JP2001518421A - 車両タンクのための多機能弁 - Google Patents
車両タンクのための多機能弁Info
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Abstract
Description
めの多機能弁に関する。
なくとも次のような機能を1つの構成群でまとめて有している。
物が押しのけられる。この混合物はまず最初に大きな排気開口を通り活性炭フィ
ルタに流れ、この活性炭フィルタは燃料成分を抑留し、ほぼ清浄にされた空気を
周囲に至らしめる。上記の大きな排気開口には、公知の弁ではフラップが配属さ
れており、このフラップは一方ではばね的に閉鎖位置にプレロードをかけられて
おり、他方では車両の通常位置で、浮力体によって開放保持される。充填が増加
するにつれ、密度(1.2)が燃料の密度(0.7)よりも著しく高いこの浮力
体が、徐々に燃料中に沈み込む。体積に応じた浮力に基づき、有効な重力と上記
の閉鎖ばねの力との間の力の比も変化するので、この閉鎖ばねは、タンクの充填
面レベルが最大高さに達する直前にフラップを閉じる。
設けられている。この開口は同様に、運転に基づく排気のために働く、即ち、車
両の走行中若しくは停止中にタンク内で圧力が形成される際に燃料蒸気を流出さ
せるために働く。この小さな開口も燃料がさらに上昇する際には、液体的な燃料
が排気通路に上昇しないように閉じられなければならない。従ってこの開口には
、同様に比較的弱いばねで閉鎖位置をとるようにプレロードをかけられて、浮力
体の重量(密度が同じく燃料密度よりも大きい)によって開放位置に保たれる弁
本体が配属されている。大きな開口の場合と同じ原理で、この小さな開口も最終
的に閉じられる。タンクの確実な運転のためには、液体的な燃料の上方に常に、
圧力変動のための緩衝材としてガス気泡が維持され続けていることが重要である
。
覆した場合に、この浮力体の重量若しくは浮力がその都度、閉鎖ばね力に加わる
ことにより両開口を確実に閉鎖することを保証する。この浮力体が浮動体として
の所定の構成で形成されているならば、浮動体は、フラップ若しくは弁本体をち
ょうど転覆位置ではばね力に抗して開口横断面から持ち上げるので、タンクはこ
の開口で不密になる。
口を介して液面レベルの上方に存在するガス気泡も完全に導出され、タンクに液
体が完全に充填されることになる。特に弁本体は充填面レベルが極めて高くなっ
て初めて閉じ、この場合明らかに、小さな開口の絞り抵抗により既に十分な背圧
が事前にタンク内に形成されている。これによりタンクの過剰充填が行われてし
まう。
ンク上面の切欠に蓋として嵌め込まれている構成群は全体として比較的大きな所
要スペースを有している。
のが望ましい。
ンクの損傷を防止する。この過圧弁は主として、タンクがいっぱいの状態で燃料
の温度が著しく上昇し、上記のガス気泡の圧力が過圧弁の閾値を越えて上昇した
際に機能する。しかし既に予めタンクが過剰充填されていると液体燃料が流出し
てしまう恐れがある。
れていて、浮動体の内部で下方に向けて開かれた内室が、タンク充填面レベルの
上昇の際にガス気泡を保持している一方で、通気流が浮動体を通り過ぎて外部に
到る。浮動体の下側には球が設けられており、この球は傾斜位置または転覆位置
の場合に浮動体の浮力を克服し、閉鎖体を閉鎖位置に維持する。第2の溢流開口
ははこの弁では設けられていない。
請求項2以下の特徴により本発明の有利な別の構成が得られる。
らば、これによりまず最初に、液面レベルが上昇する際に確実な閉鎖が行われる
。めったに起こらないロールオーバーのためには、固有の機械的な操作装置が設
けられている。この装置は、このような極端な状況で浮動体の浮力に抗して作用
するので、開口は確実に燃料が流出しないように閉鎖される。
少なくとも1つの物体を有しており、特に簡単な手段を使用する。しかし別の浮
動部材を有していてもよく、この場合、変向機構がこの別の浮動部材に接続され
ている。この別の浮動部材の浮力は、ロールオーバー時に両浮動体にこれら両浮
動体の浮力に抗するように伝えられる。
れるならば特に有利である。このことは、両開口若しくは両浮動体を互いに同軸
的に配置するならば特にスペース節約的に行われる。
形成するならば、第2の開口を第1の浮動体にスペース節約的に設けることがで
きる。これにより弁全体の側方の広がりをできるだけ小さくするという要求も満
たされる。
後からすぐに閉鎖させるために効果的である。これは第2の浮動体が、密度が幾
分高い材料から製造されることにより得られる。
に液体的に連通されている1つのコップ状のガイドにおいてさらにスペース節約
的にガイドすることができる。底面の形状は、両排気開口を閉鎖するための上記
