JP2001519800A - グループo hiv−1ウイルスによる感染検出用の生物学的アッセイに有用な合成ペプチド - Google Patents

グループo hiv−1ウイルスによる感染検出用の生物学的アッセイに有用な合成ペプチド

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Abstract

(57)【要約】 本発明は、グループO HIV−1ウイルスによる感染を検出するための生物学的アッセイに使用されるペプチド、その製造方法、このペプチドを含有する組成物およびキット、ならびにこのペプチドを使用する生物学的アッセイに関する。

Description

【発明の詳細な説明】 グループO HIV−1ウイルスによる感染検出用の 生物学的アッセイに有用な合成ペプチド 本発明は、グループO HIV−1ウイルスによる感染を検出するための生物 学的試験に使用され得る合成ペプチド、その製造方法、このペプチドを含有する 組成物およびキット、ならびにこのペプチドを使用する生物学的試験に関する。 グループO HIV−1レトロウイルスは先行技術において公知である。特許 EP 0,345,375および特許出願EP 0,657,532は、カメル ーン人患者から単離されたANT 70およびANT 70 NA単離物を記載 している。より詳細には、これらの文献は、これらの単離物の溶解物またはタン パク質を含有する抗原および抗原性組成物、ゲノムRNAに対応する核酸、これ らの核酸を使用するハイブリダイゼーション法、上記単離物の製造方法、ならび にこれらのレトロウイルスのp12、p16、p25、gp41およびgp12 0タンパク質の製造方法を記載している。 EP 0,591,914は、MVP 5180/91単離物を記載している 。ウェスタンブロッティングによって特徴付けられたこの単離物は、上記単離物 と同様に、長く知られていたHIV−1レトロウイルス単離物との差異を示す。 詳細には、EP 0,591,914は、MVP 5180/91単離物のDN A配列を記載し、gag、polおよびenv遺伝子の位置を示している。EP 0,591,914はさらに、V3ループおよび免疫優性領域(gp41)の 合成ペプチドを記載している。これらは、生物学的試験、特に、グループO H IV−1抗体のインビトロ検出に有用である。 EP 0,673,948は、15〜50アミノ酸(AA)からなり、配列− VWGIRQLRARLQALETLIQNQQRLNLWGXKGKLIXY TSVKWNTSWSGR−[式中、Xはシステイン残基またはセリン残基のい ずれかを表す]を含む合成または組換えペプチドを記載している。このペプチド は、特定のグループO HIV−1レトロウイルス単離物による感染を検出する ための診断分野において有用である。 これもまたグループO HIV−1ファミリーに属するレトロウイルスの部分 を形成するMVP 2901/94単離物を記載しているEP 0,727,4 83も公知である。この出願は、十分に決定されたペプチド配列を有する特定の 抗原を記載している。このペプチド配列は、MVP 2901/94単離物のg p120の配列の部分およびgp41(免疫優性領域)の部分に対応する。 WO 96/12809は、グループO HIV−1ファミリーに属する2つ の新たな単離物を記載している。これらは、VAUよびDUR単離物である。こ の出願は、上記2つのウイルス由来の特定のペプチド配列を記載しており、それ らはHIV−1 VAUまたはDURペプチド配列を認識する抗体の検出に有用 である。 WO 96/32293は、ANT 70単離物の配列由来の2つの抗原を記 載している。これらはgp41の免疫優性領域の、MDL061と称する抗原お よび抗原MDL056である。この発明によれば、グループO HIV−1ウイ ルスに感染した患者由来の血清の限定された収集物の試料の100%を検出する ために、これら2つのペプチドを含有する組成物を使用する必要がある。なぜな ら、各々の単離ペプチド単独では、満足な結果が得られないからである。 実際、グループOウイルスの単離物によって示される遺伝子可変性の観点から 、同一かつ単一の単離物由来の抗原を使用することによって、感染個体の血清学 的スクリーニングを保証することは事実上不可能である。このことは、100% の感度を保証する試薬を得ることは不可能であることを意味する。従って、Oグ ループは、初めて、大きな問題を提起する;それは、特定の血清学的試薬が、特 定の分岐をしたグループまたはサブタイプに感染した個体を認識できないことで ある。