【発明の詳細な説明】
フルクトース−1,6−ビスホスファターゼの
新規なベンズイミダゾールインヒビター
技術分野
本発明は、フルクトース−1,6−ビスホスファターゼのAMP部位における
インヒビターである新規なベンズイミダゾール化合物に関する。また本発明は、
糖尿病、および糖新生の阻害、血糖値の制御、グリコーゲン蓄積の低下またはイ
ンスリン濃度の低下が有益であるその他の仕疾患の治療におけるこれらのベンズ
イミダゾール類縁体の調製および使用に関する。
背景技術および序論
真性糖尿病(もしくは糖尿病)は、今日の世界中において最も広範に見られる疾
患のひとつである。糖尿病の患者は、I型あるいはインスリン依存性糖尿病およ
びII型あるいはインスリン非依存性糖尿病(NIDDM:non-insulin-depende
nt diabetes mellitus)と呼ばれる2つのクラスに分けられている。非インスリ
ン依存性糖尿病は、糖尿病全体のほぼ90%を占め、アメリカ合衆国において1
200〜1400万人の成人(人口の6.6%)が罹っていると見積もられている
。NIDDMは、断食時の高血糖および血漿グルコース濃度が食後に極端に増加
することを特徴とする。NIDDMは、網膜症、腎症および神経障害などの微小
管疾患ならびに冠動脈心臓疾患などの大管疾患といったような種々の長期型合併
症をともなう。動物モデルを用いた多数の研究から、長期型合併症と高血糖との
因果相関関係が実証されている。Diabetes Control and Complications Trial(
DCCT)およびStockholm Prospective Studyから得られた最近の結果は、厳し
い糖コントロールをともなうインスリン依存性糖尿病では、これらの合併症の発
症および進行の危険性が実質的に低いことを示すことによって、ヒトにおけるこ
の相関関係を初めて実証している。厳しいコントロールが、NIDDMの患者に
おいても有益であることも予測される。
NIDDM患者を治療するのに用いる現在の治療法は、生活習慣による危険因
子をコントロールすることおよび薬物投与の両方を必要とする。圧倒的な数のN
IDDM患者が過剰体重あるいは肥満(=67%)であり、体重減少によってイン
スリン分泌、インスリン感受性が改善されて正常血糖を導くことができるので、
NIDDMに対する最前線の治療法は、厳しくコントロールされた食事処方およ
び運動である。コンプライアンスおよびレスポンスが低いことから、血糖値の正
常化はこれらの患者の30%以下にしか起こらない。食事療法のみではコントロ
ールされない高血糖の患者は、血糖降下剤またはインスリンの経口によって実質
的に治療される。現在のところ、NIDDMに利用しうる経口血糖降下剤は、ス
ルホニルウレアのみである。スルホニルウレアによる治療では、70%のみの患
者の血糖値が低下し、10年間の治療後の結果では40%のみの患者の血糖値が
低下する。食事療法やスルホニルウレアの投与に反応がない患者は、適当な血糖
コントロールを得るために毎日インスリンを注射することによって実質的に治療
される。
スルホニルウレアはNIDDM患者の主たる治療法であるけれども、4つの因
子がその完全な成功を制限する。第1に、前述したように、NIDDM集団の大
きな部分がスルホニルウレア療法に対して十分な応答がない(第1の欠点)かまた
は耐性ができる(第2の欠点)。進行したNIDDM患者は重篤なインスリン分泌
障害を起こしているので、このことは、それらの患者において特に言えることで
ある。第2に、スルホニルウレア療法では、重篤な低血糖状態になる危険が増加
することがある。第3に、慢性高インスリン血症と心臓血管疾患の増加との相関
関係には異論があり、証拠不十分とみなされてはいるが、それでもなお関連があ
るとされている。最後に、スルホニルウレアは体重増加と結びついており、末梢
血管インスリン感受性がより悪くなり、その結果疾患の進行を促進してしまうこ
とになる。
U.K.Diabetes prospective studyから得られた最近の結果から、スルホニ
ルウレア、メトホミンまたはこれらの組み合わせの最大限の治療を受けている患
者は、実験期間の6年間にわたって正常な断食糖血を維持できないことが示され
た。U.K.Diabetes Prospective Study 16、Diabetes、44:1249−
158(1995)。これらの結果は、別の治療法の必要性が大きいことをさらに
示すものである。現在利用しうる治療法を凌ぐNIDDM患者にさらなる健康の
恩恵を提供しうる3つの治療的方策として、次の作用をする薬物が挙げられる。
すなわち、(i)NIDDMの症状を予防する、(ii)慢性高血糖によって促進され
る有害なイベントを遮断することによって糖尿病の合併症を予防する、または(i
ii)血糖値を正常化するかまたは少なくとも微小血管および大血管疾患に対して
報告されている閾値以下まで低下する薬物である。
NIDDMにおける高血糖は、インスリン耐性および障害インスリン分泌と呼
ばれる2つの生化学的異常と結びついている。NIDDMの病原性におけるこれ
らの代謝異常の相対的役割は、過去数十年にわたって多数の研究の対象となって
きた。NIDDM患者の子孫や親戚、一卵性および二卵性双生児、ならびにNI
DDMの発生率が高い民族集団(ピマインディアンなど)の研究は、この疾患の遺
