JP2001518486A - シリコーンを含有するシャンプー及びコンディショナーヘアケア組成物からの熱媒介コンディショニング - Google Patents

シリコーンを含有するシャンプー及びコンディショナーヘアケア組成物からの熱媒介コンディショニング

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シヤン，バルシヤ
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ユニリーバー・ナームローゼ・ベンノートシヤープ
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Abstract

(57)【要約】 本発明は、（ａ）毛髪に、（１）非揮発性シリコーンコンディショニング剤及び（２）担体を含有するリンスオフ組成物を適用すること、（ｂ）水で、毛髪からこの組成物を洗い落とすこと、（ｃ）加熱器具により、この組成物で処理した毛髪に熱を適用して、毛髪を乾燥又は整髪することを含む、熱整髪法であって、シリコーンコンディショニング剤により起こされる曲げ弾性率の低下が少なくとも１．００％であり、本発明の方法によって、少なくとも３０マイクログラムのシリコーン／毛髪１ｇが、毛髪上に付着することになる方法に関する。

Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】 発明の背景及び先行技術 熱整髪（ｈｅａｔ ｓｔｙｌｉｎｇ）器具を使用することが人の毛髪に損傷を
与えるという、消費者及び臨床試験の両方からの十分な証拠がある。
【０００２】 熱整髪する消費者にとって、その人達の主な関心事は、自分の毛髪の状態を保
護しそして改善することができるシャンプー又はコンディショナー処理を使用す
ることである。シリコーンコンディショニング剤を含有するシャンプー及びコン
ディショナーは、１）荒れ、亀裂、キューティクル隆起又はキューティクル除去
のような毛髪の欠陥を平滑にするシリコーンのコンフォーム層（ｃｏｎｆｏｒｍ
ｉｎｇ ｌａｙｅｒ）で、毛髪を被覆すること及び２）熱による過剰の内部水損
失から毛髪を保護することを助けることにより、その利点を与えることができる
。コンディショニング剤で毛髪を被覆する結果として、シャンプー及びコンディ
ショナー処理によって、しばしば、増加した柔軟性、より良い櫛通り特性、光沢
が与えられ、一般的にその人の毛髪の外観が改善される。
【０００３】 特許請求の範囲に記載の発明は、熱の損傷作用から毛髪を保護するのみならず
、更に、一定の特定されたレベルの間のコンディショニング剤の付与及び付着に
依存性である、増加したコンディショニング又は柔軟性を媒介するために熱を使
用する。
【０００４】 発明の要約 本発明は、風乾し、処理した毛髪に比較したとき、曲げ弾性率に於ける熱媒介
低下又は毛髪に対する柔軟化若しくはコンディショニングを引き出すために、シ
ャンプー、コンディショナー等々の中に、シリコーンをベースにするコンディシ
ョニング剤を使用することである。この効果を引き出すために必要な熱は、典型
的に２００゜Ｆ〜４００゜Ｆであるように器具の原点で測定された、ブロードラ
イヤー又は整髪器具の熱曝露であろう。
【０００５】 要約すると、本発明は、 （ａ）毛髪に、 （１）非揮発性シリコーンコンディショニング剤及び （２）担体 を含有するリンスオフ（ｒｉｎｓｅ−ｏｆｆ）組成物を適用すること、 （ｂ）水で、毛髪からこの組成物を洗い落とすこと、 （ｃ）加熱器具により、この組成物で処理した毛髪に熱を適用して、毛髪を乾
燥又は整髪すること を含む、熱整髪法であって、シリコーンコンディショニング剤により起こされる
曲げ弾性率の低下が少なくとも１．００％であり、本発明の方法によって、少な
くとも３０マイクログラムのシリコーン／毛髪１ｇが、毛髪上に付着することに
なる方法に指向している。
【０００６】 発明の詳細な説明 本明細書で使用されるとき、非揮発性シリコーンコンディショニング剤は、２
００℃以上の沸点を有する全てのシリコーンを意味し、典型的にこれには、広範
囲の分子量内にあり、５センチストークス〜１００万センチストークスの粘度を
有するシリコーンが含まれる。
