JP2001516133A5 - - Google Patents
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Description
【書類名】 明細書
【発明の名称】 対角線上に配置のホールドダウンのタブを有する電気コネクタ
【特許請求の範囲】
【請求項1】 基板への装着用の電気コネクタであって、該電気コネクタは、第1の側部、第1の側部に対向する第2の側部、第1の端部、および第1の端部に対向する第2の端部を有する絶縁性コネクタハウジングを具備し、該第1および第2の端部は該絶縁性コネクタを基板へ装着する第1および第2のホールドダウンのタブを包含し、該第1のホールドダウンのタブは第1の側部の近傍に、該第2のホールドダウンのタブは第2の側部の近傍に、該第1および第2のホールドダウンのタブが対角線上にあるように位置しており、
該電気コネクタはまた、絶縁性コネクタハウジングのなかに保持される複数のコンタクトピンを具備する、電気コネクタ。
【請求項2】 該第1のホールドダウンのタブは第2の側部よりも第1の側部により接近しており、該第2のホールドダウンのタブは第1の側部よりも第2の側部により接近している、請求項1記載の電気コネクタ。
【請求項3】 該絶縁性コネクタハウジングは、第1の側部から横方向に延びるストッププレートを包含する、請求項1または2記載の電気コネクタ。
【請求項4】 該絶縁性コネクタハウジングは、該コンタクトピンの周囲に配置される側壁をさらに包含する、請求項1または2記載の電気コネクタ。
【請求項5】 該絶縁性コネクタハウジングは、ストッププレートをさらに包含し、該ストッププレートは該側壁から延びる第1および第2の端部および該側壁に平行な端部を有する、請求項4記載の電気コネクタ。
【請求項6】 該ストッププレートは、装着面上の少なくとも1つのスタンドオフを包含する、請求項5記載の電気コネクタ。
【請求項7】 該側壁は、少なくとも1つの極性化の特徴を具備する、請求項4または5記載の電気コネクタ。
【請求項8】 該少なくとも1つの極性化の特徴は、矢の形状の突起を具備する、請求項7記載の電気コネクタ。
【請求項9】 該少なくとも1つの極性化の特徴は、該側壁の内表面により規定される矢の形状の空間を具備する、請求項7記載の電気コネクタ。
【請求項10】 該絶縁性コネクタハウジングは、重合体材料に埋込まれた金属の遮蔽を具備する、請求項1〜9のいずれかに記載の電気コネクタ。
【請求項11】 該絶縁性コネクタハウジングは、頂面と該頂面から延びる複数の分離されたバットレスを具備し、該コンタクトピンは該バットレスの周囲に房状に配置されている、請求項1〜10のいずれかに記載の電気コネクタ。
【請求項12】 該絶縁性コネクタハウジングは、頂面から延び該バットレスを包囲する側壁をさらに具備する請求項11記載の電気コネクタ。
【請求項13】 該側壁は、絶縁性コネクタハウジングの第1の端部に近接する第1の矢の形状の突起および絶縁性コネクタハウジングの第2の端部に近接する第2の矢の形状の突起を具備し、該第1および第2の矢の形状の突起は絶縁性コネクタハウジングの第1の側部を一様に指向する、請求項12記載の電気コネクタ。
【請求項14】 第1および第2の側部は頂部および底部を具備し、該絶縁性コネクタハウジングは前部の面をさらに具備し、該コンタクトピンは房の列の前面から延びており、コンタクトピンの房の各々は対応するピンの房を受容し電気接続を確立するに適合している、請求項1〜13のいずれかに記載の電気コネクタ。
【請求項15】 該絶縁性のハウジングは前面に側壁をさらに具備し、該側壁はコンタクトピンを包囲する、請求項14記載の電気コネクタ。
【請求項16】 該側壁はコネクタハウジングの第1の端部に近接する第1の矢の形状の空間およびコネクタハウジングの第2の端部に近接する第2の矢の形状の空間を規定し、該第1および第2の矢の形状の空間はコネクタハウジングの頂部を一様に指向している、請求項15記載の電気コネクタ。
【請求項17】 該第1および第2のホールドダウンのタブの少なくとも1つは、他の1つのコネクタハウジングのホールドダウンのタブと入れ子の構成になるように構成され基板上に該絶縁性コネクタハウジングに近接して装着され、それにより基板上での空間の保持が容易になっている、請求項1〜16のいずれかに記載の電気コネクタ。
【請求項18】 該複数のコンタクトピンは該絶縁性コネクタハウジング内で少なくとも一列に保持され、該コンタクトピンの少なくとも一列が他の電気コネクタのコンタクトピンの対応する列と整列するように、該第1および第2のホールドダウンのタブの少なくとも1つは、該他の電気コネクタの相補的なホールドダウンのタブと横方向に重複するのに適合している、請求項1〜16のいずれかに記載の電気コネクタ。
【請求項19】 該複数のコンタクトピンは該絶縁性コネクタハウジング内で少なくとも一列のコンタクトピンとして保持され、該コンタクトピンの少なくとも一列が他の電気コネクタのコンタクトピンの対応する列と整列するように、該絶縁性コネクタハウジングの第1の端部が、該他の電気コネクタの相補的な端部と併合するのに適合している、請求項1〜16のいずれかに記載の電気コネクタ。
【請求項20】 該絶縁性コネクタハウジングの第1の端部は、他の1つの絶縁性コネクタハウジングの1つの端部と端部対端部の関係で入れ子の構成になるように構成するのに適合している、請求項1〜16のいずれかに記載の電気コネクタ。
【請求項21】 該絶縁性コネクタハウジングは、分離した第1および第2の端部片および分離した中央部片を具備し、該端部片は該中央部片の対向する端部側に結合される、請求項1〜20のいずれかに記載の電気コネクタ。
【請求項22】 該絶縁性コネクタハウジングに取外し可能に接続できる極性化のキャップをさらに具備し、該極性化のキャップは1つまたはそれより多い極性化の特徴を有する、請求項1〜21のいずれかに記載の電気コネクタ。
【請求項23】 該極性化のキャップは複数の孔を有し、該孔は該コンタクトピンと接触する他の電気コネクタのコンタクトピンを受容できるよう構成されている、請求項22記載の電気コネクタ。
【請求項24】 該極性化のキャップは該コンタクトピンを収容する空胴を具備する、請求項22または23記載の電気コネクタ。
【請求項25】 該極性化のキャップの外周部は該1つまたはそれより多い極性化の特徴を規定する、請求項22または24記載の電気コネクタ。
【請求項26】 該1つまたはそれより多い極性化の特徴は矢の形状の突起を具備する、請求項25記載の電気コネクタ。
【請求項27】 該1つまたはそれより多い極性化の特徴は円形状の突起を具備する、請求項25記載の電気コネクタ。
【請求項28】 該1つまたはそれより多い極性化の特徴は矢の形状の突起および円形状の突起をさらに具備する、請求項25記載の電気コネクタ。
【請求項29】 該極性化のキャップは電気絶縁性ハウジングへ取外し可能に接続するに適合する複数のクリップを具備する、請求項22〜28記載の電気コネクタ。
【請求項30】 電気コネクタ集合体であって、該集合体は、雄のコネクタであって、雄コネクタハウジングおよび該雄コネクタハウジング内で少なくとも一列に保持された複数の雄のコンタクトピンを具備し、該雄コネクタハウジングは該雄コネクタハウジングを第1の基板に装着する第1および第2の互い違いに配置の装着用延長部を有するもの、および、
雌のコネクタであって、雌コネクタハウジングおよび該雌コネクタハウジング内で少なくとも一列に保持された複数の雌のコンタクトピンを具備し、該雌コネクタハウジングは該雌コネクタハウジングを第2の基板の側部へ装着する第1および第2の互い違いに配置の装着用延長部を有するもの、を具備し、
該雄のコネクタの少なくとも1つの部分は、該雄コンタクトピンが該雌コンタクトピンと接触し電気接続を確立するよう該雌のコネクタ内に受容されるに適合している、電気コネクタ集合体。
【請求項31】 該雄のコネクタハウジングは極性化の特徴を包含し、該雌のコネクタハウジングは相補的な極性化の特徴を包含し、それにより雄のコネクタと雌のコネクタの間の電気接続は、雄のコネクタハウジングと雌のコネクタハウジングとの1回の位置あわせにおいて成立することが可能である、請求項30記載の電気コネクタ集合体。
【請求項32】 該雄のコネクタハウジングの該極性化の特徴は矢の形状の突起を具備し、該雌のコネクタハウジングの該極性化の特徴は矢の形状の空間を具備する、請求項31記載の電気コネクタ集合体。
【請求項33】 該雄のコネクタは第1の雄のコネクタを具備し該雌のコネクタは第1の雌のコネクタを具備し、該電気コネクタ集合体は、
第2の雄のコネクタハウジングおよび該第2の雄のコネクタハウジング内で少なくとも一列に保持される複数の雄のコンタクトピンを具備する第2の雄のコネクタを具備し、該第2の雄のコネクタハウジングは、該第2の雄のコネクタハウジングを第1の基板に装着する第1および第2の互い違いに配置の装着用延長部を有し、第1の基板にコネクタが装着されるとき、該第1の雄コネクタのコンタクトピンの少なくとも一列は該第2の雄コネクタのコンタクトピンの少なくとも一列と整列するよう、該第1の雄コネクタハウジングの該第1の装着用延長部と該第2の雄コネクタハウジングの該第2の装着用延長部とが入れ子構成になるものであり、
該電気コネクタ集合体はまた、
第2の雌のコネクタハウジングおよび該第2の雌のコネクタハウジング内で少なくとも一列に保持される複数の雌のコンタクトピンを具備する第2の雌のコネクタを具備し、該第2の雌のコネクタハウジングは、該第2の雌のコネクタハウジングを第2の基板の側部に装着する第1および第2の互い違いに配置の装着用延長部を有し、第2の基板の側部にコネクタが装着されるとき、該第1の雌コネクタコンタクトピンの該少なくとも一列が該第2の雌コネクタのコンタクトピンの該少なくとも一列と整列するよう、該第1の雌のコネクタハウジングの該第1の装着用延長部と該第2の雌コネクタハウジングの該第2の装着用延長部とが入れ子構成になるものであり、
該第2の雄コネクタの該雄のピンが該第2の雌コネクタの該雌のピンと接触し、この間での電気接続の確立するように、該第2の雄コネクタの少なくとも一部分は、該第2の雌コネクタを受容するのに適合している請求項30〜32記載の電気コネクタ集合体。
【請求項34】 第1および第2の電気コネクタの1回の位置あわせでの嵌合を可能にする装着であって、該装置は第1の電気コネクタの1つの面への取外し可能な接続に適合する極性化のキャップを具備し、該極性化のキャップは、1つまたはそれより多い極性化の特徴および第2の電気コネクタの電気接点を受容するよう構成される複数の孔を有し、第1の電気コネクタの電気接点と接触するようになっている、第1および第2の電気コネクタの1回の位置あわせでの嵌合を可能にする装置。
【請求項35】 該極性化のキャップは、第1の電気コネクタの電気接点を収容する空胴を具備する、請求項34記載の装置。
【請求項36】 該極性化のキャップの周辺部は該1つまたはそれより多い極性化の特徴を規定する、請求項34または35記載の装置。
【請求項37】 該1つまたはそれより多い極性化の特徴は矢の形状の突起を具備する、請求項36記載の装置。
【請求項38】 該1つまたはそれより多い極性化の特徴は円形状の突起を具備する、請求項36記載の装置。
【請求項39】 該1つまたはそれより多い極性化の特徴は矢の形状の突起および円形状の突起を具備する、請求項36記載の装置。
【請求項40】 該極性化のキャップは、第1の電気コネクタへの取外し可能の接続に適合する複数のクリップを具備する、請求項34〜39のいずれかに記載の装置。
【請求項41】 基板への装着用の電気コネクタであって、該電気コネクタは、
第1の面および第2の面を有する絶縁性の装着用エレメント、
各々のコンタクトピンはコンタクト部分と後尾の部分とを有し、コンタクト部分は該第1の面から延び、後尾の部分は該第2の面から延びている該絶縁性の装着用エレメント内に保持される複数のコンタクトピン、および
該絶縁性の装着用エレメントに取外し可能に接続され、該第1の面の少なくとも一部分を覆うことができる極性化のキャップであって、少なくとも1つの極性化の特徴および該コンタクトピンのコンタクト部分へのアクセスが許される複数の開口を有している該極性化のキャップを具備する電気コネクタ。
【請求項42】 該絶縁性の装着用エレメントは、第1の面から横方向に延びるストッププレートを包含する、請求項41記載の電気コネクタ。
【請求項43】 該少なくとも1つの極性化の特徴は該極性化のキャップの外周上に形成される、請求項41または請求項42のいずれかに記載の電気コネクタ。
【請求項44】 該少なくとも1つの極性化の特徴は矢の形状の突起を具備する、請求項43記載の電気コネクタ。
【請求項45】 該極性化のキャップは、重合体材料に埋め込まれた金属の遮蔽を具備する、請求項41〜44のいずれかに記載の電気コネクタ。
【請求項46】 該コンタクトピンの該コンタクト部分は、房の列における該絶縁性の装着用エレメントの第1の面から延びており、コンタクトピンの房の各々は該極性化のキャップにおける開口の1つを通ってピンの対応する房を受容し電気接続を確立するに適合している、請求項41〜45のいずれかに記載の電気コネクタ。
【請求項47】 該絶縁性の装着用エレメントは、絶縁性の装着用エレメントの第1および第2の端部に対角線上に配置される第1および第2のホールドダウンのタブを具備する、請求項41〜46のいずれかに記載の電気コネクタ。
【請求項48】 該第1および第2のホールドダウンのタブの少なくとも1つは、他の1つの絶縁性の装着用エレメントのホールドダウンのタブと入れ子状になるように構成され、基板上に該絶縁性の装着用エレメントに近接して装着されるので、それにより基板上で空間が保持されることが容易になっている、請求項47記載の電気コネクタ。
【請求項49】 該コンタクトピンの複数は、該絶縁性の装着用エレメント内で少なくとも一列に保持され、コンタクトピンの少なくとも一列が他の1つの電気コネクタのコンタクトピンと整列するよう、該第1および第2のホールドダウンのタブの少なくとも1つは、他の1つの電気コネクタの相補的なホールドダウンのタブと横方向に重複するのに適合している、請求項47記載の電気コネクタ。
【請求項50】 該複数のコンタクトピンは該絶縁性の装着用エレメント内でコンタクトピンまたはコンタクトピンの房の少なくとも一列に保持され、該電気コネクタの少なくとも一列が該他の1つの電気コネクタのコンタクトピンまたはコンタクトピンの房の対応する列と整列するよう、該絶縁性の装着用エレメントの第1の端部は、他の1つの電気コネクタの相補的な端部と併合するのに適合している、請求項47記載の電気コネクタ。
【請求項51】 該絶縁性の装着用エレメントの第1の端部は、他の1つの絶縁性の装着用エレメントの一端部と端部対端部の入れ子状に構成するのに適合している、請求項47記載の電気コネクタ。
【発明の詳細な説明】
【0001】
発明の背景
本出願は、本出願と同時に出願された「電気コネクタ集合体」の名称をもつ米国特許出願(代理人文書番号第40879−5074号)の主題に関係し、本明細書に参考としてその内容を取りこんでいる。
【0002】
発明の分野
本発明は電気コネクタに関し、より特定的には、電気コネクタであって、容易に製造され、基板に安定に装着され、そして基板上の与えられた面積に高い接点の密度が実現されるもの、に関する。
【0003】
従来技術の記述
従来の電気コネクタは、2つの基板間の電気接続の形成用の相補的な雄と雌のコネクタを包含している。雄のコネクタが雌のコネクタに受容されると電気接続が確立される。例えば、コンピュータおよびその他の電気設備は、印刷回路基板同士の接続用、印刷回路基板のバックプレーンへの接続用、および/または印刷回路基板のケーブルへの接続用の電気コネクタを包含する。電気コネクタは、垂直の方向づけで、または端部または直角の方向づけで、基板に装着されることが可能である。
【0004】
垂直の方向づけにおいて、電気接続は、基板の面に垂直にまたはそれに向って確立される。端部または直角の方向づけで装着されるコネクタは、多くの場合、端部コネクタと呼称される。呼称が意味するように、端部コネクタは基板の端部に装着され、しばしば直角に屈曲された接点要素を包含する。端部コネクタは基板の面に水平にまたは平行に電気接続を確立する。
【0005】
従来の電気コネクタの一例はKeglewitsch et al.への米国特許第4274700号に示される。米国特許第4274700の第1〜第3図は印刷回路基板への装着用の雌コネクタハウジング(housing)を有する垂直の雌の電気コネクタを示す。米国特許第4274700号の第4〜第5図は雄コネクタハウジング(housing)を有する雄の電気コネクタを図解する。例えば米国特許第4274700号の第2、第3、および第5図に示されるように、雄および雌のコネクタハウジングの各々は、中心となるハウジング本体の両側にある端部から、外方へ延びる一対の固定用フランジを具備している。
【0006】
前述特許の第3図に示されるように、固定用フランジは、コネクタハウジングを印刷回路基板へ取付けるためのねじまたはリベットが利用できる開口を包含することが可能である。他の方法として、米国特許第4270700号の第2および第5図に示されるように、スナップコネクタは固定用フランジの底面から延長して利用することが可能である。スナップコネクタは印刷回路基板に形成される開口に嵌合させることに適用でき、またハウジングが印刷回路基板に保持されるよう延長することもできる。いずれの場合においても、開口またはスナップコネクタはコネクタハウジングの長手軸に整列することになる。
【0007】
米国特許第4274700号に開示される電気コネクタおよびそれに類似のコネクタについて幾つかの問題がある。
