JP2001522934A - 圧縮部分と非圧縮部分の両方を有する多層洗浄錠剤 - Google Patents

圧縮部分と非圧縮部分の両方を有する多層洗浄錠剤

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Abstract

(57)【要約】 本発明により洗浄錠剤が提供される。この洗浄錠剤には、A)圧縮本体部分に一つ以上の型がある圧縮固体本体部分、およびB)ゼラチン部分に増粘剤系と一つ以上の洗浄活性物質を含む、圧縮本体部分の型に載せられて一体化された非圧縮ゼラチン部分が含まれている。増粘剤系には、好適には、非水性希釈剤とゲル化剤が含まれ、そして洗浄活性物質は、好適には、酵素,界面活性剤,気泡発生剤,漂白剤,銀ケア剤,ビルダー,およびそれらの混合物からなる群から選択する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 発明の分野 本発明は複数の層を有する洗浄錠剤、より詳細に述べると、圧縮部分と非圧縮
部分の両方がある多層洗浄錠剤に関する。
【0002】 発明の背景 錠剤の形をした洗浄組成物は当該分野で周知のものである。錠剤の形をした洗
浄組成物は、微粒子や液体の形をした洗浄組成物よりも、使用や取り扱いが簡単
であり、洗浄機器への投入が便利で、輸送や貯蔵も簡単にできなどの、利点がい
くつかある。このような利点があるので、錠剤の形をした洗浄組成物は、洗浄製
品の消費者の間でますます人気が高まっている。
【0003】 洗浄錠剤は、通常、成分を予め混合し、次いでこの予混合物を錠剤プレスを用
いて圧縮して錠剤に成形してつくっている。しかし、従来の錠剤圧縮方法には、
洗浄組成物の特定の成分が錠剤プレスの圧縮圧力により負の影響を受けるなどの
欠点がある。したがって、従来の洗浄錠剤では、通常、これらの成分を加えると
性能の低下は避けられなかった。一部のケースでは、これらの特定の成分は、圧
縮すると不安定になったり不活性になったりすることがある。
【0004】 さらに、洗浄組成物の成分が錠剤プレスにおいて圧縮される時に、これらの成
分は相互に近接して特定の成分の間で反応が起こり、これらの成分の活性形態が
不安定化したり,不活性化したり,または消耗してしまう。
【0005】 上述の欠点を回避するために、従来の洗浄錠剤では、洗浄組成物を圧縮した時
に相互に反応する可能性がある成分は分離する試みがなされた。成分の分離は、
たとえば、反応性成分を錠剤の別の層に入れた、多層錠剤をつくることにより、
または、反応性成分のカプセル封入やコーティングによって行われた。これら従
来技術の多層錠剤は多段圧縮方法を用いてつくられていることが多い。したがっ
て、1回以上の圧縮を受けた錠剤の各層は、累積すると全体でかなり大きな圧縮
力を受けていることになる。さらに、錠剤プレスの圧縮圧力が上がると、錠剤の
溶解速度が低下し、そのような多層錠剤が使用時に十分溶解しないことが知られ
ている。また、多数の層の各層の溶解速度にかなりの違いがあることもありうる
【0006】 したがって、家庭内の洗浄作業に活性洗浄成分を供給し、優れた洗浄効果をあ
げられる、改善された洗浄錠剤を求めるニーズが依然として残されている。
【0007】 発明の概要 このニーズは、圧縮本体部分と非圧縮ゼラチン部分を有する多層洗浄錠剤を提
供する本発明により満たされる。本発明の錠剤は、反応の可能性のある成分を効
果的に分離し、さらに、洗浄成分を送り込むための優れた機構を備えている。さ
らに、本発明の洗浄錠剤は、従来の錠剤に比べて、とくに家庭の自動皿洗い機に
おいて優れた洗浄能力がある。
【0008】 本発明の第1の実施態様によって洗浄錠剤が提供される。この洗浄錠剤には、 A)圧縮本体部分に一つ以上の型を有する圧縮された固体本体部分、および B)ゼラチン部分に増粘剤系と一つ以上の洗浄活性物質を含む、圧縮本体部分
の型に組み付けられた非圧縮ゼラチン部分が含まれている。
【0009】 好適には、ゼラチン部分は、洗浄活性物質の80%以上が家庭洗浄作業の最初
の5分間に洗浄に使えるように、より好適には洗浄活性物質の90%以上が家庭
洗浄作業の最初の3分間に洗浄に使えるように処方されている。ゲル部分にある
洗浄活性物質は、酵素,界面活性剤,崩壊剤,漂白剤,銀ケア剤,ビルダー,お
よび酵素とこれらの混合物からなる群から選択することができ、そして酵素と崩
壊剤が最も好適である。崩壊剤を含む場合、崩壊剤は好適には炭酸塩か重炭酸塩
および有機酸である。
【0010】 別の好適な実施態様では、ゲル部分には約15%以上の懸濁固体が含まれてお
り、そしてより好適にはゼラチン部分の約40%以上は懸濁固体である。ゼラチ
ン部分には、さらに、膨潤剤や吸着剤が含まれている。
【0011】 本発明の増粘剤系には、好適には非水性希釈剤または溶媒およびゲル化剤が含
まれている。ゲル化剤は、ひまし油誘導体,ポリエチレングリコールおよびそれ
らの混合物からなる群から選択され、好適にはポリエチレングリコールである。
非水性希釈剤は、低分子量ポリエチレングリコール類,グリセロールおよび変性
グリセロール類,プロピレングリコール,アルキレングリコール-アルキルエー テル類およびそれらの混合物からなる群から選択され、好適にはジプロピレング
リコール-ブチルエーテル,プロピレングリコールまたはグリセロールトリアセ テートである。
【0012】 最後に、圧縮部分と非圧縮ゼラチン部分の重量比は、好適には0.5:1より
大きく、そして洗浄錠剤の圧縮部分の溶解速度は、好適にはSOTAX溶解テスト方 法を用いて測定した場合0.33g/分より大きい。
【0013】 したがって、本発明の目的は、一つ以上の圧縮部分と一つ以上の非圧縮ゼラチ
ン部分を有する多層洗浄錠剤を提供することである。本発明のさらなる目的は、
洗浄活性物質を迅速、かつ、効果的に家庭洗浄作業に供給できるゲル部分を提供
することである。本発明のさらに別の目的は、わずかに温度を上げるとポンプで
注入できる流動性の固体であるが、周辺温度、とくにゲルから剪断を取り除いた
時にその形態を維持するために硬化または濃密になるゲル部分を有する洗浄錠剤
を提供することである。本発明の目的,特徴および利点は、以下に述べる詳細な
説明と添付の請求項から、当業者には容易に理解できるであろう。
【0014】 この明細書のパーセンテージや比はすべて、とくに明記しないかぎり、重量に
よる。温度はすべて、とくに明記しないかぎり、摂氏(℃)である。引用文献の
関連部分はすべて、この明細書の参考文献の一部である。
【0015】 発明の詳細な記載 本発明は、一つ以上の圧縮本体部分と一つ以上の非圧縮であるゼラチン部分も
しくはゲル部分がある多層洗浄錠剤、とくに自動皿洗い機用洗浄錠剤を包含する
。ゲル部分を使用すると、洗浄活性物質を家庭内洗浄作業に供給する優れた機構
が得られる。ゲル部分には迅速に溶けるか分散する独特の特性があり、それによ
り洗浄活性物質を家庭内洗浄作業に最速で供給することができる。
【0016】 したがって、本発明の方法によると、錠剤の成形に用いた圧縮圧力により以前
は悪影響を受けていた洗浄錠剤の活性洗浄成分を、今では洗浄錠剤に加えること
ができる。これらの成分の例には、漂白剤と酵素がある。さらに、これらの活性
洗浄成分は、錠剤の圧縮部分に含まれている一つ以上の親和性成分と、錠剤の非
圧縮部分に含まれている一つ以上の親和性成分とを有することによって、相互に
分離することができる。相互作用するおそれがあり、従って分離する必要がある
成分の例には、漂白剤,漂白活性化剤または触媒と酵素;漂白剤と漂白触媒また
は活性化剤;漂白剤と界面活性剤、アルカリ源,香料と酵素、がある。
【0017】 洗浄水に溶ける速度の異なる圧縮および非圧縮のゲル部分を提供することは利
点がある。各部分の溶解速度を相互に相対的に調節することにより、そしてそれ
ぞれの部分における活性洗浄成分を選択することにより、洗浄水へのそれらの成
分を放出する順番を調節することができ、その結果洗浄錠剤の洗浄能力を改善す
ることができる。たとえば、酵素は、ビルダーおよび/または漂白剤および/また
は漂白活性化剤より前に洗浄水に供給することが好まれることが多い。アルカリ
源は、洗浄錠剤のその他の成分よりも迅速に洗浄水に放出することも好ましい。
本発明の洗浄錠剤を、錠剤の特定の成分の放出が他の成分に比べて遅れるように
つくることも利点があると考えられている。
【0018】 錠剤は、複数の圧縮部分または非圧縮ゲル部分を含むこともできる。たとえば
、複数の圧縮部分を複数の層に配置したり、または複数の非圧縮部分を圧縮部分
により分離された錠剤の個別セクションとして存在させることができる。従って
、各々が活性洗浄成分を含んだ第1と第2および随意のその次の圧縮部分および
/または非圧縮ゲル部分があり、そこで、少なくとも第1と第2の部分は異なっ た活性洗浄成分または成分の混合物を含むようにすることができる。このように
複数の圧縮部分または非圧縮ゲル部分があると、たとえば、第1と第2および随
意のその次の部分が異なる溶解速度を持つようにつくれるので、作られる錠剤と
して利点がある。そのような性能上の効果は、活性洗浄成分を異なる時間に洗浄
水に選択的に供給することにより、実現することができる。
【0019】 この明細書で述べた洗浄錠剤の圧縮部分の重量は、好適には15〜100g,
より好適には18〜80g,より一層好適には20〜60gである。自動皿洗い
方法で使用するのに適したこの明細書で述べた洗浄錠剤の重量は、最も好適には
20〜40gである。衣服の洗濯に用いるのに適した洗浄錠剤の重量は、好適に
は40〜100g,より好適には40〜80g,最も好適には40〜65gであ
る。圧縮ゲル部分と非圧縮ゲル部分の重量比は、一般に0.5:1より大きく,
好適には1:1より大きく,より好適には2:1より大きく,より一層好適には
3:1または4:1より大きく,最も好適には少なくとも5:1である。
【0020】 この明細書で述べた洗浄錠剤の圧縮部分のChild Bite Strength(CBS)は、一
般に10Kgより大きく,好適には12Kgより大きく,最も好適には14Kgより大
きい。CBSは、米国消費者製品安全委員会テスト仕様書(U.S.Consumer Product
Safety Commission Test Specification)に従って測定する。
【0021】 Child Bite Strengthテスト方法:この方法によると、錠剤は金属製の2つの 帯材とプレートの間に水平に置かれる。上下のプレートは一つのサイドでちょう
つがいのように開くので、これらのプレートは人間のあごに似ている。上部プレ
ートに加えられる下向きの力が増加すると、錠剤が壊れるまで、あごを閉じるの
に類似な作用がなされる。錠剤のCBSは、錠剤を破壊するのに必要なKg単位の力 の尺度である。
【0022】 この明細書で述べた洗浄錠剤の圧縮部分の溶解速度は、一般に0.33g/分 より速く,好適には0.5g/分より速く,より好適には1.00g/分より速く
,より一層好適には2.00g/分より速く,最も好適には2.73g/分より速
い。溶解速度は、SOTAX溶解テスト方法を用いて測定する。本発明の目的には、 洗浄錠剤の溶解速度は、SOTAXが販売しているSOTAX(商品名)マシン,モデル番号
AT17を用いて測定すれば達成できる。
【0023】 SOTAX溶解テスト方法:SOTAXマシンは温度制御されたふた付きの水浴である。
7つのポットを水浴につり下げることができる。7つの電気撹拌棒を水浴のポッ
トの位置に対応する位置に、ふたの下側からつり下げる。水浴のふたはポットの
ふたとしても役立つ。
【0024】 SOTAXの水浴に水を満たし、温度計を50℃にセットする。次いで、各ポット に1リットルの脱イオン水を満たし、撹拌機を250 rpmで回転するようにセット する。水浴のふたを閉じ、ポット内の脱イオン水の温度を水浴の水と1時間均衡
させる。
【0025】 錠剤を計量し、一つの錠剤を各ポットに入れふたを閉じる。錠剤が完全に溶け
るまで眼で監視する。錠剤が完全に溶けた時間を記録する。錠剤の溶解速度は、
脱イオン水に溶けた1分あたりの錠剤の平均重量(g)として計算する。
【0026】圧縮部分 洗浄錠剤の圧縮部分には、少なくとも1種類の活性洗浄成分が含まれているが
、1種以上の活性洗浄成分の混合物を含むこともできる。既知の洗浄錠剤で通常
使われている洗浄錠剤成分はすべて、本発明の洗浄錠剤の圧縮部分に加えること
ができる。適切な活性洗浄成分は後に説明する。好適な活性洗浄成分には、ビル