伝する性質を強く支持するものである。
インスリン耐性および障害インスリン分泌の存在にもかかわらず、代償として
の高インスリン血状態ゆえに、前糖尿病の患者の断食血糖値(FBG:fasting b
lood glucose)は正常のままである。しかし、結局は、インスリン分泌は不充分
であり、断食高血糖が結果として起こる。時間とともにインスリン濃度は低下す
る。疾患の進行は、FBG濃度およびインスリン濃度の低下によって特徴付けら
れる。
FBGの進行性増加の原因を示す第1の欠陥を決定しようとする多くの臨床実
験が企てられてきた。これらの実験の結果から、過剰の肝臓グルコース生産(H
GO:hepaticg lucose output)が、FBGが140mg/dlを超えるとHG
OおよびFBGに見られる有意な相関関係をともなってFBGが上昇する第1の
理由であることが示される[Koltermanら、J.C1in.Invest.、68:957(19
81);DeFronzo、Diabetes、37:667(1988)]。
HGOは、肝臓グリコーゲンの分解から誘導されるグルコース(糖原分解)およ
び3−カーボン先駆体から合成されたグルコース(糖新生)を含んでいる。多数の
放射性同位体実験および幾つかの13C−NMR分光分析を用いる実験から、肝臓
によって吸収後状態で生産される50から100%のグルコースに糖新生が寄与
し、糖新生流量はNIDDM患者において過剰(2倍から3倍)であることがわ
かっている。Magnussonら、J.Clin.Invest.、90:1323−1327(199
2);Rothmanら、Science、254:573−76(1991);Consoliら、Diabe
tes、38:550−557(1989)。
ピルビン酸塩からの糖新生は、11の酵素を必要とする高度に調節された生体
合成経路である(図1)。7つの酵素が可逆反応を触媒し、これらは糖新生および
解糖の両方に共通である。ピルビン酸カルボキシラーゼ、ホスホエノールピルビ
ン酸カルボキシラーゼ、フルクトース−1,6−ビスホスファターゼおよびグル
コース−6−ホスファターゼと呼ばれる4つの酵素は糖新生に独特の反応を触媒
する。経路全体の全流量は、これらの酵素(解糖の方向において対応する段階を
触媒したもの)の特異的活性および基質利用能によってコントロールされる。食
事療法の因子(グルコース、脂肪)およびホルモン(インスリン、グルカゴン、グ
ルココルチコイド、エピネフリン)は、遺伝子発現および翻訳後メカニズムを通
じて糖新生および解糖経路において酵素活性を整合的に調節する。
糖新生に特異的な4つの酵素のうち、有効性と安全性を考慮するとフルクトー
ス−1,6−ビスホスファターゼ(以後FBPアーゼと称する)が、糖新生インヒ
ビターとして最も適した標的である。いくつかの実験から、代謝流量が解糖また
は糖新生の指令を続行するかどうかを決定しうる主要なコントロールポイントと
して、天然ではFBPアーゼ/PFKサイクルが、使用されていることが示され
ている。Clausら、Mechanisms of Insulin Action、Belfrage,P編集、p30
5−321、Elsevier Science(1992);Regenら、J.Theor.Bio1.、111:
635−658(1984);Pilkisら、Annu.Rev.Biochem.、57:755−7
83(1988)。FBPアーゼは、細胞内のフルクトース−2,6−ビスホスフ
ァターゼによって阻害される。フルクトース−2,6−ビスホスファターゼは、
FBPアーゼの基質部位に結合する。AMPは該酵素のアロステリック部位に結
合する。
FBPアーゼの合成インヒビターも報告されている。McNielは、フルクトース
−2,6−ビスホスファターゼの類縁体がFBPアーゼの基質部位に結合するこ
とによってFBPアーゼを阻害することを報告している。J.Med.Chem.、106
:7851(1984);US特許第4968790号(1984)。しかし、こ
れらの化合物は、相対的に弱く、肝細胞におけるグルコース生産を阻害しないが
、おそらく細胞貫通力が乏しいためと考えられる。
GRUBERは、いくつかのヌクレオシドが、FBPアーゼの阻害を介してすべての
動物の血糖値を低下することができるということを報告している。これらの化合
物は、最初に対応するモノホスフェートに対するリン酸化を経ることによってそ
の活性を発揮する。EP0427799B1。
GRUBERらのUS特許第5568889号には、FBPアーゼのAMP部位の阻
害を利用して糖尿病を治療することが記載されている。
J.Med.Chem.、32:1528−32(1989)には、本発明化合物1におけ
るXが−ピリジル−CH2−であるベンズイミダゾール化合物の低級アルキルホ
スホン酸エステルが開示されている。この刊行物はCa2+のアンタゴニスト活性
を検討している。開示された化合物がFBPアーゼインヒビターであること、あ
るいは血糖値を低下する活性をもつことは何ら示唆されていない。さらに、低級
アルキルホスホン酸エステルはFBPアーゼインヒビターではなく、体内で加水
分解して活性化するのが容易ではない。
欧州特許出願EP0620227A1は、本発明化合物1におけるXリンカー
がアルキルアミノおよびアルキルアミノアルキルであるジホスホン酸を含むベン
