JP2001524696A - コンピュータ支援ホログラフィー方法及び装置 - Google Patents

コンピュータ支援ホログラフィー方法及び装置

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JP2001524696A
JP2001524696A JP2000522499A JP2000522499A JP2001524696A JP 2001524696 A JP2001524696 A JP 2001524696A JP 2000522499 A JP2000522499 A JP 2000522499A JP 2000522499 A JP2000522499 A JP 2000522499A JP 2001524696 A JP2001524696 A JP 2001524696A
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hologram
dimensional
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complex
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JP2000522499A
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ジャン−クロード グロセッティ
ピエール ヌワラール
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ユーロピアン コミュニティ(イーシー)
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    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
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    • G03H1/00Holographic processes or apparatus using light, infrared or ultraviolet waves for obtaining holograms or for obtaining an image from them; Details peculiar thereto
    • G03H1/26Processes or apparatus specially adapted to produce multiple sub- holograms or to obtain images from them, e.g. multicolour technique
    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
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    • G03H1/00Holographic processes or apparatus using light, infrared or ultraviolet waves for obtaining holograms or for obtaining an image from them; Details peculiar thereto
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    • G03H1/08Synthesising holograms, i.e. holograms synthesized from objects or objects from holograms
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
    • Y10STECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
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Abstract

(57)【要約】 本発明は3次元幾何学空間において、異なる夫々の視点から仮想物体を表わす1組の2次元像を計算する(E1−E4)ことを含む。仮想物体はコンピュータ内に記憶されるディジタルデータによって表わされる。ホログラムは、フーリエ変換技術といった複素変換によって夫々2次元像について計算される(E5−E6)。ホログラムは次に光空間変調器によって物理的に再生される(E8)物体のディジタルホログラムを形成するよう並置される(E7)。光空間変調器を干渉性の光源によって照明することにより、物体の3次元像が得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 本発明は概して3次元像の再生に関連し、更に特定的にはホログラムのディジ
タル合成及びホログラムからの3次元像の再生に関する。
【0002】 3次元像を再生するための幾つかの技術が従来技術より公知である。
【0003】 「立体」システムとも称される幾つかのシステムは、同一のシーンの2つのオ
フセット像を生成し、各オフセット像は観察者の夫々の目で見られる。視野の深
度及び体積は観察者の脳内で再構成される。かかるシステムの多くは、観察者が
眼鏡又はヘッドセットといったかさばるアクセサリを装着し、夫々の目に送られ
るべき像を差別することを要求する。また、かかるシステムでは表わされるべき
シーンは双眼鏡の角度に対応する視覚のみで表わされる。
【0004】 「自動立体」システムと称される他の技術の1つの特定な例は、写真撮影され
たシーンの1つの視点を各レンズと関連付けるよう充分に小さいレンズの平面メ
ッシュを通してシーンの写真を撮影することを必要とする。このようにして撮影
された写真は、レリーフの幻影を与えるが、限られた深度効果のみを生成する。
この技術は目の自然な調節を可能とせず、現在の技術水準ではリアルタイムで3
次元像を再生することは困難である。
【0005】 ホログラムは、光学フィールドをシーンによって発生された通りに再生するた
め、3次元像を再生するための最も信頼性のある方法である。特に、この方法は
