JP2002543720A - ワイヤレス通信装置のプロパティを格納し、通知する方法、ワイヤレス通信装置およびワイヤレス通信システム - Google Patents

ワイヤレス通信装置のプロパティを格納し、通知する方法、ワイヤレス通信装置およびワイヤレス通信システム

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JP2002543720A
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Abstract

(57)【要約】 本発明は、少なくとも1つのワイヤレス通信装置(MS1−MS4)のプロパティを格納し、プロパティを移動体通信網(PLMN)へ通知する方法に関する。ワイヤレス通信装置(MS1−MS4)の少なくとも1つのプロパティのパラメータ・データは、ワイヤレス通信装置(MS1−MS4)内に格納され、次いで、ワイヤレス通信装置(MS1−MS4)から移動体通信網(PLMN)へ伝送される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 本発明は、少なくとも1つのワイヤレス通信装置のプロパティを格納し、この
プロパティを移動体通信網へ通知する方法に関する。また本発明は、ワイヤレス
通信装置の少なくとも1つのプロパティを移動体通信網へ通知する手段を備える
ワイヤレス通信装置に関し、さらに、少なくとも移動体通信網と、ワイヤレス通
信装置と、ワイヤレス通信装置の少なくとも1つのプロパティを移動体通信網へ
通知する手段とを備える無線通信システムとに関する。
【0002】 移動端末、特に、使用されている個人携帯用移動電話のようなワイヤレス通信
装置の数はコンスタントに増加している。これらの装置は、標準化されたGSM
システム(移動通信用広域システム)並びにGSM1800とPCS1900シス
テム等のセルラー通信網に基づく現代の公衆陸線移動体通信網(PLMN)の中で
作動する。また、ネットワーク・オペレータはワイヤレス通信装置のユーザに提
供するサービスの開発に絶えず努力している。このようなサービスの1つとして
、例えば、公衆交換電話網(PSTN)だけでなく、汎用パケット・データ通信網
(PDN)と総合デジタル通信網サービス(ISDN)とのデータ伝送接続の提供が
ある。これらのデータ伝送接続の利用により、例えばインターネット網でサービ
スを提供するプロバイダは、移動電話や、PCMCIAカードなどによって移動
電話と接続可能な携帯用パーソナル・コンピュータ(PC)等のワイヤレス通信装
置のユーザに対してそのサービスを展開することが可能となる。
【0003】 増大するマルチメディア・アプリケーションの利用によって、PSTN通信網
だけでなく、特に、PLMN通信網等の移動体通信網システムに対する需要があ
る。したがって、システムは、テキストやデータの伝送だけでなく、画像、音声
および動画の伝送に対しても適用可能でなければならない。アプリケーションの
中には、テレビ会議、医療用検査と関連するビデオ画像のリアルタイム伝送、高
解像度画像の伝送、企業内イントラネット通信網などでの通信、双方向ゲーム、
音楽の伝送などが含まれる。これらのアプリケーションは、通信網の通信装置間
での十分に高速なデータ通信容量との接続に対するその需要によって特に特徴づ
けられ、さらに、データ伝送が短いシーケンスで行われるという事実によって特
徴づけられる。
【0004】 例えば、現在のGSMシステムでは、移動局および基地送受信局等の通信装置
間での1つの論理無線チャネルでのデータ伝送は9.6キロビット/秒のレート
で行われる。高速回線交換データ(HSCSD)サービスもGSMシステム用とし
て展開されている。このサービスではデータ伝送容量は64キロビット/秒もの
高速で行われる。したがってこのサービスでは、移動局と基地送受信局との間の
データ伝送を行うために物理無線チャネルの8つの論理無線チャネルがすべて使
用される。このようにして、移動局のユーザは、ISDN通信網およびそのサー
ビス・プロバイダの通信装置と接続するデジタル・サービスの提供を64kbi
t/秒のレートで受けることが可能となる。GSMシステムに基づく別のシステ
ムとして一般パケット無線サービス(GPRS)システムがある。このシステムで
は、数人の異なる移動通信加入者が同じ論理無線チャネルを利用することができ
るので、通信効率の改善が図られる。例えば、移動局と基地送受信局と間のデー
タ伝送は、必要な場合にしか行われず、唯一の移動局と基地送受信局との間の通
信用論理無線チャネルは予約されない。移動局とGPRSシステムとの間のいわ
ゆるバーチャル・データ伝送接続が存在する。1つの論理無線チャネルでの現在
のGPRSシステムのデータ伝送容量は21キロビット/秒であり、すべての論
理無線チャネルを使用した場合171キロビット/秒となる。ワイヤレスマルチ
メディアをサポート将来のシステムには、数メガビット/秒もの高速の瞬間的デ
ータ転送レートで達成可能な高速転送を目的とする広帯域UMTSシステム(ユ
ニバーサル移動通信システム)が含まれる。
【0005】 第3世代システムには、ベアラー・サービスのコンセプトとサービスが導入さ
れている。ベアラー・サービスは、1つの移動局と、システムのその他のある部
分との間で情報転送を行うシステムによって提供されるデータ転送速度とサービ
ス品質(QoS)などを定義するトラフィック・チャネルの旧来のコンセプトに対
応するサービスである。例えば、移動局と基地局との間のベアラー・サービスは
無線ベアラー・サービスであり、無線ネットワーク・コントローラとコア・ネッ
トワークとの間のベアラー・サービスはIuベアラー・サービス(インターフェ
ースUMTSベアラー)である。無線ネットワーク・コントローラとコア・ネッ
トワークとの間のインターフェースはIUインターフェースと呼ばれる。一方、
ある特定のタスクを果たすサービスが移動通信システムによって提供される。例
えば、データ・サービスによって通信システムのデータ転送が実行され、電話サ
ービスは電話呼、マルチメディアなどと関連する。第3世代移動通信システムの
作動のための主要タスクは、利用可能な帯域幅を無駄にすることなく各々の要求
されたサービスを移動局へ提供することができるように、ベアラー・サービスの
管理を行う(必要に応じて、設定、保守管理および終了を実行する)ことである。
【0006】 例えば、サービス・レベルの品質によって、伝送中、GPRSネットワークで
のパケット・データ・ユニット(PDU)の処理方法が設定される。例えば、接続
アドレスに対して設定されているサービス・レベルの品質を利用して、特に、同
時に伝送されるパケットを持つ2つ以上の接続が存在するとき、パケットの伝送
順序と、サポート・ノードとゲートウェイ・サポート・ノードでのバッファ(パ
ケット・キュー)と廃棄とが制御される。様々なサービス・レベルの品質によっ
て、異なる接続端の間でのパケット伝送の様々な遅延と、様々なビットレートと
、廃棄パケット・データ単位の数とが設定される。
【0007】 また、高速回線交換ネットワークのような回線交換ネットワークなどの中で、
各接続に対するいくつかのサービス・レベルの品質の設定が可能である。例えば
異なる数の接続用論理チャネルの予約により様々なサービス・レベルの品質の達
成が可能となる。
【0008】 各接続(接続アドレス)に対して異なるサービス・レベル品質を要求することが
できる。例えば、eメール接続ではメッセージ伝送時に比較的長い遅延が許され
る。しかし、双方向型アプリケーションは高速のパケット伝送を必要とする。フ
ァイル転送時の場合のように、アプリケーションの中には、パケット伝送にエラ
ーがないことが重要であるものもある。その場合、エラー状況時に必要に応じて
パケット・データ・ユニットの再転送が行われる。
【0009】 マルチメディア・サービスを利用するために、無線通信装置等の通信装置は、
PLMN通信網のデータ伝送の接続設定と、マルチメディア・サービスを提供す
るこの通信網の通信装置のサーバの接続設定とが行われる。このようなサービス
は、ショート・メッセージ伝送サービス(SMS)またはページング・サービス等
のメッセージ・サービスである場合もある。通信が確立される目的とする通信装
置と、そのサーバとは別のPLMN通信網内に配置されたものであってもよい。
【0010】 PLMN通信網と接続される移動局等の通信網のすべての通信装置が、必ずし
も、テレビ電話、高速データ伝送接続もしくはパケットの形でのデータ伝送をサ
ポートする能力を持つとは限らない。しかし、より多様なオプションを持つ通信
装置をサポートする通信網の中で、古い世代の装置および/または限られたオプ
ションを持つ装置の使用が可能でなければならない。したがって、通信網は、音
声の伝送に加えて、SMSメッセージ等のテキスト形式のデータ伝送をサポート
するだけの従来方式の移動電話との接続、および、インターネット網のサービス
などの利用が可能なワイヤレス通信装置との接続が可能である。拡張された能力
を備えたワイヤレス通信装置の現在使用できる1つの例としてノキアTM9110
コミュニケータがある。この装置では、セルラー移動電話(CMT)およびパーソ
ナルディジタルアシスタント(PDA)のプロパティが複合されている。以後、本
テキストでは、この装置とその将来の発展した装置を「コミュニケータ」という
用語を用いて呼ぶことにする。将来、ワイヤレス通信装置はマルチメディアの利
用が可能となるように適合される傾向がある。すなわち、画像、音声、動画の受
信に適したマルチメディア通信装置が出現することになろう。インターネット網
を介する通話を伝送し、さらにビデオ画像も伝送する電話などを含むように、P
STN通信網との接続が可能な通信装置が現在開発されている。
【0011】 従来技術によるシステムにおける1つの問題点として、移動体通信網との接続
が意図されている通信装置のすべてのプロパティを移動体通信網が必ずしも知っ
ているわけではないということが挙げられる。そのため、当該装置が正しく呼を
処理できないにもかかわらず、移動体通信網が受信用通信装置と呼を接続しよう
とする場合もある。例えば、呼が、所望のデータ転送速度が14400ビット/
秒のデータ・コールであるにもかかわらず、受信用通信装置が9600ビット/
秒での送受信しかできない場合がある。
【0012】 従来技術によるシステムに関する別の問題点として、通信網のサービス・プロ
バイダの通信装置が、データ伝送および情報の表示に影響を与える、受信用通信
装置のすべてのプロパティを知っているとはかぎらないということが挙げられる
。したがって、例えば、マルチメディア・サービスを提供するサーバが、装置と
互換性のない形で、あるいは、全く情報を受信できない形で、移動局や、コミュ
ニケータや、ワイヤレスマルチメディア通信装置へ情報を伝送する場合もある。
したがって、例えば、伝送対象の画像の解像度が受信装置のディスプレイの再生
容量にとって高すぎる場合もある。また、伝送対象の動画ビデオ画像もしくは画
像情報が受信装置によって認識されない形で符号化される場合もある。あるいは
、双方向型アプリケーションが、入力が行われるフォームなどを含むにもかかわ
らず、受信装置でのデータ入力が可能でない場合、あるいは、フォームに記入す
るためにポインティング・デバイスを必要とするにもかかわらず、受信装置の方
にポインティング・デバイスが装備されていない場合もある。しかし、従来技術
の上述の問題点にもかかわらず、データ伝送が行われた場合、それによって通信
網内の利用可能な容量の無駄が結果として生じることになる。非互換性に起因す
る受信装置の問題点により、通信網内に故障状況もしくは遅延が生じ、それによ
って、通信網の他の通信に負荷がかかったり、あるいは他の通信を妨害したりす
る場合がある。あるオプションを備えた受信用通信装置内でマルチメディア・サ
ービスの利用が可能な場合、上記の事態のために、装置のユーザが所望のサービ
スを受けることができなくなるか、装置を適切な装置と交換しなければならなく
なるか、様々なサービスを利用するためにいくつかの装置を取得しなければなら
なくなるかのいずれかの結果が生じることになる。
【0013】 移動電話または無線用カードとパーソナル・コンピュータとの接続は周知の事
柄である。この接続によって、パーソナル・コンピュータは、別のパーソナル・
コンピュータ、サーバ、あるいは、移動電話もしくはコミュニケータ等の通信装
置などと通信を行うことが可能になる。さらに、パーソナル・コンピュータには
、ポインティング・デバイス、高解像度ディスプレイ、サウンド・カード等のい
くつかの周辺装置を含むものであっても、含まないものであってもよい。(ハー
ドディスク、ランダム・アクセス・メモリなどの)パーソナル・コンピュータの
記憶容量は変更することもできる。
【0014】 正しく機能するために、リアルタイムのビデオを含むマルチメディア・アプリ
ケーションは、高速で動作する無線通信装置および/またはパーソナル・コンピ
ュータのプロセッサを必要とする。ユーザがこのようなアプリケーションを利用
しようとする場合、パーソナル・コンピュータおよびこのコンピュータと接続さ
れた通信装置が性能要件を満たすことが可能であるかどうかをチェックする手段
が存在するべきである。従来技術によるシステムでは、アプリケーションの実行
が可能であるかどうかをチェックするために、パーソナル・コンピュータと、ア
プリケーションが格納されているサーバとの間で大量のシグナリングが必要とな
る。
【0015】 従来技術によるシステムでは、パーソナル・コンピュータのユーザは、アプリ
ケーションが格納されているサーバとの通信を行うために通信装置を介してまず
呼の確立を行う。呼が設定されると、パーソナル・コンピュータおよびサーバは
、パーソナル・コンピュータのプロパティと、通信装置と、アプリケーションの
要件とに関するネゴシエーションを行う。このネゴシエーションの結果、パーソ
ナル・コンピュータと通信装置とのプロパティが要件を満たしていれば、アプリ
ケーションが起動される。要件が満たされていない場合呼は有利に終了する。こ
のようなネゴシエーションが実行できないため接続が正しく実行されないことも
あり得る。無関係な情報の無用の伝送によって通信網に対する過負荷が生じる場
合もある。
【0016】 本発明の目的は、従来技術の欠点を減らすこと、および、通信網内の通信装置
間のデータ伝送の著しい改善を達成することである。さらに正確に述べれば、本
発明の方法は、ワイヤレス通信装置の少なくとも1つのプロパティを表すパラメ
ータ・データがワイヤレス通信装置内に格納され、ワイヤレス通信装置から移動
体通信網へ伝送されることを特徴とする。これらの装置のプロパティは、実際に
は物理的プロパティもしくは機能的プロパティであってもよく、また、通信用リ
ソースを利用する優先順位などを含むものであってもよい。 本発明のワイヤレス通信装置は、 ワイヤレス通信装置の少なくとも1つのプロパティを表すパラメータ・データ
を格納する手段と、 ワイヤレス通信装置から移動体通信網へパラメータ・データを伝送する手段と
、をさらに備えることを特徴とする。 本発明のワイヤレス通信システムは、 ワイヤレス通信装置の少なくとも1つのプロパティを表すパラメータ・データ
をワイヤレス通信装置内に格納する手段と、 ワイヤレス通信装置から移動体通信網へパラメータ・データを伝送する手段と
、をさらに備えることを特徴とする。
【0017】 本発明の重要な原理として、例えば、移動体通信網に対して登録が要求される
場合、ワイヤレス通信装置のプロパティに関する情報が、情報を利用する移動体
通信網へ伝送されるということが挙げられる。この情報は他の場合にも利用する
ことが可能である。したがって移動体通信網はサービスを最適化し、不可能な接
続をフィルタして取り除くことが可能となる。さらに、例えば、マルチメディア
・サービスを提供するサーバから、移動電話、コミュニケータまたはマルチメデ
ィア通信装置等の受信用通信装置へ、受信用通信装置が情報を利用できる形での
み情報が伝送される。この目的のために、本発明の方法は、例えば通信装置のプ
ロパティについて記述するパラメータ・データを移動体通信網へ伝送するように
成される。このパラメータ・データはワイヤレス通信装置の国際移動局装置識別
子内に好適に格納される。以下、通信網で本方法を実行するためのいくつかの例
を用いて本発明についてさらに詳細に説明することにする。
【0018】 本発明は、PLMN通信網等の通信網の作動に関連するいくつかの著しい利点
、および、移動通信加入者によって得られる利点を与えるものである。最も重要
な利点として、本発明の方法を利用して、ワイヤレスマルチメディア通信装置等
の受信装置のプロパティがデータ伝送時に従来技術の場合より包括的に考慮され
るため、通信装置間のデータ伝送効率の改善が可能であることが挙げられる。し
たがって、通信網の容量は不必要に浪費されなくなり、これにより、各加入者の
要求に従ってデータ伝送が最適化される。呼設定中通信装置と通信網との間のシ
グナリングは本発明の方法による実質的影響を受けない。通信用として最善の可
能なフォーマットを決定するために、呼の初めに通信装置がネゴシエーションを
行う従来技術による解決方法と比較すると、本発明の方法では接続設定に必要な
通信量の減少が図られる。また本発明によって、様々なオプション精度およびオ
