JP2001525849A - ビタミンb▲下3▼およびスキンコンディショニング構成成分を含むスキンケア組成物 - Google Patents

ビタミンb▲下3▼およびスキンコンディショニング構成成分を含むスキンケア組成物

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Abstract

(57)【要約】 高レベルの水和をもたらし、ビタミンB3化合物および皮膚の状態を調節するコンディショニング構成成分を含む局所組成物が開示される。

Description

【発明の詳細な説明】 ビタミンB3およびスキンコンディショニング構成成分を含む スキンケア組成物 技術分野 本発明は、高いレベルの水和をもたらす局所組成物であり、皮膚のコンディシ ョンを調節するためにビタミンB3を含むものに関する。 技術背景 消費者に対して現在入手可能な多くのパーソナルケア組成物製品は、主として 皮膚の健康なおよび/または物理的な外観を改良することに向けられている。こ れらのスキンケア製品の中でも多くは、皮膚が皺になることおよび皮膚の老化や 人の皮膚に対する環境的なダメージに典型的に関連する他の組織学的な変化を遅 らせること、最小にすることまたはさらに排除することに向けられている。 皮膚は、多くの外因的および内因的な因子に晒されている。外因的因子には、 紫外線照射(たとえば、陽射し)、環境汚染、風、熱、低湿度、きつい界面活性剤 、研磨剤などが含まれる。内因的因子には、経時的老化および皮膚内部からのそ の他の生化学的変化が含まれる。外因的であれ内因的であれ、これらの因子は、 例えば皺や他の荒れた形態(これには、孔の大きさ、小片化および皮膚の線が含 まれる)や、皮膚の老化またはダメージに関連した他の組織学的な変化のような 皮膚の老化および環境的ダメージの視覚的兆候を生じる。多くの人々にとって、 皮膚の皺は若さの消失の名残である。その結果、皺の排除は、若さを考える集団 において拡大するビジネスとなる。処置は、化粧品クリームおよびモイスチャラ イザーから種々の形態の美容外科までに及ぶ。 外因的または内因的因子は、皮膚の薄化および全体的な分解を生じ得る。例え ば、皮膚の自然的な年齢として、細胞および皮膚に供給する血管における減少が ある。また皮膚−表皮結合の平坦化もあり、これは、この結合の機械的な抵抗性 を弱くする結果となる。例えばOlikarinen,"The Aging of Skin:Chronoaging Versus Photoaging,"Photodermatol.Photoimmunol.Photomed.,vol.7,pp.3-4 ,1990を参照のこと。これを全て援用して本文の一部とする。 ビタミンB3化合物、特にナイシンアミドは、最近、測定可能な皮膚調節利益 を提供することが見出された。例えば、局所ナイアシンアミドは、皮膚老化の兆 候を調節することを助け、即ち、細い線、皺および、老化した又は光損傷した皮 膚に関連した不均一な又は荒れた表面の肌理の他の形態の視覚性を減らし又は消 すことの助けとなる。これらの化合物はまた、皮膚の全体の油性を減らすことに 有用であることも判明している。 ビタミンB3化合物を含有する配合製品では、最小の全身循環への吸収で、角 質層における最適濃度のビタミンB3化合物を供給し且つ維持する化合物を提供 することに、多くの注目が向けられている。更に、長期的な処理レジメンに関す るユーザの応諾を促進することもまた重要である。しかし、最近のビタミンB3 配合物は、乾燥し、刺激することがある。このような配合物は、最適な利益に必 要なくらい頻繁に且つたっぷりとビタミンB3製品を使用することについて個人 が我慢する原因となっている。従って、現在のビタミンB3配合物についてのユ ーザの応諾は、理想以下である。 天然又は合成ビタミンB3化合物を、乾燥若しくは刺激を伴うことなく、ビタ ミンB3化合物の選択された水和のレベルを提供し、皮膚制御および表面油利益 を供給するコンディショニング構成成分と共に含有する組成物がここに見出され た。これらの組成物は、ユーザの認容をよくし、従って、皮膚調節利益における 付随した全体的な改良によってユーザの応諾を促進する。 従って、本発明の目的は、皮膚に対して一層穏やかで刺激および乾燥が少なく 、哺乳類の皮膚状態(特に人の皮膚、より特には顔の皮膚)を予防的および/ま たは治療的に調節するための局所組成物であって、ビタミンB3化合物、特にナ イアシンアミドを含有するものを提供することである。 本発明の他の目的は、刺激および乾燥の低減を伴い、哺乳類皮膚の老化の兆候 を予防的におよび/または治療的に調節するための局所組成物であって、ビタミ ンB3化合物、特にナイアシンアミドを含有するものを提供することである。 本発明の他の目的は、刺激および乾燥が少なく、細い線、皺、拡大化した毛穴 、 粗荒性および老化皮膚に関連した他の皮膚の肌理の不連続を含む哺乳類の皮膚の 肌理における可視的および/または触知的な不連続を予防的におよび/または治 療的に調節するための局所組成物であって、ビタミンB3化合物、特にナイアシ ンアミドを含有するものを提供することである。 本発明の他の目的は、さらにレチノイドを含むこのような局所組成物を提供す ることである。 本発明は、本発明の組成物を用いるこのような調節を提供する方法にも関連す る。 本発明のこれらのおよびその他の目的は、以下の開示に照らしてみれば明らかに なろう。 発明の概要 本発明は、 a)約0.01重量%から約50重量%のビタミンB3化合物; b)約0よりも大きい水和係数を有する約1重量%から約99重量%のコンデ ィショニング構成成分、 を含む組成物に関する。 本発明の組成物が、このような組成物の局所適用を伴い、皮膚の老化の兆候を 調節する、特に老化皮膚に関連した不連続を含む哺乳類の皮膚の肌理における可 視的および/または触知的な不連続を調節することを見出した。本発明は、皮膚 状態の予防的および治療的調節の双方に関連している。 好適実施形態では、ビタミンB3化合物は、実質的に塩形態ではなく錯化して いない。ビタミンB3化合物は、好ましくはナイアシンアミドである。 発明の詳細な説明 別記しない限り、本明細書中で用いるパーセンテージおよび割合はすべて総組 成物重量に対しての値であり、測定はすべて25℃でなされる。 本発明の組成物は、必須成分および任意成分ならびに本明細書中に記載した構 成成分を包含し、本質的にそれらから成り、またはそれらで構成され得る。本明 細書中で用いる場合、「本質的に〜から成る」とは、組成物または構成成分が付 加的成分を含み得ることを意味するが、それは、付加的成分が請求の範囲の組成 物または方法の基本的および新規の特徴を実質的に変えない場合のみである。 本明細書中に引用した出版物はすべて、その記載内容が参照により本明細書中 に含まれる。 「局所的適用」という用語は、本明細書中で用いる場合、皮膚の表面に本発明 の組成物を塗付するかまたは広げることを意味する。 「皮膚科学的に許容可能」という用語は、本明細書中で用いる場合、そのよう に記載された組成物またはその構成成分が、不適当な毒性、不適合性、不安定性 、アレルギー反応等を伴わずに、ヒトの皮膚に接触して使用するのに適している ことを意味する。 「安全且つ有効量」という用語は、本明細書中で用いる場合、本発明に開示し た利点を別々に含めた、正の利点、好ましくは正の皮膚外観または感触利点を有 意に誘導するのに十分な、しかし重篤な副作用を回避する、即ち熟練技術者の健 全な医学的判断の範囲内で合理的な利益対危険比を提供するのに十分低い化合物 、構成成分または組成物の量を意味する。 本発明の組成物は、局所適用に有用であり、また、可視的および/または触知 的な皮膚の不連続(特に皮膚の表面;このような不連続は一般に望ましくない) を含む皮膚状態を調節するために有用である。このような不連続は、内因性およ び/または外因性因子により誘導若しくは発生され得、これにはここで記述され る皮膚の老化の兆候が含まれる。「皮膚の状態を調節する」には、可視的および /または触知的な皮膚の不連続を含む皮膚状態の予防的および/または治療的な 調節が含まれる。ここで用いられる場合、皮膚状態の予防的な調節には、皮膚に おける可視的および/または触知的不連続を遅らせる、最小にするおよび/また は妨害することが含まれる。ここで用いられる場合、皮膚状態の治療的な調節に は、皮膚における不連続を改善すること、例えば少なくすること、最小にするこ とおよび/または消すことを含む。皮膚状態の調節は、皮膚外観および/または 感触の改良を含む。 本発明の組成物は、皮膚老化の兆候、より特別には老化に関連した皮膚の肌 理における可視的および/または触知的な不連続を調節することに有用である。 「皮膚老化の徴候の調節」とは、1つ又はそれ以上のこのような徴候を予防的に 調節しおよび/または治療的に調節することを包含する(同様に、皮膚老化、例 えば線、皺または毛穴の所定の徴候の調節には、その徴候の予防的調節および/ または治療的調節が含まれる)。ここで用いられる場合、このような兆候の予防 的調節には、皮膚老化の兆候を遅らせること、最小にすることおよび/または妨 げることが含まれる。ここで用いられる場合、このような兆候の治療的な調節に は、改善、例えば皮膚の老化の兆候を、少なくすること、最小にすることおよび /または消すことを含む。 「皮膚老化の徴候」としては、すべての外観上の視覚的および触覚的に認知可 能な症状発現、ならびに皮膚老化によるその他のあらゆるマクロ的またはミクロ 的作用が挙げられるが、これらに限定されない。このような徴候は、内部因子ま たは外部因子、例えば経時的老化および/または環境的損傷により誘導され、ま たは引き起こされ得る。これらの徴候には、微細な浅在性皺および粗く深い皺の 両方を含めた皺、皮膚線、凹凸、突起、大型の毛穴(例えば、汗腺管、皮脂腺ま たは毛包等の付属構造物に関連したもの)、痂皮化、薄片化および/または皮膚 の不均一性もしくは粗荒性の他の形態、皮膚弾性の損失(機能的皮膚エラスチン の損失および/または不活性化)、弛み(眼周辺および顎の腫脹を含む)、皮膚 の引き締まりの損失、皮膚の張りの損失、変形に対する皮膚の反跳の損失、褪色 (眼の下周囲を含む)、しみ、黄ばみ、色素過剰皮膚領域、例えば老斑およびそ ばかす、角化症、異常分化、角質増殖、弾力繊維症、コラーゲン分解、ならびに 角質層、真皮、表皮、皮膚脈管系(例えば、毛細血管拡張またはクモ状血管)お よび下層組織、特に皮膚に近位の組織におけるその他の組織学的変化の発現が含 まれるが、これらに限定されない工程に起因し得る。 本発明は、皮膚の老化に関連したメカニズムにより生じる前記の「皮膚老化の 徴候」の調節に限定されないが、しかし元のメカニズムとは無関係の前記の徴候 の調節を含むよう意図されることが理解される。本明細書中で用いる場合、「皮 膚状態の調節」とは、元のメカニズムとは無関係なこのような徴候の調節を含む ものとする。 本発明は、このような処置に伴う刺激および乾燥を減らす一方で、皮膚老化に 関連する肌理の不連続性を含む哺乳類皮膚における視覚的および/または触覚的 不連続性の治療的調節に特に有用である。ここで用いられる場合、このような不 連続性の治療的調節には、哺乳類皮膚の肌理における視覚的および/または触覚 的不連続を改善すること、例えば減らすこと、最小にすることおよび/または消 すことを含み、これにより改良された皮膚外観および/または感触、例えば、よ り滑らかでより平坦な外観および/または感触がもたらされる。皮膚の肌理にお けるこのような視覚的および/または触知的不連続性には、裂け目、突起、孔、 細い線、皺、鱗屑、薄片および/または皮膚の老化に伴う他の肌理の不均一若し くは粗荒性の形態が含まれる。例えば、線および/または皺の長さ、深さおよび /他の次元が減少し、孔の見かけの直径が小さくなり、又は孔の開口部のすぐ近 位の組織の見かけの高さが副付属的な皮膚(interadnexal skin)の高さに近づく 。 本発明はまた、皮膚の老化に伴う肌理の不連続を含む哺乳類の皮膚の肌理にお ける可視的な可視的/触知的不連続を予防的に調節することに特に有用でもある 。ここで用いられる場合、このような不連続性の予防的調節には、哺乳類皮膚の 肌理における可視的および/または触知的不連続を遅らせ、最小にし、および/ または妨げ、これにより改良された皮膚の外観および/または感触、例えばより 滑らかで、より均一な外観および/または感触をもたらす。 本発明の組成物はまた、皮膚の剥脱を促進することにも有用である。理論に拘 束されないが、ビタミンB3化合物、特にナイアシンアミドを含有する組成物は 、剥脱を調節する細胞のエネルギー状態を強くし、その結果、表皮の分化および 角質化の正常化をもたらすと思われる。ビタミンB3構成成分 本発明の組成物は安全且つ有効量の天然または合成ビタミンB3化合物を包含す る。本発明の組成物は、好ましくは、約0.01%〜約50%、より好ましくは 約0.1%〜約10%、さらに好ましくは約0.5%〜約10%、またさらに好 ましくは約1%〜約5%、最も好ましくは約2%〜約5%のビタミンB3化合物 を包含する。 本明細書中で用いる場合、「ビタミンB3化合物」とは、次式: (式中、Rは−CONH2(即ちナイアシンアミド)、−COOH(即ちニコチン 酸)または−CH2OH(即ちニコチニルアルコール)である) を有する化合物、その誘導体、および前記のいずれもの塩を意味する。 前記のビタミンB3化合物の誘導体の例としては、ニコチン酸の非血管拡張性 エステル、ニコチニルアミノ酸、カルボン酸のニコチニルアルコールエステル、 ニコチン酸N−オキシドおよびナイアシンアミドN−オキシドを含めたニコチン 酸エステルがある。 ニコチン酸の適切なエステルとしては、C1〜C22の、好ましくはC1〜C16の 、さらに好ましくはC1〜C6のアルコールのニコチン酸エステルが挙げられる。 アルコールは、適切には、直鎖または分枝鎖、環状または非環状、飽和または不 飽和(芳香族を含む)、および置換または非置換である。エステルは、好ましく は、非血管拡張性である。本明細書中で用いる場合、「非血管拡張性」とは、本 発明の組成物において皮膚への適用後にエステルが可視的潮紅反応を一般に生じ ないことを意味する(このような化合物は、裸眼では可視的でない血管拡張を引 き起こし得るが、一般集団の大多数は可視的潮紅反応を経験せず、即ちエステル は非赤化性である)。ニコチン酸の非血管拡張性エステルとしては、トコフェロ ールニコチネートおよびイノシトールヘキサニコチネートが挙げられ、トコフェ ロールニコチネートが好ましい。 ビタミンB3化合物のその他の誘導体は、1つ又はそれ以上のアミド基水素の 置換に起因するナイアシンアミドの誘導体である。本明細書中で有用なナイアシ ンアミドの誘導体の例としては、例えば活性化ニコチン酸化合物(例えばニコチ ン酸アジドまたはニコチニルクロリド)とアミノ酸との反応から得られるニコチ ニルアミノ酸、ならびに有機カルボン酸(例えばC1〜C18)のニコチニルアル コールエステルが挙げられるが、これらに限定されない。このような誘導体の特 定の例としては、ニコチヌル尿酸およびニコチニルヒドロキサム酸が挙げられる 。これらは以下の化学構造を有する: ニコチヌル尿酸: ニコチニルヒドロキサム酸: ニコチニルアルコールエステルの例としては、カルボン酸、サリチル酸、酢酸 、グリコール酸、パルミチン酸等のニコチニルアルコールエステルが挙げられる 。本明細書中で有用なビタミンB3化合物のその他の例は、2−クロロニコチン アミド、6−アミノニコチンアミド、6−メチルニコチンアミド、n−メチルニ コチンアミド、n,n−ジエチルニコチンアミド、n−(ヒドロキシメチル)− ニコチンアミド、キノリン酸イミド、ニコチンアニリド、n−ベンジルニコチン アミド、n−エチルニコチンアミド、ニフェナゾン、ニコチンアルデヒド、イソ ニコチン酸、メチルイソニコチン酸、チオニコチンアミド、ニアラミド、1−( 3−ピリジルメチル)ウレア、2−メルカプトニコチン酸、ニコモールおよびナ イアプラジンであるが、これらに限定されない。 前記のビタミンB3化合物の例は当業界で周知であり、多数の供給元、例えばS igma Chemical Company(St.Louis,MO);ICN Biomedicals,Inc.(Irvin,CA) およびAldrich Chemical Company(Milwaukee,WI)から市販されている。 1つ文はそれ以上のビタミンB3化合物を本明細書中で用い得る。好ましいビ タミンB3化合物は、ナイアシンアミドおよびトコフェロールニコチネートであ る。ナイアシンアミドがより好ましい。 使用する場合、ナイアシンアミドの塩、誘導体および塩誘導体は、好ましくは 、本明細書中に記載した皮膚状態調節方法におけるナイアシンアミドと実質的に 同じ効能を有するものである。 ビタミンB3化合物の塩も、本明細書中で有用である。本明細書中で有用なビ タミンB3化合物の塩の例としては、有機または無機塩、例えば陰イオン性無機 種(塩化物、窒化物、ヨウ化物、炭酸塩、好ましくは塩化物)との無機塩、およ び有機カルボン酸塩(モノ−、ジ−およびトリ−C1〜C18のカルボン酸塩、例 えば酢酸塩、サリチル酸塩、グリコール酸塩、乳酸塩、リンゴ酸塩、クエン酸塩 、好ましくはモノカルボン酸塩、例えば酢酸塩を含む)が挙げられるが、これら に限定されない。ビタミンB3化合物のこれらのそしてその他の塩は、例えば、W .Wenner,"The Reaction of L-Ascorbic and D-Iosascorbic Acid with Nicotin ic Acid and Its Amide",J.Organic Chemistry,VOL.14,22-26(1949)(これは 参照により本明細書中に含まれる)に記載されているように、当業者には容易に 調製され得る。Wennerは、ナイアシンアミドのアスコルビン酸塩の合成を記載し ている。 