JP2001515883A - Fpアゴニストとして有用な、芳香族のあるc16〜c20が置換されたテトラヒドロプロスタグランジン類 - Google Patents

Fpアゴニストとして有用な、芳香族のあるc16〜c20が置換されたテトラヒドロプロスタグランジン類

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JP2001515883A JP2000510708A JP2000510708A JP2001515883A JP 2001515883 A JP2001515883 A JP 2001515883A JP 2000510708 A JP2000510708 A JP 2000510708A JP 2000510708 A JP2000510708 A JP 2000510708A JP 2001515883 A JP2001515883 A JP 2001515883A
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ミッチェル アンソニー デロング
ジャック エス. ジュニア アンバーゲイ
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ハイヤン ジョージ ダイ
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Abstract

(57)【要約】 本発明は、新規なPGF 類似体を提供する。具体的には、本発明は、式(I)の構造式を有する化合物に関する。 【化56】 上式のR1、R2、R3、R4、X、Y、およびZは定義の通りである。本発明には、上記化学式の光学異性体、ジアステレオマー、およびエナンチオマー、ならびにそれらの薬剤学的に許容され得る塩、生物加水分解可能なそれらのアミド、エステル、およびイミドも含まれる。本発明の化合物は、骨障害や緑内障などの種々の疾患や状態の治療に有用である。したがって、本発明は、これらの化合物を含む医薬組成物も提供する。さらに本発明は、これらの化合物またはこれらの化合物を含有する組成物を用いた骨障害および緑内障の治療方法を提供する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 (技術分野) 本対象発明は、ある新規な天然のプロスタグランジンの類似体に関する。具体
的には、本対象発明は、新規なプロスタグランジンF類似体に関する。さらに本
対象発明は、上記新規なプロスタグランジンF類似体を使用する方法に関する。
好ましい使用には、骨障害および緑内障を治療する方法が含まれる。
【0002】 (発明の背景) 天然のプロスタグランジン類(PGA、PGB、PGE、PGF、およびPG
I)はC−20不飽和脂肪酸である。ヒトにおける天然プロスタグランジンFで
あるPGF2 αは、脂環式環上のC9位とC11位のヒドロキシル基と、C5位とC6 位との間のシス−二重結合と、C13位とC14位との間のトランス−二重結合とに
より特徴づけられる。したがって、PGF2 αは以下の化学式を有する。
【0003】
【化2】
【0004】 天然のプロスタグランジンFの類似体は、当該技術分野において既に開示され
ている。例えば、1977年5月17日に発行されたBindraおよびJoh
nsonによる米国特許第4,024,179号;1976年7月1日に公開さ
れたBeck,Lerch,Seeger,およびTeufelによるドイツ特
許第DT−002,460,990号;1978年12月5日にに発行されたH
ayashi,Kori,およびMiyakeによる米国特許第4,128,7
20号;1977年3月8日に発行されたHess,Johnson,Bind
ra,およびSchaafによる米国特許第4,011,262号;1973年
12月4日に発行されたBergstromおよびSjovallによる米国特
許第3,776,938号;P.W.CollinsおよびS.W.Djuri
cによる「治療上有効なプロスタグランジン類似体およびプロスタグランジン類
似体」”Synthesis of Therapeutically Use
ful Prostaglandin and Prostacyclin A
nalogs”,Chem.Rev.93巻(1993),1533−1564
頁;G.L.BundyおよびF.H.Lincolnによる「17−フェニル
−18,19,20−トリノルプロスタグランジン類:I,PG1シリーズ」” Synthesis of 17−Phenyl−18,19,20−Trin
orprostaglandins:I.The PG1 Series”, rostaglandins ,9巻,1号(1975),1−4頁;W.Bar
tman,G.Beck,U.Lerch,H.Teufel,およびB.Sc
holkensによる「黄体融解プロスタグランジン類:合成および生物学的活
性」"Luteolytic Prostaglandins:Synthes is and Biological Activity",Prostagl andins ,17巻,2号(1979),301−311頁;C.lilje
bris,G.Selen,B.Resul,J.Sternschantz,
およびU.Hacksellによる「17−フェニル−18,19,20−トリ
ノルプロスタグランジンF2 αイソプロピルエステルの誘導体:潜在的な緑内障 薬剤」”Derivatives of 17−Phenyl−18,19,2
0−trinorprostaglandin F2 α Isopropyl Ester:Potential Antiglaucoma Agents”
Journal of Medicinal Chemistry,38巻,
2号(1995),289−304頁を参照のこと。
【0005】 天然のプロスタグランジン類は、広範囲な薬理学的性質を有していることが知
られている。例えば、プロスタグランジン類は、平滑筋を弛緩して血管拡張や気
管支拡張を引き起こしたり、胃酸分泌を阻害したり、血小板凝集を阻害したり、
眼圧を低下させたり、分娩を誘発したりすることが示されている。天然のプロス
タグランジン類は、特定のプロスタグランジン受容体に対するそれらの活性によ
り特徴づけられるが、該プロスタグランジン類は一般に任意の1つのプロスタグ
ランジン受容体に特異というわけではない。したがって、天然のプロスタグラン
ジン類は、全身投与したときに、炎症などの副作用の他、表面刺激(surfa
ce irritation)を引き起こすことが知られている。体内で天然プ
ロスタグランジン類は速く代謝された後にそれらが放出されることにより、プロ
スタグランジン類のいくつかの効果を局所域に制限する。これにより、プロスタ
グランジン類が体全体にあるプロスタグランジン受容体を刺激したり天然のプロ
スタグランジン類の全身投与で見られる作用効果を引き起こしたりすることが、
効果的に防止される。
【0006】 (発明の概要) 本発明は新規なPGF類似体を提供する。具体的には、本発明は以下の化学式
の構造を有する化合物に関する:
【0007】
【化3】
【0008】 上式で、R1、R2、R3、R4、X、Y、およびZは、明細書中に定義するもの
である。
【0009】 本発明には、上記化学式の光学異性体、ジアステレオマー、およびエナンチオ
マー、ならびにそれらの薬剤学的に許容され得る塩、生物加水分解可能なそれら
のアミド、エステル、およびイミドも含まれる。
【0010】 本発明の化合物は、骨障害や緑内障などの種々の疾患や状態の治療に有用であ
る。したがって、本発明は、これらの化合物を含む医薬組成物も提供する。さら
に本発明は、これらの化合物またはこれらの化合物を含有する組成物を用いた骨
障害および緑内障の治療方法を提供する。
【0011】 (詳細な説明) (用語および定義) 「アシル」は、アミドもしくはカルバメートを形成するために窒素原子をアシ
ル化するのに適した基、またはエステル基を形成するために酸素原子をアシル化
するのに適した基である。好ましいアシル基には、ベンゾイル、アセチル、te
rt−ブチルアセチル、パラ−フェニルベンゾイル、およびトリフルオロアセチ
ルが含まれる。より好ましいアシル基には、アセチルとベンゾイルが含まれる。
最も好ましいアシル基はアセチルである。
【0012】 「アルキル」は、1〜18個の炭素原子、好ましくは1〜12個の炭素原子、
より好ましくは1〜6個の炭素原子、さらにより好ましくは1〜4個の炭素原子
を有する飽和または不飽和の炭化水素鎖である。アルキル鎖は直鎖であっても分
枝鎖であってもよい。好ましい分枝アルキルは1つまたは2つの分枝を有し、1
つの分枝を有していることが好ましい。好ましいアルキルは飽和である。不飽和
