JP2001517680A - エチレン型不飽和結合を含有するモノマーの重合阻害用組成物 - Google Patents

エチレン型不飽和結合を含有するモノマーの重合阻害用組成物

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JP2001517680A JP2000512898A JP2000512898A JP2001517680A JP 2001517680 A JP2001517680 A JP 2001517680A JP 2000512898 A JP2000512898 A JP 2000512898A JP 2000512898 A JP2000512898 A JP 2000512898A JP 2001517680 A JP2001517680 A JP 2001517680A
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Abstract

(57)【要約】 本発明は、エチレン型の不飽和結合を有するモノマーのラジカル重合を防止するための組成物に関するものであり、その組成物が、少なくとも1つのカテコール誘導体と少なくとも1つの芳香族エーテルを含んでいることを特徴とするものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 本発明は、室温から−20℃の温度範囲で液体であり、エチレン型の不飽和結
合を含有するモノマーのラジカル重合を防止するのに使用できる組成物に関する
ものである。より詳細には、本発明はビニルモノマーに関するものである。
【0002】 更に、本発明は、その組成物の調製プロセスについても開示する。
【0003】 エチレン型の不飽和結合を含有するモノマーは、加熱すると自然に重合する傾
向がある。それらのモノマーの製造、精製、及び保管中における早まった重合は
避けなければならない。製造や精製中の早まった重合は、それが製造収率の低下
や装置の妨害を招き、メインテナンスのために製造の一時的な中断が頻繁に必要
になり、結果として製造コストが過剰に高くなるため、問題である。また、重合
反応は本質的に発熱性であるため、火災や爆発の危険性もある。
【0004】 エチレン型の不飽和結合を含有するあるモノマーは、特にそのような重合反応
を起こしやすい。これは特には、モノ−及びジ−オレフィン、より特には、共役
二重結合を含有するジオレフィン、例えば、イソプレン、及び1,3−ブタジエ
ンやビニル化合物のケースに当てはまる。
【0005】 エチレン型の不飽和結合を含有するモノマーの重合を防止するため、従来技術
は、製造中の防止手段として、あるいはそれらを使用する前にそのモノマーに直
接的に、1つもしくはそれ以上の重合阻害剤または重合遅延剤を付加する方法を
記載している。そのような化合物は、一般的にはラジカル重合阻害剤である。
【0006】 この技術分野において、プラントに技術的な問題が生じたときに通常の重合合
成プロセスにおけるそのようなモノマーの重合を停止することができる緊急時用
阻害剤を提供することも有用である。
【0007】 最も頻繁に使用されている阻害剤は4−tert−ブチルカテコールであり、
この阻害剤は単独で、あるいは他の阻害剤と混合して加えてもよい。
【0008】 この点に関して、米国特許US−A−2478710とUS−A−34051
89、及び日本国特許JP19633/64は、ブタジエン、イソプレン、及び
1,3−ペンタジエン並びにシクロペンタジエンの安定化について記載している
。同様に、フランス特許FR−A−2696171、米国特許US−A−339
0198、及び欧州特許EP−A−0403672は、ビニルモノマーの安定化
について記載している。より一般的には、US−A−2925449とUS−A
−4487981を参照すべきである。
【0009】 4−tert−ブチルカテコールは、室温で固体の化合物であり、その融点は
54℃である。従って、この物質を工業設備のリボイラー、リザーバー、リアク
ター、貯蔵ライン、及びトップ還流ラインに容易に注入するためには、先ず、こ
の物質を、安定化すべきモノマーか、あるいは所定の有機溶媒に溶解しなければ
ならない。
【0010】 それ故、4−tert−ブチルカテコールは、水中、メタノール中、イソブタ
ノール中、トルエン中、及びキシレン中における組成物の形態でRHONE−P
OULENCから販売されている。
【0011】 そのような組成物は、マイナス温度、即ち0℃未満で液体ではないため、完全
に満足のいくものではない。実際、4−tert−ブチルカテコールは、メタノ
ール、トルエン、及びキシレン中において、0℃以上の晶出点を有している。さ
らに、特定の条件下、及び、特には、振動や機械的な応力が加わると、0℃以上
の温度で、水及びイソブタノール中の対応する化合物から4−tert−ブチル
カテコールが部分的に晶出するのが観察されている。