【０００７】 本明細書で使用されるとき、ＳＬＥＳはラウリルエーテル硫酸ナトリウムを意
味する。
【０００８】 本明細書で使用されるとき、加熱デバイスは加熱器具を意味する。
【０００９】 本明細書で使用されるとき、％は特記しない限り重量％を意味する。
【００１０】 熱活性化は、本発明の組成物を使用することによって、ブロードライヤー、カ
ールごて、ホットカーラー、ホットブラシ、ホットコーム、ホットローラー、ク
リンパー（ｃｒｉｍｐｅｒ）又はヘアドライヤーのような整髪器具からの熱で媒
介される幾らかの変化として定義される。種々の器具の内部試験から、この平均
温度は、「ホット」設定で２００゜Ｆ〜４００゜Ｆの範囲になり得る。
【００１１】 毛髪上にシリコーンを付着させる全ての非揮発性シリコーンコンディショニン
グ剤を、本発明の組成物及び方法で使用することができる。本発明の組成物中の
シリコーン剤には、ジメチコーン、ジメチコノール、フェニルトリメチコーン、
ジメチコーンコポリオール、アミノ官能性シリコーン、ステアリルシロキシシリ
ケート及びラウリンシロキシシリケートのような有機変性シリコーン樹脂、シリ
コーンゴム、シリコーンエラストマー並びに線状又は分枝状であってよい架橋シ
ロキサンポリマーが含まれる。
【００１２】 シリコーンコンディショニング剤は、毛髪の曲げ弾性率に於ける熱誘導低下又
は柔軟化の原因になる。好ましい非揮発性シリコーンコンディショニング剤は、
ジメチコノール、ジメチコーン、アモジメチコーンであり、これらは、シャンプ
ーした後に毛髪に改善された櫛通り及び改善された感触（柔軟性）を与えるため
に十分な量で、本発明の組成物に添加される。
【００１３】 好ましいシリコーンには、下記の一般式：（ＣＨ３）３ＳｉＯ−−［Ｓｉ（Ｃ
Ｈ３）２Ｏ］ｎ−−Ｓｉ（ＣＨ３）３（式中、ｎは７〜１５，０００、好ましく
は７〜９，０００である）の、線状及び分枝状ポリジメチルシロキサンが含まれ
る。本発明の組成物で有用であるシリコーンは、ゼネラル・エレクトリック社（
Ｇｅｎｅｒａｌ Ｅｌｅｃｔｒｉｃ Ｃｏｍｐａｎｙ）及びダウ・コーニング社
（Ｄｏｗ Ｃｏｒｎｉｎｇ）を含む種々の商業的メーカーから入手可能である。
線状及び分枝状ポリジメチルシロキサンに加えて、ポリジメチルシロキサンを、
アミン、ヒドロキシル、アルキル、アルキルアリール、エトキシル化及びプロポ
キシル化官能基を含むように有機的に変性することができる。
【００１４】 一つの重要な態様により、本発明の組成物にはまた、０．１重量％〜１０重量
％、特に０．５重量％〜１０重量％、好ましくは１．０重量％〜５．０重量％の
非揮発性シリコーン化合物又はその他のコンディショニング剤（群）、好ましく
は、水不溶性乳化性コンディショニング剤が含有されている。全ての非揮発性シ
リコーン剤が、シリコーン剤が毛髪の上に十分なシリコーンを付着させるという
条件で、本発明の組成物及び方法で機能する。
【００１５】 毛髪の上へのシリコーンの付着は、この組成物で処理した毛髪からシリコーン
を抽出し、続いて元素ケイ素について分光分析することによって定量することが
できる。次いで、標準物質（即ち、既知濃度のシリコーンの溶液）に対する比較
によって、シリコーンの量が得られ、これをシリコーンマイクログラム／毛髪マ
イクログラムに転換することができる。
【００１６】 本発明の組成物及び方法を使用して、非揮発性シリコーンコンディショニング
剤は、０．１〜２．０％の活性範囲で組成物中に存在し、毛髪上に３０マイクロ
グラム／毛髪ｇ〜１２００マイクログラム／毛髪ｇの範囲内で付着する。これら
の直ぐ上に記載した組成物に於いて、非揮発性シリコーンコンディショニング剤
は、下記の通りであった。
【００１７】 ジメチコノール（及び）ＴＥＡ−ドデシルベンゼンスルホナート（及び）ポリ
エチレンオキシドラウレルエーテル（Ｐｏｌｙｅｔｈｙｌｅｎｅ Ｏｘｉｄｅ
Ｌａｕｒｅｌ Ｅｔｈｅｒ）のような、ジメチコノール含有シリコーンエマルジ
ョン。シリコーンコンディショニング剤の非エマルジョン形には、ジメチコーン
及びアモジメチコーンが含まれる。
【００１８】 界面活性剤は、アニオン性、カチオン性、非イオン性、双性イオン性又は両性
イオン性であってよい。典型的に有用な界面活性剤には、少なくとも１個の脂肪
族炭素原子鎖が含まれる。また、個々の界面活性剤は、２種若しくは３種以上の