これは正にグループO HIV−1ウイルスの事情である。 WO 96/4O763も、グループOの大きな分岐を強調している。この出 願は、天然HIV−1タイプB配列中にいくつかの微細な改変(1個または2個 のアミノ酸の置換)を組込んだペプチドを記載している。この出願によれば、こ のハイブリッドペプチドは、抗グループO抗体と反応することができる。 WO 96/27013は、BCF 01、BCF 02、BCF 03、B CF 06、BCF 07、BCF 08、BCF 09、BCF 11、BC F 12、BCF 13およびBCF 14と称する一連の新たなグループOH IV−1ウイルスならびにESS/BCF02、FAN/BCF01、LOB/ BCF06、MAN/BCF07、NKO/BCF08、POC/BCF03、 NAN/BCF11、BCF09、BCF12、BCF13およびBCF14と 称する対応するgp41優性領域の一連のペプチドを記載している。多数のこれ らのペプチドは、その低い可溶性のために(特に、ペプチドBCF13)、診断 において取り扱いが困難である。 予期せぬことに、特定の合成ペプチドは優れた質の診断試薬であり、それらに よってグループO HIV−1レトロウイルスに感染した患者を満足にスクリー ニングできることがここで見出された。このペプチドは、グループO HIV− 1レトロウイルスの単離物中に存在する高度に保存された短い配列の周囲に接合 された可変配列から構成されている。本発明のペプチドによって、特定のグルー プO HIV−1単離物のgp41(env)の免疫優性エピトープを有する合 成ペプチドを用いて得られる結果より非常に優れた結果を得ることができる。 以下、アミノ酸を名付けるために、3文字表記を使用する。 本発明の合成ペプチドは、一般式(I): [式中: −Δはビオチンラジカル、ビオシチンラジカル、水素原子、アセチル(CH3 CO−)ラジカル、1個もしくは2個のチオール、アルデヒドもしくはアミン官 能基を含んでもよい脂肪族鎖(該脂肪族鎖は、好ましくは炭素原子1〜6個のア ルキル鎖もしくは炭素原子2〜6個のアルケニル鎖である)または炭素原子2〜 6個のアミノアルキルカルボニル鎖を表し、 -Zは式(II)〜(X): {式中: -Ξ1は0〜9アミノ酸のペプチド配列を表し、 -Ξ2は0〜5アミノ酸のペプチド配列を表す} の1つで表されるペプチド配列を表し、 -Θは式(XI): {式中: ・(AA1)はリジン残基、アルギニン残基またはオルニチン残基のいずれかを 表し、 ・(AA2)はグリシン残基またはアスパラギン残基のいずれかを表し、 ・(AA3)はリジン残基、アルギニン残基またはオルニチン残基のいずれかを 表し、 ・(AA4)はロイシン残基、アラニン残基、イソロイシン残基またはグルタミ ン残基のいずれかを表し、 ・(AA5)はイソロイシン残基、バリン残基、ロイシン残基、トレオニン残基 、ノルロイシン残基またはノルバリン残基のいずれかを表すが、 (AA1)、(AA2)、(AA3)、(AA4)および(AA5)は一緒にペプチド配列-Lys Gly Ly s Leu Ile-および-Lys Gly Lys Leu Val-を形成しない} で表されるペプチド配列を表し、 セリンの−CO−基に結合している-Ωは: − ヒドロキシル(−OH)ラジカルまたはアミノ(−NH2)ラジカル、 − 1〜6個の炭素原子を含むアルコキシラジカル、 − 式(XII): {式中、Σは式(XIII)または式(XIV): (式中: ・(AA6)はリジンとは異なるアミノ酸を表し ・(AA7)はアミノ酸を表し ・(AA8)はセリンまたはトレオニン残基を表し、 遊離AA8アミノ酸の−CO−残基に結合しているΨは、OHもしくはNH2 基または炭素原子1〜6個を含むアルコキシラジカルを表す) で表される配列を表す} で表されるペプチド配列、 − 式(XV): {式中、バリンの−CO−残基に結合しているΨは、式(XII)について 定義したとおりである} で表されるペプチド配列、または − 式(XVI)〜(XVIII): {式中、ZおよびΘは式(I)について定義したとおりであり、Σは式(X II)について定義したとおりであり、セリンの−CO−残基、AA8アミノ酸の −CO−残基またはバリンの−CO−残基に結合しているΨは式(XII)につ いて定義したとおりである} の1つで表されるペプチド配列を表す] に対応する。 Ωが式(XVI)〜(XVIII)の1つで表されるペプチド配列を表す場合 、式(I)で表されるペプチドはその大きさが26〜66アミノ酸で変動し得る ダイマーになる。