JP2001521055A - プラズマ又はx線の装置系におけるけい光体としてのツリウム含有燐酸ランタンの使用 - Google Patents

プラズマ又はx線の装置系におけるけい光体としてのツリウム含有燐酸ランタンの使用

Info

Publication number
JP2001521055A
JP2001521055A JP2000518032A JP2000518032A JP2001521055A JP 2001521055 A JP2001521055 A JP 2001521055A JP 2000518032 A JP2000518032 A JP 2000518032A JP 2000518032 A JP2000518032 A JP 2000518032A JP 2001521055 A JP2001521055 A JP 2001521055A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
thulium
lanthanum
phosphate
phosphor
lanthanum phosphate
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000518032A
Other languages
English (en)
Inventor
ブラコニエ ジャンジャック
ユグナン ドニ
サントレイ クロード
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Rhodia Chimie SAS
Original Assignee
Rhone Poulenc Chimie SA
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Rhone Poulenc Chimie SA filed Critical Rhone Poulenc Chimie SA
Publication of JP2001521055A publication Critical patent/JP2001521055A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C09DYES; PAINTS; POLISHES; NATURAL RESINS; ADHESIVES; COMPOSITIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; APPLICATIONS OF MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • C09KMATERIALS FOR MISCELLANEOUS APPLICATIONS, NOT PROVIDED FOR ELSEWHERE
    • C09K11/00Luminescent, e.g. electroluminescent, chemiluminescent materials
    • C09K11/08Luminescent, e.g. electroluminescent, chemiluminescent materials containing inorganic luminescent materials
    • C09K11/77Luminescent, e.g. electroluminescent, chemiluminescent materials containing inorganic luminescent materials containing rare earth metals
    • C09K11/7766Luminescent, e.g. electroluminescent, chemiluminescent materials containing inorganic luminescent materials containing rare earth metals containing two or more rare earth metals
    • C09K11/7777Phosphates
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L33/00Semiconductor devices with at least one potential-jump barrier or surface barrier specially adapted for light emission; Processes or apparatus specially adapted for the manufacture or treatment thereof or of parts thereof; Details thereof
    • H01L33/48Semiconductor devices with at least one potential-jump barrier or surface barrier specially adapted for light emission; Processes or apparatus specially adapted for the manufacture or treatment thereof or of parts thereof; Details thereof characterised by the semiconductor body packages
    • H01L33/50Wavelength conversion elements
    • H01L33/501Wavelength conversion elements characterised by the materials, e.g. binder
    • H01L33/502Wavelength conversion materials