【0012】 従って、4−tert−ブチルカテコールの晶出を防ぐため、市販されている
上記の溶液は、20℃から60℃の範囲の温度に予熱され、そして、目的とする
モノマーの製造プロセスに注入するため、そのような温度範囲に維持される。こ
れは、恒温に保たれた工業用ラインを使用しなければならないことを意味してい
る。
【0013】 本発明の目的は、重合阻害剤として使用することができ、従来技術による組成
物の欠点を持たない、即ち、室温から約−20℃までの温度で液体である、4−
tert−ブチルカテコールをベースとした組成物を提供することである。本発
明の組成物は、これらの温度で液体のままであり、4−tert−ブチルカテコ
ールの晶出やガラス化は認められない。
【0014】 より正確には、室温から−20℃までの温度範囲で液体である本発明の組成物
は、少なくとも1つのカテコール誘導体と少なくとも1つの芳香族エーテルを含
む。
【0015】 「室温」という用語は、一般的に、15℃から25℃までの範囲の温度を意味
している。
【0016】 温度範囲の上限は本質的に重大な問題ではないことに留意すべきである。
【0017】 本発明の組成物は、好適には、式(I):
【0018】
【化3】
【0019】 [式中: ・同一または異なるものであってよいR、R、R、及びRは、水素原子
、アルキル基、またはアルコキシ基を表す; ・少なくとも1つの置換基R、R、R、またはRは水素原子を表す; ・置換基R、R、R、及びRのうち少なくとも3つは水素原子を表す]
で表される少なくとも1つのカテコール誘導体を含む。
【0020】 本発明の文脈内で使用する「アルキル」という用語は、メチル、n−ブチル、
tert−ブチル、n−プロピル、イソプロピル、またはオクチル等の、線状ま
たは分枝の炭化水素鎖を意味している。
【0021】 本発明の文脈内で使用する「アルコキシ」という用語は、アルキル基が上で定
義した通りであるアルキルオキシ基を意味している。アルコキシ基は、好適には
イソプロポキシ基である。
【0022】 本明細書中の「カテコール誘導体」という語句は、式中のR、R、R
及びRのすべてが水素原子を表すカテコールを除く、式(I)で表される化合
物を包含する。
【0023】 カテコール誘導体の第一の好適なグループは、同一または異なるものでってよ
い式中のR、R、R、及びRが、水素原子、C−C12アルキル基、
好適にはC−Cアルキル基、及びC−C12アルコキシ基、好適にはC −Cアルコキシ基から選択される、式(I)で表される化合物で構成される。
【0024】 好適なカテコール誘導体の更なるグループは、式中の置換基R、R、R 、及びRのうち少なくとも3つが水素原子を表す式(I)で表される化合物で
構成される。これらのうち、置換基R、R、R、及びRのうちの4つ目
の置換基がC−C12アルキル基、好適にはC−Cアルキル基、及びC −C12アルコキシ基、好適にはC−Cアルコキシ基から選択される誘導体
が更に有利である。
【0025】 好適な化合物の第三のグループは、3−メチルカテコール、4−メチルカテコ
ール、3−イソプロピルカテコール、3−ブチル−5−メチルカテコール、4−
tert−ブチルカテコール、3,5−ジ−tert−ブチルカテコール、4,
6−ジ−tert−ブチルカテコール、3−オクチル−5−メチルカテコール、
4−イソプロポキシカテコール、3,6−ジ−イソプロピルカテコール、及びそ
れらの混合物で構成される。
【0026】 これらのすべてのカテコール誘導体は、製品として入手可能か、あるいは当業
者であれば容易に調製できることに留意すべきである。
【0027】 これらのカテコール誘導体のうち、4−tert−ブチルカテコールは好適な
化合物である。
【0028】 本発明の組成物の更なる特徴は、溶媒として芳香族エーテルを含むことである
【0029】 本発明の開示の残りの部分で用いる「芳香族エーテル」という用語は、芳香環
に直接結合している水素原子がエーテル類(group)で置換されている芳香
族化合物を意味しており、また、「芳香族化合物」という用語は、文献、特には
、Jerry MARCHによる「Advanced Organic Che
mistry(上級有機化学)」、第4版、John Wiley & Son
s、1992年、pp.40ff.で定義されている通りの通常の芳香族性の概
念を意味している。
【0030】 溶媒の選択には多くの判断基準が適用される。
【0031】 カテコール誘導体は、使用する芳香族エーテルに可溶性でなければならず、使
用温度で晶出してはならない。
【0032】 芳香族エーテルは、使用温度範囲で液体でなければならず、また、その晶出温
度が0℃未満、好適には−20℃未満でなければならない。
【0033】 より正確には、本発明の芳香族エーテルは、一般式(II):
【0034】
【化4】
【0035】 [式(II)中の異なる記号は、以下の内容を表している: ・Rは、1個から4個の炭素原子を含有する線状または分枝のアルキル基を表
