JP2001522337A - 密封容器及び封止体構造 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 容器（１０）及び封止体（１２）よりなり、この容器は、アクセス開口（１６）と、このアクセス開口（１６）を連続的に包囲する周壁（１８）とを設けた容器本体（１４）を有する。容器本体（１４）の上方外面に対してほぼ９０°の角度をなして周方向に連続的に延在する封止端縁（２２）を設ける。この封止体（１２）は、容器本体（１４）の周壁（１８）に対して間隔をとって整合する弾性スカート部分（３４）を有する。このスカート部分には周壁（１８）に対して傾斜する内面（３６）を設け、この内面は周壁の稜線（２２）に掛合する。容器本体（１４）及び封止体（１２）には、封止体（１２）を容器本体（１４）に挿入して封止位置に押し込むとき、封止体（１２）の弾性スカート部分（３４）を稜線（２２）に押し付ける互いに掛合する構造表面（２６，３０）を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】 密封容器及び封止体構造技術分野 本発明は化粧材料等の容器に関するものである。背景技術 本発明は、特に、容器本体とこの容器本体のための蓋又はカバー部材との間に 気密又は密封を生ずることを意図した容器に関するものである。 以下の特許は本発明に関連する分野で関係あるとして引用したものである。即 ち、 米国 特許第３，１１７，６９１号 同 第３，１４９，７４７号 同 第３，１３９，１６５号 カナダ国特許第２，０４７，９２６号 英国 特許第 ７２５，８８２号 英国特許出願第２，１００，２３９号 日本国特開平６−１４４５３号 欧州特許公開第４７７，８４８号 上述の米国特許第３，１１７，６９１号は、ＨＤＰＥにより構成したびんの形 態であり、びんの口唇部にアンダーカット又は肩部（１３）を有する環状溝（１ ８）を設けた容器に関する。このびんに封止キャップを装着するものであり、こ の封止キャップにはアンダーカット肩部（１４）及びこの肩部に形成した円錐形 の導入面（１９）を有する外側ビードを設け、キャップの組み付けを容易にして いる。ビード及び肩部を強制的にバイパスすることによって、キャップの端縁を 溝に着座させることができる。封止は、この特許明細書の第２欄第４８行に記載 のように肩部の円錐形表面を有するビード（１４）の角部を掛合させることによ って意図的に行っている。 米国特許第第３，１４９，７４７号は、種々の舌状部及び溝部を使用してプラ スチックシートを釈放自在に接合するリテーナ構造に関し、各舌状に適当な拡大 部又は即ちビードを設け、この舌状部を対応の溝部にスナップ嵌合することがで きるようにしている。異なるプラスチックの使用に関しては第３欄の第１５行か ら始まる記載に示されている。 米国特許第３，１３９，１６５号は、写真フィルムの保管及び輸送のための容 器に関する。この特許明細書の図８（ａ），図８（ｂ）は、蓋（５）にアンダー カットを有する下向きの周縁溝を設け、この蓋を容器の口唇部に収容可能にして いる。口唇部には溝に収容しうる協調可能なアンダーカットを画定する拡大部又 はビードを設け、このビードにおけるアンダーカットを溝のアンダーカット表面 に掛合させる。この構成によって封止特性が得られるとこの特許明細書の第３欄 第５４行には記載されている。 更に、他の容器が英国特許第７２５，８８２号及び英国特許出願第２，１００ ，２３９号に記載されている。 英国特許第７２５，８８２号は外側ビードを設けた口唇部を有するジャー及び アンダーカットを形成した周縁溝を設けた蓋について記載している。ジャーに蓋 を組み付けると、ビードが蓋の溝のアンダーカット表面に密着する。 英国特許出願第２，１００，２３９号は、蓋及び容器口唇部の溝の外壁に形成 した互いに協調するビードによって生ずる安全相互ロック連結を利用した容器構 造について記載しており、この相互ロックによって、容器内の内圧で蓋が外れる 可能性を意図的に排除しようとしている。蓋と着脱の際にはこの相互ロック作用 のビードを強制パイパスさせることが必要である。 カナダ国特許第２，０４７，９２６号は、容器の口唇部に外向きの保持ビード を設け、封止蓋に内向きビードを形成した垂下スカートを設け、封止蓋を組み付 けるとき、このスカートの内向きビードが口唇部のビードをバイパスできるよう にしている。封止蓋に形成した内側垂下スカートをネック部の穴内に抜き差し嵌 合し、容器内部の封止を行うようにしている。 特開平６−１４４４５３号は、容器をブロー成形すると同時に既存の成形済み 封止キャップをこの容器に取り付ける方法について記載している。この方法の実 施にあたり、容器の口唇部封止キャップ内で形成し、封止キャップの周縁溝内の 位置を占めるようにしている。この封止キャップはキャップに使用する樹脂の種 々の樹脂層を有し、これらの樹脂層は成形済みのキャップが熱伝導で損傷しない よう断熱することを意図しており、さもないと、容器のための溶融プラスチック によってキャップがダメージを受けると主張している。 欧州特許公開第４７８，８４８号は、封止体及び容器ネックに互いに協調する ビード‐溝形成部を設け、容器に対して封止体を保持できるようにした容器及び 封止体について記載している。 成形プラスチック容器技術における問題点の一つとしては、個々の部分の形状 及び強度を保持するためには、従って、容器自体又はキャップのいずれかの不慮 の歪みを最小限にするには材料が十分堅固でなければならないという点である。 材料は、梱包時、輸送及び保管中の圧壊を回避するために十分な剛性を有してい なければならない。同時に、容器口唇部と封止キャップとの間のプラスチック‐ プラスチック間のシールに依存するのが望ましい場合、容器及びキャップの寸法 上の理想的公差よりも小さい若干の変形が必要である。効果的な封止を行うため の従来の試みは、主に、材料及び互いに掛合するよう使用した特別な成形構造体 の選択における妥協案に落ち着きざるを得なかった。 