JP2001524029A - イオン交換材料の電気化学的処理 - Google Patents

イオン交換材料の電気化学的処理

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Abstract

(57)【要約】 イオン交換材料を処理するための方法であって、この方法においては、(a)少なくとも2つの領域をなすイオン交換材料を、領域のうちの少なくとも1つが残りの領域からはイオン不透過性境界部を介して隔離されている状態で、かつ、各領域の少なくとも一部が電極に対して電気接続された状態で、陽極と陰極との間に配置し;(b)少なくとも2つの領域に対して水を供給し;(c)両電極間に電圧を印加することにより、陽極においては水素イオンを発生させるとともに陰極においては水酸化物イオンを発生させ、発生したこれら両イオンは、逆極性の電極へと向けて各領域を通って移動することとなり、これにより、各領域内のイオン交換材料に関連したアニオンまたはカチオンの少なくとも一部が遊離され、この遊離したアニオンまたはカチオンが逆極性の電極へと向けて各領域を通って移動することとなり;(d)(c)ステップで形成されたアニオンおよび/またはカチオンのうちで境界部に到達したものの少なくとも一部を除去する。

Description

【発明の詳細な説明】 イオン交換材料の電気化学的処理発明が属する技術分野 本発明は、概して、イオン交換材料を使用した水の処理に関するものである。 より詳細には、アニオン交換樹脂およびカチオン交換樹脂の電気化学的処理のた めの方法および装置に関するものである。発明の背景 イオン交換は、固体(しばしば、樹脂と称される)と液体との間における可逆 的なイオンの相互交換である。この場合、イオン交換材料をなす固体の構造には 、永久的な変化は起こらない。イオン交換の有用性は、イオン交換材料の使用可 能性、および、適切な再生ステップを経由しての再使用可能性にある。 高純度な水に対しては、巨大なマーケットが存在している。高純度の水は、製 薬産業、エレクトロニクス産業、および、発電産業、といったような著名な主要 ユーザーに対して、工業用途に主に使用される。 大部分の応用に対しての最終処理(仕上げステップ)においては、通常、溶解 している塩が、イオン交換材料またはイオン交換樹脂を通過させることによって 、水から除去される。(H+の形態での)カチオン交換樹脂と、(OH-の形態で の)アニオン交換樹脂と、の組合せが、カチオンとアニオンとのそれぞれを除去 するために使用される。多くの塩の除去を行うには、各樹脂タイプをそれぞれ備 えた2つのベッドを、直列で使用することができる。水性溶液が、まず最初に、 (H+の形態での)カチオン交換樹脂からなるベッドを通過したときには、溶液 内のカチオンが、カチオン交換器に採取され、等量のH+イオンが、溶液内に 放出される(よって、電気的中性は保存される)。この溶液(この場合には、酸 性溶液)は、その後、(OH-の形態での)アニオン交換樹脂からなる第2ベッ ドを通過し、溶液内のアニオンが、アニオン交換器に採取される。このとき放出 されるOH-イオンが、溶液内のH+を中和し、これにより、水が生成される。2 つのベッドを通過した後には、溶解塩は、溶液から効果的に除去されている。( 脱塩プロセスが可逆である場合には、中間アルカリ溶液を使用した対応反応が適 用されることとなる。) 多数の水精製応用においては、最終仕上げステップとしては、直列型のベッド 配置に代えて、あるいは、それに加えて、最終イオン交換樹脂からなる混合ベッ ドが、好ましい。混合ベッドの場合、カチオン樹脂およびアニオン樹脂は、近接 して混合され、カチオンとアニオンとが同時に溶液から除去されると共に、両樹 脂からH+とOH-とが瞬時に放出されて瞬時に中性化が行われ、水が生成される 。この構成であると、相互中和によるH+とOH-との損失によって化学平衡プロ セスが「引き起こされる」ことのために、水性溶液からの塩除去を非常に良好な レベルで行うことができる。 いずれの構成においても、樹脂が消費されると(すなわち、H+およびOH-の 形態での樹脂が存在しなくなったときには)、カチオンベッドおよびアニオンベ ッドは、再生されなければならない。従来の化学的再生プロセスにおいては、混 合樹脂ベッド内におけるカチオン樹脂とアニオン樹脂とを、化学的再生プロセス を行うに先立って、物理的に分離しなければならなかった。この再生は、通常、 それぞれ、酸(典型的には、H2SO4)およびアルカリ(典型的には、NaOH )による処理によって行われる。