Abstract

(57)【要約】 本発明は、プラズマ又はX線の装置系におけるけい光体としてのツリウム含有燐酸ランタンの使用に関する。この蛍光体はガドリニウムをさらに含有できる。この化合物のツリウム含有量は、ランタンに対する原子%で表わして、0.1〜10,特に0.5〜5である。また、本発明は、ツリウムを含有し、0.6以下の分散指数で1〜20μmの平均寸法を有する粒子からなることを特徴とする燐酸ランタンもカバーする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 本発明は、ツリウムを含有する燐酸ランタンをベースとした化合物をプラズマ
又はX線の装置系におけるけい光体として使用することに関する。
【0002】 プラズマ装置系(スクリーン及びランプ)は、開発が進行中である新しい表示
及びイルミネーション技術の一翼を担っている。一つの特別の例は、現在のテレ
ビジョンスクリーンを、軽量であって寸法が大きいフラットスクリーンで置き換
えることであり、この置き換えはプラズマパネルの使用によって解決される点に
ある。 プラズマ装置系では、密閉容器に導入されるガスが、放電効果のためにイオン
化される。この過程の間に高エネルギーの電磁線が放射される。光子がルミネセ
ンス材料に向けられる。 同様に、X線が係わる装置系では、光子がルミネセンス材料を励起させる。
【0003】 この材料は、有効であるためには、プラズマ又はX線放射範囲で吸収し且つ可
能な限り高い収率で好適なスペクトル範囲で発光するけい光体でなければならな
い。 よって、プラズマ又はX線の装置系に使用することができ、青色で発光するけ
い光体に対するニーズが存在する。
【0004】 本発明の目的は、このようなけい光体材料を提供することである。 この目的のために、本発明により、ツリウム含有燐酸ランタンをベースとした
化合物がプラズマ又はX線の装置系においてけい光体として使用される。 また、本発明は、上記の化合物をけい光体として含むことを特徴とするプラズ
マ又はX線の装置系に関する。 さらに、本発明は、ツリウムを含有し、0.6以下の分散指数で1〜20μm
の平均寸法を有する粒子からなることを特徴とする燐酸ランタンもカバーする。 最後に、本発明は、燐酸ランタンの場合に上で示したのと同じ特性を有するけ
い光体に関する。
【0005】 本発明のさらなる特色、詳細及び利点は、以下の説明を読めば、また例示とし
てのみ示す以下の実施例の種々の観点から一層明かとなろう。
【0006】 本発明は、プラズマ放射又はX線放射に関してある種の燐酸塩のルミネセンス
特性を発見したことに基づいている。従って、本発明は、まず、プラズマ装置系
の条件である条件下で上記の化合物をけい光体として使用することに関する。本
明細書では、これは、イオン化後に、100〜200nm、さらに詳しくは14
0〜200nmの間、即ち遠紫外線範囲の波長に少なくとも相当する放射線を発
するガスを使用する装置系の全てを意味するものと理解されたい。
【0007】 このタイプの装置系としては、プラズマスクリーン及びランプが挙げられる。 また、本発明のけい光体は、X線を使用する装置系に使用される。X線は、本
明細書では、そのエネルギーが10〜100kevである光子を意味するものと
理解されたい。 X線装置系としては、画像化装置、特に医療用画像化装置系が挙げられる。
【0008】 本発明のけい光体は、LaPO4型のマトリックスを含む化合物である。この 燐酸塩は、ツリウムをドープ剤としてさらに含む。ツリウムは、燐酸塩内に3価
の形で存在する。 この燐酸塩は、プラズマ又はX線型の放射線によって励起されると青色で発光
する。 この燐酸塩は、さらに共ドープ剤としてガドリニウムを含有することができる
【0009】 一般に、ツリウム含有量は、ランタンに関して原子%で表わして、0.1〜1
0,特に0.5〜5である。 ガドリニウム含有量は、ランタンに関して原子%で表わして、10〜40%で
あることができる。
【0010】 本発明の好ましい具体例によれば、0.6以下の分散指数で1〜20μmの平
均寸法を有する粒子からなる燐酸ランタンが使用される。 粒度は特に2〜6μmである。分散指数は特に多くとも0.5であることがで
きる。
【0011】 明細書を通じて、粒度及び粒度分布の分析特性は、セジグラフ型の粒度分析計
