JP2002000045A - コンバイン等のアクセル制御装置 - Google Patents

コンバイン等のアクセル制御装置

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JP2002000045A
JP2002000045A JP2000184844A JP2000184844A JP2002000045A JP 2002000045 A JP2002000045 A JP 2002000045A JP 2000184844 A JP2000184844 A JP 2000184844A JP 2000184844 A JP2000184844 A JP 2000184844A JP 2002000045 A JP2002000045 A JP 2002000045A
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cutting
sensor
lever
accelerator
control
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JP2000184844A
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Shinji Ninomiya
伸治 二宮
Hiroki Matsuzawa
宏樹 松沢
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Iseki and Co Ltd
Iseki Agricultural Machinery Mfg Co Ltd
Original Assignee
Iseki and Co Ltd
Iseki Agricultural Machinery Mfg Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】アクセルレバーの自動操作により、作業負荷が
大きいときでもエンジン回転数の変動を少なくして、極
力、定格回転数の領域内に保持させる。 【解決手段】アクセルレバー1によりエンジン回転数を
調節可能なコンバイン等において、脱穀装置2の無負荷
駆動時にエンジン回転数が定格回転数となるようアクセ
ルレバー1を調節設定しているときに、刈り取り搬送さ
れる穀稈の有無を検出する穀稈センサ4の検出によりア
クセルレバー1を所定量増加側へ変更調節し、一定時間
又は一定距離走行後に定格回転数へ復帰させるようにす
ると共に、畦際刈り,倒伏刈り,湿田刈りの各刈取モー
ドを検出するモード検出手段5を設け、この各モードで
の作業時のアクセルレバー1による定格回転数の調節
を、この回転数の領域幅内の下限付近に設定することを
特徴とするアクセル制御装置の構成とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、コンバイン等の
アクセル制御装置に関し、アクセルレバーの自動又は手
動操作によりエンジン回転数を調節制御するもの等の分
野に属する。
【0002】
【従来の技術】従来では、アクセルレバーによりエンジ
ン回転数を調節するコンバイン等において、脱穀装置の
無負荷駆動時にエンジン回転数が定格回転数となるよう
アクセルレバーを調節設定しているものが一般的であっ
た。なお、このようにアクセルレバーを調節設定してい
るものにおいて、畦際,倒伏,湿田等における刈取作業
時に、これら変化の大きい作業条件であってもエンジン
回転数は一定の領域幅を有する定格回転数の領域幅内で
大雑把に調節設定されているものが一般的であった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、脱穀装置の無
負荷駆動時にエンジン回転数が定格回転数となるようア
クセルレバーを調節設定いるものでは、脱穀作業時にお
ける処理量の多少による負荷の増減や走行時における土
壌面の硬軟による負荷の増減等によってエンジン回転数
が大きく変動し、オペレータの作業フィーリングやアク
セル制御性能が低下するという難点があった。なお、前
記の如くアクセルレバーを調節設定しているものにおい
て、畦際,倒伏,湿田等における刈取作業では被脱穀物
の含水率が高くなると共に濡れている場合が多く、この