好ましい実施態様では、ビタミンB3化合物の環窒素は、実質的に化学的に自 由である(例えば、結合されていないかおよび/または隠されていない)か、あ るいは皮膚に送達後に、実質的に化学的に自由になる(「化学的に自由」は、あ るいは、これ以後「非錯化」と呼ぶ)。さらに好ましくは、ビタミンB3化合物 は、本質的に錯化されない。したがって、組成物が塩またはそうでなければ錯化 形態でビタミンB3化合物を含有する場合、このような錯体は、皮膚への組成物 の送達に関して、好ましくは実質的に可逆性であり、さらに好ましくは本質的に 可逆性である。例えば、このような錯体は、約5.0〜約6.0のpHで、実質 的に可逆的であるべきである。このような可逆性は、当業者には容易に確定され 得る。 さらに好ましくは、ビタミンB3化合物は、皮膚への送達前には、組成物中で 実質的に錯化されない。望ましくない錯体の形成を最小限にするかまたは防止す るためのアプローチの例としては、ビタミンB3化合物、pH調整、イオン強度 調整、界面活性剤の使用ならびにビタミンB3化合物とそれと錯体を形成する物 質が異なる相に存在するような配合を用いて、実質的に不可逆的なまたはその他 の錯体を生成する物質の省略が挙げられる。このようなアプローチは、十分に当 業者のレベル内である。 したがって、好ましい実施態様では、ビタミンB3化合物は限定量の塩形態を 含有し、さらに好ましくは、ビタミンB3化合物の塩を実質的に有しない。好ま しくは、ビタミンB3化合物は、このような塩を約50%未満含有し、さらに好 ましくは、塩形態を本質的に含まない。約4〜約7のpHを有する組成物中のビ タミンB3化合物は、典型的には約50%未満の塩形態を含有する。 ビタミンB3化合物は、実質的に純粋な物質として、または天然(例えば植物 )供給源からの適切な物理的および/または化学的単離により得られる抽出物と して、含まれ得る。ビタミンB3化合物は、好ましくは実質的に純粋であるか、 さらに好ましくは、本質的に純粋である。コンディショニング構成成分 本発明の他の必須構成成分は、コンディショニング構成成分である。コンディ ショニング構成成分は、好ましくは、皮膚軟化剤、保湿剤およびそれらの混合物 から成る群から選択される。コンディショニング構成成分は、約1%〜約99% 、好ましくは約1%〜約50%、より好ましくは約2〜約30%、最も好ましく は約5%〜約25%のレベルで存在し得る。 種々の皮膚軟化剤が、本発明のコンディショニング構成成分を得るために用い られ得る。これらの皮膚軟化剤は、以下の種類の1つ又はそれ以上から選択され 得る:トリグリセリドエステル、これには植物および動物の脂肪および油、例え ばヒマシ油、ココアバター、ベニバナ油、綿実油、コーン油、オリーブ油、タラ 肝油、アーモンド油、アボカド油、パーム油、ゴマ油、スクアレン、キク油(kik ui oil)および大豆油が含まれるが、これらに限定されない;アセトグリセリド エステル、例えばアセチル化モノグリセリド;炭素数10〜20の脂肪酸のアル キルエステル、これには脂肪酸のメチル、イソプロピルおよびブチルエステル、 例えばヘキシルラウレート、イソヘキシルラウレート、イソヘキシルパルミテー ト、イソプロピルパルミテート、デシルオレエート、イソデシルオレエート、ヘ キサデシルステアレートデシルステアレート、イソプロピルイソステアレート、 ジイソプロピルアジペート、ジイソヘキシルアジペート、ジヘキシルデシルアジ ペート、ジイソプロピルセバケート、ラウリルラクテート、ミリスチルラクテー トおよびセチルラクテートが含まれるが、これらに限定されない;炭素数10〜 20の脂肪酸のアルケニルエステル、例えばオレイルミリステート、オレイルス テアレートおよびオレイルオレエート;炭素数10〜20の脂肪酸、例えばペラ ルゴン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、イソステ アリン酸、ヒドロキシステアリン酸、オレイン酸、リノール酸、リシノレイン酸 、アラキジン酸、ベヘン酸およびエルカ酸;炭素数10〜20の脂肪アルコール 、例えばラウリル、ミリスチル、セチル、ヘキサデシル、ステアリル、イソステ アリル、ヒドロキシステアリル、オレイル、リシノレイル、ベヘニル、エルシル および2−オクチルドデカニルアルコール;脂肪アルコールエーテル、例えば炭 素数10〜20のプロポキシ化脂肪アルコール、これには1〜50のプロピレン オキシド基を有するラウリル、セチル、ステアリル、イソステアリル、オレイル およびコレステロールアルコールが含まれるが、これらの限定されない;ラノリ ンおよびラノリン誘導体、例えばラノリン、ラノリン油、ラノリン蝋、ラノリン アルコール、ラノリン脂肪酸、イソプロピルラノレート、エトキシル化ラノリン 、エトキシル化ラノリンアルコール、エトキシル化コレステロール、プロポキシ ル化ラノリンアルコール、アセチル化ラノリンアルコール、ラノリンアルコール リノレエート、ラノリンアルコールリシノレエート、ラノリンアルコールリシノ レートの酢酸塩、エトキシル化アルコールエステルの酢酸塩、ラノリンの水素化 分解、エトキシル化ソルビトールラノリン、ならびに液体および半固体ラノリン 吸収塩基;多価アルコールエステル、例えばエチレングリコールモノおよびジ脂 肪酸エステル、ジエチレングリコールモノ−およびジ脂肪酸エステル、ポリエチ レングリコール(200〜6000)モノ−およびジ脂肪酸エステル、プロピレ ングリコールモノ−およびジ脂肪酸エステル、ポリプロピレングリコール200 0モノオレエート、ポリプロピレングリコール2000モノステアレート、グリ セリルモノ−およびジ脂肪酸エステル、ポリグリセロールポリ脂肪エステル、エ トキシル化グリセリルモノステアレート、1,2−ブチレングリコールモノステ ア レート、1,2−ブチレングリコールジステアレート、ポリオキシエチレンポリ オール脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステルおよびポリオキシエチレンソ ルビタン脂肪酸エステル;蝋エステル、例えば蜜蝋、スパームアセチ(鯨蝋)、ミ リスチルミリステート、ステアリルステアレート;エーテルエステルの混合物を 生成するもの;植物蝋、これにはカルナウバおよびカンデリラ蝋が含まれるが、 これらに限定されない;ならびにコレステロール脂肪酸エステル。プロポキシル 化グリセロールも有用であり、これは米国特許第4,976,953号に記載されており 、これを全て援用して本文の一部とする。 他の有用な皮膚軟化剤には、糖および関連物質の種々のC1−C30のモノエス テルおよびポリエステルが含まれる。これらのエステルは、糖またはポリオール 成分ならびに1つ又はそれ以上のカルボン酸成分から得られる。構成する酸およ び糖によって、これらのエステルは室温で液体または固体形態のいずれかであり 得る。液体エステルの例としては、以下のものが挙げられる:グルコーステトラ オレエート、大豆油脂肪酸(不飽和)のグルコーステトラエステル、混合大豆油 脂肪酸のマンノーステトラエステル、オレイン酸のガラクトーステトラエステル 、リノール酸のアラビノーステトラエステル、キシローステトラリノレエート、 ガラクトースペンタオレエート、ソルビトールテトラオレエート、不飽和大豆油 脂肪酸のソルビトールヘキサエステル、キシリトールペンタオレエート、スクロ ーステトラオレエート、スクロースペンタオレエート、スクロースヘキサオレエ ート、スクロースヘパトオレエート、スクロースオクタオレエートおよびそれら の混合物。固体エステルの例としては、以下のものが挙げられる:カルボン酸エ ステル成分が1:2のモル比のパルミトオレエートおよびアラキデートであるソ ルビトールヘキサエステル;カルボン酸エステル成分が1:3のモル比のリノレ エートおよびベヘネートであるラフィノースのオクタエステル;エステル化カル ボン酸成分が3:4のモル比のヒマワリ種子油脂肪酸およびリグノセレートであ るマルトースのヘプタエステル;エステル化カルボン酸成分が2:6のモル比の オレエートおよびベヘネートであるスクロースのオクタエステル;ならびにエス テル化カルボン酸成分が1:3:4のモル比のラウレート、リノレエートおよび ベヘネートであるスクロースのオクタエステル。好ましい固体物質は、エステル 化 の程度が7〜8であり、脂肪酸成分が、1:7〜3:5の不飽和:ベヘン酸モル 比のC18のモノ−および/またはジ不飽和およびベヘン酸であるスクロースポリ エステルである。特に好ましい固体糖ポリエステルは、分子中に約7ベヘン酸脂 肪酸成分および約1オレイン酸成分が存在するスクロースのオクタエステルであ る。その他の物質としては、スクロースの綿実油または大豆油脂肪酸エステルが 含まれる。エステル物質は、さらに米国特許第2,831,854号、米国特許第4,005,1 96号(Jandacek、1977年1月25日発行);米国特許第4,005,195号(Jandacek、1977 年1月25日発行)、米国特許第5,306,516号(Lettonら、1994年4月26日発行);米国 特許第5,306,515号(Lettonら、1994年4月26日発行);米国特許第5,305,514号(Let tonら、1994年4月26日発行);米国特許第4,797,300号(Jandacek、1989年1月10日 発行);米国特許第3,963,699号(Rizziら、1976年6月15日発行);米国特許第4,518, 772号(Volpenhein、1985年5月21日発行);および米国特許第4,517,360号(Volpen hein、1985年5月21日発行)に記載されている(これらはすべて、その全体を参 照により本明細書中に含む)。皮膚軟化剤は、好ましくは約1%から約20%、 より好ましくは約1%から約10%の濃度で存在する。 多価アルコール型の保湿剤もまた本発明のコンディショニング構成成分の一部 として含まれてもよい。典型的な多価アルコールとしては、ポリアルキレングリ コールが含まれ、さらに好ましくはアルキレンポリオールおよびそれらの誘導体 が含まれ、これにはプロピレングリコール、ジプロピレングリコール、トリプロ ピレングリコール、ポリエチレングリコールおよびその誘導体、ソルビトール、 ヒドロキシプロピルソルビトール、エリトリトール、トレイトール、ペンタエリ トリトール、キシリトール、グルシトール、マンニトール、ヘキシレングリコー ル、1,3−ブチレングリコール、1,2,6−ヘキサントリオール、グリセロ ール、エトキシル化グリセロール、プロポキシル化グリセロール、ナトリウム2 −ピロリドン−5−カルボキシレート、可溶性コラーゲン、ゼラチンおよびそれ らの混合物が含まれる。保湿剤は、好ましくは、約1%から約20%、より好ま しくは約1%から10%の濃度で存在し、ここで皮膚軟化剤と保湿剤との比は約 5:1〜約1:5、好ましくは約1:1〜約1:2である。 グアニジン;グリコール酸およびグリコール酸塩(例えばアンモニウムおよび 第四級アルキルアンモニウム);乳酸および乳酸塩(例えばアンモニウムおよび 第四級アルキルアンモニウム);種々の形態のいずれものアロエベラ(例えば、 アロエゲル);糖およびデンプン誘導体(例えばアルコキシル化グルコース); ヒアルロン酸;ラクトアミドモノエタノールアミン;アセトアミドモノエタノー ルアミン;ならびにそれらの混合物も本明細書中で有用である。皮膚モイスチャライザー水和試験 本発明に有用なコンディショニング構成成分は、皮膚モイスチャライザー水和 試験により測定した場合に少なくとも0の水和係数を有する。 皮膚モイスチャライザー水和試験は、局所組成物のin vivoの水和効能を評価 し、比較する。試験方法は、Courage and Khazaka Corneometer 820PCを用いて 、皮膚表面の静電容量を測定する。理論に限定されないが、静電容量は、水の存 在の、したがって皮膚表面水和の間接的測定値であると考えられる。 皮膚モイスチャライザー水和試験は、一般的に体調が良好な、皮膚試験結果に 影響を及ぼし得る医学的条件、副作用、感受性がない少なくとも16名の被験者 を用いて確定される。概して、試験される製品は、各被験者の前腕の、過剰量の 毛、皮膚炎または傷痕のない領域に適用される。より特には、少なくとも2カ所 の3x4cm2の試験領域が、同一前腕の手掌領域で同定される。ビタミンB3含 有製品が、ある試験領域に適用(3μl/cm2)され、基準(または対照)組 成物が別の試験領域に適用(3μl/cm2)される。特定レベルの水和を示し 、以下の処方を有する水中油型エマルジョンを、基準組成物として用いる: A相構成成分を適切なミキサー(例えば、TekmarモデルRW20DZM)を用 いてブレンドし、攪拌しながら約70〜80℃の温度に加熱する。セチルヒドロ キシエチルセルロースおよびメチルパラベンを、約70〜80℃で混合しつつ加 え、構成成分を融解する。別々にC相構成成分をブレンドし、(例えばTekmar T 50ミルを用いて)粉砕して、許容可能的に平滑な混合物を得る。 C相混合物を前記の混合物に付加して、混合する。継続的に攪拌しながら、温 度が約45℃に達したら、浴から組合せ物を取り出す。ジメチコーンを付加し、 混合する。 ベンジルアルコール中に、次にNaOHを付加し、混合する。必要な場合には 、pHを7に調整する。 試験方法:前記のように、組成物を被験者の皮膚に適用する。製品が皮膚に完 全に混ざり合うまで、手袋を装着した指で円を描くようにすり込んで、組成物を 試験領域に広げる。角質計(corneometer)を用いて、ベースライン(製品適用 前)、次に物質適用後3時間目および6時間目に、静電容量値を出す。角質計プ ローブは、キムワイプのような糸くずのでない物質を用いて、各試験部位の読み 取り前にきれいに拭って、系の完全性を試験するために、乾燥してきれいな表面 に対してゼロ設定する。 各被験者に関しては、処置部位の水和測定値は、ベースライン値を引いたもの である。フィッシャーの最小有意差分析を用いた変数の多因子分析を適用して製 品間のデータを比較すべきである。 比較的に高い角質計読み取り値は、高い皮膚表面容量を、したがって、高い皮 膚表面含水量または水和を示す。基準組成物(ベースライン調整した)と試験処 方物との角質計値の間の差が水和係数であり、次式で示される: 水和係数=(測定単位「試験処方物」)−(測定単位「基準処方物」) 本発明の組成物は、約0より大きい、好ましくは約1、より好ましくは約1. 2よりも大きい、更により好ましくは約1.5よりも大きい、より好ましくは約 2入りも大きい、最も好ましくは約2.5以上の水和係数を有する。 任意配合剤 担体 本発明の組成物は、ビタミンB3化合物および他の任意の活性物が適当な濃度 で皮膚に供給可能となるようにビタミンB3化合物およびコンディショニング構 成成分がその内部に混和される約1%から約99.5%の皮膚科学的に許容可能 な担体を含む。 したがって、担体は、選択された標的上に適切な濃度で適用され、均一に分布 され得ることを確実にする粒状物質のための希釈剤、分散剤、溶媒等として作用 し得る。 担体は、1つ又はそれ以上の皮膚科学的に許容可能な固体、半固体または液体 の充填剤、希釈剤、溶媒、増量剤等を含有し得る。担体は、固体、半固体または 液体であり得る。好ましい担体は、実質的に液体である。担体はそれ自体不活性 であり得るか、またはそれ自体の皮膚科学的利点を保有し得る。担体の濃度は、 選択された担体、ならびに必須および任意構成成分の意図された濃度に伴って変 化し得る。 適切な担体としては、従来の、そうでなければ皮膚科学的に許容可能であるこ とが分かっている担体が挙げられる。担体は、本明細書中に記載した必須構成成 分と物理的および化学的に適合性である必要もあり、そして安定性、効能または 本発明の組成物に関連したその他の使用利点を過度に損なうべきでない。本発明 の組成物の好ましい構成成分は、通常の使用条件下で組成物の効能を実質的に低 減する相互作用が存在しないような方法で同時に混合(comingle)され得るべきで ある。 本発明に用いられる担体の種類は、組成物に望ましい製品形態の種類によって 決まる。本発明に有用な局所組成物は当業界で知られているもののような広範囲 の製品形態に製造され得る。これらとしては、ローション、クリーム、ゲル、ス ティック、スプレー、軟膏、ペースト、ムースおよび化粧品(例えば、固体、半 固体または液体メークアップ、これにはファンデーション、アイメークアップ、 着色または非着色リップトリートメント、例えばリップスティック等が含まれる )が挙げられるが、これらに限定されない。これらの製品形態はいくつかの種類 の担体を包含し得、これには溶液、エアゾール、エマルジョン、ゲル、固体およ びリポソームが含まれるが、これらに限定されない。 好ましい担体は、皮膚科学的に許容可能な親水性希釈剤を含有する。本明細書 中で用いる場合、「希釈剤」には、その中に粒状物質が分散、溶解、またはそう でなければ混和され得る物質が含まれる。親水性希釈剤の例としては、水、有機 親水性希釈剤、例えば低級(例えばC1〜C4の)一価アルコール、ならびに低分 子量グリコールおよびポリオールであり、これにはプロピレングリコール、ポリ エチレングリコール(例えば、分子量200〜600g/mol)、ポリプロピ レングリコール(例えば分子量425〜2025g/mol)、グリセロール、 ブチレングリコール、1,2,4−ブタントリオール、ソルビトールエステル、 1,2,6−ヘキサントリオール、エタノール、イソプロパノール、ソルビトー ルエステル、ブタンジオール、エーテルプロパノール、エトキシル化エーテル、 プロポキシル化エーテルおよびそれらの組合せが挙げられるが、これらに限定さ れない。水は好ましい希釈剤である。組成物は、好ましくは約60%〜約99. 99%の親水性希釈剤を包含する。 本発明の溶液は、典型的には、皮膚科学的に許容可能な親水性希釈剤を含む。 本発明に有用な溶液は、好ましくは約60%〜約99.99%の親水性希釈剤を 含有する。 本発明のエアゾールは、前記のような溶液に噴射剤を付加することにより形成 され得る。噴射剤には、クロロ−フッ素化低分子量炭化水素が含まれる。