口唇部と封止キャップ部分との間の比較的大きな掛合面積に特徴がある容器構 造においては、たとえギャップが生ずるのを回避しようと最大限努力したとして も整合表面間にギャップを生じてしまう。換言すれば、或る一点から広い面積で 隣接ポイント又は遠隔ポイントに対する絶対接触圧力は実際上均一ではない。逆 に、「高」接触圧力個所は互いに押し付け合おうとし、「低」接触圧力個所は互 いに引き離そうとする。この特性は、カバーとベースの協調表面を単にヒンジ及 び留め金部でのみ緊密に保持するヒンジ付き化粧用コンパクトの封止を行う場合 に特に顕著である。その他の接触ポイントではギャップ又は湾曲を生ずることは ない。実用上の見地からは、「高」接触圧力スポットと「低」接触圧力スポット を生ずる傾向を減少させるのは極めて困難であると考えられている。このことは 特に成形プラスチック製品の場合に言えることである。即ち、成形プラスチック 製品の場合、プラスチックが硬化する際に予期することができない収縮を生ずる からである。 更に、堅固な容器構造を得ようとする試みにおいて、しばしば使用されるプラ スチックは必要とされる弾性が欠如し、従って、必要とされる封止の無欠性を犠 牲にすることになる。ゴムガスケットは弾性品としては有効であり、ガラス製の ジャーと金属蓋との間に挟むとき必要とされる変形及び圧縮する弾性と復元特性 を有する。しかし、ゴムは、本発明が対象とするタイプの容器（化粧用コンパク ト、ジャー）及び封止体の製造に使用する限りにおいては適当ではない。 発明の開示 従来の容器及び封止体の上述の欠点及び不都合は、構造簡単かつ使用における 信頼性及び有効性の高い新規で改善した密封可能容器及び封止体を得ることを目 的とする本発明によって大幅に解消することができる。 本発明の他の目的は、プラスチック成形が簡単であり、かつ低コストで容易に 製造することができる上述の密封可能な容器及び封止体を得るにある。 更に、本発明の他の目的は、容器と封止体との封止部分間における独特な線接 触タイプの掛合に特徴があり、これにより、途絶えることがない連続的な気密又 は密封を確実にするに必要なタイプの周縁圧力を生ずるとともに、化粧用コンパ クト、リップスティック、及び／又はカラー化粧品、ヘアケア用品、美容及び健 康補助剤に使用される種々のケースに有効な必要とされる強度及び剛性を有する プラスチック材料を使用することができる改良した密封可能容器及び封止体を得 るにある。 本発明の更に他の目的は、保管若しくは輸送中、又は消費者の使用中における 乱暴な扱いによる不慮の破壊に対して高い耐性を有する改良した密封可能なパッ ケージ部材を得るにある。 更に、本発明の目的は、特別な封止ガスケット又は封止リングを必要とせず、 従って、必要とされる総部品点数を減少し、不要な組み立て工程を追加すること がない改良した密封可能な化粧品用構成部材を得るにある。 上述の目的を達成するため、本発明は、容器及びこの容器のための封止体組み 合わせ構造において、アクセス開口、及びこのアクセス開口を包囲する連続的な 周壁を有し、前記周壁には、この周壁と同じ範囲にわたり周方向に連続的に延在 する封止端縁部分を設け、この封止端縁部分は互いにほぼ９０°の角度をなす鋭 利な稜線により構成した容器本体部分と、前記容器本体部分の周壁に間隔をとっ て整合することができ、また前記容器本体部分の周壁に対して傾斜した内面を有 する弾性スカート部分を設けた封止体部分と、前記封止体部分を前記容器本体部 分に対して押し進めてこの容器本体部分を閉鎖するとき、前記封止体部分の前記 弾性スカート部分を前記稜線に強制的に圧着させる協調掛合手段とを具えたこと を特徴とする。 この構成によれば、好適な実施例において、容器本体部分の壁の端縁部分と封 止体部分のスカート部分の傾斜面との間の限定された接触面積のため、効率の高 い封止を生ずることができる。図面の簡単な説明 本発明の種々の実施例を示す図面において、 図１は、本発明の原理に従って製造した容器構造及び封止体の一部を縦断面で 示す部分側面図， 図２は、本発明の他の実施例の若干変更した容器及び封止体の図１と同様の部 分側面図、 図３は、図１に示す本発明の原理に従って構成した円筒形のリップスティック ケースの一部断面とする部分側面図、 図４は、図３のリップスティックケースの頂面から見た平面図、 図５は、図３及び図４のリップスティックケースの底面図、 図６は、図２の構造を利用した変更した本発明の他の実施例のリップスティッ クケースの横断面が多角形の図３と同様の部分側面図、 図７は、図６のリップスティックケースの平面図、 図８は、図６及び図７のリップスティックケースの底面図、 図９は、本発明の更に他の実施例の横断面がほぼ方形の更に変更したリップス ティックケースの部分側面図、 図１０は、図９のリップスティックケースの平面図、 図１１は、図９及び図１０のリップスティックケースの底面図、 図１２は、本発明の更に他の実施例の本発明原理に従って構成した化粧用コン パクトの開放した状態の縦断面図、 図１３は、図１２の化粧用コンパクトの閉鎖封止状態を示す縦断面図、 図１４は、図１２及び図１３の化粧用コンパクトの容器のリム及び蓋部分の拡 大部分縦断面図、 図１５は、本発明による更に他の実施例の更に変更した化粧用コンパクトの平 面図、 図１６は、図１５のコンパクトの横方向の縦断面図、 図１７は、図１６に対して９０の角度をなす向きでの縦断面であり、コンパク トを開放するため指が掛合する持ち上げ端縁構造を構成する窪みを点線で示す縦 断面図、 図１８は、コンパクトを部分的に開け、指掛合用持ち上げ端縁構造を明示する 図１６と同様の拡大縦断面図、 図１９は、本発明の更に他の実施例を構成する更に変更した容器構造及び封止 体の図１と同様の説明図、 図２０は、本発明の更に他の実施例を構成する更に変更した容器及び封止体の 図１９と同様の説明図、 図２１は、本発明の更に他の実施例を構成する更に変更した容器及び封止体の 図１９と同様の説明図、 図２２は、本発明の更に他の実施例を構成する更に変更した容器及び封止体の 図１９と同様の説明図、 図２３は、本発明の更に他の実施例を構成する更に変更した容器及び封止体の 図１９と同様の説明図、 図２４は、本発明の更に他の実施例を構成する更に変更した容器及び封止体の 図１９と同様の説明図、 図２５は、本発明の更に他の実施例を構成する更に変更した容器及び封止体の 図１９と同様の説明図である。