とき、エンジン回転数が定格回転数の領域幅内の上限と
なっていれば脱ぷ等による品質低下及び性能低下の恐れ
がある。
【0004】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、アク
セルレバー1によりエンジン回転数を調節可能なコンバ
イン等において、脱穀装置2の無負荷駆動時にエンジン
回転数が定格回転数となるようアクセルレバー1を調節
設定しているときに、刈取装置3によって刈り取り搬送
される穀稈の有無を検出する穀稈センサ4の検出により
アクセルレバー1を所定量増加側へ変更調節すると共
に、一定時間又は一定距離走行後に前記定格回転数へ復
帰させることを特徴とするアクセル制御装置の構成とす
る。
【0005】請求項2の発明は、アクセルレバー1によ
りエンジン回転数を調節可能なコンバイン等において、
畦際刈り,倒伏刈り,湿田刈りの各刈取モードを検出す
るモード検出手段5を設けると共に、この各モードにお
ける刈取作業時のアクセルレバー1による定格回転数の
調節を、この回転数の領域幅内の下限付近に設定するこ
とを特徴とする請求項1記載のアクセル制御装置の構成
とする。
【0006】
【作用】請求項1の発明では、上記構成により、コンバ
インの作業時において、脱穀装置2の無負荷駆動時にア
クセルレバー1によりエンジン回転数を定格回転数とな
るよう調節設定を行い、刈取装置3によって刈り取られ
脱穀装置2へ搬送される穀稈を穀稈センサ4により検出
したときは、この時点で前以てアクセルレバー1によっ
てエンジン回転数を所定量増加側へ変更調節することに
より、脱穀負荷の増大によるエンジン回転数の大幅な低
下を小幅に抑えることができると共に、一定時間又は一
定距離の走行後に負荷変動の安定を待って再び定格回転
数へ復帰させるよう制御を行う。
【0007】請求項2の発明では、上記構成により、コ
ンバインの作業時において、モード検出手段5により、
畦際での刈取作業を行う畦際刈り、倒伏状態での刈取作
業を行う倒伏刈り、湿田での刈取作業を行う湿田刈りに
よる各刈取モードを検出し、この各刈取モードおける刈
取作業時にアクセルレバー1による定格回転数の調節
を、この回転数の領域幅、例えば2600〜2800r
pmの下限付近、つまり2600rpmに設定させるよ
う制御を行う。
【0008】
【発明の効果】請求項1の発明では、上記作用の如く、
コンバインの作業時において、穀稈センサ4により刈取
搬送穀稈を検出したときは、脱穀装置2の負荷が増大し
てエンジン回転数が定格回転数から低下することが予測
されるから、このときアクセルレバー1を所定量増加側
へ変更調節を行うと共に、一定時間又は一定距離の走行
後に負荷変動の安定を待って再び定格回転数へ復帰させ
るよう制御を行うことにより、従来のように、脱穀作業
時における処理量の多少による負荷の増減に伴ってエン
ジン回転数が大きく変動するようなことがなく、アクセ
ル制御時における制御性能の向上及びオペレータの作業
フィーリングの向上を図ることができる。
【0009】請求項2の発明では、上記作用の如く、コ
ンバインの作業時において、モード検出手段5により畦
際刈り,倒伏刈り,湿田刈りの各刈取モードを検出した
ときは、この各刈取モードにおける刈取作業時にエンジ
ン回転数をアクセルレバー1により定格回転数の領域幅
内の下限付近に調節設定することにより、従来のよう
に、定格回転数の領域幅内における大雑把な調節設定時
において、各刈取モードでの被脱穀物の含水率が高く且
つ濡れている場合が多いために生じる脱ぷ等による品質
及び性能低下を防止できると共に、アクセル制御時にお
ける制御性能の向上及びオペレータの作業フィーリング
の向上を図ることができる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下に、この発明の実施例をコン
バインについて図面に基づき説明する。図19はコンバ
インの全体構成を示すもので、車台6の下部側に土壌面
を走行する左右一対の走行クローラ7を有する走行装置
8を配設し、該車台6上にはフィードチェン9に挟持搬
送して供給される穀稈を脱穀し、この脱穀された穀粒を
選別回収して一時貯留するグレンタンク10と、このタ
ンク10に貯留された穀粒を機外へ排出する排穀オーガ
11を備えた脱穀装置2を載置構成している。