化学的プロセスにおいては、濃縮された酸や腐 食性溶液を貯蔵して取り扱う必要があるとともに、使用後には、廃棄再生溶液お よび洗浄溶液を廃棄する必要がある。これは、コスト、安全性、および、環境的 観点からは、望ましくないことである。 イオン交換樹脂の再生のために苛酷な化学的処理だけを必要としないような他 の方法が、開発されている。このような方法のいくつかは、特定のイオンが透過 できるようなメンブランと化学処理溶液とを利用する電気的イオン除去システム (電気的消イオンシステム)を使用する。たいていのメンブランは、高価であっ て、使用時に漏れを起こしたり壊れたりする。さらに、メンブランと共に樹脂を 収容するのに必要な装置は、製造および維持がコスト高である。利用可能な他の 方法は、カチオンまたはアニオンの形態の樹脂を再生するためだけに適用され、 そのため、双方の形態のイオン交換材料を再生するには、2つのシステムを必要 とする。 本発明者らは、マイルドでありかつ安価でありかつ環境的に受容可能な電気化 学的技術を使用した、イオン交換樹脂の処理方法を開発した。この方法は、再生 用化学物質を必要とすることがなく、水精製プロセスおよびイオン交換再生を、 樹脂ベッドに干渉する必要なく同一容器内で行えるという、さらなる利点を有し ている。混合ベッドシステムの場合には、このプロセスは、また、カチオン交換 樹脂とアニオン交換樹脂とを分離する必要なく混合樹脂ベッドの再生を行うこと ができるという利点を有している。発明の概要 第1の見地においては、本発明は、イオン交換材料を処理するための方法であ って、 (a)少なくとも2つの領域をなすイオン交換材料を、これら領域のうちの少な くとも1つが残りの領域からはイオン不透過性境界部を介して隔離されている状 態で、陽極と陰極との間に配置し; (b)少なくとも2つの領域に対して水を供給し; (c)両電極間に電圧を印加することにより、陽極においては水素イオンを発生 させるとともに陰極においては水酸化物イオンを発生させ、発生したこれら両イ オンは、逆極性の電極へと向けて各領域を通って移動することとなり、これによ り、各領域内のイオン交換材料に関連したアニオンまたはカチオンの少なくとも 一部が遊離され、この遊離したアニオンまたはカチオンが逆極性の電極へと向け て各領域を通って移動することとなり; (d)(c)ステップで形成されたアニオンおよび/またばカチオンのうちで境 界部に到達したものの少なくとも一部を除去する; 方法である。 両電極間に電位差を印加できるよう、2つの領域のうちの少なくとも一部が電 気接続されることは、明らかである。 2つの領域は、単一型の形態としてイオン交換材料を備えることもできるし、 また、混合型の形態としてイオン交換材料を備えることもできる。単一型の形態 としてイオン交換材料を各領域内に配置する場合には、本方法の有効な動作のた めには、カチオン交換材料を陰極に関連した領域内に配置し、アニオン交換材料 を陽極に関連した領域内に配置するの近傍に配置し、カチオン交換材料を備えた 前記領域を、前記陰極の近傍に配置する。双方の領域内に混合型の形態のアニオ ンおよびカチオン交換材料を配置する構成の場合には、イオン交換材料が十分に 処理されることを確保するために、好ましくは、両電極の極性を反転させた上で 、各領域内の材料のうちの初期的には処理されなかった部分に対して、イオン遊 離を起こさせるような電圧を印加する。 本発明の第1の見地における好ましい実施形態においては、両領域内における イオン交換材料の電気化学的再生が、同時的に引き起こされる。 イオン交換材料に関連したアニオンおよびカチオンであって、本方法によって 除去されるアニオンおよびカチオンは、好ましくは、塩である。ある形態におい ては、これら塩は、イオン交換材料の再生を行うために本方法を行う前に、水の イオン除去処理時にイオン交換材料上に集積されていた塩である。 境界部は、電界の影響によるイオン移動時に、境界部に到達したイオンおよび 水を除去し得るものであればあるいは洗い流し得るものであれば、任意の形態の ものとすることができる。適切な形態としては、イオン非選択性メンブラン、フ リット、多孔質スペーサ、イオン交換材料からなる2つの領域を物理的に隔離す ることによって形成されたキャビティ、不活性材料、バルブ構成、および、2つ の領域を隔離する物理的境界部、とすることができる。ただし、これらに限定さ れるわけではない。2つの領域を隔離する物理的境界部は、また、適切な境界を 形成することができる。好ましくは、境界部は、境界部からのイオンおよび水の 除去を可能とするバルブを備えたポリプロピレンフリットである。 