例えば、雄および雌の接点に印加される応力は印刷回路板の間の電気接続に不利な影響を及ぼす。応力は、直ちにであれ時間の経過につれてであれ、雄および雌の接点を屈曲させ、破壊させ、またはさもなければはめ合いの悪い状態になり、または損傷させる可能性がある。応力は、雄または雌の接点と雄または雌の接点が装着されている印刷回路板の間の電気接続をさらに損傷させる可能性がある。雄および雌の接点への応力の問題は幾つかの原因から生ずるものであり、その少しばかりについて、以下に説明する。
【0008】
ねじ、リベット、スナップコネクタ、またはその他の固定具はコネクタハウジングの長手軸に整列しているから、コネクタハウジングは印刷回路基板上で長手軸に沿い動揺し旋回する傾向にある。さらに、この動揺は雄のコネクタハウジングと雌のコネクタハウジングとの間で、嵌合作業中または嵌合後にも、生ずる可能性がある。さらに、米国特許第4274700号の第7図に示されるように、雄および雌の接点は、雌のコネクタに対する雄のコネクタの荷重の少なくとも一部を支えることになる。
【0009】
電子装置が小形化するにつれ、電子装置内の印刷回路基板の間の接続の数は増大した。その結果、印刷回路基板上の空間は、次第に貴重なものになり、節減すべきものになった。例えば、米国特許第4274700号に示されるような従来の電気コネクタは、印刷回路板上の空間を浪費するものである。
【0010】
従来の端部コネクタは、従来の垂直形のコネクタの場合と同じ問題をこうむるのである。第1Aおよび1B図は印刷回路基板20に固定される従来の端部コネクタ10の2つの図解をあらわす。第1Aおよび1B図に示される端部コネクタはStanford W. Crane Jr. の米国特許第5575688号に記述される端部コネクタに類似している。そこに示されるように、従来の端部コネクタ10は、印刷回路基板20にねじ16,17により装着されるハウジング15を包含する。米国特許第4274700号の配置に類似して、ねじ16,17は端部コネクタ10の長手軸に平行に整列されている。第1A図の矢印により示されるように、端部コネクタ10は印刷回路基板20の面に関して動揺しまたは旋回することが可能である。
【0011】
図面に特には示されていないが、端部コネクタ10はまた、対応するコネクタに関して旋回しまたは動揺することが可能である。さらに、端部コネクタ10は、嵌合されるとき、コネクタの荷重の少なくとも幾らかを負担する接点を包含している。端部コネクタ10もまた、印刷回路基板上の空間を浪費するものである。
【0012】
従来の電気コネクタの幾つかは、固定観念化した極性化の特徴(polarization feature)を包含し、1回の位置あわせでの嵌合を可能にさせようとしている。そのような固定観念化した極性化の特徴では、使用者が識別することが困難になっている。その結果として、使用者はしばしば、コネクタが適切に位置あわせされていないのに接続を強行しようと試みる。接続を行うことができないとき、使用者はコネクタを再度位置あわせし、接続を強行しようと再び試みる。コネクタが適正に位置あわせされていないのに嵌合を試みると、接点は損傷する可能性がある。さらに、そのような固定観念化した極性化の特徴は、柔軟性が要求される用途には適合しない。
【0013】
したがって、使用者がより容易に識別することができ、および/または種々の用途に使用されることが可能な、改良された極性化の特徴を求める要求が存在する。また、誤った嵌合に際して接点を保護する必要性も存在する。
【0014】
したがって、従来の電気コネクタの欠点の支配を受けない電気コネクタを提供する技術を求める要求が存在する。
【0015】
発明のサマリー
本発明は前述の事情にかんがみなされたものであり、その目的の1つは基板に安定に装着される電気コネクタを提供することにある。
本発明のさらなる目的は、基板上の面積を保持し、基板上の与えられた面積および/または基板に沿う長さについて高い密度の電気コンタクトを実現することにある。
【0016】
本発明のさらなる目的は、嵌合されるとき他の1つのコネクタについて有効な停止を与え、それにより電気コネクタのコンタクトピンが他のコネクタの荷重を支持しないようにすることにある。
本発明のさらなる目的は、他の1つのコネクタと嵌合されるとき他のコネクタに関し動揺することがない電気コネクタを提供することにある。
【0017】
本発明のさらなる目的は、使用者により容易に識別されミスマッチの場合にコンタクトピンの損傷を防止する極性化の特徴を有する電気コネクタを提供することにある。
本発明のさらなる目的は、交換が可能な極性化の特徴を有する電気コネクタを提供することにある。
【0018】
本発明のさらなる目的は、コンタクトピンの数が可変であるとして容易に製造されることが可能な電気コネクタを提供することにある。
本発明のさらなる目的は、前記の目的の任意の組合せを有する電気コネクタを提供することにある。
【0019】
本発明のその他の目的および利点は、一部は以下の記述に提示され、また一部は本明細書の記述から明らかでありまたは本発明の実用により学習されることが可能である。本発明の目的および利点は、添付の特許請求の範囲に特に指摘される要素および組合せにより実現され達成されるであろう。
【0020】
本明細書に具体例が示され広汎に記述されるように、目的を達成し発明の意図に従うものとして、本発明は、絶縁性のコネクタハウジングおよび絶縁性のコネクタハウジングに保持される複数のコンタクトピンを包含する、基板への装着用の電気コネクタを具備する。ハウジングは第1の側部、第1の側部に対向する第2の側部、第1の端部、および第1の端部に対向する第2の端部を有する。
【0021】
第1および第2の端部は、絶縁性のコネクタハウジングの基板への装着用の第1および第2のホールドダウンのタブを包含する。第1のホールドダウンのタブは第1の側部に近接して位置し、第2のホールドダウンのタブは第1および第2のホールドダウンのタブが対角線上にあるように第2の側部に近接して位置する。
【0022】
本明細書に具体例が示され広汎に記述されるように、目的をさらに達成し発明の意図に従うものとして、本発明は、雄のコネクタと雌のコネクタを包含する電気コネクタ集合体を具備する。雄のコネクタは、雄のコネクタハウジングおよび雄のコネクタハウジング内で少なくとも一列に保持される複数の雄のコンタクトピンを包含する。雄のコネクタハウジングは、雄のコネクタハウジングの第1の基板への装着用に、第1および第2の装着用延長部を互い違いの配置で有する。雌のコネクタは、雌のコネクタハウジングおよび雌のコネクタハウジング内で少なくとも一列に保持される複数の雌のコンタクトピンを包含する。雌のコネクタハウジングは、雌のコネクタハウジングの第2の基板への装着用に、第1および第2の装着用延長部を互い違いの配置で有する。
【0023】
雄のコネクタの少なくとも一部は、雄のコンタクトピンが雌のコンタクトピンと接触し電気接続を確立するよう雌のコネクタ内に受容される。
【0024】
本発明は、さらに第1と第2の電気コネクタを一回の位置あわせで嵌合することが可能な装置とするのに、第1の電気コネクタの面への取外し可能な接続に適合する極性化のキャップを包含する構造にすることにより具体化している。極性化のキャップは、1つまたはそれより多い極性化の特徴(polarization feature)、および第1の電気コネクタの電気接点との接触用に第2の電気コネクタの電気接点を受容するよう構成される複数の孔部を包含する。
【0025】
本発明は、さらに基板への装着用の、第1および第2の面の絶縁性の装着用エレメントを有する電気コネクタと、接触部および後尾部を有する複数のコンタクトピンと、および第1の面の少なくとも一部を覆うよう上記絶縁性の装着用エレメントに取外し可能に接続される極性化のキャップとを具備している。コンタクトピンは、接触部が第1の面から延び後尾部が第2の面から延びるよう絶縁性の装着用エレメント内に保持される。極性化のキャップは、少なくとも1つの極性化の特徴およびコンタクトピンの接触部へのアクセスを可能にする複数の開口を有する。
【0026】
前述の一般的な記述および以下の詳細な記述は、例示し説明するだけのものであり特許請求される発明を限定するものではないことが理解されるべきである。
【0027】
好適実施例の記述
添付図面に図解される本発明を紹介する例示の実施例に対し、以下で詳細に説明していく。可能である限り、図面を通じ同一または同様の部分を指す場合は、同一の参照番号が使用される。
【0028】
第2および第3図に、雄のコネクタ100と雌のコネクタ500の2つのコネクタをあらわす。雄のコネクタ100は、印刷回路基板またはバックプレーン搭載用(backplane mounting)のような基板、またはケーブル、リボンケーブル、フラットケーブル、または分離した電線、等に固定することが可能である。同様に、雌のコネクタ500は基板(図示せず)に固定されることができる。雌のコネクタ500は、雄のコネクタ100を受容し電気接続を確立する。
【0029】
コネクタ100,500は、データ通信応用、電話通信応用、自動車および航空機応用で特に有用であり、また一方で、基板内または基板の縁部に沿った部分で、高密度の電気接触が希望されるような他の応用に対しても特に有用である。
【0030】
第4〜第8図に関連して、雄のコネクタ100について以下でより詳細に説明していく。雄のコネクタ100は雄のコネクタハウジング110内に固定された複数の雄のコンタクトピン105を包含する。雄のコネクタハウジング110は、絶縁性の材料、例えば重合体またはその他の適切な電気絶縁性の材料で形成される。例えば、液晶高分子で、ヘキストセラニーズのようなVECTRA(登録商標)は、雄のコネクタハウジング110の絶縁性の材料用に使用することが可能である。もちろん、雄のコネクタハウジング110は、雑音その他の妨害に対する金属の遮蔽を包含することが可能である。
【0031】
例えば、雄のコネクタハウジングの側壁120は、金属の条片または一連の条片のような金属の挿入体を包含することが可能であり、該金属の挿入体は側壁の材料のなかへ成型されることが可能である。その代りに、分離した遮蔽用スリーブまたは覆い物(図示せず)は、雄または雌のコネクタを覆うまたは嵌合した雄と雌のコネクタを覆うことが可能である。
【0032】
雄のコネクタハウジング110は、第1の側部111、第2の側部112、第1の端部113、第2の端部114、頂面116、および底面117を包含する。例えば第4Aおよび4B図に示されるように、雄のピン105は、頂面116から延びる複数のバットレス115の周囲に房状に配置される。バットレス115は、頂面116上の列として配置されることが可能である。例えば第4B図に示されるようにバットレス115は、一般的には矩形の断面を有する。4つの雄のピン105−1の房は、バットレス115の側部に配置される。
【0033】
しかし、本発明と首尾一貫していればその他の配置も可能である。例えば、バットレス115は相異なる形状をもつか、または全く欠如していることが可能であり、雄のピン105は1つまたはそれより多い房として配置されることが可能である。図示されるように、雄のピン105は列をなして配置され、および雄のピン105−1の房は列をなして配置される。
【0034】
例示であるが、バットレス115は、挿入の力を低減させるために相異なる高さを有するものとされることが可能である。さらに、バットレス115は、雄のピンの接触面が他の1つの房の雄のピンの側面に直面するよう互い違いおよび/または入れ子状にされることが可能である。このことについて、Stanford W. Crane Jrの米国特許第5641309号を参照することが可能である。
【0035】
第4A図に示されるように、側壁120は、雄のコネクタハウジング110の頂面116の上に、バットレス115を連続状に包囲するように設けられることが可能である。側壁120の高さは、例えば、バットレス115および雄のピン105より高いことが好適である。側壁120は、なによりもまず、嵌合の前、間、および後において、そしてミスマッチの場合に、雄のピン105およびバットレス115を保護することに役立つ。もちろん、雄のピン105およびバットレス115を保護するために、側壁120がバットレス115を連続状に包囲することは必ずしも必要ではない。側壁120の内面は、製造時に型からの離脱が容易であるよう僅少な角度1度で形成されることが可能である。
【0036】
側壁120は、雄のコネクタ100と雌のコネクタ500の間のミスマッチを防止するため極性化の特徴を包含することが可能である。例えば、円形状の突起124および矢の形状の突起125を、雄のコネクタハウジングの頂面116から突出させることが可能である。例えば第4A図に示されるように、円形状の突起124と矢の形状の突起125は、側壁120の端部121から延長しまたはこの端部と併合することが可能である。また、雄のコネクタハウジングの頂面116は、円形状の突起126および矢の形状の突起127を含むことが可能である。円形状の突起126と矢の形状の突起127は、側壁120の端部122から延長しまたはこの端部と併合することが可能である。
【0037】
第4A図およびその他の図に示されるように、矢の形状の突起125は一様に斜方向に雄のコネクタハウジング110の側部112と端部113とを指向し、および矢の形状の突起127は一様に斜方向に雄のコネクタハウジング110の側部112と端部114とを指向する。もちろん、矢の形状の突起125,127は、他の方向例えば側部112の代りに側部111を、2つの突起が指向することが可能であり、または1つの突起が一様に側部112を指向し、もう1つの突起が一様に側部111を指向することも可能である。
【0038】
雄のコネクタ100と雌のコネクタ500との嵌合を1回の位置あわせで実現することを確実にするために、その他の非対称の配置で形成することも可能である。
【0039】
円形状の突起124,126と矢の形状の突起125,127は雄と雌のコネクタの適正な嵌合についての案内役として役立つ。特に、矢の形状の突起125,127は、目で見て顕著であり、使用者により迅速に容易に理解されるので、したがって使用者は嵌合に関して雌のコネクタ500に対する雄のコネクタ100の適正な位置あわせを識別することができる。
【0040】
もちろん、突起はその他の容易に識別することができる幾何学形状、例えば円形、菱形、十字形、星形、正方形、数字、等、を有することが可能であり、または幾何学形状、寸法、および/または位置あわせの組合せを有することが可能である。その代りに、極性化および/または手掛りとなる特徴の中で、任意の何か1つだけを規定することで適用可能となる。
【0041】
適正な嵌合を容易にすることに加えて、円形状の突起124,126および矢の形状の突起125,127は、不適切な角度、オフセットまたは両方の組み合せが生ずるような嵌合を防止する。さらに、側壁120との組合せにおいて、円形状の突起124,126および矢の形状の突起125,127は、ミスマッチによる雌のコネクタ500が雄のピン105を損傷することを防止する。
【0042】
雄のコネクタハウジング110は、雄のコネクタハウジング110の第1の端部113におけるプレート130、雄のコネクタハウジング110の第2の端部114におけるプレート140、および側壁120の外表面123に配置されるストッププレート(stop plate)150をさらに包含する。プレート130は、ホールドダウンのタブ、または、端部132−1、側部132−2および開口134を含む延長部132を有している。同様に、プレート140は、ホールドダウンのタブ、または、端部142−1、側部142−2および開口144を含む延長部142を有している。ホールドダウンのタブは、コネクタハウジングを基板に固定するために、フランジ、シート、ブラケット、板体、環体、またはその他の装着用の機構物または平面体であれば適用可能である。
【0043】
ホールドダウンのタブ132,142は、雄のコネクタハウジングを基板に装着するに役立つ。例えば、開口134,144は、雄のコネクタハウジング110を印刷回路基板またはその他の基板に固定するため、ねじ、リベット、またはその他の固定具を受容することが可能である。もちろん、本発明と首尾一貫する限り、雄のコネクタハウジング110を印刷回路基板またはその他の基板への接続を行いまたは接続を容易にするのに、開口134,144を、スナップ接続具またはその他の固定具に置換することは可能である。
【0044】
ホールドダウンのタブ132,142は、雄のコネクタハウジング110に対して、対角線上に互い違いに配置され、またはオフセットをともなって配置される。このことに関し、ホールドダウンのタブ132は、第1の側部111の近くに、第2の側部112の遠くに配置され、ホールドダウンのタブ142は第2の側部112の近くに、第1の側部111の遠くに配置される。より特定的には、開口134の中心と開口144の中心を接続するラインは、雄のコネクタハウジング110の長手軸と交差し、雄のピン105の列および雄のピンの房の列に対し対角線上にあることになる。
【0045】
対角線上に配置されるホールドダウンのタブ132,142は、雄のコネクタハウジング110が、印刷回路基板またはその他の基板に動揺その他の運動を生ずることなしに安定に固定されることを可能にする。
【0046】
さらに、第5図に示されているが、以下で説明するように、ホールドダウンのタブ132,142は他の雄のコネクタ100との入れ子構成または併合を可能にするため相補的なものであることが可能である。特に、第1の雄のコネクタのホールドダウンのタブ132は第2の雄のコネクタのホールドダウンのタブ142と嵌合し、それにより第1の雄のコネクタの端部132−1は第2の雄のコネクタのプレート140の端部140−3に衝合し、第1の雄のコネクタの側部132−2は第2の雄のコネクタの側部142−2に衝合し、第1の雄のコネクタのプレートの端部130−3は第2の雄のコネクタの端部142−1に衝合する。嵌合すると、両者のコネクタの雄のピン105の列または雄のピンの房105−1は整列することになる。
