JP2001523481A - 組換えhyo肺炎マイコプラズマワクチン - Google Patents

組換えhyo肺炎マイコプラズマワクチン

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JP2001523481A JP2000521865A JP2000521865A JP2001523481A JP 2001523481 A JP2001523481 A JP 2001523481A JP 2000521865 A JP2000521865 A JP 2000521865A JP 2000521865 A JP2000521865 A JP 2000521865A JP 2001523481 A JP2001523481 A JP 2001523481A
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ツンダ スー
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Abstract

(57)【要約】 組み替えDNAまたは合成手段によって得られたマイコプラズマhyo肺炎蛋白、前記蛋白をコーディングするDNAシーケンス、前記DNAシーケンスを含む発現ベクターおよび前記変換ホスト、前記蛋白に基づくワクチン、前記DNAシーケンスに基づくワクチン、前記ワクチンを使い地方病性肺炎を防止するためにブタを処置する方法、ブタの群の中のMhyo感染の存在を検出するための前記蛋白またはそれに対し生じる抗体に基づく診断テスト。

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 本願は、米国仮特許出願第06/066,565号(1997年11月26日
出願、参考のため本願に添付)による利益を請求する。 【0002】 (技術分野) 本発明は、hyo肺炎マイコプラズマ(Mycoplasma hyopneumoniae(M.hyopneumo
niae またはMhyo)に関し、より詳細には抗原性Mhyoタンパク質に関する。さら に詳細には、本発明は、地方病(流行性:enzootic)肺炎、特にブタの地方病性
肺炎に関する。 【0003】 (背景技術) ブタの地方病性肺炎は、マイコプラズマ肺炎とも呼ばれ、Mhyoを原因とする。
この疾病は、慢性の非致死疾患であり、あらゆる年齢のブタを対象とする。感染
したブタには咳や発熱という軽い症状が見られるだけだが、飼料効率(feed eff
iciency)が下がって、体重増加が悪くなるため、重大な経済的衝撃が生じる。 地方病性肺炎は、感染したブタの肺から排出された有機体が空気中を搬送されて
、鼻腔経路でブタからブタへと感染する。Mhyoによる一次感染が、他のマイクロ
プラズマ種(Mycoplasma hyorbinis及びMycoplasma flocculare)ならびに他の 細菌病原体による二次感染を引き起こす可能性がある。 【0004】 Mhyoは、自由な生体生存が可能な小さな原核生物微生物であるが、外生ステリ
ン及び脂肪酸を絶対要件とするために、真核細胞に関連して発見されることが多
い。これらの要件により、一般的に、血清を含む媒体中での発育を必要とする。
Mhyoは、細胞壁を欠き、細胞膜により結合されている。Mhyoのゲノムは、長さが
約1,000,000の塩基対である。 【0005】 宿主細胞(ホストセル)表面に対するマイコプラズマの物理的関係が、地方病
性肺炎の発生及び持続性の基礎的要因となる。Mhyoは、ブタの気道に感染し、気
管、気管支、及び細気管支に定着する。マイコプラズマは、気道に並ぶ(lining
)繊毛の運動(beating)を停止させる繊毛静止(ciliostatic)因子を生成する 。この結果、繊毛が退化し(degenerate)、ブタは二次的病原体に感染しやすく
なる。感染した動物には、紫からグレーの硬化領域(areas of consolidation) という特徴的な病変が見られる。屠殺動物の調査により、ブタの30%から80
%に病変が見られた。13州における37群の調査結果により、群中の99%の
ブタに地方病性肺炎に特徴的な肺炎の病変が観察された。したがって、有効な予
防及び治療手段に対する要望が高まっている。 【0006】 チアムリン(tiamulin)、トリメトプリム、テトラサイクリン及びサイコマイ
シンなどの抗生物質もある程度の効果はあるが、これらは高価であるとともに、
長期間の使用が必要である。さらに、抗生物質によって、Mhyoの伝染または再感
染を効果的に排除できるという結果は得られていない。病原体不在の群を維持す
ることによる予防が可能な場合もあるが、Mhyoが再導入されることもしばしばあ
る。ブタの肺炎による経済的な影響が重大であるため、抗Mhyoワクチン、及び感
染の有無を示す診断テスト方法が求められている。血清を含む媒体中で発育した
マイコプラズマ有機体の製剤(プレパレーション:preparations)を含むワクチ
ンが市販されているが、このようなワクチンは高額であるとともに、免疫物質中
に存在する血清成分によって起こる副作用についての問題が提起されている。ワ
クチン提供の他の試みはいまだ成功せず、よってこの疾患は依然蔓延した状態で
ある。 【0007】 したがって、ブタにおけるマイコプラズマ感染に抗するワクチン、及びこれを
コスト効率よく製造する方法が求められている。さらに、ブタの群中におけるブ
タのマイコプラズマ感染の有無を検出する診断テストが求められている。 【0008】 (発明の開示) 本発明は、組換えまたは合成手段により調製した、精製又は単離型hyo肺炎マ イコプラズマタンパク質P102、及びP102の一部であり、ブタに投与され
ることにより、Mhyoに結合する抗体の生成を誘発するポリペプチド又はペプチド
を供給する。好ましいP102及びポリペプチドは、図1に示されるアミノ酸配
列(シーケンス)、又はかかる配列(シーケンス)の断片(フラグメント)を有
する。 【0009】 さらに、本発明は、P102及び上記ポリペプチドの調製に有用な組換えDN
A分子を提供する。好ましい組換えDNA分子は、図2に示される配列から選択
されたDNA配列、図1及び図5に示されるアミノ酸配列をコード化するDNA
配列、これらのDNA配列のいずれかに交雑(ハイブリダイズ)し、MhyoP10
2の遺伝暗号(コード)を指定するDNA配列、上述のDNA配列のいずれかに
よりコード化されたMhyoの抗体の遺伝暗号(コード)を指定するDNA配列、及
び上記DNA配列に対する遺伝暗号(ジェネティックコード:genetic code)の
結果として退化した、かつMhyoの抗体の暗号指定するDNA配列によって特徴づ
けられる。本発明によるタンパク質及びDNA配列を含む発現ベクタ及び宿主細
胞がさらに提供される。 【0010】 さらに、本発明は、精製した後に単離された、本発明によるDNA配列を含む
P102、ポリペプチド又は発現ベクタを、抗体形成を誘発するのに十分な量、
(例えば注射により)ブタに投与することにより、Mhyo感染に対してブタを免疫
化するためのワクチンを含む。また、ブタの群のMhyo感染を検査するために、P
102、本発明のポリペプチド、又はこれらに抗して生じた抗体に基づく診断検
査が提供される。 【0011】 本発明のさらなる効果及び特徴については、本発明の好ましい実施形態を例示
する下記の詳細な説明、図面及び実施例により明らかである。 【0012】 (発明を実施するための最良の形態) 現在好ましいとされる本発明の実施形態を詳細に説明し、図面及び以下の実施
例と共に本発明の原理を説明する。これらの実施形態は、当業者が本発明を実施
できる程度に十分詳細に記載されている。なお、これ以外の実施形態を使用する
ことも可能であり、本発明の範囲を逸脱することなく、構造的及び化学的な変更
が可能である。 【0013】 本願においては、以下の略語を使用する。aaはアミノ酸、Abは抗体、bp
は塩基対、CHEFはクランプホモジナス(同質、同相)電界(clamped homoge
nous electric field)、H.はヘモフィルス(Haemophilus)、kbはキロベー
ス、Knはカナマイシン、LBはルリア−ベルトーニ媒体(Luria-Bertoni medi
a)、M.はマイコプラズマ、mAbは単クローンAb、ORFは転写解読枠( オープン・リーディング・フレーム:open reading frame)、PCRはポリメラ
ーゼ連鎖反応、Rは耐性の/耐性(resistant/resistance)、Tnはトランスポ ゾン(transposon(s))、::は新規接合(novel junction)(溶融または挿入 )である。アミノ酸の1文字及び3文字表記(designation)を以下の表1に示 す。 【0014】 【表1】 【0015】 以下の記載で用いる「タンパク質」という用語は、予備(プレパラティブ:pr
eparative)クロマトグラフィ、免疫性分離、または金属キレートカラム(metal