好ましくは、(c)ステップで形成されたカチオンおよび/またはアニオンを 、境界部を通る前に取り出し、イオン交換材料からなる他の領域へと流入させる 。 ある好ましい形態においては、(b)ステップは、処理されるべき水内に溶解 した塩を除去するための手段として、使用される。被処理水中に溶解しているす べての塩をイオン交換材料に結合させるよう、1つまたは複数の領域は、被処理 水によって洗浄される。水処理プロセスが完了し、イオン交換材料を再生する際 には、ステップ(c)およびステップ(d)が行われる。水処理プロセスのこの 形態の格別の利点は、イオン交換材料を、インサイチュで(そのままの状態で、 取り出す必要なく)再生できることである。 陽極は、好ましくは、白金コーティングされたチタンから形成され、一方、陰 極は、白金コーティングされたチタンまたはステンレス鋼から形成することがで きる。しかしながら、いずれの電極も、任意の適切な材料から形成し得ることは 、明らかである。 ステップ(d)は、境界部およびその周囲領域からイオンおよび水を除去し得 るような、任意の適切な手段によって行うことができる。例えば、1つの適切な 手段は、境界部の水洗手段である。しかしながら、任意の適切な手段が適用可能 であることは、明らかである。 第2の見地においては、本発明は、電気化学セルに関するものであって、 (a)陽極および陰極と; (b)イオン交換材料を収容し得るよう構成されているとともに、両電極間に配 置された、少なくとも2つの領域と; (c)少なくとも2つの領域を隔離するためのイオン不透過性境界部と; (d)少なくとも2つの領域に対して水を供給するための水供給手段と; (e)付加的に、両電極間に電圧を印加するための電圧印加手段と; (f)境界部において、イオン、塩、および、水を除去するための除去手段と; を具備してなり、 使用時には、両電極間に電圧を印加することにより、陽極においては水素イオ ンを発生させるとともに陰極においては水酸化物イオンを発生させ、発生したこ れら両イオンは、逆極性の電極へと向けて各領域を通って移動することとなり、 これにより、各領域内の前記イオン交換材料に関連したアニオンまたはカチオン の少なくとも一部が遊離され、この遊離したアニオンまたはカチオンが逆極性の 電極へと向けて各領域を通って移動することとなり、 これらアニオンおよび/またはカチオンのうちで境界部に到達したものの少なく とも一部を、除去手段によって除去する、セルである。 このような電気化学セルは、本発明の第1の見地による方法を実行するのに特 に好適である。このセルは、溶解している塩を除去することによって水を精製す るために使用することができ、かつ、各領域内に配置されたイオン交換材料を再 生するために使用することができる。 陽極は、好ましくは、白金コーティングされたチタンから形成され、一方、陰 極は、白金コーティングされたチタンまたはステンレス鋼から形成することがで きる。しかしながら、いずれの電極も、任意の適切な材料から形成し得ることは 、明らかである。 両電極間に電位差を印加できるよう、2つの領域のうちの少なくとも一部が電 気接続されることは、明らかである。 セルの好ましい形態においては、境界部は、2つの電極からほぼ等距離のとこ ろに配置され、各領域は、実質的に同じ容積とされている、あるいは、収容して いるイオン交換材料の量がほぼ同じとされている。 電圧を印加するための手段は、任意の適切な電源とすることができる。印加さ れる電圧値は、イオン交換材料のタイプおよび量に依存する。典型的には、適切 な強力イオン交換剤に対して、適切な電流が、適切な時間にわたって通電される 。これにより、完全に消費された(涸渇した)イオン交換材料を、実質的に完全 に再生することができる。これら特定の電流値および通電時間は、材料の種類、 涸渇度合い、体積、に依存して適切に決定されることは、明らかである。 第3の見地においては、本発明は、本発明の第2の見地によるセルを使用して 、イオン交換材料の再生を行う。 第4の見地においては、本発明は、本発明の第2の見地によるセルを使用して 、水処理を行って、溶解している塩をその水から除去する。 従来技術とは違って、本発明は、操作のために、アニオン選択性メンブランお よびカチオン選択性メンブランを必要とはしない。そうではなく、イオン交換材 料からなる領域すなわちベッドが、望ましくないイオンの移動に対する障壁とし て使用される。イオン選択性メンブランを使用しなくても良くなったことは、従 来技術に対しての格別の利点であり、これにより、より単純でかつより頑丈でか つより安価なシステムがもたらされる。 