【0011】該脱穀装置2の前方に、前側から未刈穀稈
を分草する分草体12と、分草した穀稈を引き起こす引
起部13と、引き起こした穀稈を刈り取る刈刃部14
と、この刈り取った穀稈を掻き込むと共に扱深さを調節
し該フィードチェン9へ供給する調節搬送部15等を有
する刈取装置3を、油圧駆動による伸縮シリンダ16に
より土壌面に対して昇降自在なるよう該車台6の前端部
へ懸架構成している。
【0012】該刈取装置3の一側にコンバインの操作制
御を行う操作装置18と、この操作のための操作席19
を設け、この操作席19の後方側に前記グレンタンク1
0を配置すると共に下方側にエンジン20を搭載し、該
操作装置18と操作席19を覆うキャビン21を配設す
る。これらの脱穀装置2,刈取装置3,走行装置8,操
作装置18,エンジン20,キャビン21等によってコ
ンバインの車体22を構成している。
【0013】該走行装置8は、図13に示す如く、前記
車台6の前端部に装架した走行用のミッションケース2
3に内装したギヤ伝動経路に、油圧作動により爪24a
を噛合接続して伝動させる左右の操向クラッチ24と、
この操向クラッチ24の切り状態から更に制動を行う左
右の操向ブレーキ25とを配設し、その伝動経路終段の
駆動輪26により前記左右の走行クローラ7へ動力を伝
達させると共に、この伝動経路の適宜位置に車速を検出
する車速センサ27を配設して構成させる。
【0014】図14に示す如く、該ミッションケース2
3の前面壁23aから外側に向けて突出させた左右の操
向クラッチ24を作用させる左右のシフタ軸24bに、
該前面壁23aに取り付けた左右の操向シリンダ24c
の作動によって回動させるクラッチアーム24dを軸止
すると共に、車体22の前後又は左右側への傾斜状態を
検出する前後・左右傾斜センサ22aを車台6の適宜位
置に配設して構成させる。
【0015】該刈取装置3は、図15,図16に示す如
く、ミッションケース23の上端部に固定した刈取架台
28に上下回動可能に刈取入力ケース29を支承し、こ
の刈取入力ケース29から下方側に向け延長したパイプ
状の入力縦ケース30を、刈取装置3の下方部にその全
幅に亘り設けた下部横伝動ケース31の中央近傍位置に
接合して構成させる。
【0016】該下部横伝動ケース31の左端部近傍から
前方斜上方へ向け中間縦ケース32を接合延長すると共
に、該刈取入力ケース29に軸承した刈取入力軸33か
ら各ケース30,31,32を経由して動力を伝達させ
る構成とする。該中間縦ケース32を、刈取装置3の上
部にその全幅に亘り設けた上部横伝動ケース34に接合
し、この上部横伝動ケ−ス34から適宜間隔で下方へ向
け突設した複数本のラグ駆動ケース35を経由して、未
刈穀稈を引き起す前記引起部13の引起ラグ13aを取
り付けた引起チェン13bを駆動可能に構成させる。
【0017】前記各分草体12の後方側に刈り取った穀
稈の株元側を掻き込む左一対・中・右一対の各掻込ラグ
ベルト37a,37b,37cと、この掻込ラグベルト
37群によって掻き込まれた穀稈を、更に掻き込み保持
する各掻込スターホイル38a,38b,38cを配設
し、この掻込スターホイル38群からY字状に配設した
各株元搬送チェン39a,39b,39cの合流部か
ら、搬送穀稈の扱深さを深・浅に調節する扱深さ調節チ
ェン40に引き継ぎ構成させる。
【0018】該扱深さ調節チェン40をその前端部を支
点として扱深さ調節モータ41により上下揺動可能に配
設すると共に、該株元搬送チェン39群及び扱深さ調節
チェン40の上方側に、穀稈の株元側に対応して各々そ
の穂先側を搬送させる左・中・右の各穂先搬送ラグ42
a,42b,42cを配設して前記調節搬送部15を構
成させる。
【0019】未刈穀稈を刈り取る前記刈刃部14を左右
に分割し刈取装置3の全幅に亘って配設し、この左右の
刈刃部14を、下部横伝動ケース31の両端部へ各々軸
承した左右のクランク機構により左右往復駆動可能に構
成させる 図17に示す如く、該左側の分草体12を支持する分草
杆12a後部側に、超音波を発射しその反射波を受け刈
取り穀稈の刈高さを検出する刈高さセンサ43を土壌面
に向け装着し、この分草杆12aと右側の分草杆12b
の前部側に各々一定の後退角をもつ検出杆を前後回動可
能に支承する左右の方向センサ17を取り付けると共
に、この方向センサ17の未刈穀稈への接近度合いを検
