JP2001519119A - 携帯ディジタル動画記録および編集システムのためのトラック割り当て管理ユーザ・インターフェース - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 動画記録デバイスは、ランダム・アクセス、コンピュータ読み取り可能および書き込み可能記憶媒体を含み、記録したクリップに対するノンリニア・アクセスを可能にする。このデバイスは、ビデオおよびオーディオ情報双方のディジタル・キャプチャを行う。多数のデータ経路を備え、記憶媒体への記録および記憶媒体からの再生を可能にする。リストを維持し、記録クリップおよび編集したイベントを管理する。削除したクリップのアウトテイク・リストも維持する。イベント・リストは、記憶媒体や、カメラまたは外部ビデオを含むその他のビデオ・ソースからのクリップを含む、ビデオ・イベントのリストを含む。スイッチング回路を用いて、生の画像をプログラム出力に出力しつつ、編集の間に記録したクリップを視認することができる。編集インターフェースは、標準的な記録機能を実行するための専用キー、および適応機能を有する入力キーを関連付けた表示を含む。テキスト表示が、入力キーと現在関連付けてある機能を示す。この表示は、マウスやその他の外部入力デバイス、あるいは複雑なグラフィカル・ユーザ・インターフェースを用いずに、ビデオを編集する簡単なインターフェースを提供する。

Description

【発明の詳細な説明】 携帯ディジタル動画記録および編集システムのための トラック割り当て管理ユーザ・インターフェース 発明の分野 本発明は、動画記録および編集デバイスならびにプロセスに関する。更に特定 すれば、本発明は、ディジタル動画のノンリニア記録および編集デバイスに関す るものである。 発明の背景 今日のビデオ・レコーダは、典型的に、ビデオ・カメラとビデオ・テープ・レ コーダとの組み合わせであり、携帯可能となるように構成してある。これらは、 多くの場合、カムコーダまたはビデオ・テープ・レコーダ（ＶＴＲ）と呼ばれて いる。本願の目的上、これらをビデオ・テープ・レコーダと呼ぶことにする。今 日の携帯ビデオ・テープ・レコーダは、通常カセット内に収容してあるビデオ・ テープを記録媒体として用いる。記録は、多数のフォーマットで行われ、アナロ グBETAおよびVHSフォーマット、ならびにディジタルD1フォーマットが含まれる 。ビデオ・テープ・レコーダの重大な欠点の１つに、ビデオ・テープ上の所与の 点でなければ、ビデオ・テープに対するリニア・アクセスができないことがあげ られる。即ち、テープの記録を丁度終了した場合、テープの先頭に位置する記録 セッションの先頭にアクセスするには、テープを巻き戻す訳である。 ビデオ・テープ記録に対するリニア・アクセスの問題は、放送テレビジョン・ ニュースの分野において最も明白である。典型的に、報告隊がニュース現場にビ デオ・テープ・レコーダを携えて出かけて行き、イベントを記録する。記録の完 了時に、テープを巻き戻し、次いで再生し、例えば、衛星またはマイクロ波リン クを通じて、スタジオ設備内にある基地局に送信する。基地局では、情報を編集 し、最終的なニュース番組に仕上げる。 動画の編集は、一般的に、マサチューセッツ州TewksburyのAvid Technology, Inc．（アヴィッド・テクノロジー社）から入手可能なAvid/1 Media Composerま たはNewsCutterのような、ノンリニアのコンピュータ系編集システムを用いて、 ディジタル的に行う。このようなシステムは、典型的に、アナログ・ビデオ信号 をディジタルのコンピュータ読み取り可能なフォーマットにディジタル化、即ち 、変換する。ビデオ信号がディジタル・ビデオ・テープからであっても、テープ 上の情報に対するリニア・アクセスには、同じ問題がある。カメラから基地局へ の実際の生接続がない場合、通常、テープ記録、送信およびディジタル化を行う 。ビデオ・テープからの記録情報の巻き戻し、再生、および送信における遅延の ために、あるイベントの記録完了と、記録したイベントの編集版を実際に基地局 によって放送できる時刻との間には、典型的に、３０分の遅延がある。この遅延 は、放映時刻が非常に重大であり、局が「最新の」ニュース放送内容(news cove rage)を製作し放送しようと必死になっている放送ニュースでは、競争上重大な 問題となる。 今日、電子静止画カメラが存在し、フロッピ・ディスクのような磁気媒体上に 静止画像を記録する。このようなカメラは、１９９１年１月２８日に発行され、 Sony Corporation（ソニー株式会社）に譲渡された米国特許第５，０８４，７７ ５号に記載されている。しかしながら、この特許に記載されているカメラは、静 止画像を記録するのみであり、フル・モーション・ビデオ画像を記録するもので はない。加えて、RasterOps/Truevision,Inc(ラスタオプス／ツルービジョン社) から入手可能なNuVistaビデオ・キャプチャ・カードのような、コンピュータ・ ビデオ・キャプチャ・システムも存在する。しかしながら、このようなシステム は、カメラから直接生のディジタル・キャプチャを行う本発明の携帯用形態には 、縮小されていない。 更に、動画記録分野の当業者によって、ノンリニア・ディジタル動画レコーダ に伴い、克服し難い多数の問題があることが示唆されている。即ち、記録可能時 間の延長には、画質に大きなトレード・オフ(trade-off)があることが示唆され ている。加えて、ディスク状媒体を用いると、カメラが少し振れるだけでも、デ ィスクのクラッシュを生ずる虞れがあることが示唆されている。最後に、ディス ク媒体はテープよりもかなりコストが高いことも示唆されている。 更に、米国特許第５，３０１，０２６号に記載されているように、静止画の編 集がいくつかのディジタル静止画ビデオ・カメラにおいて行うことができるが、 このようなシステムは、フル・モーション・ビデオ編集システムより遥かに単純 であり、したがってこのような静止画カメラは、動画の記録および／または編集 機能を有していない。 更に、多くのテレビジョン局では、単一の出力チャネルに、多数の情報源から 供給可能とするために、種々のスイッチング機能がある。これらの情報源は、通 常出力チャネルの周波数にロックし、これと同期させている。スイッチングは、 垂直時間間隔の間、即ち、フレーム間に、垂直時間間隔スイッチ（ＶＴＩＳ：ve rtical time interval switch）を用いて行う。しかしながら、カメラでは、典 型的に、生の画像かあるいはテープからの再生という２つの出力源があるに過ぎ ない。これらは、再生の間にユーザが予め選択するように設計してあるが、ＶＴ ＩＳを内蔵していない。 加えて、ＰＣＴ公開ＷＯ９６／２６６００に示すように、既存のモーション・ ビデオ・カメラにおけるトラックの管理は、複雑であり直感的でないと考えられ る。その内容はこの言及により本願にも含まれるものとする。また、これは１９ ９６年２月２３に出願された米国特許出願番号第０８／６０６，０５０号に対応 する。本発明の総合的な目的は、このインターフェースを改善することである。 発明の概要 本発明は、典型的に製作スタジオ内でのみ見られる編集機能を、典型的にテレ ビジョン局内でのみ見られるスイッチング機能と共に、磁気ディスクまたは光デ ィスクのようなコンピュータ読み取り可能および書き込み可能なランダム・アク セス記録媒体上に記録する携帯動画レコーダ内に結合するものである。このよう な結合により、記録と同時に編集を現場で行うことが可能となり、ビデオグラフ ィとビデオ製作における編集との間に双方向処理(interaction)を備えることに なる。ユーザ・インターフェースは、デバイスの可搬性のために制限してある。 本発明は、この限られたユーザ・インターフェースを用いて、クリップを記録し 、選択したクリップおよびイベントを再生するための複雑なトラック選択作業を 行 う方法の簡略化を図るものである。 即ち、本レコーダは、記録するオーディオ・トラックをユーザに選択させる第 １インターフェースを有する。一実施形態では、このインターフェースは、テキ ストに基づく表示である。記録のために使用可能な各トラックの指示を、表示の １つ以上の行に表示する。表示に隣接して、入力ボタンがある。入力ボタンの１ つを選択した場合、トラックに利用可能な１組の選択肢の中で切り替えることに よって、ディスプレイの中に表示してある当該トラックの状態が変化する。例え ば、あるトラックに記録するか否かについて、オンまたはオフというようなステ ータス情報を用いて表示する。トラックに記録するために用いる入力も、同様に 選択可能である。加えて、記録中に出力するチャネルのデータがある場合、これ をどのように出力するかについても、選択可能である。記録、入力および出力ス テータス情報は、表示の別個の列に提示することができる。異なる入力ボタンの 組み合わせを用意し、ユーザに所与のトラックに対していずれか特定の列を選択 させるようにすることも可能である。また、ビデオ記録を停止させる機構も備え ることができる。 本レコーダは、第２インターフェースを有し、現在のアクティブなクリップに 対して再生するオーディオ・トラックをユーザに選択させることができる。第２ インターフェースは、第１インターフェースと同様とすることも可能である。選 択したクリップ・ビン(bin)からの現在アクティブなクリップの指示を、レコー ダによって記憶する。一実施形態では、インターフェースはテキストに基づく表 示である。再生のために使用可能な各トラックの指示を、表示の１つ以上の行に 表示する。表示に隣接して、入力ボタンがある。これらの入力ボタンから１つを 選択した場合、トラックに使用可能な１組の選択肢の中で切り替えることによっ て、ディスプレイ内に表示してある当該トラックのステータスが変化する。例え ば、トラックを再生するか否かについて、オンまたはオフのようなステータス情 報を用いて、または再生するオーディオ・チャネル（左、右または双方）の指示 によって表示する。同様に、トラックの代わりに生の重畳音声(voice over)を選 択するために、別の入力を用いることも可能である。加えて、記録中にチャネル に対してデータを出力する場合、どのように出力するかについての選択を行うこ とも可 能である。重畳音声およびディスク・トラック・ステータス情報は、表示内にお いて別個の列として提示することができる。異なる入力ボタンの組み合わせを用 意し、ユーザに所与のトラックにいずれかの特定の列を選択させるようにするこ とも可能である。また、ビデオ再生を停止する機構を備えることも可能である。 現在アクティブなクリップを、現在アクティブなイベントに挿入させるボタンに より、このインターフェースによって定義したクリップに対するトラックを選択 し、イベント内で使用する。 第３インターフェースは、再生するイベントを編集するために備えたものであ る。イベントとは、ビデオ・プログラム内における複数のセグメントの内、再生 すべき１つのセグメントである。イベントは、生のメディア、記録したメディア および外部メディアを、単一の再生セグメントに結合することができる。一実施 形態では、使用可能なソースには、生素材、第１クリップおよび第２クリップが 含まれる。ユーザ・インターフェースは、現在使用可能なソースの各々について 、現在使用可能なビデオおよびオーディオ・トラックのインディケータ、および 各ソースの現在選択してあるトラックのインディケータを提示する。一実施形態 では、このインターフェースはテキストに基づく表示である。現在使用可能なソ ースの各々を、表示の半分側にある行に提示する。表示に隣接する入力ボタンを 用いて、ソースの１つを選択する。現在アクティブなクリップおよび現在アクテ ィブなイベントのインディケータも同様に表示することが望ましい場合もある。 表示の他方の半分には、イベントのトラックの各々を１行に示す。表示に隣接す る入力ボタンを用い、現在アクティブなソースからイベントへの対応するトラッ クについて、その寄与(contribution)のステータスを切り替える。その結果、こ の表示の半分に表示してあり、イベントを表すインディケータが、所与のユーザ 選択に応じて変化することができる。加えて、現在選択中のソースの現在選択中 のトラックを示す表示も変化する。本インターフェースのこの実施形態は、ユー ザが３つのソースから、８本のオーディオ・トラックおよび１本のビデオ・トラ ックまでを結合し、イベントを製作することを可能にする。 ディジタル・コンピュータ読み取り可能および書き込み可能ランダム・アクセ ス（即ち、ノンリニア）媒体上に直接記録する携帯ビデオ・レコーダを提供する ことによって、編集目的のためのテープを巻き戻すことによる著しい遅延や、ビ デオ・テープのデジタル化のための著しい遅延はもはや生じない。更に、ノンリ ニア記録およびノンリニア編集の利点を、ノンリニア放送システムおよびスイッ チング制御と結合することによって、ビデオグラフィから編集したニュース・イ ベントの放送までの時間は劇的に短縮する。このビデオグラフィから放送までの 時間短縮は、放送ニュース局にとっては、競争力を備えた大きな利点となる。 本発明は、ここに記載した装置およびデバイス、ならびにそれらによって実行 するプロセス双方に関するものであることは理解されよう。 図面の簡単な説明 図面において、 図１は、本発明による、ビデオ・カメラに取り付けたディジタル動画レコーダ の左側面図である。 図２は、図１のディジタル動画レコーダの右側面図である。 図３は、カメラおよびオーディオ信号を処理してメディア・ファイルとし、コ ンピュータ読み取り可能および書き込み可能ランダム・アクセス記憶媒体上に記 憶する電子回路のブロック図である。 図４は、スイッチング経路を示す、図３のブロック図の更に詳細なブロック図 である。 図５は、図４に示す回路の更に詳細なブロック図である。 図６は、オーディオ信号経路を示す。 図７は、オーディオおよびビデオ経路の同期回路を示す。 図８は、図１に示すようなカメラの側面にあるユーザ・インターフェースの図 である。 図９は、表示インターフェース内のボタンを覆うカバーを示す、図８のユーザ ・インターフェースである。 