向での径差および円周方向での塗膜厚さの
バラツキの少ない塗装ワイヤを高い製造速度で製造する
ことができる方法と装置を提供する。 【解決手段】ワイヤの表面を粗面状にした後、そのワイ
ヤを加熱し、該加熱ワイヤに熱可塑性樹脂を付着させ溶
融しはじめた状態で塗装製品ワイヤ径よりも適度に大き
なダイス径を有する2段のダイスを通過させ、ワイヤ外
径とダイス穴の間隙に充填された塗装樹脂を圧着しごき
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は粉体塗装ワイヤの製
造方法と装置に関する。
【0002】
【従来の技術】金網、フェンス、ネット、籠マットなど
のワイヤ製品の材料として使用される鉄製または鋼製の
ワイヤ(以下ワイヤという)は耐食性が要求されること
が多い。たとえば、ワイヤやこれを加工した製品が海水
や潮風にさらされる場所に使用されたり、塩水流入河川
や酸性水河川といった厳しい腐食環境で使用された場
合、たとえば、護岸のための岩石を充填した籠マットや
蛇籠類であるような場合には、耐食性が不十分で、耐用
年数が短くなるからである。
【0003】この対策としてワイヤのの表面にZnめっ
きを施したり、Znよりも耐食性を増すためにZn−A
l合金めっきを施しすことが行われ、あるいは、めっき
なしまたはめっきしたうえでその表面に熱可塑性樹脂を
粉体塗装することが行われている。
【0004】ワイヤの表面に熱可塑性樹脂を粉体塗装す
るには、次の方法が考えられる。 1)ワイヤを洗浄ないし研摩し、静電吹付け塗装を行
い、ついで高周波加熱またはこれと雰囲気加熱を行い、
水冷する方法。 2)ワイヤを洗浄ないし研摩し、高周波加熱し、ついで
静電吹付け塗装を行い、雰囲気加熱し、水冷する方法。
【0005】しかし、1)の方法は、高周波加熱が急加
熱であるため、ワイヤの表面に付着した樹脂粉末間の空
気が膨張し外部に放出される前に樹脂が溶融して塗膜が
形成され、その塗膜内に空気が包まれてしまったり、空
気が放出されてもその箇所がピンホールの原因となる。
しかも、空気の塗膜内への内包は、製造ライン速度を上
げるべく急加熱にすると顕著となり、したがつて、1)
の方法では、耐食性性能と外観がよいものが得られない
問題がある。
【0006】2)の方法は、樹脂塗料が加熱溶融される
際にすでにワイヤが予熱されているため、塗膜内への空
気の混入はほとんど起こらない。しかし、被塗装物とし
てのワイヤが前段で加熱されているため、吹き付けられ
てワイヤに接触した樹脂粉末が円周方向にスムーズに回
り込まず、吹付け部位で溶着してしまいやすい。このた
め、ワイヤ表面への塗料の付着調整が難しく、円周方向
での塗膜の均一性が得られないという問題がある。
【0007】また、1)、2)の方法においては、塗膜
の良否はワイヤに付着した粉体の溶融−自然流動に依存
している。したがって、平滑な塗膜を形成するために
は、所定温度に加熱保持することが一般的である。これ
を能率化するには加熱温度を高くすることが1つの方法
であるが、温度を高くしすぎると粉体塗料が熱分解ある
いは劣化するため、これらが生じない温度を設定し保持
することが必要である。
【0008】しかし、これは塗料樹脂の物性により決定
されるため、製造速度を上げるには加熱保持時間に比例
してラインでの加熱炉長を長くする必要がある。また加
熱領域ではワイヤ表面は他物と非接触でなければならな
いから、加熱炉長が長くなれば管理が困難になる。した
がって、1)、2)の方法で製造速度を上げるために
は、保持時間に合わせてラインを設計するか、ラインに
合わせて製造速度を決定するほかなく、自由度が乏し
く、調整が困難であった。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明は前記のような