目の調節を完全に可能とする。アナログホログラムは、レーザによって放出され
る干渉性光波を物体上に投影し、物体によって拡散されその波から導出される光
波をピックアップし、拡散された光波をレーザによって放出されたビームの他の
部分からなる参照波と干渉させ、写真板といった感光媒体上に記録される干渉フ
ィールドを生成することによって生成される。元のシーンの3次元像は、写真板
を干渉性の波で照明することによって観察されうる。この純粋にアナログ式の方
法は、非常に良い再生の質を提供するが、3次元像をリアルタイムで再生するこ
とができない。
【0006】 3次元像をリアルタイムで生成するディジタルホログラフィー方法がある。米
国特許第5,668,648号は、仮想物体のホログラムをディジタル式に合成
し、そのホログラムから像を再生することが可能なコンピュータ支援ホログラフ
ィーシステムを記載する。仮想物体は、基本球状光源として扱われるサンプリン
グ点へサンプリングされる。回折フィールドは、夫々のサンプリング点について
計算され、次に重畳される。得られる回折フィールドの解像度を改善するために
補間技術が用いられる。得られる回折フィールド及び参照波を表わすデータに基
いて干渉フィールド(ホログラム)が発生され、空間光変調器によって物理的に
再生される。
【0007】 上述の方法によるホログラムのディジタル合成は、特に物体上の各サンプリン
グ点に関連付けられた回折フィールドを決定し、得られる回折フィールドを補間
するために、長く複雑な計算を必要とする。
【0008】 本発明は、概して従来技術の方法よりも少ない計算を必要とし、像の3次元空
間再生を与える、ホログラムをディジタル式にリアルタイムで発生することが可
能なホログラフィー合成方法を提供することを目的とする。
【0009】 このため、本発明は、 3次元幾何学空間中で定義される仮想物体からホログラムを生成する方法であ
って、 上記3次元空間中の夫々の異なる視点から物体を表わす1組の2次元像を計算
する段階と、 上記2次元像に夫々対応するホログラム計算する段階と、 物体のホログラムを形成するため上記ホログラムを組み合わせる段階とを含む
ことを特徴とする方法を提供する。
【0010】 「仮想物体」という表現は、例えばコンピュータ内に記憶される実物体を表わ
すデータを意味する。
【0011】 上述の段階は、3次元物体のアナログホログラムの生成のディジタルモデルを
構成する。アナログホログラムは、干渉性の光ビームによって個々の照明された
ときに夫々の異なる視点から物体を表わす2次元像を再生する基本ホログラム又
は回折フィールドの組み合わせによって形成される。
【0012】 1組の2次元像を計算する段階は、 上記3次元空間において物体から離れた第1の幾何学平面上で点のマトリック
スを定義する段階と、 上記マトリックスの上記点から夫々見られた上記物体の像を望ましくは物体と
第1の平面との間にあり第1の平面と平行な第2の幾何学平面上に投影する段階
とを含み、 上記投影された像は上記2次元像を構成する。
【0013】 上記マトリックスの各点について、上記投影段階は、物体の点を、上記物体の
上記点と上記マトリックスの上記各点とを通る夫々の直線に沿って第2の平面上
へ投影することからなることが望ましい。
【0014】 本発明によれば、上記2次元像は夫々の実関数によって定義され、上記ホログ
ラムを計算する段階は所与の上記2次元像について以下の段階、即ち、 対応する実関数によって定義される所与の2次元像を複素関数によって定義さ
れる複素2次元像へ変換する段階と、 上記複素像をオーバーサンプリングする段階と、 上記オーバーサンプリングされた複素像によって光波の回折から生ずる回折像
の生成をシミュレートする段階と、 参照光波を表わす複素フィールドを上記回折像に加える段階と、 上記所与の2次元像に関連付けられるホログラムを生成するよう上記複素フィ
ールドと上記回折像との和の振幅がとる値を符号化する段階とを含む。
【0015】 「実関数又は複素関数」とは、ディジタルデータの形式であり夫々が実値又は
複素値をとる2つの変数の関数を意味する。実関数は典型的には強度分布であり
、一方複素関数は夫々が実振幅及び実位相によって定義される複素数の分布であ
る。
【0016】 所与の2次元像を複素像へ変換する段階は、最適には実際の光学フィールドを
表わし回折像の生成をシミュレートする段階において用いられる計算を容易とす
る複素数によって定義される画像を元の2次元像から導出する。
【0017】 複素像をオーバーサンプリングする段階は、連続するシミュレート中に用いら
れる計算段階及び加える段階がより多くの像点に対して実行されるため、得られ
るホログラムの画素数を増加させる。このオーバーサンプリング段階は、元の複
素像の外側の画素の強度が0とされるより大きな画像の中へ複素像を挿入するこ
とからなる。この場合、2次元像を複素像へ変換する段階の後に複素像をオーバ
ーサンプリングする段階を行なうことで、元の複素像の外側のオーバーサンプリ
ングされた像の点について複素関数を計算する必要性が回避される。
【0018】 変換段階は、 所与の2次元像の上記実関数がとる対応する値の平方根に夫々依存する振幅値
を決定する段階と、 上記複素像の各点について振幅値及び位相値が定義されるよう上記振幅値の夫
々と位相を関連付ける段階とを含みうる。
【0019】 ホログラムの振幅値を平均化することにより、位相を各振幅値と関連付けるこ
とで、所与の2次元像の得られるホログラム中の過剰に高い振幅のピークが回避
される。
【0020】 回折像の生成をシミュレートする段階は、フーリエ変換、ウォルシュ変換、H
ankel変換、直交多項変換、アダマール変換、カルーネン−レーヴ変換、多
解像度離散ウェーブレット変換、適応ウェーブレット変換、及び上述の変換のう
ち少なくとも2つを複合したものからなる変換のうちの少なくとも1つの計算を
含みうる。
【0021】 複素変換の選択は、第1及び第2の幾何学平面の間の距離に依存することがで
き、各複素変換はより特定的に第1及び第2の幾何学平面の間の距離の所定の範
囲に適する。
【0022】 より詳細には、上記シミュレート段階は、2つの成分の上記オーバーサンプリ
ングされた複素像に関連付けられた畳込み積を、上記2つの成分の夫々の複素変