発明の実施の形態 先ず図１につき説明すると、図１には改良した容器及びこの容器のための封止 体を示し、容器には参照符号１０を付し、封止体には参照符号１２を付して説明 する。容器は連続した周壁１８により包囲した口部又はアクセス開口１６を設け た本体部分１４を有する。封止体は封止体部分２０を有する。 本発明によれば、容器本体部分１４、及び封止体部分即ち封止キャップ部分２ ０には新規な封止機構を設け、この封止機構は封止体部分２０又は容器本体部分 １４のいずれか一方の鋭利なほぼ９０°の角度をなす稜線又は角構造を有する直 線性の高い線型圧力帯域に基づき、容器本体部分と封止体部分との協調掛合手段 によって掛合が維持され、封止体部分を容器本体部分に着座させるときは常に鋭 利な稜線をテーパ面に封止掛合させる。 改善した封止を生ずるにあたり、容器本体部分１４の周壁１８は、棚部２４と 周壁１８の側面２６との接合部分における稜線２２により構成した連続的な封止 端縁部分を有し、棚部２４及び側面２６はほぼ９０°の角度をなす。周壁１８の 他の側面は参照符号２８，３０，３２で示す。 再び図１につき説明すると、封止体部分２０には、容器本体部分１４の周壁１ ８の側面２６に対して傾斜してこの側面の封止端縁即ち稜線２２に掛合しうるす るテーパ付き内面３６を有する弾性スカート部分３４を垂下するよう設ける。こ の構成は、稜線２２で互いに角度をなす棚部２４及び表面２６の双方はスカート 部分３４の内面３６に対して傾斜し、封止体部分２０を図１に示すように着座さ せるとき稜線２２が内面３６に単独の直線経路又はトラックにおいて圧着するよ うにする。 スカート部分３４を稜線２２に圧着させる協調掛合手段は、好適な実施例にお いては、容器本体部分１４における周壁１８の表面３０により構成することがで きる。実際、表面２６、３０は封止体部分２０の垂下するスカート部分３４を収 容する環状溝又は井溝３８を画定する。 図１において、封止体部分２０のスカート部分３４は外部ビード４０を有し、 表面３０はアンダーカット４２を有する。封止体部分２０を容器本体部分１４に 当接させて、ビード４０を環状溝３８に押し込んでアンダーカット４２に着座さ せる。図１はこの環状溝を示し、ビード４０がアンダーカット４２の壁に弾性的 に掛合する状態を線図的に示す。ビード４０又は表面のいずれかが弾性である場 合、一方又は双方の部分が一時的に屈曲し、着座後に弾性によってスカート部分 ３４を半径方向内方に押圧して、テーパ付き内面３６を鋭利端縁即ち稜線２２に 食い込ませる。 実施にあたり、また図１に示すように、内面３６における稜線２２の上方の部 分４４と隣接表面２６との間の間隔は不均一とし、この間隔は、容器本体部分１ ４の軸線方向に見て稜線２２に近いほど大きく、稜線から離れるに従って小さく なるようにする。 好適には、容器本体部分１４の軸線方向に見て、内面３６における稜線２２の 下方の部分４６と隣接の表面２６との間隔は、稜線に近いほど小さく、稜線から 離れるに従って大きくなるようにする。表面４４，４６は非円筒形の形状として 示す。 上述の構成は以下の重要な利点を有する。従来の多くの装置において見られる ような大きな封止面がないことに起因して、本発明によれば、封止体部分２０と 容器本体部分１４との間の接触は稜線２２における実質的に線型の軌道に沿って 生ずる。圧力は単位面積あたりの力として計算されるため、線接触を生ずる面積 は小さく、この結果、存在する接触圧力は相当大きくなる。現在理解されている 限りにおいて、掛合表面間に生ずる高い圧力は、本発明において有効気密封止を 得る上で重要な要因である。このような協調掛合は、通常平面的な表面によく見 られる僅かなゆがみ及び変動があっても問題なく生ずる。 これに対し、互いに掛合する表面が大きい従来技術における多くの封止構造は 本発明におけるような上述の高い接触圧力を得ることができない。互いに接触す る面積が大きい場合、２個の封止部材間に存在する力のすべては広い面積にわた り分散される。従って、大きな面積にわたる掛合では例えば、ｇ／ｍ²等の圧力 単位で見て、低い圧力の接触となってしまう。本発明によれば、封止を生ずる構 成部材間の大きな接触面積から生ずる貧弱な封止という好ましくない作用を大き く打ち破ることができる。 本発明の他の特徴は、上述の構造によって、従来技術の構造の多くの場合では 軸線方向圧力に重きが置かれていたのに対して、封止体部分２０と容器本体部分 １４との間のほぼ半径方向に指向する力に重きが置かれている点である。例えば 、連続ねじキャップを使用してキャップに担持したガスケットに軸線方向下方の 圧力を加えて容器本体部分の唇部に掛合させる従来技術では、両者間に僅かな誤 整列や歪みがあると封止を低下させることになる。更に、弾性ガスケットでは、 圧縮されている期間によっては固化したり、「クリープ」減少を生じたりし、ま た弾性を喪失したりする場合がある。 これに対し、本発明によれば、このようなガスケットは使用せず、稜線２２と スカート部分の内面３６との間に存在する力は常に半径方向に指向する。このよ うな構成によれば、封止体部分２０を容器本体部分１４に対しての着脱が容易に なる。 本発明の容器及び封止体構造を変更した他の実施例を図２に示す。この容器は 、口部５４及び連続した周壁５６を設けた容器本体部分５２を有する。 本発明によれば、容器本体部分５２の周壁５６は、図１の実施例の構成と同様 に、棚部と周壁の広い側面との接合部分に位置する稜線６０により構成した封止 端縁部分を有する。 封止体部分５８は垂下する弾性スカート部分６２を有し、このスカート部分６ ２は封止端縁即ち稜線６０に掛合しうるテーパ付き内面６３を有する。この構成 において、稜線６０の位置で９０°の角度をなし、封止体部分５８を図２に示す ように着座させたとき、稜線が単独の線型経路又は軌道に沿って内面６３に食い 込む。 