ダー成分,界面活性剤,漂白剤,漂白活性化剤,漂白触媒,酵素およびアルカリ
源がある。
【0027】 圧縮層に存在する活性洗浄成分は、キャリアおよび/または結合材,たとえば
、水,ポリマー(たとえば、PEG),液状シリケートと配合して随意につくるこ とができる。活性洗浄成分は、微粒子状(すなわち、粉末または顆粒状)につく
るのが好ましく、そして周知の方法、たとえば、普通のスプレイ乾燥,顆粒化ま
たは凝集によりつくることができる。微粒子状の活性洗浄成分は、次いで、圧縮
錠剤,ブロック,ブリックまたはブリケットを形成するのに適した機器を用いて
圧縮する。なお、この点については後で詳しく述べる。
【0028】 好適な実施態様では、圧縮本体部分の表面に少なくとも一つの刻み目,くぼみ
または型がある。この刻み目や型は、洗浄錠剤の製造過程でゲル部分の収容部分
として作用する。
【0029】 圧縮本体部分には、本体部分を保護するために水溶性物質からなるコーティン
グを設けることもできる。コーティング層には、好適には圧縮部分および/また は非圧縮部分と接触して、好適には15分未満,より好適には10分未満,より
一層好適には5分未満,最も好適には60秒未満内に固化する物質が含まれてい
る。コーティング層は水溶性であることが好ましい。好適なコーティング層には
、脂肪酸類,アルコール類,ジオール類,エステル類とエーテル類,アジピン酸
,カルボン酸類,ジカルボン酸類,ポリビニルアセテート(PVA),ポリビニルピ ロリドン(PVP),ポリ酢酸(PLA),ポリエチレングリコール(PEG),およびそれら の混合物からなる群から選択する物質が含まれている。好適なカルボン酸類とジ
カルボン酸類には、好適には偶数の炭素原子が含まれている。好適なカルボン酸
類とジカルボン酸類には、4個以上,好適には6個以上,より一層好適には8個
以上,最も好適には8〜13個の炭素原子が含まれている。好適なジカルボン酸
類には、アジピン酸,スベリン酸,アゼライン酸,セバシン酸,ウンデカンジオ
ン酸,ドデカンジオン酸,トリデカンジオン酸,およびそれらの混合物がある。
好適な脂肪酸類は、炭素鎖長がC12-C22,最も好適にはC18-C22の脂肪族類で
ある。被覆層には、好適には崩壊剤も含まれている。被覆層が存在する場合は、
洗浄錠剤の一般には0.05%以上,好適には0.1%以上,より好適には1%
以上,最も好適には2%または5%以上のレベルで存在する。
【0030】ゲル部分 先に述べたように、ゲル部分は洗浄錠剤の圧縮本体部分の上、および好適には
圧縮本体部分上に形成された刻み目の中に組み付けるか、または形成させる。ゲ
ル部分には増粘剤系と1種以上の洗浄活性剤が含まれている。ゲル部分は、洗浄
活性成分が短時間で実質的に完全に供給されるように処方するのが好ましい。通
常、ゲル部分は、ゲル部分を含む錠剤が、水、とくに、25℃程度の冷水に浸漬
される最初の時点から、洗浄活性成分の約80%以上が最初の5分以内に、より
好適には約90%以上が最初の3分以内に、そしてより一層好適には約95%以
上が最初の2分以内に、家庭内洗浄作業の洗浄液に供給されるように処方する。
したがって、本発明の錠剤は、冷水を含む種々の温度の水に洗浄活性物質を効果
的に供給できる。
【0031】 ゲル部分には、ゲル内に分散または懸濁している固体成分が含まれている。固
体成分は、増粘剤系とともにゲル処方物の粘度の調節を助ける。さらに、固体成
分は随意にゲルを破壊する作用を行い、それによりゲル部分の溶解を促進する。
存在する場合、ゲル部分には、通常約15%以上,より好適には30%以上そし
て最も好適には40%以上の固体成分が含まれている。しかし、ポンプ注入性お
よびその他の加工上の懸念から、本発明のゲル部分には約90%以上の固体成分
を含むことはできない。
【0032】増粘剤系 以前に述べたように、本発明の洗浄錠剤には、ゲル部分に増粘剤系が含まれて
おり、ゲル部分の粘度または濃密さを適正にしている。増粘剤系には、通常非水
性液状希釈剤と有機またはポリマー性ゲル化添加剤が含まれている。
【0033】 a) 液状希釈剤 この明細書で用いている「溶媒」または「希釈剤」という用語は、増粘剤系の
液状部分を意味している。この明細書の組成物の必須および/または随意成分の
一部は、「溶媒」を含む相に実際に溶けるが、その他の成分は「溶媒」を含む相
に分散した微粒子として存在する。したがって、「溶媒」という用語は、溶媒物
質はそれに加えた洗浄組成物成分のすべてを実際に溶解しうる必要があることを
意味していない。この明細書の非水性増粘剤系において有用な適切な種類の溶媒
には、アルキレングリコール-モノ低級アルキルエーテル類,プロピレングリコ ール類,エトキシル化またはプロポキシル化エチレンまたはプロピレン,グリセ
ロールエステル類,グリセロール-トリアセテート,低分子量ポリエチレングリ コール類,低分子量メチルエステル類とアミド類,などがある。
【0034】 この明細書で使用するのに好適な種類の非水性溶媒には、モノ-,ジ-,トリ- ,またはテトラ-C2-C3アルキレングリコール-モノC2-C6アルキルエーテル類
がある。この種の化合物の具体的な例には、ジエチレングリコール-モノブチル エーテル,テトラエチレングリコール-モノブチルエーテル,ジプロピレングリ コール-モノエチルエーテル,およびジプロピレングリコール-モノブチルエーテ
ルがある。ジエチレングリコール-モノブチルエーテルおよびジプロピレングリ コール-モノブチルエーテルが、とくに好適である。この種類の化合物は、Dowan
ol,Carbitol,およびCellosolveという商品名で販売されている。
【0035】 この明細書で有用な好適な他の種類の非水性溶媒には、低分子量ポリエチレン
グリコール類(PEGs)がある。この種の物質は、分子量が約150以上のものであ る。分子量が約200〜600の範囲にあるものが最も好適である。
【0036】 好適な種類の非水性溶媒には、さらに、低分子量のメチルエステル類がある。
この種の物質の一般式は下記の通りであり、 R1-C(O)-OCH3 式中、R1は炭素数1〜約18の範囲にある。適切な低分子量のメチルエステル 類の例には、メチルアセテート,メチルプロピオネート,メチルオクタノエート
,およびメチルドデカノエートがある。
【0037】 用いた非水性有機溶媒は、もちろん、この明細書の洗浄錠剤で用いたその他の
組成物成分、たとえば、酵素類と親和性があり、かつ、非反応性である。この種
の溶媒は、一般に、ゲル部分の重量で、約10〜60%の量で用いられる。より
好適には、非水性,低極性有機溶媒はゲル部分の重量で、約20〜50%,最も
好適には約30〜50%含まれている。
【0038】 b) ゲル化添加剤 先に述べたように、ゲル化剤または添加剤は、本発明の非水性溶媒に加えられ
、増粘剤系を完成する。ゲル部分の適切な相安定性と満足のいくレオロジーに必
要なゲルを形成するために、有機ゲル化剤は一般に、溶媒と増粘剤系のゲル化剤
の比が約99:1〜約1:1の範囲で存在する。より好適には、この比は約19
:1〜約4:1の範囲にある。
【0039】 本発明の好適なゲル化剤は、ひまし油誘導体,ポリエチレングリコール,ソル
ビトール類と関連有機チキソトロピー性物質,有機粘土,セルローズとセルロー
ズ誘導体,プルロニクス(pluronics),ステアレート類とステアレート誘導体 ,砂糖とゼラチンの配合物,澱粉,グリセロールとその誘導体,N-ラウリル-L
-グルタミン酸ジ-n-ブチルアミドなどの有機酸アミド類やポリビニルピロリド ンおよびそれらの混合物から選択する。
【0040】 好適なゲル化剤にはひまし油誘導体がある。ひまし油は、熱帯から亜熱帯の地
域で成長する植物であるひまの種から得られる天然のトリグリセリドである。ひ
まし油トリグリセリドの主要な脂肪酸部分は、リシノレイン酸(12-ヒドロキシ オレイン酸)である。それが脂肪酸部分の90%を占めている。その他の脂肪酸
部分は、ジヒドロキシステアリン酸,パルミチン酸,ステアリン酸,オレイン酸
,リノレイン酸,リノレニン酸およびエイコサン酸部分である。この油の水素化
(たとえば、加圧下の水素による)により脂肪酸部分の二重結合は単結合になり
、油は「硬化」する。ヒドロキシル基はこの反応により影響を受けない。
【0041】 したがって、得られた水素化ひまし油には、分子あたり平均約3個のヒドロキ
シル基がある。脂肪酸鎖にヒドロキシル基を有するひまし油を含まない類似の液
状洗浄組成物に比べて、ゲル部分に付与されている顕著な構造特性は、主として
、これらのヒドロキシル基の存在によるものと考えられている。本発明の組成物
において使用する場合、ひまし油はヨウ素価が約20未満,好適には約10未満
になるまで水素化する必要がある。ヨウ素価は油の不飽和度の尺度であり、当該
分野で周知の「Wijis法」により測定する。未水素化ひまし油のヨウ素価は約8 0〜90である。
【0042】 水素化ひまし油は、たとえば、ニュージャージー州ハイタウンのNL Industrie
s Inc. からCASTORWAX.RTM という商品名で種々のグレードが販売されている商 業的に利用できる商品である。適切な水素化ひまし油誘導体には、他に、Rheox 製のThixin R,Thixin E,Thixatrol ST,Perchem RおよびPerchem STがある。 とくに好適なのはThixatrol STである。
【0043】 溶媒よりもむしろゲル化剤として用いた場合のポリエチレングリコール類は、
分子量が約1000〜約10,000,最も好適には3,000〜8,000の範囲にある低分子量物
質である。
【0044】 本発明で用いた場合、セルローズおよびセルローズ誘導体には、好適にはi)セ
ルローズアセテートとセルローズアセテート-フタレート(CAP)、ii)ヒドロキシ プロピル-メチルセルローズ(HPMC)、iii)カルボキシメチルセルローズ(CMC)およ
びそれらの混合物がある。ヒドロキシプロピル-メチルセルローズ・ポリマーは 、数平均分子量が約50,000〜125,000、そして2重量%水溶液の25℃における 粘度(ADTM D2363)が約50,000〜約100,000 cps であるものが好ましい。とくに
好適なヒドロキシプロピルセルローズ・ポリマーは、2重量%水溶液の25℃に
おける粘度が約75,000 cps であるMethocelRJ75MS-Nである。
【0045】 砂糖は、単糖類(たとえば、グルコース)でも二糖類(たとえば、スクロース
かマルトース)でも多糖類でもよい。最も好適な砂糖は通常利用できるスクロー
スである。本発明の目的には、たとえば、Sigmaから入手できるタイプAまたは Bゼラチンが使用できる。タイプAゼラチンは、タイプBに比べてアルカリ性条
件において安定性が優れているので好ましい。好適なゼラチンのブルーム強度は
、65〜300,最も好適には75〜100の範囲にある。
【0046】 本発明のゲル部分には、上述の増粘剤の他に、種々のその他の成分および後で
詳しく説明する洗浄活性物質を加えることができる。香料や染料並びに構造改質
剤などの成分を加えることができる。構造改質剤には、ポリカルボキシレート類
,カルボキシメチルセルローズ類を含む種々のポリマーとポリマーの混合物、お
よび過剰の溶媒の吸着を助長し、および/またはゲル部分からの溶媒の「ブリー
ディング」すなわち漏出を低減し、ゲル部分の収縮や割れを低減または洗浄にお
けるゲル部分の溶解または崩壊を助長する澱粉がある。さらに、硬度調節剤を増
粘剤系に加え、必要により、ゲルの硬度を調節する。これらの硬度調節剤は、通
常、ポリエチレングリコール類,ポリエチレンオキサイド,ポリビニルピロリド
ン,ポリビニルアルコール,ヒドロキシステアリン酸およびポリ酢酸などの種々
のポリマーから選択し、そして通常、増粘剤系の溶媒の重量で、約20%未満,
より好適には約10%未満のレベルで用いられる。
【0047】 本発明のゲル部分は、ゲルが30℃付近から上のやや高い温度でポンプ注入で
きる,流動性のゲルであり、洗浄錠剤の製造においてフレキシビリティを上げら
れるが、一方、周辺温度では非常に粘性が高いか硬化し、洗浄錠剤の出荷や取り
扱いに際しゲルが洗浄錠剤の圧縮本体部分上の所定の位置に維持できるように処
方される。ゲル部分のこのような硬化は、たとえば、(i)ゲルの流動温度以下に 冷却するか剪断を取り除く、または(ii)溶媒を、たとえば、圧縮本体部分の雰囲