本明細 書中で有用な付加的噴射剤は、Sagarin,Cosmetics Science and Technology,2 nd Edition,Vol.2,pp.443-465(1972)(この記載内容は、参照により本明細 書中に含まれる)に記載されている。エアゾールは、典型的にはスプレーオン製 品として皮膚に適用される。 好ましい担体は、親水性構成成分、例えば水またはその他の親水性希釈剤を含 む親水性相と、疎水性構成成分、例えば脂質、油または油性物質を含む疎水性相 を含むエマルジョンを包含する。当業者に周知のように、組成物配合剤によって 、親水性相は疎水性の相中に分散されるか、またはその逆で、それぞれ親水性ま たは疎水性の分散および連続相を形成する。エマルジョン技術においては、「分 散相」という用語は、連続相中に懸濁され、それに取り囲まれる小粒子または小 滴として存在する相を意味する当業者に周知の用語である。分散相はまた、内部 または不連続相としても知られている。エマルジョンは、水中油型または油中水 型エマルジョン、例えばシリコーン中水型エマルジョンであり得るか、または( 例えば三またはその他の多相エマルジョンに)包含され得る。水中油型エマルジ ョンは、典型的には約1%〜約50%の分散疎水性相と約1%〜約98%の連続 親水性相とを含む;油中水型エマルジョンは、典型的には約1%〜約98%の分 散親水性相と約1%〜約50%の連続疎水性相とを含む。エマルジョンは、G.M .Eccleston,Application of Emulsion Stability Theories to Mobile and Se misolid O/W Emulsions,Cosmetics & Toiletries,Vol.101,November 1996, pp.73-92(この記載内容は、参照により本明細書中に含まれる)に記載されてい るようなゲルネットワークも包含し得る。好ましいエマルジョンを以下でさらに 説明する。 例えばローションおよびクリームを含むが、しかしこれらに限定されない本発 明の局所組成物は、皮膚科学的に許容可能な皮膚軟化剤を包含し得る。このよう な組成物は、好ましくは約2%〜約50%の皮膚軟化剤を含有する。皮膚軟化剤 は、皮膚を滑らかにし、皮膚の平滑性および柔軟性を増大し、皮膚の乾燥を防止 または軽減し、および/または皮膚を保護する傾向がある。皮膚軟化剤は、典型 的には水非混和性油性または蝋性物質である。広範囲の適切な皮膚軟化剤が知ら れており、本明細書中で用い得る。Sagarin,Cosmetics,Science and Technolo gy,2nd Edition,Vol.1,pp.32-43(1972)(この記載内容は、参照により本 明細書中に含まれる)には、皮膚軟化剤として適した物質の多数の例が含 まれている。 本発明のローションおよびクリームは一般に、溶液担体系および1つ又はそれ 以上の皮膚軟化剤を包含する。ローションは、典型的には約1%〜約20%、好 ましくは約5%〜約10%の皮膚軟化剤;約50%〜約90%、好ましくは約6 0%〜約80%の水を包含する。クリームは、典型的には約5%〜約50%、好 ましくは約10%〜約20%の皮膚軟化剤、約45%〜約85%、好ましくは約 50%〜約75%の水を包含する。 本発明の軟膏は、動物性または植物性油、あるいは半固体炭化水素(油質)の 単一の担体基剤;水を吸収してエマルジョンを形成する吸収軟膏基剤;または水 溶性担体、例えば水溶性溶液担体を包含し得る。軟膏は、Sagarin,Cosmetics, Science and Technology,2nd Edition,Vol.1,pp.72-73(1972)(この記載内 容は、参照により本明細書中に含まれる)に記載されているような増粘剤、およ び/または皮膚軟化剤をさらに包含し得る。例えば、軟膏は約2%〜約10%の 皮膚軟化剤、および約0.1%〜約2%の増粘剤を包含し得る。 クレンジングに有用な本発明の組成物(クレンザー)は、例えば前記のような 適切な担体を用いて配合され、好ましくは1つ又はそれ以上の皮膚科学的に許容 可能な界面活性剤を、クレンジングのために安全且つ有効な量で含有する。好ま しい組成物は、約1%〜約90%、さらに好ましくは約5%〜約10%の皮膚科 学的に許容可能な界面活性剤を含有する。界面活性剤は、陰イオン性、陽イオン 性、非イオン性、双性イオン性、両性(amphoteric)および両性(ampholytic) 界面活性剤ならびにこれらの界面活性剤の混合物から適切に選択される。このよ うな界面活性剤は、洗剤業界の当業者には周知である。可能な界面活性剤の例に は、本明細書中に記載したようなイソセテス−20、ナトリウムメチルココイル タウレート、ナトリウムメチルオレオイルタウレート、ナトリウムラウリルスル フェートおよびベタインが挙げられるが、これらに限定されない。米国特許第4, 800,197号(KoWcz等、1989年1月24日発行)を参照のこと(この記載内容は、有用 な界面活性剤の例として、参照により本明細書中に含まれる)。本明細書中で有 用な広範な付加的界面活性剤の例は、McCutcheon's Detergents and Emulsifier s,North American Edition(1986)(Allured Publishing Corporation出版)に記 載されている。この記載内容はすべて、参照により本明細書中に含まれる。クレ ンジング組成物は、クレンジング組成物中に慣用的に用いられるその他の物質を 、それらの業界で確立されたレベルで、任意に含有することができる。 クレンジング組成物の物理的形態は、重要でない。組成物は、例えば化粧棒石 鹸、液体石鹸、シャンプー、バスジェル、ヘアコンディショナー、ヘアトニック 、ペーストまたはムースとして配合され得る。化粧棒石鹸は、皮膚を洗浄するた めに最も普通に用いられる洗浄剤の形態であるため、最も好ましい。好ましいリ ンス・オフクレンジング組成物、例えばシャンプーは、皮膚および頭皮上に十分 なレベルの活性物質を沈着させるのに適した送達系を包含する。好ましい送達系 は不溶性錯体の使用を伴う。このような送達系のさらに完全な開示に関しては、 米国特許第4,835,148号(Barford等、1989年5月30日発行)(この記載内容は全体 として、参照により本明細書中に含まれる)を参照していただきたい。 本明細書中で用いる場合、「ファンデーション」という用語は、液体、半液体 、半固体または固体皮膚用化粧品を指し、ローション、クリーム、ゲル、ペース ト、ケーキ等が挙げられるが、これらに限定されない。典型的には、ファンデー ションは皮膚の大きな領域全体、例えば顔面全体に用いて特別な容貌を提供する 。ファンデーションは、典型的には口紅、頬紅、おしろい等の着色化粧品のため の接着ベースを提供するために用いられ、皮膚の欠陥を隠し、平滑で均一な外観 を皮膚に付与する傾向がある。本発明のファンデーションは、必須粒状物質のた めの皮膚科学的に許容可能な担体を含み、そして従来の成分、例えば油、着色剤 、顔料、皮膚軟化剤、芳香剤、蝋、安定剤等を含み得る。本明細書中で用いるの に適した担体およびこのようなその他の成分の例は、例えば同時係属中の特許出 願第08/430,961号(1995年4月28日提出、Marcia L.Canter,Brain D.Barford an d Brian D.Hofrichter)(この記載内容は、参照により本明細書中に含まれる)に 記載されている。 本発明の組成物は、好ましくは10.5またはそれより低いpHを有するよう に配合される。これらの組成物のpH値は、好ましくは約2〜約10.5、さら に好ましくは約3〜約8、さらに好ましくは約5〜約8の範囲である。本発明の好ましい組成物 本発明の好ましい局所組成物は、エマルジョンを包含する。本発明のエマルジ ョンは、1つ又はそれ以上の以下のものを含有し得る。 a)疎水性構成成分 本発明のエマルジョンは、脂質、油、油性またはその他の疎水性構成成分を包 含する疎水性相を含有する。本発明の組成物は、好ましくは組成物の約1重量% 〜約50重量%、好ましくは約1重量%〜約30重量%、さらに好ましくは約1 重量%〜約10重量%の疎水性構成成分を包含する。疎水性構成成分は動物、植 物または石油から得ることができ、天然または合成(即ち人工)のものであって もよい。好ましい疎水性構成成分は、実質的に水不溶性、さらに好ましくは本質 的に水不溶性である。好ましい疎水性構成成分は、約1気圧の圧力下で約25℃ 以下の融点を有するものであり、皮膚または毛髪のコンディショニングに適して いる。 適切な疎水性構成成分の例としては、以下のものから成る群から選択されるも のが挙げられるが、これらに限定されない。 (1)鉱油。これはペトロラタム液としても知られており、石油から得られ る液体炭化水素の混合物である(The Merck Index,Tenth Edition,Entry 7048 ,p.1033(1983)およびInternational Cosmetic Ingredient Dictionary,Fifth Edition,vol.1,p.415-417(1993)参照)(これらの記載内容は全体として、 参照により本明細書中に含まれる)。 (2)ペトロラタム。これは石油ゼリーとしても知られており、非直鎖固体 炭化水素および高沸点液体炭化水素のコロイド系であって、この中の液体炭化水 素のほとんどがミセルの内側に保持される(The Merck Index,Tenth Edition, Entry 7047,p.1033(1983);Schindler,Drug.Cosmet.Ind.,89,36-37,76, 78-80,82(1961);およびInternational Cosmetic Ingredient Dictionary,Fi fth Edition,vol.1,p.537(1993)参照)(これらは全体として、参照により 本明細書中に含まれる)。 (3)炭素数が約7〜約40の直鎖および分枝鎖炭化水素。これらの炭化水 素物質の例としては、ドデカン、イソドデカン、スクアラン、コレステロール、 水素化ポリイソブチレン、ドコサン(即ち、C22の炭化水素)、ヘキサデカン、 イソヘキサデカン(Permethyl(商品名)101AとしてPresperse,South Plainfield ,NJから販売されている市販の炭化水素)が挙げられるが、これらに限定されな い。C7〜C40の分枝鎖炭化水素であるC7〜C40のイソパラフィンも有用である 。 (4)1〜C30のカルボン酸およびC2〜C30のジカルボン酸のC1〜C30 のアルコールエステル 。これには直鎖および分枝鎖物質、ならびに芳香族誘導体 が含まれる(疎水性構成成分に関して本明細書中で用いる場合、モノ−およびポ リカルボン酸は直鎖、分枝鎖およびアリールカルボン酸を含む)。例としては、 ジイソプロピルセバケート、ジイソプロピルアジペート、イソプロピルミリステ ート、イソプロピルパルミテート、メチルパルミテート、ミリスチルプロピオネ ート、2−エチルヘキシルパルミテート、イソデシルネオペンタノエート、ジ− 2−エチルヘキシルマレエート、セチルパルミテート、ミリスチルミリステート 、ステアリルステアレート、イソプロピルステアレート、メチルステアレート、 セチルステアレート、ベヘニルベヘンレート、ジオクチルマレエート、ジオクチ ルセバケート、ジイソプロピルアジペート、セチルオクタノエート、ジイソプロ ピルジリノレエートが挙げられるが、これらに限定されない。 (5)1〜C30のカルボン酸のモノ−、ジ−およびトリグリセリド。例え ば、カプリル酸/カプリン酸トリグリセリド、PEG−6カプリル酸/カプリン 酸トリグリセリド、PEG−8カプリル酸/カプリン酸トリグリセリド。 (6)1〜C30のカルボン酸のアルキレングリコールエステル。例えばC1 〜C30のカルボン酸のエチレングリコールモノ−およびジエステル、ならびにプ ロピレングリコールモノ−およびジエステル、例えばエチレングリコールジステ アレート。 (7)前記の物質のプロポキシル化およびエトキシル化誘導体。 (8)糖および関連物質のC1〜C30のモノ−およびポリエステル。これら のエステルは、糖またはポリオール成分ならびに1つ又はそれ以上のカルボン酸 成分から得られる。構成する酸および糖によって、これらのエステルは室温で液 体または固体形態のいずれかであり得る。液体エステルの例としては、以下のも のが挙げられる:グルコーステトラオレエート、大豆油脂肪酸(不飽和)のグル コーステトラエステル、混合大豆油脂肪酸のマンノーステトラエステル、オレイ ン酸のガラクトーステトラエステル、リノール酸のアラビノーステトラエステル 、キシローステトラリノレエート、ガラクトースペンタオレエート、ソルビトー ルテトラオレエート、不飽和大豆油脂肪酸のソルビトールヘキサエステル、キシ リトールペンタオレエート、スクローステトラオレエート、スクロースペンタオ レエート、スクロースヘキサオレエート、スクロースヘパトオレエート、スクロ ースオクタオレエートおよびそれらの混合物。固体エステルの例としては、以下 のものが挙げられる:カルボン酸エステル成分が1:2のモル比のパルミトオレ エートおよびアラキデートであるソルビトールヘキサエステル;カルボン酸エス テル成分が1:3のモル比のリノレエートおよびベヘネートであるラフィノース のオクタエステル;エステル化カルボン酸成分が3:4のモル比のヒマワリ種子 油脂肪酸およびリグノセレートであるマルトースのヘプタエステル;エステル化 カルボン酸成分が2:6のモル比のオレエートおよびベヘネートであるスクロー スのオクタエステル;エステル化カルボン酸成分が1:3:4のモル比のラウレ ート、リノレエートおよびベヘネートであるスクロースのオクタエステル。好ま しい固体物質は、エステル化の程度が7〜8であり、脂肪酸成分が、1:7〜3 :5の不飽和:ベヘン酸モル比のC18のモノ−および/またはジ不飽和およびベ ヘン酸であるスクロースポリエステルである。特に好ましい固体糖ポリエステル は、分子中に約7ベヘン酸脂肪酸成分および約1オレイン酸成分が存在するスク ロースのオクタエステルである。その他の物質としては、スクロースの綿実油ま たは大豆油脂肪酸エステルが含まれる。エステル物質は、さらに米国特許第2,83 1,854号、米国特許第4,005,196号(Jandacek、1977年1月25日発行);米国特許第4, 005,195号(Jandacek、1977年1月25日発行)、米国特許第5,306,516号(Lettonら、 1994年4月26日発行);米国特許第5,306,515号(Lettonら、1994年4月26日発行);米 国特許第5,305,514号(Lettonら、1994年4月26日発行);米国特許第4,797,300号(J andacek、1989年1月10日発行);米国特許第3,963,699号(Rizziら、1976年6月15日 発行);米国特許第4,518,772号(Volpenhein、1985年5月21日発行);および米国特 許第4,517,360号(Volpenhein、1985年5月21日発行)に記載されている(これらは すべて、その全体を参照により本明細書中に含む)。 (9)オルガノポリシロキサン油。オルガノポリシロキサン油は、揮発性、 不揮発性、または揮発性および不揮発性シリコーンの混合物であり得る。「不揮 発性」という用語は、本明細書中で用いる場合、周囲条件下で液体であり、約1 00℃以上の引火点(1気圧下)を有するシリコーンを指す。「揮発性」という 用語は、本明細書中で用いる場合、その他のシリコーン油すべてを指す。適切な オルガノポリシロキサンは、広範な範囲の揮発性および粘度に及ぶ広範囲のシリ コーンから選択され得る。不揮発性ポリシロキサンが好ましい。適切なシリコー ンの例としては、米国特許第5,069,897号(Orr、1991年12月3日発行)(この記 載内容は全体として、参照により本明細書中に含まれる)に開示されているが、 それらに限定されない。適切なオルガノポリシロキサン油の例としては、ポリア ルキルシロキサン、環状ポリアルキルシロキサンおよびポリアルキルアリールシ ロキサンが挙げられる。 本明細書中の組成物に有用なポリアルキルシロキサンとしては、25℃で約0 .5〜約1,000,000センチストークスの粘度を有するポリアルキルシロ キサンが挙げられる。このようなポリアルキルシロキサンは、一般化学式R3S iO[R2SiO]xSiR3(式中、Rは炭素数約30のアルキル基であり(好まし くはRはメチルまたはエチル、さらに好ましくはメチルであり、また混合アルキ ル基は同一分子中で用いられ得る)、xは、約10,000,000に及ぶ範囲 であり得る所望の分子量を達成するために選択される0〜約10,000の整数 である)で表され得る。市販のポリアルキルシロキサンには、ジメチコーンとし ても知られているポリメチルシロキサンが含まれる。この例としては、General Electric Companyから販売されているVicasil(商品名)シリーズ、およびDow Cor ning Corporationから販売されているDow Corning(商品名)200シリーズが挙げら れる。適切なポリジメチルシロキサンの特定の例としては、0.65センチスト ークスの粘度および100℃の沸点を有するDow Corning(商品名)200流体、1 0センチストークスの粘度および200℃より大きい沸点を有するDow Corning( 商品名)255流体、ならびにそれぞれ50、350および12,500センチスト ークスの粘度および200℃より大きい沸点を有するDow Corning(商品名)200流 体が挙げられる。適切なジメチコーンとしては、化学式(CH33SiO[(CH3 )2SiO]x[CH3RSiO]ySi(CH3)3(式中、Rは炭素数 が2〜約30の直鎖または分枝鎖アルキルであり、そしてxおよびyは各々、約 10,000,000に及ぶ範囲であり得る所望の分子量を達成するために選択 される1またはそれより大きい整数である)で表されるものが挙げられる。