アルキルは、1つ以上の二重結合および/または1つ以上の三重結合を有する。
不飽和アルキルは、二重結合を1つもしくは2つまたは三重結合を1つ有してい
ることが好ましく、二重結合を1つ有していることがより好ましい。アルキル鎖
は、非置換であってもよいし、1〜4個の置換基で置換されていてもよい。好ま
しいアルキルは、非置換である。好ましい置換アルキルは、一置換、二置換、ま
たは三置換である。好ましいアルキル置換基には、メチル、エチル、プロピル、
もしくはブチル、ハロ、ヒドロキシ、アルコキシ(例えば、メトキシ、エトキシ
、プロポキシ、ブトキシ、ペントキシ)、アリールオキシ(例えば、フェノキシ
、クロロフェノキシ、トリルオキシ、メトキシフェノキシ、ベンジルオキシ、ア
ルキルオキシカルボニルフェノキシ、アシルオキシフェノキシ)、アシルオキシ
(例えば、プロピオニルオキシ、ベンゾイルオキシ、アセトキシ)、カルバモイ
ルオキシ、カルボキシ、メルカプト、アルキルチオ、アシルチオ、アリールチオ
(例えば、フェニルチオ、クロロフェニルチオ、アルキルフェニルチオ、アルコ
キシフェニルチオ、ベンジルチオ、アルキルオキシカルボニルフェニルチオ)、
アリール(例えば、フェニル、トリル、アルキルオキシフェニル、アルキルオキ
シカルボニルフェニル、ハロフェニル)、複素環基(heterocyclyl
)、複素アリール、アミノ(例えば、アミノ、モノ−もしくはジ−C1〜C3アル
カニルアミノ(alkanylamino)、メチルフェニルアミノ、メチルベ
ンジルアミノ、C1〜C3アルカニルアミド、カルバムアミド(carbamam
ido)、ウレイド、グアニジノ)が含まれる。
【0013】 「芳香族環」は、芳香族炭化水素環系である。芳香族環は、単環系または縮合
二環系である。単環式芳香族環は、環内に、約5〜約10個の炭素原子を含み、
好ましくは5〜7個の炭素原子を含み、最も好ましくは5〜6個の炭素原子を含
む。二環式芳香族環は、環内に、8〜12個の炭素原子を含み、好ましくは9個
または10個の炭素原子を含む。芳香族環は、非置換であってもよいし、環上に
1〜4個の置換基で置換されていてもよい。好ましい芳香族環置換基には、ハロ
、シアノ、アルキル、複素アルキル、ハロアルキル、フェニル、フェノキシ、ま
たはそれらの任意の組み合わせが含まれる。より好ましい置換基には、ハロとハ
ロアルキルが含まれる。好ましい芳香族環にはナフチルとフェニルが含まれる。
最も好ましい芳香族環はフェニルである。
【0014】 「炭素環式脂肪族環」は、飽和または不飽和の炭化水素環である。炭素環式脂
肪族環は芳香族ではない。炭素環式脂肪族環は、単環系、または縮合二環系、ス
ピロ二環系、もしくは架橋二環系である。単環式の炭素環式脂肪族環は、環内に
、約4〜約10個の炭素原子を含み、好ましくは4〜7個の炭素原子を含み、最
も好ましくは5〜6個の炭素原子を含む。二環式の炭素環式脂肪族環は、環内に
、8〜12個の炭素原子を含み、好ましくは9〜10個の炭素原子を含む。炭素
環式脂肪族環は、非置換であってもよいし、環上に1〜4個の置換基で置換され
ていてもよい。好ましい炭素環式脂肪族環の置換基には、ハロ、シアノ、アルキ
ル、複素アルキル、ハロアルキル、フェニル、フェノキシ、またはそれらの任意
の組み合わせが含まれる。より好ましい置換基には、ハロとハロアルキルが含ま
れる。好ましい炭素環式脂肪族環には、シクロペンチル、シクロヘキシル、シク
ロヘキセニル、シクロヘプチル、およびシクロオクチルが含まれる。より好まし
い炭素環式脂肪族環には、シクロヘキシル、シクロヘプチル、およびシクロオク
チルが含まれる。最も好ましい炭素環式脂肪族環はシクロヘプチルである。
【0015】 「ハロ」は、フロオロ、クロロ、ブロモ、またはヨードである。好ましいハロ
は、フロオロ、クロロ、およびブロモである。より好ましいハロは、クロロとフ
ロオロであり、特にフルオロが好ましい。
【0016】 「ハロアルキル」は、1個以上のハロ置換基で置換された、直鎖、分枝、また
は環式の炭化水素である。好ましいハロアルキルは、C1〜C12であり、より好 ましくはC1〜C6であり、さらにより好ましくはC1〜C3である。好ましいハロ
置換基は、フロオロとクロロである。最も好ましいハロアルキルは、トリフルオ
ロメチルである。
【0017】 「複素アルキル」は、炭素と、少なくとも1個のヘテロ原子とを含む、飽和ま
たは不飽和の鎖であって、2個のヘテロ原子は隣あっていないものである。複素
アルキル鎖は、鎖内に、1〜18個の構成原子(炭素およびへテロ原子)を含み
、好ましくは1〜12個の構成原子を含み、より好ましくは1〜6個の構成原子
を含み、さらにより好ましくは1〜4個の構成原子を含む。複素アルキル鎖は、
直鎖であっても分枝鎖であってもよい。分枝複素アルキルは1つまたは2つの分
枝を有していることが好ましく、1つの分枝を有していることが好ましい。好ま
しい複素アルキルは飽和である。不飽和複素アルキルは、1つ以上の二重結合お
よび/または1つ以上の三重結合を有する。不飽和複素アルキルは、二重結合を
1つもしくは2つまたは三重結合を1つ有していることが好ましく、二重結合を
1つ有していることがより好ましい。複素アルキル鎖は、非置換であってもよい
し、1〜4個の置換基で置換されていてもよい。好ましい複素アルキルは、非置
換である。好ましい複素アルキル置換基には、メチル, エチル、プロピル、もし
くはブチル、ハロ、ヒドロキシ、アルコキシ(例えば、メトキシ、エトキシ、プ
ロポキシ、ブトキシ、ペントキシ)、アリールオキシ(例えば、フェノキシ、ク
ロロフェノキシ、トリルオキシ、メトキシフェノキシ、ベンジルオキシ、アルキ
ルオキシカルボニルフェノキシ、アシルオキシフェノキシ)、アシルオキシ(例
えば、プロピオニルオキシ、ベンゾイルオキシ、アセトキシ)、カルバモイルオ
キシ、カルボキシ、メルカプト、アルキルチオ、アシルチオ、アリールチオ(例
えば、フェニルチオ、クロロフェニルチオ、アルキルフェニルチオ、アルコキシ
フェニルチオ、ベンジルチオ、アルキルオキシカルボニルフェニルチオ)、アリ
ール(例えば、フェニル、トリル、アルキルオキシフェニル、アルキルオキシカ
ルボニルフェニル、ハロフェニル)、複素環基、複素アリール、アミノ(例えば
、アミノ、モノ−もしくはジ−C1〜C3アルカニルアミノ、メチルフェニルアミ
ノ、メチルベンジルアミノ、C1〜C3アルカニルアミド、カルバムアミド、ウレ
イド、グアニジノ)が含まれる。
【0018】 「ヘテロ原子」は、窒素原子、硫黄原子、または酸素原子である。2以上のヘ
テロ原子を含有する基は、異なるヘテロ原子を含んでいてもよい。
【0019】 「複素環式脂肪族環」は、環内に炭素と1〜約4個のヘテロ原子とを含む、飽
和または不飽和の環であって、環中では2つのヘテロ原子は隣あっておらず、か
つ炭素に結合したヘテロ原子を有する環中の該炭素はさらに該炭素に結合したヒ
ドロキシル基、アミノ基、またはチオール基を有しないものである。複素環式脂
肪族環は芳香族ではない。複素環式脂肪族環は、単環系、または縮合二環系もし
くは架橋二環系である。単環式の複素環式脂肪族環は、環内に、約4〜約10個
の構成原子(炭素およびへテロ原子)を含み、好ましくは4〜7個の構成原子を
含み、最も好ましくは5〜6個の構成原子を含む。二環式の複素環式脂肪族環は
、環内に、8〜12個の構成原子を含み、好ましくは9個または10個の構成原
子を含む。複素環式脂肪族環は、非置換であってもよいし、環上に1〜4個の置
換基で置換されていてもよい。好ましい複素環式脂肪族環の置換基には、ハロ、
シアノ、アルキル、複素アルキル、ハロアルキル、フェニル、フェノキシ、また
はそれらの任意の組み合わせが含まれる。より好ましい置換基には、ハロとハロ
アルキルが含まれる。好ましい複素環式脂肪族環には、ピペラジル、モルホリニ
ル、テトラヒドロフラニル、テトラヒドロピラニル、およびピペリジルが含まれ
る。
【0020】 「複素芳香族環」は、環内に炭素と1〜約4個のヘテロ原子とを含む、芳香族
環系である。複素芳香族環は、単環系、または縮合二環系である。単環式の複素
芳香族環は、環内に、約5〜約10個の構成原子(炭素およびへテロ原子)を含
み、好ましくは5〜7個の構成原子を含み、最も好ましくは5〜6個の構成原子
を含む。二環式の複素芳香族環は、環内に、8〜12個の構成原子を含み、好ま
しくは9個または10個の構成原子を含む。複素芳香族環は、非置換であっても
よいし、環上に1〜4個の置換基で置換されていてもよい。好ましい複素芳香族
環の置換基には、ハロ、シアノ、アルキル、複素アルキル、ハロアルキル、フェ
ニル、フェノキシ、またはそれらの任意の組み合わせが含まれる。より好ましい
置換基には、ハロ、ハロアルキル、およびフェニルが含まれる。好ましい複素芳