出する方向位置センサ44を配置してて構成させる。
【0020】前記調節搬送部15の左右掻込ラグベルト
37a,37cの前端側近傍位置において搬送穀稈の有
無を検出する左右の穀稈センサ4と、該引起部13の上
部近傍位置において刈取り穀稈の稈長の長・短を検出す
る稈長センサ46と、該右穂先搬送ラグ42cの後部近
傍位置に搬送穀稈の扱深さ位置を穂先側及び株元側の各
検出杆により検出する扱深さセンサ47とを各々配置し
て構成させる。
【0021】該刈取装置3を昇降を回動支承する前記刈
取入力ケース29の近傍において、刈取昇降位置をポテ
ンショメータ等による回動角度により検出する刈高さ位
置センサ48と、該扱深さ調節チェン40の上下揺動支
点位置の近傍において、搬送穀稈の扱深さ調節位置をポ
テンショメータ等による回動角度により検出する扱深さ
位置センサ49とを各々作用可能に配置して構成させ
る。
【0022】前記脱穀装置2は、図18に示す如く、上
部側に脱穀室50及び処理室51と、下部側に選別室5
2とを各々配置し、該脱穀室50には多数の扱歯53a
を植設した扱胴53を軸架内装し、処理室51には、そ
の前半部分に還元された二番物を前方に送りながら撹拌
処理する二番処理胴54aと、その後半部分に脱穀室5
0の排塵口から排出される脱穀処理残留物を再処理する
排塵処理胴54bとを同一軸上に一体的に連結する処理
胴54を軸架内装して構成させる。
【0023】該脱穀室50の平面視左側の扱ぎ口に沿っ
て穀稈を挟持搬送する前記フィードチェン9を配設する
と共に、該扱胴53の扱歯53aの外周縁下部側を包囲
する扱網55を配設した構成とする。前記選別室52に
は、該脱穀室50で脱穀処理され扱網55から漏下した
脱穀物と、該処理室51で撹拌処理された二番処理物と
を受けて揺動移送しながら選別を行う縦長の揺動選別棚
56を揺動可能に架設すると共に、この揺動選別棚56
の上手側下方に複数枚の唐箕羽根57aの回転により選
別風を起風して送風する唐箕57を配置して構成させ
る。
【0024】該揺動選別棚56は、唐箕57の上方側の
領域に被選別物を移送するラック状の移送棚56aと、
鎧戸状ブレードの開閉作用により被選別物の漏下量を調
節可能なチャフシーブ56bと、このシーブ56bから
漏下しない被選別物を受けて荒選別を行うストローラッ
ク56cとを各々上段に配置し、チャフシーブ56bか
ら漏下した粗選物を中選別する網目状のグレンシーブ5
6dを下段に配置して構成させる。
【0025】該グレンシーブ56dから漏下した中選物
を固定の一番選別棚58により流下選別した一番穀粒を
収容して、一番螺旋59aによって横送りする一番受樋
59と、該ストローラック56cから漏下した荒選物を
固定の二番選別棚60により流下選別した二番物を収容
して、二番螺旋61aによって横送りする二番受樋61
とを各々配置して構成させる。
【0026】前記揺動選別棚56の終端部上方側に、該
唐箕57の選別風及び揺動選別棚56の揺動選別による
選別塵埃と、前記排塵処理胴54bから排出される排出
塵埃とを機外へ排塵させる横断流ファン等による排塵フ
ァン62を配置して構成させる。
【0027】前記操作装置18のパネル部に、エンジン
回転数を増減調節制御するアクセルレバー1と、車体2
2の前・後進の切り替え及び車速の無段変速を行う油圧
式無段変速装置Hを作用させる主変速レバー63と、前
後傾動操作によって刈取装置3を昇降作用させると共に
左右傾動操作によって車体22を左右側へ操向及び旋回
作用させるパワステレバー64と、刈取装置3の作動を
入・切させる刈取クラッチレバー65とを各々配設して
構成させる。
【0028】該主変速レバー63の作用位置を検出する
ポテンショメータ等による主変速レバー位置センサ66
を該レバー63に取り付けると共に、この主変速レバー
位置センサ66の検出値によって、主変速レバー63を
作用させる主変速レバー調節モータ67をリンク機構を
介して該レバー63に連結駆動可能に配置して構成させ
る。
【0029】図2に示す如く、該アクセルレバー1と、
前記エンジン20のガバナに連結したガバナアーム68
とをアクセルワイヤ69により接続すると共に、アクセ
ルレバー1の作用位置を検出するポテンショメータ等に
よるアクセルレバー位置センサ70を該レバー1に取り
付け構成させる。