Ωが式(XVI)〜(XVIII)の1つで表されるペプチド 配列を表さない場合、式(I)で表されるペプチドはモノマータイプでありその 大きさは13〜33アミノ酸で変動し得る。 本発明によるペプチドは、直鎖形態またはシステイン間ジスルフィド架橋によ って環化された形態のいずれであってもよい。 (AA5)がバリン残基、ロイシン残基またはトレオニン残基のいずれかを表す式 (I)で表される化合物が好ましく、Ωが式(XII)で表されるペプチド配列 に対応する場合、(AA6)はグルタミン残基またはアルギニンン残基のいずれかを 表す。 -Δがビオチンラジカル、水素原子、1個もしくは2個のチオール、アルデヒ ドもしくはアミン官能基を含んでもよい脂肪族鎖(該脂肪族鎖は、好ましくは炭 素原子1〜6個のアルキル鎖である)または炭素原子2〜6個のアミノアルキル カルボニル鎖を表し、 -Zが式(II)または(V)[式中、Ξ1は2アミノ酸のペプチド配列を表し 、Ξ2はアミノ酸を表す]で表されるペプチド配列、式(IV)[式中、Ξ1は3 アミノ酸を表す]で表される配列、または式(VIII)[式中、Ξ1は9、 8もしくは3アミノ酸のペプチド配列を表し、Ξ2は5アミノ酸のペプチド配列 を表す]で表されるペプチド配列を表し、 -Θが式:で表されるペプチド配列を表し、 -Ωがヒドロキシル基、ペプチド配列(XV)または式(XII)で表される ペプチド配列に対応する以下の配列: の1つを表す式(I)で表されるペプチドが好ましい。 好ましくは、Zは式: で表されるペプチド配列を表す。 20〜50アミノ酸を含み、式(Ia): [式中、 Zaは式IIa〜Xa: {式中: -Ξ1aは1〜5アミノ酸のペプチド配列を表し、 -Ξ2aはアミノ酸を表す} で表されるラジカルを表し、 -Ωaは式(I)について定義される式(XII)で表されるペプチド配列また は式(XVIIa): {式中、Zaは式(Ia)について定義したとおりである} で表されるペプチド配列を表し、 Δ、Θ、ΣおよびΨは式(I)について定義したとおりである] に対応する合成ペプチドも、本発明の一部を形成する。 以下の配列の1つを含む式(I)または(Ia)で表されるペプチド(これら のペプチドは、上記で定義したように、ダイマータイプであってもよく、モノマ ータイプであってもよい)が好ましい。配列を1文字表記および3文字表記で示 す: 以下の合成ペプチドは特に好ましいペプチドである: 本発明の主題である式(I)で表される合成ペプチドを、常法に従って固相合 成によって得ることができる:R.B.Merrifield,J.Amer. Chem.Soc.(1963),85,pp.2149−2154;R.C. Sheppard,「Peptides 1971」,Nesvadba H. (編)North Holland,Amsterdam,pp.111;E. AthertonおよびR.L.Sheppard,「Solid phase peptide synthesis,a practical appro ach」,IRL PRESS,(1989),Oxford Univers ity Press,pp.25−34。自動合成機としては、Millipo reの合成機「9050 Plus Pep Synthesizer」または 等価な合成機を使用することが可能である。 合成に使用する固体支持体は、使用する技術および化学反応に適合性であるべ きである。例えば、合成機「9050 Plus pep.Synthesiz er」での合成用には、いわゆる「連続フロー」技術に適切な樹脂を使用するこ とが推奨される;PEG PS樹脂はこの基準に合致する。この支持体は、ポリ スチレンビーズの官能基と第1のアミノ酸の結合点との間に位置する、ポリエチ レングリコール(PEG)に基づくアーム(「スペーサー」)からなる。この結 合点の性質は、選択したC末端官能基に従って変動し得る。本発明の場合、種々 のPEG−PS樹脂を使用した。 原材料として使用する出発樹脂およびアミノ酸は、市販されている製品である (PerSeptive−BiosystemまたはNeosystem)。 ペプチド合成用に、以下の側鎖保護基を使用した: 使用する、アミノ酸のα位の第1級アミン官能基の一次的保護は、9−フルオ レニルメチルオキシルカルボニル(Fmoc)基である。脱保護は、ジメチルホ ルムアミド中20%ピペリジン溶液を用いて実施する。 