プション・レベルで通信網が装置をサポートすることができ、それによって通信
装置の有用な耐用期間が延長され、これらの通信装置を使用する可能性が改善さ
れる。さらに、通信網内での装置の非互換性という問題が減り、通信網に負荷を
かけるかもしれないエラー状況と遅延とが従来技術に比べて減少する。さらに、
本発明の好適な実施例に従って、移動体通信網内の装置のプロパティ情報が一時
的に格納され、通信網内でのメモリ使用状況がさらに効率的になり、装置のプロ
パティ情報を含む大きな永久的データを必要としない。
【0019】 以下、添付図面を参照して本発明についてより詳細に説明する。
【0020】 図1に図示のように、GSMシステム等のセルラー通信網に基づく公衆陸線移
動体通信網(PLMN)は、無線通信装置(MS)MS1〜MS4および基地局サブ
システムBSS等のいくつかのワイヤレス装置を、公知の方法で備える。この基
地局サブシステムBSSは、ある地域エリアの範囲内に分散されるいくつかの基
地送受信局(BTS)BTS1、BTS2、BTS3を通常備えており、各基地送
受信局によってこの地域エリアの少なくとも一部を備えるセルにサービスが提供
される。基地送受信局BTS1によってサービスを受けるセル・エリア内に配置
されているワイヤレス通信装置MS1と、基地送受信局BTS1との間での音声
およびデータの送受信等の通信が、セル用として予約される無線チャネルを用い
て無線通信RC1を介して行われる。基地送受信局BTS1およびBTS2の動
作は、基地局サブシステムBSSに属しかつ無線チャネルの使用の制御およびチ
ャネル変更の制御という目的に役立つ基地局コントローラ(BSC)BSC1によ
って制御される。基地局コントローラBSC1は移動体サービス交換センター(
MSC)MSC1と通信を行い、移動体サービス交換センターはこのセンターと
接続されている基地送受信局BTS1−BTS3との間の接続を、MSC2等の
他の移動体サービス交換センター、公衆交換電話網PSTN、および、PSTN
通信網を介して、通信装置S1またはS3等のPSTN通信網の通信装置へ伝送
する目的に役立っている。通信装置S1は、モデムTE1等の通信端末と、サー
バSERVER1として使用されるコンピュータ等のデータ・プロセッサとを備
える。通信装置S1またはデータ・プロセッサが、テレビ電話用の手段(カメラ
およびディスプレイなど)を備える場合もある。通信装置S3は、モデムTE3
と、データ処理装置として用いられるパーソナル・コンピュータPCとを備える
。PSTN通信網の通信装置は通常それ自身の電話番号を持っており、データ伝
送接続設定時に、モデムの位相シフト・キーイング(PSK)変調またはデュアル
・トーン・マルチ・フリークエンシー(DTMF)制御などによってPSTN通信
網内でのデータ伝送が行われる。通信装置S1では、データ伝送と、通信用ソフ
トウェア等のアプリケーションが通信装置S1の制御ソフトウェアによって制御
される。これによって、モデムTE1と、サーバSERVER1として使用され
るコンピュータとの間のデータ伝送用としてこの制御用ソフトウェアの使用が可
能となる。本発明を例示するために、図1にはワイヤレス通信装置MS1〜MS
4および基地送受信局BTS1〜BTS3しか図示されていないが、公知の手法
で、システムには、通常、多数のワイヤレス通信装置およびこの同ワイヤレス通
信装置にサービスを提供している基地送受信局が備えられている。また本システ
ムには、通常、2つより多い移動体サービス交換センターMSC1およびMSC
2が備えられている。さらに、PSTN通信網は様々な電話通信事業者を介して
接続が可能ないくつかの通信装置を備える。
【0021】 さらに図1を参照すると、移動体サービス交換センターMSC1は、ホーム位
置レジスタHLRとビジター位置レジスタVLRとによって、基地送受信局BT
S1〜BTS3からサービスが提供されるセル・エリア内のワイヤレス通信装置
MS1〜MS4の所在位置に関する情報の維持を行う。これらのレジスタHLR
およびVLRには、例えば、ワイヤレス通信装置の電話番号と国際移動加入者識
別子(IMSI)とが含まれる。ホーム位置レジスタHLRには、移動体サービス
交換センターMSC1内に登録されるワイヤレス通信装置と、このワイヤレス通
信装置の所在位置とに関する情報が含まれる。ビジター位置レジスタVLRには
、移動体サービス交換センターMSC1内に一時的に登録されるワイヤレス通信
装置に関する情報が含まれる。移動体通信網内でデータ伝送を維持するために、
様々な移動体サービス交換センターによってこの情報の交換が行われる。
【0022】 さらに、ワイヤレス通信装置MS1−MS4は国際移動局装置識別子(IME
I)などの装置識別子を備える。この識別子はワイヤレス通信装置のユーザによ
って変更できないようにワイヤレス通信装置内に格納される。IMEIには、型
式承認コード(TAC)、最終アセンブリ・コード(FAC)、シリアル番号および
ソフトウェア・バージョン番号(SVR)などの装置に関する情報が含まれる。図
2は、欧州通信規格協会規格GSM02.16「デジタルセルラー電気通信シス
テム;国際移動局装置識別子(IMEI)」(1996年11月)で設定されたよう
な、従来技術の国際移動局装置識別子IMEIの一例を示す。移動体通信網は、
例えば、不正な装置や、盗まれた装置などからの通信網へのアクセスを防止する
ためにいつでもIMEIのチェックを行うことができる。
【0023】 移動体サービス交換センターMSC1は、IMEIのチェックを実行してその
ワイヤレス通信装置MS1の使用が許可されているかどうかを調べることができ
る。欧州通信規格協会の標準規格GSM02.16、第4項「装置識別子レジス
タの使用」と第5項「処理手順」(1996年11月)に、GSMにおけるIME
Iのチェックに関する情報が記載されている。移動体通信網PLMNには、装置
識別子レジスタ(図示せず)が好適に設けられており、このレジスタは、使用を許
可された装置識別子を示す数字列から成るホワイト・リストと、使用を禁じるべ
き装置識別子を示す数字列から成るブラック・リストと、おそらく、禁じる必要
はないが移動体通信網PLMNによって追跡されるグレイ・リストとを備える。
好適には、IMEIのチェック中、移動体サービス交換センターMSC1によっ
て、型式承認コードと、最終アセンブリ・コードと、IMEIのシリアル番号と
が、ホワイト・リスト、ブラック・リスト、および、グレイ・リスト内の装置識
別子を示す数字列と比較されて、ワイヤレス通信装置MS1の認証要求の承認、
非承認が行われる。
【0024】 図1を参照すると、セルラー通信網に基づく公衆陸線移動体通信網PLMN、
および、ワイヤレス通信装置MS1〜MS4等の通信網の通信装置が、GSMシ
ステムと互換性を有する場合、通信網は、基地局コントローラBSC2等の基地
局コントローラと通信する少なくとも1つのサービングGPRSサポート・ノー
ドSGSN、および、基地局コントローラと通信するゲートウェイGPRSサポ
ート・ノードGGSNを備えてもよい。ゲートウェイGPRSサポート・ノード
GGSNとは、汎用パケット・データ通信網の通信相手であるサポート・ノード
である。このPDN通信網内の通信装置S2等の通信装置は、通信端末TE2と
、サーバSERVER2として使用されるコンピュータ等のデータ・プロセッサ
とを備える。ゲートウェイGPRSサポート・ノードGGSNにはプロトコル・
データ・ユニット(PDU)のアドレス指定を行うための情報が含まれる。この情
報は、PDN通信網から、ワイヤレス通信装置MS4等の通信装置の通信相手で
あるサービングGPRSサポート・ノードSGSNへ入力される。これらのデー
タ・パケットは、インターネット・プロトコル(IP)、X.25あるいはCLN
P等のデータ伝送接続のプロトコル設定に準拠し、また、これらのデータ・パケ
ットには目的とする通信装置のアドレスも含まれる。サービングGPRSサポー
ト・ノードSGSNと、ゲートウェイGPRSサポート・ノードGGSNとは、
陸線通信網PDNの接続についてのいくつかのプロトコル設定をサポートするこ
とができ、これらのノードは通常ネットワーク・プロバイダによって選択される
。ゲートウェイGPRSサポート・ノードGGSNとサービングGPRSサポー
ト・ノードSGSNとを同じ装置内に一緒に配置することが可能である。無線通
信装置のIMSI識別子、および、通信網内でPDUデータ・パケットのアドレ
スを指定するためのアドレス等の、ゲートウェイGPRSサポート・ノードGG
SNの中に登録されているワイヤレス通信装置に関する情報を含むレジスタGR
がSGSNなどの中に存在する。図1によれば、通常、サービングGPRSサポ
ート・ノードSGSNは、移動体サービス交換センターMSC1等の移動体サー
ビス交換センターとの通信も行う。これはデータ交換ができるようにするためで
ある。移動体サービス交換センターMSC1はその中に登録されているワイヤレ
ス通信装置に関する情報などをサービングGPRSサポート・ノードSGSNへ
伝送する。
【0025】 現行の無線接続用周波数帯域のなかでは、移動体通信網は割り振られた周波数
帯域だけしか利用できない。さらに、図1に図示のように、この周波数帯域の一
部は、無線通信RC1によって、基地送受信局BTS1とワイヤレス通信装置M
S1と間の通信用として意図される無線チャネルによって使用される。通常、い
くつかの無線通信装置MS1およびMS3と基地送受信局BTS1との間の通信
用として、基地送受信局BTS1の使用のために利用可能ないくつかの無線チャ
ネルが存在する。例えば、デジタルGSMシステムでは、200kHzのチャネ
ル間周波数差を持つ利用可能な124個の無線チャネルが存在する。
【0026】 物理無線チャネルは、時間領域内でさらに論理無線チャネルに分割され、それ
によって、各論理無線チャネルに対して、チャネル自身の時間間隔が時間領域内
に割り振られる。この構成によって、図1の無線通信装置MS1およびMS3と
基地送受信局BTS1等のいくつかの無線通信装置との間でのデータ伝送時に同
じ物理無線チャネルの利用が可能となる。D−AMPS、GSMおよびJDC/
PDC等の従来技術のデジタル時分割多元接続(TDMA)システムでは、上述の
システムが、時間領域内の物理無線チャネルを論理無線チャネルに分割するため
に利用される。例えば、デジタルGSMシステムでは、物理無線チャネルは8つ
の論理無線チャネルに分割される。通常、これらの論理無線チャネルは、音声お
よびデータなどの伝送用として使用されるトラフィック・チャネル(TCH)と、
通信網機能に関連するメッセージの伝送用、ならびに、通信網および無線チャネ
ルを維持するためのメッセージの伝送用、として使用される制御チャネルと、に
さらに分割される。例示の制御チャネルは放送制御チャネル(BCCH)と共通制
御チャネル(CCCH)である。
【0027】 その他の通信システムには、現在のIS−95と将来の広帯域符号分割多元接
続(WCDMA)システム等のデジタル符号分割多元接続CDMAシステムが含ま
れる。これらのシステムでは、無線チャネルは必ずしも周波数によって分離され
たであるとは限らず、いわゆる疑似ランダムコードなどによって分離される場合
もある。当業者であれば、本テキストに記載される本発明の利用はワイヤレス通
信網のいずれかの特定の形式に限定されるものではないことが理解できる。
【0028】 図3は、図1のシステム内での使用に利用可能なワイヤレス通信装置MSを図
示する簡略化したブロック図である。主として、このブロック図は本発明の開示
にとって重要なブロックを図示するものである。図1に示すワイヤレス通信装置
MS1等の送り手側のワイヤレス通信装置、および、図1に示すコミュニケータ
MS4等の受け手側のワイヤレス通信装置は必ずしも相互に正確に類似している
とはかぎらないことは言うまでもない。図3のブロック図では、制御ユニット5
はマイクロ・コントローラ・ユニット5a(MCU)と特定用途向け集積回路5b
(ASIC)などから構成される。さらに、ワイヤレス通信装置MSは、キーパッ
ド6と、ディスプレイ7と、イヤホン8と、マイク11と、プログラムおよびシ
ステム情報などを格納するための不揮発性リード・オンリー・メモリ(ROM)な
らびにワイヤレス通信装置MSの動作中情報を格納するためのランダム・アクセ
ス・メモリ(RAM)とを備えるメモリ手段9とを含む。またワイヤレス通信装置
MSは、接続を設定しかつワイヤレス通信装置MSから移動体通信網へ情報を伝
送するために必要な手段と、移動体通信網から情報を受信する手段と、を有する
無線部12とを備える。また図3は、SIMカード14と、SIMカードをワイ
ヤレス通信装置MSと接続する手段15とを示す。ワイヤレス通信装置MS(通
常移動電話もしくはPCMCIA無線カード)は、いわゆるワイヤレスモデムと
してPC装置もしくはPDA装置等のデータ・プロセッサ17と接続して使用す
ることができる。したがって、ワイヤレス通信装置MSは、ワイヤレス通信装置
MSを備えたデータ・プロセッサ17を接続する手段16も備える。データ・プ
ロセッサ17を使用して、図1のワイヤレス通信装置MS2、あるいは、モデム
TE1とコンピュータ・サーバ1とによって形成される通信装置S1等のワイヤ
レス通信装置MSと移動体通信網とによって、別の通信装置とのデータ伝送接続
設定が行われる。
【0029】 図1を参照すると、例えば、GSMシステムで動作するワイヤレス通信装置M
S1〜MS4は、ワイヤレス通信装置の移動通信加入者に関する加入者専用識別
子データを格納するためのメモリを含む少なくとも1つのSIMモジュール(加
入者識別モジュール)を備える必要がある。この識別子データには移動通信加入
者のIMSI識別子と電話番号とが含まれる。また、移動体通信網のショート・
メッセージ・サービス(SMS)によって伝送されたメッセージは、SIMモジュ
ールのメモリ内に格納することができる。さらに、ワイヤレス通信装置に関する
情報を保持するためのビジター位置レジスタ(VLR)のアドレスをSIMモジュ
ール内に一時的に格納することができる。加入者専用識別子データによって、他
のワイヤレス通信装置や公衆陸線電話網からのメッセージと呼とは正しいワイヤ
レス通信装置へのアドレス処理を行うことが可能となる。ワイヤレス通信装置の
動作は当業者にとっては従来技術であり、従って、さらに詳細なその開示はこの
文脈では不要である。
【0030】 本発明の方法は、現在利用可能なワイヤレス通信装置で動作するソフトウェア
で実現が可能である。したがって、本発明を適用するために必ずしもワイヤレス
通信装置のハードウェアの変更を行う必要はない。ワイヤレス通信装置のプロパ
ティについて記述するパラメータ値はワイヤレス通信装置MSのメモリ手段9の
中に格納することができ、そのメモリ手段から、必要な場合に、ワイヤレス通信
装置で動作するソフトウェアによってこれらのワイヤレス通信装置のプロパティ
が読み出され、通信網へ伝送される。ワイヤレス通信装置の、ROMまたはRA
Mメモリなどの不揮発性メモリ内にこれらのパラメータの値を入れ、ワイヤレス
通信装置のスイッチが切れたとき情報が失われないようにし、好適には、装置の
ユーザがそれらの値の変更もしくは消去ができないようにすることが望ましい。
しかし、将来の通信システムでは、IMEI(またはこれと均等な識別子)の少な
くとも一部の修正が可能となるかもしれない。この修正可能な部分には、ワイヤ
レス通信装置と接続された周辺機器に関する情報などが含まれてもよい。ユーザ
が装置のソフトウェアなどの更新を望む場合、ワイヤレス通信装置のメーカーや
サービス・マンなどがこの修正を行うことができる。例えば、ユーザが周辺機器
と装置との接続を望む場合、営業マンもしくはユーザによってIMEIの修正が
許されてもよい。本方法の適用によって、移動体サービス交換センターの動作ソ
フトウェアの変更等の、通信網での変更が必要となる場合もある。
【0031】 以下、GSMおよびGSM GPRS規格に準拠する移動体通信網内での本発
明の方法の適用について詳細に説明する。しかし当業者であれば、請求項の範囲
内でセルラー通信網に基づく他の移動体通信網の中で、特に、UMTSユニバー
サル移動電話システム等の将来の通信網の中でも本方法が適用可能であることを
理解するであろう。
【0032】 上述のマルチメディア・サービスの利用に影響を与える、移動電話、コミュニ
ケータまたはマルチメディア通信装置等の受信用ワイヤレス通信装置のプロパテ
ィには例えば以下の情報が含まれる。 − サポートされている移動体通信網(様々なGSM通信網、UMTS等) − サポートされている移動体通信網・バージョン(UMTS/GPRSフェー
ズなど) − サポートされているベアラー・サービス − サポートされているデータ転送プロトコル − 外部アプリケーション実行環境(MExEクラスマーク)用の可能なサポート − SIMアプリケーション・ツールキット・クラス − 表示属性(解像度、カラー/bw、カラー/諧調の数など) − 通信装置によってサポートされている画像符号化方法およびそれらの方法の
パラメータ − 通信装置によってサポートされている音声符号化方法(コーデック)およびそ
れらの方法のパラメータ − サービス専用データ伝送レート − サービス専用データ伝送モード(SMS、HSCSD、GPRSなど) − データ伝送モードの最大データ伝送レート − 画像ファイルの最大許容サイズ − ワイヤレス通信装置のキーパッドのプロパティ − ワイヤレス通信装置の制御装置(マウス、ポインタ・ボール、ジョイ・ステ