【0030】該アクセルレバー位置センサ70の検出値
によってアクセルレバー1を作用させるアクセルレバー
調節モータ71を、ギヤを介して該レバー1に連結駆動
可能に配置させると共に、該エンジン20の適宜位置に
エンジン回転数を検出するエンジン回転センサ72を設
けて構成させる。
【0031】図3に示す如く、CPUを主体的に配し自
動回路の演算制御を行うと共に、エンジン回転数の自動
調節制御機能を内蔵するコントローラ73を設け、この
コントローラ73の入力側には入力インタフェース73
aを、出力側には出力インタフェース73bを各々設け
て構成させる。
【0032】該入力インタフェース73aを介して、前
記左右の方向センサ17,刈高さセンサ43,左右の穀
稈センサ4,稈長センサ46,扱深さセンサ47,前後
・左右傾斜センサ22a,方向位置センサ44,刈高さ
位置センサ48,扱深さ位置センサ49,主変速レバー
位置センサ66,アクセルレバー位置センサ70,エン
ジン回転センサ72,車速センサ27等を各々接続して
構成させる。
【0033】なお、該入力インタフェース73aにアク
セルレバー1の位置を自動的に調節させるアクセル制御
自動スイッチ74と、作業直進時の左右方向を自動的に
修正させる方向制御自動スイッチ75と、脱穀装置2に
対する穀稈の供給位置を自動的に調節させる扱深さ制御
自動スイッチ76と、パワステレバー64の左右・上下
操作時にONするパワステレバースイッチ77と、脱穀
装置2のクラッチ入り操作時にONする脱穀スイッチ7
8とを各々接続して構成させる。
【0034】該出力インタフェース73bを介して、前
記扱深さ調節モータ41と、主変速レバー調節モータ6
7と、アクセルレバー調節モータ71と、刈取装置3を
昇降調節する伸縮シリンダ16を作用させる昇降電磁弁
16aと、作業直進時の左右方向を修正する左右の操向
シリンダ24cとを各々接続して構成させる。
【0035】コンバインの作業時に、脱穀スイッチ78
のON時に、アクセルレバー1を調節してエンジン回転
数を定格回転数に設定しているものにおいて、図1のフ
ローチャートに示す如く、エンジン回転数と、アクセル
レバー1の位置と、主変速レバー63の位置と、脱穀ス
イッチ78の作用状態と、穀稈センサ4及び方向センサ
17の検出状態とを各々読み込みを行う。
【0036】この読み込み後、アクセル制御自動スイッ
チ74及び脱穀スイッチ78をONすると共に、左右の
方向センサ17の未刈穀稈への接近度合の経過、又は右
穀稈センサ4のON継続状態による刈り幅増側への変化
を検出したときは、アクセルレバー1を所定量増加側へ
変更調節を行い、このアクセルレバー1の変更調節から
一定時間又は一定距離走行を行った後、負荷変動の安定
を待って再び初期の定格回転数へ調節復帰させる。
【0037】このように、コンバインの作業時におい
て、方向センサ17や穀稈センサ4により刈取搬送穀稈
の増加を検出したときは、脱穀装置2の負荷が増大して
エンジン回転数が最初に設定した定格回転数から低下す
ることが予測されるから、このときアクセルレバー1に
より所定量増加側へ変更調節を行うと共に、一定時間又
は一定距離の走行後に負荷変動の安定を待って再び定格
回転数へ復帰させるよう調節制御を行うことにより、ア
クセル制御時における制御性能の向上及びオペレータの
作業フィーリングの向上を図ることができる。
【0038】また、上記の如きアクセルレバー1により
エンジン回転数を調節制御するものにおいて、前記図3
に示す如く、刈取作業時に畦際で刈取装置3の上昇によ
る高刈り位置を刈高さセンサ43と刈高さ位置センサ4
8により検出したときは、所定の位置まで深扱ぎ側へ調
節する畦際制御自動スイッチ79と、倒伏した未刈穀稈
の刈取作業時に車速に対する刈取装置3の回転速度をア
ップさせる倒伏制御自動スイッチ80と、湿田における
刈取装置3の昇降調節を行う湿田制御自動スイッチ81
と、各刈取モードを検出するモード検出手段5とを設け
て構成させる。
【0039】このような構成により、図4のフローチャ
ートに示す如く、エンジン回転数と、アクセルレバー1
の位置と、主変速レバー63の位置と、畦際制御自動ス
イッチ79,倒伏制御自動スイッチ80,湿田制御自動
スイッチ81,脱穀スイッチ78の各作用状態と、穀稈
センサ4の検出状態とを各々読み込みを行う。