chelete column)の通過などの従来の手段により、他のタンパク質、バクテリ ア全体、及び細胞物質から分離、単離又は精製された、微生物により発現したタ
ンパク質を意味する。また、以下の記載において用いられる「変異体(mutant)
」という用語は、少数の修正(モディフィケーション:modification)又は保守
的な変更(conservative variations)のために、その配列が、本来のMhyoP1 02と実質的に同等の機能を有するタンパク質となるようなアミノ酸またはDN
A配列を指す。 【0016】 「保守的な変更(conservative variations)」とは、生物学的に類似する別 の残基によるアミノ酸残基の置換、又は同じ結果を得るためのDNA配列中のヌ
クレオチドの置換を意味する。保守的変更の例として、イソロイシン、バリン、
ロイシン、またはメチオニンなどの1疎水性残基による別の残基の置換、または
アルギニンによるリシンの置換、グルタミン酸によるアスパラギン酸の置換また
はグルタミンによるアスパラギンの置換など、1極性残基(polar residue)に よる別の残基の置換などが含まれる。さらに、「保守的変更」には、置換された
ポリペプチドに対して生じた抗体が、置換されていないポリペプチドとも免疫反
応を起こすとして、置換されていない親アミノ酸の代用としての置換されたアミ
ノ酸の使用を含む。 【0017】 本発明は、単離、精製、組換えの少なくともいずれかの形態におけるhyo肺炎 マイコプラズマタンパク質P102、及びブタに用いるワクチン又は診断手段と
してのP102又はその断片の使用に関する。P102は、本願発明者により、
毒性の攻撃(virulent challenge)に抗して保護されたブタに免疫反応を引き起
こすことが示されたもので、本願の発明者により単離され、特徴づけられ、命名
された。さらに、本発明には、組換えP102に対応するDNA配列およびかか
る配列を含む発現ベクタ及び宿主が含まれる。単離、精製、組換えの少なくとも
いずれかによるP102を含むワクチン、Mhyo感染に抗してブタを免疫化するた
めの、P102をコード化するDNA配列、及びブタの群の感染の検査に役立つ
P102に基づく診断ツールがさらに提供される。 【0018】 本発明によるP102を生成するためのスタート物質として、任意のMhyo細胞
株(strain)を使用できる。適当なMhyo細胞株は、アメリカンタイプカルチャー
コレクション(ATCC:ヴァージニア州マナッサス)及びNRRLカルチャー
コレクション(農業調査サービス、米国農務省、イリノイ州ピオリア)などの寄
託機関を含む種々の供給元から入手できる。ATCCだけでも6つのMhyo株を販
売している。疾病の広範囲にわたる分布に鑑み、罹病動物の肺の分泌物及び組織
からMhyoを回収して適当な培養媒体に接種することにより、細胞株を入手しても
よい。 【0019】 図1は、Mhyo P120のアミノ酸配列を示す。P102は、904アミ ノ酸を含む。この分布を表2に詳細に示す。 【0020】 【表2】 【0021】 P102はシステイン(cysteine)を含まず、9.28の等電点(pI)を有す る。この蛋白質が「P102」と指定されたのは、これが102.3キロダルト
ン重であるためである。P102は、膜スパニング蛋白質(membrane-spanning p
rotein)であると考えられる。これは、蛋白質(aa10−34)のNターミナス に、推定25アミノ酸膜スパニング領域(putative 25 amino acid membrane-spa
nning domain)が存在することによる。理論に縛られることは本意ではないが、 現在、蛋白質配列の残り部分が1個以上のα螺旋(α-helices)を形成すると考 えられている。これは、アミノ酸を形成するα螺旋が高い割合で(〜64%)こ
の部分に存在するためである。 【0022】 本発明に係わる蛋白質またはポリペプチドは、図1に示すアミノ酸配列または
、図1に示すアミノ酸配列のエピトープを認識する抗体または他の免疫反応を顕
在化できる配列のフラグメントまたは異性体を有する。アミノ酸またはエンコー
ディングDNA(encoding DNA)レベルに於ける突然変異は、蛋白質の産量(yield
)、その免疫原性または抗原性、または、多様な浄化スキーム、補助剤、投与モ ードとの適合性を改良するために有用であるかもしれない。このようなフラグメ
ントや突然変異、合成(synthetic)または組み替え(recombinant)は、生Mhyo
P102に一個以上の抗原性サイトがあることで特徴づけられられる。 【0023】 本発明に係る蛋白質またはポリペプチドは、Mhyoセルから抽出され、精製
または単離された蛋白質またはポリペプチドでも良いし、組み替え蛋白質または
ポリペプチドをコードするDNA配列によって形質転換されたホスト中で生成さ
れた組み替え蛋白質またはポリペプチドでも良い。もちろん、これらの蛋白質ま
たはポリペプチドは、Mhyoに関係しない残留物を含むかもしれないことが分
かる。例えば、本発明に係る組み替え蛋白質またはポリペプチドは、形質発現ベ
クター(expression vector)または他のソースから誘導した蛋白質部分、および Mhyoから誘導した蛋白質部分を含む融合蛋白質であってもよい。これらの組
み替えポリペプチドおよび、これらの融合物(fusions)は、スターティングメチ オニン(starting methionine)も含んでもよい。必要なことは、最終的なポリペ プチドが生Mhyo P102の抗原性を示すことである。 【0024】 図2は、本発明に係る、2712ベース対を有し、P102を符号化する組み
替えDNA配列を示す。この配列は非鋳型ストランド(non-template strand)で あり、左に5’エンド、右に3’エンドを有する。その結果、補足鋳型ストラン
ドによって生成されたmRAMは、図2に示すものと同一の配列を有する。ただ
し、チミン(T)はウラシル(U)で代用されている。スタートコドン(ATG
)とストップコドン(TAA)に下線がひかれている。スタートコドンの推定シ
ャインダルガーノ(putative Shine Dalgarno)配列(GGAGGT)10ベース 対アップストリームを含む、スタートコドンの約24個のベース対アップストリ
ームと、ストップコドンの21ベース対ダウンストリームとを示す。P102配
列は、他のバクテリア付着遺伝子(bacterial adhesion genes)を含む任意の周知
配列との有意な一致は無い。 【0025】 本発明は、フル以下のDNA配列(less than the full DNA sequence)および その突然変異を含む、図1に示すアミノ酸配列のエピトープを認識する抗体また
は他の免疫反応(例えば、免疫システムのTセル反応)を顕在化できる蛋白質を
コードする任意のDNA配列に関する。したがって、本発明のDNA配列によっ
て、蛋白質またはポリペプチドをコードする。この蛋白質またはポリペプチドは
、フル長抗原、抗原フラグメント、抗原派生物、または、かかる抗原、抗原フラ
グメント、または抗原派生物と、他の蛋白質との融合産物(fusion product)であ
ってもよい。 【0026】 上記蛋白質およびポリペプチドの生成において有益な組み替えDNA分子も提
供する。好適な組み替えDNA分子は、図2に示す配列、上記のように本発明に
係る組み替え蛋白質またはポリペプチドをコードする配列を含むクローニングま
たは形質発現ベクター、これらDNA配列の任意のものに混成(ハイブリダイズ
)し、Mhyo P102をコードするDNA配列、前記DNA配列の任意の物
によってコードされたMhyoの抗原をコードするDNA配列、および、前記D
NA配列への遺伝子コードの結果として変質(degenerate)し、Mhyoの抗原を
コードするDNA配列、の中から選択されたDNA配列によって特徴づけられる
。 【0027】 適切なDNA配列を、多様な手順によって、広範な形質発現ベクターの任意の
ベクターに挿入してもよい。これは、一般に、適切な制限エンドヌクレアーゼサ
イト(restriction endonuclease site)を用いて行う。適切なベクターは、例え ば、SV40の多様な周知派生物、周知バクテリアプラスミド等の、染色体、非
染色体および合成DNA配列のセグメントからななるベクター(例えば、col
El,pCR1,pBR322,pMB9およびその派生物を含むE.col
iをもとにしたプラスミド)、ワイダーホストレンジプラスミド(wider host r
ange plasmids)(例えば、RP4,ファージDNA、ファージλの多数の派生物
、NM989)、M13やフィラメントスシングルスランディッドDNAファー
ジ(filamentous single stranded DNA phages)等、他のDNAファージ、2μプ
ラズミドまたはその派生物等の酵母プラズミド、バキュロウイルス(baculovirus
)、バチニア(vaccinia)、アデノウイルス、鶏痘ウイルス、または仮狂犬病等の ウイルスDNA、ファージDNAまたは他の形質発現制御配列(expression con
