JP2001521524A - 選択的Xa因子阻害剤 - Google Patents

選択的Xa因子阻害剤

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JP2001521524A JP54406998A JP54406998A JP2001521524A JP 2001521524 A JP2001521524 A JP 2001521524A JP 54406998 A JP54406998 A JP 54406998A JP 54406998 A JP54406998 A JP 54406998A JP 2001521524 A JP2001521524 A JP 2001521524A
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Abstract

(57)【要約】 哺乳動物Xa因子に対して活性を有する新規の化合物、それらの塩およびそれらに関する組成物を開示する。これらの化合物は、凝固障害を予防または治療するために、in vitroまたはin vivoで有用である。

Description

【発明の詳細な説明】 選択的Xa因子阻害剤 技術分野 本発明は、Xa因子、またはプロトロンビナーゼ錯体(複合体)に会合される とき、Xa因子に対して効力があり、且つ選択性が高い阻害剤である新らしいク ラスの環式ジアザ化合物に関する。これらの化合物は、Xa因子と、それ以外の 凝固に関わるプロテアーゼ(例えば、トロンビン、fVIIa、fIXa)または線 維素溶解カスケードに関わるプロテアーゼ(例えば、プラスミノーゲン活性化因 子、プラスミン)について選択性を示す。 発明の背景 血液凝固は、血管壁の完全性が損なわれ、調節されない血液の損失が生存を脅 かす場合に、哺乳動物種を保護する。凝固は、血液が固まった結果であり、止血 の重要な要素である。正常な止血状況下では、凝塊形成と凝塊除去(繊維素溶解 )の微妙な平衡が維持される。血液凝固カスケードは、各種の不活性酵素(酵素 源)の活性酵素への転化に関係し、それが最終的には可溶性血漿タンパク質フィ ブリノーゲンを高架橋性フィブリンの不溶性マトリックスに転化する。(Dav ie他、“The Coagulation Cascade:Initiat ion,Maintenance and Regulation”Bioch emistry 30:10363−10370(1991)参照)。損傷した 血管に付着する血小板は、活性化されて、凝塊に組み込まれることで、止血「栓 」の初期形成と安定化に重要な役割を果たす。心血管系のある種の病気では、血 栓が冠状血管(心筋梗塞)または四肢および肺の静脈(静脈血栓症)の血流を遮 断するときに、正常な止血が行われず、凝塊形成と凝塊溶解のバランスが命に関 わる血栓形成を促進するように強いられる。血小板と血液凝固は、いずれも血栓 形成に関与するが、凝固カスケードの特定成分が、血小板凝集とフィブリン沈着 に関与する過程の拡大または加速の主な原因である。 凝固カスケードと止血における重要な酵素は、トロンビンである。トロンビン は、血栓形成の過程に密接な関係があるが、正常な状況下では、トロンボモジュ リンに依存する様式でプロテインCを活性プロテインCに転化することが可能な ため、止血時に抗凝固的役割も果たすことができる。トロンビンは、フィブリノ ーゲンのフィブリンへの転化の終わりから2番目の段階の触媒として働くことが 可能であることによって、また、その効力のある、血小板を活性化する活性によ って、血栓症に中心的な役割を果たす。トロンビン活性の直接的または間接的阻 害は、Claesonによる“Synthetic Peptides and Peptidomimetics as Substrates and I nhibitors of Thrombin and Other Prot eases in the Blood Coagulation Syste m”,Blood CoagFibrinol.5:411−436(199 4)で概説されたように、最近の各種の抗凝固方法の焦点であった。近年、直接 的、間接的に臨床で用いられている抗凝固剤の多くのクラスは、トロンビンに影 響を及ぼす(すなわち、ヘパリン、低分子量ヘパリンおよびクマリン)。トロンビ ンは、プロトロンビナーゼ錯体によって内因性および外因性凝固の経路の集合点 で生成される。プロトロンビナーゼ錯体は、Mann他による“Surface −Dependent Reactions of the Vitamin K−Dependent Enzymes”,Blood 76:1−16(1 990)で概説されたように、活性化X因子(Xa因子)とその非酵素的コファ クターであるVa因子が、Ca+2に依存する様式でリン脂質表面において会合す る場合に、形成される。プロトロンビナーゼ錯体は、酵素源であるプロトロンビ ンを活性凝血促進性トロンビンに転化する。 内因性および外因性凝固の経路の集合点でのプロトロンビナーゼの位置と、血 管損傷部位に存在する限定数の標的触媒単位を媒介とするトロンビン生成の有意 な増大(未錯体化Xa因子の393,000倍を超える)は、トロンビン生成の 阻害が未制御の凝血促進活性を阻止するために理想的な方法であることを示唆す る。トロンビンが各種のタンパク質基質や特定の受容体で作用するのとは異なり 、Xa因子は単一の生理的基質、すなわちプロトロンビンを有すると思われる。 血漿は、VIIa因子−組織因子(TF)錯体と組織因子経路阻害剤(TFPI )と呼ばれるXa因子の両方の内因性阻害剤を含む。TFPIは、3つの縦列ク ニッツドメインを有するクニッツ型プロテアーゼ阻害剤である。TFPIは、T F /fVIIa錯体を2ステップのメカニズムで阻害するが、これには、最初にXa 因子の活性部位を有するTFPIの第2のクニッツドメインの相互作用によって 、Xaのタンパク分解活性を阻害することを含む。第2のステップは、Gira rd他による、“Functional Significance of t he Kunitz−type Inhibitory Domains of Lipoprotein−associated Coagulation Inhibitor”,Nature 338:518−520(1989)に 記載されているように、四級錯体TF/fVIIa/TFPI/fXaの形成によ ってTF/fVIIaを阻害することを含む。 食血性生物由来のポリペプチドは、Xa因子に対して効力が高い特異的な阻害 剤であると報告されてきた。Gasicに付与された米国特許第4,588,5 87号には、メキシコヒルHaementeria Officinalisの 唾液の抗凝固活性が記載されている。この唾液の主な成分が、Nutt他による “The Amino Acid Sequence of Antistas in,a Potent Inhibitor of Factor Xa R eveals a Repeated Internal Structure ”,BiolChem.263:10162−10167(1988)に よって、ポリペプチドXa因子のアンチスタシンであることが示されている。 別の効力があり特異性が高いXa因子の阻害剤であるダニ抗凝固ペプチドは、 Waxman他による“Tick Anticoagulant Peptid e(TAP)is a Novel Inhibitor of Blood Coagulation Factor Xa”,Science 248:5 93−596(1990)に報告されているように、軟体ダニOrnithid oros moubataの全身エキスから単離されている。 Xa因子のその他のポリペプチドタイプの阻害剤としては、以下の文献を含め て報告されてきた:Condra他、“Isolation and Stru ctural Characterization of a Potent Inhibitor of Coagulation Factor Xa f rom the Leech Hamenteria ghilianii”,ThrombHaemost.61:437−441(1989);Blank enship他、“Amino Acid Sequence of Ghil anten:Anti−coagulant−antimetastatic Principle of the South American Leec h,Haementeria ghilianii”,BiochemBio physResCommun.166:1384−1389(1990);B rankamp他、“Ghilantens:Anticoagulants, Antimetastatic Proteins from the Sou th American Leech Haementeria ghilia nii”,LabClinMed.115:89−97(1990);J acobs他、“Isolation and Characterizati on of a Coagulation Factor Xa Inhibi tor from Black Fly Salivary Glands”, ThrombHaemost.64:235−238(1990);Rigb i他、“Bovine Factor Xa Inhibiting Fact or and Pharmaceutical Compositions C ontaining the Same”,ヨーロッパ特許出願第352,90 3号(1990);Cox、“Coagulation Factor X In hibitor From the Hundred−pace Snake Deinagkistrodon acutus venom”,Toxico 31:1445−1457(1993);Capello他、“Ancylo stoma Factor Xa Inhibitor:Partia1 Pu rification and its Identification as a Major Hookworm−derived Anticoagul ant In Vitro”,InfectDis.167:1474− 1477(1993);Seymour他、“Ecotin is a Pote nt Anticoagulant and Reversible Tigh t−binding Inhibitor of Factor Xa”,Bi ochemistr 33:3949−3958(1994)。 