明細書全般にわたって、特に断らない限り、「備える」という用語は、言及し た部材を一体としてまたは別体として、あるいは、言及した部材グループを一体 としてまたは別体として、含むことを意味しており、かつ、他の部材をまたは他 の部材グループを除外することを意図しているわけではない、ものとして解釈さ れるべきである。 本発明のより明確な理解のために、以下、添付図面を参照して好ましい実施形 態について説明する。図面の簡単な説明 図1は、本発明による電気化学セルのある実施形態を概略的に示す図である。 図2は、本発明による電気化学セルの他の実施形態を概略的に示す図である。 図3aおよび図3bは、図1の電気化学セルの動作を概略的に示す図である。 図4a〜図4cは、図2の電気化学セルの動作を概略的に示す図である。 図5は、イオン交換樹脂の再生の時間依存性を、濃度の観点から示すグラフで ある。 図6は、イオン交換樹脂の再生の時間依存性を、40mAという特定の電流密 度について示すグラフである。 図7は、イオン交換樹脂の再生のクーロン効率を、電流密度をパラメータとし て示すグラフである。 図8は、本発明による電気化学セルのさらに他の実施形態を概略的に示す図で ある。実施形態の説明 図1には、カチオン交換樹脂およびアニオン交換樹脂からなる一対の隔離領域 すなわちベッドに対して、本発明によるイオン交換材料再生方法の一般原理が、 概略的に示されている。アニオン交換樹脂からなるベッド5、および、カチオン 交換樹脂からなるベッド6は、陽極7と陰極8との間に配置されている。水は、 入力ポート1,2を通してベッド5,6に対して供給され、そして、出力ポート 3を通して抽出される。陽極7と陰極8との間に適切な電圧が印加されたときに は、2つの電極7,8の近傍に位置した水に関して、次のような電気化学的プロ セスが起こる。 酸化(陽極にて) 2H2O → O2+4H++4e 還元(陰極にて) 2H2O+2e → H2+2OH- 全体としての電気化学反応 6H2O → 2H2+O2+4H++4OH- 正味の結果としては、水が水素と酸素とに分離され、さらに、陽極7において H+イオンが生成され、陰極8においてOH-イオンが生成される。通過する各電 子に対しては、1つの等価なH+と1つの等価なOH-とが生成される。生成され たイオンは、その後、セル内のイオン交換樹脂に関連したカチオンおよびアニオ ン(塩)に対して、イオン交換を受ける。交換されたカチオンおよびアニオン( 塩)は、電位差の影響を受けて移動し、境界9のところにおいて出くわす。異な る構成においては、境界9は、多孔質のスペーサ、2つの樹脂ベッドの物理的隔 離によって形成されたキャビティ、あるいは、ある種のスペーサ材料(例えば、 イオン交換樹脂、または、不活性材料)から形成された中間境界とすることがで きる。あるいは、境界9は、単に、2つの樹脂ベッドの間の境界をなすことがで きる。カチオンとアニオンとは、この境界領域において出くわし、何らかの手段 によって、液体流(水性溶液または他の溶液)に運ばれてセルから排出される。 このシステムは、樹脂ベッドに干渉することなくすなわち樹脂をセルから取り 出す必要なく、水性溶液の脱塩(動作モード)とイオン交換樹脂の再生との双方 を行い得るように構成することができる。 混合ベッドタイプ(カチオンタイプとアニオンタイプの組合せ)のイオン交換 樹脂も含めた広範なデバイスの再生を行い得るような、同様のシステムが要望さ れる。そのような全体構成が、図2に示されている。この場合には、再生は、2 段階で進行する。再生の第1段階においては、システムは、図2に示すようにし て動作し、第2段階においては、両電極の極性が互いに逆転(反転)される。プ ロセスについて、以下、図3(デュアルベッドシステム)および図4(混合ベッ ドシステム)を参照して説明する。双方の図において、2つのイオン交換樹脂は 、それぞれ以下のような形態で示されている。すなわち、 Aは、「消費された」形態でのアニオン交換樹脂を示し、 OHは、「再生された」形態でのアニオン交換樹脂を示し、 Cは、「消費された」形態でのカチオン交換樹脂を示し、 Hは、「再生された」形態でのカチオン交換樹脂を示している。 図3aは、互いに隔離された一対の樹脂ベッドを示しており、左側の隔室内に は、アニオン交換樹脂6が収容されており、右側の隔室内には、カチオン交換樹 脂5が収容されている。双方のベッド5,6は、完全に消費され尽くした(枯渇 した)状態で示されている。すなわち、カチオン交換樹脂には、実質的にH+が 存在していない状態、および、アニオン交換樹脂には、実質的にOH-が存在し ていない状態、が示されている。