JP2001520232A - 新規なメチレンビスホスホン酸誘導体 - Google Patents

新規なメチレンビスホスホン酸誘導体

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JP2001520232A JP2000516975A JP2000516975A JP2001520232A JP 2001520232 A JP2001520232 A JP 2001520232A JP 2000516975 A JP2000516975 A JP 2000516975A JP 2000516975 A JP2000516975 A JP 2000516975A JP 2001520232 A JP2001520232 A JP 2001520232A
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ラウレン,レーナ
ハンヌニエミ,リトバ
ヤルヴィネン,トミ
アールマルク,マルコ
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Abstract

(57)【要約】 本発明の対象は、新規なハロゲン置換メチレンビスホスホン酸無水物、エステル無水物、アミド無水物及びエステルアミド無水物、これら新規化合物の製造方法、ならびにこれら新規化合物を含有する医薬製剤である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 本発明の対象は、新規なメチレンビスホスホン酸誘導体、特に新規なハロゲン
置換メチレンビスホスホン酸無水物、エステル無水物、アミド無水物及びエステ
ルアミド無水物、これら新規化合物の製造方法、ならびにこれら新規化合物を含
有する医薬製剤である。 本発明によれば、新規なメチレンビスホスホン酸無水物、エステル無水物、ア
ミド無水物、エステルアミド無水物及び部分無水物、ならびに幾つかの場合には
これらの塩は、無水物誘導体のより良好な薬物動態学及び利便性に起因して、対
応するビスホスホン酸、その部分エステル、部分アミド及び部分エステルアミド
誘導体と比較して明らかに良好な性質を示し、それ故に身体の代謝及び機能によ
り制御された効果を有することが判明した。
【0002】 テトラ酸形態の塩としてのみ使用されている公知の全てのメチレンビスホスホ
ネートが有する基本的な問題は、経口投与中の貧弱な吸収性にある。そのため、
必要とされる投与量がより増大することになる。 中間炭素の置換基を処理することによりあるいはリン原子に結合する基を変更
することにより、吸収性及び効力に影響を及ぼすことができる。中間炭素の置換
基の変更によるビスホスホネートの性質を改善する幾つかの例が、文献(Bisfos
fonate on Bones, ed. Bijvoet, Fleisch and Russel, Elsevier, Amsterdam 19
95)に見い出される。また、製剤化の手段により、テトラ酸または塩の形態にお
けるビスホスホネートの吸収性あるいは患者のコンプライアンスを改善しようと
する試み(CA 2120538, EP 407345, EP 550385, EP 566535, US 5462932, WO 93
21907, WO 9412200, WO 9426310, WO 9508331, WO 9528145, WO 9529679, WO 95
31203)もなされてきたが、投与量に比例してのみ効力を改善する余地がある。 しかし、僅かな場合においてのみリン部分が調整のために使用されてきた。典型
的には、リン部分における上記調整成分として、部分エステル、エステルアミド
及びアミドがあった。本発明の主題である無水物誘導体は選択的で制御された望
ましい効果によって特徴付けられ、これは治療指数が良好であることを意味する
【0003】 ビスホスホン酸、その塩、テトラエステル、アミドエステル、部分エステル及
び部分エステルアミドは幾つかの刊行物に開示されているが、本発明の主題であ
る無水物誘導体は文献に記載されていないだけでなく、その性質も知られていな
い。 メチレンビスホスホン酸テトラエステルの製造方法は、以下の刊行物に開示さ
れている。US 4,447,256; DE 28 31 578; EP 337 706; EP 282 320;EP 356
866; J. Am. Chem. Soc., 78 (1956) 4450; J. Chem. Soc., 1959, 2272; J.
Am. Chem. Soc., 84 (1962) 1876; J. Org. Chem., 35 (1970) 3149; J. Org
. Chem., 36 (1971) 3843; Phosphorus, Sulfur and Silicon, 42 (1989) 73;
J. Chem. Soc. Perkin Trans., 2, (1992) 835;及び Phosphorus, Sulfur and
Silicon, 70 (1992) 182(混合テトラエステル)。テトラアミドの製造方法は 、J. Organomet. Chem., 304 (1986) 283; Tetrahedron Lett., 26 (1985) 443
5;及び Acta Chem. Scand., 51 (1997) 932 の刊行物に開示されている。 部分エステルの製造方法は、WO 9015806; WO 9211267; WO 9221169; Tetra
hedron Lett., 34 (1993) 4551; Tetrahedron, 51 (1995) 6805;及び Tetrahe
dron Lett., 37 (1996) 3533 の刊行物に開示されており、さらに部分アミド及 び部分アミドエステルの製造方法は、WO特許公開第9211268号公報に開示され ている。
【0004】 モノまたはビスホスホネート部分を分離不可能な形態でまたは前駆体部分とし
て公知の医薬物質に添加することができる。したがって、骨疾患の治療のために
または難水溶性薬剤の水相への溶解性を高めるために、上記ホスホネート部分を
使用すると、後者(前駆体部分)の骨への標的化を高めることができる。また、
この目的のために、主としてリン酸及びカルボン酸から構成されるある種の混合
無水物が使用されている。 前駆体部分として酸無水物基を含有するかまたは前述のように活性である本発
明にかかる新規な分子は、カルシウム及びその他の金属、特に二価の金属の代謝
異常の治療にきわめて好適である。これらは、骨疾患の治療、即ち、特に骨粗鬆
症やページェット病のような骨形成異常及び再吸収異常の治療、ならびに沈着化
症状、無機質化症状、骨化異常等の軟骨組織における疾患の治療に使用すること
ができる。
【0005】 他方、ピロホスフェート類似体であるメチレンビスホスホン酸の新規な無水物
誘導体は、生体のピロホスフェート機能障害の治療に好適である。これらの機能
障害としては、活性ではあるが障害が生じやすいかまたは異常に機能する生体部
分が、(ピロ)ホスフェートと結合したり、あるいは金属錯体としてまたはそれ
らの組合せとして作用するようなものが挙げられる。 新規なビスホスホネートは、体液中に遊離して存在するかまたは組織に結合し
ていて、組織内で活性でありそれから遊離している、即ち生成、溶解、結合及び
脱離しているカチオン及び/又はピロホスフェート化合物の質とレベルを、直接
または間接的な機構を通じて調整する。したがって、これらの化合物は、細胞の
代謝、成長及び破壊を調整することができる。 上記に基づいて、これらの化合物は、例えば骨の癌やその転移、異所性石灰化