問題点を解消するためになされたもので、その目的とす
るところは、ピンホールや塗膜内の空気混入がなく、表
面が平滑で長手方向での径差および円周方向での塗膜厚
さのバラツキの少ない塗装ワイヤを高い製造速度で製造
することができる方法と装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本発明は、ワイヤの表面を粗面状にした後、そのワイヤ
を加熱し、該加熱ワイヤに熱可塑性樹脂を付着させ溶融
しはじめた状態で塗装製品ワイヤ径よりも適度に大きな
ダイス径を有する2段のダイスを通過させ、ワイヤ外径
とダイス穴の間隙に充填された塗装樹脂同士を圧着しご
きし、ついで冷却することを特徴としている。
【0011】また、本発明の他の特徴は、ワイヤの供給
側から巻取り側の走行ラインに、エアショットブラスト
と高周波加熱炉と熱可塑性樹脂粉末槽と圧着しごき装置
および冷却装置を順次に配してなり、前記圧着しごき装
置が、ホルダ内に、熱可塑性樹脂粉末槽を通過する間に
付着し溶融を開始した樹脂層をワイヤに圧着しつつしご
く第1段ダイスと、これよりもダイス穴径が相対的に小
さい第2段ダイスとを配したことにある。好適には、上
流側の第1ダイスのダイス径d1と下流側の第2ダイス
のダイス径d2の比(d1/d2)が1.02〜1.0
5である。
【0012】本発明において、「ワイヤ」は耐食性めっ
きを表面に施したもののほか、耐食性めっきを表面に施
さないものを含んでいる。なお、本発明における「ワイ
ヤ」は、材料としての鉄線、鋼線が基本であるが、それ
らを捻りあわせたり、撚合したり、編成したりしたロー
プ状のものや金網類も含むものである。
【0013】
【発明の実施の形態】以下本発明の実施例を添付図面を
参照して説明する。図1は本発明による粉体塗装ワイヤ
の製造方法と装置の概要を示しており、4はサプライヤ
ー、5はキャプスタン、6は表面処理装置、7は加熱装
置、8は熱可塑性樹脂粉末槽、9は圧着しごき装置、1
0は冷却装置、11は引取りキャプスタン、12は巻取
り機であり、これら装置が直列に配置されている。
【0014】1は塗装対象のワイヤであり、所望の径た
とえば1.0〜10.0mmの範囲から選択される鉄線
あるいは鋼線が用いられる。ワイヤ1は表面にめっき層
を有しているものを含んでいる。そのめっき層はたとえ
ばZnめっき層、Zn−Al合金めっき層などが挙げら
れる。
【0015】Zn−Al合金めっき層の場合、好適に
は、Al濃度6.0〜12.0%を有している。それ
は、めっきの耐食性と、加工性すなわち、樹脂被覆した
後に編網にしたり撚り合わせたりする加工の際のめっき
層の剥離や亀裂の発生を防止するためであり、Al濃度
は6.0%が最低限必要であるからである。上限を1
2.0%としたのは、これ以上の濃度では耐食性は良好
であるものの、加工性が低下するからである。Zn−A
l合金めっき層の厚みは、一般に30〜90μmが好ま
しい。
【0016】本発明は、まず、前記ワイヤ1を走行させ
ながら表面処理装置6によりワイヤ表面(めっき表面)
を粗面化し、図2のように細かい凹凸の梨子地状面aを
得るもので、表面処理装置6はエアショットブラスト装
置が好適である。この粗面化は、ワイヤ表面(めっき表
面)と塗装樹脂との強固な密着性を得るためであり、エ
アショットブラストを用いた理由は、表面を研摩するこ
とと凹凸をつけるためである。かかるエアショットブラ
ストは、具体的には、アルミナ粉など硬質セラミック製
の研削材を圧縮エアを媒体として噴射しワイヤ表面(め
っき表面)に衝突させることにより行われる。
【0017】より具体的には、ワイヤ(めっきワイヤを
含む以下同じ)1を閉鎖断面の通路を挿通して移動させ
ながら、閉鎖断面の通路壁に円周を3等分ないし5等分
した位置に装着したノズル60により3方向ないし5方