大型のポリペプチドタイプの阻害剤ではないXa因子阻害剤化合物としては、 以下の文献をふくめて報告されてきた:Tidwell他、“Strategi es for Anticoagulation With Syntheti c Protease Inhibitors. Xa Inhibitors Versus Thrombin Inhibitors”,ThrombRES .19:339−349(1980);Turner他、“p−Amidi no Esters as Irreversible Inhibitors of Factor IXa and Xa and Thrombin”, iochemistry 25:4929−4935(1986);Hitomi 他、“Inhibitory Effect of New Syntheti c Protease Inhibitor(FUT−175)on the Coagulation System”,Haemostasis 15:1 64−168(1985);Sturzebecher他、“Synthetic Inhibitors of Bovine Factor Xa and Thrombin.Compavison of Their Anticoa gulant Efficiency”,ThrombRes.54:245 −252(1989);Kam他、“Mechanism Based Isoc oumarin Inhibitors for Trypsin and B lood Coagulation Serine Proteases:Ne w Anticoagulants”,Biochemistr 27:254 7−2557(1988);Hauptmann他、“Comparison o f the Anticoagulant and Antithrombot ic Effects of Synthetic Thrombin and Factor Xa Inhibitors”ThrombHaemost .63:220−223(1990);Miyadera他、日本特許出願第63 27488号(1994);Nagahara他、“Dibasic(Amidi noaryl)propanoic Acid Derivatives as Novel Blood Coagulation Factor Xa I nhibitors”,MedChem.37:1 200−1207(1994);Vlasuk他、“Inhibitors of Thrombosis”,WO93/15756号;Brunck他、“No vel Inhibitors of Factor Xa”,WO94/13 693号。Al−obeidi他の“Factor Xa Inhibitor s”,WO95/29189号は、Xa因子阻害剤としてペンタペプチドX1− Y−I−R−X2誘導体を開示している。前述の化合物は、血栓症、卒中および 心筋梗塞の治療時に、凝血を阻害するために役立つ。 発明の要約 本発明は、新規のペプチド模擬類似体(mimeticanalog)、それら の薬学的に許容されうる異性体類、塩類、水和物類、溶媒和物類およびプロドラ ッグ誘導体類に関する。 別の局面では、本発明は、薬学的に有効な量の本発明の化合物と、薬学的に許 容されうる担体とを含む薬学的組成物を含む。これらの組成物は、哺乳動物の血 液凝固に効力がある特異的な阻害剤として有用である。 さらに別の局面では、本発明は、これらの阻害剤を以下のような凝固不全を有 する哺乳動物の病気の状態に対する治療薬として、不安定型狭心症、難治性狭心 症、心筋梗塞、一過性虚血発作、血栓性発作、塞栓性発作、敗血症性ショックの 治療を含む散在血管内凝固、肺塞栓症の予防、または再潅流冠状動脈の再閉塞ま たは再狭窄の治療での深在静脈血栓症等の治療または予防に使用する方法に関す る。このような組成物は、抗凝固剤、抗血小板剤、および血栓溶解剤を任意に含 んでもよい。 本発明の別の局面では、診断薬として有用な化合物が提供される。 好ましい実施の形態では、本発明は、一般式Iの化合物を提供する: 式中: R1およびR2は、独立して、H、C1-6アルキル、C3-8シクロアルキル、C1- 3 アルキルアリール、C1-3アルキル−C3-8シクロアルキルおよびアリールから なる群より選ばれ、R35はHであるか、またはR2およびR35は共に取り込まれ て炭素環式環を形成する; mは、0乃至2の整数であり; nは、0乃至6の整数であり; rは、0乃至4の整数であり; sは、0乃至1の整数であり; tは、0乃至4の整数であり; Aは、R3、−NR34からなる群より選ばれ、 式中、R3、R4、R5、およびR6は独立して、H、−OH、C1-6アルキル、 アリールおよびC1-4アルキルアリールからなる群より選ばれ;R7は、H、C1- 6 アルキル、アリールおよびC1-4アルキルアリールからなる群より選ばれるか、 或いはR5またはR6と共に取り込まれて5乃至6員環を形成することができ;そ してR8は、H、C1-6アルキル、アリールおよびC1-4アルキルアリールからな る群より選ばれるか、またはR6と共に取り込まれて5乃至6員環を形成するこ とができる; Qは、直接連結、C1-6アルキル、C3-8シクロアルキル、C1-6アルケニル、 C1-6アルケニルアリール、アリール、並びにN、OおよびSからなる群より選 ばれる1乃至4のヘテロ原子を含む、5乃至10員環のヘテロ環式系からなる群 より選ばれ; Dは、直接連結、−CO−、−SO2−、−O−CO−、−NR9−SO2−お よび−NR9−CO−からなる群より選ばれ、式中、R9は、H、−OH、C1-6 アルキル、アリールおよびC1-4アルキルアリールからなる群より選ばれ; Xは、OまたはH2であり; Tは、R28、−NR2829からなる群より選ばれ、 式中、R28、R29、R30、およびR31は独立して、H、−OH、C1-6アルキ ル、アリールおよびC1-4アルキルアリールからなる群より選ばれ;R32は、H 、C1-6アルキル、アリールおよびC1-4アルキルアリールからなる群より選ばれ るか、或いはR30またはR31と共に取り込まれて5乃至6員環を形成することが でき;そしてR33は、H、C1-6アルキル、アリールおよびC1-4アルキルアリー ルからなる群より選ばれるか、またはR31と共に取り込まれて5乃至6員環を形 成することができる。 Kは、直接連結、C3-8シクロアルキル、C1-6アルケニル、C1-6アルケニル アリール、アリール、そしてN、OおよびSからなる群より選ばれる1乃至4の ヘテロ原子を含む、5乃至10員環のヘテロ環式系からなる群より選ばれ; Mは、直接連結、−CO−、−SO2−、−O−CO−、−NR34−SO2−ま たは−NR34−CO−からなる群より選ばれ、式中、R34は、H、−OH、C1- 6 アルキル、アリールおよびC1-4アルキルアリールからなる群より選ばれ; Eは、直接連結、C3-8シクロアルキル、アリール、そしてN、OおよびSか らなる群より選ばれる1乃至4のヘテロ原子を含む、5乃至10員環のヘテロ環 式系からなる群より選ばれ; Gは、R10、−NR1011からなる群より選ばれ、 式中、R10、R11、R12、およびR13は独立して、H、−OH、C1-6アルキ ル、アリールおよびC1-4アルキルアリールからなる群より選ばれ;R14は、H 、C1-6アルキル、アリールおよびC1-4アルキルアリールからなる群より選ばれ るか、或いはR12またはR13と共に取り込まれて5乃至6員環を形成することが でき;そしてR15は、H、C1-6アルキル、アリールおよびC1-4アルキルアリー ルからなる群より選ばれるか、またはR13と共に取り込まれて5乃至6員環を形 成することができる;但し、GがR10である場合には、Eは少なくとも1つのN 原子を含まなければならない; Wは、H、 からなる群より選ばれ、 式中、R16およびR17は独立して、H、C1-3アルキル、およびアリールから なる群より選ばれ;そしてZは、HN−COOR18、−CONR1819、−CF3 、−CF2CF3、および以下の式を有する基からなる群より選ばれ: 式中: R18およびR19は、独立して、H、C1-5アルキル、アリールおよびC1-4アル キルアリールからなる群より選ばれ; Uは、−O−、−S−、−N−および−NH−からなる群より選ばれ; Vは、−O−、−S−、−N−および−NH−からなる群より選ばれる;但し 、少なくとも、UまたはVの1つが、−N−または−NH−である; R20は、H、C1-6アルキル、C2-6アルケニル、C0-6アルキルアリール、C2 -6 アルケニルアリール、C0-6アルキルヘテロシクロ、C2-6アルケニルヘテロシ クロ、−CF3および−CF2CF3からなる群より選ばれる。 Jは、−S−、−SO−、−SO2−、−O−および−NR21−からなる群よ り選ばれ、式中、R21は、H、C1-6アルキルおよびベンジルからなる群より選 ばれ;そして、 Lは、 そしてR24およびR25によって置換され、かつ、N、SおよびOから選ばれる1 乃至4のヘテロ原子を含む、C6-10ヘテロ環式系からなる群より選ばれ; 式中、dは、0乃至2の整数であり; R22およびR23は、独立して、H、C1-6アルキル、アリール、C1-6アルキル アリール、−COOR26、−CONR2627、−CNおよび−CF3からなる群 より選ばれ; R24およびR25は、独立して、H、C1-6アルキル、アリール、C1-6アルキル アリール、C1-4アルキロキシ、ハロゲン、−NO2、−NR2627、−NR26C OR27、−OR26、−OCOR26、−COOR26、−CONR2627、 −CN、−CF3、−SO2NR2627、およびC1-6アルキル−OR26からなる 群より選ばれ;そして R26およびR27は、独立して、H、C1-6アルキル、C1-3アルキルアリール、 およびアリールからなる群より選ばれる;並びにそれらの薬学的に許容されうる すべての塩類、およびそれらのすべての光学異性体類。 発明の詳細な説明定義 本発明に従い、そして本明細書中で使用するように、別途記載がある場合を除 き、以下の用語を以下の意味で定義する。 用語「アルキル」は、直鎖、枝分れ鎖、環状基とそれらの組合せを含み、指定 される炭素原子数か、数の指定がない場合には、最大12個までの炭素原子を有 する飽和脂肪族基を意味する。用語「シクロアルキル」は、3乃至12個の炭素 原子、好ましくは3乃至7個の炭素原子を有する単環式、二環式、または三環式 の脂肪族環を意味する。 