JP2001525219A - 艶消加工された触角を有する眼内レンズ - Google Patents
艶消加工された触角を有する眼内レンズInfo
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Abstract
(57)【要約】
変形可能な眼内レンズ(10)は、艶消加工および/または着色された触角部(16a,16b)を有する。艶消触角部は、一度移植されると、眼の内部構造体内での移動または回転に対する摩擦抵抗を増大させる。
【その他】国際出願時に提出した請求の範囲に対する特許協力条約第19条に基づいてなされた補正の関係を以下に示す。(1)原請求項1,2,3,4,5,9,10,12,13及び14を補正する。(2)原請求項11及び15を削除する。(3)請求項16〜27を追加する。(4)上記の削除及び追加により、原請求項12〜14は新請求項11〜13に対応し、追加された請求項16〜27は新請求項14〜25に対応する。
Description
【0001】 発明の分野 本発明は、艶消加工された触角部分を有する眼内レンズに関する。本発明は、
特に、1ピースプレートタイプの眼内レンズに適している。
特に、1ピースプレートタイプの眼内レンズに適している。
【0002】 発明の背景 変形可能な眼内レンズ(IOL)の構想は、カリフォルニア州、モンロビアの
スター・サージカル・カンパニー(Staar Surgical Company)の創立者であるDr
.マゾッコ(Dr.Mazzocco)により、1980年代初頭に発明および開発された。 スター・サージカル・カンパニーは、変形可能な眼内レンズの発明者であり、ア
メリカ合衆国および世界中で、変形可能な眼内レンズの製造および販売を率先し
て行っている。
スター・サージカル・カンパニー(Staar Surgical Company)の創立者であるDr
.マゾッコ(Dr.Mazzocco)により、1980年代初頭に発明および開発された。 スター・サージカル・カンパニーは、変形可能な眼内レンズの発明者であり、ア
メリカ合衆国および世界中で、変形可能な眼内レンズの製造および販売を率先し
て行っている。
【0003】 変形可能な眼内レンズには主な2つのタイプがあり、これらは、レンズを眼内
に取り付けるための異なるタイプの構造を有する。詳細には、これらの主なレン
ズの一方は、3ピースから成るレンズであり、このレンズは、レンズ部と、独立
した2つのループタイプの触角(haptic)とを含み、触角は、各々、その一端がレ
ンズのレンズ部に埋め込まれている。それらの主なタイプのレンズの他方は、プ
レートタイプの眼内レンズであり、このレンズは、レンズ部から延在する1組の
対向する触角を有し、かつ、1ピースの構造体として一体的に成形されている。
に取り付けるための異なるタイプの構造を有する。詳細には、これらの主なレン
ズの一方は、3ピースから成るレンズであり、このレンズは、レンズ部と、独立
した2つのループタイプの触角(haptic)とを含み、触角は、各々、その一端がレ
ンズのレンズ部に埋め込まれている。それらの主なタイプのレンズの他方は、プ
レートタイプの眼内レンズであり、このレンズは、レンズ部から延在する1組の
対向する触角を有し、かつ、1ピースの構造体として一体的に成形されている。
【0004】 さらに、眼内レンズは、天然の水晶体を除去してその代わりに眼内レンズを取
り付けるタイプの白内障用の取り替えタイプのレンズと、天然の水晶体を除去せ
ずに水晶体の手前に取り付ける、屈折性の眼内レンズをタイプのレンズとに区別
されることができる。
り付けるタイプの白内障用の取り替えタイプのレンズと、天然の水晶体を除去せ
ずに水晶体の手前に取り付ける、屈折性の眼内レンズをタイプのレンズとに区別
されることができる。
【0005】 現在、3ピースタイプの眼内レンズも、1ピースプレートタイプの眼内レンズ
も、共に、これらのタイプのレンズの製造方法により、実質的に滑らかな面を有
する。特に、プレートタイプの眼内レンズは、面全体が非常に滑らかでかつ高い
透明度を有するように回転研磨される。
も、共に、これらのタイプのレンズの製造方法により、実質的に滑らかな面を有
する。特に、プレートタイプの眼内レンズは、面全体が非常に滑らかでかつ高い
透明度を有するように回転研磨される。
【0006】 さらに、現在市販されている1ピースプレートタイプの眼内レンズは、均一に
光学的に透明であり、認識可能な色を持たない。詳細には、現在市販されている