これ らのアルキル置換ジメチコーンの例としては、セチルジメチコーンおよびラウリ ルジメチコーンが挙げられる。 組成物中に用いるのに適した環状ポリアルキルシロキサンとしては、化学式[ SiR2−O]n(式中、Rはアルキル基(好ましくは、Rはメチルまたはエチル 、さらに好ましくはメチル)であり、nは約3〜約8の整数であり、さらに好ま しくは、nは約3〜約7の整数であり、最も好ましくはnは約4〜約6の整数で ある)で表されるものが挙げられる。Rがメチルである場合、これらの物質は、 典型的にはシクロメチコーンと呼ばれる。市販のシクロメチコーンとしては、粘 度が約2.5センチストークスで、沸点が172℃のDow Corning(商品名)244流 体(これは主にシクロメチコーンテトラマー(即ちn=4)を含有する)、粘度が 約2.5センチストークスで、沸点が178℃のDow Corning(商品名)344流体( これは主にシクロメチコーンペンタマー(即ちn=5)を含有する)、粘度が4 .2センチストークスで、沸点が205℃のDow Corning(商品名)245流体(これ は主にシクロメチコーンテトラマーとペンタマーの混合物(即ちn=4及び5) を含有する)、ならびに粘度が4.5センチストークスで、沸点が217℃のDo w Corning(商品名)345流体(これは主にシクロメチコーンテトラマー、ペン タマーおよびヘキサマーの混合物(即ちn=4、5及び6)を含有する)が挙げ られる。 トリメチルシロキシシリケートのような物質も有用であり、これは一般化学式 [(CH2)3SiO1/2]x[SiO2]y(式中、xは約1〜約500の整数であり、y は約1〜約500の整数である)に相当する高分子物質である。市販のトリメチ ルシロキシシリケートは、ジメチコーンとの混合物として、Dow Corning(商品名 )593流体として販売されている。 ジメチコノールも組成物中に用いるのに適している。これらの化合物は、化学 式R3SiO[R2SiO]xSiR2OHおよびHOR2SiO[R2SiO]xSiR2 OH(式中、Rはアルキル基であり(好ましくは、Rはメチルまたはエチル、 さらに好ましくはメチルである)、xは、所望の分子量を達成するために選択さ れる0〜約500の整数である)で表され得る。市販のジメチコノールは、典型 的には、ジメチコーンまたはシクロメチコーンとの混合物として販売されている ポリアルキルアリールシロキサンも組成物中に用いるのに適している。25℃ で粘度が約15〜約65センチストークスであるポリメチルフェニルシロキサン が特に有用である。 本明細書中で用いるのに好ましいのは、ポリアルキルシロキサン、アルキル置 換ジメチコーン、シクロメチコーン、トリメチルシロキシシリケート、ジメチコ ノール、ポリアルキルアリールシロキサンおよびそれらの混合物から成る群から 選択されるオルガノポリシロキサンである。本明細書中で用いるのにさらに好ま しいのは、ポリアルキルシロキサンとシクロメチコーンである。ポリアルキルシ ロキサンの中で好ましいのは、ジメチコーンである。 (10)植物油および硬化植物油。植物油および硬化植物油の例としては、 ベニバナ油、ヒマシ油、ヤシ油、綿実油、メンハーデン油、パーム核油、パーム 油、落花生油、大豆油、菜種油、亜麻仁油、米糠油、松根油、ゴマ油、ヒマワリ 種子油、硬化ベニバナ油、硬化ヒマシ油、硬化ヤシ油、硬化綿実油、硬化メンハ ーデン油、硬化パーム核油、硬化パーム油、硬化落花生油、硬化大豆油、硬化菜 種油、硬化亜麻仁油、硬化米糠油、硬化松根油、硬化ゴマ油、硬化ヒマワリ種子 油およびそれらの混合物が挙げられる。 (11)動物脂肪および油、例えばラノリンおよびその誘導体、タラ肝油。 (12)ポリプロピレングリコールのC4〜C20のアルキルエーテル、ポリ プロピレングリコールのC1〜C20のカルボン酸エステル、およびジC8〜C30ア ルキルエーテルも有用である。これらの物質の例としては、PPG−14ブチル エーテル、PPG−15ステアリルエーテル、ジオクチルエーテル、ドデシルオ クチルエーテルおよびそれらの混合物が挙げられるが、これらに限定されない。 b)親水性構成成分 本発明のエマルジョンは、親水性構成成分、例えば水またはその他の親水性希 釈剤も包含する。したがって、親水性相は、水、あるいは水と1つ又はそれ以上 の水可溶性または分散性成分の組合せを包含し得る。水を包含する親水性構成成 分が好ましい。 c)その他の構成成分 本発明のエマルジョンおよびその他の局所組成物は、本明細書中に開示した種 々のその他の成分を包含し得る。当業者に理解されるように、所定の構成成分は 、組成物中の構成成分の親水性度によって、主に親水性相または疎水性相に分布 する。 本発明のエマルジョンは、好ましくは、乳化剤、界面活性剤、構造化剤(struc turing agent)および増粘剤から選択される1つ又はそれ以上の化合物を含む。 (1)乳化剤/界面活性剤 エマルジョンは、一般に、連続相内の不連続相を分散および懸濁するのを助け るために乳化剤および/または界面活性剤を含有し得る。広範な種々のこのよう な薬剤が用いられ得る。選定された薬剤が組成物の必須構成成分と化学的および 物理的に適合性であり、そして所望の分散特性を提供するならば、既知のまたは 慣用的乳化剤/界面活性剤が組成物中に用いられ得る。適切な薬剤としては、非 シリコーン含有乳化剤/界面活性剤、シリコーン乳化剤/界面活性剤、およびそ れらの混合物が挙げられる。 好ましい実施態様では、組成物は親水性乳化剤または界面活性剤を包含する。 本発明の組成物は、好ましくは約0.05%〜約5%、さらに好ましくは約0. 05%〜約1%の少なくとも1つの親水性界面活性剤を包含する。理論に限定さ れるつもりはないが、親水性界面活性剤は、親水性相中での疎水性物質、例えば 疎水性構造化剤の分散を手伝う。界面活性剤は、最小量で、親水性相中に分散す るのに十分親水性でなければならない。好ましい界面活性剤は、少なくとも約8 のHLBを有するものである。選択される的確な界面活性剤は、組成物のpHお よび存在するその他の成分によっている。 好ましい親水性界面活性剤は、非イオン性界面活性剤から選択される。本明細 書中でとりわけ有用な非イオン性界面活性剤は、長鎖アルコール、例えばC8〜 C30のアルコールと糖またはデンプンポリマーとの縮合生成物、即ちグリコシ ドとして広く定義され得るものである。これらの化合物は、式(S)n−O−R (式中、Sは糖成分、例えばグルコース、フルクトース、マンノースおよびガラ クトースであり、nは約1〜約1000の整数であり、そしてRはC8〜C30の アルキル基である)で表され得る。アルキル基を誘導し得る長鎖アルコールの例 としては、デシルアルコール、セチルアルコール、ステアリルアルコール、ラウ リルアルコール、ミリスチルアルコール、オレイルアルコール等が挙げられる。 これらの界面活性剤の好ましい例としては、Sがグルコース成分であり、RがC8 〜C20のアルキル基であり、そしてnが約1〜約9の整数であるものが挙げら れる。これらの界面活性剤の市販例としては、デシルポリグルコシド(APG3 25CSとしてHenkelから入手可能)およびラウリルポリグルコシド(APG6 00CSおよび625CSとしてHenkelから入手可能)が挙げられる。 その他の有用な非イオン性界面活性剤としては、アルキレンオキシドと脂肪酸 との縮合生成物(即ち、脂肪酸のアルキレンオキシドエステル)が挙げられる。 これらの物質は、一般式RCO(X)nOH(式中、Rは、C10〜C30のアルキル 基であり、Xは−OCH2CH2−(即ち、エチレングリコールまたはオキシドに 由来する)または−OCH2CHCH3−(即ち、プロピレングリコールまたはオ キシドに由来する)であり、nは約6〜約200の整数である)を有する。その 他の非イオン性界面活性剤は、アルキレンオキシドと2モルの脂肪酸との縮合生 成物(即ち、脂肪酸のアルキレンオキシドジエステル)である。これらの物質は 、一般式RCO(X)nOOCR(式中、Rは、C10〜C30のアルキル基であり、 Xは−OCH2CH2−(即ち、エチレングリコールまたはオキシドに由来する) または−OCH2CHCH3−(即ち、プロピレングリコールまたはオキシドに由 来する)であり、nは約6〜約100の整数である)を有する。その他の非イオ ン性界面活性剤は、アルキレンオキシドと脂肪酸との縮合生成物(即ち、脂肪ア ルコールのアルキレンオキシドエーテル)である。これらの物質は、一般式R( X)nOR’(式中、Rは、C10〜C30のアルキル基であり、Xは−OCH2CH2 −(即ち、エチレングリコールまたはオキシドに由来する)または−OCH2C HCH3−(即ち、プロピレングリコールまたはオキシドに由来する)であり、 nは約6〜約100の整数であり、R’はHまたはC10〜C30のアルキ ル基である)を有する。さらにその他の非イオン性界面活性剤は、アルキレンオ キシドと脂肪酸および脂肪アルコールの双方との縮合生成物(即ち、この場合、 ポリアルキレンオキシド部分が一端で脂肪酸によりエステル化され、他端で脂肪 アルコールによりエーテル化される(即ちエーテル結合を介して連結される))で ある。これらの物質は、一般式RCO(X)nOR’(式中、RおよびR’は、C1 0 〜C30のアルキル基であり、Xは−OCH2CH2−(即ち、エチレングリコー ルまたはオキシドに由来する)または−OCH2CHCH3(即ち、プロピレング リコールまたはオキシドに由来する)であり、nは約6〜約100の整数である )を有する。非イオン性界面活性剤から得られるこれらのアルキレンオキシドの 例としては、セテス−6、セテス−10、セテス−12、セテアレス−6、セテ アレス−10、セテアレス−12、ステアレス−6、ステアレス−10、ステア レス−12、PEG−6ステアレート、PEG−10ステアレート、PEG−1 00ステアレート、PEG−12ステアレート、PEG−20グリセリルステア レート、PEG−80グリセリルタロウエート、PEG−10グリセリルステア レート、PEG−30グリセリルココエート、PEG−80グリセリルココエー ト、PEG−200グリセリルタロウエート、PEG−8ジラウレート、PEG −10ジステアレートおよびそれらの混合物が挙げられるが、これらに限定され ない。 さらにその他の有用な非イオン性界面活性剤としては、構造式: (式中、R1は、H、C1〜C4のアルキル、2−ヒドロキシエチル、2−ヒドロ キシプロピル、好ましくはC1〜C4のアルキル、さらに好ましくはメチルまたは エチル、最も好ましくはメチルであり、R2はC5〜C31のアルキルまたはアルケ ニル、好ましくはC7〜C19のアルキルまたはアルケニル、さらに好ましくはC9 〜C17のアルキルまたはアルケニル、最も好ましくはC11〜C15のアルキルまた はアルケニルであり、Zは鎖に直接連結される少なくとも3つのヒドロ キシルを伴う直鎖ヒドロカルビル鎖を有するポリヒドロキシヒドロカルビル成分 またはそのアルコキシル化(好ましくはエトキシル化またはプロポキシル化)誘 導体である)に対応するポリヒドロキシ脂肪酸アミド界面活性剤が挙げられる。 Zは、好ましくはグルコース、フルクトース、マルトース、ラクトース、ガラク トース、マンノース、キシロースおよびそれらの混合物から成る群から選択され る糖成分である。前記の構造に対応する特に好ましい界面活性剤は、ココナッツ アルキルN−メチルグルコシドアミド(即ち、この場合、R2CO−成分はヤシ 油脂肪酸に由来する)である。ポリヒドロキシ脂肪酸アミドを含む組成物の製造 方法は、例えば英国特許第809,060号(Thomas Hedley & Co.,Ltd.、1959年2月18 日公開)、米国特許第2,965,576号(E.R.Wilson、1960年12月20日発行)、米国特 許第2,703,798号(A.M.Schwarz、1955年3月8日発行)および米国特許第1,985,424 号(piggott、1934年12月25日発行)に開示されている(これらの記載内容は全体 として、参照により本明細書中に含まれる)。 非イオン性界面活性剤の中で好ましいのは、ステアレス−21、セテアレス− 20、セテアレス−12、スクロースココエート、ステアレス−100、PEG −100ステアレートおよびそれらの混合物から成る群から選択されるものであ る。 本明細書中で用いるのに適したその他の非イオン性界面活性剤としては、糖 エステルおよびポリエステル、アルコキシル化糖エステルおよびポリエステル、 C1〜C30の脂肪アルコールのC1〜C30の脂肪酸エステル、C1〜C30の脂肪ア ルコールのC1〜C30の脂肪酸エステルのアルコキシル化誘導体、C1〜C30の脂 肪アルコールのアルコキシル化エーテル、C1〜C30の脂肪酸のポリグリセリル エステル、ポリオールのC1〜C30のエステル、ポリオールのC1〜C30のエーテ ル、アルキルホスフェート、ポリオキシアルキレン脂肪エーテルホスフェート、 脂肪酸アミド、アシルラクチレートおよびそれらの混合物が挙げられる。これら の非シリコーン含有乳化剤の例としては、ポリエチレングリコール20ソルビタ ンモノラウレート(ポリソルベート20)、ポリエチレングリコール5ダイズス テロール、ステアレス−20、セテアレス−20、PPG−2メチルグルコース エーテルジステアレート、セテス−10、ポリソルベート80、セチルホ スフェート、カリウムセチルホスフェート、ジエタノールアミンセチルホスフェ ート、ポリソルベート60、グリセリルステアレート、ポリオキシエチレン20 ソルビタントリオレエート(ポリソルベート85)、ソルビタンモノラウレート 、ポリオキシエチレン4ラウリルエーテルナトリウムステアレート、ポリグリセ リル−4イソステアレート、ヘキシルラウレート、PPG−2メチルグルコース エーテルジステアレート、PEG−100ステアレートおよびそれらの混合物が 挙げられるが、これらに限定されない。 本明細書中で有用な別の乳化剤は、ソルビタンまたはソルビトール脂肪酸エス テルおよびスクロース脂肪酸エステルの混合物を基礎にした脂肪酸エステル配合 物であり、脂肪酸は、各々の場合、好ましくはC8〜C24、さらに好ましくはC1 0 〜C20である。好ましい脂肪酸エステル乳化剤は、ソルビタンまたはソルビト ールC16〜C20の脂肪酸エステルとスクロースC10〜C16の脂肪酸エステルとの ブレンド物、特にソルビタンステアレートとスクロースココエートのブレンド物 である。これは、Arlatone2121の商品名でICIから市販されている。 本明細書中で有用な親水性界面活性剤は、当業界で既知の広範な種々の陽イオ ン性、陰イオン性、双性イオン性および両性(amphoteric)界面活性剤のいずれか をも、代替的にまたは付加的に含み得る(例えば、McCutcheon's,Detergents a nd Emulsifiers,North American Edition(1986)(Allured Publishing Corpora- tion出版);米国特許第5,011,681号(Ciotti等、1991年4月30日発行);米国特許第4 ,421,769号(Dixon等、1983年12月20日発行);米国特許第3,755,560号(Dickert等 、1973年8月28日発行)参照)(これら4つは、全体を参照として本明細書中に含 まれる)。 本明細書中で有用な陽イオン性界面活性剤の例としては、米国特許第5,151,20 9号(McCallら、1992年9月29日発行);米国特許第5,151,210号(Steuriら、1992年9 月29日発行);米国特許第5,120,532号(Wellsら、1992年6月9日発行);米国特許第4 ,387,090号(Bolich、1983年6月7日発行);米国特許第3,155,591号(Hifer、1964年 11月3日発行);米国特許第3,929,678号(Laughlinら、1975年12月30日発行);米国 特許第3,959,461号(Baileyら、1976年5月25日発行);McCutcheon's Detergents & Emulsifiers,(North American Edition 1979)M.C.Publishing Co.および Schwartzら、Surface Active Agents,Their Chemistry and Technology,New Y ork;Interscience Publishers,1949(これらの文献はすべて全体を参照により 本明細書中に含まれる)に開示されているものが挙げられる。本明細書中で有用 な陽イオン性界面活性剤としては、陽イオン性アンモニウム塩、例えば第四級ア ンモニウム塩およびアミノ−アミドが挙げられる。 広範な種々の陰イオン性界面活性剤も本明細書中で有用である(例えば、米国 特許第3,929,678号(Laughlinら、1975年12月30日発行)参照)(この記載内容は すべて、参照により本明細書中に含まれる)。陰イオン性界面活性剤の例として は、アルコイルイセチオネート(例えばC12〜C30)、アルキルおよびアルキル エーテルスルフェートならびにその塩、アルキルおよびアルキルエーテルホスフ ェートならびにその塩、アルキルメチルタウレート(例えばC12〜C30)、そし て脂肪酸の石鹸(例えばアルカリ金属塩、例えばナトリウムまたはカリウム塩) が挙げられるが、これらに限定されない。 両性および双性イオン性界面活性剤も、本明細書中で有用である。本発明の組 成物中に用い得る両性および双性イオン性界面活性剤の例は、脂肪族基が直鎖ま たは分枝鎖であり、脂肪族置換基の1つが約8〜約22個の炭素原子(好ましく はC8〜C18)を含有し、1つが陰イオン性水溶性基、例えばカルボキシ、スル ホネート、スルフェート、ホスフェートまたはホスホネートを含有する脂肪族第 二および第三アミンの誘導体として広範に記載されているものである。それらの 例としては、アルキルイミノアセテートと、イミノジアルカノエートおよびアミ ノアルカノエート、イミダゾリニウムおよびアンモニウム誘導体がある。