trol sequences)を使用するように変形したプラスミド等のプラスミドとファー ジDNAの化合物等、を含む。 【0028】 各特定クローニングおよび形質発現ビークル内で、多様なサイトを選択して、
本発明のDNA配列を挿入してもよい。これらのサイトは通常、これら切断する
制限エンドヌクレアーゼ(restriction endonuclease)によって指定される。DN
A配列をこれらのサイトに挿入して組み替えDNA分子を形成する多様な周知の
方法がある。例えば、dG−dCまたはdA−dTテイリング(tailing)、ダイ レクト連結反応(direct ligation)、合成リンカー(synthetic linkers)、連結反
応を伴うエキソヌクレアーゼおよびポリメラーゼ結合修復反応(exonuclease an
d polymerase-linked repair reactions followed by ligation)、またはDNA
ポリメラーゼを有するDNAストランドの拡張(extension)、および連鎖反応を 伴う適切なシングルストランド鋳型(single-stranded template)等を有する。も
ちろん、本発明において有益なクローニングまたは形質発現ビークルは、選択し
たDNAフラグメントの挿入のための制限エンドヌクレアーゼサイトを有する必
要はなく、他の手段によってこの挿入を行っても良いことが分かる。 【0029】 本発明のDNA配列の形質発現のために、これらのDNA配列を、形質発現ベ
クター内の一個以上の形質発現制限配列に機能的にリンクする。このような機能
的リンクは、選択したDNA配列をクローニングビークルに挿入する前後に実行
されるが、このリンクによって、形質発現制限配列は、挿入されたDNA配列の
形質発現の制御と促進を行うことができる。 【0030】 DNA配列と機能的にリンクされた時にその形質発現を制御する配列である、
広範囲の形質発現制御配列の内の任意の配列をこれらのベクター内に用いて、本
発明のDNA配列を形質発現する。このような有益な形質発現制御配列は、例え
ば、SV40の初期および後期(early and late)プロモータ、the lac
or trpシステム、TACまたはTRCシステム、ファージλの主要オペレ
ータおよびプロモータ領域、fdコート蛋白質の制御領域、3ーホスホグリセリ
ン酸塩キナーゼ(3-phosphoglycerate kinase)またはその他の糖分解酵素(glycol
ytic enzymes)用プロモータ、酸ホスファターゼ(acid phosphatase)(例えばP ho5)のプロモータ、酵母αメイティングファクター(yeast α-mating facto
rs)のプロモータ、原核生物または真核性セルまたはそれらのウイルス中の遺伝 子の形質発現を制御することが知られている、その他の配列、およびこれらの多
様な組み合わせ等である。形質発現ベクターは、翻訳開始(translation initiat
ion)の為のリボソームバインディングサイト用(ribosome binding site)非コー ディング配列と、転写終了暗号とを更に有する。ベクターは、形質発現を増幅す
るための適切な配列を更に含む。ほ乳類のセルでは、その遺伝子を、デハイドロ
フォレート還元酵素(dehydrofolate reducrase)をコードする遺伝子にリンクし 、ホストチャイニーズハムスター卵巣セル(host Chinese hamster ovary cells)
を選択することで、形質発現ユニットを増幅することが更に可能である。 【0031】 ベクターまたは形質発現ビークルおよび、特に、選択されたDNAフラグメン
トと、本発明で用いられる形質発現制御配列を挿入するために、これらのビーク
ル内で選択されたサイトは、多様な要因によって決定される。これらの要因とは
、特定の制限酵素、形質発現すべき蛋白質の大きさ、ベクター配列に対するスタ
ートコドンおよびエンドコドンの位置等の形質発現特徴、および当業者によって
認識される他の要因等である。ベクター、形質発現制御配列、挿入サイトの選択
は、これらの要因の均衡によって決定される。所定のケースに対して、全ての選
択が同様に効果的であるわけではない。 【0032】 本発明の実施の形態では、図3〜5に示すクローンを含む多様なクローンを用
いてもよい。図3は、P97オペロンの多様な重複クローン(overlapping clone
s)の制限酵素地図を示す。これは、Mhyo蛋白質P97およびP102用の遺
伝子を含む。これらのクローンは、pISM1161からクローン発生させたフ
ラグメントを用いたDNAハイブリダイゼーション(DNA hybridization)によっ て求められた。P97構造遺伝子の位置、変容の方向(矢印)、およびDNA配
列分析の領域(黒太線)を示す。サイトはキロベースで示す。制限酵素は以下の
略語で示す。A,AccI; B, BamHI; Bg, BglII; C
, ClaI; E, EcoRI; EV, EcoRV; H, Hind
III; Hn, HincII; N, NciI; S, SalI. 図4は、本発明のP102関連のクローンの制限酵素地図を示す。P97およ
びP102遺伝子境界を有するP97コンティグ(contig)の物理地図を参考とし
て示し、転写の方向は左から右とする。クローンpISM1232−34および
pISM2166のDNA配列と、P97オペロン配列との間の相同関係は、斜
線を引いた領域で示す。薄いグレーは高い(>95%)P102相同、黒はP1
02無し相同までの減少(<75%)、濃いグレーはP102無し相同を、それ
ぞれ示す。また斜線部分は、DNA配列情報が無い領域を示す。pISM123
2およびpISM1233に対するプラスミドpISM1165,pISM11
68,pISM1169,pISM1170,pISM1174の位置を示す。
各クローンまたはクローングループ毎に制限パターンを設け、サイズはキロベー
スで示す。 【0033】 生P102を有する、P102クローンpISM2166,pISM1232
,pISM1233,pISM1234の、遺伝情報を翻訳した(translated)ア
ミノ酸配列のアラインメントを図5に示す。P102アミノ酸配列のアラインメ
ントは、MacVectorTMソフトウェア、バージョン6.0.1(Oxfo
rd Molecular Group, Campbell,CA)中のCl
ustal W アラインメントを用いて行った。囲まれた領域は、その配列中
の同一性または類似性を示す。pISM1232/3は、pISM1232およ
びpISM1233双方用のアラインメントを示す。pISM1232用の配列
はこのアラインメントの始めに、また、pISM1233用の配列はこのアライ
ンメントの終わりに示す。 【0034】 形質発現制御配列と機能的にリンクした所望の遺伝子を含む組み替えDNA分
子を用いて広範な適切なホストを変容して、これらのホスト(形質転換された物
質)が遺伝子またはそれらのフラグメントを形質発現し、ハイブリッドDNAが
コードするポリペプチドまたはそれらの蛋白質を生成できるようにしてもよい。
組み替えDNA分子を用いてホストを変容させ、そのホストが複製によって、追
加的な組み替えDNA分子を、Mhyo遺伝子およびそのフラグメントのソース
として生成できるようにしてもよい。 【0035】 本発明の抗原及びDNA配列を生成するためには数多くの宿主もまた有用であ
る。これらの宿主は例えば、E.Coliやバシラス、ストレプトミセス属の放線菌な
どのバクテリア、イーストなどの菌類、及び組織培養での動物又は植物細胞を含
む。これらの使用方法のいずれかのための適切な宿主の選択は、いくつかの要因
によって制御される。これらの要因は、例えば、選択されたベクタとの適合性、
副産物の毒性、所望ポリペプチドの回復の容易さ、発現特性、生物学的研究にお
ける安全性、及びコストを含む。特定の組み替えDNA分子又はポリペプチドの
ための宿主を、これらの要因の一つのみから絶対的に選択することはない。その
代わりに、これらの要因を、特定の組み替えDNA分子の発現のためには全ての
宿主の効率が同様でないという理解と共に、比較検討する必要がある。 【0036】 クローン又は発現ビークル(vehicle)の選択された部位に挿入される
DNA配列は、所望のポリペプチドの実際の遺伝子暗号の一部ではないヌクレオ
チドやそのタンパク質の遺伝子全体の一部のみを含んでいてもよい。どのDNA
配列が使われるにしても、形質転換した宿主が活性MhyoP102の抗原性を持つ
ポリペプチドを生成することのみが必要とされる。 【0037】 例えば、本発明のDNA配列は、本発明の発現ベクタ内の同一の読みフレーム
(reading frame)内で、少なくとも一つの真核生物又は原核生物 の担体タンパク質のDNA配列暗号又は少なくとも一つの真核生物又は原核生物
の信号配列のDNA配列暗号又はその組み合わせの一部と融合してもよい。この
ような構成は、所望のDNA配列の発現を助け、宿主細胞からの所望ポリペプチ