【0047】
同様に、第1の雄のコネクタのホールドダウンのタブ142は第3の雄のコネクタ100のホールドダウンのタブ132に適合し、それにより第1の雄のコネクタの端部142−1は第3の雄のコネクタのプレート140の端部130−3に衝合し、第1の雄のコネクタの側部142−2は第3の雄のコネクタの側部132−2に衝合し、第1の雄のコネクタのプレートの端部140−3は第3の雄のコネクタの端部132−1に衝合する。両者のコネクタの雄のピン105は、それらのコネクタハウジングが嵌合するとき、整列することになる。
【0048】
例えば第7図においては端部132−1,132−2、側部142−1,142−2、および端部130−3,140−3は直線状であるとして示されているが、本発明と首尾一貫する限りにおいて任意の相補的な形式が使用されることが可能である。
【0049】
第5および第6図は雄のコネクタ100の底面117をあらわす。底面117は、スタンドオフ131,135,139,141,145,151、および152を搭載しているほぼ平坦な表面を包含する。スタンドオフは、印刷回路基板またはその他の基板の面への装着用の雄のコネクタハウジング110用の装着用の面を提供する。スタンドオフは、雄のコネクタハウジング110を基板上でバランスさせ、しかもコネクタハウジング110の底面117と印刷回路基板またはその他の基板との間に空気が通流することを可能にする。
【0050】
スタンドオフ135,145はホールドダウンのタブ132,142から延びている。スタンドオフ135,145は、雄のコネクタハウジング110を正確に位置ぎめするため、基板に形成された開口内への装着用の開口134,144における案内スリーブ136,146を包含することが可能である。同様に、柱体138,148は、さらに雄のコネクタ110の位置ぎめをして基板内へ案内するために、各々のスタンドオフ131,141から延長することが可能である。
【0051】
第7図は雄のピン105の挿入に先立つ雄のコネクタハウジング110の頂面116をあらわす。プレート130,140は側縁部130−1,140−1および側縁部130−2,140−2を包含する。側縁部130−2および140−2は、側壁120から横方向に等距離だけ延びている。側縁部130−1は側壁120に沿い一定の距離だけ延びているが、ストッププレート150に到達する前に第1の空隙を残して終端になっている。第1の空隙は、少なくともストッププレート150と同じ幅は必要であるが、その理由は下記においてさらに説明する。
【0052】
側縁部130−1およびストッププレート150は側壁120からみて一定の距離だけ横方向に延びているが、該一定の距離は、基板例えば印刷回路基板が、雄のコネクタが雌のコネクタに嵌合するとき、側縁部130−1およびストッププレート150に衝合することを、確実化するに充分な距離である。1つの好適な実施例においては、側縁部130−1とストッププレート150は、側壁120からみて横方向に等しい距離だけ延びている。
【0053】
側縁部140−1は、側縁部130−1とストッププレート150との間の距離より実質的に短かい距離だけ側壁120からみて横方向に離れるよう延びている。しかし、この短かいことは、本発明の意図としては要求されていないことである。
【0054】
ストッププレート150と側縁部130−1は共同して、嵌合動作中は雌のコネクタ500のために有効な停止を与え、嵌合後は雌のコネクタ500を支えることになる。したがって、嵌合動作中および嵌合後の期間における雄のコネクタ100への雌のコネクタ500の荷重は、雄または雌のピンが支えることにはならない。雌のコネクタからの荷重は、雄のコネクタハウジング110、特定的にはストッププレート150および側縁部130−1が支えることになる。さらに、前述した有効な停止は、雄および雌のピンおよび/またはバットレスが相手側の構造に底打ちすることを防止する。
【0055】
さらに、ストッププレート150と側縁部130−1は、動揺を防止し安定度を維持するように、雌のコネクタ500が取付けられている印刷回路基板またはその他の基板を支えてくれる。
【0056】
もちろん、縁部130−1とストッププレート150の両方が必要とされるわけではない。例えば、単一のストッププレート150は、動揺を防止し基板および雌コネクタをそれ自体で支持するために、より長く形成されることが可能であり、または複数のストッププレート150を設けることより同一の作用が得られることが可能である。その代りに側縁部分130−1だけで雌のコネクタを安定化させ、支えるようにすることが可能である。さらに、好適ではあるがただし必須ではないが、2つの雄のコネクタハウジングが側部111で嵌合することを可能にするために、雄のコネクタハウジング110の側部111は、突起(例えば縁部130−1および/またはストッププレート150)および湾入部(例えば縁部130−1とストッププレート150の間の空隙)を設けることができる。
【0057】
以下に記述されるように、2つの雄のハウジングが嵌合するとき、突起が湾入部にぴったりと嵌合することは必要ではない。突起は、本発明と首尾一貫する限りでは湾入部に緩やかに嵌合することでよい。
【0058】
第8図は雄のコネクタハウジング110の断面をあらわす。図示されるように、孔部118は雄のコネクタハウジングを完全に貫通する。孔部118は雄のピン105を受容し維持する。第8図はまた、側壁120の高さがバットレス115の高さより大であることが可能であることを示す。
【0059】
第9A図は、各々が印刷回路基板50に装着される3つの雄のコネクタ100の2つの列をあらわす。図示されるように、雄のコネクタ100は、基板の与えられた面積内に設定可能な接点の密度を増大するために、xとyの両方向に入れ子構成にされる。第9Aおよび9B図は、x方向における入れ子構成または端部対端部の入れ子構成をあらわす。例えば、雄のコネクタ100aの雄のピン105の列および雄のピンの房105−1の列を、雄のコネクタ100bの雄のピン105および雄のピンの房の列に整列させるために、雄のコネクタ100aのホールドダウンのタブ132は、雄のコネクタ100bのホールドダウンのタブ142と入れ子構成または併合構成になる。さらに、また雄のコネクタ100aは雄のコネクタ100cと入れ子構成になる。第9C図により詳細に示されるように、例えば雄のコネクタ100bおよび100dを使用して、雄のコネクタ100bは、y方向または側部対側部で、雄のコネクタ100dと入れ子構成になる。
【0060】
雄のコネクタ100bのストッププレート150bは、雄のコネクタ100dのストッププレート150dと側部130−1dの間の空隙に嵌合する。ストッププレート150bは空隙にぴったり嵌合することが可能であるとして、このことは本発明の意図にかんがみ必要なことではない。第9C図に示されるように、ストッププレート150bは空隙に緩やかに嵌合することが可能である。同様に、雄のコネクタ100dのストッププレート150dは、雄のコネクタ100bのストッププレート150bと側部130−1bの間の空隙に嵌合する。
【0061】
もちろん、追加されるコネクタおよび/または雄のコネクタ100に追加される単一の列または二重の列は、第9A図に示される雄のコネクタ100の二重の列の端部または両側部に位置づけられることが可能である。
【0062】
雌のコネクタ500が第10〜第13図に関連して説明される。第10図に示されるように、雌のコネクタ500は、エッジ型コネクタまたは直角のコネクタとして具体化され、雌のコネクタハウジング510内に固定される複数の雌のコンタクトピンを包含する。雌のコネクタハウジング510は絶縁性の材料、例えば重合体またはその他の適切な電気絶縁性の材料で形成される。例えば液晶高分子で、ヘキストセラニーズのようなVECTRA(登録商標)が、雌のコネクタハウジング510用の材料として使用されることが可能である。
【0063】
もちろん、雌のコネクタハウジング510は、雑音またはその他の妨害に対する金属の遮蔽を包含することが可能である。このことに関して、金属の条片または一連の条片を側壁520内に成型することが可能である。その代りに、遮蔽用スリーブまたは覆い物(図示せず)が、雌のコネクタハウジング510の上へ嵌合されることが可能である。遮蔽用スリーブまたは覆い物は、すべて金属で製作するか、または絶縁体で包含するかが可能である。
【0064】
雌のコネクタハウジング510は、前面511、背面512、第1の端部513、第2の端部514、頂部516、および底部517を包含する。雌のピン505の配置は、雄のコネクタ100における雄のピン105の配置に対応する。例えば第10および第11図に示されるように、雌のピン505は複数の列で配置される。雌のピン505は前面511から延びる4つの房を形成し房は複数の列を形成する。雌のピン505の房の各々は、雌のコネクタ500と雄のコネクタ100が嵌合されるとき雄のピン105の対応する房およびそのバットレス115を受容する。
【0065】
前述の雄のピン105の配置に類似する、雌のピン505のその他の配置(例えば、1つの房あたりの異なる雌のピン数、または房の相異なる配置)は、本発明と首尾一貫する限り可能である。
【0066】
第10図に示されるように、側壁520は、嵌合の前、途中、および後において、ミスマッチの場合に、雌のピン505を保護するために、雌のコネクタハウジング510の前面511に設けられることが可能である。例えば、端部513および端部514を包含する側壁520は、雄のコネクタ100がミスマッチの場合に雌のピンを損傷することを防止する。側壁520は、第10図に示されるように雌のピン505を連続状に包囲することが可能であり、または雌のピン505を部分的に包囲することが可能である。
【0067】
側壁520の高さは、雌のピン505より高いことが好適である。側壁520の内面は、製造時に型からの離脱を容易にするために、例えば僅少な角度1度をもって形成されることが可能である。
【0068】
側壁520は、極性化および/または極性化を相補するキー構造と、および/または雄のコネクタハウジング110に適用するキー構造とを包含する。例えば、側壁520の端部521は、円形状の空間すなわち空所524および矢の形状の空間すなわち空所525を規定し、側壁520の端部522は、円形状の空間すなわち空所526および矢の形状の空間すなわち空所527を規定している。第10図およびその他の図に示されるように、矢の形状の空間525は、雌のコネクタハウジング510の頂部516および端部513の間を一様に、斜方向を指向する。矢の形状の空間527は、雌のコネクタハウジング510の頂部516および端部514の間を、一様に斜方向を指向する。
【0069】
もちろん、極性化の特徴は、雄のコネクタ100と雌のコネクタ500との嵌合が1回の位置あわせで実現可能であることを確実にするために、底部517を指し示すか、または他の幾つかの非対称の配置を具体化することである。
【0070】
円形状の空間524,526および矢の形状の空間525,527を包含する側壁520は、雄のコネクタハウジング110の側壁120、円形状の突起124,126、および矢の形状の突起125,127を受容する。これらの構造上の特徴の組合せは、嵌合のために雄と雌のコネクタを適正な整列へ導くこと、および不適正な角度、オフセット、または両方の組み合せが生ずるような嵌合を防止することに役立つ。矢の形状の空間525,527は、使用者が嵌合のために雌のコネクタの適正な方向付けを迅速に容易に識別することを可能にする。
【0071】
もちろん、1つまたは複数の端部513,514は、別の識別可能な幾何学形状、例えば円形、菱形、十字形、星形、正方形または数字、その他を規定することが可能であり、または幾何学形状、相異なる寸法との組み合せ、およびまたは相異なる位置あわせを有することが可能である。
【0072】
第11図その他に示されるように、雌のコネクタハウジング510は、第1の端部513にホールドダウンのタブ532を、第2の端部514にホールドダウンのタブ542をさらに包含する。ホールドダウンのタブ532,542は、雌のコネクタハウジングを基板に装着することに役立つ。例えば、ホールドダウンのタブ532,542は、雌のコネクタハウジング510を印刷回路基板またはその他の基板に固定するために、ねじ、リベット、またはその他の固着具の受容用の開口534,544を包含することが可能である。
【0073】
開口534,544は、雌のコネクタハウジング510の印刷回路基板その他の基板への接続のためまたは接続を容易にするため、スナップコネクタまたはその他の固定具で置換することが可能である。
【0074】
ホールドダウンのタブ532は前面511に近接して配置され、ホールドダウンのタブ542は背面512に近接して配置される。したがって、ホールドダウンのタブ532,542は、雌のコネクタハウジング510に対して対角線上に配置され、互い違いの形またはオフセットを伴って配置される。より特定的には、開口534の中心と開口544の中心とを接続するラインは、雌のコネクタハウジング510の長手軸と交差し、雌のピン505の列および雌のピンの房の列に対し対角線上にある。
【0075】
対角線上に配置されるホールドダウンのタブ532,542は、雌のコネクタハウジング510を印刷回路基板またはその他の基板に動揺その他の運動を生ずることなく安定に固定するための基礎となっている。
【0076】
雄のコネクタハウジング110上のホールドダウンのタブと同様に、雌のコネクタハウジング510のホールドダウンのタブ532、542は他の雌のコネクタハウジング510と入れ子構成または併合構成を実現するために相補的であることが可能である。第1の雌のコネクタのホールドダウンのタブ532は第2の雌のコネクタのホールドダウンのタブ542に嵌合し、それにより第1の雌のコネクタの端部532−1は第2の雌のコネクタハウジングの端部514−1に衝合し、第1の雌のコネクタの側部532−2は第2の雌のコネクタの側部542−2に衝合し、第1の雌のコネクタハウジングの端部513−1は第2の雌のコネクタの端部542−1に衝合する。
【0077】
嵌合されるとき、両者のコネクタの雌のピン505は整列する。同様に、第1の雌のコネクタのホールドダウンのタブ542は第3の雌のコネクタ100のホールドダウンのタブ532に嵌合し、それにより第1の雌のコネクタの端部542−1は第3の雌のコネクタハウジングの端部513−1と衝合し、第1の雌のコネクタの側部542−2は第3の雌のコネクタの側部513−2に衝合し、第1の雌のコネクタハウジングの端部514−1は第3の雌のコネクタの端部532−1に衝合する。両者の雌のピン505は、コネクタハウジングが嵌合されるとき、整列する。
【0078】
例えば第13図は端部532−1,532−2、側部542−1,542−2、および端部513−1,514−1が直線状であるとして示しているが、2つのコネクタの間で相補的または固定された関係を実現する任意の形式が、本発明と首尾一貫する限り、使用されることが可能である。
【0079】
第12および第13図は雌のコネクタ500の背面512および底部517をあらわす。雌のピン505は、背面512−1において雌のコネクタハウジング510を退出し次いで基板(図示せず)の方向へ下降して、例えば直角をもって延びる。端部513,514は背面512−1から延びる端部支持体513−2,514−2を包含する。例えば第12図に示されるように、ホールドダウンのタブ542は端部支持体514−1から延びており、組み立て時の余裕をもっている。
【0080】
底部517は、スタンドオフ535,545,561,562,563、および564を搭載しているほぼ平坦な面を包含する。スタンドオフは、印刷回路基板またはその他の基板の面上で、雌のコネクタハウジング510をバランスさせ、底部517と印刷回路基板またはその他の基板との間に空気が通流することを可能にする。
【0081】
スタンドオフ535,545は、各々のホールドダウンのタブ532,542から延びている。スタンドオフ535,545は、雌のコネクタハウジング510を正確に位置づけるために、基板に形成された開口へ装着するように開口534,544において各々の案内スリーブ536,546を包含することが可能である。雌のコネクタハウジング510は、雌のコネクタハウジング510をさらに位置づけし基板内へ案内するために底面から延びる柱体(図示せず)をさらに包含することが可能である。
【0082】
第14図は雌のコネクタハウジング510の断面をあらわす。図示されるように、孔部518は雌のコネクタハウジング510を通って延びている。孔部518は雌のピン505を受容し維持する。
【0083】
第15Aおよび第15B図は、雌のピン505の数が可変であるとして、雌のコネクタハウジングを製造するためのモジュール式の設計を図解する。第15A図に示されるように、端部片571,572は、所定数の雌のピン505を支持するような雌のコネクタハウジング510を形成するために、中央部片570aの対向する端部に接続される。その代りに、第15B図は、端部片571,572が雌のコネクタハウジング510を形成するために中央部片570bに接続されることが可能であることを示す。中央部片570aは中央部片570bより短かい長さなので、より少数の雌のピン505を支持する。相異なる中央部片が、コネクタの長さおよび雌のピン505の密度にもとづいて選択されることが可能である。端部片571,572は、中央部片570aに接着して結合されることが可能であり、または中央部片570をモジュール式の型内に置いて形成されることが可能である。