し; ・Yは塩素またはフッ素を表す] で表すことができる。
【0036】 基Rの例は、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、
イソブチル、sec−ブチル、及びtert−ブチル基である。
【0037】 芳香族エーテルの混合物を使用することも可能である。
【0038】 本発明の組成物に使用するのに好適な芳香族エーテルは: ・アニソール; ・フェネトール; ・2−クロロアニソール; ・3−クロロアニソール; ・4−クロロアニソール; ・2−フルオロアニソール; ・4−フルオロアニソール である。
【0039】 アニソールは、本発明の組成物に使用するのに好適な溶媒である。アニソール
は興味ある特性を有している:アニソールは無毒の物質であり、熱的に安定して
おり、沸点が高く(154℃)、引火点も高い(51℃)。
【0040】 本発明の組成物は、少なくとも1つのカテコール誘導体と1つの芳香族エーテ
ルを含む。各構成成分の重量比率は、当業者であれば容易に決定することができ
る。得られる組成物は、カテコール誘導体の安定性が最大になることを保証しな
ければならず、カテコール誘導体が、考慮している温度範囲で凝固したり晶出し
てはならない。
【0041】 本発明の好適な組成物は: ・30重量%から60重量%のカテコール誘導体; ・40重量%から70重量%の芳香族エーテル を含む。
【0042】 −10℃未満のある温度で液体である組成物を得るためには、以下のものが好
適に使用される: ・30重量%から50重量%のカテコール誘導体; ・50重量%から70重量%の芳香族エーテル。
【0043】 温度に依存して得られる組成物の形態については、それを定める実施例を参照
すべきである。
【0044】 本発明の組成物を調製するためのプロセスに関しては、均一な組成をもたらす
ものであればどんなプロセスであってもよい。
【0045】 本発明組成物の構成成分は、室温で、あるいはそれ以上の温度、例えば50℃
から60℃の範囲の温度で、どのような順番で混合してもよい。
【0046】 本発明の組成物は重合阻害剤である。従って、これらの組成物は、純粋なモノ
マーに直接加えることにより、あるいは該モノマーの溶液に加えることにより、
重合によって最も劣化しやすいエチレン型の不飽和結合を含有するモノマーの安
定剤として使用することができる。
【0047】 しかし、好適な実施においては、本発明の組成物は、モノマーの合成中におけ
る重合阻害剤として使用される。これらの組成物は、合成プロセスのどのステッ
プで反応媒質に加えてもよい。
【0048】 更なる態様によれば、本発明は、モノマーの合成中に、エチレン型の不飽和結
合を含有するモノマーの重合を防止するプロセスに関するものであり、このプロ
セスは、合成プロセスのいずれかのステップで、本発明の組成物を反応媒質に加
える工程を含む。
【0049】 重合阻害剤を大量に加えても利点はない。加えることができる最適な量は、エ
チレン型の不飽和結合を含有する、安定化すべきモノマーの性状に依存する。
【0050】 従って、阻害剤の理想的な量は、ケース・バイ・ケースで評価しなければなら
ない。
【0051】 一般的には、本発明の組成物は、カテコール誘導体の濃度が10ppmから3
00ppmの範囲、好適には50ppmから120ppmの範囲になるような量
で加えられる。
【0052】 本発明の組成物は、エチレン型の不飽和結合を含有するモノマーが、ビニルモ
ノマー、シクロペンタジエン、及びジシクロペンタジエンから選択されるときに
、特に適している。
【0053】 本発明で使用する場合、「ビニルモノマー」という語句は、少なくとも1つの
ビニル基を含有するすべての化合物を包含する。これらの化合物は、スチレン及
びそのα−メチルスチレン型誘導体、ビニルトルエン、及び、ジビニルベンゼン
;アクリル酸及び、アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸ブチル等
のそのエステル;メタクリル酸メチル等のメタクリル酸エステル;メチルビニル
ケトン;アクリロニトリル;イソプレン;2,3−ジメチル−1,3−ブタジエ
ン;クロロプレン;ブロモプレン;1−クロロブタジエン;塩化ビニル及び1,
3−ペンタジエンを含む。
【0054】 本発明のプロセスは、エチレン型の不飽和結合を含有するモノマーが1,3−
ブタジエンまたはイソプレンであるときに、特に効果的である。
【0055】 また、本発明のプロセスは、石油留分の水蒸気分解からC炭化水素の混合物
を単離及び精製する際にも使用することができ、より特には、これらが少なくと
も43%の1,3−ブタジエンを含んでいるときに使用することができる。
【0056】 本発明の組成物は、エチレン型の不飽和結合を含有するモノマー、好適にはス
チレン及びその誘導体からポリマーを合成する際の緊急時用阻害剤として有利に
使用される。