図１０ないし図３０は、図８上の表示領域内の表示、およびそれと関連付けた 機能キーの指示の表示であり、記録デバイスの異なる動作モードに使用可能な機 能を示す。詳細な説明 以下の詳細な説明を添付図面と関連付けて読むことによって、本発明に関して 一層完全な理解が得られよう。図面において同様の参照番号は同様の構造を示す ものとする。 最初に、図１ないし図７に関連付けて、動画記録デバイスの全体的な説明を行 う。その中には、図４ないし図７に関連して更に詳細に説明するスイッチング機 能を含む。編集動作およびユーザ・インターフェースの詳細は、図８ないし図３ ０に関連付けて説明する。トラック割り当てを管理するユーザ・インターフェー スの一実施形態を図２８ないし図３０に示す。 図１は、ビデオ・カメラ２２およびビデオ・レコーダ２４の結合体を含む、ビ デオ・カメラ／レコーダ２０を示す。カメラは、多くの種類のビデオ・カメラの １つとすればよく、例えば、日本のIkegami Corporatlon(池上)が製造するHL-57 カメラ、または日本のSony Corporation（ソニー株式会社）が製造する"400"カ メラのいずれかとすればよい。また、ビデオ・カメラ／レコーダ２０は、典型的 に、ハンドル２６および肩支持部２８を有する。デバイスのビデオ・レコーダ２ ４上には、典型的に、ディスプレイ３０を用いて、以下に詳細に述べる、ユーザ ・ステータスやその他の関連情報を与える。カメラ、（図３および図４に関連付 けて以下で説明するような）電子回路および記録媒体は、カメラ２２およびレコ ーダ２４を一体化するようにワン・ピース(one piece)状としても、カメラ２２ およびレコーダ３５が互いに分離可能となるように、ツー・ピース(two piece) 状としてもよい。ニュース報告に用いるテープ系レコーダの多くは、このような ツー・ピース形態であり、第５６−１３４８８９号とも呼ぶ日本国実用新案第６ ３−９９０７号、または日本国特許第６１−１８７１６５号に示すような形状を なすことが多い。 本発明は、携帯可能でないモーション・ビデオ・デバイスや、テキストに基づ くインターフェースに制限があるモーション・ビデオ・デバイスにも適用可能で あることも理解されよう。 ビデオ・カメラの出力は、一般に、アナログ・ビデオ信号である。Ikegamiか ら入手可能な現在公知のカメラは、レコーダとの通信の目的のために７９ライン ・バスを有し、一方ソニーのカメラは５２ライン・バスを用いている。レコーダ は、Ikegami、Sonyまたはその他のバスのような標準的なバスとのインターフェ ースに物理的および電気的接続を与えるので、動画レコーダは、当該レコーダが あたかもビデオカセット・レコーダであるかのように、カメラの出力を受け取る ようになっている。また、動画レコーダは、当業者には公知の技法を用いて、カ メラをオンおよびオフしたり、記録を開始する等のための電気的コンタクトおよ び接続（図示せず）も含む。 図２は、図１に示すカメラの反対側の図を示す。カメラのこの側面には、ドア ４３を介して到達する、記録媒体コンパートメント４２が見られる。４８および ４９のような外部接続部が、外部ビデオ出力、ETHERNET、またはその他の種類の 接続を与える。ドア４３は、蝶番部分４４およびハンドル４５を有し、ドアを開 くことができるようになっている。コンパートメント４２は、レコーダ内部の開 口であり、コンパートメント底面にコネクタ（図示せず）を含む。これは、記録 媒体パッケージを受容し、コネクタに接続して、レコーダの回路の残り部分に電 気接続を行う。媒体パッケージおよびレコーダへの接続は、１９９５年２月２３ 日に出願された米国特許出願番号第０８／３９２，５３６号、および１９９５年 ４月７日に出願された米国特許出願番号第０８／４１８，６３１号に詳細に記載 されている。これらの内容は、この言及により、本願にも含まれるものとする。 以上、動画レコーダの一実施形態の全体的な機械構造について説明したので、 次に動画処理のための電子回路について説明する。ビデオ・カメラ２２の出力は 、通常アナログ信号であり、図３ないし図９に示すようなディジタル化電子回路 に供給する。図３を参照すると、このような回路は、概略的に、デジタイザ３５ 、圧縮回路３７、および前述のように、ディスク・ドライブのようなコンピュー タ読み取り可能および書き込み可能ランダム・アクセス記録媒体３９を含む。デ ジタイザ３５は、アナログ出力信号を生成するビデオ・カメラに用いるが、ビデ オ・カメラの出力がディジタルであれば、デジタイザは不要である。従来技術の システムには、図１のカメラ３１で捕獲した画像を、電荷結合素子（ＣＣＤ）上 に撮 り込む(impress)ものもある。ＣＣＤは当業者には公知である。ＣＣＤは、電気 信号を生成し、次いでこれを処理して（ディジタル的に、またはアナログ回路を 用いて）、これらの信号を従来のアナログ・ビデオ・カセット・レコーダに渡す ことができるように、アナログ・ビデオ信号を形成する。ディジタル・ビデオ信 号またはディジタル・ビデオ情報ストリームを、図３の圧縮回路３７に直接入力 し、従来技術のデバイスに伴う、カメラ３１内部の回路からのディジタル−アナ ログ変換およびアナログ−ディジタル変換を不要とすることも可能である。 しかしながら、レコーダを既存のアナログ出力ビデオ・カメラにインターフェ ースするためには、デジタイザ３５を用いる。デジタイザは、多数のアナログ− ディジタル（Ａ／Ｄ）変換器を備えることができる。これらの変換器は、当業者 には公知であり、アナログ・ビデオ・カメラの出力を受け入れることができ、ビ デオ・カメラからの各成分Ｙ，ＣｒおよびＣｂ信号毎にＡ／Ｄ変換器を備えるこ とができる。アナログ複合ビデオも、ディジタル・ビデオ・データにデコードす ることができる。また、ディジタル・ビデオを処理し、同期信号を除去して、デ ィジタル・ビデオ情報を与えることも可能である。典型的に、４：２：２フォー マットを用いるが、４：１：１フォーマットや４：４：４フォーマットも使用可 能である。ＣＭＹＫ、ＨＳＩおよびＲＧＢのような他のカラー・フォーマットを 、８，１６または３２ビット・フォーマットで用いることも可能である。しかし ながら、Ｙ，Ｃｒ，Ｃｂフォーマットは、公知のJoint Photographer's Expert Group(JPEG)圧縮規格と共に用いるには好適である。この規格は、この動画レコ ーダにも使用可能である。ＭＰＥＧのような、当技術分野では公知の他の圧縮規 格も、本発明においての使用に適する場合もある。また、ビデオは、未圧縮のま まにしておいてもよい。しかしながら、ＪＰＥＧ圧縮は、隣接するフレームやフ ィールド間の差に基づくのではなく、代わりに各フレームまたはフィールドが自 己充足型であるので、編集には有用である。デジタル化および圧縮／伸長回路に ついては、米国特許第５，３５５，４５０号、第５，０４５，９４０号、および 公開特許協力条約（ＰＣＴ）出願ＷＯ９３／１２４８１およびＷＯ９３／１２６ １３に記載されている。 オーディオ信号も処理し記録する。オーディオ信号は、マイクロフォンからデ ィジタル化する。ディジタル・オーディオ・ソースを用いる場合、デジタル化は 不要である。通常、オーディオは圧縮しない。 前述の特許および公開出願に記載されているシステムと、本発明の一実施形態 との間の相違として、１つは、本発明のこの実施形態は、フレーム・グラッバ(f rame grabber)やフレーム・バッファを必要としないことがあげられる。フレー ム・バッファを除去すると、電力消費が減少するので、携帯用の電池給電式シス テムには望ましい。カリフォルニア州、サンタ・クララのZoran（ゾラン社）か ら入手可能なZR36050およびZR36015ＪＰＥＧ圧縮回路のような、高スループット 圧縮回路を用いることにより、その除去は可能である。これらの回路は、最大で 毎秒６０フィールドの未圧縮データ・レートを、（ＮＴＳＣフォーマットのビデ オのための）７２０Ｘ４８６ディジタル静止画像に与え、ＣＣＩＲ６０１に準拠 する放送品質の画像が得られる。ＰＡＬフォーマットのビデオは、毎秒５０フィ ールドで７２０Ｘ５７６静止画像を有する。高スループットの圧縮回路によって 、この実施形態の圧縮回路は、このパイプラインによるデータの処理を遅延させ るための、調整(stall)または計量機構を全く必要としない。ＪＰＥＧ圧縮には 、LSI Logic（ＬＳＩロジック社）からのように、他の回路も入手可能である。 ビデオ・カメラから捕獲した画像の正しい色を維持するために、カメラからの 信号を較正し、公知でありしかも定着しているＳＭＰＴＥディジタル・ビデオ・ カラー標準に一致させることができる。このような較正を行わないと、公知で定 着しているＪＰＥＧ圧縮に基づく、本発明の一実施形態の圧縮回路は、誤差を生 ずる虞れがある。何故なら、ＪＰＥＧ圧縮は、信号内にある色から得られる周波 数を基準とするからである。較正は、図１のビデオ・レコーダ上の較正選択スイ ッチ３３の作動に応答して自動的に行う。このような較正は、典型的に、使用中 周期的に行い、更にカメラを新たな較正およびディジタル化回路と連動させると きにはいつでも行う。 カメラに基準信号を発生させることによって、較正を行う。一般的に用いられ ている基準信号は、「カラー・バー」または「テスト・パターン」として知られ ている。いずれの所与のカメラに対するテスト・パターンも、所定のフォーマッ トになっており、典型的に、公知の方法でカメラ回路が発生する。このフォーマ ットを用いて、カラー・バー信号の全体的な信号レベルを、レコーダによって判 定し、こうして、カメラが出力する値および推論によってＣＣＤ素子を判定する 。次に、これらの値を、ディジタル・カラー表現用ＳＭＰＴＥ規格にマップする 。その指標は、レコーダに記憶してある。より正確には、以下で説明するデジタ ル化プロセスにおいて、Ａ／Ｄ変換器を調節し、基準信号内のアナログ・レベル 出力を、対応するＳＭＰＴＥディジタル値に変換(translate)する。このマッピ ングを決定論的方法で作成することにより、ＳＭＰＴＥに準拠したディジタル・ ビデオ情報を供給するようにカメラを強制する。したがって、ビデオ・テープで は一般的な、カラー・バーのクリップを記録することはもはや不要である。しか しながら、記録した圧縮ビデオの各クリップに関連付けて、ディジタル的にカラ ー・バーの単一フレームを記憶することが好ましい場合もあり得る。 図３に示すこれらの構成物、ならびにカメラおよびレコーダ全体の制御は、Mo torola,Inc.（モトローラ社）から入手可能なMC68341のような、中央演算装置( ＣＰＵ)３６の制御の下で行われ、カリフォルニア州アラメーダのWind River Sy stems（ウインド・リバー・システムズ）から入手可能なVXWorksオペレーティン グ・システムのような、リアル・タイム・オペレーティング・システムの制御の 下で走る。 メディア・ファイルおよびディスク・コントローラの管理は、多数の公知の技 法のいずれによっても行うことができる。その中には、Avid Technologyに譲渡 された米国特許第５，２６７，３５１号に開示されているもの、公開ＰＣＴ出願 ＷＯ９３／２１６３６に開示されているものが含まれる。データ・ファイルは、 マサチューセッツ州Grotonのbin systems(ビン・システムズ)からのReal Time F ile System(RTFS)等において使用可能なもののような、ＤＯＳに準拠したファイ ル・フォーマットとなっている。ＲＴＦＳファイル・システムは、ＤＯＳ互換性 ／リエントラント(re-entrant)である。このファイル・システムは、AvidTechno logyから入手可能なOMF Interchange Specificationsにおいて定義され、同様に Avid Technologyから入手可能なOMF Interchange Toolkitにおいて使用可能なOp en Media Framework(OMF)として公知のメディア・ファイル・フォーマットで補 足することができる。クリップのリスト管理については、本システム の編集の側面との関連で以下で更に詳しく説明する。 図４は、図３の回路を更に詳しく示す。即ち、この回路は、ゲンロック・デコ ーダ(genlock decoder)６０を含み、第１入力６２上の外部ビデオ・ソースまた は入力６４を介したカメラ・ビデオ・ソースのいずれかから複合ビデオ信号を受 け取り、６６にディジタル複合ビデオ信号を出力する。また、外部およびカメラ 複合ビデオ信号も、アナログ−ディジタル変換器６８に入力し、出力７０にディ ジタル複合ビデオ信号を発生する。加えて、輝度成分および色成分からなる信号 のような、成分ビデオ信号も、７２に示すように、入力としてカメラから受け取 る。これらの成分は、７４，７６および７８に示すように、各成分毎にアナログ −ディジタル変換器に印加する。これらのデコーダからの出力７４ａ，７６ａお よび７８ａは、ディジタルＹＵＶディジタル成分ビデオ情報を与える。デコーダ ８０は、複合ビデオ・アナログ−ディジタル変換器６８からのディジタル出力を 受け取り、同様に成分形態であり、典型的にＹＵＶであるディジタル・ビデオ情 報のストリームを発生する。デコーダ８０の出力および成分アナログ−ディジタ ル変換器７４〜７８（ＹＵＶバス・ロジック８２を通じて）は、双方共、ここで は画素バス８４と呼ぶものに印加する。画素バス８４は、本システムにおいてＹ ＵＶディジタル成分情報を転送するために用いる。画素バス８４上の複合ビデオ ６６およびＹＵＶ成分情報の双方は、エンコーダ８６および８８に印加し、出力 ビデオ信号を与える。即ち、エンコーダ８６は、プログラム出力複合ビデオ信号 と呼ぶものを与える。これは、放送品質のＣＣＩＲ６０１複合ビデオ信号である 。エンコーダ８８は、出力複合ビデオ信号を、９０で示すようなモニタに供給し 、輝度のみの出力信号を、以下で述べる、ビューファインダ(viewfinder)に印加 する。画素バス８４上の複合ビデオ信号６６およびＹＵＶディジタル・ビデオ情 報は、スイッチ８６ａおよび８８ａに印加し、これらが選択的に２つの入力の内 一方をそれらの各エンコーダ８６または８８に印加するように図示してある。