1ピースプレートタイプの眼内レンズは、光学的に透明で、かつ成形の前後に着
色されていないバージンシリコーン、または、アクリルベースの材料から製造さ
れる。この材料に、認識可能な着色(例えば、曇りまたは褐色着色)があるもの
は、いずれも欠陥品であるとみなされ、このようなレンズは、通常、品質管理の
下で廃棄されている。
光学的に透明であり、認識可能な色を持たない。詳細には、現在市販されている
1ピースプレートタイプの眼内レンズは、光学的に透明で、かつ成形の前後に着
色されていないバージンシリコーン、または、アクリルベースの材料から製造さ
れる。この材料に、認識可能な着色(例えば、曇りまたは褐色着色)があるもの
は、いずれも欠陥品であるとみなされ、このようなレンズは、通常、品質管理の
下で廃棄されている。
【0007】 発明の概要 本発明の目的は、改良された変形可能な眼内レンズを提供することにある。
【0008】 本発明の第2の目的は、1以上の艶消および/または模様付き面部を有する変
形可能な眼内レンズを提供することにある。
形可能な眼内レンズを提供することにある。
【0009】 本発明の第3の目的は、1以上の艶消および/または模様付き面部を有する触
角部分を有する変形可能な眼内レンズを提供することにある。
角部分を有する変形可能な眼内レンズを提供することにある。
【0010】 本発明の第4の目的は、1以上の模様付き面部を有する触角部分を有する3ピ
ース構造のタイプの眼内レンズを提供することにある。
ース構造のタイプの眼内レンズを提供することにある。
【0011】 本発明の第5の目的は、1ピースプレートタイプの眼内レンズであって、1以
上の艶消および/または模様付き面部を有するプレートタイプの触角を有する眼
内レンズを提供することにある。
上の艶消および/または模様付き面部を有するプレートタイプの触角を有する眼
内レンズを提供することにある。
【0012】 本発明の第6の目的は、1ピースプレートタイプの変形可能な眼内レンズであ
って、艶消および/または模様付きの面端部を有するプレートタイプの触角を有
する変形可能な眼内レンズを提供することにある。
って、艶消および/または模様付きの面端部を有するプレートタイプの触角を有
する変形可能な眼内レンズを提供することにある。
【0013】 本発明は、艶消のおよび/または表面模様付きの触角部を有する種々のタイプ
の変形可能な眼内レンズに関する。これらの表面仕上げは、変形可能な眼内レン
ズの触角部の表面の光学的および物理的特性(例えば、光学的透明度、表面摩擦
、表面粘着性、表面張力、有孔度、表面硬さなど)を変える。例えば、触角部に
、触角部の光透過性に影響を与える艶消し仕上げを施すことができ、触角部に、
反射光をあらゆる方向に散乱させるマット仕上げを施すことができ、かつ/また
は、触角部に、粗面模様仕上げをもたらすエッチング仕上げを施して、内部の眼
組織との摩擦接触を増大させることができる。
の変形可能な眼内レンズに関する。これらの表面仕上げは、変形可能な眼内レン
ズの触角部の表面の光学的および物理的特性(例えば、光学的透明度、表面摩擦
、表面粘着性、表面張力、有孔度、表面硬さなど)を変える。例えば、触角部に
、触角部の光透過性に影響を与える艶消し仕上げを施すことができ、触角部に、
反射光をあらゆる方向に散乱させるマット仕上げを施すことができ、かつ/また
は、触角部に、粗面模様仕上げをもたらすエッチング仕上げを施して、内部の眼
組織との摩擦接触を増大させることができる。
【0014】 本発明は、全てのタイプの変形可能な眼内レンズを包含するが、特に、1ピー
スプレートタイプの変形可能な眼内レンズは、本発明により利益をもたらされる
。変形可能な眼内レンズは、3(スリー)ピースタイプの眼内レンズ、1ピース
プレートタイプの眼内レンズ、屈折率を修正する変形可能な眼内レンズ(例えば
、スター・サージカル社製の眼内コンタクトレンズ)ならびに他のタイプの前眼
房および/または後眼房タイプの眼内レンズを含む。さらに、本発明は、着色触
角部を有する1ピースプレートタイプの眼内レンズを提供することに向けられて
いる。詳細には、1ピースプレートタイプの眼内レンズの限られた部分または全
体が着色される。
スプレートタイプの変形可能な眼内レンズは、本発明により利益をもたらされる
。変形可能な眼内レンズは、3(スリー)ピースタイプの眼内レンズ、1ピース
プレートタイプの眼内レンズ、屈折率を修正する変形可能な眼内レンズ(例えば