完全に消費された状態が例示されているだけで はあるけれども、樹脂は、部分的に消費された状態であっても良くまた完全に消 費された状態であっても良いこと、また、再生を部分的に行っても良くまた完全 に行っても良いことは、明らかである。 図3bに示すように、2つの電極11,12間に適切な電位差が印加されたと きには、図示左側の電極11(陰極、「−」で示されている)においてはOH- が生成され、かつ、図示右側の電極12(陽極、「+」で示されている)におい てはH+が生成される。電界の影響によって、これら両イオンは、それぞれの電 極から離れる向きに、樹脂ベッドを挿通して、移動する。OH-イオンが左側の 隔室内を移動するときには、このOH-イオンは、アニオン交換樹脂に関連した アニオンと交換する。そのため、アニオン交換樹脂ば、OH-の形態へと変換さ れる。解放されたアニオンは、陽極12に向けて、余剰の(過剰の)OH-と一 緒に移動する。H+イオンが右側の隔室内を移動するときには、このH+イオンは 、カチオン交換樹脂に関連したカチオンと交換する。そのため、カチオン交換樹 脂は、H+の形態へと変換される。解放されたカチオンは、陰極11に向けて、 余剰の(過剰の)H+と一緒に移動する。カチオンとアニオンとは、境界9にお いて出くわし、存在している等量のH+とOH-とが互いに中性化して、水を形成 する。残りのイオン種(塩)は、出力ポート3を通して排出することができる。 この排出を補助するために、入力ポート1,2を通して、生成されるH+、OH- 各1モルに対して水1.5モルといったように、少なくとも最小限の水流が確保 されていることが好ましい。 図4aは、混合ベッドに関連した構成を示している。この場合には、左側と右 側との双方の隔室内に、アニオン交換樹脂とカチオン交換樹脂との混合体が充填 されている。双方のベッドは、完全に消費され尽くした(枯渇した)状態で示さ れている。すなわち、カチオン交換樹脂にH+が存在していない状態、および、 アニオン交換樹脂にOH-が存在していない状態、が示されている。完全に消費 された状態が例示されているけれども、樹脂は、部分的に消費された状態であっ ても良くまた完全に消費された状態であっても良いこと、また、再生を部分的に 行っても良くまた完全に行っても良いことは、明らかである。 図4bに示すように、2つの電極11,12間に適切な電位差が印加されたと きには、図示左側の電極11(陰極、「−」で示されている)においてはOH- が生成され、かつ、図示右側の電極12(陽極、「+」で示されている)におい てはH+が生成される。電界の影響によって、これら両イオンは、それぞれの電 極から離れる向きに、樹脂ベッドを挿通して、移動する。OH-イオンが左側の 隔室内を移動するときには、このOH-イオンは、アニオン交換樹脂に関連した アニオンと交換する。そのため、アニオン交換樹脂は、OH-の形態へと変換さ れる。解放されたアニオンは、陽極12に向けて、余剰の(過剰の)OH-と一 緒に移動する。このアニオンは、この隔室内のカチオン交換樹脂の状態に関して は、何の影響をも、もたらさない。H+イオンが右側の隔室内を移動するときに は、このH+イオンは、カチオン交換樹脂に関連したカチオンと交換する。その ため、カチオン交換樹脂は、H+の形態へと変換される。解放されたカチオンは 、陰極11に向けて、余剰の(過剰の)H+と一緒に移動する。このカチオンは 、この隔室内のアニオン交換樹脂の状態に関しては、何の影響をも、もたらさな い。それぞれ左側の隔室内および右側の隔室内を移動するアニオンおよびカチオ ンは、境界9において出くわし、存在している等量のH+とOH-とが互いに中性 化して、水を形成する。残りのイオン種は、出力ポート3を通して排出すること ができる。この排出を補助するために、入力ポート1,2を通して、生成される H+、OH-各1モルに対して水1.5モルといったように、少なくとも最小限の 水流が確保されていることが好ましい。 図4bにおける左側の隔室内のアニオン交換樹脂、および、図4bにおける右 側の隔室内のカチオン交換樹脂は、それぞれ、OH-の形態およびH+の形態へと 既に変換されている。この状況から電流を流すと、等量のH+とOH-とが生成さ れ、これら両イオンが樹脂ベッドを挿通してそれぞれ移動し、これら両イオンが 出会った場所で互いに中性化して水を生成する。この時点で、2つの電極の極性 が反転される、図4cに示すように、左側の電極11および右側の電極12にお いて、それぞれ、H+およびOH-が生成される。 