ィックなど)のプロパティ − ワイヤレス通信装置の周辺機器 − ワイヤレス通信装置によってサポートされているインターネット表示モード
(JavaTM、HTMLバージョンなど)
【0033】 さらに、受信用ワイヤレス通信装置のプロパティは、以下の情報などに関する
利用者の選好を含むものであってもよい。 − 好ましい視聴覚コーデック − (例えばキリル文字フォントやウェスタン/ラテンフォントなどの)好ましい
文字セット − (第1外国語および第2外国語などの)言語の好み − 好ましい入力装置
【0034】 ワイヤレス通信装置MS1にスイッチが入ると、ワイヤレス通信装置MS1は
好適に、GSMセルラー通信網などの移動体通信網PLMNとコンタクトを行お
うと試みる。自動的方法、あるは、手動による方法のいずれかによってコンタク
トの対象とする特定の移動体通信網PLMNの選択を行うことができる。ワイヤ
レス通信装置MS1は、選ばれた移動体通信網PLMNの好適なセルを探し、利
用可能なサービスを提供するためにそのセルを選択し、次いで、その制御チャネ
ル(GSMセルラー通信網内のBCCHおよびCCCHなど)との同調を行う。こ
の選択処理は「セルとキャンプ・オンする(camping on the cell)」として知ら
れている。次いで、ワイヤレス通信装置MS1は、必要な場合、ロケーション更
新(LU)あるいはIMSI装着処理によって、選択されたセルのロケーション・
エリア(LA)にその存在を登録する。ワイヤレス通信装置MS1は、セルのカバ
ー・エリアを失った場合、選択された移動体通信網PLMNの最も好適な代替セ
ルにハンドオーバーを行い、そのセルの使用を開始する。その新しいセルが異な
るロケーション・エリア内に在る場合、ロケーション更新要求が実行される。ワ
イヤレス通信装置MS1が移動体通信網PLMNのカバー・エリアを失った場合
、新しい移動体通信網が自動的に選択されるか、手動選択が可能となるように、
どの移動体通信網が利用可能であるかの指示がユーザへ与えられるかのいずれか
が行われる。
【0035】 ワイヤレス通信装置MS1が移動体通信網PLMNに登録されている場合、当
該セルの基地送受信局BTS1、BTS2、BTS3を介して移動体通信網PL
MNからシステム情報を受信することができる。呼の開始を望む場合、ワイヤレ
ス通信装置MS1は、それがキャンプ・オンされているセルの制御チャネルで通
信網に最初にアクセスすることにより呼の開始を行うことができる。ワイヤレス
通信装置MS1宛ての呼を受信した場合、移動体通信網PLMNは(ほとんどの
場合)ワイヤレス通信装置MS1がキャンプしているセルのロケーション・エリ
アを認知する。次いで、移動体通信網PLMNは、ロケーション・エリア内のす
べてのセルの制御チャネルでワイヤレス通信装置MS1用の「ページング」メッ
セージを伝送することができる。次いで、ワイヤレス通信装置MS1は、そのロ
ケーション・エリア内のセルの制御チャネルに同調されるので、ページング・メ
ッセージを受信し、ワイヤレス通信装置MS1はその制御チャネルで応答が可能
となる。
【0036】 登録手続き中、ワイヤレス通信装置および移動体通信網とは、ワイヤレス通信
装置の識別子情報や暗号化モードに関する情報等の情報を交換するためにシグナ
リングを行う。本発明では、ワイヤレス通信装置のプロパティに関する情報を交
換するための方法であって、従来技術によるシステムに比べてより新しい、包括
的な方法が提供される。図4は、本発明の好適な実施例による、登録手続き中に
交換される例示のメッセージのダイアグラムを示す図である。移動体通信網PL
MNはワイヤレス通信装置MS1に対して認証要求メッセージ301を伝送する
。この認証要求メッセージ301には認証応答パラメータの計算に必要なパラメ
ータなどが含まれている。またこのメッセージには暗号鍵に対して割り振られる
暗号鍵用シーケンス番号が含まれる。ワイヤレス通信装置MS1は受信情報を処
理し、ワイヤレス通信装置MS1の通信相手である基地送受信局BTS1へ認証
応答メッセージ302を伝送することにより、認証要求メッセージに対して応答
する。認証応答メッセージの中に含まれる情報は、移動体通信網PLMNの移動
体サービス交換センターMSC1へ転送され、そこでこの情報が処理される。
【0037】 ワイヤレス通信装置MS1が認証された後、移動体通信網PLMNは暗号化モ
ード・コマンド303をワイヤレス通信装置MS1へ伝送する。暗号化モード・
コマンドは、特に、情報の暗号化(暗号方式)が移動体通信網PLMNで利用可能
な場合、ワイヤレス通信装置MS1に情報を与えるために使用される。暗号化が
利用可能な場合、ワイヤレス通信装置MS1は暗号化用のセキュリティ・パラメ
ータを設定し、暗号化フォーマットで情報の伝送を開始する。次いで、ワイヤレ
ス通信装置MS1は、移動体通信網PLMNへ暗号化モード完了メッセージ30
4を伝送する。
【0038】 ワイヤレス通信装置MS1から暗号化モード完了メッセージを受信した後、移
動体通信網PLMNはある特定の処理手順を実行する。移動体通信網PLMNに
よるこの特定の処理手順を利用して、国際移動通信加入者識別子および国際移動
局装置識別子などのある特定の識別子パラメータの要求が行われる。移動体通信
網PLMNはワイヤレス通信装置MS1へ識別子要求メッセージ305を伝送す
る。識別子要求メッセージ305によって、識別子種別情報要素の中の要求され
た識別子パラメータ(IMSIおよびIMEIなど)が指定される。識別子要求メ
ッセージの受信時に、ワイヤレス通信装置MS1は識別子応答メッセージ306
を返送する。使用されるメッセージの正確な形式はシステムの種類に応じて変動
することがある。
【0039】 識別子応答メッセージ306には、移動体通信網PLMNによって要求される
ような識別子パラメータが含まれる。本発明の好適な実施例では、従来技術に従
って提供される情報に加えて、識別子応答メッセージ306の中にワイヤレス通
信装置MS1のプロパティに関する情報も含まれる。本実施例では、この情報は
ME−フレーム401(移動機器)の中に含まれる。本発明の好適な実施例では、
ME−フレーム401によって従来技術のIMEIのすべての情報が提供される
が、追加データ・フィールドとして能力情報インジケータ(CII)フィールド4
06も含まれる。図5は、型式承認コード(TAC)フィールド402、最終アセ
ンブリ・コード(FAC)フィールド403、シリアル番号(SNR)フィールド4
04、ソフトウェア・バージョン番号(SVR)フィールド405、CIIフィー
ルド406を含むME−フレーム401の好適な例を示す。SVRフィールド4
05にはワイヤレス通信装置MS1のソフトウェア・バージョンに関する情報が
含まれる。このソフトウェア・バージョン情報は、ワイヤレス通信装置MS1の
プロパティを評価するためにある程度まで使用が可能である。しかし、例えば、
ディスプレイの解像度、キーパッドのプロパティ、制御装置のプロパティ、最大
データ伝送レートなどの、ソフトウェアに必ずしも依存するとはかぎらない多く
のプロパティが存在する。CIIフィールドは、ソフトウェアに関する追加情報
、および、通信装置と共に標準として取り付けられた周辺機器に関する情報を含
むことができる。したがって、ME−フレーム401のCIIフィールド406
にこの追加情報が有利に含まれるように意図される。
【0040】 IMEIはワイヤレス通信装置MS1に格納される。したがって、CIIフィ
ールド406の中に含まれるプロパティ情報はワイヤレス通信装置MS1の中に
挿入されたSIMモジュールによって影響を受けることはない。好適には(また
現行の規格で指定されているように)、ユーザがIMEIの修正を行うことはで
きない。
【0041】 CIIフィールド406にはワイヤレス通信装置MS1のプロパティに関する
情報が含まれ、プロパティの各々についてサブフィールドを有する場合もある。
本例では、上述のような、17の異なるプロパティと、4つのタイプの選好情報
が存在する。しかし、実際の利用に際してはこれらのプロパティの数の変更が可
能であること、および、CIIフィールド406の中に他のプロパティを含むこ
とができることは明らかである。CIIのフィールド長は固定長あるいは可変長
のいずれかにすることが可能である。後者の場合、フィールドの終端あるいはフ
ィールド長情報はCIIフィールド406またはフレーム401の中に含まれ、
この情報は公知である。CIIフィールド406内のプロパティ情報を表現する
多くの可能な方法が存在する。例えば、サポートされている移動体通信網に関す
る情報は、すべてのビットがある一定タイプの移動体通信網(GSM、UMTS
、DAMPSなど)用として予約される2進シ−ケンスであってもよい。ビット
の論理的状態1は当該プロパティがサポートされていることを、ビットの論理状
態0は当該プロパティがサポートされていないことをそれぞれ好適に表現する。
プロパティのいくつかは、ASCII文字列として表現することができる。例え
ば、ワイヤレス通信装置MS1が、256色を持つ解像度が480×640のカ
ラー・ディスプレイを備える場合、表示属性に関する情報は文字列「480×6
40、C、256」として表現することができる。この場合、別の代替方法とし
て、ビット部分がディスプレイ・サイズに関する情報用として予約され、別の部
分がカラー/bw情報用として予約され、別の部分がカラー/グレイレベルなど
を表す数に関する情報用として予約される2進シ−ケンスを設定する方法がある
【0042】 移動体通信網PLMNで、識別子応答メッセージ306がチェックされ、プロ
パティ情報は、移動体通信網PLMNの中に、好適には、ワイヤレス通信装置M
S1にサービスを提供している移動体サービス交換センターMSC1の中に格納
される(図4のブロック307)。
【0043】 この段階で、移動体通信網PLMNはワイヤレス通信装置MS1のプロパティ
を認知する。ワイヤレス通信装置MS1への着信呼が生じると、移動体通信網P
LMNは、ワイヤレス通信装置MS1がその呼を受信し処理できるかどうかのチ
ェックを行うことができる。例えば、この呼は別のワイヤレス通信装置MS2か
ら着信したテレビ電話であるかもしれない。この状況は図4の矢印308として
示されている。PSTN通信網の電話や別のワイヤレス通信装置MS2などから
ワイヤレス通信装置MS1への着信呼(移動局着信呼)が生じた場合、電話網の通
信事業者は、移動体サービス交換センターへ受信者のワイヤレス通信装置MS1
の番号などを伝送する。移動体サービス交換センターはホーム位置レジスタHL
Rとビジター位置レジスタVLRから当該移動通信加入者の権利を検索する。こ
の後、移動体通信網PLMNは、この呼の設定が可能かどうかを知るためにワイ
ヤレス通信装置MS1のプロパティ情報をチェックする。上述のテレビ電話の状
況では、移動体通信網PLMNは、受信者のワイヤレス通信装置MS1がビデオ
情報を受信し、表示する手段を備えているかどうかの決定を行う。受信者のワイ
ヤレス通信装置MS1がこのような手段を備える場合、テレビ電話の設定を行う
ことができ、そうでない場合には呼は設定されず、発呼者はそれについて有利に
通知される。呼設定が可能な場合、移動体通信網PLMNおよびワイヤレス通信
装置MS1は、呼設定に必要な制御データおよび識別子データを伝送する。
【0044】 受信者のワイヤレス通信装置MS1と発呼者のワイヤレス通信装置MS2とは
必ずしも同じ種類のビデオ・プロパティを持っているとはかぎらない。例えば、
解像度および/またはカラー/諧調の数はワイヤレス通信装置MS1、MS2で
異なる場合もある。このような場合、移動体通信網PLMNおよび/または発呼
者のワイヤレス通信装置MS2は、伝送されたビデオ情報を受信用ワイヤレス通
信装置MS1、MS2に適したフォーマットに変換する手段を備えることができ
る。呼設定中、移動体通信網PLMNによって、ビデオ信号の変換が必要である
かどうか、および、変換された信号の品質が十分に良好なものとなるかどうかが
好適にチェックされる。変換によってビデオ信号の品質があまりに低下した場合
、呼が全く設定されなくなることが望ましい。
【0045】 有利には、移動体通信網PLMNがプロパティ情報を利用して、呼のタイプに
応じて、および、伝送対象情報に応じて、通信接続を最適化できることが望まし
い。例えば、移動体通信網PLMNは、ワイヤレス通信装置MS1のサポートさ
れたデータ転送レートに応じて、データ・コール用として適切な通信パラメータ
の選択を行うことができる。プロパティ情報を利用して、各々の呼について1つ
の適切なベアラー・サービスまたは複数のサービスを選択することができる。こ
れらの最適化および選択処理は、呼設定段階中、従来技術によるシステムと比較
して著しく少ないシグナリングしか必要としない。その理由として、必要な情報
が移動体通信網PLMN内で予め利用可能であるということが挙げられる。
【0046】 ハンドオーバーを含めて、ワイヤレス通信装置MS1が移動体通信網PLMN
と通信している間いつでも、移動体通信網PLMNはワイヤレス通信装置MS1
からプロパティ情報を要求することができる。ハンドオーバーの目的は、1つの
基地局システムBSSエリアから別のエリアへワイヤレス通信装置MS1が移動
するとき、ワイヤレス通信装置MS1との接続の維持を保証することである。同
じ移動交換センターMSC1と接続された基地局BTS1、BTS2、BTS3
間でのハンドオーバー(MSC内ハンドオーバー)、あるいは、異なる移動交換セ
ンターと接続された基地局間でのハンドオーバー(MSC間ハンドオーバー)を行
うことができる。
【0047】 例えば、呼のもう一方の通信相手がサービス・プロバイダの通信装置S1、S
2である状況では、ワイヤレス通信装置MS1のプロパティ情報が通信装置S1
、S2へ有利に伝送される。上記とは別に、通信装置S1、S2は、ワイヤレス
通信装置MS1のプロパティ情報を取得するために移動体通信網PLMNとコン
タクトすることができる。この時、プロパティ情報を用いて、呼の際中データ伝
送の最適化を行うことができる。ワイヤレス通信装置MS1のプロパティについ
て記述するパラメータから成るメッセージが、移動体サービス交換センターによ
って、通信装置S1、S2へ伝送される。通信装置S1、S2も、このデータの
受信に対する確認応答を行う。この目的のために、移動体サービス交換センター
と通信装置との間でのIPやX.25等のプロトコル選択が行われる。パラメー
タと確認応答との伝送に用いるメッセージは、ワイヤレス通信装置と移動体サー
ビス交換センターとの間でメッセージが伝送されたか、あるいは、移動体サービ
ス交換センターと通信装置との間でメッセージが伝送されたかに応じて、メッセ
ージの受信時にそれらの内容に変化が生じる場合があることは言うまでもない。
この受信データに基づいて、通信装置S1、S2のサーバは、ワイヤレス通信装
置MS1のプロパティに対応するように伝送対象データの最適化を行う。その後
最適化データの伝送開始が可能となる。本発明によれば、IMEIで詳述されて
いるプロパティ(データ伝送モードの選好)に基づいて無線リンクのプロパティの
最適化を実行することができる。通信装置S1、S2は、移動体通信網PLMN
の移動体サービス交換センターと有利に直接接続される。好適には、ワイヤレス
通信装置MS1と移動体サービス交換センターとの間の無線接続を用いてデータ
伝送が行われることが望ましい。しかし、本方法は、D−AMPSおよびJDC
/PDCセルラー通信網等の他の移動体通信網内でも容易に実現が可能である。
【0048】 移動通信装置MS1から出力されたパラメータ・データを利用することにより
、端末装置を使用するための任意の到来情報の最適化および/または通信網と移
動通信装置MS1との間の情報伝送の最適化を行うことが可能となる。
【0049】 サーバからのデータ伝送を最適化するために、例えば、高解像度画像ファイル
は、特定のワイヤレス通信装置MS1のディスプレイに表示が可能な低解像度へ
解像度を下げることができる。従って、画像ファイルの伝送時に、GIF、JP
EGまたはTIFFなどの画像のオリジナルのコーディングを別のタイプのコー
ディングへ変換することも可能であり、これによって、データ伝送接続ができる
だけ効率的に利用されることになる。次いで、目的とする通信装置MS1の表示
装置によって画像ファイルのコンテンツの再現を行うことができる。あるいは、
アプリケーション・ソフトウェアを備えた通信装置によって、コーディングの解
釈を行うことが可能となる。画像内の情報の解釈を妨げることなく、あるいは、
画質を著しく落とすことなく画像の解像度を下げることはしばしば可能である。
符号化の選択により伝送対象画像ファイルに影響を与え、それによって、さらに
小さくなったファイルのより高速な伝送が可能となる。別の例では、サーバ内に
格納されているビデオ画像の伝送速度およびビデオ画像の解像度は、ワイヤレス
通信装置の再生容量またはデータ伝送接続(例えば無線接続)容量などにより良く
対応するように適合化を行うことが可能である。この適合化は、伝送対象のビデ
オ画像の再符号化および前処理によって行うことが可能である。この適合化は、