ドの精製を改善又は分泌及び好適には成熟を可能にする。DNA配列はまた、A
TG開始コドン(start codon)を単独で又は他のコドンと共に、所望のポリペ プチドの最初のアミノ酸を暗号化する配列に直接融合して含んでいてもよい。こ
のような構成は、例えば、本発明の一部であるメチオニル又は他のペプチヂルポ
リペプチドの生成を可能にする。このN末端メチオニン又はペプチドは次に、数
々の既知の処理によって又は本発明の構成物及び方法においてメチオニン又は他
の融合物と共に使われるポリペプチドによって、細胞内又は細胞外で分割(clea
ve)できる。 【0038】 宿主に導入された時にベクタに存在する適切なDNA配列は、一部又は暗号化
されたタンパク質の一部分のみを発現してもよい。この時、発現したタンパク質
が図1に示されるアミノ酸のエピトープを認識する抗原又は他の免疫応答を顕在
化できれば充分である。例えば、E.coliを宿主生物体として使った場合、UGA
コドンが停止コドン(stop codon)であるため、発現したタンパク質は、ベクタ
に暗号化された抗原の断片でなくてはならない。このため一般的には、適切なD
NA配列内のUGAコドンの全てを非停止コドン(non-stop codon)に変換する
ことが好適である。UGAを停止コドンとして認識する宿主の問題を避けるもう
一つの方法として、タンパク質暗号配列内のUGAコドンを形質転換された生物
体内のトリプトファンとして翻訳するt−RNAを暗号化する追加のDNA配列
を含ませる方法もある。 【0039】 ベクタによって形質転換された宿主によって発現したタンパク質は、当業者に
は明らかな方法によって収穫でき、ブタや畜牛などの人間以外の動物をMhyoによ
って引き起こされる地方性肺炎(enzootic pneumonia)から守るワクチンとして
使用できる。タンパク質は、Mhyoによって引き起こされる地方性肺炎からの保護
を提供するために効率的な量で使われ、下に詳述するように、生理学的に許容で
きる適切な担体と組合わせて使うことができる。 【0040】 本発明の一つの好適な実施形態では、P102の遺伝子配列が、カリフォルニ
ア州カールスバド(Carlsbad, CA)のインヴィトロゲン社(Invitrogen Corp.) から入手可能な発現ベクタpTrcHis Xpressにクローンされた。E.c
oli宿主がこのベクタと共に形質転換され、P102タンパク質が高いレベルで 生成された。pTrcHis Xpressベクタは、短いリーダペプチドに融 合されたP102を含む融合タンパク質を六つの連結したヒスチジン残留物と共
に生成した。次に細胞が溶解され、プロボンドカラム(ProBond col umn)(カリフォルニア州カールスバド、インヴィトロゲン社(Invitrogen,
Carlsbad, CA))などの金属キレートカラムを通じて粗製細胞溶解物を流し、P
102が精製された。 【0041】 本発明の組み換えタンパク質及びポリペプチドはまた、生物学的な試験サンプ
ルがMhyo抗原又はこれらの抗原の抗体を含むかどうかを決定する診断目的の抗原
として使うこともできる。このような動物でのMhyo感染のアッセイ(assay
)は通常、そのような状態にあると疑われている動物からの、抗原を含む生物学
的なサンプルを、本発明による検出可能に標識化された組み換えタンパク質が存
在する状態で培養するステップと、結合を検出するステップとを含む。 【0042】 従って、本発明のこの態様によれば、組み換えタンパク質は、細胞、細胞粒子
又は溶性タンパク質を固定にできる固体相サポート、例えば、マイクロタイタプ
レート(microtiter plate)と関連することができる。このサポートが次に、適 切な緩衝液で洗浄され、抗体を含むサンプルと処理されてもよい。次に、固体相
サポートに対して、二回目の緩衝液による洗浄が行われ、結合していない抗体を
除去してもよい。標識化された組み換えタンパク質が追加され、サポートに対し
ての三回目の洗浄が行われ、結合していない標識化抗原が除去される。次に、標
識の固体サポートへの結合量が従来の手段によって検出されることができる。 【0043】 「固体相サポート」とは、抗原又は抗体を結合できるいずれかのサポートを意
味する。広く知られたサポート又は担体は、ガラス、ポリスチレン、ポリプロピ
レン、ポリエチレン、デキストラン、ナイロン、アミラーゼ、天然及び修正され
たセルロース(特にニトロセルロース)、ポリアクリルアミド、アガロース、及
び磁鉄鉱を含む。担体の性質は、本発明の目的のためには、ある程度の溶性であ
ってもよいし溶性でなくてもよい。サポート物質は、対になった分子が抗原又は
固体に結合できるものであれば、実質的にどのような構造構成を持っていてもよ
い。従って、サポート構成は、ビーズのように球形であってもよく、試験管の内
部表面又は杖(rod)の外部表面のように円筒形であってもよい。その他の方法 として、この表面は、シートやテストストリップ(test strip)などのように平
らであってもよい。好適なサポートは、ポリスチレンビーズを含む。 【0044】 Mhyoに特定の抗体を検出可能に標識化できる一つの方法に、酵素にMhyoに特定
の抗体をリンクし、酵素免疫学的検定(EIA)又は酵素リンク免疫吸着剤アッ
セイ(ELISA)として使う方法がある。この酵素は後に、その基体に露出し
た時に、例えば、分光測光法、蛍光測定法、又は視覚的手段によって検出できる
化学的半体(chemical moiety)を生成するように基体と反応する。Mhyoに特定 の抗体を検出可能に標識化するために使用できる酵素は、ここに挙げるものに制
限されないが、セイヨウワサビペルオキシダーゼ、リンゴ酸塩デヒドロゲナーゼ
、ブドウ状球菌のヌクレアーゼ、デルターVーステロイドイソメラーゼ、イース
トアルコールデヒドロゲナーゼ、グリセロールー3−リン酸デヒドロゲナーゼ、
トリオースリン酸イソメラーゼ、アルカリ性ホスファターゼ、アスパラギナーゼ
、グルコースオキシダーゼ、βーガラクトシダーゼ、リボヌクレアーゼ、ウレア
ーゼ、カタラーゼ、グルコースー6−リン酸デヒドロゲナーゼ、グルコア/ニラ
ーゼ(glucoa/nylase)、及びアセチルコリンエステラーゼを含む。 【0045】 検出は、様々な免疫学的検定のいずれかを用いて達成される。例えば、組み換
えタンパク質を放射性標識化することにより、放射免疫検定法(RIA)を使い
抗体の結合を検出できる。放射性アイソトープは、γ線計数器又はシンチレーシ
ョン計数管を使い又はオートラジオグラフィなどの手段によって検出することが
できる。本発明の目的に特に有効なアイソトープは、3H、125I、131I、35S 、及び14Cであり、好適には、125Iである。 【0046】 また、組み換えタンパク質を蛍光性化合物によって標識化することもできる。
蛍光性に標識化されたタンパク質が適切な波長の光に露出された場合、そのタン
パク質の蛍光性によって、存在を検出することができる。蛍光性標識化化合物と
してもっとも広く使用されているものとしては、フルオレセインイソチオシアネ
ート、ローダミン、フィコエリトリン、フィコシアニン、アロフィコシアニン(
allophycocyanin)、oーフタルデヒド(o-phthaldehyde)、及びフルオレサミン
が挙げられる。タンパク質はまた、152Eu又はランタン系列の他の金属などの 蛍光放射金属を使って検出可能に標識化することもできる。これらの金属は、ジ
エチレントリアミン五酢酸(diethylenetriaminepentaacetic acid)(DTPA
)又はエチレンジアミン四酢酸(EDTA)などの金属キレート化族を使ってタ
ンパク質に取り付けることができる。 【0047】 タンパク質はまた、化学ルミネセンス又は生物発光化合物と連結することによ
り検出可能に標識化することもできる。化学ルミネセンスにより印付けられたタ
ンパク質の存在は、化学反応の際に起こる発光の存在を検出することにより決定
される。生物発光は、生物学的システムに見られる化学ルミネセンスの一種であ
り、触媒タンパク質が化学ルミネセンス反応の効率を増加させるものである。特
に有用な化学ルミネセンス標識化化合物の例としては、ルミノール、イソルミノ
ール(isoluminol)、テロマティックアクリジンエステル(theromatic acridin
ium ester)、イミダゾール、アクリジン塩、及び蓚酸塩エステルなどがあげら れる。標識化の目的のために重要な生物発光化合物としては、ルシフェリン、ル
シフェラーゼ、及びエクオリンなどがあげられる。 【0048】 標識は、例えば検出可能な標識が放射性γ線放射物の場合は、シンチレーショ
ン計数器によって、又は例えば標識が蛍光物質の場合は蛍光計によって検出でき
る。酵素標識の場合、その酵素のための基体を用いる測色的方法によって検出を
行うことができる。検出はまた、基体での酵素反応の程度を、同様に調製された
基準と視覚的に比較することにより行われてもよい。 【0049】 検出可能に標識化された抗体の集まりの検出は、病気又は機能不全状態を示し
、サンプル内のMhyoを測定するために使うことができる。このような抗体又は他