向から硬質セラミック製の研削材61をブラストすれば
よい。エアブラスト条件は、たとえば、エア圧0.4M
Pa、流量2.5Nm3/min、研摩材粒度#80〜
120などとすればよい。
【0018】図3は表面処理装置6を通過した状態を示
しており、(a)はめっきなしワイヤの場合、(b)は
めっきワイヤの場合を示している。ここではめっきはZ
n−Al合金めっきであり、合金めっき層2と、これと
ワイヤ母地表面間のFe−Zn−Al合金層2’からな
っている。
【0019】以上のようにエアショットブラストにより
ワイヤ表面(めっき表面)に梨子地状面aを施したワイ
ヤ1は、続いて加熱装置7により加熱される。この加熱
工程は、雰囲気加熱では熱媒体が雰囲気であるため加熱
時間が長くなるので、効率のよい高周波加熱が好適であ
る。
【0020】具体的には、高周波加熱炉中を前記ワイヤ
1を走行させながら、ワイヤ表面温度が280〜300
℃の範囲内となるように高周波を印加する。表面温度が
280℃以下では次工程で樹脂を塗布しても効率よく溶
融しないため不可であり、300℃以上では樹脂が熱分
解を起こして劣化するため適当でない。こうした高周波
加熱を行なうことにより、ワイヤ1は表層が加熱され、
それが内部に熱拡散して均一な加熱状態となる。
【0021】ついで、加熱されたワイヤ1は、熱可塑性
樹脂粉末槽8と圧着しごき装置9を通過し、表面が平滑
で塗膜にピンホールがなく空気を含まない塗装が行われ
る。熱可塑性樹脂粉末槽8はボックス80に熱可塑性樹
脂粉30を収容したもので、圧着しごき装置9は、ボッ
クス80の出口側に直結あるいは樹脂の溶融時間をとる
ために適度の距離をおいて配した筒状のホルダ90内
に、2段のダイス9a,9bを相互に適度の距離をおい
て並べたものである。
【0022】熱可塑性樹脂は種々のものを使用すること
ができるが、好適には熱可塑性ポリエステル樹脂であ
る。これは本発明者の知見した結果である。すなわち、
熱可塑性ポリエステル樹脂、エポキシ樹脂、塩化ビニー
ル、ナイロン、ポリエチレンなどの樹脂について、屋外
耐久性、絶縁耐力、耐衝撃性、耐寒性、接着力、耐酸
性、耐水性、ガスバリア性を実験した。その結果、熱可
塑性ポリエステル樹脂は最も上記特性が優秀であり、特
に耐侯性にすぐれ、長期の屋外使用での劣化がなく、ま
ためっき層との密着性が高く、傷がついてもその箇所か
らの腐食の拡がりが小さいため、すぐれた耐食性を持っ
ていることがわかったからである。
【0023】熱可塑性ポリエステル樹脂は、代表的には
飽和ポリエステル樹脂、すなわち、イソフタレル酸成分
が8〜20モル%を含み、固有粘度0.7〜1.0の結
晶性の熱可塑性ポリエチレンイソフタレート共重合体か
らなるものが用いられる。イソフタレル酸成分が8%未
満では密着性が損なわれ、20%を越えると結晶性が低
下する。粘度を限定したのは、結晶性の進行を抑制しつ
つ良好な流動性によってめっき層の表面を被覆するには
高い分子量の重合体であることが必要だからである。
【0024】熱可塑性樹脂粉30中を加熱直後のワイヤ
1が通過することにより、熱可塑性樹脂粉30はエアシ
ョットブラストによる梨子地面aの上に付着し、これに
接する樹脂粉末が加熱により溶融され、さらにその熱が
外層の樹脂粉末に伝播して半溶融状態となる。そして、
第1段ダイス9aに至る間に樹脂の溶融が進行し、第1
段ダイス9aと第2段ダイス9bを順次通過することに
より2段階で圧着しごきされる。したがって、前記高周
波加熱炉は、第1段のダイス9aに達するまでに熱可塑
性樹脂粉30が溶融し始めるように出力を設定、調整す
る。
【0025】前記2段のダイス9a,9bは鋼製、焼結
合金製など任意であるが、図4のように下流方向にテー
パー状にすぼまった導入部90と、主部(ダイス穴部)
91と、下流方向に拡大した出口部92とを有してい