スカート部分６２を稜線６０に押し付ける協調掛合手段は、容器本体部分５２ の周壁５６の表面に形成したアンダーカット６６と、スカート部分６２に形成し たビード６８とにより構成する。封止の際にはビード６８がアンダーカット６６ に着座する。 更に、本発明によれば、図２の実施例において、容器本体部分５２には外側に 上方に対向する棚部７０を設け、封止体部分には棚部７０に収容されこの棚部の 上方に対向する表面に衝合する外側垂下スカート部分７２を設ける。このような 構造によれば、スカート部分６２のビード６８とアンダーカット６６の表面との 間に改善された楔作用を生ずる。即ち、アンダーカットの表面が封止体部分５８ の下向き溝内に確実に捕捉され、追加されたプラスチック材料がこの溝を包囲し て保持するためである。容器本体部分５２の壁が撓みにくくなり、従って、図示 の構造を使用することによって封止体部分５８に対する保持力は向上する。 更に、審美的観点からは、図２の構造はスカート部分６２と壁５６との間の合 わせ目を隠すという利点があり、これに対して図１の構造ではこの合わせ目が見 えてしまう。その他の点に関しては図２は図１の実施例と同様である。 本発明は、特に、化粧品の分野に適用することができ、特に、リップスティッ クケース又は化粧用コンパクトに適用することができる。 本発明の新規な容器及び封止体の種々の特別な化粧品への用途をそれぞれ図３ 〜図５、図６〜図８及び図９〜図１１につき説明する。 図３〜図５はリップスティックケース８０を示し、このケースはベース８２、 カバー８４及びベース８２に担持した成形したスティック状製品８６を有する。 本発明によれば、ベース８２及びカバー８４に図１の実施例につき説明した新規 な封止機構を設ける。特に、リップスティックケース８２とカバー８４との間の 封止機構は、図１の稜線２２におけるベースの９０°角構造とこれに協調動作す る図１のテーパ付き内面３６との間に存在する高い圧力による線型圧力軌道に基 づく。図１の部分４０，４２に対応するベース及びカバーにおける協調掛合手段 によって掛合は維持され、カバーをベースに組み合わせるとき稜線２２をテーパ 付き内面３６に封止掛合させる。 図３〜図５のリップスティックケースは、図４及び図５に示すように、ほぼ丸 い断面形状を有する。 図６〜図８は、六角形断面形状のリップスティックケースに本発明の封止機構 を適用した実施例を示し、カバー９２の外部には封止領域を包囲する垂下周縁ス カート部分９４を設け、ベース９０とカバー９２との間の境目を滑らかにする。 即ち、図２の構成に対応する封止構造を図６〜図８の装置に使用する。 同様に、図９〜図１１にはほぼ方形断面のリップスティックケース１０６に本 発明の封止機構を適用した更に他の実施例を示し、方形の角部は主に外観をよく するために丸みをつける。図２の実施例と同様に、周縁スカート部分１０８を設 け、ベースとカバーとの間の境目を滑らかにする。 図１２〜図１４に示す本発明の更に他の実施例においては化粧用コンパクト１ １４である。コンパクト１１４は、ベース部材即ち、容器本体部分１１６と、こ のベース部材１１６に一体に成形でヒンジ連結した封止体部分１１８を有する。 このコンパクトには死点越えスナップ動作ヒンジ１２０を組み込むが、この構成 の詳細は従来技術で既知である。 図示の実施例の場合、容器本体部分１１６は、ベース１１６のシェル部分１２ ４に抜き差し嵌合するカップ１２２を有し、このカップ１２２は図１の溝に輪郭 に関して類似の構造の上向き溝１２６を設ける。封止体部分１１８は、リング状 周縁部材１２８と、別個のインサートとしてのレンズ部材１３０を設け、このレ ンズ部材は透明又は半透明とするとができる。本発明によれば、カップ１２２の 壁には、図１の参照符号２２で示すと同様の鋭利コーナーを形成する連続的な封 止端縁即ち稜線１３２を設ける。レンズ部材１３０には垂下する弾性スカート部 分１３４を設け、この弾性スカート部分１３４は封止端縁即ち稜線１３２に掛合 しうるテーパ付き内面１３６を設ける。稜線１３２を形成する２個の表面は双方 ともスカート部分１３４の内面１３６に対して傾斜し、封止体部分１１８を着座 させたとき単独の線型経路又は軌道に沿って稜線が内面に圧着するように構成す る。 上述の実施例と同様に、協調掛合手段によりスカート部分１３４を稜線１３２ に圧着させるようにし、この協調掛合手段は、カップ１２２に形成したアンダー カット面１４０とスカート部分１３４に形成したビード１４２により構成する。 このビード１４２はアンダーカット面１４０に収容して所要の保持を行うように する。 実施にあたり、レンズ部材１３０は、図１４に示すように、リング状周縁部材 １２８の周縁フランジ１４６及びレンズ部材１３０並びに周縁リング状部材１２ ８の内壁に形成した凹凸形成部によって所定位置に保持する。随意に指掛合持ち 上げ端縁（図示せず）を設け、コンパクトの開放を容易にすることができる。 本発明の更に他の実施例を図１５〜図１８に示し、これらの図面において、普 通のヒンジ１６２を有する変更した化粧用コンパクト１６０に適用した本発明に よる封止機構を示す。このコンパクトは本体部分又はベース１６４と、封止体部 分１６６に特徴があり、ベース１６４は連続的な封止端縁即ち稜線１６９を有す る周壁部分１６８を有する。第２壁部分１７０により第１の周壁部分を包囲し、 上向きの溝１７２を形成する。本発明によれば、封止端縁即ち稜線１６９は９０ °の角度をなすよう互いに収斂する表面によって形成される。封止部分１６６は 弾性的スカート部分１７６を有し、このスカート部分をベース１６４の溝１７２ に収容し、またこのスカート部分１７６はベースの周壁部分１６８に対して傾斜 して封止端縁即ち稜線１６９に掛合しうる内面１７８を有する。図示の実施例の 場合、鋭利な角部即ち稜線１６９はベースの口唇部、特に、ベースの最も内側の 端縁に配置する。 封止作用を行うため、スカート部分１７６のテーパ付き内面１７８に鋭利な９ ０°の角度をなす稜線１６９が掛合し、この稜線がテーパ付き内面１７８にコン パクト１６０のほぼ矩形輪郭に従う一連の接合ラインセグメントに沿って圧着す る。