カップリングには、好ましくは、過剰のジイソプロピルカルボジイミド(DI PCDI)および1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(HOBt)を使用する。 合成後、樹脂を有機溶媒(ジメチルホルムアミド、続いてジクロロメタン)で 洗浄し、真空下で乾燥させ、次いで0℃に冷却し適切な「スカベンジャー」を含 有するトリフルオロ酢酸(TFA)に基づく溶液で処理する。例えば、82%の トリフルオロ酢酸、5%のフェノール、5%の水、5%のチオアニソールおよび 3%のエタンジチオールを含有するK試薬を使用してもよい。 樹脂の濾過後、合成ペプチドを沈殿させ、エーテルでリンスする。 次いで、合成ペプチドを逆相液体クロマトグラフィーによって精製し、その純 度を質量分析によって測定する。固相としては、例えば、Bondapak C −18相を使用することができる。ペプチドを2つの緩衝液(本質的に水性の第 1の緩衝液(例えば、水−TFA 0.1%)およびむしろ有機性の第2の緩衝 液(例えば、60%アセトニトリル、39.92%水および0.08%TFAを 含有する混合物))の間の直線勾配を形成させることによって溶出させる。採集 した純粋な画分を合し、真空下で濃縮し、凍結乾燥する。 環化のために、精製合成ペプチドを酢酸アンモニウム溶液(10mM)中に溶 解する。1M水酸化アンモニウムを添加することによって、pHを8.5に調整 する。溶液を激しく撹拌する。環化は18時間後に完了する。次いで、酢酸を 添加することによって、pHを6に下げる。環化したペプチドを凍結乾燥し、次 いで、上記のように逆相液体クロマトグラフィーによって精製する。 本発明のペプチドの免疫反応性を、グループO HIV−1レトロウイルスに 感染した主にカメルーン起源の患者由来の血清を用いて評価した。実施した種々 の試験は、本発明のペプチド(単独でまたは組み合わせで(ペプチドの組成物) )によって、グループO HIV−1レトロウイルスに感染した血清を100% 検出することができることを示した。 それゆえ、本発明の合成ペプチドは、グループO HIV−1レトロウイルス による感染のスクリーニングのための免疫学的試験に適用される。式Iで表され るいくつかの合成ペプチドの組み合わせを使用することも可能である。式Iで表 されるペプチドを2つ以上含有し得るこの組み合わせも、本発明の一部を形成す る。ペプチド番号1(2B)および番号3(4B)を含有する組み合わせが好ま しい。 本発明の式(I)で表される合成ペプチドを、常法によって得ることができ、 例えば、EP 0,591、914に記載の配列を有するグループO HIV− 1組換えペプチド(組換えタンパク質)との組み合わせで使用することもできる 。 本発明の合成ペプチドを、特許出願または特許EP 0,387,914、E P 0,239,425、EP 0,220,273またはEP0,267,8 02に記載のペプチドのような他のHIV−2および/またはHIV−1組換え (組換えタンパク質)または合成ペプチドと組み合わせて使用することもできる 。この特許出願または特許のリストは、網羅しているのではなく例示のために挙 げている。 1つ以上の、式(I)で表される合成ペプチドおよび1つ以上の、HIV−1 またはHIV−2組換えまたは合成ペプチドを含有する組成物は、種々のHIV レトロウイルスに感染した患者のスクリーニング用の診断に適用される。この組 成物も本発明の一部を形成する。 1つ以上の、式(I)で表される合成ペプチドを、単独でまたはグループO HIV−1組換えペプチドまたはHIV−1および/もしくはHIV−2組換え もしくは合成ペプチドと組み合わせて使用するイムノアッセイ法も本発明の一部 を形成する。 本発明は、式(I)で表されるペプチドまたは少なくとも1つの、式(I)で 表されるペプチドを含有する組成物を含む、イムノアッセイを実施するためのキ ットにも関する。 以下に実施例を挙げて本発明をさらに詳しく説明するが、これらは本発明を限 定するものではない。 実施例1: 本発明による化合物の製造:ペプチド番号2(3B) このペプチドを固相で合成した。1963年にMerrifield(J.A m.Chem.Soc.(1963)85,pp.2149−2154)によっ て開発された技術は、第1のアミノ酸をポリマー固体支持体(樹脂)上にその酸 官能基によって結合させ、合成されるペプチドが樹脂に結合されたまま、ペプチ ド配列をこの第1のアミノ酸から伸張させることからなる。 ペプチド番号2の合成用に、合成機として、合成機「9050 Plus P ep Synthesizer」を使用し、樹脂として、樹脂Fmoc Thr (OtBu)PEG PSを使用した。 