界面活性剤又はそれらの塩の混合物で使用することができる。
【００１９】 例示的アニオン性界面活性剤には、これらに限定されないが、ラウリル硫酸ア
ンモニウム及び脂肪族鎖中に１２〜１８個の炭素原子を有する混合オレフィンか
ら製造されたα−オレフィンスルホン酸ナトリウムのような、脂肪族アルキル硫
酸及び脂肪族α−オレフィンスルホン酸のアルカリ金属塩及びアンモニウム塩、
オレイン酸カリウム及びパルミチン酸アンモニウムのような、アルカリ金属及び
アンモニウム石鹸、ポリオキシエチレンミリスチル硫酸ナトリウム及びポリオキ
シエチレンラウリルリン酸カリウムのような、エトキシル化脂肪族アルカノール
硫酸及びリン酸アルカリ金属（但し、１分子当たり平均１〜４個のオキシエチレ
ン単位が存在する）等々が含まれる。
【００２０】 例示的非イオン性界面活性剤には、これらに限定されないが、ポリオキシエチ
レン（２０）セチルエーテル及びポリオキシエチレン（４）ラウリルエーテルの
ような、１分子当たり４〜２５個のオキシエチレン単位を含有する脂肪族アルコ
ールのポリオキシエチレン誘導体、ポリオキシエチレン（９）オクチルフェニル
エーテル及びポリオキシエチレン（１５）ノニルフェニルエーテルのような、平
均４〜２５個のオキシエチレン単位を含有するオクチルフェノール及びノニルフ
ェノールのポリオキシエチレン誘導体、Ｎ−（２−ヒドロキシエチル）タロウ酸
アミド及びＮ，Ｎ−ビス（２−ヒドロキシエチル）ココ脂肪酸アミドのような脂
肪酸のモノ−及びジアルカノールアミド等々が含まれる。
【００２１】 例示的カチオン性界面活性剤には、これらに限定されないが、下記の構造；（
１）ステアリルトリメチルアンモニウムクロリド及びセチルジメチルエチルアン
モニウムブロミドのような、第四級窒素上の１個の脂肪族鎖及び３個の低級アル
キル（１〜４個の炭素原子）置換基、（２）セチルジメチルベンジルアンモニウ
ムブロミドのような、１個の脂肪族鎖、２個の低級アルキル基及びベンジル基、
（３）ジメチルジ−（水素化タロウ）−アンモニウムクロリドのような、２個の
脂肪族鎖及び２個の低級アルキル基、（４）トリセチルメチルアンモニウムクロ
リドのような３個の脂肪族鎖及び１個の低級アルキル基等々を含有する、第四級
窒素含有化合物が含まれる。
【００２２】 例示的双性イオン性界面活性剤には、これらに限定されないが、ステアリルジ
メチルグリシン、コカミドプロピルジメチルグリシン、コカミドプロピルジメチ
ルスルタイン（ｓｕｌｔａｉｎｅ）、コカミドプロピルベタイン等々のようなベ
タイン及びスルタイン誘導体並びにジメチルココアミンオキシド及びジメチルス
テアリルアミンオキシドのような脂肪族第三級アミンオキシドが含まれる。
【００２３】 代表的両性界面活性剤には、これらに限定されないが、２−ヘプタデシル−１
−カルボキシメチル−１−（２−ヒドロキシエチル）−２−イミダゾリウムクロ
リド、２−ウンデシル−１−（ナトリウムカルボキシメチル）−１−（２−ヒド
ロキシエチル）−２−イミダゾリニウムヒドロキシドのような、モノ−及びジカ
ルボキシ置換イミダゾリンの脂肪族鎖誘導体が含まれる。また、両性界面活性剤
には、ラウリルアミノプロピルグリシンのようなグリシンの脂肪族誘導体が含ま
れる。
【００２４】 語「脂肪族」は、本明細書に於いて、１２〜１８個の炭素原子を含有する炭素
原子鎖を指すために使用される。語「脂肪族」はまた、１２〜１８個の炭素原子
の鎖から誘導される炭素原子鎖（但し、この鎖の少なくとも１個の原子は、以下
説明する１種のイミダゾリン誘導体についての場合のように、その環構造からの
側鎖ではなくて環構造の中にある）と関連させて使用される。
【００２５】 この組成物にはまた、コンディショニング剤用の懸濁剤が、組成物の全重量の
０．５％〜１０％の量で含有されていてよい。特別の懸濁剤は重要ではなく、水
不溶性液体をシャンプー又はコンディショナー組成物の中に懸濁させるために知
られている全ての物質から選択することができる。適切な懸濁剤は、例えば、ジ
ステアリルアメイト（ジステアリルフタルアミド酸）、脂肪酸アルカノールアミ
ド、ポリオール及びショ糖のエステル、ポリエチレングリコール、エトキシル化
又はプロポキシル化アルキルフェノール、エトキシル化又はプロポキシル化脂肪