気に移動させる、または(iii)ゲル化剤の重合、により実現することができる。 ゲル部分は、ゲルが十分硬化して試料をくぼみに押し込むのに必要な最大の力が
、好適には約0.5N〜約40Nになるように処方するのが好ましい。この力は
、ひずみ計を取り付けたプローブをゲル内に設定距離だけ押し込むのに必要な最
大力を測定することにより決めることができる。設定距離は、ゲルの深さ全体の
40〜80%に相当する。この力は、直径5mmのプローブを用いてQTS 25テスタ
ーで測定することができる。測定した典型的な力は1N〜25Nの範囲にある。
【0048】 本発明の洗浄錠剤はこの明細書に記載の方法によりつくることができる。
【0049】洗浄活性物質 本発明の洗浄錠剤のゲル部分と圧縮部分の両方に、1種以上の洗浄活性物質が
含まれている。ゲル部分には、通常、界面活性剤,酵素,漂白剤,発泡剤,銀ケ
ア剤,ビルダー,などの洗浄活性物質が含まれている。圧縮部分には、通常、ビ
ルダー,界面活性剤,シリケート,pH調節剤または緩衝剤,酵素および漂白剤
などの洗浄活性物質が含まれている。以下、本発明で有用な洗浄活性物質につい
て説明する。
【0050】界面活性剤 本発明の完全に処方された洗浄組成物には、用いた個々の界面活性剤と所望の
効果により、洗浄組成物の重量で、0.01%以上,好適には約0.5〜約50
%の洗浄界面活性剤が含まれている。非常に好適な実施態様では、組成物の重量
で、約0.5〜約20%の洗浄界面活性剤が含まれている。
【0051】 洗浄界面活性剤には、非イオン性,アニオン性,両性,双性イオン性,または
カチオン性の各界面活性剤がある。これらの界面活性剤の混合物も使用できる。
好適な洗浄組成物には、アニオン性洗浄界面活性剤またはその他の界面活性剤、
とくに非イオン性界面活性剤とアニオン性界面活性剤の混合物が含まれている。
【0052】 この明細書で有用な界面活性剤の非限定的な例には、普通のC11-C18アルキ ルベンゼン-スルホネート類,1級と2級およびランダムアルキル-サルフェート
類,C10-C18アルキルアルコキシ-サルフェート類,C10-C18アルキルポリグ リコシド類および対応するそれらの硫酸化ポリグリコシド類,C12-C18アルフ ァスルホン化脂肪酸エステル類,C12-C18アルキルおよびアルキルフェノール-
アルコキシレート類(とくにエトキシレート類とエトキシ/プロポキシ混合物) ,C12-C18ベタイン類とスルホベタイン類(サルテイン類),C10-C18アミン
オキサイド類,などがある。通常有用な界面活性剤は、他に、一般的なテキスト
に記載されている。
【0053】 本発明の好適な自動皿洗い組成物(ADD)においてとくに好適な界面活性剤は 、低発泡性の非イオン性界面活性剤(LFNI)である。LFNIは、重量で、0.01
〜10%,好適には約0.1〜約10%,そして最も好適には約0.25〜約4
%の量で存在する。LFNIsは、ADDsにおいて水をシート状に薄くする作用(とく にガラスから)を改善するために使用され、この作用がADD製品をもたらす。LFN
Isには、自動皿洗いでよくみられる食品汚れの泡を消泡することが知られており
、後で詳しく説明する非シリコーン,非ホスフェートポリマー性物質が含まれて
いる。
【0054】 好適なLFNIsには、非イオン性アルコキシル化界面活性剤、とくに1級アルコ ール類から導かれたエトキシレート類、およびポリオキシプロピレン/ポリオキ
シエチレン/ポリオキシプロピレン(PO/EO/PO)リバースブロックポリマーなどの
より洗練された界面活性剤とエトキシレート類のブレンドがある。PO/EO/PO型ポ
リマー界面活性剤は、とくに卵などの普通の食品汚れ成分と関連して泡抑制作用
または消泡作用のあることがよく知られている。
【0055】 本発明には、LFNIが存在し、このLFNIが約95 F(35℃),より好適には 約77 F(25℃)で固体である好適な実施態様が含まれる。製造を容易にす るためには、好ましいLFNIの融点は、約77 F(25℃)〜約140 F(60
℃),より好適には約80 F(26.6℃)〜約110 F(43.3℃)の範
囲にある。
【0056】 好適な実施態様では、LFNIは、アルコールまたはアルキルフェノールのモルあ
たり平均約6〜約15モルのエチレンオキサイドと約8〜約20個の炭素原子を
含むモノヒドロキシアルコールまたはアルキルフェノールとの反応から導かれた
エトキシル化界面活性剤である。
【0057】 とくに好適なLFNIは、アルコールのモルあたり平均して約6〜約15モル,好
適には約7〜約12モル,そして最も好適には約7〜約9モルのエチレンオキサ
イドと縮合した、約16〜約20個の炭素原子を含む直鎖脂肪族アルコール(C
16-C20アルコール)、好適にはC18アルコールから導かれる。そのようにし て導かれたエトキシル化非イオン性界面活性剤は、好適には平均に関して狭いエ
トキシレート分布を持っている。
【0058】 LFNIは、随意に、約15重量%までの量のプロピレンオキサイドを含むことが
できる。その他の好適なLFNI界面活性剤は、この明細書の参考文献の一つである
、1980年9月16日に発行されたBuillotyの米国特許第 4,223,163号に記載されて
いる方法によりつくることができる。
【0059】 LFNIが存在するこの明細書の非常に好適なADDsは、エトキシル化モノヒドロキ
シアルコールまたはアルキルフェノールを利用しており、さらに、ポリオキシエ
チレン,ポリオキシプロピレンのブロックポリマー性化合物を含み、LFNIのエト
キシル化モノヒドロキシアルコールまたはアルキルフェノール・フラクションが
LFNI全体の約20〜約100%,好適には約30〜約70%を占めている。
【0060】 前述の要件を満たす適切なブロック・ポリオキシエチレン-ポリオキシプロピ レン・ポリマー性化合物には、開始剤反応性水素化合物として、エチレングリコ
ール,プロピレングリコール,グリセロール,トリメチロールプロパンおよびエ
チレンジアミンに基づくものがある。C12-18脂肪族アルコール類などの単一の 反応性水素原子を有する開始剤化合物の逐次的エトキシル化とプロポキシル化に
よりつくられたポリマー性化合物は、本発明のADDsにおいて一般に満足な泡制御
をすることができない。ミシガン州ワイアンドットのBASF-Wyandotte Corp. のP
LURONICRとTETRONICRという名称のブロックポリマー界面活性剤化合物は本発明 のADD組成物において適している。
【0061】 とくに好適なLFNIは、17モルのエチレンオキサイドと44モルのプロピレン
オキサイドを含む,ブレンドの重量で約75%のポリオキシエチレンとポリオキ
シプロピレンのリバース・ブロックコポリマー;およびトリメチロールプロパン
1モルあたり99モルのプロピレンオキサイドと24モルのエチレンオキサイド
を含み、トリメチロールプロパンを用いて開始したポリオキシエチレンとポリオ
キシプロピレンのブロックコポリマーを,ブレンドの重量で約25%を含む,ポ
リオキシプロピレン/ポリオキシエチレン/ポリオキシプロピレン・ブロックポ
リマーブレンドを約40〜約70%含むものである。
【0062】 ADD組成物においてLFNIとして用いるのに適したのは、曇り点が比較的低くそ して親水性-親油性バランス(HLB)が高いLFNIである。全範囲の水温にわたり最
高の泡制御を行うには、1%水溶液の曇点が通常約32℃未満そして好適にはも
っと低く、たとえば、0℃である。
【0063】 使用できるLFNIsには、Olin Corp. のPOLY-TERGENTRSLF-18非イオン性界面活 性剤および上で述べた融点特性を有する生分解性のLFNIがある。 これらおよびその他の界面活性剤は、この明細書の参考文献の一つである、Ki
rk Othmer's Encyclopedia of Chemical Technology, 3rd Ed., Vol. 22, pp.36
0-379, 「界面活性剤と洗浄システム」に詳細に記載されているので、当該分野 ではよく知られている。
【0064】 下で説明する方法により測定した泡の高さ(シリコーン泡制御剤は含まれてい
ない)が2インチ未満,好適には1インチ未満である混合界面活性剤を含むADD 組成物が好適である。
【0065】 これらの測定に有用な機器は、透明なプレキシガラスのドアを備えたWhirlpoo
l Dishwasher(モデル900)、LabviewとExcelソフトウエアを備えたデータを収 集するためのIBMコンピュータ、SCXIインターフェースを用いた接近センサー(N
ewark Corp. - モデル95F5203)、およびプラスチック定規である。
【0066】 データは次のようにして収集する。接近センサーを金属ブラケット上の皿洗い
機のボトムラックに取り付ける。センサーは機械のボトムにある皿洗い機の回転
アームに向けて下を向いている(回転アームからの距離は約2cm)。回転アーム
の各パスを接近センサーにより測定し,記録する。コンピュータにより記録され
たパルスは30秒間隔でパルスをカウントし、ボトムアームの1分あたりの回転
数(rpm)に転換する。アームの回転速度は機械と皿洗い機のポンプの中の泡の 量に直接比例する(すなわち、つくられる泡の量が多いほど、アームの回転は遅
い)。
【0067】 プラスチック定規を皿洗い機のボトムラックにクリップで留め、機械のフロア
まで伸ばす。洗浄サイクルの終わりに、プラスチック定規を用いて泡の高さを測
定し(透明ドアから見て)、泡の高さとして記録する。
【0068】 続いて、泡をつくるADD組成物の評価並びに非イオン性界面活性剤の有用性の 評価が行われる。(非イオン性界面活性剤を別に評価する場合は、カスケード粉
末などの基本ADD処方が、皿洗い機にガラスの小瓶で別に加えられる非イオン性 界面活性剤とともに使われる。)
【0069】 まず、機械に水を満たし(水の温度と硬度を適当に調節する)、すすぎサイク
ルを進める。ADD製品(または界面活性剤)を加えずにサイクル(約2分)中のR
PMを記録する(品質管理により機械が適切に機能していることを確認する)。機
械が洗浄サイクルに入る時は、水の温度と硬度を再び調節し、次いでADD製品を 機械のボトムに加える(別途評価した界面活性剤の場合には、ADD基本処方をま ず機械のボトムに加え、次いで界面活性剤入りのガラスの小瓶を機械のトップラ
ックの上に上下逆にして置き界面活性剤を加える)。次いで洗浄サイクルの間の
RPMを記録する。洗浄サイクルの終わりに、プラスチック定規を用いて泡の高さ を記録する。機械に再び水を入れ(水の温度と硬度を適当に調節する)、すすぎ
サイクルをもう一度行う。このサイクルの間のRPMを記録する。
【0070】 第1のすすぎ,洗浄,および最後のすすぎについて平均RPMを計算する。対照 系(非イオン性界面活性剤のない基本ADD処方)の平均RPMをテスト界面活性剤の
平均RPMで割って%RPM効率を計算する。RPM効率と泡の高さのデータを用いてそ の界面活性剤の全体的な泡プロフィルの大きさを求める。
【0071】洗浄ビルダー 本発明の組成物には随意のビルダーを加えることができる。洗浄剤の塩とビル
ダーのレベルは、組成物の最終用途と所望の物理的形態により広く変えることが
できる。存在する場合、これらの組成物には、重量で、典型的には約1%以上,
より典型的には約10〜約80%,より一層典型的には約15〜約50%の洗浄
ビルダーが含まれている。しかし、より低いか、またはより高いレベルを排除し
ているわけではない。
【0072】 無機またはP含有洗浄ビルダーには、ポリホスフェート類のアルカリ金属,ア
ンモニウムおよびアルカノールアンモニウム塩類(たとえば、トリポリホスフェ
ート類,ピロホスフェート類,およびガラス状ポリマー性メタホスフェート類)
,ホスホネート類,フィチン酸,シリケート類,カーボネート類(重炭酸塩類と
セスキ(3/2)炭酸塩類を含む),サルフェート類,およびアルミノシリケート類 があるが、これらに限定するわけではない。しかし、非リン酸塩はある地方では
必要とされている。重要なことは、この明細書の組成物は、シトレートなどのい
わゆる「弱い」ビルダー(ホスフェート類に比べて)の存在下でさえも、または
ゼオライトまたは積層シリケートビルダーで起きるいわゆる「アンダービルト(
underbuilt)」状況においても驚くほどよく機能する。
【0073】 シリケート・ビルダーの例には、アルカリ金属シリケート類,とくにSiO2:Na 2 Oの比が1.6:1〜3.2:1の範囲にあるもの、および1987年5月12日に発