上述したのと同様にして、両イオンは、セルの中央部に向けて移動し、左側の 隔室および右側の隔室内におけるそれぞれカチオン交換樹脂およびアニオン交換 樹脂に関連したそれぞれカチオンおよびアニオンと交換することがてきる。右側 の隔室および左側の隔室を移動するそれぞれアニオンおよびカチオンは、境界9 において出くわし、存在している等量のH+とOH-とが互いに中性化して、水を 形成する。残りのイオン種は、出力ポート3を通して排出される。この排出を補 助するために、入力ポート1,2を通して、生成されるH+、OH-各1モルに対 して水1.5モルといったように、少なくとも最小限の水流が確保されているこ とが好ましい。 実験例 以下の実験例は、図1に示す特徴点を備えた円筒形電気化学セルを参照してい る。このセル内の境界は、多孔質ポリプロピレンのフリット(frit)とされた。 右側の隔室および左側の隔室には、それぞれ、アンバーライト(Amberlite)I RA−420(登録商標)強力アニオン交換樹脂、および、アンバーライト1R −120(登録商標)強力カチオン交換樹脂が充填された。これら樹脂は、例示 のために使用されているだけであって、本発明は、特定のイオン交換樹脂または イオン交換材料だけに制限されるものではない。各隔室内の樹脂のイオン交換能 力は、−17ミリモルである。両樹脂は、標準的な化学手法によって、それぞれ Cl-およびNa+の形態へと変換された。そして、残留塩を除去するために脱イ オン水でもって全体的に洗浄された。電極7,8は、チタンメッシュ(直径6c m)に対して白金がコーティングされたものとされた。両電極を樹脂に対して緊 密に接触させ、シールユニットを形成するよう、一対の端部プレートをセルに対 して固定した。高純度脱イオン水がポンピングされ、入力ポート1,2から出力 ポート3に至る水流が確保された。定電流源を使用することにより、白金被覆チ タンメッシュ電極どうしの間に、定電流が通電された。ポート1,2を通してセ ル内へと水がポンピングされ、ポート3からの排出物が収集された。排出溶掖の 、pH、電導度、および、Na+のイオン濃度が観測され、電流および電圧が記 録された。異なる3つの電流密度に対しての結果が、図5に示されている。この グラフは、時間の関数として、ポート3を通して収集されたNa+イオンの累積 モル数を示している。 図6は、通電量が40mAの場合の、ポート3を通して収集されたNa+イオ ンおよびCl-イオンの累積モル数を、時間の関数として示している。図7は、 セルの動作の電気化学的効率を示している。各1モルの電子に対して、1モルの H+と1モルのOH-とが生成される。各1モルの電子が、1モルのカチオン交換 樹脂の再生と1モルのアニオン交換樹脂の再生とをもたらしたならば、セルの電 気化学的効率は、100%となる。図7においては、カチオン交換樹脂変換の全 体的クーロン効率(単位:パーセント)を、セル内の既に再生されたカチオン交 換樹脂の割合(単位:パーセント)の関数として、示している。 図8は、2つの樹脂ベッドの間の境界が、T型バルブ13によって形成されて いるような、本発明の好ましい実施形態を示している。この場合、T型バルブ1 3のところにおいては、バルブ内の液体流通路18は、実質的に、アニオン交換 樹脂とカチオン交換樹脂とによって充填されている。この場合のアニオン交換樹 脂およびカチオン交換樹脂は、混合状態とすることもできるし、隔離状態(非混 合状態)とすることもできる。樹脂再生モード(図8a)においては、バルブ1 3は、バルブ13の通路18を通しての各流通端が、樹脂ベッドのそれぞれに対 して連通されており、かつ、バルブに対して直交する流通路が、カチオンおよび /またはアニオンと水とが流通することのできるポートに対して連通しているよ うに、切り換えられる。システムが、水の精製を行うために使用される場合(図 8b)には、バルブ13は、樹脂ベッドに対しては連通されない。これにより、 水精製サイクル時に2つの樹脂ベッド間において望ましくない態様で液体が流通 してしまうことが、防止される。図8に示す構成においては、樹脂は、対向式に 再生される(すなわち、水精製サイクル時における2つの樹脂ベッドにおける水 およびイオンの流れとは、逆向きの流れで再生される)。精製モード(図8b) においては、水は、ベッド5の底部に設けられたさらなる入力ポート16を通し て供給され、一旦、ポート15を通して取り出された後、ポート17を通して他 方のベッド6を通過する。精製された水は、ポート14から取り出される。セル が再生モードで使用されるとき(図8a)には、ポート16,17は、閉塞され る。