合成の各工程を下記の表Iにまとめる: 合成の最後に、樹脂をジメチルホルムアミド、次いでジクロロメタンで洗浄し 、真空下で乾燥させた。 次に、樹脂をK試薬(82%トリフルオロ酢酸;5%フェノール;5%水;5 %チオアニソール;3%エタンジチオール)で処理した。次いで、ジエチルエ ーテルを用いた沈殿によって単離したペプチド番号2(3B)を、同じ溶媒でリ ンスした。こうして、140mgのペプチド番号2(3B)を得た。 次いで、ペプチド番号2(3B)を、逆相液体クロマトグラフィーによって精 製した。固相として、Bondapak C−18相を使用した。ペプチドを、 2つの緩衝液(本質的に水性の第1の緩衝液(例えば、水−TFA 0.1%) およびむしろ有機性の第2の緩衝液(例えば、60%アセトニトリル、39.9 2%水および0.08%TFAを含有する混合物))の間の直線勾配を形成させ ることによって溶出させた。採集した純粋な画分を合し、真空下で濃縮し、凍結 乾燥させた。 環化のために、このようにして得た精製合成ペプチドを酢酸アンモニウム溶液 (10mM)中に溶解した。1M水酸化アンモニウムを添加することによって、 pHを8.5に調整した。溶液を激しく撹拌した。環化は18時間後に完了した 。次いで、酢酸を添加することによって、pHを6に下げた。環化したペプチド を凍結乾燥させ、次いで、上記のように逆相液体クロマトグラフィーによって精 製した。 本発明による化合物の製造:ペプチド番号15(22B) このペプチドを、樹脂として樹脂FmocPAL PEG−PSを使用した以 外、ペプチド番号2(3B)のように合成した。 合成の各工程を下記の表IIにまとめる: 合成の最後に、樹脂をジメチルホルムアミド、次いでジクロロメタンで洗浄し 、真空下で乾燥させた。 次に、樹脂をK試薬(82%トリフルオロ酢酸;5%フェノール;5%水; 5%チオアニソール;3%エタンジチオール)で処理した。次いで、ジエチルエ ーテルを用いた沈殿によって単離したペプチド番号7(22B)を、同じ溶媒で リンスした。こうして、140mgのペプチド番号15(22B)を得た。 次いで、ペプチド番号15(22B)を、ペプチド番号2(3B)について上 記したように、逆相液体クロマトグラフィーによって精製し、次いで環化させ、 凍結乾燥し、精製した。 同様に、適切な樹脂およびアミノ酸を使用して、本発明の他の化合物を合成し た。 表IIIは、質量分析によって評価した、非環化形態の、式(I)で表される いくつかのペプチドの分子量を示す。 実施例2: 本発明によるペプチドの免疫反応性の免疫酵素試験による評価:試験番号1 使用した血清ESS、DUR、VAUおよびHADは、グループO HIV− 1レトロウイルスに感染したフランス人患者由来の血清である。グループO H IV−1レトロウイルスに感染した患者由来の他の血清試料は、カメルーンのY (1977),11,pp.445−453に記載の血清学アルゴリズムに従っ てグループOに血清型決定された。 HIV陰性血清(n=48)を、健常ボランティアから得た。 使用した合成ペプチドを、水中に1mg/mlの濃度で溶解した(ストック溶 液)。固相の感受性化工程(コーティング)のために、各ペプチドの2μg/m lの溶液(ストック溶液を0.1M炭酸緩衝液で希釈することによって得た)1 10μlを、マイクロタイタープレートMicrotiterTM(NUNC)の 各ウェルに添加した。一晩室温でインキュベートした後、マイクロプレートを、 ウムを含有するTris−NaCl緩衝液pH 7.4で洗浄し、次いで0. せた。飽和溶液を吸引した後、プレートを10分間50℃で加熱した。 血清試料をスキムミルク溶液(0.01%のフェノールレッド、0.25%の 1/5希釈し、プレートのウェルに入れ、30分間40℃でインキュベートした 。 ムを含有するTris−NaCl緩衝液pH 7.4で洗浄した後、30%グリ セロールおよび25%正常ウシ胎児血清を補充したクエン酸緩衝液中の、保存剤 として0.01%のメルチオレートナトリウムを含有する、西洋ワサビペルオキ シダーゼ標識抗ヒトIgGおよびIgMヤギ抗体からなる結合体の溶液100μ lをプレートの各ウェルに添加し、次いで、プレートを30分間40℃でインキ ュベートした。 ムを含有するTris−NaCl緩衝液pH 7.4で洗浄した後、過酸化水素 中のO−フェニレンジアミン溶液100μlを各ウェルに添加することによって 発色させた。次いで、マイクロプレートを30分間室温で暗所でインキュベート した。