JP2001526306A - 改善された崩壊特性を示す洗濯洗剤タブレット - Google Patents

改善された崩壊特性を示す洗濯洗剤タブレット

Info

Publication number
JP2001526306A
JP2001526306A JP2000524402A JP2000524402A JP2001526306A JP 2001526306 A JP2001526306 A JP 2001526306A JP 2000524402 A JP2000524402 A JP 2000524402A JP 2000524402 A JP2000524402 A JP 2000524402A JP 2001526306 A JP2001526306 A JP 2001526306A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
tablet
weight
laundry detergent
tablets
detergent
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000524402A
Other languages
English (en)
Inventor
モニカ・ベッカー
アンドレアス・リーツマン
ハンス−フリードリッヒ・クルゼ
ミヒャエル・ファイスト
ゲルハルト・ブラゼイ
クリスティアン・ブロック
ハインケ・イェベンス
フレット・シャムビル
ベルンハルト・ミューラー
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Henkel AG and Co KGaA
Original Assignee
Henkel AG and Co KGaA
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Henkel AG and Co KGaA filed Critical Henkel AG and Co KGaA
Publication of JP2001526306A publication Critical patent/JP2001526306A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C11ANIMAL OR VEGETABLE OILS, FATS, FATTY SUBSTANCES OR WAXES; FATTY ACIDS THEREFROM; DETERGENTS; CANDLES
    • C11DDETERGENT COMPOSITIONS; USE OF SINGLE SUBSTANCES AS DETERGENTS; SOAP OR SOAP-MAKING; RESIN SOAPS; RECOVERY OF GLYCEROL
    • C11D3/00Other compounding ingredients of detergent compositions covered in group C11D1/00
    • C11D3/16Organic compounds
    • C11D3/20Organic compounds containing oxygen
    • C11D3/22Carbohydrates or derivatives thereof
    • C11D3/222Natural or synthetic polysaccharides, e.g. cellulose, starch, gum, alginic acid or cyclodextrin
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C11ANIMAL OR VEGETABLE OILS, FATS, FATTY SUBSTANCES OR WAXES; FATTY ACIDS THEREFROM; DETERGENTS; CANDLES
    • C11DDETERGENT COMPOSITIONS; USE OF SINGLE SUBSTANCES AS DETERGENTS; SOAP OR SOAP-MAKING; RESIN SOAPS; RECOVERY OF GLYCEROL
    • C11D1/00Detergent compositions based essentially on surface-active compounds; Use of these compounds as a detergent
    • C11D1/66Non-ionic compounds
    • C11D1/662Carbohydrates or derivatives
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C11ANIMAL OR VEGETABLE OILS, FATS, FATTY SUBSTANCES OR WAXES; FATTY ACIDS THEREFROM; DETERGENTS; CANDLES
    • C11DDETERGENT COMPOSITIONS; USE OF SINGLE SUBSTANCES AS DETERGENTS; SOAP OR SOAP-MAKING; RESIN SOAPS; RECOVERY OF GLYCEROL
    • C11D17/00Detergent materials or soaps characterised by their shape or physical properties
    • C11D17/0047Detergents in the form of bars or tablets
    • C11D17/0065Solid detergents containing builders
    • C11D17/0073Tablets
    • C11D17/0086Laundry tablets

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Oil, Petroleum & Natural Gas (AREA)
  • Wood Science & Technology (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Molecular Biology (AREA)
  • Emergency Medicine (AREA)
  • Detergent Compositions (AREA)