、尿石症、慢性関節リウマチ、骨炎及び骨の変質の治療に使用することができる
【0006】 本発明は、一般式(I)
【化3】 [式中、Y1、Y2、Y3及びY4は、OR1,NR23,OCOR1,OCNR23 ,O(CO)OR1,O(SO2)R1,O(SO2)OR1またはOP(O)R2(OR3)の 基である、 ここで、R1,R2及びR3は、それぞれ独立して、水素原子、置換されていて もよく不飽和であってもよい炭素数1〜22の直鎖状もしくは分岐状アルキル基
、置換されていてもよく、不飽和であってもよい炭素数3〜10のシクロアルキ
ル基、複素環式基、アリール基、芳香族複素環式基、アラルキル基、またはシリ
ル基 SiR3(Rは、炭素数1〜4のアルキル基、フェニル基、置換されたフェ
ニル基、または炭素数1〜4の複数のアルキル基及び/又は複数のフェニル基の
組合せを意味する)である、ただし、上記基R2及びR3は隣接する窒素原子と共
に3〜10員の飽和もしくは一部飽和の環または芳香族環を形成することがあり
、その場合環には上記の窒素原子の他に更にN,O及びSの群から選ばれる1ま
たは2個のヘテロ原子が存在してもよく、また上記基R2及びR3は隣接する基O
−PO−Oと共に複素5員環または6員環を形成してもよい、 ただし、式(I)において、Y1、Y2、Y3及びY4の少なくとも1つは、OR1 またはNR23以外の基である; Q1及びQ2は、それぞれ独立して、水素原子、フッ素原子、塩素原子、臭素原
子またはヨウ素原子である] で表され、その幾何異性体や光学異性体のような立体異性体を包含する新規なメ
チレンビスホスホン酸誘導体またはその薬学的に許容される塩に関する。
【0007】 R1,R2及びR3としての不飽和であってもよい炭素数1〜22のアルキル基 は、それぞれ独立して、1〜22個、不飽和の場合は2〜22個の炭素原子、好
ましくは1〜8個、不飽和の場合は2〜8個の炭素原子、最も好ましくは1〜5
個、不飽和の場合は2〜5個の炭素原子を含むアルキル基、アルケニル基または
アルキニル基を意味する。 R1,R2及びR3としての不飽和であってもよい炭素数3〜10個のシクロア ルキル基は、3〜10個の炭素原子、好ましくは5または6個の炭素原子を含む
シクロアルキル基またはシクロアルケニル基を意味し、非置換または例えば低級
アルキル基(炭素数1〜4)で置換されていてもよい。好ましくは、シクロプロ
ピル、シクロブチル、シクロペンチルもしくはシクロヘプチル基、または対応す
るシクロアルケニル基である。複素環式基は、その環内にN,O及びSの群から
選ばれる1または数個のヘテロ原子を含有する。 R1,R2及びR3としてのアリール基またはアラルキル基は、炭素数1〜4の アルキル基、炭素数1〜4のアルコキシ基もしくはハロゲン原子が置換してもよ
いフェニル基またはベンジル基のような単環式のアリール基またはアラルキル基
を意味するが、最も好ましくは非置換のフェニル基またはベンジル基である。
【0008】 シリル基 SiR3において、基Rが1〜4個の炭素原子を含む低級アルキル基
であるとき、Rとしては、特にメチル、エチル、イソプロピル、ブチルまたはt
−ブチル基が挙げられる。シリル基における基Rが炭素数1〜4の複数のアルキ
ル基または複数のフェニル基の組合せを意味するとき、Rとしては、例えばジメ
チルt−ブチル、メチルジイソプロピル、ジメチルフェニル、ジエチルフェニル
、メチル・t−ブチル・フェニルまたはジイソプロピル・(2,6−ジメチルフ
ェニル)が挙げられる。 R2及びR3が窒素原子と共に飽和の複素環を形成するとき、この環は、代表的
には例えば、モルホリニル、チオモルホリニル、ピペリジニル、ピペラジニル、
アゼチジニル、アジリジニルまたはピロリジニルであり、あるいは一部飽和の環
または芳香族環を形成するとき、環は、例えばピロリル、イミダゾリル、トリア
ゾリル、テトラゾリル、オキサゾリル、チアゾリル、ビリジル、ビリミジル、ビ
ラジニル、ビリダジニルまたはアゼピニルである。この基は、上述のシクロアル
キル基と同様に置換されていてもよいが、例えばピロリジニル、モルホリニルま
たはピペラジニルのような置換されていないものが好ましい。 R2及びR3が隣接するO−PO−O基と共に複素5員環または6員環を形成す
るとき、該環はジオキサホスホランオキサイドまたはジオキサホスファンオキサ
イドであることが好ましい。
【0009】 Q1及びQ2は、共に塩素原子であることが最も好ましい。 式(I)で表される化合物の塩は、特に次のような薬学的に許容される塩基との
塩である。例えば、特にリチウム,ナトリウム及びカリウム塩等のアルカリ金属
、カルシウムまたはマグネシウム塩等のアルカリ土金属、銅,アルミニウムまた
は亜鉛塩などの金属塩;アンモニアとから生成するアンモニウム塩、または第一
級,第二級もしくは第三級の脂肪族,脂環式もしくは芳香族アミンとから生成す
るアンモニウム塩;脂肪族または芳香族第四級アンモニウム塩、エタノール−,
ジエタノール−及びトリエタノールアミン、トリス(ヒドロキシメチル)アミノ
メタン、1−及び2−メチル−ならびに1,1−、1,2−及び2,2−ジメチ
ルアミノエタノール、N−モノ−及びN,N−ジアルキルアミノエタノール、N
−(ヒドロキシメチル及びエチル)−N,N−エタンジアミン等のアミノアルコ
ール、アミノクラウンエーテル及びクリプテートとの塩;アゼチジニウム,ピロ
リジニウム,ピペリジニウム,ピペラジニウム,モルホリニウム,ピロリウム,
イミダゾリウム,ビリジニウム及びキノリニウム塩等の複素環式アンモニウム塩
;テトラメチルアンモニウム,メチルトリブチルアンモニウム及びベンジルジメ
チル高級アルキルアンモニウム塩等の各種テトラアルキルアンモニウム塩。
【0010】 本発明の好ましい化合物は、式(I)中のY1、Y2、Y3及びY4のうちの2つが
OCOR1基(R1は先に定義した通りである)のメチレンビスホスホン酸誘導体
である。これらの化合物のうち、R1が、炭素数1〜22の直鎖状もしくは分岐 状アルキル基またはフェニル基であるものが特に好ましい。 本発明の好ましい化合物は、また、式(I)中のY1、Y2、Y3及びY4のうちの
2つがOR1基(R1は先に定義した通りである)のメチレンビスホスホン酸誘導
体である。これらの化合物のうち、R1が、炭素数1〜22の直鎖状もしくは分 岐状アルキル基またはフェニル基であるものが特に好ましい。 式(I)中のY1、Y2、Y3及びY4のうちの2つがOCOR1基またはOR1基で
ある化合物のうち更に好ましい化合物は、Y1、Y2、Y3及びY4のうちの3番目
の基が、アルキルスルホニル基,低級アルキルカルボキシ基,ベンゾイル基,ア
リールスルホニル基,モノ−及びジ−低級アルキルホスホリル基より構成される
群から選ばれる化合物である。
【0011】 本発明の好ましい化合物の例としては、例えば下記の化合物が挙げられる。 P,P'−ジアセチル(ジクロロメチレン)ビスホスホネート二ナトリウム塩及び
その遊離酸、 P,P'−ジブチロイル(ジクロロメチレン)ビスホスホネート二ナトリウム塩及
びその遊離酸、 P,P'−ジピバロイル(ジクロロメチレン)ビスホスホネート二ナトリウム塩及
びその遊離酸、 P,P'−ジベンゾイル(ジクロロメチレン)ビスホスホネート二ナトリウム塩及
びその遊離酸、 P,P'−ジイソブチロイル(ジクロロメチレン)ビスホスホネート二ナトリウム
塩及びその遊離酸、 P,P'−ジ(テトラデカノイル)(ジクロロメチレン)ビスホスホネート二ナトリウ
ム塩及びその遊離酸、 P,P'−ジ(オクタデカノイル)(ジクロロメチレン)ビスホスホネート二ナトリウ
ム塩またはその遊離酸。
【0012】 本発明の誘導体は、所望の無水メチレンビスホスホン酸に応じて、数多くの種