族アルコール並びにエチレンオキシドと長鎖アミドとの縮合生成物である。これ
らの懸濁剤及び本明細書に於いて引用しない多数のその他のものは、当該技術分
野で公知であり、エムシー・パブリッシング社マッカチェオン・ディビジョン（
ＭｃＣｕｔｃｈｅｏｎ Ｄｉｖｉｓｉｏｎ， ＭＣ Ｐｕｂｌｉｓｈｉｎｇ Ｃ
ｏ．）により刊行された、マッカチェオンの洗剤及び乳化剤（ＭｃＣＵＴＣＨＥ
ＯＮ’Ｓ ＤＥＴＥＲＧＥＮＴＳ ＡＮＤ ＥＭＵＬＳＩＦＩＥＲＳ）、１９８
９年年報のような文献に完全に記載されている。
【００２６】 非イオン性アルカノールアミドはまた、水不溶性コンディショニング剤の極め
て安定な乳化を与え、増粘及び泡安定性を補助するために、コンディショニング
剤を含有するシャンプー又はコンディショナー組成物中に、０．１〜５重量％の
量で任意に含有されている。
【００２７】 適切なアルカノールアミドには、これらに限定されないが、コカミドモノエタ
ノールアミド（ＭＥＡ）、コカミドジエタノールアミド（ＤＥＡ）、ソイアミド
ＤＥＡ、ラウラミドＤＥＡ、オレアミドモノイソプロピルアミド（ＭＩＰＡ）、
ステアラミドＭＥＡ、ミリスタミドＭＥＡ、ラウラミドＭＥＡ、カプラミドＤＥ
Ａ、リシノールアミドＤＥＡ、ミリスタミドＤＥＡ、ステアラミドＤＥＡ、オレ
イルアミドＤＥＡ、タロウアミドＤＥＡ、ラウラミドＭＩＰＡ、タロウアミドＭ
ＥＡ、イソステアラミドＤＥＡ、イソステアラミドＭＥＡ及びこれらの組合せの
ような、ヘアケア配合物の技術分野で公知のものが含まれる。他の適切な懸濁剤
は、Ｏｈらの米国特許第４，７０４，２７２号、Ｇｒｏｔｅらの米国特許第４，
７４１，８５５号及びＢｏｌｉｃｈ，Ｊｒらの米国特許第４，７８８，００６号
（これらの特許は、参照してここに組み込まれる）に開示されている。
【００２８】 グルタミン酸一ナトリウム、アルギン酸ナトリウム；グアルゴム；キサンタン
ゴム；アラビアゴム；カルボマー（ｃａｒｂｏｍｅｒ）、メチルセルロース、ヒ
ドロキシブチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピル
セルロース及びカルボキシメチルセルロースのようなセルロース誘導体並びにポ
リアクリル酸誘導体のような種々の合成ポリマー増粘剤のような他の有用な懸濁
及び増粘剤を、アルカノールアミドの代わりに使用することができる。
【００２９】 エマルジョン安定剤を本発明の組成物中に使用することもできる。有用な例に
は、ポリエチレングリコール、シリコーンコポリオール、ポリビニルアルコール
、ソルビタンモノステアラート、オレス−２（ｏｌｅｔｈ−２）、ソルビタンモ
ノラウラート並びに名称プルロニックス（Ｒ）（ＰＬＵＲＯＮＩＣＳ（Ｒ））で
ＢＡＳＦワイアンドット社（ＢＡＳＦ Ｗｙａｎｄｏｔｔｅ）により上市されて
いるもののようなエチレンオキシドとプロピレンオキシドとの非イオン性ブロッ
クコポリマーのような化合物が含まれる。存在するとき、このような安定剤は、
組成物の０．０５〜１重量％、好ましくは０．１〜０．８重量％を構成する。
【００３０】 シャンプー及びコンディショナー等の基本的特性が悪影響を受けない限り、他
の一般的な化粧品添加物を、本発明の必須成分と一緒に組み込むことができる。
これらの添加物には、これらに限定されないが、一般的に使用されている香料、
染料、不透明化剤、真珠光沢剤、泡安定剤、保存剤、水軟化剤、酸、塩基、金属
イオン封鎖剤、緩衝剤、タンパク質、アミノ酸、他の非シリコーンコンディショ
ニング剤等々が含まれ、これらは通常、それぞれで１％未満、合計で２％〜５％
の重量パーセントで存在するであろう。
【００３１】 組成物ビヒクル又は坦体は主として水であるが、水中に十分に可溶性でない化
合物を可溶化させるために、有機溶媒を組成物に添加することもできる。適切な
溶媒には、エタノール及びイソプロパノールのような低級アルコール；グリセロ
ールのようなポリオール；２−ブトキシエタノール、エチレングリコール、エチ
レングリコールモノエチルエーテル、プロピレングリコール及びジエチレングリ
コールモノメチルエーテルのようなグリコール又はグリコールエーテル並びにこ
れらの混合物が含まれる。これらの溶媒は、本発明のシャンプー若しくはコンデ
ィショナー又は類似の組成物中に、組成物の全重量に対して、１〜８５重量％、