こ のスイッチは、実際には、エンコーダを具体化する集積回路内に組み込んであり 、したがって、スイッチ８６ａおよび８８ａは、例示の目的のためにのみ図４に ある。これらは、マルチプレタサを意味しようとする訳ではない。 また、ＹＵＶ画素バスには、ＪＰＥＧコーデック９２も接続してある。記載す る実施形態ではＪＰＥＧ圧縮を用いるが、これは必須ではなく、他の種類のビデ オ圧縮も使用可能である。しかしながら、市販のコーデックでは、フル・モーシ ョンの放送品質画像が得られることがわかっている。加えて、ＪＰＥＧを用いる と、各フィールドをビデオ・ストリーム内の他のフィールドとは独立して圧縮す るので、ビデオの編集が圧縮アルゴリズムによって妨げられない。ＪＰＥＧコー デック９２は、画素バス８４から入力を受け、画素バス８４に出力する。ＪＰＥ Ｇコーデックは、メディア・データ経路コントローラ９４に接続してある。メデ ィア・データ経路コントローラ９４は、９６に示すように、オーディオ・サブシ ステムからのオーディオ情報も受信する。オーディオ・サブシステムについては 、以下で更に詳しく説明する。 メディア・データ経路コントローラ９４は、ＪＰＥＧコーデック９２とメディ ア・データ・バッファ９８との間の圧縮データ・フローを制御する。加えて、メ ディア・データ・バッファ９８とメディア記憶部１００との間の圧縮データ・フ ローも制御する。メディア記憶部１００は、磁気ディスクまたは光ディスクのよ うに、典型的に、コンピュータ読み取り可能および書き込み可能なランダム・ア クセス記録媒体である。システム全体は、中央演算装置１０２によって制御する 。メディア・データ・バッファ９８およびＣＰＵ１０２の制御は、例えば、米国 特許第５，０４５，９４０号および前述のようなその他の特許に記載されている 。中央演算装置は、バス１０４を有し、それをシステム周辺コントローラ１０６ に接続する。システム周辺コントローラ１０６は、制御信号をシステム全体に供 給する。例えば、これは、メディア・データ経路９４、ＪＰＥＧコーデック９２ 、ディスク・サブシステム１００のディスク・コントローラ、ＹＵＶバス・ロジ ック８２、デコーダ８０、ゲンロック・デコーダ６０、ならびにエンコーダ８６ および８８の制御を行う。また、これは、リード・オンリ・メモリ１０４にも接 続してあり、このリード・オンリ・メモリ１０４を用いて、ＣＰＵのために、オ ペレーティング・システム内の制御プログラムを記憶する。１０８に示すダイナ ミック・ランダム・アクセス・メモリのような何らかの揮発性メモリに加えて、 フラッシュＲＯＭ１０６も備えてある。最後に、シリアルＩ／Ｏコントローラ１ １０を用いて、他のコンピュータまたは他の機器に対するETHERNETまたは RS-422の接続を備えることも可能である。 図３および図４に示した回路を更に詳細にしたブロック図について、図５に関 連付けてこれより説明する。前述のように、デジタル化回路は、Motorola MC683 41プロセッサのような、リアル・タイム・オペレーティング制御システムを走ら せる中央演算装置１００によって制御する。中央演算装置１００は、主アドレス およびデータ・バス１０２を有し、これにシステムの他の部分を接続してある。 デジタル化回路は、複合ビデオ信号を処理するゲンロック回路１０４、ならび に同期信号ストリップ回路１０８と連動する、１組のアナログ−ディジタル変換 器１０６を含む。同期信号ストリップ回路１０８は、複合ビデオ信号を処理し、 ＹＵＶ４：２：２フォーマットのディジタル信号にする。ゲンロック回路１０４ が出力した複合ビデオ信号は、デコーダ１１０に供給し、アナログ−ディジタル 変換器１０６が出力するのと同様に、ディジタル成分情報に変換する。水平同期 信号(HSYNC)、垂直同期信号(VSYNC)、および画素クロック(PIX)を用いて、回路 の残り部分を同期させる。複合信号は、バス１０９に沿って、デコーダ１１０に 供給し、これをＹＵＶ４：２：２ディジタル成分信号に変換する(translate)。 また、複合信号は、エンコーダ１５２にも送出する。 成分ディジタル信号は、画素バス１１２に印加され、画素バス１１２は、マル チプレクサのようなスイッチ１１４を介して、これらをラスタ・ブロック変換器 １１６およびメモリ１１８に送出し、前述のＪＰＥＧ圧縮規格による使用および 処理のためのシリアル画素データからピクチャ・ブロックを生成する。メモリ１ １８は、典型的に、３２ｋ ｘ １６のサイズを有する。画素データのラスタ・ブ ロック変換器１１６への転送は、中央演算装置（ＣＰＵ）１００を迂回する。即 ち、画素データは、ＣＰＵの主メモリ１０５には書き込まない。ＪＰＥＧプロセ ッサ１２０は、ラスタ・ブロック変換器１１６およびメモリ１１８と相互作用し 、画素データから得られるディジタル静止画像を取り込み、ＪＰＥＧ圧縮規格を 用いてこれを圧縮し、１２２で示すように出力を与える。ＪＰＥＧ圧縮規格は、 米国特許第５，３５５，４５０号の教示にしたがって優れた圧縮レベルを維持し つつ、画質の向上を得るように適応化してもよい。 入力したオーディオ信号に関して、１３０で示すマイクロフォンまたはインラ イン信号を１つ以上のオーディオ・コーダおよびデコーダ(CODEC)１３２に供給 し、シリアル・ディジタル出力１３４を与える。入力信号が、ディジタル・マイ クロフォン、ディジタル・オーディオ・テープ、コンパクト・ディスクまたはそ の他のディジタル・ソースからのようなディジタルである場合、または出力信号 がデジタルの場合、コーダは不要である。サンプリング・レートは、いずれの所 望のレートでもよいが、オーディオ用の典型的なレートは、４４．１ＫＨｚ、２ ２ＫＨｚおよび４８ＫＨｚを含む。とりわけ、８，１６または３２ビット・フォ ーマットを用いるとよい。本発明は、いずれの特定のディジタル・オーディオ・ フォーマットにも限定される訳ではないことは理解されよう。加えて、これらは 、バス１３６を通じてディジタル入力を受け取り、それらを１３８のアナログ出 力信号に変換することも可能である。シリアル・オーディオ・データ１３４およ び圧縮ビデオ・データ１２２は、パイプライン制御回路１２４に印加する。パイ プライン制御回路１２４は、同期コントローラ１２６からの同期制御情報を用い て制御し、典型的にダイナミックＲＡＭとして実施するデータ・バッファ１２８ に、データを送出する。このバッファに適したサイズは、２Ｍ ｘ ３２であり、 典型的に、論理的にリング・バッファとして実施する。パイプライン制御回路は 、米国特許第５，０４５，９４０号およびＰＣＴ公開ＷＯ９３／１２４８１の教 示にしたがって実施する。ＣＰＵ１００は、同期コントローラ１２６、パイプラ イン制御回路１２４およびディスク・コントローラ１４０を制御し、ビデオおよ びオーディオデータのフローを、メモリ１２８とディスク記憶部１４２との間で 指揮する。２つのディスク・コントローラを用いて、従来のストリッピングを行 う。しかしながら、コントローラを１つ用いて、ドライブ・パッケージ上の回路 にコマンドを送り、単一のディスク・コントローラ１００からのコマンドに応答 して、入来するストリームを分割したり、データの出立ストリームを結合するこ とも可能である。ストリッピングは、ワード・レベル、あるいはブロックまたは バイト・レベルで行うことができる。ディスク・コントローラおよびディスクへ の関連するバスは、ＩＤＥまたはＳＣＳＩコントローラのような、標準的なディ スク・コントローラとすればよい。本発明は、ディスク・コントローラの種類に 限定され る訳ではないことは理解されよう。 パイプライン・コントローラは、エンコーダおよびデコーダとコンピュータ読 み取り可能記憶部との間のメディア・データの、デマンドに基づくフロー制御を 用いて、ローカル同期の一形態を与える。画素バス上のデータの移動は、圧縮デ ータ・バッファを通じて行い、記憶部には間欠的であるが、ビデオ信号の連続同 期フローに匹敵する平均フローを有する。このフロー制御は、ディスク・アクセ ス、メモリ管理、およびその他のオペレーティング・システムの動作によるフ口 一に対するその他の影響による、フローにおける統計的な変動に対処する。フロ 一制御によって、データが必要なときにエンコーダがデータを受け取り、欠落な くデコーダからデータを読み出すことを保証する。フロー制御したメディア・デ ータを用いることの別の利点は、入来するソースにロックするためまたは出力周 波数および位相にロックするためのプリロール(pre-roll)時間が不要なことであ る。 このシステムは、デジタル化ビデオ信号から発生した出力ビデオ信号を供給す る機能を備えることも可能である。例えば、画素バス１１２をオーバーレイ回路 １５０に接続することができる。オーバーレイ回路１５０の出力および複合信号 １０９は、エンコーダ１５２に供給することができる。エンコーダの出力は、ビ ューファインダ１５４への入力を有するカメラに、逆に供給することができる。 加えて、この信号は、モニタ出力１５６に供給することもできる。本発明の一実 施形態では、カメラのビューファインダ１５４は、カメラからだけでなく、別の ソースからも信号を受け取る。この機能を用いて、動画レコーダは、コントロー ラ１５８および関連するメモリ１６０を有することができ、これらが、ビューフ ァインダを通じて、記録中のビデオに関する追加のステータス情報を与えること も可能である。このようなステータス情報は、電池レベルの指示、タイム・コー ド、１日の時刻、実行する機能（例えば、記録または再生）等とすることができ る。また、中央演算装置１００には、プログラム情報を記憶するフラッシュ・メ モリ１０１のような、プログラマブル・リード・オンリ・メモリ、ならびにダイ ナミックＲＡＭコントローラ１０３および当技術分野では一般的な、処理中に変 化するデータを記憶するダイナミックＲＡＭ１０５にも関連付けてある。典型的 に、メモリ１０１は、オペレーティング・システム、および不揮発性記憶部に保 持してある他のプログラミング・コードを収容する。このメモリ１０１に適した サイズは、４Ｍである。適したＤＲＡＭのサイズは、４Ｍ ｘ １６である。 一実施形態では、動画レコーダは、追加のエンコーダ１６２を有し、複合出力 ビデオ信号にＶＩＴＣ／ＬＴＣ制御情報を供給する。エンコーダへの入力は、画 素バス１１２、画素バス１１２を迂回するデコーダ１１０の出力、画素バス１１ ２を迂回するＡ／Ｄ変換器１０６の出力、またはゲンロック回路１０４の出力１ ０９の内１つとすることができる。あるいは、これらの入力の各々を、それ自体 の別個のエンコーダに印加してもよい。これらのエンコーダの出力は、単純なス イッチに供給し、これらの出力から１つを選択できるようにすればよい。加えて 、ETHERNET接続１６４も備えるとよい。 本発明の一実施形態では、２系統の画素バス１１２を用いることができる。第 １バスは記録バスであり、デコーダ１１０および１０６の出力、ならびにスイッ チ１１４の入力側ならびにエンコーダ１６２および１５２を介して、ＪＰＥＧ圧 縮回路の入力に接続する。第２バスは再生バスであり、スイッチ１１４の出力側 ならびにエンコーダ１６２および１５２の入力を介して、ＪＰＥＧ伸長回路の出 力に接続する。 この発明の一実施形態では、ゲンロック回路１０４は、Raytheon 22071ゲンロ ック回路とするとよい。デコーダ１１０は、Raytheon SAA7151デコーダとすると よい。エンコーダ１５２および１６２も、RaytheonまたはTRWのいずれかの22191 フル・ビデオ・エンコーダとするとよい。ETHERNET回路、オーディオ・モジュー ルおよびディスク・コントローラは、種々の形態で利用可能であり、多数の供給 元から入手可能である。 図６は、図５におけるオーディオ・コーデック１３２に示したような、オーデ ィオ・サブシステムを更に詳細に記述する。全体として、４つの入力チャネルお よび４つの出力チャネルがある。即ち、左および右マイクロフォン入力、ならび に左および右ライン入力、ならびに左および右バランス・オーディオ・プログラ ム出力、ならびに左および右ヘッドフォン出力である。各オーディオ・チャネル には、セレクタ１７０を備えてあり、入力１７２（平衡化してもよい）に応じて 、 受け取ることを予期するマイクロフォン入力とライン・レベル入力との間で選択 を行う。また、各チャネルに、プログラマブル利得増幅器１７４も備えてある。 また、各オーディオ・チャネルは、対応するオーディオ・アナログ−ディジタル 変換器１７６も有し、オーディオ入力信号を受け取り、これをディジタル信号に 変換する。アナログ−ディジタル変換器１７６の出力は、ディジタル・オーディ オであり、パイプライン・コントローラ１２４または図４においてメディア・デ ータ経路上のデバイス９４として示したような、メディア・データ経路上のデバ イスに印加する。これらのディジタル信号は、次に、１７８で示すような利得制 御を有するディジタル−アナログ変換器に供給する。ディジタル−アナログ変換 器１７８は、８つの入力を受け取る。即ち、メディア経路上のデバイスからのデ ィジタル・オーディオからのディジタル信号（４本の記録フィード）、およびア ナログ−ディジタル変換器１７６のディジタル出力（４本の生フィード）である 。ディジタル−アナログ変換器１７８は、８つの出力を、８入−４出マトリクス １８０に供給し、マトリクス１８０は８つの入力から選択し、４つのオーディオ 出力を与える。これら４つのオーディオ出力は、対をなして２チャネル・プログ ラマブル利得増幅器１８２，１８４に供給する。次いで、これらは、マイクロフ ォンまたはライン選択デバイス１８６に供給し、一方、ライン選択デバイス１８ ６は、バランス・オーディオ・プログラム出力またはヘッドフォン出力のいずれ かを与える。アナログ−ディジタル変換器およびディジタル−アナログ変換器は 、Crystal Semiconductor 4225コーダ／デコーダを用いて実現することができる 。８−４スイッチング・マトリクスは、MAXIMから入手可能なMAX335のようなア ナログ・スイッチである。 他の実施形態では、警報トーン発生回路を備え、プログラム出力またはヘッド フォン回路のいずれかに選択的に印加する。