次いで、発色反応を100μlの4N硫酸を添加することによって停止し た。490および620 nmで吸光度(A)を測定した。 各ウェルで読み取った相対的吸光度(A490−A620)は、各ペプチドの 免疫反応性に比例する。これは、各ペプチドが、試験を実施した生物学的試料と 反応する能力を示す。カットオフ値を、0.15に等しい吸光度として決定した 。これは、陰性値の平均(n=48)+12標準偏差に相当する。 本発明のペプチド(ペプチド番号3(4B)、ペプチド番号2(3B)および ペプチド番号1(2B)、全て環化形態)の反応性を、配列としてVAU単離物 (グループO HIV−1レトロウイルス)のエンベロープ(env)の天然配 列の一部を有し、gp41の免疫優性エピトープを含む2つの合成ペプチドの反 応性と比較した。 これら2つのペプチドは、以下の配列を有する: この研究用に、これらのペプチドを環化形態で使用した。この研究の結果を表 IVに示す。 *血清型/遺伝子型** >=分光光度計の読み取り能力より高いシグナル。 *血清型/遺伝子型** >=分光光度計の読み取り能力より高いシグナル。*** 試験せず 表IVの結果は、ペプチド番号3(4B)が、他のペプチドについて示された 性能に対して最良の性能を示すことを示す。このペプチドは、gp41の免疫優 性エピトープに対応するVAU単離物の配列の一部を有する2つのペプチドに比 較して、グループO HIV−1レトロウイルスに感染した患者の血清間での最 良の識別を可能にする。さらに、本発明のペプチド番号2(3B)および番号1 (2B)は、同数のアミノ酸を含むVAU 22 AAペプチドよりも免疫反応 性が高い。 実施例3: 本発明によるペプチドの免疫反応性の免疫酵素試験による評価:試験番号2 グループO HIV−1レトロウイルスに感染した患者由来の血清試料は、カ AIDS(1977),11,pp.445−453に記載の血清学アルゴリズ ムに従ってグループOに血清型決定された。遺伝子型決定された試料(Mary land)をアメリカ合衆国から得た。異なる免疫反応性試験のために十分な容 量を得るために、これらの試料を、表Vに示す希釈率で陰性ヒト血清中で事前に 希釈した。 使用した合成ペプチドを、水中に1mg/mlの濃度で溶解した(ストック溶 液)。固相の感受性化工程(「コーティング」)のために、実施例2に記載のよ うに手順を実施した。 血清試料をスキムミルク溶液(0.01%のフェノールレッド、0.25%の 1/5希釈し、プレートのウェルに入れ、30分間40℃でインキュベートした 。 ムを含有するTris−NaCl緩衝液pH 7.4で洗浄した後、30%グリ セロールおよび25%正常ウシ胎児血清を補充したクエン酸緩衝液中の、保存剤 として0.01%のメルチオレートナトリウムを含有する、西洋ワサビペルオキ シダーゼ標識抗ヒトIgGおよびIgMヤギ抗体からなる結合体の溶液100μ lをプレートの各ウェルに添加し、次いで、プレートを30分間40℃でインキ ュベートした。 ムを含有するTris−NaCl緩衝液pH 7.4で洗浄した後、実施例2に 記載のように発色させた。 各ウェルで読み取った相対的吸光度(OD)(A490−A620)は、各ペ プチドの免疫反応性に比例する。これは、各ペプチドが、試験を実施した生物学 的試料と反応する能力を示す。 本発明のペプチド(ペプチド番号10(14B)、番号11(18B)、番号 12(19B)、番号14(21B)、番号15(22B)、番号16(23B )、全て環化形態)の反応性を、配列としてグループO HIV−1レトロウイ ルスのエンベロープ(env)の天然配列の一部を有する3つの相同合成ペプチ ドの反応性と比較した。これらのペプチドは、VAU単離物由来の2つのペプチ ド − ペプチドVAU 22 AAおよびペプチドVAU 35 AA −な らびにペプチドMVP 5180(表V中「MVP 5180」と記す)である 。ペプチドVAU 22 AAおよびVAU 35 AA(その構造は実施例2 に示す)ならびにペプチドMVP 5180は、gp41の免疫優性エピトープ を含む。 これら全てののペプチドを環化形態で使用した。MVP 5180ペプチドの 配列は下記のとおりである: この研究の結果を表Vに示す。固相*:ペプチド2μg/ml 試験した各ペプチドについて、波長A492−A620で読み取った種々のレ ベルの相対的吸光度に対応する4つのクラス(a、b、cおよびd)に試料を整 理した: ・ − a:OD<0.100、 ・ − b:0.100<OD<0.500、 ・ − c:0.500<OD<1.000、 ・ − d:OD>1.000、 このようにして、ペプチドの免疫反応性の程度を評価することが可能になった。 