香族環には、チエニル、チアゾロ、プリニル、ピリミジル、ピリジル、およびフ
ラニルが含まれる。より好ましい複素芳香族環には、チエニル、フラニル、およ
びピリジルが含まれる。最も好ましい複素芳香族環は、チエニルである。
【0021】 「低級アルキル」は、1〜6個の炭素原子、好ましくは1〜4個の炭素原子か
らなるアルキル鎖基である。
【0022】 「フェニル」は、約1〜約4個の置換基で置換されていてもよいし置換されて
いなくてもよい、単環式芳香族環である。置換基は、フェニル環上のオルト位、
メタ位、もしくはパラ位で置換されていてよく、またはそれらの任意の組み合わ
せとすることもできる。好ましいフェニル置換基には、ハロ、シアノ、アルキル
、複素アルキル、ハロアルキル、フェニル、フェノキシ、またはそれらの任意の
組み合わせが含まれる。より好ましいフェニル環上の置換基には、ハロとハロア
ルキル、が含まれる。最も好ましい置換基はハロである。フェニル環上での好ま
しい置換形式は、オルトまたはメタである。フェニル環上での最も好ましい置換
形式は、オルトである。
【0023】 (化合物) 本対象化合物は、次の構造式を有する化合物に関する。
【0024】
【化4】
【0025】 上記の構造式において、R1は、CO2H、C(O)NHOH、CO25、CH 2 OH、S(O)25、C(O)NHR5、C(O)NHS(O)25、またはテ
トラゾールであり;この場合、R5は、アルキル、複素アルキル、炭素環式脂肪 族環、複素環式脂肪族環、芳香族環、または複素芳香族環である。好ましいR5 は、CH3、C25、C37である。好ましいR1は、CO2H、C(O)NHO H、CO2CH3、CO225、CO237、CO249、CO2372、 およびC(O)NHS(O)25である。より好ましいR1は、CO2H、C(O
)NHOH、CO2CH3、およびCO235である。最も好ましいR1は、CO 2 HおよびCO2CH3である。
【0026】 上記の構造式において、R2は、Hまたは低級アルキルである。好ましいR2
、HおよびCH3である。最も好ましいR2はHである。
【0027】 上記の構造式において、Xは、NR67、OR8、SR9、S(O)R9、S( O)29、またはFであり;この場合、R6、R7、およびR8は、H、アシル、 アルキル、複素アルキル、炭素環式脂肪族環、複素環式脂肪族環、芳香族環、ま
たは複素芳香族環からなる群から独立して選択され;この場合、R9は、アルキ ル、複素アルキル、炭素環式脂肪族環、複素環式脂肪族環、芳香族環、または複
素芳香族環である。好ましいR6およびR7はH、CH3およびC25である。好 ましいR8は、H、CH3、C25、およびC37である。好ましいR9は、CH3 およびC25である。好ましいXは、NR67およびOR8である。最も好まし いXは、OHである。
【0028】 上記の構造式において、R3およびR4の双方がOHでないことを除いて、R3 およびR4は独立して、H、CH3、C25、OR10、SR10、またはOHであり
;この場合、R10は、アルキル、複素アルキル、炭素環式脂肪族環、複素環式脂
肪族環、芳香族環、または複素芳香族環であり、R10は1〜約8個の構成原子を
有する。好ましいR3およびR4はHである。
【0029】 上記の構造式において、Yは、(CH2nであり;nは0〜約3の整数である
。好ましいnは、0、1、または2である。最も好ましいnは1である。
【0030】 上記の構造式において、nが0、2、または3であるとき、Zは、炭素環式脂
肪族環、複素環式脂肪族環、単環式の複素芳香族環、または置換フェニルであり
、nが1であるとき、Zは、炭素環式脂肪族環、複素環式脂肪族環、または置換
フェニルである。好ましいZは、単環式である。より好ましいZは、置換フェニ
ルおよび単環式の複素芳香族環である。最も好ましいZは、置換フェニルおよび
置換または非置換のチエニルである。
【0031】 本発明にはさらに、上記構造式の光学異性体、ジアステレオマー、およびエナ
ンチオマーが含まれる。したがって、立体化学を明確にしていないすべての立体
中心(C11、C12、C15、およびC16)において、双方のエピマーが企図される
。本発明化合物のそのようなすべての立体中心における好ましい立体化学は、天
然のPGF2 αの立体化学と同様のものである。
【0032】 本対象発明の新規なPGF類似体は、骨障害、特に骨質量、骨体積、または骨
強度の有意な増加が求められる骨障害の治療に有用であることが見出されている
。驚くべきことに、本対象発明化合物は、既知の骨障害治療よりも次の有利な点
を提供することが見出されている:(1)新たな小柱(trabeculae)
の形成による小柱数の増加、(2)より正常な骨代謝回転率を維持しながら、骨
質量および骨体積を増加すること、および(3)皮質多孔度(cortical
porosity)を増加することなく骨内膜表面での骨形成を増加すること
【0033】 薬理学的活性を測定し評価するために、当業者に知られた種々のアッセイを用
いて、動物で本対象化合物の検査を行う。例えば、本対象化合物の骨活性は、ホ
対象化合物の骨質量、骨体積、または骨密度を増加する能力を検査するために設
計したアッセイを用いて、好都合に実証することができる。そのようなアッセイ
の具体例は、卵巣摘除したラットのアッセイである。
【0034】 卵巣摘除したラットのアッセイでは、生後6ヶ月のラットに卵巣摘除術を施し
、2ケ月そのままにし、次いで1日1回試験化合物を皮下投与する。この研究の
終了の際、二重エネルギーX線吸収測定装置(dual energy x−r
ay absorptometry(DXA))または抹消定量コンピュータ断
層撮影装置(peripheral quantitative comput
ed tomography(pQCT))またはマイクロコンピュータ断層撮
影装置(mCT)により、骨質量および/または骨密度を測定することができる
。あるいは、静的または動的な組織体型測定(histomorphometr
y)を用いて、骨体積または骨形成の増加を測定することができる。
【0035】 緑内障に対する薬理学的活性は、本対象化合物の眼圧を降下させる能力を検査
するために設計されたアッセイを用いて実証することができる。そのようなアッ
セイの具体例は、次のリファレンス:C.liljebris,G.Selen
,B.Resul,J.Sternschantz,およびU.Hacksel
l,「17−フェニル−18,19,20−トリノルプロスタグランジンF2 α イソプロピルエステルの誘導体:潜在的な緑内障薬剤」”Derivative
s of 17− Phenyl−18,19,20−trinorprost
aglandin F2 Isopropyl Ester:Potentia
l Antiglaucoma Agents”,Journal of Me dicinal Chemistry ,38巻,2号(1995),289−3
04頁に記載されおり、この内容を本明細書に取り入れる。
【0036】 本対象発明に有用な化合物は、慣用的な有機合成を用いて製造することができ
る。特に好ましい合成は、以下の一般反応スキームである:
【0037】
【化5】
【0038】 スキーム1において、R1、R2、R3、R4、X、Y、およびZは上で定義され
ている。スキーム1の出発物質として示されているCoreyラクトン(S1a
)は、市販されている(住友化学会社またはCaymanケミカル社などから市
販)。
【0039】 S1fで表される化合物は、標準的な還元反応を介してS1eで表されるタイ
プの化合物から得られる。式Iで表される化合物は、S1fの二重結合の同時飽
和を介してS1fの化合物から得られる。式Iで表される化合物は、実施例2、
4、5、7、9、11、13、16、18、20、22、24、26、および2
8において例示する。式IIで表される化合物は、式Iの化合物の簡単な脱エス
テル化プロコトールにより調製される。式IIで表される化合物は、実施例1、
3、6、8、10、12、14、15、17、19、21、23、25、27、
および29において例示する。式IIIで表される化合物は、炭素求核剤の添加
に続く飽和化およびケン化を介して、S1eなどの化合物から調製することがで
きる。式IIIで表される化合物は、実施例43および実施例44において例示
する。式IVで表される化合物は、イミンの形成に続くイミンの還元、N−アル
キル化、水素添加、およびケン化を介して調製することができる。式IVで表さ
れる別の化合物は、前述のイミン形成を行い、続いて得られたイミンへ求核剤を
加え、続いて二重結合の飽和化およびケン化を介して調製することができる。式
IVで表される化合物は、実施例48、49、および50において例示する。