行されたH.P. Rieckの米国特許第 4,664,839号に記載されている積層珪酸ナトリ
ウムなどの積層シリケート類がある。NaSKS-6は、ヘキストが販売している結晶 性積層シリケートの商標である(この明細書ではSKS-6と省略することがある) 。ゼオライト・ビルダーとは異なり、このNaSKS-6シリケート・ビルダーにはア ルミニウムは含まれていない。NaSKS-6は、積層シリケートのデルタ−Na2SiO5
形態をしている。これは、ドイツ特許(DE-A-3,417,649およびDE-A-3,742,043)
に記載されている方法によりつくることができる。SKS-6はこの明細書で使用す るのに非常に好適な積層シリケートであるが、下記一般式のその他の積層シリケ
ートもこの明細書で使用できる。 NaMSixO2x+1 ・yH2O 式中、Mはナトリウムか水素、xは1.9〜4,好適には2であり、そしてyは
0〜20,好適には0である。ヘキストから販売されているその他いろいろな積
層シリケート類には、アルファ,ベータおよびガンマ形態として、NaSKS-5,NaS
KS-7およびNaSKS-11がある。上で述べたように、デルタNa2SiO5(NaSKS-6)が、
この明細書で使用するのに最も好適である。たとえば、珪酸マグネシウムなどの
その他のシリケート類も有用であり、珪酸マグネシウムは、顆粒形成における収
縮剤として,酸素系漂白剤用安定剤として,および泡制御系の1成分としても役
立つ。
【0074】 ビルダーとしての炭酸塩類の例には、1973年11月15日に発行されたドイツ特許
出願第2,321,001号で開示されたアルカリ土類金属およびアルカリ金属炭酸塩類 がある。
【0075】 アルミノシリケート・ビルダーも、洗浄剤の塩として本発明に加えることがで
きる。アルミノシリケート・ビルダーは、最近販売されている重質顆粒状洗浄剤
組成物において非常に重要な成分である。アルミノシリケート・ビルダーには、
下記実験式を持つものがある。 Mz[(zAlO2)y]・xH2O 式中、zとyは6以上の整数であり、z対yのモル比は1.0〜約0.5の範囲にあ
り、そしてxは約15〜約264の整数である。
【0076】 有用なアルミノシリケート・イオン交換物質は商業的に利用できる。これらの
アルミノシリケート類は構造は結晶性か無定型であり、天然に産出し、または合
成することもできる。アルミノシリケート・イオン交換物質の製造方法は、1976
年10月12日に発行されたKrummelらの米国特許第 3,985,069号で開示されている 。この明細書で有用な好適な合成結晶性アルミノシリケート・イオン交換物質は
、ゼオライトA,ゼオライトP(B),ゼオライトMAP,およびゼオライトXとい う名称で利用できる。とくに好適な実施態様において、結晶性アルミノシリケー
ト・イオン交換物質の化学式は下記の通りであり、 Na12[(AlO2)12 (SiO2)12]・xH2O 式中、xは約20〜約30,とくに約27である。この物質はゼオライトAと呼
ばれている。脱水ゼオライト(x=0−10)も、この明細書で使用できる。ア
ルミノシリケートの粒子サイズは、直径が約0.1〜約10ミクロンの範囲にあ
ることが好ましい。
【0077】 本発明の目的に適した有機洗浄ビルダーには、多種多様なポリカルボキシレー
ト化合物があるが、これらに限定するわけではない。この明細書で用いている「
ポリカルボキシレート」は、複数のカルボキシレート基、好適には3個以上のカ
ルボキシレート基を有する化合物を指している。ポリカルボキシレート・ビルダ
ーは、一般に、酸型で組成物に加えることができるが、中性塩の形でも加えるこ
とができる。塩の形で用いる場合は、ナトリウム,カリウム,およびリチウムな
どのアルカリ金属、またはアルカノールアンモニウム塩類が好ましい。
【0078】 多様な部類の有用な物質をポリカルボキシレート・ビルダーに含めることがで
きる。ポリカルボキシレート・ビルダーの一つの重要部類には1964年4月7日に
発行されたBergの米国特許第 3,128,287号および1972年1月18日に発行されたLa
mbertiらの米国特許第 3,635,830号で開示されたオキシジサクシネートを含むエ
ーテル-ポリカルボキシレート類がある。1987年5月5日に発行されたBushらの 米国特許第 4,663,071号の「TMS/TDS」ビルダーも参照のこと。適切なエーテル-
ポリカルボキシレート類には、米国特許第3,923,679,3,835,163,4,158,635,4
,120,874および4,102,903号に記載されているものなどの環状化合物、とくに脂 環式化合物がある。
【0079】 その他の有用な洗浄ビルダーには、エーテル-ヒドロキシポリカルボキシレー ト類、エチレンまたはビニルメチルエーテルと無水マレイン酸のコポリマー、1
,3,5-トリヒドロキシベンゼン-2,4,6-トリスルホン酸、カルボキシメチル オキシこはく酸、エチレンジアミンテトラ酢酸やニトリロトリ酢酸などのポリ酢
酸類の種々のアルカリ金属,アンモニウムおよび置換アンモニウム塩類、並びに
メリチン酸,こはく酸,オキシジこはく酸,ポリマレイン酸,ベンゼン-1,3, 5-トリカルボン酸,カルボキシメチルオキシこはく酸,などのポリカルボキシ レート類およびそれらの可溶性塩類がある。
【0080】 シトレート・ビルダー、たとえば、クエン酸とその可溶性塩類(とくにナトリ
ウム塩)は、とくに重要なポリカルボキシレート・ビルダーである。オキシジサ
クシネート類も、この種の組成物や配合物においてとくに有用である。
【0081】 1986年1月28日に発行されたBushの米国特許第 4,566,984号で開示された3, 3-ジカルボキシ-4-オキサ-1,6-ヘキサンジオエート類とその関連化合物も、
本発明の洗浄組成物で使用するのに適している。有用なこはく酸ビルダーには、
C5-C20アルキルおよびアルケニルこはく酸類とそれらの塩類がある。この種類
のとくに好適な化合物ははドデセニルこはく酸である。サクシネート・ビルダー
の具体的な例には、ラウリル-サクシネート,ミリスチル-サクシネート,パルミ
チル-サクシネート,2-ドデセニル-サクシネート(好ましい),2-ペンタドデ
セニル-サクシネート,などがある。ラウリル-サクシネート類は、このグループ
の好適なビルダーであり、1986年11月5日に発行された欧州特許出願86200690.5
/2,200,263に記載されている。
【0082】 その他の適切なカルボキシレート類は、1979年3月13日に発行されたCrutchfi
eldらの米国特許第 4,144,226号および1967年3月7日に発行されたDiehlの米国
特許第 3,308,067号で開示されている。Diehlの米国特許第 3,723,322号も参照 のこと。
【0083】 脂肪酸類、たとえば、C12-C18モノカルボン酸も、単独または前述のビルダ ー、とくにシトレートおよび/またはサクシネート・ビルダーと併用して組成物
に添加し、ビルダー活性を追加することができる。脂肪酸類をそのように使用す
ると、一般に、泡が少なくなる。このことを処方者は考慮する必要がある。
【0084】漂白剤 本発明の漂白剤には塩素系漂白剤と酸素系漂白剤の2種類がある。過酸化水素
源は、この明細書の参考文献の一つである、Kirk Othmer's Encyclopedia of Ch
emical Technology, 4th Ed.,(1992, John Wiley & Sons), Vol. 4, pp.271-300
, 「漂白剤(調査)」に詳細にに記載されており、そして被覆など種々の形態のも
のを含む、過ホウ酸ナトリウムや過炭酸ナトリウムの種々の形態のものがある。
過酸化水素源の「有効量」とは、消費者が家庭の自動皿洗い機でアルカリの存在
下で汚れた食器類を洗浄した時に、過酸化水素源のない組成物と比べて汚れた食
器類から染み(とくにお茶の染み)の除去を目立って改善できる量である。
【0085】 より一般的には、この明細書の過酸化水素源は、消費者の使用条件下で、有効
量の過酸化水素を供給する好都合な化合物または混合物である。その量は、この
明細書の組成物の重量で、普通は約0.1〜約70%,より典型的には約0.5
〜約30%の範囲で広く変えることができる。
【0086】 この明細書で使用するのに好適な過酸化水素源は、過酸化水素自身を含むいか
なる好都合な供給源でもよい。過ホウ酸塩,たとえば、過ホウ酸ナトリウム(水
和物、とくにモノ-,テトラ水和物)、炭酸ナトリウムパーオキシ水和物または 等価なパーカーボネート塩類、ピロりん酸ナトリウム-パーオキシ水和物、尿素 パーオキシ水和物、または過酸化ナトリウムをこの明細書で使用することができ
る。パーサルフェート漂白剤(たとえば、DuPontの製造したOXONE)などのよう な利用可能酸素の供給源も有用である。過ホウ酸ナトリウム1水和物と過炭酸ナ
トリウムがとくに好適である。好都合な過酸化水素源の混合物のいかなるものも
使用できる。
【0087】 好適な過炭酸塩漂白剤には、平均粒子サイズが約500μm〜約1,000μmの範囲
にある乾燥粒子が含まれていおり、200μm未満のものがその粒子の重量で10 %未満であり、1,250μmより大きいものがその粒子の重量で10%未満含まれ ている。随意に、この過炭酸塩は、シリケート,ボレートまたは水溶性界面活性
剤で被覆することができる。過炭酸塩は、FMC,Solvayおよび東海電化などのメ ーカーの製品を利用できる。
【0088】 洗浄酵素を含む本発明の組成物には好ましくないが、本発明の組成物は漂白剤
として塩素系の漂白剤も含むことができる。この種の漂白剤は当該分野ではよく
知られており、たとえば、ジクロロイソシアヌール酸ナトリウム(NaDCC)がある 。
【0089】 (a) 漂白活性化剤 この組成物における過酸化物漂白剤成分は、活性化剤(過酸前駆体)とともに
処方するのが好ましい。活性化剤は、組成物の重量で、約0.01〜約15%,
好適には約0.5〜約10%,より好適には約1〜約8%のレベルで存在する。
好適な活性化剤は、テトラアセチルエチレンジアミン(TAED),ベンゾイルカプロ
ラクタム(BzCL),4-ニトロベンゾイルカプロラクタム,3-クロロベンゾイルカ
プロラクタム,ベンゾイルオキシベンゼンスルホネート(BOBS),ノナノイルオキ
シ-ベンゼンスルホネート(NOBS),フェニルベンゾエート(PhBz),デカノイルオ キシベンゼンスルホネート(C10-OBS),ベンゾイルバレロラクタム(BZVL),オク タノイルオキシベンゼンスルホネート(C8-OBS),パーヒドロライザブル-エステ ル類およびそれらの混合物であり、最も好適なのはベンゾイルカプロラクタムと
ベンゾイルバレロラクタムである。約8〜約9.5のpH領域でとくに好適な漂
白活性化剤は、脱離基のOBSまたはVLを有するものである。
【0090】 好適な漂白活性化剤は、Mitchelらの米国特許第 5,130,045号、Chungらの米国
特許第 4,412,934号、および米国同時係属出願番号08/064,624,08/064,623,08
/064,621,08/064,562,08/064,564,08/082,270および「酵素とともに用いる過
酸活性化剤を含む漂白剤コンパウンド」と題する、米国特許出願番号08/133,691
(P&G Case 4890R)を有するM. Burns らの同時係属出願に記載されているもの がある。なお、これらの特許はすべてこの明細書の参考文献の一部である。
【0091】 本発明における過酸化物漂白剤コンパウンド(AvOとして)と漂白活性化剤の モル比は、一般に1:1以上,好適には約20:1〜約1:1,より好適には約
10:1〜約3:1の範囲にある。
【0092】 4級置換の漂白活性化剤を加えることもできる。本発明の洗浄組成物は、好適
には4級置換の漂白活性化剤(QSBA)または4級置換の過酸(QSP)を含み、より好 適には前者を含む。好適なQSBAの構造については、この明細書の参考文献の一部
である、米国特許第5,460,747、5,584,888および5,578,136号に詳しく記載され ている。
【0093】 (b) 有機過酸化物、とくにジアシルパーオキサイド類 これらについては、この明細書の参考文献の一つである、Kirk Othmer's Ency
clopedia of Chemical Technology, 4th Ed.,(1992, John Wiley & Sons), Vol.