Abstract

(57)【要約】 本発明は、高い硬度および輸送/取り扱いの間の高い安定性並びに優れた崩壊特性を特徴とする洗剤成形体を開示する。これらの有利な特性は、アルキルポリグリコシド類を含む成形体によって得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 (技術分野) 本発明は、洗濯活性/洗剤活性を示す圧縮成形体に関する。本発明は、特に、
家庭用洗濯機によって繊維製品を洗濯する際に使用される、洗濯洗剤/洗浄剤製
品のタブレットに関する。このタブレットなる用語は、この種の成形体に通常使
用されている。
【0002】 (従来の技術) 洗濯洗剤や洗浄剤製品のタブレットは、従来からよく知られており、その計量
が容易であるため、消費者の間にますます普及されている。タブレット型の洗濯
洗剤/洗浄剤製品は、粉末形の洗剤に比し種々の利点を有し、計量や取り扱いが
容易であってコンパクトな構造であるため、貯蔵や輸送についても有利である。
このため、洗濯洗剤/洗浄剤製品は、その全般にわたり特許文献において記載さ
れている。洗濯活性/洗剤活性タブレットの使用に際し、しばしば起こりうる1
つの問題は、タブレットの使用条件下で、その崩壊速度や溶解速度が不十分なこ
とである。安定性(即ち寸法安定性)や、耐破壊性が十分なタブレットは、比較
的高い圧力を適用して、はじめて製造しうるものである。このため、タブレット
中の成分は、大きい圧縮力を受けることによって、タブレットの洗濯液への崩壊
が遅延し、その結果、洗濯過程や洗浄過程において、活性物質の放出も過度に遅
延する。
【0003】 タブレットの長すぎる崩壊現象は、別の欠点を有する。すなわち、代表的な洗
濯洗剤/洗浄剤製品のタブレットは、家庭用洗濯機の洗剤投入室から、洗い出す
ことができない。なぜなら、このようなタブレットは、洗剤投入室から洗濯槽に
洗い出されるのに充分な大きさの二次小粒子に、充分な速度で分解することがで
きないからである。
【0004】 以上のような、タブレットの硬度(即ち、輸送/取り扱い上の安定性)と、タ
ブレットの容易な崩壊性とは、相反する問題であり、この問題を解決するため、
先行技術では、多数の解決法が試みられている。1つの解決法は、特に製薬分野
で知られた技術であるが、洗濯洗剤/洗浄剤製品タブレットの分野にも拡大され
た技術である。この解決法によれば、水の侵入を促進したり水の侵入によって膨
潤するような、ある種の崩壊剤を混和しており、この混和によって、ガスなどの
形態の物質を放出し、これにより崩壊作用を発揮させている。他の解決法も、特
許文献に提案されており、特定粒径のプレミックスの圧縮や、ある成分の他の成
分からの分離や、各成分またはタブレット全体のバインダーによる被覆などが開
示されている。
【0005】 例えば、EP-A-0 522 766(Unilever)は、圧縮、粒状洗濯洗剤組成物のタブレ
ットを開示しているが、この組成物は、界面活性剤と、ビルダーと、セルロース
系崩壊剤などの崩壊剤とを含み、少なくとも一部の粒子に、崩壊剤を被覆してい
る。この崩壊剤は、タブレットを水に溶解する際に、バインダー作用と崩壊剤作
用との両作用を発揮する。この特許文献は、充分な安定性と有効な溶解性とを組
み合わせたタブレットを製造する際の困難性全般を指摘している。この場合、圧
縮される混合物の粒径は、200μm以上であると、開示しており、この意図は、粒
径の上限値と下限値の差を、700μm以下とすべきことのようである。
【0006】 洗濯洗剤タブレットの製造自体に関する特許文献として、EP-A-0 716 144(Un
ilever)およびEP-A-0 711 827(Unilever)があり、前者は、水溶性材料の外側
シェルを有するタブレットを開示しており、後者は、所定の溶解度を有するクエ
ン酸塩を一成分として含むタブレットを開示する。
【0007】 EP-A-0 711 828(Unilever)は、崩壊作用を発揮しうるバインダー(特に、ポ
リエチレングリコール)を用いる洗濯洗剤タブレットを開示する。この洗濯洗剤
タブレットは、粒状洗濯洗剤組成物を温度28℃〜バインダー材料の融点で圧縮す
ることによって製造されており、この圧縮処理は、常に、融点未満の温度で実施
されている。この特許文献の実施例に開示のように、圧縮処理を高温で実施すれ
ば、特許文献開示の方法によって製造されるタブレットは、高い耐破壊強度を有
する。
【0008】 各成分を他の成分から分離した状態で存在させるような、洗濯洗剤タブレット
は、特にEP-A-0 481 828(Unilever)に開示されている。この文献に開示の洗濯
洗剤タブレットは、過炭酸ナトリウムを、その安定性に影響を与えうる他の成分
全てから分離した状態で含んでいる。
【0009】 以上の先行技術の文献は、いずれも、アルキルポリグリコシド類を含むような
洗濯洗剤または洗浄剤製品のタブレットを詳細には開示していない。またいずれ
の先行文献も、タブレットの硬度または崩壊特性に対して悪影響を及ぼすような
種類の化合物を制御しながら使用することによって、洗濯洗剤または洗浄剤製品
タブレットの溶解性を改善することについて、詳細には開示していない。
【0010】 したがって、本発明の課題は、所望の高い硬度および機械的安定性を好適な崩
壊速度と組み合わせた洗濯洗剤または洗浄剤製品のタブレットを提供することで
ある。
【0011】 (発明の開示) 本発明者らによれば、洗濯洗剤または洗浄剤製品タブレットの製造時に、アル
キルポリグリコシド類を使用すれば、高い硬度を有すると共に非常に高い崩壊速
度を達成しうる洗濯洗剤タブレットを製造できることが判明した。
【0012】 したがって本発明は、界面活性剤と、ビルダーと、所望により洗濯洗剤用成分
または洗浄剤製品用成分とを含む、圧縮粒状洗濯洗剤または洗浄剤製品の洗濯洗
剤または洗浄剤製品タブレットであって アルキルポリグリコシド類からなる群から選ばれる界面活性剤を含んでなるこ
とを特徴とするタブレットを提供する。
【0013】 アルキルポリグリコシド類 本発明に使用しうるアルキルポリグリコシド類は、式:RO(G)Zで示される。
式中、R基は、直鎖または分岐鎖(特に2-メチル分岐鎖)の、C8 22、好適にはC 12 18 脂肪族基である。Gは、炭素数5または6のグリコース単位(好適にはグル コース単位)である。グリコシド化度zは、1〜2.0、好適には1.1〜1.4の数値で ある。
【0014】 好適には、直鎖アルキルポリグルコシド、すなわち、ポリグリコシル基がグル
コース基で、アルキル基がn-アルキル基であるようなアルキルポリグルコシドを
使用する。このような化合物は、以下の式で示される。
【化1】 式中、xは、(前記グリコシド化度z−1)の数値、好適には0〜3、より好適には0
〜1、特に0.1〜0.4である。メチレン基の数値nは、好適には7〜21、より好適に は11〜17の炭素原子の数である。
【0015】 本発明に使用しうる、アルキルポリグリコシド類(APG)は、既知原料から常 法によって製造することができる。例えば、デキストローズを酸性触媒の存在下
に、n-ブタノールと反応させて、ブチルポリグリコシド混合物を形成し、これを
、同様に酸性触媒の存在下に、長鎖アルコールとグリコシド交換反応(糖転移反
応)させることによって、所望のアルキルポリグリコシド混合物を得る。また、
デキストローズを所望の長鎖アルコールによって直接グリコシド化して、所望の
アルキルポリグリコシド混合物を得る。
【0016】 アルキルポリグリコシド生成物の構造は、所定の範囲内で変化させることがで
きる。アルキル基は、長鎖アルコールの選択によって決定することができる。経
済的理由により、好適には、8〜22の炭素原子を有する工業的に得られるアルコ ール、特に、カルボン酸またはその誘導体の水添から得られる天然アルコールで
ある。また、工業的アルコール合成から得られるようなアルコール、例えばオキ
ソアルコールおよびチーグラーアルコールも使用することができる。
【0017】 ポリグリコシル基Gyは、一方で炭化水素の選択および他方で平均重合度(グリ
コシド化度y)の達成によって決定される(例えば、DE 19 43 689)。主として 、よく知られているような、多糖類、例えばデンプン、マルトデキストリン、デ
キストローズ、ガラクトーズ、マンノース、キシロースなどを使用することがで
きる。好適には、工業的に利用可能な炭水化物デンプン、マルトデキストリン、
特にデキストローズを使用する。工業的に重要なアルキルポリグリコシド合成は
、構造選択的および立体選択的には進行しないので、アルキルポリグリコシド類
は、常に、異なる異性体形態の混合物であるオリゴマー混合物になる。アルキル
ポリグリコシド類では、ピラノーズ形態およびフラノース形態のα-およびβ-グ
リコシド結合が相互に並んで存在する。2つの糖基間の結合部位は、異なってい
る。本発明の使用に適したアルキルポリグリコシド類は、アルキルポリグリコシ
ド類をアルキルモノグリコシド類に混合することによって製造することができる
。アルキルモノグリコシド類は、アルキルポリグリコシド類から出発し、例えば
EP 092 355開示の方法に従い、アセトンなどの極性溶媒を用いて製造または堆積
することができる。アルキルポリグリコシド類のグリコシド化度は、通常1H核磁
気共鳴測定法によって測定することができる。
【0018】 本発明の洗濯洗剤または洗浄剤製品のタブレットは、アルキルポリグリコシド
類を含んでなり、タブレット中、好適なアルキルポリグリコシド類含量は、タブ
レット全量に基づき、0.2重量%を越える量である。本発明の好適な一具体例に よれば、本発明のタブレットは、アルキルポリグリコシド類を、タブレット重量
を基準に、0.2〜10重量%、好適には0.2〜5重量%、特に0.5〜3重量%の用量で 含む。
【0019】 界面活性剤 本発明のタブレットは、洗濯作用を発現するため、アニオン性、非イオン性、
双性およびカチオン性界面活性剤からなる群から選ばれる界面活性剤物質を含む
ことができる。経済的理由および性能スペクトルの観点から、アニオン性界面活
性剤が好適である。
【0020】 アニオン性界面活性剤 好適なアニオン性界面活性剤は、例えばスルホン酸塩型界面活性剤および硫酸
エステル型界面活性剤である。好適なスルホン酸塩型のアニオン性界面活性剤は
、好適にはC9〜C13アルキルベンゼンスルホン酸塩、オレフィンスルホン酸塩( 即ち、アルケンスルホン酸塩とヒドロキシアルカンスルホン酸塩との混合物)、
および二スルホン酸塩であり、これは、例えば、二重結合を内部と末端とに有す
るC12〜C18モノオレフィンを用い、これを三酸化硫黄ガスでスルホン化し、次い
で得られたスルホン化生成物をアルカリ加水分解または酸加水分解して得ること
ができる。他の好適なスルホン酸塩型界面活性剤は、C12〜C18アルカンを用い、
これを、例えばスルホ塩素化またはスルホン化し、次いで加水分解または中和し
て得られるアルカンスルホン酸塩である。また、α-スルホ脂肪酸のエステル( エステルスルホネート)、例えば水添ヤシ油、パーム核油または獣脂脂肪酸のα
-スルホン化メチルエステルも、好適である。
【0021】 他の好適なアニオン性界面活性剤は、硫酸化脂肪酸グリセロールエステルで
ある。本明細書に用いられる「脂肪酸グリセロールエステル」なる用語は、モノグ
リセロールを1〜3 molの脂肪酸とエステル化反応させるか、またはトリグリセロ
ールを0.3〜2 molのグリセロールとエステル交換反応させることによって得られ