【0040】 式Vおよび式VIIで表される化合物は、S1e化合物のジヒドロキシル基の
保護に続いて該ケトンの標準的な求核還元を介して調製することができる。得ら
れる遊離のアルコールを活性化し、限定するものではないがフッ化物、アルコキ
シド、またはスルフィドなどの求核剤で置換することにより、式Vまたは式VI
Iで表される化合物が得られる。式Vで表される化合物は、実施例36、37、
および38において例示する。式VIIで表される化合物は、実施例39、40
、41、42、および45において例示する。式VIIIで表される化合物は、
Xが硫黄であるという条件で、式VIIの化合物の選択的酸化により調製される
。式VIIIで表される化合物は、実施例46および実施例47において例示す
る。式VIで表されるタイプの化合物は、活性化したカルボキシレートへ求核付
加してアミドまたは新たなエステル結合を形成し、それによって生じるヒドロキ
サム酸、スルホンアミド、またはエステルを得ることにより、式Iまたは式II
(式IIで表される化合物はカルボキシレート活性が必要であろう)のいずれか
の化合物から調製することができる。式VIで表される化合物は、実施例30〜
35において例示する。
【0041】 以下の非限定的な実施例は、本発明の化合物、組成物、および使用を例示した
ものである。
【0042】 (実施例) 1Hおよび13CNMR、元素分析、質量分析、高分解能質量分析、および/ま たはIRスペクトルを適宜用いて化合物を分析する。
【0043】 一般に、不活性な溶媒を、好ましくは乾燥形態で用いる。例えば、テトラヒド
ロフラン(THF)はナトリウムとベンゾフェノンとから蒸留し、ジイソプロピ
ルアミンは水素化カルシウムから蒸留しており、その他のすべての溶媒は適当な
等級として購入する。クロマトグラフィーは、シリカゲル(70−230メッシ
ュ;Aldrich社)またはシリカゲル(230−400メッシュ;Merc
k社)のいずれかを適宜用いて行う。薄層クロマトグラフィー分析は、ガラスを
マウントしたシリカゲルプレート(200−300メッシュ;Baker)で行
い、UV、EtOH中の5%リンモリブデン酸、水中の過マンガン酸カリウム、
ヨード、エタノール中のp−アニスアルデヒド、または10%H2SO4水溶液中
のモリブデン酸アンモニウム/硫酸第二セリウムを用いて可視化する。
【0044】 実施例1 13,14−ジヒドロ−17−(3−フルオロフェニル)−17−トリノル−
プロスタグランジンF1 α(1n)の調製
【0045】
【化6】
【0046】 a.7−ベンゾイルオキシ−6−(2,5−ジオキソラニル)−2−オキサビ
シクロ[3.3.0]オクタン−3−オン(1b):磁気攪拌棒を備えた丸底フ
ラスコ中に、トリフルオロメタンスルホン酸トリメチルシリル(1mL)を含有
する塩化メチレン中の1,2−ビス(トリメチルシリルオキシ)エタン(1.3
当量)を−78℃で入れる。これに、20分以内にCH2Cl2中の1a(1当量
)の溶液を加える。反応物を−78℃で1時間攪拌し、次いで−25℃に1時間
ゆっくりと暖める。反応物を0℃において水でクエンチし、CH2Cl2で抽出し
、MgSO4で乾燥し、真空で濃縮すると、粗製の1bが得られる。
【0047】 b.6−(2,5−ジオキソラニル)−7−ヒドロキシ−2−オキサビシクロ
[3.3.0]オクタン−3−オン(1c):0℃でのメタノール中の粗製1b
(1当量)のよく攪拌した溶液に、MeOH中のナトリウムメトキシド(1.2
当量)の懸濁液を加える。反応物を0℃で1時間攪拌し、次いで1時間25℃ま
で暖める。酸イオン交換樹脂を用いて反応物を中和し、この樹脂全体をMeOH
で洗浄する。濾液を真空で濃縮するとシロップが得られ、4:1のヘキサン:酢
酸エチルと、CH2Cl2中の2%MeOHとで溶出する、シリカゲルでのフラッ
シュクロマトグラフィーによる精製を行うと、黄色のシロップとして1cが得ら
れる。
【0048】 c.6−(2,5ジオキソラニル)−2−オキサ−7−(1,1,2,2−テ
トラメチル−1−シラプロポキシ)ビシクロ[3.3.0]オクタン−3−オン
(1d):磁気攪拌棒を備えた丸底フラスコ中で、CH2Cl2中の1c(1当量
)の溶液を攪拌する。この溶液に−78℃で2,6−ルチジン(1.9当量)を
滴下して加え、続いてTBDMSOTf(1.8当量)を加える。反応物を−7
8℃で30分間攪拌し、次いで−25℃に一晩暖める。反応物を水でクエンチす
る。有機層を水で洗浄し、MgSO4で乾燥し、真空で濃縮すると、黄色の油が 得られ、これをヘキサンで溶出し次いでCH2Cl2中の1%MeOHで溶出する
シリカゲルでのフラッシュクロマトグラフィーによる精製を行う。次いでこの生
成物を1NのHCl、0.1NのHCl、水、および食塩水で洗浄すると、1d
が得られる。
【0049】 d.6−(2,5ジオキソラニル)−2−オキサ−7−(1,1,2,2−テ
トラメチル−1−シラプロポキシ)ビシクロ[3.3.0]オクタン−2−オー
ル(1e):磁気攪拌棒を備えた丸底フラスコ中で、乾燥トルエン中の1d(1
当量)の溶液を攪拌する。この溶液に、−78℃でゆっくりとDIBAL(1.
24当量)を加える。反応混合物を2時間攪拌し、次いで−0℃まで暖める。飽
和NH4Clをこの反応混合物に加え、次いでこれを25℃までゆっりくと暖め る。水で蒸留し、不溶性の沈殿物を吸込濾過により取り除き、次いでこの固体を
EtOAcで洗浄する。液層をEtOAcで抽出し、有機層を合わせ、MgSO 4 で乾燥し、真空で濃縮すると、黄色のシロップが得られる。この生成物1eは すぐに使用するか一晩−70℃で貯蔵しなければならない。
【0050】 e.メチル7−(5−(2,5−ジオキソラニル)−2−ヒドロキシ−4−(
1,1,2,2−テトラメチル−(1−シラプロポキシ)シクロペンチル)ヘプ
ト−5−エノエート(1f):窒素下、0℃でのTHF中の臭化(4−カルボキ
シブチル)トリフェニルホスホニウム(2.2当量)の懸濁液に、KHMDS(
4.4当量)の溶液を滴下して加える。得られる深いオレンジ色の反応混合物を
25℃で1時間攪拌する。−78℃での該反応混合物に、THF中の1e(1当
量)の溶液を加える。この反応混合物を一晩25℃に暖める。反応物を0℃にお
いて水でクエンチし、pHを1NのHClを用いて3.5〜4.0に調整する。
水層をEtOAで抽出し、有機層を合わせ、MgSO4で乾燥し、真空で濃縮す ると、粗製の酸を含む赤褐色のシロップが得られる。エーテルおよびMeOH中
粗製の酸を0℃でよく攪拌した溶液に、黄色が維持されるまでTMS−ジアゾメ
タンを加える。氷酢酸1滴を加え、薄層クロマトグラフィーを行うことにより、
反応が終了したかを確認する。反応溶液を真空で濃縮し、ヘキサン中30%Et
OAcで溶出するシリカゲルでのフラッシュクロマトグラフィー精製により、1
fを得る。
【0051】 f.メチル7−(2,4−ジヒドロキシ−5−ホルミル−シクロペンチル)ヘ
プト−5−エノエート(1g):磁気攪拌棒を備える丸底フラスコに、ある量の
ケタール1fを入れる。このフラスコに、1NのHCl1部に対してアセトン2
部の混合物を十分な量加えてケタールを完全に溶液とする。TLCにより出発物
質が消費されるまで、この物質を通常一晩攪拌する。生成物1gを含有する粗製
の混合物をエーテルで抽出し、インサイチューでこのエーテル抽出物を好ましく
はTMS−ジアゾメタンで再びエステル化する。有機抽出物を0℃において減圧
下で濃縮し、さらに精製を行わずにこれをすぐに使用する。
【0052】 g.3−(2−フルオロフェニル)プロピオン酸メチル(1i):Parr容
器に、1/1のメタノール/酢酸エチル溶液中の2−フルオロケイ皮酸(1h)
(1.0当量)およびパラジウム−炭素を入れる。不均質溶液をParr振とう
器上に置き、アップテークが止むまで水素(50psi)で処理する。混合物を
セライトを通してを濾過し、減圧下で濃縮する。残渣をジエチルエーテルに溶か
し、黄色が維持されるまでジアゾメタンで処理する。溶液を減圧下で濃縮して、
粗製のメチルエステルを得る。精製は、シリカゲルでのカラムクロマトグラフィ
ー(ヘキサン/酢酸エチル5/1)により行い、3−(2−フルオロフェニル)
プロピオン酸メチル(1i)が定量的収率で得られる。
【0053】 h.ジメチル−4−(2−フルオロフェニル)−2−オキソ−ブチルホスホネ
ート(1j):攪拌棒および温度計を備える炎で乾燥した丸底フラスコ中に無水
THF中のジメチルメチルホスホネート(1.0当量)を入れる。この溶液を−
78ーCまで冷却し、n−ブチルリチウム(1.05当量)で処理する。反応混 合物を15分間攪拌する。この溶液に、無水THF中のメチル−3−(2−フル
オロフェニル)プロピオネート(1.1当量)を加える。混合物を次の6時間に