の免疫応答の不在は、この動物が予防接種を受けたことも感染したことも無いこ
とを示す。本発明の目的のためには、このアッセイで検出されるバクテリアは、
生物学的サンプル内に存在してもよい。そのバクテリアを含むどのようなサンプ
ルを使ってもいいが、本発明の診断方法の利点の一つは、侵害的な組織除去(in
vasive tissue removal)を回避することである。したがって好適には、このサ ンプルは、鼻、のど、又は肺の流体などの生物学的な溶液であるが、本発明はこ
れらのサンプルを使ったアッセイに制限されるものではない。 【0050】 動物から組織学的試験片を採取し、本発明の標識した抗体の組み合わせをその
試験片に供給することによって、インシトゥ検出が実施できる。抗体(またはフ
ラグメント)の供給は、その標識した抗体(またはフラグメント)を生物学的サ
ンプルに接触させるかその上に載置することによって実施することが好ましい。
このような手順の使用によって、検査する組織中のMhyoの有無のみならず、
その分布をも検出できる。本発明を用いればこのようなインシトゥ検出が、幅広
い種類の組織学的方法(たとえば染色)のいずれかを応用することで実施できる
ことを、当業者は認識するであろう。 【0051】 代替案では、流体サンプルにおいて、MhyoP102に関わる遺伝子の有無
を検査することができる。その検査は、図2に示す配列に含まれる組換えまたは
合成DNA配列、またはそのDNA配列に相当するいずれかのRNA配列との反
応によって実施される。遺伝子の不在は、その動物が予防接種も受けていないし
、感染もしていないことを示す。この検査では、当業者に既知の核酸配列の合成
、増幅、またはハイブリッド形成方法が使用される。 【0052】 本発明はさらに、ワクチンを含む。ワクチンは、本発明の組換え蛋白およびポ
リペプチド、またはそれらの蛋白およびポリペプチドをコードするDNA配列を
含み、好ましくはブタであるヒト以外の動物を、Mhyoの感染、特に地方病性
肺炎から保護する。「保護する」または「保護」という用語を本明細書で地方病
性肺炎のワクチンに関して使用する場合は、ワクチンがMhyoに起因する地方
病性肺炎を予防すること、および/またはその疾患の症状を緩和することを意味
する。 【0053】 本発明のDNA配列に基づくワクチンは、UGAコドンを除去し、選択した配
列を適切なベクタに導入することによって作成できる。そしてそのワクチンを、
粒子衝撃(bombardment)、マイクロインジェクション、電気穿孔法、リン酸カ ルシウムトランスフェクション、リポソームトランスフェクション、および、ウ
イルストランスフェクションなどの、適切な方法によって投与することができる
。DNAワクチンおよびその投与方法は当業界で既知であり、米国特許第5,8
36,905号、5,703,055号、5,589,466号、および5,5
80,859号に記載されている。これらの特許を本願に引用して援用する。 【0054】 ワクチンは、キャリヤと共に用いる。そのキャリヤは、幅広い種類のキャリヤ
のいずれでもよい。代表的なキャリヤとしては、滅菌水、塩水、緩衝溶液、鉱油
、ミョウバン、合成ポリマなどが挙げられる。溶液中の懸濁および分散を向上さ
せるために追加の溶剤をを使用してもよい。適切なキャリヤの選択は、ワクチン
の投与方法に依存する。本ワクチンは通常、地方病性肺炎に罹患性を有するヒト
以外の動物、特にブタに使用される。 【0055】 ワクチンは、筋内注射、皮下注射、腹腔内注射、または静脈注射などの、いず
れかの適切な方法によって投与できる。あるいは、活性成分を飼料または水に混
ぜたり、タブレットの形状にするなどして、ワクチンを鼻内または口内を通じて
投与してもよい。粒子衝撃、マイクロインジェクション、電気穿孔法、リン酸カ
ルシウムトランスフェクション、リポソームトランスフェクション、および、ウ
イルストランスフェクションなどの方法は、DNA配列ワクチンの投与において
特に適切である。ワクチンの他の投与手段は、本明細書の記載から当業者にとっ
て明らかになる。したがって、本発明の範囲は特定の投与形態に限定されるもの
ではない。ワクチンはさらに、上述の抗原またはフラグメントに加えて、活性成
分またはアジュバント(たとえばフロイント不完全アジュバント)を含んでもよ
い。 【0056】 アジュバントを用いて、抗原の免疫原性を促進させることができる。アジュバ
ントの作用メカニズムは、完全には解明されていない。いくつかのアジュバント
は、抗原をゆっくりと放出させることによって免疫性応答を促進すると考えられ
ており、また他のアジュバントは共同作用によって機能すると考えられている。
使用可能なアジュバントとしては、以下が挙げられる:油水乳剤、フロイント完
全アジュバント、フロイント不完全アジュバント、Corynebacterium parvum、ヘ
モフィルス、Mycobacterium butyricum、水酸化アルミニウム、デキストラン硫 酸、酸化鉄、ナトリウムアルギン酸、バクト−アジュバント(Bacto-Adjuvant)
、ポリアミノ酸やアミノ酸のコポリマなどの特定の合成ポリマ、サポニン、イオ
ータカラゲナン(iota carrageenan)、リグレシン(Regressin;商標)、アヴ リジン(Avridine;商標)、Mannite monooleate、パラフィン油、およびムラミ
ルジペプチド。 【0057】 特定の問題または環境における本発明の教示内容の応用は、通常の技術を有す
る当業者であれば、本明細書に記載の教示内容を参照すれば実施可能な範囲であ
る。以下の実施例に、本発明の製品および工程の例を示す。 【0058】 【実施例1】 ライブラリ構築およびスクリーニング Mhyo染色体DNAゲノムライブラリを、EcoRIλZAPII内にクロ
ーン化されたTsp5091消化の染色体DNAを用いて構築した。この方法は
、Minion,F.C.,VanDyk,C.and Smiley,B.K.,"Use of an Escherichia coli enhan
ced opal suppressor strain to screen a Mycoplasma hyopneumoniae library"
,131 FEMS Microbiol.Letters 81-85(1995)に以前に記載されており、この文献 を本願に引用して援用する。そのライブラリを、E.coli株LE392上で
、Hanahan,D.,"Studies on transformation of Escherichia coli with plasmid
s",166 J.Mol.Biol.557-80(1983)に記載される手法を用いて培養した。そして、
Sambrook,J.,Fritsch,E.F.and Maniatis,T.,Molecular cloning:A Laboratory M
anual,Cold Spring Harbor Laboratory,Cold Spring Harbor,N.Y.(1989)の方法 を用いたDNAハイブリッド形成と、ブタ回復期抗血清とを用いて、そのライブ
ラリをMinion et al.に説明されるとおりにスクリーニングした。 【0059】 図6に、P97コンティグ(contig;連続)の転写解読枠(ORF)と、ゲノ
ムライブラリのスクリーニングに使用したプローブとを示す。ボックスはORF
を表し、下方にその名称を記す。色付きボックスは左から右への転写を表し、白
ボックスは右から左への転写を表す。ハイブリッド形成分析に使用したプローブ
1〜4、およびゲノムライブラリのスクリーニングに使用したプローブ5は、図
の下方に示す。ハイブリッド形成は、32P放射標識したプローブを用いて65℃
にて一晩かけて実施した。一つ目のプローブは、図3に示す上流配列に加えてP
97のN末端を含むpISM1161からの3.3kbクローン化フラグメント
であった。二つ目のプローブ(プローブ5)は、図6に示すような、P102構
造遺伝子内に位置するDNAのクローン化された400bpフラグメントであっ
た。 【0060】 ライブラリはさらに、Minion et al.で以前に説明されたとおりに、Mhyo に感染したブタの回復期血清を用いてスクリーニングした。回復期血清は、以下
の工程によって得られた。Mhyoに感染したブタの肺を動物から採取し、均質
化し、その部分片を凍結することにより、接種物を作成した。接種物の部分片を
、ステリルリン酸で緩衝した(steryl phosphate-buffered)塩水中で1:10 に希釈した。その10mLを、ブタ内に気管内を通じて(intertracheally)点 滴注入した。28日後または56〜73日後に、血液を採取して血清を得た。ク
ローン化Mhyo染色体DNAフラグメントを含むプラスミドを、対応の精製さ
れた組換えλZAPIIファージから、エックスアシスト(ExAssist;商標)ヘ
ルパーファージ(Stratagene,La Jolla,CA)を用いてインビボで切り出した(ex
cised)。そのプラスミドを、E.coli SOLR(商標)[el4-(mcrA) Δ