、スター・サージカル社製の眼内コンタクトレンズ)ならびに他のタイプの前眼
房および/または後眼房タイプの眼内レンズを含む。さらに、本発明は、着色触
角部を有する1ピースプレートタイプの眼内レンズを提供することに向けられて
いる。詳細には、1ピースプレートタイプの眼内レンズの限られた部分または全
体が着色される。
【0015】 本発明に従う変形可能な眼内レンズに、艶消加工および/または模様付けされ
た表面を含む触角部が設けられている。詳細には、触角部の表面の一部または面
全体が艶消加工および/または模様付けされている。艶消面部は、他の部分と連
続していても、また不連続でもよい。艶消面部の種々のデザインは、例えばスト
ライプ、市松模様、点、円形、三角形、四角形、五角形、八角形、格子、または
、存在し得る図形を含む他のほぼ全てのタイプのデザインを含むことができる。
艶消し加工は、全面、後面および/または側面に施されることができる。
た表面を含む触角部が設けられている。詳細には、触角部の表面の一部または面
全体が艶消加工および/または模様付けされている。艶消面部は、他の部分と連
続していても、また不連続でもよい。艶消面部の種々のデザインは、例えばスト
ライプ、市松模様、点、円形、三角形、四角形、五角形、八角形、格子、または
、存在し得る図形を含む他のほぼ全てのタイプのデザインを含むことができる。
艶消し加工は、全面、後面および/または側面に施されることができる。
【0016】 艶消加工および/または模様付けされた面部は、成形または表面模様付けを含
む種々の方法により、変形可能な眼内レンズに設けられることができる。詳細に
は、金型の面に艶消加工または模様付け(例えば、サンドブラスト、電極放電機
械加工(EDM)、ショットピーニング、レーザエッチング、ケミカルエッチン
グ、スパッタリング、蒸着など)を施すことができる。あるいは、または、さら
に、変形可能な眼内レンズの触角部の表面に艶消加工または模様付けを施すこと
ができる。これは、例えば、レンズの触角部に、サンドブラストもしくはショッ
トピーニングを施し、艶消加工された面部および不規則な面部に化学的エッチン
グを施して艶消または非艶消状にし、マスキング技術、放射線照射、表面修正ま
たは他の種々の技術により、触角部の一部を、透明、軽度の艶消しもしくは模様
付き、中程度の艶消もしくは模様付き、高度の艶消もしくは模様付き、またはそ
れらの程度の間の任意の程度に艶消もしくは模様付きにすることことにより行わ
れる。
む種々の方法により、変形可能な眼内レンズに設けられることができる。詳細に
は、金型の面に艶消加工または模様付け(例えば、サンドブラスト、電極放電機
械加工(EDM)、ショットピーニング、レーザエッチング、ケミカルエッチン
グ、スパッタリング、蒸着など)を施すことができる。あるいは、または、さら
に、変形可能な眼内レンズの触角部の表面に艶消加工または模様付けを施すこと
ができる。これは、例えば、レンズの触角部に、サンドブラストもしくはショッ
トピーニングを施し、艶消加工された面部および不規則な面部に化学的エッチン
グを施して艶消または非艶消状にし、マスキング技術、放射線照射、表面修正ま
たは他の種々の技術により、触角部の一部を、透明、軽度の艶消しもしくは模様
付き、中程度の艶消もしくは模様付き、高度の艶消もしくは模様付き、またはそ
れらの程度の間の任意の程度に艶消もしくは模様付きにすることことにより行わ
れる。
【0017】 触角部の、艶消および/または模様付け面部は、組織と触角部との境界面の摩
擦を増大させて、眼内レンズが眼内で固定する程度を増大させる。眼内レンズを
固定してその移動を最小限にし、かつ、眼内レンズと眼の内部構造体との相対移
動(例えば回転)を防止することが非常に望ましい。一般的には、手術後の、眼
内組織が回復する前(すなわち数週間まで)に、いくらか移動する可能性がわず
かにある。この時期には、移植された変形可能な眼内レンズの眼構造内での回転
および/または相対移動を防止することが特に望ましい。
擦を増大させて、眼内レンズが眼内で固定する程度を増大させる。眼内レンズを
固定してその移動を最小限にし、かつ、眼内レンズと眼の内部構造体との相対移
動(例えば回転)を防止することが非常に望ましい。一般的には、手術後の、眼
内組織が回復する前(すなわち数週間まで)に、いくらか移動する可能性がわず
かにある。この時期には、移植された変形可能な眼内レンズの眼構造内での回転
および/または相対移動を防止することが特に望ましい。