用語「アルケニル」は、直鎖、枝分れ鎖、環状基と、それらの組合せを含み、 少なくとも1つの二重結合を有し、指定の炭素数を有する不飽和脂肪族基を意味 する。 用語「アリール」は、未置換の、または置換された芳香族環であり、以下を一 例とするが、それらに限定されない、C1-6アルコキシ、C1-6アルキル、C1-6 アルキルアミノ、ヒドロキシ、ハロゲン、シアノ(−CN)、メルカプト、ニトロ (−NO2)、チオアルコキシ、カルボキサルアルデヒド、カルボキシル、カルボ アルコキシ、カルボキサミド、−NR’R''、−NR’COR''、−OR、−O CORN−COOR、−CONR’R''、−CF3、−SO2NR’R''およびC1-6 アルキル−OR;アリール、C1-6アルキルアリール(式中、R基は、H、C1-6 アルキル、C1-3アルキルアリール、およびアリールであってもよい)等の、 1つ、2つ、または3つの置換基で置換され、炭素環式アリール、ヘテロ環式ア リール、ビアリールおよびトリアリール基等を含むがこれらに限定されず、これ らのいずれでも任意に置換されてよい芳香族環を意味する。好ましいアリー ル基には、フェニル、ハロフェニル、C1-6アルキルフェニル、ナフチル、ビフ ェニル、フェナントレニル、ナフタセニル、および芳香族ヘテロサイクルまたは ヘテロアリール等が挙げられ、後者は、窒素、酸素および硫黄からなる群より選 ばれる1乃至4のヘテロ原子を含むアリール基である。アリール基は、環状構造 を形成する5乃至14の炭素原子を有することが好ましく、他方、ヘテロアリー ル基は、1乃至4のヘテロ原子と、炭素原子である残りの4乃至10の原子を有 することが好ましい。 本明細書中で使用する、用語「ヘテロシクロ(環式)」および「ヘテロ環式系」 は、すべての飽和、または不飽和の単環式または二環式の環系であり、窒素、酸 素および硫黄からなる群より選ばれる、1乃至4個のヘテロ原子を含む環系を意 味する。単環式系の代表例としては、ピペリジニル、ピロリジニル、ピリジニル 、ピペリドニル、ピロリドニル、およびチアゾリルが挙げられ、一方、二環式系 の例としては、ベンズイミダゾリル、ベンゾチアゾリルおよびベンズオキサゾリ ルが挙げられ、これらのすべては置換されていてよい。 本明細書中で使用する、用語「炭素環式環」は、3乃至6個の炭素原子を含む すべての飽和環または不飽和環を意味する。 本明細書中で使用する、用語「アルキルアリール」および「アルケニルアリー ル」は、アルキル基またはアルケニル基であって、それぞれ指定の数の炭素原子 を有し、1つ、2つまたは3つのアリール基を付加させたアルキル基またはアル ケニル基を意味する。本明細書中で使用する、用語「ベンジル」は、−CH2− C65を意味する。 本明細書中で使用する、用語「アルキルオキシ」は、メトキシ、エトキシ等の 酸素原子に結合されたアルキル基を意味する。 本明細書中で使用する、用語「ハロゲン」は、Cl、Br、FまたはIの置換 基を意味する。 本明細書中で使用する、用語「直接連結」は、直接連結の各々の側の置換基を 直接結びつける結合を意味する。2つの隣接する置換基が、それぞれ「直接連結 」であると定義されている場合、単結合であるとみなされる。 2つの置換基が「共に取り込まれて5乃至6員環を形成する」ということは、 エチレンまたはプロピレンの架橋が、それぞれ2つの置換基の間に形成されるこ とを意味する。 用語「薬学的に許容されうる塩」は、化合物と有機酸または無機酸の組合せか ら誘導される化合物の塩類を含む。これらの化合物は、遊離塩基および塩の形態 で有用である。実用的には、塩の形態の使用量は、塩基の形態の使用量に等しく 、酸および塩基の付加塩類は、本発明の範囲内である。 「薬学的に許容されうる酸付加塩」とは、遊離塩基の生物学的効果性および特 性を保持し、生物学的、その他において望ましくなくはない塩類を意味し、塩酸 、臭化水素酸、硫酸、硝酸、および燐酸等の無機酸、並びに酢酸、プロピオン酸 、グリコール酸、ピルビン酸、シュウ酸、マレイン酸、マロン酸、コハク酸、フ マル酸、酒石酸、クエン酸、安息香酸、ケイ皮酸、マンデル酸、メタンスルフォ ン酸、エタンスルフォン酸、p−トルエンスルフォン酸、サリチル酸等の有機酸 とで形成されている塩類を意味する。 「薬学的に許容されうる塩基付加塩」とは、ナトリウム、カリウム、アンモニ ウム、カルシウム、マグネシウム、鉄、亜鉛、銅、マンガン、アルミニウムの塩 基等の無機塩基から誘導されるものを含む。特に、好ましくは、アンモニウム、 カリウム、ナトリウム、カルシウムおよびマンガンの塩である。薬学的に許容さ れうる無毒な有機塩基から誘導される塩類は、第一級アミン、第二級アミン、第 三級アミン、並びに天然の置換アミン、環式アミンおよび塩基性イオン交換樹脂 を含む置換アミンであり、例えば、イソプロピルアミン、トリメチルアミン、ジ エチルアミン、トリエチルアミン、トリプロピルアミン、エタノールアミン、2 −ジエチルアミノエタノール、トリメタミン、ジシクロヘキシルアミン、リシン 、アルギニン、ヒスチジン、カフェイン、プロカイン、ヒドラバミン、コリン、 ベタイン、エチレンジアミン、グルコサミン、メチルグルカミン、テオブロミン 、プリン、ピペリジン、ピペリジン、N−エチルピペリジン、ポリアミン樹脂等 である。特に好ましい無毒な有機塩基は、イソプロピルアミン、ジエチルアミン 、エタノールアミン、トリメタミン、ジシクロヘキシルアミン、コリンおよびカ フェインである。 本発明の目的では、「生物学的特性」は、直接的または間接的に本発明の化合 物によって実行されるin vivoエフェクター若しくは抗原の機能、または 活性を意味する。エフェクター機能には、レセプターまたはリガンドの結合、す べての酵素活性または酵素変調活性、すべての担体結合活性、すべてのホルモン 活性、細胞を細胞外マトリックスまたは細胞に付着することを促進または阻害す るすべての活性、或いは、すべての構造的役割を含む。抗原機能には、エピトー プまたは抗原部位に対して生じる抗体と反応することのできるエピトープまたは 抗原部位の所有を含む。本発明の化合物の生物学的特性は、実施例10および1 1に記載される方法や当該技術分野で周知の方法によって容易に特定できる。 さらに、本願明細書では、以下の略語を使用する。 「Bn」は、ベンジルを意味する。 「Boc」は、t−ブトキシカルボニルを意味する。 「BOP」は、ベンゾトリアゾール−1−イロキシ−トリス−(ジメチルアミ ノ)ホスホニウムヘキサフルオロホスフェートを意味する。 「Bu」は、ブチルを意味する。 「CBZ」は、カルボベンゾキシを意味する。 「DIEA」は、ジイソプロピルエチルアミンを意味する。 「DMF」は、N,N−ジメチルホルムアミドを意味する。 「EDC」は、1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイ ミド塩酸塩 「Et」は、エチルを意味する。 「Et2O」は、ジエチルエーテルを意味する。 「Et3N」は、トリエチルアミンを意味する。 「EtOAc」は、酢酸エチルを意味する。 「HF」は、フッ化水素を意味する。 「HOBT」は、N−ヒドロキシベンゾトリアゾールを意味する。 「Me」は、メチルを意味する。 「MeOH」は、メタノールを意味する。 「Ph」は、フェニルを意味する。 「TFA」は、トリフルオロ酢酸を意味する。 「THF」は、テトラヒドロフランを意味する。 「Tos」は、p−トルエンスルフォニルを意味する。 本発明の化合物では、4つの同一でない置換基に結合する炭素原子は、不斉で ある。したがって、本発明の化合物は、ジアステレオ異性体、鏡像異性体、また はそれらの混合物として存在してもよい。本明細書に記載されている合成には、 ラセミ化合物、鏡像異性体、またはジアステレオ異性体を出発原料または中間体 として使用してもよい。こうした合成から生じるジアステレオマー生成物は、ク ロマトグラフィー法または結晶化法等や、当該技術分野で知られている他の方法 で分離してもよい。同様に、鏡像異性体生成混合物は、同一の手法または当該技 術分野で知られている他の方法で分離してもよい。不斉炭素原子の各々は、本発 明の化合物に存在する場合には、2つの立体配置のうちの1つであり(Rまたは S)、両配置とも本発明の範囲内である。上記過程では、最終生成物は、時々、 少量のジアステレオマー生成物または鏡像体生成物を含むかもしれないが、これ らの生成物は、その治療的または診断的用途には影響しない。 本発明のすべてのペプチドでは、1つ以上のアミド結合(−CO−NH−)が 、−CH2NH−、−CH2S−、−CH2−O−、−CH2−CH2−、−CH= CH―(シスおよびトランス)、―COCH2―、―CH(OH)CH2―、―CH2 SO―、および―CH2SO2―等の等量式で示される別の結合で任意に置換し てもよい。この置換は、当該技術分野で知られている方法で行うことができる。 以下の参考文献は、これらの代替的連結基を含むペプチド類似体の調製について 記載している。Spatola,”Peptide Backbone Mod ifications”(一般的総説)Vega Data,Vol.1,Iss ue 3,(1983年3月);Spatola,”Chemistry and Biochemistry of Amino Acids,Peptide s and Proteins”(一般総説),B.Weinstein eds .,Marcel Dekker,New York,p.267(1983);M orley,Trends PharmSci(一般総説)pp.463−4 68(1980);Hudson他IntPeptProtRes.1 4:177−185(1979)(−CH2N H−、−CH2CH2−);Spatola他、Life Sci.38:1243 −1249(1986)(−CH2−S);Hann,ChemSoc erkin Trans pp.307−314 (1982)(―CH= CH―、シスおよびトランス);Almquist他、MedChem. 23:1392−1398(1980)(―COCH2―);Jennings− White他、Tetrahedron Lett.23:2533(―COC H2―)(1982);Szelke他、ヨーロッパ特許出願第45665号;CA :97:39405(1982)(―CH(OH)CH2―);Holladay他 、Tetrahedron Lett.24:4401−4404(1983)( ―CH(OH)CH2―);およびHruby,Life Sci.31:189 −199(1982)(−CH2−S)。 