JP2001523129A

JP2001523129A - 二部品インターソマチックインプラント

Info

Publication number: JP2001523129A
Application number: JP54665798A
Authority: JP
Inventors: イブ、クロゼ
Original assignee: ストリケ、フランス、ソシエテ、アノニム
Priority date: 1997-04-25
Filing date: 1998-04-24
Publication date: 2001-11-20
Also published as: US10792164B2; US6824564B2; US20020177898A1; US8840666B2; US7056341B2; EP0977527A1; US20050071010A1; AU7535198A; DE69839482D1; CA2287523A1; AU744371B2; US6855168B2; KR100553297B1; US8449613B2; WO1998048738A1; US20020161445A1; US20050283239A1; EP1772119A3; EP1769777A1; EP0977527B1

Abstract

(57)【要約】脊椎外科手術用インプラントは、椎間空間に挿入できる本質的に中空の本体（１０）を有し、この本体は、前記椎間空間を画成する上側椎骨及び下側椎骨に露呈された内部空間を包囲する一対の横壁（１０２、１０３）を有する。インプラントは、本体の全高よりも大きな直径に内接した、骨固定用突出部（２２）がその外面に設けられた固定強化部材を更に有し、この部材は、本体の内部空間内で回転駆動できる。本発明は、このような二部品インプラントに対する様々な改良を提供する。

Description

【発明の詳細な説明】二部品インターソマチックインプラント本発明は、全体として、脊椎の外科治療で使用できるインターソマチック（in tersomatic）インプラントに関する。非常に多くのインターソマチックインプラントが既に周知である。これらには、詳細には、特に所定の変形可能性を与えるために幾つかの部品で形成された多かれ少なかれ複雑な構造を持つインプラントが含まれる。これらの周知のインプラントには、比較的高価であり且つ製造が困難であり、その装着が比較的困難であるという欠点がある。更にこれらのインプラントには、長期に亘る信頼性に問題がある。更に、特に上述の欠点の全て又は幾分かを解決するため、上側椎骨高平部即ちプラトー（plateau）及び下側椎骨プラトーに対して初期不動化を良好に行うための荒らした領域が上面及び下面に設けられた一部品中空本体又はケージの形体のインプラントが周知である。これらのインプラントは中空であるため、骨がこれらのインプラントを通って成長でき、最終的にはこれらのインプラントを不動化する。フランス特許第２，７０３，５８０号には、このようなインプラントの一例が記載されている。これらの周知の一部品インプラントは、これらのインプラントの装着に必要な椎間延伸（ｄｉｓｔｒａｃｔｉｏｎ）が行われない場合、椎骨プラトーに固定される荒らした領域が存在するのにも拘わらず、場合によっては安定性が不適切である。これは、簡単な並進移動によって行われる固定の質が、詳細には、骨の硬さに左右されるためである。ＤＥ−Ｕ−文献にも、内固定強化エレメントをねじ込みによって係合させることができる外本体を含むインプラントが開示されている。固定強化エレメントのねじ山は、この外本体の上面の上及び下面の下に突出している。本発明の目的は、この種の周知のインプラントを改良することである。発明の概要脊椎外科手術用インプラントは、椎間空間に挿入できる本質的に中空の本体を有し、この本体は、前記椎間空間を画成する上側椎骨及び下側椎骨に露呈された内部空間を包囲する一対の横壁を有する。インプラントは、本体の全高よりも大きな直径に内接した、骨固定用突出部がその外面に設けられた固定強化部材を更に有し、この部材は、本体の内部空間内で回転駆動できる。前記本体が前記椎間空間の外に逆方向に移動しないようにするため、及び従って、所定位置でのインプラントの固定を更に改良するため、前記中空本体の上面及び下面には、前記椎骨に固定できる先の尖った縁部を備えた歯が設けられている。前記歯は、好ましくは、三角形断面を有する。別の特徴によれば、インプラントのコンパクトさを改良し、所定位置に容易に押し込むことができるようにするため、中空本体の前記横壁は部分的に円筒形であり、前記固定強化部材の軸線と同軸である。更に別の特徴によれば、インプラントの外側の骨の特に横方向での成長を促すため、前記横壁には、骨がこれらの壁を通って成長できるようにする貫通開口部が設けられている。これらの開口部は、有利には、前記中空本体への前記部材の挿入方向と本質的に平行に延びる細長いスロットを有する。本体の幅を大きくするため、本体の横壁について厚い壁を使用することができる。これらの厚い壁には、本体の上面と下面との間を延びる第２貫通開口部が形成されている。更に、二つの椎骨プラトー間で、これらの第２貫通開口部を通した骨の成長が促される。前記第１貫通開口部は、好ましくは、前記内部空間を前記第２貫通開口部と連通させる。更に、前記第２貫通開口部を本体の外側と連通させる貫通開口部を設けることができる。本発明の別の特徴によれば、中空本体は、前記横壁を連結する先端壁を有し、前記椎間空間内への前記中空本体の挿入を容易にするため、この先端壁には丸味が付けてある。本発明は、更に、上文中に定義したインプラントを提案し、このインプラントでは、中空本体は、前記横壁を連結する先端壁を有し、この先端壁には、前記中空本体を挿入するための器具にこの本体を一時的に固定するためのタップ穴が設けられており、これにより、外科医は、インプラントを所定位置に容易に置くことができる。別の特徴によれば、前記骨固定用突出部は、タッピンねじ山（self-tapping s crew thread）を有する。このねじ山は、全体に矩形の半径方向断面を有する。このねじ山は、好ましくは、前記ねじ山の先端から始まって本質的に三角形の半径方向断面から前記全体に矩形の半径方向断面まで徐々に変化する半径方向断面を有する。この際、ねじ山の直径は、その先端から始まって本質的に一定の直径の部分まで徐々に増大する。本発明によれば、前記骨固定用突出部が、前記固定強化部材の内部空間を包囲する螺旋状バンドの形態のねじ山を有するインプラントが提供される。この螺旋状バンドは、有利には、前記バンドの内側を前記部材の軸線方向に延びるフォークに連結されており、このフォークは、好ましくは、前記固定強化部材の基端壁から延びる二つの枝部を有する。更に、フォークは、截頭円錐形の外面を持つ枝部を有し、その直径は前記基端から前記部材の先端に向かって減少する。これにより、固定強化部材内に予め配置した骨の成長をうながす物質を、固定強化部材のねじ込み時に圧縮できる。変形例では、フォークは、少なくとも二つの枝部を有し、これらの枝部の各々は、骨に作用を及ぼすための切断縁部を有し、これによって骨チップを部材２０の内側に蓄積し、骨の融着を容易にする。好ましくは、フォーク及び螺旋状バンドを一部品で形成する。本発明は、更に、骨固定用突出部がねじ山を含み、前記部材は、この部材が逆回転しないように不動化するための手段を有するインプラントを提案する。これらの骨固定用突出部はねじ山を有し、前記不動化手段は、前記ねじ山をその基端の領域で変形させた部分を含む。これは、従って、融着が起こるまでインプラントの安定性を改良する。別の特徴によれば、骨固定用突出部は、外径がその先端領域でその先端に向かって減少するねじ山を含む。これは、このねじ山が椎骨プラトーに容易に貫入できるようにするためである。