【0018】 動力学に基づけば、触角部の先端部が艶消加工および/または模様付けされて
、それにより、眼組織から触角部に加えられる摩擦力のための最大のモーメント
アームがもたらされて、眼の構造体内での回転および/または相対移動が防止さ
れることが非常に望ましい。また、好ましくは、触角部の両側および側部が艶消
加工および/または模様付けされて、艶消された全表面積が増大し、それにより
、眼構造内での眼内レンズの移動に対する摩擦抵抗の量が増大する。
、それにより、眼組織から触角部に加えられる摩擦力のための最大のモーメント
アームがもたらされて、眼の構造体内での回転および/または相対移動が防止さ
れることが非常に望ましい。また、好ましくは、触角部の両側および側部が艶消
加工および/または模様付けされて、艶消された全表面積が増大し、それにより
、眼構造内での眼内レンズの移動に対する摩擦抵抗の量が増大する。
【0019】 触角部の、艶消加工および/または模様付けされた表面は、また、触角部を透
過する光の量を減少させる。
過する光の量を減少させる。
【0020】 本発明に従う1ピースプレートタイプの眼内レンズのコンテクストにおいて、
触角部の一方または両方の一部が意図的に着色されることができる。着色は、触
角部を不透明にし、または部分的に透過性に(すなわち半透明に)する。着色は
、面の艶消加工と全く独立に、または組み合わせて用いられることができる。例
えば、同一の表面部分に艶消加工と着色とを両方施すことができ、または、艶消
加工を施すが着色はしない部分と、艶消加工をせずに着色をする部分を別々に有
することができる。
触角部の一方または両方の一部が意図的に着色されることができる。着色は、触
角部を不透明にし、または部分的に透過性に(すなわち半透明に)する。着色は
、面の艶消加工と全く独立に、または組み合わせて用いられることができる。例
えば、同一の表面部分に艶消加工と着色とを両方施すことができ、または、艶消
加工を施すが着色はしない部分と、艶消加工をせずに着色をする部分を別々に有
することができる。
【0021】 着色は、レンズにマーク付け(例えば商標ロゴ、レンズ配向マーキング、アー
トワーク、バーコードなど)をして、触角部を透過する光を減少させるために用
いられることができる。
トワーク、バーコードなど)をして、触角部を透過する光を減少させるために用
いられることができる。
【0022】 好ましい具体例の詳細な説明 定義 用語「変形可能な眼内レンズ」は、眼内に形成された比較的小さい(例えば2
.5mm〜3.0mm)切開部を通して装着されるために折り曲げられ、巻き込
まれ、または圧縮されることができる弾性材料から製造された眼内レンズを意味
する。例えば、典型的な眼内レンズは、シリコーンエラストマ、アクリルエラス
トマ、または、コラーゲンを基質とするポリマー(例えば、カリフォルニア州モ
ンロビアのスター・サージカル社により製造されたCOLLAMER)から製造
される。
.5mm〜3.0mm)切開部を通して装着されるために折り曲げられ、巻き込
まれ、または圧縮されることができる弾性材料から製造された眼内レンズを意味
する。例えば、典型的な眼内レンズは、シリコーンエラストマ、アクリルエラス
トマ、または、コラーゲンを基質とするポリマー(例えば、カリフォルニア州モ
ンロビアのスター・サージカル社により製造されたCOLLAMER)から製造
される。
【0023】 用語「傷」は、意図的でなく、予期されない、望まない傷を意味する。
【0024】 用語「艶消加工面」は、光の透過性を低減する粗面を意味する。
【0025】 用語「レイ」は、主な面パターンの方向を意味し、通常は、用いられる製造方
法により決定される。
法により決定される。
【0026】 用語「マット面」は、反射光をあらゆる方向に散乱させる艶消し面を意味する
。
。
【0027】 用語「測定プロフィール」は、計器または他の手段により得られる、プロフィ
ールを表示したものを意味する。
ールを表示したものを意味する。
【0028】 用語「測定面」は、計器または他の手段により得られる、面を表示したものを
意味する。
意味する。
【0029】 用語「基準プロフィール」は、基準面のプロフィールを意味し、これは、意図
されたプロフィール(意図された粗さプロフィールを除く)である。
されたプロフィール(意図された粗さプロフィールを除く)である。
【0030】 用語「基準面」は、意図された面輪郭(意図された表面粗さを除く)を意味し