わたって室温まで暖める。混合物を塩化アンモニウムの飽和溶液で処理し、CH 2 Cl2で抽出する。有機層を水で洗浄し続いて食塩水で洗浄する。水層を合わせ
、CH2Cl2で逆抽出し、そして有機層を合わせ、無水MgSO4で乾燥し、濾 過し、減圧下で濃縮する。精製は、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキ
サン/酢酸エチル/2−プロパノール 45/50/5から、ヘキサン/酢酸エ
チル/2−プロパノール 40/50/10とする)により行い、ジメチル−4
−(2−フルオロフェニル)−2−オキソ−ブチルホスホネート(1j)1.3
4g(70%)を油として得る。
【0054】 i.17−(2−フルオロフェニル)−17−トリノル−15−オキソ−プロ
スタグランジンF2 αメチルエステル(1k):炎で乾燥した磁気攪拌棒を備え る丸底フラスコに、DMEおよび水中の4−(2−フルオロフェニル)−2−オ
キソ−ブチルリン酸ジメチル(1j)(1.43当量)を入れる。この溶液に、
臭化リチウム(1.65当量)、トリエチルアミン(1.65当量)、およびメ
チル7−(2−ホルミル−3,5−ジヒドロキシシクロペンチル)ヘプト−5−
エノエート(1g)(1.0当量)を加える。この溶液を室温で48時間攪拌す
る。この時点でトリエチルアミンおよび水を加え、溶液をさらなる時間攪拌する
。溶液を食塩水に注ぎ込み、3回分の酢酸エチルで抽出する。有機層を合わせ、
無水MgSO4で乾燥し、濾過し、減圧下で濃縮する。精製は、シリカゲルカラ ムクロマトグラフィー(ジクロロメタン/メタノール 19/1)により行い、 17−(2−フルオロフェニル)−17−トリノル−15−オキソ−プロスタグ
ランジンF2 αメチルエステル(1k)を油として得る。
【0055】 j.15−(R,S)−17−(2−フルオロフェニル)−17−トリノル−
プロスタグランジンF2 αメチルエステル(1l):炎で乾燥した攪拌棒を備え る丸底フラスコに、メタノール中の17−(2−フルオロフェニル)−17−ト
リノル−15−オキソ−プロスタグランジンF2 αメチルエステル(1k)(1 .0当量)、三塩化セリウム(1.05当量)を入れる。この溶液を室温で5分
間攪拌する。溶液を−10ーCまで冷却し、メタノール中のホウ水素化ナトリウ ム(1.02当量)を加える。溶液を−10ーCで3時間攪拌する。混合物を水 で処理し、1N塩酸でpHを6〜7とする。混合物を酢酸エチルで2回抽出し、
有機層を合わせ、無水MgSO4で乾燥し、濾過し、減圧下で濃縮する。精製は 、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(ジクロロメタン中3%メタノールから
、ジクロロメタン中5%メタノールとする)により行い、15(R)エピマー(
43%)および15(S)エピマー(19.6%)を無色の油として得る。
【0056】 k.13,14−ジヒドロ−17−(2−フルオロフェニル)−17−トリノ
ル−プロスタグランジンF1 αメチルエステル(1m):炎で乾燥した攪拌棒を 備える丸底フラスコに、酢酸エチル(3mL)中の17−(2−フルオロフェニ
ル)−17−トリノル−プロスタグランジンF2 αメチルエステル(1l)(1 .0当量)およびパラジウム−炭素を入れる。不均質混合物をバルーンを介して
水素で18時間処理する。混合物をセライトを通して濾過し、減圧下で濃縮する
ことにより、13,14−ジヒドロ−17−(2−フルオロフェニル)−17−
トリノル−プロスタグランジンF1 αメチルエステル(1m)を定量的収率で得 る。
【0057】 l.13,14−ジヒドロ−17−(2−フルオロフェニル)−17−トリノ
ル−プロスタグランジンF1 αメチルエステル(1n):攪拌棒を備える丸底フ ラスコに、50/50のTHF/水溶液中の13,14−ジヒドロ−17−(2
−フルオロフェニル)−17−トリノル−プロスタグランジンF1 αメチルエス テル(1m)(1.0当量)および水酸化リチウム一水和物(1.8当量)を入
れる。混合物を室温で6時間攪拌し、次いで水で蒸留し、1NのHClで酸性化
してpH2〜3とする。水層を3回酢酸エチルで抽出し、有機層を合わせる。合
わせた有機物質を、無水MgSO4で乾燥し、濾過し、減圧下で濃縮し、粗製の 酸を得る。精製はHPLCにより行い、分析試料(41%)を得る。実施例1の
方法を実質的に用いて(および適当な出発物質を用いて)、実施例2〜29の以
下の本対象化合物が得られる。
【0058】 実施例2 13,14−ジヒドロ−17−(2,4ジフルオロフェニル)−17−トリノ
ルプロスタグランジンF1 αメチルエステル
【0059】
【化7】
【0060】 実施例3 13,14−ジヒドロ−17−(2,4ジフルオロフェニル)−17−トリノ
ルプロスタグランジンF1 α
【0061】
【化8】
【0062】 実施例4 13,14−ジヒドロ−17−(2−フルオロフェニル)−17−トリノルプ
ロスタグランジンF1 αメチルエステル
【0063】
【化9】
【0064】 実施例5 13,14−ジヒドロ−17−(3−フルオロフェニル)−17−トリノルプ
ロスタグランジンF1 αメチルエステル
【0065】
【化10】
【0066】 実施例6 13,14−ジヒドロ−17−(3−フルオロフェニル−17−トリノルプロ
スタグランジンF1 α
【0067】
【化11】
【0068】 実施例7 13,14−ジヒドロ−17−(4−フルオロフェニル)−17−トリノルプ
ロスタグランジンF1 αメチルエステル
【0069】
【化12】
【0070】 実施例8 13,14−ジヒドロ−17−(4−フルオロフェニル)−17−トリノルプ
ロスタグランジンF1 α
【0071】
【化13】
【0072】 実施例9 13,14−ジヒドロ−17−(2−メトキシフェニル)−17−トリノルプ
ロスタグランジンF1 αメチルエステル
【0073】
【化14】
【0074】 実施例10 13,14−ジヒドロ−17−(2−メトキシフェニル)−17−トリノルプ
ロスタグランジンF1 α
【0075】
【化15】
【0076】 実施例11 13,14−ジヒドロ−17−(3−メトキシフェニル)−17−トリノルプ
ロスタグランジンF1 αメチルエステル
【0077】
【化16】
【0078】 実施例12 13,14−ジヒドロ−17−(3−メトキシフェニル)−17−トリノルプ
ロスタグランジンF1 α
【0079】
【化17】
【0080】 実施例13 13,14−ジヒドロ−17−(4−メトキシフェニル)−17−トリノルプ
ロスタグランジンF1 αメチルエステル
【0081】
【化18】
【0082】 実施例14 13,14−ジヒドロ−17−(4−メトキシフェニル)−17−トリノルプ
ロスタグランジンF1 α
【0083】
【化19】
【0084】 実施例15 13,14−ジヒドロ−17−(3,5−ジフルオロフェニル)−17−トリ
ノルプロスタグランジンF1 α
【0085】
【化20】
【0086】 実施例16 13,14−ジヒドロ−18−(2−チエニル)−18−ジノルプロスタグラ
ンジンF1 αメチルエステル
【0087】
【化21】
【0088】 実施例17 13,14−ジヒドロ−18−(2−チエニル)−18−ジノルプロスタグラ
ンジンF1 α
【0089】
【化22】
【0090】 実施例18 13,14−ジヒドロ−17−((2−トリフルオロメチル)フェニル)−1
7−トリノルプロスタグランジンF1 αメチルエステル
【0091】
【化23】
【0092】 実施例19 13,14−ジヒドロ−17−((2−トリフルオロメチル)フェニル)−1
7−トリノルプロスタグランジンF1 α
【0093】
【化24】
【0094】 実施例20 13,14−ジヒドロ−17−((3−トリフルオロメチル)フェニル)−1
7−トリノルプロスタグランジンF1 αメチルエステル
【0095】
【化25】
【0096】 実施例21 13,14−ジヒドロ−17−((3−トリフルオロメチル)フェニル)−1
7−トリノルプロスタグランジンF1 α
【0097】
【化26】
【0098】 実施例22 13,14−ジヒドロ−17−((4−トリフルオロメチル)フェニル)−1
7−トリノルプロスタグランジンF1 αメチルエステル
【0099】
【化27】
【0100】 実施例23 13,14−ジヒドロ−17−((4−トリフルオロメチル)フェニル)−1
7−トリノルプロスタグランジンF1 α
【0101】
【化28】
【0102】 実施例24 13,14−ジヒドロ−17−(2−メチルフェニル)−17−トリノルプロ
スタグランジンF1 αメチルエステル
【0103】
【化29】