更に、前記部材の内側に配置された骨の成長を促す物質が前記中空本体への前記部材の挿入中に圧縮されるように前記中空本体の前側開口部を本質的に閉鎖できる基端壁が固定強化部材に設けられたインプラントが提供される。この場合、固定強化部材は、外面が截頭円錐体をなした少なくとも一つの部分を有する。別の態様では、固定強化部材は前記本体よりもかなり短く、前記本体の前記先端壁に向かって差し向けられた全体に円錐形の尖端を有する。この場合、基端壁は、前記部材を挿入するための器具に前記部材を一時的に固定するためのタップ開口部を有するのが有利である。更に別の特徴によれば、本発明は、前記部材を挿入するための器具に前記部材を所与の角度関係で固定するための割り送り手段が固定強化部材に設けられた、上文中に説明したインプラントを提案する。別の特徴によれば、固定強化部材の基端には、プラグが取り付けられており、このプラグは、例えば、固定強化部材の前タップ開口部にねじ込むことができ、或いは、固定強化部材の前開口部に弾性的クリップ止めによって係合できる。有利には、このプラグは、部材を回転駆動できる器具と協働できる構成、及び／又は部材を位置決めするための器具で前記固定強化部材を角度的に割り送りするための構成を有する。更に、本発明によれば、骨固定用突出部にねじ山が設けられており、このねじ山と協働できるねじ山が形成された再入部分が本体の横枝部の少なくとも一方に設けられたインプラントが提案される。この再入部分は、枝部のうちの一方だけに設けられているのがよく、この場合、ねじ込みによって前記ねじ山と協働する本体の唯一の部分を構成できる。更に、この再入部分は、本質的に矩形の自由端縁部を有するのがよい。別の特徴によれば、本発明は、前記部材が矢状面と対応する本体の平面に関して斜めに、例えば矢印４５°で配向されたインプラントを提案する。更に別の特徴によれば、前記部材の本質的に周方向で細長い貫通開口部を前記部材の内側と外側との間に設けることが提案される。更に別の特徴によれば、本体は先端壁を有し、固定強化部材は前記先端壁の開口部にねじ込むことができる先端部分を有する。更に、本体は、この場合には、前記固定強化部材の外寸よりも広幅であり且つ前記部材が自由に係合できる開口部を含む基端壁を更に有する。本発明は、更に、本体が基端壁、先端壁、及び二つの横壁を有し、前記壁は、前記固定強化部材よりも大きい内部空間をそれらの壁間に画成するインプラントを提案する。これは、従って、上下の椎間プラトー間で骨を成長させるための空間を大きくする。この場合、前記本体の前記基端壁にねじ込むためのねじ山を備えた部分が固定強化部材に設けられるか或いは、前記部材を前記本体に固定するための互いに協働するねじ手段が前記固定強化部材及び前記本体の前記先端壁に設けられる。このような形体では、骨固定用突出部は、前記本体に固定するための前記ねじ山を備えた部分と同じピッチを持つねじ山を有するのがよい。のインプラント。この場合、本体の形状は、好ましくは、本体の前記横壁及び前記基端壁が、円の本質的に同じ円弧上を延び、前記先端壁が本質的に直線状であるようになっている。更に、本休の上面及び下面には、その壁に沿って延びる骨固定用突出部が設けられているのが有利である。更に、本発明によれば、固定強化部材が本体の内部空間内で回転できると同時に固定強化部材と本体との間の相対的並進移動を阻止するように、固定強化部材を取り付けるための手段を備えたインプラントが提案される。これらの取り付け手段は、有利には、前記本体の先端壁に形成された円筒形開口部及び前記部材に設けられたシャフトを含み、このシャフトは、弾性変形により前記開口部内に係合できる。この特定の場合には、前記固定強化部材は、好ましくは、直径方向反対側の二つの平坦部を持つねじの形状を有し、前記骨固定用突出部は、前記平坦部間に画成されており、切断縁部が前記ねじのねじ山と前記平坦部との間の移行部に設けられており、これによって、ひとたびインプラントが所定位置に置かれた後、骨の成長が促される。インプラントの挿入を容易にするため、両平坦部間の距離は、前記本体の上面と下面との間の距離以下である。本発明の別の特徴によれば、脊椎外科手術用インプラントにおいて、椎間空間に挿入できる本質的に中空の本体を含み、この本体は、側部と側部とを向き合わせて配置されており且つ椎間空間を画成する上側椎骨及び下側椎骨に露呈された少なくとも二つの内部空間を画成するほぼ平行な一群の壁を有し、前記インプラントは、前記本体の全高よりも大きな直径に内接した骨固定用突出部が外面に設けられた少なくとも二つの固定強化部材を更に含み、前記部材は、前記本体の夫々の内部空間内で回転駆動できる、インプラントが提案される。前記部材は、有利には、同じである。本発明は、更に、中空本体が様々な形状、特に、 −互いに関して傾斜した上面及び下面を有し、上面と下面との間の距離が本体の基端から先端に向かって減少する形状、及び／又は −互いに関して傾斜した上面及び下面を有し、上面と下面との間の距離が本体の第１横側から反対側の横側に向かって減少する形状、を備えているのがよいということを提案する。本発明は、更に、人間の脊柱の椎間空間の形状に適合させることによって前記椎間空間に挿入されるようになった脊椎インプラントを形成するためのインプラント組を提案する。このインプラント組は、内部空間の境界を定める一対の横壁を各々有し、椎間空間を画成する上側椎骨及び下側椎骨に前記内部空間が露呈されるように各々を前記椎間空間に挿入でき、特定の大きさ及び形状を各々有する、複数の中空本体と、前記本体の全高よりも大きな直径に内接する骨固定用突出部が外面に設けられた、前記本体のうちの任意の一方の本体の前記内部空間内で回転駆動できる少なくとも一つの固定強化部材とを有し、所与の椎間空間の特定の形態について適当な特定の中空本体を前記複数の中空本体のうちから選択できる。本体の特定の大きさ及び形状は、特に、 −本体の上面と下面との間の傾斜角度を変えることによって、 −幅を変えることによって、この場合には、最も広幅の中空本体が、有利には、前記本体の上面と下面との間を延びる貫通開口部が形成された横壁を有するように幅を変えることによって、 −高さを変えることによって、 −長さを変えることによって得られる。好ましくは、前記複数の中空本体から選択された中空本体の所定の群は、同じ種類の固定強化部材を受け入れることができる。本発明は、最後に、内部空間を包囲する一対の横壁を持つ本質的に中空の本体と、前記本体の全高よりも大きな直径に内接した骨固定用突出部が外面に設けられた前記本体の前記内部空間内で回転駆動できる固定強化部材とを含むインプラントを、人間の脊柱の椎間空間に位置決めするための方法において、様々な形状及び寸法を持つ中空本体の組から、前記椎間空間の形体に適した中空本体を選択する工程と、前記選択された中空本体を骨の成長を促す物質で充填する工程と、前記椎間空間を画成する上側椎骨及び下側椎骨に前記内部空間が露呈されるように前記中空本体を前記椎間空間に押し込む工程と、前記骨固定用突出部が前記上側椎骨及び前記下側椎骨に固定するように前記固定強化部材を前記中空本体に挿入する工程とを含む方法を提案する。前記本体の上面と下面との間を延びる貫通開口部が設けられた横壁を持つ本体を備えたインプラントを位置決め使用とする場合、本方法は、前記中空本体を前記椎間空間に押し込む前記工程の前に、骨の成長を促す物質で前記貫通開口部を充填する工程を更に有する。図面の簡単な説明本発明の好ましい実施例の以下の詳細な説明を添付図面を参照して読むことにより、本発明の他の特徴、目的、及び利点が、更に明らかになるであろう。