を使用する沈降技術によって測定される。この測定は、一般に、超音波による解
凝集(5分間、120ワット)によって処理した物質の水性分散液について実施
される。
【0012】 用語“分散指数”は、次式の比: σ/m = (d84 − d16)/2d50 (ここで、 ・d84は粒子の84%がd84未満の直径を有する場合の粒子直径であり、 ・d16は粒子の16%がd16未満の直径を有する場合の粒子直径であり、 ・d50は粒子の平均直径である) を意味するものと理解されたい。
【0013】 また、本発明は、上記のけい光体化合物を含むプラズマ又はX線の装置系又は
デバイスに関する。ここでは、けい光体化合物及び燐酸塩に関して上で示した特
徴の全てが、装置系又はデバイスの説明に対して当てはまる。よって、これらの
特徴をここでは繰り返さない。 また、本発明は、これらの装置系又はデバイスの製作にけい光体化合物を使用
することに関する。この使用は、周知の技術を使用して、例えばスクリーン印刷
、電気泳道又は沈降による付着によって達成される。 さらに、本発明は、上記のようにけい光体として使用するのに特に好適な新規
物質としての特定の燐酸ランタン並びにその製造方法に関する。
【0014】 まず、この製造方法を説明する。 この方法は、希土類元素の可溶性塩(ランタン、ツリウム及び適当ならばガド
リニウムの塩)(これらの塩は所望の式の物質を得るのに必要な化学量論的割合
で存在する)を含有する第一溶液を燐酸イオンを含有する第二溶液と反応させる
ことにより制御されたpHで直接沈殿を生じさせることからなる。 可溶性の希土類元素塩の溶液が燐酸イオンを含有する溶液に導入される。一般
に、塩の溶液が燐酸イオン含有溶液に徐々に且つ連続的に導入される。
【0015】 燐酸イオンを含有する溶液の初期pHは3以下、好ましくは1〜3の間である
。 次いで、沈殿媒体のpHが2以下のpH値まで、好ましくは1〜2に制御され
る。燐酸イオンを含有する溶液の初期pHが3以上であるならば、希土類元素塩
の溶液の導入は、この溶液を初期の燐酸イオン含有溶液と混合することにより生
じる反応混合物のpH値を低下させることになる。この場合には、pH値は、2
以下の値まで低下させるようにし、所望のpH値に達したならば、制御されるの
はこの値である。
【0016】 表現“制御されたpH”は、燐酸イオン含有溶液に塩基性化合物又は緩衝剤溶
液を添加する(これは燐酸イオン含有溶液への可溶性希土類元素塩含有溶液の導
入と同時に実施される)ことによって沈殿媒体のpHをある一定の又はほぼ一定
の値に保持することを意味するものと理解されたい。しかして、媒体のpHは固
定された値の近くで多くとも0.5pH単位だけ、さらに好ましくはこの値の近
くで多くとも0.1pH単位だけ変動する。 有利には、このpH制御は、以下に説明するように、塩基性化合物の添加によ
り達成される。
【0017】 沈殿は、好ましくは、水性媒体中で、臨界的ではなくて有利には室温(15℃
〜25℃)から100℃までの温度で実施される。この沈殿は、反応混合物が攪
拌されている間に行なわれる。
【0018】 第一溶液中の希土類元素塩の濃度は、広い限界で変動し得る。しかして、希土
類元素の総濃度は、0.01モル/L〜3モル/Lであろう。
【0019】 好適である希土類元素の塩は、特に、水性媒体に可溶性であるもの、例えば硝
酸塩、塩化物、酢酸塩、カルボン酸塩又はこれらの塩類の混合物である。本発明
により好ましい塩は硝酸塩である。
【0020】 希土類元素塩の溶液と反応させようとする燐酸イオンは、純粋な化合物又は溶
液状の化合物、例えば燐酸、燐酸アルカリ金属又は希土類元素と会合した陰イオ
ンと共に可溶性化合物を与えるその他の金属元素の燐酸塩によって提供すること
ができる。
【0021】 好ましい具体例によれば、燐酸イオンは燐酸アンモニウムの形で添加される。
何故ならば、その後の仮焼中にアンモニウム陽イオンが分解して高純度の燐酸ラ
ンタンを得るのを可能にさせるからである。燐酸アンモニウムのうちでは、燐酸
ジアンモニウム及び燐酸モノアンモニウムが本発明を実施するのに好ましい化合
物である。 燐酸イオンは、二つの溶液の間で1以上、有利には1.05〜3のPO4/希 土類元素のモル比が存在するような量である。
【0022】 上記したように、燐酸イオンを含有する溶液は、初期に、即ち、希土類元素塩