【0040】この読み込み後、アクセル制御自動スイッ
チ74及び脱穀スイッチ78をONすると共に、畦際制
御自動スイッチ79,倒伏制御自動スイッチ80,湿田
制御自動スイッチ81の各別のONによる、各刈取モー
ドでの畦際刈り,倒伏刈り,湿田刈りの各作業時に、ア
クセルレバー1による定格回転数の調節を、この回転数
の領域幅、例えば2600〜2800rpmの下限付近
つまり2600rpmに設定させる。
【0041】このように、コンバインの作業時におい
て、畦際刈り,倒伏刈り,湿田刈りの各刈取モードにお
ける刈取作業時には、被脱穀物の含水率が高く且つ濡れ
ていることが予測されるから、このときアクセルレバー
1により定格回転数の領域幅の下限付近に調節設定する
ことにより、脱穀時に生じる脱ぷ等による品質及び性能
低下を防止できると共に、アクセル制御時における制御
性能の向上及びオペレータの作業フィーリングの向上を
図ることができる。
【0042】なお、特に畦際刈りでは、刈取り穀稈が少
量となる傾向にあることから脱穀負荷が低下してエンジ
ン回転数が高くなるため、エンジン回転数のアップを予
測して定格回転数の下限側で調節制御することにより、
省エネ及び騒音低減が可能になると共に、アクセル制御
性能の向上及びオペレータの作業フィーリングの向上を
図ることができる。
【0043】また、コンバインの作業時において、前記
刈高さセンサ43と刈高さ位置センサ48の検出により
伸縮シリンダ16を作用させて、刈取装置3の刈高さを
自動的に調節する刈高さ制御と、左右の方向センサ17
と方向位置センサ44の検出により左右の操向シリンダ
24bを各別に作用させて、作業直進時の左右方向を自
動的に修正する方向制御を設けると共に、パワステレバ
ー64が上下傾動操作されたときは方向制御出力を遅延
抑制させるディレー等を設けて構成させる。
【0044】このような構成において、図5のフローチ
ャートに示す如く、前記パワステレバー64の位置を示
すパワステレバースイッチ77の作用状態と、刈高さ位
置センサ48及び方向位置センサ44の各検出値とを各
々読み込みを行うと共に、方向制御自動スイッチ75を
ONしてパワステレバー64の上下傾動操作を行ったと
きは、一定時間又は一定距離の間方向制御出力を遅延抑
制させる。
【0045】なお、方向センサ17の未刈穀稈への接近
度合が強いときは少し弱くなってから遅延させるように
すると共に、条刈りの時には左側出力を、横刈り時には
右側出力を各々遅延させるようし出力制御を行う。この
ように、刈取装置3の昇降作用を行うときは、方向セン
サ17の検出値に影響を及ぼし方向制御の出力過多とな
る難点があるため、この出力の遅延を行うことにより出
力過多を防止できると共に、方向制御時の精度の向上を
図ることができる。
【0046】また、上記の如き刈高さ制御と、前記扱深
さセンサ47と扱深さ位置センサ49の検出により扱深
さ調節モータ41を駆動させて脱穀装置2に対する穀稈
の供給位置を自動的に調節する扱深さ制御を設けている
ものにおいて、刈取装置3が所定高さ(10〜20セン
チメートル)以上に上昇したときは扱深さ制御の出力を
遅延抑制させるディレー等を設けて構成させる。
【0047】このような構成により、図6のフローチャ
ートに示す如く、刈高さ位置センサ48及び扱深さセン
サ47と扱深さ位置センサ49の各検出値を各々読み込
みを行うと共に、扱深さ制御自動スイッチ76をONし
て、刈高さが所定高さ以上となったときは、扱深さ制御
出力を遅延抑制させる。
【0048】このように、刈高さが所定高さ以上となっ
たときは扱深さ制御出力を抑制することによって、刈り
終りや短稈刈り時等に発生し易い穀稈引継ぎ性能の低下
による稈こぼれ等の不具合を低減することができる。ま
た、コンバインの作業時において、上記の如く、刈り取
り時に畦際で刈取装置3の上昇による所定の高刈り位置
を刈高さセンサ43と刈高さ位置センサ48により検出
したときは、自動的に扱深さ調節チェン40を所定の位
置まで深扱ぎ側へ調節する畦際制御を行うことにより、
穀稈の脱穀装置2への早期全稈投入が可能となるよう構
成させる。
【0049】このような構成により、図7のフローチャ
ートに示す如く、扱深さセンサ47及び扱深さ位置セン
サ49の検出値と、畦際制御自動スイッチ79及び脱穀
スイッチ78の作用状態と、穀稈センサ4,稈長センサ