(mcrCB-hsdSMR-mrRR)171 sbcC recB recJ uvrC umuC::Tn5(KnR) lac gyrA96 rel
A1 thi-l endA1 λR (F1 proAB lacl4Z M15) Su-]に、製造者(Stratagene,La
Jolla,CA)の指示に従って導入した。 【0061】 【実施例2】 DNA配列決定および配列分析 Tn1000促進のDNA配列決定を、プラスミドpISM1210、pIS
M1217、およびpISM2166に対して、Strathmann,M.,Hamilton,B.A.,
Mayeda,C.A.,Simon,M.I.,Meyerowitz,E.M.and Palazzolo,M.J.,"Transposon-fac
ilitated DNA sequencing",88 Proc.Nat'l Acad.Sci.USA 1247-50(1991)に説明 されるとおりに実施した。交配は、Strathmann et al.に記載されるようにE. coli株DPWC(F+)を用いて、さらにはBW26(KnR受容体)を用い
て実施した。挿入を、制限酵素SalI、EcoRV、およびBamHIを用い
て制限消化物(restriction digests)によってマッピングした。一連のTn1 000挿入を、反応の配列決定のための鋳型DNAとして選択した。その反応の
配列決定とは、P97配列の上流および下流へDNA配列情報を追加する際の、
反応の位置および有用度に基づくものである。続いて、DNA配列決定を実施し
た。その際、Strathmann et al.に説明されるとおり、T7およびT3ベクタ特 異的プライマ部位、並びにTn1000末端特異的プライマ186(5'-ATATAAA
CAACGAATTATCTCC-3')および188(5'-TAAGTTATACCATAAACG-3')をサイクル配
列決定反応において使用した。自動化モデル373A蛍光DNAシーケンサ(Pe
rkin-Elmer Applied Biosystems,Inc.,Foster City,CA)を用いることで、すべ ての配列が得られた。DNA配列分析は、マックベクタ(商標)ソフトウェアバ
ージョン6.0.1(Oxford Molecular Group,Campbell,CA)を用いて実施した
。翻訳は、マイコプラズマ翻訳テーブルを使用して実施した。DNAおよび翻訳
された蛋白の配列相同サーチはそれぞれ、BLASTNおよびBLASTP分析
によって達成された。 【0062】 【実施例3】 ハイブリッド形成分析 HindIII、HincII、EcoRV、EcoRI、およびBglII
によって消化されたMhyo染色体DNAに対して、ハイブリッド形成分析を実
施した。消化されたDNAを、0.7%のアガロースゲルに溶解し、ナイロン膜
上にブロットした。図3および図6に示す数個のP97オペロン特異的プローブ
を、この分析に用いた。それらのプローブには、pISM1213から得たP9
7の758bpのEcoRV−HindIIIフラグメント(プローブ1)、主
要抗原性および繊毛結合性(cilium binding)エピトープを含むP97のR1リ
ピート領域を含むPCR生成物(プローブ2)、並びに、pISM2139から
のHincIIフラグメント(プローブ3)およびHincII−KpnI(プ
ローブ4)が含まれる。 【0063】 プライマTH120(5'-AAGGTAAAAGAGAAGAAGTAG)およびTH121(5'TTGT
AAGTGAAAAGCCAGTAT)を、PCR反応混合物に使用した。そのPCR反応混合物 は、2mMのMgCl2、25pmolの各プライマ、1〜50ngの鋳型DN A、および1.25単位のTaqDNAポリメラーゼを、50μlの1X製造者
の反応緩衝剤中に含むものであった。それを用いて、プローブ2を生成した。P
CR条件は以下のとおりであった。DNAを94℃で5分間変性し、続いて35
サイクル(94℃での1分間の変性、58℃での1.5分間のアニーリング、お
よび72℃での1分間の伸張(extension))を実施し、最後に72℃で5分間 の伸張ステップを実施した。 【0064】 図7は、MhyoDNAのハイブリッド形成を、図6のプローブを用いて分析
した結果を示す。各パネルは、パネルの上方に記す一つのプローブを用いたハイ
ブリッド形成を表す。プローブ1および2では、染色体DNAはBglIIによ
って消化された。プローブ3および4で染色体DNAを消化した制限酵素は、H
indIII(レーン1)、HincII(レーン2)、EcoRV(レーン3
)、EcoRI(レーン4)、およびBglII(レーン5)であった。レーン
6は、6ngの対照プラスミドDNAを含んだ。その対照プラスミドDNAは、
プローブを単離する際に使用した酵素によって消化されたものであった。オート
ラジオグラフは、コフ社のモデル4900高性能CCDカメラ(Cohu Inc.,San
Diego,CA)、および、サイオン社(Scion Corporation,Frederick,MD)のビデオ
ボードを搭載したマッキントッシュIIciを用いてデジタル化した。各バンド
のサイズは、ゲルリーダーソフトウェア(NCSA,Urbana-Champaign,IL)を用いて
検出した。サイズは、キロベース単位で示した。TIFFファイルを、アドービ
フォトショップでトリミングおよび編集し、アルダスフリーハンドでラベルを付
した(Adobe Systems Inc.,San Jose,CA)。 【0065】 【実施例4】 P102遺伝子コピーのクローン化および分析 Mhyo染色体DNAのEcoRIフラグメントであって、アガロースゲルで
精製した3.8kb、4.2kb、および4.8kbのEcoRIフラグメント
を、EcoRIに消化されたpブルースクリプトIIpSK-(Stratagene,La J
olla,CA)内にクローン化することによって、P102の追加クローンを得た。 そしてプローブ3(図6に示す)を用い、P102特異的クローンに関して、コ
ロニーブロットによって組換えクローンをスクリーニングした。それによって得
られたプラスミドを制限マッピングし、クローン化フラグメントの末端を配列決
定した。配列プライマ(5'GCGGCTGCTAAACTAAGACTA)を用いて、P97コンティ グ配列に整列していたpISM1232およびpISM1234の3’末端の追
加配列情報を得た。ブタ回復期抗血清を用いてゲノムライブラリをスクリーニン
グすることで得られた追加クローンpISM2166は、完全に配列決定され、
P102に対して有意の相同性を含むことが観察された。 【0066】 【実施例5】 P102構造遺伝子の同定と特徴化 P97シーケンスを含むこれまでのすべての組み替えクローンは、mAb F
1B6を用いて同定された。これについてはHsu, T., Artiushin, S. and Minio
n, F.C., "Cloning and analysis of P97, a respiratory cilium adhesin gene
of Mycoplasma Hyopneumoniae", 179 J. Bacteriol. 1317-23(1997)に示されて
いる。P97構造遺伝子およびその周辺のシーケンスを含む追加クローンを得る
ために、我々はゲノムのライブラリをp97 5’エンド(末端)およびトラン
スレーショナルスタートコドン(translational start codon)の上流のシーケ ンスを含むプローブを用いたハイブリダイゼーションによってスクリーンした。
Mhyo−インフェクテッド(感染)ブタからのブタコンバレセントアンチセラ
(ブタ回復期抗血清)によるライブラリのスクリーニングによって追加クローン
がP102シーケンスとともに同定された。結果物のクローンは、DNAシーケ
ンスおよびハイブリダイゼーション分析に供された。 【0067】 図3に示されるように、pISM1161からの3.3−kbフラグメントに
よるゲノムライブラリのスクリーニングは、クローンpISM1210,pIS
M1212−pISM1214,pISM1217の同定となった。2つの最も
大きなプラスミドであるpISM1210およびpISM1217によって代表
されるこれらのプラスミドは、P97遺伝子の上流側および下流側にそれぞれ対
応する16−kb領域(P97コンティグで指定されている)にオーバーラップ
していた。クローンの中でプローブ5で同定されたものは、pISM1165,
pISM1168−pISM1170、pISM1174であった(図4)。 【0068】 DNAシーケンスの9374bpのトータルが得られた。P97のシーケンス
も含まれている。図2は、P102遺伝子を含む2750bpシーケンスの概略
を示している。P97オペロンの完全なシーケンスは、すでに Hsu, T.and Min
ion, F.C., "Molecular analysis of the P97 cilium adhesin operon of Mycop