の溶液の導入開始前に3以下、好ましくは1〜3のpHを有しなければならない
。 従って、反応混合物のpHは、上記のように、この混合物に塩基を同時に添加
することによって制御される。 好適な塩基性化合物としては、例えば、水酸化金属(NaOH、KOH、Ca
(OH)2など)又は水酸化アンモニウム、或いはその他の任意の塩基性化合物 であって、その成分スペシーが混合物中に既に含有されるスペシーの一つと結合
して沈殿媒体のpHを調節させることによって、反応混合物に添加したときに沈
殿を何ら形成させないものが挙げられる。
【0023】 沈殿工程の後、燐酸塩沈殿が直接得られ、これはそれ自体知られた任意の手段
、特に単純なろ過により回収することができる。次いで、回収された生成物は、
何らかの不純物、特に吸収された硝酸及び(又は)アンモニウム基を除去する目
的で例えば水洗することができる。最後に、それは、種々の条件下で、特に、以
下に詳細に説明するように、最終生成物についての所望の転化度(結晶相の性質
、水和度、純度、ルミネセンスのレベルなど)に基づいて選定される種々の条件
下で熱処理することができる。後続の熱処理を使用しても又は使用しなくても、
本発明に従う方法は微細で極めて厳格な粒度分布を有する生成物を常にもたらす
ことが指摘されるべきである。
【0024】 ドープ剤としてツリウムを含有するこのLaPO4燐酸塩は、0.6以下の分 散指数で1〜20μmの平均寸法を有する粒子からなる。粒度は特に2〜6μm
であってよい。分散指数は特に多くとも0.5であってよい。 この燐酸塩は共ドープ剤としてガドリニウムをさらに含有することができる。
ツリウム含有量及び随意のガドリニウム含有量は、上で示したものである。
【0025】 このツリウムをドープしたオルト燐酸ランタンは六方晶系又は単斜晶系のいず
れかの晶癖を有することができ、これは本質的には生成物がその製造中に受ける
温度に依存する。しかして、さらに詳しくは、六方晶系の晶癖は、その後の熱処
理を受けなかったか又は一般に600℃を超えない温度での熱処理を受けたかの
いずれかである燐酸塩に相当する。単斜晶系の晶癖は、六方晶系の結晶相を純粋
な単斜晶系の相に転化させる目的で少なくとも600℃以上、有利には700〜
1000℃の温度で実施される強い熱処理後に得られる燐酸塩に相当する。
【0026】 熱処理されない生成物は、一般に水和している。しかし、例えば、60〜10
0℃で実施される単純な乾燥操作はこの残留水の大部分を除去させるのに十分で
あり、残留する少量の水自体はほぼ400℃以上の高温で実施される焼成操作に
より除去される。
【0027】 同様に、本発明のツリウムをドープした燐酸ランタンは、それが加熱される焼
成温度によって変動する比表面積を有する。この比表面積はこれらの温度と共に
一様に低下する。従って、例えば、600℃以下の温度で熱処理した後に、それ
は30m2/g以上の比表面積を有し、800℃で焼成した後は、この比表面積 はほぼ10m2/gの程度であり、また900〜1000℃で焼成した後は、そ れは一般にほぼ5m2/g以下の値に低下する。
【0028】 上記の比表面積は、BET法により測定される、即ち、文献“The Jou
rnal of the American Society”90,309(
1938)に記載されたブルナウエル−エメット−テラー法に基づいて起草され
たASTM D3663−78標準に従う窒素吸着によって決定される。
【0029】 さらに、本発明のツリウムをドープした燐酸ランタンは、焼成中に固まらない
という特に顕著で且つ有用な性質を有する。即ち、それを構成する粒子は凝集せ
ず、又は凝集しがちでなく、従って例えば0.1〜数mmの範囲の寸法を有する
粗い顆粒よりなる最終形態になりがちでない。従って、最終けい光体を得ること
を意図した慣用の処理を行なう前に粉末を予備粉砕することは必要ではない。
【0030】 本発明に従う燐酸ランタンは、一般に600℃以上、有利には700〜100
0℃の温度での熱処理に付した後に、ルミネセンス特性を示すが、所望の用途に
そのままで直接使用できる実用けい光体を得るようにこの物質に後処理を実施す
ることによってこれらのルミネセンス特性をさらに改善する必要性を証明できる
。もちろん、単一の燐酸ランタンと実用けい光体との間の境界は結局のところ全
く不定のままであり、ある物質がユーザーにより許容できる態様で直接使用でき
