JP2001520069A - 外科用のクリップ - Google Patents

外科用のクリップ

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JP2001520069A
JP2001520069A JP2000516594A JP2000516594A JP2001520069A JP 2001520069 A JP2001520069 A JP 2001520069A JP 2000516594 A JP2000516594 A JP 2000516594A JP 2000516594 A JP2000516594 A JP 2000516594A JP 2001520069 A JP2001520069 A JP 2001520069A
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surgical clip
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arm
clip
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ポール、スウェイン
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    • A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61B—DIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
    • A61B17/00—Surgical instruments, devices or methods, e.g. tourniquets
    • A61B17/30—Surgical pincettes without pivotal connections
    • A61B2017/301—Surgical pincettes without pivotal connections with three legs
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Abstract

(57)【要約】 外科用のクリップ（１０）は、少なくとも３本のアーム（１１）を含み、これらアームはその基端で共に固定され、アームの末端側部分は、非作動状態において、分岐して非共面配列をとる。外科用のクリップはまたスリーブ（１５）も含んでおり、このスリーブはアームが非作動状態をとる第１の位置から、アームの末端側部分が共に近づいてクリップすべき組織に係合する第２の位置まで可動となっている。

Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】 本発明は、内視鏡によるクリッピング処置に使用するための外科用のクリップ
に関する。
【０００２】 この種のクリップは公知であり、たとえば止血や胃腸管路における医学的に重
要な部位（例えば腫瘍部位）のマーキングなどにおいて使用されている。このよ
うなクリップは、剛性の高い内視鏡とともに相当の年数にわたって用いられてき
た。しかし、これまでのクリップは重大な欠点を有しており、さらに近年の内視
鏡検査法の利用の増大に伴い、例えば柔軟な内視鏡が発達した結果、改良クリッ
プの必要性が現在もそしてこれまでにも生じている。
【０００３】 広く用いられている従来型のクリップの使用前の形状を、添付図面の図１に示
す。これからわかるように、クリップは互いに交差しておおよそＸ字型をなす一
対の弾性アーム１を含み、このアームの基端はスリーブ２内に受け入れられてお
り、スリーブ２はアーム上を長手方向に滑動可能となっている。アームの基端は
、図１のスリーブ２内のある点で、コネクター３の一方の端部に接続されている
。コネクター３の他方の端部は、開口部４によって、クリップ固定器具に接続で
きるようになっている。
【０００４】 アームは、基端側部分１ａを有しており、これら基端側部分同士が互いに最も