加えて、カメラ上のスピーカを接続 し、プログラム出力オーディオを再生してもよい。 増幅器およびスイッチの制御は、コンピュータがＣＰＵ上の制御プログラムに おいてプログラムすることによって行う。この通信は、図５においてQSPIバスと して示すものを通じて行う。即ち、システムの様々な可能なモードに対して、コ ンピュータは、対応する出力信号を有し、カメラ・ユーザが所与のモードを選 択したときにそれをセットする。 プログラム出力チャネルを通じたビデオおよびオーディオの再生同期について 、これより図７において説明する。同期は、１９０で示す１３．５ＭＨｚクロッ クのような、ビデオ・デコーダからビデオ・クロックを形成することによって行 う。１９２で示す、Crystal Semiconductor CS1522オーディオ・クロック・シン セサイザのようなオーディオ・クロック・シンセサイザが、ビデオ・デコーダか らビデオ・クロックを受け取り、１２．２８８ＭＨｚクロックのような、マスタ ・オーディオ・クロックを発生する。このマスタ・オーディオ・クロックを次に メディア・データ経路上のデバイス内のオーディオ・クロッキング・システム１ ９４に供給し、オーディオ・サブシステムに複数のクロックを発生する。 以上、ディジタル動画記録デバイスの全体的な構造および動作について説明し たので、これより編集のための動作について説明する。先に論じたように、クリ ップの記録および編集は、レコーダの主プロセッサ上で走るコンピュータ・プロ グラムが管理する。編集システムは、マサチューセッツ州TewksburyのAvid Tech nology,Inc.（アヴィッド・テクノロジー社）から入手可能なAvid/1 Media Comp oserまたはNewsCutterのような、現在のコンピュータ化ビデオ編集システムが共 通に実行する機能を実行するように実現することができる。これらの機能は、以 下に説明するように、キーパッド入力に応答して動作するように実現する。 記録したクリップのインスタンスを維持し管理するために用いるリストには、 ３種類ある。ユーザ・インターフェースには、多数の入力ボタン、および実行す る機能をユーザに選択させるディスプレイを備えてある（図１５に関連付けて以 下で論ずる）。これらの機能の各々は、記録デバイス上でクリップを管理するた めに用いるリストの１つを操作する。最初にリストについて説明し、続いて、ユ ーザ・インターフェースおよび実行する機能の説明を行う。 レコーダは、４種類の構造（ビン、プレイリスト、クリップおよびイベント） を用いて、記録およびシーケンス動作の適正な全体的編成を維持する。即ち、ビ ンとは、クリップの編成またはリストである。クリップ・リストは、現在アクテ ィブなビン、またはファイル・システムにおけるディレクトリが定義する。各ク リップは、ディレクトリ内のファイルに対応する。各ビン内では、１つのクリッ プを現在アクティブなクリップとして指示する。ここでは「アウトテイク」と呼 ぶ特殊なビンの１つは、ビデオ撮影者が拒絶可能(rejectable)として指示したク リップのリストである。以下に説明するように、ファイルを一方のディレタトリ から他方のディレクトリに移動させるのと同様に、ビデオ撮影者がクリップをア ウトテイク・リストにクリップ・リストから移動させる。このように、クリップ ・リストおよびアウトテイク・リストは、使用可能なクリップおよびアウトテイ タを含み、クリップの昇順に自動的に編成するようにしてある。即ち、各クリッ プには、記録時に、番号を割り当てる。この番号は、各記録クリップ毎に増やし ていく。クリップがクリップ・リストに残っているか、またはアウトテイク・リ ストにあるかには無関係に、これをクリップに割り当てる。 第２リストは、ここでは「シーケンス・プレイ・リスト」またはイベント・リ ストと呼び、プログラマブルなイベントのリストである。各プレイリスト内にお いて、１つのイベントを現在アクティブなイベントとして示す。イベントは、ク リップの一部を表す場合、および／または特定のビデオまたはオーディオ・ソー スにスイッチを制御する場合もある。このプログラマブル・リストは、ビデオを プログラム・ビデオ出力に、そしてオーディオをオーディオ出力に再生するため に用いる。シーケンス・プレイ・リスト内のイベントに使用可能なビデオ・ソー スは、カメラ、外部ビデオ、ブラック(black)、または検査信号、ならびにディ スク上に記録してあるクリップである。オーディオ・ソースは、生または記録し たものでもよい。オーディオ・トラックの割り当ては、各イベント毎に個々に選 択可能であり、左、右、または双方のライン・オーディオ出力チャネルを含むこ とができる。その結果、シーケンス・プレイ・リストは、ライブまたは記録した ビデオおよびオーディオ・クリップ・トラックを含むことができる。 プロジェクトとは、ビンのリストおよびプレイリストのリストを作成する組織 のことである。プロジェクト内部では、１つのビンがアクティブであり、１つの プレイリストがアクティブである。 クリップ・リストの見本を以下の表Ｉに示す。このクリップ・リストでは、マ ータ・インおよびマーク・アウト点を、下線付きのタイム・コードで示す。各ク リップの開始および終了タイム・コード、およびその長さも与えてある。この例 では、いくつかのクリップをアウトテイタ・ビンに削除してある(表ＩＩに示す) 。 シーケンス・プレイ・リストの見本を表ＩＩＩに示す。各イベントには、番号 を割り当ててあり、ソース、およびそれが制御するトラックも示す。クリップに 属性（テキストまたは数値）を割り当ててある場合、これらも名称／データ・フ ィールドに示す。ソース・フィールドでは、数値を使用して、使用可能なビン内 のクリップを示す。クリップの持続期間も示す。トラックは、１つのビデオ・チ ャネルと５つのオーディオ・チャネルを示す。したがって、最初のキャラクタは 、記録したビデオ、ディスクから読み取ることができるような検査信号、ブラッ ク、またはカメラのいずれかを示す。また、外部ビデオ信号を供給する可能性も あり、「Ｘ」によってそれを意味することができる。２番目のフィールドは、出 力に送出するマイクロフォン入力を示すことができる。以下に説明する実施形態 では、同様に４つの選択可能な生ビデオのトラックがあってもよい。最後に、最 後の４フィールドは、クリップのどのオーディオ・トラックを使用すべきかを示 す。例えば、このプレイ・リストのイベント５に示すように、１つのクリップか らのオーディオ・トラックを用い、別のクリップからビデオを用いることが可能 である。 本システムにおける時間表示は、標準的なＳＭＰＴＥタイム・コードに基づい ており、典型的なＳＭＰＴＥモードのいずれにおいても使用可能である。値を予 め設定することができる。この形態の時間表示を用いることによって、ビデオ撮 影者が履歴を記録しておき、典型的な製作記録の日誌の一部として後に参照する ことが可能になる。この時間位置は、キャラクタを重ね合わせて用い、例えば、 現フリーズ・フレーム(freeze frame)の時間位置を表示することも可能である。 記録の間、実行時間値を示すことも可能である。 クリップは、記録のいずれか１サイクルの結果であり、ビデオ情報、オーディ オ情報、または双方を含むことができる。フレームは、デジタル化し、記録モー ド（ディジタル化）が開始した時刻と終了した時刻との間に、クリップとして記 憶する。記録を終了するとき、各クリップは自動的に一意の識別番号を受ける。 新たなクリップを記録する毎に、クリップ・カウンタを１つ進める。時間値と同 様、クリップ・カウンタも、記録のための所望値に予め設定することができる。 クリップ番号を用いて、クリップをナビゲートし位置を突き止めることも可能で ある。また、モニタ出力キャラクタに重ねて、時間値と共に、現クリップ値を表 示することも可能である。また、以下に説明する編集機構を用いて、クリップに マーク・イン・ポイントおよびマーク・アウト・ポイントを指定することも可能 である。 イベントは、マーク・イン位置およびマーク・アウト位置、ならびにクリップ に対するトラック再生割り当てを含む。また、イベントは、カメラ、外部ビデオ 、ブラック、または検査のような、いずれかのソースを選択するために、プログ ラム出力を制御することも可能である。クリップをいずれかのイベントに割り当 てるか、あるいはいずれかのイベントに挿入することにより、この機構は、分割「 Ｌ」カット(split"L"cut)、ピクチャへの音楽のナレーション等に対応する。イ ベントは、クリップと同様に、以下で更に詳しく説明する編集機構を用いて、ナ ビゲート、再検討、およびトリミングを行うことができる。 次に、本システムのユーザ・インターフェースについて、図８および図９に関 連付けて説明する。制御インターフェースは、３つの動作レベルに分割する。最 初の動作レベルは、基本的モーション制御であり、ビデオ・テープ・システムに 一般的に関連する最も基本的でなじみのある機能を含む。これらのコマンドの殆 どには、以下で説明する、ディスプレイ上のリアル・タイム専用キーが対応する 。一般的に言うと、専用キーは、ビデオ撮影者に殆どの時間または常時素早く簡 単にアクセス可能でなければならない機能に割り当てる。専用制御キーは、イン ターフェース上で機能群に編成することができる。第２動作レベルは、ここでは 、「上位トランザクション」(advanced transaction)とよび、これらにはリアル ・タイム適応キーを割り当てる。これらの上位トランザクションは、数値による メディアのナビゲーションおよびシーケンス管理に関連するタスクを含む。これ ら適応キーに備える機能は、一般的に言うと、日常的なトランザクションを簡略 化し促進する(streamline)と共に、動作を構成するシーケンスの高速化を図るた めに連動させる(gear)。これらの適応キーについては、以下で更に詳しく説明す る。第３動作レベルは、システム設定タスク、診断、および平均的な製作日の間 には頻繁にまたは日常的に用いられない機能のために備えたものである。この制 御レベルには、ディスプレイ上の一連のメニュー・ページを通じてアクセスする 。メニュー・ページは、メモリに記憶してあるデータによって定義し、カメラの 状態または動作モードにしたがってアクセスする。 次に図８を参照すると、ユーザ・インターフェースは、例えば、液晶ディスプ レイを通じて、テキスト出力をユーザに供給するディスプレイ２００を含む。デ ィスプレイ２００には、機能キーＦ１〜Ｆ１２を関連付けてある。２０２に示す 単語"HELP"(ヘルプ)のようなキャプションを、機能キーの各々に隣接して、ディ スプレイ２００上に表示することができる。各キーに隣接して表示するキャプシ ョンは、当該キーが現在動作するようにプログラムしてある機能を示す。これに よって得られるあるそれぞれの画面および機能性について、以下で更に詳しく説 明する。専用キーは、数字０〜９を有するキーを含む数値入力キーパッド２０４ を含む。また、ディスプレイは、ナビゲーション制御２０６も含む。これら９つ のキーは、ここでは、"Clear"(クリア)、"<"、">"、"Prior"(前)、"Next"(次)、 "+/-"、"In"(入)、"Out"(出)、および"Shift"(シフト)として示す。 プログラム切り替え制御は、２０８に示す６つのキーによって行う。これらのキ ーは、記録および再生、ならびにカメラ、外部、検査等のようなプログラム出力 に対するソースを制御する。１１０に示すように、輸送制御のために、６つのキ ーを別に用意してある。オーディオ再生レベル制御は２１２において行い、オー ディオ入力レベル制御は２１４において行う。また、インターフェースは、ＲＡ Ｍボタン２１６、タリー・ボタン(tally button)２１８、電力スイッチ２２０、 ビデオ記録のプリローリング(prerolling)を開始する"HotRec"ボタン２２２も含 むことができる。２２４に示すように、ファインダ、パネルおよび光を制御する ために、３つのスイッチを別途用意することも可能である。出力は、スピーカ２ ２６および２２８、ＬＣＤ２３０、および夜間制御ボタン２３２にも供給するこ とができる。図９に示すように、カバー２３４および２３６を、専用キー上に備 えることも可能である。 これらのボタンによって行う機能についてこれより更に詳しく説明する。 本発明のこの実施形態では、ルーチン動作の基準を与える主要な表示ページが ２枚ある。これらのページの一方は、ユーザがホーム・ページとして選択する。 "clear"(クリア)キーを押すことによって、他の動作を完了した後、システムは ホーム・ページに戻る。第３ページには、これら２枚のページのいずれからでも アクセスすることができ、システム設定タスク、調節、および診断機能のための アクセスを与える。 主要表示ページの一方、レコーダ表示を図１０に示す。適応キー・モーション 制御Ｆ１〜Ｆ５は、図８に示したディスプレイ上に配置した同様の専用キーと、 動作が同一である。素材の記録および編集を続けるのに利用できる電力量は、デ ィスプレイの"BATT"に、クリップを記録するために使用可能な残り時間と関連付 けて表示する。現在アクティブなクリップの指示および時間表示は、Ｆ５の再生 制御の次に位置する。同様のオーバーレイは、ビデオ・モニタ出力信号上にも提 示することができる。この信号は、モニタとカメラ・ビューファインダとの間で 切り替えることができる。Ｆ７およびＦ８キーの次に表示してあるオーディオ・ トラック１〜４に対して、バー・グラフ・オーディオ・レベル・インディケータ がある。これらは、記録レベル・ボタン制御２１４によって制御する、各トラッ ク毎の記録レベル制御と位置を合わせてある。各トラックに対するプログラム可 能な再生割り当てを、レベル・バー・グラフの下に示す。再生制御ボタンの次に ある現クリップおよび時間表示は、時間ライン・ロケータ表示(time line locat or display)を含む。これは、現フレームを表すキャラクタ２つの表示である。 これは、マークのインディケータを与え、クリップの境界ならびに現在アクティ ブなクリップのMark IN（マーク・イン）フレームおよびMark OUT（マーク・ア ウト）フレームを確認する。