るものと見なし得るということに基づいた単一のルミネセンス限界値に依存する
。本発明の場合には、全く一般的であるが、ほぼ1000℃以上の熱処理を受け
なかった本発明に従うツリウムをドープした燐酸ランタンは、けい光体先駆物質
とみなすことができ、またそのように同定することができる。何故ならば、この
ような物質は、その後のいかなる転化もなしにそのままで直接使用できる商業的
けい光体の最低の輝度基準を満足しないとみなし得るルミネセンス特性を一般に
示すからである。他方、恐らく適当な熱処理に付された後に、ユーザーによりプ
ラズマ又はX線の装置系に直接使用するのに十分に好適な輝度を発現させる燐酸
ランタンはけい光体と称することができる。
【0031】 従って、本発明のツリウムをドープした燐酸ランタンは、そのルミネセンス特
性をさらに発展させるために、フラックスの存在下に熱処理に付すことができる
。このような処理はそれ自体周知であって、主要けい光体の製造方法において、
特に所望の用途(例えば、輝度及び表面仕上げ)に適合させるために一般的に使
用されているといえる。
【0032】 好適なフラックスとしては、特に、弗化リチウム、塩化リチウム、塩化カリウ
ム、塩化アンモニウム、酸化硼素及び燐酸アンモニウムが挙げられるが、もちろ
んこれらに限定されない。フラックスが処理すべきけい光体と混合され、次いで
この混合物は必ず還元性の雰囲気中で少なくとも1000℃、一般に1000℃
〜1200℃の温度に加熱される。この処理の後、生成物は、可能な限り純粋で
且つ凝集していない状態であるけい光体を得るように洗浄され、次いですすがれ
る。
【0033】 その他の場合には、生成物は、少なくとも1000℃、一般に1000℃〜1
200℃の温度に、ただしフラックスの不存在下に、ただ熱処理することもでき
る。上記の方法のどれを使用しても、0.5以下、好ましくは多くとも0.4の
非常に低い分散指数でもって、1〜20μm、好ましくは2〜6μmの平均粒度
を有するツリウムをドープし、随意にガドリニウムをドープした燐酸ランタンを
ベースとしたけい光体が最終的に得られる。
【0034】 このけい光体は単斜晶系の結晶構造を有する。 ツリウム含有量及び随意のガドリニウム含有量は、燐酸塩の場合に上で示した
通りのものである。
【0035】 ここに実施例を示す。
【0036】例1 この例は、種々のツリウム含有量を有する本発明に従う燐酸塩及びけい光体の
製造に関する。 まず、式:La0.999Tm0.001PO4の燐酸塩を製造する。アンモニア水溶液 により1.6のpHに予め中和し且つ60℃に加熱した1.34Lの1.1M/
L燐酸溶液よりなる攪拌した原料に0.55Lの2.2M/L希土類元素硝酸塩
溶液を1時間にわたり添加すると共に、混合物の温度を保持し且つそのpHをア
ンモニア水の添加により保持する。 添加が終了したならば、沈殿をろ別し、次いで冷脱塩水により洗浄する。次い
で、得られたケーキを900℃で2時間焼成する。 得られた粉末は単斜晶系の結晶構造及び0.4の分散指数で5μmの平均直径
を有する。 LiF(1重量%)を添加した後、この先駆物質を1000℃での熱処理によ
りけい光体に転化させる。 同様にして、化学量論的量の硝酸塩を添加することにより、後記の表1に示す
ツリウム含有量を有する燐酸塩及びけい光体を製造した。得られた生成物は、上
記の燐酸塩と同じ粒度及び結晶学的特性を有した。
【0037】例2 例1で製造したけい光体の、450nmに位置した青色のX線励起Tm3+発光
ピークの強度をツリウム含有量の関数として測定した。結果を以下に示す。
【0038】
【表1】 ツリウムの不存在下では、同じ励起条件下で発光は観察されなかった。
【0039】例3 0.5原子%のツリウム含有量を有する物質をキセノン−ネオンガスを入れた
プラズマスクリーン試験セルで評価した。3価のツリウムの青色発光特性が観察
された。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 クロード サントレイ フランス国 エフ78160 マルリ ル ル ワ、シュマン ド ロウベルデリエ、17 Fターム(参考) 2G083 AA02 AA10 BB01 CC02 DD02 DD11 DD12 DD13 DD14 4H001 CA02 XA08 XA15 XA57 YA64 YA69