離れた部位においては、基端側部分間の距離が取付け部２の内径よりわずかに大
きくなっている。アームは末端側部分１ｂを有しており、末端側部分はこの末端
側部分同士がさらにもっと離れあうところまで延びている。この末端側部分は体
組織に係合する係合部分１ｃで終端する。
【０００５】 使用に際しては、スリーブ２は、作動器具によって右方向に滑動される。滑動
によって、まず、アーム基端側部分１ａ同士が圧縮され、これによりアーム末端
側部分１ｂ同士がさらに離れる。そしてアームは、係合部分１ｃが、クリップさ
れるべき組織に対して正しい位置に配されるように位置づけられる。次いでスリ
ーブ２はさらに右方向に滑動され、アーム末端側部分１ｂに係合して両末端側部
分１ｂを相手側に向かって動かし、これにより組織が係合部分１ｃに係合するよ
うになる。
【０００６】 以上説明したこのクリップにおける主な欠点は、多くの状況下において、クリ
ップが特定の一方向に向けられたときだけしかクリッピングができないというこ
とである。このため、クリップの使用時には、クリップをその長手方向軸まわり
に回転させるアクチュエータが使用されている。しかし、このことにより、クリ
ッピング処置が複雑になるばかりでなく、クリップを常に効果的に使用すること
ができなくなった。たとえば出血している潰瘍の動脈をクリップしようとすると
き、外科医は動脈がどちらの方向に流れているかがわからないため、クリップを
どちらの方向に向ければよいのかがわからないのである。
【０００７】 本発明の目的は、このような問題を回避することにある。そしてさらなる利点
を有する本発明の特定の実施形態が以下に記述される。
【０００８】 本発明によれば、それぞれの基端が一緒に固定されるとともに、非作動状態に
おいて、それぞれの末端側部分が分岐して非共面配列をなす、少なくとも３本の
アームと、前記アームが前記非作動状態をとる第１の位置から、前記アームの前
記末端側の部分がクリップすべき組織に係合するように相互に近接する第２の位
置まで、移動可能なスリーブとを備えたことを外科用のクリップが提供される。
【０００９】 本発明を、添付された概略図の図２ａ乃至図６ｃを参照して以下に更に説明す
る。
【００１０】 図２ａおよび２ｂに示されるように、本発明によるクリップ１０は、３本の弾
性アーム１１を含み、これらアームはその基端で共通の取付け部１２に取り付け
られている。さらにこれらアームは、図示された非作動状態において、先端に向
かって分岐している。図２ｂからわかるように、これらアームの分岐部分は、共
面ではなく（同一平面上に位置することはなく）、端部からの投影を見た場合、
ほぼ同角度、つまりおよそ１２０°の角度を互いになして分岐している。しかし
、同角度が必須ではないということは理解されるべきである。そしてさらにアー
ムが３本以上、たとえば４本あっても構わないことも理解されるべきである。
【００１１】 各アーム１１は先端部分１３を有しており、この先端部分は、アームの先端部
分に隣接する部分に対してある角度、例えばおよそ９０°なして延びている。ま
た例えば、各アームが弾性金属ワイヤで、各先端部分１３がそれぞれのワイヤと
一体の端部であってもよい。そして必要に応じて、先端部分１３、あるいは各ア
ーム全体が、たとえば射出成形されたプラスチック材でコーティングされて、患
者の組織を傷つける危険性を少なくするようになっていてもよい。先端部分の向
きは、アーム分岐部分が共に合わさったとき（以下を参照）先端部分が互いに少
なくともほぼ平行に延びるようになっていて、その結果としていずれの隣り合う
２本の先端部分同士においても、平行に並んだ組織係合クランプを形成するよう
になっていると好ましい。このようにすることに代えて、若しくはこのようにす
ることに加えて、各アームの長さを互いにわずかに異なるようしてもよく、この
ようにすれば、アームが共に合わさったとき、アームが共に十分近づいて組織に
確実に係合することをアームの先端部分が妨げないようにすることができる。先
端部分のとりうる他の状態については後述する。また、各アームの分岐部分は、
その長さ方向の一部分にＶ字型部分１４を有する。このＶ字型部分の目的につい