換の積に対して上記複素変換の逆である変換を行うことによって計算することか
らなる。
【0023】 これまで、当業者は、光学において広く用いられているフーリエ変換をこの種
類の畳込み積を計算するための最善の変換とみなしてきた。しかしながら本願発
明者によって行われた実験により、フーリエ変換以外の上述の複素変換のうちの
1つを使用することで、2次元像について、より良い質のホログラム、即ち、物
理的に再生され干渉性の源によって照明されたとき従来技術のシステムによって
概して生成されるものよりも細かい2次元像に関連付けられた像を生成するホロ
グラムが生成されることが分かった。
【0024】 上記ホログラムを組み合わせる段階は特に、物体の上記ホログラムを構成する
共通ディジタル像中で2次元像のホログラムを並置することを含みうる。
【0025】 本発明はまた、3次元幾何学空間で定義される仮想物体から3次元像を生成す
る方法であって、 上述の方法によって物体のホログラムを生成する段階と、 空間光変調器上で物体の上記ホログラムを物理的に再生する段階と、 ホログラムから物体の3次元像を再生するために空間光変調器を照明する段階
と、を含むことを特徴とする方法を提供する。
【0026】 本発明の1つの面によれば、上記空間光変調器を照明する段階は、上記空間光
変調器を、夫々が赤色、緑色、及び青色を表わす3つの光波で、順に、上述の方
法によって生成され夫々が上記3つの色のうちの1つに対応する物体のホログラ
ムのシーケンスの空間光変調器による再生と同期して照明することからなり、そ
れにより物体の3次元カラー像が再生される。
【0027】 ホログラムのシーケンスは空間光変調器によって物理的に再生され、シーケン
スの各ホログラムは上述の方法によって生成され、それにより空間光変調器を照
明する段階の後に物体の動画化された3次元像が再生される。
【0028】 本発明はまた、3次元幾何学空間中で定義される仮想物体からホログラムを生
成するシステムであって、 3次元空間中に定義される仮想物体をメモリの中に記憶する手段と、 3次元空間中の夫々の異なる視点から物体を表わす1組の2次元像を生成する
第1の計算手段と、 上記2次元像に夫々対応するホログラムを生成する第2の計算手段と、 物体のホログラムを形成するため上記ホログラムを組み合わせる組合せ手段と
を含むことを特徴とするシステムを提供する。
【0029】 上記第1の計算手段は、上記マトリックスの上記点から夫々見られた上記物体
の像の、上記3次元空間の中の望ましくは物体と第1の平面との間にあり第1の
平面と平行な第2の幾何学平面上への投影を計算する投影計算手段段を含みうる
【0030】 上記投影計算手段は、第1の幾何学平面上の点のマトリックスの各点について
、物体の点と上記マトリックスの上記各点とを通る夫々の直線に沿って、上記物
体の上記点の第2の平面上の投影を計算する手段を含みうる。
【0031】 上記第2の計算手段は有利には、 対応する実関数によって定義される所与の2次元像を複素関数によって定義さ
れる複素像へ変換する変換手段と、 複素像をオーバーサンプリングする手段と、 上記オーバーサンプリングされた複素像によって光波の回折から生ずる回折像
の生成をシミュレートするシミュレータ手段と、 参照光波を表わす複素フィールドを上記回折像に加える手段と、 上記所与の2次元像に関連付けられるホログラムを生成するよう上記複素フィ
ールドと上記回折像との和の振幅がとる値を符号化する手段とを含む。
【0032】 上記変換手段は、 上記実関数がとる対応する値の平方根に夫々依存する振幅値を決定する手段と
、 上記複素像の各点について振幅値及び位相値が定義されるよう上記振幅値の夫
々と位相を関連付ける手段とを含むみうる。
【0033】 上記シミュレータ手段は、フーリエ変換、ウォルシュ変換、Hankel変換
、直交多項変換、アダマール変換、カルーネン−レーヴ変換、多解像度離散ウェ
ーブレット変換、適応ウェーブレット変換、及び上述の変換のうち少なくとも2
つを複合したものからなる変換のうちの少なくとも1つを計算する手段を含みう
る。
【0034】 上記シミュレータ手段は、2つの成分の上記オーバーサンプリングされた複素
像に関連付けられた畳込み積を、上記2つの成分の夫々の複素変換の積に対して
上記複素変換の逆である変換を行うことによって計算する手段を含みうる。
【0035】 上記組合せ手段は、物体の上記ホログラムを構成する1つのディジタル像中で
2次元像のホログラムを並置する手段を含みうる。
【0036】 本発明はまた、3次元幾何学空間中で定義される仮想物体から3次元像を生成
する方法であって、 物体のホログラムを生成するための上述システムと、 物体の上記ホログラムを物理的に再生する空間光変調器と、 ホログラムから物体の3次元像を再生するために空間光変調器を照明する光源
と、を含むことを特徴とするシステムを提供する。
【0037】 上記空間光変調器は、10μmよりも小さく、望ましくは1μm乃至2μmで
ある画素ピッチを少なくとも2つの異なる方向に有する液晶スクリーンを含む。
「画素ピッチ」という表現は、所与の方向の画素の再生の期間を意味し、各画素
について所与の方向の画素の寸法と同じ方向の画素及び隣接する画素間の距離と
の和に対応する。2つの画素間の距離はできる限り小さくされ、略ゼロであるこ
とが望ましい。上述の2つの別個の方向は夫々液晶スクリーン上の画素の行及び
列に対応する。
【0038】 物体のホログラムを生成するための上記システムでは、空間光変調器及び光源
は同一の場所にありうる。或いは、物体のホログラムを生成するためのシステム
は第1の場所にあり、空間光変調器及び光源は第2の場所にあり、第1の場所と
第2の場所とは互いに遠隔でありうる。
【0039】 本発明の他の利点は添付の図面を参照して以下の詳細な説明を読むことにより
明らかとなろう。
【0040】 図1を参照するに、本発明のホログラフィーシステムの第1の実施例は、コン
ピュータ1と、空間光変調器2と、空間光変調器2がコンピュータ1によって出
力される信号に基づいて制御されることを可能とするドライバインタフェース3
と、光源4とを含む。
【0041】 コンピュータ1は、メモリ(図示せず)の中に仮想3次元物体を含む。仮想物
体は、例えば3次元空間中の座標系の座標の3つ組によって定義され、各座標の