の重量体のための転がりガイドを形成する。
この底面までの浮動体の下面の距離とに合わせて、前記球が側方でガイドに当接
する前に両閉鎖体が機械的に閉鎖位置にもたらされるように調節されているなら
ば、ロールオーバー機能は、長い組み込み期間にわたっても特に確実に機能する
。これにより球のひっかかりも不都合な騒音も確実に防止される。下方に向かっ
て湾曲する底面を転動する際に球は常に燃料によって湿されるので、球の表面と
浮動体の下面との間の摩擦も問題にはならない。
力及び過剰充填を防止し、浸漬管遮断を行い(充填ノズルを自動的に遮断するた
めの許容充填面レベルに達した後での充填の際の十分な背圧の形成)、ロールオ
ーバー機能を有する浮動体弁が提供される。
しくは充填面レベルが下がった場合に再び開放する、二重浮動体(外側浮動体及
び内側浮動体)から成る。
な傾斜位置または転覆位置の場合に、浮動体の浮力を克服し、弁を閉鎖する。
この保持部材2は、容器、例えば車両の燃料タンク(図示せず)のカバーに設け
られた開口の蓋として使用されている。保持部材2はフランジ3でこの開口の縁
部に載置されており、必要に応じてシール部材を介在させロックされてまたは圧
力密に溶接されている。符号4によって容器内の液面レベルが示されている。
している。この室5のほぼ中央にはコップ状のガイド6が配置されており、この
ガイド6はほぼフランジ3の平面で保持部材2の本体に固定されている。ガイド
6は球冠状に、凹面状に湾曲した底面7を有しており、この底面7には複数の孔
8が設けられている。さらにガイド6の上縁部のすぐ下には大きな貫通孔9が設
けられている。ガイド6の、上方に向かって開かれた内室は、排気開口10に向
かって開かれている。この内室は保持装置2の本体内で延びている。
らの通路は、排気流から炭化水素粒子を除去するための活性炭フィルタ(図示せ
ず)に続いている。
は同様に容器内部と連通しており、例えば温度に基づき過剰な圧力が形成された
場合に開かれ、容器の損傷を防止する。
る。この浮動体11は、中空円筒状の内室12を有し、下方に向かって開かれた
ほぼ鐘状の横断面を有している。浮動体の上方の端面若しくは内室12のカバー
は、円錐形の閉鎖体13を有している。この閉鎖体13は排気開口10に対応配
置されており、閉鎖位置(図示せず)では排気開口10の縁部に密に当接する。
閉鎖体13はシール作用を向上させるために弾性的なシールリング14を有して
いる。
5は小さな横断面を有しており、従って所定の絞り作用を有している。第1の浮
動体11の側壁には、カバーの下側にやはり貫通孔16が設けられており、これ
により内室12が、ガイド6の底面7に設けられた孔8と接続されて、常に完全
に圧力補償されている。
17が案内されている。第2の浮動体17の円錐形の上端面は、第2の閉鎖体1
8として、必要に応じて同様にシールリングを装着されて形成されている。この
第2の閉鎖体18は通気開口15に対応していて、この通気開口15を図示した
状態では密に閉鎖している。
由転動可能に挿入されている。この球の直径は、球冠状の底面7と、閉鎖位置に
ある両浮動体11,17の間隔とによって次のように寸法設定されている。即ち
、球19がガイド6の側方の縁部に当接する前に、球19が両浮動体11,17
を閉鎖位置に確実に保持する(図4参照)ように寸法設定されている。これによ
り球19がガイド6の側方の縁部に当接するのが防止され、ひいては不都合な騒
音の発生が防止される。球は内側の浮動体17の下面に接触するだけで、外側の
浮動体11は間接的に第2の閉鎖体18を介して持ち上げられる。
る場合でも、球自体の浮力と両浮動体の浮力を確実に克服する程度の重さである
。
は、容器の許容完全充填面レベルの場合に、即ち液面レベル4が高位置にある場
合に、両浮動体11,17の浮力に基づき自動的に調節される(充填ストップ機
能又は浸漬管遮断)。さらに上記弁の位置は、容器が傾斜位置又は転覆位置(図
4参照)にある場合に調節される(ロールオーバー機能)。
て、両浮動体11,17の側面に沿っても常に鉛直方向の圧力補償が可能である
ようにガイドされている。ガイド6は例えば自体公知のようにケージ状に形成さ
れていてもよい。
つも、充填面レベルが下がり、両浮動体11,17の浮力が僅かしか又は全く生
じず、図4のような容器の傾斜位置もない場合に生じる。容器をいっぱいに充填
する際には、若しくは液面レベル4を再び上昇させる際には、図2に示したよう
に、押しのけられた空気燃料混合物が貫通孔9及び排気開口10を通って活性炭
フィルタに向かって逃出する。
選択(密度)若しくは固有の重量によって、第1の浮動体11よりも遅れて浮か
び上がるように設計することができる。図示の位置では、浮動体17の下面は球