るような、モノエステル、ジエステルおよびトリエステル並びにそれらの混合物
を意味する。好適な硫酸化脂肪酸グリセロールエステルは、C6 22飽和脂肪酸の
硫酸化生成物であり、飽和脂肪酸として、カプロン酸、カプリン酸、カプリン酸
、ミリスチン酸、ラウリン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、ベヘン酸が例示さ
れる。
【0022】 好適なアルキル(アルケニル)硫酸塩は、脂肪アルコールの硫酸セミエステル
についてのアルカリ金属塩、特にナトリウム塩であり、脂肪アルコールとして、
C12〜C18脂肪アルコール、例えば、ヤシ油脂肪アルコール、獣脂脂肪アルコール
、ラウリル、ミリスチル、セチルまたはステアリルアルコールなどが例示され、
またC10〜C20オキソアルコールおよび同じ鎖長の二級アルコールが例示される。
他の好適なアルキル(アルケニル)硫酸塩は、前記した鎖長を有しかつ石油化学
製品系の合成直鎖アルキル鎖を含み油脂化学原料系の対応する化合物と同様な崩
壊挙動を示すようなものである。C12〜C16アルキル硫酸塩、C12〜C15アルキル硫
酸塩およびC14〜C15アルキル硫酸塩が、洗濯処理性能の観点から特に好適である
。他の好適なアニオン性界面活性剤は、2,3-アルキル硫酸塩で、これは、例えば
US 3,234,258またはUS 5,075,041記載の方法によって製造でき、登録商標DAN(S
hell Oil Company)として市販されている。
【0023】 また、1〜6 molの酸化エチレン(EO)でエトキシル化した、直鎖または分岐鎖
C7〜C21アルコールの硫酸モノエステル、例えば、2-メチル分岐鎖C9〜C11アルコ
ール(EO平均3.5 mol)またはC12〜C18脂肪アルコールの硫酸モノエステル(EO1
〜4 mol)も、好適である。このような界面活性剤は、高い発泡能力を有するた め、洗剤中には、比較的少量、例えば1〜5重量%の用量でしか使用しない。
【0024】 他の好適なアニオン性界面活性剤は、スルホコハク酸アルキルエステルの塩で
あり、このスルホコハク酸アルキルエステルは、スルホスクシネートまたはスル
ホコハク酸エステルとしても知られている。この界面活性剤は、スルホコハク酸
と、アルコール(好適には脂肪アルコール、特にエトキシル化脂肪アルコール)
とのモノエステルおよび/またはジエステルである。好適なスルホスクシネート
として、C8〜C18脂肪アルコール残基またはそれらの混合物が例示される。特に 好適なスルホスクシネートは、エトキシル化脂肪アルコールから得られる脂肪ア
ルコール残基を含み、このアルコール残基は、単独で考えると、非イオン性界面
活性剤とも言える(以下の説明を参照されたし)。これらスルホスクシネートの
うち、その脂肪アルコール残基が狭い範囲のエトキシル化脂肪アルコールから得
られるものが、特に好適である。好適には炭素数8〜18のアルキル(アルケニル )鎖を有するアルキル(アルケニル)コハク酸およびその塩も、使用することが
できる。
【0025】 他の好適なアニオン性界面活性剤は、セッケンである。特に好適なセッケンは
、飽和脂肪酸のセッケン、例えばラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ス
テアリン酸、水添エルカ酸およびベヘン酸の塩、および特に天然脂肪酸、例えば
ヤシ油、パーム核油または獣脂脂肪酸から得られるセッケン混合物である。
【0026】 セッケンも含め、アニオン性界面活性剤は、ナトリウム、カリウムまたはアン
モニウム塩の形態で存在でき、また有機塩基、例えばモノ、ジまたはトリエタノ
ールアミンの可溶性塩の形態で存在することができる。アニオン性界面活性剤は
、好適にはナトリウムおよび/またはカリウム塩の形態、特に好適にはナトリウ
ム塩の形態で存在することができる。
【0027】 本発明の洗濯洗剤または洗浄剤製品のタブレットは、アニオン性界面活性剤を
、タブレット重量を基準に、好適には5〜60重量%、より好適には10〜50重量% 、特に20〜40重量%の用量で含むことができる。
【0028】 本発明の洗濯洗剤または洗浄剤製品のタブレットによれば、アニオン性界面活
性剤の選択に関して、何ら制限されるものではない。しかしながら、好適な洗濯
洗剤または洗浄剤製品のタブレットは、タブレット重量を基準に、0.2重量を越 えるセッケン含量を有する。好適に使用されるアニオン性界面活性剤は、アルキ
ルベンゼンスルホン酸塩および脂肪アルコールスルフェートである。好適な洗濯
洗剤または洗浄剤製品のタブレットは、タブレット重量を基準に、2〜20重量% 、好適には5〜15重量%、特に7.5〜12.5重量%の脂肪アルコールスルフェートを
含有する。
【0029】 非イオン性界面活性剤 好適な非イオン性界面活性剤は、アルコキシル化(好適にはエトキシル化)ア
ルコール、特に一級アルコールである。これは、好適には炭素数8〜18のアルコ ールと、アルコール1 mol当たり酸化エチレン(EO)平均1〜12 molとからなり、
アルコール残基は、直鎖もしくは好適には2-メチル分岐鎖であってもよいか、ま
たは通常のオキソアルコール残基におけるように直鎖およびメチル分岐鎖基を混
合して有することができる。しかしながら、天然物由来のC12-18アルコール(例
えばヤシ油脂肪アルコール、パーム油脂肪アルコール、獣脂脂肪アルコールまた
はオレイルアルコール)の直鎖基と、アルコール1 mol当たり平均2〜8EOとを有 するアルコールエトキシレートが特に好適である。好適なエトキシル化アルコー
ルとして、例えば、C12-14アルコール+3EOまたは4EO、C9-11アルコール+7EO、
C13-15アルコール+3EO、5EO、7EOまたは8EO、C12-18アルコール+3EO、5EOまた
は7EO、およびそれらの混合物(例えばC12-14アルコール+3EOと、C12-18アルコ
ール+7EOとの混合物)が例示される。上記エトキシル化度は、統計学的平均値 であり、これは、特定の生成物について、整数または端数であってもよい。好適
なアルコールエトキシレートは、同族体分布が狭い(狭範囲エトキシレート、NR
E)。このような非イオン性界面活性剤に加えて、前記のような12を越えるEOを 有する脂肪アルコールも使用しうる。その例は、(獣脂)脂肪アルコール+14EO
、16EO、20EO、25EO、30EOまたは40EOである。
【0030】 他の好適な非イオン性界面活性剤は、単独または他の界面活性剤と組み合わせ
て使用でき、アルコキシル化、好適にはエトキシル化またはエトキシル化/プロ
ポキシル化脂肪酸アルキルエステル(好適には1〜4の炭素原子をアルキル鎖中に
含む)、特に脂肪酸メチルエステル(例えば特願昭58/217598記載のエステル、 好適にはWO-A-90/13533記載の方法で製造したエステル)である。
【0031】 また、アミンオキシド型の非イオン性界面活性剤も好適であり、例えばN-ココ
アルキル-N,N-ジメチルアミンオキシドおよびN-獣脂アルキル-N,N-ジヒドロキシ
エチルアミンオキシドが例示され、また脂肪酸アルカノールアミド型の非イオン
性界面活性剤も好適である。このような非イオン性界面活性剤の用量は、好適に
はエトキシル化脂肪アルコールの用量よりも、より少なく、より好適には半分よ
りも少ない。
【0032】 他の好適な界面活性剤は、以下の式(I)で示されるポリヒドロキシ脂肪酸ア ミドである。
【化2】 上記式中、RCOは、炭素数6〜22の脂肪族アシル基、R1は、水素、炭素数1〜4のア
ルキル基またはヒドロキシアルキル基、[Z]は炭素数3〜10/ヒドロキシル基数
3〜10の直鎖または分岐鎖ポリヒドロキシアルキル基である。ポリヒドロキシ脂 肪酸アミドは、還元糖をアンモニア、アルキルアミンまたはアルカノールアミン
で還元アミノ化し、次いで脂肪酸、脂肪酸アルキルエステルまたは脂肪酸塩化物
によってアシル化することによって得ることができる。
【0033】 一群のポリヒドロキシ脂肪酸アミドとして、以下の式(IV)で示される化合物
が例示される。
【化3】 上記式中、Rは、炭素数7〜12の直鎖または分岐鎖アルキルまたはアルケニル基、 R1は、炭素数2〜8の直鎖、分岐鎖もしくは環式のアルキル基またはアリール基、 R2は、炭素数1〜8の直鎖、分岐鎖もしくは環式のアルキル基またはアリール基ま
たはオキシアルキル基、好適にはC1〜C4アルキル基またはフェニル基、[Z]は 、アルキル鎖に少なくとも2個のヒドロキシル基が置換した直鎖ポリヒドロキシ アルキル基、またはそのアルコキシル化(好適にはエトキシル化またはプロポキ
シル化)誘導体である。
【0034】 好適には、[Z]は、還元糖(例えばグルコース、フルクトース、マルトース 、ラクトース、ガラクトース、マンノースまたはキシロース)の還元的アミノ化
によって得ることができる。次いで、N-アルコキシまたはN-アリールオキシ置換
化合物を、例えば国際特許出願WO-A-95/07331に従い触媒としてのアルコキシド
の存在下に脂肪酸メチルエステルと反応させて、所望のポリヒドロキシ脂肪酸ア
ミドに変換することができる。
【0035】 ビルダー 以上の界面活性剤物質に加え、洗濯洗剤または洗浄剤製品のタブレット中、最
も重要な構成成分は、ビルダーである。本発明の洗濯洗剤または洗浄剤製品のタ
ブレットによれば、通常のビルダー全てを使用でき、例えば、ゼオライト、ケイ
酸塩、炭酸塩、有機コビルダーが挙げられ、生態学的に損傷を与えない限り、リ
ン酸塩も同様に使用することができる。
【0036】 好適な結晶性層状ケイ酸ナトリウムは、式:Na2MSixO2x+1yH2Oで示される。式
中、Mは、ナトリウムまたは水素で、xは、1.9〜4の数で、yは、0〜20の数であり
、xについての好適な数値は、2、3または4である。この種の結晶性層状ケイ酸塩
は、例えばヨーロッパ特許出願 EP-A-0 164 514に記載される。上記式の好適な 結晶性層状ケイ酸塩は、Mがナトリウムで、xが2または3の数値であるケイ酸塩で
ある。特に好適には、式:Na2Si2O5yH2Oで示されるβ-およびδ-ケイ酸ナトリウ
ムの両者を使用し、β-ケイ酸ナトリウムは、文献記載の方法で得ることができ る(例えばWO-A-91/08171参照)。
【0037】 他の有用なビルダーは、係数(Na2O:SiO2の比率)約1:2〜約1:3.3、好適に は約1:2〜1:2.8、より好適には約1:2〜1:2.6を有する無定形ケイ酸ナトリウ
ムであり、これは、遅延溶解によって、二次的な洗剤特性を示す。従来技術の無
定形ケイ酸ナトリウムでは、遅延溶解は、表面処理、コンパウンド化処理、圧縮
または過乾燥のような、種々の方法で得ることができる。本明細書に用いられる
「無定形」なる用語は、X線無定形を意味する。すなわち、ケイ酸塩は、X線回折
実験において、結晶性物質に典型的である鋭敏なX線反射を全く示さず、最良の
状態でも、数度の回折角度の幅を有する散乱X線の最大値を1またはそれ以上し か示さない。しかしながら、電子回折実験において、ケイ酸塩粒子が屈曲した回
折最大値または鋭敏な回折最大値を形成する場合でも、特に良好なビルダー特性
を達成することができる。これは、生成物の微結晶域が寸法10〜数百 nm(最大5
0 nmまで)であることを意味するものと、説明され、その寸法は、特に、最大で
20 nmのものが好適である。通常の水ガラスよりも遅延した溶解特性を示す、以 上のようないわゆるX線無定形ケイ酸塩は、DE-A-44 00 024に記載されている。