【0084】
第15Aおよび第15B図から明らかであるように、端部片571および572は、最小の長さをもつ最小の数の接点を有するコネクタハウジングを形成するために相互に接続されることが可能である。
【0085】
第15Aおよび第15B図に示されるモジュール式のコネクタは、端部片571,572を単一のコネクタハウジングとして成型することにより製造されることが可能である。次いで単一のコネクタハウジングは端部片571および572を形成するよう半分に切断されることが可能である。次いで、個別に成型された中央部片570は端部片571,572へと接合されることが可能である。もちろん、雄のコネクタ510は、前述された設計と同一のモジュール式の設計で形成されることが可能である。
【0086】
第15C図はモジュール式の設計を有する雌のコネクタハウジングの第2の実施例をあらわす。第15Aおよび第15B図に示される実施例とは異なり、第15C図に示される端部片571,572は中央部片570への結合用の角度をもつ側部を有する。中央部片570は、端部片571,572の角度をもつ側部に対し相補的である角度をもつ側部を有する。角度をもつ側部であるため、端部片571,572は結合されて雌のハウジングを形成することはできない。もちろん、端部片571,572の角度をもつ側部は結合を可能にするよう相補的であることが可能である。
【0087】
第16Aおよび第16B図は、印刷回路基板52に対向する側部に装着された雌のコネクタ500をあらわす。図示されるように、複数の雌のコネクタ500が、x方向(すなわち端部対端部で)に入れ子構成または併合構成にされるので、それにより基板の端部に与えられた長さに対応して、より多くの接続が設けられることが可能である。例示であるが、雌のコネクタ500aのホールドダウンのタブ532は、両者のコネクタの雌のピンの列または雌のピンの房の列が整列するように、雌のコネクタ500bのホールドダウンのタブ542と入れ子構成または併合構成にされる。
【0088】
雌のコネクタ500cは、雌のピンまたは雌のピンの房が整列され、例えば孔部が頂部から底部にわたり整列されるよう、雌のコネクタ500aから印刷回路基板52に対向する側部へ装着される。
【0089】
さらに、雌のコネクタの孔部534,544は、複数の雌のコネクタを印刷回路基板52またはその他の基板に固定するために単一の固定具が使用できるように、整列されることが可能である。例えば、雌のコネクタ500bの孔部544は雌のコネクタ500cの孔部544と整列され、それにより、雌のコネクタ500bおよび雌のコネクタ500cの各々のホールドダウンのタブを印刷回路基板52へ結合するために、単純な締め金具(例えば、ボルト、ナット)を使用することが可能である。
【0090】
第17〜第20図は雄のコネクタ100a,100cと雌のコネクタ500a,500cの間の嵌合の接続の種々の外観をあらわす。雄のコネクタ100a,100cが取付けられている印刷回路基板は、図解を明瞭にするために省略されている。第19図に示されるように、印刷回路基板52は、コネクタの余分な挿入に対し有効な停止を与え、印刷回路基板52を動揺に対し安定化させるために、雄のコネクタ100a,100cのストッププレート150a,150cの各々に衝合する。
【0091】
第21および第22図は印刷回路基板の表面への垂直の装着に適合する雌のコネクタ500の、代替の実施例をあらわす。例えば第22図は、雌のピン505の後尾部509はひじ部分または垂直に延びる部分を包含していないことをあらわす。このことに関して、雌のピン505の後尾部509は雄のピン105の後尾部109に類似である。第21図に示されるようにホールドダウンのタブ532,542はエッジ部装着の実施例に示される位置から約90°回転している。スタンドオフおよび案内スリーブは図解を明瞭にするため省略されている。
【0092】
例えば第4〜第8図に示されるような垂直装着の雄のコネクタ100は垂直装着の雌のコネクタ500に接続されることが可能である。第23、第24、および第25図は垂直装着の雌のコネクタ500への接続のための垂直装着の雄のコネクタ100をあらわす。
【0093】
もちろん、雄のコネクタ100のホールドダウンのタブ132,142および雄のピン105は、例えば前述の雌のコネクタハウジングおよび雌のピンに類似のエッジ部装着を可能にするよう変形されることが可能である。さらに、垂直装着の雌のコネクタハウジング500は、垂直装着の雄のコネクタハウジング100に関連して前述されたように、ストッププレート150および/または側縁部130−1を包含することが可能である。そのようなストッププレート150および/または側縁部130−1は、エッジ部装着の雄のコネクタハウジングの接続を支持するために使用されることが可能である。
【0094】
第26図は本発明による雄のコネクタハウジング110のさらなる具体例をあらわす。第26図に示される雄のコネクタハウジング110は第4〜第8図に示される雄のコネクタハウジングに一般的に類似である。例えば、該雄のコネクタハウジングはスタンドオフおよび/または案内の柱体を包含することが可能である。しかし、雄のコネクタハウジング110は第10〜第14図に関連して前述された側壁520に類似の側壁120を包含する。特に、側壁120の端部121は円形状の空間または空所124および矢の形状の空間または空所125を規定し、側壁の端部122は円形状の空間または空所126および矢の形状の空間または空所127を規定する。
【0095】
もちろん、前述のように、極性化/キー構造の特徴は、雄のコネクタ100と雌のコネクタ500の嵌合が1回だけの方向付けにおいてだけ実現することを確実にするため、他の位置あわせを指摘することおよび/または或る他の非対称の配置を具体化することが可能である。さらに、側壁120は、重合体材料内に埋込まれた金属の遮蔽を包含することが可能である。
【0096】
第27A、第27B、および第27C図は雌のコネクタハウジング510のさらなる具体例をあらわし、該雌のコネクタハウジングは装着用プレート590および装着用プレート590の頂面516に形成された取外し可能な極性化のキャップ580を有する。極性化のキャップ580は雄のバットレス115を受容する開口581を包含する。第27C図に示されるように、極性化のキャップ580は、雌のピン505が位置させられる空胴582を包含することが可能である。極性化のキャップ580は、一方の端部513に円形状の突起584および矢の形状の突起585を包含し、他方の端部514に円形状の突起586および矢の形状の突起587を包含する。
【0097】
もちろん、種々のその他の極性化の特徴および配置が、前述されたような第27Aおよび第27B図に示される極性化の特徴の代りにまたはそれに加えて設けられることが可能である。
【0098】
極性化のキャップ580の高さは、雄のコネクタハウジング110と雌のコネクタハウジング510の間に有効な停止を与えるために選択することが可能である。その代りに、1つまたはそれより多い停止のプレートが、第3〜第8図に関連して前述された態様で設けられることが可能である。極性化のキャップは重合体材料例えば雌のコネクタハウジングの場合と同じ材料で形成されることが可能であり、埋め込まれた金属の遮蔽を包含することが可能である。極性化のキャップ580またはそれの一部はすべて金属で形成されることが可能である。
【0099】
第27B図は装着用のプレート590が雌のコンタクトピン505を維持する孔部518を包含することを示す。装着用のプレート590は、案内用の孔部598a,598bおよび受容用のスロット599a,599b、および599cを包含することが可能である。案内用の孔部598a,598bは、極性化のキャップ580の案内柱体588a,588bを受容するに適合する。受容用のスロット599a,599b、および599cは極性化のキャップ580を装着用プレート590に維持するためにクリップ589a,589b、および589cを受容する。
【0100】
案内用の孔部および案内用の柱体は選択的なものであり、その他の手段例えばねじ、リベット、接着材、および/またはその他のスナップオンのコネクタは、極性化のキャップ580を装着用プレート590に維持するために使用されることが可能である。
【0101】
第28A図は、第26図に示される雄のコネクタハウジング110と、第27C図に示される取外し可能な極性化のキャップ580を有する雌のコネクタハウジング510との間の嵌合の接続をあらわす。円形状の空間124,126および矢の形状の空間125,127を包含する雄のコネクタハウジング110の側壁120は、円形状の突起584,586および矢の形状の突起585,587を包含する雌のコネクタハウジング510の極性化のキャップ580を受容する。
【0102】
これらの形状の特徴の組合せは、雌と雄のコネクタを嵌合用に適正な整列へ案内し、不適正な角度、オフセット、またはそれら両者をともなう嵌合を防止することに役立つ。
【0103】
第28B図は、第26図に示される雄のコネクタハウジング110と取外し可能な極性化のキャップ580aを有する雌のコネクタハウジング510のさらなる具体例の間の嵌合の接続をあらわす。この場合には、極性化のキャップ580aは円形の突起584,586だけを包含する。第28B図は2つの重要な概念を図解する。第1に、第28B図は相異なる極性化のキャップは例えば装着用のプレートの上で、コネクタの使用に依存して交換可能であることをあらわす。第2に、第28B図に示される極性化のキャップ580aは、第26図に示されるような円形状の空間124,126と矢の形状の空間125,127を規定する側壁120を有する雄のコネクタハウジング110と嵌合されることが可能である。
【0104】
その代りに、極性化のキャップ580aは円形状の空間124,126だけを規定する雄のコネクタと嵌合することが可能である。例えば第28A図に示される極性化のキャップ580は、第26図に示されるような円形状の空間と矢の形状の空間の両者をもつ側壁120を有する雄のコネクタハウジング110とは嵌合することが可能である。したがって、相異なる極性化の配置と種々のサブセットを規定することにより嵌合可能なコネクタの組合せの階層が規定されることが可能である。
【0105】
例えば、種々のサブセットは種々の機能の属性を規定することが可能である。もちろん、第28B図に示される極性化のキャップ580aの極性化の特徴は、極性化のキャップ580aが単一の極性化の形式の雌のコネクタハウジングとだけ結合されることが可能になる独特のものにすることが可能である。
【0106】
当業者には、本発明の範囲および精神を逸脱することなく、本発明の雄および雌のコネクタに、種々の変形と変化がなされ得ることは明らかであろう。例えば、雄および雌のコネクタハウジング110,510は、極性化の特徴の代替としてまたはそれに加えて電源および/または接地のコネクタを包含することが可能である。このことに関して、嵌合可能なコネクタは、5Vの電源接続が極性化の特徴(例えばコネクタハウジングの第1の端部における矢の形状の空所)によって確立され、そして3.3Vの電源接続が他の1つの極性化の特徴(例えばコネクタハウジングの第2の端部における矢の形状の空所)によって確立されるように、規定されることが可能である。
【0107】
したがって、コネクタハウジングは5Vの電源要求をもつ応用、3.3Vの電源要求をもつ応用、および5Vと3.3Vの両者の電源要求をもつ応用に対応することが可能である。さらに、第3〜第8図および第26図に示される雄のコネクタハウジングの極性化の特徴を包含する側壁120は、雌のコネクタハウジング510の極性化のキャップ580に関連して前述されたと同様な態様で取外し可能であることが可能である。
【0108】
第29図は、雄のコネクタハウジング110内に保持される複数の電源/接地の導体605を包含する雄のコネクタ100のさらなる具体例をあらわす。図示されるように、導体605は側壁120の外側面上に配置される。導体605は、印刷回路基板またはその他の基板への接続のために雄のコネクタハウジング110の背部を通って延びることが可能である。このことに関して、導体605の個々のものは、表面装着によりまたは孔部を通して印刷回路基板またはその他の基板上の接地ラインまた電源ラインに接続されることが可能である。
【0109】
導体605の或るものは接地ラインに接続され他のものは電源ラインに接続されることが可能であり、またはその代りに導体のすべてが接地ラインまたは電源ラインのいずれかに接続されることが可能である。導体605は、大なる電流搬送の容量をサポートするために、図示されるように雄のコンタクトピン105より大きくすることが可能である。
【0110】
第30図は、雌のコネクタハウジング510内に保持される複数の電源/接地の導体705を包含する雌のコネクタ500のさらなる具体例をあらわす。導体705は、雄のコネクタハウジング110内に保持される対応する電源/接地の導体605との嵌合を容易にするため側壁520の内側面上に配置される。導体705は、印刷回路基板またはその他の基板への接続を可能にするよう、雌のコネクタハウジング510の背部または底部を通って延びることが可能である。電源/接地の導体605の場合に類似して、導体705の個々のものは表面装着によりまたは孔部を通って印刷回路基板またはその他の基板上の接地ラインまたは電源ラインに接続されることが可能である。
【0111】
より大なる電源搬送の容量をサポートするために、図示されるように、導体705は雌のコンタクトピン505より大きくすることが可能である。雄および雌のコネクタハウジング110,510の長さに沿い電源および/または接地ラインの接続を分布することは電源/接地の分布の改良、および接点の嵌合の冗長度をもたらす。
【0112】
第31、第32、および第33図は、雌のコンタクトピン505により搬送される電気信号に混入する可能性のある雑音またはその他の妨害に対する遮蔽のために、遮蔽800を有する雌のコネクタ500の具体例をあらわす。図示されるように、金属遮蔽800が側壁520の内および外の表面を覆い、コネクタハウジング510の頂部516の上方へ延び、雌のコンタクトピン505の後尾部を覆う。
【0113】
遮蔽800の端部810は印刷回路基板またはその他の基板の面に電気的に接続されることが可能である。もちろん、遮蔽800は、遮蔽用の付加された手段を実行するために雌のコンタクトピン505を連続状に包囲して設けられることが可能である。
【0114】
本明細書に開示された詳細内容および実施方法を考慮することにより、当業者には、本発明のその他の実施方法についても明らかになることであろう。本明細書と実例は説明のためにだけ意図されており、発明の真の範囲および精神は添付の特許請求の範囲に表示されている。
【図面の簡単な説明】
【図1】
図1Aおよび図1Bから成り、印刷回路基板に固定された従来の端部コネクタをあらわす図である。
【図2】
本発明による雄のコネクタおよび雌のコネクタを示す図である。
【図3】
図2と同様な図である。
【図4】
図4Aと図4Bから成り、本発明による雄のコネクタの種々の図解をあらわす図である。
【図5】
図4と同様な図である。
【図6】
図4と同様な図である。
【図7】
図4と同様な図である。
【図8】
図4と同様な図である。
【図9】
図9A、図9B、および図9Cから成り、印刷回路基板に装着されたインターロックのたて形の雄のコネクタの一連のものをあらわす図である。
【図10】
本発明による雌のコネクタの種々の図解をあらわす図である。
【図11】
図10と同様な図である。
【図12】
図10と同様な図である。
【図13】
図10と同様な図である。
【図14】
図10と同様な図である。
【図15】
図15A、図15B、および図15Cから成り、雌のピンの数を変化させて製造する場合について雌のコネクタハウジングのモジュール設計の具体例、および雌のコネクタハウジングのモジュール設計のさらなる具体例を示す図である。
【図16】
図16Aおよび図16Bから成り、印刷回路基板の対向する側部に装着される雌のコネクタの一連のものをあらわす図である。
【図17】
雄のコネクタと雌のコネクタの間の嵌合の接続の種々の図解をあらわす図である。
【図18】
図17と同様な図である。
【図19】
図17と同様な図である。
【図20】
図17と同様な図である。
【図21】
印刷回路板の表面へのたて形の装着に適合する雌のコネクタの代替の具体例を示す図である。
【図22】
図21と同様な図である。
【図23】
たて形の雌のコネクタへの接続用のたて形の雄のコネクタをあらわす図である。
【図24】
図23と同様な図である。
【図25】
図23と同様な図である。
【図26】
雄のコネクタハウジングのさらなる具体例をあらわす図である。
【図27】
図27A、図27B、および図27Cから成り、取外し可能な極性化キャップを有する雌のコネクタハウジングのさらなる具体例および取外し可能な極性化キャップの背面をあらわす図である。
【図28】
図28Aおよび図28Bから成り、図26に示される雄のコネクタハウジングと図27Cに示される取外し可能な極性化キャップを有する雌のコネクタハウジングとの間の嵌合接続、および図26に示される雄のコネクタハウジングと取外し可能な極性化キャップを有する雌のコネクタハウジングのさらなる具体例との間の嵌合の接続をあらわす図である。
【図29】
電源および/または接地の導体を包含する雄のコネクタの代替の具体例をあらわす図である。
【図30】
電源および/または接地の導体を包含する雌のコネクタの代替の具体例をあらわす図である。
【図31】
雑音またはその他の妨害を遮蔽する遮蔽体を有する雌の電気コネクタの具体例をあらわす図である。
【図32】