好ましい実施の形態 本発明は、効力があり、且つXaの特異的な阻害剤である、一般式Iの化合物 から選ばれる新らしいクラスの環式ジアザ化合物、それらの薬学的に許容されう る組成物、そして異常な血栓症を特徴とする哺乳動物の病気の状態に対する治療 剤としてそれらを使用する方法に関する。 式中: R1およびR2は、独立して、H、C1-6アルキル、C3-8シクロアルキル、C1- 3 アルキルアリール、C1-3アルキル−C3-8シクロアルキルおよびアリールから なる群より選ばれ、R35はHであるか、またはR2およびR35は共に取り込まれ て炭素環式環を形成する; mは、0乃至2の整数であり; nは、0乃至6の整数であり; rは、0乃至4の整数であり; sは、0乃至1の整数であり; tは、0乃至4の整数であり; Aは、R3、−NR34からなる群より選ばれ、 式中、R3、R4、R5、およびR6は独立して、H、−OH、C1-6アルキル、 アリールおよびC1-4アルキルアリールからなる群より選ばれ;R7は、H、C1- 6 アルキル、アリールおよびC1-4アルキルアリールからなる群より選ばれるか、 或いはR5またはR6と共に取り込まれて5乃至6員環を形成することができ;そ してR8は、H、C1-6アルキル、アリールおよびC1-4アルキルアリールからな る群より選ばれるか、またはR6と共に取り込まれて5乃至6員環を形成するこ とができる; Qは、直接連結、C1-6アルキル、C3-8シクロアルキル、C1-6アルケニル、 C1-6アルケニルアリール、アリール、並びにN、OおよびSからなる群より選 ばれる1乃至4のヘテロ原子を含む、5乃至10員環のヘテロ環式系からなる群 より選ばれ; Dは、直接連結、−CO−、−SO2−、−O−CO−、−NR9−SO2−お よび−NR9−CO−からなる群より選ばれ、式中、R9は、H、−OH、C1-6 アルキル、アリールおよびC1-4アルキルアリールからなる群より選ばれ; Xは、OまたはH2であり; Tは、R28、−NR2829からなる群より選ばれ、 式中、R28、R29、R30、およびR31は独立して、H、−OH、C1-6アルキ ル、アリールおよびC1-4アルキルアリールからなる群より選ばれ;R32は、H 、C1-6アルキル、アリールおよびC1-4アルキルアリールからなる群より選ばれ るか、或いはR30またはR31と共に取り込まれて5乃至6員環を形成することが でき;そしてR33は、H、C1-6アルキル、アリールおよびC1-4アルキルアリー ルからなる群より選ばれるか、またはR31と共に取り込まれて5乃至6員環を形 成することができる。 Kは、直接連結、C3-8シクロアルキル、C1-6アルケニル、C1-6アルケニル アリール、アリール、そしてN、OおよびSからなる群より選ばれる1乃至4の ヘテロ原子を含む、5乃至10員環のヘテロ環式系からなる群より選ばれ; Mは、直接連結、−CO−、−SO2−、−O−CO−、−NR34−SO2−お よび−NR34−CO−からなる群より選ばれ、式中、R34は、H、−OH、C1- 6 アルキル、アリールおよびC1-4アルキルアリールからなる群より選ばれ; Eは、直接連結、C3-8シクロアルキル、アリール、そしてN、OおよびSか らなる群より選ばれる1乃至4のヘテロ原子を含む、5乃至10員環のヘテロ環 式系からなる群より選ばれ; Gは、R10、−NR1011からなる群より選ばれ、 式中、R10、R11、R12、およびR13は独立して、H、−OH、C1-6アルキ ル、アリールおよびC1-4アルキルアリールからなる群より選ばれ;R14は、H 、C1-6アルキル、アリールおよびC1-4アルキルアリールからなる群より選ばれ るか、或いはR12またはR13と共に取り込まれて5乃至6員環を形成することが でき;そしてR15は、H、C1-6アルキル、アリールおよびC1-4アルキルアリー ルからなる群より選ばれるか、またはR13と共に取り込まれて5乃至6員環を形 成することができる;但し、GがR10である場合には、Eは少なくとも1つのN 原子を含まなければならない; Wは、H、 からなる群より選ばれ、 式中、R16およびR17は独立して、H、C1-3アルキル、およびアリールから なる群より選ばれ;そしてZは、H、−COOR18、−CONR1819、−CF3 、−CF2CF3、および以下の式を有する基からなる群より選ばれ: 式中: R18およびR19は、独立して、H、C1-6アルキル、アリールおよびC1-4アル キルアリールからなる群より選ばれ; Uは、−O−、−S−、−N−および−NH−からなる群より選ばれ; Vは、−O−、−S−、−N−および−NH−からなる群より選ばれる;但し 、少なくとも、UまたはVの1つが、−N−または−NH−である; R20は、H、C1-6アルキル、C2-6アルケニル、C0-6アルキルアリール、C2 -6 アルケニルアリール、C0-6アルキルヘテロシクロ、C2-6アルケニルヘテロシ クロ、−CF3および−CF2CF3からなる群より選ばれる。 Jは、−S−、−SO−、−SO2−、−O−および−NR21−からなる群よ り選ばれ、式中、R21は、H、C1-6アルキルおよびベンジルからなる群より選 ばれ;そして、 Lは、 そしてR24およびR25によって置換され、かつ、N、SおよびOから選ばれる1 乃至4のヘテロ原子を含む、C6-10ヘテロ環式系からなる群より選ばれ; 式中、dは、0乃至2の整数であり; R22およびR23は、独立して、H、C1-6アルキル、アリール、C1-6アルキル アリール、−COOR26、−CONR2627、−CNおよび−CF3からなる群 より選ばれ; R24およびR25は、独立して、H、C1-6アルキル、アリール、C1-6アルキル アリール、C1-4アルキロキシ、ハロゲン、−NO2、−NR2627、−NR26C OR27、−OR26、−OCOR26、−COOR26、−CONR2627、−CN、 −CF3、−SO2NR2627、およびC1-6アルキル−OR26からなる群より選 ばれ;そして R26およびR27は、独立して、H、C1-6アルキル、C1-3アルキルアリール、 およびアリールからなる群より選ばれる;並びにそれらの薬学的に許容されうる すべての塩類、およびそれらのすべての光学異性体類。 一般構造式Iの好ましい実施の形態の化合物は、以下の立体化学構造を有する 。 好ましいR1およびR2置換基は、HおよびC1-6アルキルであり、より好まし くは、Hおよびメチルであり、最も好ましくは、Hである。R35は、好ましくは 、Hである。 整数「m」は、好ましくは0乃至1であり、より好ましくは0である。 整数「n」は、好ましくは0乃至4である。 整数「r」は、好ましくは3である。 整数「s」は、好ましくは0である。 整数「t」は、好ましくは0乃至1である。 各種の「A」置換基は、R3、R4、R5、およびR6が独立して、HまたはC1- 6 アルキルからなる群より選ばれることが好ましい。より好ましくは、独立して 、Hまたはメチルからなる群より選ばれる。R7がH、C1-6アルキルであるか、 或いはR5またはR6と共に取り込まれて5乃至6員環を形成することが好ましく 、そしてより好ましくは、Hまたはメチルである。R8が、H、C1-6アルキル、 またはR6と共に取り込まれて5乃至6員環を形成することが好ましく、そして より好ましくは、Hまたはメチルである。 好ましい「Q」置換基は、直接連結、C1-4アルキル、C3-8シクロアルキル、 アリール、または5乃至10員環のヘテロ環式系である。より好ましくは、Qは 、C1-4アルキル、アリールまたは5乃至10員環のヘテロ環式系である。 Dは、好ましくは、直接連結、−CO−または−SO2である。 Xは、好ましくはH2である。 各種の「T」置換基は、R28、R29、R30、およびR31が独立して、Hまたは C1-6アルキルからなる群より選ばれることが好ましい。より好ましくは、独立 して、Hまたはメチルからなる群より選ばれる。R32がH、C1-6アルキルであ るか、或いはR30またはR31と共に取り込まれて5乃至6員環を形成する ことが好ましく、そしてより好ましくは、Hまたはメチルである。R33が、H、 C1-6アルキル、またはR60と共に取り込まれて5乃至6員環を形成することが 好ましく、そしてより好ましくは、Hまたはメチルである。 Kは、好ましくは、直接連結、C3-8シクロアルキル、アリール、そしてN、 SおよびOから選ばれる1乃至4のヘテロ原子を含む、5乃至10員環のヘテロ 環式系からなる群より選ばれる。 Mは、好ましくは、−CO−または−SO2−である。 Eは、好ましくは、直接連結である。 「G」置換基では、好ましくは、R10、R11、R12、およびR13が独立して、 HおよびC1-6アルキル、より好ましくは、Hおよびメチルからなる群より選ば れる。 Wは、好ましくは: であり、式中、R16は、好ましくは、Hであり、そしてR17は、好ましくは、H である。 Zは、好ましくは、H、−COOR18、−CONR1819または以下の式を有 する基であり: 18は、好ましくは、Hである。R19は、好ましくはC1-4アルキルアリールで ある。Jは、好ましくは、−S−、−O−、または−NR21−であり、式中、R21 は、好ましくは、Hまたはメチルであり、より好ましくはHである。 Lは、好ましくは、からなる群より選ばれる。 Lは、より好ましくは、 である。 R24およびR25は独立して、好ましくは、H、−O−R26、−COOR26、− CONR2627、または、−CF3からなる群より選ばれ、好ましくは、Hであ る。 Lが次の式で示される場合: 22は、好ましくはHであり、そしてR23は、好ましくはHである。 Zが次の式で示される場合: 20は、好ましくは、−CF3または−CF2CF3である。 本発明のひとつの好ましい実施の形態では、mおよびsが0であり、R2およ びR35がHであり、そしてWが−C(O)−Zである。これはまた、以下の一般 構造式IIによって定義される好ましい一群の化合物として示される。 一般構造式IIの好ましい実施の形態の化合物は、以下の立体化学構造を有する 。 本発明の別の好ましい実施の形態では、mおよびsが0であり、XがH2であ り、R1、R2およびR35がHであり、そしてWが−C(O)−Zである。これは また、以下の一般構造式IIIによって定義される好ましい一群の化合物として示 される。 一般構造式IIIの好ましい実施の形態の化合物は、以下の立体化学構造を有す る。 本発明の他の好ましい実施の形態では、mおよびsが0、rが3、Dが−SO2 であり、XがH2であり、R1、R2およびR35がHであり、Eが一つの結合で あり、そしてGが以下の式で示される。 