圧縮無定形ケイ酸塩、コンパウンド化無定形ケイ酸塩および過乾燥X線無定形ケ
イ酸塩が特に好適である。
【0038】 本発明に使用しうる、微結晶、結合水含有合成ゼオライトは、好適にはゼオラ
イトAおよび/またはPである。市販のゼオライトMAP(登録商標)(Crosfield)
は、特に好適なゼオライトPである。しかしながら、ゼオライトXおよび、ゼオラ
イトA、Xおよび/またはPの混合物も好適である。ゼオライトXとゼオライトAの 共晶化物(ゼオライトX約80重量%)も、本発明に好適であり、これは、例えば 市販品(VEGOBOND AX(登録商標)、CONDEA Augusta S. p. A.)であって、式:
nNa2O・(1−n)k2O・Al2O3・(2−2.5)SiO2・(3.5−5.5)H2Oで示される。
【0039】 ゼオライトは、顆粒コンパウンド組成物中のビルダーとして使用でき、また圧
縮される混合物自体の粉末化剤としても使用することができる。通常、ゼオライ
トは、上記した2つの態様でプレミックス中に混和される。好適なゼオライトは
、平均粒径10μm未満(Coulter Counter Methodによって測定した容量分布)を 有すると共に、好適には18〜22重量%、より好適には20〜22重量%の結合水を含
む。
【0040】 既知のリン酸塩は、生態学的に問題がなければ、もちろんビルダー物質として
使用することができる。好適なリン酸塩ビルダーは、オルトリン酸、ピロリン酸
などのナトリウム塩であり、特に好適なリン酸塩ビルダーは、トリポリリン酸の
ナトリウム塩である。
【0041】 有用な有機ビルダーは、生態学的に使用上安全であるという条件で、例えば、
有用なポリカルボン酸(例えばナトリウム塩の形態)であり、カルボン酸の例と
して、クエン酸、アジピン酸、コハク酸、グルタル酸、酒石酸、糖類の酸、アミ
ノカルボン酸、ニトリロトリ酢酸(NTA)およびそれらの混合物が挙げられる。 好適な塩は、ポリカルボン酸の塩であり、カルボン酸の例として、クエン酸、ア
ジピン酸、コハク酸、グルタル酸、酒石酸、糖類の酸およびそれらの混合物が挙
げられる。
【0042】 崩壊剤 本発明によれば、崩壊剤(いわゆるタブレット用崩壊剤)を高圧縮タブレット
中に混和させ、タブレットの崩壊を促進して、崩壊時間を短縮させることができ
る。文献〔Roempp (第9版, 6巻, 4440頁)およびVoight "Lehrbuch der pharma
zeutischen Technologie" (第6版, 1987年, 182〜184頁)〕によれば、タブレ ット崩壊剤または崩壊促進剤は、タブレットを水や胃液中に急速に崩壊させて医
薬活性成分を吸収可能な形態で放出させるための助剤である。
【0043】 以上のような崩壊剤は、その容量を水の侵入によって増加させる。すなわち、
一方で固有の容量を増加させ(膨潤)、他方でガスの放出によって圧力を形成し
、この圧力によってタブレットを崩壊させて、小粒子を形成する。エスタブリッ
シュド(established)崩壊剤の例は、炭酸塩/クエン酸の系であり、この系に おいて、他の有機酸も使用することができる。膨潤型崩壊剤は、例えば合成ポリ
マー、例えばポリビニルピロリドン(PVP)または天然ポリマーおよび/または 変性天然物質、例えばセルロースおよびデンプンおよびそれらの誘導体、アルギ
ネートまたはカゼイン誘導体である。
【0044】 好適な洗濯洗剤または洗浄剤製品のタブレットは、1またはそれ以上の崩壊剤 を含有し、その崩壊剤の用量は、タブレット重量を基準に、0.5〜10重量%、好 適には3〜7重量%、特に4〜6重量%である。
【0045】 本発明によれば、好適な崩壊剤は、セルロース系崩壊剤である。したがって、
好適な洗濯洗剤または洗浄剤製品のタブレットは、この種のセルロース系崩壊剤
を含み、その崩壊剤の用量は、タブレット重量を基準に、0.5〜10重量%、好適 には3〜7重量%、特に4〜6重量%である。純粋なセルロースは、実験式:(C6H1 0 O5nで示され、正式には、セロビオースのβ-1,4-ポリアセタールと呼ばれて おり、2つのグルコース分子から構成される。好適なセルロースは、約500〜5,0
00のグルコース単位から構成され、よって、その平均分子量は、50,000〜500,00
0である。本発明によれば、セルロースから出発し、重合類似体反応によって得 られるセルロース誘導体も、セルロース系崩壊剤として好適に使用することがで
きる。このような化学変性セルロースとして、ヒドロキシの水素原子を置換した
エステル化またはエーテル化反応生成物が例示される。しかしながら、ヒドロキ
シ基を、酸素原子が結合していない官能基で置換したセルロースを、セルロース
誘導体として使用することもできる。この群のセルロース誘導体として、アルカ
リ金属セルロース、カルボキシメチルセルロース(CMC)、セルロースエステル およびエーテル、およびアミノセルロースが例示される。
【0046】 前記したセルロース誘導体は、好適には、単独でセルロース系崩壊剤として使
用せずに、セルロースとの混合物形態で使用される。この混合物中のセルロース
誘導体含量は、セルロース系崩壊剤を基準に、好適には50重量%未満、より好適
には20重量%未満である。特に好適な具体例によれば、セルロース誘導体を含ま
ない純粋なセルロースをセルロース系崩壊剤として使用する。
【0047】 崩壊剤として使用されるセルロースは、好適には微粉砕形態で使用せずに、こ
れに代えて、圧縮されるプレミックスに混合する前に、これを、例えば顆粒化ま
たは圧縮して、比較的粗い形態に変換することができる。洗濯洗剤または洗浄剤
製品のタブレットは、崩壊剤を顆粒形態または所望により以下の文献記載の共顆
粒化形態で含有する:DE 197 09 991(Stefan Herzog)、 DE 197 10 254(Henk
el)および PCT/EP 98/1203(Henkel)。これら文献は、顆粒化、圧縮化または 共圧縮化セルロース崩壊剤の製造についての詳細を開示する。このような崩壊剤
の粒径は、その少なくとも90重量%が通常200μmを越え、好適には300〜1,600μ
m、特に400〜1,200μmの範囲である。本明細書および上記特許文献に記載の比較
的粗いセルロース系崩壊剤は、本発明の崩壊剤として使用するのに好適であり、
これらは、市販品(例えば、登録商標:Arbocel TF-30-HG, Rettenmaier)であ る。
【0048】 さらに、セルロース系崩壊剤またはこの崩壊剤の一成分として、微結晶質セル
ロースを使用することができる。この微結晶質セルロースは、無定形領域のみを
攻撃しかつ無定形領域を完全に溶解しうる一方、結晶領域(約70%)を変化させ
ないような条件下にセルロースを部分的に加水分解する(セルロース全重量の約
30%)ことによって、得られる。加水分解によって形成した微結晶質セルロース
のその後の非凝集化によって、一次粒径が約5μmで、例えば平均粒径200μmの粒
子に圧縮可能な微結晶質セルロースが得られる。
【0049】 本発明の洗濯洗剤または洗浄剤製品のタブレットは、崩壊剤、好適にはセルロ
ース系崩壊剤を、好適には顆粒形態、共顆粒化形態または圧縮形態で含み、崩壊
剤の用量は、タブレット重量を基準に、0.5〜10重量%、好適には3〜7重量%、 特に4〜6重量%である。
【0050】 タブレットの製造法全般 本発明の洗濯洗剤または洗浄剤製品のタブレットは、圧縮されるべき混合物を
プレスのキャビティ内に入れ、これを圧縮することによって製造される。タブレ
ット製造(以下、単に「打錠」と言う。)の最も簡易な場合、打錠されるべき混
合物を直接(すなわち、予め顆粒化せずに)圧縮する。このいわゆる直接打錠法
は、簡易でコスト的に有利である。なぜなら、他の工程(したがって、付加的な
装置)を必要としないからである。しかしながら、このような利点は、次のよな
欠点を伴うものである。例えば、直接打錠される粉末混合物は、充分な可塑的変
形特性および良好な流動特性が必要である。さらに、粉末混合物は、貯蔵や輸送
やダイへの充填などの間に、いずれの相分離の傾向も示すべきではない。多くの
混合物の場合、このような3つの要件は、著しい困難をもってはじめて達成でき
るのである。このため、直接打錠法、特に洗濯洗剤または洗浄剤製品のタブレッ
ト製造用の直接打錠法は、殆ど、採用されていない。すなわち、洗濯洗剤または
洗浄剤製品のタブレットに関し、その通常の製造経路は、微粉末成分(「一次粒
子」)から出発し、これを、常法で凝集化または顆粒化して、より大きい粒径の
二次粒子を形成する。得られた顆粒または顆粒混合物を、次いで微粉砕助剤と混
合し、打錠工程に供給する。
【0051】 プレミックス 本発明の好適な洗濯洗剤または洗浄剤製品のタブレットは、少なくとも一組の
界面活性剤含有顆粒と、少なくとも1つの後混合の微粉砕成分とを含んでなる粒
状プレミックスを圧縮することによって得られる。後の洗濯洗剤または洗浄剤製
品タブレットのためには、圧縮されるプレミックスの嵩密度が通常の圧縮洗濯洗
剤の嵩密度に接近することが、有利である。特に好適には、圧縮されるプレミッ
クスの嵩密度は、少なくとも500 g/l、好適には少なくとも600 g/l、特に700 g/
lを越える数値である。
【0052】 プレミックスの粉末化 粒状プレミックスを圧縮して、洗濯洗剤または洗浄剤製品のタブレットを形成
する前に、プレミックスは、微粉砕表面処理剤によって「粉末化」することがで
きる。これは、プレミックス(貯蔵、圧縮)、および最終の洗濯洗剤または洗浄
剤製品タブレットの両方に関し、それらの構造および物性にとって有利である。
微粉砕粉末化剤は、従来から知られており、通常、ゼオライト、ケイ酸塩などの
無機塩が採用されている。しかしながら好適には、プレミックスを微粉砕ゼオラ
イトで粉末化し、好適にはホージャサイト型のゼオライトを用いる。
【0053】 本明細書に用いられる「ホージャサイト型ゼオライト」なる用語は、ゼオライト
構造群4のホージャサイト亜群を構成する3つのゼオライト全てを意味する〔Don
ald W. Breck: "Zeolite Molecular Sieves", John Wiley & Sons, ニューヨー ク、ロンドン、シドニー、トロント、1974年、92頁〕。よって本発明によれば、
ゼオライトXに加え、ゼオライトYおよびホージャサイト、およびこれら化合物の
混合物も、使用できるが、ゼオライトX単独が好適である。
【0054】 なお、ホージャサイト型ゼオライトと他のゼオライトとの共結晶化混合物は、
必然的に、ゼオライト構造群4に属しないものではあるが、本発明によれば、粉 末化剤として使用することができる。粉末化材料の少なくとも50%を、ホージャ
サイト型ゼオライトから構成すると、有利である。
【0055】 本発明によれば、好適には、洗濯洗剤または洗浄剤製品のタブレットは、粒状
プレミックスから構成され、この粒状プレミックスは、顆粒成分と、後混合の微
粉砕物質とを含んでなる。この場合、後混合の微粉砕物質は、ホージャサイト型
のゼオライトであって、その粒径は、100μm未満、好適には10μm未満、特に5μ
m未満であり、またその用量は、圧縮されるプレミックスを基準に、少なくとも0
.2重量%、好適には少なくとも0.5重量%、特に1重量%を越える量である。
【0056】 他の洗剤成分 前記したような界面活性剤、ビルダー、崩壊剤などに加え、本発明の洗濯洗剤