これは、時間表示の延長として動作し、以下に説明 するレコーダ表示およびシーケンサ表示双方において見られる。タイムライン・ ロケータ・シンボルを表ＩＶに示す。これら４つのシンボルは一例であり、他の シンボルも使用可能であるが、表ＩＶに纏めたシンボルは、所与のフレームのス テータスを伝達するための、直感性が強いシンボル対の組み合わせであると判断 したものである。シンボル対は、各フレームのタイムライン・ロケータを形成す る。 表ＶＩの例によって、タイムラインにおける各フレームを、これら２つのキャ ラクタによってどのように定義するかという例を与える。表ＶＩでは、各フレー ムを、タイムライン内の２つのキャラクタによって定義する。 例Ｄは、記録直後の、マークのないクリップを示す。 シーケンス・モードでは、表示は図１１に示すようになる。図１１において、 この例は、最後の記録デバイスのフリーズ・フレームが現在使用可能となってい る状態にあるレコーダを示す。シーケンス・モードでは、数値ナビゲーションに はいくつかのモードがある。これらを、機能キー１〜４および１２で引用する。 これらの機能キーのいずれかを押すと、コマンド・ラインを選択したモードにセ ットする。コマンド・ラインを２４０で示す。コマンド・ラインは、各モード毎 にフォーマットした数値入力フィールドを提示する。いずれかのモードを選択し た場合、数値フィールドは、現在アクティブなクリップまたはイベントの現在の フリーズ・フレーム位置の値を表示する。下にあるキーパッド上のいずれかのキ ーに触れると、瞬時にそして自動的に、現在の位置の値の数値フィールドがクリ アされ、新たな数値を入力したときに、それを表示する。数値入力は、右から行 い、連続キー・ストロークによって左に進む。クリア・キーを用いて、フィール ドをクリアする。数値フィールドの値が変化したときはいつでも、Ｆ５機能キー は、"play-pause"(再生−一時停止)から"GOTO"(進む)に変化させる。したがって 、いずれかの新たな数値を入力したときには、GOTO（進む）選択肢が現れる。種 々のモードについてフォーマット化した数値フィールドを、以下の表ＶＩＩに記 述する。 次にクリップ・モードについて説明する。このモードには、シーケンス・モー ドにおいてＦ２機能キーを押すことによって入る。このモードは、シーケンサお よびレコーダのデフォルト・モードとするとよい。クリップ・モードは、通常、 TIMEOUT期間後、記録後、編集後、またはクリア・キーを押した後にアサートす ることができる。 図１１におけるシーケンサ・モード表示の上側部分は、シーケンス構築におけ るクリップおよび時間ナビゲーション動作に専用である。Ｆ１機能キーを"time" (時間)に割り当て、Ｆ２機能キーを"clip"(クリップ)に割り当て、モニタOUTビ デオ信号上の左およびオーバーレイ上に、対応する表示を含む。これらの表示は 、システムの現在の位置を示す。現クリップ表示の直ぐ右に位置する２つのクリ ップ値(0017/0035)がある。これらは、利用可能なクリップの最小番号および最 大番号、即ち、現在取り付けてあるディスクまたはその他の記録媒体上にあるク リップの範囲を示す。 基本シーケンス構築機能は、表示の右側で得ることができる。即ち、DELETE（ 削除）およびINSERT（挿入）は、それぞれ、Ｆ７およびＦ８機能キーで動作する 。Ｆ１またはＦ２機能キーのいずれかを押すことによって、数値入力を受け、シ ステムを現在の位置に持って行き、次いで、DELETEまたはINSERT、あるいは以下 で更に詳しく説明するようなその他のキーを用いて、それに作用させることがで きる。 コマンド・ライン２４０（ライン４）は、クリップ表示の直下のこの領域の底 辺にある。コマンド・ラインは、現在の状態または動作モード、即ち、時刻、ク リップ、アウトテイク、イベントまたはシーケンスのいずれかを表示する。Ｆ５ 機能キーで得られるGOTO（進む）および再生制御は、表示されたコマンド・ライ ン・モードおよびその数値フィールド値に応答する。 クリップ・モードでは、コマンド・ラインは、現在アクティブのクリップ、そ の持続期間および記録トラックの指示を表示する。イベント・モードでは、コマ ンド・ラインは、現在アクティブなイベントおよびそれに関連するクリップを同 様に表示する。ナビゲーションおよびシーケンス動作は、典型的に、クリップと イベントとの間の関係を管理する必要があるので、コマンド・ラインは、現クリ ップ表示とイベント・ウインドウとの間に位置する。クリップ・モードの最初の 選択時またはデフォルト時には、コマンド・ラインおよびクリップ表示は一致す る。最初にイベント・モードを選択する場合、イベント・ウインドウに表示され る２つのイベントの内下にあるものとコマンド・ラインが一致する。 選択時に、時刻、ページ、およびアウトテイク・モードも、同様にコマンド・ ライン上に現れる。このように、コマンド・ラインは、現在のモードの指示を与 え、ナビゲーションのための数値入力フィールドを管理する。また、コマンド・ ラインおよび数値フィールド入力は、協同して、単純明快で簡素化した動作、お よび共通計算機の高速化を提供するシステムをもたらす。各トランザクションが 進展するに連れて、いくつかの機能キーのキャプションを更新する。これによっ て、選択肢全体の適切な制御を行う。必要に応じて、適切な機能および演算子を 提示する。このようにインターフェース技法を制限することにより、画面表示全 体を簡素化する。 シーケンサ表示の中心には、Ｆ３およびＦ９機能キーの間に、イベント表示領 域がある。イベント表示は、スクロール・ウインドウであり、シーケンス・プレ イ・リスト内の２つのイベントを示す。機能キーＦ３を押すことによってこのシ ステムをイベント・モードに置いたときはいつでも、下側のイベント（">"で示 す）が上に移動し、コマンド・ライン上にも表示され、現在アクティブなイベン トになる。Ｆ９機能キーを押すことによって、割り当てのためにトラックにアク セスすることができる。現在アクティブなイベントに対するトラックの割り当て は、下側のイベント・ライン上に示す。機能キーＦ７およびＦ８に割り当てた挿 入機能および削除機能が、イベントに適用される。 シーケンサ・ディスプレイの最も下の部分は、他の保守および記録動作のため に用いる。したがって、記録は、レコーダ表示でなくても、シーケンサ表示から 行うことができる。追加のメニュー・ページも、与えられたときに、直接呼び出 すことができる。 専用キーおよび表示領域に関連付けたプログラマブル機能キーによって実行す る機能について、これより更に詳細に説明する。 図８に示すような専用キー制御について、記録モードに関連付けて説明する。 システムは、時間、クリップ、アウトテイクおよびイベントの各モードに、現在 位置カウンタを維持する。ここでは、表示と呼ぶ。また、次の時間およびクリッ プ値のために、別個の記録位置カウンタもある。これらのことを、ここでは記録 カウンタと呼ぶ。記録カウンタの値は、記録中、またはシステムを編集モードに 置いて入力信号を観察しようとするときはいつでも、レコーダ・ページまたはシ ーケンサ・ページのいずれかから表示する。このモードでは、カメラ・トリガ・ ボタンが、通常クリップの記録を開始または停止するために用いるトリガとなる 。このボタンは、カメラ上にあり、トリガ信号をディジタル化回路に供給する。 シーケンサ・モードでは、トリガは、シーケンス・プレイ・リストの再生を開始 する。トリガを呼び出し記録を開始すると、他のモーション動作およびモードを 中断し、システムをクリップ・モードにセットする。表示は、レコーダ・ページ に切り替えることができる。カメラは、プログラム出力に切り替え、モニタ出力 ビデオ出力およびマイクロフォンを、オーディオ・プログラム出力およびスピー カ に切り替える。システム制御パネル全体をロック・アウトする。次いで、システ ム入力を、カメラからに設定し、ディスク上に記録を開始する。記録は、カメラ のトリガによってのみ停止する。記録を停止すると、新たなクリップが、クリッ プ・ビン・プレイ・リストに追加される。図１０に示すように、新たに記録した クリップによって、コマンド・ラインを更新する。編集モードでは、時間カウン タおよびクリップ記録カウンタが、次のクリップおよび次のフレームを示す。再 生／ポーズ・モードでは、時刻およびクリップ表示を、現在のクリップおよび最 後のフレームに更新する。 再び図８および図９を参照すると、"CAM"キーがカメラをプログラム出力に切 り替える。予め設定してあるマイクロフォンを、オーディオ・プログラム出力に セットする。ディスクが再生モードにある場合、このキーを押すと、いずれのク リップ、アウトテイタまたはイベントからもディスクの運動が停止し、カメラを プログラム出力に切り替える。このキーを、"PLAY"(再生)キーと共に押すと、カ メラの記録を呼び出す。このキーを、"PAUSE"(一時停止)キーと共に押すと、カ メラはモニタ出力に切り替わり、プリセット・マイクロフォンはオーディオ・モ ニタ出力にセットされる。時刻およびクリップ表示は、記録カウンタに切り替わ る。イベント・モードにあり、そしてオン・ラインでない場合、カメラは、所与 の時間期間、または無限のデフォルト持続期間、いずれかのイベントへの挿入の ために選択することができる。これについては、以下で更に詳しく説明する。 "DISK"(ディスク)キーは、ディスクをプログラム出力に切り替える。クリップ ・モードにある場合、記録したクリップを再生する。イベント・モードでは、シ ーケンス・リストを再生する。アウトテイク・モードでは、アウトテイクを再生 する。 "EXT"キーは、プログラム出力、モニタ出力、記録または挿入のいずれかのソ ースとして、カメラではなく外部ビデオをイベントとして選択することを除いて 、"CAM"キーと機能が同一である。 同様に、"BLACK"(ブラック)ボタンは、"EXT"および"CAM"ボタンと同様に動作 するが、これはブラック画像を、プログラム出力またはモニタ出力のいずれかに 供給する。一般に、ブラックは記録されない。 "TEST"(検査)ボタンは、"BLACK"(ブラック)ボタンと動作が同様である。 しかしながら、これは、メモリからカラー・バー・パターンを呼び出し、これを 検査トーンと共に、オーディオ・プログラムおよびモニタ出力に切り替える。 "PLAY"(再生)ボタンと共に押した場合、ホスト・カメラがモニタ出力に切り替わ り、カラー・バー較正シーケンスを呼び出す。このカラー・バー・パターンは、 メモリに記憶してある。"PAUSE"(一時停止)ボタンと共に押した場合、検査信号 フリーズ・フレームがモニタ出力に切り替わり、検査トーンがオーディオ・モニ タ出力に切り替わる。その動作は、それ以外では、イベント・モードにおける"B LACK"(ブラック)ボタンと同様である。 "PGM"ボタンは、プログラム出力エンコーダをオンおよびオフに切り替える。 プログラム出力エンコーダは、シーケンサ・モードに入ることによって、自動的 にオンに切り替わる。プログラム出力エンコーダは、オンのとき、デフォルトで ブラックとなる。 "READY"(準備完了)ボタンは、ディスク媒体を上方向または下方向に巡回させ る。これは、シーケンス・モードを呼び出すことによっても、同様に行われる。 ディスクを上方向に巡回させる場合、ディスクを回転させ、シーケンス、クリッ プおよびアウトテイク・リストをディスクから検索する。また、ディスクの最後 の位置も、使用した最後のシーケンス・プレイ・リストおよび当該シーケンス・ プレイ・リスト内の最後のイベントと共に呼び出す。コマンド・ラインと共に、 モード表示を更新し、レディ指示を"ON"にセットする。下方向の巡回では、レデ ィ・インディケータを"OFF"にセットする。クリップ、アウトテイクおよびシー ケンス・プレイ・リストを、最後のクリップおよびアウトテイク位置、最後のシ ーケンス・プレイ・リスト、およびシーケンス・プレイ・リストの最後の偶数位 置(last even position)と共に、ディスク・ドライブ上に記憶する。次いで、デ ィスク・ドライブの回転を落とし、"NOT READY"(準備未完)メッセージを、コマ ンド・ライン上に掲示(post)する。"READY"(準備完了)ボタンを"PAUSE"(一時停 止)ボタンと共に呼び出すこともでき、こうすると、準備完了(ready)をオフに一 致させ、ディスク・ドライブ・パックを排出するように動作する。メッセージ"E JECTED"(排出)をコマンド・ライン上に掲示する。 "PLAY"(再生)ボタンは、ビデオ・ソースとしてのディスクを、モニタ出力に、 そしてオーディオ・トラックをモニタ・オーディオ出力に切り替える。次いで、 いずれかの現シーケンス・イベント、クリップまたはアウトテイクに対して、再 生コマンドを起動する。ディスク・ドライブの準備ができていない場合、これは 準備開始シーケンスを呼び出す。いずれかの現クリップ、アウトテイクまたはイ ベントをコマンド・ラインに表示し、境界交差（遷移）で更新する。時刻表示を 、秒単位で更新する。フレームおよびタイムライン・マークは、再生の間、表示 から省略する。 "PAUSE"(一時停止)キーは、多数のモードで使用可能である。再生モードから は、クリップ、アウトテイクまたはイベントのモーションを凍結し、最後に再生 したフレームの凍結を、モニタ出力またはプログラム出力上で維持する。このシ ステムは、この時点に合わせて時刻表示を更新する。記録モードからは、記録を 一時停止するが、以前に選択した終端−終端入力信号(end-to-end input signal )の再生は継続する。"CAM"、"EXT"、または"TEST"(検査)ボタンのいずれかでは 、終端−終端信号をモニタ出力のみに切り替え、時刻およびクリップ表示を記録 カウンタに切り替える。"PAUSE"(一時停止)を"DISK"(ディスク)と共に押した場 合、ディスクをモニタ出力のみに切り替え、現在のフリーズ・フレームを表示す る。時刻およびクリップの表示を、現在位置に切り替える。 "<<<"および">>>"で示す、走査左ボタンおよび走査右ボタンは、再生モードお よび一時停止モードにおいて使用可能である。