17, pp.27-90, およびとくにpp. 63-72、に詳しく説明されている。ジアシルパ
ーオキサイドを用いる場合は、スポットとフィルムの形成への悪影響が最も少な
いものが好ましい。ジベンゾイル-パーオキサイドが好適である。
【0094】 (c) 金属含有漂白触媒 本発明の組成物と方法は、ADD組成物において使用するのに効果がある金属含 有漂白触媒を利用している。マンガンおよびコバルト含有漂白触媒が好適である
【0095】 1種の金属含有漂白触媒は、銅,鉄,チタン,ルテニウム,タングステン,モ
リブテン,またはマンガンカチオンなどのような特定の漂白触媒活性を有する遷
移金属カチオン、亜鉛またはアルミニウムカチオンなどのような漂白触媒活性が
ほとんどまたは全くない補助金属カチオン、および触媒および補助金属カチオン
に対して特定の安定定数を有する金属イオン封鎖剤、とくにエチレンジアミンテ
トラ酢酸,エチレンジアミンテトラ(メチレンホスホン酸)およびそれらの水溶性
塩を含む触媒系である。この種の触媒は米国特許第 4,430,243号で開示されてい
る。
【0096】 別種の漂白触媒には、米国特許第 5,246,621号および米国特許第 5,244,594号
で開示されたマンガンベースの錯体がある。これらの触媒の好適な例には、MnIV 2 (u-O)3(1,4,7-トリメチル-1,4,7-トリアザシクロノナン)2-(PF6)2[MnTACN]、
MnIII 2(u-O)1(u-OAc)2(1,4,7-トリメチル-1,4,7-トリアザシクロノナン)2-(ClO4 )2、MnIV 4(u-O)6(1,4,7-トリアザシクロノナン)4-(ClO4)2、MnIIIMnIV 4(u-O)1(u
-OAc)2(1,4,7-トリメチル-1,4,7-トリアザシクロノナン)2-(ClO4)3、およびそれ
らの混合物がある。欧州特許出願公報第 549,272 号を参照のこと。この明細書 で使用するのに適したリガンドには、他に、1,5,9-トリメチル-1,5,9-トリアザ シクロドデカン、2-メチル-1,4,7-トリアザシクロノナン、2-メチル-1,4,7-トリ
アザシクロノナン、およびそれらの混合物がある。
【0097】 自動皿洗い組成物および濃縮粉末洗浄組成物において有用な漂白触媒は、本発
明に適切なものとして選択することもできる。たとえば、適切な漂白触媒は米国
特許第 4,246,612 号と米国特許第 5,227,084 号を参照のこと。
【0098】 その他の漂白触媒は、たとえば、欧州特許出願公報第 408,131 号(コバルト 錯体触媒),欧州特許出願公報第 384,503 号,および第 306,089 号(メタロポ
フィリン触媒),米国特許第 4,728,455 号(マンガン多座リガンド触媒),米 国特許第 4,711,748 号および,欧州特許出願公報第 224,952 号(マンガン吸収
アルミノシリケート触媒),米国特許第 4,601,845 号(マンガンおよび亜鉛ま たはマグネシウム塩を含むアルミノシリケート担体),米国特許第 4,626,373 号(マンガン・リガンド触媒),米国特許第 4,119,557 号(第2鉄錯体触媒) ,ドイツ特許明細書 2,054,019(コバルトキレート触媒),カナダ特許 866,191
(遷移金属含有塩),米国特許第 4,430,243 号(マンガン・カチオンと非触媒 金属カチオンを含むキレート),および米国特許第 4,728,455 号(マンガン-グ
ルネート触媒)である。
【0099】 下記の化学式を有するコバルト触媒が好適で、 [Co(NH3)n(M')m]Yy 式中、nは3〜5の整数であり(好適には4か5,最も好適には5);M’は不
安定な配位部分で,好適には塩素,臭素,水酸化物,水,およびmが1より大き
い場合はそれらの配合物からなる群から選択し;mは1〜3の整数であり(好適
には1か2,最も好適には1);m+n=6、そしてYは数値yで存在する適切
に選択した対イオンで,yは1〜3の整数であり(好適には2か3,Yが−1に
荷電したアニオンであれば最も好適には2)、荷電がバランスのとれた塩が得ら
れる。
【0100】 この明細書で有用なこの種類の好適なコバルト触媒は、下記化学式を有するコ
バルト-ペンタアミンクロライド塩である。 [Co(NH3)5Cl]Yy およびとくに [Co(NH3)5Cl]Cl2
【0101】 下記の化学式を有するコバルト(III)漂白触媒を利用している本発明の組成物 がより好適である。 [Co(NH3)n(M)m(B)b]Ty 式中、コバルトは+3の酸化状態にあり;nは4か5であり(好適には5);M
は一つの部位でコバルトに配位した一つ以上のリガンドであり;Bは2つの部位
でコバルトに配位したリガンドであり;bは0か1であり(好適には0),b=
0の場合はm+n=6であり,b=1の場合はm=0そしてn=4であり;そし
てTは数値yで存在する適切に選択した対イオンで,yは電荷のバランスした塩
となる整数であり、 (yは1〜3の整数であり,Tが−1に荷電したアニオンであれば最も好適には
2であり);さらに、この触媒の塩基加水分解定数は0.23M-1-1(25℃)
未満である。
【0102】 好適なTは、クロライド,アイオダイド,I3 -,フォーメート,ナイトレート
,ナイトライト,サルフェート,サルファイト,シトレート,アセテート,カー
ボネート,ブロマイド,PF6 -,BF4 -,B(Ph)4 -,ホスフェート,ホスファイト, シリケート,トシレート,メタンスルホネート,およびそれらの配合物からなる
群から選択する。随意に、Tに一つ以上のアニオン性基、たとえば、HPO4 2-,HC
O3 -,H2PO4 -などが存在すれば、Tはプロトン化することができる。さらに、T は、アニオン性界面活性剤(たとえば、線状アルキルベンゼンスルホネート類(L
AS),アルキルサルフェート類(AS),アルキルエトキシスルホネート類(AES), など)および/またはアニオン性ポリマー(たとえば、ポリアクリレート類,ポ リメタクリレート類,など)のような通常のものとは異なる無機アニオン類から
なる群から選択することができる。
【0103】 M部分には、たとえば、F-,SO4 -2,NCS-,SCN-,S2O3 -2,NH3,PO4 -3,およ
びカルボキシレート類(好適にはモノカルボキシレート類であるが、コバルトへ
の結合が一つの部分につき一つだけのカルボキシレートによる限りは一つ以上の
カルボキシレートが存在できて、その場合M部分にあるその他のカルボキシレー
トはプロトン化されているか、またはその塩型になっている)があるが、これら
に限定するわけではない。随意に、Mに一つ以上のアニオン性基(たとえば、HP
O4 -2,HCO3 -,H2PO4 -,HOC(O)CH2C(O)O-,など)が存在すれば、Mはプロトン化
することができる。好適なM部分は、化学式、RC(O)O-を有する置換または非置 換のC1-C30カルボン酸である。ここで、式中、Rは、好適には、水素およびC
1-C30(好適にはC1-C18)非置換および置換アルキル,C6-C30(好適にはC6- C18)非置換および置換アリール(aryl),およびC3-C30(好適にはC5-C18)非 置換および置換ヘテロアリール(heteroaryl)(ここで、置換基は -NR'3,-NR'4 + ,-C(O)OR',-OR',-C(O)NR'2,からなる群から選択し、R’は水素とC1-C6部
分からなる群から選択する)からなる群から選択する。したがって、このような
置換Rには、 -(CH2)nOH 部分および-(CH2)nNR'4 + 部分があり、ここで、nは1
〜約16,好適には約2〜約10,そして最も好適には約2〜約5の整数である
【0104】 最も好適なMは上記化学式を有するカルボン酸類であり、ここで、Rは水素,
メチル,エチル,プロピル,直鎖または分岐C4-C12アルキル,およびベンジル
からなる群から選択する。最も好適なRはメチルである。好適なカルボン酸M部
分には、蟻酸,安息香酸,オクタン酸,ノナン酸,デカン酸,ドデカン酸,マロ
ン酸,マレイン酸,こはく酸,アジピン酸,フタル酸,2-エチルヘキサン酸, ナフテン酸,オレイン酸,パルミチン酸,トリフレート酸,酒石酸,ステアリン
酸,酪酸,クエン酸,アクリル酸,アスパラチン酸,フマル酸,ラウリン酸,リ
ノレイン酸,乳酸,りんご酸,およびとくに酢酸がある。
【0105】 B部分には、カーボネート,ジ- および高級カルボキシレート類(たとえば、
シュウ酸,りんご酸,マロン酸,こはく酸,マレイン酸),ピコリン酸,および
アルファとペータのアミノ酸類(たとえば、グリシン,アラニン,ベータ-アラ ニン,フェニルアラニン)がある。
【0106】 この明細書で有用なコバルト漂白触媒は、たとえば、Adv. Inorg. Bioinorg. Mech. , (1983), 2, pp. 1-94、に掲載された、M.L. Tobe の「遷移金属錯体の塩
基加水分解」と題する論文において、それらの塩基加水分解速度が記載されてい
ることが知られている。たとえば、17頁の表1に、シュウ酸と錯体化したコバ
ルトペンタアミン触媒の塩基加水分解速度(そこではkOH と表記されている) として(kOH=2.5×10-4/Ms(25℃))が与えられている。同様に、NCS- ,蟻酸および酢酸と錯体化した場合には、それぞれNCS-(kOH=5.0×10-4 /Ms(25℃)),蟻酸(kOH=5.8×10-4/Ms(25℃)),および酢酸(kOH =9.6×10-4/Ms(25℃)),の加水分解速度が与えられている。この明細 書で有用な最も好適なコバルト触媒は、化学式 [Co(NH3)5OAc]Ty (式中、OAcは
アセテート部分を表す)を有するコバルトペンタアミン酢酸塩類、およびとくに コバルトペンタアミン酢酸クロライド, [Co(NH3)5OAc]Cl2、並びに [Co(NH3)5O
Ac](OAc)2,[Co(NH3)5OAc](PF6)2,[Co(NH3)5OAc](SO4),[Co(NH3)5OAc](BF4)2 ,および[Co(NH3)5OAc](NO3)2 である。
【0107】 本発明のコバルト触媒は、米国特許第 5,559,261,5,581,005,および5,597,9
36号で開示された合成ルートによりつくった。なお、これらの特許はこの明細書
の参考文献の一部である。
【0108】 これらの触媒は付随物質とともに処理し、製品の美観について必要であれば着
色を低減し、または後で例を示すように酵素含有粒子に含まれ、または触媒を「
斑紋」状に含む組成物をつくれる。
【0109】 実際問題として、限定としてではなく、この明細書の洗浄組成物と洗浄プロセ
スは、水性洗浄媒体中の活性漂白触媒を少なくとも0.01ppmのオーダー,好 適には約0.01〜約25ppm,より好適には約0.05〜約10ppm,そして最
も好適には約0.1〜約5ppmになるように調節することができる。自動皿洗い 処理の洗浄液でそのようなレベルを得るためには、この明細書の典型的な自動皿
洗い組成物には、洗浄組成物の重量で約0.0005〜約0.2%,より好適には約0.004
〜約0.08%の漂白触媒が含まれている。
【0110】洗浄酵素 本発明の組成物には少なくとも1種の洗浄酵素を含んでもよい。こ明細書で用
いている「洗浄酵素」は、組成物において洗浄,染みの除去,その他の有益な効
果がある酵素を意味している。好適な洗浄酵素は、プロテアーゼ類,アミラーゼ
類およびリパーゼ類などの加水分解酵素である。自動皿洗いに非常に好適なのは
、アミラーゼ類および/またはプロテアーゼ類で、両者を含め現在市販されてい る種類の酵素および改善された種類の酵素は、漂白剤との親和性はよいが、漂白
失活感受性がある程度残されている。
【0111】 一般には、すでに述べたように、この明細書の好適な組成物には1種以上の洗
浄酵素が含まれている。ただ一つの酵素を用いるならば、組成物を自動皿洗いに
用いる場合は澱粉分解酵素が好ましい。自動皿洗いに非常に好適なのは、タンパ
ク質分解酵素と澱粉分解酵素の混合物である。より一般的には、これらの組成物
に加える酵素には、プロテアーゼ類,アミラーゼ類,リパーゼ類,セルラーゼ類
,およびパーオキシダーゼ類,並びにそれらの混合物がある。2種類以上のプロ
テアーゼ酵素類および/または2種類以上のアミラーゼ酵素類の混合物が非常に
好ましい。その他の種類の酵素も加えることができる。これらの酵素の起源は、
植物,動物,バクテリア,菌類および酵母などが適切である。しかし、選択は、
pH活性および/または最適安定性,熱安定性,活性洗浄剤やビルダーに対する
安定性,などのいくつかの要因により支配される。この点では、バクテリア・ア
ミラーゼ類およびプロテアーゼ類および菌類セルラーゼ類などのバクテリア系ま
たは菌類系酵素が好ましい。
【0112】 本発明の洗浄組成物には、通常、「洗浄有効量」を与えるのに十分なレベルで
酵素が加えられる。「洗浄有効量」という用語は、織物,食器,などの基材に対
して洗浄、すなわち、染みまたは汚れを除去効果をもたらすことができる量を意
味している。酵素は触媒物質であるから、そのような洗浄有効量は非常に少ない
。現在市販されている製剤で言えば、組成物グラムあたり、典型的な活性酵素の
量は約5mgまで、より好適には約0.01〜約3mgである。言い換えると、この明細
書の組成物には、重量で、通常は約0.001〜約6%,好適には約0.01〜約1%の 市販の酵素製剤が含まれている。そのような市販の製剤には、組成物グラムあた
り0.005〜0.1アンソン・ユニット(AU)の活性を与えるのに十分なレベルでプロ
テアーゼ酵素が存在している。自動皿洗い用では、供給された非触媒活性物質の
総量を減らし、それによりスポットやフィルムの形成を改善するために、市販製
剤の活性酵素含有量を上げることが望まれている。
【0113】 プロテアーゼ類の適切な例は、特殊な菌株であるB. subtilisとB. lichenifor