々の方法で製造することができる。出発原料として用いられるメチレンビスホス
ホン酸、その塩、テトラエステル、テトラエステルアミド、部分エステル及び部
分アミドエステルは、公知の方法により製造することができる(例えば、WO 92 /11267及びWO 92/11268、参照)。このように、部分エステルは、例えばメチ レンビスホスホン酸テトラエステルの選択的加水分解により、メチレンビスホス
ホン酸の選択的エステル化により、または他の部分エステルから分子内もしくは
分子間反応により製造することができる。他方、部分アミドエステルは、例えば
メチレンビスホスホン酸テトラ(アミドエステル)の選択的加水分解により、ま
たは他の部分エステルアミドから分子内もしくは分子間反応により製造すること
ができる。
【0013】 Y1、Y2、Y3及びY4がOR1基またはNR23基以外のものについて先に定 義した置換基の一部(1〜3個の基)または全部である本発明の化合物は、反応
式1の一方の方法a)に従って、対応するメチレンビスホスホン酸またはその塩
から段階的置換反応によって製造することができる。X1〜X4の少なくとも1つ
または全てがそれぞれ独立してOHまたはOM(Mは金属またはアンモニウム基
であることができる)である出発原料(II)は、所望の酸誘導体(Z−A)、例え
ば酸塩化物と選択的に反応する。 X1〜X4の少なくとも1つまたは全てがハロゲン原子またはスルホニルオキシ
のようなハロゲン同族体である場合は、反応式1の他方の方法b)に従って同じ
方法を適用することができる。即ち、この化合物を1種または複数種の選択され
た酸(A−OH)またはその金属塩(A−OM)と反応させることにより適用で
き、そして最終的に、余分の基X及び場合によっては余分の基Yを例えば水で加
水分解して除去する。これらの余分の基特にハロゲン含有の基が、アルコール、
チオールまたはアミンを混合物に添加して変換されると、混合エステル、エステ
ルアミドまたはアミドエステルの無水物が得られる。
【0014】 反応式1:
【化4】 a)Xn(n=1〜4)=OHまたはOM(ここで、Mは金属またはアンモニ ウム基である);Q1及びQ2は前記した通りの意味を有する;Zはハロゲン原子
またはハロゲン同族体である;Aは、OCOR1,OCNR23,O(CO)OR1 ,O(SO2)R1,O(SO2)OR1またはOP(O)R2(OR3)の基(ここで、R1 ,R2及びR3は前記した通りの意味である)を意味する;あるいは b)Xn(n=1〜4)=ハロゲン原子またはハロゲン同族体;ZはOHまた はOM(ここで、Mは金属またはアンモニウム基である)である;A、Q1及び Q2は前記した通りの意味を有する。
【0015】 更に方法c) 反応式2に従い、上記した方法により製造されるテトラ誘導体(
I)から、選択的加水分解により、トリ−、ジ−及びモノ部分無水物誘導体(I) を製造することができる。 反応式2:
【化5】 c)Yn(n=4)=A → Yn(n=1〜3)=A ここで、Aは反応式1で定義した通りの意味を有する。
【0016】 加水分解反応の進行は、クロマトグラフィー法または31P−NMR分光法によ
り追跡することができる。所望の部分無水物(少なくとも1つの基Y=OHまた
はOM)の濃度が最高に達したとき、反応を停止して、沈殿法、抽出法またはク
ロマトグラフィー法により、反応混合物から生成物を酸または塩として単離する
ことができる。 混合エステル、エステルアミドまたはアミドエステルの無水物は、特にY1、 Y2、Y3及びY4が選択された数の前述の基XまたはOR1基もしくはNR23
以外の基Yについて先に定義した基を示す式(I)の分子から出発して製造するこ
とができる。これは、方法a)に従って好適な酸ハライドと、または方法b)に
従って酸もしくはその塩と反応させてもよい。
【0017】 本発明の新規な化合物は、経腸的または非経口的に投与することができる。錠
剤,カプセル,顆粒,シロップ,溶液,移植及び懸濁液等の公知の全ての投与形
態が使用可能である。また、全ての薬学的に許容し得る製剤,可溶化技術及び投
与用アジュバント,更には安定化剤,粘度調整剤,分散剤及び緩衝液を使用する
こともできる。 好適なアジュバントとしては、例えば酒石酸及びクエン酸緩衝液,アルコール
,EDTA及び他の無毒性錯化剤,固体状及び液状ポリマーと他の殺菌性基質,
澱粉,乳糖,マンニトール,メチルセルロース,タルク,珪酸,脂肪酸,ゼラチ
ン,寒天,リン酸カルシウム,ステアリン酸マグネシウム,動物性及び植物性脂
肪、更に所望ならば香料及び甘味剤が挙げられる。
【0018】 投与量は、例えば投与方法、性別、年齢及び個人の状態等の幾つかの因子に依
存する。一日の投与量は、一人当たり約1〜1000mg、通常10〜200mgで
あり、一回の服用量として投与することができるが、数回に分けてもよい。 次に、典型的なカプセル及び錠剤の組成を掲げる。 カプセル mg/カプセル 活性成分 100.0mg 澱粉 20.0mg ステアリン酸マグネシウム 1.0mg 錠剤 mg/錠剤 活性成分 400.0mg 微晶質セルロース 20.0mg 乳糖 67.0mg 澱粉 10.0mg タルク 4.0mg ステアリン酸マグネシウム 1.0mg
【0019】 また、本発明の化合物は、筋肉内または非経口的に投与可能な製剤に、例えば
注射用濃縮物として調製することができる。注射用濃縮物のアジュバントの例と
して、殺菌水,リン酸緩衝液,塩化ナトリウム,水酸化ナトリウム,塩酸または
他の好適な薬学的に許容し得るアジュバントを用いることができる。 以下の実施例の目的は、いかなる方法でも同じものに限定されることのない本
発明を説明するものである。
【0020】 実施例1 P,P−ジメチル−P'−メタンスルホニル(ジクロロメチレン)ビスホスホネ
ート メチルトリブチルアンモニウム塩及び遊離酸 12.2g(0.025 mol)のトリメチル(ジクロロメチレン)ビスホスホネー
ト メチルトリブチルアンモニウム塩及び2.9g(0.025 mol)のメシルクロ ライドを無水のアセトニトリル150mlに溶解し、還流下に溶液を約20分間
攪拌する。反応の進行を31P−NMRで追跡する。溶媒を真空蒸発して、濃度が
99.5%である黄色で油状のP,P−ジメチル−P'−メタンスルホニル(ジク ロロメチレン)ビスホスホネート メチルトリブチルアンモニウム塩を約13.2
g(理論量の96%)得る。31P-NMR(CDCl3): 13.12ppm(P), -2.42ppm(P'), 2JP P' =20.3Hz, 3JPH=10.7Hz。また、酸処理することにより対応する酸を遊離させる
ことができる。
【0021】 例えば、以下のメチレンビスホスホネート P,P−ジエステル−P'−モノ無 水物及びその第四級アンモニウム塩を同様にして製造することができる。 P,P−ジメチル−P'−ピバロイル(ジクロロメチレン)ビスホスホネート
メチルトリブチルアンモニウム塩;31P-NMR(CDCl3): 15.13ppm(P), -0.63ppm(P'
), 2JPP'=18.9Hz, 3JPH=10.7Hz。 P,P−ジメチル−P'−ペンチル(ジクロロメチレン)ビスホスホネート メ チルトリブチルアンモニウム塩;31P-NMR(CDCl3): 15.12ppm(P), -1.04ppm(P'),
2JPP'=18.6Hz, 3JPH=10.6Hz。 P,P−ジメチル−P'−ベンゾイル(ジクロロメチレン)ビスホスホネート メチルトリブチルアンモニウム塩;31P-NMR(CDCl3): 14.87ppm(P), -0.79ppm(P'