【0104】 実施例25 13,14−ジヒドロ−17−(2−メチルフェニル)−17−トリノルプロ
スタグランジンF1 α
【0105】
【化30】
【0106】 実施例26 13,14−ジヒドロ−17−(3−メチルフェニル)−17−トリノルプロ
スタグランジンF1 αメチルエステル
【0107】
【化31】
【0108】 実施例27 13,14−ジヒドロ−17−(3−メチルフェニル)−17−トリノルプロ
スタグランジンF1 α
【0109】
【化32】
【0110】 実施例28 13,14−ジヒドロ−17−(4−メチルフェニル)−17−トリノルプロ
スタグランジンF1 αメチルエステル
【0111】
【化33】
【0112】 実施例29 13,14−ジヒドロ−17−(4−メチルフェニル)−17−トリノルプロ
スタグランジンF1 α
【0113】
【化34】
【0114】 実施例30 13,14−ジヒドロ−17−((3−トリフルオロメチル)フェニル)−1
7−トリノルプロスタグランジンF1 α−1−ヒドロキサム酸
【0115】
【化35】
【0116】 メタノール中の13,14−ジヒドロ−17−(3−トリフルオロメチル)−
フェニルトリノルプロスタグランジンF1 αメチルエステル(実施例20)の溶 液に、塩基性メタノール(1.25当量)中のヒドロキルアミンを加える。この
溶液を室温で18時間攪拌する。溶液を1Nの塩酸で処理し、酢酸エチルで抽出
する。有機層を食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し、減圧
下で濃縮する。残渣をHPLCにより精製すると、13,14−ジヒドロ−17
−((3−トリフルオロメチル)フェニル)−17−トリノルプロスタグランジ
ンF1 α−1−ヒドロキサム酸が得られる。
【0117】 実施例30の方法を実質的に用いて(および適当なエステルを用いて)、以下
の実施例31および実施例32の本対象化合物を得る。
【0118】 実施例31 13,14−ジヒドロ−17−(2−メトキシフェニル)−17−トリノルプ
ロスタグランジンF1 α−1−ヒドロキサム酸
【0119】
【化36】
【0120】 実施例32 13,14−ジヒドロ−18−(2−チエニル)−ジノルプロスタグランジン
1 α−1−ヒドロキサム酸
【0121】
【化37】
【0122】 実施例33 13,14−ジヒドロ−17−((4−トリフルオロメチル)フェニル)−1
7−トリノルプロスタグランジンF1 α−1−スルホンアミド
【0123】
【化38】
【0124】 A.D.KempおよびH.Stephen,J.Chem.Soc.(19
48)110頁に記載されているようにして、実施例23を酸無水物に変換し、
続いてメタンスルホニルアミドで処理する。
【0125】 実施例33の方法を実質的に用いて(および適当な酸を用いて)、以下の実施
例34および実施例35の本対象化合物を得る。
【0126】 実施例34 13,14−ジヒドロ−17−(4−メチルフェニル)−17−トリノルプロ
スタグランジンF1 α−1−スルホンアミド
【0127】
【化39】
【0128】 実施例35 13,14−ジヒドロ−17−(2,4ジフルオロフェニル)−17−トリノ
ルプロスタグランジンF1 α−1−スルホンアミド
【0129】
【化40】
【0130】 実施例36 13,14−ジヒドロ−15−フルオロ−17−(3−メチルフェニル)−1
7−トリノルプロスタグランジンF1 α
【0131】
【化41】
【0132】 実施例1の1kに対応する実施例27の前駆物質を保護し還元することにより
9,11−保護ビスエーテルを得る。得られる化合物をジエチルアミノサルファ
トリクロライド(diethylaminosulfur trifluori
de)(DSAT)で処理する(次のリファレンスOrg.React.35巻
(1988)513頁;J.Org.Chem.40巻(1975)574頁;
およびこの中で引用しているリファレンスに記載されているように行う)と、実
施例1で記載した適当な変換後に13,14−ジヒドロ−15−フルオロ−17
−(3−メチルフェニル)−17−トリノルプロスタグランジンF1 αを得る。
【0133】 実施例37および実施例38は、実施例1の1kに対応する適当な中間体(実
施例5と実施例25由来)を用いて実施例36と実質的に類似した方法で行い、
続いて適当なアルコールで標準的なエステル化を行うことにより調製する。
【0134】 実施例37 13,14−ジヒドロ−15−フルオロ−17−(3−フルオ
ロフェニル)−17−トリノルプロスタグランジンF1 αエチルエステル
【0135】
【化42】
【0136】 実施例38 13,14−ジヒドロ−15−フルオロ−17−(2−メチルフェニル)−1
7−トリノルプロスタグランジンF1 αイソプロピルエステル
【0137】
【化43】
【0138】 実施例39 13,14−ジヒドロ−15−メチルチオ−17−((4−トリフルオロメチ
ル)フェニル)−17−トリノルプロスタグランジンF1 α
【0139】
【化44】
【0140】 実施例1の1kに対応する実施例23の前駆物質を保護し還元することにより
、9,11−保護ビスエーテルを得る。この化合物を塩化メタンスルホニル(1
.2当量)および塩基(1.2当量)で処理する(次のリファレンス:J.C. S.Chem.Comm .(1975)658頁;Tetrahedron L ett. (1975)3183頁およびこの中で引用しているリファレンスに記
載されているようにする)とメシレート中間体が生成し、次いでこれをすぐに求
核剤(ナトリウムチオメトキシド)で処理する(Tetrahedron Le tt. 23巻(1982)3463頁およびこの中で引用しているリファレンス
で記載されているようにする)と保護チオアルキルエーテルを得る。続いて実施
例1記載の変換をすることにより、13,14−ジヒドロ−15−メチルチオ−
17−((4−トリフルオロメチル)フェニル)−17−トリノルプロスタグラ
ンジンF1 αを得る。
【0141】 実施例40は、(1kに対応する実施例7の前駆物質から)実施例39と実質
的に類似した方法に続いて実施例30で示したようにヒドロキサム酸に変換する
ことにより調製する。
【0142】 実施例40 13,14−ジヒドロ−15−メチルチオ−17−(4−フルオロフェニル)
−17−トリノルプロスタグランジンF1 αヒドロキサム酸
【0143】
【化45】
【0144】 実施例41は、(1kに対応する実施例21の前駆物質から)実施例39と実
質的に類似した方法に続いて実施例33で示したようにスルホンアミドに変換す
ることにより調製する。
【0145】 実施例41 13,14−ジヒドロ−15−メチルチオ−17−((3−トリフルオロメチ
ル)フェニル)−17−トリノルプロスタグランジンF1 α−スルホンアミド
【0146】
【化46】
【0147】 実施例42 13,14−ジヒドロ−15−エトキシ−17−((2−トリフルオロメチル
)フェニル)−17−トリノルプロスタグランジンF1 α
【0148】
【化47】
【0149】 実施例1の1kに対応する実施例19の前駆物質を保護し還元することにより
、9,11−保護ビスエーテルを得る。この化合物を塩化メタンスルホニル(1
.2当量)および塩基(1.2当量)で処理する(次のリファレンスJ.C.S . Chem.Comm .(1975)658頁;Tetrahedron L ett. (1975)3183頁およびこの中で引用しているリファレンスに記
載されているようにする)とメシレート中間体が生成し、次いでこれをすぐにナ
トリウムエトキシドで処理する(Tetrahedron Lett.23巻(
1982)3463頁およびこの中で引用しているリファレンスに記載されてい
るようにする)と保護アルキルエーテルが得られる。続いて実施例1記載の変換
をすることにより、13,14−ジヒドロ−15−エトキシ−17−((2−ト
リフルオロメチル)フェニル)−17−トリノルプロスタグランジンF1 αを得 る。
【0150】 実施例43 13,14−ジヒドロ−15−エチル−18−(2−チエニル)−18−ジノ
ルプロスタグランジンF1 α
【0151】
【化48】
【0152】 実施例1の1kに対応する実施例17の前駆物質を保護し還元することにより
、9,11−保護ビスエーテルを得る。得られた保護ジオールを臭化エチルマグ
ネシウムなどの種々の炭素求核剤の1つで処理すると、その結果第3級アルコー
ルを得る。脱保護に続いて実施例1に概説された変換を行うことにより、13,
14−ジヒドロ−15−エチル−18−(2−チエニル)−18−ジノルプロス
タグランジンF1 αを得る。
【0153】 実施例43の方法を実質的に用いて(および適当な炭素求核剤を用いて)、以