ズイミダゾールを包含する複素環を開示している。これらの化合物は、骨吸収を
阻害すると言われている。開示された化合物がFBPアーゼインヒビターである
こと、あるいは血糖値を低下する活性をもつことは何ら示唆されていない。
ドイツ公開公報2855659は、Aがアミノであり、Xがアルキルまたはア
ルケンであるベンズイミダゾールの遊離ホスホン酸を開示している。これらの化
合物は、消耗性インヒビターであると思われる。開示された化合物がFBPアー
ゼインヒビターであること、あるいは血糖値を低下する活性をもつことは何ら示
唆されていない。
図面の簡単な説明
図1は、糖新生経路の11の酵素を表すスキムである。
図2は、化合物12.61、12.53、12.52および12.64がヒト
肝臓FBPアーゼ活性をインビトロにて用量従属的に阻害していることを示す。
図3は、化合物12.1およびZMPがヒト肝臓FBPアーゼからAMPを用
量従属的に移動したことを示す。
図4は、化合物12.1、12.53および12.61がラット肝細胞におい
てインビトロにてグルコース生産を阻害することを示す。
図5は、グルコース生産の阻害およびフルクトース−1,6−ビスホスファタ
ーゼの蓄積が化合物12.64の用量に従属的であることを示す。
発明の要旨
本発明は、AMP部位に結合し、強力なFBPアーゼインヒビターである新規
なベンズイミダゾール化合物に関する。他の態様において、本発明は、これらの
新規なベンズイミダゾール化合物の製造およびこれらの化合物のインビトロなら
びにインビボでのFBPアーゼ阻害活性に関する。本発明のさらに他の態様は、
糖新生の阻害に反応を示す疾患および血糖値の低下に反応を示す疾患の治療また
は予防方法としての新規なFBPアーゼインヒビターの臨床上の使用に関する。
本発明化合物は、過剰グリコーゲン貯蔵疾患およびアテローム性動脈硬化症な
どの心筋血管疾患といったようなインスリン依存性疾患にも有用である。
本発明は、下記式1で示される新規なベンズイミダゾール類縁体を包含する。
また化合物1のプロドラッグも本発明の範囲に包含される。
これらの化合物は、不斉中心をもち、これらの化合物のラセミ混合物ばかりで
なく、個々の立体異性体も本発明に包含される。また本発明は、化合物1の医薬
的に許容される、および/または、有用な塩ならびに酸付加塩を包含する。本発
明はまた、化合物1のプロドラッグも包含する。
定義
本発明を説明するにあたり、本明細書で用いる語句は、他に特記されない限り
、下記のとおりである。
“アリール”とは、共役π電子系をもつ少なくとも1つの環を有する芳香族基
を意味し、炭素環式アリール、複素環式アリールおよび二環式基が包含され、こ
らすべては必要に応じて置換されることができる。
炭素環式アリール基は、芳香環上の環原子が炭素原子である基である。炭素環
式アリール基は、モノ環式炭素環式アリール基および必要に応じて置換されたナ
フチル基などの多環式または縮合化合物を包含する。
複素環式アリール基は、芳香環上の環原子として1〜4個のヘテロ原子をもち
、残りの環原子が炭素原子である基である。適当なヘテロ原子として、酸素、イ
オウおよび窒素原子が挙げられる。適当なヘテロアリール基として、フラニル、
チエニル、ピリジル、ピロリル、N−低級アルキルピロリル、ピリジル−N−オ
キシド、ピリミジル、ピラジニル、イミダゾリルなどが挙げられ、これらは必要
に応じて置換される。
“ビアリール”は、縮合環系および他のアリール基で置換されたアリール基な
どの1つ以上の芳香環を含む基を意味する。
“脂環式”とは、脂肪族化合物と環式化合物の特性をあわせ持つ化合物を意味
し、芳香族シクロアルキルおよび架橋シクロアルキル化合物が含まれるがこれら
に限定されるものではない。環式化合物は、複素環式化合物を包含する。シクロ
ヘキセニルエチル、シクロヘキサニルエチルおよびノルボルニルが適当な脂環式
基である。これらの基は、必要に応じて置換される。
“必要に応じて置換された”または“置換された”とは、低級アルキル、低級
アリールて、低級アラルキル、低級脂環、ヒドロキシ、低級アルコキシ、低級ア
リールオキシ、過ハロアルコキシ、アラルコキシ、ヘテロアリール、ヘテロアリ
ールオキシ、ヘテロアリールアルキル、ヘテロアラルコキシ、アジド、アミノ、
グアニジノ、ハロゲン、低級アルキルチオ、オキサ、ケトン、カルボキシエステ
ル、カルボキシル、カルボキサミド、ニトロ、アシルオキシ、アルキルアミノ、
アミノアルキル、アルキルアミノアリール、アルキルアリール、アルキルアミノ
アルキル、アルコキシアリール、アリールアミノ、アラルキルアミノ、ホスホネ
ート、スルホネート、カルボキサミドアルキルアリール、カルボキサミドアリー
ル、ヒドロキシアルキル、ハロアルキル、アルキルアミノアルキルカルボキシ、
アミノカルボキサミドアルキル、シアノ、低級アルコキシアルキルおよび低級過
ハロアルキルから独立してえらばれる1〜4個の置換基で置換された基を意味す
る。
“アラルキル”とは、アリール基で置換されたアルキル基を意味する。適当な
アラルキル基として、ベンジル、ピコリルなどが挙げられ、必要に応じて置換さ
れる。
“低級”とは、炭素原子数が10個まで、好ましくは6個まで、さらに好まし
くは4個までの有機ラジカルまたは化合物を意味する。このような基は直鎖分枝
鎖または環式であってよい。
“アリールアミノ”(a)および“アラルキルアミノ”(b)とはそれぞれ、−N