), 2JPP'=23.0Hz, 3JPH=10.7Hz。 P,P−ジメチル−P'−トリクロロアセチル(ジクロロメチレン)ビスホスホ
ネート メチルトリブチルアンモニウム塩;31P-NMR(CDCl3): 14.03ppm(P), 1.04
ppm(P'), 2JPP'=19.9Hz, 3JPH=10.8Hz。
【0022】 P,P−ジイソプロピル−P'−ピバロイル(ジクロロメチレン)ビスホスホネ
ート N−イソプロピルピリジニウム塩;31P-NMR(CDCl3): 8.99ppm(P), 0.24ppm
(P'), 2JPP'=24.5Hz, 3JPH=6.6Hz。 P,P−ジエチル−P'−メタンスルホニル(ジクロロメチレン)ビスホスホネ
ート エチルトリブチルアンモニウム塩;31P-NMR(CDCl3): 9.90ppm(P), -1.29pp
m(P'), 2JPP'=22.8Hz, 3JPH=7.9Hz。 P,P−ジイソプロピル−P'−メタンスルホニル(ジクロロメチレン)ビスホ
スホネート N−イソプロピルピリジニウム塩;31P-NMR(CDCl3): 7.79ppm(P), -
1.45ppm(P'), 2JPP'=23.3Hz, 3JPH=6.4Hz。 P−メチル−P−イソプロピル−P'−メタンスルホニル(ジクロロメチレン )ビスホスホネート メチルトリブチルアンモニウム塩;31P-NMR(CDCl3): 10.80
ppm(P), -2.21ppm(P'), 2JPP'=21.2Hz, 3JPH=6.5Hz, 3JP'H=10.5Hz。
【0023】 P,P−ジメチル−P'−ベンゼンスルホニル(ジクロロメチレン)ビスホスホ
ネート メチルトリブチルアンモニウム塩;31P-NMR(CDCl3): 13.07ppm(P), -2.2
8ppm(P'), 2JPP'=21.0Hz, 3JPH=10.7Hz。 P,P−ジメチル−P'−p−トルエンスルホニル(ジクロロメチレン)ビスホ
スホネート メチルトリブチルアンモニウム塩;31P-NMR(CDCl3): 13.27ppm(P),
-2.54ppm(P'), 2JPP'=20.2Hz, 3JPH=10.3Hz。 P,P−ジメチル−P'−2,4,6−トリメチルベンゼンスルホニル(ジクロロ
メチレン)ビスホスホネート メチルトリブチルアンモニウム塩;31P-NMR(CDCl3 ): 13.53ppm(P), -2.81ppm(P'), 2JPP'=22.0Hz, 3JPH=10.8Hz。 P,P−ジメチル−P'−2,4,6−トリイソプロピルベンゼンスルホニル(ジ
クロロメチレン)ビスホスホネート メチルトリブチルアンモニウム塩;31P-NMR
(CDCl3): 13.54ppm(P), -2.83ppm(P'), 2JPP'=21.9Hz, 3JPH=10.8Hz。 P,P−ジメチル−P'−d−10−カンファースルホニル(ジクロロメチレン
)ビスホスホネート メチルトリブチルアンモニウム塩;31P-NMR(CDCl3): 13.06
ppm(P), -2.82ppm(P'), 2JPP'=20.7Hz, 3JPH=10.7Hz。
【0024】 P,P−ジメチル−P'−ピバロイル(ジブロモメチレン)ビスホスホネート メチルトリブチルアンモニウム塩;31P-NMR(CDCl3): 15.16ppm(P),-0.90ppm(P')
,2JPP'=14.5Hz,3JPH=10.9Hz。 P,P−ジメチル−P'−メタンスルホニル(ジブロモメチレン)ビスホスホネ
ート メチルトリブチルアンモニウム塩;31P-NMR(CDCl3): 12.99ppm(P), -2.83p
pm(P'),2JPP'=15.7Hz,3JPH=10.6Hz。 P,P−ジメチル−P'−トリクロロメタンスルホニル(ジブロモメチレン)ビ
スホスホネート メチルトリブチルアンモニウム塩;31P-NMR(CDCl3): 13.12ppm(
P), -2.98ppm(P'), 2JPP'=15.4Hz。 P,P−ジメチル−P'−p−トルエンスルホニル(ジブロモメチレン)ビスホ
スホネート メチルトリブチルアンモニウム塩;31P-NMR(CDCl3): 13.13ppm(P),
-2.95ppm(P'), 2JPP'=15.1Hz, 3JPH=10.8Hz。 P,P−ジメチル−P'−ピバロイル(モノブロモメチレン)ビスホスホネート
メチルトリブチルアンモニウム塩:31P-NMR(CDCl3): 20.51ppm(P), 0.95ppm(P'
), 2JPP'=6.0Hz, 2JPH=16.5Hz, 3JPH=10.9Hz。 P,P−ジメチル−P'−メタンスルホニル(モノブロモメチレン)ビスホスホ
ネート メチルトリブチルアンモニウム塩;31P-NMR(CDCl3): 17.46ppm(P), 1.19
ppm(P'), 2JPP'=7.3Hz, 2JPH=17.3Hz, 3JPH=11.0Hz。
【0025】 P,P−ジメチル−P'−アセチル(ジクロロメチレン)ビスホスホネート メ チルトリブチルアンモニウム塩;31P-NMR(CDCl3): 13.71ppm(P), -4.10ppm(P'),
2JPP'=18.9Hz。 P,P−ジメチル−P'−プロピオニル(ジクロロメチレン)ビスホスホネート
メチルトリブチルアンモニウム塩;31P-NMR(CDCl3): 14.57ppm(P), -1.61ppm(P
'), 2JPP'=19.1Hz, 3JPH=10.7Hz。 P,P−ジメチル−P'−イソバレロイル(ジクロロメチレン)ビスホスホネー
ト メチルトリブチルアンモニウム塩;31P-NMR(CDCl3): 14.17ppm(P), -1.18ppm
(P'), 2JPP'=18.3Hz, 3JPH=10.7Hz。 P,P−ジメチル−P'−ジメチルカルバモイル(ジクロロメチレン)ビスホス
ホネート メチルトリブチルアンモニウム塩;31P-NMR(CDCl3): 14.80ppm(P), -1
.62ppm(P'), 2JPP'=18.2Hz, 3JPH=10.6Hz。
【0026】 P,P−ジメチル−P'−アセチル(ジブロモメチレン)ビスホスホネート メ チルトリブチルアンモニウム塩;31P-NMR(CDCl3): 14.73ppm(P), -2.00ppm(P'),
2JPP'=13.7Hz, 3JPH=10.8Hz。 P,P−ジメチル−P'−プロピオニル(ジブロモメチレン)ビスホスホネート
メチルトリブチルアンモニウム塩;31P-NMR(CDCl3): 14.17ppm(P), -1.40ppm(P
'), 2JPP'=14.0Hz, 3JPH=10.7Hz。 P,P−ジメチル−P'−ジメチルカルバモイル(ジブロモメチレン)ビスホス
ホネート メチルトリブチルアンモニウム塩;31P-NMR(CDCl3): 14.92ppm(P), -1
.92ppm(P'), 2JPP'=14.0Hz。 P,P−ジイソプロピル−P'−アセチル(モノクロロメチレン)ビスホスホネ
ート N−イソプロピルピリジニウム塩;31P-NMR(CDCl3): 14.49ppm(P), 3.07pp
m(P'), 2JPP'=8.4Hz, 2JPH=17.1Hz, 3JPH=7.7Hz。 P,P−ジイソプロピル−P'−ピバロイル(モノクロロメチレン)ビスホスホ
ネート N−イソプロピルピリジニウム塩;31P-NMR(CDCl3): 15.02ppm(P), 3.02
ppm(P'), 2JPP'=9.8Hz, 2JPH=17.4Hz, 3JPH=7.1Hz。
【0027】 P,P−ジイソプロピル−P'−ピバロイル(ブロモクロロメチレン)ビスホス
ホネート N−イソプロピルピリジニウム塩及びP,P−ジイソプロピル−P'− メタンスルホニル(ブロモクロロメチレン)ビスホスホネート N−イソプロピ ルピリジニウム塩 出発原料の製造 出発原料として用いられるモノクロロ−、ジクロロ−、モノブロモ−またはジ