図31と同様な図である。
【図33】
図31と同様な図である。
【発明の名称】 対角線上に配置のホールドダウンのタブを有する電気コネクタ
【特許請求の範囲】
【請求項1】 基板への装着用の電気コネクタであって、該電気コネクタは、第1の側部、第1の側部に対向する第2の側部、第1の端部、および第1の端部に対向する第2の端部を有する絶縁性コネクタハウジングを具備し、該第1および第2の端部は該絶縁性コネクタを基板へ装着する第1および第2のホールドダウンのタブを包含し、該第1のホールドダウンのタブは第1の側部の近傍に、該第2のホールドダウンのタブは第2の側部の近傍に、該第1および第2のホールドダウンのタブが対角線上にあるように位置しており、
該電気コネクタはまた、絶縁性コネクタハウジングのなかに保持される複数のコンタクトピンを具備する、電気コネクタ。
【請求項2】 該第1のホールドダウンのタブは第2の側部よりも第1の側部により接近しており、該第2のホールドダウンのタブは第1の側部よりも第2の側部により接近している、請求項1記載の電気コネクタ。
【請求項3】 該絶縁性コネクタハウジングは、第1の側部から横方向に延びるストッププレートを包含する、請求項1または2記載の電気コネクタ。
【請求項4】 該絶縁性コネクタハウジングは、該コンタクトピンの周囲に配置される側壁をさらに包含する、請求項1または2記載の電気コネクタ。
【請求項5】 該絶縁性コネクタハウジングは、ストッププレートをさらに包含し、該ストッププレートは該側壁から延びる第1および第2の端部および該側壁に平行な端部を有する、請求項4記載の電気コネクタ。
【請求項6】 該ストッププレートは、装着面上の少なくとも1つのスタンドオフを包含する、請求項5記載の電気コネクタ。
【請求項7】 該側壁は、少なくとも1つの極性化の特徴を具備する、請求項4または5記載の電気コネクタ。
【請求項8】 該少なくとも1つの極性化の特徴は、矢の形状の突起を具備する、請求項7記載の電気コネクタ。
【請求項9】 該少なくとも1つの極性化の特徴は、該側壁の内表面により規定される矢の形状の空間を具備する、請求項7記載の電気コネクタ。
【請求項10】 該絶縁性コネクタハウジングは、重合体材料に埋込まれた金属の遮蔽を具備する、請求項1〜9のいずれかに記載の電気コネクタ。
【請求項11】 該絶縁性コネクタハウジングは、頂面と該頂面から延びる複数の分離されたバットレスを具備し、該コンタクトピンは該バットレスの周囲に房状に配置されている、請求項1〜10のいずれかに記載の電気コネクタ。
【請求項12】 該絶縁性コネクタハウジングは、頂面から延び該バットレスを包囲する側壁をさらに具備する請求項11記載の電気コネクタ。
【請求項13】 該側壁は、絶縁性コネクタハウジングの第1の端部に近接する第1の矢の形状の突起および絶縁性コネクタハウジングの第2の端部に近接する第2の矢の形状の突起を具備し、該第1および第2の矢の形状の突起は絶縁性コネクタハウジングの第1の側部を一様に指向する、請求項12記載の電気コネクタ。
【請求項14】 第1および第2の側部は頂部および底部を具備し、該絶縁性コネクタハウジングは前部の面をさらに具備し、該コンタクトピンは房の列の前面から延びており、コンタクトピンの房の各々は対応するピンの房を受容し電気接続を確立するに適合している、請求項1〜13のいずれかに記載の電気コネクタ。
【請求項15】 該絶縁性のハウジングは前面に側壁をさらに具備し、該側壁はコンタクトピンを包囲する、請求項14記載の電気コネクタ。
【請求項16】 該側壁はコネクタハウジングの第1の端部に近接する第1の矢の形状の空間およびコネクタハウジングの第2の端部に近接する第2の矢の形状の空間を規定し、該第1および第2の矢の形状の空間はコネクタハウジングの頂部を一様に指向している、請求項15記載の電気コネクタ。
【請求項17】 該第1および第2のホールドダウンのタブの少なくとも1つは、他の1つのコネクタハウジングのホールドダウンのタブと入れ子の構成になるように構成され基板上に該絶縁性コネクタハウジングに近接して装着され、それにより基板上での空間の保持が容易になっている、請求項1〜16のいずれかに記載の電気コネクタ。
【請求項18】 該複数のコンタクトピンは該絶縁性コネクタハウジング内で少なくとも一列に保持され、該コンタクトピンの少なくとも一列が他の電気コネクタのコンタクトピンの対応する列と整列するように、該第1および第2のホールドダウンのタブの少なくとも1つは、該他の電気コネクタの相補的なホールドダウンのタブと横方向に重複するのに適合している、請求項1〜16のいずれかに記載の電気コネクタ。
【請求項19】 該複数のコンタクトピンは該絶縁性コネクタハウジング内で少なくとも一列のコンタクトピンとして保持され、該コンタクトピンの少なくとも一列が他の電気コネクタのコンタクトピンの対応する列と整列するように、該絶縁性コネクタハウジングの第1の端部が、該他の電気コネクタの相補的な端部と併合するのに適合している、請求項1〜16のいずれかに記載の電気コネクタ。
【請求項20】 該絶縁性コネクタハウジングの第1の端部は、他の1つの絶縁性コネクタハウジングの1つの端部と端部対端部の関係で入れ子の構成になるように構成するのに適合している、請求項1〜16のいずれかに記載の電気コネクタ。
【請求項21】 該絶縁性コネクタハウジングは、分離した第1および第2の端部片および分離した中央部片を具備し、該端部片は該中央部片の対向する端部側に結合される、請求項1〜20のいずれかに記載の電気コネクタ。
【請求項22】 該絶縁性コネクタハウジングに取外し可能に接続できる極性化のキャップをさらに具備し、該極性化のキャップは1つまたはそれより多い極性化の特徴を有する、請求項1〜21のいずれかに記載の電気コネクタ。
【請求項23】 該極性化のキャップは複数の孔を有し、該孔は該コンタクトピンと接触する他の電気コネクタのコンタクトピンを受容できるよう構成されている、請求項22記載の電気コネクタ。
【請求項24】 該極性化のキャップは該コンタクトピンを収容する空胴を具備する、請求項22または23記載の電気コネクタ。
【請求項25】 該極性化のキャップの外周部は該1つまたはそれより多い極性化の特徴を規定する、請求項22または24記載の電気コネクタ。
【請求項26】 該1つまたはそれより多い極性化の特徴は矢の形状の突起を具備する、請求項25記載の電気コネクタ。
【請求項27】 該1つまたはそれより多い極性化の特徴は円形状の突起を具備する、請求項25記載の電気コネクタ。
【請求項28】 該1つまたはそれより多い極性化の特徴は矢の形状の突起および円形状の突起をさらに具備する、請求項25記載の電気コネクタ。
【請求項29】 該極性化のキャップは電気絶縁性ハウジングへ取外し可能に接続するに適合する複数のクリップを具備する、請求項22〜28記載の電気コネクタ。
【請求項30】 電気コネクタ集合体であって、該集合体は、雄のコネクタであって、雄コネクタハウジングおよび該雄コネクタハウジング内で少なくとも一列に保持された複数の雄のコンタクトピンを具備し、該雄コネクタハウジングは該雄コネクタハウジングを第1の基板に装着する第1および第2の互い違いに配置の装着用延長部を有するもの、および、
雌のコネクタであって、雌コネクタハウジングおよび該雌コネクタハウジング内で少なくとも一列に保持された複数の雌のコンタクトピンを具備し、該雌コネクタハウジングは該雌コネクタハウジングを第2の基板の側部へ装着する第1および第2の互い違いに配置の装着用延長部を有するもの、を具備し、
該雄のコネクタの少なくとも1つの部分は、該雄コンタクトピンが該雌コンタクトピンと接触し電気接続を確立するよう該雌のコネクタ内に受容されるに適合している、電気コネクタ集合体。
【請求項31】 該雄のコネクタハウジングは極性化の特徴を包含し、該雌のコネクタハウジングは相補的な極性化の特徴を包含し、それにより雄のコネクタと雌のコネクタの間の電気接続は、雄のコネクタハウジングと雌のコネクタハウジングとの1回の位置あわせにおいて成立することが可能である、請求項30記載の電気コネクタ集合体。
【請求項32】 該雄のコネクタハウジングの該極性化の特徴は矢の形状の突起を具備し、該雌のコネクタハウジングの該極性化の特徴は矢の形状の空間を具備する、請求項31記載の電気コネクタ集合体。
【請求項33】 該雄のコネクタは第1の雄のコネクタを具備し該雌のコネクタは第1の雌のコネクタを具備し、該電気コネクタ集合体は、
第2の雄のコネクタハウジングおよび該第2の雄のコネクタハウジング内で少なくとも一列に保持される複数の雄のコンタクトピンを具備する第2の雄のコネクタを具備し、該第2の雄のコネクタハウジングは、該第2の雄のコネクタハウジングを第1の基板に装着する第1および第2の互い違いに配置の装着用延長部を有し、第1の基板にコネクタが装着されるとき、該第1の雄コネクタのコンタクトピンの少なくとも一列は該第2の雄コネクタのコンタクトピンの少なくとも一列と整列するよう、該第1の雄コネクタハウジングの該第1の装着用延長部と該第2の雄コネクタハウジングの該第2の装着用延長部とが入れ子構成になるものであり、
該電気コネクタ集合体はまた、
第2の雌のコネクタハウジングおよび該第2の雌のコネクタハウジング内で少なくとも一列に保持される複数の雌のコンタクトピンを具備する第2の雌のコネクタを具備し、該第2の雌のコネクタハウジングは、該第2の雌のコネクタハウジングを第2の基板の側部に装着する第1および第2の互い違いに配置の装着用延長部を有し、第2の基板の側部にコネクタが装着されるとき、該第1の雌コネクタコンタクトピンの該少なくとも一列が該第2の雌コネクタのコンタクトピンの該少なくとも一列と整列するよう、該第1の雌のコネクタハウジングの該第1の装着用延長部と該第2の雌コネクタハウジングの該第2の装着用延長部とが入れ子構成になるものであり、
該第2の雄コネクタの該雄のピンが該第2の雌コネクタの該雌のピンと接触し、この間での電気接続の確立するように、該第2の雄コネクタの少なくとも一部分は、該第2の雌コネクタを受容するのに適合している請求項30〜32記載の電気コネクタ集合体。
【請求項34】 第1および第2の電気コネクタの1回の位置あわせでの嵌合を可能にする装着であって、該装置は第1の電気コネクタの1つの面への取外し可能な接続に適合する極性化のキャップを具備し、該極性化のキャップは、1つまたはそれより多い極性化の特徴および第2の電気コネクタの電気接点を受容するよう構成される複数の孔を有し、第1の電気コネクタの電気接点と接触するようになっている、第1および第2の電気コネクタの1回の位置あわせでの嵌合を可能にする装置。
【請求項35】 該極性化のキャップは、第1の電気コネクタの電気接点を収容する空胴を具備する、請求項34記載の装置。
【請求項36】 該極性化のキャップの周辺部は該1つまたはそれより多い極性化の特徴を規定する、請求項34または35記載の装置。
【請求項37】 該1つまたはそれより多い極性化の特徴は矢の形状の突起を具備する、請求項36記載の装置。
【請求項38】 該1つまたはそれより多い極性化の特徴は円形状の突起を具備する、請求項36記載の装置。
【請求項39】 該1つまたはそれより多い極性化の特徴は矢の形状の突起および円形状の突起を具備する、請求項36記載の装置。
【請求項40】 該極性化のキャップは、第1の電気コネクタへの取外し可能の接続に適合する複数のクリップを具備する、請求項34〜39のいずれかに記載の装置。
【請求項41】 基板への装着用の電気コネクタであって、該電気コネクタは、
第1の面および第2の面を有する絶縁性の装着用エレメント、
各々のコンタクトピンはコンタクト部分と後尾の部分とを有し、コンタクト部分は該第1の面から延び、後尾の部分は該第2の面から延びている該絶縁性の装着用エレメント内に保持される複数のコンタクトピン、および
該絶縁性の装着用エレメントに取外し可能に接続され、該第1の面の少なくとも一部分を覆うことができる極性化のキャップであって、少なくとも1つの極性化の特徴および該コンタクトピンのコンタクト部分へのアクセスが許される複数の開口を有している該極性化のキャップを具備する電気コネクタ。
【請求項42】 該絶縁性の装着用エレメントは、第1の面から横方向に延びるストッププレートを包含する、請求項41記載の電気コネクタ。
【請求項43】 該少なくとも1つの極性化の特徴は該極性化のキャップの外周上に形成される、請求項41または請求項42のいずれかに記載の電気コネクタ。
【請求項44】 該少なくとも1つの極性化の特徴は矢の形状の突起を具備する、請求項43記載の電気コネクタ。
【請求項45】 該極性化のキャップは、重合体材料に埋め込まれた金属の遮蔽を具備する、請求項41〜44のいずれかに記載の電気コネクタ。
【請求項46】 該コンタクトピンの該コンタクト部分は、房の列における該絶縁性の装着用エレメントの第1の面から延びており、コンタクトピンの房の各々は該極性化のキャップにおける開口の1つを通ってピンの対応する房を受容し電気接続を確立するに適合している、請求項41〜45のいずれかに記載の電気コネクタ。
【請求項47】 該絶縁性の装着用エレメントは、絶縁性の装着用エレメントの第1および第2の端部に対角線上に配置される第1および第2のホールドダウンのタブを具備する、請求項41〜46のいずれかに記載の電気コネクタ。
【請求項48】 該第1および第2のホールドダウンのタブの少なくとも1つは、他の1つの絶縁性の装着用エレメントのホールドダウンのタブと入れ子状になるように構成され、基板上に該絶縁性の装着用エレメントに近接して装着されるので、それにより基板上で空間が保持されることが容易になっている、請求項47記載の電気コネクタ。
【請求項49】 該コンタクトピンの複数は、該絶縁性の装着用エレメント内で少なくとも一列に保持され、コンタクトピンの少なくとも一列が他の1つの電気コネクタのコンタクトピンと整列するよう、該第1および第2のホールドダウンのタブの少なくとも1つは、他の1つの電気コネクタの相補的なホールドダウンのタブと横方向に重複するのに適合している、請求項47記載の電気コネクタ。
【請求項50】 該複数のコンタクトピンは該絶縁性の装着用エレメント内でコンタクトピンまたはコンタクトピンの房の少なくとも一列に保持され、該電気コネクタの少なくとも一列が該他の1つの電気コネクタのコンタクトピンまたはコンタクトピンの房の対応する列と整列するよう、該絶縁性の装着用エレメントの第1の端部は、他の1つの電気コネクタの相補的な端部と併合するのに適合している、請求項47記載の電気コネクタ。
【請求項51】 該絶縁性の装着用エレメントの第1の端部は、他の1つの絶縁性の装着用エレメントの一端部と端部対端部の入れ子状に構成するのに適合している、請求項47記載の電気コネクタ。
【発明の詳細な説明】
【0001】
発明の背景
本出願は、本出願と同時に出願された「電気コネクタ集合体」の名称をもつ米国特許出願(代理人文書番号第40879−5074号)の主題に関係し、本明細書に参考としてその内容を取りこんでいる。
【0002】
発明の分野
本発明は電気コネクタに関し、より特定的には、電気コネクタであって、容易に製造され、基板に安定に装着され、そして基板上の与えられた面積に高い接点の密度が実現されるもの、に関する。
【0003】
従来技術の記述
従来の電気コネクタは、2つの基板間の電気接続の形成用の相補的な雄と雌のコネクタを包含している。雄のコネクタが雌のコネクタに受容されると電気接続が確立される。例えば、コンピュータおよびその他の電気設備は、印刷回路基板同士の接続用、印刷回路基板のバックプレーンへの接続用、および/または印刷回路基板のケーブルへの接続用の電気コネクタを包含する。電気コネクタは、垂直の方向づけで、または端部または直角の方向づけで、基板に装着されることが可能である。
【0004】
垂直の方向づけにおいて、電気接続は、基板の面に垂直にまたはそれに向って確立される。端部または直角の方向づけで装着されるコネクタは、多くの場合、端部コネクタと呼称される。呼称が意味するように、端部コネクタは基板の端部に装着され、しばしば直角に屈曲された接点要素を包含する。端部コネクタは基板の面に水平にまたは平行に電気接続を確立する。
【0005】
従来の電気コネクタの一例はKeglewitsch et al.への米国特許第4274700号に示される。米国特許第4274700の第1〜第3図は印刷回路基板への装着用の雌コネクタハウジング(housing)を有する垂直の雌の電気コネクタを示す。米国特許第4274700号の第4〜第5図は雄コネクタハウジング(housing)を有する雄の電気コネクタを図解する。例えば米国特許第4274700号の第2、第3、および第5図に示されるように、雄および雌のコネクタハウジングの各々は、中心となるハウジング本体の両側にある端部から、外方へ延びる一対の固定用フランジを具備している。
【0006】
前述特許の第3図に示されるように、固定用フランジは、コネクタハウジングを印刷回路基板へ取付けるためのねじまたはリベットが利用できる開口を包含することが可能である。他の方法として、米国特許第4270700号の第2および第5図に示されるように、スナップコネクタは固定用フランジの底面から延長して利用することが可能である。スナップコネクタは印刷回路基板に形成される開口に嵌合させることに適用でき、またハウジングが印刷回路基板に保持されるよう延長することもできる。いずれの場合においても、開口またはスナップコネクタはコネクタハウジングの長手軸に整列することになる。
【0007】
米国特許第4274700号に開示される電気コネクタおよびそれに類似のコネクタについて幾つかの問題がある。