3つ組は物体の外部表面上の点に対応する。仮想物体は典型的には従来の方法に
よってコンピュータ支援設計(CAD)によって、或いは、X線断層撮影法、X
線透視法、又は3次元幾何学モデリングシステムに関連付けられたレイランチン
グ法といった体積画像を合成する任意の他の方法によって得られる。
【0042】 コンピュータ1は、以下図3乃至5を参照して詳述されるホログラムを発生す
るための、仮想物体に対応するディジタルホログラムを生成するために用いられ
るアルゴリズムをメモリ中に含む。コンピュータ1は、コンピュータ1によって
ディジタル式に発生されたホログラムが空間変調器2によって物理的に再生され
るよう、ドライバインタフェース3を介して空間変調器2を制御する。
【0043】 光源4は、レーザ或いは二色性フィルタ又は干渉フィルタに関連付けられる白
色光の光源といった所定の波長λで干渉性の光を放出することが可能な源である
。光源4の干渉性の長さは、当業者によって公知の方法で、空間光変調器2の特
性ディメンションの関数として予め決められる。図1に示される実施例では、光
源4は透過によって空間変調器2を照明するよう配置される。
【0044】 空間変調器2は、上述のディジタルホログラムを物理的に再生するよう制御さ
れ、ホログラフィー再構成により空間変調器2の前にいる観察者が仮想物体の3
次元像を見るよう光源4によって放出される光を回折する回折セルのアレイから
なる。ホログラフィーの特定の適用では「ホログラフィースクリーン」とも称さ
れる空間光変調器2は、典型的には透明又は不透明な状態であり、水平方向及び
垂直方向の画素ピッチが10μmよりも小さく、望ましくは1μm乃至2μm
である液晶スクリーンである。水平又は垂直方向の画素ピッチは、当該の方向
の画素の寸法と同じ方向の画素及び隣接する画素の間の距離との和として定義さ
れる。
【0045】 図2は、本発明の空間変調器2として用いられる液晶スクリーンの構造を示す
図である。液晶スクリーン2はマトリックスとして配置される所定の整数個N×
Mの基本スクリーン2011乃至20NMへ分割され、各基本スクリーンは基本回折
セルとも称される所定の整数個K×Qの画素からなる。各基本スクリーンの寸法
は、典型的には1mm×1mmである。図2に示される実施例では、2つの隣接
する画素間の距離は略ゼロであり、従って画素ピッチは水平又は垂直方向の画
素の長さに等しい。このスクリーン構造の利点は本明細書の残る部分を読むこと
により明らかとなろう。
【0046】 図3乃至5は本発明による方法を示す図である。特に、図3は図1のコンピュ
ータ1において部分的に実行されるアルゴリズムを示す。
【0047】 アルゴリズムの予備的な段階E0では、コンピュータ1のメモリの中に3次元
仮想物体が記憶される。上述のように、仮想物体6はその外部表面を構成する点
60の3次元座標系(O,x,y,z)の座標によって定義される。
【0048】 第1の段階E1では、ホログラム計算平面と称される第1の幾何学平面7が定
義される。3次元座標系(O,x,y,z)では、第1の平面7は仮想物体6か
ら非ゼロの距離D1にあり、それにより図4に示されるように平面7と物体6と
は完全に離れている。
【0049】 次の段階E2では、N×Mの規則的に分布されたサンプリング点7011乃至7
NMから形成されるマトリックスを定義するよう、第1の平面7の一部がサンプ
リングされる。各サンプリング点70nm、但し及びは夫々1乃至Nの整数及
び1乃至Mの整数、は、夫々の視点から仮想物体6を見る。所与のサンプリング
点70nmから見られる物体6の像は、所与の点70nmに頂点を有し、所与の点7
nmから延び所与の点70nmから見られるように物体6の見かけの輪郭73nm
にある半直線72nmである母線を有し、見かけの輪郭73nmによって境界が定め
られる面74nmを底面として有する円錐71nmに内接する。図面を簡単化するた
め、図4は1つの円錐71nmのみを示す。
【0050】 アルゴリズムの段階E3において、3次元座標系(O,x,y,z)中で投影
平面と称される第2の平面8が定義される。第2の平面は第1の平面から離れて
おり、望ましくは仮想物体6と第1の平面7との間に、第1の平面7と平行に、
第1の平面7から非ゼロの距離D2にある。平面7と平面8との間の距離D2は
実際は物体の3次元像が再生され観察者5(図1参照)によって知覚される空間
変調器2からの距離に対応する。
【0051】 段階E4において、サンプリング点70nmから見られる仮想物体6の像は、図
4に示されるように得られる2次元投影像80nmが円錐71nmに内接するよう、
円錐投影によって第2の平面8上に投影される。より詳細には、平面7上の各サ
ンプリング点70nmについて、サンプリング点70nmから見える仮想物体6の外
側表面の各点60は、点60及びサンプリング点70nmを通過する直線に沿って
サンプリング点70nmの方向に第2の平面8上に投影される。2次元投影像80 nm は、強度分布fnm(Y,Z)によってディジタル式に定義され、換言すれば、
投影平面8上の座標(Y,Z)によって同定される像80nmの各点(画素)は、
実数である強度値に関連付けられる。
【0052】 N×Mの投影された像8011乃至80NMに夫々対応するN×Mのサンプリング
点7011乃至70NMが第2の平面8上で決定されたとき、ホログラム7511乃至
75NM(図4及び7中、のうちの1つを図示)は、次の段階E5において夫々の
投影像のためにディジタル式に生成される。所与の2次元投影像80nmについて
のホログラム75nmは、従来技術で公知の方法を用いてフーリエ変換に基づいて
計算されうる。この種類の技術は、SPIE Conferences 1994, Practical Hologra
phy VII, 第248−254頁のS. Michelin, D. Arques 及びJ.C. Grossetieに
よる「Fourier-Transform computer generated hologram: a variation on the
off-axis principle」なる名称の文献、又は、Elsevier Science Publisher B.V
., 1990のProgress in Optics, Volume XXVIIのE. Wolfの下で働くOlof Bryngda