ブロモメチレン−ビスホスホネートのトリエステル第四級アンモニウム塩は、例
えば次のようにして製造することができる。即ち、約25〜100℃の温度で乾
燥した不活性溶媒中において、対応するテトラエステルを1当量の第三級アミン
で処理する。その際、反応の進行は31P−NMRで追跡することができる。 下記の例は出発原料の製造を説明するものである。 30.1g(0.1 mol)のテトラメチル(ジクロロメチレン)ビスホスホネート
を無水のクロロホルム60mlに溶解して、18.6g(0.1 mol)の無水のトリ
ブチルアミンを添加する。還流下に溶液を4時間混合して、溶媒を真空蒸発させ
る。濃度が98%である殆ど無色で油状のトリメチル(ジクロロメチレン)ビス
ホスホネート メチルトリブチルアンモニウム塩の収量は約50g(理論量の1 00%)である。31P-NMR(CDCl3): 15.50ppm(P), 4.25ppm(P'), 2JPP'=16.6Hz。
【0028】 実施例2 P,P−ジメチル−P'−ジメチルホスホリル(ジクロロメチレン)ビスホスホ
ネート メチルトリブチルアンモニウム塩及び遊離酸 4.86g(0.01 mol)のトリメチル(ジクロロメチレン)ビスホスホネー
ト メチルトリブチルアンモニウム塩を無水のアセトニトリル50mlに溶解し て、1.45g(0.01 mol)のジメチルクロロホスファイトを添加し、還流下に
溶液を約1時間攪拌する。なお、反応の進行は31P−NMRで追跡する。溶媒を
真空蒸発して、濃度が約90%である褐色で油状のP,P−ジメチル−P'−ジメ
チルホスホリル(ジクロロメチレン)ビスホスホネート メチルトリブチルアン モニウム塩を約5.6g(理論量の96%)得る。31P-NMR(CDCl3): 13.90ppm(P)
, -4.84ppm(P'), -10.23ppm(P''), 2JPP'=20.3Hz, 2JP'P''=27.7Hz, 3JPH=10.7H
z, 3JP''H=11.7Hz。また、酸処理することにより対応する酸を遊離させることが
できる。
【0029】 例えば、以下のホスホリル(ジクロロメチレン)ビスホスホネート及びその第
四級アンモニウム塩を同様にして製造することができる。 P,P−ジメチル−P'−ジイソプロピルホスホリル(ジクロロメチレン)ビス
ホスホネート メチルトリブチルアンモニウム塩;31P-NMR(CDCl3): 14.95ppm(P)
, -4.84ppm(P'), -13.98ppm(P''), 2JPP'=20.6Hz, 2JP'P''=26.1Hz, 3JPH=10.6H
z, 3JP''H=7.8Hz。 P,P−ジイソプロピル−P'−ジメチルホスホリル(ジクロロメチレン)ビス
ホスホネート N−イソプロピルピリジニウム塩;31P-NMR(CDCl3): 9.22ppm(P),
-3.74ppm(P'), -9.25ppm(P''), 2JPP'=22.3Hz, 2JP'P''=27.4Hz。 P,P−ジ(トリメチルシリル)−P'−ジ(トリメチルシリル)ホスホリル(
ジクロロメチレン)ビスホスホネート メチルトリブチルアンモニウム塩;31P-N
MR(CDCl3): -7.38ppm(P), -4.51ppm(P'), -29.00ppm(P''), 2JPP'=24.2Hz,2JP'P '' =22.6Hz。
【0030】 実施例3 P,P,P'−トリメチル−P'−ピバロイル(ジクロロメチレン)ビスホスホネ
ート 2.9g(0.01 mol)のP,P,P'−トリメチル(ジクロロメチレン)ビスホ スホネート及び1.7g(0.014 mol)のピバロイルクロライドを無水のアセト
ニトリル50ml溶解して、還流下に溶液を約1.5時間攪拌する。なお、反応
の進行は31P−NMRで追跡する。溶媒及び過剰の試薬を真空蒸発して、褐色で
油状のP,P,P'−トリメチル−P'−ピバロイル(ジクロロメチレン)ビスホス
ホネートを約3.3g(理論量の90%)得る。31P-NMR(CDCl3): 10.41ppm(P),
9.17ppm(P'), 2JPP'=23.7Hz, 3JPH=10.9Hz, 3JP'H=10.9Hz。
【0031】 例えば、以下の(ジクロロメチレン)ビスホスホン酸 P,P,P'−トリエステ
ル P'−モノ無水物を同様にして製造することができる。 P,P,P'−トリイソプロピル−P'−ピバロイル(ジクロロメチレン)ビスホ
スホネート;31P-NMR(CDCl3): 6.40ppm(P), 4.71ppm(P'), 2JPP'=26.2Hz, 3JPH=
6.5Hz, 3JP'H=6.7Hz。 P,P,P'−トリイソプロピル−P'−メタンスルホニル(ジクロロメチレン)
ビスホスホネート;31P-NMR(CDCl3): 5.32ppm(P), 0.39ppm(P'), 2JPP'=24.8Hz,
3JPH=6.4Hz, 3JP'H=6.8Hz。 P,P−ジメチル−P'−トリメチルシリル−P'−ピバロイル(ジクロロメチ レン)ビスホスホネート;31P-NMR(CDCl3): 12.59ppm(P), -2.10ppm(P'), 2JPP' =22.7Hz, 3JPH=11.0Hz。
【0032】 実施例4 P−メチル−P'−モノメチルホスホリル(ジクロロメチレン)ビスホスホネ ート ジピペリジニウム−メチルトリブチルアンモニウム塩及び遊離酸 2.9g(0.005 mol)のP,P−ジメチル−P'−ジメチルホスホリル(ジク
ロロメチレン)ビスホスホネート メチルトリブチルアンモニウム塩と無水のピ ペリジン12mlとを約80℃で約1時間混合する。なお、反応の進行は31P−
NMRで追跡する。過剰のピペリジンを真空蒸発して、濃度が約90%である褐
色のP−メチル−P'−メチルホスホリル(ジクロロメチレン)ビスホスホネー ト ジピペリジニウム−メチルトリブチルアンモニウム塩を約3.5g(理論量の
97%)得る。31P-NMR(CDCl3): 7.00ppm(P), -0.89ppm(P'), -7.51ppm(P''), 2 JPP'=16.7Hz, 2JP'P''=28.9Hz, 3JPH=10.0Hz, 3JP''H=11.5Hz。また、酸処理す ることにより対応する酸を遊離させることができる。
【0033】 実施例5 P,P−ジメチル−P',P'−ビス(トリクロロアセチル)(ジクロロメチレン)
ビスホスホネート 無水のアセトニトリル50ml中の4.86g(0.01 mol)のP,P,P−トリ
メチル(ジクロロメチレン)ビスホスホネート メチルトリブチルアンモニウム 塩及び3.64g(0.02 mol)のトリクロロアセチルクロライドを還流下に2時
間攪拌し、溶媒を真空蒸発して、油状の蒸発残渣を約8g得る。残渣は、約1:
1のP,P−ジメチル−P',P'−ビス(トリクロロアセチル)(ジクロロメチレ
ン)ビスホスホネート及びP,P−ジメチル−P'−トリクロロアセチル(ジクロ
ロメチレン)ビスホスホネート メチルトリブチルアンモニウム塩(実施例1、 参照)を含む。表題の化合物;31P-NMR(CDCl3): 14.25ppm(P), 0.11ppm(P'), 2J PP' =20.3Hz, 3JPH=10.6Hz。
【0034】 実施例6 P−メチル−P'−アセチル(ジクロロメチレン)ビスホスホネート 二ナトリ
ウム塩及び遊離酸 3.9g(0.01 mol)のP−メチル(ジクロロメチレン)ビスホスホネート 二ナトリウム−ピペリジニウム塩及び無水酢酸40mlを室温で約2日間攪拌す
る。混合液を冷水中で冷却し、沈殿物を濾過し、アセトンで洗浄し乾燥して、濃
