JP2001522339A - ゴム栓のシリコン処理方法及び装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 本発明は、殺菌製品が入っているパッケージをシールするためのゴム栓を処理する方法に関する。洗浄しすすいだ後に前記ゴム栓をシリコン油と水との乳濁液でシリコン処理した後、前記ゴム栓を殺菌し乾燥させる。本発明によれば、乳濁液を形成するのに十分強力な攪拌のもとにシリコン油と水とを混合した後、得られた乳濁液を前記ゴム栓が貯蔵されシリコン処理が行われる容器（１１）に移す。この方法を実行する装置は、計量した量のシリコンを圧送するための第１のポンプ（４）と、強力な分散作用のもとに前記水と前記計量した量のシリコンとから乳濁液を形成し、得られた乳濁液を前記容器（１１）へ圧送するための第２のポンプ（９）とを有する。

Description

【発明の詳細な説明】 ゴム栓のシリコン処理方法及び装置 本発明は、殺菌製品、例えば、調合された薬剤が入っているパッケージをシー ルするためのゴム栓を処理する方法に関する。 薬剤が入っている試験管形態のパッケージをシールする場合、パッケージに入 っている殺菌された薬剤がまさしくそのパッケージシール工程中に汚染されない ようにすることが重要である。この点については、そのような試験管の口を塞ぐ ためにゴム栓が用いられている。ゴム栓は、まず洗浄処理とすすぎ処理を受けた 後、続いて殺菌処理と乾燥処理を受ける。殺菌工程の前に、ゴム栓は、シリコン で処理される。これは、殺菌工程後貯蔵された際にゴム栓が互いに付着しないよ うに保証するとともに、ゴム栓をひとつずつ試験管に取り付けやすくしかつ試験 管を効率良くシールするのに十分な柔軟性をゴム栓に付与するためである。 従来知られている方法によれば、洗浄したゴム栓を、シェーカ（shaker）とし て知られている振動台の上に置く。そして、霧状のシリコンをゴム栓に吹きかけ た後、そのゴム栓を容器又は袋の中に集め、それごとオートクレーブ内で殺菌す る。 他の従来技術の方法によれば、薄いシリコン油を水と混ぜ合わせ、混合を促進 するために乳化剤を加える。そして、乳濁液が形成されると、これをゴム栓が入 っている容器にポンプで注入する。ゴム栓は、容器内でシリコン処理され、殺菌 され、乾燥される。 後者の方法は、比較的実施しやすいため、最初に述べた方法と比較して有利で ある。しかしながら、環境の面からは、この後者の方法は、乳 濁液を形成するために化学物質を加える必要がある点で、不利である。 本発明の目的は、化学物質を一切加える必要なしにシリコンと水とから乳濁液 を形成する方法を提供することである。この乳濁液を用いてゴム栓を効率良くシ リコン処理することができる。この目的は、乳濁液を形成するのに十分強力な攪 拌を加えながらシリコン油と水のみを混合し、得られた乳濁液をゴム栓が貯蔵さ れシリコン処理が行われる容器に導くという本発明方法の手段によって達成され る。 また、本発明は、本方法を実行する装置に関する。本装置の特徴は、請求の範 囲第３項及び第４項に記載されている。 以下、本発明に係る装置の略図である添付図面を参照して、本発明をより詳細 に説明する。 シリコン油３が入っている容器２から通じる導管１に計量ポンプ（dosage pum p）４が取り付けられている。計量ポンプ４の下流には、導管１にシャットオフ 弁が取り付けられている。導管１から給水管６が分かれており、この給水管６に は同じようにシャットオフ弁７が取り付けられている。給水管６によって供給さ れる水は、ポンプ４から吐出され導管１を通って輸送される計量された量のシリ コン油３と混合される。導管１から給水管６が分かれている分岐点８の下流には 、分散ポンプ（dispersing pump）９が設けられており、この分散ポンプ９から シリコン処理を施すゴム栓を貯蔵する容器１１に通じる導管１０には、別のシャ ットオフ弁１２及び絞り弁１３が取り付けられている。 本発明に係る方法は、以下のようにして実行される。水とシリコン油とを所望 の割合で分散ポンプ９に圧送、注入する。ここで行われる分散は、シリコン油の 粘度が高いか低いかとは無関係に、乳濁液を形成するのに十分強力である。その 後、乳濁液を容器１１に圧送、注入し、ここで乳濁液とゴム栓との混合物１４が 形成される。その後、ゴム栓のシリ コン処理を行い、この結果、ゴム栓は薄いシリコンコーティングを受ける。 本発明に係る方法の他の展開によれば、乳濁液とゴム栓との混合物１４に空気 を吹き付ける。この結果、乳濁液（シリコン）はゴム栓の表面に完全に付着する ので残りの液体はほとんど水のみからなる。この水は排出する。すでに知られて いる方法では、蒸気を容器に供給してゴム栓を殺菌した後、乾燥させる。このと き、容器は、ゴム栓を使用時までしまっておくゴム栓貯蔵手段の用をしている。 絞り弁１３は、容器１１への流れを絞り作用によって可変できるようにするた めに設けられている。このようにして、最適な分散結果を得るために分散ポンプ ９内で乳濁液混合時間を調整することができる。

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Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １． 殺菌製品、例えば、調合された薬剤が入っているパッケージをシールす るためのゴム栓を処理する方法であって、洗浄しすすいだ後に前記ゴム栓をシリ コン油と水との乳濁液でシリコン処理した後、殺菌し乾燥させるものにおいて、 乳濁液を形成するのに十分強力な攪拌のもとにシリコン油と水とを混合し、得ら れた乳濁液を前記ゴム栓が貯蔵されシリコン処理が行われる容器（１１）に供給 することを特徴とする前記方法。 ２． ゴム栓のシリコン処理を促進させるために乳濁液とゴム栓との混合物（ １４）に空気を吹き付けることを特徴とする請求の範囲第１項に記載の方法。 ３． 殺菌製品、例えば、調合された薬剤が入っているパッケージをシールす るためのゴム栓を処理する請求の範囲第１項に係る方法を実行する装置であって 、当該装置は、計量した量のシリコンを給水管（６）へ圧送するための第１のポ ンプ（４）と、強力な分散作用のもとに、前記計量した量のシリコンと前記給水 管（６）を流通する水とから乳濁液を形成し、得られた乳濁液を、シリコン処理 のために前記ゴム栓が貯蔵されている容器（１１）へ圧送するための第２のポン プ（９）とを有することを特徴とする前記装置。 ４． 前記容器（１１）への流れを絞り作用によって可変できるようにするた め、前記分散ポンプ（９）から前記容器（１１）への流路内に絞り弁１３が設け られていることを特徴とする請求の範囲第３項に記載の装置。