lasma Hyopneumoniae", 214 Gene 13-23(1998), および Hsu et. al. (Accesion
No. U50901)に書かれている。コンピュータ分析により、この9374−bpシ
ーケンス(図6)の中の6つのORFの全部が同定された。P97は、P97オ
ペロンとして指定された2−遺伝子オペロンの最初の遺伝子と思われる。これら
は、図4および6に示されている。2つの遺伝子は、20bpによって分離され
ている。これは、第2ORFのATGスタートコドンの10bp上流の推定シン
ダルガーノ(Shin Dalgarno)シーケンス(GGAGGT)を含んでいる。このORF は、102.3−kDA蛋白のコーディングキャパシティを持つ長さ2712b
pであった。この蛋白は、P102として指定(designated)されており、計算
された9.28のpIを有しており、Cysが欠けている(上記表2参照)。 【0069】 この蛋白は、推定25−aaメンブランスパニングドメイン(membrane-spann
ing domain)とそのN−ターミナス(aa 10−34)において、高親水性で
ある。P102の相同関係についてのデータベースのサーチによれば、他のバク
テリアアドへシン(adhesin)遺伝子を含む知られているシーケンスとよくマッ チするものはない。P102についての蛋白構造予測は、ハイドロホビック(疎
水性の:hydorophobic)トランスメンブラン(経膜的な:transmenbrane)シー ケンスをフォローする高度のαヘリシティー(ヘリシティー:らせん性:helici
ty)を示している(データは示していない)。 【0070】 P102の追加のコピーがMhyo染色体の中に存在する親水性の確認するた
め、P102特定プローブによって認識された追加のEcoRI染色体のフラグ
メントがクローン化され分析された。3.8−、4.8−kbフラグメントをそ
れぞれ代表するpISM1232−pISM1234プラスミドは、限定サイト
マップ化された。3.8および4.2kbクローン化フラグメントの端部の部分
的シーケンシング(配列決定)から、2つのクローンは、オリジナルP102に
ついて異なる染色体領域からのものであると思われる。p97コンティグととも
にクローン化されたフラグメントの配列は図4に示されている。pISM123
2の3’エンドおよびpISM1233の5’エンドは、P102シーケンス、
およびp97およびP102の間の介在配列(インターヴィーニングシーケンス
)とよくアラインしていた。しかし、p97遺伝子シーケンスの3’エンドにお
いて、相同関係(ホモロジー)は、突然終わっていた(図4)。pISM123
2の5’エンドは、p97遺伝子または他の知られたシーケンスとホモロジーを
示していない。pISM1233の3’エンドは、蛋白レベルにおいて、Coryne
bacterium glutamicum heat-shock 蛋白ClpB(C.glutamincumシーケンスの aa158および256の間の98−aa領域において62%同一、84%近似
)とホモロジーを有していた。clpBシーケンスの上流に位置しているのは、
Mhyoトリオセフォスフェイト(triosephosphate)イソメラーゼ遺伝子tp i(Accession No.L33478)であった。pISM1232およびpISM123 3と近似した制限マップを有するオーバーラップしているクローン(pISM1
165,pISM1168−pISM1170,およびpISM1174)のシ
リーズは、P102シーケンスから得られた400−bpプローブを用いてゲノ
ムライブラリから得られた。pISM1232およびpISM1233に対する
これらのクローンの整列(alignment)が図4に示されている。これらのクロー ンからシーケンスに情報は得られなかった。しかし、これらの制限マップは、こ
れらがpISM1232および同一の染色体領域から得られたものであることを
示している。 【0071】 4.8−kbハイブリダイジングフラグメントを含むプラスミドpISM12
34から得られたDNAシーケンス情報は、相同でない領域に散在するP102
と相同のDNAのショートストレッチ(short stretches)を示している。13 0bp(P102と82%相同(ホモロジー))および177bp(P102と
95%ホモロジー)の2つのストレッチが図5に示すように同定された。これら
はP102特定プローブ3と弱い反応を有する。クローンpISM1232−p
ISM1234は、完全にはシーケンスしていない(連続していない)。P10
2との他のホモロジーが、同定されていないクローン化されたフラグメントの中
に存在する可能性はある。 【0072】 クローンpISM2166は、ほとんど完全にP102と相同のコピーを代表
している。1624−bpシーケンスは、図4,5に示すように、144−33
0bp(48−110aa)領域にのみ分岐(divergence)を示す。P102の
限定パターンは、SalIおよびAccIサイトを除いて、ほぼ完全にp97オ
ペロンシーケンスのそれと同一である(図4)。SalIは、Mhyoにおいて
レアーカッティング(rare cutting)酵素であり、P102のコピーにおけるこ
のサイトのロス(遺失:loss)は重大である。pISM2166がP102
の第2のコピーであることが我々の結論である。プラスミドpISM1232お
よびpISM1233は、またP102とよい整列(alignment)示している。 しかし、これらの限定パターンおよびpISM1232の上流シーケンスは、こ
れらのフラグメントが第3の染色体位置からきていることを示している。プラス
ミドpISM1232およびpISM1233は、たぶん同一の染色体位置から
きている。これは、クローンpISM1165、pISM1168−pISM1
170およびpISM1174が同一の制限パターンの領域をオーバーラップし
ているからである。プラスミドpISM1234は、我々の限定されたシーケン
ス分析によって認識されたP102と相同の2つのショートストレッチを有する
だけである。しかし、このフラグメントが他の染色体領域からきていることは明
らかである。 【0073】 【実施例6】 P102蛋白のブタのMycoplasma hyopneumoniae感
染の存在の検出への利用 (予期的例) この発明のMycoplasma hyopneumoniaeをディスプレ
ーするポリペプチドは、ブタの群のMycoplasma hyopneumo
niae感染の存在の検出へのためにデザインされた方法およびキットに利用で
きる。このウイルスに感染している群の中のブタを認識し、感染に対応する群へ
の早期のワクチン投与することができる。例えば、この発明の組み替えDNA分
子によって形質変換された(transformed)ホストによって生成された抗原、ま たはそれらに対抗して生じた抗体は、この目的のRIAまたはELISAにおい
て使用することができる。放射性免疫検定(ラジオイムノアッセイ)の1つのタ
イプにおいて、例えばラビットのような実験動物において生じたこの発明の1以
上の抗原に対抗する抗体は、例えば試験管の内部のような固相にアタッチされる
。抗原は管に加えられ、抗体をバインドする。 【0074】 群の中の10〜20頭に1頭の選ばれたブタの血清のサンプルを予め知られた
量の放射性同位元素でラベルされた抗原抗体と一緒に、抗原−抗体混合物でコー
トされた管に加えられる。ブタ血清中のどの抗体(Myho感染のためのマーカ
ー)抗原も、抗原−抗体混合物情の自由結合サイトをラベルされた抗体と競争す
る。一旦血清がインタラクト(相互作用)できた場合、他の液体は、除去され、
試験管は洗浄され、放射能の量が検出される。放射能カウントの低いことによっ
て、陽性の結果、すなわちブタの血清がMhyo抗体を含んでいることが示され
る。 【0075】 ELISAテストの1つのタイプにおいて、マイクロ滴定プレートは、本発明
の1以上の抗原によってコートされる。そして、これにブタの血清のサンプルが
加えられる。これは、群の10〜20に1頭のものである。血清に存在する抗体
と抗原のインタラクションを許す培養期間(潜伏期間)の後、プレートは洗浄さ
れ、実験動物に発生し酵素ラベルとリンクされた抗原抗体のプレパレーションが
加えられる。そして、反応が生起されるよう置かれ、プレートはもう一度洗浄さ
れる。この後、酵素基質は、マイクロ滴定プレートに加えられ酵素が基質に作用
する期間だけおく。そして、最後のプレパレーションの吸収度が計測される。吸
収度の大きな変化は、陽性の結果、すなわちテストされたブタ血清はMhyoの
抗体を有しいることを示し、そのバクテリアに感染していることを示す。 【0076】 【実施例7】 この発明の抗原およびシーケンスのMycoplasma hyopneum
oniae感染に対するワクチンにおける使用 (予測的例) ブタへの適用のための本発明のワクチンの調整において、当業者に知られてい
るスタンダードな方法が利用できる。例えば、選択のポリペプチドは、無菌塩溶
液に溶解される。長期間の貯蔵のために、ポリペプチドは、凍結乾燥され、適用