度が約100%である無色で結晶性のP−メチル−P'−アセチル(ジクロロメ チレン)ビスホスホネート 二ナトリウム塩を約3.3g(理論量の96%)得 る。31P-NMR(D2O): 9.03ppm(P), 4.01ppm(P'), 2JPP'=16.5Hz, 3JPH=10.4Hz。ま
た、酸処理することにより対応する酸を遊離させることができる。 例えば、下記の対称ジクロロメチレンビスホスホネート エステル無水物及び その塩を同様にして製造することができる。 P−メチル−P'−ピバロイル(ジクロロメチレン)ビスホスホネート ビス(
ジエチルアンモニウム)塩;31P-NMR(CDCl3): 5.68ppm(P), 1.78ppm(P'), 2JPP' =25.1Hz, 3JPH=9.9Hz。
【0035】 実施例7 P,P'−ジアセチル(ジクロロメチレン)ビスホスホネート 二ナトリウム塩 及び遊離酸 6.7g(0.02 mol)のジクロロメチレンビスホスホン酸四ナトリウム塩及 び無水酢酸220mlを約60℃で約60時間攪拌して(反応の進行は31P−N
MRで追跡する)、冷却する。沈殿物を濾過し、アセトンで洗浄して、水−エタ
ノールから再結晶する。乾燥後、濃度が約100%である無色で結晶性のP,P'
−ジアセチル(ジクロロメチレン)ビスホスホネート二ナトリウム塩[31P-NMR(
D2O): 2.84ppm(P,P')]を約7.1g(理論量の95%)得る。また、酸処理する
ことにより対応する酸を遊離させることができる。
【0036】 例えば、下記の対称ジクロロメチレンビスホスホネート二無水物を同様にして
製造することができる。 P,P'−ジブチロイル(ジクロロメチレン)ビスホスホネート 二ナトリウム 塩(31P-NMR(D2O): 2.90ppm(P,P'))。 P,P'−ジバレロイル(ジクロロメチレン)ビスホスホネート 二ナトリウム 塩(31P-NMR(D2O): 3.13ppm(P,P'))。 P,P'−ジピバロイル(ジクロロメチレン)ビスホスホネート 二ナトリウム 塩(31P-NMR(D2O): 3.74PPM(P,P'))。 P,P'−ジベンゾイル(ジクロロメチレン)ビスホスホネート 二ナトリウム 塩(31P-NMR(D2O): 3.85ppm(P,P'))。 P,P'−ジイソブチロイル(ジクロロメチレン)ビスホスホネート 二ナトリ ウム塩(31P-NMR(D2O): 2.75ppm(P,P'))。 P,P'−ジヘキサノイル(ジクロロメチレン)ビスホスホネート 二ナトリウ ム塩(31P-NMR(D2O): 3.03ppm(P,P'))。
【0037】 実施例8 P,P−ビス(ジエチルアミド)−P'−エトキシカルボニル(ジクロロメチレ
ン)ビスホスホネート メチルトリブチルアンモニウム塩及び遊離酸 1.895g(0.003 mol)のP,P−ビス(ジエチルアミド)−P'−メチル
(ジクロロメチレン)ビスホスホン酸 メチルトリブチルアンモニウム塩を乾燥 アセトニトリル11mlに溶解した。混合液をジャケットで加熱して、内部温度
が80℃になるまで攪拌した。乾燥アセトニトリル11ml中に355mg(0.
003 mol)のエチルクロロホルメートを含有する溶液を80℃で15分間かけ て混合液に滴下した。内部温度を80〜82℃としながら混合液を3時間45分
攪拌して、蒸発乾固した。一昼夜放置して結晶化することにより、濃度約90%
のP,P−ビス(ジエチルアミド)−P'−エトキシカルボニル(ジクロロメチレ
ン)ビスホスホネート メチルトリブチルアンモニウム塩を約2.1g得た。31P-
NMR(D2O): 27.11ppm, 0.73ppm(P'), 2JPP'=22.3Hz。また、酸処理することによ り対応する酸を遊離させることができる。
【0038】 実施例9 P,P'−ジエトキシカルボニル(ジクロロメチレン)ビスホスホネートジ(メ
チルトリブチルアンモニウム)塩及び遊離酸 3.36g(0.005 mol)のP,P'−ジメチル(ジクロロメチレン)ビスホス
ホネート ジ(メチルトリブチルアンモニウム)塩を無水のアセトニトリル20 mlに溶解し、溶液に2.17g(0.02 mol)のエチルクロロホルメートを添加
して、約75℃で30分間混合した。溶媒を真空蒸発して、濃度が約85%であ
る油状のP,P'−ジエトキシカルボニル(ジクロロメチレン)ビスホスホネート
ジ(メチルトリブチルアンモニウム)塩[31P-NMR(CDCl3): 0.40ppm(P,P')]を
約5.03g(理論量の95%)得た。また、酸処理することにより対応する酸 を遊離させることができる。 例えば、下記の対称ジクロロメチレンビスホスホネート 二無水物を同様にし て製造することができる。 P,P'− ビス(ジメチルカルボニル)(ジクロロメチレン)ビスホスホネー ト 二ナトリウム塩[31P-NMR(D2O): 2.53ppm(P,P')]。
【0039】 実施例10 P,P−ジメチル−P'−ピバロイル−P'−トリメチルシリル(ジクロロメチ レン)ビスホスホネート 2.2g(0.004 mol)のP,P−ジメチル−P'−ピバロイル(ジクロロメチ
レン)ビスホスホネート メチルトリブチルアンモニウム塩を無水のアセトニト リル20mlに溶解し、溶液を0℃に冷却して、0〜5℃で攪拌しながら無水の
アセトニトリル5m中のクロロトリメチルシラン0.45g(0.0042 mol)を
添加する。添加後、混合液を0〜5℃で10分間、更に冷却することなく1時間
攪拌し、溶媒を真空蒸発して、純度約80%の褐色で油状の目的物を得る。31P-
NMR(CDCl3): 12.59ppm, -2.10ppm(P'), 2JPP'=22.7Hz, 3JPH=11.0Hz。
【0040】 実施例11 P,P'−ジ(テトラデカノイル)(ジクロロメチレン)ビスホスホネート 二ピリ ジニウム塩 1.0g(4.08m mol)のジクロロメチレンビスホスホン酸と乾燥テトラヒド ロフラン10mlとを混合し、2.0g(8.16m mol)のテトラデカノイルクロ ライド及び1.3g(16.32m mol)の乾燥ピリジンを約23℃で添加する。灰 色の懸濁液を約23℃で3時間攪拌して、真空下に蒸発乾固する。収量は4.3 g(理論量の100%)である。そのうち、3.4gはP,P'−ジ(テトラデカ ノイル)(ジクロロメチレン)ビスホスホネート 二ピリジニウム塩[31P-NMR(CDCl 3 ): 1.65ppm(P,P')]であって、その濃度は約100%(32P−NMR)であり 、0.9gは塩酸ピリジニウムである。 同様にして、P,P'−ジ(オクタデカノイル)(ジクロロメチレン)ビスホスホネ
ート 二ピリジニウム塩を製造した。31P-NMR(CDCl3): 1.60ppm(P,P')。
【0041】 実施例12 モノヘキサノイロキシ(ジクロロメチレン)ビスホスホネート 三ナトリウム 塩 5.0g(15.0m mol)のジクロロメチレンビスホスホン酸四ナトリウム塩と2 3.1g(108.2m mol)のヘキサン酸無水物とを約85℃で7時間、更に室温 で約18時間混合する。なお、反応の進行は31P−NMRで追跡する。混合物を
濾過し、2mlのアセトンで洗浄後、真空下に乾燥して、約5.4g(理論量の 88%)の結晶性モノヘキサノイロキシ(ジクロロメチレン)ビスホスホネート
三ナトリウム塩を81%の濃度で得る。31P-NMR(D2O): 7.57ppm(P)、 4.59ppm(P
)、 2JPP=17.6Hz。一方、出発原料の濃度は16%であり、P,P'−ジヘキサノイ
ロキシ(ジクロロメチレン)ビスホスホネート 二ナトリウム塩の濃度は3%(3 1 P−NMR)である。