misから得られるサブセチリシン類である。適切なプロテアーゼは、別に、Bacil
lusという菌株から得られたものがあり、これは8〜12のpH領域で最大活性 があり、Novo Industries A/SからESPERASERが開発され販売されている。この酵
素および類似の酵素の製剤は、Novoの英国特許明細書第1,243,784号に記載され ている。タンパク質系の染みの除去に適した、市販のタンパク質分解酵素には、
NovoからALCALASER,DURAZYMRおよびSAVINASER、およびGenecorからMAXATASER
MAXACALR,PROPERASER,PURAFECTRおよびMAXAPEMR(タンパク質工学によるMAXACA
L)という商品名で販売されているものがある。プロテアーゼ類には、他に、プロ
テアーゼA(1985年1月9日に発行された欧州特許出願130,756を参照)および プロテアーゼB(1987年4月28日に出願された欧州特許出願番号87303761.8,お
よび1985年1月9日に発行されたBottらの欧州特許出願130,756を参照)がある 。
【0114】 「プロテアーゼD」と呼ばれるとくに好適なプロテアーゼは、自然界には存在
しないアミノ酸配列を有するカルボニル加水分解酵素変異型で、これは、位置+
76に等価な前記カルボニル加水分解酵素において、好適には、1995年4月20日
に発行されたGenencor InternationalのWO 95/10615および米国特許第 5,677,27
2および5,679,630号に記載されている、Bacillus amyloliquefaciensサブチリシ
ンの番号付けにしたがって、 +99,+101,+103,+104,+107,+123,+27,+105 ,+109,+126,+128,+135,+156,+166,+195,+197,+204,+206,+210,+216
,+217,+218,+222,+260,+265,および/または +274,からなる群から選択し
たものと等価な一つ以上のアミノ酸残基位置との組み合わせにおいて、ある位置
にある複数のアミノ酸残基を別のアミノ酸で置換することにより前駆体カルボニ
ル加水分解酵素から導かれるものである。
【0115】 その他の好適なプロテアーゼ酵素類には、自然界には存在しないアミノ酸配列
を有するカルボニル加水分解酵素変異型であるプロテアーゼ酵素類があり、これ
は、異なるアミノ酸類を有する前駆体カルボニル加水分解酵素の複数のアミノ酸
残基の置換により導かれものであり、前駆体酵素において置換された前記複数の
アミノ酸残基は、次の残基、すなわち、+33,+62,+67,+76,+100,+101,+103
,+104,+107,+128,+129,+130,+132,+135,+156,+158,+164,+166,+167
,+170,+209,+215,+217,+218および +222,の一つ以上の残基との組み合わ せにおける位置+210に対応する。なお、番号を付けられた位置は、Bacillus
amyloliquefaciensからの天然に存在するサブチリシンまたはその他のカルボニ
ル加水分解酵素またはサブチリシンにおける等価なアミノ酸残基に対応する。好
適な酵素は、位置変化 +210,+76,+103,+104,+156,および +166,を有する ものがある。
【0116】 有用なプロテアーゼ類は、1995年11月9日に発行されたThe Procter & Gamble
Co. の3件のPCT公報、すなわち、WO 95/30010,WO 95/30011,およびWO 95
/29979にも記載されている。
【0117】 この明細書に適したアミラーゼ類には、たとえば、英国特許明細書第1,296,83
9号(Novo)に記載されているα-アミラーゼ類、International Bio-Synthesis In
c., のRAPIDASER、Novo Industries のTERMAMYLR、およびGenecorからのPurefec
t Ox AmRおよびBanR,FungamylRおよびDuramylRがある。
【0118】 この明細書の好適なアミラーゼ類には、一つ,二つまたはそれ以上のアミラー
ゼ菌株がすぐ上の前駆体であるにも関わらず、一つ以上のBacillus アミラーゼ 類,とくにBacillus アルファ-アミラーゼ類からの部位指向性突然変異誘発を用
いて導かれている共通点がある。
【0119】 すでに述べたように、本発明では「酸化安定性の高い」アミラーゼ類は、必須
の物質ではなく、必要に応じた、しかし好適な物質と見なしている事実にもかか
わらず、これらのアミラーゼ類はこの明細書で使用するのに好適である。この種
のアミラーゼ類の例を以下に無数に示す。
【0120】 (a)この明細書の参考文献の一つである、1994年2月3日に発行されたNovo No
rdisk A/SのWO 94/02597記載されたアミラーゼであり、TERMAMYLRと呼ばれてい るB. licheniformis アルファ-アミラーゼの位置197に配置されたメチオニン残 基のアラニンまたはスレオニン(好適にはスレオニン)を用いて、置換基がつく
られている突然変異体、またはB. amyloliquefaciences,B. subtilis,またはB
. stearothermophilus などのような類似な親アミラーゼの同族体位置変動によ りさらに詳しく説明されているアミラーゼ。
【0121】 (b)1994年3月13-17日に開かれたアメリカ化学会の第207回ナショナル・ミー ティングにおいてC. Mitchinsonが提出した「酸化抵抗性アルファ-アミラーゼ類
」と題する論文でGenecor International が説明した安定性の高いアミラーゼ類
。そこでは、自動皿洗い機用洗浄剤の中で漂白剤がアルファ-アミラーゼを不活 性化するが、改良された酸化抵抗性アルファ-アミラーゼが、GenencorによってB
.licheniformis NCIB8061から作られていた。最も修飾を受けやすい残基として メチオニン(Met)が確認された。位置8,15,197,256,304,366および438にお いて、Metが1回に一つ置換され、特異な突然変異体に導く。とくに重要なのはM
197LとM197Tで、M197T変異型が最も安定な変異型である。安定性はCASCADERとSU
NLIGHTRで測定した。
【0122】 (c)とくに好適なのは、WO 95/26937およびNovo Nordiskの同時に係属中の出願
PCT/DK 96/00056で開示され、かつ、25〜55℃の温度範囲および8〜10の pH領域で、PhadebasRα-アミラーゼ活性検定により測定して、TERMAMYLRの比 活性より25%以上高い比活性を有することを特徴とし、N-末端にアミノ酸配 列、His-His-Asn-Gly-Thr-Asn-Gly-Thr-Met-Met-Gln-Tyr-Phe-Glu-Trp-Tyr-Leu-
Pro-Asn-Aspを含む親アルコール性Bacillus 種(例えば、菌株NCIB12289、NCIB1
2512、NCIB12513、及びDSM935)から得られるアミラーゼ変異型である。
【0123】 本発明で使用できるセルラーゼ類には、細菌セルラーゼ類と菌類セルラーゼ類
の両方があるが好適ではない。通常、これらの最適pHは5〜9.5の範囲であ る。適切なセルラーゼ類は、1984年3月6日に発行されたBarbesgoardらの米国 特許第 4,435,307号で開示されており、この特許は、Humicola insolensおよびH
umicola菌株DSM1800から産生された菌類セルラーゼ、またはAeromonas属に属す るセルラーゼ212 産生菌類、および海の軟体動物(Dolabella Auricula Solande
r)の肝膵臓から抽出したセルラーゼを開示している。適切なセルラーゼ類は、G
B-A-2,075,028,GB-A-2,095,275およびDE-OS-2,247,832においても開示されてい
る。CAREZYMER(Novo)はとくに有用である。
【0124】 洗浄に使用するのに適したリパーゼ酵素類には、英国特許1,372,034で開示さ れているPseudomonas stuzeri ATCC19.154などのPseudomonasグループの微生物 により産生されたものがある。1995年2月24日に公開された特開昭53-20487のリ
パーゼ類も参照のこと。このリパーゼは名古屋の天野製薬から商品名Lipase P「
天野」(以後天野-Pと呼ぶ)として販売されている。市販のリパーゼ類には、 他に、Amano-CES、東洋醸造から販売されている,Chromobacter viscosum var.
lipolyticum NRRLB 3673などのリパーゼ類ex Chromobacter viscosum、および米
国のU.S. Biochemical Corp. のChromobacter viscosumリパーゼ類、オランダの
Disoynth Co. のリパーゼ類ex Pseudomonas gladioliがある。Humicola lanugi
nosa から導かれ、Novoから販売されているLIPOLASER酵素(EPO 341,947も参照 のこと)はこの明細書で使用するのに好適なリパーゼである。別の好適なリパー
ゼ酵素は、1994年3月10日に発行されたNovoのWO 92/05249およびResearch Clos
ure No. 35944に記載されている天然のHumicola lanuginosaのD96L変異型である
。一般的には、脂肪分解酵素は、本発明の自動皿洗い機用には、アミラーゼ類や
プロテアーゼ類より好ましくない。
【0125】 パーオキシダーゼ酵素類は、酸素源、たとえば、パーカーボネート,パーボレ
ート,パーサルフェート,過酸化水素,などと組み合わせて使用することができ
る。これらの酸素源は通常、「溶液漂白」即ち、洗浄溶液において洗浄中に基材
から除去された染料や顔料がその他の基材に移るのを防ぐために使われる。パー
オキシダーゼ酵素類は当該分野で周知の酵素であり、これらの酵素には、たとえ
ば、horseradishパーオキシダーゼ,ligninase,およびクロロ-パーオキシダー ゼとブロモ-パーオキシダーゼなどのハロパーオキシダーゼがある。パーオキシ ダーゼ含有洗浄組成物は、たとえば、1989年10月19日に発行され,Novo Industr
ies A/Sに譲渡されたO. KirkのPCT国際出願WO 89/099813で開示されている。
本発明には、パーオキシダーゼを含まない自動皿洗い組成物が包含されている。
【0126】 広範囲の酵素物質とそれらを合成洗浄組成物に加える手段が、1971年1月5日
に発行されたMcCartyらの米国特許第 3,553,139号でも開示されている。酵素は さらに、1978年7月18日に発行されたPlaceらの米国特許第 4.101,457号、およ び1985年3月26日に発行されたHughesらの米国特許第 4,507,219号で開示されて
いる。洗剤で使用する酵素は種々の方法により安定化されている。酵素安定化方
法は、1971年8月17日に発行されたGedgeらの米国特許第 3,600,319号、および1
986年10月29日に発行されたVenegasの欧州特許出願公報第0 199 405号,出願番 号86200586.5で開示並びに例示されている。酵素安定化システムは、たとえば、
米国特許第 3,519,750号に記載されている。
【0127】崩壊剤 本発明の洗浄錠剤は、さらに、崩壊剤を含むことができる。崩壊剤は、通常、
約5〜約60%そしてより好適には約20〜約50%のレベルで錠剤に含まれて
いる。崩壊剤は砕解剤または気泡発生剤でもよい。好適には、本発明の崩壊剤は
ゼラチン部分に含まれている。適切な砕解剤には、水と接触すると膨潤するか、
または圧縮部分および/または非圧縮部分に通路を形成して水の出入りを助長す
る薬剤がある。洗濯や皿洗いに用いるのに適した既知の砕解剤や気泡発生剤は、
この明細書で使用することができると考えられている。適切な砕解剤には、澱粉
,澱粉誘導体,アルギン酸塩類,カルボキシメチルセルローズ(CMC),CMC-ベー スのポリマー,酢酸ナトリウム,酸化アルミニウムがある。その他の随意の崩壊
助剤には、マレイン酸,りんご酸,塩酸,などの有機および無機酸類、水酸化ナ
トリウムおよび積層シリケート類がある。適切な気泡発生剤は、水と接触すると
ガスを発生するものである。適切な気泡発生剤は、酸素,二酸化窒素または二酸
化炭素を発生するものである。好適な気泡発生剤の例は、過ホウ酸塩,過炭酸塩
,炭酸塩,重炭酸塩およびクエン酸やマレイン酸などのカルボン酸類からなる群
から選択できる。
【0128】pHおよび緩衝変動 この明細書の洗浄組成物は、多くのものが、酸性汚れの存在によるpH低下に
対して抵抗性があり、すなわち、緩衝されている。しかし、この明細書の一部の
組成物には緩衝容量が低いか、ほとんど緩衝能力がないものがある。pHの変動
を推奨されたレベルに変化させ、または調節する方法には、緩衝液だけでなく、
酸やアルカリのの追加,pHジャンプ・システム,複数のコンパートメントがあ
る容器を使用する方法があり、これらは当業者には周知の方法である。
【0129】 この明細書の好適な組成物には、水溶性アルカリ性無機塩類および水溶性有機
または無機ビルダー類から選択したpH調節成分が含まれている。pH調節成分
は、この組成物を1,000〜10,000 ppmの濃度で水に溶かした時に、pHが約6よ り上,好適には約9.5〜約11.5の範囲になるように選択する。事実、本発
明では、洗浄プロセスにおいてpHの変化が可能な洗浄錠剤が含まれている。た
とえば、錠剤のゲル部分は迅速に溶解してpHを一つのレベル、たとえば、中性
から弱塩基性、すなわち、約6.0〜約8.0に調節し、続いて錠剤本体がゆっ