図8の構成においては、樹脂は、対向式に再生される(すなわち、精製サイ クルにおいては、水およびイオンの流れは、樹脂ベッドを通ってある一方向とさ れ、再生モードにおいては、水およびイオンの流れは、樹脂ベッドを通って逆方 向とされる)。 上記説明においては、セルは、円筒形とされている。本発明による好結果は、 この円筒形という特定の形状に依存するものでも制限されるものでもない。同様 に、セルのサイズも、制限要因ではない。例えば、同様の効率は、約5倍の容量 の円筒形セルにおいても得られている。さらに、同様の効率は、直線状円筒形に 代えてU字形チューブ構成としたセルであって約10倍の容量としたセルにおい ても得られている。また、同様の効率は、ポリプロピレンのフリットを、2つの 樹脂ベッドを隔離状態に保持する一対のナイロンメッシュで代替したセル(すな わち、キャビティが、単に液体で充填されている)においても得られている。セ ルを流通させる際の水の流速、および、電流値は、電気化学的効率を悪くするこ となく、変化させることができた。 上述のシステムは、手動で動作する。しかしながら、適切なセンサおよび制御 システムを使用することにより、システムの動作を自動化し得ることは、自明で ある。そのような構成の例は、バルブアクチュエータおよびマイクロプロセッサ 制御回路を備えた、出力水の純度を測定するための、電導度セルである。 本発明の精神および範囲を逸脱することなく、特定の実施形態として例示され た本発明に対して、様々な変形および/または修正を加え得ることは、当業者に は自明であろう。したがって、いくつかの実施形態は、本発明を制限するもので はなく、単なる例示として捉えられるべきものである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,ML,MR, NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,KE,L S,MW,SD,SZ,UG,ZW),EA(AM,AZ ,BY,KG,KZ,MD,RU,TJ,TM),AL ,AM,AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BR, BY,CA,CH,CN,CU,CZ,DE,DK,E E,ES,FI,GB,GE,GH,GM,GW,HU ,ID,IL,IS,JP,KE,KG,KP,KR, KZ,LC,LK,LR,LS,LT,LU,LV,M D,MG,MK,MN,MW,MX,NO,NZ,PL ,PT,RO,RU,SD,SE,SG,SI,SK, SL,TJ,TM,TR,TT,UA,UG,US,U Z,VN,YU,ZW (72)発明者 オスヴェイス,ピーター オーストラリア国 ヴィクトリア 3141 サウス ヤラ マーフィー ストリート 21/30

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.イオン交換材料を処理するための方法であって、 (a)少なくとも2つの領域をなすイオン交換材料を、前記領域のうちの少なく とも1つが残りの領域からはイオン不透過性境界部を介して隔離されている状態 で、陽極と陰極との間に配置し; (b)前記少なくとも2つの領域に対して水を供給し; (c)前記両電極間に電圧を印加することにより、前記陽極においては水素イオ ンを発生させるとともに前記陰極においては水酸化物イオンを発生させ、発生し たこれら両イオンは、逆極性の電極へと向けて前記各領域を通って移動すること となり、これにより、前記各領域内の前記イオン交換材料に関連したアニオンま たはカチオンの少なくとも一部が遊離され、この遊離したアニオンまたはカチオ ンが逆極性の電極へと向けて前記各領域を通って移動することとなり; (d)前記(c)ステップで形成されたアニオンおよび/またはカチオンのうち で前記境界部に到達したものの少なくとも一部を除去する; ことを特徴とする方法。 2.請求項1記載の方法において、 一方の前記領域を、アニオン交換材料を備えたものとし、他方の前記領域を、 カチオン交換材料を備えたものとすることを特徴とする方法。 3.請求項2記載の方法において、 アニオン交換材料を備えた前記領域を、前記陽極の近傍に配置し、カチオン交 換材料を備えた前記領域を、前記陰極の近傍に配置することを特徴とする方法。 4.請求項1記載の方法において、 前記少なくとも2つの領域を、アニオン交換材料とカチオン交換材料との混合 体を備えたものとすることを特徴とする方法。 5.請求項4記載の方法において、 所定時間にわたって、前記電圧を印加し、 その後、前記両電極の極性を反転させた上で第2電圧を印加することを特徴と する方法。 