RR’基がそれぞれ、(a)Rがアリールであり、R’が水素、アルキル、アラル
キルまたはアリール、および(b)Rがアラルキルであり、R’が水素、アラルキ
ル、アリール、アルキルである基を意味する。
“アシル”は、Rがアルキルおよびアリールである−C(O)Rを意味する。
“カルボキシエステル”とは、Rがアルキル、アリール、アラルキルおよび脂
環式基である−C(O)ORを意味し、すべて必要に応じて置換される。
“オキサ”は、アルキル基内の=Oを意味する。
“アルキルアミノ”は、RおよびR’が独立して水素またはアルキルから選ば
れる−NRR’を意味する。
“カルボニルアミン”または“カルボニルアミノ”とは、Rが独立して水素ま
たはアルキルである−CONR2を意味する。
“ハロゲン”または“ハロ”は、−F、−Cl、−Brおよび−Iである。
“オキシアルキルアミノ”とは、alkがアルキレン基であり、Rが水素また
はアルキルである−O−alk−NR−を意味する。
“アルキルスルホネート”とは、alkがアルキレン基である−alk−S(
O)2−O−を意味する。
“アルキルアミノアルキルカルボキシ”とは、alkがアルキレン基であり、
Rが水素または低級アルキルである−alk−NR−alk−C(O)−O−を意
味する。
“アルキルアミノカルボニル”とは、alkがアルキレン基であり、Rが水素
または低級アルキルである−alk−NR−C(O)−を意味する。
“オキシアルキル”とは、alkがアルキレン基である−O−alk−を意味
する。
“アルキルカルボキシアルキル”とは、alkが独立してアルキレン基である
−alk−C(O)−O−alkylを意味する。
“アルキル”とは、直鎖、分枝鎖および環式の飽和脂肪族基を意味する。
“バイデンテート”とは、その両方の終端によって同じ原子へ付着されて環式
基を形成するアルキル基を意味する。たとえば、プロピレンイミンはバイデンテ
ートなプロピレン基を含んでいる。
“環式アルキル”とは、環式のアルキル基を意味する。
“複素環式”および“複素環式アルキル”とは、少なくともひとつのヘテロ原
子を含む環式アルキル基を意味する。適当なヘテロ原子は、酸素、イオウおよび
窒素である。複素環式基は、環上のヘテロ原子または炭素原子を介して結合して
もよい。
“アルケニル”とは、少なくとも1つの炭素−炭素二重結合を含む不飽和基を
意味し、直鎖、分枝鎖および環式基が含まれる。アルケン基は必要に応じて置換
される。
“アルキニル”とは、少なくとも1つの炭素−炭素三重結合を含む不飽和基を
意味し、直鎖、分枝鎖および環式基が含まれる。アルキン基は必要に応じて置換
される。
“アルキレン”とは、二価の直鎖、分枝鎖および環式の飽和脂肪族ラジカルを
意味する。
“アシルオキシ”とは、Rが水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アリ
ール、アラルキルまたは脂環式基であるエステル基−O−C(O)Rを意味する。
“アルキルアリール”とは、aklがアルキレン基である−alk−アリール
ーを意味する。“低級アルキルアリール’とは、アルキレンが低級アルキルであ
るこのような基を意味する。
“アルキルアミノ”とは、alkがアルキレン基である−alk−NR−を意
味する。
“アルキル(カルボキシ)”とは、カルボキシで置換されたアルキル鎖を意味す
る。同様に、“アルキル(ヒドロキシ)”、“アルキル(ホスホネート)”および“
アルキル(スルホネート)”とは、それぞれ該当する置換基で置換されたアルキル
鎖を意味する。
“アルキルアミノアルキル”とは、各alkが独立して選ばれたアルキレンで
あり、Rが水素または低級アルキルである−alk−NR−alk−を意味する
。“低級アルキルアミノアルキル”とは、各アルキレンが低級アルキルである基
を意味する。
“アルキルアミノアリール”とは、alkがアルキレンである−alk−NR
−アリールーを意味する。“低級アルキルアミノアリール”とは、アルキレンが
低級アルキルである基を意味する。
“アルコキシアリール”とは、アリールオキシ基で置換されたアルキレン基を
意味する。“低級アルコキシアリール”とは、アルキレンが低級アルキルである
基を意味する。
“アルキルアシルアミノ”とは、alkがアルキレンであり、Rが低級アルキ
ルである−alk−N−(COR)−を意味する。“低級アルキルアシルアミノ”
とは、アルキレンが低級アルキルである基を意味する。
“アルコキシアルキルアリール”とは、各alkが独立して選ばれたアルキレ
ンである−alk−O−alk−アリールーを意味する。“低級アルコキシアル
キルアリール”とは、アルキレンが低級アルキルである基を意味する。
“アルキルアシルアミノアルキル”とは、各alkが独立して選ばれたアルキ
レンである−alk−N−(COR)−alk−を意味する。“低級アルキルアシ
ルアミノアルキル”とは、アルキレンが低級アルキルである基を意味する。
“アルコキシ”とは、alkがアルキレンである−alk−O−を意味する。
“アルコキシアルキル”とは、各alkが独立して選ばれたアルキレンである
−alk−N−O−alk−を意味する。“低級アルコキシアルキル”とは、ア
ルキレンが低級アルキルである基を意味する。
“アルキルチオ”とは、alkがアルキレンである−alk−S−を意味する
。
“アルキルチオアルキル”とは、各alkが独立して選ばれたアルキレンであ
