JP2001521688A - 通信システムにおけるサービスの可用度を改善するための構成 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 本発明は、一人または複数のユーザにサービスを提供するために、また移動能力を高めた通信システムを作るときの設計者のツールを容易にするために対話する分散ハードウェアおよびソフトウェアコンポーネントを備えた通信システム、特に電気通信システム、におけるサービスの可用度を改善するための構成に関する。本発明によれば、前記システムに汎用移動システム(Generic Mobility System)を導入することによって、端末または個人移動を含むアプリケーション設計を容易にすることができ、改善が得られる。さらに詳しくは、本発明は汎用移動システムと呼ばれるパッケージのモジュールを導入することによって分散システムにおいてそのような移動サポートを提供することを提案する。

Description

【発明の詳細な説明】 通信システムにおけるサービスの可用度を改善するための構成 発明の分野 本発明は、一人または複数のユーザにサービスを提供するために対話する分散 ハードウェアおよびソフトウェアコンポーネントを備えた通信システム、特に電 気通信システム、におけるサービスの可用度を改善するための構成に関する。 発明の背景 デジタルセルラ電話が急速に発達したことから、ユーザからは移動能力に対す る切迫した要求が出てきており、電気通信システムに対して移動をサポートする 必要がでてきている。ODPおよびTINA-Cは両方とも重要な要求として移動のサポ ートを定義している。しかし、ODPとTINA-Cの両方ともそれらの最初のフレーム ワークにおいては、移動のサポートは他の分散透明性のサポートの結果として考 えられており、したがって分散処理環境（DPE）において追加機能やメカニズム は何ら必要としないことを前提としている。 本発明は、端末および個人の移動をサポートするにはアクセスおよび位置の透 明性が十分ではないという観点に基づいて開発された。本発明の主要な開発点は 、移動能力をもう一つの透明性として考えていることである。そのためには本発 明によれば、移動機能がネットワークレイヤと適用業務(サービス)レイヤから分 離され移動レイヤと呼ばれる別のレイヤにまとめられる機能分離アーキテクチャ が提案されている。 本発明は主要な目的として、そのような移動レイヤ、特にいわゆる汎用移動シ ステム（Generic Mobility System，GMS）に関わる移動レイヤ、を実現するため の実施方法を示すものである。そのようなGMSはアーキテクチャ透明性をもつよ うに設計導入される、すなわち適用業務はGMSによってサポートされているがそ の存在を意識しないように設計導入される。 最新の技術 CORBA[Objb]等の分散システムのための現存の開発環境とプラットフォームは 移動については何ら対策をとっていない。移動可能なアプリケーション、すなわ ち移動ユーザに使用できる適用業務、を設計するためにはアプリケーション設計 者は必要なすべての移動機能を考慮し、設計し、実施しなければならない。これ はGMSを使うことによって避けられる。 従来技術の問題 移動可能なアプリケーションの設計および実施はかなり難しい。なぜならアプ リケーションは、実施するには複雑で、数が多く、しかも時間がかかる移動に関 わるメカニズムと機能を扱わなければならないからである。さらに異なる場所で 異なるアプリケーション用に異なる個人によって移動を実行すると、衝突したり 望ましくない相互作用を引き起こすことがある。 また、現存の固定アプリケーションを移動可能にするには多大な労力を要する 。 発明の目的 本発明の目的は、移動をサポートするのに必要なすべてのメカニズムと機能を 組み込んだ汎用移動システムを提案することである。 発明の概要 本発明によれば、上記目的は請求範囲の前文に述べた構成、すなわち本明細書 特に添付の請求項によって特徴付けられる構成によって達成される。 本発明の更なる特徴と利点は、添付図面を参照した以下の説明から明らかとな るであろう。 図面の簡単な説明 図１は、本発明の実施例、特に汎用移動システムとその機能を示す概略図であ る。 実施例の説明 本発明は、あらゆるタイプのネットワークおよび分散システムのすべての移動 サポート機能を提供する汎用移動システム（GMS）からなる。 GMSは移動をサポートするのに必要なすべての機能を有している。すなわちユ ーザと端末の移動をサポートするのに必要なすべての処理とデータ管理はGMSに よって行われる。 GMSはすべての電気通信システムに適用可能であるという意味において包括的 である。所望の移動の特色を設置時に組み合わせ、構成することができる。公共 あるいは私設の電気通信システムはGMSのあらゆるコンポーネントを選択、採用 、カスタマイズおよびインスタンス生成することによって、必要なタイプの移動 をサポートする移動システムを得ることができる。