その他 の適切な両性および双性イオン性界面活性剤は、ベタイン、スルタイン、ヒドロ キシスルタイン、アルキルサルコシネート(例えばC12〜C30)およびアルカノ イルサルコシネートから成る群から選択されるものである。 本発明の好ましい乳化剤としては、シリコーン含有乳化剤または界面活性剤が 挙げられる。広範な種々のシリコーン乳化剤が本明細書中で有用である。これら のシリコーン乳化剤は、典型的には、シリコーン界面活性剤として当業者にも既 知の有機的修飾オルガノポリシロキサンである。有用なシリコーン乳化剤として は、ジメチコーンコポリオールが挙げられる。これらの物質は、ポリエーテル側 鎖、例えばポリエチレンオキシド鎖、ポリプロピレンオキシド鎖、これらの鎖の 混合物、およびエチレンオキシドとプロピレンオキシドとの双方に由来する成分 を含有するポリエーテル鎖を含むよう修飾されたポリジメチルシロキサンである 。その他の例としては、アルキル修飾ジメチコーンコポリオール、即ちC2〜C3 0 ペンダント側鎖を含有する化合物が挙げられる。さらにその他の有用なジメチ コーンコポリオールとしては、種々の陽イオン性、陰イオン性、両性および双性 イオン性ペンダント成分を有する物質が挙げられる。 本明細書中で有用なジメチコーンコポリオール乳化剤は、以下の一般構造式: (式中、RはC1〜C30の直鎖、分枝鎖または環状アルキルであり、R2は、 −(CH2)n−O−(CH2CHR3O)m−H、 および −(CH2)n−O−(CH2CHR3O)m―(CH2CHR4)0―H から成る群から選択され、ここで、nは3〜約10の整数であり、R3およびR4 は、R3およびR4が同時に同一物でないようにHおよびC1〜C6の直鎖または分 枝鎖アルキルから成る群から選択され、m、o、xおよびyは、分子の全分子量 が約200〜約10,000,000となるように選択され、m、o、xおよび yは、mとoが共にに同時にゼロでないように、別々にゼロまたはそれより大き い整数から選択され、zは別々に1またはそれより大きい整数から選択される) で説明され得る。これらのコポリオールの位置異性体が達成され得ることが認識 される。R3およびR4基を含有するR2成分についての前記の化学的表現は、便 宜のために示されたもので、これに限定されるよう意味するものではない。 ジメチコーンコポリオールとして厳密には分類されないが、R2が: −(CH2)n−O−R5 (式中、R5は陽イオン性、陰イオン性、両性または双性イオン性成分である) である前段落の構造式で示されるシリコーン界面活性剤も、本明細書中で有用で ある。 本明細書中で乳化剤として有用なジメチコーンコポリオールおよびその他のシ リコーン界面活性剤としては、ペンダントポリエチレンオキシド側鎖を有するポ リジメチルシロキサンポリエーテルコポリマー、ペンダントポリプロピレンオキ シド側鎖を有するポリジメチルシロキサンポリエーテルコポリマー、ペンダント 混合ポリエチレンオキシドおよびポリプロピレンオキシド側鎖を有するポリジメ チルシロキサンポリエーテルコポリマー、ペンダント混合ポリ(エチレン)(プ ロピレン)オキシド側鎖を有するポリジメチルシロキサンポリエーテルコポリマ ー、ペンダントオルガノベタイン側鎖を有するポリジメチルシロキサンポリエー テルコポリマー、ペンダントカルボキシレート側鎖を有するポリジメチルシロキ サンポリエーテルコポリマー、ペンダント第四級アンモニウム側鎖を有するポリ ジメチルシロキサンポリエーテルコポリマー、ならびにまたペンダントC2〜C3 0 の直鎖、分枝鎖または環状アルキル成分を含有する前記のコポリマーのさらな る修飾物も挙げられるが、これらに限定されない。本明細書中で有用な市販のジ メチコーンコポリオールの例は、Dow Corning Corporationから販売されているD ow Corning(商品名)190、193、Q2-5220、2501蝋、2-5324流体および3225C(こ の後者の物質は、シクロメチコーンとの混合物として販売されている)である。 セチルジメチコーンコポリオールは、ポリグリセリル−4イソステアレート(お よび)ヘキシルラウレートとの混合物として市販されており、ABIL(商品名) WE−09(Goldschmidtから入手可能)の商品名で販売されている。セチルジ メチコーンコポリオールは、ヘキシルラウレート(および)ポリグリセリル−3 オレエート(および)セチルジメチコーンとの混合物としても市販されており、 ABIL(商品名)WS−08(また、Goldschmidtから入手可能)の商品名で販 売されている。ジメチコーンコポリオールのその他の例としては、ラウリルジメ チコーンコポリオール、ジメチコーンコポリオールアセテート、ジメチコーンコ ポリオールアジペート、ジメチコーンコポリオールアミン、ジメチコーンコポリ オールベヘネート、ジメチコーンコポリオールブチルエーテル、ジメチコーンコ ポリオールヒドロキシステアレート、ジメチコーンコポリオールイソステアレー ト、ジメチコーンコポリオールラウレート、ジメチコーンコポリオールメチ ルエーテル、ジメチコーンコポリオールホスフェートおよびジメチコーンコポリ オールステアレートが挙げられるが、これらに限定されない(International Cos metic Ingredient Dictionary,Fifth Edition、1993参照)(この記載内容は全体 として、参照により本明細書中に含まれる)。 本明細書中で有用なジメチコーンコポリオール乳化剤は、例えば米国特許第4, 960,764号(Figueroa,Jr.ら、1990年10月2日発行);欧州特許第330,369号(SaNogu eira、1989年8月30日公開);G.H.Dahmsら、“New Formulation Possibilities Offered by Silicone Copolyols,"Cosmetics & Toiletries,vol.110,pp.91-1 00,March 1995;M.E.Carlotti et al.,"Optimization of W/O-S Emulsions A nd Study Of The Quantitative Relationships Between Ester Structure And E mulsion Properties,”J.Dispersion Science And Technology,13(3),315-336 (1992);P.Hameyer,“Comparative Technological Investigation of Organic a nd Organosilicone Emulsifiers in Cosmetic Water-in-Oil Emulsion Preparat ions,"HAPPI 28(4),pp.88-128(1991);J.Smid-Korbarら、"Efficiency and u sability of silicone surfactants in emulsions,"Provisional Communicatio n,International Journal of Cosmetic Science,12,135-139(1990);およびD .G.Krzysik et al.,"A New Silicone Emulsifier For Water-in-Oil Systems, ”Drug and Cosmetic Industry,vol.146(4)pp.28-81(1990年4月)(これらの記載 内容は全体として、参照により本明細書中に含まれる)に記載されている。 (2)構造化剤 本発明の組成物、特に本発明の乳化剤は、構造化剤を含有し得る。構造化剤は 、本発明の水中油型エマルジョン中で特に好ましい。理論に限定されないが、構 造化剤は、組成物の安定性に寄与する組成物の流動学的特徴を提供するを手伝う と考えられている。例えば、構造化剤は液晶ゲルネットワーク構造の形成を助け る傾向がある。構造化剤は、乳化剤または界面活性剤としても機能し得る。本発 明の好ましい組成物は、約1%〜約20%、さらに好ましくは約1%〜約10% 、最も好ましくは約2%〜約9%の1つ又はそれ以上の構造化剤を包含する。 好ましい構造化剤は、約1〜約8のHLBを有し、そして少なくとも約45℃ の融点を有するものである。適切な構造化剤は、飽和C14〜C30の脂肪アルコー ル、約1〜約5モルのエチレンオキシドを含有する飽和C16〜C30脂肪アルコー ル、飽和C16〜C30のジオール、飽和C16〜C30のモノグリセロールエーテル、 飽和C16〜C30のヒドロキシ脂肪酸、C14〜C30のヒドロキシル化および非ヒド ロキシル化飽和脂肪酸、C14〜C30の飽和エトキシル化脂肪酸、約1〜約5モル のエチレンオキシドジオールを含有するアミンおよびアルコール、少なくとも4 0%のモノグリセリド含量を有するC14〜C30の飽和グリセリルモノエステル、 約1〜約3個のアルキル基と約2〜約3個の飽和グリセロール単位を有するC14 〜C30の飽和ポリグリセロールエステル、C14〜C30のグリセリルモノエーテル 、C14〜C30のソルビタンモノ/ジエステル、約1〜約5モルのエチレンオキシ ドを有するC14〜C30の飽和エトキシル化ソルビタンモノ/ジエステル、C14〜 C30の飽和メチルグルコシドエステル、C14〜C30の飽和スクロースモノ/ジエ ステル、約1〜約5モルのエチレンオキシドを有するC14〜C30の飽和エトキシ ル化メチルグルコシドエステル、平均1〜2個のグルコース単位を有するC14〜 C30の飽和ポリグルコシド、ならびにそれらの混合物からなる群より選択された ものであり、これは少なくとも約45℃の融点を有するものである。 本発明の好ましい構造化剤は、ステアリン酸、パルミチン酸、ステアリルアル コール、セチルアルコール、ベヘニルアルコール、ステアリン酸、パルミチン酸 、平均約1〜約5つのエチレンオキシド単位を有するステアリルアルコールのポ リエチレングリコールエーテル、平均約1〜約5つのエチレンオキシド単位を有 するセチルアルコールのポリエチレングリコールエーテルおよびそれらの混合物 から成る群から選択される。本発明のさらに好ましい構造化剤は、ステアリルア ルコール、セチルアルコール、ベヘニルアルコール、平均2個のエチレンオキシ ド単位を有するステアリルアルコールのポリエチレングリコールエーテル(ステ アレス−2)、平均約2個のエチレンオキシド単位を有するセチルアルコールの ポリエチレングリコールエーテル、ならびにそれらの混合物から成る群から選択 される。より好ましい構造化剤は、ステアリン酸、パルミチン酸、ステアリルア ルコール、セチルアルコール、ベヘニルアルコール、ステアレス−2、およびそ れ らの混合物から成る群から選択される。 (3)増粘剤(増粘剤およびゲル化剤を含む) 本発明の組成物は、好ましくは約0.1%〜約5%、さらに好ましくは約0. 1%〜約3%、最も好ましくは約0.25%〜約2%の増粘剤も包含し得る。 増粘剤の種類としては下記からなる群から選択されるものが挙げられるが、こ れらに限定されない。 (i)カルボン酸ポリマー。これらのポリマーは、アクリル酸、置換アク リル酸、ならびにこれらのアクリル酸および置換アクリル酸の塩およびエステル に由来する1つ又はそれ以上のモノマーを含有する架橋化合物であり、この場合 、架橋剤は2つまたはそれ以上の炭素−炭素二重結合を含有し、多価アルコール から得られる。好ましいカルボン酸ポリマーは、2つの一般的種類のものである 。第一の種類のポリマーは、アクリル酸モノマーまたはその誘導体(例えば、こ の場合、アクリル酸は、C1-4のアルキル、−CN、−COOHおよびそれらの 混合物から成る群から別々に選択される2および3つの炭素位置上に置換基を有 する)の架橋ホモポリマーである。第二の種類のポリマーは、アクリル酸モノマ ーまたはその誘導体(前文で今説明した)、短鎖アルコール(即ちC1-4)アク リレートエステルモノマーまたはその誘導体(例えばこの場合、エステルのアク リル酸部分はC1-4のアルキル、−CN、−COOHおよびそれらの混合物から 成る群から別々に選択される2および3つの炭素位置上に置換基を有する)なら びにそれらの混合物から選択される一次モノマーと;そして長鎖アルコール(即 ちC8-40)アクリレートエステルモノマーまたはその誘導体(例えば、この場合 、エステルのアクリル酸部分はC1-4のアルキル、−CN、−COOHおよびそ れらの混合物から成る群から別々に選択される2および3つの炭素位置上に置換 基を有する)である二次モノマーとを有する架橋コポリマーである。これら2種 のポリマーの組み合わせも、ここで有用である。 第一の種類の架橋ホモポリマーにおいては、モノマーは、好ましくは、アクリ ル酸、メタクリル酸、エタクリル酸およびそれらの混合物から成る群から選択さ れ、アクリル酸が最も好ましい。第二の種類の架橋コポリマーにおいては、アク リル酸モノマーまたはその誘導体は、好ましくはアクリル酸、メタクリル酸、エ タクリル酸およびそれらの混合物から成る群から選択され、アクリル酸、メタク リル酸およびそれらの混合物が最も好ましい。短鎖アルコールアクリレートエス テルモノマーまたはその誘導体は、好ましくは、C1-4のアルコールアクリレー トエステル、C1-4のアルコールメタクリレートエステル、C1-4のアルコールエ タクリレートエステルおよびそれらの混合物から成る群から選択され、C1-4の アルコールアクリレートエステル、C1-4のアルコールメタクリレートエステル およびそれらの混合物が最も好ましい。長鎖アルコールアクリレートエステルモ ノマーは、C8-40のアルキルアクリレートエステルから選択され、C10-30のア ルキルアクリレートエステルが好ましい。 これらの種類のポリマー双方における架橋剤は、1分子当たり1以上のアルケ ニルエーテル基を含有する多価アルコールのポリアルケニルポリエーテルであり 、この場合、親多価アルコールは少なくとも3個の炭素原子と少なくとも3個の ヒドロキシル基を含有する。好ましい架橋剤は、スクロースのアリルエーテルお よびペンタエリトリトールのアリルエーテルおよびそれらの混合物から成る群か ら選択されるものである。本発明に有用なこれらのポリマーは、米国特許第5,08 7,445号(Haffeyら、1992年2月11日発行)、米国特許第4,509,949号(Huangら、198 5年4月5日発行)、米国特許第2,798,053号(Brown、1957年7月2日発行)(これらは すべて、参照により本明細書中に含まれる)にさらに詳しく説明されている。CT FA International Cosmetic Ingredient Dictionary,fourth edition,1991,p p.12 and 80(これもまた全て、参照により本明細書中に含まれる)も参照して いただきたい。 本明細書中で有用な第一の種類の市販ホモポリマーの例としては、スクロース またはペンタエリトリトールのアリルエーテルで架橋されたアクリル酸のホモポ リマーであるカルボマー(carbomer)が挙げられる。カルボマーは、B.F.Goodrich からCarbopol(商品名)900シリーズ(例えばCarbopol(商品名)954)として入手可 能である。本明細書中で有用な第二の種類の市販のコポリマーの例としては、C10-30 のアルキルアクリレートとアクリル酸、メタクリル酸の1つ又はそれ以上 のモノマーまたはそれらの短鎖(即ちC1-4のアルコール)エステルの1つとの コポリマーが挙げられ、この場合、架橋剤はスクロースまたはペンタエリトリト ールのアリルエーテルである。これらのコポリマーはアクリレート/C10-30ア ルキルアクリレートクロスポリマーとして既知であり、Carbopol(商品名)1342、 Carbopol(商品名)1382Pemulen TR-1およびPemulen TR-2としてB.F.Goodrichから 市販されている。言い換えれば、本明細書中で有用なカルボン酸ポリマー増粘剤 の例は、カルボマー、アクリレート/C10-30アルキルアクリレートクロスポリ マーおよびそれらの混合物から成る群から選択されるものである。 (ii)架橋ポリアクリレートポリマー。増粘剤またはゲル化剤として有 用な架橋ポリアクリレートポリマーとしては、陽イオン性および非イオン性の両 方のポリマーが挙げられ、陽イオン性ポリマーが一般的に好ましい。有用な架橋 非イオン性ポリアクリレートポリマーおよび架橋陽イオン性ポリアクリレートポ リマーの例は、米国特許第5,100,660号(Haweら、1992年3月31日発行)、米国特許 第4,849,484号(Heard、1989年7月18日発行)、米国特許第4,835,206号(Farrarら 、1989年5月30日発行)、米国特許第4,628,078号(Gloverら、1986年12月9日発行) 、米国特許第4,599,379号(Flesherら、1986年7月8日発行)、および欧州特許第22 8,868号(Farrarら、1987年7月15日公開)(これらはすべて全体として、参照によ り本明細書中に含まれる)に記載されたものである。 架橋ポリアクリレートポリマーは、一般式(A)l(B)m(C)nにより特徴付けで きる高分子量物質であり、モノマー単位(A)l、(B)mおよび(C)nを包含するが 、この場合、(A)はジアルキルアミノアルキルアクリレートモノマーまたはそ の第四級アンモニウムまたは酸付加塩であり、(B)はジアルキルアミノアルキ ルメタクリレートモノマーまたはその第四級アンモニウムまたは酸付加塩であり 、(C)は(A)または(B)と重合可能なモノマー、例えば炭素−炭素二重結 合またはその他のこのような重合可能官能基を有するものであり、lは0または それより大きい整数であり、mは0またはそれより大きい整数であり、nは0ま たはそれより大きい整数であるが、しかしlまたはm、あるいはその両方は1ま たはそれより大きくなければならない。 