特に５〜５０重量％の量で存在していてよい。
【００３２】 毛髪漿液（ｈａｉｒ ｓｅｒｕｍｓ）が、本発明の組成物中に含まれる。
【００３３】 配合例 下記のデータに示されるように、本発明の配合物中に含有され、一定の範囲内
でシリコーンを付着する、非揮発性シリコーンコンディショニング剤は、曲げ弾
性率に於ける熱媒介低下又は毛髪柔軟化若しくはコンディショニングの原因にな
る。
【００３４】 シャンプー配合物を、熱誘導曲げ弾性率変化について試験した。配合は、水中
の基礎シャンプー洗剤から、次に、ＤＣ１７８４を有するベース洗剤及び水への
、カルボポール、プロピレングリコール、ジャガー（ｊａｇｕａｒ）及びアニオ
ン性シリコーンエマルジョン（ＤＣ１７８４）の添加までの範囲であった。この
シャンプー配合物及び結果を、表Ｉに示す。ジャガーと共にシリコーンを含有す
る本発明の配合物（Ｄ、Ｆ）及びシリコーン単独を含有する本発明の配合物（Ｅ
）で処理した毛髪列（ａｒｒａｙ）のみが、弾性率に於ける何某かの統計的変化
、即ち、それぞれ約８．００％、６．００％及び７．００％の低下を示す。
【００３５】
【表１】
【００３６】 コンディショナー配合物を、熱誘導曲げ弾性率変化について試験した。この組
成物及び曲げ弾性率結果を、表ＩＩに示す。
【００３７】
【表２】
【００３８】
【表３】
【００３９】
【表４】
【００４０】 試験方法 処理した毛髪上に付着したシリコーンの定量 試験組成物で処理した毛髪の１グラムのサンプルを、抽出を助けるために超音
波処理を使用して、クロロホルムの２個の５０ｍＬのアリコートで抽出する。抽
出液を合わせ、乾固するまで蒸発させる。残渣を１０ｍＬのクロロホルムに溶解
させる。
【００４１】 この溶液を、一点標準物質としてシリコーンの既知濃度の溶液を使用して、高
周波誘導結合プラズマ原子発光分析計（ＩＣＰ−ＡＥＳ）の中への吸引により分
析する。この器械は元素分析計であり、それで元素のケイ素が分析される。抽出
液中のシリコーンの量は、シリコーン中の既知のケイ素分率を使用して計算する
ことができる。
【００４２】 曲げ弾性率の動的機械的試験 毛髪繊維の束を曲げるための力又は弾性率の動的機械的試験は、毛髪列の剛性
、即ち、垂直方向でこの列に加えられた制御された垂直力に対するその耐性を特
徴付ける。弾性率が処理と共に増加する場合、この列はより堅い。弾性率が処理
と共に低下する場合、この列は硬さが少なく、より柔らかく、繊維は減少した繊
維間摩擦を有する。
【００４３】 曲げ弾性率の測定は、毛髪の物理的特性の分析に独特のものではないが、報告
された作業は、一本の毛髪繊維の特性に専ら向けられ（Ｒｏｂｂｉｎｓ，Ｃｌａ
ｒｅｎｃｅ Ｒ．著、毛髪の化学的及び物理的挙動（Ｃｈｅｍｉｃａｌ ａｎｄ
Ｐｈｙｓｉｃａｌ Ｂｅｈａｖｉｏｒ ｏｆ Ｈａｉｒ）、第３版、スプリン
ガー・ベルラーグ（Ｓｐｒｉｎｇｅｒ Ｖｅｒｌａｇ）、ニューヨーク、１９９
３年刊（参照してここに組み込まれる）参照）、それで、決して複数の繊維の特
性に向けられることはない。更に、この曲げ弾性率は、この試験方法で使用され
、他の材料についての文献（Ｌｅｅ，Ｔ．Ｈ．、Ｂｏｅｙ，Ｆ．Ｙ．及びＬｏｈ
，Ｎ．Ｌ．、動的機械的分析による繊維強化ＰＰＳコンポジットのキャラクタリ
ゼーション：アスペクト比及び静的応力の影響（Ｃｈａｒａｃｔｅｒｉｚａｔｉ
ｏｎ ｏｆ Ｆｉｂｒｅ−Ｒｅｉｎｆｏｒｃｅｄ ＰＰＳ Ｃｏｍｐｏｓｉｔｅ
Ｂｙ Ｄｙｎａｍｉｃ Ｍｅｃｈａｎｉｃａｌ Ａｎａｌｙｓｉｓ： Ｅｆｆ
ｅｃｔ ｏｆ Ａｓｐｅｃｔ Ｒａｔｉｏ ａｎｄ Ｓｔａｔｉｃ Ｓｔｒｅｓ
ｓ）、Ｃｏｍｐｏｓｉｔｅｓ Ｓｃｉｅｎｃｅ ａｎｄ Ｔｅｃｈｎｏｌｏｇｙ
、第４９巻（１９９３年）、第２１７−２２３頁）に報告されたように、静的な
動的でない様式で一本の繊維の撓みから計算した。
【００４４】 毛髪を含む種々の材料の機械的特性を測定するための器械は、市販されている
。ヘレン・カーチス（Ｈｅｌｅｎｅ Ｃｕｒｔｉｓ）Ｒ＆Ｄで使用したパーキン
・エルマーＤＭＡ７動的機械的アナライザー（Ｐｅｒｋｉｎ Ｅｌｍｅｒ ＤＭ
Ａ ７ Ｄｙｎａｍｉｃ Ｍｅｃｈａｎｉｃａｌ Ａｎａｌｙｚｅｒ）を、３点
曲げ弾性率を実施するために取り付け、処理した毛髪の曲げ弾性率の熱研究のた