、この輪郭の形状および範囲は、通常、図面または明細書に記載されている。
、この輪郭の形状および範囲は、通常、図面または明細書に記載されている。
【0031】 用語「頂部(peak)」は、中心線の上方に存在し、かつプロフィールと中心線
との2つの交点の間に位置するプロフィールの一部の最高点を意味する。
との2つの交点の間に位置するプロフィールの一部の最高点を意味する。
【0032】 用語「粗さ」は、表面模様の微細な不規則性を意味し、通常、製造プロセスに
固有の作用により生じる不規則性を含む。これらは、粗さサンプリング長さの範
囲内での横送りマーク(transverse feed marks)およびその他の不規則性を含む とみなされる。
固有の作用により生じる不規則性を含む。これらは、粗さサンプリング長さの範
囲内での横送りマーク(transverse feed marks)およびその他の不規則性を含む とみなされる。
【0033】 用語「粗さサンプリング長さ」は、サンプリング長さを意味し、粗さ平均値が
その範囲内で決定される。この粗さサンプリング長さは、粗さとして示されるプ
ロフィールの不規則性を、波打ちとして示される不規則性と独立させるために選
択されまたは特定される。
その範囲内で決定される。この粗さサンプリング長さは、粗さとして示されるプ
ロフィールの不規則性を、波打ちとして示される不規則性と独立させるために選
択されまたは特定される。
【0034】 用語「粗さ間隔」は、測定されたプロフィールの、粗さサンプリング長さ内の
隣接する頂部間の平均的間隔を意味する。
隣接する頂部間の平均的間隔を意味する。
【0035】 用語「サンプリング長さ」は、基準の間隔を意味し、面特性がその範囲内で決
定される。
定される。
【0036】 用語「間隔」は、基準プロフィールと平行に測定されるプロフィール上の特定
の地点間の距離を意味する。
の地点間の距離を意味する。
【0037】 用語「表面模様」は、表面の3次元的トポグラフィを形成する、基準面からの
ランダムな偏りの反復を意味する。表面模様は、粗さ、波打ち、レイおよび傷を
含む。
ランダムな偏りの反復を意味する。表面模様は、粗さ、波打ち、レイおよび傷を
含む。
【0038】 用語「谷部(valley)」は、中心線の下方に存在し、かつプロフィールと中心線
との2つの交点の間に位置するプロフィールの一部の最深点を意味する。
との2つの交点の間に位置するプロフィールの一部の最深点を意味する。
【0039】 用語「波打ち」は、より広く間隔をあけて配置された表面模様の構成部を意味
する。特に示されていなければ、波打ちは、間隔が粗さサンプリング長さよりも
大きくかつ波打ちサンプリング長さよりも小さい全ての不規則性を含む。波打ち
は、機械もしくは作業の偏向、振動、がたつき、熱処理または反りなどの要因に
より生じ得る。粗さは「波状」の面に重ねられたものとみなされ得る。
する。特に示されていなければ、波打ちは、間隔が粗さサンプリング長さよりも
大きくかつ波打ちサンプリング長さよりも小さい全ての不規則性を含む。波打ち
は、機械もしくは作業の偏向、振動、がたつき、熱処理または反りなどの要因に
より生じ得る。粗さは「波状」の面に重ねられたものとみなされ得る。
【0040】 用語「波打ち間隔」は、波打ちサンプリング長さの範囲の、測定されたプロフ
ィールの隣接する頂部間の平均間隔を意味する。 これらの定義は、米国国家規格ANSI B46.1-1985に基づいている。
ィールの隣接する頂部間の平均間隔を意味する。 これらの定義は、米国国家規格ANSI B46.1-1985に基づいている。
【0041】 艶消し触角部 本発明に従うプレートタイプの変形可能な眼内レンズ10が図1に示されてい
る。変形可能な眼内レンズ10は、レンズ部12と、触角部14aおよび14b を含む触角部14とを含む。触角部14aおよび14bに、それぞれ艶消面部1 6aおよび16bが設けられている。図2および3に示すように、触角部14a および14bに、それぞれ艶消面部16aおよび16bが設けられている。
る。変形可能な眼内レンズ10は、レンズ部12と、触角部14aおよび14b を含む触角部14とを含む。触角部14aおよび14bに、それぞれ艶消面部1 6aおよび16bが設けられている。図2および3に示すように、触角部14a および14bに、それぞれ艶消面部16aおよび16bが設けられている。
【0042】 着色触角部 本発明に従う変形可能な眼内レンズの別の具体例20が図6に示されている。