または洗浄剤製品のタブレットは、漂白剤、漂白活性剤、酵素、pH調節剤、芳
香剤、香料含有物質、蛍光剤、染料、制泡剤、シリコーン油、再沈着防止剤、蛍
光増白剤、 グレーイング抑制剤、色素移動防止剤および防食剤からなる群から 選ばれるような、洗濯洗剤または洗浄剤製品における代表的成分を含んでなる。
【0057】 漂白剤、漂白活性剤および漂白触媒 過酸化水素(H2O2)を水中で生成するような漂白剤化合物のうち、過ホウ酸ナ
トリウム四水和物および過ホウ酸ナトリウム一水和物が、特に重要である。他の
有用な漂白剤は、例えば過炭酸ナトリウム、ペルオキシピロリン酸塩、クエン酸
塩過水和物および過酸化水素生成型過酸塩または過酸、例えば過安息香酸塩、ペ
ルオクソフタル酸塩、二過アゼライン酸、フタロイミノ過酸または二過ドデカン
二酸である。
【0058】 60℃またはそれ以下の温度で洗濯をする際、その漂白作用を改善するには、漂
白活性剤を単独または混合物の形態で混和することができる。使用しうる漂白活
性剤は、過加水分解(パーヒドロリシス)条件下に、脂肪族ペルオキソカルボン
酸、好適にはC1 10(好適にはC2 4)脂肪族ペルオキソカルボン酸および/ま たは非置換または置換過安息香酸を形成するような化合物である。上記数の炭素
原子を有するO-および/またはN-アシル基および/または非置換もしくは置換し
たベンゾイル基を含んでいる物質が、好適である。好適な漂白活性剤として、ポ
リアシル化アルキレンジアミン、特にテトラアセチルエチレンジアミン(TAED)
、アシル化トリアジン誘導体、特に1, 5-ジアセチル-2,4-ジオキソヘキサヒドロ
-1, 3, 5-トリアジン(DADHT)、アシル化グリコールウリル、特にテトラアセチ
ルグリコールウリル(TAGU)、N-アシルイミド、特にN-ノナノイルスクシンイミ
ド(NOSI)、アシル化フェノールスルホネート、特にn-ノナノイルまたはイソノ
ナノイルオキシベンゼンスルホネート(n-またはiso-NOBS)、カルボン酸無水物
、特に無水フタル酸、アシル化多価アルコール、特にトリアセチン、エチレング
リコールジアセテート、および2,5-ジアセトキシ-2,5-ヒドロフランなどが挙げ られる。
【0059】 通常の漂白活性剤に加え、またはこれに代えて、いわゆる漂白触媒を本発明の
タブレットに導入することができる。漂白触媒とは、漂白を増強する遷移金属の
塩または遷移金属の錯体、例えばマンガン-、鉄-、コバルト-、ルテニウム-また
はモリブデン-セレン錯体またはカルボニル錯体をいう。また、窒素含有三脚状 配位子を含むようなマンガン錯体、鉄錯体、コバルト錯体、ルテニウム錯体、モ
リブデン錯体、チタン錯体、バナジウム錯体、銅錯体など、およびコバルト-、 鉄-、銅-およびルテニウム-アミン錯体も、漂白触媒として使用することができ る。
【0060】 酵素 好適な酵素は、タンパク分解酵素(プロテアーゼ)、脂肪分解酵素(リパーゼ
)、デンプン加水分解酵素(アミラーゼ)、セルラーゼおよびそれらの混合物か
らなる群から選ばれる。特に好適な酵素活性成分は、細菌または真菌株から得ら
れるもので、これら細菌または真菌株として、バシラス・サチリス(Bacillus S
ubtilis)、バシラス・リヘニフォルミス(Basillus licheniformis)、ストレ プトミセス・グリセウス(Streptomyces gtiseus)などが例示される。サブチリ
シン系のタンパク分解酵素が好適に使用され、バシラス・レンツス(Bacillus l
entus)から得られるタンパク分解酵素が特に好適である。これに関し、特に重 要なものは、酵素混合物であり、例えばタンパク分解酵素とデンプン加水分解酵
素との混合物、タンパク分解酵素と脂肪分解酵素との混合物、タンパク分解酵素
とセルラーゼとの混合物、セルラーゼと脂肪分解酵素との混合物、タンパク分解
酵素とデンプン分解酵素と脂肪分解酵素との混合物、タンパク分解酵素と脂肪分
解酵素とセルラーゼとの混合物などが例示される。特に好適には、セルラーゼを
含む混合物である。場合により、過酸化酵素(ペルオキシダーゼ)および酸化酵
素(オキシダーゼ)も、好適であることがわかっている。
【0061】 酵素は、担体物質に吸収されるかおよび/または被覆物質中に埋設することが
でき、これにより、時期尚早の分解から酵素を保護する。酵素、酵素混合物また
は酵素顆粒の割合含量は、タブレット重量を基準に、例えば約0.1〜5重量%、好
適には約0.1〜2重量%であってよい。
【0062】 油脂除去用の成分 さらに、本発明の洗濯洗剤または洗浄剤製品のタブレットは、繊維製品から油
脂分を除去することを促進させるような成分(汚れ解離剤とも呼ばれる)を含む
ことができる。この促進作用は、このような油脂分溶解成分を含む、本発明の洗
剤によって既に反復して洗濯した繊維製品が、汚れた場合に、特に明らかである
。好適な油脂分溶解成分として、非イオン性セルロースエーテル、例えばメチル
セルロースおよびメチルヒドロキシプロピルセルロース(15〜30重量%のメトキ
シ基および1〜15重量%のヒドロキシプロピル基を、非イオン性セルロースエー テル量を基準に含む)、および既知のフタル酸および/またはテレフタル酸のポ
リマー、特にエチレンテレフタレートおよび/またはポリエチレングリコールテ
レフタレートのポリマーおよびそれらのアニオン性および/または非イオン性変
性誘導体が例示される。これらのうち、フタル酸およびテレフタル酸ポリマーの
スルホン化誘導体が、特に好適である。
【0063】 蛍光増白剤 本発明のタブレットは、蛍光増白剤として、ジアミノスチルベンジスルホン酸
の誘導体またはそのアルカリ金属塩を含有することができる。好適な蛍光増白剤
は、例えば、4,4'-ビス-(2-アニリノ-4-モルホリノ-1,3,5-トリアジニル-6-ア ミノ)スチルベン-2,2'-ジスルホン酸の塩、または同様の構造で、 モルホリノ 基に代えて、ジエタノールアミノ基、メチルアミノ基、アニリノ基または2-メト
キシエチルアミノ基を有する化合物である。置換ジフェニルスチリル型の増白剤
も使用でき、例えば4,4'-ビス-(2-スルホスチリル)ビフェニル、4,4'-ビス-(
4-クロロ-3-スルホスチリル)ビフェニルまたは4-(4-クロロスチリル)-4'-(2
-スルホスチリル)ビフェニルのアルカリ金属塩が例示される。以上の増白剤の 混合物も使用することができる。
【0064】 染料および芳香剤(香油) 本発明によれば、染料および芳香剤を洗剤タブレットに添加して、製品によっ
て形成される審美的効果を改善し、これにより、消費者に対し、必要な洗濯特性
だけでなく、視覚的および感覚的に「定型的で失敗を招かない」製品を付与する
ことができる。好適な香油または芳香剤として、賦香化合物、例えばエステル、
エーテル、アルデヒド、ケトン、アルコールおよび炭化水素系の合成物が例示さ
れる。エステル系の賦香化合物の代表的は、酢酸ベンジル、イソ酪酸フェノキシ
エチル、酢酸p-t-ブチルシクロヘキシル、酢酸リナリル、酢酸ジメチルベンジル
カルビニル、酢酸フェニルエチル、安息香酸リナリル、ギ酸ベンジル、エチルメ
チルフェニルグリシネート、プロピオン酸アリルシクロヘキシル、プロピオン酸
スチラリルおよびサリチル酸ベンジルである。エーテル系の賦香化合物として、
ベンジルエチルエーテルが例示される。アルデヒド系の賦香化合物として、8〜1
8の炭素原子を有する直鎖アルカナール、シトラール、シトロネラール、シトロ ネリルオキシアセトアルデヒド、シクラメンアルデヒド、ヒドロキシシトロネラ
ール、リリアール、ブルゲオナールなどが例示される。好適なケトン系化合物は
、イオノン、α-イソメチルイオノンおよびメチルセドリルケトンである。アル コール系化合物として、アネトール、シトロネロール、オイゲノール、ゲラニオ
ール、リナロオール、フェニルエチルアルコール、テルピネオールなどが例示さ
れる。炭化水素系化合物として、主として、テルペン、例えばリモネン、ピネン
などが例示される。しかしながら、好適には、一緒になって魅力的芳香を発する
ような、異なる香料の混合物を使用する。このような香油は、植物源から得られ
るような天然香料混合物を含むことができ、その天然源として、パイン油、シト
ラス油、ジャスミン油、パチョリ油、ローズ油、イランイラン油などが例示され
る。好適なものは、クレアリーセージ油、カモミル油、クローブ油、バルサム油
、ミント油、ケイ葉油、ライム-ブロッサム油、ジュニパーベリー油、ベチバー 油、オリーブ油、ガルバナム油、ラボダニューム油、オレンジブロサッム油、ネ
ロリ油、オレンジピール油、サンダールウッド油などが例示される。
【0065】 本発明の洗剤タブレットは、通常0.01重量%未満の染料を含み、芳香剤(香油
)は、タブレット全量の2重量%までの量で、構成することができる。
【0066】 芳香剤は、本発明のタブレット中に直接混和することができる。これとは別の
有利な態様として、香料の洗濯物への付着を強化するような担体に、芳香剤を適
用し、芳香剤のゆっくりとして放出によって洗濯物への賦香の持続性を確保する
。好適であることがわかっている担体材料の例は、シクロデキストリンであり、
この場合、シクロデキストリン-香料複合体に、付加的な助剤を被覆することが できる。
【0067】 染料 本発明によれば、本発明の担体材料を染料で着色して、タブレットの審美的外
観を改善することができる。好適な染料は、当該分野でいずれの問題を起こさな
いような物質から選択され、タブレット洗剤中の他の成分および光に対し、高い
貯蔵安定性および高い非感受性を示し、かつ、繊維製品の繊維に対し、著しい染
色性を示さず、したがって、このような繊維を染色しないものである。
【0068】 タブレットの製造法 本発明のタブレットの製造法は、まず各成分(これら成分のいくつかまたは全
ては予備顆粒化してもよい)を乾燥混合し、次いで得られた混合物を常法で成形
/形成、特に打錠する。本発明のタブレットを製造するには、プレミックスを、
ダイにおける2つのポンチの間で圧縮して、固形の圧縮物を形成する。以下、こ
の工程は、簡略化のため打錠工程と呼び、4つの段階(計量、圧縮(弾性変形)
、可塑変形および吐出)を含んでなる。
【0069】 まず、プレミックスをダイに導入する。その充填レベル、したがって、形成さ
れるタブレットの重量および形状は、下部パンチの位置およびダイの形態によっ
て決定される。高いタブレット処理量の場合でも、好適にはプレミックス容量の
計量によって均一な計量が、達成される。打錠プロセスの進行につれて、上部パ
ンチは、プレミックスに接触した状態になり、下部パンチに向かって下降する。
この圧縮段階の間、プレミックスの粒子は、相互に緊密に圧縮され、パンチ間の
充填物の気孔容量は、継続して低下する。可塑変形段階では、粒子が粗粒子とな
ってタブレットを形成するが、この可塑変形段階は、上部パンチの所定の位置に
達したとき、よってプレミックスに対する圧力が所定の数値に達したときに、開
始される。プレミックスの物性に応じて、その構成粒子は、部分的に粉砕され、
プレミックスは、高圧で焼結される。圧縮速度の増加につれて(すなわち高い処
理量で)、弾性変形段階がますます短くなり、その結果、形成したタブレットは
、多少とも大きい気孔を有しうる。打錠プロセスの最終工程では、最終タブレッ
トは、ダイから、強制的に、下部パンチによって排出され、後段の輸送装置によ
って運ばれる。この段階では、タブレットの重量のみが限定的に達成される。な
ぜなら、タブレットは、物理的プロセス(再延伸、結晶学的作用、冷却など)の