る。
【0026】いずれも、主部91の寸法すなわち、第1
段ダイス(上流側)9aのダイス穴径d1と第2ダイス
(下流側)9bのダイス穴径d2は、いずれもワイヤ径
dおよび製品としての塗装ワイヤ径Dよりも適度に大き
くなければならない。その理由は、本発明は、ダイス穴
径d1,d2を塗装ワイヤ径Dよりも適度に大きくする
ことにより、ワイヤ1と主部91との間に溶融樹脂を入
りませ、樹脂同士での圧着しごき効果を発揮させるから
である。
【0027】基本的には、ワイヤ1の線径と塗膜厚さに
より第2段ダイス9bのダイス穴径d2を選定し、それ
により塗装ワイヤの線径が決定される。そして、第2段
ダイス9bのダイス穴径d2に対して第1段ダイス9a
のダイス穴径d1を設定する。 ダイス穴径d2と塗装
ワイヤ径Dの関係は、d2/D=1.02〜1.22と
し、ワイヤ径が細いほどd2/Dの値を大きくすること
が好ましい。ダイス穴径d1と塗装ワイヤ径Dの関係
は、ワイヤ径が3.0〜6.0mm、塗膜厚みが80〜
90μmの場合、d1/D=1.05〜1.28とし、
ワイヤ径が細いほどd1/Dの値を大きくすることが好
ましい。
【0028】ダイス穴径d1はダイス穴径d2よりも相
対的に大きく、d2/d1は1.02〜1.05とする
ことが好ましい。
【0029】塗膜厚みが80〜90μmの場合の、ワイ
ヤ径dと塗装ワイヤ径Dとダイス穴径d1,d2の具体
例を示すと表1のとおりである。この例ではダイス穴径
d1をダイス穴径d2より0.2mmφ程度大きくして
いる。
【0030】
【表1】
【0031】上記のような条件にて2段のダイス9a,
9bを配し、熱可塑性樹脂粉30中を通過したワイヤ1
を通過させれば、図4のように、溶融をはじめた(また
平滑になっていない)樹脂3’がワイヤ1の移動に伴っ
てワイヤ1の外周と第1段ダイス9aのすき間すなわち
導入部90から主部91にかけて充填され、樹脂同士で
ワイヤ1の表面の塗膜をしごいて平滑にする。そして、
導入部90が次第に細くなっているため、前記主部91
内周の樹脂3’がワイヤ中心方向に圧力をかけ、塗膜が
ワイヤ1に圧着される。また、ワイヤ1は充填される樹
脂3’による調心作用で主部91の中心に位置される。
図5(a)は第1段ダイス9aを通過したワイヤの状態
を示している。
【0032】こうして第1段ダイス9aを通過した粗塗
装ワイヤ1’は、続いて第2段ダイス9bを通過し、こ
のときにも塗膜樹脂3”がワイヤ1の移動に伴ってワイ
ヤ1の外周と導入部90から主部91にかけて充填さ
れ、樹脂同士でワイヤ1の表面の塗膜をしごいて平滑に
するとともに、主部91内周の樹脂がワイヤ中心方向に
圧力をかけ、塗膜がワイヤ1に圧着され、そのため、樹
脂の下層部分は梨子地状面aにくさびのように強固に密
着する。
【0033】この第2段ダイス9bでの圧着しごきによ
り塗膜は所定の厚さに仕上げられ、したがって、図5
(b)のように円周方向の塗膜厚みが均一になり、偏肉
比すなわち最大厚みと最小厚みの比が2.0以内でかつ
長手方向での線径(塗膜を含めた径)のバラツキの少な
い樹脂塗膜3を有する塗装ワイヤとなり、下流のオーバ
ーフロー式の水冷槽からなる冷却装置10で冷却されて
製品となる。
【0034】ダイスとして1段だけを用いた場合には、
圧着しごき効果はあるものの、下流側への余剰樹脂の持
出しを防止することができず、その結果、長手方向で節
のように部分的に太い領域が発生する不都合が生じた
り、塗膜厚が仕様よりも太くなってしまう不具合が生ず
る。そこで本発明は、2段ダイス9a,9bとし、第1
段ダイス9aで下流への余剰樹脂の持出しを許容しつ
つ、軽く圧着しごきを行い、第2段ダイス9bで仕上げ
の圧着しごきを行なうのである。
【0035】第2段ダイス9aのダイス穴径d2を前記
範囲よりも小さくすると、ワイヤ表面の樹脂が削られす