最も免疫反応性が高いペプチドは、最大数の試料が最高の吸光度値に対応するク ラスに見出されるペプチドである。 結果を表VIに示す。 固相*:ペプチド2μg/ml 結果は、試験した全ての本発明のペプチドが、天然単離物に由来する先行技術 の対照ペプチド(MVP 5180、VAU)よりも良好な免疫反応性の性能を 達成することを示す。本発明のペプチド、番号15(22B)、番号14(21 B)および番号16(23B)は、最も免疫反応性が高いことが見出されている 。 実施例4: 本発明によるペプチドを含有する組成物の免疫反応性の免疫酵素試験による評 この試験のために、実施例2に記載のプロトコルに従って手順を実施し、同じ 血清を使用した。使用したマイクロプレートを、環化したペプチド番号1(2B )もしくは環化したペプチド番号3(4B)またはこれら2つのペプチドを含有 する(1:1w/w)組成物のいずれかを用いて感受性化した。各ウェル中に、 2μg/mlのペプチド番号1(2B)を含有する溶液100μl、2μg/m lのペプチド番号3(4B)を含有する溶液100μlまたは1μg/mlのペ プチド番号1(2B)および1μg/mlのペプチド番号3(4B)を含有する 溶液100μlのいずれかを入れた。 この試験の結果を表VIIに示す。 *>=分光光度計の読み取り能力より高いシグナル。 *>=分光光度計の読み取り能力より高いシグナル。 表VIIの結果は、診断に使用した場合、本発明のペプチドの組成物によって 、グループO HIV−1レトロウイルスに感染した患者由来の全ての血清の検 出が可能になることを示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,ML,MR, NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,KE,L S,MW,SD,SZ,UG,ZW),EA(AM,AZ ,BY,KG,KZ,MD,RU,TJ,TM),AL ,AM,AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BR, BY,CA,CH,CN,CU,CZ,DE,DK,E E,ES,FI,GB,GE,GH,GM,GW,HU ,ID,IL,IS,JP,KE,KG,KP,KR, KZ,LC,LK,LR,LS,LT,LU,LV,M D,MG,MK,MN,MW,MX,NO,NZ,PL ,PT,RO,RU,SD,SE,SG,SI,SK, SL,TJ,TM,TR,TT,UA,UG,US,U Z,VN,YU,ZW (72)発明者 ガデル,ステファーヌ・ジャン・グザヴィ エ フランス、エフ―91570ビーヴル、シュマ ン・ドゥ・ラ・パテュール (72)発明者 リウニエ,フランソワ・イヴ フランス、エフ―78330フォントネー・ ル・フルリー、シュマン・デ・グラヴィエ 6番

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  1. 【特許請求の範囲】 1.13〜33アミノ酸を有するモノマータイプまたは26〜66アミノ酸を 有するダイマータイプの、直鎖形態またはシステイン間ジスルフィド架橋によっ て環化された形態の合成ペプチドであって、一般式(I): [式中: -Δはビオチンラジカル、ビオシチンラジカル、水素原子、アセチル(CH3C O−)ラジカル、1個もしくは2個のチオール、アルデヒドもしくはアミン官能 基を含んでもよい脂肪族鎖(該脂肪族鎖は、好ましくは炭素原子1〜6個のアル キル鎖もしくは炭素原子2〜6個のアルケニル鎖である)または炭素原子2〜6 個のアミノアルキルカルボニル鎖を表し、 -Zは式(II)〜(X): {式中: -Ξ1は0〜9アミノ酸のペプチド配列を表し、 -Ξ2は0〜5アミノ酸のペプチド配列を表す} の1つで表されるペプチド配列を表し、 -Θは式(XI): {式中: ・(AA1)はリジン残基、アルギニン残基またはオルニチン残基のいずれかを 表し、 ・(AA2)はグリシン残基またはアスパラギン残基のいずれかを表し、 ・(AA3)はリジン残基、アルギニン残基またはオルニチン残基のいずれかを 表し、 ・(AA4)はロイシン残基、アラニン残基、イソロイシン残基またはグルタミ ン残基のいずれかを表し、 ・(AA5)はイソロイシン残基、バリン残基、ロイシン残基、トレオニン残基 