再生モードでは、走査ボタンは、 ラッチとしてのみ動作し、モーションを通常時の約３倍に速める。この走査モー ドは、"PLAY"(再生)ボタンを押すことによって停止する。一時停止モードからは 、このボタンは、ラッチとしてのみ動作し、通常再生速度の５倍の速度を開始す る。このキーを数回押すことによって、モーションを一層増加させることができ る。逆方向の走査ボタンを押すことによって、速度を低下させることができる。 "MIC>"キーを押すと、二進動作を行い、予め設定してあるマイクロフォンをプ ログラム出力に対してオンまたはオフに切り替える。これは、以下で更に詳細に 説明するイベント・モードにおいて、トラック機能(tracks function)と共に動 作 する。 オーディオ入力レベル制御２１４は、４つのディスク・トラックに対する入力 利得およびレベルを規制する。同様に、オーディオ再生レベル制御２１２は、４ つのディスク・トラックの再生利得およびレベルを規制する。 "RETRO/LOOP"(逆／ループ)キー２２２は、システム入力をカメラにセットし、 "LOOP/RECORD"(ループ／記録)と呼ぶ機能を開始する。システムをクリップ・モ ードにセットし、随意に、ＬＣＤディスプレイをレコーダ・ページに切り替える 。カメラをプログラムおよびモニタ出力に切り替え、オーディオ・プログラムお よびモニタ出力を、予め設定してあるマイクロフォンに切り替える。一旦このモ ードになると、標準的な記録を通常の動作によって呼び出すことができる。"LOO P/RECQRD"(ループ／記録)機能は、例えば数秒ないし２分の長さ(worth)のビデオ 情報のループを、リング状バッファのようなメモリ・ループ内に記憶する。この バッファは、メモリ内またはディスク内にあってもよい。他の記録を呼び出す場 合、ループ内のデータを、次の連続記録クリップの先頭に添付する。 ２０４で示す数値キー０〜９は、単純に、画面上の表示に対するキーパッド入 力であり、コマンド・ライン・フィールドを通じて入力する。これらの数値キー は、以下で説明するGOTO（進む）機能や"set counter"(カウンタ・セット)機能 に対するというような、他の機能に対する数値入力プリセットを与えるために用 いる。符号キー"+/-"は、プラス、マイナス、およびオフという３つの動作状態 を有する。これは、数値入力の前または後に呼び出すことができ、プラス符号ま たはマイナス符号をコマンド・ライン数値フィールドの後ろに置く。すると、現 在位置に対する値として、数値フィールドを適用するために用いることができる 。例えば、数値フィールド入力は、いずれかの時刻、クリップ、アウトテイクま たはイベントに対する現在位置の値に加算したり、あるいは減算することができ 、GOTO（進む）動作を、その結果および値を用いて実行することができる。 "CLEAR"(クリア)キーは、取消キー(undo key)と同様の機能性を備える。例え ば、このキーに応答して、システムは、アクティブな数値フィールド内の入力を 削除したり、あるいはシーケンサまたはレコーダ・ホーム・ページに戻る。シ ーケンサ・ページでは、システムは、コマンド・ライン数値フィールドから入力 を削除したり、コマンド・ラインをクリップ・モードにしたり、あるいはクリッ プ表示を最後に記録したクリップにセットする。レコーダ・ページでは、クリア ・キーは、クリップ表示を最後に記録したクリップにセットし、GOTO（進む）を 最後のクリップ・フリーズ・フレームに呼び出し、クリップ時間表示ラインを更 新する。 "<"および">"で示す"FRAME"(フレーム)キーは、表示フレームを１つずつ後ろ または前に歩進させる。これは、各フレーム毎のトラックをモニタのみに再生す る場合にのみ用いる。また、"SHIFT"(シフト)キーと組み合わせて用い、例えば 、１０フレームずつ前または後ろに歩進させることも可能である。また、以下で 説明するIN（入）またはOUT（出）キーと組み合わせて押し、Mark INおよびMark OUTマーカを１フレーム分左または右に（即ち、時間的には順方向または逆方向 ）に移動させることによって、クリップにTRIM（トリム）機能を実行することも 可能である。クリップ・モードでは、トリム機能を用いてクリップを変更する。 イベント・モードでは、トリム機能を用いてイベントを変更する。 "PRIOR"(前)キーは、クリップ・リスト、アウトテイク・リストまたはシーケ ンス・プレイ・リストのようなリストをナビゲートするために用いる。例えば、 コマンド・ライン数値フィールドを１だけ減少させ、GOTO（進む）コマンドをMa rk IN点またはクリップの最初のフレーム、およびクリップ・ビン・プレイ・リ ストに呼び出す。同様の動作を、アウトテイク・リストにも行う。イベント・モ ードでは、GOTO（進む）機能は自動的には呼び出されない。 "NEXT"(次)キーは、"PRIOR"(前)キーと同様の動作を行うが、リスト内の直前 の位置ではなく、リスト内の次の位置に進む点が異なる。 "SHIFT"(シフト)キーは、前述のいくつかの場合において既に説明した。これ は、適応キー機能の別のものと組み合わせて用いることも可能である。これにつ いては、以下で説明する。加えて、シフト・キー、クリア・キーおよび再生キー の組み合わせを用いて、機械を再ブートすることができる。 "IN"(入)キーは、アクティブなクリップ、アウトテイク、またはイベント・リ スト内部で動作する。このモードにある場合、所与のクリップ、アウトテイク またはイベントに対して、システムを更新し、現クリップにおけるように、以前 にマークしたフレームに移動する。フレームにマークがない場合、GOTO（進む） 動作を行わず、現クリップ内にマークがないというメッセージを短時間ユーザに 表示する。このキーをSHIFT（シフト）キーと組み合わせて用いると、クリップ またはイベントのいずれかにMark IN点を設定する。アウトテイク・モードでは 、マークは作られない。 "OUT"(出)キーは、IN（入）キーと同様に動作するが、クリップ内のいずれか のMark OUT位置に移動する。SHIFT（シフト）キーをこのキーと組み合わせて用 いると、Mark OUT点を形成する。 最後に、２２４に備えたトグル・スイッチは、ビューファインダ三状態トグル ・スイッチ"Finder"(ファインダ)を含む。"DISK"(ディスク)にセットした場合、 モニタOUT（モニタ出力）もビューファインダに出力する。"AUTO"(自動)の場合 、スイッチ表を用いて、ビューファインダを制御する。即ち、多数の様々なスイ ッチング構成を備え、他の編集動作を用いてこれらに入った場合、当該スイッチ 表がビューファインダを制御する。"CAM"状態にある場合、カメラをビューファ インダに向ける。 制御パネル・スイッチ"Panel"(パネル)は、図１５に開示するようなユーザ・ インターフェースを介して、システムのローカル制御(local control)を可能に する。OFFにセットした場合、現設定値をセーブし、カメラ・トリガ経由を除い て、システムの制御をディスエーブルする。リモートを意味する"REM"にセット した場合、例えば、ETHERNETまたはRS232接続を通じて、並列な外部制御システ ムをイネーブルする。 "LIGHT"(光)スイッチは、外部光への電力をオン、オフさせたり、あるいは記 録モードでは自動的にオンまたはオフさせる。 最後に、"POWER"(電力)ボタンを２２０に備えている。これは、システムおよ びカメラに対する電力制御を行う。AUTOモードにセットしてある場合、これはカ メラの電力スイッチの設定に従う。AUTOモードは、日常的な記録モードには有用 である。これを"ON"にセットすると、システムは、カメラの電力スイッチの設定 には無関係に、ONに設定される。これは、カメラに電力を供給するの を避けるために、ライブ・カメラ・イベントがないシーケンス再生に有用である 。"OFF"にセットすると、システムは、カメラの電力スイッチの設定には無関係 に、オフにセットされる。 以上、表示上の多数の専用ボタンについて説明したので、次に適応キー動作お よび規則(convention)について説明する。 図１０に示すように、レコーダ・ページを表示すると、機能キーＦ１〜Ｆ５は 、前述の専用キーと同一のモーション動作を与える。機能キーＦ６は、クリップ ・データ管理ページに入ることを可能にする。これは、現クリップ上で動作し、 クリップを記録する前または後に呼び出し、データ・フィールドの設定または選 択を行ったり、クリップのタイトルまたはテキストを入力したり、あるいは各ク リップに評価点(merit value)をセットすることができる。したがって、各クリ ップには、データ・フィールドを関連付け、その中に特徴データを置くことがで きる。 Ｆ９機能キーは、システムをホーム・ページとしてシーケンサにセットする。 Ｆ１０機能キーは、システム設定章(system set up chapter)のリストを表示す るようにセットする。このリストは、PRIOR（前）キーおよびNEXT（次）キーを 用いてスクロールすることができる。これらメニュー・ページには、望むならば 、更に追加のページも用意することができ、更に単にテキストのナビゲーション を行うことも可能である。 Ｆ１１機能キーは、他のキーおよびモードに関する情報を与える。例えば、オ ン・ライン・ヘルプを与える場合、このボタンを押すと、"????"がHELP（ヘルプ ）という単語の代わりに表示され、ユーザに、ヘルプ情報をテキスト・メッセー ジとして与えることができるキーを押下させる。 Ｆ１２機能キーは、アウトテイク・モードおよびプレイリストを呼び出す。ア ウトテイクの最大数が、コマンド・ライン上に現れる。この時点において、Ｆ６ 機能キーは、復元機能として動作する。SHIFT（シフト）キーおよびF12(アウト テイク）のストロークによって、レコーダ・ページをクリップ・モードに維持す る。現クリップをクリップ・リストから除去し、それをアウトテイク・プレイ・ リストに再配置する。次いで、クリップ表示数を１だけ減らし、コマンド・ライ ンを更新する。アウトテイク・モードでは、Ｆ６機能は、前述のように、復 元キーとして動作する。これは、"attribute"(属性)および"set counter"(カウ ンタ・セット）機能と置き代わる。これは、アウトテイク・プレイ・リストから 現アウトテイクを取り出し、それをプレイ・リスト内のクリップに戻す。クリッ プ表示を、復元したクリップに更新する。コマンドはクリップ・モードにリセッ トし、更新する。 次に、シーケンサ・ページに移るが、図１１では、機能キーＦ５，Ｆ６，Ｆ１ １およびＦ１２は、先に論じたレコーダ・ページとほぼ同一のままである。 Ｆ５キーは、GOTO（進む）機能としても作用し、キャプションを例えばコマン ド・ライン上に表示する場合に、呼び出すことができる。それ以外では、Ｆ５キ ーは、PLAY/PAUSE（再生／一時停止）動作を行い、通常速度のクリップまたはイ ベントのモーションを開始または停止させる。 Ｆ６機能キーは、レコーダ・モードにおける場合について先に論じたように、 属性動作を呼び出すためにセットする。例えば、記録中にロケータにマークし、 記録後にクリップの評価を等級付けする等にこれを用いることができる。コマン ド・ラインにおいて数値フィールドを変更したときはいつでも、Ｆ６機能キーは その機能をSET COUNTER（カウンタ・セット）機能に変更する。これは、時間モ ードおよびクリップ・モードにおいてのみ得ることができ、イベント・モードで は得ることはできない。これを呼び出したときに、クリップまたは時間が存在す る場合、このキーはGOTO（進む）機能を実行する。それ以外では、現フレームの 凍結を解除し、モニタ出力をカメラ入力に切り替える。タイマ・クリップ・カウ ンタに新たな値をセットし、タイマ・クリップ表示を更新する。次のレコーダ・ クリップには、これらのカウンタからの２つの時間クリップ値を割り当てる。 イベント・モードでは、"attributei"(属性)に代わる機能は、"sequence"(シ ーケンス)である。この機能は、シーケンス・プレイ・リストの再生を開始する ために用いる。このモードでは、ディスク・ドライブの準備ができていない場合 、その準備を行い、固定する(lock on)。次に、GOTO（進む）動作を実行し、最 初のイベントを現イベントに持ってくる。プログラム出力エンコーダをオンにセ ットし、オフであった場合はブラックにセットする。プログラム出力エンコーダ がオンの場合、現在選択してあるソースを維持する。イベント・モードにおける 機 能については、以下で更に詳しく説明する。 最後に、シーケンス・モードにおけるＦ１０機能キーは、リストにアクセスす るために予約してある。表示するリストの形式およびフォーマットは、選択した モードによって決定する。例えば、ページ・モードでは、Ｆ１０機能キーはイン デックスとして作用し、前述のようなシステム設定章のリストを表示する。時間 モードでは、Ｆ１０機能キーは、リスト機能を実行し、クリップ・ビンを開いて その一部を提示し、１０個までのクリップのリストを表示することができる。こ のリストは、PRIOR（前）キーおよびNEXT（次）キーを用いてスクロールするこ とができる。レコーダがクリップ・モードにある場合にも、同じ動作が得られる 。アウトテイク・モードでは、機能は同様であるが、アウトテイク・ビンの一部 を提示する。最後に、イベント・モードでは、動作は同様であるが、シーケンス ・プレイ・リストを開きその一部を提示する。このように、シーケンサ・ページ から、シーケンス・プレイ・リスト内の一連のイベントを見るためには、単にＦ ３のイベント、Ｆ１０のリストを押せばよい。 ユーザ・インターフェースのキーについて前述のように定義したので、スイッ チングを制御し、クリップ・リストおよびその他のリスト・データ構造をシーケ ンスのために維持することによって、多数のトランザクションをカメラ上で行う ことが可能となる。これらのトランザクションについてこれより詳細に説明する 。これらトランザクションの集合は、限定ではなく一例と考えるものとする。 