ては後述する。スリーブ１５は滑動可能にアーム上に受け入れられている。スリ
ーブの孔（ボア）はその長さ方向の中間に大径部を１６を有する。
【００１２】 図３乃至図５は、出血している血管２０をクランプする際のクリップの使用状
態を示したものであるが、クリップ１０の操作は、これらの図を参照することに
よって、もっとも良く理解できる。クリップは、バイオプシーチャンネル２２を
有する内視鏡２１、例えば柔軟な内視鏡によって、患者の体内に導入される。ク
リップ１０は、シース２４内を通るワイヤ２３によって内視鏡に対する所定位置
で保持され、これらワイヤおよびシースのいずれもがバイオプシーチャンネル２
２に沿って延びている。クリップ１０は取り外し可能にワイヤ２３に取り付けら
れている。図３および４において例示されたクリップは、フック２５とワイヤ２
３とを備えたクリップとなっている。ここでのワイヤ２３は、内視鏡の基端から
バイオプシーチャンネルを下って、フックのところで折り返して、そして基端に
戻って延びている。つまりワイヤ２３は二重に通っているわけである。ワイヤの
基端はワイヤクランプ２６によって保持されている。
【００１３】 内視鏡は、図示されたように、その末端に固定されたクリップとともに患者の
体内に導入され、血管の位置する部位にクリップが隣接するまで進む。次いで血
管にクランプするために、クリップは血管に向かって動かされ、アームのうちの
２本が血管の一方の側を通り越し、３本目のアームが血管の他方の側を通り越す
ようになるまで進む。この状態に達するために、クリップをその長手方向軸のま
わりに回転させる必要がないということが理解できるであろう。クリップがどの
ような回転方向を向いていようとも、この状態に達するのである。
【００１４】 次いで、内視鏡はさらに長手方向に、つまりクリップが血管に取り付けられる
ことになっている部位に向かって進み、その一方でワイヤクランプ２６には右方
向に拘束する力がかかっている。スリーブ１５の外寸はバイオプシーチャンネル
の内寸より大きいので、スリーブはアーム１１に対して左方向に移動させられ、
スリーブはアームのＶ字型部１４がスリーブの孔の大径部１６内に係合するまで
進む。この状況は図４に示す通りである。
【００１５】 最終的には、図５に示すように、ワイヤクランプ２６は取り外され、内視鏡２
１は引き出され、そのときクリップ１０は血管上の正しい位置に残される。
【００１６】 上記したクリップには種々の変更態様が可能である。たとえば、先端部分１２
として単にワイヤアームの一部分を使用するのではなく、追加の部材をアームの
端に取り付けてもよい。このような追加部材を用いる場合、クリップされること
になっている組織を挟む面に、ぎざぎざや他の模様を施して、組織に対する面の
把持性を高めるようにしてもよい。採用しうる模様が図６ａ乃至図６ｃに示され
ている。
【００１７】 さらに、クリップ装填器具の形態を変更することも可能である。たとえば、ク
リップ装填に関する構成部材２１〜２４の機能は、内視鏡のバイオプシーチャン
ネルに配置されたワイヤを巻いたケーブル（つまり、ボーデンタイプのケーブル
）によって果たすようにしてもよい。このようにすると、図３乃至図５ｍを参照
しながら説明した、大きい、つまりより強力なクリップを使うことができた「前
方装荷」方法の場合と比較して装填器具の構成要素はさらに小型化しなければな
らないが、器具の使用に関する自由度を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】 従来の外科用のクリップの斜視図。
【図２ａ】 本発明の一実施形態の斜視図および端部から見た図。
【図２ｂ】 本発明の一実施形態の斜視図および端部から見た図。
【図３】 図２ａおよび図２ｂに示された外科用のクリップの操作を段階的に示す図。
【図４】 図２ａおよび図２ｂに示された外科用のクリップの操作を段階的に示す図。
【図５】 図２ａおよび図２ｂに示された外科用のクリップの操作を段階的に示す図。
【図６ａ】 先端部の面上の模様を示す図。
【図６ｂ】 先端部の面上の模様を示す図。