第１図は、本発明の第１実施例によるインプラントの斜視図であり、第２図は、二つの椎骨プラトー間に配置した第１図のインプラントの側面図であり、第３図は、第１図のインプラントの正面図であり、第４図は、第１図及び第３図のインプラントの平面図であり、第５図は、第１図のインプラントのエレメントの側面図であり、第６図は、第５図の矢印ＶＩの方向での端面図であり、第７図は、第５図の矢印ＶＩＩの方向での端面図であり、第８図は、第５図乃至第７図のエレメントの斜視図であり、第９図は、本発明の第２実施例によるインプラントの斜視図であり、第１０図は、第９図のインプラントの正面図であり、第１１図は、第９図及び第１０図のインプラントの平面図であり、第１２図は、第９図乃至第１１図のインプラントの第１エレメントの平面図であり、第１３図は、第９図乃至第１１図のインプラントの第２エレメントの側面図であり、第１４図は、第１３図の矢印ＸＩＶの方向での端面図であり、第１５図は、第１３図の矢印ＸＶの方向での端面図であり、第１６図は、本発明の第３実施例によるインプラントの分解斜視図であり、第１７図は、第１６図のインプラントの組み立てた場合の側面図であり、第１８図は、第１７図の矢印ＸＶＩＩＩの方向での図であり、第１９図は、第１７図の矢印ＸＩＸの方向での図であり、第２０図は、本発明の第４実施例によるインプラントの分解斜視図であり、第２１図は、第２０図のインプラントの組み立てた場合の側面図であり、第２２図は、第２１図の矢印ＸＸＩＩの方向での図であり、第２３図は、第２１図の矢印ＸＸＩＩＩの方向での図であり、第２４図は、本発明の第５実施例によるインプラントの分解斜視図であり、第２５図は、第２４図のインプラントの組み立てた場合の側面図であり、第２６図は、第２５図の矢印ＸＸＶＩの方向での図であり、第２７図は、第２５図の矢印ＸＸＶＩＩの方向での図であり、第２８図は、本発明の第３実施例の変形例によるインプラントの分解斜視図であり、第２９図は、第２８図のインプラントの組み立てた状態での斜視図であり、第３０図は、第２９図のインプラントの後側の図であり、第３１図は、第２９図のインプラントの側面図であり、第３２図は、第２９図のインプラントの平面図であり、第３３図は、本発明の第３実施例の変形例の設計の、組み立て前の斜視図であり、第３４図乃至第３６図は、この変形例の設計の本体の三つの斜視図であり、第３７図は、この同じ本体を先端方向から見た端面図であり、第３８図は、この変形例の設計の固定強化部材の斜視図であり、第３９図は、この同じ固定強化部材の側面図であり、第４０図及び第４１図は、この同じ変形例によるインプラントの組み立てた状態での二つの斜視図であり、第４２図は、この同じインプラントの、組み立てた場合の平面図であり、第４３図は、この同じインプラントの、組み立てた場合の側面図であり、第４４図は、この同じインプラントの、組み立てた場合の、基端方向から見た端面図である。実施例の詳細な説明先ず最初に、各図面には、同じ又は同様のエレメント又は部品にはできるだけ同じ参照番号が附してあるということに着目されたい。更に、本説明に亘って使用する「基端」及び「先端」という用語は、装着手術中に外科医に近い方のインプラント端部及び外科医から遠い方のインプラント端部と夫々対応するということに着目されたい。先ず最初に第１図乃至第８図を参照すると、これらの図には、二つの部品、即ち本体１０及び固定強化部材２０でできたケージ型インターソマチックインプラントが示してある。本体１０は全体にリング状であり、上面１１、下面１２、内面１３、及び外面１４を有する。本体１０の輪郭は、直線状輪郭で一部が切ってある円形形状を有し、その幅は、例えば、その深さの約４／３に等しい。上面１１及び下面１２には、インプラントが上側椎骨プラトーＶ１と下側椎骨プラトーＶ２との間で圧縮されている場合（第２図参照）にインプラントがこれらの脛骨プラトーに対して動かないようにするため、荒らした領域が直線状輪郭部分に沿って形成されている。これらの荒らした領域は、この場合、三角形断面を持ち且つ本体の円形輪郭部分と同心の円形の軌跡をなした３つの上リブ１１ｂ及び３つの下リブ１２ｂの形態をなしている。本体は、上ランド１１ａ及び下ランド（参照番号は附してない）が形成する厚味のある壁を直線状輪郭部分の反対側に有する。この壁部分には、ねじ山を備えたオリフィス１８が形成されている。このオリフィスの軸線は、斜め方向に、好ましくはインプラントの平らな先端壁に対して垂直な垂直平面、即ち矢状面と対応する垂直平面に対して約４５°の角度で延びる。更に、本質的に水平方向に延びるこのオリフィス１８の軸線は、実質的に円形輪郭部分の中央を貫通し、円形輪郭部分と直線状輪郭部分との間の移行部に置かれた向き合った領域に向かって延びている。本発明によるインプラントは、椎骨プラトーへの固定を強化するようになった部材２０を追加に有する。この例では、この部材は、オリフィス１８に形成された雌ねじと相補的な螺旋状のねじ山２２が外面に設けられた円筒形中空コア２１の形態をなしている。隣接したねじ山区分間には、ねじ山の螺旋の方向に延びる長円形の複数の開口部２３が、以下に説明する理由により設けられている。部材２０の先端は中実の壁２５によって閉鎖されている。その基端を画成する反対側の面の近くには中実部分２４が形成されており、この中実部分には、例えば、ねじ回し器具（図示せず）を導入するための六角形断面の中空凹所２４ａが形成されている。特に第３図に示すように、部材２０のねじ山２２が内接する全直径Ｄは、本体１０が内接する全高Ｈよりも僅かに大きいということに着目することが重要である。これは、以下に説明する理由による。部材２０は、基端中実部分２４の外面が、前記オリフィスと隣接した本体１０の外面１４と実質的に整合するまで、本体１０のオリフィス１８にねじ込むことができるような長さを備えているということがわかる。次に、上文中に説明したインプラントの使用を説明する。以下に説明する本発明によるインプラントの他の実施例について、必要な変更を加えた同じ種類の手順が実施されるということは理解されよう。先ず最初に、治療されるべき二つの椎骨間で、それ自体周知の手段によって延伸を行い、椎間板を少なくとも部分的に除去し、インプラントの本体１０を部材２０なしで、前方から又は後方から所定位置に置く。有利には、骨形成により最終的に椎間融着を行うため、先ず最初に本体の内部空間を骨グラフトで充填する。この実施例では、基端部分に平坦部が設けられた本体１０の輪郭は、椎骨プラトーの表面領域内に容易に内接するようにようになっているということがわかる。必要であれば、様々な大きさの本体１０を外科医に提供でき、以下に更に詳細に説明するように、患者の脊椎の解剖学的形態の関数として選択できる。次いで、二つの椎骨を解放し、リブ１１ｂ、１２ｂを用いて椎骨プラトーＶ１とＶ２との間で本体の初期不動化を行う。次いで、器具を用いて部材２０をオリフィス１８にねじ込む。この移動中、リブ１１ｂ、１２ｂの頂部分に関して僅かに上方及び下方に突出したねじ山２２の頂部が上下の椎骨プラトーの向き合った面にタッピンねじの方法で切込み、及びかくして相補的固定を提供し、これにより、インプラントをこれらのプラトーに対してしっかりと固定する。更に、骨グラフトで充填された内部空間に貫入するときの部材２０の回転により、これらのグラフトの幾分かが開口部２３を通って中空部材２０の内部空間に侵入する。従って、骨も部材２０を通って成長し、これにより、部材２０が、有利には、インプラントの長期に亘る安定性に悪影響を及ぼす危険がある任意の回転、詳細には逆回転に関して固定される。別の態様では、部材２０を骨グラフトで予め充填してもよい。第９図乃至第１５図は、本発明の第２実施例を示す。これらの図では、第１図乃至第８図におけるのと同じ又は同様のエレメント又は部品には同じ参照番号が附してあり、この第２実施例と第１実施例との間の相違のみを説明する。先ず最初に、第１図乃至第８図の場合と同じ輪郭を持つ本体１０は、この実施例では、その全周に亘って本質的に一定の厚さの壁を有することに着目されたい。この本体は、第１実施例のねじ山を備えたオリフィスの代わりに、滑らかな貫通オリフィスを含む。更に、ねじ山１６ａを備えた円筒形ロッド１６が、本質的に、本体の円形輪郭部分と直線状輪郭部分との間の移行部にある本体１０の反対側の領域から始まって、オリフィス１９の軸線に沿って延びている。