式中、R10、R12、R13、およびR14は、すべてHであり、Wは、−C(O) −Zである。これはまた、一般構造式IVによって定義される好ましい一群の化合 物として示される。 一般構造式IVの好ましい実施の形態の化合物は、以下の立体化学構造を有する。 本発明は、式I、II、IIIおよびIVで示される化合物の薬学的に許容さ れうる異性体類、塩類、水和物類および溶媒和物類のすべてをも含む。さらに、 式I、II、IIIおよびIVの化合物は、種々の異性体および互変異性体の形 態で存在してもよく、このようなすべての形態が、このような異性体および互変 異性体の薬学的に許容されうる塩、水和物および溶媒和物と共に本発明に含まれ ることとする。 本発明の化合物は、遊離酸または塩基として単離しもよいし、種々の無機酸お よび有機酸ならびに塩基の塩に転化してもよい。こうした塩は、本発明の範囲内 である。非毒性で生理的適合性の塩は特に有用であるが、その他のそれほど望ま しくない塩も単離および精製の工程に利用してもよい。 数々の方法が上記の塩の製造に有用であり、当業者に知られている。例えば、 上記式の1つの化合物の遊離酸または遊離塩基を、塩が不溶性である溶媒または 溶媒混合物中で、或いは、溶媒がその後で蒸発、蒸留または凍結乾燥によって除 去される水のような溶媒中で、1モル等量以上の酸または塩基と反応させること ができる。別法として、遊離酸または遊離塩基の形態の生成物をイオン交換樹脂 に通して所望の塩を形成してもよいし、生成物の1つの塩の形態を同じ一般的工 程を使用して別の形態に転化してもよい。 本発明は、本明細書に含まれる化合物のプロドラッグ誘導体類も含む。用語「 プロドラッグ」は、活性薬剤を放出するために生物内でそれが自発的または酵素 的のいずれかの生体内変化を必要とする親薬剤分子の薬学的に不活性な誘導体を 意味する。プロドラッグは、代謝条件下で切断可能な基を有する、本発明の化合 物の変異体または誘導体である。プロドラッグは、生理学的条件下で加溶媒分解 または酵素分解を経る場合に、in vivoで薬学的に活性がある本発明の化 合物となる。本発明のプロドラッグ化合物は、生物内で活性薬剤を放出のに要す る生体内変化の段階数によって、一価、二価、三価等と呼ばれることもあり、こ の数は、前駆体タイプの形態に存在する官能基数を示す。プロドラッグの形態は 、哺乳動物組織では、可溶性、組織適合性、または遅延放出等の利益をしばしば 提供する(Bundgard,Design of Prodrugs,pp. 7−9,21−24 Elsevier,Amsterdam 1985;Si lverman,The Organic Chemistry of Dru g Design and Drug Action, pp.352−401 ,Academic Press,San Diego,CA,1992を参照 )。一般に当該技術分野で知られているプロドラッグには、当業者に周知の酸誘 導体、例えば、適当なアルコールと親酸の反応によって製造されるエステル、ア ミンと親酸化合物の反応によって製造されるアミド、或いは、反応してアシル化 塩基誘導体を形成するアミンまたは塩基と親酸化合物の反応によっ て製造されるアミド等が挙げられる。さらに、本発明のプロドラッグ誘導体は、 バイオアベイラビリティを高めるたに本明細書で教示されるその他の特徴と組合 せられてもよい。 下記の構造は、本発明の化合物を例示するものであるが、いかようにも限定的 であることを意図するものではない。本発明の化合物では、特定の置換基が2つ の他の置換基の間に存在することに留意すべきである。例えば、QはA−(CH2m−と−(CH2n−D−の間に位置する。したがって、Qのような置換基は 、置換基A−(CH2m−への直接連結を示す左の結合と−(CH2n−D−へ の直接連結を示す右の結合の2つの「懸架」結合を有するとして以下に例示され る。従って、Qがフェニルである一般式、A−(CH2m−Q−(CH2n−D −は、次のように記述することができる。 Q、すなわち、フェニル基は、下記の表に、次のように記述することができる。 下記の表中、その他の置換基も、1つ以上の同様な「懸架」結合を有するもの として提示できよう。これらは、隣接の置換基への直接連結を示すと理解されよ う。以下に示す化合物は、その他の異性体として存在し、本明細書に例示される 異性体の形態は、いかようにも限定的であることを意図しないことも理解されよ う。 本発明は、一般構造式Vの化合物を包含し、式中、R1、R2およびR35はHで あり、Sは0であり、rは3であり、tは1であり、TはHであり、Eは直接連 結であり、Mは−SO2−であり、Gは−NH−C(NH)NH2であり、Wは、 であり、XはH2であり、そしてKはフェニルである。 本発明は、一般構造式VIの化合物を包含し、式中、R1とR2はHであり、sは 0であり、rは3であり、tは4であり、TはHであり、EとKは直接連結であ り、Mは−SO2−であり、XはH2であり、Wは、 であり、Gは、−NH−C(NH)NH2である。 本発明は、一般構造式VIIの化合物を包含し、式中、R1とR35はHであり、R2 は−CH3であり、Sとmは0であり、nは1であり、rは3であり、Eは直接 連結であり、XはH2であり、AはHであり、Dは−SO2−であり、Gは、−N H−C(NH)NH2であり、Wは、であり、Qは、 である。 本発明は、一般構造式VIIIの化合物を包含し、式中、R1、R2およびR35はH であり、AとTはHであり、mは0であり、nは1であり、tは4であり、Dと Mは−SO2−であり、XはH2であり、Kは直接連結であり、Wは、 であり、Qは、 である。 本発明は、一般構造式IXの化合物を包含し、式中、R1、R2およびR35は、 Hであり、AとTはHであり、mとsは0であり、rは3であり、nは1であり 、tは4であり、DとMは−SO2−であり、XはOであり、EとKは直接連結 であり、Gは−NH−C(NH)NH2であり、そしてQは、である。 本発明は、一般構造式Xの化合物を包含し、式中、AとTは、Hであり、mと sは0であり、rは3であり、nは1であり、tは4であり、DとMは−SO2 −であり、XはH2であり、EとKは直接連結であり、Gは、−NH−C(NH )NH2であり、Wは、 であり、Qは、 である。 上述のように、本発明の化合物は、例えば不安定型狭心症、難治性狭心症、心 筋梗塞、一過性虚血発作、血栓性発作、塞栓性発作、敗血症性ショックの治療を 含む散在血管内凝固、肺塞栓症の予防、または再潅流冠状動脈の再閉塞または再 狭窄の治療での深在静脈血栓症等の治療または予防のような凝固不全を有する哺 乳動物の病的状態の治療剤として用途がある。さらに、これらの化合物は、Xa 因子/プロトロンビナーゼ錯体の生成および作用を伴う上述の疾病の治療または 予防に有用である。これには、凝固カスケードが活性化される複数の血栓性状態 および前血栓性状態、限定しない一例では、深在静脈血栓症、肺塞栓、心筋梗塞 、卒中、外科手術による血栓塞栓症の合併症と、周辺動脈の閉塞等が挙げられる 。 従って、望まれない血栓症を特徴とする哺乳動物の状態を予防または治療する 方法は、前記哺乳動物に治療に有効な量の本発明の化合物を投与することからな る。上述の病的状態に加えて、本発明の化合物の投与によって治療または予防可 能なその他の病気には、限定しない1例として、血栓溶解治療または経皮経管的 冠状血管形成手術のいずれかから生じる閉塞性冠血栓の形成、静脈脈管構造の血 栓形成、散在血管内凝固障害、凝固因子が急速に消費され、全身性凝固により微 小血管全体に生命に関わる血栓が形成されて、広範な臓器不全、出血性卒中、腎 透析、血液への酸素投与、心臓カテーテル法の適用に至る状態等が挙げられる。 本発明の化合物は、生体試料の凝固を防止する方法にも有用であり、この方法 は、本発明の化合物の投与からなる。 本発明の化合物は、他の治療薬または診断薬と組合せて使用することもできる 。ある好ましい実施の形態では、本発明の化合物は、一般的に許容された医学的 方法に従ってこれらの状態について、典型的に処方されるその他の化合物、例え ば、抗凝固剤、血栓溶解剤、あるいはその他の抗血栓剤、例えば、血小板凝集阻 害剤、組織プラスミノーゲン活性因子、ウロキナーゼ、プロウロキナーゼ、スト レプトキナーゼ、ヘパリン、アスピリンまたはワルファリン(warfarin )等と、共に投与してもよい。本発明の化合物は、相乗的な様式で作用して、う まくいった血栓溶解治療後の再閉塞を防止したり、再潅流までの時間を短縮する こともできる。これらの化合物は、用いられる血栓溶解剤の用量を減少させるこ とができ、起こりうる出血性の副作用を最低限に抑えることもできる。本発明の 化合物は、霊長類(ヒト等)、ヒツジ、ウマ、ウシ、ブタ、イヌ、ネコ、ラットお よびマウス等の哺乳動物では通常、in vivoで、または、in vitro で使用することができる。 本発明の化合物の生物学的特性は、以下の実施例に示したように、当該技術分 野において周知の方法、例えば、in vitroプロテアーゼアッセイやin vivo試験で、抗血栓溶解性効能、ならびに止血および血液学的パラメータ に対する効果を評価して容易に特徴付けることができる。 本発明の化合物を診断に適応するには、溶液または懸濁液の形態の製剤を典型 的に、利用する。血栓性障害の管理では、本発明の化合物を、経口投与のための 錠剤、カプセル剤またはエリキシル剤、坐薬、無菌溶液または無菌懸濁液、或い は注射可能な投与剤等の組成物に使用してもよいし、造形品に取り込んでも良い 。本発明の化合物を使用する治療が必要な対象には、最適な薬効が得られる用量 を投与することかできる。投与の用量および方法は、対象ごとに異なるであろう し、治療される哺乳動物の種類、性別、体重、食習慣、同時に投与する薬剤、全 体的な臨床条件、使用される特定の化合物、これらの化合物を使用する特定の用 途等 の因子や、医療分野の当業者が認識するその他の因子に依存する。 本発明の化合物を含む製剤は、所望の純度を有する化合物と、生理学的に許容 されうる担体、賦形剤、安定剤等とを混合することによって、保管または投与用 に製造され、そして遅延放出または、経時放出の製剤として提供されてもよい。 治療用に許容されうる担体または希釈剤は、薬学分野では良く知られており、例 えば、Remington’s Pharmceutical Science s,Mack Publishing Co.,(A.R.Gennaro編)に 記載されている。