hl及びFranck Wyrowskiによる「Digital Holography-Computer-Generated Holog
rams」なる名称の文献に記載されている。概して、この技術は、2次元像に関連
付けられた畳込み積に対してフーリエ変換を行ない、このようにして得られた一
連のフーリエ変換像に対して参照光波を表わす複素フィールドを加算し、複素フ
ィールドとフーリエ変換像の和に含まれる振幅情報を抽出することによって、ホ
ログラムのアナログ生成をシミュレートする。
【0053】 本発明は、段階E5を実施するために従来の方法に対して改善されたアルゴリ
ズムを使用する。図5はこのアルゴリズムを示す図である。
【0054】 段階E50において、上述の強度分布fnm(Y,Z)によって記述される投影
2次元像80nmは、像80nmの各点について対応する強度値の平方根を計算する
ことによって、振幅分布によって定義される変換2次元像81nmへ変換される。
【0055】 次の段階E51では、「擬似ランダム」ディフューザがディジタル式に発生さ
れる。このディフューザは、投影2次元像80nmと同数の画素を有し、各画素が
強度値1及びランダムな位相を有する「像」からなる。ディフューザの各位相は
、像81nmを各画素について振幅値及び位相値によって定義される複素数が決定
される「複素」像82nmへ変換するよう、変換2次元像像81nmの対応する画素
と関連付けられる。擬似ランダムディフューザは、ホログラムの振幅値を平均化
することにより、得られるホログラム75nmが過剰な振幅レベル不均衡を有する
ことを防止する。
【0056】 段階E52において、段階E51において得られた複素像82nmはオーバーサ
ンプリングされ、即ち、図6に示されるように像はより大きな像に含まれる。こ
のようにして、中央部830nmに複素像82nmを有し、補足的な周辺部831nm
に任意に、例えば0であるよう選択される画素を有する像83nmが形成される。
この複素像82nmのオーバーサンプリングは、得られるホログラム75nmの画素
数を増加させ、従ってより高い解像度で物体6の3次元像を再生する。
【0057】 段階E53では、ホログラム計算平面7上に生成される回折像は、投影2次元
像80nmが波長λの架空の干渉性波DIF(図4参照)によって投影されたとき
、ディジタル式にシミュレートされる。段階E53は、オーバーサンプリングさ
れた複素像83nmに関連付けられた畳込み積を計算することを含む。畳込み積は
スカラー回折理論に従う。例えば、レイリー・ゾンマーフェルトの公式を用いて
、畳込み積の2つの成分は夫々、オーバーサンプリングされた複素像83nmを表
わす複素フィールドと、波長λの球面光波を表わす複素フィールドとに対応しう
る。しかしながら当業者によれば、回折像を計算するための他の種類の畳込み積
が知られている。段階E53で計算される畳込み積は、上述の距離D2と光源4
の放出波長λとを含むパラメータを使用する。
【0058】 本発明によれば、畳込み積は、畳込み積の2つの成分に対して高速複素変換と
も称される複素変換を行ない、高速複素変換の結果の積を計算し、この高速複素
変換の結果の積に対して上記高速複素変換の逆である高速複素変換を行なうこと
によって、計算される。
【0059】 より詳細には、CONVは畳込み積を示し、C1及びC2は2つの成分を示し
、Tは高速複素変換を示すとすると、畳込み積は以下の式:
【0060】
【数1】 と書くことができる。
【0061】 本願の文脈では、「高速複素変換」という用語は、スカラー光学屈折理論と同
等の数学的変換、即ち得られる変換された関数が従来のスカラー回折公式を満た
すものを意味する。高速複素変換はまた、2つの成分の畳込み積の高速複素変換
が上記2つの成分の夫々の高速複素変換結果の積に等しくなるような性質を有さ
ねばならない。フーリエ変換、直交多項式変換、Paley変換、アダマール変
換、ウォルシュ変換、ハンケル変換、Karhunen−Loeve変換、多解
像度離散ウェーブレット変換及び適応ウェーブレット変換は、全て上述の条件を
満たす高速複素変換である。他の適当な複素変換は上述の変換のうち少なくとも
2つを複合したもの、例えばウォルシュ変換とアダマール変換を複合したもので
ある。任意の像Iに対して2つの変換T1及びT2を複合したものを適用するこ
とは、標準的な数学的な表現によれば、以下の式、
【0062】
【数2】 によって定義される。
【0063】 上述の高速複素変換の夫々は、特定の場合に使用されうる。特に、高速複素変
換は物体6の3次元光学像が再生されるべき空間光変調器2からの距離D2に従
って選択される。フーリエ変換は大きな距離D2に適している。ウォルシュ変換
はより小さな距離D2により適している。また、フーリエ変換以外の上述の高速
複素変換を使用することは、ホログラム75nmの質に関して、フーリエ変換を用
いて得られるものよりも良い結果を与えることが分かっている。
【0064】 投影2次元像80nmが複素像82nmへ変換されるので、高速変換は実関数によ
って定義される画像に対してではなく複素関数によって定義される像83nmに対
して直接行われるため、段階E53において像80nmに関連付けられる畳込み積
を計算することは従来技術におけるものよりも実際的であることに注意すべきで
ある。
【0065】 段階E53の終わりでは、回折像84nmは夫々が像84nmの点と関連付けられ
る1組の複素数からなる複素フィールドによって定義される。これらの複素数の
夫々は全体として像83nmにも依存する。
【0066】 次の段階E54において、波長λの参照光波REFをシミュレートしホログラ
ム計算平面7に向けられる複素フィールドは、平面7上で回折像84nmを表わす
複素フィールドへ加えられる。得られる複素フィールドに含まれる振幅情報は干
渉フィールドを生成するために抽出される。上述の2つの複素フィールドの加算
は、回折像84nmの各点において、その点に関連付けられる複素数と参照波RE
Fを表わす複素フィールドの同じ点における値とを加えることによって行われる
。干渉フィールドは、2次元投影像80nmのホログラム75nmを構成する。
【0067】 図5のアルゴリズムの1つの変形は、複素像を生成する段階E50とE51及