更に、第１実施例の場合とほぼ同じ外輪郭を持つ部材２０は、後面が開放した中央ボア２８を除いて中実である。このボアには、本体の突出ロッド１６に形成されたねじ山１６ａと相補的な雌ねじ２８ａが形成されている。ねじ山１６ａ及び関連した雌ねじ２８ａの螺旋ピッチは、部材２０の外面に設けられたねじ山２２の螺旋ピッチとほぼ同じ又は正確に同じであるように選択されることがわかる。截頭円錐形部分２７がボア２８の口部の周りに設けられている。最後に、部材２０の前面には、ねじ回し装置が設けられていることがわかる。これは、この場合には、例えば六角形断面の突出ヘッド２６からなる。この第２実施例によるインプラントは、上文中に説明したのと本質的に同じ方法で使用される。本質的な相違点は、部材２０がロッド１６にナットのようにねじ込まれ、オリフィス１９の大きさがこのねじ込みの邪魔にならないように選択されるということである。これに関し、ねじ山２２の全直径よりも僅かに大きな直径を持つオリフィス１９を選択するので十分である。部材２０の截頭円錐形部分２７により、前記部材の後端をねじ込み前にオリフィス１９に導入するのが容易になる。ねじ山１６ａのピッチがねじ山２２のピッチと同じであるため、部材２０を本体１０内に前進させると同時にこの部材を回転駆動すると、ねじ山がこの場合も、椎骨プラトーにタッピンねじの方法で食い込む。詳細には、本体１０の上下の環状面１１及び１２を、問題の椎間空間の形状に合うように、互いに関して僅かに斜めになった平面内で延長できる。かくして、下文でわかるように、外科医は、治療が施されるべき椎骨の解剖学的形態に合わせるために様々な傾斜を持つ本体１０を提供できる。この場合では、第９図乃至第１５図の実施例は、ねじ山２２がリブ１１ａ及び１１ｂの頂部に対して突出する量がインプラントの前部から後部まで本質的に一定であるように、部材２０の外輪郭に僅かに截頭円錐形形状を与えることができるという点で、及び椎骨の関連した面が本体１０の上下の面と実質的に平行であり、ねじによって行われる固定が基端から先端まで本質的に同じ量であるという点で有利である。次に、第１６図乃至第１９図を参照すると、水平方向断面が全体にＵ形の本発明の第３実施例によるインプラントが示してあり、このインプラントは、底壁即ち先端壁１０１及び二つの本質的に平行な横壁即ち枝部１０２、１０３を含む。この本体は、上下のＵ形面１０４及び１０４’を夫々含み、これらの面には、骨固定歯１０５、１０５’が夫々形成されている。これらの歯は、この実施例では、縁部が尖った三角形輪郭の歯であり、上述の実施例のリブ１１ｂと同じ役割を果たす。詳細には、上下の面１０４、１０４’は、底壁１０１の領域に向かう方向で互いに向かって僅かに先細になっていることが第１７図からわかる。先端壁１０１には、本体を椎間空間に装着するためのそれ自体ありきたりの器具（図示せず）を一時的に固定できるタップボア１０１０が設けられている。枝部１０２、１０３は、以下に説明する理由のため、全体に円筒形の内部空間を構成する。本体の二つの横枝部１０２、１０３には、骨が横方向に成長できるようになった貫通スロット１０６及び１０７が夫々設けられている。本体１０の底壁１０１から遠方の開放端には、二つの枝部１０２、１０３の基端自由端に設けられた内曲ねじ１０８によって境界が定められた全体に円形の開口部が設けられている。インプラントは、中空コアを備えた固定強化部材２０を含む。コアの外面は僅かに截頭円錐形をなしてその基端からその先端に向かってテーパしている。連続したねじ山２２がコア２１の外面に形成されている。螺旋状形体の平らなバンドの形体のこのねじ山２２は、本体１０の内曲ねじ１０８と協働でき、部材２０を前記本体の内側にねじ込むことができる。特に第１６図からわかるように、コア２１は、長さ方向空所空間２３によって離間された角度的に食い違った三つの長さ方向枝部でできている。これらの枝部の各々は、前縁（即ち部材２０のねじ込み方向で先方の縁部）を含む。これらの前縁は、上側椎骨及び下側椎骨から骨材料を掻き取るための部材を構成するように２１ａのところに切断縁部を有する。このように、部材２０をねじ込むことによって、インプラントの内部空間を骨チップ及びグラフトの取込みを補助するもので充填でき、これは、骨の成長によって二つの椎骨と最終的に融合する。この実施例では、ねじ山２２の外径は、好ましくは、本体１０の内径とほぼ同じであり、そのため、部材２０をねじ込むとき、本体の内側で案内されることがわかる。最終的には、部材２０は、ブッシュを形成するその基端部分２４に、凹所ゾーン２４ｃによって離間された複数のボス２４ｂによって境界が定められた開口部を有する。コアの枝部２１の始部を構成するボス２４ｂの内面には雌ねじが設けられている。インプラントは、最後に、ボス２４ｂに形成された雌ねじと協働できるねじ山３１が外面に設けられた全体に円筒形プラグ３０を有する。このプラグの後面３２には、ねじ回し器具用の凹所をなしたソケット３２ａが設けられている。上文中に説明したインプラントは、以下に説明する方法で使用される。 −治療が施されるべき椎骨間の所定位置に本体１０を部材２０なしで置き、 −部材２０を、プラグ３０が設けられていない状態で、開口部を介して骨グラフトで充填し、次いで、グラフトが漏出しないようにするため、プラグをこの開口部の所定位置に置き、 −次いで、プラグが設けられた部材２０を、既に所定位置にある本体１０に、ソケット３２ａと係合したねじ回し器具を用いてねじ込む。この作業中、部材２０のねじ山２２が上下の椎骨の向き合った表面に食い込み、骨チップを切除し、部材２０のコアの三つの枝部２１の切断縁部２１ａが椎骨に食い込み、切除されたチップが部材２０の内部空間の充填を完了する。最後に、グラフト打ち込みを補助するため、部材２０のコア２１が前進するに従って、その截頭円錐形形状により、この骨材料の幾分かが椎骨の壁に押し付けられる。第２０図乃至第２３図は、本発明の第４実施例を示す。この実施例では、本体１０は第１６図乃至第１９図に示す実施例の本体と同じであり、その全体を再度説明することはしない。しかしながら、この例では、本体の枝部１０２だけに貫通スロット１０６が設けられており、他方の枝部には設けられていない。この種の本体は、一つの同じ椎間空間で本発明によるインプラントが二つ使用される場合に有利に使用される。この場合、インプラントは、二つの本体の夫々のスロットが内側に配置されるように側部と側部とを向き合わせて配置される。これは、二つのインプラント間に置かれた椎間空間の領域に配置された骨グラフトとの融着を促すためである。この実施例では、固定強化部材２０は、本体１０よりも軸線方向でかなり短いねじ山を備えたプラグの形態である。この部材は、上文中に説明したのと同じ方法で本体１０のねじ山１０８と協働できるねじ山２２を備えた中実の円筒形コア２１を有する。部材２０の後面には、ねじ回し器具用の凹所をなしたソケット２４ａが設けられており、その前面２５は、頂部に丸味を付けた円錐体の形態をなしている。この実施例によるインプラントは、本体１０が骨グラフトで比較的稠密に充填される場合に使用されるようになっている。このようにして、部材２０をねじ込むことによって進入させると、ねじ山２２により固定が強化されることに加え、本体内の骨グラフトを圧縮してこれらの骨グラフトを特に上下の椎骨プラトーの方向に押圧し、融着を改善する。第２４図乃至第２７図には、本発明の第５実施例が示してある。インプラントの本体１０は、第３及び第４の実施例のインプラントの本体とは、本体の軸線上に配置された円筒形貫通開口部１０１ａが底部分１０１に設けられ、底部分１０１と反対側の進入開口部に上述の実施例のねじ山１０８が設けられていない、という点で本質的に異なっている。