予備的事項として、シーケンスおよびクリップの編集について論ずる前に、マ ーククアウト・フレーム(markout frame)の意味に関する検討をここで行う。従 来のタイム・コードに基づく編集システムでは、マークアウト・フレームは、編 集決定リスト・イベント内部で専用と見なされていた。イン・フレーム(in fram e)は、シーケンス内のいずれかのイベントの一部として再生されるが、アウト・ フレームは再生されない。したがって、従来のタイム・コードに基づく編集シス テムは、編集決定リストのオンライン・アセンブリ内には、出立フレームを含ま ない。したがって、マークアウト・フレームは、所望のイベント持続期間後の最 初のフレームとして扱われる。編集者が、アウト・フレームの除外を用いた視覚 系編集システムにおいて知っているべき曖昧さは、表示されるアウトポイント・ フ リーズ・フレーム(outpoint freeze frame)は、アセンブリ・シーケンスの一部 ではないということである。このようなシステムにおいて、マークアウト・フレ ームとしてセットすべきものは、クリップまたはイベントに対する所望の最後の フレームに続くフレームである。多くの日常的な編集の決定のためには、この視 覚的な曖昧さは重大ではないが、アウトフレームの選択はもはや純粋に直感的で はない。編集者は、イベントに含まれていることを望む最後のフレームを、直感 的に選択する傾向がある。これは、非常に自然な経験からの延長であり、フィル ムを切断するという物理的行為である。ビデオ編集システムは、設計によって異 なる。自然な経験に対応するために、このシステムのアウトフレームは、マーク するクリップまたは再生するクリップがイベントの場合、含まれるように一貫的 に動作する。アウトフレームを含ませる技法は、イベントの境界間に、真の視覚 的関係の明確な表現も与え、しかもトリミング動作を簡略化する。 シーケンス・プレイ・リストに対するいくつかの編集の規則について最初に説 明する。機能キーＦ７は、クリップ・モード、アウトテイク・モードおよびイベ ント・モードにおいて、削除機能のために用いる。クリップ・モードおよびアウ トテイク・モードでは、削除キーを押したときに、警報キャプションを、機能キ ーＦ６に隣接して表示する。Ｆ６キーを押すことによって、クリップをクリップ ・ビンからアウトテイク・ビンに、またはアウトテイクをアウトテイク・ビンか ら削除する。表示が１減少し、時刻およびクリップ表示を、コマンド・ラインに 沿って更新する。Ｆ６属性キャプションを復元する。アウトテイク・ビンからの クリップの削除によって、それを完全に削除し、他のクリップを記憶するために ディスク空間を解放する。 イベント・モードから削除キーを呼び出した場合、時刻およびクリップ表示を 更新し、Ｆ６機能キーに隣接して警報メッセージを表示する。次いで、Ｆ６機能 キーを押すと、イベント・データがプレイ・リストから削除され、いずれかの空 (null)またはブラック・イベントに達するまで、連続する以降のイベントをリス トの上に向かって徐々に移動させる(ripple)。イベント表示位置は増加しないが 、イベント表示を更新する。 Ｆ８機能キーによって呼び出すINSERT（挿入）コマンドは、クリップ・モー ドまたはイベント・モードのいずれからでも呼び出すことができる。これは、ク リップ・モードにおいて呼び出した場合、クリップをイベント位置に挿入する。 イベント・モードにおいて呼び出した場合、現クリップを現イベントに結び付け る。通常、以前のイベント・データと置き換えることはない。いずれの以前のイ ベント・データも全体的に次のイベントに移動し、いずれの連続する後続のイベ ントも、シーケンス・プレイ・リスト全体にわたって徐々に移動する。次に、イ ベント・カウンタが１増加し、イベント表示を更新し、コマンド・ラインをクリ ップ・モードに戻す。 説明すべき最初のトランザクションは、レコーダ・モードにおけるディスクの マウントである。図１２は、ディスク・ドライブ・パックを排出したときの表示 を示す。カウンタおよび位置表示が除外され、Ｆ１機能キーに隣接して、"eject ed"(排出)というメッセージがある。ディスク・ドライブ・パックを装填すると 、今度はREADY（準備完了）コマンドがＦ１機能キーに隣接して見られ、これを 進めてディスク・ドライブを回転させることができる。この状態では、Ｆ１機能 キーの隣のメッセージは、"ready---"(準備完了)となる。READYキーを押したと きに、現在の時刻およびクリップ・レコード・カウンタを更新する。この状態で は、"READY"(準備完了)の指示が"on"にセットされ、ディスク・ドライブは通常 速度となっている。最後のクリップのフリーズ・フレームを、位置を示すオーバ ーレイと共に、モニタ出力に出力する。時刻クリップ表示も更新する。この状態 では、表示は図１３に示すように現れる。ここでは、図示の時刻およびクリップ 表示は単なる一例に過ぎない。いずれの時点でも、ディスク・ドライブの回転を 低速化させることができ、レコーダはNOT READY（準備未完）状態に戻る。これ は、図１３と同様であり、機能キーＦ１に隣接してメッセージ"ready--"(準備完 了--)がある。この状態では、レコード・カウンタ値を維持し、ディスク・ドラ イブは装填したままである。モニタ出力に出力するフリーズ・フレーム表示は空 白となる。ドライブ・パックを排出すると、レコード・カウンタ値はゼロになる 。 次に、シーケンサ・ページから見られるような、同様のトランザクションにつ いて、図１４および図１５に関連付けて説明する。図１４は、ドライブ・パック がejectされている場合のシーケンサ・ページを示す。全体として、シーケンサ はクリップ・モードにあり、表示を除外して示してある。ディスク・ドライブ・ パックを物理的に装填すると、コマンド・ラインのメッセージは、"ejected"(排 出)から"notready"(準備未完)に変わる。READY（準備完了）キーをここで呼び出 し、ディスク・ドライブを回転させることができる。この場合、ユーザは、専用 のレディ・キーを用いる。ディスク・ドライブ・パックを装填し、ディスク・ド ライブが回転している場合、最後のクリップのフリーズ・フレームが、モニタ出 力に現れる。イベント・カウンタを、Ｆ３機能キーに隣接して示すように、最後 のイベントとなるようにセットする。同様に、時間およびクリップ・レコード・ カウンタも更新し、表示する。この時点で、他のあらゆる機能やトランザクショ ンも実行可能であり、その後、システムを停止させることも可能である。READY （準備完了）キーを２回目に押すことにより、ディスク・ドライブの回転が低下 する。しかしながら、カウンタおよび表示値を維持し、モニタ出力におけるフリ ーズ・フレーム表示を空白にする。コマンド・ラインを図２に示したものから変 化させ、システムが"not ready"(準備未完)であることを示す。ディスク・ドラ イブ・パックを排出すると、システムは終了(zero out)する。 一旦図１３または図１５に示すように、シーケンサ・ページまたはレコーダ・ ページにおいて準備完了状態が得られたなら、ユーザは他のトランザクションも 実行可能となる。 ナビゲートおよび動作モードを選択するトランザクションについて、これより 説明する。図１６は、時間動作モードにおけるシーケンサ・ページを示す。現在 位置は、最後に記録したクリップの最後のフレームである。INSERT（挿入）機能 およびDELETE（削除）機能は除外してある。機能キーＦ８は、レコーダ・ページ に戻るために割り当ててある。 Ｆ４機能キーを押すことによって、シーケンサは、ページ・アクセス・モード に切り替わり、INSERT（挿入）機能およびDELETE（削除）機能はまだ除外したま まであり、Ｆ８機能キーの使用によって、レコーダは未だ使用可能である。次に 、Ｆ１０機能キーを"index"(インデックス)に変更する。Ｆ２機能キーに隣接す る時刻表示を、ページ表示、例えば、図１７に示すような"1"に変更する。 Ｆ２機能キーを押すと、シーケンサがクリップ動作モードに切り替わる。これ は、シーケンサのデフォルト・モードである。トラック表示は、図１８に示すよ うに、Ｆ９機能キー・コマンドの上にあるクリップの記録トラックを示し、Ｆ９ 機能キー・コマンドの下にあるイベントのトラックを示す。専用のCLEAR（クリ ア）キーを押すと、システムをこのデフォルト・クリップ・モードにリセットす ることになる。 Ｆ３機能キーを押すと、図１９に示すように、シーケンサをイベント・モード にする。イベント・モードは、トランザクション・キー・ストロークによってア クティブのまま留まり、１０秒経過した後、クリップ・モードに戻る。イベント ・モードでは、Ｆ６機能キーを"sequence"(シーケンス)に割り当て、シーケンス ・プレイ・リストを再生させる。 次に、クリップを見つけ出し再生するプロセスについて説明する。シーケンサ ・ページにおいて、クリップ・キーを押した場合、表示は、図１８に示すように なる。コマンド・ラインは、自動的に現クリップおよびフィールドを表示する。 トラック表示は、使用可能なクリップのトラックを示す。数値入力は、フィール ドの右から入る。したがって、ユーザが例えば２および５というキャラクタを入 力すると、コマンド・ラインは以前のクリップ・データを消去し、機能キーＦ５ およびＦ６がそれらのキャプションおよび機能を、数値入力制御、即ち、GOTO（ 進む）機能およびSET COUNTER（カウンタ・セット）機能に変更する。これは、 図２０に示す通りである。次に、GOTO（進む）機能を押す（機能キーＦ５）。 GOTO（進む）を呼び出すと、コマンド・ライン表示が、新たなクリップ・データ で更新される。新たなクリップ・エントリの最初のフレームを検索し、モニタ出 力上に表示する。時刻およびクリップ表示も更新する。機能キーＦ５およびＦ６ は、それらの元の機能に戻される。オン・ラインでディスクが使用可能な場合、 このGOTO（進む）動作を抑制する。表示のGOTO（進む）機能の実行後、表示は図 ２１に示すようになる。この時点でNEXT（次）キーを押すと、コマンド・ライン ・クリップが１つだけ進む。コマンド・ライン・フィールドは１増加し、クリッ プ・モードにおいてGOTO（進む）動作を実行する。表示、コマンド・ライン、お よびキー・キャプションは、図２２に示すように更新する。クリップが 与えられ、Ｆ５機能キーを押して"play"(再生)機能を呼び出すと、通常の再生モ ーションが開始する。アウトテイクの発見および再生も同様に行う。このプロセ スは概略的に次の４つのステップを伴う。即ち、OUTTAKE（アウトテイク）キー を押し、所望のアウトテイクの数値指示を入力し、GOTO（進む）キーを押し、PL AY（再生）キーを押す。アウトテイク・モードとクリップ・モードとの違いは、 上述の通りである。一般的に言えば、アウトテイク・モードでは、機能キーＦ６ には、"set counter"(カウンタ・セット)機能の代わりに、復元機能を用いる。 加えて、コマンド・ラインは、クリップではなくアウトテイクに言及する。 イベントの発見および再生は、アウトテイクまたはクリップの発見および再生 と同様である。最初に、ユーザはイベント・キーを押し、イベント表示を提示さ せる。次に、コマンド・ラインに所望のイベント番号を入力する。Ｆ５キーを押 すと、GOTO（進む）機能に移行し、そのイベントにジャンプする。PLAY（再生） キーを押すと、イベントの再生が開始する。イベント表示を図２３に示す。コマ ンド・ラインは、この例では、イベント５がクリップ３０に対応することを示す 。例えば、所望のイベントとして新しい番号を入力した場合、コマンド・ライン は、この所望のイベントを示すように変更し、次いで機能キーＦ５において、GO TO（進む）選択肢を得る。Ｆ５キーを押すと、直接所望のインベントに進む。時 刻およびクリップ表示は図２４に示すように更新し、GOTO（進む）キーは再生／ 一時停止選択肢にリセットする。コマンド・ラインは、現イベントを示す。PLAY （再生）キーを押すと、シーケンス・プレイ・リスト内においてイベントの再生 が開始する。イベント・リストは、カメラ・ソースのように持続期間が無限のイ ベントを含む場合があるので、これらを入力ソースまたはフリーズ・フレームと して提示する。このモードにおいて、PLAY（再生）キーを押すと、次のイベント に進み、オンラインのプレイ・リストがプログラム出力に移る。 クリップをイベントに挿入するのは、イベントを発見し再生するのと同様であ るが、PLAY（再生）を押して再生する代わりに、EVENT（イベント）キー（機能 キーＦ３）を押し、イベント表示を提示する。この時点で、INSERT（挿入）キー （機能キーＦ８）を押すと、選択したクリップがイベント内に入る。挿入す るクリップに対して、トラックを選択することが望ましい場合もある。それ以外 では、追加したクリップは、イベント内の既存のクリップのトラック割り当てを 無視することができる。このようなトラック管理については、以下で更に詳しく 説明する。挿入するクリップを発見した後ユーザがPLAY（再生）キーを押した後 に、EVENT（イベント）キーを押すことも可能である。クリップの選択後、クリ ップ・モードからイベント・モードに切り替えると、表示は図２５に示すように 現れる。この時点で、INSERT（挿入）キーを押すと、イベントへの挿入動作が完 了する。即ち、最後の空のイベント、この例ではイベント５を、選択したクリッ プにセットする。この時点で、コマンド・ラインはクリップ・モードに戻り、イ ベント表示は１増加し、図２６に示すように更新する。 イベントに自動的に連続してクリップを挿入することも可能である。これはシ ーケンスを迅速に構築するための短縮方法(shorthand method)となる。何故なら 、クリップは前もってマーク付けやトリミングが不要であり、イベントはシーケ ンス・プレイ・リストを構築した後にトリミングしてもよいからである。加えて 、トラックは、シーケンス・プレイ・リストを構築した後にセットしてもよい。 