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プラズマ又はX線の装置系におけるけい光体としてのツリウ
    ム含有燐酸ランタンをベースとした化合物の使用。
  2. 【請求項2】 燐酸ランタンがガドリニウムをさらに含有することを特徴と
    する請求項1に記載の使用。
  3. 【請求項3】 ツリウム含有量が、ランタンに関して原子%で表わして、0
    .1〜10,特に0.5〜5であることを特徴とする請求項1又は2に記載の使
    用。
  4. 【請求項4】 燐酸ランタンが、0.6以下の分散指数で1〜20μmの平
    均寸法を有する粒子からなることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の
    使用。
  5. 【請求項5】 けい光体としてツリウム含有燐酸ランタンをベースとした化
    合物を含むことを特徴とするプラズマ又はX線の装置系。
  6. 【請求項6】 該化合物がガドリニウムをさらに含有することを特徴とする
    請求項5に記載の装置系。
  7. 【請求項7】 該化合物のツリウム含有量がランタンに関して原子%で表わ
    して、0.1〜10、特に0.5〜5であることを特徴とする請求項5又は6に
    記載の装置系。
  8. 【請求項8】 燐酸ランタンが、0.6以下の分散指数で1〜20μmの平
    均寸法を有する粒子からなることを特徴とする請求項5〜7のいずれかに記載の
    装置系。
  9. 【請求項9】 ツリウムを含有し、0.6以下の分散指数で1〜20μmの
    平均寸法を有する粒子からなることを特徴とする燐酸ランタン。
  10. 【請求項10】 ガドリニウムをさらに含有することを特徴とする請求項9
    に記載の燐酸ランタン。
  11. 【請求項11】 ツリウム含有量が、ランタンに関して原子%で表わして、
    0.1〜10,特に0.5〜5であることを特徴とする請求項9又は10に記載
    の燐酸ランタン。
  12. 【請求項12】 多くとも0.5の分散指数を有する粒子からなることを特
    徴とする請求項9〜11のいずれかに記載の燐酸ランタン。
  13. 【請求項13】 ツリウムを含有し、0.6以下の分散指数で1〜20μm
    の平均寸法を有する粒子からなることを特徴とする燐酸ランタンをベースとした
    けい光体。
  14. 【請求項14】 ガドリニウムをさらに含有することを特徴とする請求項1
    3に記載のけい光体。
  15. 【請求項15】 多くとも0.5の分散指数を有する粒子からなることを特
    徴とする請求項13又は14のいずれかに記載のけい光体。
  16. 【請求項16】 ツリウム含有量が、ランタンに関して原子%で表わして、
    0.1〜10,特に0.5〜5であることを特徴とする請求項13〜15のいず
    れかに記載のけい光体。
  17. 【請求項17】 可溶性のランタン塩、ツリウム塩及び随意のガドリニウム
    塩を含有する第一溶液を、燐酸イオンを含有し且つ3以下の初期pHを有する第
    二溶液に導入し、沈殿中に沈殿媒体のpHを2以下の実質的に一定の値に制御し
    、次いでそのようにして得られた沈殿を回収し、最後に随意にそれを熱処理する
    ことからなる、請求項9〜12のいずれかに記載の燐酸塩の製造方法。
  18. 【請求項18】 請求項9〜12のいずれかに記載の燐酸ランタンが少なく
    とも1000℃の温度で焼成されることを特徴とする請求項13〜16のいずれ
    かに記載のけい光体の製造方法。
JP2000518032A 1997-10-24 1998-10-23 プラズマ又はx線の装置系におけるけい光体としてのツリウム含有燐酸ランタンの使用 Pending JP2001521055A (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
FR9713367A FR2770223B1 (fr) 1997-10-24 1997-10-24 Utilisation comme luminophore dans un systeme a plasma ou a rayonnement x, d'un phosphate de lanthane comprenant du thulium
FR97/13367 1997-10-24
PCT/FR1998/002275 WO1999021938A1 (fr) 1997-10-24 1998-10-23 Utilisation comme luminophore dans un systeme a plasma ou a rayonnement x, d'un phosphate de lanthane comprenant du thulium