この実施例では、固定強化部材２０は、広幅のねじ山を持つねじの形態であり、このねじの前端には、本質的に半円筒形の二つの軸線方向ラグ２９ａ、２９ｂでできたシャフト状延長部が設けられており、これらのラグの自由端には、追加の厚さ２９１ａ、２９１ｂが夫々設けられている。これらの二つのラグの外径は本体１０の開口部１０１ａの直径よりも僅かに小さい。これらのラグは薄いため、外科医による装着前に、これらのラグの弾性変形性により、部材２０を本体１０にスナップ嵌めできる。かくして、前記部材２０は、並進しないように不動化されるが、回転自在であり、一方では開口部１０１ａによって案内され、他方では本体１０の二つの枝部１０２、１０３の内面によって案内される。この実施例の別の重要な特徴は、部材２０の境界が二つの平坦部２０１、２０１’の夫々によって定められるということである。これらの平坦部は、第２４図に示すように、部材の角度位置を示す。部材の厚さは、本体１０の全長に沿って本体の厚さとほぼ同じである。更に、（矩形断面の）ねじ山２２と平坦部２０１、２０１’との間の移行部のところで各ねじ山が尖った角度２２ａを形成するということがわかる。更に、上述の実施例のうちの幾つかにおけるのと同様に、部材２０の基端部分２４には、ねじ回し器具用の凹所をなしたソケット２４ａが設けられている。外科医はインプラントを以下の方法で所定の場所に装着する。 −完成したインプラント、即ち、最初に本体１０にクリップ止めされており且つ第２４図の角度配向が与えられた部材２０を包囲した本体１０を、椎間空間に打ち込むことによって係合させる。この作業は、部材２０が本体１０の限度を越えて突出していないために容易に行われる。 −次いで、ソケット２４ａと係合した適当な器具を用いて部材２０をその軸線を中心として回転させ、ねじ山２２の尖った縁部で上下の椎骨プラトーの骨材料に作用を及ぼし、骨チップを剥脱する。この骨チップは、本体１０と部材２０との間に存在する自由空間を充填し、骨の融着に寄与する。部材２０が本体１０に対して全く並進しないようにされており、及び従って本体１０又は椎骨プラトーにねじ込むことができないため、ねじ山２２には、有利には、広い螺旋ピッチが与えられ、そのため、ねじ込み動作は、インプラントをこの方向に変位させるのに十分な軸線方向力を生ぜしめることなく、椎骨プラトーに対してねじ山２２を往復摺動させる作用をなす。次に、第２８図乃至第３２図を参照し、第１６図乃至第１９図を参照して上文中に説明した本発明の第３実施例の第１変形例を説明する。以下の説明では、第１６図乃至第１９図を参照して既に説明したエレメントは再度論じず、本質的な相違点のみを変形例によって説明する。この変形例によれば、本体１０は広幅に形成してあり、二つの固定強化部材２０ａ、２０ｂの夫々を受け入れるように設計されている。この目的のため、本体は広幅にしてあり、二つの横枝部１０２、１０３並びにこれらの枝部１０２、１０３間を延びる中間枝部１０９を有する。枝部１０２及び１０９が部材２０ａ用の第１座を画成し、枝部１０３及び１０９が部材２０ｂ用の第２座を画成し、これらの二つの座の軸線は、ここでは互いに平行であるが、適当であれば、所定の傾斜を採用してもよい。これらの二つの座は、好ましくは、第３実施例の単一の座と同じ形体であり、部材２０ａ及び２０ｂは、好ましくは、この同じ実施例の部材２０と同じである。同様に、本体１０には固定歯１０５、１０５’が設けられている。ここでは、第３０図及び第３１図に詳細に示すように、本体１０の上下の面１０４、１０４’は二方向に傾斜している。一方の方向はこれらの面が座の底部に向かう方向で互いに近付く方向と対応し、他方の方向はこれらの面が横方向（第３０図で右方から左方）で互いに近付く方向と対応する。本体１０を引っ繰り返すだけで逆の傾斜を得ることができる。この二方向傾斜により、矢状面での腰部脊柱前湾症の回復を行う際に本体１０を所定の傾斜で埋め込むことができる。更に、インプラントの幅が増大してあるため、二つの椎骨プラトー間に更に安定した支持が提供され、二つの固定強化部材２０ａ及び２０ｂの存在により、これらのプラトーに対して滑らないようにする抵抗を強化する。勿論、本発明のこの変形例は、当業者の能力の範囲内で本体を必要とされるように適合させるだけで、本願に説明した全ての他のインプラントに適用できる。次に第３３図乃至第４４図を参照し、第１６図乃至第１９図を参照して説明したインプラントの別の変形例を説明する。この変形例によれば、インプラントの外本体１０は、上文中に説明したのと同じ方法で、二つの横枝部１０２及び１０３が先端壁１０１で連結されており且つ移行部に丸味が付けてある全体にＵ形をなしている。インプラントの幅を広くするため、及び従ってインプラントの安定性を高めるため横枝部１０２及び１０３の横方向厚さは、第１６図乃至第１９図を参照して説明した枝部１０２及び１０３の厚さよりもかなり大きい。この厚さは、好ましくは、インプラントの全幅の値が、例えば固定強化部材２０の直径の約１．５倍乃至２．５倍と等しいように選択される。更に、上下の椎骨プラトー間の骨融着を更に改善するため、長円形の貫通開口部１１０及び１１１が設けられている。これらの開口部は、横枝部１０２及び１０３の各々が二重壁を持つように、例えば、本体の上面１０４と下面１０４’との間を垂直方向に延びている。これらの壁の各々には、全体に水平方向に延びる長円形の開口部１０６、１０６’、及び１０７、１０７’が夫々更に形成されており、これらの開口部は、二つの二重壁及び貫通開口部１１０、１１１を通過することによって、本体１０の内部空間を横方向に本体の外側に開放できる。更に、第４３図及び第４４図に示すように本体の上下の面１０４及び１０４’ は互いに対して二方向で傾斜している、即ち一方では横方向に及び他方では基端から先端に向かって傾斜していることがわかる。固定強化部材２０は、第１６図乃至第１９図を参照して説明したのと同様の構造を有する。固定強化部材は、本質的には、骨固定ねじを形成する螺旋状バンド２２が取り付けられた二つの枝部２１を持つ内部フォークを有する。部分２１及び２２は、一部品でできている。ねじ２２は、この場合には、好ましくは、ねじの装着前に上下の椎骨プラトーにねじ山を形成する必要なしにこれらの椎骨プラトーにに直接ねじ込むことができるタッピンねじである。この目的のため、ねじ２２の先端領域には、外方に曲がった箇所の形体の半径方向区分２２ｂが設けられており、この区分は、徐々に、例えば１回の約数分の一から最大で矩形の半径方向区分２２ｃまで変化している。更に、ねじ２２の直径は、その先端から前記矩形区分の部分まで徐々に増大し、ここから一定直径になっている。更に、枝部２１の外面はテーパ形体を有し、以下に説明する理由のため、直径が基端から先端に向かって減少していることがわかっている。二つの枝部は、好ましくはこれらの枝部と一部品をなして形成された円筒形リングの形体のブッシュ２４の領域で接合されている。一連の、この実施例では二対の可撓性係止タブ３３を持つプラグ３０を、このブッシュ２４に、外側から弾性クリップ止めすることによって取り付けることができる。これらのタブはブッシュ２４の中央開口部と係合し、歯３３ａの形態のこれらのタブの端部がブッシユ２４の内縁部に捕捉される。部材２０及びそのプラグ３０は、タブ３３の各対がフォークの夫々の枝部２１の始部をぴったりと包囲することによって、回転に関して一体に形成されている。更に、プラグ３０の中央にはタップボア３４が配置されており、このボアは、部材２０を装着するためのそれ自体周知の器具（図示せず）のねじ山を備えたロッド状端部を受け入れることができる。更に、タップボア３４の両側に形成された二つの直径方向反対側のノッチ３５により、上文中に言及した器具を角度をなして割り送りできるということが第４０図及び第４４図でわかる。この器具は、この実施例では、プラグ３０に対して、及びかくして固定強化部材２０の全体に対して相補的な構成を備えている。