6.請求項1〜5のいずれかに記載の方法において、 前記少なくとも2つの領域内における前記イオン交換材料の電気化学的再生を 同時的に引き起こすことを特徴とする方法。 7.請求項1〜6のいずれかに記載の方法において、 前記イオン交換材料に関連した前記アニオンおよび前記カチオンが、水のイオ ン除去処理時に前記イオン交換材料上に集積された塩であることを特徴とする方 法。 8.請求項1〜7のいずれかに記載の方法において、 前記イオン不透過性境界部を、イオン非選択性メンブラン、フリット、多孔質 スペーサ、前記イオン交換材料がなす前記2つの領域を物理的に隔離することに よって形成されたキャビティ、不活性材料、バルブデバイス、および、2つの領 域を隔離する物理的境界部、からなるグループの中から選択することを特徴とす る方法。 9.請求項8記載の方法において、 前記境界部を、該境界部からの前記イオンおよび水の除去を可能とするバルブ を備えたポリプロピレンフリットとすることを特徴とする方法。 10.請求項1〜9のいずれかに記載の方法において、 前記(c)ステップで形成された前記カチオンおよび/またはアニオン、およ び、水を、前記境界部を通す前に取り出し、イオン交換材料からなる他の領域へ と流入させることを特徴とする方法。 11.請求項1〜10のいずれかに記載の方法において、 前記(c)ステップおよび前記(d)ステップを行うよりも前に水内に溶解し た塩を除去するための手段として、前記(b)ステップを使用することを特徴と する方法。 12.請求項1〜11のいずれかに記載の方法において、 前記ステップ(d)が、前記境界部の水洗操作であることを特徴とする方法。 13.電気化学セルであって、 (a)陽極および陰極と; (b)イオン交換材料を収容し得るよう構成されているとともに、前記両電極間 に配置された、少なくとも2つの領域と; (c)前記少なくとも2つの領域を隔離するためのイオン不透過性境界部と; (d)前記少なくとも2つの領域に対して水を供給するための水供給手段と; (e)前記両電極間に電圧を印加するための電圧印加手段と; (f)前記境界部において、イオン、塩、および、水を除去するための除去手段 と; を具備してなり、 使用時には、前記両電極間に電圧を印加することにより、前記陽極においては 水素イオンを発生させるとともに前記陰極においては水酸化物イオンを発生させ 、発生したこれら両イオンは、逆極性の電極へと向けて前記各領域を通って移動 することとなり、これにより、前記各領域内の前記イオン交換材料に関連したア ニオンまたはカチオンの少なくとも一部が遊離され、この遊離したアニオンまた はカチオンが逆極性の電極へと向けて前記各領域を通って移動することとなり、 これらアニオンおよび/またはカチオンのうちで前記境界部に到達したものの少 なくとも一部を、前記除去手段によって除去する、ことを特徴とするセル。 14.請求項13記載のセルにおいて、 前記陽極が、白金コーティングされたチタンから形成されており、前記陰極が 、白金コーティングされたチタンまたはステンレス鋼から形成されていることを 特徴とするセル。 15.請求項13または14記載のセルにおいて、 一方の前記領域が、アニオン交換材料を備え、他方の前記領域が、カチオン交 換材料を備えていることを特徴とするセル。 16.請求項15記載のセルにおいて、 アニオン交換材料を備えた前記領域が、前記陽極の近傍に配置され、カチオン 交換材料を備えた前記領域が、前記陰極の近傍に配置されていることを特徴とす るセル。 17.請求項13または14記載のセルにおいて、 前記少なくとも2つの領域が、アニオン交換材料とカチオン交換材料との混合 体を備えていることを特徴とするセル。 18.請求項13〜17のいずれかに記載のセルにおいて、 前記イオン不透過性境界部が、イオン非選択性メンブラン、フリット、多孔質 スペーサ、前記イオン交換材料がなす前記2つの領域を物理的に隔離することに よって形成されたキャビティ、不活性材料、バルブデバイス、および、2つの領 域を隔離する物理的境界部、からなるグループの中から選択されていることを特 徴とするセル。 19.請求項18記載のセルにおいて、 前記境界部が、該境界部からの前記イオンおよび水の除去を可能とするバルブ を備えたポリプロピレンフリットであることを特徴とするセル。 20.請求項13〜19のいずれかに記載のセルにおいて、 前記除去手段が、前記境界部を水洗するための手段であることを特徴とするセ ル。
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