めに使用した。毛髪束又は列を使用することによって、一本の繊維効果とは対照
的に、複数の繊維変化及び／又は繊維相互作用の評価が可能になる。
【００４５】 同じ長さの２５０本の繊維を、普通の褐色の毛髪から選択する。この繊維を濡
らし、平らな表面上に整列させて、リボン状の小片を形成させる。１滴の防水接
着剤を、この小片上の５個のスポットに置く。各結合の間の距離は、約１インチ
である。乾燥したとき、１個の小片から４個の束を切断する。
【００４６】 ８個の毛髪束を、処理群毎に１種の組成物で処理する。適用した組成物の量が
、シャンプーについて１：１０、コンディショナーに関して３：５の毛髪の質量
に対する一定の比率で残留することを確実にするために、試験の前に、各毛髪束
の重量を測定する。シャンプー及びコンディショナーのようなリンスオフ製品に
ついて、所望量の製品を濡れた毛髪にミクロピペットで適用し、３０秒間作用さ
せ、温水で３０秒間洗い落とす。全てのサンプルを、７２゜Ｆ及び３０％にに調
節した湿度の器械内で風乾させる。試験チャンバー内でサンプルを加熱するため
に、ＤＭＡ炉を２００゜Ｆに固定し、サンプルを約７分間加熱する。
【００４７】 曲げ弾性率結果：本発明の配合で処理した毛髪列の曲げ弾性率に対する熱誘導
変化 試験の結果を表Ｉ及びＩＩに示す。本発明のシャンプー及びコンディショナー
配合物で処理した毛髪列は、熱処理後に、曲げ弾性率に於ける統計的に有意な低
下（ｐ＜０．０５）を示す。未処理の風乾した毛髪対加熱した毛髪の貯蔵曲げ弾
性率の測定により、未処理の毛髪が、多分、水分損失のために、ほぼ＋８．００
％の曲げ弾性率の増加を示すことが明らかになる。表Ｉ及びＩＩに記載した曲げ
弾性率の全ての低下は、処理し、風乾したサンプル対処理し、加熱したサンプル
の手段を比較するためのｔ試験を使用して、＞９５％信頼レベルで統計的に有意
である。
【手続補正書】特許協力条約第３４条補正の翻訳文提出書
【提出日】平成１２年３月３１日（２０００．３．３１）
【手続補正１】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
【手続補正２】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】０００３
【補正方法】変更
【補正内容】
【０００３】 特許請求の範囲に記載の発明は、熱の損傷作用から毛髪を保護するのみならず
、更に、一定の特定されたレベルの間のコンディショニング剤の付与及び付着に
依存性である、増加したコンディショニング又は柔軟性を媒介するために熱を使
用する。シリコーンは公知であり、シャンプー及びコンディショナーのようなリ
ンスオフ配合物で毛髪用のコンディショニング剤として広く使用されている。こ
のような配合物は、例えば、ＤＥ第３２ ０６ ４４８Ａ号、米国特許第５，３
４６，６４２号、ＷＯ第９８ １６１８９Ａ号、米国特許第３，９６４，５００
号、米国特許第５，６１２，３０１号及びＪＰ第０１ １３２ ５０９Ａ号に開
示されている。しかしながら、これらの文書に、毛髪コンディショニング利点に
於ける熱媒介増加が、シリコーン含有組成物と結び付けて加熱器具を使用するこ
とによって達成できることは示唆されていない。加熱器具を使用することは、通
常、毛髪に有害であり、乾燥、脆化及び損傷を起こすと考えられている。その結
果、毛髪をコンディショニングするためにそれを使用するのではなくて、（例え
ば、ＥＰ第０ ６８１ ８２６Ａ２号に於けるような）熱の影響に対して保護す
るか又は熱の影響を改善する記載された目的で、配合物が今日まで開発された。
【手続補正３】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】０００４
【補正方法】変更
【補正内容】
【０００４】 発明の要約 本発明は、風乾し、処理した毛髪に比較したとき、曲げ弾性率に於ける熱媒介
低下又は毛髪に対する柔軟化若しくはコンディショニングを引き出すために、シ
ャンプー、コンディショナー等々の中に、シリコーンをベースにするコンディシ
ョニング剤を使用することである。この効果を引き出すために必要な熱は、典型
的に２００゜Ｆ〜４００゜Ｆであるように器具の原点で測定された、ブロードラ
イヤー又は整髪器具の熱曝露であろう。