び/又はオーバーサンプリング段階E52を省いたものである。他の変形は、オ
ーバーサンプリング段階E52が複素像を生成する段階E50及びE51に先行
するものである。
【0068】 段階E5において獲得される所与の2次元像80nmのホログラム75nmは、特
定の波長、即ち光源4の放出波長λについて計算される回折フィールド又は格子
である。段階E5において仮想形式で、即ちディジタルデータによってコンピュ
ータ1内に表わされるこのホログラムは、ホログラフィースクリーンによって物
理的に再生された場合に、上述の波長λで放出するレーザ源でこのホログラフィ
ースクリーンを照明することにより所与の次数の回折で元の2次元像80nmを再
生する。
【0069】 段階E5において獲得される各ホログラム75nmは、2次元振幅関数Anm(u
,v)によってコンピュータ1内でディジタル式に定義され、但し、(u,v) nm は、段階E53において選択された高速複素変換が例えばフーリエ変換であっ
た場合の、ホログラム計算平面7上の像空間周波数に対応する座標を示す。2次
元振幅関数Anm(u,v)は、上述のように対応する投影2次元像80nmを定義
する2次元強度関数fnm(Y,Z)から演繹される。実際は、所与のホログラム
75nmに関連付けられる関数Anm(u,v)は、及びが夫々1乃至K及び1
乃至Qの整数であるとすると(図7参照)、一連の離散点(u,v)=(u nm ,v nm)についてのみ計算される。関数Anm(u,v)がとりうる値は、最小
振幅値と最大振幅値との間で連続的に広がりうる。
【0070】 再び図3を参照するに、アルゴリズムの段階E6では、関数Anm(u,v)が
とる値は量子化され符号化され、即ちこの関数の各値は例えば8ビットでディジ
タル式に符号化される離散値と関連付けられる。すると、離散点(u nm,v nm )の各対は256のグレーレベルのうちの1つを表わす離散振幅値に対応する
。振幅Anm(u,v)はまた、Anm(u,v)の各振幅値が所定の閾値以下であ
ればこの振幅値に対して離散値「0」を割り当て、所定の閾値以上であれば離散
値「1」を割り当てることによってより簡単に量子化されうる。
【0071】 次の段階E7において、段階E6から得られた量子化され符号化されたホログ
ラム9011乃至90NMは、図8に示されるディジタル像を形成するよう並置され
る。ホログラム9011乃至90NMは、第1の平面7上の対応するサンプリング点
7011と同じ構成でディジタル像9内に配置される。従ってディジタル像9は仮
想物体6のホログラムを表わす。
【0072】 段階E8において、ディジタル像(ホログラム)9は空間光変調器2によって
物理的に再生されうるよう、コンピュータ1によってドライバインタフェース3
を介して空間光変調器2へ送信される。より詳細には、各基本スクリーン20nm は対応するホログラム90nmを表示する。光源4によって空間変調器2を照明す
ることにより、空間変調器2によって光源4から放出される光の回折によって、
物体6の実3次元光学像又は仮想3次元光学像が再生されうる。
【0073】 上述のことは、ホログラフィースクリーン2の画素数、即ちN×M×K×Qに
等しいディジタル像9の画素(回折セル)の数に対して、また、ディジタル像9
中及びスクリーン2上の画素の同じ配置に正確に適用され、それによりディジタ
ル像9はスクリーン2の構造に完全に一致する。しかしながら、画像9中及びス
クリーン2上の画素の数及び/又は配置が異なれば、適応段階E78は2次元像
再生段階E8に先行し、ディジタル9をホログラフィースクリーン2の構造に適
応させる。
【0074】 上述のように、2次元像8011乃至80NMのホログラム9011乃至90NMは、
従って物体6のホログラム9は、光源4の放出波長について計算される。従って
仮想物体6の3次元像はその波長に対応する色でスクリーン2上に再生される。
【0075】 図9は本発明によるホログラフィーシステムの第2の実施例を示す図である。
第2の実施例は、光源4が干渉性の赤、緑、及び青の光を夫々発生する3つの光
源4a,4b及び4cによって置き換えられる点で、第1の実施例と異なる。光
源4a,4b及び4cは専用インタフェース(図示せず)を介してコンピュータ
1によって制御され、それにより順に、コンピュータ1によって計算され夫々が
赤色、緑色、及び青色(RGB)のうちの1つに対応する一連のホログラムの空
間変調器2による再生と同期して光を放出する。このように、各光源4a,4b
及び4cは夫々赤色、緑色、又は青色に関連付けられるホログラムが空間光変調
器2によって表示されるときに、空間変調器を照明する。この時分割多重技術を
用いて、仮想物体6の3次元カラー像を再生することが可能である。
【0076】 本発明は透過による空間変調器2の照明に限られるものではない。従って図1
乃至9に示される実施例では、各光源4a,4b及び4cは、空間変調器2から
反射される光を回折するよう、空間変調器2に対して観察者5と同じ側に配置さ
れうる。
【0077】 本発明において用いられる空間光変調器2はリアルタイムでホログラムを再生
することが可能である。従って、図3乃至5を参照して説明される方法は、動画
を再生するために3次元像のシーケンスに対して使用されうる。
【0078】 図1乃至9に示される実施例では、ホログラフィーシステムは全て1つの場所
にある。しかしながら、本発明によるホログラフィーシステムは2つの遠隔なシ
ステム、即ち、図3に示されるアルゴリズムの仮想物体6からディジタルホログ
ラム9を生成するディジタル段階E0乃至E7を実施する「送信器」と称される
第1のシステムと、続く段階E78及びE8を実施する「受信器」と称される第
2のシステムへ分割されうる。送信器によって生成されるホログラム9は、ディ
ジタル信号の形式で伝送媒体を介して受信器へ伝送される。
【0079】 本発明の他の変形例では、ホログラフィーシステムは1つの場所にあるが、遠
隔の送信器から仮想物体6を受信する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明によるホログラフィーシステムの第1の実施例を示す図である。
【図2】 図1に示されるシステムにおいて使用される空間光変調器(SLM)の構造を
示す図である。