上述の実施例のように、封止端縁即ち稜線１６９とテーパ付き内面１７８と の間の限定された掛合面積の結果高い圧力の接触が得られる。実際上、スカート 部分１７６は溝１７２内に楔状に割り込み、摩擦によって保持される。封止体部 分１６６に形成する内側ビード１８２は、ベースに形成する外側ビード１８４と ともに、封止体部分を閉鎖した封止状態に保持するのに随意に設けることができ る。指掛合持ち上げ端縁１８６は、コンパクトの開放を容易にするためヒンジ１ ６２とは反対側に設ける。 図１８はコンパクトを開放した状態の縦断面を示し、図示の状態ではテーパ付 き封止内面１７８はベース１６４の溝１７２に残存しており、コンパクトがベー スのコンパートメントに担持したアプリケータ（図示せず）及び化粧材料（図示 せず）にアクセスできる寸前の開放状態を示す。 図１９に容器本体部分１９０及び封止体部分１９２を有する本発明の他の実施 例を示し、この実施例では本体部分における稜線１９４及び封止体部分１９２に おける垂下スカート部分１９６よりなる封止構造を利用する。本体部分には、互 いに対向する同心状の表面１９８，２００によって溝２０２を形成する周壁を設 ける。スカート部分１９６は、封止部分１９２を容器本体部分１９０に着座させ たとき稜線１９４に強制的に掛合させられるテーパ付き内面２０４を有する。図 １の実施例と比較すると、図１９の実施例では、図１の参照符号４０，４２で示 すビード及びアンダーカット構成を省き、その代わり、表面２００，２０６間の 摩擦掛合と、それに加えて、容器本体部分１９０の弾性によってビード及びアン ダーカット構成の代用を行い、スカート部分１９６を絞り込み又は楔作用を生じ てスカート部分のテーパ付き内面２０４を稜線１９４に強制的に掛合させる。 図２０は、容器本体部分２１０及び封止体部分２１２を有し、容器本体部分２ １０の周壁の稜線２１４及び封止体部分２１２の垂下スカート部分２１８よりな る封止構造を利用した更に他の実施例を示す。容器本体部分２１０には溝２２４ を設けて互いに対向する同心状の表面２２０，２２２を形成する。本発明によれ ば、スカート部分２１８には、封止体部分２１２を容器本体部分２１０に着座さ せたとき稜線２１４に強制的に掛合させられるテーパ付き内面２２６を設ける。 更に、本発明によれば、図２０に示すように、表面２２７を弓形形状にする即ち 、断面で見て湾曲させ、スカート部分２１８の下側端縁に補助封止端縁２２８を 設け、この補助封止端縁２２８を溝２２４の表面２２０に密着するようにする。 このような構成によって、溝２２４の深い位置における端縁２２８と表面２２０ との間に二次的な封止を生ずる。 図２１には、容器本体部分２３２及び封止体部分２３４を設け、また本体部分 ２３２の稜線及び封止体部分２３４の稜線よりなる封止構造を設けた他の実施例 を示す。本体部分２３２には稜線２４２を有する周壁を設け、互いに隣接する同 心状の表面２４０，２４２により溝２４４を画定する。上述の実施例のように、 スカート部分２３３には、封止体部分２３４を容器本体部分２３２に着座させた とき、稜線２３８に強制的に掛合させられるテーパ付き内面２４６を有する。本 発明によれば、溝２４４の底部に環状面２４８を設け、またスカート部分２３３ は鋭利な端縁２５２を有するテーパ部分又は傾斜部分で終端させ、この鋭利な端 縁２５２が封止体部分２３４を容器本体部分２３２に着座させたとき表面２４０ に対する二次的な封止を生ずる。 図２２〜図２５にはそれぞれ本発明の更に他の実施例を示す。図２２において は、容器本体部分２５６及び封止体部分２５８を設け、また容器本体部分の稜線 及び封止体部分２５８の垂下スカート部分２６０よりなる封止構造を設けた実施 例を示す。本体部分２５６は、稜線２６４を有する周壁を設け、この周壁には互 いに隣接する同心状の表面２６６，２６８よりなる溝２７０を形成する。スカー ト部分２６０には、封止体部分２５８を容器本体部分２５６に着座させたとき稜 線２６４に強制的に掛合させられるテーパ付きの内面２７２を設ける。この実施 例によれば、溝２７０の底部に直立する環状ビード２７４を設け、この環状ビー ド２７４がスカート部分２６０の口唇部に掛合して二次的な封止を生ずるように する。この構成は、特に、容器本体部分２５６又は封止体部分２５８のいずれか のプラスチック材料が弾性である場合に大きな重要性を有する。一次封止は、上 述の実施例と同様に、テーパ付き内面２７２と容器本体部分２５６の壁の稜線２ ６４との掛合によって生ずる。 図２３には、容器本体部分２８０及び封止体部分２８２を設け、容器本体部分 ２８０の稜線及び封止体部分２８２の垂下スカート部分２８４よりなる封止構造 を設けた他の変更例を示す。本体部分２８０は稜線２８８を有する周壁を設け、 互いに隣接する同心状の表面３００，３０２によって溝３０４を形成する。スカ ート部分２８４には、封止体部分２８２を容器本体部分２８０に着座させたとき 稜線２８８に強制的に掛合させられるテーパ付き内面３０６を設ける。この実施 例においては、スカート部分２８４の底部端縁に外方に突出する保持ビード３０ ８を設け、この保持ビード３０８を容器本体部分２８０の溝３０４のアンダーカ ット３１０に収容可能にする。ビード３０８及びアンダーカット３１０はスナッ プロック機構を形成し、通常は封止体部分２８２を容器本体部分２８０に組み合 わせ関係に保持するが、封止体部分２８２を開放する際にビードはアンダーカッ トをバイパスできるようにする。これに関連して、ビード３０８とアンダーカッ ト３１０の壁とのオーバーラップ量は、製品の保管及び輸送中に適正な保持力を 生じるとともに、ユーザーが無理のない力を加えるとき容易に封止体部分２８２ を開放することができる程度にする。 図２４には、更に本発明の他の実施例を示す。直前に説明した実施例と同様に 、この実施例において、容器本体部分３１４及び封止体部分３１６を設け、本体 部分３１４の稜線及び封止体部分３１６の垂下スカート部分３１８よりなる封止 構造を設ける。