、ノルロイシン残基またはノルバリン残基のいずれかを表すが、 (AA1)、(AA2)、(AA3)、(AA4)および(AA5)は一緒にペプチド配列-Lys Gly Ly s Leu Ile-および-Lys Gly Lys Leu Val-を形成しない} で表されるペプチド配列を表し、 セリンの−CO−基に結合している-Ωは: − ヒドロキシル(−OH)ラジカルまたはアミノ(−NH2)ラジカル、 − 1〜6個の炭素原子を含むアルコキシラジカル、 − 式(XII): {式中、Σは式(XIII)または式(XIV): (式中: ・(AA6)はリジンとは異なるアミノ酸を表し ・(AA7)はアミノ酸を表し ・(AA8)はセリンまたはトレオニン残基を表し、 遊離AA8アミノ酸の−CO−残基に結合しているΨは、OHもしくはNH2 基または炭素原子1〜6個を含むアルコキシラジカルを表す) で表される配列を表す} で表されるペプチド配列、 − 式(XV): {式中、バリンの−CO−残基に結合しているΨは、式(XII)について 定義したとおりである} で表されるペプチド配列、または − 式(XVI)〜(XVIII): {式中、ZおよびΘは式(I)について定義したとおりであり、Σは式(X II)について定義したとおりであり、セリンの−CO−残基、AA8アミノ酸の −CO−残基またはバリンの−CO−残基に結合しているΨは式(XII)につ いて定義したとおりである} で表されるペプチド配列を表す] に対応する合成ペプチド。 2.(AA5)がバリン残基、ロイシン残基またはトレオニン残基のいずれかを表 し、Ωが式(XII)または(XIV)で表されるペプチド配列に対応する場合 、(AA6)がグルタミン残基またはアルギニンン残基のいずれかを表す、請求項1 記載の式(I)で表される合成ペプチド。 3.-Δがビオチンラジカル、水素原子、1個もしくは2個のチオール、アル デヒドもしくはアミン官能基を含んでもよい脂肪族鎖(該脂肪族鎖は、好ましく は炭素原子1〜6個のアルキル鎖である)または炭素原子2〜6個のアミノアル キルカルボニル鎖を表し、 -Zが式(II)または(V)[式中、Ξ1は2アミノ酸のペプチド配列を表し 、Ξ2はアミノ酸を表す]で表されるペプチド配列、式(IV)[式中、Ξ1は3 アミノ酸を表す]で表される配列、または式(VIII)[式中、Ξ1は9、8 もしくは3アミノ酸のペプチド配列を表し、Ξ2は5アミノ酸のペプチド配列を 表す]で表されるペプチド配列を表し、 -Θが式: で表されるペプチド配列を表し、 -Ωがヒドロキシル基、ペプチド配列(XV)または式(XII)で表される ペプチド配列に対応する以下の配列: の1つを表す、請求項1記載の式(I)で表される合成ペプチド。 4.Zが式: で表されるペプチド配列を表す、請求項1〜3のいずれか1項記載の式(I)で 表される合成ペプチド。 5.式(Ia):[式中、 Zaは式IIa〜Xa: {式中: -Ξ1aは1〜5アミノ酸のペプチド配列を表し、 -Ξ2aはアミノ酸を表す} で表されるラジカルを表し、 -Ωaは式(I)について定義される式(XII)で表されるペプチド配列また は式(XVIIa): で表されるペプチド配列を表し、 Δ、Θ、ΣおよびΨは式(I)について定義したとおりである] で表される、請求項1記載の20〜50アミノ酸の合成ペプチド。 6.以下の配列の1つを含む請求項1〜5のいずれか一項記載の式(I)で表 される合成ペプチド: 7.以下の配列の請求項1〜6のいずれか1項記載の合成ペプチド: 8.1つ以上の、請求項1〜7のいずれか1項記載の式(I)で表される合成 ペプチドを含有する組成物。 9.ペプチド番号3(4B)およびペプチド番号1(2B)を含有する請求項 8記載の組成物。 10.1つ以上の、請求項1記載の式(I)で表される合成ペプチドおよび1 つ以上のグループO HIV−1組換えペプチドを含有する組成物。 11.1つ以上の、請求項1記載の式(I)で表される合成ペプチドならびに 1つ以上の、HIV−1および/またはHIV−2組換えまたは合成ペプチドを 含有する組成物。 12.1つ以上の、請求項1〜7のいずれか1項記載の式(I)で表される合 成ペプチドを使用するイムノアッセイ法。 13.請求項8〜11のいずれか1項記載の組成物を使用するイムノアッセイ 法。 14.少なくとも1つの、請求項1〜7のいずれか1項記載の式(I)で表さ れる合成ペプチドまたは請求項8〜11のいずれか1項記載の組成物を含む診断 キット。
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