ビデオ会議等のリアルタイムビデオ画像の伝送と関連して行うことも可能である
。したがって、伝送対象のビデオ画像は、HSCSDサービスや、GSM GP
RSネットワークなどの通信時に使用される無線伝送チャネルに適合するように
再符号化される。さらなる例では、サーバは、キーパッドのプロパティ、ならび
に、マウス、ジョイ・スティックもしくはポインタ・ボールなどの制御装置のプ
ロパティ等の、受信用通信装置の入力手段のプロパティもしくは装置内でのそれ
らのプロパティの生じ得る不足を考慮することができる。このようにして、ワイ
ヤレス通信装置MS1のユーザによって完成されなければならない形式、すなわ
ちワイヤレス通信装置MS1のユーザからの入力を必要とする伝送対象の形式(
インターネット・ページもしくはスプレッドシート(計算用ソフトウェア)のペー
ジ等)を好適な形式で装置へ伝送することができる。また、例えば、ある特定の
HTMLバージョンのようなある一定のプレゼンテーション・プロトコルしか装
置によってサポートされていない場合には受信装置のプロパティを考慮すること
ができる。JavaTMスクリプト等のロード可能なプログラム・コードが使用さ
れている場合、装置のプロパティを考慮することが特に重要である。
【0050】 GSM GPRSネットワーク等の移動体通信網の中にワイヤレス通信装置を
登録する根本目的は、IMSI識別子やIMEI識別子等の識別子データによっ
て移動体通信網PLMN内でのワイヤレス通信装置の所在位置を決定することで
ある。これは、PDN通信網から、ワイヤレス通信装置にサービスを提供してい
るGPRSサービングGPRSサポート・ノードSGSNサービングへPDUデ
ータ・パケットのアドレス指定を行うために、ワイヤレス通信装置に対してアド
レス指定されるデータ・パケットの正しいルート選定を行うために必要である。
登録に関連して、上述のようなワイヤレス通信装置MS1の権利およびプロパテ
ィについて通信網に情報を与えることができる。
【0051】 移動体サービス交換センターMSC1、MSC2は、ワイヤレス通信装置のI
MSI識別子等の、このセンターに登録されているワイヤレス通信装置に関する
情報を保持している。本発明の方法の別の有利な実施例によれば、移動体サービ
ス交換センターMSC1は、ワイヤレス通信装置が移動体サービス交換センター
などに登録され、次いで、プロパティ情報が移動体サービス交換センターMSC
1(ホーム位置レジスタHLRもしくはビジター位置レジスタVLRの中など)に
格納されたとき、ワイヤレス通信装置MS1のプロパティについて記述する情報
を要求する。移動局発信呼と接続して、移動体サービス交換センターはそのレジ
スタからこのデータを検索し、マルチメディア・サービスを提供するサーバS1
、S2へこのデータを伝送する。したがって、ワイヤレス通信装置は、各呼と接
続している移動体サービス交換センターへワイヤレス通信装置のプロパティ情報
を伝送する必要がない。必要な場合に、移動体サービス交換センターはワイヤレ
ス通信装置にそのプロパティ情報を求める。
【0052】 本発明の別の有利な実施例によれば、移動局着信呼の際に、移動体サービス交
換センターMSC1、MSC2からサーバS1、S2へ上述のプロパティ情報を
伝送することができる。したがって、マルチメディア・サービスを提供するサー
バは、移動通信加入者によって以前に注文されていたサービスなどに関連する、
ワイヤレス通信装置とのデータ伝送接続設定を行うために、移動体サービス交換
センターMSC1、MSC2とコンタクトを行う。当該移動体サービス交換セン
ターMSC1、MSC2では、ワイヤレス通信装置のプロパティ情報が格納され
、このプロパティ情報はサーバS1、S2へ伝送される。
【0053】 本発明の上述の有利な実施例は、ワイヤレス通信装置と移動体サービス交換セ
ンターとの間のデータ伝送が簡略化されるという利点を有する。サービングGP
RSサポート・ノードが移動体サービス交換センターと通信しているとき、この
センターからプロパティ情報の検索を行うことができる。移動体サービス交換セ
ンターに加えて、サービングGPRSサポート・ノードのGPRSレジスタ内に
プロパティ情報を格納することができる。
【0054】 図1を参照して上述した例によれば、使用される伝送用通信装置は、通信端末
TE4とデータ・プロセッサGS1とを備える通信装置S4である。この通信装
置S4はゲートウェイ・サーバS4としても使用することができ、その場合、図
1によれば、例えば通信装置S2はこの通信装置S4を介して通信網PDNと通
信を行う。当然のことであるが、通信装置S2は、このゲートウェイ・サーバS
4だけを介してPDN通信網との通信が可能であり、このサーバはマルチメディ
ア情報のルート選定を行って、PDN通信網等の通信網の中へ入り、さらに加入
者へのルート選定を行う。したがって、サーバ4は通信網内でフィルタ用プロキ
シとして使用することができ、それによって、加入者データに基づいてフィルタ
用プロキシは、選択されたタイプの内容の材料を含む情報がフィルタして取り除
かれるように、あるいは、通信網内でのその伝送が完全に阻止されるように、通
信装置S2から伝送されるマルチメディア情報のフィルタを行う。さらに、例え
ば、この例に従う動作がPSTN通信網と通信する通信装置についても可能であ
ることは一般当業者には明らかなはずである。
【0055】 本発明が上述の例にのみ限定されるものではなく、以下の請求項の範囲内で変
更できることは当業者には明らかである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 セルラー通信網に基づく一般的な移動体通信網を示す概略図である。
【図2】 従来技術による国際移動局装置識別子について説明する図である。
【図3】 図1に図示の移動体通信網で使用可能なワイヤレス通信装置のブロック図であ
る。
【図4】 本発明の方法の好適な実施例を用いて、通信網への登録中通信装置のプロパテ
ィについて記述するパラメータ・データの伝送を例示する図である。
【図5】 ワイヤレス通信装置のプロパティを記述するパラメータ・データを伝送するた
めに用いられる情報フレームの有利な実施例を示す図である。
【手続補正書】特許協力条約第34条補正の翻訳文提出書
【提出日】平成13年6月27日(2001.6.27)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【発明の名称】 ワイヤレス通信装置のプロパティを格納し、通知する方法、ワ
イヤレス通信装置およびワイヤレス通信システム
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】 本発明は、少なくとも1つのワイヤレス通信装置のプロパティを格納し、プロ
パティを移動体通信網へ通知する方法に関し、その場合、移動体通信網の中でワ
イヤレス通信装置を特定するための情報がワイヤレス通信装置内に格納され、ワ
イヤレス通信装置の少なくとも1つのプロパティに関連する情報がワイヤレス通
信装置内に格納され、さらに、ワイヤレス通信装置から移動体通信網へ伝送され
る。また、本発明は、移動体通信網(PLMN)の中でワイヤレス通信装置を特定
するための情報をワイヤレス通信装置内に格納する手段と、ワイヤレス通信装置
を特定するための情報をワイヤレス通信装置から移動体通信網へ伝送する手段と
、ワイヤレス通信装置の少なくとも1つのプロパティに関連する情報をワイヤレ
ス通信装置内に格納する手段と、ワイヤレス通信装置の少なくとも1つのプロパ
ティに関連する情報をワイヤレス通信装置から移動体通信網(PLMN)へ伝送す
る手段と、を備えるワイヤレス通信装置に関する。また、本発明は、移動体通信
網と、ワイヤレス通信装置と、移動体通信網(PLMN)の中でワイヤレス通信装
置を特定する情報をワイヤレス通信装置内に格納する手段と、ワイヤレス通信装
置を特定する情報をワイヤレス通信装置から移動体通信網へ伝送する手段と、ワ
イヤレス通信装置の少なくとも1つのプロパティに関連する情報をワイヤレス通
信装置内に格納する手段と、ワイヤレス通信装置の少なくとも1つのプロパティ
に関連する情報をワイヤレス通信装置から移動体通信網(PLMN)へ伝送する手
段と、を備えるワイヤレス通信システムに関する。
【0002】 移動端末、特に、使用されている個人携帯用移動電話のようなワイヤレス通信
装置の数はコンスタントに増加している。これらの装置は、標準化されたGSM
システム(移動通信用広域システム)並びにGSM1800とPCS1900シス
テム等のセルラー通信網に基づく現代の公衆陸線移動体通信網(PLMN)の中で
作動する。また、ネットワーク・オペレータはワイヤレス通信装置のユーザに提
供するサービスの開発に絶えず努力している。このようなサービスの1つとして
、例えば、公衆交換電話網(PSTN)だけでなく、汎用パケット・データ通信網
(PDN)と総合デジタル通信網サービス(ISDN)とのデータ伝送接続の提供が
ある。これらのデータ伝送接続の利用により、例えばインターネット網でサービ
スを提供するプロバイダは、移動電話や、PCMCIAカードなどによって移動
電話と接続可能な携帯用パーソナル・コンピュータ(PC)等のワイヤレス通信装
置のユーザに対してそのサービスを展開することが可能となる。
【0003】 増大するマルチメディア・アプリケーションの利用によって、PSTN通信網
だけでなく、特に、PLMN通信網等の移動体通信網システムに対する需要があ
る。したがって、システムは、テキストやデータの伝送だけでなく、画像、音声
および動画の伝送に対しても適用可能でなければならない。アプリケーションの
中には、テレビ会議、医療用検査と関連するビデオ画像のリアルタイム伝送、高
解像度画像の伝送、企業内イントラネット通信網などでの通信、双方向ゲーム、
音楽の伝送などが含まれる。これらのアプリケーションは、通信網の通信装置間
での十分に高速なデータ通信容量との接続に対するその需要によって特に特徴づ
けられ、さらに、データ伝送が短いシーケンスで行われるという事実によって特
徴づけられる。
【0004】 例えば、現在のGSMシステムでは、移動局および基地送受信局等の通信装置
間での1つの論理無線チャネルでのデータ伝送は9.6キロビット/秒のレート
で行われる。高速回線交換データ(HSCSD)サービスもGSMシステム用とし
て展開されている。このサービスではデータ伝送容量は64キロビット/秒もの
高速で行われる。したがってこのサービスでは、移動局と基地送受信局との間の
データ伝送を行うために物理無線チャネルの8つの論理無線チャネルがすべて使
用される。このようにして、移動局のユーザは、ISDN通信網およびそのサー
ビス・プロバイダの通信装置と接続するデジタル・サービスの提供を64kbi
t/秒のレートで受けることが可能となる。GSMシステムに基づく別のシステ
ムとして一般パケット無線サービス(GPRS)システムがある。このシステムで
は、数人の異なる移動通信加入者が同じ論理無線チャネルを利用することができ
るので、通信効率の改善が図られる。例えば、移動局と基地送受信局と間のデー
タ伝送は、必要な場合にしか行われず、唯一の移動局と基地送受信局との間の通
信用論理無線チャネルは予約されない。移動局とGPRSシステムとの間のいわ
ゆるバーチャル・データ伝送接続が存在する。1つの論理無線チャネルでの現在
のGPRSシステムのデータ伝送容量は21キロビット/秒であり、すべての論
理無線チャネルを使用した場合171キロビット/秒となる。ワイヤレスマルチ
メディアをサポート将来のシステムには、数メガビット/秒もの高速の瞬間的デ
ータ転送レートで達成可能な高速転送を目的とする広帯域UMTSシステム(ユ
ニバーサル移動通信システム)が含まれる。
【0005】 第3世代システムには、ベアラー・サービスのコンセプトとサービスが導入さ
れている。ベアラー・サービスは、1つの移動局と、システムのその他のある部
分との間で情報転送を行うシステムによって提供されるデータ転送速度とサービ
ス品質(QoS)などを定義するトラフィック・チャネルの旧来のコンセプトに対
応するサービスである。例えば、移動局と基地局との間のベアラー・サービスは
無線ベアラー・サービスであり、無線ネットワーク・コントローラとコア・ネッ
トワークとの間のベアラー・サービスはIuベアラー・サービス(インターフェ
ースUMTSベアラー)である。無線ネットワーク・コントローラとコア・ネッ
トワークとの間のインターフェースはIUインターフェースと呼ばれる。一方、
ある特定のタスクを果たすサービスが移動通信システムによって提供される。例
えば、データ・サービスによって通信システムのデータ転送が実行され、電話サ
ービスは電話呼、マルチメディアなどと関連する。第3世代移動通信システムの
作動のための主要タスクは、利用可能な帯域幅を無駄にすることなく各々の要求
されたサービスを移動局へ提供することができるように、ベアラー・サービスの
管理を行う(必要に応じて、設定、保守管理および終了を実行する)ことである。
【0006】 例えば、サービス・レベルの品質によって、伝送中、GPRSネットワークで
のパケット・データ・ユニット(PDU)の処理方法が設定される。例えば、接続
アドレスに対して設定されているサービス・レベルの品質を利用して、特に、同
時に伝送されるパケットを持つ2つ以上の接続が存在するとき、パケットの伝送
順序と、サポート・ノードとゲートウェイ・サポート・ノードでのバッファ(パ
ケット・キュー)と廃棄とが制御される。様々なサービス・レベルの品質によっ
て、異なる接続端の間でのパケット伝送の様々な遅延と、様々なビットレートと
、廃棄パケット・データ単位の数とが設定される。
【0007】 また、高速回線交換ネットワークのような回線交換ネットワークなどの中で、
各接続に対するいくつかのサービス・レベルの品質の設定が可能である。例えば
異なる数の接続用論理チャネルの予約により様々なサービス・レベルの品質の達
成が可能となる。
【0008】 各接続(接続アドレス)に対して異なるサービス・レベル品質を要求することが
できる。例えば、eメール接続ではメッセージ伝送時に比較的長い遅延が許され
る。しかし、双方向型アプリケーションは高速のパケット伝送を必要とする。フ
ァイル転送時の場合のように、アプリケーションの中には、パケット伝送にエラ
ーがないことが重要であるものもある。その場合、エラー状況時に必要に応じて
パケット・データ・ユニットの再転送が行われる。
【0009】 マルチメディア・サービスを利用するために、無線通信装置等の通信装置は、
PLMN通信網のデータ伝送の接続設定と、マルチメディア・サービスを提供す
るこの通信網の通信装置のサーバの接続設定とが行われる。このようなサービス
は、ショート・メッセージ伝送サービス(SMS)またはページング・サービス等
のメッセージ・サービスである場合もある。通信が確立される目的とする通信装
置と、そのサーバとは別のPLMN通信網内に配置されたものであってもよい。
【0010】 PLMN通信網と接続される移動局等の通信網のすべての通信装置が、必ずし
も、テレビ電話、高速データ伝送接続もしくはパケットの形でのデータ伝送をサ
ポートする能力を持つとは限らない。しかし、より多様なオプションを持つ通信
装置をサポートする通信網の中で、古い世代の装置および/または限られたオプ
ションを持つ装置の使用が可能でなければならない。したがって、通信網は、音
声の伝送に加えて、SMSメッセージ等のテキスト形式のデータ伝送をサポート
するだけの従来方式の移動電話との接続、および、インターネット網のサービス
などの利用が可能なワイヤレス通信装置との接続が可能である。拡張された能力
を備えたワイヤレス通信装置の現在使用できる1つの例としてノキアTM9110
コミュニケータがある。この装置では、セルラー移動電話(CMT)とパーソナル
ディジタルアシスタント(PDA)のプロパティとが複合されている。以後、本テ
キストでは、この装置とその将来の発展した装置を「コミュニケータ」という用
語を用いて呼ぶことにする。将来、ワイヤレス通信装置はマルチメディアの利用
が可能となるように適合される傾向がある。すなわち、画像、音声、動画の受信
に適したマルチメディア通信装置が出現することになろう。インターネット網を
介する通話を伝送し、さらにビデオ画像も伝送する電話などを含むように、PS
TN通信網との接続が可能な通信装置が現在開発されている。
【0011】 従来技術によるシステムにおける1つの問題点として、移動体通信網との接続
が意図されている通信装置のすべてのプロパティを移動体通信網が必ずしも知っ
ているわけではないということが挙げられる。そのため、当該装置が正しく呼を
処理できないにもかかわらず、移動体通信網が受信用通信装置と呼を接続しよう
とする場合もある。例えば、呼が、所望のデータ転送速度が14400ビット/
秒のデータ・コールであるにもかかわらず、受信用通信装置が9600ビット/
秒での送受信しかできない場合がある。
【0012】 従来技術によるシステムに関する別の問題点として、通信網のサービス・プロ
バイダの通信装置が、データ伝送および情報の表示に影響を与える、受信用通信
装置のすべてのプロパティを知っているとはかぎらないということが挙げられる
。したがって、例えば、マルチメディア・サービスを提供するサーバが、装置と
互換性のない形で、あるいは、全く情報を受信できない形で、移動局や、コミュ