本体部分３１４は稜線３２１を有する周壁を設け、この周壁には 互いに隣接する同心状の表面３２２，３２４により溝３２６を形成する。スカー ト部分３１８には、封止体部分３１６を容器本体部分３１４に着座させたとき稜 線３２１に強制的に掛合させられるテーパ付き内面３２８を設ける。この実施例 においては、溝３２６の一方の表面３２４に環状の棚部３３０を設け、スカート 部分の外側表面にテーパ面３３２を設ける。この二次封止構造は一次封止構造に 類似しており、スカート部分３１８及び表面３２８，３３２の弾性が、稜線３２ １と表面３２８との間の摩擦掛合及び棚部３３０の角と表面３３２との間の摩擦 掛合を同時に生ぜしめる楔関係を維持する。 図２５は本発明の更に他の実施例を示し、この実施例においては、容器本体部 分３３６及び封止体部分３３８を設け、容器本体部分３３６には直立スカート部 分３４０を設け、封止体部分には下向きの対向溝３４２を設ける。この実施例に よれば、図示の稜線３４４と直立スカート部分３４０のテーパ面３４６との間に 封止を生ずる。この直立スカート部分３４０にはアンダーカット３４８を設け、 このアンダーカット３４８を溝３４２に形成した同様のアンダーカットと連係動 作させ、封止体部分３３８の通常の閉止状態を維持するようにする。この保持構 造の特徴は図２３の構造と類似である。図２５の構成によれば、短いスカート部 分３４０に特徴があり、美的外観が得られるという利点が付随する。このことは 、例えば、スカート部分が鏡又はパウダーコンパートメントを包囲するよう配置 する化粧用品の場合に、拡販効果の観点から重要である。更に、下向きの溝３４ ２を封止体部分３３８に設けて容器本体部分３３６に対向させる構造は、上向き の溝を利用した従来構造に比べると溝が下向きであるため、化粧材料が溝に溜ま るのを回避するという他の利点をもたらす。 上述の説明から、本発明によれば、化粧用品特に、リップスティック、コンパ クト又は他の消費者向け化粧品の使用に適する新規で改良した容器が得られる。 本発明により得られる封止は、従来既知の又は従来提案された容器技術に比べて 信頼性が高いことが理解されよう。多くの場合、カバーと容器との間の封止を軸 線方向の力に頼るものでは信頼性が低い。その代わり、容器の側壁と、これに対 応するカバーのスカート部分との間の側方に指向する力では新規な楔作用を使用 し、この楔作用により一方の構成部材における鋭利な角構造と他方の構成部材に おけるテーパ付きの封止面との間の摩擦掛合を生じ、テーパ付きの封止面が使用 した材料間の相対弾性、及び材料間の相対硬度に基づく程度の僅かな弾性変形を 生ずる。整合する表面の弾性に基づき、一方の表面は他方の表面に食い込むと考 えることができる。 本発明の好適な実施例によれば、等しい硬度及び弾性の構成部材を使用するこ とができる。代案として、本発明の請求の範囲内で、特定の用途の条件に合致す るよう、またヒンジ連結のような閉止作用又はリップスティックの場合のような 直線的な加力作用に基づいて稜線又はテーパ付き表面のいずれか一方を他方より も高い硬度にすることができる。 従って、上述した構造は化粧用ディスペンサの分野で顕著な進歩と改善をもた らすものであることは理解されよう。 本発明の精神から逸脱することなく種々の実施例及び変更例が可能である。 添付の請求の範囲のそれぞれは、個別であり、他のものとの明確な区別を有す る特徴を規定するものであり、従来技術に照らし合わせて新規性又は有効性を判 断する上で各請求の範囲の請求項はこのことを元に処理すべきものと意図するも のである。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 ＥＰ(ＡＴ，ＢＥ，ＣＨ，ＤＥ， ＤＫ，ＥＳ，ＦＩ，ＦＲ，ＧＢ，ＧＲ，ＩＥ，ＩＴ，Ｌ Ｕ，ＭＣ，ＮＬ，ＰＴ，ＳＥ)，ＯＡ(ＢＦ，ＢＪ，ＣＦ ，ＣＧ，ＣＩ，ＣＭ，ＧＡ，ＧＮ，ＭＬ，ＭＲ，ＮＥ， ＳＮ，ＴＤ，ＴＧ)，ＡＰ(ＧＨ，ＧＭ，ＫＥ，ＬＳ，Ｍ Ｗ，ＳＤ，ＳＺ，ＵＧ，ＺＷ)，ＡＭ，ＡＴ，ＡＵ，Ｂ Ｂ，ＢＧ，ＢＲ，ＢＹ，ＣＡ，ＣＨ，ＣＮ，ＣＺ，ＤＥ ，ＤＫ，ＥＥ，ＥＳ，ＦＩ，ＧＢ，ＧＥ，ＨＵ，ＩＳ， ＪＰ，ＫＥ，ＫＧ，ＫＰ，ＫＲ，ＫＺ，ＬＫ，ＬＲ，Ｌ Ｔ，ＬＵ，ＬＶ，ＭＤ，ＭＧ，ＭＮ，ＭＷ，ＭＸ，ＮＯ ，ＮＺ，ＰＬ，ＰＴ，ＲＯ，ＲＵ，ＳＤ，ＳＥ，ＳＧ， ＳＩ，ＳＫ，ＴＪ，ＴＭ，ＴＴ，ＵＡ，ＵＧ，ＵＳ，Ｕ Ｚ，ＶＮ

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 1. 容器及びこの容器のための封止体組み合わせ構造において、 アクセス開口、及びこのアクセス開口を包囲する連続的な周壁を有し、前記周 壁には、この周壁と同じ範囲にわたり周方向に連続的に延在する封止端縁部分を 設け、この封止端縁部分は互いにほぼ９０°の角度をなす鋭利な稜線により構成 した容器本体部分と、 前記容器本体部分の周壁に間隔をとって整合することができ、また前記容器本 体部分の周壁に対して傾斜した内面を有する弾性スカート部分を設けた封止体部 分と、 前記封止体部分を前記容器本体部分に対して押し進めてこの容器本体部分を閉 鎖するとき、前記封止体部分の前記弾性スカート部分を前記稜線に強制的に圧着 させる協調掛合手段と を具えたことを特徴とする容器及びこの容器のための封止体。 2. 前記容器本体部分の前記連続的な周壁に１対の同心状の側面を設けた請求項 １記載の容器及びこの容器のための封止体。 3. 前記周壁の前記封止端縁部分を前記周壁の外側に指向する側面に設けた請求 項１記載の容器及びこの容器のための封止体。 4. 前記協調掛合手段を、前記弾性スカート部分の傾斜面と、この傾斜面に協調 する容器本体部分の前記連続的な周壁の側面とにより構成した請求項１記載の容 器及びこの容器のための封止体。 5. 前記周壁の前記封止端縁部分を前記周壁の前記側面のうちの一方の側面によ り構成した請求項２記載の容器及びこの容器のための封止体。 6. 