特に第４４図において、外本体１０と部材２０との間の螺合を可能にするねじ山１０８が本体の横枝部１０２の一方だけに、全体に矩形の縁部１０８ａで終端する再入フランジの形態で設けられているということがわかる。最後に、特に第３３図、第３８図、及び第４０図で、ねじ２２の基端側の端部は２２ｄを附したように変形してあり、この変形は、隣接したねじ山巻回部の方向に、即ち先端に向かって行われるということがわかる。このように変形させることによって、ねじ２２の逆回転を阻止する不動化機能を提供でき、及びかくして固定強化部材２０が装着後であるが骨融着前に本体１０から緩む危険をなくす。第３３図乃至第４４図を参照して上文中に説明したインプラントは、以下に説明する連続工程を使用して所定の場所に装着される。 −先ず最初に、骨の成長を促す骨グラフト等の材料で本体１０の開口部１１０及び１１１を充填し、 −次いで本体を椎間空間に、必要であれば延伸後に挿入し、 −骨の成長を促す材料で固定強化部材２０を充填した後、この部材２０の基端をクリップ止めされたプラグ３０で閉鎖し、 −前記部材を、既に装着された本体と螺合させる。ここで、部材２０のフォークの二つの枝部２１がテーパ形状をなしているため、部材２０の前進時に骨成長材料が圧縮され、及びかくして一方では上下の椎骨プラトーと、及び他方では開口部１１０及び１１１内に予め配置された骨成長材料と、開口部１０８及び１０９を介して良好に接触させることができるということに着目しなければならない。本発明によるインプラントは、勿論、チタニウム合金又はステンレス鋼等の適当な強度を持つ生体親和性材料でできている。外科医は、有利には、本発明によるインプラントを形状及び寸法が異なる一組のインプラントの形態で提供し、これにより、埋め込み場所の解剖学的形態に最も適したインプラントを及び詳細には本体１０を選択できる。詳細には、以下の特徴を持つインプラントを提供できる。 −様々な高さの本体１０を有し、この場合に、これらの様々な高さに適合させるために直径を変えることができる固定強化部材２０が設けられ、 −様々な幅を持つ本体を有し、かくして、特に第３実施例の場合には、内部空間の大きさを同じに維持しつつ本体の横枝部１０２及び１０３の横方向での厚さを変化させることによって、最小幅（第１６図乃至第１９図の場合）と最大幅（例えば、第３３図乃至第４４図に示す）との間で幅が徐々に変化する所定範囲のインプラントを提供でき、更に全ての場合で同じ部材２０を使用できる。これらの横枝部１０２及び１０３は、有利には、単一壁（第１６図乃至第１９図参照）から二重壁（第３３図乃至第４４図参照）まで変化する。前記枝部１０２、１０３の厚さが十分である場合には、垂直方向貫通開口部１１０及び１１１を形成できる。この場合、 −本体は、互いの傾斜が異なる上面及び下面を有し、これらの面は、両方とも、前側から後側に向かって及び横方向で傾斜しており、直径が同じ又は異なる部材２０が設けられ、 −本体１０及び／又は固定強化部材２０は長さが異なり、 −固定強化部材は異なる固定突出部を有し、詳細には、椎骨プラトーで遭遇する機械的特性に応じて深さが大きいか或いは小さく、間隔が大きいか或いは小さい。勿論、本発明は、上文中に説明し且つ添付図面に示した実施例に全く限定されず、当業者はこれらを本発明の精神に従って変形又は変更することができ、詳細には、説明した様々な実施例の特定の特徴を組み合わせることができる。更に、上文中に説明したような骨固定突出部は、機械的固定及び／又は上下の椎骨プラトーとの骨連結を可能にする任意の手段でできているのがよい。詳細には、これは、多孔質コーティング又はヒドロキシアパタイトであるのがよい。

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Claims

【特許請求の範囲】１．脊椎外科手術用インプラントにおいて、椎間空間を画成する上側椎骨及び下側椎骨に露呈された内部空間を包囲する一対の横壁を持つ、椎間空間に挿入できる本質的に中空の本体を有し、前記インプラントは、前記本体の全高よりも大きな直径に内接した、骨固定用突出部を外面に有する固定強化部材を更に有し、この部材は、前記本体の内部空間内で回転駆動でき、前記中空本体は、前記椎間空間の外への前記本体の逆方向移動に抵抗するために、前記椎骨に固定できる尖った縁部を持つ歯が設けられた上面及び下面を有することを特徴とするインプラント。２．前記歯は三角形断面を有することを特徴とする請求項１に記載のインプラント。３．脊椎外科手術用インプラントにおいて、椎間空間を画成する上側椎骨及び下側椎骨に露呈された内部空間を包囲する一対の横壁を持つ、椎間空間に挿入できる本質的に中空の本体を有し、前記インプラントは、前記本体の全高よりも大きな直径に内接した、骨固定用突出部を外面に有する固定強化部材を更に有し、この部材は、前記本体の内部空間内で回転駆動でき、前記中空本体の前記横壁は部分的に円筒形であり、前記固定強化部材の軸線と同軸であることを特徴とするインプラント。４．脊椎外科手術用インプラントにおいて、椎間空間を画成する上側椎骨及び下側椎骨に露呈された内部空間を包囲する一対の横壁を持つ、椎間空間に挿入できる本質的に中空の本体を有し、前記インプラントは、前記本体の全高よりも大きな直径に内接した、骨固定用突出部を外面に有する固定強化部材を更に有し、この部材は、前記本体の内部空間内で回転駆動でき、前記横壁は貫通開口部を有しこれらの貫通開口部を通して骨が成長できることを特徴とするインプラント。５．前記開口部は、前記中空本体内への前記部材の挿入方向と本質的に平行に延びる細長いスロットを含むことを特徴とする請求項４に記載のインプラント。６．前記本体の前記横壁は、前記本体の前記上面と前記下面との間を延びる第２の貫通開口部が形成された厚い壁であることを特徴とする請求項４に記載のインプラント。７．前記第１貫通開口部は、前記内部空間を前記第２貫通開口部と連通させることを特徴とする請求項６に記載のインプラント。８．前記第２貫通開口部を前記本体の前記外側と連通させる貫通開口部が設けられていることを特徴とする請求項６に記載のインプラント。９．脊椎外科手術用インプラントにおいて、椎間空間を画成する上側椎骨及び下側椎骨に露呈された内部空間を包囲する一対の横壁を持つ、椎間空間に挿入できる本質的に中空の本体を有し、前記インプラントは、前記本体の全高よりも大きな直径に内接した、骨固定用突出部を外面に有する固定強化部材を更に有し、この部材は、前記本体の内部空間内で回転駆動でき、前記中空本体は、前記横壁を連結する先端壁を有し、この先端壁には、前記椎間空間内への前記中空本体の挿入を容易にするため、丸味が付けてあることを特徴とするインプラント。１０．脊椎外科手術用インプラントにおいて、椎間空間を画成する上側椎骨及び下側椎骨に露呈された内部空間を包囲する一対の横壁を持つ、椎間空間に挿入できる本質的に中空の本体を有し、前記インプラントは、前記本体の全高よりも大きな直径に内接した、骨固定用突出部を外面に有する固定強化部材を更に有し、この部材は、前記本体の内部空間内で回転駆動でき、前記中空本体は、前記横壁を連結する先端壁を有し、この先端壁には、前記中空本体を挿入するための器具に前記本体を一時的に固定するためのタップ穴が設けられていることを特徴とするインプラント。１１．脊椎外科手術用インプラントにおいて、椎間空間を画成する上側椎骨及び下側椎骨に露呈された内部空間を包囲する一対の横壁を持つ、椎間空間に挿入できる本質的に中空の本体を有し、前記インプラントは、前記本体の全高よりも大きな直径に内接した、骨固定用突出部を外面に有する固定強化部材を更に有し、この部材は、前記本体の内部空間内で回転駆動でき、前記骨固定用突出部は、タッピンねじ山を有することを特徴とするインプラント。１２．前記ねじ山は全体に矩形の半径方向断面を有することを特徴とする請求項１１に記載のインプラント。１３．