【図3】 図1に示されるシステムにおいて使用されるアルゴリズムを示すフローチャー
トである。
【図4】 図3に示されるアルゴリズムによる像の投影を示す図である。
【図5】 2次元像からホログラムを生成するために図1に示されるシステムにおいて用
いられるアルゴリズムを示すフローチャートである。
【図6】 図5に示されるアルゴリズムによる2次元像のオーバーサンプリングを示す図
である。
【図7】 2次元像からのホログラムの生成を示す図である。
【図8】 図3に示されるアルゴリズムによって発生されるディジタルホログラムを示す
図である。
【図9】 本発明によるホログラフィーシステムの第2の実施例を示すブロック図である
【手続補正書】特許協力条約第34条補正の翻訳文提出書
【提出日】平成11年11月15日(1999.11.15)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】

Claims (25)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 3次元幾何学空間(O,x,y,z)中で定義される仮想物
    体(6)からホログラムを生成する方法であって、 上記3次元空間中の夫々の異なる視点から物体を表わす1組の2次元像(80 nm )を計算する段階(E1−E4)と、 上記2次元像に夫々対応するホログラム(90nm)を計算する段階(E5−E
    6)と、 物体(6)のホログラム(9)を形成するため上記ホログラム(90nm)を組
    み合わせる段階(E7)とを含むことを特徴とする方法。
  2. 【請求項2】 上記1組の2次元像を計算する段階は、 上記3次元空間において物体(6)から離れた第1の幾何学平面(7)上で点
    (70nm)のマトリックスを定義する段階(E1−E2)と、 上記マトリックスの上記点(70nm)から夫々見られた上記物体の像を望まし
    くは物体(6)と第1の平面(7)との間にあり第1の平面と平行な第2の幾何
    学平面(8)上に投影する段階(E3−E4)とを含み、 上記投影された像は上記2次元像(80nm)を構成する、請求項1記載の方法
  3. 【請求項3】 上記マトリックスの各点(70nm)について、上記投影段階
    は、物体(6)の点(60)を、上記物体の上記点と上記マトリックスの上記各
    点とを通る夫々の直線に沿って第2の平面(8)上へ投影することからなる、請
    求項2記載の方法。
  4. 【請求項4】 上記ホログラムを計算する段階(E5−E6)は、フーリエ
    変換を使用する技術を用いて実施される、請求項1乃至3のうちいずれか一項記
    載の方法。
  5. 【請求項5】 上記2次元像(80nm)は夫々の実関数(fnm(Y,Z))
    によって定義され、上記ホログラムを計算する段階(E5−E6)は所与の上記
    2次元像(80nm)について以下の段階、即ち、 対応する実関数によって定義される所与の2次元像を複素関数によって定義さ
    れる複素2次元像へ変換する段階(E50,E51)と、 上記複素像(82nm)をオーバーサンプリングする段階(E52)と、 上記オーバーサンプリングされた複素像(83nm)によって光波(DIF)の
    回折から生ずる回折像の生成をシミュレートする段階(E53)と、 参照光波(REF)を表わす複素フィールドを上記回折像(84nm)に加える
    段階(E54)と、 上記所与の2次元像(80nm)に関連付けられるホログラム(90nm)を生成
    するよう上記複素フィールドと上記回折像(84nm)との和の振幅がとる値を符
    号化する段階(E6)とを含む、請求項1乃至4のうちいずれか一項記載の方法
  6. 【請求項6】 上記変換段階は、 上記実関数がとる対応する値の平方根に夫々依存する振幅値を決定する段階(
    E50)と、 上記複素像の各点について振幅値及び位相値が定義されるよう上記振幅値の夫
    々と位相を関連付ける段階(E51)とを含む、請求項5記載の方法。
  7. 【請求項7】 上記シミュレート段階(E53)は、フーリエ変換、ウォル
    シュ変換、Hankel変換、直交多項変換、アダマール変換、カルーネン−レ
    ーヴ変換、多解像度離散ウェーブレット変換、適応ウェーブレット変換、及び上
    述の変換のうち少なくとも2つを複合したものからなる変換のうちの少なくとも
    1つの計算を含む、請求項5又は6記載の方法。
  8. 【請求項8】 上記シミュレート段階(E53)は、2つの成分の上記オー
    バーサンプリングされた複素像に関連付けられた畳込み積を、上記2つの成分の
    夫々の複素変換の積に対して上記複素変換の逆である変換を行うことによって計
    算することからなる、請求項7記載の方法。
  9. 【請求項9】 上記ホログラムを組み合わせる段階(E7)は、物体(6)
    の上記ホログラム(9)を構成する共通ディジタル像(9)中で2次元像(80 nm )のホログラム(90nm)を並置することからなる、請求項1乃至8のうちい
    ずれか一項記載の方法。
  10. 【請求項10】 3次元幾何学空間(O,x,y,z)中で定義される仮想
    物体(6)から3次元像を生成する方法であって、 請求項1乃至9のうちいずれか一項による方法によって物体(6)のホログラ
    ム(9)を生成する段階と、 空間光変調器(2)上で物体(6)の上記ホログラム(9)を物理的に再生す
    る段階(E8)と、 ホログラム(9)から物体(6)の3次元像を再生するために空間光変調器(
    2)を照明する段階(E8)と、を含むことを特徴とする方法。
  11. 【請求項11】 上記空間光変調器(2)は、10μmよりも小さく、望ま
    しくは1μm乃至2μmである画素ピッチを少なくとも2つの異なる方向に有す
    る液晶スクリーンを含む、請求項10記載の方法。
  12. 【請求項12】 上記空間光変調器(2)を照明する段階は、上記空間光変
    調器(2)を、夫々が赤色、緑色、及び青色(RGB)を表わす3つの光波(4
    a,4b,4c)で、順に、請求項1乃至9のうちいずれか一項記載の方法によ
    って生成され夫々が上記3つの色のうちの1つに対応する物体のホログラムのシ