くり溶解してpHを約9.5〜約11.5に上げる。このように組成物のpHが
変わると、洗浄能力が改善される。本発明の好適な非ホスフェート系pH調節成
分は下記グループから選択する。 (1)炭酸ナトリウムまたはセスキ炭酸ナトリウム、 (2)珪酸ナトリウム、好適にはSiO2:Na2Oの比が約1:1〜約2:1の水和した 珪酸ナトリウム、および限定された量のメタ珪酸ナトリウムを含むそれらの混合
物、 (3)クエン酸ナトリウム、 (4)クエン酸、 (5)重炭酸ナトリウム、 (6)ホウ酸ナトリウム、好適にはほう砂、 (7)水酸化ナトリウム、および (8)(1)〜(7)の混合物。
【0130】 好適な実施態様には、低濃度のシリケート(すなわち、約3〜約10%のSiO2 )が含まれている。 本発明の組成物におけるpH調節成分の量は、組成物の重量で、好適には約1
〜約50%である。好適な実施態様では、pH調節成分は重量で、約5〜約40
%,好適には約10〜約30%の量で組成物に存在する。
【0131】水溶性シリケート類 本発明の組成物はさらに、水溶性シリケート類を含むことができる。この明細
書の水溶性シリケート類は、ADD組成物のスポットとフィルムの形成特性へ悪影 響を及ぼさない程度まで可溶性であるシリケート類である。
【0132】 シリケート類の例は、メタ珪酸ナトリウムであり、そしてより一般的にはアル
カリ金属シリケート類,とくにSiO2:Na2Oの比が1.6:1〜3.2:1の範囲
にあるもの、および1987年5月12日に発行されたH.P. Rieckの米国特許第 4,664
,839号に記載されている積層珪酸ナトリウムなどの積層シリケート類がある。Na
SKS-6は、ヘキストが販売している結晶性積層シリケートである(この明細書で は「SKS-6」と省略することがある)。ゼオライト・ビルダーとは異なり、NaSKS
-6とその他の水溶性シリケートはアルミニウムを含まない。NaSKS-6は積層シリ ケートのデルタNa2SiO5 の形態をしており、ドイツ特許(DE-A-3,417,649および
DE-A-3,742,043)に記載されている方法によりつくることができる。SKS-6はこ の明細書で使用するのに非常に好適な積層シリケートであるが、例えば、下記の
一般式のものも使用できる。 NaMSixO2x+1 ・yH2O 式中、Mはナトリウムか水素、xは1.9〜4,好適には2であり、そしてyは
0〜20,好適には0である。ヘキストから販売されているその他いろいろな積
層シリケート類には、アルファ,ベータおよびガンマ形態として、NaSKS-5,NaS
KS-7およびNaSKS-11がある。たとえば、珪酸マグネシウムなどのその他のシリケ
ート類も有用であり、珪酸マグネシウムは、顆粒形成における収縮剤として,酸
素系漂白剤用安定剤として,および泡制御系の1成分としても役立つ。
【0133】 自動皿洗い(ADD)用にとくに有用なシリケート類には、PQ Corp. のBRITESILRH
20などの水和比2の顆粒状シリケート類、および普通の組成のBRITESILRH24があ
る。ただし、ADD組成物が液状である場合は液状の種々のシリケート類を使用す ることができる。安全限界内で、メタ珪酸ナトリウムまたは水酸化ナトリウムを
単独またはその他のシリケート類と併用して、洗浄pHを所望のレベルまで上げ
るためにADD組成物において使用することができる。
【0134】キレート化剤 この明細書の組成物は随意に、1種以上の遷移金属選択性金属イオン封鎖剤、
すなわち、「キレート化剤」、たとえば、鉄および/または銅および/またはマ
ンガンキレート化剤を含むことができる。この明細書で使用するのに適したキレ
ート化剤は、アミノカルボキシレート類,ホスホネート類(とくにアミノホスホ
ネート類),多官能性置換芳香族キレート化剤,およびそれらの混合物からなる
群から選択することができる。理論的に結びつけられていないが、これらの物質
の効果は、一部は、過酸化水素および/または漂白活性化剤を分解することが知
られている洗浄溶液中の鉄,銅,およびマンガンを制御するという例外的な能力
によると考えられており、その他の効果には、無機膜の防止またはスケールの抑
制がある。この明細書で使用する市販のキレート化剤には、DEQUESTRシリーズ、
およびモンサント,デュポン,およびNalco, Inc. からのキレート化剤がある。
【0135】 随意のキレート化剤として有用なアミノカルボキシレート類の例には、さらに
、エチレンジアミン-テトラアセテート類,N-ヒドロキシエチルエチレンジアミ
ン-トリアセテート類,ニトリロトリアセテート類,エチレンジアミン-テトラプ
ロピオネート類,トリエチレンテトラミンヘキサアセテート類,ジエチレントリ
アミン-ペンタアセテート類,およびエタノールジグリシン類,およびそれらの アルカリ金属,アンモニウム,および置換アンモニウム塩類がある。一般的には
、キレート化剤の混合物は、多重遷移金属制御,長期の製品安定化,および/ま たは沈殿遷移金属酸化物および/または水酸化物の制御などの機能の組み合わせ として用いることができる。
【0136】 多官能性置換芳香族キレート化剤も、この明細書の組成物で有用である。1974
年5月21日に発行されたConnorらの米国特許第 3,812,044号を参照のこと。酸形
をしたこの種の好適な化合物は、1,2-ジヒドロキシ-3,5-ジスルホベンゼン などのジヒドロキシ-ジスルホベンゼン類である。
【0137】 この明細書で使用するのに非常に好適な生分解性キレート化剤は、エチレンジ
アミン-N,N'-ジこはく酸(EDDS)、とくに(S,S)異性体は(これに限定するわ けではないが)、1987年11月3日に発行されたHartmanらの米国特許第 4,704,23
3号に詳細に記載されている。トリナトリウム塩が好適で、その他ではマグネシ ウム塩類も有用である。
【0138】 少なくとも低レベルの全りんが洗浄組成物で受け入れられ、かつ、エチレンジ
アミンテトラキス(メチレンホスホネート類)およびジエチレントリアミンペンタ
キス(メチレンホスホネート類)が含まれる場合は、本発明の組成物におけるキレ
ート化剤として使用するのにアミノホスホネート類も適している。好適には、こ
れらのアミノホスホネート類には、約6個より多い炭素原子を有するアルキルま
たはアルケニル基は含まれていない。
【0139】 利用する場合、キレート化剤または、遷移金属選択性金属イオン封鎖剤は、こ
の明細書の組成物の重量で、好適には約0.001〜約10%,より好適には約0.05〜 約1%含まれている。
【0140】有機ポリマー性化合物 本発明による洗浄錠剤の好適な成分として、有機ポリマー性化合物を加えるこ
とができる。有機ポリマー性化合物とは、洗浄組成物において普通に見られる、
分散性,抗再沈積性,汚れ遊離剤またはその他の洗浄特性を有するポリマー性有
機化合物を意味している。
【0141】 有機ポリマー性化合物は、組成物の重量で、通常は0.1〜30%,好適には
0.5〜15%,最も好適には1〜10%のレベルで本発明の洗浄組成物に加え
られている。
【0142】 有機ポリマー性化合物の例には、水溶性有機単独重合または共重合ポリカルボ
ン酸類,改質ポリカルボキシレート類またはそれらの塩類があり、ここで、ポリ
カルボン酸には相互に2個以下の炭素原子で分離された2個以上のカルボキシル
基が含まれている。後者のタイプのポリマーは、GB-A-1,596,756で開示されてい
る。この種の塩類の例は、分子量2,000〜10,000のポリアクリレート類および改 質アクリル酸,フマル酸,マレイン酸,イタコン酸,アコニチン酸,メサコン酸
,シトラコン酸およびメチレンマロン酸またはこれらの塩類、無水マレイン酸,
アクリルアミド,アルキレン,ビニルメチルエーテル,スチレンおよびこれらの
混合物を含む適切なその他のモノマー・ユニットとのアクリレートのコポリマー
である。分子量が20,000〜100,000の無水マレイン酸とアクリル酸のコポリマー が好適である。
【0143】 分子量が15,000未満の市販されている好適なアクリル酸含有ポリマーには、BA
SF GmbhがSokalan PA30,PA20,PA15,PA10およびSokalan CP10という商品名で 、およびRohm and HaasがAcusol 45N,480N,460Nという商品名で、それぞれ販 売しているものがある。
【0144】 好適なアクリル酸含有コポリマーには、モノマー・ユニットとして、a)重量で
、90〜10%,好適には80〜20%のアクリル酸またはその塩、b)重量で、
10〜90%,好適には20〜80%の下記の一般式を有する置換アクリル・モ
ノマーまたはその塩類を含む。 -[CR2-CR1(CO-O-R3)]- 式中、置換基R1,R2またはR3 の少なくとも一つ,好適にはR1またはR2 は 炭素原子数1〜4個のアルキルまたはヒドロキシアルキル基であり、R1または R2 は水素であり、そしてR3 は水素またはアルカリ金属塩であることができる
。最も好適なのは、R1 がメチル,R3 が水素である置換アクリル・モノマー(
すなわち、メタクリル酸・モノマー)である。最も好適なこの種のコポリマーは
、分子量が3500で、60〜80重量%のアクリル酸と40〜20重量%のメタク
リル酸を含むコポリマーである。
【0145】 EP-A-305282,EP-A-305283およびEP-A-351629で開示されているものなどよう なアスパルチン酸から導かれたものを含むポリアミンと改質ポリアミン化合物は
この明細書で有用である。
【0146】 その他の随意のポリマーには、改質および非改質のポリビニルアルコール類と
アセテート類,セルロース化合物と改質セルロース化合物,ポリオキシエチレン
類,ポリオキシプロピレン類,およびそれらの改質および非改質のコポリマー類
,ポリオキシアルキレン・ユニットを有するエチレンまたはプロピレングリコー
ルまたはそれらの混合物のテレフタレートエステル類がある。 適切な例は、米国特許第 5,591,703,5,597,789および4,490,271号で開示され
ている。
【0147】材料ケア剤 本発明の組成物は、腐食の防止および/または曇り防止助剤として効果のある
1種以上の材料ケア剤を含むことができる。この種の物質は、電気メッキ銀およ
びスターリング銀製品が家庭の食器類で比較的普通に使われているとくに特定の
ヨーロッパ諸国において、またはアルミニウム保護が懸念されそして組成物のシ
リケート含有量が低い場合、皿洗い機用組成物の好適な成分である。一般的には
、この種の材料ケア剤には、メタシリケート,シリケート,ビスマス塩類,マン
ガン塩類,パラフィン,トリアゾール類,ピラゾール類,チオール類,メルカプ
タン類,アルミニウム脂肪酸塩類,およびそれらの混合物がある。
【0148】 存在する場合、この種の保護物質は、低レベル、たとえば、ADD組成物の約0 .01〜約5%にて加えるのが好ましい。適切な腐食防止剤には、パラフィン油
がある。パラフィン油は通常、主として炭素原子数が約20〜約50個の分岐脂
肪族炭化水素であり、好適なパラフィン油は環状炭化水素と非環状炭化水素の比
が約32:68である主として分岐C25-45炭化水素から選択する。これらの特 性を満たすパラフィン油は、ドイツ・ザルツベルゲンのWintershallからWINOG 7
0という商品名で販売されている。さらに、低レベルの硝酸ビスマス(即ち、Bi(
NO3)3)の添加も好ましい。
【0149】 その他の腐食防止化合物には、ベンゾトリアゾールと類似化合物,メルカプタ
ン類またはチオナフトールやチオアンスラノールを含むチオール類,およびアル
ミニウム-トリステアレートなどの微粉砕したアルミニウム脂肪酸塩類がある。 処方者は、ガラス食器へスポットやフィルムの発生する傾向、または組成物の漂
白作用を弱める傾向を回避するために、この種の物質は慎重に、かつ、限定され
た量を使用すべきことを認識している。このような理由から、特に漂白反応性の
強いメルカプタン曇り防止剤、およびとくにカルシウムとともに沈殿する普通の
脂肪族カルボン酸類は避けるのが好ましい。
【0150】シリコーンおよびホスフェートエステル泡抑制剤 本発明の組成物は、随意に、アルキルホスフェートエステル泡抑制剤,シリコ
ーン泡抑制剤,およびそれらの組み合せを含むことができる。一般的には、レベ
ルは、0〜10%,好適には約0.001〜約5%の範囲にある。しかし、一般
的には(コストおよび/または沈積性の面から)この明細書の好適な組成物には 泡抑制剤は含まれていないか、含まれていてもごく低レベル、たとえば、泡抑制
剤活性物質として約0.1%未満である。
【0151】 シリコーン泡抑制剤の技術およびこの明細書で有用なその他の消泡剤について
は、この明細書の参考文献の一つである、1973年にニューヨークのMarcel Dekke
rから発行されたP.R. Garret編の「消泡、その理論と工業的応用」ISBN 0-8247-
8776-6に詳細に記載されている。とくに、「洗浄製品における泡制御」(Ferchら
)および「界面活性剤の発泡防止」(Bleaseら)と題する章を参照のこと。米国特 許第 3,933,672と4,136,045号も参照のこと。非常に好適なシリコーン泡抑制剤 は、重質粒状などの洗濯用洗剤に用いることが知られているコンパウンド・タイ
プであるが、これまで重質液状洗剤でのみ用いたタイプも本発明の組成物に加え
ることができる。たとえば、トリメチルシリルまたは交互末端ブロッキング・ユ
ニットを有するポリジメチルシロキサン類は、シリコーンとして使用できる。こ
れらはシリカおよび/または界面活性な非珪素成分と混ぜ合わせる。たとえば、
シリコーンとシリカを12%,ステアリルアルコールを18%,および澱粉を7
0%含む、顆粒状の泡抑制剤がある。Dow Corning Corp. から適切なシリコーン
活性コンパウンドが販売されている。