前記ねじ山は、前記ねじ山の先端から始まって本質的に三角形の半径方向断面から前記全体に矩形の半径方向断面まで徐々に変化する半径方向断面を有することを特徴とする請求項１２に記載のインプラント。１４．前記ねじ山の前記直径は、その先端から始まって本質的に一定の直径の部分まで徐々に増大することを特徴とする請求項１１に記載のインプラント。１５．脊椎外科手術用インプラントにおいて、椎間空間を画成する上側椎骨及び下側椎骨に露呈された内部空間を包囲する一対の横壁を持つ、椎間空間に挿入できる本質的に中空の本体を有し、前記インプラントは、前記本体の全高よりも大きな直径に内接した、骨固定用突出部を外面に有する固定強化部材を更に有し、この部材は、前記本体の内部空間内で回転駆動でき、前記骨固定用突出部は、前記固定強化部材の内部空間を包囲する螺旋状バンドの形態のねじ山を有することを特徴とするインプラント。１６．前記螺旋状バンドは、前記バンドの内側を前記部材の軸線方向に延びるフォークに連結されていることを特徴とする請求項１５に記載のインプラント。１７．前記フォークは、前記固定強化部材の基端壁から延びる二つの枝部を有することを特徴とする請求項１６に記載のインプラント。１８．前記フォークは、截頭円錐形の外面を持つ枝部を有し、その直径は前記基端から前記部材の先端に向かって減少することを特徴とする請求項１６に記載のインプラント。１９．前記フォークは少なくとも二つの枝部を有し、これらの枝部の各々は、骨に作用を及ぼすための切断縁部を有することを特徴とする請求項１６に記載のインプラント。２０．前記フォーク及び前記螺旋状バンドは一部品で形成されていることを特徴とする請求項１６に記載のインプラント。２１．脊椎外科手術用インプラントにおいて、椎間空間を画成する上側椎骨及び下側椎骨に露呈された内部空間を包囲する一対の横壁を持つ、椎間空間に挿入できる本質的に中空の本体を有し、前記インプラントは、前記本体の全高よりも大きな直径に内接した、骨固定用突出部を外面に有する固定強化部材を更に有し、この部材は、前記本体の内部空間内で回転駆動でき、前記骨固定用突出部はねじ山を含み、前記部材は、この部材が逆回転しないように不動化するための手段を有することを特徴とすることを特徴とするインプラント。２２．前記骨固定用突出部はねじ山を有し、前記不動化手段は、前記ねじ山をその基端の領域で変形させた部分を含むことを特徴とする請求項２１に記載のインプラント。２３．脊椎外科手術用インプラントにおいて、椎間空間を画成する上側椎骨及び下側椎骨に露呈された内部空間を包囲する一対の横壁を持つ、椎間空間に挿入できる本質的に中空の本体を有し、前記インプラントは、前記本体の全高よりも大きな直径に内接した、骨固定用突出部を外面に有する固定強化部材を更に有し、この部材は、前記本体の内部空間内で回転駆動でき、前記骨固定用突出部は、外径がその先端領域でその先端に向かって減少するねじ山を含むことを特徴とするインプラント。２４．脊椎外科手術用インプラントにおいて、椎間空間を画成する上側椎骨及び下側椎骨に露呈された内部空間を包囲する一対の横壁を持つ、椎間空間に挿入できる本質的に中空の本体を有し、前記インプラントは、前記本体の全高よりも大きな直径に内接した、骨固定用突出部を外面に有する固定強化部材を更に有し、この部材は、前記本体の内部空間内で回転駆動でき、前記固定強化部材は、骨の成長を促す物質が前記部材の内側に配置され、前記中空本体への前記部材の挿入中に圧縮されるように前記中空本体の前側開口部を本質的に閉鎖できる基端壁を有することを特徴とするインプラント。２５．前記固定強化部材は、外面が截頭円錐体をなした少なくとも一つの部分を有することを特徴とする請求項２４に記載のインプラント。２６．前記固定強化部材は前記本体よりもかなり短く、前記本体の前記先端壁に向かって差し向けられた全体に円錐形の尖端を有することを特徴とする請求項２４に記載のインプラント。２７．前記基端壁は、前記部材を挿入するための器具に前記部材を一時的に固定するためのタップ開口部を有することを特徴とする請求項２４に記載のインプラント。２８．脊椎外科手術用インプラントにおいて、椎間空間を画成する上側椎骨及び下側椎骨に露呈された内部空間を包囲する一対の横壁を持つ、椎間空間に挿入できる本質的に中空の本体を有し、前記インプラントは、前記本体の全高よりも大きな直径に内接した、骨固定用突出部を外面に有する固定強化部材を更に有し、この部材は、前記本体の内部空間内で回転駆動でき、前記固定強化部材は、前記部材を挿入するための器具に前記部材を所与の角度関係で固定するための割り送り手段を有することを特徴とするインプラント。２９．脊椎外科手術用インプラントにおいて、椎間空間を画成する上側椎骨及び下側椎骨に露呈された内部空間を包囲する一対の横壁を持つ、椎間空間に挿入できる本質的に中空の本体を有し、前記インプラントは、前記本体の全高よりも大きな直径に内接した、骨固定用突出部を外面に有する中空固定強化部材を更に有し、この部材は、前記本体の内部空間内で回転駆動でき、前記固定強化部材の基端には、プラグが取り付けられていることを特徴とするインプラント。３０．前記プラグは、前記固定強化部材の前タップ開口部にねじ込まれていることを特徴とする請求項２９に記載のインプラント。３１．前記プラグは、前記固定強化部材の前開口部に弾性的にクリップ止めされることによって係合されていることを特徴とする請求項２９に記載のインプラント。３２．前記プラグは、前記部材を回転駆動できる器具と協働できる構成を有することを特徴とする請求項２９に記載のインプラント。３３．前記プラグは、前記部材を位置決めするための器具で前記固定強化部材を角度的に割り送りするための構成を有することを特徴とする請求項２９に記載のインプラント。３４．脊椎外科手術用インプラントにおいて、椎間空間を画成する上側椎骨及び下側椎骨に露呈された内部空間を包囲する一対の横壁を持つ、椎間空間に挿入できる本質的に中空の本体を有し、前記インプラントは、前記本体の全高よりも大きな直径に内接した、骨固定用突出部を外面に有する固定強化部材を更に有し、この部材は、前記本体の内部空間内で回転駆動でき、前記骨固定用突出部は、ねじ山を有し、前記本体の前記横枝部の少なくとも一方には、前記ねじ山と協働できるねじ山を形成する再入部分が設けられていることを特徴とするインプラント。３５．前記再入部分は、前記枝部のうちの一方だけに設けられており、ねじ込みによって前記ねじ山と協働する前記本体の唯一の部分を構成することを特徴とする請求項３４に記載のインプラント。３６．前記再入部分は、本質的に矩形の自由端縁部を有することを特徴とする請求項３５に記載のインプラント。３７．脊椎外科手術用インプラントにおいて、椎間空間を画成する上側椎骨及び下側椎骨に露呈された内部空間を包囲する一対の横壁を持つ、椎間空間に挿入できる本質的に中空の本体を有し、前記インプラントは、前記本体の全高よりも大きな直径に内接した、骨固定用突出部を外面に有する固定強化部材を更に有し、この部材は、前記本体の内部空間内で回転駆動でき、前記部材は、矢状面と対応する前記本体の平面に関して斜めに配向されていることを特徴とするインプラント。３８．前記固定強化部材は、前記矢状面と対応する前記本体の平面に関して約４５°で配向されていることを特徴とする請求項２１に記載のインプラント。３９．脊椎外科手術用インプラントにおいて、椎間空間を画成する上側椎骨及び下側椎骨に露呈された内部空間を包囲する一対の横壁を持つ、椎間空間に挿入できる本質的に中空の本体を有し、前記インプラントは、前記本体の全高よりも大きな直径に内接した、骨固定用突出部を外面に有する中空固定強化部材を更に有し、この部材は、前記本体の内部空間内で回転駆動でき、前記部材の内側と外側との間には貫通開口部が設けられており、前記開口部は、前記部材の本質的に周方向で細長いことを特徴とするインプラント。４０．