ニケータや、ワイヤレスマルチメディア通信装置へ情報を伝送する場合もある。
したがって、例えば、伝送対象の画像の解像度が受信装置のディスプレイの再生
容量にとって高すぎる場合もある。また、伝送対象の動画ビデオ画像もしくは画
像情報が受信装置によって認識されない形で符号化される場合もある。あるいは
、双方向型アプリケーションが、入力が行われるフォームなどを含むにもかかわ
らず、受信装置でのデータ入力が可能でない場合、あるいは、フォームに記入す
るためにポインティング・デバイスを必要とするにもかかわらず、受信装置の方
にポインティング・デバイスが装備されていない場合もある。しかし、従来技術
の上述の問題点にもかかわらず、データ伝送が行われた場合、それによって通信
網内の利用可能な容量の無駄が結果として生じることになる。非互換性に起因す
る受信装置の問題点により、通信網内に故障状況もしくは遅延が生じ、それによ
って、通信網の他の通信に負荷がかかったり、あるいは他の通信を妨害したりす
る場合がある。あるオプションを備えた受信用通信装置内でマルチメディア・サ
ービスの利用が可能な場合、上記の事態のために、装置のユーザが所望のサービ
スを受けることができなくなるか、装置を適切な装置と交換しなければならなく
なるか、様々なサービスを利用するためにいくつかの装置を取得しなければなら
なくなるかのいずれかの結果が生じることになる。
【0013】 移動電話または無線用カードとパーソナル・コンピュータとの接続は周知の事
柄である。この接続によって、パーソナル・コンピュータは、別のパーソナル・
コンピュータ、サーバ、あるいは、移動電話もしくはコミュニケータ等の通信装
置などと通信を行うことが可能になる。さらに、パーソナル・コンピュータには
、ポインティング・デバイス、高解像度ディスプレイ、サウンド・カード等のい
くつかの周辺装置を含むものであっても、含まないものであってもよい。(ハー
ドディスク、ランダム・アクセス・メモリなどの)パーソナル・コンピュータの
記憶容量は変更することもできる。
【0014】 正しく機能するために、リアルタイムのビデオを含むマルチメディア・アプリ
ケーションは、高速で動作する無線通信装置および/またはパーソナル・コンピ
ュータのプロセッサを必要とする。ユーザがこのようなアプリケーションを利用
しようとする場合、パーソナル・コンピュータおよびこのコンピュータと接続さ
れた通信装置が性能要件を満たすことが可能であるかどうかをチェックする手段
が存在するべきである。従来技術によるシステムでは、アプリケーションの実行
が可能であるかどうかをチェックするために、パーソナル・コンピュータと、ア
プリケーションが格納されているサーバとの間で大量のシグナリングが必要とな
る。
【0015】 従来技術によるシステムでは、パーソナル・コンピュータのユーザは、アプリ
ケーションが格納されているサーバとの通信を行うために通信装置を介してまず
呼の確立を行う。呼が設定されると、パーソナル・コンピュータおよびサーバは
、パーソナル・コンピュータのプロパティと、通信装置と、アプリケーションの
要件とに関するネゴシエーションを行う。このネゴシエーションの結果、パーソ
ナル・コンピュータと通信装置とのプロパティが要件を満たしていれば、アプリ
ケーションが起動される。要件が満たされていない場合呼は有利に終了する。こ
のようなネゴシエーションが実行できないため接続が正しく実行されないことも
あり得る。無関係な情報の無用の伝送によって通信網に対する過負荷が生じる場
合もある。
【0016】 本発明の目的は、従来技術の上記の欠点を減らし、通信網の通信装置間のデー
タ伝送の顕著な改善を達成することである。さらに正確に述べれば、本発明の方
法は、移動体通信網の中でワイヤレス通信装置を特定するための情報と、ワイヤ
レス通信装置の少なくとも1つのプロパティに関連する情報と、を格納するため
の情報要素が、ワイヤレス通信装置内に形成されることを特徴とする。ワイヤレ
ス通信装置の少なくとも1つのプロパティは、実際には物理的プロパティもしく
は機能的プロパティであってもよく、また、通信用リソースを利用する優先順位
などを含むものであってもよい。本発明によるワイヤレス通信装置は、移動体通
信網の中でワイヤレス通信装置を特定するための情報と、ワイヤレス通信装置の
少なくとも1つのプロパティに関連する情報と、を格納する情報要素が、ワイヤ
レス通信装置の中に形成されることを特徴とする。 本発明による無線通信システムは、移動体通信網の中でワイヤレス通信装置を
特定するための情報と、ワイヤレス通信装置の少なくとも1つのプロパティに関
連する情報と、を格納する情報要素が、ワイヤレス通信装置の中に形成されるこ
とを特徴とする。
【0017】 本発明の重要な原理として、例えば、移動体通信網に対して登録が要求される
場合、ワイヤレス通信装置のプロパティに関する情報が、情報を利用する移動体
通信網へ伝送されるということが挙げられる。この情報は他の場合にも利用する
ことが可能である。したがって移動体通信網はサービスを最適化し、不可能な接
続をフィルタして取り除くことが可能となる。さらに、例えば、マルチメディア
・サービスを提供するサーバから、移動電話、コミュニケータまたはマルチメデ
ィア通信装置等の受信用通信装置へ、受信用通信装置が情報を利用できる形での
み情報が伝送される。この目的のために、本発明の方法は、例えば通信装置のプ
ロパティについて記述するパラメータ・データを移動体通信網へ伝送するように
成される。このパラメータ・データはワイヤレス通信装置の国際移動局装置識別
子内に好適に格納される。以下、通信網で本方法を実行するためのいくつかの例
を用いて本発明についてさらに詳細に説明することにする。
【0018】 本発明は、PLMN通信網等の通信網の作動に関連するいくつかの著しい利点
、および、移動通信加入者によって得られる利点を与えるものである。最も重要
な利点として、本発明の方法を利用して、ワイヤレスマルチメディア通信装置等
の受信装置のプロパティがデータ伝送時に従来技術の場合より包括的に考慮され
るため、通信装置間のデータ伝送効率の改善が可能であることが挙げられる。し
たがって、通信網の容量は不必要に浪費されなくなり、これにより、各加入者の
要求に従ってデータ伝送が最適化される。呼設定中通信装置と通信網との間のシ
グナリングは本発明の方法による実質的影響を受けない。通信用として最善の可
能なフォーマットを決定するために、呼の初めに通信装置がネゴシエーションを
行う従来技術による解決方法と比較すると、本発明の方法では接続設定に必要な
通信量の減少が図られる。また本発明によって、様々なオプション精度およびオ
プション・レベルで通信網が装置をサポートすることができ、それによって通信
装置の有用な耐用期間が延長され、これらの通信装置を使用する可能性が改善さ
れる。さらに、通信網内での装置の非互換性という問題が減り、通信網に負荷を
かけるかもしれないエラー状況と遅延とが従来技術に比べて減少する。さらに、
本発明の好適な実施例に従って、移動体通信網内の装置のプロパティ情報が一時
的に格納され、通信網内でのメモリ使用状況がさらに効率的になり、装置のプロ
パティ情報を含む大きな永久的データを必要としない。
【0019】 以下、添付図面を参照して本発明についてより詳細に説明する。
【0020】 図1に図示のように、GSMシステム等のセルラー通信網に基づく公衆陸線移
動体通信網(PLMN)は、無線通信装置(MS)MS1〜MS4および基地局サブ
システムBSS等のいくつかのワイヤレス装置を、公知の方法で備える。この基
地局サブシステムBSSは、ある地域エリアの範囲内に分散されるいくつかの基
地送受信局(BTS)BTS1、BTS2、BTS3を通常備えており、各基地送
受信局によってこの地域エリアの少なくとも一部を備えるセルにサービスが提供
される。基地送受信局BTS1によってサービスを受けるセル・エリア内に配置
されているワイヤレス通信装置MS1と、基地送受信局BTS1との間での音声
およびデータの送受信等の通信が、セル用として予約される無線チャネルを用い
て無線通信RC1を介して行われる。基地送受信局BTS1およびBTS2の動
作は、基地局サブシステムBSSに属しかつ無線チャネルの使用の制御およびチ
ャネル変更の制御という目的に役立つ基地局コントローラ(BSC)BSC1によ
って制御される。基地局コントローラBSC1は移動体サービス交換センター(
MSC)MSC1と通信を行い、移動体サービス交換センターはこのセンターと
接続されている基地送受信局BTS1−BTS3との間の接続を、MSC2等の
他の移動体サービス交換センター、公衆交換電話網PSTN、および、PSTN
通信網を介して、通信装置S1またはS3等のPSTN通信網の通信装置へ伝送
する目的に役立っている。通信装置S1は、モデムTE1等の通信端末と、サー
バSERVER1として使用されるコンピュータ等のデータ・プロセッサとを備
える。通信装置S1またはデータ・プロセッサが、テレビ電話用の手段(カメラ
およびディスプレイなど)を備える場合もある。通信装置S3は、モデムTE3
と、データ処理装置として用いられるパーソナル・コンピュータPCとを備える
。PSTN通信網の通信装置は通常それ自身の電話番号を持っており、データ伝
送接続設定時に、モデムの位相シフト・キーイング(PSK)変調またはデュアル
・トーン・マルチ・フリークエンシー(DTMF)制御などによってPSTN通信
網内でのデータ伝送が行われる。通信装置S1では、データ伝送と、通信用ソフ
トウェア等のアプリケーションが通信装置S1の制御ソフトウェアによって制御
される。これによって、モデムTE1と、サーバSERVER1として使用され
るコンピュータとの間のデータ伝送用としてこの制御用ソフトウェアの使用が可
能となる。本発明を例示するために、図1にはワイヤレス通信装置MS1〜MS
4および基地送受信局BTS1〜BTS3しか図示されていないが、公知の手法
で、システムには、通常、多数のワイヤレス通信装置およびこの同ワイヤレス通
信装置にサービスを提供している基地送受信局が備えられている。また本システ
ムには、通常、2つより多い移動体サービス交換センターMSC1およびMSC
2が備えられている。さらに、PSTN通信網は様々な電話通信事業者を介して
接続が可能ないくつかの通信装置を備える。
【0021】 さらに図1を参照すると、移動体サービス交換センターMSC1は、ホーム位
置レジスタHLRとビジター位置レジスタVLRとによって、基地送受信局BT
S1〜BTS3からサービスが提供されるセル・エリア内のワイヤレス通信装置
MS1〜MS4の所在位置に関する情報の維持を行う。これらのレジスタHLR
およびVLRには、例えば、ワイヤレス通信装置の電話番号と国際移動加入者識
別子(IMSI)とが含まれる。ホーム位置レジスタHLRには、移動体サービス
交換センターMSC1内に登録されるワイヤレス通信装置と、このワイヤレス通
信装置の所在位置とに関する情報が含まれる。ビジター位置レジスタVLRには
、移動体サービス交換センターMSC1内に一時的に登録されるワイヤレス通信
装置に関する情報が含まれる。移動体通信網内でデータ伝送を維持するために、
様々な移動体サービス交換センターによってこの情報の交換が行われる。
【0022】 さらに、ワイヤレス通信装置MS1−MS4は国際移動局装置識別子(IME
I)などの装置識別子を備える。この識別子はワイヤレス通信装置のユーザによ
って変更できないようにワイヤレス通信装置内に格納される。IMEIには、型
式承認コード(TAC)、最終アセンブリ・コード(FAC)、シリアル番号および
ソフトウェア・バージョン番号(SVR)などの装置に関する情報が含まれる。図
2は、欧州通信規格協会規格GSM02.16「デジタルセルラー電気通信シス
テム;国際移動局装置識別子(IMEI)」(1996年11月)で設定されたよう
な、従来技術の国際移動局装置識別子IMEIの一例を示す。移動体通信網は、
例えば、不正な装置や、盗まれた装置などからの通信網へのアクセスを防止する
ためにいつでもIMEIのチェックを行うことができる。
【0023】 移動体サービス交換センターMSC1は、IMEIのチェックを実行してその
ワイヤレス通信装置MS1の使用が許可されているかどうかを調べることができ
る。欧州通信規格協会の標準規格GSM02.16、第4項「装置識別子レジス
タの使用」と第5項「処理手順」(1996年11月)に、GSMにおけるIME
Iのチェックに関する情報が記載されている。移動体通信網PLMNには、装置
識別子レジスタ(図示せず)が好適に設けられており、このレジスタは、使用を許
可された装置識別子を示す数字列から成るホワイト・リストと、使用を禁じるべ
き装置識別子を示す数字列から成るブラック・リストと、おそらく、禁じる必要
はないが移動体通信網PLMNによって追跡されるグレイ・リストとを備える。
好適には、IMEIのチェック中、移動体サービス交換センターMSC1によっ
て、型式承認コードと、最終アセンブリ・コードと、IMEIのシリアル番号と
が、ホワイト・リスト、ブラック・リスト、および、グレイ・リスト内の装置識
別子を示す数字列と比較されて、ワイヤレス通信装置MS1の認証要求の承認、
非承認が行われる。
【0024】 図1を参照すると、セルラー通信網に基づく公衆陸線移動体通信網PLMN、
および、ワイヤレス通信装置MS1〜MS4等の通信網の通信装置が、GSMシ
ステムと互換性を有する場合、通信網は、基地局コントローラBSC2等の基地
局コントローラと通信する少なくとも1つのサービングGPRSサポート・ノー
ドSGSN、および、基地局コントローラと通信するゲートウェイGPRSサポ
ート・ノードGGSNを備えてもよい。ゲートウェイGPRSサポート・ノード
GGSNとは、汎用パケット・データ通信網の通信相手であるサポート・ノード
である。このPDN通信網内の通信装置S2等の通信装置は、通信端末TE2と
、サーバSERVER2として使用されるコンピュータ等のデータ・プロセッサ
とを備える。ゲートウェイGPRSサポート・ノードGGSNにはプロトコル・
データ・ユニット(PDU)のアドレス指定を行うための情報が含まれる。この情
報は、PDN通信網から、ワイヤレス通信装置MS4等の通信装置の通信相手で
あるサービングGPRSサポート・ノードSGSNへ入力される。これらのデー
タ・パケットは、インターネット・プロトコル(IP)、X.25あるいはCLN
P等のデータ伝送接続のプロトコル設定に準拠し、また、これらのデータ・パケ
ットには目的とする通信装置のアドレスも含まれる。サービングGPRSサポー
ト・ノードSGSNと、ゲートウェイGPRSサポート・ノードGGSNとは、
陸線通信網PDNの接続についてのいくつかのプロトコル設定をサポートするこ
とができ、これらのノードは通常ネットワーク・プロバイダによって選択される
。ゲートウェイGPRSサポート・ノードGGSNとサービングGPRSサポー
ト・ノードSGSNとを同じ装置内に一緒に配置することが可能である。無線通
信装置のIMSI識別子、および、通信網内でPDUデータ・パケットのアドレ
スを指定するためのアドレス等の、ゲートウェイGPRSサポート・ノードGG
SNの中に登録されているワイヤレス通信装置に関する情報を含むレジスタGR
がSGSNなどの中に存在する。図1によれば、通常、サービングGPRSサポ
ート・ノードSGSNは、移動体サービス交換センターMSC1等の移動体サー
ビス交換センターとの通信も行う。これはデータ交換ができるようにするためで
ある。移動体サービス交換センターMSC1はその中に登録されているワイヤレ
ス通信装置に関する情報などをサービングGPRSサポート・ノードSGSNへ
伝送する。
【0025】 現行の無線接続用周波数帯域のなかでは、移動体通信網は割り振られた周波数
帯域だけしか利用できない。さらに、図1に図示のように、この周波数帯域の一
部は、無線通信RC1によって、基地送受信局BTS1とワイヤレス通信装置M
S1と間の通信用として意図される無線チャネルによって使用される。通常、い
くつかの無線通信装置MS1およびMS3と基地送受信局BTS1との間の通信
用として、基地送受信局BTS1の使用のために利用可能ないくつかの無線チャ
ネルが存在する。例えば、デジタルGSMシステムでは、200kHzのチャネ
ル間周波数差を持つ利用可能な124個の無線チャネルが存在する。
【0026】 物理無線チャネルは、時間領域内でさらに論理無線チャネルに分割され、それ
によって、各論理無線チャネルに対して、チャネル自身の時間間隔が時間領域内
に割り振られる。この構成によって、図1の無線通信装置MS1とMS3と基地
送受信局BTS1等のいくつかの無線通信装置との間でのデータ伝送時に同じ物
理無線チャネルの利用が可能となる。D−AMPS、GSMおよびJDC/PD
C等の従来技術のデジタル時分割多元接続(TDMA)システムでは、上述のシス
テムが、時間領域内の物理無線チャネルを論理無線チャネルに分割するために利
用される。例えば、デジタルGSMシステムでは、物理無線チャネルは8つの論
理無線チャネルに分割される。通常、これらの論理無線チャネルは、音声および
データなどの伝送用として使用されるトラフィック・チャネル(TCH)と、通信
網機能に関連するメッセージの伝送用、ならびに、通信網および無線チャネルを
維持するためのメッセージの伝送用、として使用される制御チャネルと、にさら