結果として、なお形態および寸法が変化するからである。
【0070】 打錠プロセスは、市販の打錠プレスで実施でき、このプレスは、一般に、単一
または二重パンチを備えている。後者の場合、圧縮力形成のため、上部パンチが
使用されるだけでなく、下部パンチも打錠プロセスの間に上部パンチの方へ移動
し、上部パンチは、下方に圧縮する。小規模生産のためには、好適には、タブレ
ット用偏心プレスを採用する。このプレスでは、パンチは、偏心ディスクに固定
され、また、このディスクは、所定の速度で回転するシャフト周囲に載置される
。このようなパンチの動きは、通常の4ストロークエンジンの操作に匹敵する。
打錠は、上部パンチおよび下部パンチによって実施できるが、数個のパンチは、
単一の偏心ディスクに固定でき、この場合、ダイ孔の数は、対応して増加する。
偏心プレスの処理量は、そのタイプに応じて、数百から最大で3,000タブレット /時間まで変化する。
【0071】 大規模生産には、一般に、回転式打錠プレスが採用される。回転式打錠プレス
は、比較的多数のダイが円形のダイテーブル上に配置される。ダイの数は、モデ
ルに応じて、6〜55の間で変化するが、これよりも多数のダイも市販されている 。上部パンチおよび下部パンチは、各ダイと、ダイテーブル上で連通し、打錠圧
縮力は、前記と同様に、上部パンチまたは下部パンチだけでなく両方のパンチに
よって有効に形成される。ダイテーブルおよびパンチは、共通の垂直軸周囲を移
動し、パンチは、回転の間、充填、圧縮、可塑変形および吐出段階の位置に、レ
ール状のカムトラックによって運ばれる。大きいダイの上昇または下降運動が必
要な位置では(充填、圧縮、吐出)、このようなカムトラックは、付加的な低圧
部材、低張力レールおよび吐出路によって支持される。ダイは、固定供給装置(
いわゆる充填シュー)から充填され、この装置は、プレミックス用の貯蔵容器に
連結される。プレミックスに対する圧縮力は、上部パンチおよび下部パンチによ
り、圧縮路を介し、独立して調節することができ、圧縮力は、調節可能な圧力ロ
ーラを通過するパンチのシャフトヘッドの回転によって形成される。
【0072】 処理量の増加のため、2つの充填シューを備えた回転式プレスを用いる。これ
らの充填シューは、1つのタブレットを製造するための移動が半分のみのサーク
ルで足りる。二層または多層タブレットの製造については、数個の充填シューを
直列で配置し、軽く圧縮した第1層は、さならる充填前に、吐出されない。所定
の好適なプロセス制御により、積層タブレットおよびオニオンの外皮に類似の構
造を有するインレータブレットを、このようにして形成することができる。イン
レータブレットの場合、コア層またはコアの上面は、被覆されないため、可視的
のままである。回転式打錠プレスは、また単一または複数のパンチなどの形成用
具を備えることができ、これにより、例えば、50孔の外部サークルおよび35孔の
内部サークルを、同時に使用して圧縮することができる。現代の回転式打錠プレ
スは、1時間当たり、100万を越える数のタブレットの処理量を有する。
【0073】 本発明に好適な打錠機械は、例えば、次のような生産会社から入手することが
できる。Apparatebau Holzwarth GbR, Asperg, Wihelm Fette GmbH, Schwarzenb
ec, Hofer GmbH, Weil, KIKIAN, Cologne, KOMAGE, Kell am See, KORSCH Press
en GmbH, Berlin, Mapag Maschinenbau AG, Bern(Switzerland) and Couroy N
.V. Halle (BE/LU)。特に好適な打錠機の例は、HPF 630油圧二重圧プレス(LA
EIS, D)である。
【0074】 タブレットの形態および寸法 タブレットは、所定の三次元形態および所定の寸法で製造することができる。
好適な三次元形態は、実施可能な設計であれば、実質的に全ての形態をとること
ができ、例えば、バー形態、ロッド形態またはインゴット形態、立方体、ブロッ
ク、平らな側面を有する対応する形態、特に円形断面または長円形断面を有する
円筒形態である。この最後の具体例には、タブレット形態から、高さ/直径の比
率が1を越えるようなコンパクトな円筒形態までが包含される。
【0075】 上記各形態において、相互に分離した各要素からなる分割型コンパクトを設計
することができ、各要素は、洗濯洗剤または洗浄剤製品の所定用量に対応する。
もっとも、単一のコンパクトにおいて、このようなマスユニット(各要素)を結
合させたコンパクトを設計することができ、この場合、より小さい分割ユニット
は、特に所定の弱いスポットの設定部分から、容易に切り離すことができる。欧
州で標準的な水平配置型洗濯機において、洗濯洗剤を使用するには、以上のよう
な分割型コンパクトを、円筒形態またはブロック形態のタブレットとして製造す
ることが有利であり、好適には、直径/高さの比率は、約0.5:2〜約2:0.5であ
る。このようなコンパクトの製造には、市販の油圧プレス、偏心プレスおよび回
転プレスが、特に適している。
【0076】 本発明のタブレットについて、別の態様の三次元形態は、その寸法が市販の家
庭用洗濯機の洗剤投入室に適合されており、これにより、タブレットを、直接、
即ち計量具を用いずに、洗剤投入室内に量り込むことができ、ここで、タブレッ
トは、水投入操作の間に溶解する。しかし、もちろん、計量具を用いて洗濯洗剤
タブレットを使用することもでき、この態様が本発明には好適である。
【0077】 製造しうる他の好適なタブレットは、厚く長い部分と、薄く短い部分とを交互
に有するようなシート状様または棒状の構造を有するタブレットである。各部分
は、所定の破断箇所(薄く短い部分)で破断して、「スラブ」から折り取られ、
機械に導入することができる。また、この洗濯洗剤の「棒」の原理は、他の幾何
学形態、例えば互いに1つのそれらの長手方向側面でのみ結合する鉛直三角形に
具体化することができる。
【0078】 本発明によれば、さらに、各成分を均一のタブレットに圧縮せずに、少なくと
も2つの複数の層を有するタブレットを製造することができる。この場合、複数
の層は、異なる溶解速度を有するように製造することもできる。これは、好適な
性能特性を示すタブレットを提供することができる。例えば、タブレットが相互
に悪影響を及ぼしうるような成分を含有する場合、第1成分を、より迅速に溶解
する層内に閉じ込める一方、第2成分を、より緩慢に溶解する層に閉じ込め、こ
れにより、第2成分が溶液中に溶解するときには、第1成分は、その反応を終了
させることができる。タブレットの層構造は、堆積形態をとることができ、その
内部層は、外部層が完全に溶解する前に、タブレットの端部で溶解することがで
きる。しかしながら、これとは別の態様として、内部層の側面外側に別の層を配
置して、内部層を完全に包囲し、これにより、内部層の構成成分が時期尚早に溶
解することを防止することができる。
【0079】 本発明の別の好適な態様によれば、タブレットは、少なくとも3層(即ち2つ
の外部層+少なくとも1つの内部層)からなる。この場合、内部層の少なくとも
1つにおいてペルオキシ漂白剤が存在する一方、2つの外部層(堆積型タブレッ
ト)または最も外側の層(シェル型タブレット)には、ペルオキシ漂白剤を存在
させない。別の可能な態様において、ペルオキシ漂白剤および漂白活性剤または
漂白触媒および/または酵素は、同じタブレットにおいて、相互に空間的に隔て
て存在させることができる。このような多層タブレットは、洗剤投入室や、洗濯
液に投入される計量具を介して使用できるだけでなく、漂白剤などによるスポッ
ティングの危険を被ることなく、タブレットを洗濯機内に投入して繊維製品と直
接接触させることができる、という利点を有する。
【0080】 同様な作用は、圧縮される、洗濯洗剤または洗浄剤製品中の各成分またはタブ
レット自体を被覆することによって達成することができる。このために、被覆さ
れるタブレットは、水溶液または水性エマルジョンで噴霧処理するか、または溶
融被覆法で被膜を形成することができる。
【0081】 圧縮後、洗濯洗剤または洗浄剤製品のタブレットは、高い安定性を示す。円筒
形タブレットの耐破壊性は、直径方向破壊応力から確認することができる。これ
は、以下の式:
【数1】 σ=2P/πDt 上記式中、σは、直径方向の破壊応力(DFS、Pa)、Pは、タブレットの圧縮に よってその破壊が生じるような力(N)、Dは、タブレットの直径(m)、tはそ
の高さである。
【0082】 (実施例) 界面活性剤含有顆粒を、粉砕調製成分と混合して、プレミックスを調製し、こ
のプレミックスを、Korsch打錠プレスによって圧縮して洗濯洗剤タブレットを製
造した。この場合、圧縮力は、相互に硬度が異なる2つの系列のタブレットが得
られるように、調整した。
【0083】 本発明のタブレットE1およびE2用の界面活性剤顆粒は、アルキルポリグリコシ
ド類1重量%(=プレミックス全量を基準に、0.6重量%)を含む。他方、比較タ
ブレットV1およびV2用の比較顆粒は、アルキルポリグリコシド類を含んでいない
。タブレットE1およびE2は、各々、V1およびV2と、硬度が異なるのみで、他の組
成は、異なっていない。界面活性剤顆粒の組成、および圧縮されるプレミックス
の組成(したがって、タブレットの組成)は、以下の表1および表2に示す。
【0084】
【表1】
【0085】
【表2】 ☆圧縮セルロース(粒径:90重量%>400μm)
【0086】 硬度試験および崩壊試験 タブレットの硬度は、タブレットが崩壊するまで変形することによって測定し
た。なお、力は、タブレットの側面に加え、タブレットが耐えることができる最
大の力を測定した。 崩壊試験のために、タブレットを、水(温度30℃、600 ml)を満たしたガラス
製ビーカー内に入れ、タブレットが完全に崩壊するのに要した時間を測定した。
【0087】
【表3】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 アンドレアス・リーツマン ドイツ連邦共和国デー−44805ボーフム、 アム・ノルトバート88番 (72)発明者 ハンス−フリードリッヒ・クルゼ ドイツ連邦共和国デー−41352コルシェン ブロイヒ、アム・ハレンバート44番 (72)発明者 ミヒャエル・ファイスト ドイツ連邦共和国デー−40667メーアブッ シュ、ブリューラー・ヴェーク58アー番 (72)発明者 ゲルハルト・ブラゼイ ドイツ連邦共和国デー−40599デュッセル ドルフ、フュルステンベルガーシュトラー セ21番 (72)発明者 クリスティアン・ブロック ドイツ連邦共和国デー−50733ケルン、ヴ ァールトブルクプラッツ12番 (72)発明者 ハインケ・イェベンス ドイツ連邦共和国デー−40589デュッセル ドルフ、イッターシュトラーセ35番 (72)発明者 フレット・シャムビル ドイツ連邦共和国デー−40789モンハイム、 ニーダーシュトラーセ96番 (72)発明者 ベルンハルト・ミューラー ドイツ連邦共和国デー−40724ヒルデン、 ティツィアンヴェーク9番 Fターム(参考) 4H003 AB03 AB18 AB27 AC05 AC08 BA09 BA17 DA01 EA15 EA16 EA28 EB16 EB24 EB30 EB32 EB42 ED02 EE05 FA16 FA32