【0057】 以下の実施例は、例証の目的で与えられたものであり、本発明の好適な実施を
表している。
【0058】 実施例中に与えられているパーセントは重量パーセントである。
【0059】 実施例1から8 これらの実施例では、4−tert−ブチルカテコールとアニソールをベース
とした組成物を、以下の表Iに示されている割合で2つの構成成分を室温におい
て混合することにより調製した。
【0060】 固体/液体転移を示すため、これらの組成物を、Mettler(登録商標)D
SC 30装置を用いた示差熱分析法により、−150℃から100℃の温度範
囲で試験した。
【0061】 20%、40%、及び60%の4−tert−ブチルカテコールを含む組成物
をDSCを用いて試験した。
【0062】 結果は、20%、40%、及び60%の4−tert−ブチルカテコールを含
む組成物で固体/液体転移が観察されず、また、ガラス転移温度が−80℃未満
であったことを示している。
【0063】 すべての混合物を、室温か、または冷蔵庫内、あるいは冷凍庫内において、異
なる温度で保存した。
【0064】 保存で観察された結果が以下の表に示されている:
【0065】
【表1】
【0066】 結果は、多くの組成物が広範な温度範囲で液体のまま留まったことを示してい
る。従って、これらの組成物は、予め再加熱せずに、そのまま工業単位に直接使
用することができよう。
【0067】 実施例9から13 以下の実施例では、4−tert−ブチルカテコールとフェネトールをベース
とした組成物を、表IIに示されている割合で2つの構成成分を室温において混
合することにより調製した。
【0068】 すべての混合物を異なる温度で8日間保存し、観察された結果が以下の表にま
とめられている:
【0069】
【表2】
【0070】 これらの実施例のうち、数多くの組成物が非常に低い温度で液体のままであっ
た。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C07C 39/08 C07C 39/08 (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,SD,SZ,UG,ZW),EA(AM ,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU,TJ,TM) ,AL,AM,AT,AU,AZ,BA,BB,BG, BR,BY,CA,CH,CN,CU,CZ,DE,D K,EE,ES,FI,GB,GE,GH,GM,HU ,ID,IL,IS,JP,KE,KG,KP,KR, KZ,LC,LK,LR,LS,LT,LU,LV,M D,MG,MK,MN,MW,MX,NO,NZ,PL ,PT,RO,RU,SD,SE,SG,SI,SK, SL,TJ,TM,TR,TT,UA,UG,US,U Z,VN,YU,ZW

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 室温から−20℃までの温度範囲で液体であり、少なくとも
    1つのカテコール誘導体と少なくとも1つの芳香族エーテルを含む組成物。
  2. 【請求項2】 該組成物が、式(I): 【化1】 [式中: ・同一または異なるものであってよいR、R、R、及びRは、水素原子
    、アルキル基、またはアルコキシ基を表す; ・少なくとも1つの置換基R、R、R、またはRは水素原子を表す; ・置換基R、R、R、及びRのうち少なくとも3つは水素原子を表す]
    で表される少なくとも1つのカテコール誘導体を含んでいることを特徴とする、
    請求項1に記載の組成物。
  3. 【請求項3】 該カテコール誘導体が、式(I)(式中、同一または異なる
    ものであってよいR、R、R、及びRが、水素原子、C−C12アル
    キル基、好適にはC−Cアルキル基、及びC−C12アルコキシ基、好適
    にはC−Cアルコキシ基から選択される)を有することを特徴とする、請求
    項2に記載の組成物。
  4. 【請求項4】 該カテコール誘導体が、式(I)(式中、置換基R、R 、R、及びRのうち少なくとも3つが水素原子を表す)を有することを特徴
    とする、請求項2または3に記載の組成物。
  5. 【請求項5】 該組成物が、3−メチルカテコール、4−メチルカテコール
    、3−イソプロピルカテコール、3−ブチル−5−メチルカテコール、4−te
    rt−ブチルカテコール、3,5−ジ−tert−ブチルカテコール、4,6−
    ジ−tert−ブチルカテコール、3−オクチル−5−メチルカテコール、4−
    イソプロポキシカテコール、3,6−ジ−イソプロピルカテコール、及びそれら
    の混合物から選択される1つもしくはそれ以上のカテコール誘導体を含んでいる
    ことを特徴とする、請求項2から4までのいずれか一項に記載の組成物。
  6. 【請求項6】 該組成物が4−tert−ブチルカテコールを含んでいるこ