に分割される。例示の制御チャネルは放送制御チャネル(BCCH)と共通制御チ
ャネル(CCCH)である。
【0027】 その他の通信システムには、現在のIS−95と将来の広帯域符号分割多元接
続(WCDMA)システム等のデジタル符号分割多元接続CDMAシステムが含ま
れる。これらのシステムでは、無線チャネルは必ずしも周波数によって分離され
たであるとは限らず、いわゆる疑似ランダムコードなどによって分離される場合
もある。当業者であれば、本テキストに記載される本発明の利用はワイヤレス通
信網のいずれかの特定の形式に限定されるものではないことが理解できる。
【0028】 図3は、図1のシステム内での使用に利用可能なワイヤレス通信装置MSを図
示する簡略化したブロック図である。主として、このブロック図は本発明の開示
にとって重要なブロックを図示するものである。図1に示すワイヤレス通信装置
MS1等の送り手側のワイヤレス通信装置、および、図1に示すコミュニケータ
MS4等の受け手側のワイヤレス通信装置は必ずしも相互に正確に類似している
とはかぎらないことは言うまでもない。図3のブロック図では、制御ユニット5
はマイクロ・コントローラ・ユニット5a(MCU)と特定用途向け集積回路5b
(ASIC)などから構成される。さらに、ワイヤレス通信装置MSは、キーパッ
ド6と、ディスプレイ7と、イヤホン8と、マイク11と、プログラムおよびシ
ステム情報などを格納するための不揮発性リード・オンリー・メモリ(ROM)な
らびにワイヤレス通信装置MSの動作中情報を格納するためのランダム・アクセ
ス・メモリ(RAM)とを備えるメモリ手段9とを含む。またワイヤレス通信装置
MSは、接続を設定しかつワイヤレス通信装置MSから移動体通信網へ情報を伝
送するために必要な手段と、移動体通信網から情報を受信する手段と、を有する
無線部12とを備える。また図3は、SIMカード14と、SIMカードをワイ
ヤレス通信装置MSと接続する手段15とを示す。ワイヤレス通信装置MS(通
常移動電話もしくはPCMCIA無線カード)は、いわゆるワイヤレスモデムと
してPC装置もしくはPDA装置等のデータ・プロセッサ17と接続して使用す
ることができる。したがって、ワイヤレス通信装置MSは、ワイヤレス通信装置
MSを備えたデータ・プロセッサ17を接続する手段16も備える。データ・プ
ロセッサ17を使用して、図1のワイヤレス通信装置MS2、あるいは、モデム
TE1とコンピュータ・サーバ1とによって形成される通信装置S1等のワイヤ
レス通信装置MSと移動体通信網とによって、別の通信装置とのデータ伝送接続
設定が行われる。
【0029】 図1を参照すると、例えば、GSMシステムで動作するワイヤレス通信装置M
S1〜MS4は、ワイヤレス通信装置の移動通信加入者に関する加入者専用識別
子データを格納するためのメモリを含む少なくとも1つのSIMモジュール(加
入者識別モジュール)を備える必要がある。この識別子データには移動通信加入
者のIMSI識別子と電話番号とが含まれる。また、移動体通信網のショート・
メッセージ・サービス(SMS)によって伝送されたメッセージは、SIMモジュ
ールのメモリ内に格納することができる。さらに、ワイヤレス通信装置に関する
情報を保持するためのビジター位置レジスタ(VLR)のアドレスをSIMモジュ
ール内に一時的に格納することができる。加入者専用識別子データによって、他
のワイヤレス通信装置や公衆陸線電話網からのメッセージと呼とは正しいワイヤ
レス通信装置へのアドレス処理を行うことが可能となる。ワイヤレス通信装置の
動作は当業者にとっては従来技術であり、従って、さらに詳細なその開示はこの
文脈では不要である。
【0030】 本発明の方法は、現在利用可能なワイヤレス通信装置で動作するソフトウェア
で実現が可能である。したがって、本発明を適用するために必ずしもワイヤレス
通信装置のハードウェアの変更を行う必要はない。ワイヤレス通信装置のプロパ
ティについて記述するパラメータ値はワイヤレス通信装置MSのメモリ手段9の
中に格納することができ、そのメモリ手段から、必要な場合に、ワイヤレス通信
装置で動作するソフトウェアによってこれらのワイヤレス通信装置のプロパティ
が読み出され、通信網へ伝送される。ワイヤレス通信装置の、ROMまたはRA
Mメモリなどの不揮発性メモリ内にこれらのパラメータの値を入れ、ワイヤレス
通信装置のスイッチが切れたとき情報が失われないようにし、好適には、装置の
ユーザがそれらの値の変更もしくは消去ができないようにすることが望ましい。
しかし、将来の通信システムでは、IMEI(またはこれと均等な識別子)の少な
くとも一部の修正が可能となるかもしれない。この修正可能な部分には、ワイヤ
レス通信装置と接続された周辺機器に関する情報などが含まれてもよい。ユーザ
が装置のソフトウェアなどの更新を望む場合、ワイヤレス通信装置のメーカーや
サービス・マンなどがこの修正を行うことができる。例えば、ユーザが周辺機器
と装置との接続を望む場合、営業マンもしくはユーザによってIMEIの修正が
許されてもよい。本方法の適用によって、移動体サービス交換センターの動作ソ
フトウェアの変更等の、通信網での変更が必要となる場合もある。
【0031】 以下、GSMおよびGSM GPRS規格に準拠する移動体通信網内での本発
明の方法の適用について詳細に説明する。しかし当業者であれば、請求項の範囲
内でセルラー通信網に基づく他の移動体通信網の中で、特に、UMTSユニバー
サル移動電話システム等の将来の通信網の中でも本方法が適用可能であることを
理解するであろう。
【0032】 上述のマルチメディア・サービスの利用に影響を与える、移動電話、コミュニ
ケータまたはマルチメディア通信装置等の受信用ワイヤレス通信装置のプロパテ
ィには例えば以下の情報が含まれる。 − サポートされている移動体通信網(様々なGSM通信網、UMTS等) − サポートされている移動体通信網・バージョン(UMTS/GPRSフェー
ズなど) − サポートされているベアラー・サービス − サポートされているデータ転送プロトコル − 外部アプリケーション実行環境(MExEクラスマーク)用の可能なサポート − SIMアプリケーション・ツールキット・クラス − 表示属性(解像度、カラー/bw、カラー/諧調の数など) − 通信装置によってサポートされている画像符号化方法およびそれらの方法の
パラメータ − 通信装置によってサポートされている音声符号化方法(コーデック)およびそ
れらの方法のパラメータ − サービス専用データ伝送レート − サービス専用データ伝送モード(SMS、HSCSD、GPRSなど) − データ伝送モードの最大データ伝送レート − 画像ファイルの最大許容サイズ − ワイヤレス通信装置のキーパッドのプロパティ − ワイヤレス通信装置の制御装置(マウス、ポインタ・ボール、ジョイ・ステ
ィックなど)のプロパティ − ワイヤレス通信装置の周辺機器 − ワイヤレス通信装置によってサポートされているインターネット表示モード
(JavaTM、HTMLバージョンなど)
【0033】 さらに、受信用ワイヤレス通信装置のプロパティは、以下の情報などに関する
利用者の選好を含むものであってもよい。 − 好ましい視聴覚コーデック − (例えばキリル文字フォントやウェスタン/ラテンフォントなどの)好ましい
文字セット − (第1外国語および第2外国語などの)言語の好み − 好ましい入力装置
【0034】 ワイヤレス通信装置MS1にスイッチが入ると、ワイヤレス通信装置MS1は
好適に、GSMセルラー通信網などの移動体通信網PLMNとコンタクトを行お
うと試みる。自動的方法、あるは、手動による方法のいずれかによってコンタク
トの対象とする特定の移動体通信網PLMNの選択を行うことができる。ワイヤ
レス通信装置MS1は、選ばれた移動体通信網PLMNの好適なセルを探し、利
用可能なサービスを提供するためにそのセルを選択し、次いで、その制御チャネ
ル(GSMセルラー通信網内のBCCHおよびCCCHなど)との同調を行う。こ
の選択処理は「セルとキャンプ・オンする(camping on the cell)」として知ら
れている。次いで、ワイヤレス通信装置MS1は、必要な場合、ロケーション更
新(LU)あるいはIMSI装着処理によって、選択されたセルのロケーション・
エリア(LA)にその存在を登録する。ワイヤレス通信装置MS1は、セルのカバ
ー・エリアを失った場合、選択された移動体通信網PLMNの最も好適な代替セ
ルにハンドオーバーを行い、そのセルの使用を開始する。その新しいセルが異な
るロケーション・エリア内に在る場合、ロケーション更新要求が実行される。ワ
イヤレス通信装置MS1が移動体通信網PLMNのカバー・エリアを失った場合
、新しい移動体通信網が自動的に選択されるか、手動選択が可能となるように、
どの移動体通信網が利用可能であるかの指示がユーザへ与えられるかのいずれか
が行われる。
【0035】 ワイヤレス通信装置MS1が移動体通信網PLMNに登録されている場合、当
該セルの基地送受信局BTS1、BTS2、BTS3を介して移動体通信網PL
MNからシステム情報を受信することができる。呼の開始を望む場合、ワイヤレ
ス通信装置MS1は、それがキャンプ・オンされているセルの制御チャネルで通
信網に最初にアクセスすることにより呼の開始を行うことができる。ワイヤレス
通信装置MS1宛ての呼を受信した場合、移動体通信網PLMNは(ほとんどの
場合)ワイヤレス通信装置MS1がキャンプしているセルのロケーション・エリ
アを認知する。次いで、移動体通信網PLMNは、ロケーション・エリア内のす
べてのセルの制御チャネルでワイヤレス通信装置MS1用の「ページング」メッ
セージを伝送することができる。次いで、ワイヤレス通信装置MS1は、そのロ
ケーション・エリア内のセルの制御チャネルに同調されるので、ページング・メ
ッセージを受信し、ワイヤレス通信装置MS1はその制御チャネルで応答が可能
となる。
【0036】 登録手続き中、ワイヤレス通信装置および移動体通信網とは、ワイヤレス通信
装置の識別子情報や暗号化モードに関する情報等の情報を交換するためにシグナ
リングを行う。本発明では、ワイヤレス通信装置のプロパティに関する情報を交
換するための方法であって、従来技術によるシステムに比べてより新しい、包括
的な方法が提供される。図4は、本発明の好適な実施例による、登録手続き中に
交換される例示のメッセージのダイアグラムを示す図である。移動体通信網PL
MNはワイヤレス通信装置MS1に対して認証要求メッセージ301を伝送する
。この認証要求メッセージ301には認証応答パラメータの計算に必要なパラメ
ータなどが含まれている。またこのメッセージには暗号鍵に対して割り振られる
暗号鍵用シーケンス番号が含まれる。ワイヤレス通信装置MS1は受信情報を処
理し、ワイヤレス通信装置MS1の通信相手である基地送受信局BTS1へ認証
応答メッセージ302を伝送することにより、認証要求メッセージに対して応答
する。認証応答メッセージの中に含まれる情報は、移動体通信網PLMNの移動
体サービス交換センターMSC1へ転送され、そこでこの情報が処理される。
【0037】 ワイヤレス通信装置MS1が認証された後、移動体通信網PLMNは暗号化モ
ード・コマンド303をワイヤレス通信装置MS1へ伝送する。暗号化モード・
コマンドは、特に、情報の暗号化(暗号方式)が移動体通信網PLMNで利用可能
な場合、ワイヤレス通信装置MS1に情報を与えるために使用される。暗号化が
利用可能な場合、ワイヤレス通信装置MS1は暗号化用のセキュリティ・パラメ
ータを設定し、暗号化フォーマットで情報の伝送を開始する。次いで、ワイヤレ
ス通信装置MS1は、移動体通信網PLMNへ暗号化モード完了メッセージ30
4を伝送する。
【0038】 ワイヤレス通信装置MS1から暗号化モード完了メッセージを受信した後、移
動体通信網PLMNはある特定の処理手順を実行する。移動体通信網PLMNに
よるこの特定の処理手順を利用して、国際移動通信加入者識別子および国際移動
局装置識別子などのある特定の識別子パラメータの要求が行われる。移動体通信
網PLMNはワイヤレス通信装置MS1へ識別子要求メッセージ305を伝送す
る。識別子要求メッセージ305によって、識別子種別情報要素の中の要求され
た識別子パラメータ(IMSIおよびIMEIなど)が指定される。識別子要求メ
ッセージの受信時に、ワイヤレス通信装置MS1は識別子応答メッセージ306
を返送する。使用されるメッセージの正確な形式はシステムの種類に応じて変動
することがある。
【0039】 識別子応答メッセージ306には、移動体通信網PLMNによって要求される
ような識別子パラメータが含まれる。本発明の好適な実施例では、従来技術に従
って提供される情報に加えて、識別子応答メッセージ306の中にワイヤレス通
信装置MS1のプロパティに関する情報も含まれる。本実施例では、この情報は
ME−フレーム401(移動機器)の中に含まれる。本発明の好適な実施例では、
ME−フレーム401によって従来技術のIMEIのすべての情報が提供される
が、追加データ・フィールドとして能力情報インジケータ(CII)フィールド4
06も含まれる。図5は、型式承認コード(TAC)フィールド402、最終アセ
ンブリ・コード(FAC)フィールド403、シリアル番号(SNR)フィールド4
04、ソフトウェア・バージョン番号(SVR)フィールド405、CIIフィー
ルド406を含むME−フレーム401の好適な例を示す。SVRフィールド4
05にはワイヤレス通信装置MS1のソフトウェア・バージョンに関する情報が
含まれる。このソフトウェア・バージョン情報は、ワイヤレス通信装置MS1の
プロパティを評価するためにある程度まで使用が可能である。しかし、例えば、
ディスプレイの解像度、キーパッドのプロパティ、制御装置のプロパティ、最大
データ伝送レートなどの、ソフトウェアに必ずしも依存するとはかぎらない多く
のプロパティが存在する。CIIフィールドは、ソフトウェアに関する追加情報
、および、通信装置と共に標準として取り付けられた周辺機器に関する情報を含
むことができる。したがって、ME−フレーム401のCIIフィールド406
にこの追加情報が有利に含まれるように意図される。
【0040】 IMEIはワイヤレス通信装置MS1に格納される。したがって、CIIフィ
ールド406の中に含まれるプロパティ情報はワイヤレス通信装置MS1の中に
挿入されたSIMモジュールによって影響を受けることはない。好適には(また
現行の規格で指定されているように)、ユーザがIMEIの修正を行うことはで
きない。
【0041】 CIIフィールド406にはワイヤレス通信装置MS1のプロパティに関する
情報が含まれ、プロパティの各々についてサブフィールドを有する場合もある。
本例では、上述のような、17の異なるプロパティと、4つのタイプの選好情報
が存在する。しかし、実際の利用に際してはこれらのプロパティの数の変更が可
能であること、および、CIIフィールド406の中に他のプロパティを含むこ
とができることは明らかである。CIIのフィールド長は固定長あるいは可変長
のいずれかにすることが可能である。後者の場合、フィールドの終端あるいはフ
ィールド長情報はCIIフィールド406またはフレーム401の中に含まれ、
この情報は公知である。CIIフィールド406内のプロパティ情報を表現する
多くの可能な方法が存在する。例えば、サポートされている移動体通信網に関す
る情報は、すべてのビットがある一定タイプの移動体通信網(GSM、UMTS
、DAMPSなど)用として予約される2進シ−ケンスであってもよい。ビット
の論理的状態1は当該プロパティがサポートされていることを、ビットの論理状
態0は当該プロパティがサポートされていないことをそれぞれ好適に表現する。
プロパティのいくつかは、ASCII文字列として表現することができる。例え
ば、ワイヤレス通信装置MS1が、256色を持つ解像度が480×640のカ
ラー・ディスプレイを備える場合、表示属性に関する情報は文字列「480×6
40、C、256」として表現することができる。この場合、別の代替方法とし
て、ビット部分がディスプレイ・サイズに関する情報用として予約され、別の部
分がカラー/bw情報用として予約され、別の部分がカラー/グレイレベルなど
を表す数に関する情報用として予約される2進シ−ケンスを設定する方法がある
【0042】 移動体通信網PLMNで、識別子応答メッセージ306がチェックされ、プロ
パティ情報は、移動体通信網PLMNの中に、好適には、ワイヤレス通信装置M
S1にサービスを提供している移動体サービス交換センターMSC1の中に格納
される(図4のブロック307)。
【0043】 この段階で、移動体通信網PLMNはワイヤレス通信装置MS1のプロパティ
を認知する。ワイヤレス通信装置MS1への着信呼が生じると、移動体通信網P
LMNは、ワイヤレス通信装置MS1がその呼を受信し処理できるかどうかのチ
ェックを行うことができる。例えば、この呼は別のワイヤレス通信装置MS2か
ら着信したテレビ電話であるかもしれない。この状況は図4の矢印308として
示されている。PSTN通信網の電話や別のワイヤレス通信装置MS2などから
ワイヤレス通信装置MS1への着信呼(移動局着信呼)が生じた場合、電話網の通
信事業者は、移動体サービス交換センターへ受信者のワイヤレス通信装置MS1
の番号などを伝送する。移動体サービス交換センターはホーム位置レジスタHL