変形可能な眼内レンズ20は、レンズ部22と、触角部24aおよび24bを含 む触角部24とを含む。触角部24aおよび24bに、それぞれ、着色または染 色部26aおよび26bが設けられている。 着色部24aおよび24bは、着色、染色、ペインティング、マスキング、コー
ティング、色付け、または、着色材料を触角部の内部および/または表面に塗布
する他の適切な工程により製造されることができる。着色材料は、レンズ材料に
(例えばレンズの形成の前もしくは形成中に)添加することができ、または、レ
ンズ材料の処理(例えば、レンズの形成後の表面の染色、表面のコーティング、
表面もしくは面内部の、放射による改質)に用いることができる。着色材料は、
触角材料を着色(例えば色付け)しつつ透明に維持するタイプの材料であること
ができ、または、触角材料を不透明にするタイプの材料(例えば着色顔料または
染料)であることができる。
変形可能な眼内レンズ20は、レンズ部22と、触角部24aおよび24bを含 む触角部24とを含む。触角部24aおよび24bに、それぞれ、着色または染 色部26aおよび26bが設けられている。 着色部24aおよび24bは、着色、染色、ペインティング、マスキング、コー
ティング、色付け、または、着色材料を触角部の内部および/または表面に塗布
する他の適切な工程により製造されることができる。着色材料は、レンズ材料に
(例えばレンズの形成の前もしくは形成中に)添加することができ、または、レ
ンズ材料の処理(例えば、レンズの形成後の表面の染色、表面のコーティング、
表面もしくは面内部の、放射による改質)に用いることができる。着色材料は、
触角材料を着色(例えば色付け)しつつ透明に維持するタイプの材料であること
ができ、または、触角材料を不透明にするタイプの材料(例えば着色顔料または
染料)であることができる。
【0043】 表面の艶消加工および/または模様付け 触角の、艶消加工および/または模様付けされた表面部は、特定の表面粗さを
有する触角の一部を形成または製造することにより設けられる。詳細には、表面
粗さは、触角の表面のギャップと突起との寸法的なアスペクトに基づいている。
表面粗さは、さらに、ギャップの幅の平均値、突起の厚みの平均値、ギャップの
深さの平均値およびギャップ間の間隔の平均値により特徴づけられることができ
る。眼内レンズに関する表面粗さをこの方法で特徴づけることは、ヘイムク(Hei
mke)らに付与された米国特許第5,405,385号において説明されており、
米国特許第5,405,385号の全文を援用して本文の記載の一部とする。 本発明に従う眼内レンズにおける触角部の艶消表面部の所望の艶消加工の程度は
、好ましくは、ギャップ幅の平均値8〜128ミクロン、突起の厚みの平均値8
〜128ミクロン、ギャップの深さの平均値8〜128ミクロン、および、ギャ
ップ間の間隔の平均値8〜128ミクロンをもたらし得る。これらのパラメータ
を、概して平均表面粗さとしてみなされる。平均表面粗さは、ギャップ幅の平均
値と、突起の厚みの平均値と、ギャップの深さの平均値との平均である。さらに
好ましくは、ギャップ幅の平均値は16〜64ミクロンであり、突起の厚みの平
均値は16〜64ミクロンであり、ギャップ深さの平均値は16〜64ミクロン
であり、かつギャップ間の間隔の平均値は16〜64ミクロンである。最も好ま
しい表面粗さは、ギャップ幅の平均値32ミクロン、突起の厚みの平均値32ミ
クロン、ギャップ深さの平均値32ミクロン、および、ギャップ間の間隔の平均
値32ミクロンにより特徴づけられる。
有する触角の一部を形成または製造することにより設けられる。詳細には、表面
粗さは、触角の表面のギャップと突起との寸法的なアスペクトに基づいている。
表面粗さは、さらに、ギャップの幅の平均値、突起の厚みの平均値、ギャップの
深さの平均値およびギャップ間の間隔の平均値により特徴づけられることができ
る。眼内レンズに関する表面粗さをこの方法で特徴づけることは、ヘイムク(Hei
mke)らに付与された米国特許第5,405,385号において説明されており、
米国特許第5,405,385号の全文を援用して本文の記載の一部とする。 本発明に従う眼内レンズにおける触角部の艶消表面部の所望の艶消加工の程度は
、好ましくは、ギャップ幅の平均値8〜128ミクロン、突起の厚みの平均値8
〜128ミクロン、ギャップの深さの平均値8〜128ミクロン、および、ギャ
ップ間の間隔の平均値8〜128ミクロンをもたらし得る。これらのパラメータ