このような物質は、使用される用量および濃度でレシピエント には無毒であり、例えば、リン酸、クエン酸、酢酸およびその他の有機酸塩等の 緩衝剤、アスコルビン酸等の抗酸化剤、ポリアルギニン等の低分子量(約10残 基未満)のペプチド、血清アルブミン、ゼラチン、または免疫グロブリン等のタ ンパク質、ポリビニルピロリジノン等の親水性ポリマー、グリシン、グルタミン 酸、アスパラギン酸、またはアルギニン等のアミノ酸、単糖類、二糖類、および セルロース若しくはその誘導体、グルコース、マンノースまたはデキストリンを 含むその他の炭水化物、EDTA等のキレート化剤、マンニトールまたはソルビ トール等の糖アルコール、ナトリウム等の対イオン、およびトゥイーン、プルロ ニックまたはポリエチレングリコール等の非イオン性界面活性剤が挙げられる。 治療的投与に用いられる本発明の化合物の投薬用製剤は、無菌でなければなら ない。無菌性は、0.2ミクロン膜等の無菌膜を通過させる、ろ過によって、ま たは、その他の従来の方法によって容易に達成することができる。製剤は、典型 的に、凍結乾燥された形態か水溶性溶液として貯蔵される。本発明の投与剤のpH は、典型的には3−11、より好ましくは5−9、最も好ましくは7−8である 。前述の賦形剤、担体、または安定化剤の特定のものは、環式ポリペプチド塩の 形成をもたらすことは理解されよう。好ましい投与経路は、注射によるものであ るが、その他の投与方法、例えば、経口、静脈(丸薬および/または注入)、皮下 、筋肉内、結腸、直腸、または鼻を通して、経皮的若しくは腹腔内的な方法も、 各種の投薬形態、例えば、坐薬、移植ペレットまたは小型円柱、エアゾール、微 小カプセル、経口投与製剤、および軟膏、滴剤、皮膚貼付パッチ等の局所用製剤 等を用いて行うことが期待される。本発明の化合物は、生物分解ポリマーまたは 合 成シリコーン等の不活性物質、例えば、シラスティックシリコーンゴム、または その他の市販のポリマー等を採用するインプラント等の造形品に取り込むことが 望ましい。 本発明の化合物は、小型の単層胞体、大型の単層胞体、および多層胞体等のリ ポソームデリバリー系の形態で投与することもできる。リポソームは、コレステ ロール、ステアロイルアミン、またはホスファチジルコリン等の各種の脂質から 形成することができる。 本発明の化合物は、抗体、抗体フラグメント、成長因子、ホルモン、またはそ の他の標的部分を使用して、それらに化合物分子を結合させてデリバリーしても よい。本発明の化合物は、標的を定めることが可能な薬物担体として適切なポリ マーと結合してもよい。このようなポリマーには、ポリビニルピロリジノン、ピ ランコポリマー、ポリヒドロキシ−プロピル−メタクリルアミドフェノール、ポ リヒドロキシエチル−アスパルタミド−フェノール、またはパルミトイル残基で 置換したポリエチレンオキシド−ポリリシン等が挙げられる。さらに、本発明の 化合物は、薬剤の制御放出を実現するのに有用な一種の生物分解性ポリマー、例 えば、ポリ乳酸、ポリグリコール酸、ポリ乳酸およびポリグリコール酸のコポリ マー、ポリエプシロンカプロラクトン、ポリヒドロキシブチル酸、ポリオルトエ ステル、ポリアセタール、ポリジヒドロピラン、ポリシアノアクリレート、およ び架橋されるか、若しくは両親媒性のヒドロゲルのブロックコポリマーに結合し てもよい。ポリマーと半透性ポリマーマトリックスを、弁、ステント、管、プロ テーゼ等の造形品に形成してもよい。 一般に、治療化合物の液体製剤は、無菌アクセスロを有する容器、例えば、皮 下注射針によって貫通可能な栓を有する静脈内溶液用バッグまたはバイアルに、 入れられる。 治療に効果的な用量は、in vitroまたはin vivoのいずれかの方 法によって決定することができる。本発明の各具体的な化合物については、必要 とされる最適用量を決めるのに個別の決定をおこなう。治療に効果的な用量の範 囲は、投与経路、治療の目的、および患者の状態によって影響される。皮下注射 針による注射の場合、投薬は体液にデリバリーされると仮定できる。その他の投 与経路の場合には、吸収効率は、薬学でよく知られた方法によって各化合物につ いて個別に決定しなければならない。従って、テラピストが投薬を滴定し、最適 な治療効果を得るために必要な投与経路を変更することも必要であろう。効果的 な用量レベルの決定、すなわち、所望の結果を得るために必要な用量レベルは、 当業者によって容易に求められよう。典型的には、化合物の適用は、最初は低い 用量レベルで開始し、最終的に所望の効果を達成するまで用量レベルを増加して ゆく。 本発明の化合物は、経口的にまたは非経口的に、有効な量、すなわち、約0. 1乃至100mg/kg、好ましくは約0.5乃至50mg/kg、より好まし くは、約1乃至20mg/kgの範囲内で、1日あたり、単回または2乃至4回 に分割するか、連続的に注入する治療方式で投与することができる。 典型的には、本発明の化合物または化合物の混合物、約5乃至500mgが、 遊離酸若しくは塩基の形態または薬学的に許容されうる塩として、許容された薬 学的実務が要求するように、生理学的に許容されうるビイクル、担体、賦形剤、 結合剤、保存剤、安定化剤、着色剤、芳香剤等と一緒に配合される。これらの組 成物中の活性成分の量は、記述された範囲の適切な用量が得られるような量であ る。 錠剤、カプセル等に取り込むことができる典型的なアジュバントは、アカシア 、コーンスターチまたはゼラチン等の結合剤、および微晶質セルロース等の賦形 剤、コーンスターチやアルギン酸等の崩壊剤、ステアリン酸マグネシウム等の潤 滑剤、スクロースやラクトース等の甘味剤、または芳香剤である。投薬の形態が カプセルである場合には、上述の材料に加えて、水、生理食塩水、脂肪油等の液 状担体も含んでよい。各種のその他の材料は、投薬単位の物理的形態のコーティ ングまたは調節剤として使用してもよい。注射用の無菌組成物は、従来の薬学的 実務に従って配合することができる。例えば、油等のビイクル若しくはオレイン 酸エチル等の合成脂肪ビイクルへ、或いはリポソームへの溶解または懸濁が望ま しい。緩衝剤、保存剤、抗酸化剤等を許容されうる薬学的実務に従って、取り込 んでもよい。開示される化合物の製造 本発明の化合物は、標準的なテキストに記載され、そして文献引用されている 固相法または液相法のいずれか、或いは両方の方法を組合せて合成してもよい。 これらの方法は、当該分野ではよく知られている。Bodanszky, ”T he Principles of Peptide Synthesis”H anfer,et al.,Eds.,Springer−Verlag,Ber lin,1984を参照。 これらの方法のいずれで使用される出発原料も、Aldrich、Sigma 、Nova Biochemicals、Bachem Bioscience s等の薬品供給業者から市販で入手できるか、或いは既知の手順で容易に合成す ることができる。 反応は、別途記載がない限り、標準的な温度と圧力の反応条件下で、標準的な 実験室のガラス器具および反応容器内で行われる。反応生成物は、従来の方法に よって、典型的には、適合する溶媒への溶媒抽出によって単離および精製される 。前記生成物は、カラムクロマトグラフィーまたはその他の適切な方法によって 精製することができる。大部分の化合物は、逆相HPLCによって精製され、イオン スプレーマスクロマトグラフィーで特性決定を行うことができる。 これらの化合物の合成中、これらの方法で使用されるアミノ酸誘導体の官能基 は、カップリング操作中の副反応を防止するため保護基によって保護される。適 当な保護基とその使用の実例については、”The Peptide:Anal ysis,Synthesis,Biology”,Academic Pre ss,Vol.3(Gross他編、1981)とVol.9(1987)に記 載されており、その開示内容を本明細書中に文献として援用する。 本発明の化合物は、好ましくは a) 式(a)のカルボン酸を式(b)のアミンに、 標準的なアミド結合形成方法によって結合すること、或いは、 b)式中XがH2であり、Dが−SO2−または−CO−である場合、式(c)の 環式アミノと式(d)のスルフォニルハライド、或いは式(e)のカルボン酸を 、標準的なアミド結合またはスルフォンアミドの形成方法によって反応させるこ とによって、製造される。 WがHである式(b)の化合物は、WO96/01338、WO96/246 09、Feng他WO96/31504、およびWO96/32110に開示さ れた方法で製造することができる。尚、これらの開示内容を本明細書中に引用文 献として援用する。 Wがホウ素含有化合物である式(b)の化合物は、OrgChem.6 0:3717−3722(1995)、およびde Nanteuil他のEP 688,788に開示された方法で製造することができる。尚、これらの開示内 容を本明細書中に引用文献として援用する。 Wが−C(O)−Zであり、さらにZがSHである式(b)の化合物は、上記 のWO96/15756、Vlasuk他WO94/17817、Abelma n他WO94/21673、Webb他WO94/08941、Verber他 W094/25051、Levy他WO95/35312、Semple他WO 95/35313、Abelman他WO95/28420、およびAbelm an他WO96/19493に開示された方法によって製造することができる。 尚、これらの開示内容を本明細書中に引用文献として援用する。 Wが−C(O)−Zであり、さらにZがCOOR18または−CONR1819で ある式(b)の化合物は、上記のWO94/25051、上記のWO94/08 941、および上記のWO94/21673に開示された方法によって製造する ことができる。尚、これらの開示内容を本明細書に引用文献として援用する。 Wが−C(O)−Zであり、さらにZが−CF3または−CF2CF3である式 (b)の化合物は、Schacht他GB2287027に開示された方法によ って製造することができる。尚、これらの開示内容を本明細書中に引用文献とし て援用する。 Wが−C(O)−Zであり、さらにZが以下の式 であり、そしてJがO、−SO−または−SO2−である式(b)の化合物は、 Constanzo他米国特許第5,223,308号、Di Maio他WO 96/19483、米国特許第5,164,371号、AmChem oc .114:1854−1863(1992)、MedChem.38: 76−85(1995)、および、MedChem.37:3492−35 02(1994)に開示された方法によって容易に合成することができる。