Rとビジター位置レジスタVLRから当該移動通信加入者の権利を検索する。こ
の後、移動体通信網PLMNは、この呼の設定が可能かどうかを知るためにワイ
ヤレス通信装置MS1のプロパティ情報をチェックする。上述のテレビ電話の状
況では、移動体通信網PLMNは、受信者のワイヤレス通信装置MS1がビデオ
情報を受信し、表示する手段を備えているかどうかの決定を行う。受信者のワイ
ヤレス通信装置MS1がこのような手段を備える場合、テレビ電話の設定を行う
ことができ、そうでない場合には呼は設定されず、発呼者はそれについて有利に
通知される。呼設定が可能な場合、移動体通信網PLMNおよびワイヤレス通信
装置MS1は、呼設定に必要な制御データおよび識別子データを伝送する。
【0044】 受信者のワイヤレス通信装置MS1と発呼者のワイヤレス通信装置MS2とは
必ずしも同じ種類のビデオ・プロパティを持っているとはかぎらない。例えば、
解像度および/またはカラー/諧調の数はワイヤレス通信装置MS1、MS2で
異なる場合もある。このような場合、移動体通信網PLMNおよび/または発呼
者のワイヤレス通信装置MS2は、伝送されたビデオ情報を受信用ワイヤレス通
信装置MS1、MS2に適したフォーマットに変換する手段を備えることができ
る。呼設定中、移動体通信網PLMNによって、ビデオ信号の変換が必要である
かどうか、および、変換された信号の品質が十分に良好なものとなるかどうかが
好適にチェックされる。変換によってビデオ信号の品質があまりに低下した場合
、呼が全く設定されなくなることが望ましい。
【0045】 有利には、移動体通信網PLMNがプロパティ情報を利用して、呼のタイプに
応じて、および、伝送対象情報に応じて、通信接続を最適化できることが望まし
い。例えば、移動体通信網PLMNは、ワイヤレス通信装置MS1のサポートさ
れたデータ転送レートに応じて、データ・コール用として適切な通信パラメータ
の選択を行うことができる。プロパティ情報を利用して、各々の呼について1つ
の適切なベアラー・サービスまたは複数のサービスを選択することができる。こ
れらの最適化および選択処理は、呼設定段階中、従来技術によるシステムと比較
して著しく少ないシグナリングしか必要としない。その理由として、必要な情報
が移動体通信網PLMN内で予め利用可能であるということが挙げられる。
【0046】 ハンドオーバーを含めて、ワイヤレス通信装置MS1が移動体通信網PLMN
と通信している間いつでも、移動体通信網PLMNはワイヤレス通信装置MS1
からプロパティ情報を要求することができる。ハンドオーバーの目的は、1つの
基地局システムBSSエリアから別のエリアへワイヤレス通信装置MS1が移動
するとき、ワイヤレス通信装置MS1との接続の維持を保証することである。同
じ移動交換センターMSC1と接続された基地局BTS1、BTS2、BTS3
間でのハンドオーバー(MSC内ハンドオーバー)、あるいは、異なる移動交換セ
ンターと接続された基地局間でのハンドオーバー(MSC間ハンドオーバー)を行
うことができる。
【0047】 例えば、呼のもう一方の通信相手がサービス・プロバイダの通信装置S1、S
2である状況では、ワイヤレス通信装置MS1のプロパティ情報が通信装置S1
、S2へ有利に伝送される。上記とは別に、通信装置S1、S2は、ワイヤレス
通信装置MS1のプロパティ情報を取得するために移動体通信網PLMNとコン
タクトすることができる。この時、プロパティ情報を用いて、呼の際中データ伝
送の最適化を行うことができる。ワイヤレス通信装置MS1のプロパティについ
て記述するパラメータから成るメッセージが、移動体サービス交換センターによ
って、通信装置S1、S2へ伝送される。通信装置S1、S2も、このデータの
受信に対する確認応答を行う。この目的のために、移動体サービス交換センター
と通信装置との間でのIPやX.25等のプロトコル選択が行われる。パラメー
タと確認応答との伝送に用いるメッセージは、ワイヤレス通信装置と移動体サー
ビス交換センターとの間でメッセージが伝送されたか、あるいは、移動体サービ
ス交換センターと通信装置との間でメッセージが伝送されたかに応じて、メッセ
ージの受信時にそれらの内容に変化が生じる場合があることは言うまでもない。
この受信データに基づいて、通信装置S1、S2のサーバは、ワイヤレス通信装
置MS1のプロパティに対応するように伝送対象データの最適化を行う。その後
最適化データの伝送開始が可能となる。本発明によれば、IMEIで詳述されて
いるプロパティ(データ伝送モードの選好)に基づいて無線リンクのプロパティの
最適化を実行することができる。通信装置S1、S2は、移動体通信網PLMN
の移動体サービス交換センターと有利に直接接続される。好適には、ワイヤレス
通信装置MS1と移動体サービス交換センターとの間の無線接続を用いてデータ
伝送が行われることが望ましい。しかし、本方法は、D−AMPSおよびJDC
/PDCセルラー通信網等の他の移動体通信網内でも容易に実現が可能である。
【0048】 移動通信装置MS1から出力されたパラメータ・データを利用することにより
、端末装置を使用するための任意の到来情報の最適化および/または通信網と移
動通信装置MS1との間の情報伝送の最適化を行うことが可能となる。
【0049】 サーバからのデータ伝送を最適化するために、例えば、高解像度画像ファイル
は、特定のワイヤレス通信装置MS1のディスプレイに表示が可能な低解像度へ
解像度を下げることができる。従って、画像ファイルの伝送時に、GIF、JP
EGまたはTIFFなどの画像のオリジナルのコーディングを別のタイプのコー
ディングへ変換することも可能であり、これによって、データ伝送接続ができる
だけ効率的に利用されることになる。次いで、目的とする通信装置MS1の表示
装置によって画像ファイルのコンテンツの再現を行うことができる。あるいは、
アプリケーション・ソフトウェアを備えた通信装置によって、コーディングの解
釈を行うことが可能となる。画像内の情報の解釈を妨げることなく、あるいは、
画質を著しく落とすことなく画像の解像度を下げることはしばしば可能である。
符号化の選択により伝送対象画像ファイルに影響を与え、それによって、さらに
小さくなったファイルのより高速な伝送が可能となる。別の例では、サーバ内に
格納されているビデオ画像の伝送速度およびビデオ画像の解像度は、ワイヤレス
通信装置の再生容量またはデータ伝送接続(例えば無線接続)容量などにより良く
対応するように適合化を行うことが可能である。この適合化は、伝送対象のビデ
オ画像の再符号化および前処理によって行うことが可能である。この適合化は、
ビデオ会議等のリアルタイムビデオ画像の伝送と関連して行うことも可能である
。したがって、伝送対象のビデオ画像は、HSCSDサービスや、GSM GP
RSネットワークなどの通信時に使用される無線伝送チャネルに適合するように
再符号化される。さらなる例では、サーバは、キーパッドのプロパティ、ならび
に、マウス、ジョイ・スティックまたはポインタ・ボールなどの制御装置のプロ
パティ等の、受信用通信装置の入力手段のプロパティもしくは装置内でのそれら
のプロパティの生じ得る不足を考慮することができる。このようにして、ワイヤ
レス通信装置MS1のユーザによって完成されなければならない形式、すなわち
ワイヤレス通信装置MS1のユーザからの入力を必要とする伝送対象の形式(イ
ンターネット・ページもしくはスプレッドシート(計算用ソフトウェア)のページ
等)を好適な形式で装置へ伝送することができる。また、例えば、ある特定のH
TMLバージョンのようなある一定のプレゼンテーション・プロトコルしか装置
によってサポートされていない場合には受信装置のプロパティを考慮することが
できる。JavaTMスクリプト等のロード可能なプログラム・コードが使用され
ている場合、装置のプロパティを考慮することが特に重要である。
【0050】 GSM GPRSネットワーク等の移動体通信網の中にワイヤレス通信装置を
登録する根本目的は、IMSI識別子やIMEI識別子等の識別子データによっ
て移動体通信網PLMN内でのワイヤレス通信装置の所在位置を決定することで
ある。これは、PDN通信網から、ワイヤレス通信装置にサービスを提供してい
るGPRSサービングGPRSサポート・ノードSGSNサービングへPDUデ
ータ・パケットのアドレス指定を行うために、ワイヤレス通信装置に対してアド
レス指定されるデータ・パケットの正しいルート選定を行うために必要である。
登録に関連して、上述のようなワイヤレス通信装置MS1の権利およびプロパテ
ィについて通信網に情報を与えることができる。
【0051】 移動体サービス交換センターMSC1、MSC2は、ワイヤレス通信装置のI
MSI識別子等の、このセンターに登録されているワイヤレス通信装置に関する
情報を保持している。本発明の方法の別の有利な実施例によれば、移動体サービ
ス交換センターMSC1は、ワイヤレス通信装置が移動体サービス交換センター
などに登録され、次いで、プロパティ情報が移動体サービス交換センターMSC
1(ホーム位置レジスタHLRもしくはビジター位置レジスタVLRの中など)に
格納されたとき、ワイヤレス通信装置MS1のプロパティについて記述する情報
を要求する。移動局発信呼と接続して、移動体サービス交換センターはそのレジ
スタからこのデータを検索し、マルチメディア・サービスを提供するサーバS1
、S2へこのデータを伝送する。したがって、ワイヤレス通信装置は、各呼と接
続している移動体サービス交換センターへワイヤレス通信装置のプロパティ情報
を伝送する必要がない。必要な場合に、移動体サービス交換センターはワイヤレ
ス通信装置にそのプロパティ情報を求める。
【0052】 本発明の別の有利な実施例によれば、移動局着信呼の際に、移動体サービス交
換センターMSC1、MSC2からサーバS1、S2へ上述のプロパティ情報を
伝送することができる。したがって、マルチメディア・サービスを提供するサー
バは、移動通信加入者によって以前に注文されていたサービスなどに関連する、
ワイヤレス通信装置とのデータ伝送接続設定を行うために、移動体サービス交換
センターMSC1、MSC2とコンタクトを行う。当該移動体サービス交換セン
ターMSC1、MSC2では、ワイヤレス通信装置のプロパティ情報が格納され
、このプロパティ情報はサーバS1、S2へ伝送される。
【0053】 本発明の上述の有利な実施例は、ワイヤレス通信装置と移動体サービス交換セ
ンターとの間のデータ伝送が簡略化されるという利点を有する。サービングGP
RSサポート・ノードが移動体サービス交換センターと通信しているとき、この
センターからプロパティ情報の検索を行うことができる。移動体サービス交換セ
ンターに加えて、サービングGPRSサポート・ノードのGPRSレジスタ内に
プロパティ情報を格納することができる。
【0054】 図1を参照して上述した例によれば、使用される伝送用通信装置は、通信端末
TE4とデータ・プロセッサGS1とを備える通信装置S4である。この通信装
置S4はゲートウェイ・サーバS4としても使用することができ、その場合、図
1によれば、例えば通信装置S2はこの通信装置S4を介して通信網PDNと通
信を行う。当然のことであるが、通信装置S2は、このゲートウェイ・サーバS
4だけを介してPDN通信網との通信が可能であり、このサーバはマルチメディ
ア情報のルート選定を行って、PDN通信網等の通信網の中へ入り、さらに加入
者へのルート選定を行う。したがって、サーバ4は通信網内でフィルタ用プロキ
シとして使用することができ、それによって、加入者データに基づいてフィルタ
用プロキシは、選択されたタイプの内容の材料を含む情報がフィルタして取り除
かれるように、あるいは、通信網内でのその伝送が完全に阻止されるように、通
信装置S2から伝送されるマルチメディア情報のフィルタを行う。さらに、例え
ば、この例に従う動作がPSTN通信網と通信する通信装置についても可能であ
ることは一般当業者には明らかなはずである。
【0055】 本発明が上述の例にのみ限定されるものではなく、以下の請求項の範囲内で変
更できることは当業者には明らかである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 セルラー通信網に基づく一般的な移動体通信網を示す概略図である。
【図2】 従来技術による国際移動局装置識別子について説明する図である。
【図3】 図1に図示の移動体通信網で使用可能なワイヤレス通信装置のブロック図であ
る。
【図4】 本発明の方法の好適な実施例を用いて、通信網への登録中通信装置のプロパテ
ィについて記述するパラメータ・データの伝送を例示する図である。
【図5】 ワイヤレス通信装置のプロパティを記述するパラメータ・データを伝送するた
めに用いられる情報フレームの有利な実施例を示す図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,SD,SL,SZ,TZ,UG,ZW ),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU, TJ,TM),AE,AG,AL,AM,AT,AU, AZ,BA,BB,BG,BR,BY,CA,CH,C N,CR,CU,CZ,DE,DK,DM,DZ,EE ,ES,FI,GB,GD,GE,GH,GM,HR, HU,ID,IL,IN,IS,JP,KE,KG,K P,KR,KZ,LC,LK,LR,LS,LT,LU ,LV,MA,MD,MG,MK,MN,MW,MX, NO,NZ,PL,PT,RO,RU,SD,SE,S G,SI,SK,SL,TJ,TM,TR,TT,TZ ,UA,UG,US,UZ,VN,YU,ZA,ZW

Claims (57)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ワイヤレス通信装置(MS1〜MS4)の少なくとも1つのプ
    ロパティを格納し、移動体通信網(PLMN)へ前記プロパティを通知する方法に
    おいて、前記ワイヤレス通信装置(MS1〜MS4)の前記少なくとも1つのプロ
    パティを表すパラメータ・データが、前記ワイヤレス通信装置(MS1〜MS4)
    内に格納され、前記ワイヤレス通信装置(MS1〜MS4)から前記移動体通信網
    (PLMN)へ伝送されることを特徴とする方法。
  2. 【請求項2】 前記ワイヤレス通信装置(MS1〜MS4)の前記移動体通信
    網(PLMN)への登録に関連して、前記パラメータ・データが前記ワイヤレス通
    信装置(MS1〜MS4)から前記通信網へ伝送されることを特徴とする請求項1
    に記載の方法。
  3. 【請求項3】 前記パラメータ・データが、前記ワイヤレス通信装置(MS
    1〜MS4)との呼設定に先行して、前記ワイヤレス通信装置(MS1〜MS4)
    から前記通信網へ伝送されることを特徴とする請求項1または2に記載の方法。
  4. 【請求項4】 前記パラメータ・データが、前記ワイヤレス通信装置(MS
    1〜MS4)との呼設定中、呼のタイプに適しているかどうかを決定するために
    チェックされ、前記パラメータ・データが前記呼のタイプに適していない場合、
    呼が確立されないように成すことを特徴とする請求項3に記載の方法。
  5. 【請求項5】 前記パラメータ・データが、ハンドオーバーと関連して、前
    記ワイヤレス通信装置(MS1〜MS4)から前記通信網へ伝送されることを特徴
    とする請求項1、2、3または4のいずれか一項に記載の方法。
  6. 【請求項6】 前記パラメータ・データが、前記移動体通信網(PLMN)の
    移動体サービス交換センター(MSC1)またはサービングGPRSサポート・ノ
    ード(SGSN)へ伝送されることを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記
    載の方法。
  7. 【請求項7】 国際移動局装置識別子(IMEI)が前記ワイヤレス通信装置
    (MS1〜MS4)に対して定義される請求項1〜6のいずれか一項に記載の方法
    において、前記パラメータ・データが前記国際移動局装置識別子(IMEI)の中
    に格納されることを特徴とする方法。
  8. 【請求項8】 前記国際移動局装置識別子(IMEI)が、前記パラメータ・
    データを格納するための少なくとも1つのフィールドを備え、さらに、前記フィ
    ールドの長さが固定長であることを特徴とする請求項7に記載の方法。
  9. 【請求項9】 前記国際移動局装置識別子(IMEI)が、前記パラメータ・
    データを格納するための少なくとも1つのフィールドを備え、さらに、前記フィ
    ールドの長さが可変長であることを特徴とする請求項7に記載の方法。
  10. 【請求項10】 前記国際移動局装置識別子(IMEI)が非修正可能部分と
    修正可能部分とに分割され、さらに、前記パラメータ・データの少なくとも一部
    が前記修正可能部分の中に格納されることを特徴とする請求項7、8または9の
    いずれか一項に記載の方法。
  11. 【請求項11】 前記国際移動局装置識別子(IMEI)が前記無線通信装置
    (MS1〜MS4)の製造と関連して格納されることを特徴とする請求項7〜10