【手続補正４】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】０００５
【補正方法】変更
【補正内容】
【０００５】 要約すると、本発明は、 （ａ）毛髪に、 （１）非揮発性シリコーンコンディショニング剤及び （２）担体 を含有するリンスオフ（ｒｉｎｓｅ−ｏｆｆ）組成物を適用すること、 （ｂ）水で、毛髪からこの組成物を洗い落とすこと、 （ｃ）加熱器具により、この組成物で処理した毛髪に熱を適用して、毛髪を乾
燥又は整髪すること を含む、熱整髪法に於ける、風乾し、処理した毛髪に比較したとき、曲げ弾性率
に於ける熱媒介低下又は毛髪に対する柔軟化若しくはコンディショニングを引き
出すための、シリコーンコンディショニング剤の使用であって、シリコーンコン
ディショニング剤により起こされる曲げ弾性率の低下が少なくとも１．００％で
あり、本発明の熱整髪によって、少なくとも３０マイクログラムのシリコーン／
毛髪１ｇが、毛髪上に付着することになる使用に指向している。
【手続補正５】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】０００６
【補正方法】変更
【補正内容】
【０００６】 発明の詳細な説明 本明細書で使用されるとき、非揮発性シリコーンコンディショニング剤は、２
００℃以上の沸点を有する全てのシリコーンを意味し、典型的にこれには、広範
囲の分子量内にあり、５センチストークス〜１００万センチストークスの粘度を
有するシリコーンが含まれる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 ＥＰ(ＡＴ，ＢＥ，ＣＨ，ＣＹ， ＤＥ，ＤＫ，ＥＳ，ＦＩ，ＦＲ，ＧＢ，ＧＲ，ＩＥ，Ｉ Ｔ，ＬＵ，ＭＣ，ＮＬ，ＰＴ，ＳＥ)，ＯＡ(ＢＦ，ＢＪ ，ＣＦ，ＣＧ，ＣＩ，ＣＭ，ＧＡ，ＧＮ，ＧＷ，ＭＬ， ＭＲ，ＮＥ，ＳＮ，ＴＤ，ＴＧ)，ＡＰ(ＧＨ，ＧＭ，Ｋ Ｅ，ＬＳ，ＭＷ，ＳＤ，ＳＺ，ＵＧ，ＺＷ)，ＥＡ(ＡＭ ，ＡＺ，ＢＹ，ＫＧ，ＫＺ，ＭＤ，ＲＵ，ＴＪ，ＴＭ) ，ＡＬ，ＡＭ，ＡＴ，ＡＵ，ＡＺ，ＢＡ，ＢＢ，ＢＧ， ＢＲ，ＢＹ，ＣＡ，ＣＨ，ＣＮ，ＣＵ，ＣＺ，ＤＥ，Ｄ Ｋ，ＥＥ，ＥＳ，ＦＩ，ＧＢ，ＧＤ，ＧＥ，ＧＨ，ＧＭ ，ＨＲ，ＨＵ，ＩＤ，ＩＬ，ＩＳ，ＪＰ，ＫＥ，ＫＧ， ＫＰ，ＫＲ，ＫＺ，ＬＣ，ＬＫ，ＬＲ，ＬＳ，ＬＴ，Ｌ Ｕ，ＬＶ，ＭＤ，ＭＧ，ＭＫ，ＭＮ，ＭＷ，ＭＸ，ＮＯ ，ＮＺ，ＰＬ，ＰＴ，ＲＯ，ＲＵ，ＳＤ，ＳＥ，ＳＧ， ＳＩ，ＳＫ，ＳＬ，ＴＪ，ＴＭ，ＴＲ，ＴＴ，ＵＡ，Ｕ Ｇ，ＵＺ，ＶＮ，ＹＵ，ＺＷ (72)発明者 バーグマン，ボルフガング アメリカ合衆国、イリノイ・60610、シカ ゴ、ノース・ウエルズ・325、ユニリーバ ー・ホーム・アンド・パーソナル・ケア・ ユー・エス・エイ気付 (72)発明者 ケイミス，キンバリー アメリカ合衆国、イリノイ・60008、シカ ゴ、ローリング・メドウズ、イースト・ゴ ルフ・ロード・3100、ユニリーバー・ホー ム・アンド・パーソナル・ケア・ユー・エ ス・エイ気付 (72)発明者 ミルチヤレク，パウエル アメリカ合衆国、イリノイ・60008、シカ ゴ、ローリング・メドウズ、イースト・ゴ ルフ・ロード・3100、ユニリーバー・ホー ム・アンド・パーソナル・ケア・ユー・エ ス・エイ気付 (72)発明者 シヤン，バルシヤ アメリカ合衆国、ウイスコンシン・54952、 メナシヤ、ドリームフイールド・レイン・ 2000

Claims (19)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】 （ａ）毛髪に、 （１）非揮発性シリコーンコンディショニング剤及び （２）担体 を含有するリンスオフ組成物を適用すること、 （ｂ）水で、毛髪から該組成物を洗い落とすこと、 （ｃ）加熱器具により、該組成物で処理した毛髪に熱を適用して、毛髪を乾燥
    又は整髪すること を含む、熱整髪法であって、シリコーンコンディショニング剤により起こされる
    曲げ弾性率の低下が少なくとも１．００％である方法。
  2. 【請求項２】 シリコーンコンディショニング剤が、２００℃以上の沸点を
    有する何れかのシリコーンである、請求項１に記載の方法。
  3. 【請求項３】 非揮発性シリコーンコンディショニング剤がエマルジョン中