【0042】 実施例13 プロドラッグ分子のインビトロ試験 インビトロ試験におけるHPLC操作 化合物の検出が蒸発しない化合物により生じる光散乱の測定に基づく逆相/イオ
ンペアHPLC法(クロドロネート用イソクラティック・プログラム;クロドロ
ネート及びプロドラッグ分子の同時分析用グラジィエント・プログラム)によっ
て、クロドロネート(clodronate)及びそのプロドラッグ分子を分析した。 装置: Merck LaChrom HPLC(メルク日立社、日本) Kromasil 100 RP-C8(250×4.6内径、5μm;Higgins Analytical Inc.,USA ) 溶出液: イソクラティック・プログラム:イオンペア試薬として2.25%のブチルアミン
を含む流速 1.2ml/minのメタノール/酢酸アンモニウム緩衝液(3:97,pH 4.6) グラジィエント・プログラム:イオンペア試薬として2.25%のブチルアミンを
含む流速 1.2ml/minのメタノール/酢酸アンモニウム緩衝液(pH 4.6、溶出開始
1分から6分の間にメタノール濃度3% → 40〜60%) 検出器: Sedex 55 光散乱検出器(Sedere社、フランス) 設定:検出器の温度70℃、蒸発ガス圧(濾過空気)2.2バール
【0043】 水に対するプロドラッグ分子の溶解度 リン酸緩衝液(50mM、pH 7.4)中において室温で水に対するプロドラッグ分子の
溶解度を測定した。 試験される過剰量の化合物を約5mlのリン酸緩衝液に溶解した。懸濁液を2
時間攪拌し、濾過して、HPLCで濾液のプロドラック濃度を測定した。水に対
するクロドロネートの溶解度を同じ方法で測定した。試験された化合物の水に対
する溶解度を表1に示す。
【表1】
【0044】 プロドラッグ分子の分配係数 pH7.4及び2.0において試験化合物の分配係数(P)を求めて、その脂肪に
対する溶解度を調べた。分析はオクタノールと緩衝液の混合液中で行われた。 オクタノール/緩衝液・分析法では、使用する1−オクタノール及びリン酸緩
衝液(50mM,pH7.40,μ=0.15)の混合液を一昼夜攪拌して、互いに
飽和させた。相を分離して、所定の濃度のプロドラッグ標準溶液を緩衝液相に調
製した。適当な容積の1−オクタノールとリン酸緩衝液の標準溶液とを混合して
、混合液を60分間激しく振盪した。振盪後に相を分離し、前記HPLC操作に
よる分配の前後に緩衝液相から試験される化合物の濃度を分析した。分配係数P
を下記の式から算出した。
【0045】
【数1】 ここで、 Ci = 試験される化合物の分配前の濃度 Ca = 試験される化合物の分配後の濃度 Va = 緩衝液相の容積 Vo = オクタノール相の容積
【0046】 試験されたプロドラッグ分子の分配係数の値(log P)を表2に示す。
【表2】 注:クロドロネートは水溶性が極めて高いため[クロドロネートのモノエチル
エステルのlog P値は−5.4である(J. Med. Chem., 34:2338-2343, 1991)] 、上述の方法ではクロドロネートの分配係数を測定することができない。
【0047】 プロドラッグ分子の化学的加水分解 37℃、pH2.0及び7.4において、プロドラッグ分子の化学的加水分解を
リン酸緩衝液(50mM,μ=0.15)中で分析した。 試験される化合物を10.0mlのリン酸緩衝液に溶解した。溶液をマグネチッ
クスターラを備えた水浴中で24〜1000時間攪拌し、サンプルを一定の時間間隔
で採取してHPLCで分析した。その結果から、残留する化合物の量が時間の関
数として示される仮の一次(pseudo I order)グラフを作成した。このようにし
て描かれた直線グラフの勾配(KK)から解離定数K(K=2.303 × -KK)を算出し、
この定数Kから上述の条件下でのプロドラッグ分子の半減時間T1/2(T1/2=0.
693/K)を算出した。試験された化合物の半減時間を表3に示す。
【0048】 プロドラッグ分子の酵素による加水分解(血漿中) 37℃、pH 7.40において、プロドラッグ分子の酵素による加水分解速度
を血漿/緩衝液・混合液(80%/20%)中で測定した。 試験される化合物を緩衝液部分に溶解させ、溶解後、温度37℃の血漿を添加
した。溶液をマグネチックスターラで攪拌し、混合液から1〜360分の間隔(
試験される化合物に依存する)で0.25mlのサンプルを採取して、サンプルに 0.25mlのメタノール(変性蛋白質)添加した。サンプルを遠心分離し、澄ん だ上澄液を蒸発乾固し、残渣をHPLC操作における溶出液に溶解させて、残留
するプロドラッグの濃度及び生成したクロドロネートの量をHPLCで分析した
。得られた濃度から(残留するプロドラッグの量を時間の関数として)一次グラ
フを作成して、解離定数及び半減時間(T1/2)を求めた。試験された化合物の 半減時間を表3に示す。
【0049】
【表3】 1)最初のサンプル(1分)中に、クロドロネートの101.6±1.2%(平均値±
SE,n=3)が放出された。 2)最初のサンプル(1分)中に、クロドロネートの 98.0±6.9%(平均値±
SE,n=3)が放出された。 3)最初のサンプル(1分)中に、クロドロネートの 91.4±8.6%(平均値±
SE,n=3)が放出された。
【0050】 実施例14 インビトロでのPTH誘導の骨再吸収性とインビボでの化合物の吸収性及び加
水分解性に関する効果 マウス頭蓋冠におけるPTH誘導の骨再吸収性に関する効果 解剖に供される4日前に、マウスの新生児を45Caの皮下注射により標識化し
た。頭頂部頭骨から頭蓋冠断片を顕微鏡解剖した。なお、頭蓋冠断片は、インド
メタシンを含む培地で予めインキュベートされ、洗浄した後、ビスホスホネート
プロドラッグと共に及び該プロドラッグを用いることなく3日間培養した。骨の
再吸収が副甲状腺ホルモン(PTH,10nM)により刺激され、この刺激された再
吸収性の効果を求めた。表4に掲げたように、化合物による再吸収の阻害が示さ
れた。ビスホスホネートプロドラッグによる阻害は親薬物より一層高った。
【0051】
【表4】 化合物1:酢酸二無水物[P,P'−ジアセチル(ジクロロメチレン)ビスホ
スホネート二ナトリウム塩] 化合物2:P,P−ジブチロイル(ジクロロメチレン)ビスホスホネート 二
ナトリウム塩 化合物3:P,P'−ジ(テトラデカノイル)(ジクロロメチレン)ビスホスホネ
ート二ナトリウム塩 化合物4:P,P'−ジ(オクタデカノイル)(ジクロロメチレン)ビスホスホネ
ート二ナトリウム塩 クロドロネート:ジクロロメチレンビスホスホン酸二ナトリウム塩
【0052】 インビボでの吸収性及び加水分解性 絶食させたラットについてインビボでの化合物の吸収性及び加水分解性を調査
した。投与後72時間にわたって尿に排出された全量から吸収性を求めた。経口
生体利用効率を求めるために、経口投与後に排出された量を静脈投与後のものと
比較した。質量−選択的または窒素リン−検出ガスクロマトグラフィーにより親
薬物の尿サンプルを分析した。表5に掲げた結果は、ビスホスホネートプロドラ
ッグの生体利用効率が親化合物のものと比較して向上していることを示している
【0053】