ぎ、ワイヤ表面が露出してしまうため不可である。逆に
前記範囲より大きくすると、圧着しごき効果がなく樹脂
がそのまま素通りしてしまうか、主部91と塗装された
ワイヤとのすき間にある樹脂が第2段ダイス9aの下流
へと持ち出されてしまい、前記したように不良が発生す
る。
【0036】また、第1段ダイス9aのダイス穴径d1
を第2段ダイス9aのダイス穴径d2に対して前記範囲
にするのは、d2/d1を1.05より大きくすると、
圧着しごき効果がなくなり、1.02より小さくする
と、第1段ダイス9aでの圧着しごきが強すぎるため、
第2段ダイス9aにおいて前記したワイヤ1とダイス穴
91間への樹脂の充填ができず、塗装樹脂の表面が削り
とられてワイヤが露出するからである。
【0037】前記2段のダイス9a,9bの温度は、樹
脂の融点よりも約40〜80℃低い温度に保持すること
が好ましい。その理由は、ダイス温度が常温であった場
合には、これに前記のようにダイス内に充填されている
樹脂3’,3”が固まってしまい、圧着しごき効果が高
くなりすぎるためである。逆にダイス温度が融点付近で
あると、ダイス内に充填されている樹脂3’,3”の粘
性が低下し、圧着しごき効果が低下するからである。
【0038】ワイヤ1が持ちこむ熱量は加熱装置の加熱
温度と線速により決定され、持ちこむ熱量がダイスおよ
びホルダ90を通しての放熱による冷却と等しい場合に
は2段のダイス9a,9bの配置位置を適切に設定すれ
ばよいが、等しくない場合もあるので、好ましくはダイ
ス9a,9bを外部の温度制御手段92により操業中樹
脂の融点よりも約40〜80℃低い温度に保たれるよう
に加熱あるいは冷却する。
【0039】温度制御手段92は任意であり、たとえば
ホルダ90にパイプを巻き付け、それに冷却水または温
水を選択的に通水させることが挙げられる。持込み熱量
が少ない場合には、ホルダ90を断熱材で覆って放熱を
減少させたり、ヒータを装着して100〜150℃程度
に保温したりすればよい。
【0040】なお、ワイヤがめっきワイヤとりわけZn
−Al合金めっきである場合、この慣用の溶融めっき方
式で行なえばよい。すなわち、Znめっき浴とAlめっ
き浴を直列状に配して線条体本体1を順次それらの浴中
を通し、その後合金化処理を行なう2槽式、あるいは、
ZnとAlを混合した浴中にワイヤを通したのち合金化
処理する1槽式のいずれでもよい。めっき条件は通常の
ものでよく、たとえば、浴温435〜460℃、線速2
0〜30m/minなどに設定して行なえばよいが、耐
食性と加工性の双方の特性を満たすために浴中のAl濃
度は5〜12%とすることが好ましい。
【0041】このようなめっきワイヤを使用することに
より、Zn−AL合金めっき層によるすぐれた耐食性
と、めっき層と密着性のよい外層の熱可塑性ポリエステ
ル樹脂層の耐食性との相乗効果により、きわめて良好な
耐食性を有する。すなわち、ワイヤは表面にアルミ濃度
が6.0〜12.0%のZn−Al合金めっき層を有し
ているため耐食性にすぐれ、さらにこのZn−Al合金
めっき層の上の熱可塑性ポリエステル樹脂層が2段ダイ
スによる圧着しごきを用いた粉体塗装法で施されている
ので、平滑で均一な厚さとなり、強固な密着性によりZ
n−Al合金めっき層と一体化し、すぐれた耐侯性と強
固な密着性の劣化が少ない。したがって、傷がついても
その箇所からの腐食の拡がりを抑止することができるも
のである。
【0042】なお、実施例は1本のワイヤを塗装する場
合に限られず、複数本のワイヤを並列上に送って塗装す
る場合を含んでいる。この場合、表面処理装置6と圧着
しごき装置9は各ワイヤの走行経路ごとに設ける。
【0043】
【実施例】鉄線に1槽式によりZn−Al合金めっきを
施し、3.2mm、4.0mm、5.0mmおよび6.