    ーケンスの空間光変調器(2)による再生と同期して照明することからなり、そ
    れにより物体(6)の3次元カラー像が再生される、請求項10又は11記載の
    方法。
  13. 【請求項13】 ホログラムのシーケンスは空間光変調器(2)によって物
    理的に再生され、シーケンスの各ホログラムは請求項1乃至9のうちいずれか一
    項記載の方法によって生成され、それにより空間光変調器を照明する段階の後に
    物体(6)の動画化された3次元像が再生される、請求項10乃至12のうちい
    ずれか一項記載の方法。
  14. 【請求項14】 3次元幾何学空間(O,x,y,z)中で定義される仮想
    物体(6)からホログラムを生成するシステムであって、 3次元空間(O,x,y,z)中に定義される仮想物体(6)をメモリの中に
    記憶する手段(1)と、 3次元空間中の夫々の異なる視点から物体(6)を表わす1組の2次元像(8
    nm)を生成する第1の計算手段(1)と、 上記2次元像(80nm)に夫々対応するホログラム(90nm)を生成する第2
    の計算手段(1)と、 物体(6)のホログラム(9)を形成するため上記ホログラム(90nm)を組
    み合わせる組合せ手段(1)とを含むことを特徴とするシステム。
  15. 【請求項15】 上記第1の計算手段は、上記マトリックスの上記点(70 nm )から夫々見られた上記物体の像の、上記3次元空間(O,x,y,z)の中
    の望ましくは物体(6)と第1の平面(7)との間にあり第1の平面と平行な第
    2の幾何学平面(8)上への投影を計算する投影計算手段(1)段を含む、請求
    項14記載のシステム。
  16. 【請求項16】 上記投影計算手段は、第1の幾何学平面(7)上の点のマ
    トリックスの各点(70nm)について、物体(6)の点(60)と上記マトリッ
    クスの上記各点とを通る夫々の直線に沿って、上記物体(6)の上記点(60)
    の第2の平面(8)上の投影を計算する手段(1)を含む、請求項15記載のシ
    ステム。
  17. 【請求項17】 上記2次元像(80nm)は夫々の実関数(fnm(Y,Z)
    )によって定義され、上記第2の計算手段は、 対応する実関数によって定義される所与の2次元像(80nm)を複素関数によ
    って定義される複素像へ変換する(E50,E51)変換手段(1)と、 複素像をオーバーサンプリングする(E52)手段(1)と、 上記オーバーサンプリングされた複素像によって光波(DIF)の回折から生
    ずる回折像の生成をシミュレートする(E53)シミュレータ手段(1)と、 参照光波(REF)を表わす複素フィールドを上記回折像(84nm)に加える
    (E54)手段(1)と、 上記所与の2次元像(80nm)に関連付けられるホログラム(90nm)を生成
    するよう上記複素フィールドと上記回折像(84nm)との和の振幅がとる値を符
    号化する(E6)手段(1)とを含む、請求項14乃至16のうちいずれか一項
    記載のシステム。
  18. 【請求項18】 上記変換手段は、 上記実関数がとる対応する値の平方根に夫々依存する振幅値を決定する(E5
    0)手段(1)と、 上記複素像の各点について振幅値及び位相値が定義されるよう上記振幅値の夫
    々と位相を関連付ける(E51)手段(1)とを含む、請求項17記載のシステ
    ム。
  19. 【請求項19】 上記シミュレータ手段は、フーリエ変換、ウォルシュ変換
    、Hankel変換、直交多項変換、アダマール変換、カルーネン−レーヴ変換
    、多解像度離散ウェーブレット変換、適応ウェーブレット変換、及び上述の変換
    のうち少なくとも2つを複合したものからなる変換のうちの少なくとも1つを計
    算する手段(1)を含む、請求項17又は18記載のシステム。
  20. 【請求項20】 上記シミュレータ手段は、2つの成分の上記オーバーサン
    プリングされた複素像に関連付けられた畳込み積を、上記2つの成分の夫々の複
    素変換の積に対して上記複素変換の逆である変換を行うことによって計算する手
    段(1)を含む、請求項19記載のシステム。
  21. 【請求項21】 上記組合せ手段(1)は、物体(6)の上記ホログラムを
    構成する1つのディジタル像(9)中で2次元像(80nm)のホログラム(90 nm )を並置する手段を含む、請求項14乃至20のうちいずれか一項記載のシス
    テム。
  22. 【請求項22】 3次元幾何学空間(O,x,y,z)中で定義される仮想
    物体(6)から3次元像を生成する方法であって、 物体(6)のホログラム(9)を生成するための請求項14乃至21のうちい
    ずれか一項によるシステムと、 物体の上記ホログラム(9)を物理的に再生する空間光変調器(2)と、 ホログラム(9)から物体(6)の3次元像を再生するために空間光変調器(
    2)を照明する光源(4)と、を含むことを特徴とするシステム。
  23. 【請求項23】 上記空間光変調器(2)は、10μmよりも小さく、望ま
    しくは1μm乃至2μmである画素ピッチを少なくとも2つの異なる方向に有す
    る液晶スクリーンを含む、請求項22記載のシステム。
  24. 【請求項24】 上記光源は、上記空間光変調器(2)を、夫々が赤色、緑
    色、及び青色(RGB)を表わす3つの光波で、順に、請求項14乃至21のう
    ちいずれか一項記載の方法によって生成され夫々が上記3つの色のうちの1つに
    対応する物体のホログラムのシーケンスの空間光変調器(2)による再生と同期
    して照明する3つの別個の光源(4a,4b,4c)を含み、それにより物体の
    3次元カラー像が再生される、請求項22又は23記載の方法。
  25. 【請求項25】 請求項14乃至21のうちいずれか一項記載のシステムは
    第1の場所にあり、空間光変調器(2)及び光源(4)は第2の場所にあり、第
    1の場所と第2の場所とは互いに遠隔である、請求項22乃至24のうちいずれ
    か一項記載のシステム。
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