最後 に、Jが−NR21−であり、さらにR21がH、C1-6アルキルまたはベンジルで あるフラグメントは、MedChem.37:3492−3502(19 94)に示された手法によって合成することができる。これらの引用文献は、す べて本明細書中に引用文献として援用する。 Wが−C(O)−Zであり、さらにZが以下の式 であり、そしてUおよびVが各種の置換基(−O−、−S−、−N−、−NH− )である式(b)の化合物は、MedChem38:1355−137 1(1995)およびMedChem.37:2421−2436(19 94)に示された手法によって製造することができる。尚、これらの開示内容を 本明細書中に引用文献として援用する。 式(a)、(c)、(d)および(e)の出発化合物は、既知の化合物であるか、また は既知の方法によって製造できる(Heisch他カナダ特許第2,071,7 44号、スギハラ他カナダ特許第2,126,026号、Baker他EP36 5,992、米国特許第4,251,438号、Carr他米国特許第4,3 41,698号、Goldman他米国特許第5,120,718号、Bisw anath他米国特許第5,164,388号、Duggan他米国特許第5, 281,585号、スギハラ他米国特許第5,294,713号、Bovy他W 095/06038、WO95/35308、ChemSocPerk inTrans 1687−1689(1989)、およびInt.J.P eptide.Protein.Res.37:468−47(1991))、或 いは、以下の反応式に示される方法によって製造できる。 以下の反応図は、上述の反応式をより具体的に示したものである。各図に示さ れる化学反応は、当該分野において周知である他の手法によって容易に変更およ び組合せられ、本発明の範囲内であるその他の化合物を製造することができる。 図式I 図式II 図式III さらに説明することなく、当業者であれば、本発明を最大限利用することがで きると考えられる。従って、以下の好ましい特定の実施例は、単に例示として解 釈されるべきであり、いかなることがあっても残りの開示内容を限定するもので はない。実施例1 の製造 Boc−L−Arg(Tos)−OH(2g、4.7mmol)の、0℃のD MF(20mL)懸濁液に、MeNHOMe・HCl(1g、10.3mmol) 、DIEA(6mL)およびBOP(2.5g、5.6mmol)を加えた。こ の溶液を0℃で10時間攪拌した。DMFを減圧下で蒸発させた。オイル状残渣 をEtOAc(200mL)および水(20mL)に溶解した。有機層を、飽和 NaHCO3、水(20mL)、1M塩酸(10ml)、および飽和食塩水(2X2 0mL)で洗った。この有機層をMgSO4上で乾燥させて、ろ過蒸発して、懸 濁液を得た。懸濁液をろ過して、その固形分を冷EtOAc(10mL)で洗い 、乾燥させて、上記のBoc−Arg(Tos)−N(Me)OMeを得た(1 .5g、収率70%)。 FAB−MS(M+H)+=472実施例2 の製造 チアゾール(2.5g、29mmol)の、−78℃のTHF(25mL)溶 液に、n−BuLi(19mLヘキサン中、1.6M)を滴下して加えた。この 混合液を30分間攪拌した。次いで、−78℃のリチオゾール混合液に、実施例 1からのBoc−Arg(Tos)−N(Me)OMe(1.7g、3.6mm ol)のTHF(50mL)溶液を加えた。この溶液を2時間攪拌した。この反 応混合液へ1M塩酸(30mL)を加え、室温になるまで加温した。この混合液 をEtOAc(100mL)で抽出した。有機層を飽和食塩水(30mL)で洗 い、MgSO4上で乾燥させて、ろ過し蒸発させた。粗オイル状残渣を、SiO2 (50%EtOAcのCH2Cl2溶液)上でフラッシュカラムクロマトグラフィ を行って、上記のBoc−Arg(Tos)−チアゾールを粉末として得た(1. 5g、収率84%)。 DCI−MS(M+H)+=496実施例3 の製造 実施例2からのBoc−Arg(Tos)−チアゾール(300mg、0.6 mmol)の、0℃のCH2Cl2(10mL)溶液に、TFA(10mL)加え た。この溶液を0℃で2時間攪拌した。溶媒と過剰なTFAを蒸発させて、オイ ル状残渣を得たが、この残渣はこれ以上精製することなく直接使用した。実施例4 の製造 t−ブチル−2−N−ベンジルオキシカルボニル−3−N−ベンジル−(S) −2,3−ジアミノプロピオン酸(0.85g,2.2mmol),3−(N− t−ブトキシカルボニル)アミノ−5−オキソ−ペンタン酸メチルエステル(0 .65g,2.7mmol)、酢酸(0.1mL,1.8mmol)、酢酸ナトリ ウム(0.36g,2mmol)の溶液と、4Aモレキュラーシーブ(1g)の MeOH溶液(45mL)に、シアノ硼水素化ナトリウム(0.33g,5.3 mmol)を加える。混合液を、室温で一晩攪拌した後、シーライトに通して、 ろ過し、減圧下で濃縮する。残渣さを1N NaOH中に溶解させ、EtOAc (3×40mL)を用いて抽出する。有機層をMgSO4上で乾燥させ、ろ過、 蒸発させてオイルを得る。クロマトグラフィを行って、上記化合物をオイルとし て得る。実施例5 の製造 実施例4の化合物をCH2Cl2(10mL)中に溶解させ、0℃まで冷却し、 TFA10mLで処理する。TLCにより反応が完了したと判断されるまで、溶 液を攪拌する。溶媒を減圧下で除き、残渣をCH2Cl2(40mL)に溶解する 。この溶液を4−メチルモルホリン(1mL)、HOBT(0.2g,1.5mm ol)、およびEDC(0.61g,3.2mmol)で処理し、室温で一晩攪 拌する。混合液をCH2Cl2で希釈し、水で洗浄して、MgSO4上で乾燥させ 、蒸発させてオイル残渣得る。これをシリカゲルクロマトグラフィにより精製す る。実施例6 の製造 実施例5の化合物と炭素上20%Pd(OH)2(50mg)とのEtOH中 での懸濁液を、水素雰囲気下で7時間攪拌する。溶媒を減圧下で蒸発させ、残渣 さをCH2Cl2(20mL)中に溶解させて、−78℃まで冷却し、Et3N( 1mL)とベンジルスルフォニルクロリド(190mg,1mmol)で処理す る。得られた混合液を室温で一晩攪拌し、蒸発させてオイル残渣を得る。この残 渣をEtOAcに溶解し、飽和食塩水(3×10mL)で洗浄し、MgSO4上 で乾燥させ、ろ過し、蒸発させてオイル状残渣を得る。実施例7 の製造 実施例6の化合物をMeOH(1mL)中に溶解させ、1M LiOH(1m L)で処理し、室温で一晩攪拌して、乾燥するまで蒸発させる。残渣を逆相HP LCにより精製して、上記化合物を粉末として得る。実施例8 の製造 0℃の、実施例3の化合物(1mmol)および実施例7の化合物(1mmo l)のDMF(5mL)溶液を、DIEA(1mL)およびBOP(530mg ,1.2mmol)で処理する。溶液を0℃で2時間攪拌し、溶媒を蒸発させる 。残渣をEtOAc(50mL)に溶解し、飽和NaHCO3(2×10mL)、 飽和食塩水(3×10mL)で洗浄、MgSO4上で乾燥させ、ろ過して、蒸発 させて固体残渣を得る。この残渣を逆相HPLCにより精製して、表記化合物を 粉末として得る。実施例9 化合物V(10)の製造 実施例8の化合物(100mg)、アニソール(1mL)、およびエチルメチルス ルフィド(2滴)をHF開裂容器内に置き、液化窒素下で冷却した。その後、H F(10mL)を濃縮し、混合液を−10℃で30分間、そして0℃で30分間 攪拌する。HFを真空除去して、ガム状の残渣を得る。この残渣をヘキサン(2 0mL)中の50%Et2Oを用いて粉砕し、溶媒をろ過によって除去する。ガ ム状残渣を0.1%TFA(15mL)水溶液に溶解し、上記焼結漏斗を通して ろ過した。ろ液を凍結乾燥して粉末を得る。この粉末をRP−HPLCにより精 製して表記化合物を白色粉末として得る。実施例10 (IC50の測定) 最初に、本発明の化合物を、緩衝液に溶解して、アッセイ濃度の範囲が0乃至 100μMであるような濃度を含む溶液を得る。トロンビン、プロトロンビナー ゼおよびXa因子のアッセイでは、合成色素産生基質を試験化合物と問題の酵素 を含む溶液に添加してから、その酵素の残留触媒活性を分光光度法によって測定 する。 化合物のIC50は、基質のターンオーバーから求められる。IC50は、基質タ ーンオーバーを50%阻害する試験化合物の濃度である。本発明の好適な化合物 は、Xa因子のアッセイでは、望ましくは500nM未満、好ましくは、200 nM未満、より好ましくは100nM未満のIC50を有する。本発明の好適な化 合物は、プロトロンビナーゼアッセイでは、望ましくは4.0μM未満、好まし くは、200nM未満、より好ましくは10nM未満のIC50を有する。 本発明の好適な化合物は、トロンビンアッセイでは、望ましくは1.0μMを超 え、好ましくは、10.0μMを超え、より好ましくは100.0μMを超える IC50を有する。プロテアーゼ阻害活性を測定するためのアミド分解アッセイ Xa因子とトロンビンのアッセイは、室温で、0.15MのNaClを含み、 pH7.5である0.02Mのトリス−HCl緩衝液中で実施する。Xa因子に 対するパラニトロアニリド基質S−2765(Chromogenix)とトロ ンビンに対する基質Chromozym TH(Boehringer Man heim)を室温で5分間、酵素と試験化合物を予めインキュベートした後、S oftmax 96−ウェルプレートリーダー(Molecular Devi ce)を用いて、405nmでモニターし、p−ニトロアニリドが時間依存的に 現れるのを測定することで求める。 プロトロンビナーゼ阻害アッセイは、Sinha他、TrombRes., 75:427−436(1994)によって記載された方法に変更を加えた、血 漿フリーシステムで実施する。プロトロンビナーゼ錯体の活性は、p−ニトロア ニリド基質Chr−omozym THを用いるトロンビン生成の時間経過を測 定することによって求める。このアッセイは、pH7.5で0.15MのNaC l,5mMのCaCl2と0.1%のウシ血清アルブミンを含む20mMのトリ ス−HCL緩衝液中、Xa因子(0.5nM)、Va因子(2nM)、ホスファチジ ルセリン:ホスファチジルコリン(25:75、20μM)から形成される錯体 と、阻害剤として試験すべき選択化合物を5分間、予めインキュベートすること から成る。錯体−試験化合物の混合物のアリコートをプロトロンビン(1nM) とChtomozym TH(0.1mM)に添加する。