    に存在する、請求項１に記載の方法。
  4. 【請求項４】 非揮発性シリコーンコンディショニング剤が、ジメチコーン
    、ジメチコノール、フェニルトリメチコーン、ジメチコーンコポリオール、アミ
    ノ官能性シリコーン、ステアリルシロキシシリケート及びラウリンシロキシシリ
    ケートのような有機変性シリコーン樹脂、シリコーンゴム、シリコーンエラスト
    マー並びに線状又は分枝状であってよい架橋シロキサンポリマーからなる群から
    選択される、請求項１に記載の方法。
  5. 【請求項５】 加熱器具又はデバイスが、ブロードライヤー、カールごて、
    ホットコーム、ホットカーラー、ホットローラー、ホットブラシ、クリンパー又
    はヘアドライヤーである、請求項１に記載の方法。
  6. 【請求項６】 加熱工程の間の加熱器具の温度が、２００゜Ｆ〜４００゜Ｆ
    である、請求項１に記載の方法。
  7. 【請求項７】 組成物が毛髪漿液である、請求項１に記載の方法。
  8. 【請求項８】 コンディショニングされる毛髪が、ヘアピース、エクステン
    ション又はかつらの中に存在する、請求項１に記載の方法。
  9. 【請求項９】 （ａ）毛髪に、 （１）非揮発性シリコーンコンディショニング剤及び （２）担体 を含有するリンスオフ組成物を適用すること、 （ｂ）水で、毛髪から該組成物を洗い落とすこと、 （ｃ）加熱器具により、該組成物で処理した毛髪に熱を適用して、毛髪を乾燥
    又は整髪すること を含む、熱整髪法であって、本発明の方法によって、毛髪１ｇあたり少なくとも
    ３０マイクログラムのシリコーンが毛髪上に付着することになる方法。
  10. 【請求項１０】 シリコーンコンディショニング剤が、少なくとも２００℃
    の沸点を有する、請求項９に記載の方法。
  11. 【請求項１１】 シリコーンコンディショニング剤が、ジメチコーン、ジメ
    チコノール、フェニルトリメチコーン、ジメチコーンコポリオール、アミノ官能
    性シリコーン、ステアリルシロキシシリケート及びラウリンシロキシシリケート
    のような有機変性シリコーン樹脂、シリコーンゴム、シリコーンエラストマー並
    びに線状又は分枝状であってよい架橋シロキサンポリマーからなる群から選択さ
    れる、請求項９に記載の方法。
  12. 【請求項１２】 シリコーンコンディショニング剤がエマルジョン中に存在
    する、請求項９記載の方法。
  13. 【請求項１３】 加熱器具が、ブロードライヤー、カールごて、ホットコー
    ム、ホットカーラー、ホットローラー、ホットブラシ、クリンパー又はヘアドラ
    イヤーである、請求項９に記載の方法。
  14. 【請求項１４】 加熱工程の間の加熱器具又はデバイスが、加熱器具の原点
    で２００゜Ｆ〜４００゜Ｆの温度にある、請求項９に記載の方法。
  15. 【請求項１５】 コンディショニングされた毛髪が、ヘアピース、エクステ
    ンション又はかつらである、請求項９に記載の方法。
  16. 【請求項１６】 （ａ）毛髪に、 （１）非揮発性シリコーンコンディショニング剤及び （２）担体 を含有するリンスオフ組成物を適用すること、 （ｂ）水で、毛髪から該組成物を洗い落とすこと、 （ｃ）加熱器具により、該組成物で処理した毛髪に熱を適用して、毛髪を乾燥
    又は整髪すること を含む、熱整髪法であって、シリコーンコンディショニング剤により起こされる
    曲げ弾性率の低下が少なくとも１．００％であり、本発明の方法によって、毛髪
    １ｇあたり少なくとも３０マイクログラムのシリコーンが毛髪上に付着すること
    になる方法。
  17. 【請求項１７】 シリコーンコンディショニング剤により起こされる曲げ弾
    性率の低下が少なくとも２．００％である、請求項１に記載の熱整髪法。
  18. 【請求項１８】 毛髪上に付着するシリコーンの量が、毛髪１ｇあたり少な
    くとも６０マイクログラムである、請求項１に記載の熱整髪法。
  19. 【請求項１９】 請求項１に記載の組成物及び加熱器具を含むキット。
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