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 界面活性剤と、ビルダーと、所望により洗濯洗剤用成分また
    は洗浄剤製品用成分とを含む、圧縮粒状洗濯洗剤または洗浄剤製品の洗濯洗剤ま
    たは洗浄剤製品タブレットであって、 アルキルポリグリコシド類からなる群から選ばれる界面活性剤を含んでなるこ
    とを特徴とするタブレット。
  2. 【請求項2】 アルキルポリグリコシド類は、タブレット重量を基準に、0.
    2〜10重量%、好適には0.2〜5重量%、特に0.5〜3重量%の用量で含む請求項1記
    載のタブレット。
  3. 【請求項3】 アルキルポリグリコシド類は、1.0〜4.0、好適には1.0〜2.0
    、特に1.1〜1.4のグリコシド化度を有する請求項1または2記載のタブレット。
  4. 【請求項4】 アルキルポリグリコシド類として、アルキルポリグルコシド
    を用いる請求項1〜3のいずれかに記載のタブレット。
  5. 【請求項5】 さらに、崩壊剤、好適にはセルロース系崩壊剤を、好適には
    顆粒形態、共顆粒化形態または圧縮形態で含み、崩壊剤の用量は、タブレット重
    量を基準に、0.5〜10重量%、好適には3〜7重量%、特に4〜6重量%である請求 項4記載のタブレット。
  6. 【請求項6】 少なくとも一組の界面活性剤含有顆粒と、少なくとも一つの
    後混合の微粉砕成分とを含んでなる粒状プレミックスを圧縮することによって得
    られる請求項1〜5のいずれかに記載のタブレット。
  7. 【請求項7】 圧縮されるプレミックスは、少なくとも500 g/l、好適には 少なくとも600 g/l、特に700 g/lを越える嵩密度を有する請求項6記載のタブレ ット。
  8. 【請求項8】 後混合の微粉砕成分は、粒径100μm未満、好適には10μm未 満、特に5μm未満のホージャサイト型ゼオライトであり、その用量は、圧縮され
    るプレミックスを基準に、少なくとも0.2重量%、好適には少なくとも0.5重量%
    、特に1重量%を越える量である請求項6または7記載のタブレット。
  9. 【請求項9】 さらに、ビルダー、漂白剤、漂白活性剤、酵素、pH調節剤
    、芳香剤、香料含有物質、蛍光剤、染料、制泡剤、シリコーン油、再沈着防止剤
    、蛍光増白剤、 グレーイング抑制剤、色素移動防止剤および防食剤からなる群 から選ばれる1またはそれ以上の物質を含んでなる請求項1〜8のいずれかに記載 のタブレット。
JP2000524402A 1997-12-08 1998-10-08 改善された崩壊特性を示す洗濯洗剤タブレット Pending JP2001526306A (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
DE19754289.1 1997-12-08
DE19754289A DE19754289A1 (de) 1997-12-08 1997-12-08 Wasch- und Reinigungsmittelformkörper mit verbesserten Zerfallseigenschaften
PCT/EP1998/006405 WO1999029826A1 (de) 1997-12-08 1998-10-08 Wasch- und reinigungsmittelformkörper mit verbesserten zerfallseigenschaften