下の実施例44の本対象化合物を得る。
【0154】 実施例44 13,14−ジヒドロ−15−メチル−17−(3,5−ジフルオロフェニル
)−17−トリノルプロスタグランジンF1 α
【0155】
【化49】
【0156】 実施例45 13,14−ジヒドロ−15−エチル−15−メトキシ−17−(4−メトキ
シフェニル)−17−トリノルプロスタグランジンF1 α
【0157】
【化50】
【0158】 実施例45の化合物は、(例えば、実施例13における1kに対応する前駆物
質から)実施例43で概説したプロコトールを用い、続いて得られるC15アルコ
シキドを種々のハロゲン化アルキル(本実施例ではヨードメタン)でO−アルキ
ル化することにより調製する。これに続いて、実施例43および実施例1で概説
したように脱保護、水素添加、およびケン化をすることにより、13,14−ジ
ヒドロ−15−エチル−15−メトキシ−17−(4−メトキシフェニル)−1
7−トリノルプロスタグランジンF1 αを得る。
【0159】 実施例46 13,14−ジヒドロ−15−スルホニルメチル−17−((4−トリフルオ
ロメチル)フェニル)−17−トリノルプロスタグランジンF1 α
【0160】
【化51】
【0161】 次のリファレンス: Tetrahedron Lett.(1982)34
67頁Prostaglandins,24巻(1982)801;Tetra hedron Lett ,23巻(1982)1023頁;およびこの中で引用
されているリファレンスに記載されているようにして、実施例39のチオメチル
エーテルを適当な酸化剤で処理する。
【0162】 実施例46の方法を実質的に用いて(および適当なチオエーテルを用いて)、
以下の実施例47の本対象化合物を得る。
【0163】 実施例47 13,14−ジヒドロ−15−スルホキシルメチル−17−((4−トリフル
オロメチル)フェニル)−17−トリノルプロスタグランジンF1 α
【0164】
【化52】
【0165】 実施例48 13,14−ジヒドロ−15−N−メチルアミノ−17−(3−メトキシフェ
ニル)−17−トリノルプロスタグランジンF1 α
【0166】
【化53】
【0167】 1kに対応する実施例12の中間体をメチルアミンと縮合し、続いてシアノホ
ウ水素化ナトリウムで還元することにより、ケン化および脱保護後に13,14
−ジヒドロ−15−N−メチルアミノ−17−(3−メトキシフェニル)−17
−トリノルプロスタグランジンF1 αを得る。
【0168】 実施例49 13,14−ジヒドロ−15−N,N’−ジメチルアミノ−17−(3−メト
キシフェニル)−17−トリノルプロスタグランジンF1 α
【0169】
【化54】
【0170】 実施例49の化合物は、ヨードメタンを用いた簡単なアルキル化により、実施
例48の化合物から調製する。
【0171】 実施例50 13,14−ジヒドロ−15−アミノメチル−15−メチル−17−(3−メ
トキシフェニル)−17−トリノルプロスタグランジンF1 α
【0172】
【化55】
【0173】 実施例48のイミン中間体をメチルセリウム(過剰)で処理する(例えば、セ
リウム仲介求核剤添加、次のレファレンス:J.Org.Chem.,49巻(
1984)3904頁;J.Am.Chem.Soc.,111巻(1989)
4392頁;およびこの中で引用されているレファレンスを参照のこと)と、実
施例1に記載のケン化および脱保護後に、13,14−ジヒドロ−15−アミノ
メチル−15−メチル−17−(3−メトキシフェニル)−17−トリノルプロ
スタグランジンF1 αを得る。
【0174】 (組成物) 本対象発明の組成物は、安全かつ有効な量の本対象化合物と薬剤学的に許容さ
れ得る担体とを含む。本明細書で用いられる「安全かつ有効な量」とは、健全な
医学的判断の範囲内で、治療される状態においてポシティブな改変を有意にもた
らすには十分だが重篤な副作用を回避するには十分に低い(妥当な利益/危険比
において)化合物量を意味する。安全かつ有効な量の化合物は、治療される特定
の状態、治療される患者の年齢や健康状態、状態の重篤性、治療の期間、併用治
療の性質、利用される特定の薬剤学的に許容され得る担体、および担当医師の知
識や経験による要因などにより変わる。
【0175】 化合物の他に、本対象発明の組成物には薬剤学的に許容され得る担体が含まれ
る。本明細書で用いられる「薬剤学的に許容され得る担体」という用語は、対象
への投与に適している、1つまたは複数の相溶な固形物または液体フィラー希釈
剤またはカプセル化物質を意味する。本明細書で用いられる「相溶な」という用
語は、通常の使用状況下で本化合物の薬剤学的効力を実質的に減じてしまう相互
作用がないような形で、本組成物の構成成分が本化合物と混ざり合うことができ
ることや互いに混ざり合うことことができることを意味する。薬剤学的に許容さ
れ得る担体は、治療される対象への投与に適するように十分に精製度が高いもの
であって、十分に毒性が低いものでなければならないことは当然のことである。
【0176】 薬剤学的に許容され得る担体またはその構成成分として役立ち得る物質の幾つ
かの例として、ラクトース、グルコースおよびスクロースなどの糖類;トウモロ
コシデンプンおよびポテトデンプンなどのデンプン類;カルボキシメチルセルロ
ースナトリウム、エチルセルロースおよび酢酸セルロースなどのセルロース類と
その誘導体;粉末化したトラガカント;麦芽;ゼラチン;タルク;ステアリン酸
やステアリン酸マグネシウムなどの固形潤滑剤;硫酸カルシウム;ピーナッツ油
、綿実油、ゴマ油、オリーブ油、トウモロコシ油およびカカオ脂の油などの植物
油類;プロピレングリコール、グリセリン、ソルビトール、マンニトールおよび
ポリエチレングリコールなどのポリオール類;アルギン酸;Tweens(登録
商標)などの乳化剤;ラウリル硫酸ナトリウムなどの界面活性剤(wettin
g agents);着色剤;香味剤;賦形剤;錠剤化剤(tableting agents);安定化剤;抗酸化剤;保存剤;無パイロジェン(pyrog
en)水;等張化生理食塩水;ならびにリン酸バッファー液剤である。
【0177】 化合物と併用して用いられる薬剤学的に許容され得る担体の選択は、基本的に
は本化合物が投与される方法により決められる。本発明の化合物は全身投与して
もよい。投与経路には、経皮;経口;皮下注射または静脈内注射を含む非経口;
局所;および/または鼻内が含まれる。
【0178】 用いられる本発明の化合物の適当な量は、動物モデルを用いた慣例的な実験に
より決めることができる。そのような動物には、無傷のまたは卵巣摘除されたラ
ットモデル、クロアシイタチ、イヌおよび非ヒト霊長類モデルの他、不必要とな
った(disuse)モデルが含まれるが、これらに限定されない。
【0179】 注射用の好ましい単位剤形には、水、生理食塩水、またはそれらの混合物の無
菌液剤が含まれる。上記液剤のpHは、約7.4に調整するであろう。注射また
は外科インプラントに適した担体には、ヒドロゲル、放出調節性品または放出持
続性品、ポリ乳酸、およびコラーゲンマトリクスが含まれる。
【0180】 局所適用に適した薬剤学的に許容され得る担体には、ローション剤、クリーム
剤、ゲル剤などが含まれる。本化合物を非経口投与する場合、好ましい単位剤形
は錠剤やカプセル剤などである。経口投与において単位剤形の調製に適した薬剤
学的に許容され得る担体は、当該技術分野で周知である。これらの選択は、本対
象化合物の目的においてあまり厳格なものではない味覚、コスト、自己安定性な
どの二次的な考慮事項によりなされてもよく、その選択は当業者が困難を要せず
に行うことができる。
【0181】 (使用方法) 本発明の化合物は、例えば、目の障害、高血圧、受胎能制御、鼻鬱血、神経因
性膀胱障害、胃腸障害、皮膚障害、および骨粗鬆症などを含む、多くの医療障害
の治療に有用である。
【0182】 本発明の化合物は、新たな小柱の形成を介して骨体積および小柱数を増加する
こと、常態の骨代謝回転率を維持しながら骨質量を増加すること、および存在し
ている皮質から骨を取り除かずに骨内膜表面で骨を形成することに有用である。
したがって、これらの化合物は骨障害の治療および予防に有用である。
【0183】 骨障害治療用の好ましい投与経路は、経皮および鼻内である。その他の好まし
い投与経路には、直腸、舌下、および経口が含まれる。
【0184】 全身投与における本化合物の用量範囲は、1日で、体重1kgあたり約0.0
1μgから約1000μgであり、好ましくは体重1kgあたり約0.1μgか
ら約100μgであり、最も好ましくは体重1kgあたり約1μgから約50μ
gである。皮下による用量は、薬物動態学および経皮製剤化の技術分野における