GMSの一例としてDECTシステ ムに適した離散端末移動のみをサポートし、別の例としてはすべてのタイプの移 動、すなわち端末、ユーザおよびセッション移動をサポートするようにしても良 い。電気通信システムのサービスアプリケーションは同様に移動システムのサー ビスを選択し申し込むことができる。 GMSはミドルウェアとして、すなわち例えばCORBA(Common Request Broker Arc hitecture)を使用したシステム[Objb]のようないかなる分散システムにも購入し て設置できる既製ソフトウェアとして、実現できる。 そのような汎用移動システム（GMS）のより具体的な実施例を、図１を参照し て詳細に説明する。 図１に示すように、汎用移動システムは次のような基本的機能を有する。 - 目的通信レベルにおける端末移動をサポートするための機能とメカニズム を備えた端末移動能力 - 目的通信レベルにおけるユーザ移動をサポートするための機能とメカニズ ムを備えたユーザ移動能力 - 目的通信レベルにおける移動能力に透明性を持たせるための機能とメカニ ズムを備えた移動透明性サポート - 移動に関わるセキュリティ問題を扱うための機能とメカニズムを備えた移 動に関わるセキュリティ - 活動の一つの単位と考えられるアプリケーションに対する移動をサポート しかつその移動能力に透明性を持たせるための機能とメカニズムを備えた移動を 意識しないアプリケーションサポート - セッション移動をサポートするための機能とメカニズムを備えたセッショ ン移動能力 - 移動を意識するアプリケーションに提供される機能とサービスを備えた移 動を意識するアプリケーションサポート - 移動を利用したアプリケーションに提供される機能とサービスを備えた移 動を利用したアプリケーションサポート GMSの上記概要はGMS機能の一つの分類を示したに過ぎないことを強調しておく 。それはGMSをオブジェクトのグループに分解したものではない。 発明の利点 - GMSは移動可能なアプリケーションの設計および実施を容易にし、しかも変 更することなく固定アプリケーションを移動可能にすることができる。 - GMSは公共あるいは私設、ローカルエリアあるいは広域エリア、有線あるい は無線等、広範な通信システムに対応できる。 - GMSは、例えば離散端末移動、個人移動、セッション移動等あらゆる組み合 わせの移動をサポートするようにカスタマイズすることができる。 - GMSはCORBA、JAVA等いかなる現存の分散フラットフォームにおいても走ら せることができる。 発明の重要な特徴 本発明の重要な特徴は以下に列記するとおりである。 - 汎用移動システム（GMS）と呼ばれるモジュールまたはパッケージを導入す ることによって分散システムにおける移動のサポートを提供する。 - そのようなGMSは以下の移動サポート機能を含む。端末移動サポート機能、 ユーザ移動サポート機能、セッション移動機能、移動透明性サポート機能、移動 に関わるセキュリティ機能、移動を意識しないアプリケーションサポート機能、 移動を意識するアプリケーションサポート機能、移動能力を利用したアプリケー ションサポート機能。 - そのようなGMSは上記のいずれの機能でも選択し、採用し、望みどおりカス タマイズし、組合わせることができる可能性を提供する。 - そのようなGMSは、公共あるいは私設、ローカルエリアあるいは広域エリア 、有線あるいは無線等、いかなるタイプの通信システムにおいても設置し使用で きる。 - そのようなGMSは、ミドルウェアとして、すなわち例えばCORBA(Common Req uest Broker Architecture)を使用したシステム[Objb]を含むいかなる分散環 境およびプラットフォームにも購入して設置できる既製ソフトウェアとして、実 現できる。

【手続補正書】特許法第１８４条の８第１項 【提出日】平成１１年７月５日（１９９９．７．５） 【補正内容】 請求の範囲 １．一人または複数のユーザにサービスを提供するために対話する分散ハード ウェアおよびソフトウェアコンポーネントを備えた通信システム、特に電気通信 システム、において汎用移動システム（GMS）を導入することによって、端末ま たは個人移動を含むサービスの可用度を改善するための構成であって、 前記GMSは、端末移動サポート機能、ユーザ移動サポート機能、セッション移 動機能、移動透明性サポート機能、移動に関わるセキュリティ機能、移動を意識 しないアプリケーション、移動を意識するアプリケーション、および移動能力を 利用したアプリケーションサポート機能等の移動サポート機能を備えていること を特徴とする。 ２．前記端末移動サポート機能は目的通信レベルにおける端末移動をサポート する機能とメカニズムを備えていることを特徴とする請求項１記載の構成。 ３．前記ユーザ移動サポート機能は目的通信レベルにおけるユーザ移動をサポ ートする機能とメカニズムを備えていることを特徴とする請求項２記載の構成。 ４．