46,車速センサ27,前後・左右傾斜センサ22aの
各検出値とを各々読み込みを行う。
【0050】この読み込み後、畦際制御自動スイッチ7
9をONし、前後・左右傾斜センサ22aの検出値が一
定値以上前傾斜で、低速走行するとき又は一定時間(距
離)内に刈り上げ操作を行うときは深扱ぎ側畦際制御を
セットし、即時、深扱ぎ側への調節制御を行う。なお、
この畦際制御での終了条件としては、中速以上の走行
で、稈長センサ46がON(短稈)で、刈り上げ操作が
一定時間(距離)行われないときとする。
【0051】このように、畦際刈りのとき、深扱ぎ側畦
際制御を行うことにより脱穀装置2への全稈投入の即応
性を向上させることができる。また、図8に示す如く、
CPUを主体的に配し自動回路の演算制御を行うコント
ローラ82を設け、その入力側に入力インタフェース8
2aを介して、車体22の操向旋回作用を自動的に行わ
せる旋回制御自動スイッチ83と、土壌面の急激な凹凸
による車体22の揺れを検出する角速度センサ86と、
前記脱穀スイッチ78,前後・左右傾斜センサ22a,
穀稈センサ4,車速センサ27,エンジン回転センサ7
2,パワステレバースイッチ77等を各々接続して構成
させる。
【0052】該コントローラ82の出力側に出力インタ
フェース82bを介して、車体22の操向旋回を行わせ
る左右の操向旋回電磁弁87と、マイルド又はスピン旋
回作用を切り替える切替電磁弁88を各々接続して構成
させる。このような構成により、前記パワステレバー6
4の操作により旋回制御出力を行うものにおいて、図9
のフローチャートに示す如く、旋回制御自動スイッチ8
3,パワステレバースイッチ77,脱穀スイッチ78の
各作用状態と、前後・左右傾斜センサ22a,角速度セ
ンサ86,車速センサ27,穀稈センサ4の各検出状態
とを各々読み込みを行う。
【0053】この読み込み後、旋回制御自動スイッチ8
3及び脱穀スイッチ78のONにより、角速度センサ8
6の検出値が所定値以上のときは旋回制御出力の遅延抑
制のセットのみを行い、検出値が所定値以下のときは前
後・左右傾斜センサ22aの検出値が所定値以内に入る
まで旋回制御出力を遅延させて一定距離又は一定時間経
過したとき、パワステレバースイッチ77の作用状態に
よる旋回制御の出力を行わせる。なお、このとき、スピ
ン旋回操作を行ってもマイルド旋回に切り替えて旋回さ
せるよう切替制御を行う。
【0054】このように、角速度センサ86と前後・左
右傾斜センサ22aの検出値によって旋回制御出力の抑
制を行うことにより、荒れている圃場,麦の筋蒔き,圃
場への出入り時等に、パワステレバー64の誤操作や不
用意な旋回制御を行うときに発生する、車体22が激し
く振られることによる乗り心地の悪さや転倒の危険性を
防止することができる。
【0055】また、図10に示す如く、CPUを主体的
に配し自動回路の演算制御を行うコントローラ89を設
け、その入力側に入力インタフェース89aを介して、
刈高さの調節作用を自動的に行わせる刈高さ制御自動ス
イッチ90と、車速の変速作用を自動的に行わせる車速
制御自動スイッチ91と、前記稈長センサ46,脱穀ス
イッチ78,穀稈センサ4,エンジン回転センサ72,
車速センサ27,主変速レバー位置センサ66,刈高さ
位置センサ48等を各々接続して構成させる。
【0056】該コントローラ89の出力側に出力インタ
フェース89bを介して、前記主変速レバー調節モータ
67,左右の操向旋回電磁弁87,昇降電磁弁16a等
を各々接続して構成させる。このような構成により、車
速センサ27による車速及び距離の検出を行い、そのデ
ータにより各種制御を行うものにおいて、図11のフロ
ーチャートに示す如く、車速センサ27によりパルス検
出処理を開始してから、一定時間(例えば80μs)経
過したときの入力状態でLレベルのときと、更に一定時
間(例えば350μs)経過したときの入力状態でHレ
ベルのときは、車速センサ27のパルスを1パルス分カ
ウントする。(図12参照) このように、車速センサ27によってパルス検出処理を
行うとき、一定時間経過毎の入力状態をチェックするこ
とにより、各種制御に使用している車速及び距離のデー
タ検出精度のレベルアップができるから、チャタリング
やノイズ等による誤検出を防止することができると共