当業者に知られている技術に基づき、同様の血清レベルまたは血漿レベルを達成
するように設計する。全身投与での血漿レベルは、0.01〜100ナノグラム
/ml、より好ましくは0.05〜50ng/ml、最も好ましくは0.1〜1
0ng/mlの範囲であることが望ましい。これらの用量は1日分の投与割合に
基づくものであるが、臨床必要量を計算するのに1週間分または1ヶ月分の蓄積
用量を用いてもよい。
【0185】 所望の効果を達成するために、治療する患者、治療する状態、治療する状態の
重篤さ、および投与経路などに基づいて用量を変えてもよい。
【0186】 本発明の化合物は、眼圧を低下することにも有用である。したがって、これら
の化合物は緑内障の治療に有用である。緑内障の治療に好ましい投与経路は、局
所である。
【0187】 (組成物および方法の実施例) 次の非限定的な実施例は本対象発明を例示したものである。次の組成物および
方法の実施例は、本発明を限定するものではないが、当業者に本発明の化合物、
組成物、および方法を調製し使用するための指針を提供するものである。各々の
場合において、本発明範囲内のその他の化合物を、下記の実施例化合物の代わり
に用いても同様の結果が得られる。実施例は指針を与えるものであり、治療する
状態や患者によりこれを改変してもよいことは、当業者ならば容易に理解できる
であろう。
【0188】 実施例A 錠剤の形態をとる医薬組成物を混合や直接圧縮などの慣用的な方法により調製
し、次のように製剤化する: 成分 量(錠剤あたりmg) 実施例1の化合物 5 微結晶セルロース 100 スターチグリコレートナトリウム 30 ステアリン酸マグネシウム 3 上記組成物を1日に1回経口投与すると、骨粗鬆症を患っている患者での骨体
積が著しく増加する。
【0189】 実施例B 液剤の形態をとる医薬組成物を慣用的な方法により調製し、次のように製剤化
する: 成分 実施例1の化合物 5mg リン酸バッファー生理食塩水 10ml メチルパラベン 0.05ml 上記組成物1.0mlを1日に1回皮下投与すると、上記組成物により骨粗鬆
症を患っている患者での骨体積が著しく増加する。
【0190】 実施例C 眼圧低下用の局所による医薬組成物を慣用的な方法により調製し、次のように
製剤化する: 成分 量(質量%) 実施例38の化合物 0.004 デキストラン70 0.1 ヒドロキシプロピルメチルセルロース 0.3 塩化ナトリウム 0.77 塩化カリウム 0.12 EDTAニナトリウム(エデト酸ニナトリウム) 0.05 塩化ベンザルコニウム 0.01 HCLおよび/またはNaOH pH7.2〜7.5 精製水 100%に調整 本対象発明の特定の実施態様を記載したが、本発明の真意および範囲を逸脱す
ることなく、本明細書中に開示された組成物に種々の変形または改変を施するこ
とができることは当業者には明らかである。付属の特許請求の範囲においては、
本発明の範囲内にあるそのような改変がすべて含まれることを意図している。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61P 43/00 111 A61P 43/00 111 C07D 333/24 C07D 333/24 // A61K 31/5575 A61K 31/5575 (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,SD,SZ,UG,ZW),EA(AM ,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU,TJ,TM) ,AL,AM,AT,AU,AZ,BA,BB,BG, BR,BY,CA,CH,CN,CU,CZ,DE,D K,EE,ES,FI,GB,GE,GH,GM,HR ,HU,ID,IL,IS,JP,KE,KG,KP, KR,KZ,LC,LK,LR,LS,LT,LU,L V,MD,MG,MK,MN,MW,MX,NO,NZ ,PL,PT,RO,RU,SD,SE,SG,SI, SK,SL,TJ,TM,TR,TT,UA,UG,U Z,VN,YU,ZW (72)発明者 デロング ミッチェル アンソニー アメリカ合衆国 45069 オハイオ州 ウ ェスト チェスター タイラーズ サーク ル 8084 (72)発明者 アンバーゲイ ジャック エス. ジュニ ア アメリカ合衆国 45140 オハイオ州 ラ ブランド ストックトン ドライブ 265 (72)発明者 デ ビスワナス アメリカ合衆国 45241 オハイオ州 シ ンシナティー コーネル ウッズ ドライ ブ 11269 (72)発明者 ダイ ハイヤン ジョージ アメリカ合衆国 19026 ペンシルベニア 州 ドレクセル ヒル リビア ロード 47−2 (72)発明者 ミレイ シンシア ジェイ. アメリカ合衆国 45215 オハイオ州 ワ イオミング ボンハム ロード 19 Fターム(参考) 4C023 EA13 4C086 AA01 AA02 AA03 DA02 DA07 MA01 ZA33 ZA96 ZA97 ZC12 4H006 AA01 AB20 AB26 AB27 UE14 UE32 UE51 UE52

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記の構造式を有する化合物であって、 【化1】 (a)R1は、CO2H、C(O)NHOH、CO25、CH2OH、S(O)2 5 、C(O)NHR5、C(O)NHS(O)25、またはテトラゾールであり;
    5は、アルキル、複素アルキル、炭素環式脂肪族環、複素環式脂肪族環、芳香 族環、または複素芳香族環であることを特徴とし; (b)R2は、Hまたは低級アルキルであり; (c)Xは、NR67、OR8、SR9、S(O)R9、S(O)29、またはF であり;R6、R7、およびR8は、H、アシル、アルキル、複素アルキル、炭素 環式脂肪族環、複素環式脂肪族環、芳香族環、または複素芳香族環からなる群か
    ら独立して選択されることを特徴とし;R9は、アルキル、複素アルキル、炭素 環式脂肪族環、複素環式脂肪族環、芳香族環、または複素芳香族環であることを
    特徴とし; (d)R3およびR4の双方がOHでないことを除いて、R3およびR4は独立して
    、H、CH3、C25、OR10、SR10、またはOHであり;R10は、アルキル 、複素アルキル、炭素環式脂肪族環、複素環式脂肪族環、芳香族環、または複素
    芳香族環であり、R10は1〜約8個の構成原子を有することを特徴とし; (e)Yは、(CH2nであり;nは0〜約3の整数であり; (f)nが0、2、または3であるとき、Zは、炭素環式脂肪族環、複素環式脂
    肪族環、単環式の複素芳香族環、または置換フェニルであり;nが1であるとき
    、Zは、炭素環式脂肪族環、複素環式脂肪族環、または置換フェニルである ことを特徴とする化合物;および 前記構造式のすべての光学異性体、ジアステレオマー、もしくはエナンチオマー
    、または薬剤学的に許容され得るそれらの塩、または生物加水分解可能なそれら
    のアミド、エステル、もしくはイミドであることを特徴とする化合物。
  2. 【請求項2】 R1は、CO2H、C(O)NHOH、CO2CH3、およびC
    235からなる群から選択されることを特徴とする請求項1記載の化合物。
  3. 【請求項3】 R2はHまたはCH3であることを特徴とする請求項2に記載
    の化合物。
  4. 【請求項4】 XはOHであることを特徴とする請求項3に記載の化合物。
  5. 【請求項5】 nは0、2、または3であり、Zは置換フェニルまたは複素
    芳香族環であることを特徴とする請求項1、2、3、または4のいずれか1項に
    記載の化合物。
  6. 【請求項6】 Zは置換フェニルまたは置換もしくは非置換のチエニルであ
    ることことを特徴とする請求項5に記載の化合物。
  7. 【請求項7】 nが2であることを特徴とする請求項6に記載の化合物。
  8. 【請求項8】 nは1であり、Zは置換フェニルであり、該置換基がハロ、
    アルキル、ハロアルキル、シアノ、ニトロ、アルコキシ、フェニル、およびフェ
    ノキシからなる群から独立して選択されることを特徴とする請求項1、2、3、
    または4のいずれか1項に記載の化合物。
  9. 【請求項9】 ヒトまたはその他の哺乳類の骨障害の治療薬の製造における
    、前記請求項1〜8のいずれか1項に記載の化合物の使用。
  10. 【請求項10】 前記骨障害が骨粗鬆症であることを特徴とする請求項9に
    記載の使用。
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