基質の開裂率を405 nmで2分間測定する。所定の試験化合物の複数濃度を二重にアッセイする。当 量の未処理の錯体によるトロンビン生成の標準曲線を使用して阻害率を測定する 。実施例11 本発明の化合物の抗血栓効効果は、以下に述べるようにウサギにおいて一連の 試験を行って容易に評価することができる。これらの試験は、化合物の止血およ びその血液学的パラメータに対する効果について評価するときにも有用である。静脈血栓症のウサギモデルにおける抗血栓効果 Hollenbachらの、ThrombHaemost.71:357− 362(1994)に記載されたようにウサギの深在静脈血栓症モデルを用いて 、本発明の化合物のin vivo抗血栓活性について測定する。ウサギは、ケ タミン、ジラジン、およびアセプロマジンのカクテルで筋注により麻酔した。 標準化されたプロトコルは、凝塊形成綿糸と銅線装置を麻酔したウサギの腹部 大静脈に挿入ことから成る。非閉塞性血栓を中心静脈循環で発現させてから、血 栓の成長阻害を評価される化合物の抗血栓活性の基準として使用する。試験剤お よび対象である生理食塩水を、縁耳静脈カテーテルを介して投与する。大腿静脈 カテーテルを評価される化合物の定常状態注入前と定常状態注入中に血液採取す るために使用する。血栓形成開始は、綿糸装置を中心静脈循環に送った直後に起 きる。評価される化合物を30分から始めて150分の間投与して、その時点で 実験を終了する。ウサギを安楽死させて、外科的切除により血栓を切開し、重量 および組織学によって特徴づける。次いで、血液試料について血液学的パラメー タと凝固パラメータの変化について分析する。 以上、本発明を開示された実施の形態を参照して述べてきたが、当業者には詳 述された特定の実験が本発明を例示するだけのものであることは容易に理解でき よう。様々な変更が、本発明の精神から逸脱することなくなされ得ることを理解 すべきである。従って、本発明は以下の請求の範囲によってのみ限定される。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,ML,MR, NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,KE,L S,MW,SD,SZ,UG,ZW),EA(AM,AZ ,BY,KG,KZ,MD,RU,TJ,TM),AL ,AM,AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BR, BY,CA,CH,CN,CU,CZ,DE,DK,E E,ES,FI,GB,GE,GH,GM,GW,HU ,ID,IL,IS,JP,KE,KG,KP,KR, KZ,LC,LK,LR,LS,LT,LU,LV,M D,MG,MK,MN,MW,MX,NO,NZ,PL ,PT,RO,RU,SD,SE,SG,SI,SK, SL,TJ,TM,TR,TT,UA,UG,UZ,V N,YU,ZW (72)発明者 ツゥー,ビン−ヤン アメリカ合衆国 カリフォルニア州 フォ スター シティー バルクルッタ ドライ ヴ 1125 アパートメント ケイ302

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1. 以下の式を有する化合物、 式中: R1およびR2は、独立して、H、C1-6アルキル、C3-8シクロアルキル、C1-3 アルキルアリール、C1-3アルキル−C3-8シクロアルキルおよびアリールからな る群より選ばれ、R35はHであるか、またはR2およびR35は共に取り込まれて 炭素環式環を形成する; mは、0乃至2の整数であり; nは、0乃至6の整数であり; rは、0乃至4の整数であり; sは、0乃至1の整数であり; tは、0乃至4の整数であり; Aは、R3、−NR34からなる群より選ばれ、 式中、R3、R4、R5、およびR6は独立して、H、−OH、C1-6アルキル、ア リールおよびC1-4アルキルアリールからなる群より選ばれ;R7は、H、C1-6 アルキル、アリールおよびC1-4アルキルアリールからなる群より選ばれるか、 或いはR5またはR6と共に取り込まれて5乃至6員環を形成することができ;そ してR8は、H、C1-6アルキル、アリールおよびC1-4アルキルアリールからな る群より選ばれるか、またはR6と共に取り込まれて5乃至6員環を形成するこ とができる; Qは、直接連結、C1-6アルキル、C3-8シクロアルキル、C1-6アルケニル、C1 -6 アルケニルアリール、アリール、並びにN、OおよびSからなる群より選ばれ る1乃至4のヘテロ原子を含む、5乃至10員環のヘテロ環式系からなる群より 選ばれ; Dは、直接連結、−CO−、−SO2−、−O−CO−、−NR9−SO2−およ び−NR9−CO−からなる群より選ばれ、式中、R9は、H、−OH、C1-6ア ルキル、アリールおよびC1-4アルキルアリールからなる群より選ばれ; Xは、OまたはH2であり; Tは、R28、−NR2829からなる群より選ばれ、 式中、R28、R29、R30、およびR31は独立して、H、−OH、C1-6アルキル 、アリールおよびC1-4アルキルアリールからなる群より選ばれ;R32は、H、 C1-6アルキル、アリールおよびC1-4アルキルアリールからなる群より選 ばれるか、或いはR30またはR31と共に取り込まれて5乃至6員環を形成するこ とができ;そしてR33は、H、C1-6アルキル、アリールおよびC1-4アルキルア リールからなる群より選ばれるか、またはR31と共に取り込まれて5乃至6員環 を形成することができる。 Kは、直接連結、C3-8シクロアルキル、C1-6アルケニル、C1-6アルケニルア リール、アリール、そしてN、OおよびSからなる群より選ばれる1乃至4のヘ テロ原子を含む、5乃至10員環のヘテロ環式系からなる群より選ばれ; Mは、直接連結、−CO−、−SO2−、−O−CO−、−NR34−SO2−また は−NR34−CO−からなる群より選ばれ、式中、R34は、H、−OH、C1-6 アルキル、アリールおよびC1-4アルキルアリールからなる群より選ばれ; Eは、直接連結、C3-8シクロアルキル、アリール、そしてN、OおよびSから なる群より選ばれる1乃至4のヘテロ原子を含む、5乃至10員環のヘテロ環式 系からなる群より選ばれ; Gは、R10、−NR1011からなる群より選ばれ、 式中、R10、R11、R12、およびR13は独立して、H、−OH、C1-6アルキル 、アリールおよびC1-4アルキルアリールからなる群より選ばれ;R14は、H、 C1-6アルキル、アリールおよびC1-4アルキルアリールからなる群より選ばれる か、或いはR12またはR13と共に取り込まれて5乃至6員環を形成することがで き;そしてR15は、H、C1-6アルキル、アリールおよびC1-4アルキルアリール からなる群より選ばれるか、またはR13と共に取り込まれて5乃至 6員環を形成することができる;但し、GがR10である場合には、Eは少なくと も1つのN原子を含まなければならない; Wは、H、 からなる群より選ばれ、 式中、R16およびR17は独立して、H、C1-3アルキル、およびアリールからな る群より選ばれ:そしてZは、H、−COOR18、−CONR1819、−CF3 、−CF2CF3、および以下の式を有する基からなる群より選ばれ: 式中: R18およびR19は、独立して、H、C1-6アルキル、アリールおよびC1-4アルキ ルアリールからなる群より選ばれ; Uは、−O−、−S−、−N−および−NH−からなる群より選ばれ; Vは、−O−、−S−、−N−および−NH−からなる群より選ばれる;但し、 少なくとも、UまたはVの1つが、−N−または−NH−である; R20は、H、C1-6アルキル、C2-6アルケニル、C0-6アルキルアリール、C2-6 アルケニルアリール、C0-6アルキルヘテロシクロ、C2-6アルケニルヘテロシク ロ、−CF3および−CF2CF3からなる群より選ばれる。 Jは、−S−、−SO−、−SO2−、−O−および−NR21−からなる群より 選ばれ、式中、R21は、H、C1-6アルキルおよびベンジルからなる群より選ば れ;そして、 Lは、 そしてR24およびR25によって置換され、かつ、N、SおよびOから選ばれる1 乃至4のヘテロ原子を含む、C6-10ヘテロ環式系からなる群より選ばれ; 式中、dは、0乃至2の整数であり; R22およびR23は、独立して、H、C1-6アルキル、アリール、C1-6アルキルア リール、−COOR26、−CONR2627、−CNおよび−CF3からなる群よ り選ばれ; R24およびR25は、独立して、H、C1-6アルキル、アリール、C1-6アルキルア リール、C1-4アルキロキシ、ハロゲン、−NO2、−NR2627、−NR26CO R27、−OR26、−OCOR26、−COOR26、−CONR2627、−CN、− CF3、−SO2NR2627、およびC1-6アルキル−OR26からなる群より選ば れ;そして R26およびR27は、独立して、H、C1-6アルキル、C1-3アルキルアリール、お よびアリールからなる群より選ばれる;並びにその薬学的に許容されうるすべて の塩、およびそのすべての光学異性体。 2. 望ましくない血栓症によって特徴づけられる哺乳動物の状態を予 防または治療するための薬学的組成物であって、薬学的に許容されうる担体と、 請求項1に記載の化合物とを含む前記薬学的組成物。 3. 望ましくない血栓症によって特徴づけられる哺乳動物の状態を予 防または治療するための方法であって、該哺乳動物に、治療に有効な量の請求項 1に記載の化合物を投与することからなる前記予防または治療方法。 4. 不安定型狭心症、難治性狭心症、心筋梗塞、一過性虚血発作血栓 性発作、塞栓性発作、敗血症性ショックの治療を含む散在血管内凝固、肺塞栓症 の予防、または再潅流冠状動脈の再閉塞または再狭窄の治療における深在静脈血 栓症、深在静脈血栓症、肺塞栓症、心筋梗塞、脳卒中、外科手術および周辺動脈 閉塞の血栓塞栓性合併症、血管内凝固症候群の治療または予防、血栓溶解治療ま たは経皮経管冠動脈血管形成手術のいずれかから生じる閉塞性冠状動脈血栓形成 、静脈管構造および散在血管内凝固障害の血栓形成からなる群から、前記状態が 選ばれることを特徴とする請求項3に記載の方法。 5. 請求項1に記載の化合物の投与を特徴とする、生体試料の凝塊を 阻害する方法。
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