    のいずれか1項に記載の方法。
  12. 【請求項12】 前記国際移動局装置識別子(IMEI)が、前記無線通信装
    置(MS1〜MS4)のプロパティの変更と関連して更新されることを特徴とする
    請求項7〜11のいずれか一項に記載の方法。
  13. 【請求項13】 前記無線通信装置(MS1〜MS4)から伝送される前記パ
    ラメータ・データが、少なくとも前記移動体通信網(PLMN)の前記移動体サー
    ビス交換センター(MSC1)の中に格納されることを特徴とする請求項1〜12
    のいずれか一項に記載の方法。
  14. 【請求項14】 前記パラメータ・データが前記移動体通信網(PLMN)の
    中に一時的に格納されることを特徴とする請求項1〜13のいずれか一項に記載
    の方法。
  15. 【請求項15】 前記無線通信装置(MS1〜MS4、S3)が移動電話であ
    ることを特徴とする請求項1〜14のいずれか一項に記載の方法。
  16. 【請求項16】 前記無線通信装置(MS1〜MS4)がコミュニケータであ
    ることを特徴とする請求項1〜14のいずれか一項に記載の方法。
  17. 【請求項17】 前記無線通信装置(MS1〜MS4)が無線用カードである
    ことを特徴とする請求項1〜14のいずれか一項に記載の方法。
  18. 【請求項18】 前記パラメータ・データが、前記ワイヤレス通信装置(M
    S1〜MS4)のハードウェア・プロパティに関する情報を含むことを特徴とす
    る請求項1〜17のいずれか一項に記載の方法。
  19. 【請求項19】 前記パラメータ・データが、前記ワイヤレス通信装置(M
    S1〜MS4)のソフトウェア・プロパティに関する情報を含むことを特徴とす
    る請求項1〜18のいずれか一項に記載の方法。
  20. 【請求項20】 前記パラメータ・データが、前記ワイヤレス通信装置(M
    S1〜MS4)のユーザの好みに関する情報を含むことを特徴とする請求項1〜
    19のいずれか一項に記載の方法。
  21. 【請求項21】 前記ワイヤレス通信装置(MS1〜MS4)のユーザによる
    前記パラメータ・データの修正が防止されることを特徴とする請求項1〜20の
    いずれか一項に記載の方法。
  22. 【請求項22】 第1の通信装置(MS1〜MS4)から第2の通信装置(M
    S1〜MS4、S1、S2)へ情報を伝送するために呼を確立するステップをさ
    らに備える請求項1〜21のいずれか一項に記載の方法において、前記第2の通
    信装置がワイヤレス通信装置(MS1〜MS4)であり、さらに、前記パラメータ
    ・データを利用することにより、前記第2の通信装置によって使用されるために
    前記情報が最適化されることを特徴とする方法。
  23. 【請求項23】 前記通信網(PLMN)と別の通信装置(MS1〜MS4、
    S1、S2)との間で通信を行うステップをさらに備える請求項1〜22のいず
    れか一項に記載の方法において、前記パラメータ・データが別の通信装置(MS
    1〜MS4、S1、S2)へ伝送されることを特徴とする方法。
  24. 【請求項24】 前記通信網(PLMN)と別の通信網(PSTN、PDN)と
    の間で通信を行うステップをさらに備える請求項1〜23のいずれか一項に記載
    の方法であって、前記パラメータ・データが別の通信網(PSTN、PDN)へ伝
    送されることを特徴とする方法。
  25. 【請求項25】 情報が第1の通信装置(MS1)から第2の通信装置(MS
    2)へ伝送される請求項1〜24のいずれか一項に記載の方法において、前記第
    2の通信装置がワイヤレス通信装置(MS1〜MS4)であり、さらに、伝送され
    た情報が、前記第1の通信装置(MS1)内で、前記第2のワイヤレス通信装置(
    MS2)に適したフォーマットに変換されることを特徴とする方法。
  26. 【請求項26】 情報が第1の通信装置(MS1)から第2の通信装置(MS
    2)へ伝送される請求項1〜24のいずれか一項に記載の方法において、前記第
    2の通信装置がワイヤレス通信装置(MS1〜MS4)であり、さらに、伝送され
    た情報が、前記通信網(PLMN)の中で、前記第2のワイヤレス通信装置(MS
    2)に適したフォーマットに変換されることを特徴とする方法。
  27. 【請求項27】 ワイヤレス通信装置(MS1〜MS4)であって、前記ワイ
    ヤレス通信装置(MS1〜MS4)の少なくとも1つのプロパティを移動体通信網
    (PLMN)へ通知する手段(5、12)を備えるワイヤレス通信装置(MS1〜M
    S4)において、 前記ワイヤレス通信装置(MS1〜MS4)の前記少なくとも1つのプロパティ
    を表すパラメータ・データを格納する手段(5、9)と、 前記ワイヤレス通信装置(MS1〜MS4)から前記移動体通信網(PLMN)へ
    パラメータ・データを伝送する手段(5、12)と、をさらに備えることを特徴と
    するワイヤレス通信装置。
  28. 【請求項28】 請求項27に記載のワイヤレス通信装置(MS1〜MS4)
    であって、前記ワイヤレス通信装置(MS1〜MS4)の前記移動体通信網(PL
    MN)への登録に関連して、前記パラメータ・データを前記通信網へ伝送する手
    段(ANT、12)を備えることを特徴とするワイヤレス通信装置。
  29. 【請求項29】 請求項27または28に記載のワイヤレス通信装置(MS
    1−MS4)であって、前記ワイヤレス通信装置(MS1〜MS4)との呼設定に
    先行して、前記通信網へ前記パラメータ・データを伝送する手段(ANT、12)
    を備えることを特徴とするワイヤレス通信装置。
  30. 【請求項30】 請求項27、28または29のいずれか一項に記載のワイ
    ヤレス通信装置(MS1〜MS4)であって、ハンドオーバーと関連して、前記ワ
    イヤレス通信装置(MS1〜MS4)から前記通信網へ伝送された前記パラメータ
    ・データを伝送する手段(ANT、12)を備えることを特徴とするワイヤレス通
    信装置。
  31. 【請求項31】 国際移動局装置識別子(IMEI)を有する請求項30に記
    載のワイヤレス通信装置(MS1〜MS4)において、前記パラメータ・データが
    前記国際移動局装置識別子(IMEI)の中に格納されることを特徴とするワイヤ
    レス通信装置。
  32. 【請求項32】 請求項31に記載のワイヤレス通信装置(MS1−MS4)
    であって、前記国際移動局装置識別子(IMEI)が、前記パラメータ・データを
    格納するための少なくとも1つのフィールドを備え、さらに、前記フィールドの
    長さが固定長であることを特徴とするワイヤレス通信装置。
  33. 【請求項33】 請求項32に記載のワイヤレス通信装置(MS1〜MS4)
    であって、前記国際移動局装置識別子(IMEI)が、前記パラメータ・データを
    格納するための少なくとも1つのフィールドを備え、さらに、前記フィールドが
    可変長であることを特徴とするワイヤレス通信装置。
  34. 【請求項34】 請求項31、32または33のいずれか一項に記載のワイ
    ヤレス通信装置(MS1〜MS4)であって、前記国際移動局装置識別子(IME
    I)が非修正可能部分と修正可能部分とに分割され、かつ、前記パラメータ・デ
    ータの少なくとも一部が前記修正可能部分の中に格納されることを特徴とするワ
    イヤレス通信装置。
  35. 【請求項35】 請求項31、32、33または34のいずれか一項に記載
    のワイヤレス通信装置(MS1〜MS4)であって、前記国際移動局装置識別子(
    IMEI)が前記ワイヤレス通信装置(MS1〜MS4)の製造と関連して格納さ
    れることを特徴とするワイヤレス通信装置。
  36. 【請求項36】 請求項34または35に記載に記載のワイヤレス通信装置
    (MS1〜MS4)であって、前記国際移動局装置識別子(IMEI)が、前記ワイ
    ヤレス通信装置(MS1〜MS4)のプロパティの変更と関連して更新されること
    を特徴とするワイヤレス通信装置。
  37. 【請求項37】 請求項27〜36のいずれか一項に記載のワイヤレス通信
    装置(MS1〜MS4)であって、移動電話であることを特徴とするワイヤレス通
    信装置。
  38. 【請求項38】 請求項27〜36のいずれか一項に記載のワイヤレス通信
    装置(MS1〜MS4)であって、コミュニケータであることを特徴とするワイヤ
    レス通信装置。
  39. 【請求項39】 無線用カードであることを特徴とする請求項27〜36の
    いずれか一項に記載のワイヤレス通信装置(MS1〜MS4)。
  40. 【請求項40】 第2のワイヤレス通信装置(MS1〜MS4、S1、S2)
    へさらに伝送すべき情報を前記通信網(PLMN)へ伝送する手段を備える請求項
    27〜39のいずれか一項に記載のワイヤレス通信装置(MS1〜MS4)におい
    て、前記ワイヤレス通信装置(MS1−MS4)が、前記第2のワイヤレス通信装
    置から受信されたプロパティに関連する情報に基づいて、前記第2のワイヤレス
    通信装置(MS1〜MS4、S1、S2)に適したフォーマットに前記伝送すべき
    情報を変換する手段を備えることを特徴とするワイヤレス通信装置。
  41. 【請求項41】 ワイヤレス通信システムであって、少なくとも移動体通信
    網(PLMN)と、ワイヤレス通信装置(MS1〜MS4)と、前記ワイヤレス通信
    装置(MS1〜MS4)の少なくとも1つのプロパティを前記移動体通信網(PL
    MN)へ通知する手段(5、12)とを備えるワイヤレス通信システムにおいて、 前記ワイヤレス通信装置(MS1〜MS4)内に、前記ワイヤレス通信装置(M
    S1〜MS4)の前記少なくとも1つのプロパティを表すパラメータ・データを
    格納する手段(5、9)と、 前記ワイヤレス通信装置(MS1〜MS4)から前記移動体通信網(PLMN)へ
    パラメータ・データを伝送する手段(5、12)と、をさらに備えることを特徴と
    するワイヤレス通信システム。
  42. 【請求項42】 前記ワイヤレス通信装置(MS1〜MS4)の前記移動体通
    信網(PLMN)への登録に関連して、前記パラメータ・データを前記ワイヤレス
    通信装置(MS1〜MS4)から前記通信網(PLMN)へ伝送する手段(ANT、
    12)を備えることを特徴とする請求項41に記載のワイヤレス通信システム。
  43. 【請求項43】 前記通信網(PLMN)との呼設定に先行して、前記パラメ
    ータ・データを前記ワイヤレス通信装置(MS1〜MS4)から前記通信網(PL
    MN)へ伝送する手段(ANT、12)を備えることを特徴とする請求項41また
    は42に記載のワイヤレス通信システム。
  44. 【請求項44】 前記ワイヤレス通信装置(MS1〜MS4)との呼設定中、
    呼のタイプに適しているかどうかを決定するために、前記パラメータ・データを
    チェックする手段(5)を備え、その場合、前記パラメータ・データが前記呼のタ
    イプに適していない場合、呼が確立されないように成すことを特徴とする請求項
    43に記載のワイヤレス通信システム。
  45. 【請求項45】 ハンドオーバーと関連して、前記パラメータ・データを、
    前記ワイヤレス通信装置(MS1〜MS4)から前記通信網(PLMN)へ伝送する
    手段(ANT、12)を備えることを特徴とする請求項41〜44のいずれか一項
    に記載のワイヤレス通信装置システム。
  46. 【請求項46】 前記パラメータ・データを格納する手段(5、9)が国際移
    動局装置識別子(IMEI)を備えることを特徴とする請求項41〜45のいずれ
    か一項に記載のワイヤレス通信装置システム。
  47. 【請求項47】 前記移動体通信網(PLMN)が、前記ワイヤレス通信装置
    (MS1−MS4)から受信された前記パラメータ・データを格納する手段(MS
    C1)を備えることを特徴とする請求項41〜46のいずれか一項に記載のワイ
    ヤレス通信装置システム。
  48. 【請求項48】 ワイヤレス通信装置(MS1〜MS4)を備える請求項47
    に記載のワイヤレス通信システムにおいて、前記パラメータ・データが前記移動
    体サービス交換センター(MSC1)の中に格納されることを特徴とするワイヤレ
    ス通信システム。
  49. 【請求項49】 レジスタ(GR)を備える請求項47または48に記載のワ
    イヤレス通信システムにおいて、前記パラメータ・データが前記レジスタ(GR)
    内に格納されることを特徴とするワイヤレス通信システム。
  50. 【請求項50】 前記通信網(PLMN)と別の通信装置(MS1〜MS4、
    S1、S2)との間の通信用手段をさらに備える請求項47に記載のワイヤレス
    通信システムにおいて、前記通信網(PLMN)が、前記パラメータ・データを別
    の通信装置(MS1〜MS4、S1、S2)へ伝送する手段(MSC1)を備えるこ
    とを特徴とするワイヤレス通信システム。
  51. 【請求項51】 前記通信網(PLMN)と別の通信網(PSTN、PDN)と
    の間の通信手段をさらに備える請求項47〜50のいずれか一項に記載のワイヤ
    レス通信装置システムにおいて、前記通信網(PLMN)が、前記パラメータ・デ
    ータを別の通信網(PSTN、PDN)へ伝送する手段(MSC1)を備えることを
    特徴とするワイヤレス通信装置システム。
  52. 【請求項52】 前記ワイヤレス通信装置(MS1〜MS4)と別の通信装置
    (MS1〜MS4、S1、S2)との間で通信を行うために呼を確立する手段をさ
    らに備える請求項41〜50のいずれか一項に記載のワイヤレス通信装置システ
    ムにおいて、前記通信が、前記パラメータ・データを利用することにより最適化
    されることを特徴とするワイヤレス通信装置システム。
  53. 【請求項53】 前記ワイヤレス通信装置(MS1〜MS4)と別の通信装置
    (MS1〜MS4、S1、S2)との間で情報の送受信を行うために呼を確立する
    手段をさらに備える請求項41〜52のいずれか一項に記載のワイヤレス通信装
    置システムにおいて、前記ワイヤレス通信装置(MS1〜MS4)の少なくとも1
    つのプロパティを利用することにより前記受信用通信装置によって前記情報が最
    適化されることを特徴とするワイヤレス通信装置システム。
  54. 【請求項54】 第1のワイヤレス通信装置(MS1〜MS4)から第2のワ
    イヤレス通信装置(MS1〜MS4)へ情報を伝送する手段を備える請求項41〜
    53のいずれか一項に記載のワイヤレス通信装置システムにおいて、前記第1の
    ワイヤレス通信装置(MS1)が、伝送すべき前記情報を前記第2のワイヤレス通
    信装置(MS1〜MS4)に適したフォーマットに変換する手段を備えることを特
    徴とするワイヤレス通信装置システム。
  55. 【請求項55】 第1のワイヤレス通信装置(MS1〜MS4)から第2のワ
    イヤレス通信装置(MS1〜MS4)へ情報を伝送する手段を備える請求項41〜
    54のいずれか一項に記載のワイヤレス通信装置システムにおいて、前記通信網
    (PLMN)が、前記第2のワイヤレス通信装置(MS1〜MS4)に適したフォー
    マットに伝送すべき前記情報を変換する手段を備えることを特徴とするワイヤレ
    ス通信装置システム。
  56. 【請求項56】 移動体サービス交換センター(MSC1)であって、ワイヤ
    レス通信装置(MS1〜MS4)と、前記ワイヤレス通信装置(MS1〜MS4)の
    少なくとも1つのプロパティを前記移動体通信網(PLMN)へ通知する手段(5
    、12)とを有する移動体通信網(PLMN)の移動体サービス交換センター(MS
    C1)において、前記ワイヤレス通信装置(MS1〜MS4)の前記少なくとも1
    つのプロパティを表すパラメータ・データを格納するさらなる手段(5、9)を備
    えることを特徴とする移動体サービス交換センター。
  57. 【請求項57】 移動体通信網(PLMN)のサポート・ノード(SGSN)で
    あって、ワイヤレス通信装置(MS1〜MS4)と、前記ワイヤレス通信装置(M
    S1〜MS4)の少なくとも1つのプロパティを前記移動体通信網(PLMN)へ
    通知する手段(5、12)と、を有するサポート・ノード(SGSN)において、前
    記サポート・ノード(SGSN)が、前記ワイヤレス通信装置(MS1〜MS4)の
    前記少なくとも1つのプロパティを表すパラメータ・データを格納するさらなる
    手段(5、9)を備えることを特徴とするサポート・ノード。
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