の前に無菌塩溶液によって再現される。凍結乾燥に先立ち、保存剤や他の一般的
な添加物であってバルク(bulk)を提供するグリシンや、塩化ナトリウム等
が添加される。他の適用可能な助剤ワクチンと一緒に適用可能である。 【0077】 本発明のワクチンは、またラビットのような実験動物において本発明のポリペ
プチドに対して生じる抗体を使用して調整することもできる。この「受動的」ワ
クチンは、Mhyo感染からブタを保護するために適用することができる。P1
02DNAシーケンスのホストセルへの直接のインコーポレーション(結合:in
corporation)は、生体内の抗原のエクスプレッション(発現:expression)の ための動物細胞の中へのシーケンスを導入を可能とする。 【0078】 上記、記述図面、実施例は、単に目的、特徴、効果を得るための好適な実施形
態を示したものである。本発明は、これら実施形態に限定されない。本発明の変
形および特許請求の範囲は、本発明の範囲である。 【0079】 新規のものとして請求し、米国の特許として保護を求める。 【図面の簡単な説明】 【図1】 P102のアミノ酸配列を示す図である。 【図2】 MhyoP102をコード化するDNA配列を示す図である。 【図3】 P97オペロンのクローンの制限酵素地図を示す図である。 【図4】 P102クローンの制限酵素地図である。 【図5】 複数のクローンに対するP102の翻訳されたアミノ酸配列の配
置を示す図である 【図6】 P97コンティグの転写解読枠(open reading frames)及びゲ ノミックライブラリの調査(screen)に用いるプローブを示す図である。 【図7】 図6のプローブによる、MhyoDNAのハイブリダイゼーション分
析の結果を示す図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C07K 16/12 C12N 1/21 4H045 C12N 1/21 C12Q 1/68 A C12Q 1/68 G01N 33/53 D G01N 33/53 C12N 15/00 ZNAA (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,SD,SZ,UG,ZW),EA(AM ,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU,TJ,TM) ,AL,AM,AT,AU,AZ,BA,BB,BG, BR,BY,CA,CH,CN,CU,CZ,DE,D K,EE,ES,FI,GB,GE,GH,GM,HR ,HU,ID,IL,IS,JP,KE,KG,KP, KR,KZ,LC,LK,LR,LS,LT,LU,L V,MD,MG,MK,MN,MW,MX,NO,NZ ,PL,PT,RO,RU,SD,SE,SG,SI, SK,SL,TJ,TM,TR,TT,UA,UG,U S,UZ,VN,YU,ZW (72)発明者 スー ツンダ アメリカ合衆国 ニューヨーク州 ブロン クス イーストチェスター ロード 2100 アパートメント 3 シー Fターム(参考) 4B024 AA10 AA13 BA31 CA04 DA06 EA04 GA11 HA12 HA15 4B063 QA01 QA19 QQ03 QQ43 QR08 QR33 QR42 QR56 QS25 QS34 QX02 4B065 AA26X AA37Y AB01 BA02 CA24 CA45 CA46 4C084 AA13 NA14 ZB351 ZB352 4C085 AA03 BA09 CC04 CC13 DD22 FF02 FF03 GG02 GG04 GG06 4H045 AA10 AA11 AA30 BA10 CA11 DA86 EA31 EA50 FA74

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】 図1に示すP102のアミノ酸シーケンスの少なくとも一部
    を含み、ネイティブM.hyopneumoniaeP102の抗原を有する蛋
    白。 【請求項2】 請求項1に記載の蛋白であって、前記蛋白は、図1に示すP
    102のアミノ酸シーケンスの全体を含む蛋白。 【請求項3】 請求項1に記載の蛋白をエンコードするDNAであって、こ
    のDNAは、組み替えまたは合成DNAであるDNA。 【請求項4】 請求項3に記載のDNAであって、前記DNAは、適切なバ
    クテリアホストセルとコンパチブルなコントロールシーケンスの少なくとも1つ
    と実施可能にリンクするものであるDNA。 【請求項5】 バクテリアホストセルとコンパチブルなコントロールシーケ
    ンスの少なくとも1つと実施可能にリンクする請求項3のDNAで変換されたバ
    クテリアホストセルであって、前記バクテリアホストセルは、前記DNAによっ
    てエンコードされた蛋白を発現することが検出可能な量で可能であるバクテリア
    ホストセル。 【請求項6】 M.hyopneumoniaeによって引き起こされる地
    方病性肺炎に対し感応性の高い動物を保護するワクチンであって、免疫原性の蛋
    白であって、ネイティブP102の抗原と、前記免疫原性の蛋白の適切なキャリ
    アーを含むワクチン。 【請求項7】 請求項6に記載のワクチンであって、前記免疫原性の蛋白は
    、図1に示すアミノ酸シーケンスを有するワクチン。 【請求項8】 請求項6に記載のワクチンであって、前記免疫原性の蛋白は
    、図2に示すDNAシーケンスによってエンコードされているワクチン。 【請求項9】 請求項6に記載のワクチンであって、前記免疫原性の蛋白は
    、図1に示すアミノ酸シーケンスの少なくとも一部を含むアミノ酸シーケンスを
    有するワクチン。 【請求項10】 請求項6に記載のワクチンであって、前記免疫原性の蛋白
    は、図2に示すDNAシーケンスの少なくとも一部を含むシーケンスを有するD
    NAによってエンコードされているワクチン。 【請求項11】 請求項6に記載のワクチンであって、前記動物はブタであ
    るワクチン。 【請求項12】 自然発生のP102の抗原を有するポリペプチド生成物の
    原核または真核ホストセルにおける発現のためのDNA。 【瀬急行13】 請求項12に記載のDNAであって、 前記DNAは、図2のDNA、図3のDNA、図2のDNAに相補的なストラ
    ンド(分子の連鎖)、および図3のDNAに相補的なストランドからなるグルー
    プから選ばれたものであるDNA。 【請求項14】 請求項12に記載のDNAであって、 前記DNAは、図2のDNA、図3のDNA、図2のDNAに相補的なストラ
    ンド(分子の連鎖)、および図3のDNAに相補的なストランドからなるグルー
    プから選ばれたものとハイブリダイズするDNA。 【請求項15】 M.hyoneumoniaeによる地方病性肺炎から動
    物を保護する方法であって、 M.hyoneumoniaeP102抗原を認識する抗体を導出する蛋白お
    よびM.hyoneumoniaeP102抗原を認識する抗体を導出するポリ
    ペプチドをエンコードするDNAからなるグループから選ばれた活性な成分を含
    むワクチンを動物に施し、かつ 前記ワクチンは、前記活性な成分をM.hyoneumoniaeによる地方
    病性肺炎に対する保護に有効な量を含む方法。 【請求項16】 請求項15に記載の方法であって、 前記蛋白は、M.hyoneumoniaeP102である方法。 【請求項17】 請求項16に記載の方法であって、 前記 M.hyoneumoniaeP102は、組み替えによるものである 方法。 【請求項18】 請求項16に記載の方法において、 前記M.hyoneumoniaeP102は、図2のDNAシーケンスによ
    ってエンコードされている方法。 【請求項19】 請求項16に記載の方法において、 前記M.hyoneumoniaeP102は、図1のアミノ酸シーケンスを
    有する蛋白の少なくとも一部をエンコードするDNAシーケンスによってエンコ
    ードされる方法。 【請求項20】 請求項15に記載の方法において、 前記DNAは、図2のDNAシーケンスの少なくとも一部を有する方法。 【請求項21】 テストサンプル中のP102抗体の存在を検出する方法で
    あって、 P102抗体を含むと疑われるテストサンプルを用意し、 P102またはその抗原性のフラグメントをテストサンプル中のP102抗体
    によって酵素滴活性の検出可能なレベルを作るのに十分な量をテストサンプルに
    添加し、 テストサンプル中のP102抗体の存在を検出する蛋白検査を行う方法。 【請求項22】 テストサンプル中のP102抗体の存在を検出するための
    診断キットであって、 レベルされたP102抗体を含む少なくとも1つのコンテナを有するキャリア
    手段を含む診断キット。
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