【0152】 ホスフェートエステルを使うことが望ましい場合は、適切な化合物が、この明
細書の参考文献の一つである、1967年4月18日に発行されたSchmolkaらの米国特
許第 3,314,891号で開示されている。好適なアルキルホスフェートエステル類に
は、16〜20個の炭素原子が含まれている。非常に好適なアルキルホスフェー
トエステル類は、モノステアリル酸ホスフェートまたはモノオレイル酸ホスフェ
ート,またはそれらの塩類,とくにアルカリ金属塩類,またはそれらの混合物で
ある。
【0153】 本発明の組成物における発泡防止剤として、単純なカルシウム沈殿石鹸は使わ
ない方がよいことが判明した。この石鹸は食器に沈積する傾向があるからである
。実際には、ホスフェートエステル類にはこのような問題が全くないわけではな
く、処方者は本発明の組成物において沈積する可能性がある発泡防止剤の含有量
を最小限にするように選択している。
【0154】付随物質 洗浄成分または本発明の組成物に随意に含まれる付随物質には、洗浄能力や洗
浄される基材の処理を補助し、または増進する1種以上の物質、または組成物の
美観を改善するように工夫された1種以上の物質がある。本発明の組成物に使用
のために、従来から確立されたレベル(付随物質は合計して、一般的には組成物
の重量で、約30〜約99.9%,好適には約70〜約95%)にて加えられる
付随物質には、非ホスフェート系ビルダー,キレート化剤,酵素,泡抑制剤,分
散ポリマー(たとえば、BASF CORP.またはRohm & Haasから),斑紋着色剤,銀 ケア剤,曇り防止および/または腐食防止剤,シリケート,染料,充填材,殺菌
剤,アルカリ源,ハイドロトロープ,酸化防止剤,酵素安定剤,香料,可溶化剤
,キャリア,加工助剤,顔料,およびpH調節剤のようなその他の活性成分が含
まれる。
【0155】 比較的大きな密度が必要か、それとも比較的小さな密度が必要かにより、本発
明の組成物に充填材も存在することができる。これらの充填材には、スクロース
,スクロースエステル類,硫酸ナトリウム,硫酸カリウム,などがあり、量は組
成物の約70%未満,好適には0〜約40%である。好適な充填材は硫酸ナトリ
ウム、とくに不純物含有量の非常に低い良質の硫酸ナトリウムである。
【0156】 この明細書で用いた硫酸ナトリウムの純度は、漂白剤との反応性が全くないほ
ど十分高く、したがって、ホスホネート類やマグネシウム塩の形をしたEDDSなど
の低レベルの金属イオン封鎖剤を用いて処理することもできる。漂白剤の分解を
避けるのに十分な純度に関しては、具体的には、特にこの明細書で用いたシリケ
ート類を含むpH調節成分にも適用することが好ましい。
【0157】 ベンゼンスルホン酸ナトリウム,トルエンスルホン酸ナトリウム,クメンスル
ホン酸ナトリウム,などのハイドロトロープ物質も、たとえば、界面活性剤の分
散を改善するために存在させることができる。
【0158】 漂白安定性香料(臭いに関して安定)、および1987年12月22日に発行されたRo
selleらの米国特許第 4,714,562号で開示されているものなどの漂白安定性染料 を、本発明の組成物に適量加えることもできる。
【0159】 本発明の組成物には、水に敏感な成分または周辺に水性物質があると共に反応
しうる成分が含まれることがありうるので、フリーな水分含有量は最小限,たと
えば、組成物の7%以下,好適には5%以下に保持し、さらに、水や二酸化炭素
が実質的に浸透しないように包装することが望ましい。成分相互からおよび空気
と水分から成分を保護する手段の例として、この明細書ではコーティング手段に
ついて説明した。再充填やリサイクルができるタイプを含むプラスチックのびん
並びに仕切り壁付きの普通のカートンまたは箱が、最大の貯蔵安定性を保証する
もう一つの手段である。すでに述べたように、成分の親和性が高くない場合は、
保護のために低発泡性非イオン性界面活性剤を用いて、さらに、そのような成分
のすくなくとも一つを被覆することが望ましい。そのような非親和性成分から適
切な被覆粒子を形成するのに使える多数のワックス状の物質がある。しかし、処
方者はプラスチック製のものを含む皿の上に沈積したりフィルムを形成する顕著
な傾向のない物質の方を好む。
【0160】プロセス 本発明の洗浄錠剤は、それぞれ圧縮部分と非圧縮ゲル部分を形成する活性洗浄
成分と、圧縮本体部分を別別に形成し、そしてこの圧縮部分にゲル部分を合わせ
るか、または付着させてつくられる。
【0161】 圧縮部分は、1種以上の活性洗浄成分を含み、随意にキャリア成分と予備混合
して調製する。予備混合は、たとえば、パンミキサー,回転ドラム,縦型ブレン
ダーまたは高剪断ミキサーなどのミキサー、または造粒などのその他の適切な手
段により行う。上述のように、乾燥微粒子成分をミキサーで混合し、次いで、た
とえば、液状成分を乾燥微粒子成分に直接スプレイして液状成分を乾燥微粒子成
分に加えるのが好ましい。得られた組成物を、既知の適切な機器を用いた圧縮工
程で圧縮部分に成形する。組成物は、上下のパンチの間で圧縮して錠剤をつくる
、錠剤プレスを用いて圧縮部分に成形するのが好ましい。本発明の好適な実施態
様では、組成物は錠剤プレスのパンチキャビティに送り込まれ、好適には6.3 KN
/cm2より大きな,より好適には9KN/cm2より大きな,最も好適には10.8 KN/cm2 より大きな圧力を用いて圧縮して圧縮部分に成形する。
【0162】 圧縮部分に非圧縮ゲル部分を受け入れるための刻み目または型を有する本発明
の好適な錠剤を形成するためには、圧縮部分は、一部修正した上および/または
下のパンチを持つ改良錠剤プレスを用いてつくる。改良錠剤プレスの上下のパン
チは、非圧縮部分が送り込まれる型を形成する一つ以上の刻み目が圧縮部分にで
きるように修正されている。
【0163】 すでに詳細に述べたように、非圧縮ゲル部分には、1種以上の活性洗浄成分が
含まれている。ゲル部分にある活性洗浄成分,増粘剤系およびその他の成分は、
既知の適切な混合装置を用いて予備混合する。つくられたゲル部分は、ポンプ注
入できる流動性のゲルとして、一定量ずつ圧縮部分に送り込まれる。次いで、ゲ
ル部分は圧縮本体部分上で硬化するか、または濃密化する。
【0164】 洗浄錠剤は、自動皿洗いと衣服の洗濯を含む(これらに限定するわけではない
が)洗浄錠剤が通常使われる普通の家庭洗浄作業で使われる。 以下、非限定的な実施例で本発明をさらに説明する。
【0165】実施例で用いた略語 洗浄組成物において、成分を識別する略語の意味は次の通りである: STPP :トリポリリン酸ナトリウム シトレート :クエン酸トリナトリウム2水和物 重炭酸塩 :炭酸水素ナトリウム クエン酸 :無水クエン酸 カーボネート :無水炭酸ナトリウム シリケート :非結晶珪酸ナトリウム(SiO2:Na2O=1.6〜3.2) メタシリケート :メタ珪酸ナトリウム(SiO2:Na2O=1.0) PB1 :無水過ホウ酸ナトリウム1水和物 PB4 :化学式NaBO2.3H2O.H2O2の過ホウ酸ナトリウム4水和物 TAED :テトラアセチルエチレンジアミン HEDP :エタン1-ヒドロキシ-1,1-ジホスホン酸 DETPMP :ジエチルアミンペンタ(メチレン)ホスホネート(Dequest 20
60という商品名でモンサントから販売されている) PAAC :ペンタアミンアセテートコバルト(III)塩 パラフィン :WintershallからWinog 70という商品名で販売されているパ ラフィン油 プロテアーゼ :タンパク質分解酵素 アミラーゼ :澱粉分解酵素 BTA :ベンゾトリアゾール PA30 :平均分子量約4,500のポリアクリル酸 pH :1%蒸留水溶液として20℃で測定した
【0166】実施例1 本発明による多層洗浄錠剤は、次のようにしてつくることができる。実施例3
の処方Aに記載の洗浄組成物をつくり、普通の回転プレスに入れる。このプレス
には、錠剤表面の一つに刻み目ができるような形状のパンチが具備されている。
実施例3の処方Aに開示されたゲルマトリックス処方物をつくる。適切な量の非
水性溶媒をミキサーに入れ、中程度の速度(2,500-5,000 rpm)にて溶媒に剪断 をかける。混合物が均一になるまで、適量のゲル化剤を剪断条件下で溶媒に徐々
に加える。混合物の剪断速度を、約10,000 rpmという高い剪断条件まで次第に上
げていく。混合物の温度を55〜60℃まで上げる。次いで剪断を停止し、混合
物を40〜45℃へ冷却する。低剪断ミキサーを用いて、残りの成分を固体とし
てその混合物に加える。最終混合物を計量して圧縮錠剤本体の刻み目に入れ、ゲ
ルが硬化して流動性がなくなるまで放置した。
【0167】実施例2 本発明による多層洗浄錠剤は、次のようにしてつくることができる。実施例3
の処方Aに記載の洗浄組成物をつくり、普通の回転プレスに入れる。このプレス
には、錠剤表面の一つに刻み目ができるような形状のパンチが具備されている。
実施例3の処方Aに開示されたゲルマトリックス処方物をつくる。適切な量の非
水性溶媒をミキサーに入れ、低い剪断をかけ、混合物を約50℃まで加熱する。
適量のゲル化剤を撹拌しながら溶媒に徐々に加え、溶けるまで撹拌を続ける。混
合物または溶液の温度を25〜35℃へ冷却する。低剪断を用いて、残りの成分
を固体としてその溶液に加える。最終混合物を計量して圧縮錠剤本体の刻み目に
入れ、ゲルが硬化して流動性がなくなるまで放置した。
【0168】実施例3 本発明の洗浄錠剤は次のように処方することができる:
【0169】
【表1】
【0170】
【表2】
【0171】 1: 米国特許第 5,677,272号で開示されている。 2: アミラーゼ酵素で、Novo Nordiskの出願PCT/DK 96/00056で開示され、か つ、His-His-Asn-Gly-Thr-Asn-Gly-Thr-Met-Met-Gln-Tyr-Phe-Glu-Trp-Tyr-Leu-
Pro-Asn-AspのN-末端配列を有する親アルコール性Bacillus 種から得られる。 3: 分子量4,000-8,000
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (71)出願人 ONE PROCTER & GANBL E PLAZA,CINCINNATI, OHIO,UNITED STATES OF AMERICA (72)発明者 スピード,リンダ アン イギリス国ニューキャッスル、アポン、タ イン、エヌイー3、4エイチイー、ゴスフ ォース、メイフィールド、ロード 21 (72)発明者 ソング,シャオクィング アメリカ合衆国オハイオ州、ウェスト、チ ェスター、タイラーズ、クロッシング 6594 (72)発明者 フォーレイ,ピーター ロバート アメリカ合衆国オハイオ州、シンシナチ、 メーリン、ウェイ 621、ワン、リトル、 プレイス、アパートメント 906 (72)発明者 メッツガー−グルーム,サビーネ ウルス ラ イギリス国ノースアンバーランド、エヌイ ー61、2ディジェイ、ザ、カイリンス−モ ーペス 16 Fターム(参考) 4H003 AC08 BA17 DA01 DA19 EA02 EA09 EA12 EA15 EA16 EA20 EB06 EB08 EB09 EB12 EB20 EB24 EB26 EB30 EB36 EB44 EC02 EC03 EE05 FA28 FA30 FA32

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 洗浄錠剤において、 A)圧縮本体部分に一つ以上の型を有する圧縮固体本体部分、および B)ゼラチン部分に増粘剤系と一つ以上の洗浄活性物質とを含む、前記圧縮本体部
    分の前記型に組み付けられた非圧縮ゼラチン部分が含まれていることを特徴とす
    る前記洗浄錠剤。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の洗浄錠剤において、洗浄活性物質の80%
    以上が、家庭洗浄工程の最初の5分以内に洗浄液に供給されるように、前記ゼラ
    チン部分が処方されていることを特徴とする前記洗浄錠剤。
  3. 【請求項3】 請求項1と2に記載の洗浄錠剤において、洗浄活性物質の9
    0%以上が、家庭洗浄工程の最初の3分以内に洗浄液に供給されるように、前記
    ゼラチン部分が処方されていることを特徴とする前記洗浄錠剤。
  4. 【請求項4】 請求項1から3に記載の洗浄錠剤において、前記ゼラチン部
    分の洗浄活性物質が、酵素,界面活性剤,崩壊剤,漂白剤,銀ケア剤,ビルダー
    ,およびそれらの混合物からなる群から選択されることを特徴とする前記洗浄錠
    剤。
  5. 【請求項5】 請求項1から4に記載の洗浄錠剤において、前記洗浄活性物
    質が酵素であることを特徴とする前記洗浄錠剤。
  6. 【請求項6】 請求項1から5に記載の洗浄錠剤において、前記洗浄活性物
    質が崩壊剤であることを特徴とする前記洗浄錠剤。
  7. 【請求項7】 請求項1から6に記載の洗浄錠剤において、前記ゼラチン部
    分の約15%以上が懸濁固体であることを特徴とする前記洗浄錠剤。
  8. 【請求項8】 請求項1から7に記載の洗浄錠剤において、前記ゼラチン部
    分がさらに構造改質剤を含むことを特徴とする前記洗浄錠剤。
  9. 【請求項9】 請求項1から8に記載の洗浄錠剤において、前記増粘剤系が
    、非水性希釈剤とゲル化剤の混合物であることを特徴とする前記洗浄錠剤。
  10. 【請求項10】 請求項1から9に記載の洗浄錠剤において、前記圧縮部分
    と前記非圧縮部分の重量比が約0.5:1より大きく、そして前記洗浄錠剤の溶
    解速度がSOTAX溶解試験方法を用いて測定した場合0.33g/分より大きいこ とを特徴とする前記洗浄錠剤。
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