モノマー(C)は、一般に用いられるモノマーのいずれかから選択され得る。 これらのモノマーの例としては、エチレン、プロピレン、ブチレン、イソブチレ ン、エイコセン、無水マレイン酸、アクリルアミド、メタクリルアミド、マレイ ン酸、アクロレイン、シクロヘキセン、エチルビニルエーテルおよびメチルビニ ルエーテルが挙げられるが、これらに限定されない。本発明の陽イオン性ポリマ ーでは、(C)は好ましくはアクリルアミドである。モノマー(A)および(B )のアルキル部分は、短鎖長アルキル、例えばC1〜C8、好ましくはC1〜C5、 さらに好ましくはC1〜C3、最も好ましくはC1〜C2である。第四級化した場合 、ポリマーは、好ましくは短鎖アルキル、即ちC1〜C8、好ましくはC1〜C5、 さらに好ましくはC1〜C3、最も好ましくはC1〜C2で四級化される。酸付加塩 とは、プロトン化アミノ基を有するポリマーを指す。酸付加塩は、ハロゲン(例 えば塩化物)、酢酸、リン酸、硝酸、クエン酸またはその他の酸を用いることに より実施され得る。 これらの(A)l(B)m(C)nポリマーは、最も典型的には2つまたはそれ以上の 不飽和官能基を含有する物質である架橋剤も包含する。架橋剤は、ポリマーのモ ノマー単位と反応し、ポリマー中に組み入れられて、それにより2つまたはそれ 以上の個々のポリマー鎖間、あるいは同一ポリマー鎖の2つまたはそれ以上の区 分間に連結または共有結合を形成する。適切な架橋剤の例としては、メチレンビ スアクリルアミド、ジアリルジアルキルアンモニウムハライド、多価アルコール のポリアルケニルポリエーテル、アリルアクリレート、ビニルオキシアルキルア クリレート、および多官能ビニリデンからなる群より選択されたものが挙げられ るが、これらに限定されない。本明細書中で有用な架橋剤の特定の例としては、 メチレンビスアクリルアミド、エチレングリコールジ−(メタ)アクリレート、 ジ−(メタ)アクリルアミド、シアノメチルアクリレート、ビニルオキシエチル アクリレート、ビニルオキシエチルメタクリレート、アリルペンタエリトリトー ル、トリメチロールプロパンジアリルエーテル、アリルスクロース、ブタジエン 、イソプレン、ジビニルベンゼン、ジビニルナフタレン、エチルビニルエーテル 、メチルビニルエーテルおよびアリルアクリレートから成る群から選択されるも のが挙げられる。その他の架橋剤としては、ホルムアルデヒドおよびグリオキサ ールが挙げられる。架橋剤として本明細書中で用いるのに好ましいのは、メチレ ンビスアクリルアミドである。 最終ポリマーに所望される特性、例えば粘性化作用によって、広範な種々の量 の架橋剤が用いられ得る。理論に限定されないが、これらの陽イオン性ポリマー への架橋剤の混和は、電解質の存在下で負の性質、例えば曳糸性および粘性崩壊 を伴うことなく、より有効な粘性化剤である物質を提供すると考えられている。 架橋剤は、存在する場合、重量/重量ベースでポリマーの総重量の約1ppm〜 約1000ppm、好ましくは約5ppm〜約750ppm、より好ましくは約 25ppm〜約500ppm、さらに好ましくは約100ppm〜約500pp m、最も好ましくは約250ppm〜約500ppmを構成し得る。 25℃で1モル塩化ナトリウム溶液中で測定した場合の架橋ポリマーの固有の 粘度は、一般に6より大きく、好ましくは約8〜約14である。本発明の架橋ポ リマーの分子量(重量平均)は高く、典型的には約100万〜約3000万であ ると考えられる。特定の分子量は重要でなく、ポリマーがその意図された粘性化 作用を保持しさえすれば、平均分子量より低くても高くても用いられ得る。好ま しくは、脱イオン水中の(活性物質ベースでの)ポリマーの1.0%溶液は、Br ookfield RVT(Brookfield Engineering Laboratories,Inc.Stoughton,MA,U SA)により20rpmで測定する場合、25℃で少なくとも約20,000cP 、好ましくは少なくとも約30,000cPの粘度を有することができる。 これらの陽イオン性ポリマーは、重合が終結するまで、(通常はレドックスま たは熱)開始剤の存在下で、約20重量%〜約60重量%、一般的には約25重 量%〜約40重量%のモノマーを含有する水性溶液の重合により、製造され得る 。架橋剤は、重合されるべきモノマーの溶液にも付加されて、ポリマー中に混和 され得る。重合反応では、温度は一般に約0℃〜95℃で開始する。重合は、非 水性液、例えば鉱油、ラノリン、イソドデカン、オレイルアルコールならびにそ の他の揮発性および不揮発性エステル、エーテルおよびアルコール等中にモノマ ー(そして任意の付加的架橋剤も)の水性相の逆相分散を形成することにより、 実行され得る。 別記しない限り、本明細書中の本項の説明においてポリマーを記載するパーセ ンテージはすべて、モルである。ポリマーがモノマー(C)を含有する場合、モ ノマー(C)のモル比率は、(A)、(B)および(C)の総モル量を基礎にして、 0%〜約99%であり得る。(A)および(B)のモル比率は、各々0%〜100% であり得る。モノマー(C)としてアクリルアミドが用いられる場合には、それ は好ましくは、約20%〜約99%、さらに好ましくは約50%〜約90%のレ ベルで用いられる。 モノマー(A)および(B)がともに存在する場合、最終ポリマー中のモノマ ー(A)対モノマー(B)の比は、モルベースで、好ましくは約99:5〜約1 5:85、さらに好ましくは約80:20〜約20:80である。あるいは、別 の種類のポリマーでは、比は約5:95〜約50:50、好ましくは約5:95 〜約25:75である。 別の代替的種類のポリマーでは、(A):(B)比は、約50:50〜約85:1 5である。好ましくは(A):(B)比は、約60:40〜約85:15、最も好ま しくは約75:25〜約85:15である。 最も好ましいのは、モノマー(A)が存在しない場合、モノマー(B):モノマ ー(C)の比が約30:70〜約70:30、好ましくは約40:60〜約60: 40、最も好ましくは約45:55〜約55:45である。 特に好ましい本明細書中で有用な陽イオン性ポリマーは、一般構造式(A)l(B )m(C)n(式中、1はゼロであり、(B)はメチル第四級化ジメチルアミノエチ ルメタクリレートであり、(B):(C)比は約45:55〜約55:45であって 、架橋剤はメチレンビスアクリルアミドである)に合致するものである。このよ うな陽イオン性ポリマーの例は、Salcare(商品名)SC92の商品名でAllied Colloi ds Ltd.(Norfolk,Virginia)から鉱油分散液(種々の分散助剤、例えばPPG− 1トリデセス−6も含み得る)として市販されているものである。このポリマー は、「ポリクアテルニウム32(および)鉱油」という提案されたCTFA名を 有する。 本明細書中で有用なその他の陽イオン性ポリマーは、アクリルアミドまたはそ の他のモノマー(C)を含有しない、即ちnがゼロであるものである。これらの ポリマーでは、(A)および(B)モノマー構成成分は、前記と同様である。こ れらの非アクリルアミド含有ポリマーの特に好ましい基は、1もゼロであるもの である。この場合、ポリマーは本質的にはジアルキルアミノアルキルメタクリレ ートモノマーまたはその第四級アンモニウムもしくは酸付加塩のホモポリマーで ある。これらのジアルキルアミノアルキルメタクリレートポリマーは、好ましく は前記のような架橋剤を含有する。 本明細書中で有用な、本質的にホモポリマーである陽イオン性ポリマーは、一 般構造式(A)l(B)m(C)n(式中、1はゼロであり、(B)はメチル第四級化ジ メチルアミノエチルメタクリレートであり、nはゼロであり、そして架橋剤はメ チレンビスアクリルアミドである)に合致するものである。このようなホモポリ マーの例は、約50%のポリマー、約44%の鉱油、および分散助剤としての約 6%のPPG−1トリデセス−6を含有する混合物として、Salcare(商品名)SC9 5の商品名でAllied Colloids Ltd.(Norfolk,VA)から市販されている。このポ リマーは、「ポリクアテルニウム37(および)鉱油(および)PPG−1トリ デセス−6」というCTFA名を近年与えられた。 (iii)ポリアクリルアミドポリマー。ポリアクリルアミドポリマー、 特に置換分枝鎖または非分枝鎖ポリマーを含有する非イオン性ポリアクリルアミ ドポリマーも本明細書中で有用である。これらのポリマーは、未置換または1つ もしくは2つのアルキル基(好ましくはC1〜C5)で置換されたアクリルアミド およびメタクリルアミドを含む種々のモノマーから形成され得る。好ましいのは 、アミド窒素が未置換または1つもしくは2つのC1〜C5のアルキル基(好まし くはメチル、エチルまたはプロピル)で置換されたアクリレートアミドおよびメ タクリレートアミドモノマー、例えばアクリルアミド、メタクリルアミド、N− メタクリルアミド、N−メチルメタクリルアミド、N,N−ジメチルメタクリル アミド、N−イソプロピルアクリルアミド、N−イソプロピルメタクリルアミド およびN,N−ジメチルアクリルアミドである。これらのポリマーは、約1,0 00,000より大きい、好ましくは約15,000,000より大きい、そし て約30,000,000までの範囲の分子量を有する。これらのポリアクリル アミドポリマーの中で最も好ましいのは、ポリアクリルアミドというCTFA名 を与えられた非イオン性ポリマー、ならびにイソパラフィンおよびSeppic Corpo ration(Fairfield,NJ)からSepigel 305の商品名で入手可能なラウレス−7で ある。 本明細書中で有用なその他のポリアクリルアミドポリマーとしては、アクリル アミドおよび置換アクリルアミドとアクリル酸および置換アクリル酸との多ブロ ックコポリマーが挙げられる。これらの多ブロックコポリマーの市販の例として は、Lipo Chemicals,Inc.,(Patterson,NJ)からのHypan SR150H、SS500V、SS5 00W、SSSA100Hが挙げられる。 (iv)多糖。広範な種々の多糖が、本明細書中で有用である。「多糖」 とは、くり返し糖(即ち炭水化物)単位の骨格を含有するゲル化剤を意味する。 多糖ゲル化剤の例としては、セルロース、カルボキシメチルヒドロキシエチルセ ルロース、セルロースアセテートプロピオネートカルボキシレート、ヒドロキシ エチルセルロース、ヒドロキシエチルエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセ ルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、メチルヒドロキシエチルセル ロース、微晶質セルロース、ナトリウムセルローススルフェート、およびそれら の混合物から成る群から選択されるものが挙げられるが、これらに限定されない 。アルキル置換セルロースも本明細書中で有用である。これらのポリマーにおい て、セルロースポリマーのヒドロキシ基はヒドロキシアルキル化(好ましくはヒ ドロキシエチル化またはヒドロキシプロピル化)されてヒドロキシアルキル化セ ルロースを生成し、次にこれがエーテル結合を介してC10〜C30の直鎖または分 枝鎖アルキル基でさらに修飾される。典型的には、これらのポリマーは、C10〜 C30の直鎖または分枝鎖アルコールとヒドロキシアルキルセルロースとのエーテ ルである。本明細書中で有用なアルキル基の例としては、ステアリル、イソステ アリル、ラウリル、ミリスチル、セチル、イソセチル、ココイル(即ちヤシ油の アルコールに由来するアルキル基)、パルミチル、オレイル、リノレイル、リノ レニル、レシノレイル、ベヘニルおよびそれらの混合物から成る群から選択され るものが挙げられる。アルキルヒドロキシアルキルセルロースエーテルの中で好 ましいのは、セチルヒドロキシエチルセルロースのCTFA名を与えられた物質 であり、これはセチルアルコールとヒドロキシエチルセルロースのエーテルであ る。この物質は、Natrosol(商品名)CS Plusの商品名でAqualon Corporationから 販売されている。 その他の有用な多糖としては、3単位毎に(1〜>6)連結グルコースを有す る(1〜>3)連結グルコース単位の直鎖を包含するスクレログルカンが挙げら れ、その市販例は、Michel Mercier Products Inc.,(Mountainside,NJ)からの Clearogel(商品名)CS11である。 (v)ゴム。本明細書中で有用なその他の付加的増粘剤およびゲル化剤と しては、天然供給源から主に由来する物質が挙げられる。これらのゲル化剤ゴム の例としては、アカシアゴム、寒天、アルギン、アルギン酸、アルギン酸アンモ ニウム、アミロペクチン、カルシウムアルギネート、カルシウムカラギーナン、 カルニチン、カラギーナン、デキストリン、ゼラチン、ゲランゴム(gellan gum) 、グアーゴム、グアーヒドロキシプロピルトリモニウムクロリド、ヘクトライト 、ヒアルロン酸、水和シリカ、ヒドロキシプロピルキトサン、ヒドロキシプロピ ルグアー、カラヤゴム、ケルプ、ハリエンジュマメゴム(locust bean gum)、納 豆ゴム、カリウムアルギネート、カリウムカラギーナン、プロピレングリコール アルギネート、菌核ゴム、ナトリウムカルボキシメチルデキストラン、ナトリウ ムカラギーナン、トラガカントゴム、キサンタンゴム、およびそれらの混合物か ら成る群から選択される物質が挙げられるが、これらに限定されない。 (vi)架橋ビニルエーテル/無水マレイン酸コポリマー。本明細書中で 有用なその他の付加的増粘剤およびゲル化剤としては、アルキルビニルエーテル と無水マレイン酸の架橋コポリマーが挙げられる。これらのコポリマーでは、ビ ニルエーテルは式R−O−CH=CH2(式中、RはC1〜C6アルキル基、好ま しくはRはメチルである)で表される。好ましい架橋剤は、C4〜C20のジエン 、好ましくはC6〜C16のジエン、最も好ましくはC8〜C12のジエンである。特 に好ましいコポリマーは、メチルビニルエーテルおよび無水マレインから形成さ れるものであり、この場合、コポリマーはデカジエンで架橋されており、そして ポリマーは、25℃でpH7で0.5%水性溶液として希釈された場合、10r pmでスピンドル#7でBrookfield RTV粘度計を用いて測定すると、50,00 0〜70,000cpsの粘度を有する。このコポリマーは、CTFA名がPV M/MAデカジエンクロスポリマーであり、International Specialty Products (Wayne,NJ)からStabileze(商品名)06として市販されている。 (vii)架橋ポリ(N−ビニルピロリドン)。架橋ポリビニル(N−ピロ リドン)は、付加的増粘剤およびゲル化剤として本明細書中で有用であり、こ れには、米国特許第5,139,770号(Shihら、1992年8月18日発行)、および米国特許 第5,073,614号(Shihら、1991年12月17日発行)(これらの特許はともに全体とし て、参照により本明細書中に含まれる)に記載されているものが挙げられる。こ れらのゲル化剤は、典型的には、約2〜約12個の炭素原子を含有する末端ジオ ールのジビニルエーテルおよびジアリルエーテル、約2〜約600単位を含有す るポリエチレングリコールのジビニルエーテルおよびジアリルエーテル、約6〜 約20個の炭素原子を有するジエン、ジビニルベンゼン、ペンタエリトリトール のビニルおよびアリルエーテル等から成る群から選択される約0.25重量%〜 約1重量%の架橋剤を含有する。典型的には、これらのゲル化剤は、10rpmで スピンドル#6でBrook field RVT粘度計を用いて25℃で5%水性溶液として 測定した場合、25,000cps〜40,000cpsの粘度を有する。これ らのポリマーの市販例としてはACP−1120、ACP−1179およびAC P−1180が挙げられ、International Specialty Products(Wayne,NJ)か ら市販されている。 本明細書中で用いるのに適した増粘剤も、米国特許第4,387,107号(Kleinら、1 983年6月7日発行)および“Encyclopedia of Polymer and Thickeners for Cosme tics,”R.Y.Lochhead and W.R.Fron,eds.,Cosmetics & Toiletries,vol.1 08,pp.95-135(May1993)(これらはすべて全体として、参照により本明細書中 に含まれる)に開示されたものが挙げられる。 本発明の好ましい組成物は、カルボン酸ポリマー、架橋ポリアクリレートポリ マー、ポリアクリルアミドポリマー、およびそれらの混合物から成る群から選択 される、さらに好ましくは架橋ポリアクリレートポリマー、ポリアクリルアミド ポリマーおよびそれらの混合物から成る群から選択された増粘剤を含む。 任意の構成成分 本発明の局所組成物は、広範な種々の任意の構成成分を包含し得るが、但しこ のような任意の構成成分は本明細書中に記載した必須構成成分と物理的および化 学的に適合性であり、そして安定性、効能または本発明の組成物に関連したその 他の使用利点を過度に損なわない。任意の構成成分は、本発明の組成物の担体中 に分散、溶解等され得る。 任意の構成成分には、審美的作用物質およびその他の活性作用物質が含まれる 。