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001526306A true JP2001526306A (ja) 2001-12-18

Family

ID=7851048

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000524402A Pending JP2001526306A (ja) 1997-12-08 1998-10-08 改善された崩壊特性を示す洗濯洗剤タブレット

Country Status (6)

Country Link
EP (1) EP1037960B1 (ja)
JP (1) JP2001526306A (ja)
AT (1) ATE222948T1 (ja)
DE (2) DE19754289A1 (ja)
ES (1) ES2181286T3 (ja)
WO (1) WO1999029826A1 (ja)

Families Citing this family (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6369021B1 (en) * 1999-05-07 2002-04-09 Ecolab Inc. Detergent composition and method for removing soil
AU2002223575A1 (en) * 2000-10-18 2002-04-29 Unilever Plc Cleaning compositions
DE10118270A1 (de) * 2001-04-12 2002-10-17 Cognis Deutschland Gmbh Wasch- und Reinigungsmittelformittelkörper mit verbesserten Zerfallseigenschaften
DE10202390A1 (de) * 2002-01-23 2003-09-25 Henkel Kgaa Kombination von Cellulasen und spezieller Cellulose in Waschmitteln
DE102011119332A1 (de) 2011-11-25 2013-05-29 Centrum Für Angewandte Nanotechnologie (Can) Gmbh Verwendung von über radikalische Emulsionspolymerisation erhältlichen Polymeren als Verdicker für Reinigungsmittel
CN104418920B (zh) * 2013-08-23 2016-11-16 河北科技大学 采用一步法连续生产烷基糖苷的方法和系统
CN107460060A (zh) * 2017-08-17 2017-12-12 成都新柯力化工科技有限公司 一种胶束渗透型浓缩快速洗衣液及制备方法
CN110305742A (zh) * 2019-07-12 2019-10-08 广州立白企业集团有限公司 一种自动洗碗机洗涤剂组合物

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2756033B2 (ja) * 1990-10-29 1998-05-25 花王株式会社 錠剤型洗剤
JPH06108099A (ja) * 1992-09-30 1994-04-19 Lion Corp タブレット洗剤組成物
GB9224015D0 (en) * 1992-11-16 1993-01-06 Unilever Plc Detergent compositions
DE19509752A1 (de) * 1995-03-17 1996-09-19 Henkel Kgaa Verfahren zur Herstellung eines pulverförmigen Waschmittels
DK173111B1 (da) * 1996-04-03 2000-01-31 Cleantabs As Tøjvasketabletter

Also Published As

Publication number Publication date
DE19754289A1 (de) 1999-06-10
WO1999029826A1 (de) 1999-06-17
EP1037960B1 (de) 2002-08-28
ES2181286T3 (es) 2003-02-16
ATE222948T1 (de) 2002-09-15
DE59805352D1 (de) 2002-10-02
EP1037960A1 (de) 2000-09-27

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CA2317022A1 (en) Fragrant beads in detergent forms
JP2001515953A (ja) 改善された溶解性を示す洗浄剤および洗剤成形体
CA2300638A1 (en) Washing and detergent moulded bodies with improved solubility
JP2001526306A (ja) 改善された崩壊特性を示す洗濯洗剤タブレット
JP2002503761A (ja) 漂白剤を含むタブレット
JP2002500690A (ja) 向上した溶解特性を示す洗剤成形体
JP2002503760A (ja) 二相または多相成形体タブレット
JP2002501977A (ja) 多相洗剤タブレット
JP2002504593A (ja) 改善された特性を有する洗剤成形体
CA2297443A1 (en) Multiphase detergent tablets
JP2002501978A (ja) 洗剤タブレット
JP2002541302A (ja) 単相または多相洗剤タブレット
JP2001526305A (ja) 改善された崩壊特性を示す洗濯洗剤または洗浄剤製品タブレット
JP2001519463A (ja) 安定性および急速な溶解性を示す洗剤錠剤の製法
JP2002541304A (ja) 洗剤タブレット
CA2308834A1 (en) Shaped bodies of detergent with improved disintegration properties
CA2299445A1 (en) Abrasion-resistant detergent tablets containing solid additives
KR20010053205A (ko) 세제 형상체의 제조 방법
CA2298966A1 (en) Color-stable detergent tablets
CA2300017A1 (en) A process for the production of rapidly disintegrating detergent tablets
DE19847281A1 (de) Wasch- und Reinigungsmittelformkörper mit organischen Oligocarbonsäuren
JP2002517559A (ja) 洗剤タブレット
WO2000027986A1 (de) Wasch- und reinigungsmittelformkörper mit additiven
CA2300630A1 (en) Washing and cleaning agent shaped bodies with improved solubility
CA2308663A1 (en) Laundry detergent and cleaning product tablets with improved dissociation properties