前記封止端縁部分を、前記容器本体部分の前記周壁の頂部リム部分により構 成した請求項１記載の容器及びこの容器のための封止体。 7. 前記容器本体部分の前記連続的な周壁に１対の同心状の側面を設け、 前記周壁の前記封止端縁部分を前記同心状の側面のうちの一方の側面に設けた 請求項６記載の容器及びこの容器のための封止体。 8. 前記周壁の前記封止端縁部分を前記周壁に設けた棚部により構成した請求項 １記載の容器及びこの容器のための封止体。 9. 前記協調掛合手段を、前記容器本体部分の周壁の一部であって、この周壁の 他の部分から外方に離間した部分により構成した部分により構成し、 前記弾性スカート部分が前記周壁部分間の空間の位置をとるようにした 請求項１記載の容器及びこの容器のための封止体。 10．前記封止体に、この封止体の前記弾性スカート部分から離れてこの弾性スカ ート部分を包囲する外側垂下スカートを設けた請求項９記載の容器及びこの容器 のための封止体。 11．前記協調掛合手段は、前記弾性スカート部分に形成したテーパ部分を有する ものとして構成した請求項１記載の容器及びこの容器のための封止体。 12．前記容器本体部分及び前記封止体部分を互いにヒンジ連結して化粧用コンパ クトを構成するものとした請求項１記載の容器及びこの容器のための封止体。 13．前記容器本体部分及び封止体部分によりリップスティックケースを構成する ようにした請求項１記載の容器及びこの容器のための封止体。 14．前記容器本体部分を、化粧用コンパクトのベース部分と、このベース部分に 抜き差し嵌合して収容する製品収納カップとにより構成し、 前記封止体部分を、化粧用コンパクトカバーにより構成し、 前記製品収納カップに前記鋭利な稜線を設け、前記封止体部分に弾性スカート 部分を設けた 請求項１記載の容器及びこの容器のための封止体。 15．前記容器本体部分を、化粧用コンパクトのベース部分により構成し、 前記封止体部分を、周縁環状構成部材と、及びこの周縁環状構成部材の中央に 取り付けた覗きレンズ構成部材とを有する化粧用コンパクトカバーにより構成し た 請求項１記載の容器おこの容器のための封止体。 16．前記レンズ構成部材を前記周縁環状構成部材に抜き差し嵌合し、また前記周 縁環状構成部材のすべての部分を前記弾性スカート部分の半径方向外方に配置し た請求項１５記載の容器及びこの容器のための封止体。 17．前記容器本体部分を化粧用コンパクトのベース部分により構成し、 前記封止体部分を化粧用コンパクトのカバーにより構成し、 前記ベース部分及びカバーをヒンジ連結し、またこのベース部分及びカバーを 互いにまたヒンジとともに一体に成形するか、又は個別に成形して機械的にヒン ジ連結するようにした請求項１記載の容器及びこの容器のための封止体。 18．前記容器本体部分を化粧用コンパクトのベース部分により構成し、 前記封止体部分を化粧用コンパクトのカバーにより構成し、 前記ベース部分と前記カバーを機械的ヒンジによって互いに回動可能に連結し た請求項１記載の容器及びこの容器のための封止体。 19．化粧品用の成形プラスチック容器及びこの容器に圧嵌する成形プラスチック 封止体との組み合わせにおいて、 収納空間を有し、この収納空間と同範囲で開口するアクセス開口を有する容器 本体部分であって、前記アクセス開口を包囲する連続的な薄い周壁を設け、この 周壁の一方の表面に周方向に連続的に延在し、ほぼ９０°の角度をなす鋭利な稜 線により形成したする封止端縁部分を設け、前記封止端縁部分を前記周壁に一体 にこの周壁と同範囲に形成した容器本体部分と、 前記容器本体部分の前記連続的な周壁の一方の表面に対して離間した関係で整 合する内面を有する弾性スカート部分を設けた封止体部分であって、前記内面の 大部分が容器本体部分の前記薄い周壁に対して離れかつ傾斜し、前記内面の他の 部分が前記封止端縁部分の稜線に連続的に線接触で掛合するようにした封止体部 分と、及び 前記容器本体部分と前記封止体部分に設けた協調掛合楔作用戻り止め手段であ って、前記封止体部分を前記容器本体部分に対して押し進めて圧嵌し、この容器 本体部分を閉止するとき、前記封止体部分の前記弾性スカート部分を前記容器本 体部分の前記封止端縁部分の前記稜線に強制的に掛合させて保持する協調掛合楔 作用戻り止め手段と を具え、前記協調掛合楔作用戻り止め手段は、前記稜線との掛合中に互いに強制 的に摺動する連続的な摩擦面を有するものとして構成し 前記摩擦面のうちの一方を弾性変形可能にした ことを特徴とする容器及びこの容器のための封止体。 20．前記稜線の上方に存在する前記弾性スカート部分の表面と、前記周壁の隣接 表面との間の間隔を不均一にし、容器の軸線方向に見て、この間隔を前記稜線に 近いほど大きく、また稜線から離れるに従って小さくなるようにした請求項１９ 記載の容器及びこの容器のための封止体。 21．前記稜線の上方に存在する前記弾性スカート部分の表面と、前記周壁の隣接 表面との間の間隔を不均一にし、容器の軸線方向に見て、この間隔を前記稜線に 近いほど小さく、また稜線から離れるに従って大きくなるようにした請求項１９ 記載の容器及びこの容器のための封止体。 22．互いに封止可能な容器構造及びこの容器のための封止体の組み合わせにおい て、 容器本体部分及び封止キャップ部分を具え、 前記容器本体部分及び封止キャップ部分の一方の部分に、互いに対向する弾性 壁部分を有する周方向の溝を設け、 前記弾性壁部分の一方の壁部分にアンダーカット形状部を形成する突出ビード を設け、 前記弾性壁部分の他方の壁部分にほぼ９０°の角度をなす鋭利な角構造を有す る段差肩部を設け、 前記容器本体部分及び封止キャップ部分の他方の部分に弾性スカート部分を設 け、この弾性スカート部分の一方の側面にアンダーカット形成部を形成する突出 ビードを設け、前記一方の壁部分の前記突出ビードを前記他方の部分の前記弾性 スカート部分の前記アンダーカット形成部に収容可能にし、前記アンダーカット 形成部分相互を掛合させて双方の部分をスナップ嵌合によって組み合わせ関係に 保持可能にし、 前記弾性スカート部分の他方の側面には、上方部分及び下方部分を有する截頭 円錐形表面を設け、 前記段差肩部は前記一方の壁部分の前記突出ビードとアンダーカット形成部と の弾性掛合により前記弾性スカート部分の前記截頭円錐形表面に強制的に密着掛 合させられ、この密着掛合は、前記截頭円錐形表面の前記上方部分と前記下方部 分との中間部分でほぼ連続した線接触で生じ、前記段差肩部と前記截頭円錐形表 面との間で集中した封止線接触を生ずるようにした ことを特徴とする容器及びこの容器のための封止体。 