クリップの発見に関連して先に説明したように、クリップ・モードにおいて開始 すると、GOTO（進む）機能を実行する必要はない。むしろ、単にINSERT（挿入） キーを押せばよい。イベント表示が単に更新し、１だけ増加し、コマンド・ライ ンはクリップ・モードのまま留まる。したがって、ユーザは、番号を入力し、IN SERT（挿入）キーを叩き、続いて他の番号を入力し、更にINSERT（挿入）キーを 叩く等とすることができる。このようにして、シーケンスは迅速に構築すること ができる。 イベントの削除は、イベントの発見および再生と同様である。しかしながら、 PLAY（再生）キーを押す代わりに、DELETE（削除）キーを代わりに押す。 DELETE（削除）キーを押した後、表示は、図２７に示すものに更新し、"are you sure"(確かですか)というメッセージを、機能キーＦ６に隣接して与える。機能 キーＦ６を押すと、削除は完了する。削除を実行した後、イベント表示は更新し 、後続のイベントがリスト内にあれば、上方向に徐々に移動し、リストを埋める 。次いで、システムはクリップ・モードに戻る。 トランザクションまたはイベントの発見およびトリミングについて、これより 説明する。概して、同じステップを辿ってイベントを識別する。これには、イベ ント・キー、数値キー、およびGOTO（進む）キーの押下が含まれる。この段階で 、ユーザは、IN（入）キーを押し、更に押し下げることができる。次にフレーム ・トリム・キーをある回数だけ押し、必要なだけMark IN点を移動させる。 ユーザは、表示領域を見て、表示の上中央付近にある２つのシンボルによる指示 によって与えられる、フレーム・ステータスを監視することができる。フレーム ・キーの各押圧と同様に、OUT（出）キーを押し下げると、マーク・アウト・イ ベントが移動する。 次に、シーケンス・プレイ・リストをプログラム出力に再生することについて 説明する。EVENT（イベント）キーを押して、イベント表示を提示し、イベント ・モードに入る。その時点で同様に所望のイベント番号を随意に押すことができ る。この時点で、GOTO(進む)キーを押す代わりに、ユーザは、機能"sequence"( シーケンス)に関連する機能キーＦ６を押せばよい。コマンド・ラインは、"sequ ence=event3"と表示する。システムは自動的にイベント３を予めロードし、プロ グラム出力エンコーダをONにセットする。カメラ・トリガまたは再生キーのいず れかを押すと、シーケンス・プレイリストの再生が開始する。前述のメディア・ データ・コントローラに応じて、イベントを再生している間、別のイベントをメ モリ内に予めロードしておく。 以上、本カメラの一般的な記録、編集および再生機構のいくつかについて説明 したので、次にクリップの記録および再生ならびにイベントの再生のためにトラ ックをどのように選択すればよいかについて、図２８ないし図３１に関連付けて 説明する。図１４に示したように、他のモードで表示したような、単語"TRACKS" (トラック)に隣接するキーを押すことによって、トラック・マネージャに入る(e nter)。 カメラがソース・モードにある場合、即ち、カメラまたは外部ビデオを受信す る場合、カメラ・トラック・マネージャのインターフェースに入ることができる 。その実施形態を図２８に示す。これは、ユーザに、ソースのために記録するオ ーディオのトラックを選択させる。この実施形態では、インターフェースはテキ ス トに基づく表示である。選択可能な各トラックの指示は、３００に示すように、 ディスプレイの１つ以上の行に表示する。表示に隣接して、Ｆ１ボタンないしＦ １２ボタンのような入力ボタンがある。入力ボタンの１つを選択した場合、ディ スプレイに表示してある対応するオーディオ・トラックに使用可能な１組の選択 肢間で切り替えることにより、当該オーディオ・トラックのステータスが変更す る。例えば、種々の使用可能な記録状態を順次遷移する状態機械を用いて、特定 のトラックの状態を実現することができる。例えば、列３０２に示す、トラック を記録すべきか否かは、Ｆ３キーないしＦ６キーを用いて選択することができる 。この実施形態では、オーディオ・トラックは、オンまたはオフにすることがで きる。トラックを記録するために用いる入力、即ち、そのソースは、同様に、例 えばシフト・キーをＦ３キーないしＦ６キーと組み合わせて用いることによって 選択することができる。列３０４に表示してあるこの情報は、どの物理的オーデ ィオ入力を、マイクロフォン(例えば、caml)、またはＸＬＲ入力（例えば、ＸＬ Ｒ１）、またはOFFのような、特定のトラックにマップするのかについて示す。 加えて、列３０６に示すように、オーディオ・チャネルのデータが少しでもある 場合、これをオーディオ・パススルー(audio pass thru)の間にどのように出力 するのかについても、選択することができる。機能キーＦ８ないしＦ１１を用い て、これらの出力状態を切り替えることができる。状態の例として、"L"は左オ ーディオ・チャネルへの出力を示し、"R"は右オーディオ・チャネルの出力を示 し、"LR"は双方およびオフを示す。列３０２，３０４および３０６に示す状態情 報は、記録プロセスの間カメラのスイッチを設定するために用いる。また、ビデ オ記録をオフにする機構を備えることも可能である。 カメラがクリップ・モードにある場合、ディスク・トラック・マネージャ・イ ンターフェースに入る。その実施形態を図２９に示す。これは、再生すべき現在 アクティブなクリップに対するオーディオのトラックを、ユーザに選択させる。 この実施形態では、インターフェースはテキストに基づく表示である。このイン ターフェースは、カメラ・トラック・マネージャと同様である。再生に使用可能 な各トラックの指示は、３１０に示すように、ディスプレイの１つ以上の行に表 示する。表示に隣接して、Ｆ１ボタンないしＦ１２ボタンのような入力ボタンが ある。入力ボタンの１つを選択した場合、ディスプレイに表示してある対応する トラックに使用可能な１組の選択肢間で切り替えることにより、当該トラックの ステータスが変化する。例えば、種々の使用可能な再生状態を順次遷移する状態 機械を用いて、特定のトラックの状態を実現することができる。この状態情報は 、クリップを再生する際に用い、更にクリップをイベントに挿入する際に用いる 。列３１２において、マイクロフォンをイネーブルした場合、マイクロフォン・ トラック上の音声をクリップの再生に用いる。列３１４は、生のマイクロフォン ・オーディオのソースを示し続ける。列３１６は、特定の記録したトラックを再 生するか否かについて示し、更にそれが出力するオーディオ・チャネルを示す。 カメラがイベント・モードにある場合、イベント・トラック・マネージャ・イ ンターフェースに入る。その実施形態を図３０に示す。イベントとは、再生する ビデオ・プログラム内の複数のセグメントの１つである。イベントは、生メディ ア、記録したメディア、および外部メディアを単一の再生セグメントに結合する ことができる。このインターフェースを用いると、ユーザは、現在アクティブな イベントに寄与する種々のソースに、再生トラックをセットすることができる。 一実施形態では、３２０，３２２，３２４に示すように、使用可能なソースには 、生の素材、第１クリップおよび第２クリップが含まれる。３２６および３２８ に示すように、ユーザ・インターフェースは、現在使用可能なビデオおよびオー ディオ・トラックの指示を、現在使用可能なソースの各々に対して提示すると共 に、各ソースの現在選択してあるトラックのインディケータも与える。一実施形 態では、インターフェースはテキストに基づく表示である。現在使用可能な各ソ ースは、関連する機能キー（キーＦ３ないしＦ５のような）と共に、ディスプレ イの半分に、順番に提示する。関連する入力キーを押すと、対応するソースが現 選択ソースとなり、これに対してトラックを選択することができる。３３０に示 すように、現在アクティブなクリップおよび現在アクティブなイベントのインデ ィケータを表示することが望ましい場合もある。 ディスプレイの他の半分には、イベントの各トラックを、行３３２ないし３４ ０に示す。表示に隣接するキーF7ないしＦ１１のような入力ボタンを用いて、対 応するトラックの現在選択中のソースからイベントへの寄与のステータスを切 り替える。イベント内の各トラックに割り当てられるクリップは１つのみである ので、イベントに用いるための所与のトラックの選択は、いずれの現行の設定も 無視する。ユーザ入力に応答して、このディスプレイの半分に表示してあり、イ ベントを表わすインディケータは、所与のユーザ選択に応じて変化することがで きる。加えて、現在選択中のソースの現在選択中のトラックを示す表示も変化す る。インターフェースのこの実施形態は、ユーザが８本のオーディオ・トラック の内４本および４つのマイクロフォンまで、ならびに３つのソースからの１本の ビデオ・トラックを組み合わせ、イベントを製作することを可能にする。他のモ ードにおけると同様、イベント内の特定のトラックの状態は、例えば、ソースお よび入力を含む、種々の使用可能な再生ステータスを通じて遷移する状態機械を 用いることによって、実現することができる。この状態情報を、当該イベントと 共に記憶し、イベントを再生するときに用いて、カメラのスイッチを制御し、選 択したデータを適正に所望の宛先に送出する。 クリップに対するトラックは、当該クリップを新たなイベントに挿入する前に 選択することができる。即ち、クリップ・モードにある場合、現在アクティブな クリップに対するトラックをセットすることができる。次にイベント・モードに 入った場合、現在アクティブなクリップを現在アクティブなイベントに挿入する ことができる。 また、クリップを既存のイベントに追加することも可能である。これを行うに は、クリップ・リストから所望の新しいクリップを見つけることと同様の入力シ ーケンスを用い、次いで、コマンドCLIP（クリップ）、NUMBER（番号）、FIND（ 発見）およびEVENT（イベント）のキー・シーケンスによって、イベント・モー ドに入ればよい。一旦イベント・モードになったなら、"prior"(前)キーを選択 し、現在アクティブなイベントのリストにおいて、既存のイベントを識別するこ とができる。この時点で、コマンド・ラインを更新し、現在アクティブなイベン トおよび現在アクティブなクリップを示す。この時点でTRACKS（トラック）キー を押すと、イベント・トラック・マネージャ表示が開く。トラック・マネージャ 表示は、現在アクティブなクリップを表示し、更にそのイベントのためにどのソ ースを現在選択しているかについても示す。Ｆ１キーを押して、現在 アクティブなクリップを、イベント内の現在選択中のソースに挿入する。次いで 、新たに挿入したクリップに対する所望の再生トラックを、前述のようにセット する。 イベントに選択する時間は、最も短いクリップの持続時間である。ソースの内 １つが他のものよりも長い場合、CONTINUE（継続）キーを押せばよい。応答して 、カメラは、直前のイベントによって切断された時点に、より長いクリップで開 始する新たなイベントを作成する。この機能は、例えば、異なるソースからのビ デオおよびオーディオが一方のソースから他方のソースへの遷移において重複す る、"split L"(分割Ｌ)カットを作成する際に有用である。 前述のトランザクションは、このノンリニア記録方法および技術が提供可能な 多数の機能の例に過ぎないことは理解されよう。これらの機能は、マウスやその 他のグラフィカル・ユーザ・インターフェースを全く用いずに、記録現場におい て高速野外編集を行うための簡単なインターフェースを備えるために設計したも のである。ビデオ撮影者は、編集スタジオに送信する必要なく、いつでも編集機 能を実行することができる。これによって、ビデオグラフィとビデオ製作におけ る編集工程との間に双方向処理が得られる。 このようなデバイスにおいては、他の機能性を備えることも可能である。例え ば、属性を与える機能があれば、これら属性の探索、これら属性フィールドの探 索により、種々のクリップを素早く識別する簡単な方法を得ることができよう。 例えば、属性が、１から１０までの等級でクリップを評価する値のような数値で ある場合、所与のスレシホルドよりも高い値を有するクリップを、選択および編 集の目的のために検索することができる。 以上、本発明の実施例をいくつか説明してきたが、前述のものは単に例示であり 、限定ではなく、一例として提示したに過ぎないことは、当業者には明白であろ う。多数の変更やその他の実施形態は、当技術分野における通常の知識の範囲内 であり、添付の請求の範囲によって規定する本発明の範囲に該当するものと見な すこととする。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ヴァシレフスキ，アレックス アメリカ合衆国マサチューセッツ州01886, ウエストフォード，グースナック・レイン ５ (72)発明者 ファッシアノ，ピーター アメリカ合衆国マサチューセッツ州01760, ナティック，コーチマン・レイン 30

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．ディジタル動画記録および編集デバイスであって、 モーション・ビデオ信号を受信する手段と、 前記モーション・ビデオ信号をディジタル動画情報に変換する手段と、 前記ディジタル動画情報を記憶する手段と、 前記記憶手段からディジタル動画情報を検索し、該ディジタル動画情報を表示 する手段と、 前記記憶したディジタル・ビデオ情報を編集する手段と、 を可搬筐体内に備え、 前記編集手段が、再生すべきイベントを、前記記憶したディジタル動画情報の 部分として指定する、グラフィカル・ユーザ・インターフェースと、関連する入 力機構とを備え、 前記グラフィカル・ユーザ・インターフェースが、複数の使用可能なソースお よび当該ソースの使用可能なトラックを示す第１列と、トラックを示す第２列と を表示し、 前記インターフェースが、前記表示した指示トラックに関連して、ユーザに１ つ以上の使用可能なトラックを選択させる手段を含む、 ことを特徴とするディジタル動画記録および編集デバイス。