を、概して平均表面粗さとしてみなされる。平均表面粗さは、ギャップ幅の平均
値と、突起の厚みの平均値と、ギャップの深さの平均値との平均である。さらに
好ましくは、ギャップ幅の平均値は16〜64ミクロンであり、突起の厚みの平
均値は16〜64ミクロンであり、ギャップ深さの平均値は16〜64ミクロン
であり、かつギャップ間の間隔の平均値は16〜64ミクロンである。最も好ま
しい表面粗さは、ギャップ幅の平均値32ミクロン、突起の厚みの平均値32ミ
クロン、ギャップ深さの平均値32ミクロン、および、ギャップ間の間隔の平均
値32ミクロンにより特徴づけられる。
【0044】 例 本発明に従う1ピースプレートタイプの変形可能な眼内レンズは、以下の技術
により製造された。このレンズが図10および11に示されている。図10に示
した変形可能な眼内レンズは、標準的なシリコーンポリマー材料を金型に入れて
射出成形し、次いで回転研磨することより製造された。
により製造された。このレンズが図10および11に示されている。図10に示
した変形可能な眼内レンズは、標準的なシリコーンポリマー材料を金型に入れて
射出成形し、次いで回転研磨することより製造された。
【0045】 金型は、金型キャビティを切断するための放電機械加工(EDM)により準備
された。次いで、レンズ部および触角の内部に対向する部分を高度に研磨して金
型を完成し、艶消触角部を成形するための部分は粗面として残された。次いで、
シリコーンの変形可能な眼内レンズを製造するための慣用の成形技術によりレン
ズを成形した。
された。次いで、レンズ部および触角の内部に対向する部分を高度に研磨して金
型を完成し、艶消触角部を成形するための部分は粗面として残された。次いで、
シリコーンの変形可能な眼内レンズを製造するための慣用の成形技術によりレン
ズを成形した。
【図1】 図1は、触角部に艶消面を有する本発明に従う眼内レンズの斜視図である。
【図2】 図2は、図1に示した眼内レンズの上面図である。
【図3】 図3は、図1に示した変形可能な眼内レンズの背面図である。
【図4】 図4は、図1に示した変形可能な眼内レンズの側面図である。
【図5】 図5は、図2に示したような触角部の部分破断横断面図である。
【図6】 図6は、触角部に着色部分を有する、本発明に従う変形可能な眼内レンズの別
の具体例の上面図である。
の具体例の上面図である。
【図7】 図7は、図6に示したような触角部の部分破断側方断面図である。
【図8】 図8は、艶消加工および着色された触角部を有する本発明に従う眼内レンズの
正面図である。
正面図である。
【図9】 図9は、図8に示したような触角部の部分破断側方断面図である。
【図10】 図10は、電子顕微鏡写真による、本発明に従うプレートタイプの変形可能な
眼内レンズの斜視図であり、艶消触角部の詳細を示する。
眼内レンズの斜視図であり、艶消触角部の詳細を示する。
【図11】 図11は、図10に示した眼内レンズの詳細な部分破断斜視図である。 である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,SD,SZ,UG,ZW),EA(AM ,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU,TJ,TM) ,AL,AM,AT,AU,AZ,BA,BB,BG, BR,BY,CA,CH,CN,CU,CZ,DE,D K,EE,ES,FI,GB,GD,GE,GH,GM ,HR,HU,ID,IL,IN,IS,JP,KE, KG,KP,KR,KZ,LC,LK,LR,LS,L T,LU,LV,MD,MG,MK,MN,MW,MX ,NO,NZ,PL,PT,RO,RU,SD,SE, SG,SI,SK,SL,TJ,TM,TR,TT,U A,UG,US,UZ,VN,YU,ZW
Claims (25)
- 【請求項1】 プレートタイプの変形可能な眼内レンズであって、 レンズ部と、 対向して配置された1組のプレートタイプの触角部とを含み、前記触角部が艶
消部分を含む変形可能な眼内レンズ。 - 【請求項2】 前記触角部の一方の側部が艶消加工されている請求項1に記
載のレンズ。 - 【請求項3】 前記触角部の両方の側部が艶消加工されている請求項1に記
載のレンズ。 - 【請求項4】 前記触角部の全面が艶消加工されている請求項1に記載のレ
ンズ。 - 【請求項5】 前記触角部の全面よりも少ない部分が艶消加工されている請