    とを特徴とする、請求項5に記載の組成物。
  7. 【請求項7】 該組成物が、一般式(II): 【化2】 [式(II)中の異なる記号は、それぞれ以下の内容を表している: ・Rは、1個から4個の炭素原子を含有する線状または分枝のアルキル基を表
    し; ・Yは塩素またはフッ素を表す] で表される芳香族エーテルを含んでいることを特徴とする、請求項2から6まで
    のいずれか一項に記載の組成物。
  8. 【請求項8】 該芳香族エーテルが、一般式(II)(式中、基Rがメチ
    ル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、イソブチル、sec−
    ブチル、及びtert−ブチル基を表す)を有することを特徴とする、請求項7
    に記載の組成物。
  9. 【請求項9】 該組成物が: ・アニソール; ・フェネトール; ・2−クロロアニソール; ・3−クロロアニソール; ・4−クロロアニソール; ・2−フルオロアニソール; ・4−フルオロアニソール から選択される芳香族エーテルを含んでいることを特徴とする、請求項7または
    8に記載の組成物。
  10. 【請求項10】 該組成物がアニソール及び/又はフェネトールを含んでい
    ることを特徴とする、請求項7から9までのいずれか一項による組成物。
  11. 【請求項11】 該組成物が: ・30重量%から60重量%のカテコール誘導体; ・40重量%から70重量%の芳香族エーテル を含んでいることを特徴とする、請求項1から10までのいずれか一項に記載の
    組成物。
  12. 【請求項12】 該組成物が: ・30重量%から50重量%のカテコール誘導体; ・50重量%から70重量%の芳香族エーテル を含んでいることを特徴とする、請求項11に記載の組成物。
  13. 【請求項13】 該組成物が、エチレン型の不飽和結合を含有するモノマー
    の重合阻害剤として使用されることを特徴とする、請求項1から12までのいず
    れか一項に記載の組成物。
  14. 【請求項14】 請求項1から13までのいずれか一項で定義した組成物の
    調製プロセスであって、該プロセスが、少なくとも1つもしくはそれ以上のカテ
    コール誘導体と1つもしくはそれ以上の芳香族エーテルの均一な混合物を調製す
    るステップを含んでいることを特徴とする調製プロセス。
  15. 【請求項15】 エチレン型の不飽和結合を含有するモノマーの合成中にお
    ける該モノマーのラジカル重合を防止するためのプロセスであって、該プロセス
    が、該合成プロセスのいずれかのステップにおいて、請求項1から12までのい
    ずれか一項に記載の組成物を反応媒質に加えることを含むラジカル重合防止方法
  16. 【請求項16】 該モノマーの合計重量に関して、カテコール誘導体の濃度
    が10ppmから300ppmの範囲、好適には50ppmから120ppmの
    範囲になるような量で組成物が加えられることを特徴とする、請求項15に記載
    の方法。
  17. 【請求項17】 エチレン型の不飽和結合を含有する該モノマーが、スチレ
    ン及びその誘導体等のビニルモノマー、好適にはα−メチルスチレン、ビニルト
    ルエン、及びジビニルベンゼン;アクリル酸及びそのエステル、好適にはアクリ
    ル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸ブチル;メタクリル酸エステル、好
    適にはメタクリル酸メチル;メチルビニルケトン;アクリロニトリル;イソプレ
    ン;2,3−ジメチル−1,3−ブタジエン;クロロプレン;ブロモプレン;1
    −クロロブタジエン;塩化ビニル及び1,3−ペンタジエン;シクロペンタジエ
    ン及びジシクロペンタジエンから選択されることを特徴とする、請求項15また
    は16に記載の方法。
  18. 【請求項18】 エチレン型の不飽和結合を含有する該モノマーが1,3−
    ブタジエンまたはイソプレンであることを特徴とする、請求項17による方法。
  19. 【請求項19】 1,3−ブタジエン及びイソプレン等のエチレン型の不飽
    和結合を含有する1つもしくはそれ以上のモノマーを含む石油留分の水蒸気分解
    からC炭化水素混合物を単離及び精製する際の早まった重合を防止するための
    方法であって、該方法が、請求項1から12までのいずれか一項による組成物を
    加える工程を含む、早まった重合の防止方法。
  20. 【請求項20】 エチレン型の不飽和結合を含有するモノマー、好適にはス
    チレン及びその誘導体からポリマーを合成する際の緊急時用阻害剤としての、請
    求項1から12までのいずれか一項に記載の液体組成物の使用。
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