例えば、組成物は、本発明の必須構成成分の他に、吸収剤(油吸収剤、例えば 高分子吸収剤である粘土を含む)、研磨剤、凝結防止剤、消泡剤、抗微生物剤( 例えば微生物を破壊し、微生物の発生を防止し、または微生物の病原作用を防止 し得る、そして、例えばニキビの制御および/または局所組成物の保存に有用で ある化合物)、結合剤、生物学的添加剤、緩衝剤、増量剤、化学的添加剤、除菌 化粧剤、変性剤、収斂化粧剤、収斂薬剤、外用鎮痛剤、皮膜形成剤、保湿剤、乳 濁剤、芳香剤、香料、顔料、着色剤、精油、皮膚感触剤、皮膚軟化剤、皮膚鎮静 剤、皮膚治癒剤、pH調整剤、可塑剤、防腐剤、防腐増強剤、噴射剤、還元剤、 スキンコンディショニング剤、皮膚浸透増強剤、皮膚保護剤、溶剤、沈殿防止剤 、乳化剤、増粘剤、可溶化剤、組成物の皮膜形成特性および実質性を補佐するた めのポリマー(例えばエイコセンとビニルピロリドンのコポリマーであり、この 例は、GAF Chemical CorporationからGanex(商品名)V-220として市販されている )、蝋、サンスクリーン剤、サンブロック剤、紫外線吸収剤または散乱剤、非日 射性日焼け剤、酸化防止剤および/またはラジカルスカベンジャー、キレート化 剤、金属イオン封鎖剤、抗ニキビ剤、抗炎症剤、抗アンドロゲン、脱毛剤、落屑 剤/剥脱剤、有機ヒドロキシ酸、ビタミンおよびその誘導体(水分散性または水 溶解性ビタミン、例えばビタミンCおよびアスコルビルホスフェートを含む)、 コラーゲン産生を刺激する化合物、ならびに天然抽出物を含有し得る。その他の このような物質が、当業界で知られている。このような物質の非限定例には、Ha rry'sCosmeticology,7th Ed.,Harry & Wilkinson(Hill Publishers,London, 1982);Pharmaceutical Dosage Forms-Disperse Systems;Lieberman,Rieger & B anker,Vols.1(1988)&2(1989):Marcel Decker,Inc.,;The Chemistry and Manuf acture of Cosmetics,2nd.Ed.,deNavarre(Van Nostrand 1962-1965);なら びにThe Handbook of Cosmetic Science and Technology,1st Ed.,Knowlton & Pearce(Elsevier 1993)に記載されており、これも本発明に用い得られる。 好ましい実施態様では、組成物は、皮膚状態を長期的に調節するのに有用な活 性物質も含む。このような物質は、このような物質を含有する組成物の長期適用 後に皮膚外観利益を発現するものである。この作用を有する物質としては、ビタ ミンB3化合物およびレチノイドが挙げられるが、これらに限定されない。 任意の組成物の特定例は以下を含む。 A.レチノイド 好ましい実施態様では、本発明の組成物はレチノイドを含有する。レチノイド は、特に皮膚の老化の徴候、さらに特に皺、線および毛穴の調節を含む皮膚状態 の調節をする場合特に、本発明の皮膚外観利点を増大する。 本明細書中で用いる場合、「レチノイド」は、ビタミンAの天然および/また は合成類似体、あるいは皮膚中のビタミンAの生物学的活性を保有するレチノー ル様化合物、並びにこれらの化合物の幾何学異性体及び立体異性体をすべて含む 。レチノイドは、好ましくはレチノール、レチノールエステル(例えば、レチニ ルパルミテート、レチニルアセテート、レチニルプロピオネートを含むレチノー ルのC2〜C22のアルキルエステル)、レチナール、および/またはレチン酸( すべてのトランスレチン酸および/または13−シス−レチン酸を含む)、さら に好ましくは、レチン酸以外のレチノイドである。これらの化合物は当業者には 周知であり、多数の供給元、例えばSigma Chemical Company(St.Louis,MO) およびBoerhinger Mannheim(Indianapolis,IN)から市販されている。本明細 書中で有用なその他のレチノイドは、米国特許第4,677,120号(Parishら、1987年 6月30日発行);第4,885,311号(Parishら、1989年12月5日発行);第5,049,584号(Pu rcellら、1991年9月17日発行);第5,124,356号(Purcellら、1992年6月23日発行); 再発行第34,075号(Purcellら、1992年9月22日発行)に記載されている。その他の 適切なレチノイドは、トコフェリル−レチノエート[レチン酸(トランス−また はシス−)のトコフェロールエステル、アダパレン{6−[3−(1−アダマン チル)−4−メトキシフェニル]−2−ナフトエ酸}およびタザロテン(エチル 6−[2−(4,4−ジメチルチオクロマン−6−イル)−エチニル]ニコチネ ート)である。1つ又はそれ以上のレチノイドが本明細書中に用いられ得る。好 ましいレチノイドは、レチノール、レチニルパルミテート、レチニルアセテート 、レチニルプロピオネート、レチナールおよびそれらの組合せである。さらに好 ましいのは、レチノールおよびレチニルプロピオネートである。 レチノイドは、実質的に純粋な物質として、あるいは天然(例えば植物)供給 源からの適切な物理的および/または化学的単離により得られる抽出物として含 まれ得る。レチノイドは、好ましくは実質的に純粋であり、さらに好ましくは本 質的に純粋である。 本発明の組成物は、安全且つ有効量のレチノイドを含有し、したがってその結 果生じる組成物は皮膚状態の調節に、好ましくは皮膚の視覚的および/または触 覚的不連続性の調節に、さらに好ましくは皮膚の老化の徴候の調節に、さらに好 ましくは皮膚の老化に関連した皮膚の肌理の視覚的および/または触覚的不連続 性の調節に安全且つ有効であり得る。組成物は、好ましくは、約0.005%〜 約2%、さらに好ましくは約0.01%〜約2%のレチノイドを含有する。レチ ノールは、最も好ましくは約0.01%〜約0.15%の量で用いられ、レチノ ールエステルは最も好ましくは約0.01%またはこれから、約2%またはこれ まで(例えば約1%)の量で用いられ、レチン酸は最も好ましくは約0.01% またはこれから、約0.25%またはこれまでの量で用いられ、トコフェリルー レチノエート、アダパレンおよびタザロテンは、最も好ましくは約0.01%ま たはこれから、約2%またはこれまでの量で用いられる。 好ましい実施態様では、組成物はレチノイドとビタミンB3化合物の両方を含 有する。レチノイドは、好ましくは前記の量で用いられ、そしてビタミンB3化 合物は、好ましくは約0.1%またはこれから、約10%またはこれまで、さら に好ましくは約2%またはこれから、約5%またはこれまでの量で用いられる。 B.抗炎症剤 安全且つ有効量の抗炎症剤が、好ましくは組成物の約0.1%〜約10%、さ らに好ましくは約0.5%〜約5%の量で、本発明の組成物に付加され得る。抗 炎症剤は、本発明の皮膚外観利点を増強し、例えばこのような薬剤は、より均一 で許容可能な皮膚の色調または色に寄与する。組成物中に用いられる抗炎症剤の 的確な量は、このような薬剤の効力が広範に変わるために、用いられる特定の抗 炎症剤による。 ステロイド系抗炎症剤としては、コルチコステロイド、例えばヒドロコルチゾ ン、ヒドロキシトリアムシノロン、α−メチルデキサメタゾン、デキサメタゾン −ホスフェート、ジプロピオン酸ベクロメタゾン、吉草酸クロベタゾール、デソ ニド、デソキシメタゾン、酢酸デソキシコルチコステロン、デキサメタゾン、ジ クロリゾン、二酢酸ジフロラゾン、吉草酸ジフルコルトロン、フルアドレノロン 、フルクロロロンアセトニド、フルドロコルチゾン、ピバル酸フルメタゾン、フ ルオシノロンアセトニド、フルオシノニド、フルコルチンブチルエステル、フル オコルトロン、酢酸フルプレドニデン(フルプレドニリデン)、フルランドレノロ ン、ハルシノニド、酢酸ヒドロコルチゾン、酪酸ヒドロコルチゾン、メチルプレ ドニソロン、トリアムシノロンアセトニド、コルチゾン、コルトドキソン、フル セトニド、フルドロコルチゾン、二酢酸ジフルオロゾン、フルラドレノロン、フ ルドロコルチゾン、二酢酸ジフルオロゾン、フルラドレノロンアセトニド、メド リゾン、アムシナフェル、アムシナフィド、ベタメタゾン及びそのエステルの均 等物、クロロプレドニゾン、酢酸クロルプレドニゾン、クロコルテロン、クレシ ノロン、ジクロリゾン、ジフルプレドネート、フルクロロニド、フルニソリド、 フルオロメタロン、フルペロロン、フルプレドニソロン、吉草酸ヒドロコルチゾ ン、シクロペンチルプロピオン酸ヒドロコルチゾン、ヒドロコルタメート、メプ レドニゾン、パラメタゾン、プレドニソロン、プレドニゾン、ジプロピオン酸ベ クロメタゾン、トリアムシノロン、およびその混合物が用いられ得るが、これら に限定されない。使用するのに好ましいステロイド系抗炎症剤は、ヒドロコルチ ゾンである。 組成物中で有用な第二の種類の抗炎症剤としては、非ステロイド系抗炎症剤が 挙げられる。この群に含まれる種々の化合物は、当業者には周知である。非ステ ロイド系抗炎症剤の化学構造、合成、副作用等の詳細に関しては、Anti-inflamm atory and Anti-Rheumatic Drugs,K.D.Rainsford,Vol.I-III,CRC Press,B oca Raton,(1985)、およびAnti-inflammatory Agents,Chemistry and Pharmaco logy,1,R.A.Scherrer,et al.,Academic Press,New York(1974)(それぞ れ参照により本明細書中に含まれる)を含めた標準テキストを参照し得る。 本発明の組成物に有用な特定の非ステロイド系抗炎症剤としては以下のものが 挙げられるが、これらに限定されない。 1)オキシカム、例えばピロキシカム、イソキシカム、テノキシカム、スドキ シカムおよびCP−14,304、 2)サリチレート、例えばアスピリン、ジサルシド、ベノリレート、トリリセ ート、サファプリン、ソルプリン、ジフルニサルおよびフェンドサル、 3)酢酸誘導体、例えばジクロフェナク、フェンクロフェナク、インドメタシ ン、スリンダック、トルメチン、イソキセパク、フロフェナク、チオピナク、ジ ドメタシン、アセマタシン、フェンチアザク、ゾメピラク、クリダナク、オキセ ピナク、フェルビナクおよびケトロラク、 4)フェナメート、例えばメフェナム酸、メクロフェナム酸、フルフェナム酸 、ニフルム酸およびトルフェナム酸、 5)プロピオン酸誘導体、例えばイブプロフェン、ナプロキセン、ベノキサプ ロフェン、フルルビプロフェン、ケトプロフェン、フェノプロフェン、フェンブ フェン、インドプロフェン、ピルプロフェン、カルプロフェン、オキサプロジン 、プラノプロフェン、ミロプロフェン、チオキサプロフェン、スプロフェン、ア ルミノプロフェンおよびチアプロフェニク、ならびに 6)ピラゾール、例えばフェニルブタゾン、オキシフェンブタゾン、フェプラ ゾン、アザプロパゾンおよびトリメタゾン。 これらの非ステロイド系抗炎症剤の混合物、並びにこれらの薬剤の皮膚科学上 許容可能な塩及びエステルも用い得る。例えば、エトフェナメート、フルフェナ ム酸誘導体は局所適用に特に有用である。非ステロイド系抗炎症薬のうち、イブ プロフェン、ナプロキセン、フルフェナム酸、エトフェナメート、アスピリン、 メフェナム酸、メクロフェナム酸、ピロキシカムおよびフェルビナクが好ましい 。イブプロフェン、ナプロキセン、エトフェナメート、アスピリンおよびフルフ ェナム酸が最も好ましい。 最後に、いわゆる「天然」抗炎症剤は、本発明の方法に有用である。このよう な薬剤は、天然供給源(例えば、植物、真菌、微生物の副産物)からの適切な物 理的および/または化学的単離による抽出物として適切に得られ得る。例えば、 カンデリラ蝋、αビサボロール、アロエベラ、マンジスタ(Manjistha)(アカネ属 の植物、特にRubia Cordifoliaから抽出)、グッガル(Guggal)(Commiphora属 の植物、特にCommiphora Mukulから抽出)、コラノキ(kola)抽出物、カミツレ 、およびシ−ホイップ(sea whip)抽出物が用いられ得る。 本明細書中で有用なさらに別の抗炎症剤としては、カンゾウ(植物属/種Glyc yrrhiza glabra)科の化合物、例えばグリシルレチン酸、グリシルリチン酸およ びその誘導体(例えば塩およびエステル)が挙げられる。前記の化合物の適切な 塩としては、金属およびアンモニウム塩が挙げられる。適切なエステルとしては 、この酸のC2〜C24の、好ましくはC10−C24の、さらに好ましくはC16〜C2 4 の飽和または不飽和エステルが挙げられる。前記の特定の例としては、油溶性 カンゾウ抽出物、グリシルリチンおよびグリシルレチン酸それ自体、モノアンモ ニウムグリシルリチネート、モノカリウムグリシルリチネート、ジカリウムグリ シルリチネート、1−β−グリシルレチン酸、ステアリルグリシルレチネートお よび3−ステアリルオキシグリシルレチン酸、ならびにジナトリウム3−スクシ ニルオキシ−β−グリシルレチネートが挙げられる。ステアリルグリシルレチネ ートが好ましい。 C.サンスクリーン剤及びサンブロック剤 紫外線に曝露されると、角質層の過剰な落屑および肌理の変化が引き起こされ 得る。したがって、本発明の組成物は、好ましくはサンスクリーン剤またはサン ブロック剤を含有する。適切なサンスクリーン剤又はサンブロック剤は、有機ま たは無機であり得る。 広範な種々の従来のサンスクリーニング剤が、本明細書中で用いるのに適して いる。Segarinら(Cosmetics Science and Technology(1972),Chapter VIII,p .189 et seq.)は、多数の適切な薬剤を開示している(これは、参照により本明 細書中に含まれる)。特定の適切なサンスクリーニング剤としては、例えば、p −アミノ安息香酸、その塩及びその誘導体(エチル、イソブチル、グリセリルエ ステル;p−ジメチルアミノ安息香酸);アントラニレート(即ち、o−アミノ− ベンゾエート;メチル、メンチル、フェニル、ベンジル、フェニルエチル、リナ リル、テルピニルおよびシクロヘキセニルエステル);サリチレート(アミル、フ ェニル、オクチル、ベンジル、メンチル、グリセリルおよびジプロピレングリコ ールエステル);桂皮酸誘導体(メンチルおよびベンジルエステル、a− フェニルシンナモニトリル;ブチルシンナモイルピルベート);ジヒドロキシ桂 皮酸誘導体(ウンベリフェロン、メチルウンベリフェロン、メチルアセト−ウン ベリフェロン);トリヒドロキシ桂皮酸誘導体(エスクレチン、メチルエスクレチ ン、ダフネチンならびにグルコシド、エスクリンおよびダフニン);炭化水素(ジ フェニルブタジエン、スチルベン);ジベンザルアセトンおよびベンザルアセト フェノン;ナフトールスルホネート(2−ナフトール−3,6−ジスルホン酸及 び2−ナフトール−6,8−ジスルホン酸のナトリウム塩);ジヒドロキシナフ トエ酸およびその塩;o−及びp−ヒドロキシビフェニルジスルホネート;クマ リン誘導体(7−ヒドロキシ、7−メチル、3−フェニル);ジアゾール(2−ア セチル−3−ブロモインダゾール、フェニルベンズオキサゾール、メチルナフト キサゾール、種々のアリールベンゾチアゾール);キニン塩(ビスルフェート、 スルフェート、クロリド、オレエート及びタンネート);キノリン誘導体(8−ヒ ドロキシキノリン塩、2−フェニルキノリン);ヒドロキシ−又はメトキシ−置 換ベンゾフェノン;尿酸およびビオルル酸;タンニン酸およびその誘導体(例え ば、ヘキサエチルエーテル);(ブチルカルボトール)(6−プロピルピペロニル) エーテル;ヒドロキノン;ベンゾフェノン(オキシベンゼン、スルイソベンゾン 、ジオキシベンゾン、ベンゾレソルシノール、2,2',4,4'−テトラヒドロキ シベンゾフェノン、2,2'−ジヒドロキシ−4,4'−ジメトキシベンゾフェノ ン、オクタベンゾン;4−イソプロピルジベンゾイルメタン;ブチルメトキシジ ベンゾイルメタン;エトクリレン;オクトクリレン;[3−(4'−メチルベンジ リデンボラン−2−オン)]ならびに4−イソプロピル−ジ−ベンゾイルメタン) が挙げられる。 これらのうち、2−エチルヘキシル−p−メトキシシンナメート(PARSO L XCXとして市販)、4,4’−t−ブチルメトキシジベンゾイル−メタン( PARSOL 1789として市販)、2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフ ェノン、オクチルジメチル−p−アミノ安息香酸、ジガロイルトリオレエート、 2,2−ジヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン、エチル−4−(ビス(ヒド ロキシプロピル))アミノベンゾエート、2−エチルヘキシル−2−シアノ−3, 3−ジフェニルアクリレート、2−エチルヘキシルサリチレート、グリセリル− p −アミノベンゾエート、3,3,5−トリ−メチルシクロヘキシルサリチレート 、メチルアントラニレート、p−ジメチル−アミノ安息香酸またはアミノベンゾ エート、2−エチルヘキシル−p−ジメチル−アミノ−ベンゾエート、2−フェ ニルベンズイミダゾール−5−スルホン酸、2−(p−ジメチル−アミノフェニ ル)−5−スルホン酸ベンズオキサジン酸、オクトクリレンおよびこれらの化合 物の混合物が好ましい。 本発明に有用な組成物に有用なさらに好ましい有機サンスクリーン剤は、2− エチルヘキシル−p−メトキシシンナメート、ブチルメトキシジベンゾイルメタ ン、2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン、2−フェニルベンズイミダ ゾール−5−スルホン酸、オクチルジメチル−p−アミノ安息香酸、オクトクリ レンおよびそれらの混合物である。 また、組成物に特に有用なのは、米国特許第4,937,370号(Sabatelli,1990年6 月26日発行)および米国特許第4,999,186号(Sabatelli & Spirnak,1991年3月12日 発行)(これらはいずれも、参照により本明細書中に含まれる)に開示されたよう なサンスクリーン剤である。そこに開示されたサンスクリーニング剤は、単一分 子中に、異なる紫外線吸収スペクトルを示す2つの別個の発色団成分を有する。 発色団成分の一方は、UVB線範囲で主に吸収し、他方はUVA線範囲で強力に 吸収する。 