脊椎外科手術用インプラントにおいて、椎間空間を画成する上側椎骨及び下側椎骨に露呈された内部空間を包囲する一対の横壁を持つ、椎間空間に挿入できる本質的に中空の本体を有し、前記インプラントは、前記本体の全高よりも大きな直径に内接した、骨固定用突出部を外面に有する固定強化部材を更に有し、この部材は、前記本体の内部空間内で回転駆動でき、前記本体は先端壁を有し、前記固定強化部材は前記先端壁の開口部にねじ込むことができる先端部分を有することを特徴とするインプラント。４１．前記本体は、前記固定強化部材の外寸よりも広幅であり且つ前記部材が自由に係合できる開口部を含む基端壁を更に有することを特徴とする請求項４０に記載のインプラント。４２．脊椎外科手術用インプラントにおいて、椎間空間を画成する上側椎骨及び下側椎骨に露呈された内部空間を包囲する一対の横壁を持つ、椎間空間に挿入できる本質的に中空の本体を有し、前記インプラントは、前記本体の全高よりも大きな直径に内接した、骨固定用突出部を外面に有する固定強化部材を更に有し、この部材は、前記本体の内部空間内で回転駆動でき、前記本体は、基端壁、先端壁、及び二つの横壁を有し、前記壁は、前記固定強化部材よりも大きい内部空間をそれらの壁間に画成することを特徴とするインプラント。４３．前記固定強化部材は、前記本体の前記基端壁にねじ込むためのねじ山を備えた部分を有することを特徴とする請求項４２に記載のインプラント。４４．前記固定強化部材及び前記本体の前記先端壁は、前記部材を前記本体に固定するための互いに協働するねじ手段を有することを特徴とする請求項４２に記載のインプラント。４５．前記骨固定用突出部は、前記本体に固定するための前記ねじ山を備えた部分と同じピッチを持つねじ山を有することを特徴とする請求項４３又は４４に記載のインプラント。４６．前記本体の前記横壁及び前記基端壁は、円の本質的に同じ円弧上を延びており、前記先端壁は本質的に直線状であることを特徴とする請求項４２に記載のインプラント。４７．前記本体の前記上面及び前記下面には、その壁に沿って延びる骨固定用突出部を有することを特徴とする請求項４２に記載のインプラント。４８．脊椎外科手術用インプラントにおいて、椎間空間を画成する上側椎骨及び下側椎骨に露呈された内部空間を包囲する一対の横壁を持つ、椎間空間に挿入できる本質的に中空の本体を有し、前記インプラントは、前記本体の全高よりも大きな直径に内接した、骨固定用突出部を外面に有する固定強化部材を更に有し、この部材は、前記本体の内部空間内で回転駆動でき、前記固定強化部材が前記本体の前記内部空間内で回転できると同時に前記固定強化部材と前記本体との間の相対的並進移動を阻止するように前記固定強化部材を取り付けるための手段が設けられていることを特徴とするインプラント。４９．前記取り付け手段は、前記本体の先端壁に形成された円筒形開口部及び前記部材に設けられたシャフトを含み、このシャフトは、弾性変形により前記開口部内に係合できることを特徴とする請求項４８に記載のインプラント。５０．前記固定強化部材は、直径方向反対側の二つの平坦部を持つねじの形状を有し、前記骨固定用突出部は、前記平坦部間に画成されており、切断縁部が前記ねじのねじ山と前記平坦部との間の移行部に設けられていることを特徴とする請求項４８に記載のインプラント。５１．両側の平坦部間の距離は、前記本体の前記上面と前記下面との間の距離以下であることを特徴とする請求項５０に記載のインプラント。５２．脊椎外科手術用インプラントにおいて、椎間空間に挿入できる本質的に中空の本体を含み、この本体は、側部と側部とを向き合わせて配置されており且つ椎間空間を画成する上側椎骨及び下側椎骨に露呈された少なくとも二つの内部空間を画成するほぼ平行な一群の壁を有し、前記インプラントは、前記本体の全高よりも大きな直径に内接した骨固定用突出部が外面に設けられた少なくとも二つの固定強化部材を更に含み、前記部材は前記本体の夫々の内部空間内で回転駆動できることを特徴とするインプラント。５３．前記部材は同じであることを特徴とする請求項５２に記載のインプラント。５４．脊椎外科手術用インプラントにおいて、椎間空間を画成する上側椎骨及び下側椎骨に露呈された内部空間を包囲する一対の横壁を持つ、椎間空間に挿入できる本質的に中空の本体を有し、前記インプラントは、前記本体の全高よりも大きな直径に内接した、骨固定用突出部を外面に有する固定強化部材を更に有し、この部材は、前記本体の内部空間内で回転駆動でき、前記中空本体は、互いに関して傾斜した上面及び下面を有し、前記上面と前記下面との間の距離は、前記本体の前記基端から前記先端に向かって減少することを特徴とするインプラント。５５．脊椎外科手術用インプラントにおいて、椎間空間を画成する上側椎骨及び下側椎骨に露呈された内部空間を包囲する一対の横壁を持つ、椎間空間に挿入できる本質的に中空の本体を有し、前記インプラントは、前記本体の全高よりも大きな直径に内接した、骨固定用突出部を外面に有する固定強化部材を更に有し、この部材は、前記本体の内部空間内で回転駆動でき、前記中空本体は、互いに関して傾斜した上面及び下面を有し、前記上面と前記下面との間の距離は、前記本体の第１横側から反対側の横側に向かって減少することを特徴とするインプラント。５６．人間の脊柱の椎間空間の形状に適合させることによって前記椎間空間に挿入されるようになった脊椎インプラントを形成するためのインプラント組において、内部空間の境界を定める一対の横壁を各々有し、椎間空間を画成する上側椎骨及び下側椎骨に前記内部空間が露呈されるように各々を前記椎間空間に挿入でき、特定の大きさ及び形状を各々有する、複数の中空本体と、前記本体の全高よりも大きな直径に内接する骨固定用突出部が外面に設けられた、前記本体のうちの任意の一方の本体の前記内部空間内で回転駆動できる少なくとも一つの固定強化部材とを有し、所与の椎間空間の特定の形態について適当な特定の中空本体を前記複数の中空本体のうちから選択できることを特徴とするインプラント組。５７．前記複数の中空本体は、上面と下面との間の傾斜角度が異なる一群の中空本体を含むことを特徴とする請求項５６に記載のインプラント組。５８．前記複数の中空本体は、幅が異なる一群の中空本体を含むことを特徴とする請求項５６に記載のインプラント組。５９．最も広幅の中空本体は、前記本体の前記上面と前記下面との間を延びる貫通開口部が形成された横壁を有することを特徴とする請求項５８に記載のインプラント組。６０．前記複数の中空本体は、高さが異なる一群の中空本体を含むことを特徴とする請求項５６に記載のインプラント組。６１．前記複数の中空本体は、長さが異なる一群の中空本体を含むことを特徴とする請求項５６に記載のインプラント組。６２．前記複数の中空本体から選択された中空本体の所定の群は、同じ種類の固定強化部材を受け入れることができることを特徴とする請求項５６に記載のインプラント組。６３．内部空間を包囲する一対の横壁を持つ本質的に中空の本体と、前記本体の全高よりも大きな直径に内接した骨固定用突出部が外面に設けられた前記本体の前記内部空間内で回転駆動できる固定強化部材とを含むインプラントを、人間の脊柱の椎間空間に位置決めするための方法において、様々な形状及び寸法を持つ中空本体の組から、前記椎間空間の形体に適した中空本体を選択する工程と、前記選択された中空本体を骨の成長を促す物質で充填する工程と、前記椎間空間を画成する上側椎骨及び下側椎骨に前記内部空間が露呈されるように前記中空本体を前記椎間空間に押し込む工程と、前記骨固定用突出部が前記上側椎骨及び前記下側椎骨に固定するように前記固定強化部材を前記中空本体に挿入する工程とを含むことを特徴とする方法。６４．前記本体の前記上面と前記下面との間を延びる貫通開口部が設けられた横壁を持つ本体を備えたインプラントを位置決めする工程を含み、前記中空本体を前記椎間空間に押し込む前記工程の前に、骨の成長を促す物質で前記貫通開口部を充填する工程を更に有することを特徴とする請求項６３に記載の方法。