に、各種制御の信頼性及び継続性を向上させることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】脱穀負荷増を予測してエンジン回転数を調節す
る手順を示すフローチャート。
【図2】アクセルレバーとエンジンガバナとの自動調節
可能な連結状態を示す斜視図。
【図3】各装置の作用を自動化するための演算制御を行
う電気回路を示すブロック図。
【図4】畦際,倒伏,湿田作業での定格回転数調節状態
の手順を示すフローチャート。
【図5】刈取装置の昇降時は方向制御出力を遅延抑制す
る手順を示すフローチャート。
【図6】所定の刈高さ以上では扱深さ制御出力を抑制す
る手順を示すフローチャート
【図7】畦際制御時に各種条件において深扱ぎ側への調
節手順を示すフローチャート。
【図8】各装置の作用を自動化するための演算制御を行
う電気回路を示すブロック図。
【図9】角速度と傾斜検出値による旋回制御出力の抑制
手順を示すフローチャート。
【図10】各装置の作用を自動化するための演算制御を
行う電気回路を示すブロック図。
【図11】車速センサのパルスを一定時間毎にチェック
する手順を示すフローチャート。
【図12】車速センサのパルス検出値を一定時間経過毎
にチェックする状態を示す線図。
【図13】走行用ミッションケースに内蔵した操向クラ
ッチの配列状態を示す概略線図。
【図14】操向クラッチを入・切作用させる操向シリン
ダの配置状態を示す部分正面図。
【図15】刈取装置における全体構成を示す側面図。
【図16】刈取装置における全体構成を示す平面図。
【図17】自動制御用の各センサ・モータ類と操作レバ
ー関係の配置状態を示す側面図。
【図18】脱穀装置における全体構成を示す側断面図。
【図19】コンバインにおける全体構成を示す側面図。
【符号の説明】
1. アクセルレバー 2. 脱穀装置 3. 刈取装置 4. 穀稈センサ 5. モード検出手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2B074 AA01 AB01 AC02 BA13 CD09 DA02 DA06 DB04 DC01 DC05 EA13 EB04 EB15 EB16 EB18 EC01 EE03 FA04 FA10 FB01 FC02 2B076 AA03 DC01 EA03 EA08 EB01 EC01 EC11 EC13 EC14 EC17 EC23 ED11

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アクセルレバー1によりエンジン回転数
    を調節可能なコンバイン等において、脱穀装置2の無負
    荷駆動時にエンジン回転数が定格回転数となるようアク
    セルレバー1を調節設定しているときに、刈取装置3に
    よって刈り取り搬送される穀稈の有無を検出する穀稈セ
    ンサ4の検出によりアクセルレバー1を所定量増加側へ
    変更調節すると共に、一定時間又は一定距離走行後に前
    記定格回転数へ復帰させることを特徴とするアクセル制
    御装置。
  2. 【請求項2】 アクセルレバー1によりエンジン回転数
    を調節可能なコンバイン等において、畦際刈り,倒伏刈
    り,湿田刈りの各刈取モードを検出するモード検出手段
    5を設けると共に、この各モードにおける刈取作業時の
    アクセルレバー1による定格回転数の調節を、この回転
    数の領域幅内の下限付近に設定することを特徴とする請
    求項1記載のアクセル制御装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017147958A (ja) * 2016-02-23 2017-08-31 ヤンマー株式会社 作業車両
CN111520461A (zh) * 2020-05-29 2020-08-11 何嘉俊 微型折弯半喂入联合收割机行走变速箱

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JP2017147958A (ja) * 2016-02-23 2017-08-31 ヤンマー株式会社 作業車両
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