例えば、雄および雌の接点に印加される応力は印刷回路板の間の電気接続に不利な影響を及ぼす。応力は、直ちにであれ時間の経過につれてであれ、雄および雌の接点を屈曲させ、破壊させ、またはさもなければはめ合いの悪い状態になり、または損傷させる可能性がある。応力は、雄または雌の接点と雄または雌の接点が装着されている印刷回路板の間の電気接続をさらに損傷させる可能性がある。雄および雌の接点への応力の問題は幾つかの原因から生ずるものであり、その少しばかりについて、以下に説明する。
【0008】
ねじ、リベット、スナップコネクタ、またはその他の固定具はコネクタハウジングの長手軸に整列しているから、コネクタハウジングは印刷回路基板上で長手軸に沿い動揺し旋回する傾向にある。さらに、この動揺は雄のコネクタハウジングと雌のコネクタハウジングとの間で、嵌合作業中または嵌合後にも、生ずる可能性がある。さらに、米国特許第4274700号の第7図に示されるように、雄および雌の接点は、雌のコネクタに対する雄のコネクタの荷重の少なくとも一部を支えることになる。
【0009】
電子装置が小形化するにつれ、電子装置内の印刷回路基板の間の接続の数は増大した。その結果、印刷回路基板上の空間は、次第に貴重なものになり、節減すべきものになった。例えば、米国特許第4274700号に示されるような従来の電気コネクタは、印刷回路板上の空間を浪費するものである。
【0010】
従来の端部コネクタは、従来の垂直形のコネクタの場合と同じ問題をこうむるのである。第1Aおよび1B図は印刷回路基板20に固定される従来の端部コネクタ10の2つの図解をあらわす。第1Aおよび1B図に示される端部コネクタはStanford W. Crane Jr. の米国特許第5575688号に記述される端部コネクタに類似している。そこに示されるように、従来の端部コネクタ10は、印刷回路基板20にねじ16,17により装着されるハウジング15を包含する。米国特許第4274700号の配置に類似して、ねじ16,17は端部コネクタ10の長手軸に平行に整列されている。第1A図の矢印により示されるように、端部コネクタ10は印刷回路基板20の面に関して動揺しまたは旋回することが可能である。
【0011】
図面に特には示されていないが、端部コネクタ10はまた、対応するコネクタに関して旋回しまたは動揺することが可能である。さらに、端部コネクタ10は、嵌合されるとき、コネクタの荷重の少なくとも幾らかを負担する接点を包含している。端部コネクタ10もまた、印刷回路基板上の空間を浪費するものである。
【0012】
従来の電気コネクタの幾つかは、固定観念化した極性化の特徴(polarization feature)を包含し、1回の位置あわせでの嵌合を可能にさせようとしている。そのような固定観念化した極性化の特徴では、使用者が識別することが困難になっている。その結果として、使用者はしばしば、コネクタが適切に位置あわせされていないのに接続を強行しようと試みる。接続を行うことができないとき、使用者はコネクタを再度位置あわせし、接続を強行しようと再び試みる。コネクタが適正に位置あわせされていないのに嵌合を試みると、接点は損傷する可能性がある。さらに、そのような固定観念化した極性化の特徴は、柔軟性が要求される用途には適合しない。
【0013】
したがって、使用者がより容易に識別することができ、および/または種々の用途に使用されることが可能な、改良された極性化の特徴を求める要求が存在する。また、誤った嵌合に際して接点を保護する必要性も存在する。
【0014】
したがって、従来の電気コネクタの欠点の支配を受けない電気コネクタを提供する技術を求める要求が存在する。
【0015】
発明のサマリー
本発明は前述の事情にかんがみなされたものであり、その目的の1つは基板に安定に装着される電気コネクタを提供することにある。
本発明のさらなる目的は、基板上の面積を保持し、基板上の与えられた面積および/または基板に沿う長さについて高い密度の電気コンタクトを実現することにある。
【0016】
本発明のさらなる目的は、嵌合されるとき他の1つのコネクタについて有効な停止を与え、それにより電気コネクタのコンタクトピンが他のコネクタの荷重を支持しないようにすることにある。
本発明のさらなる目的は、他の1つのコネクタと嵌合されるとき他のコネクタに関し動揺することがない電気コネクタを提供することにある。
【0017】
本発明のさらなる目的は、使用者により容易に識別されミスマッチの場合にコンタクトピンの損傷を防止する極性化の特徴を有する電気コネクタを提供することにある。
本発明のさらなる目的は、交換が可能な極性化の特徴を有する電気コネクタを提供することにある。
【0018】
本発明のさらなる目的は、コンタクトピンの数が可変であるとして容易に製造されることが可能な電気コネクタを提供することにある。
本発明のさらなる目的は、前記の目的の任意の組合せを有する電気コネクタを提供することにある。
【0019】
本発明のその他の目的および利点は、一部は以下の記述に提示され、また一部は本明細書の記述から明らかでありまたは本発明の実用により学習されることが可能である。本発明の目的および利点は、添付の特許請求の範囲に特に指摘される要素および組合せにより実現され達成されるであろう。
【0020】
本明細書に具体例が示され広汎に記述されるように、目的を達成し発明の意図に従うものとして、本発明は、絶縁性のコネクタハウジングおよび絶縁性のコネクタハウジングに保持される複数のコンタクトピンを包含する、基板への装着用の電気コネクタを具備する。ハウジングは第1の側部、第1の側部に対向する第2の側部、第1の端部、および第1の端部に対向する第2の端部を有する。
【0021】
第1および第2の端部は、絶縁性のコネクタハウジングの基板への装着用の第1および第2のホールドダウンのタブを包含する。第1のホールドダウンのタブは第1の側部に近接して位置し、第2のホールドダウンのタブは第1および第2のホールドダウンのタブが対角線上にあるように第2の側部に近接して位置する。
【0022】
本明細書に具体例が示され広汎に記述されるように、目的をさらに達成し発明の意図に従うものとして、本発明は、雄のコネクタと雌のコネクタを包含する電気コネクタ集合体を具備する。雄のコネクタは、雄のコネクタハウジングおよび雄のコネクタハウジング内で少なくとも一列に保持される複数の雄のコンタクトピンを包含する。雄のコネクタハウジングは、雄のコネクタハウジングの第1の基板への装着用に、第1および第2の装着用延長部を互い違いの配置で有する。雌のコネクタは、雌のコネクタハウジングおよび雌のコネクタハウジング内で少なくとも一列に保持される複数の雌のコンタクトピンを包含する。雌のコネクタハウジングは、雌のコネクタハウジングの第2の基板への装着用に、第1および第2の装着用延長部を互い違いの配置で有する。
【0023】
雄のコネクタの少なくとも一部は、雄のコンタクトピンが雌のコンタクトピンと接触し電気接続を確立するよう雌のコネクタ内に受容される。
【0024】
本発明は、さらに第1と第2の電気コネクタを一回の位置あわせで嵌合することが可能な装置とするのに、第1の電気コネクタの面への取外し可能な接続に適合する極性化のキャップを包含する構造にすることにより具体化している。極性化のキャップは、1つまたはそれより多い極性化の特徴(polarization feature)、および第1の電気コネクタの電気接点との接触用に第2の電気コネクタの電気接点を受容するよう構成される複数の孔部を包含する。
【0025】
本発明は、さらに基板への装着用の、第1および第2の面の絶縁性の装着用エレメントを有する電気コネクタと、接触部および後尾部を有する複数のコンタクトピンと、および第1の面の少なくとも一部を覆うよう上記絶縁性の装着用エレメントに取外し可能に接続される極性化のキャップとを具備している。コンタクトピンは、接触部が第1の面から延び後尾部が第2の面から延びるよう絶縁性の装着用エレメント内に保持される。極性化のキャップは、少なくとも1つの極性化の特徴およびコンタクトピンの接触部へのアクセスを可能にする複数の開口を有する。
【0026】
前述の一般的な記述および以下の詳細な記述は、例示し説明するだけのものであり特許請求される発明を限定するものではないことが理解されるべきである。
【0027】
好適実施例の記述
添付図面に図解される本発明を紹介する例示の実施例に対し、以下で詳細に説明していく。可能である限り、図面を通じ同一または同様の部分を指す場合は、同一の参照番号が使用される。
【0028】
第2および第3図に、雄のコネクタ100と雌のコネクタ500の2つのコネクタをあらわす。雄のコネクタ100は、印刷回路基板またはバックプレーン搭載用(backplane mounting)のような基板、またはケーブル、リボンケーブル、フラットケーブル、または分離した電線、等に固定することが可能である。同様に、雌のコネクタ500は基板(図示せず)に固定されることができる。雌のコネクタ500は、雄のコネクタ100を受容し電気接続を確立する。
【0029】
コネクタ100,500は、データ通信応用、電話通信応用、自動車および航空機応用で特に有用であり、また一方で、基板内または基板の縁部に沿った部分で、高密度の電気接触が希望されるような他の応用に対しても特に有用である。
【0030】
第4〜第8図に関連して、雄のコネクタ100について以下でより詳細に説明していく。雄のコネクタ100は雄のコネクタハウジング110内に固定された複数の雄のコンタクトピン105を包含する。雄のコネクタハウジング110は、絶縁性の材料、例えば重合体またはその他の適切な電気絶縁性の材料で形成される。例えば、液晶高分子で、ヘキストセラニーズのようなVECTRA(登録商標)は、雄のコネクタハウジング110の絶縁性の材料用に使用することが可能である。もちろん、雄のコネクタハウジング110は、雑音その他の妨害に対する金属の遮蔽を包含することが可能である。
【0031】
例えば、雄のコネクタハウジングの側壁120は、金属の条片または一連の条片のような金属の挿入体を包含することが可能であり、該金属の挿入体は側壁の材料のなかへ成型されることが可能である。その代りに、分離した遮蔽用スリーブまたは覆い物(図示せず)は、雄または雌のコネクタを覆うまたは嵌合した雄と雌のコネクタを覆うことが可能である。
【0032】
雄のコネクタハウジング110は、第1の側部111、第2の側部112、第1の端部113、第2の端部114、頂面116、および底面117を包含する。例えば第4Aおよび4B図に示されるように、雄のピン105は、頂面116から延びる複数のバットレス115の周囲に房状に配置される。バットレス115は、頂面116上の列として配置されることが可能である。例えば第4B図に示されるようにバットレス115は、一般的には矩形の断面を有する。4つの雄のピン105−1の房は、バットレス115の側部に配置される。
【0033】
しかし、本発明と首尾一貫していればその他の配置も可能である。例えば、バットレス115は相異なる形状をもつか、または全く欠如していることが可能であり、雄のピン105は1つまたはそれより多い房として配置されることが可能である。図示されるように、雄のピン105は列をなして配置され、および雄のピン105−1の房は列をなして配置される。
【0034】
例示であるが、バットレス115は、挿入の力を低減させるために相異なる高さを有するものとされることが可能である。さらに、バットレス115は、雄のピンの接触面が他の1つの房の雄のピンの側面に直面するよう互い違いおよび/または入れ子状にされることが可能である。このことについて、Stanford W. Crane Jrの米国特許第5641309号を参照することが可能である。
【0035】
第4A図に示されるように、側壁120は、雄のコネクタハウジング110の頂面116の上に、バットレス115を連続状に包囲するように設けられることが可能である。側壁120の高さは、例えば、バットレス115および雄のピン105より高いことが好適である。側壁120は、なによりもまず、嵌合の前、間、および後において、そしてミスマッチの場合に、雄のピン105およびバットレス115を保護することに役立つ。もちろん、雄のピン105およびバットレス115を保護するために、側壁120がバットレス115を連続状に包囲することは必ずしも必要ではない。側壁120の内面は、製造時に型からの離脱が容易であるよう僅少な角度1度で形成されることが可能である。
【0036】
側壁120は、雄のコネクタ100と雌のコネクタ500の間のミスマッチを防止するため極性化の特徴を包含することが可能である。例えば、円形状の突起124および矢の形状の突起125を、雄のコネクタハウジングの頂面116から突出させることが可能である。例えば第4A図に示されるように、円形状の突起124と矢の形状の突起125は、側壁120の端部121から延長しまたはこの端部と併合することが可能である。また、雄のコネクタハウジングの頂面116は、円形状の突起126および矢の形状の突起127を含むことが可能である。円形状の突起126と矢の形状の突起127は、側壁120の端部122から延長しまたはこの端部と併合することが可能である。
【0037】
第4A図およびその他の図に示されるように、矢の形状の突起125は一様に斜方向に雄のコネクタハウジング110の側部112と端部113とを指向し、および矢の形状の突起127は一様に斜方向に雄のコネクタハウジング110の側部112と端部114とを指向する。もちろん、矢の形状の突起125,127は、他の方向例えば側部112の代りに側部111を、2つの突起が指向することが可能であり、または1つの突起が一様に側部112を指向し、もう1つの突起が一様に側部111を指向することも可能である。
【0038】
雄のコネクタ100と雌のコネクタ500との嵌合を1回の位置あわせで実現することを確実にするために、その他の非対称の配置で形成することも可能である。
【0039】
円形状の突起124,126と矢の形状の突起125,127は雄と雌のコネクタの適正な嵌合についての案内役として役立つ。特に、矢の形状の突起125,127は、目で見て顕著であり、使用者により迅速に容易に理解されるので、したがって使用者は嵌合に関して雌のコネクタ500に対する雄のコネクタ100の適正な位置あわせを識別することができる。
【0040】
もちろん、突起はその他の容易に識別することができる幾何学形状、例えば円形、菱形、十字形、星形、正方形、数字、等、を有することが可能であり、または幾何学形状、寸法、および/または位置あわせの組合せを有することが可能である。その代りに、極性化および/または手掛りとなる特徴の中で、任意の何か1つだけを規定することで適用可能となる。
【0041】
適正な嵌合を容易にすることに加えて、円形状の突起124,126および矢の形状の突起125,127は、不適切な角度、オフセットまたは両方の組み合せが生ずるような嵌合を防止する。さらに、側壁120との組合せにおいて、円形状の突起124,126および矢の形状の突起125,127は、ミスマッチによる雌のコネクタ500が雄のピン105を損傷することを防止する。
【0042】
雄のコネクタハウジング110は、雄のコネクタハウジング110の第1の端部113におけるプレート130、雄のコネクタハウジング110の第2の端部114におけるプレート140、および側壁120の外表面123に配置されるストッププレート(stop plate)150をさらに包含する。プレート130は、ホールドダウンのタブ、または、端部132−1、側部132−2および開口134を含む延長部132を有している。同様に、プレート140は、ホールドダウンのタブ、または、端部142−1、側部142−2および開口144を含む延長部142を有している。ホールドダウンのタブは、コネクタハウジングを基板に固定するために、フランジ、シート、ブラケット、板体、環体、またはその他の装着用の機構物または平面体であれば適用可能である。
【0043】
ホールドダウンのタブ132,142は、雄のコネクタハウジングを基板に装着するに役立つ。例えば、開口134,144は、雄のコネクタハウジング110を印刷回路基板またはその他の基板に固定するため、ねじ、リベット、またはその他の固定具を受容することが可能である。もちろん、本発明と首尾一貫する限り、雄のコネクタハウジング110を印刷回路基板またはその他の基板への接続を行いまたは接続を容易にするのに、開口134,144を、スナップ接続具またはその他の固定具に置換することは可能である。
【0044】
ホールドダウンのタブ132,142は、雄のコネクタハウジング110に対して、対角線上に互い違いに配置され、またはオフセットをともなって配置される。このことに関し、ホールドダウンのタブ132は、第1の側部111の近くに、第2の側部112の遠くに配置され、ホールドダウンのタブ142は第2の側部112の近くに、第1の側部111の遠くに配置される。より特定的には、開口134の中心と開口144の中心を接続するラインは、雄のコネクタハウジング110の長手軸と交差し、雄のピン105の列および雄のピンの房の列に対し対角線上にあることになる。
【0045】
対角線上に配置されるホールドダウンのタブ132,142は、雄のコネクタハウジング110が、印刷回路基板またはその他の基板に動揺その他の運動を生ずることなしに安定に固定されることを可能にする。
【0046】
さらに、第5図に示されているが、以下で説明するように、ホールドダウンのタブ132,142は他の雄のコネクタ100との入れ子構成または併合を可能にするため相補的なものであることが可能である。特に、第1の雄のコネクタのホールドダウンのタブ132は第2の雄のコネクタのホールドダウンのタブ142と嵌合し、それにより第1の雄のコネクタの端部132−1は第2の雄のコネクタのプレート140の端部140−3に衝合し、第1の雄のコネクタの側部132−2は第2の雄のコネクタの側部142−2に衝合し、第1の雄のコネクタのプレートの端部130−3は第2の雄のコネクタの端部142−1に衝合する。嵌合すると、両者のコネクタの雄のピン105の列または雄のピンの房105−1は整列することになる。