る−alk−S−alk−を意味する。“低級チオアルキル”とは、アルキレン
が低級アルキルである基を意味する。
“アラルキルアミノ”とは、アラルキル基で置換されたアミンを意味する。
“アルキルカルボキサミド”とは、alkがアルキレンであり、Rが水素また
は低級アルキルである−alk−C(O)N(R)−を意味する。
“アルキルカルボキサミドアルキル”とは、各alkが独立して選ばれたアル
キレンであり、Rが低級アルキルである−alk−C(O)N(R)−alk−を意
味する。“低級アルキルカルボキサミドアルキル”とは、アルキレンが低級アル
キルである基を意味する。
“アルキルカルボキサミドアルキルアリール”とは、alk1およびalk2が
独立して選ばれたアルキレンであり、alk2がアリール基Arで置換された−
alk1−C(O)−NH−alk2Arを意味する。“低級アルキルカルボキサミ
ドアルキルアリール”とは、アルキレンが低級アルキルである基を意味する。
“ヘテロ脂環式”とは、窒素、イオウ、リンおよび酸素から選ばれる1〜4個
のヘテロ原子を含む脂環式基を意味する。
“アミノカルボキサミドアルキル”とは、各Rが独立して選ばれたアルキルで
ある−NH−C(O)−N(R)−Rを意味する。“低級アミノカルボキサミドアル
キル”とは、Rが低級アルキルである基を意味する。
“ヘテロアリールアルキル”とは、ヘテロアリールで置換されたアルキル基を
意味する。
“過ハロ”とは、脂環式基またはアリール基上のすべてのC−H結合がC−ハ
ロ結合で置換された基を意味する。適当な過ハロアルキル基は−CF3および−
CFCl2である。
“グアニジン”とは、各Rが、−H、アルキル、アルケニル、アルキニル、ア
リールおよび脂環式基から独立して選ばれ、すべて必要に応じて置換されること
もある基である−NR−C(NR)−NR2ならびに−N=C(NR2)2を意味する
。
“アミジン”とは、各Rが、−H、アルキル、アルケニル、アルキニル、アリ
ールおよび脂環式基から独立して選ばれ、すべて必要に応じて置換されることも
ある基である−C(NR)−NR2ならびに−N=C(NR2)2を意味する。
“医薬的に許容しうる塩”とは、化合物1の塩および本発明化合物と有機また
は無機酸もしくは塩基との組み合わせから誘導されたそのプロドラッグを意味す
る。
本明細書で用いる語句“プロドラッグ”とは、生物体系に投与された時に、同
時の化学反応の結果として、あるいは酵素の触媒作用または代謝反応によるもの
であるかのいずれにせよ、実質的に“ドラッグ”作用を生み出す、どのような化
合物をも意味する。以下に、例示したグループは、包括的なものではないが、当
業者であれば、他にも公知の種々のプロドラッグを製造することができる。化合
物1のこのようなプロドラッグも本発明の範囲に含まれるものである。
本明細書で用いる語句“プロドラッグエステル”とは、以下に示すグループお
よびそれらの組み合わせが挙げられるが、これらに限定されるものではない。
[1]文献(Farquharら、J.Pharm.Sci.、72、324−325(1983)
)に十分に記載されており、下記式Aで示されるアシルオキシアルキルエステル
式中、R、R’およびR”は独立して、H、アルキル、アリール、アルキルア
リールおよび脂環式基である(WO9O/08155;WO9O/10636を
参照)。
[2]脂環式環が下記式Bで示されるように形成される他のアシルオキシアル
キルエステルが可能である。これらのエステルは、脱エステル化から始まり、一
連の終結反応へと続く、仮定の連続反応を介して細胞内にリン含有ヌクレオチド
を生産することが明らかにされている(Freedら、Biochem.Pharm.、38:31
93−3198(1989)など)。
式中、Rは独立して、−H、アルキル、アリール、アルキルアリール、アルコ
キシ、アルキルチオ、アリールチオ、アルキルアミノ、アリールアミノ、シクロ
アルキルまたは脂環式基である。
[3]Rがアルコキシ、アリールオキシ、アルキルチオ、アリールチオ、アル
キルアミノおよびアリールアミノ;R’およびR”が独立して−H、アルキル、
アリール、アルキルアリールおよび脂環式基である式Aで示されるアルキルオキ
シカルボニルオキシメチルエステルとして知られる他のクラスのこのようなダブ
ルエステルが、β−ラクタム抗生物質の分野で研究されている(Tatsuo Nishimu
raら、J.Antibiotics、1987、40(1)、81−90;再考としてFerres,
H、Drugs of Today、1983、19、499を参照)。さらに最近の文献(Cat
hy,M.S.ら、AAPS Western Regional Meetingのアブストラクト、4月、1997
)には、(9−[(R)−2−ホスホノメトキシ)プロピル]アデニン)(PM
PA)のこのようなアルキルオキシカルボニルオキシメチルエステルプロドラッ
グが、30%以下のイヌに対して生体適用可能であることが示されている。
[4]アリールエステルもまたホスホネートプロドラッグとして使用されてい
る(Erion,DeLambertら、J.Med.Chem.、37:498、1994;Serafinowska
ら、J.Med.Chem.、38:1372、1995など)。動物およびヒトで行われ
た実験において、フェニルならびにモノおよびポリ置換フェニルプロエステルは