この種のサンスクリーニング剤の好ましい成員は、2,4−ジヒドロキシベン ゾフェノンの4−N,N−(2−エチルヘキシル)メチル−アミノ安息香酸エス テル;4−ヒドロキシジベンゾイルメタンとのN,N−ジ−(2−エチルヘキシ ル)−4−アミノ安息香酸エステル;4−ヒドロキシジベンゾイルメタンとの4 −N,N−(2−エチルヘキシル)−メチル−アミノ安息香酸エステル;2−ヒ ドロキシ−4−(2−ヒドロキシエトキシ)ベンゾフェノンの4−N,N−(2 −エチルヘキシル)メチルアミノ安息香酸エステル;4−(2−ヒドロキシエト キシ)ジベンゾイルメタンの4−N,N−(2−エチルヘキシル)−メチルアミ ノ安息香酸エステル;2−ヒドロキシ−4−(2−ヒドロキシエトキシ)ベンゾ フェノンのN,N−ジ−(2−エチルヘキシル)−4−アミノ安息香酸エステル ;および4−(2−ヒドロキシエトキシ)ジベンゾイルメタンのN,N−ジ− (2−エチルヘキシル)−4−アミノ安息香酸エステル、ならびにその混合物で ある。 特に好ましいサンスクリーン剤またはサンブロック剤としては、ブチルメトキ シジベンゾイルメタン、2−エチルヘキシル−p−メトキシシンナメート、フェ ニルベンズイミダゾールスルホン酸およびオクトクリレンが挙げられる。 安全且つ有効量、典型的には約1%〜約20%、さらに典型的には約2%〜約 10%のサンスクリーン剤またはサンブロック剤が用いられる。的確な量は、選 択されるサンスクリーン剤及び所望の紫外線防御指数(SPF)によって変わる 。 薬剤を本発明に有用なあらゆる組成物に付加して、その組成物の皮膚実質性を 改良し、特に水による洗い落としに対する、又はすり落としに対するその耐性を 増強し得る。この利点を提供する好ましい薬剤は、エチレンとアクリル酸のコポ リマーである。このコポリマーを包含する組成物は、米国特許第4,663,157号(B rock,1987年5月5日発行)(これは、参照により本明細書中に含まれる)に開 示されている。 D.酸化防止剤/ラジカルスカベンジャー 本発明の好ましい組成物は、酸化防止剤/ラジカルスカベンジャーを含有する 。酸化防止剤/ラジカルスカベンジャーは、角質層の落屑増大および肌理の変化 を引き起こし得るUV照射に対する、そして皮膚損傷を引き起し得るその他の環 境作因に対する防御を提供するために特に有用である。 安全且つ有効量、好ましくは、組成物の約0.1%〜約10%、さらに好まし くは約1%〜約5%の酸化防止剤/ラジカルスカベンジャーが、本発明の組成物 に付加され得る。 酸化防止剤/ラジカルスカベンジャー、例えばアスコルビン酸(ビタミンC) およびその塩、脂肪酸のアスコルビルエステル、アスコルビン酸誘導体(例えば マグネシウムアスコルビルホスフェート)、トコフェロール(ビタミンE)、ト コフェロールソルベート、トコフェロールアセテート、トコフェロールのその他 のエステル、ブチル化ヒドロキシ安息香酸およびそれらの塩、6−ヒドロキシ− 2,5,7,8−テトラメチルクロマン−2−カルボン酸(トロロックスTrolox (商品名)の商品名で市販されている)、没食子酸およびそのアルキルエステル、 特にプロピルガレート、尿酸及びその塩およびアルキルエステル、ソルビン酸お よびその塩、アミン(例えば、N,N−ジエチルヒドロキシアミン、アミノ−グ アニジン)、スルフヒドリル化合物(例えばグルタチオン)、ジヒドロキシフマル 酸およびその塩、リシンピドレート、アルギニンピロレート、ノルジヒドログア イアレチン酸、ビオフラボノイド、リシン、メチオニン、プロリン、スーパーオ キシドジスムターゼ、シリマリン、茶抽出物、ブドウの皮/種子抽出物、メラニ ンならびにローズマリー抽出物が用いられ得る。好ましい酸化防止剤/ラジカル スカベンジャーは、トコフェロールソルベートおよびトコフェロールのその他の エステル、さらに好ましくはトコフェロールソルベートから選択される。例えば 、局所組成物中のそして本発明に適用可能なトコフェロールソルベートの使用は 、米国特許第4,847,071号(Donald L.Bissett,Rodney D.Bush and Ranjit Ch atterjee、1989年7月11日発行)に記載されている(この記載内容は、参照に より本明細書中に含まれる)。 E.キレート化剤 本明細書中で用いる場合、「キレート化剤」とは、金属イオンが化学反応で容 易に沈殿できないように、または化学反応を容易に触媒できないように、錯体を 形成することにより系から金属イオンを除去し得る活性作用物質を意味する。キ レート化剤の含入は、過剰落屑または皮膚の肌理の変化を引き起こし得るUV照 射に対する、および皮膚損傷を引き起し得るその他の環境作因に対する防御を提 供するために特に有用である。 安全且つ有効量、好ましくは組成物の約0.1%〜約10%、さらに好ましく は約1%〜約5%のキレート化剤を、本発明の組成物に付加し得る。本明細書中 で有用なキレート化剤の例は、米国特許第5,487,884号(Bissettら,1996年1月30 日提出);国際公開番号第91/16035号(Bushら,1995年10月31日公開)および国際公 開番号第91/16034号(Bushら,1995年10月31日公開)に開示されている(これらの記 載内容はすべて、参照により本明細書中に含まれる)。本発明の組成物に有用な 好ましいキレート化剤は、フリルジオキシムおよびその誘導体である。 F.有機ヒドロキシ酸 本発明の組成物は、有機ヒドロキシ酸を包含し得る。適切なヒドロキシ酸とし ては、C1〜C18の、好ましくはC8以下のヒドロキシ酸が挙げられる。ヒドロキ シ酸は、置換または非置換、直鎖、分枝鎖または環状(好ましくは直鎖)、そし て飽和または不飽和(一または多不飽和)(好ましくは飽和)であり得る。適切 なヒドロキシ酸の例としては、サリチル酸、グリコール酸、乳酸、5−オクタノ イルサリチル酸、ヒドロキシオクタン酸、ヒドロキシカプリル酸およびラノリン 脂肪酸が挙げられるが、これらに限定されない。有機ヒドロキシ酸の好ましい濃 度は、約0.1%〜約10%、さらに好ましくは約0.2%〜約5%、また好ま しくは約0.5%〜約2%の範囲である。サリチル酸が好ましい。有機ヒドロキ シ酸は本発明の皮膚外観利点を増強する。例えば、有機ヒドロキシ酸は、皮膚の 肌理を改良する傾向がある。 G.落屑剤/剥皮剤 安全且つ有効量、より好ましくは組成物の約0.1〜約10%、さらに好まし くは約0.2%〜約5%、またさらに好ましくは約0.5%〜約4%のの落屑剤 が本発明の組成物に付加され得る。落屑剤は、本発明の皮膚外観利点を増強する 。例えば、落屑剤は、皮膚の肌理(例えば平滑性)を改良する傾向がある。種々 の落屑剤が当業界で既知であり、本明細書中で用いるのに適していて、その例と しては、前記の有機ヒドロキシ酸が挙げられるが、これらに限定されない。本明 細書で用いるのに適したある落屑系は、スルフヒドリル化合物および双性イオン 性界面活性剤を包含し、PCT出願第95/08136号(1995年6月29日出願)に対応す る同時係属中の出願番号第08/480,632号(1995年6月7日出願)に記載されている( 各々の記載内容は、参照により本明細書中に含まれる)。本明細書中で用いるの に適した別の落屑系は、サリチル酸および双性イオン性界面活性剤を包含し、P CT出願番号第94/12745号(1994年11月4日出願、1995年5月18日公開)に対応する 同時係属中の出願番号第08/209,401号(Bissett,1994年3月9日出願)に記載され ている(各々、参照により本明細書中に含まれる)。これらの出願に記載された 双性イオン性界面活性剤も、本明細書中の落屑剤として有用であり、セチルベタ インが特に好ましい。 H.スキンライトニング剤 本発明の組成物は、スキンライトニング剤を包含し得る。使用する場合、組成 物は、好ましくは約0.1%〜約10%、さらに好ましくは約0.2%〜約5% 、またさらに好ましくは約0.5%〜約2%のスキンライトニング剤を包含する 。適切なスキンライトニング剤としては、当業界で既知のもの、例えば、コウジ 酸、アルブチン、アスコルビン酸およびその誘導体、例えばマグネシウムアスコ ルビルホスフェートが挙げられる。本明細書中で用いるのに適したスキンライト ニング剤としては、PCT出願番号US95/07432号(1995年6月12日出願)に対応す る同時継続中の出願番号第08/479,935号(Hillebrand、1995年6月7日出願)、およ びPCT出願番号US95/02809号(1995年3月1日出願、1995年9月8日公開)に対応す る同時継続中の出願番号第08/390,152号(Kalla L.Kvalnes,Mitchell A.DeLon g,Barton J.Bradbury,Curtis B.Motley,and John D.Carter,1995年2月24 日出願)(これらの記載内容はすべて、参照により本明細書中に含まれる)に記載 されているものが挙げられる。 I.スキンコンディショナー 本発明の好ましい組成物は、任意のスキンコンディショニング構成成分、例え ばモイスチャライザーを含む。スキンコンディショニング構成成分は、好ましく は少なくとも約0.1%、より好ましくは約1%から約99%、さらにより好ま しくは約1%から約50%、さらにまた好ましくは約2%から約30%、もっと も好ましくは約5%から約25%(例えば約5%から、約10%または15%) のレベルで存在する。 上掲の化合物は、単独でまたは組合わせて混和され得る。 組成物の調製 本発明の組成物は一般に、局所組成物の製造業界で知られているような慣用的 方法により調製される。このような方法は、典型的には、加熱、冷却、減圧等を 伴ってまたは伴わないで、1つ又はそれ以上の工程で成分を混合して、相対的に 均一の状態にすることを包含する。 皮膚状態の調節方法 本発明の組成物は、皮膚の視覚的および/または触覚的不連続性、皮膚老化の 兆候、ならびに皮膚老化に関連した皮膚の可視的および/または触覚的不連続性 (これには、細い線、皺、大型の孔、表面の粗荒性および、老化皮膚に関連した 他の肌理の不連続性を含む)を含む哺乳類の皮膚状態(特にヒトの肌、さらに特 にはヒトの顔の肌)の調節に有用である。このような調節には、予防的および治 療的調節が含まれる。 皮膚状態の調節は、普通、安全且つ有効量の本発明の組成物を皮膚に適用する ことを伴う。適用される組成物の量、適用の頻度および使用期間は、ビタミンB3 化合物および/または当該組成物の他の構成成分のレベルならびに、例えば被 験者に存在する皮膚老化のレベルおよび更なる皮膚老化の速度に照らして所望さ れる調節のレベルに依存して、大きく変わる。 好適実施形態では、組成物は皮膚に長期的に適用される。「長期局所適用」に より、被験者の人生の長期に亘って、好ましくは少なくとも約1週間、より好ま しくは少なくとも約1ヶ月、さらに好ましくは少なくとも約3ヶ月、さらに好ま しくは少なくとも約6ヶ月、そしてさらにより好ましくは少なくとも約1年間、 組成物を連続局所適用することが意味される。利益が種々の使用最大期間(例え ば5、10または12年)後に得られる一方で、被験者の人生を通して長期適用 が継続するのが好ましい。典型的な適用は、このような長期間に亘って約1回/ 日のオーダーであるが、しかしながら適用率は約1回/週から約3回/日以上ま で変わり得る。 広範な種々の量の本発明の組成物が、皮膚外観および/または触感利益を提供 するために用いられ得る。1回の適用当たりに適用される本発明の組成物の量は 、組成物mg/皮膚1cm2で、約0.1mg/cm2〜約10mg/cm2であ る。特に有用な適用量は、約2mg/cm2である。 皮膚状態の調節は、好ましくは、いくつかの審美的、予防的、治療的またはそ の他の利点のために、長期間皮膚に残存するよう意図されたスキンローション、 クリーム、化粧品等の形態(即ち「リーブ・オン」組成物)で組成物を適用する ことにより、実施される。本明細書中で用いる場合、「リーブ・オン」組成物に は、濯ぎ落とし式クレンジング製品は含まれない。皮膚に組成物を適用後、付着 したまま組成物は、好ましくは少なくとも約15分間、さらに好ましくは少なく とも約30分間、さらに好ましくは少なくとも約1時間、最も好ましくは少なく とも数時間、例えば約12時間まで、皮膚の上に残存する。 実施例 以下の実施例で、本発明の範囲内の実施態様を説明し実施する。実施例は説明 のためだけのものであって、本発明はこれらに限定されず、その多数の変更は、 本発明の精神および範囲を逸脱しない限り可能である。適用可能な成分を、CT FA名で示す。 実施例1 皮膚水和角質計単位水和係数 実施例2 角質計水和結果: 水和係数
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,ML,MR, NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,KE,L S,MW,SD,SZ,UG,ZW),EA(AM,AZ ,BY,KG,KZ,MD,RU,TJ,TM),AL ,AM,AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BR, BY,CA,CH,CN,CU,CZ,DE,DK,E E,ES,FI,GB,GE,GH,GM,GW,HU ,ID,IL,IS,JP,KE,KG,KP,KR, KZ,LC,LK,LR,LS,LT,LU,LV,M D,MG,MK,MN,MW,MX,NO,NZ,PL ,PT,RO,RU,SD,SE,SG,SI,SK, SL,TJ,TM,TR,TT,UA,UG,UZ,V N,YU,ZW (72)発明者 サノグエイラ,ジェイムズ ペドロサ ジ ュニア アメリカ合衆国ニューヨーク州、サファー ン、キミシー、コート 4 (72)発明者 ズコースキー,ジョセフ マイケル アメリカ合衆国オハイオ州、シンシナチ、 ドレイクウッド、ドライブ 3811

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.以下の、 (a)0.01重量%から50重量%、好ましくは0.1重量%から10重量 %のビタミンB3化合物; (b)0よりも大きく、好ましくは1.2よりも大きく、より好ましくは1.5 よりも大きい水和係数を有する1重量%から99重量%のコンディショニング構 成成分 を含むことを特徴とする高レベル水和組成物。 2.皮膚軟化剤および保湿剤ならびにこれらの混合物からなる群より選択され た1重量%から50重量%のコンディショニング構成成分を含むことを特徴とす る請求の範囲第1項記載の組成物。 3.前記皮膚軟化剤が、トリグリセリドエステル、アセトグリセリドエステル 、エトキシル化グリセリド、脂肪酸のアルキルエステル、C10〜C20の脂肪酸、 C10〜C20の脂肪酸のアルケニルエステル、C10〜C20の脂肪アルコール、C10 〜C20の脂肪アルコールエーテル、エーテルエステル、ラノリンおよびラノリン 誘導体、多価アルコールエステル、蝋エステル、蜜蝋誘導体、植物蝋、リン脂質 、ステロール、アミドおよびこれらの混合物からなる群より選択されたものであ り;前記保湿剤が、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、ポリプロ ピレングリコール、ポリエチレングリコールおよびこれらの誘導体、ソルビトー ル、エリトリトール、スレイトール、ペンタエリトリトール、キシリトール、グ ルシトール、マンニトール、ヒドロキシプロピルソルビトール、ヘキシレングリ コール、1,3−ブチレングリコール、1,2,6-ヘキサントリオール、グリセロ ール、エトキシル化グリセロール、プロポキシル化グリセロール、ナトリウム2 −ピロリドン−5−カルボキシレート、可溶化コラーゲン、ジブチルフタレート 、ゼラチンおよびこれらの混合物からなる群より選択されたものである請求の範 囲第1項または第2項に記載の組成物。 4.前記ビタミンB3化合物が、ナイアシンアミド、ナイアシンアミド誘導体 、ニコチン酸の非血管拡張性エステルおよびこれらの組み合わせから選択される 請求の範囲第1項乃至第3項のいずれかに記載の組成物。 5.前記ビタミンB3化合物が、ナイアシンアミド、トコフェロールニコチネ ートおよびこれらの組み合わせから選択される請求の範囲第1項乃至第4項のい ずれかに記載の組成物。 6.更にレチノイドを含む請求の範囲第1項乃至第5項のいずれかに記載の組 成物。 7.前記レチノイドがビタミンAアルコール、ビタミンAアルデヒド、レチニ ルアセテート、レチニルパルミテートおよびこれらの混合物からなる群より選択 される請求の範囲第6項に記載の組成物。 8.前記ビタミンB3化合物がビタミンB3化合物の塩を実質的に含まない請求 の範囲第1項乃至第7項のいずれかに記載の組成物。 9.前記ビタミンB3化合物が実質的に錯化されていない請求の範囲第1項乃 至第8項のいずれかに記載の組成物。 10.前記組成物が、ヒドロキシ酸、落屑剤、サンスクリーン剤、抗酸化剤お よびこれらの組み合わせから選択された化合物をさらに含む請求の範囲第1項乃 至第9項のいずれかに記載の組成物。 11.担体をさらに含む請求の範囲第1項乃至第10項のいずれかに記載の組 成物。 12.前記組成物が、溶液、エアゾール、エマルジョン、リポソーム、ローシ ョン、クリーム、ゲル、スティック、スプレー、軟膏、ペースト、ムースおよび メークアップまたはリップスティックの形態である請求の範囲第1項乃至第11 項のいずれかに記載の組成物。 13.皮膚状態を調節する方法であって、安全且つ有効量の請求の範囲第1項 乃至第12項のいずれかに記載の組成物を哺乳類の皮膚に適用することを含むこ とを特徴とする当該方法。 14.哺乳類皮膚の肌理における視覚的および/または触覚的不連続を調節す る方法であって、安全且つ有効量の請求の範囲第1項乃至第12項のいずれかに 記載の組成物を哺乳類の皮膚に適用することを含むことを特徴とする当該方法。
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