求項1に記載のレンズ。 - 【請求項6】 前記艶消部分が、好ましくは8〜128ミクロンの範囲の平
均表面粗さにより定義される請求項1に記載のレンズ。 - 【請求項7】 前記平均表面粗さが、好ましくは16〜64ミクロンの範囲
の平均表面粗さにより定義される請求項6に記載のレンズ。 - 【請求項8】 前記平均表面粗さが、最も好ましくは約32ミクロンである
請求項7に記載のレンズ。 - 【請求項9】 前記触角部の少なくとも一部が着色されている請求項1に記
載のレンズ。 - 【請求項10】 前記触角部の少なくとも一部が半透明である請求項1に記
載のレンズ。 - 【請求項11】 前記触角が少なくとも部分的に不透明である請求項1に記
載のレンズ。 - 【請求項12】 前記触角が少なくとも部分的に不透明である請求項9に記
載のレンズ。 - 【請求項13】 前記触角が少なくとも部分的に不透明である請求項10に
記載のレンズ。 - 【請求項14】 変形可能な眼内レンズであって、 レンズ部と、 触角部とを含み、前記触角部が、8〜128ミクロンの範囲の平均表面粗さに
より定義される艶消加工部分を含む変形可能な眼内レンズ。 - 【請求項15】 前記触角部の一方の側部が艶消加工されている請求項14
に記載のレンズ。 - 【請求項16】 前記触角部の両方の側部が艶消加工されている請求項14
に記載のレンズ。 - 【請求項17】 前記触角部の全面が艶消加工されている請求項14に記載
のレンズ。 - 【請求項18】 前記触角部の全面よりも少ない部分が艶消加工されている
請求項14に記載のレンズ。 - 【請求項19】 前記平均表面粗さが、16〜64ミクロンの範囲の平均表
面粗さにより定義される請求項14に記載のレンズ。 - 【請求項20】 前記平均表面粗さが約32ミクロンである請求項19に記
載のレンズ。 - 【請求項21】 前記触角部の少なくとも一部が着色されている請求項14
に記載のレンズ。 - 【請求項22】 前記触角部の少なくとも一部が半透明である請求項14に
記載のレンズ。 - 【請求項23】 前記触角の少なくとも一部が不透明である請求項14に記
載のレンズ。 - 【請求項24】 前記触角の少なくとも一部が不透明である請求項21に記
載のレンズ。 - 【請求項25】 前記触角の少なくとも一部が不透明である請求項22に記
載のレンズ。
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
US08/988,185 | 1997-12-10 | ||
US08/988,185 US6129759A (en) | 1997-12-10 | 1997-12-10 | Frosted haptic intraocular lens |
PCT/US1998/025718 WO1999029265A1 (en) | 1997-12-10 | 1998-12-10 | Frosted haptic intraocular lens |
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Publication Number | Publication Date |
---|---|
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---|---|---|---|
JP2000523943A Pending JP2001525219A (ja) | 1997-12-10 | 1998-12-10 | 艶消加工された触角を有する眼内レンズ |
Country Status (8)
Country | Link |
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US (2) | US6129759A (ja) |
EP (1) | EP1039850A4 (ja) |
JP (1) | JP2001525219A (ja) |
KR (1) | KR100602461B1 (ja) |
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AU (1) | AU759433B2 (ja) |
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WO (1) | WO1999029265A1 (ja) |
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