0mmの4種類のワイヤを得た。Zn−Al合金めっき
の条件は、Al濃度10%、浴温440℃、線速25m
/minとした。次に、上記Zn−Al合金めっきワイ
ヤに塗膜厚み80μmの飽和ポリエステル樹脂塗装をイ
ンラインで連続的に施した。
【0044】第1工程として、粒度#120のアルミナ
粉を使用してエアショットブラストを行なった。エアブ
ラスト条件は、エア圧:0.4MPa、流量:25Nm
3/min、3方向とした。これにより表面粗度15μm
の梨子地状面を得た。
【0045】加熱装置として高周波加熱炉を使用し、出
口温度(ワイヤ表面温度)が290℃となるように温度
を設定した。飽和ポリエステル樹脂としては、イソフタ
レル酸成分が15モル%共重合した固有粘度0.9のポ
リエチレンイソテレフタレート重合体(平均粒径130
μm)の粉末(融点240℃)を使用した。これを長さ
0.3mの槽に収容し、槽の出口側から樹脂の溶融に十
分な距離をおいて直径50mmの筒状ホルダを配し、こ
の中に第1段ダイスと第2段ダイスを相互に40mmの
間隔をおいて配した。第1段ダイスと第2段ダイスは表
2の仕様とした。線速は40m/minとした。
【0046】筒状ホルダにパイプを巻き付けた温度制御
手段により、操業中、第1段ダイスと第2段ダイスが樹
脂の融点より60℃低い温度となるように制御した。筒
状ホルダの下流に20℃の水を満たした水槽を設け、こ
れに塗装ワイヤを通過させ、巻き取った。
【0047】
【表2】
【0048】以上の工程により得られた塗装ワイヤは、
各ワイヤ径とも、表面粗さ5.1μm(JIS B06
51 触診式表面粗さ測定器による)以下、長手方向の
径差が0.03mm以下、塗膜偏肉比が1.6以下であ
った。塗膜を目視したところピンホールは皆無(0/1
0m)であり、クロス断面観察を行なった結果、塗膜の
空隙は0か所であった。しかも、製造速度は40m/m
inである。
【0049】比較のため、直径5.0mmのワイヤにつ
ついて、ダイスをダイス穴径5.4mmの1段ダイスの
みとし、前記条件にて塗装ワイヤを製造した。その結
果、表面粗さ1.9μm、長手方向の径差が0.15m
m、塗膜偏肉比が1.9で、本発明よりも大幅に劣って
いた。
【0050】得られた塗装ワイヤ(ワイヤ径5.0m
m)を性能試験した。 塩水噴霧試験:試験期間3000時間とした。その結
果、白錆および膨れはまったくなく健全な状態であっ
た。 野外暴露試験:サンプルについて試験前に被覆にクロス
カットの傷を入れ、それらを海岸から20mの位置にサ
ンプルを配し、1年間暴露した。その結果、サンプルは
外観は光沢を維持し、めっきとの密着性が保持され、Z
n−Al合金めっきには異常が生じていなかった。以上
の点から、本発明の塗装ワイヤは高い耐侯性と良好な密
着性によりすくれた耐食性が得られることがわかる。
【0051】加工性を見るため、被覆を削らないサンプ
ルにつき、ワイヤ径にて曲げを施し、ついで、曲げ部分
を樹脂に埋込み、長手方向に沿って半割し、断面観察を
行なった。その結果、サンプルは曲げ部の外側のめっき
表面にもまったく亀裂が入っていなかった。これはZn
−Al合金めっきであること、樹脂の溶融加熱のための
熱処理が適切であること、樹脂の密着性が良好であるこ
とによることは明らかである。
【0052】
【発明の効果】以上説明した本発明の請求項1によると
きには、ワイヤの表面を粗面状にした後、そのワイヤを
加熱し、該加熱ワイヤに熱可塑性樹脂を付着させ溶融し
はじめた状態で塗装製品ワイヤ径よりも適度に大きなダ
イス径を有する2段のダイスを通過させ、ワイヤ外径と
ダイス穴の間隙に充填された塗装樹脂を圧着しごきする
ので、かかる2段階圧着しごきにより、表面が平滑で、
塗膜にピンホールや空気を含まず、長手方向での径が均
一でかつまた偏肉比の小さい高品質の塗装ワイヤを高い
製造速度で製造することができ、また設備長も短くする
ことができるというすぐれた効果が得られる。
【0053】請求項2によれば、ワイヤが耐食めっきを
有しているので、ワイヤ自体の耐食性と密着性がよくピ
ンホールや空気を含まない塗膜との相乗作用により、河
川水や海水など腐食環境の厳しい場所においても十分な
耐食性を発揮することができるというすぐれた効果が得
られる。
【0054】請求項3によれば、上流側の第1ダイスの
ダイス穴径d1と下流側の第2ダイスのダイス穴径d2
の比(d1/d2)が1.02〜1.05であるため、
下流側の第2ダイスにほど好い量の樹脂を供給してワイ