【図６ｃ】 先端部の面上の模様を示す図。
【手続補正書】特許協力条約第３４条補正の翻訳文提出書
【提出日】平成１２年４月２１日（２０００．４．２１）
【手続補正１】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
【手続補正２】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】００１５
【補正方法】変更
【補正内容】
【００１５】 最終的には、図５に示すように、ワイヤクランプ２６は取り外され、内視鏡２
１は引き出され、そのときクリップ１０は血管上の正しい位置に残される。
【手続補正３】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】００１６
【補正方法】変更
【補正内容】
【００１６】 上記したクリップには種々の変更態様が可能である。たとえば、先端部分１３
として単にワイヤアームの一部分を使用するのではなく、追加の部材をアームの
端に取り付けてもよい。このような追加部材を用いる場合、クリップされること
になっている組織をはさむ面に、ぎざぎざや他の模様を施して、組織に対する面
の把持性を高めるようにしてもよい。採用できる模様が図６ａ乃至図６ｃに示さ
れている。
【手続補正４】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】００１７
【補正方法】変更
【補正内容】
【００１７】 さらに、クリップ装填器具にも変更態様が可能である。たとえば、クリップ装
填に関する構成部材２１〜２４の機能は、内視鏡のバイオプシーチャンネルに配
置されたワイヤを巻いたケーブル（つまり、ボーデンタイプのケーブル）によっ
て果たすようにしてもよい。このようにすると、図３乃至図５を参照しながら説
明した、大きい、つまりより強力なクリップを使うことができた「前方装荷」方
法の場合と比較して装填器具の構成要素はさらに小型化しなければならないが、
器具の使用に関する自由度を高めることができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 ＥＰ(ＡＴ，ＢＥ，ＣＨ，ＣＹ， ＤＥ，ＤＫ，ＥＳ，ＦＩ，ＦＲ，ＧＢ，ＧＲ，ＩＥ，Ｉ Ｔ，ＬＵ，ＭＣ，ＮＬ，ＰＴ，ＳＥ)，ＯＡ(ＢＦ，ＢＪ ，ＣＦ，ＣＧ，ＣＩ，ＣＭ，ＧＡ，ＧＮ，ＧＷ，ＭＬ， ＭＲ，ＮＥ，ＳＮ，ＴＤ，ＴＧ)，ＡＰ(ＧＨ，ＧＭ，Ｋ Ｅ，ＬＳ，ＭＷ，ＳＤ，ＳＺ，ＵＧ，ＺＷ)，ＥＡ(ＡＭ ，ＡＺ，ＢＹ，ＫＧ，ＫＺ，ＭＤ，ＲＵ，ＴＪ，ＴＭ) ，ＡＬ，ＡＭ，ＡＴ，ＡＵ，ＡＺ，ＢＡ，ＢＢ，ＢＧ， ＢＲ，ＢＹ，ＣＡ，ＣＨ，ＣＮ，ＣＵ，ＣＺ，ＤＥ，Ｄ Ｋ，ＥＥ，ＥＳ，ＦＩ，ＧＢ，ＧＤ，ＧＥ，ＧＨ，ＧＭ ，ＨＲ，ＨＵ，ＩＤ，ＩＬ，ＩＳ，ＪＰ，ＫＥ，ＫＧ， ＫＰ，ＫＲ，ＫＺ，ＬＣ，ＬＫ，ＬＲ，ＬＳ，ＬＴ，Ｌ Ｕ，ＬＶ，ＭＤ，ＭＧ，ＭＫ，ＭＮ，ＭＷ，ＭＸ，ＮＯ ，ＮＺ，ＰＬ，ＰＴ，ＲＯ，ＲＵ，ＳＤ，ＳＥ，ＳＧ， ＳＩ，ＳＫ，ＳＬ，ＴＪ，ＴＭ，ＴＲ，ＴＴ，ＵＡ，Ｕ Ｇ，ＵＳ，ＵＺ，ＶＮ，ＹＵ，ＺＷ Ｆターム(参考） 4C060 CC03 CC18 DD03 DD12 DD19 DD22 DD29 MM25

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】 それぞれの基端が一緒に固定されるとともに、非作動状態において、それぞれ
    の末端側部分が分岐して非共面配列をなす、少なくとも３本のアームと、 前記アームが前記非作動状態をとる第１の位置から、前記アームの前記末端側
    の部分がクリップすべき組織に係合するように相互に近接する第２の位置まで、
    移動可能なスリーブと、 を備えたことを特徴とする外科用のクリップ。
  2. 【請求項２】 前記アームが丁度３本であることを特徴とする、請求項１に記載の外科用のク
    リップ。
  3. 【請求項３】 前記アームの端部からの投影において、各アームが互いにほぼ等しい角度をな
    すように、各アームが分岐していることを特徴とする、請求項２に記載の外科用