、親ホスホン酸を生産している(式Cの化合物)。Yがホスフェートに対してオ
ルトであるカルボキシルエステルという他のアプローチも記載されている(Torr
ence、J.Med.Chem.、39:4109−4115、1996)。 式中、YはH、アルキル、アリール、アルキルアリール、アルコキシ、アセト
キシ、ハロゲン、アミノ、アルコキシカルボキシ、ヒドロキシ、シアノ、アルキ
ルアミノおよび脂環式基である。
[5]ベンジルエステルもまた親ホスホン酸を生産することが報告されている
。4−アシルオキシまたは4−アルキルオキし基をもつベンジル類縁体[X=H
、ORまたはO(CO)RまたはO(CO)ORである式Dの化合物]は、オキ
シダーゼ、エステラーゼといったような酵素の作用を介してより容易に4−ヒド
ロキシ化合物を生産することができる。このクラスのプロドラッグの例が、Mitc
hellら、J.Chem.Soc.Perkin Trans.、12345(1992);Brookら、WO
91/19721に記載されている。
式中、XおよびYは独立して、H、アルキル、アリール、アルキルアリール、
アルコキシ、アセトキシ、ヒドロキシ、シアノ、ニトロ、過ハロアルキル、ハロ
またはアルキルオキしカルボニル;およびR’ならびにR”は独立して、H、ア
ルキル、アリール、アルキルアリール、ハロゲンおよび脂環式基である。
[6]チオ含有ホスホネートプロエステルがFBPアーゼインヒビターを肝細
胞へデリバリーする際に有用であることが記載されている。これらのプロエステ
ルは式Eに示すように保護されたチオエチル部分を持っている。ホスホネートの
1つまたはそれ以上の酸素をエステル化することができる。脱エステル化される
メカニズムは遊離のチオレートの生産を必要とするので、種々のチオール保護基
が可能である。たとえば、ジスルフィドはレダクターゼ媒介プロセスによって還
元される(Puechら、Antiviral Res.、22:155−174(1993)。チ
オエステルもまた、エステラーゼ媒介加水分解後に遊離のチオレートを生産する
と考えられるBenzariaら、J.Med.Chem.、39:4958(1996)。環式類
縁体もまた可能であり、単離ラット肝細胞においてホスホネートを遊離化するこ
とがことが示された。下記に示す環式ジスルフィドは、これまでに記載されたこ
とがないものであり、新規である。
式中、Zはアルキルカルボニル、アルコキシカルボニル、アリールカルボニル
、アリールオキシカルボニルまたはアリールチオである。
適当なプロドラッグの他の例は、BilledおよびMagnin(U.S.特許第515
7027号);Serafinowskaら(J.Med.Chem.、38:1372、1995);
Starrettら(J.Med.Chem.、37:1857、1994);Martinら、
(J.Pharm.Sci.、76、180、1987);Alexanderら(Collect.Czech.Che
m.Commun.、59、1853、1994);およびEPO特許出願063204
8A1)によって実証されているプロエステルのクラスである。記載されている
構造クラスの幾つかは、必要に応じて置換され、オメガ位置で結合した縮合ラク
トン、およびメチレンを介してリン酸の酸素原子に結合した必要に応じて置換さ
れた2−オキソ−1,3−ジオキソレンなどが挙げられる。
式中、Rは−H、アルキル、シクロアルキルまたは脂環式基;およびYは−H
、アルキル、アリール、アルキルアリール、シアノ、アルコキシ、アセトキシ、
ハロゲン、アミノ、アルキルアミノ、脂環式基およびアルコキシカルボニルであ
る。
[7]プロピルホスホネートプロエステルもまたFBPアーゼインヒビターを
肝細胞内へデリバリーするのに用いることができる。これらのプロエステルは式
Fに示すように、ヒドロキシルおよびヒドロキシル基誘導体をプロピル基の3位
に含む。RおよびXは、式Fに示すように、環系を形成することができる。ホア
スホネートの1つまたはそれ以上の酸素をエステル化することができる。
式中、Rはアルキル、アリール、ヘテロアリール;Xは水素、アルキルカルボ
ニルオキシ、アルキルオキしカルボニルオキシ;およびYはアルキル、アリール
、ヘテロアリール、アルコキシ、アルキルアミノ、アルキルチオ、ハロゲン、水
素、ヒドロキシ、アヤトキシ、アミノである。
[8]式Gで示される環式プロピルホスホネートエステルは、ホスホン酸を活
性化することが明らかである。プロドラッグの活性化は、インビボでの酸化およ
び排除ステップによって機構的に説明することができる。これらのプロドラッグ
は単離されたラット肝細胞においてグルコース生産を阻害し、また、経口投与す
るとFBPアーゼインヒビターを肝臓にデリバリーする。
式中、VおよびWは独立して、水素、アリール、置換アリール、ヘテロアリー
ル、1−アルケニル、1−アルキニル、および−R3−からなるグループから選
ばれる基;または
VとZは結合して、必要に応じて1個のヘテロ原子を含む、リンに結合する3
個の酸素原子に炭素原子で結合する、ヒドロキシ、アシルオキシ、アルコキシカ
ルボキシまたはアリールオキシカルボキシで置換される、3−5原子の環式基を
形成する;または
VとWは結合して、リンに結合する3個の酸素原子に炭素原子で結合する、ヒ