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001521055A true JP2001521055A (ja) 2001-11-06

Family

ID=9512620

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000518032A Pending JP2001521055A (ja) 1997-10-24 1998-10-23 プラズマ又はx線の装置系におけるけい光体としてのツリウム含有燐酸ランタンの使用

Country Status (8)

Country Link
US (1) US6419852B1 (ja)
EP (1) EP1027401A1 (ja)
JP (1) JP2001521055A (ja)
KR (1) KR20010015788A (ja)
CN (1) CN1278855A (ja)
CA (1) CA2307132A1 (ja)
FR (1) FR2770223B1 (ja)
WO (1) WO1999021938A1 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007504348A (ja) * 2003-05-15 2007-03-01 オスラム・シルバニア・インコーポレイテッド 青色発光蛍光体を有するvuv励起装置
JP2010507551A (ja) * 2006-10-20 2010-03-11 エイエムアール インターナショナル コーポレーション 希土類含有リン酸塩の製造方法

Families Citing this family (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6187225B1 (en) 1998-07-06 2001-02-13 Matsushita Electric Industrial Company, Ltd. Blue phosphor for plasma display and lamp application and method of making
US7179402B2 (en) * 2004-02-02 2007-02-20 General Electric Company Phosphors containing phosphate and/or borate of metals of group IIIA, group IVA, and lanthanide series, and light sources incorporating the same
JP3804804B2 (ja) * 2004-04-08 2006-08-02 信越化学工業株式会社 希土類元素りん酸塩組成物及びその製造方法
JP4991471B2 (ja) * 2007-05-16 2012-08-01 株式会社日本触媒 グリセリン脱水用触媒、およびアクロレインの製造方法
FR2931143B1 (fr) * 2008-05-15 2011-01-07 Rhodia Operations Phosphate de lanthane et d'au moins une terre rare choisie parmi le cerium et le terbium sous forme d'une suspension, procede de preparation et utilisation comme luminophore
KR100952140B1 (ko) * 2009-07-08 2010-04-09 한국조폐공사 위변조 방지용 엑스레이 감지 잉크
CN101962805B (zh) * 2010-10-15 2012-04-25 浙江大学 一种磷酸镧或稀土掺杂磷酸镧薄膜的电化学制备方法
FR2979351B1 (fr) 2011-08-31 2013-10-11 Rhodia Operations Luminophore a base d'un phosphate de lanthane, de cerium et de terbium a brillance stabilisee, procede de preparation et utilisation dans un dispositif luminescent
CN104178164B (zh) * 2014-07-15 2016-05-04 宜兴新威利成稀土有限公司 一种高发光效率小粒度磷酸镧铈铽稀土产品的制备方法

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR0133524B1 (ko) * 1988-12-28 1998-04-20 아라이 기꾸지 형광체
US5156764A (en) * 1988-12-28 1992-10-20 Kasei Optonix, Ltd. Phosphor
US5743955A (en) * 1995-10-23 1998-04-28 Phillips; Mark L. F. Method for synthesizing fine-grained phosphor powders of the type (RE1- Lnx)(P1-y Vy)O4
US5989454A (en) * 1998-07-06 1999-11-23 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Method for making small particle blue emitting lanthanum phosphate based phosphors