19の上に載置されており、第1の浮動体11はその重量に基づき第2の閉鎖体
18に支持されているので、排気開口10は閉鎖されている。
、ガイド6内の第1の浮動体11が上昇し、閉鎖体13とシールリング14とに
よって排気開口10を閉鎖する。しかし同時に通気開口15はまだ開かれたまま
であるので、絞られた排気流が引き続き逃出することができる。この排気流は図
3に示したように、ガイド6に設けられた貫通孔9と、第1の浮動体11に設け
られた貫通孔16と、通気開口15とを通って排気開口10に流れ出る。
れるので、充填管片を通してさらに燃料を後充填することはできない。これに対
しゆっくりと流入させる場合には、液面レベル4はゆっくりとさらに上昇するが
、最終的に第2の浮動体17も上昇し、閉鎖体18によって通気開口15も閉鎖
する。こうして容器の過剰充填は回避される。このような状態では、ゆっくりと
後充填を行う場合でも燃料がタンク内圧に抗して流入することはできない。
圧力に達して初めて開く。
置(例えばタンクカバーに設けられている)を介して図1の状態でも流入するこ
とができる。
設けようとする場合、球19の代わりに別の浮動体(図示せず)を設けることが
できる。このような別の浮動体は、容器が180°の傾動角度の範囲にある場合
に、ガイド6に配置された傾動レバーを介して両浮動体11,17を閉鎖位置に
もたらすものである。
た断面図である。
示した図1の弁の断面図である。
6 ガイド、 7 底面、 8 孔、 9 貫通孔、 10 排気開口、 11
浮動体、 12 内室、 13 閉鎖体、 14 シールリング、 15 通
気開口、 16 貫通孔、 17 浮動体、 18 閉鎖体、 19 球
Claims (10)
- 【請求項1】 車両容器のための多機能弁であって、充填時にタンクを排気
するために設けられた、容器の充填面レベルに応じて第1の閉鎖体によって閉鎖
可能な第1の開口と、絞りながらタンクを排気するために設けられた、第2の閉
鎖体によって閉鎖可能な第2の開口とを有しており、この場合、車両が過剰な傾
斜位置または転覆位置に到ると、両閉鎖体が自動的に各閉鎖位置に到る(ロール
オーバー機能)形式のものにおいて、 両閉鎖体(13,18)が、容器内に存在する媒体よりも小さい密度を有する
、それぞれ対応配置された第1の浮動体若しくは第2の浮動体(11,17)に
よって閉鎖位置にもたらされ、ロールオーバー作用の際には機械的な装置(球1
9)が、両浮動体(11,17)にその浮力に抗するように作用し、閉鎖体(1
3,18)を閉鎖位置に保持することを特徴とする、車両容器のための多機能弁
。 - 【請求項2】 前記機械的な装置が、その重量が前記浮動体の浮力よりも大
きい少なくとも1つの物体(球19)を有している、請求項1記載の多機能弁。 - 【請求項3】 前記機械的な装置が少なくとも1つの別の浮動部材を有して
おり、該別の浮動部材に変向機構が結合されており、前記別の浮動部材がその浮
力を、ロールオーバー時に両浮動体(11,17)に、該両浮動体(11,17
)の浮力に抗するように伝達する、請求項1記載の多機能弁。 - 【請求項4】 第2の開口(15)が第1の浮動体(11)に配置されてい
る、請求項1から3までのいずれか1項記載の多機能弁。 - 【請求項5】 両開口(10,15)と浮動体(11,17)とが同軸的に
配置されていて、第2の浮動体(17)が、鐘状の第1の浮動体(11)内に半
径方向及び長手方向に摺動可能にガイドされている、請求項1から4までのいず
れか1項記載の多機能弁。 - 【請求項6】 第2の浮動体(17)の浮力が、第1の浮動体(11)の浮
力よりも小さい、請求項1から5までのいずれか1項記載の多機能弁。 - 【請求項7】 浮動体(11,17)が、円錐状の、または凹状に湾曲され
た底面(7)を有したコップ状のガイド(6)内にガイドされていて、該ガイド
(6)の内室が容器に液体的に連通されている、請求項1から6までのいずれか
1項記載の多機能弁。 - 【請求項8】 底面(7)と浮動体の下面との間に球(19)が配置されて
いて、該球の直径が、底面(7)と、浮動体の下面から底面(7)までの間隔と
に合わせて、前記球(19)が側方でガイド(6)に当接する前に両閉鎖体(1
3,18)が機械的に閉鎖位置にもたらされるように調節されている、請求項7
記載の多機能弁。 - 【請求項9】 排気開口(15)が絞り孔として形成されている、請求項1
から8までのいずれか1項記載の多機能弁。 - 【請求項10】 両閉鎖体にそれぞれシールリング(14)が設けられてい
る、請求項1から9までのいずれか1項記載の多機能弁。
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