【0047】
同様に、第1の雄のコネクタのホールドダウンのタブ142は第3の雄のコネクタ100のホールドダウンのタブ132に適合し、それにより第1の雄のコネクタの端部142−1は第3の雄のコネクタのプレート140の端部130−3に衝合し、第1の雄のコネクタの側部142−2は第3の雄のコネクタの側部132−2に衝合し、第1の雄のコネクタのプレートの端部140−3は第3の雄のコネクタの端部132−1に衝合する。両者のコネクタの雄のピン105は、それらのコネクタハウジングが嵌合するとき、整列することになる。
【0048】
例えば第7図においては端部132−1,132−2、側部142−1,142−2、および端部130−3,140−3は直線状であるとして示されているが、本発明と首尾一貫する限りにおいて任意の相補的な形式が使用されることが可能である。
【0049】
第5および第6図は雄のコネクタ100の底面117をあらわす。底面117は、スタンドオフ131,135,139,141,145,151、および152を搭載しているほぼ平坦な表面を包含する。スタンドオフは、印刷回路基板またはその他の基板の面への装着用の雄のコネクタハウジング110用の装着用の面を提供する。スタンドオフは、雄のコネクタハウジング110を基板上でバランスさせ、しかもコネクタハウジング110の底面117と印刷回路基板またはその他の基板との間に空気が通流することを可能にする。
【0050】
スタンドオフ135,145はホールドダウンのタブ132,142から延びている。スタンドオフ135,145は、雄のコネクタハウジング110を正確に位置ぎめするため、基板に形成された開口内への装着用の開口134,144における案内スリーブ136,146を包含することが可能である。同様に、柱体138,148は、さらに雄のコネクタ110の位置ぎめをして基板内へ案内するために、各々のスタンドオフ131,141から延長することが可能である。
【0051】
第7図は雄のピン105の挿入に先立つ雄のコネクタハウジング110の頂面116をあらわす。プレート130,140は側縁部130−1,140−1および側縁部130−2,140−2を包含する。側縁部130−2および140−2は、側壁120から横方向に等距離だけ延びている。側縁部130−1は側壁120に沿い一定の距離だけ延びているが、ストッププレート150に到達する前に第1の空隙を残して終端になっている。第1の空隙は、少なくともストッププレート150と同じ幅は必要であるが、その理由は下記においてさらに説明する。
【0052】
側縁部130−1およびストッププレート150は側壁120からみて一定の距離だけ横方向に延びているが、該一定の距離は、基板例えば印刷回路基板が、雄のコネクタが雌のコネクタに嵌合するとき、側縁部130−1およびストッププレート150に衝合することを、確実化するに充分な距離である。1つの好適な実施例においては、側縁部130−1とストッププレート150は、側壁120からみて横方向に等しい距離だけ延びている。
【0053】
側縁部140−1は、側縁部130−1とストッププレート150との間の距離より実質的に短かい距離だけ側壁120からみて横方向に離れるよう延びている。しかし、この短かいことは、本発明の意図としては要求されていないことである。
【0054】
ストッププレート150と側縁部130−1は共同して、嵌合動作中は雌のコネクタ500のために有効な停止を与え、嵌合後は雌のコネクタ500を支えることになる。したがって、嵌合動作中および嵌合後の期間における雄のコネクタ100への雌のコネクタ500の荷重は、雄または雌のピンが支えることにはならない。雌のコネクタからの荷重は、雄のコネクタハウジング110、特定的にはストッププレート150および側縁部130−1が支えることになる。さらに、前述した有効な停止は、雄および雌のピンおよび/またはバットレスが相手側の構造に底打ちすることを防止する。
【0055】
さらに、ストッププレート150と側縁部130−1は、動揺を防止し安定度を維持するように、雌のコネクタ500が取付けられている印刷回路基板またはその他の基板を支えてくれる。
【0056】
もちろん、縁部130−1とストッププレート150の両方が必要とされるわけではない。例えば、単一のストッププレート150は、動揺を防止し基板および雌コネクタをそれ自体で支持するために、より長く形成されることが可能であり、または複数のストッププレート150を設けることより同一の作用が得られることが可能である。その代りに側縁部分130−1だけで雌のコネクタを安定化させ、支えるようにすることが可能である。さらに、好適ではあるがただし必須ではないが、2つの雄のコネクタハウジングが側部111で嵌合することを可能にするために、雄のコネクタハウジング110の側部111は、突起(例えば縁部130−1および/またはストッププレート150)および湾入部(例えば縁部130−1とストッププレート150の間の空隙)を設けることができる。
【0057】
以下に記述されるように、2つの雄のハウジングが嵌合するとき、突起が湾入部にぴったりと嵌合することは必要ではない。突起は、本発明と首尾一貫する限りでは湾入部に緩やかに嵌合することでよい。
【0058】
第8図は雄のコネクタハウジング110の断面をあらわす。図示されるように、孔部118は雄のコネクタハウジングを完全に貫通する。孔部118は雄のピン105を受容し維持する。第8図はまた、側壁120の高さがバットレス115の高さより大であることが可能であることを示す。
【0059】
第9A図は、各々が印刷回路基板50に装着される3つの雄のコネクタ100の2つの列をあらわす。図示されるように、雄のコネクタ100は、基板の与えられた面積内に設定可能な接点の密度を増大するために、xとyの両方向に入れ子構成にされる。第9Aおよび9B図は、x方向における入れ子構成または端部対端部の入れ子構成をあらわす。例えば、雄のコネクタ100aの雄のピン105の列および雄のピンの房105−1の列を、雄のコネクタ100bの雄のピン105および雄のピンの房の列に整列させるために、雄のコネクタ100aのホールドダウンのタブ132は、雄のコネクタ100bのホールドダウンのタブ142と入れ子構成または併合構成になる。さらに、また雄のコネクタ100aは雄のコネクタ100cと入れ子構成になる。第9C図により詳細に示されるように、例えば雄のコネクタ100bおよび100dを使用して、雄のコネクタ100bは、y方向または側部対側部で、雄のコネクタ100dと入れ子構成になる。
【0060】
雄のコネクタ100bのストッププレート150bは、雄のコネクタ100dのストッププレート150dと側部130−1dの間の空隙に嵌合する。ストッププレート150bは空隙にぴったり嵌合することが可能であるとして、このことは本発明の意図にかんがみ必要なことではない。第9C図に示されるように、ストッププレート150bは空隙に緩やかに嵌合することが可能である。同様に、雄のコネクタ100dのストッププレート150dは、雄のコネクタ100bのストッププレート150bと側部130−1bの間の空隙に嵌合する。
【0061】
もちろん、追加されるコネクタおよび/または雄のコネクタ100に追加される単一の列または二重の列は、第9A図に示される雄のコネクタ100の二重の列の端部または両側部に位置づけられることが可能である。
【0062】
雌のコネクタ500が第10〜第13図に関連して説明される。第10図に示されるように、雌のコネクタ500は、エッジ型コネクタまたは直角のコネクタとして具体化され、雌のコネクタハウジング510内に固定される複数の雌のコンタクトピンを包含する。雌のコネクタハウジング510は絶縁性の材料、例えば重合体またはその他の適切な電気絶縁性の材料で形成される。例えば液晶高分子で、ヘキストセラニーズのようなVECTRA(登録商標)が、雌のコネクタハウジング510用の材料として使用されることが可能である。
【0063】
もちろん、雌のコネクタハウジング510は、雑音またはその他の妨害に対する金属の遮蔽を包含することが可能である。このことに関して、金属の条片または一連の条片を側壁520内に成型することが可能である。その代りに、遮蔽用スリーブまたは覆い物(図示せず)が、雌のコネクタハウジング510の上へ嵌合されることが可能である。遮蔽用スリーブまたは覆い物は、すべて金属で製作するか、または絶縁体で包含するかが可能である。
【0064】
雌のコネクタハウジング510は、前面511、背面512、第1の端部513、第2の端部514、頂部516、および底部517を包含する。雌のピン505の配置は、雄のコネクタ100における雄のピン105の配置に対応する。例えば第10および第11図に示されるように、雌のピン505は複数の列で配置される。雌のピン505は前面511から延びる4つの房を形成し房は複数の列を形成する。雌のピン505の房の各々は、雌のコネクタ500と雄のコネクタ100が嵌合されるとき雄のピン105の対応する房およびそのバットレス115を受容する。
【0065】
前述の雄のピン105の配置に類似する、雌のピン505のその他の配置(例えば、1つの房あたりの異なる雌のピン数、または房の相異なる配置)は、本発明と首尾一貫する限り可能である。
【0066】
第10図に示されるように、側壁520は、嵌合の前、途中、および後において、ミスマッチの場合に、雌のピン505を保護するために、雌のコネクタハウジング510の前面511に設けられることが可能である。例えば、端部513および端部514を包含する側壁520は、雄のコネクタ100がミスマッチの場合に雌のピンを損傷することを防止する。側壁520は、第10図に示されるように雌のピン505を連続状に包囲することが可能であり、または雌のピン505を部分的に包囲することが可能である。
【0067】
側壁520の高さは、雌のピン505より高いことが好適である。側壁520の内面は、製造時に型からの離脱を容易にするために、例えば僅少な角度1度をもって形成されることが可能である。
【0068】
側壁520は、極性化および/または極性化を相補するキー構造と、および/または雄のコネクタハウジング110に適用するキー構造とを包含する。例えば、側壁520の端部521は、円形状の空間すなわち空所524および矢の形状の空間すなわち空所525を規定し、側壁520の端部522は、円形状の空間すなわち空所526および矢の形状の空間すなわち空所527を規定している。第10図およびその他の図に示されるように、矢の形状の空間525は、雌のコネクタハウジング510の頂部516および端部513の間を一様に、斜方向を指向する。矢の形状の空間527は、雌のコネクタハウジング510の頂部516および端部514の間を、一様に斜方向を指向する。
【0069】
もちろん、極性化の特徴は、雄のコネクタ100と雌のコネクタ500との嵌合が1回の位置あわせで実現可能であることを確実にするために、底部517を指し示すか、または他の幾つかの非対称の配置を具体化することである。
【0070】
円形状の空間524,526および矢の形状の空間525,527を包含する側壁520は、雄のコネクタハウジング110の側壁120、円形状の突起124,126、および矢の形状の突起125,127を受容する。これらの構造上の特徴の組合せは、嵌合のために雄と雌のコネクタを適正な整列へ導くこと、および不適正な角度、オフセット、または両方の組み合せが生ずるような嵌合を防止することに役立つ。矢の形状の空間525,527は、使用者が嵌合のために雌のコネクタの適正な方向付けを迅速に容易に識別することを可能にする。
【0071】
もちろん、1つまたは複数の端部513,514は、別の識別可能な幾何学形状、例えば円形、菱形、十字形、星形、正方形または数字、その他を規定することが可能であり、または幾何学形状、相異なる寸法との組み合せ、およびまたは相異なる位置あわせを有することが可能である。
【0072】
第11図その他に示されるように、雌のコネクタハウジング510は、第1の端部513にホールドダウンのタブ532を、第2の端部514にホールドダウンのタブ542をさらに包含する。ホールドダウンのタブ532,542は、雌のコネクタハウジングを基板に装着することに役立つ。例えば、ホールドダウンのタブ532,542は、雌のコネクタハウジング510を印刷回路基板またはその他の基板に固定するために、ねじ、リベット、またはその他の固着具の受容用の開口534,544を包含することが可能である。
【0073】
開口534,544は、雌のコネクタハウジング510の印刷回路基板その他の基板への接続のためまたは接続を容易にするため、スナップコネクタまたはその他の固定具で置換することが可能である。
【0074】
ホールドダウンのタブ532は前面511に近接して配置され、ホールドダウンのタブ542は背面512に近接して配置される。したがって、ホールドダウンのタブ532,542は、雌のコネクタハウジング510に対して対角線上に配置され、互い違いの形またはオフセットを伴って配置される。より特定的には、開口534の中心と開口544の中心とを接続するラインは、雌のコネクタハウジング510の長手軸と交差し、雌のピン505の列および雌のピンの房の列に対し対角線上にある。
【0075】
対角線上に配置されるホールドダウンのタブ532,542は、雌のコネクタハウジング510を印刷回路基板またはその他の基板に動揺その他の運動を生ずることなく安定に固定するための基礎となっている。
【0076】
雄のコネクタハウジング110上のホールドダウンのタブと同様に、雌のコネクタハウジング510のホールドダウンのタブ532、542は他の雌のコネクタハウジング510と入れ子構成または併合構成を実現するために相補的であることが可能である。第1の雌のコネクタのホールドダウンのタブ532は第2の雌のコネクタのホールドダウンのタブ542に嵌合し、それにより第1の雌のコネクタの端部532−1は第2の雌のコネクタハウジングの端部514−1に衝合し、第1の雌のコネクタの側部532−2は第2の雌のコネクタの側部542−2に衝合し、第1の雌のコネクタハウジングの端部513−1は第2の雌のコネクタの端部542−1に衝合する。
【0077】
嵌合されるとき、両者のコネクタの雌のピン505は整列する。同様に、第1の雌のコネクタのホールドダウンのタブ542は第3の雌のコネクタ100のホールドダウンのタブ532に嵌合し、それにより第1の雌のコネクタの端部542−1は第3の雌のコネクタハウジングの端部513−1と衝合し、第1の雌のコネクタの側部542−2は第3の雌のコネクタの側部513−2に衝合し、第1の雌のコネクタハウジングの端部514−1は第3の雌のコネクタの端部532−1に衝合する。両者の雌のピン505は、コネクタハウジングが嵌合されるとき、整列する。
【0078】
例えば第13図は端部532−1,532−2、側部542−1,542−2、および端部513−1,514−1が直線状であるとして示しているが、2つのコネクタの間で相補的または固定された関係を実現する任意の形式が、本発明と首尾一貫する限り、使用されることが可能である。
【0079】
第12および第13図は雌のコネクタ500の背面512および底部517をあらわす。雌のピン505は、背面512−1において雌のコネクタハウジング510を退出し次いで基板(図示せず)の方向へ下降して、例えば直角をもって延びる。端部513,514は背面512−1から延びる端部支持体513−2,514−2を包含する。例えば第12図に示されるように、ホールドダウンのタブ542は端部支持体514−1から延びており、組み立て時の余裕をもっている。
【0080】
底部517は、スタンドオフ535,545,561,562,563、および564を搭載しているほぼ平坦な面を包含する。スタンドオフは、印刷回路基板またはその他の基板の面上で、雌のコネクタハウジング510をバランスさせ、底部517と印刷回路基板またはその他の基板との間に空気が通流することを可能にする。
【0081】
スタンドオフ535,545は、各々のホールドダウンのタブ532,542から延びている。スタンドオフ535,545は、雌のコネクタハウジング510を正確に位置づけるために、基板に形成された開口へ装着するように開口534,544において各々の案内スリーブ536,546を包含することが可能である。雌のコネクタハウジング510は、雌のコネクタハウジング510をさらに位置づけし基板内へ案内するために底面から延びる柱体(図示せず)をさらに包含することが可能である。
【0082】
第14図は雌のコネクタハウジング510の断面をあらわす。図示されるように、孔部518は雌のコネクタハウジング510を通って延びている。孔部518は雌のピン505を受容し維持する。
【0083】
第15Aおよび第15B図は、雌のピン505の数が可変であるとして、雌のコネクタハウジングを製造するためのモジュール式の設計を図解する。第15A図に示されるように、端部片571,572は、所定数の雌のピン505を支持するような雌のコネクタハウジング510を形成するために、中央部片570aの対向する端部に接続される。その代りに、第15B図は、端部片571,572が雌のコネクタハウジング510を形成するために中央部片570bに接続されることが可能であることを示す。中央部片570aは中央部片570bより短かい長さなので、より少数の雌のピン505を支持する。相異なる中央部片が、コネクタの長さおよび雌のピン505の密度にもとづいて選択されることが可能である。端部片571,572は、中央部片570aに接着して結合されることが可能であり、または中央部片570をモジュール式の型内に置いて形成されることが可能である。
【0084】