前記移動透明性サポート機能は目的通信レベルにおける移動能力に透明性 を持たせるための機能とメカニズムを備えていることを特徴とする請求項３記載 の構成。 ５．前記移動に関わるセキュリティ機能は移動に関わるセキュリティ問題を扱 うための機能とメカニズムを備えていることを特徴とする請求項４記載の構成。 ６．前記移動を意識しないアプリケーションは活動の一つの単位と考えられる アプリケーションに対する移動をサポートしかつその移動能力に透明性を持たせ るための機能とメカニズムを備えていることを特徴とする請求項５記載の構成。 ７．前記移動を意識するアプリケーションは移動を意識するアプリケーション に提供される機能とサービスを備えていることを特徴とする請求項４記載の構成 。 ８．前記移動能力を利用したアプリケーションサポート機能は移動能力を利用 したアプリケーションに提供される機能とサービスを備えていることを特徴とす る請求項７記載の構成。 ９．前記セッション移動サポート機能はセッション移動をサポートする機能を 備えていることを特徴とする請求項８記載の構成。 １０．前記移動機能のいずれでも選択し、採用し、望みどおりカスタマイズし 、組合わせることができることを特徴とする請求項９記載の構成。 １１．前記汎用移動システム（GMS）は公共あるいは私設、ローカルエリアあ るいは広域エリア、有線あるいは無線等、いかなるタイプの通信システムにも設 置して使用できるようになっていることを特徴とする請求項１０記載の構成。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.⁷ 識別記号 ＦＩ テーマコート゛(参考） Ｈ０４Ｑ 7/30 (81)指定国 ＥＰ(ＡＴ，ＢＥ，ＣＨ，ＣＹ， ＤＥ，ＤＫ，ＥＳ，ＦＩ，ＦＲ，ＧＢ，ＧＲ，ＩＥ，Ｉ Ｔ，ＬＵ，ＭＣ，ＮＬ，ＰＴ，ＳＥ)，ＯＡ(ＢＦ，ＢＪ ，ＣＦ，ＣＧ，ＣＩ，ＣＭ，ＧＡ，ＧＮ，ＭＬ，ＭＲ， ＮＥ，ＳＮ，ＴＤ，ＴＧ)，ＡＰ(ＧＨ，ＧＭ，ＫＥ，Ｌ Ｓ，ＭＷ，ＳＤ，ＳＺ，ＵＧ，ＺＷ)，ＥＡ(ＡＭ，ＡＺ ，ＢＹ，ＫＧ，ＫＺ，ＭＤ，ＲＵ，ＴＪ，ＴＭ)，ＡＬ ，ＡＭ，ＡＴ，ＡＵ，ＡＺ，ＢＡ，ＢＢ，ＢＧ，ＢＲ， ＢＹ，ＣＡ，ＣＨ，ＣＮ，ＣＵ，ＣＺ，ＤＥ，ＤＫ，Ｅ Ｅ，ＥＳ，ＦＩ，ＧＢ，ＧＥ，ＧＨ，ＧＭ，ＧＷ，ＨＵ ，ＩＤ，ＩＬ，ＩＳ，ＪＰ，ＫＥ，ＫＧ，ＫＰ，ＫＲ， ＫＺ，ＬＣ，ＬＫ，ＬＲ，ＬＳ，ＬＴ，ＬＵ，ＬＶ，Ｍ Ｄ，ＭＧ，ＭＫ，ＭＮ，ＭＷ，ＭＸ，ＮＯ，ＮＺ，ＰＬ ，ＰＴ，ＲＯ，ＲＵ，ＳＤ，ＳＥ，ＳＧ，ＳＩ，ＳＫ， ＳＬ，ＴＪ，ＴＭ，ＴＲ，ＴＴ，ＵＡ，ＵＧ，ＵＳ，Ｕ Ｚ，ＶＮ，ＹＵ，ＺＷ

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．一人または複数のユーザにサービスを提供するために対話する分散ハード ウェアおよびソフトウェアコンポーネントを備えた通信システム、特に電気通信 システム、におけるサービスの可用度を改善するための構成であって、前記シス テムに汎用移動システム（GMS）を導入することによって、端末または個人移動 を含むサービスの可用度を改善することを特徴とする構成。 ２．そのような汎用移動システム（GMS）は公共あるいは私設、ローカルエリ アあるいは広域エリア、有線あるいは無線等いかなるタイプの通信システムおよ び/またはいかなる開放分散手順（ODP）システムにも設置して使用できるように なっていることを特徴とする請求項１記載の構成。 ３．そのような汎用移動システム（GMS）は、移動透明性をサポートするいか なるタイプのネットワークおよび分散システムにおいてもカスタマイズし、構成 し、設置することのできるミドルウェアとして、すなわち適切ないかなる通信シ ステムにおいても購入して設置できる既製ソフトウェアとして、実施されること を特徴とする前記いずれかの請求項記載の構成。 ４．前記ミドルウェアは、例えばCORBA（Common Request Broker Architectur e）を使ったシステム等いかなる分散環境およびプラットフォームにおいても設 置できるようになっていることを特徴とする請求項３記載の構成。 ５．前記汎用移動システムは、例えば連続移動および/または離散移動と組合 わせた端末移動、個人移動、セッション移動等、あらゆる形態の移動能力に関わ っていることを特徴とする前記いずれかの請求項記載の構成。 ６．そのようなGMSは、端末移動サポート機能、ユーザ移動サポート機能、セ ッション移動機能、移動透明性サポート機能、移動に関わるセキュリティ機能、 移動を意識しないアプリケーション、移動を意識するアプリケーション、および 移動能力を利用したアプリケーションサポート機能等の移動サポート機能を備え ていることを特徴とする請求項５記載の構成。 ７．前記GMSは、前記いずれの機能でも選択し、採用し、望みどおりカスタマ イズし、組合わせることができる可能性を提供することを特徴とする前記いずれ かの請求項記載の構成。 ８．前記汎用移動システムは移動透明性を備えた構成に含まれることを特徴と する前記いずれかの請求項記載の構成。