    のクリップ。
  4. 【請求項４】 各アームが弾性金属ワイヤの形態をとることを特徴とする、請求項１乃至３の
    いずれか一項に記載の外科用のクリップ。
  5. 【請求項５】 各アームが基幹部分と、この基幹部分に対してある角度をなして延びている先
    端部分とを有することを特徴とする、請求項１乃至４のいずれか一項に記載の外
    科用のクリップ。
  6. 【請求項６】 前記先端部分は、前記各アームが集合した場合に前記各先端部分が少なくとも
    互いにほぼ平行となるような方向を向いていることを特徴とする、請求項５に記
    載の外科用のクリップ。
  7. 【請求項７】 前記各アームの前記先端部分と基幹部分とが一体であることを特徴とする、請
    求項５または６に記載の外科用のクリップ。
  8. 【請求項８】 前記各アームの長さが互いに異なることを特徴とする、請求項５乃至７のいず
    れか一項に記載の外科用のクリップ。
  9. 【請求項９】 前記先端部分が、前記アームの端に取り付けられた追加部材によって提供され
    る、請求項５または６に記載の外科用のクリップ。
  10. 【請求項１０】 前記追加部材の、クリップすべき組織を把持する面に、前記組織に対する前記
    面の把持性を高めるための模様が施されていることを特徴とする、請求項９に記
    載の外科用のクリップ。
  11. 【請求項１１】 前記各アームが、前記スリーブがその第１の位置から第２の位置まで動くとき
    に前記スリーブに係合する外向き部分を有することを特徴とする、請求項１乃至
    １０のいずれか一項に記載の外科用のクリップ。
  12. 【請求項１２】 前記外向き部分がＶ字型部分であることを特徴とする、請求項１１に記載の外
    科用のクリップ。
  13. 【請求項１３】 前記スリーブが孔を有し、この孔は長さ方向の中間に大径部を有しており、こ
    の大径部が前記外向き部分を受け入れるようになっていることを特徴とする、請
    求項１１または１２に記載の外科用のクリップ。
  14. 【請求項１４】 前記スリーブを前記第１の位置から前記第２の位置まで動かすために、クリッ
    プに力を加える手段に対して、取り外し可能な状態で取り付ける手段を更に備え
    たことを特徴とする、請求項１乃至１３のいずれか一項に記載の外科用のクリッ
    プ。
  15. 【請求項１５】 請求項１４記載の外科用のクリップと、このクリップが基端にとりつけられた
    内視鏡との組み合わせ。
  16. 【請求項１６】 前記力を加える手段が前記内視鏡内のチャンネルを内視鏡の基端まで通過して
    おり、 前記スリーブは、前記チャンネルを通過できない大きさの断面を有することを
    特徴とする、請求項１５に記載の組み合わせ。
  17. 【請求項１７】 組織に係合してその組織をクリップする方法において、 それぞれの基端が一緒に固定されるとともに、非作動状態においてはそれぞれ
    の末端側部分が分岐して非共面配列をなす、少なくとも３本のアームと、前記ア
    ームが前記非作動状態をとる第１の位置から、前記アームの前記末端側の部分が
    クリップすべき組織に係合するように相互に近接する第２の位置まで、移動可能
    なスリーブと、を備えた外科用のクリップを準備する工程と、 前記スリーブをその第１の位置から第２の位置まで動かす工程と、を備えたこ
    とを特徴とする方法。
  18. 【請求項１８】 前記クリップが内視鏡の基端に最初に取り付けられ、 前記内視鏡が、取り付けられたクリップとともに、前記組織のところまで動か
    され、 次いで前記スリーブが前記第１の位置から前記第２の位置まで動かされること
    を特徴とする、請求項１７に記載の方法。
JP2000516594A 1997-10-21 1998-10-21 外科用のクリップ Withdrawn JP2001520069A (ja)

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