第15Aおよび第15B図から明らかであるように、端部片571および572は、最小の長さをもつ最小の数の接点を有するコネクタハウジングを形成するために相互に接続されることが可能である。
【0085】
第15Aおよび第15B図に示されるモジュール式のコネクタは、端部片571,572を単一のコネクタハウジングとして成型することにより製造されることが可能である。次いで単一のコネクタハウジングは端部片571および572を形成するよう半分に切断されることが可能である。次いで、個別に成型された中央部片570は端部片571,572へと接合されることが可能である。もちろん、雄のコネクタ510は、前述された設計と同一のモジュール式の設計で形成されることが可能である。
【0086】
第15C図はモジュール式の設計を有する雌のコネクタハウジングの第2の実施例をあらわす。第15Aおよび第15B図に示される実施例とは異なり、第15C図に示される端部片571,572は中央部片570への結合用の角度をもつ側部を有する。中央部片570は、端部片571,572の角度をもつ側部に対し相補的である角度をもつ側部を有する。角度をもつ側部であるため、端部片571,572は結合されて雌のハウジングを形成することはできない。もちろん、端部片571,572の角度をもつ側部は結合を可能にするよう相補的であることが可能である。
【0087】
第16Aおよび第16B図は、印刷回路基板52に対向する側部に装着された雌のコネクタ500をあらわす。図示されるように、複数の雌のコネクタ500が、x方向(すなわち端部対端部で)に入れ子構成または併合構成にされるので、それにより基板の端部に与えられた長さに対応して、より多くの接続が設けられることが可能である。例示であるが、雌のコネクタ500aのホールドダウンのタブ532は、両者のコネクタの雌のピンの列または雌のピンの房の列が整列するように、雌のコネクタ500bのホールドダウンのタブ542と入れ子構成または併合構成にされる。
【0088】
雌のコネクタ500cは、雌のピンまたは雌のピンの房が整列され、例えば孔部が頂部から底部にわたり整列されるよう、雌のコネクタ500aから印刷回路基板52に対向する側部へ装着される。
【0089】
さらに、雌のコネクタの孔部534,544は、複数の雌のコネクタを印刷回路基板52またはその他の基板に固定するために単一の固定具が使用できるように、整列されることが可能である。例えば、雌のコネクタ500bの孔部544は雌のコネクタ500cの孔部544と整列され、それにより、雌のコネクタ500bおよび雌のコネクタ500cの各々のホールドダウンのタブを印刷回路基板52へ結合するために、単純な締め金具(例えば、ボルト、ナット)を使用することが可能である。
【0090】
第17〜第20図は雄のコネクタ100a,100cと雌のコネクタ500a,500cの間の嵌合の接続の種々の外観をあらわす。雄のコネクタ100a,100cが取付けられている印刷回路基板は、図解を明瞭にするために省略されている。第19図に示されるように、印刷回路基板52は、コネクタの余分な挿入に対し有効な停止を与え、印刷回路基板52を動揺に対し安定化させるために、雄のコネクタ100a,100cのストッププレート150a,150cの各々に衝合する。
【0091】
第21および第22図は印刷回路基板の表面への垂直の装着に適合する雌のコネクタ500の、代替の実施例をあらわす。例えば第22図は、雌のピン505の後尾部509はひじ部分または垂直に延びる部分を包含していないことをあらわす。このことに関して、雌のピン505の後尾部509は雄のピン105の後尾部109に類似である。第21図に示されるようにホールドダウンのタブ532,542はエッジ部装着の実施例に示される位置から約90°回転している。スタンドオフおよび案内スリーブは図解を明瞭にするため省略されている。
【0092】
例えば第4〜第8図に示されるような垂直装着の雄のコネクタ100は垂直装着の雌のコネクタ500に接続されることが可能である。第23、第24、および第25図は垂直装着の雌のコネクタ500への接続のための垂直装着の雄のコネクタ100をあらわす。
【0093】
もちろん、雄のコネクタ100のホールドダウンのタブ132,142および雄のピン105は、例えば前述の雌のコネクタハウジングおよび雌のピンに類似のエッジ部装着を可能にするよう変形されることが可能である。さらに、垂直装着の雌のコネクタハウジング500は、垂直装着の雄のコネクタハウジング100に関連して前述されたように、ストッププレート150および/または側縁部130−1を包含することが可能である。そのようなストッププレート150および/または側縁部130−1は、エッジ部装着の雄のコネクタハウジングの接続を支持するために使用されることが可能である。
【0094】
第26図は本発明による雄のコネクタハウジング110のさらなる具体例をあらわす。第26図に示される雄のコネクタハウジング110は第4〜第8図に示される雄のコネクタハウジングに一般的に類似である。例えば、該雄のコネクタハウジングはスタンドオフおよび/または案内の柱体を包含することが可能である。しかし、雄のコネクタハウジング110は第10〜第14図に関連して前述された側壁520に類似の側壁120を包含する。特に、側壁120の端部121は円形状の空間または空所124および矢の形状の空間または空所125を規定し、側壁の端部122は円形状の空間または空所126および矢の形状の空間または空所127を規定する。
【0095】
もちろん、前述のように、極性化/キー構造の特徴は、雄のコネクタ100と雌のコネクタ500の嵌合が1回だけの方向付けにおいてだけ実現することを確実にするため、他の位置あわせを指摘することおよび/または或る他の非対称の配置を具体化することが可能である。さらに、側壁120は、重合体材料内に埋込まれた金属の遮蔽を包含することが可能である。
【0096】
第27A、第27B、および第27C図は雌のコネクタハウジング510のさらなる具体例をあらわし、該雌のコネクタハウジングは装着用プレート590および装着用プレート590の頂面516に形成された取外し可能な極性化のキャップ580を有する。極性化のキャップ580は雄のバットレス115を受容する開口581を包含する。第27C図に示されるように、極性化のキャップ580は、雌のピン505が位置させられる空胴582を包含することが可能である。極性化のキャップ580は、一方の端部513に円形状の突起584および矢の形状の突起585を包含し、他方の端部514に円形状の突起586および矢の形状の突起587を包含する。
【0097】
もちろん、種々のその他の極性化の特徴および配置が、前述されたような第27Aおよび第27B図に示される極性化の特徴の代りにまたはそれに加えて設けられることが可能である。
【0098】
極性化のキャップ580の高さは、雄のコネクタハウジング110と雌のコネクタハウジング510の間に有効な停止を与えるために選択することが可能である。その代りに、1つまたはそれより多い停止のプレートが、第3〜第8図に関連して前述された態様で設けられることが可能である。極性化のキャップは重合体材料例えば雌のコネクタハウジングの場合と同じ材料で形成されることが可能であり、埋め込まれた金属の遮蔽を包含することが可能である。極性化のキャップ580またはそれの一部はすべて金属で形成されることが可能である。
【0099】
第27B図は装着用のプレート590が雌のコンタクトピン505を維持する孔部518を包含することを示す。装着用のプレート590は、案内用の孔部598a,598bおよび受容用のスロット599a,599b、および599cを包含することが可能である。案内用の孔部598a,598bは、極性化のキャップ580の案内柱体588a,588bを受容するに適合する。受容用のスロット599a,599b、および599cは極性化のキャップ580を装着用プレート590に維持するためにクリップ589a,589b、および589cを受容する。
【0100】
案内用の孔部および案内用の柱体は選択的なものであり、その他の手段例えばねじ、リベット、接着材、および/またはその他のスナップオンのコネクタは、極性化のキャップ580を装着用プレート590に維持するために使用されることが可能である。
【0101】
第28A図は、第26図に示される雄のコネクタハウジング110と、第27C図に示される取外し可能な極性化のキャップ580を有する雌のコネクタハウジング510との間の嵌合の接続をあらわす。円形状の空間124,126および矢の形状の空間125,127を包含する雄のコネクタハウジング110の側壁120は、円形状の突起584,586および矢の形状の突起585,587を包含する雌のコネクタハウジング510の極性化のキャップ580を受容する。
【0102】
これらの形状の特徴の組合せは、雌と雄のコネクタを嵌合用に適正な整列へ案内し、不適正な角度、オフセット、またはそれら両者をともなう嵌合を防止することに役立つ。
【0103】
第28B図は、第26図に示される雄のコネクタハウジング110と取外し可能な極性化のキャップ580aを有する雌のコネクタハウジング510のさらなる具体例の間の嵌合の接続をあらわす。この場合には、極性化のキャップ580aは円形の突起584,586だけを包含する。第28B図は2つの重要な概念を図解する。第1に、第28B図は相異なる極性化のキャップは例えば装着用のプレートの上で、コネクタの使用に依存して交換可能であることをあらわす。第2に、第28B図に示される極性化のキャップ580aは、第26図に示されるような円形状の空間124,126と矢の形状の空間125,127を規定する側壁120を有する雄のコネクタハウジング110と嵌合されることが可能である。
【0104】
その代りに、極性化のキャップ580aは円形状の空間124,126だけを規定する雄のコネクタと嵌合することが可能である。例えば第28A図に示される極性化のキャップ580は、第26図に示されるような円形状の空間と矢の形状の空間の両者をもつ側壁120を有する雄のコネクタハウジング110とは嵌合することが可能である。したがって、相異なる極性化の配置と種々のサブセットを規定することにより嵌合可能なコネクタの組合せの階層が規定されることが可能である。
【0105】
例えば、種々のサブセットは種々の機能の属性を規定することが可能である。もちろん、第28B図に示される極性化のキャップ580aの極性化の特徴は、極性化のキャップ580aが単一の極性化の形式の雌のコネクタハウジングとだけ結合されることが可能になる独特のものにすることが可能である。
【0106】
当業者には、本発明の範囲および精神を逸脱することなく、本発明の雄および雌のコネクタに、種々の変形と変化がなされ得ることは明らかであろう。例えば、雄および雌のコネクタハウジング110,510は、極性化の特徴の代替としてまたはそれに加えて電源および/または接地のコネクタを包含することが可能である。このことに関して、嵌合可能なコネクタは、5Vの電源接続が極性化の特徴(例えばコネクタハウジングの第1の端部における矢の形状の空所)によって確立され、そして3.3Vの電源接続が他の1つの極性化の特徴(例えばコネクタハウジングの第2の端部における矢の形状の空所)によって確立されるように、規定されることが可能である。
【0107】
したがって、コネクタハウジングは5Vの電源要求をもつ応用、3.3Vの電源要求をもつ応用、および5Vと3.3Vの両者の電源要求をもつ応用に対応することが可能である。さらに、第3〜第8図および第26図に示される雄のコネクタハウジングの極性化の特徴を包含する側壁120は、雌のコネクタハウジング510の極性化のキャップ580に関連して前述されたと同様な態様で取外し可能であることが可能である。
【0108】
第29図は、雄のコネクタハウジング110内に保持される複数の電源/接地の導体605を包含する雄のコネクタ100のさらなる具体例をあらわす。図示されるように、導体605は側壁120の外側面上に配置される。導体605は、印刷回路基板またはその他の基板への接続のために雄のコネクタハウジング110の背部を通って延びることが可能である。このことに関して、導体605の個々のものは、表面装着によりまたは孔部を通して印刷回路基板またはその他の基板上の接地ラインまた電源ラインに接続されることが可能である。
【0109】
導体605の或るものは接地ラインに接続され他のものは電源ラインに接続されることが可能であり、またはその代りに導体のすべてが接地ラインまたは電源ラインのいずれかに接続されることが可能である。導体605は、大なる電流搬送の容量をサポートするために、図示されるように雄のコンタクトピン105より大きくすることが可能である。
【0110】
第30図は、雌のコネクタハウジング510内に保持される複数の電源/接地の導体705を包含する雌のコネクタ500のさらなる具体例をあらわす。導体705は、雄のコネクタハウジング110内に保持される対応する電源/接地の導体605との嵌合を容易にするため側壁520の内側面上に配置される。導体705は、印刷回路基板またはその他の基板への接続を可能にするよう、雌のコネクタハウジング510の背部または底部を通って延びることが可能である。電源/接地の導体605の場合に類似して、導体705の個々のものは表面装着によりまたは孔部を通って印刷回路基板またはその他の基板上の接地ラインまたは電源ラインに接続されることが可能である。
【0111】
より大なる電源搬送の容量をサポートするために、図示されるように、導体705は雌のコンタクトピン505より大きくすることが可能である。雄および雌のコネクタハウジング110,510の長さに沿い電源および/または接地ラインの接続を分布することは電源/接地の分布の改良、および接点の嵌合の冗長度をもたらす。
【0112】
第31、第32、および第33図は、雌のコンタクトピン505により搬送される電気信号に混入する可能性のある雑音またはその他の妨害に対する遮蔽のために、遮蔽800を有する雌のコネクタ500の具体例をあらわす。図示されるように、金属遮蔽800が側壁520の内および外の表面を覆い、コネクタハウジング510の頂部516の上方へ延び、雌のコンタクトピン505の後尾部を覆う。
【0113】
遮蔽800の端部810は印刷回路基板またはその他の基板の面に電気的に接続されることが可能である。もちろん、遮蔽800は、遮蔽用の付加された手段を実行するために雌のコンタクトピン505を連続状に包囲して設けられることが可能である。
【0114】
本明細書に開示された詳細内容および実施方法を考慮することにより、当業者には、本発明のその他の実施方法についても明らかになることであろう。本明細書と実例は説明のためにだけ意図されており、発明の真の範囲および精神は添付の特許請求の範囲に表示されている。
【図面の簡単な説明】
【図1】
図1Aおよび図1Bから成り、印刷回路基板に固定された従来の端部コネクタをあらわす図である。
【図2】
本発明による雄のコネクタおよび雌のコネクタを示す図である。
【図3】
図2と同様な図である。
【図4】
図4Aと図4Bから成り、本発明による雄のコネクタの種々の図解をあらわす図である。
【図5】
図4と同様な図である。
【図6】
図4と同様な図である。
【図7】
図4と同様な図である。
【図8】
図4と同様な図である。
【図9】
図9A、図9B、および図9Cから成り、印刷回路基板に装着されたインターロックのたて形の雄のコネクタの一連のものをあらわす図である。
【図10】
本発明による雌のコネクタの種々の図解をあらわす図である。
【図11】
図10と同様な図である。
【図12】
図10と同様な図である。
【図13】
図10と同様な図である。
【図14】
図10と同様な図である。
【図15】
図15A、図15B、および図15Cから成り、雌のピンの数を変化させて製造する場合について雌のコネクタハウジングのモジュール設計の具体例、および雌のコネクタハウジングのモジュール設計のさらなる具体例を示す図である。
【図16】
図16Aおよび図16Bから成り、印刷回路基板の対向する側部に装着される雌のコネクタの一連のものをあらわす図である。
【図17】
雄のコネクタと雌のコネクタの間の嵌合の接続の種々の図解をあらわす図である。
【図18】
図17と同様な図である。
【図19】
図17と同様な図である。
【図20】
図17と同様な図である。
【図21】
印刷回路板の表面へのたて形の装着に適合する雌のコネクタの代替の具体例を示す図である。
【図22】
図21と同様な図である。
【図23】
たて形の雌のコネクタへの接続用のたて形の雄のコネクタをあらわす図である。
【図24】
図23と同様な図である。
【図25】
図23と同様な図である。
【図26】
雄のコネクタハウジングのさらなる具体例をあらわす図である。
【図27】
図27A、図27B、および図27Cから成り、取外し可能な極性化キャップを有する雌のコネクタハウジングのさらなる具体例および取外し可能な極性化キャップの背面をあらわす図である。
【図28】
図28Aおよび図28Bから成り、図26に示される雄のコネクタハウジングと図27Cに示される取外し可能な極性化キャップを有する雌のコネクタハウジングとの間の嵌合接続、および図26に示される雄のコネクタハウジングと取外し可能な極性化キャップを有する雌のコネクタハウジングのさらなる具体例との間の嵌合の接続をあらわす図である。
【図29】
電源および/または接地の導体を包含する雄のコネクタの代替の具体例をあらわす図である。
【図30】
電源および/または接地の導体を包含する雌のコネクタの代替の具体例をあらわす図である。
【図31】
雑音またはその他の妨害を遮蔽する遮蔽体を有する雌の電気コネクタの具体例をあらわす図である。
【図32】
図31と同様な図である。
【図33】
図31と同様な図である。
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