ヤとダイス間に充填させ、上流側の軽い圧着しごきと下
流側の仕上げ圧着しごきとによって、密着性がよく、長
手方向での径が均一でかつまた偏肉比の小さい塗膜を形
成できるというすぐれた効果が得られる。
【0055】請求項4によれば、高周波加熱によりワイ
ヤを急速加熱するため、ワイヤがめっき付きである場合
に、表面の酸化皮膜の生成の心配がなく、かつ短時間の
加熱てあるため熱による樹脂の劣化がないため、剥離や
膨れも生じず、すぐれた耐久性を長期にわたって維持す
ることができるというすぐれた効果が得られる。
【0056】請求項5によれば、表面が平滑で、塗膜に
ピンホールや空気を含まず、長手方向での径が均一でか
つまた偏肉比の小さい高品質の塗装ワイヤを高い製造速
度で製造することができる構造が簡単で設備長も短い装
置を提供できるというすぐれた効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による粉体塗装ワイヤの製造方法と装置
を模式的に示す断面図である。
【図2】表面処理工程を終えたワイヤの状態を示す側面
図である。
【図3】(a)は表面処理工程を終えためっきなしワイ
ヤの拡大断面図、(b)は表面処理工程を終えためっき
付きワイヤの拡大断面図である。
【図4】圧着しごき装置とこれによる圧着しごき状態を
示す断面図である。
【図5】(a)は第1段ダイスの通過直後の状態を示す
断面図、(b)は第2段ダイスの通過直後の状態を示す
断面図である。
【符号の説明】
1 ワイヤ 2 耐食めっき層 3 熱可塑性樹脂塗膜 6 表面処理装置 7 加熱装置 8 熱可塑性樹脂粉末槽 9 圧着しごき装置 9a 第1段ダイス 9b 第2段ダイス 90 ホルダ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B05D 1/18 B05D 1/18 4K044 3/02 3/02 F 7/24 301 7/24 301A C23C 28/00 C23C 28/00 Z D07B 7/14 D07B 7/14 Fターム(参考) 3B153 AA45 CC13 CC15 CC21 CC22 CC26 CC52 DD23 DD29 DD30 DD34 FF50 GG07 GG13 4D075 AB15 DA01 DB01 4E070 AA01 AC01 BG01 BG06 BG15 4F040 AA26 AB04 BA42 BA47 CC02 4F042 AA23 AB03 DA04 DA09 DD12 4K044 AA02 AB04 BA10 BA21 BB01 BB02 BB03 BB17 BC02 CA07 CA11 CA23 CA25 CA62 CA71

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ワイヤの表面を粗面状にした後、そのワイ
    ヤを加熱し、該加熱ワイヤに熱可塑性樹脂を付着させ溶
    融しはじめた状態で塗装製品ワイヤ径よりも適度に大き
    なダイス径を有する2段のダイスを通過させ、ワイヤ外
    径とダイス穴の間隙に充填された塗装樹脂を圧着しごき
    することを特徴とする粉体塗装ワイヤの製造方法。
  2. 【請求項2】ワイヤが表面に耐食性めっきを有している
    ものを含む請求項1に記載の粉体塗装ワイヤの製造方
    法。
  3. 【請求項3】上流側の第1ダイスのダイス穴径d1と下
    流側の第2ダイスのダイス穴径d2の比(d1/d2)
    が1.02〜1.05である請求項1または2に記載の
    粉体塗装ワイヤの製造方法。
  4. 【請求項4】ワイヤの加熱を高周波加熱で行なう請求項
    1ないし3のいずれかに記載の粉体塗装ワイヤの製造方
    法。
  5. 【請求項5】ワイヤの供給側から巻取り側の走行ライン
    に、エアショットブラスト6と高周波加熱炉7と熱可塑
    性樹脂粉末槽8と圧着しごき装置9および冷却装置10
    を順次に配してなり、前記圧着しごき装置9が、ホルダ
    90内に、熱可塑性樹脂粉末槽8を通過する間に付着し
    溶融を開始した樹脂層をワイヤ1に圧着しつつしごく第
    1段ダイス9aとこれよりもダイス穴径が相対的に小さ
    い第2段ダイス9bとを配していることを特徴とする粉
    体塗装ワイヤの製造装置。
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