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007504348A (ja) * 2003-05-15 2007-03-01 オスラム・シルバニア・インコーポレイテッド 青色発光蛍光体を有するvuv励起装置
JP2010507551A (ja) * 2006-10-20 2010-03-11 エイエムアール インターナショナル コーポレーション 希土類含有リン酸塩の製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
FR2770223B1 (fr) 2002-06-14
CN1278855A (zh) 2001-01-03
FR2770223A1 (fr) 1999-04-30
KR20010015788A (ko) 2001-02-26
EP1027401A1 (fr) 2000-08-16
WO1999021938A1 (fr) 1999-05-06
CA2307132A1 (fr) 1999-05-06
US6419852B1 (en) 2002-07-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2914602B2 (ja) 希土類燐酸塩の製造法及びそれによって得られた生成物
US6238593B1 (en) Rare-earth borate and its precursor, preparation processes and use of borate as luminophore
JP5415608B2 (ja) コア/シェルランタンセリウムテルビウムリン酸塩、前記リン酸塩を含有する蛍光体および調製方法
JPH0656412A (ja) ランタンセリウムテルビウム混成ホスフェートをベースにした新規な緑色発光体、これらの化合物のプリカーサー及び合成方法
US5725800A (en) Use of a compound based on a rare-earth phosphate as a luminophor in plasma systems
JP2001521055A (ja) プラズマ又はx線の装置系におけるけい光体としてのツリウム含有燐酸ランタンの使用
JP5525031B2 (ja) コア/シェルのセリウムおよび/またはテルビウムリン酸塩を含有する組成物、前記組成物からの発光体、およびこの調製方法
JP5547809B2 (ja) リン酸セリウムおよび/またはテルビウムとナトリウムとを含むコア/シェル型の組成物、この組成物に由来する蛍光体、ならびにこの調製方法
US20130099161A1 (en) Core/shell lanthanum cerium terbium phosphate, and phosphor having improved thermal stability and including said phosphate
Lakshmanan et al. Rare earth doped CaSO4 luminescence phosphors for applications in novel displays–new recipes
KR101495454B1 (ko) 란탄을 임의로 함유하는 세륨 및/또는 테르븀 포스페이트, 상기 포스페이트로부터 생성된 인광체 및 그의 제조 방법
KR101380449B1 (ko) 란탄을 임의로 함유하는 세륨 및/또는 테르븀 포스페이트, 상기 포스페이트로부터 생성된 인광체 및 그의 제조 방법
KR101382823B1 (ko) 란탄을 임의로 함유하는 세륨 및/또는 테르븀 포스페이트, 상기 포스페이트로부터 생성된 인광체 및 그의 제조 방법
JP4723150B2 (ja) 希土類ホウ酸塩の製造方法、及びそのホウ酸塩の発光体への応用
Li et al. Soft chemical synthesis and luminescence properties of red long-lasting phosphors Y 2 O 2 S: Sm 3+
JP2003502251A (ja) 二種のドーピング剤を含むランタン、ルテチウム、イットリウム又はガドリニウムのホウ酸塩及びそれの前駆物質並びにプラズマ又はx線システムにおける使用
KR101407783B1 (ko) 란탄을 임의로 함유하는 세륨 및/또는 테르븀 포스페이트, 상기 포스페이트로부터 생성된 인광체 및 그의 제조 방법
JP2875058B2 (ja) ランタン・セリウム・テルビウムりん酸塩蛍光体の製造方法
JP2007002085A (ja) 電子線励起赤色蛍光体の製造方法
JP2007002086A (ja) 電子線励起赤色蛍光体の製造方法
MXPA00003931A (en) Use as phosphor dot in a plasma or x-ray system of a lanthanum phosphate comprising thulium
JP6393615B2 (ja) 安定化された輝度を有するランタンセリウムテルビウムリン酸塩系燐光体、その調製方法および発光デバイスにおいての使用

Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20030708