【表5】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C07F 9/44 C07F 9/44 19/00 19/00 (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,SD,SZ,UG,ZW),EA(AM ,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU,TJ,TM) ,AL,AM,AT,AU,AZ,BA,BB,BG, BR,BY,CA,CH,CN,CU,CZ,DE,D K,EE,ES,FI,GB,GE,GH,GM,HR ,HU,ID,IL,IS,JP,KE,KG,KP, KR,KZ,LC,LK,LR,LS,LT,LU,L V,MD,MG,MK,MN,MW,MX,NO,NZ ,PL,PT,RO,RU,SD,SE,SG,SI, SK,SL,TJ,TM,TR,TT,UA,UG,U S,UZ,VN,YU,ZW (72)発明者 ヌッポネン,ヘイッキ フィンランド国、エフアイエヌ−36200、 カンガサラ、ヴィクランクヤ 6 (72)発明者 カーコネン,ヨウニ フィンランド国、エフアイエヌ−40640、 ジュバスキュラ、ロウクコルヴェンティエ ベー 27 (72)発明者 ラウレン,レーナ フィンランド国、エフアイエヌ−20100、 ツルク、リンナンカトゥ 8 デー 69 (72)発明者 ハンヌニエミ,リトバ フィンランド国、エフアイエヌ−21620、 クーシスト、ウルヘイルティエ 16 (72)発明者 ヤルヴィネン,トミ フィンランド国、エフアイエヌ−70200、 クオピオ、ソムパティエ 3 イー 6 (72)発明者 アールマルク,マルコ フィンランド国、エフアイエヌ−70700、 クオピオ、サルキニエメンティエ 18 ア ス.18 Fターム(参考) 4C086 AA01 AA02 AA03 AA04 DA34 GA13 MA01 MA04 NA05 NA11 NA13 NA14 ZA81 ZA96 ZB15 ZB26 4H050 AA01 AA02 AA03 AB20 WA13 WA23 WA27

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式(I) 【化1】 [式中、Y1、Y2、Y3及びY4は、OR1,NR23,OCOR1,OCNR23 ,O(CO)OR1,O(SO2)R1,O(SO2)OR1またはOP(O)R2(OR3)の 基である、 ここで、R1,R2及びR3は、それぞれ独立して、水素原子、置換されていて もよく不飽和であってもよい炭素数1〜22の直鎖状もしくは分岐状アルキル基
    、置換されていてもよく、不飽和であってもよい炭素数3〜10のシクロアルキ
    ル基、複素環式基、アリール基、芳香族複素環式基、アラルキル基、またはシリ
    ル基 SiR3(Rは、炭素数1〜4のアルキル基、フェニル基、置換されたフェ
    ニル基、または炭素数1〜4の複数のアルキル基及び/又は複数のフェニル基の
    組合せを意味する)である、ただし、上記基R2及びR3は隣接する窒素原子と共
    に3〜10員の飽和もしくは一部飽和の環または芳香族環を形成することがあり
    、その場合環には上記の窒素原子の他に更にN,O及びSの群から選ばれる1ま
    たは2個のヘテロ原子が存在してもよく、また上記基R2及びR3は隣接する基O
    −PO−Oと共に複素5員環または6員環を形成してもよい、 ただし、式(I)において、Y1、Y2、Y3及びY4の少なくとも1つは、OR1 またはNR23以外の基である; Q1及びQ2は、それぞれ独立して、水素原子、フッ素原子、塩素原子、臭素原
    子またはヨウ素原子である] で表され、その幾何異性体や光学異性体のような立体異性体を包含する無水メチ
    レンビスホスホン酸誘導体またはその薬学的に許容される塩。
  2. 【請求項2】 前記式(I)中のQ1及びQ2が、共に塩素原子であることを特
    徴とする請求項1記載の無水メチレンビスホスホン酸誘導体。
  3. 【請求項3】 前記式(I)中のY1、Y2、Y3及びY4のうちの2つが、OC
    OR1基(ここで、R1は請求項1で定義した通りである)であることを特徴とす
    る請求項1または2に記載の無水メチレンビスホスホン酸誘導体。
  4. 【請求項4】 前記R1が、炭素数1〜22の直鎖状もしくは分岐状アルキ ル基またはフェニル基であることを特徴とする請求項3記載の無水メチレンビス
    ホスホン酸誘導体。
  5. 【請求項5】 前記式(I)中のY1、Y2、Y3及びY4のうちの2つが、OR 1 基(ここで、R1は請求項1で定義した通りである)であることを特徴とする請
    求項1または2に記載の無水メチレンビスホスホン酸誘導体。
  6. 【請求項6】 前記R1が、炭素数1〜22の直鎖状もしくは分岐状アルキ ル基またはフェニル基であることを特徴とする請求項5記載の無水メチレンビス
    ホスホン酸誘導体。
  7. 【請求項7】 前記式(I)中のY1、Y2、Y3及びY4のうちの3番目の基が
    、アルキルスルホニル基,低級アルキルカルボキシ基,ベンゾイル基,アリール
    スルホニル基,モノ−及びジ−低級アルキルホスホリル基より構成される群から
    選ばれることを特徴とする請求項3または5に記載の無水メチレンビスホスホン
    酸誘導体。
  8. 【請求項8】 前記誘導体が、 P,P'−ジアセチル(ジクロロメチレン)ビスホスホネート二ナトリウム塩また
    はその遊離酸、 P,P'−ジブチロイル(ジクロロメチレン)ビスホスホネート二ナトリウム塩ま
    たはその遊離酸、 P,P'−ジピバロイル(ジクロロメチレン)ビスホスホネート二ナトリウム塩ま
    たはその遊離酸、 P,P'−ジベンゾイル(ジクロロメチレン)ビスホスホネート二ナトリウム塩ま
    たはその遊離酸、 P,P'−ジイソブチロイル(ジクロロメチレン)ビスホスホネート二ナトリウム
    塩またはその遊離酸、 P,P'−ジ(テトラデカノイル)(ジクロロメチレン)ビスホスホネート二ナトリウ
    ム塩またはその遊離酸、あるいは P,P'−ジ(オクタデカノイル)(ジクロロメチレン)ビスホスホネート二ナトリウ
    ム塩またはその遊離酸 であることを特徴とする請求項1記載の無水メチレンビスホスホン酸誘導体。
  9. 【請求項9】 請求項1記載の無水メチレンビスホスホン酸誘導体の製造方
    法において、 a)式(II)に記載の出発化合物を 【化2】 [式中、X1〜X4の少なくとも1つまたは全ては、それぞれ独立して、OHまた
    はOM(ここで、Mは金属またはアンモニウム基であることができる)である、 Q1及びQ2は、水素原子またはハロゲン原子である] 所望の酸誘導体 Z−A (式中、Aは、OCOR1,OCNR23,O(CO)OR1,O(SO2)R1,O
    (SO2)OR1またはOP(O)R2(OR3)の基を意味する、Zはハロゲン原子また
    はハロゲン同族体である) と選択的に反応させるか、あるいは b)上記式(II)に記載の出発原料(ただし、X1〜X4の少なくとも1つまたは
    全ては、それぞれ独立して、ハロゲン原子またはハロゲン同族体である)を、1
    種の選択された酸もしくは複数種の選択された酸A−OH(Z=OH)またはそ
    の金属塩A−OM(Z=OM)(ここで、A及びMは、上記a)項で定義したの
    と同じ意味を有する)と反応させ、 そして最終的に、余分のX基及び場合によっては余分のY基を例えば水で加水
    分解することにより除去する、あるいは c)上記a)項またはb)項で得られるテトラ無水物を選択的に加水分解して
    、トリ−、ジ−またはモノ−の部分無水物誘導体(I)を製造する、 ことを特徴とする無水メチレンビスホスホン酸誘導体の製造方法。
  10. 【請求項10】 活性成分として、請求項1記載の式(I)の無水メチレンビ
    スホスホン酸誘導体を含有することを特徴とする医薬製剤。
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