ドロキシ、アシルオキシ、アルコキシカルボキシ、アルキルチオカルボキシ、ヒ
ドロキシメチル、またはアリールオキシカルボキシで置換される、3原子の環式
基を形成する;
Zは、−CH2OH、−CH2OCOR3、−CH2OC(O)SR3、−CH2OC
O2R3、−SR3、−S(O)R3、−CH2N3、−CH2NR2 2、−CH2Ar、−
CH(Ar)OH、−CH(CH=CR2R2)OH、−CH(C≡CR2)OH
、および−R2からなるグループから選ばれる基
ただし、a)V、Z、WのすべてがHであることはなく;および
b)Zは−R2であり、少なくとも1つのVおよびWは−H
または−R9である;
R2は、R3および−Hからなるグループから選ばれる基;
R3は、アルキル、アリール、脂環式基およびアラルキルからなるグループか
ら選ばれる基;および
R9は、アルキル、アラルキルおよび脂環式基からなるグループから選ばれる
基である。
[9]ホスホルアミデート誘導体は強力なホスホネートプロドラッグとして調
査されている(McGuiganら、Antiviral Res.、1990、14:345;199
1、15:255;Serafinowskaら、J.Med.Chem.1995、38、1372な
ど)。ほとんどのホスホルアミデートは、水性酸性条件下では不安定であり、加
水分解されて対応するホスホン酸になる。環式ホスホルアミデートもまた、非環
式ホスホルアミデートと比べて安定性が非常に大きいので、ホスホネートプロド
ラッグとして研究されている(Starrettら、J.Med.Chem.、1994、37:1
857など)。
McGuiganら、Bioorg.Med.Chem.Lett.、3:1207−1210(1993)
に記載されているビス(トリクロロエチル)エステルなどの置換エチル、および
Meier,Cら、Bioorg.Med.Chem.Lett.、7:99−104(1997)によって報
告されているフェニルおよびベンジルコンバインヌクレオチドエステルなど、文
献の報告に基づいて、他のプロドラッグが可能である。
式1に用いているX基は、ホスホネートに結合し、ベンズイミダゾール環の2
位に結合する基で終わる基を意味する。たとえば、Xは、
(ベンズイミダゾール環)−NR−alk−P(O)(OR1)2
などの構造をもつアルキルアミノであり、Yは同様に、環に結合している基で終
わる基である。
発明の詳細な説明
本発明の好ましい化合物はFBPアーゼのAMP部位の阻害物質であって、式
1:
[式中、A、EおよびLは-NR8 2、-NO2、-H、-OR7、-C(O)NR4 2、
ハロ、-COR11、-SO2R3、グアニジン、アミジン、-NHSO2R5、-SO2
NR4 2、-CN、スルホキシド、パーハロアシル、パーハロアルキル、パーハロ
アルコキシ、C1〜C5アルキル、C2〜C5アルケニル、C2〜C5アルキニ
ルおよび低級脂環式からなる群から選ばれ、またはAおよびLは一緒になってア
リール、環状アルキルおよびヘテロサイクリックを含む環状基を形成し、または
LおよびEは一緒になって該環状基を形成し、またはEおよびJは一緒になって
該環状基を形成し;
Jは-NR8 2、-NO2、-H、-OR7、-SR7、-C(O)NR4 2、ハロ、-C(O)
R11、-CN、スルホニル、スルホキシド、パーハロアルキル、ヒドロキシアル
キル、パーハロアルコキシ、アルキル、ハロアルキル、アミノアルキル、アルケ
ニル、アルキニル、脂環式、アリールおよびアラルキルからなる群から選ば
れ、またはYと一緒になってアリール、環状アルキルおよびヘテロサイクリック
なアルキルを含む環状基を形成し;
Xはアルキルアミノ、アルキル(ヒドロキシ)、アルキル(カルボキシル)、アル
キル(ホスホネート)、アルキル、アルケニル、アルキニル、アルキル(スルホネ
ート)、アリール、カルボニルアルキル、1,1−ジハロアルキル、アミノカルボ
ニルアミノ、アルキルアミノアルキル、アルコキシアルキル、アルキルチオアル
キル、アルキルチオ、アルキルアミノカルボニル、アルキルカルボニルアミノ、
脂環式、アラルキルおよびアルキルアリールからなる群から選ばれ、これらは全
て置換されていてもよく;またはYと一緒になってアリール、環状アルキルおよ
びヘテロサイクリックを含む環状基を形成し;
Yは-H、アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、脂環式、アラルキ
ル、アリールオキシアルキル、アルコシキアルキル、-C(O)R3、-S(O)2R3
、-C(O)-OR3、-CONHR3、-NR2 2および-OR3からなる群から選ばれ、
H以外のこれらは全て置換されてもよく;またはXと一緒になってアリール、環
状アルキルおよびヘテロサイクリックを含む環状基を形成し;
R1は-H、アルキル、アリール、脂環式(ここで、該環状部分はカルボナート
もしくはチオカルボナートを含む)、-C(R2)2-アリール、アルキルアリール、
-C(R2)2OC(O)NR2 2、-NR2-C(O)-R3、-C(R2)2-OC(O)R3、C(R2
)2-O−C(O)OR3、−C(R2)2OC(O)SR3、アルキル−S−C(O)R3、
アルキル−S−S−アルキルヒドロキシおよびアルキル−S−S−S−アルキル
ヒドロキシからなる群から独立して選ばれ、またはR1およびR1は一緒になって