23．前記段差肩部の前記截頭円錐形表面に対する掛合により前記截頭円錐形表面 の変形を生じ、この表面に食い込みを生ずるようにした請求項２２記載の容器及 びこの容器のための封止体。 24．前記周方向の溝に底壁部分を設け、前記弾性スカート部分の下方端縁が前記 底壁部分の上方に離れる程度にのみ前記弾性スカート部分を前記溝内に突入する ようにし、前記弾性スカート部分の前記溝に対する進入度の大小を許容できるよ うにした請求項２２記載の容器及びこの容器のための封止体。 25．前記封止体部分に前記周方向の溝を設け、この周方向の溝は、前記容器と前 記封止体を直立状態に保持したとき下向きとなるよう形成し、また 前記容器本体部分には、前記封止体を前記容器に組み合わせたとき前記周方向 の溝内に収容される前記弾性スカート部分を設けた 請求項２２記載の容器及びこの容器のための封止体。 26．前記周方向の溝の一方の表面にアンダーカット形成部を設け、 前記弾性スカート部分の端縁に環状ビードを設け、前記封止体を前記容器に組 み合わせたとき前記溝のアンダーカット形成部の表面に前記環状ビードが釈放自 在に掛合するようにした請求項２５記載の容器及びこの容器のための封止体。 27．容器及びこの容器のための封止体の組み合わせにおいて、 アクセス開口を有する容器本体部分であって、この本体部分を包囲する連続し た周壁を設け、この周壁が周壁の表面から突出する周方向に周壁と同範囲にわた り連続した封止棚部を有するものとして構成し、この封止棚部が鋭利な稜線部分 を有し、この稜線部分が周壁表面に対してほぼ９０度の角度をなす分岐表面に分 けるようにした容器本体部分と、 前記容器本体部分の前記周壁に整合し、前記封止棚部に掛合するうる弾性スカ ート部分を設けたカバー部分と、 前記横方向本体部分及びカバー部分に設けた協調掛合手段であって、前記カバ ー部分を前記容器本体部分に押し進めてこの容器本体部分を閉止するとき、前記 封止棚部の一部を前記カバー部分の前記弾性スカート部分に強制的に押し付ける 協調掛合手段と を具えたことを特徴とする容器及びこの容器のための封止体。 28．封止可能な容器構造、及びこの容器構造のための封止体の組み合わせにおい て、 容器本体部分及び封止キャップ部分を有し、 前記容器本体部分及び封止キャップ部分のうちの一方の部分に、互いに対向す る弾性壁部分をにより構成した周方向の溝を設け、 前記互いに対向する弾性壁部分のうちの一方の壁部分に鋭利な９０°の角度を なす稜線を生ずる段差肩部を設け、 前記容器本体部分及び封止キャップ部分のうちの他方の部分に、ほぼ截頭円錐 形形状の内面を有する弾性スカート部分を設け、 前記弾性スカート部分の前記周方向の溝における前記互いに対向する弾性壁部 分の他方に対する弾性掛合によって前記鋭利な９０°の稜線を前記弾性スカート 部分の前記截頭円錐形表面に強制的に圧着掛合させ、この強制圧着掛合は、前記 截頭円錐形表面の上方部分と下方部分との間の中間でほぼ連続した線接触で生じ 、前記稜線と前記截頭円錐形表面との間に気密封止を形成するようにした ことを特徴とする容器及びこの容器のための封止体。 29．前記溝の前記互いに対向する弾性壁部分のうちの他方の壁部分に周方向の切 除領域を設け、前記封止キャップ部分を前記容器本体部分に組み合わせたとき、 前記切除領域が軸線方向に離れた位置で前記弾性スカート部分に線接触するよう にした請求項２８記載の容器及びこの容器のための封止体。 30．前記溝の底壁に隣接して傾斜面を設け、また 前記弾性スカート部分の下方端縁の外側表面に、前記溝の前記傾斜面に弾性的 に掛合する鋭利端縁に終端するテーパ面を設けた 請求項２８記載の容器及びこの容器のための封止体。 31．前記溝の底壁に隆起した軌道を設け、 前記封止体を前記容器に組み合わせたとき、前記弾性スカート部分の下方端縁 を前記溝の底壁の前記隆起軌道に弾性的に掛合するようにした 請求項２８記載の容器及びこの容器のための封止体。 32．前記溝の底壁に隣接してアンダーカット形成部を設け、 前記弾性スカート部分の下方端縁に環状ビードを設け、この環状ビードを前記 溝の前記アンダーカット形成部の壁に釈放自在に掛合するようにした 請求項２８記載の容器及びこの容器のための封止体。 33．前記溝の底壁に隣接して第２の稜線を設け、 前記弾性スカート部分の最下側端縁に截頭円錐形表面を設け、前記封止体を前 記容器に組み合わせたとき前記截頭円錐形表面が前記溝の前記第２の稜線に封止 掛合するようにした 請求項２８記載の容器及びこの容器のための封止体。 34．容器及びこの容器のための封止体の組み合わせにおいて、 アクセス開口及びこのアクセス開口を包囲する連続した周壁を有する容器本体 部分であって、前記周壁はこの周壁と同範囲にわたって周方向に延在する連続し た封止端縁部分を有する容器本体部分と、 前記容器本体部分の前記周方向の封止端縁部分に対して離間した関係で整合す る周方向に延在する封止部分を有し、この封止部分の一方の表面が前記他方の表 面に対して傾斜し、前記封止部分の一方の表面に鋭角な角度をなす鋭利な稜線を 設けた封止体部分と、 前記容器本体部分及び前記封止体部分に設けた協調掛合手段であって、これら 容器部分及び封止体部分の封止部分を互いに強制的に圧着させ、前記稜線を前記 封止部分の他方の部分に封止掛合させる協調掛合手段と を具えたことを特徴とする容器及びこの容器のための封止体。 35．前記鋭利な稜線を、前記他方の封止部分よりも柔軟にした請求項３４記載の 容器及びこの容器のための封止体。 36．前記他方の封止部分を前記鋭利な稜線よりも柔軟にした請求項３４記載の容 器及びこの容器のための封止体。