−アルキル−S−S−アルキルであって環状基を形成し、またはR1およびR1は
一緒になって
(式中、VおよびWは水素、アリール、置換アリール、ヘテロアリール、置換
ヘテロアリール、1−アルケニル、1−アルキニルおよび−R9からなる群から
独立して選ばれ;または
VおよびZは一緒に連結して3〜5個の原子を含有し、1個のヘテロ原子を含
有していてもよく、リンに結合した酸素からの3個の原子である炭素原子に結合
したヒドロキシ、アシルオキシ、アルコキシカルボキシ、アルキルチオカルボニ
ル、ヒドロキシメチルおよびアリールオキシカルボニルで置換された環状基を形
成し;または
VおよびWは一緒に連結して3個の炭素原子を含有し、リンに結合した酸素か
らの3個の原子である炭素原子に結合したヒドロキシ、アシルオキシ、アルコシ
キカルボキシ、アルキルチオカルボキシ、ヒドロキシメチルおよびアリールオキ
シカルボキシで置換された環状基を形成し;
Zは−CH2OH、−CH2OCOR3、−CH2OC(O)SR3、−CH2OCO2
R3、−SR3、−S(O)R3、−CH2N3、−CH2NR2 2、−CH2Ar、−C
H(Ar)OH、−CH(CH=CR2R2)OH、−CH(C≡CR2)OHおよび−
R2からなる群から選ばれ;
但し、a)V、Z、Wは全て−Hではない;および
b)Zが−R2の場合、VおよびWの少なくとも一方は−Hもしくは−R9では
ない)
であり;
R2はR3および−Hからなる群から選ばれ;
R3はアルキル、アリール、脂環式およびアラルキルからなる群から選ばれ;
R4は−H、低級アルキル、低級脂環式、低級アラルキルおよび低級アリール
からなる群から独立して選ばれ;
R5は低級アルキル、低級アリール、低級アラルキルおよび低級脂環式からな
る群から選ばれ;
R6は−Hおよび低級アルキルからなる群から独立して選ばれ;
R7は−H、低級アルキル、低級脂環式、低級アラルキル、低級アリールおよ
び−C(O)R10からなる群から独立して選ばれ;
R8は−H、低級アルキル、低級アラルキル、低級アリール、低級脂環式、−
C(O)R10からなる群から独立して選ばれ、または一緒になって二座配位アルキ
ルを形成し;
R9はアルキル、アラルキルおよび脂環式からなる群から選ばれ;
R10は−H、低級アルキル、−NH2、低級アリールおよび低級パーハロアル
キルからなる群から選ばれ;
R11はアルキル、アリール、−OH、−NH2および−OR3からなる群から選
ばれ;
但し、a)R1は炭素数が1〜4個である低級アルキルではない;
b)Xがアルキルもしくはアルケンの場合、Aは−N(R8)2ではない;
c)Xはリン酸エステルおよびリン酸で置換されたアルキルアミンおよびアル
キルアミノアルキルではない;
d)A、L、E、J、YおよびXは一緒になって単に0〜2個の環状基を形成
するだけでもよい]
で表される化合物およびその医薬的に許容されるプロドラッグおよび塩である。
用途に関する請求の範囲における方法に対する好ましい化合物は、FBPアー
ゼのAMP部位の阻害物質であって、
[式中、A、EおよびLは−NR8 2、−NO2、−H、−OR7、−SR7、−
C(O)NR4 2、ハロ、−COR11、−SO2R9、グアニジン、アミジン、−NH
SO2R5、−SO2NR4 2、−CN、スルホキシド、パーハロアシル、パーハロ
アルキル、パーハロアルコキシ、C1〜C5アルキル、C2〜C5アルケニル、
C2〜C5アルキニルおよび低級脂環式からなる群から選ばれ、またはAおよび
Lは一緒になってアリール、環状アルキルおよびヘテロサイクリックを含む環状
基を形成し、またはLおよびEは一緒になって該環状基を形成し、またはEおよ
びJは一緒になって該環状基を形成し;
Jは-NR8 2、-NO2、-H、-OR7、-SR7、-C(O)NR4 2、ハロ、-C
(O)R11、-CN、スルホニル、スルホキシド、パーハロアルキル、ヒドロキシ
アルキル、パーハロアルコキシ、アルキル、ハロアルキル、アミノアルキル、ア
ルケニル、アルキニル、脂環式、アリールおよびアラルキルからなる群から選ば
れ、またはYと一緒になってアリール、環状アルキルおよびヘテロサイクリック
アルキルを含む環状基を形成し;
Xはアルキルアミノ、アルキル(ヒドロキシ)、アルキル(カルボキシル)、アル
キル(ホスホナート)、アルキル、アルケニル、アルキニル、アルキル(スルホナ
ート)、アリール、カルボニルアルキル、1,1−ジハロアルキル、アミノカルボ
ニルアミノ、アルキルアミノアルキル、アルコキシアルキル、アルキルチオアル
キル、アルキルチオ、アルキルアミノカルボニル、アルキルカルボニルアミノ、
脂環式、アラルキルおよびアルキルアリールからなる群から選ばれ、これらは全
て置換されていてもよく;またはYと一緒になってアリール、環状アルキルおよ
びヘテロサイクリックを含む環状基を形成し;
Yは-H、アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、脂環式、アラルキ
ル、アリールオキシアルキル、アルコシキアルキル、-C(O)R3、-S(O)2R3
、-C(O)-R11、-CONHR3、-NR2 2および-OR3からなる群から選ばれ、
H以外のこれら全ては置換されていてもよく;またはXと一緒になってアリール
、環状アルキルおよびヘテロサイクリックを含む環状基を形成し;
R1は-H、アルキル、アリール、脂環式(ここで、該環状部分はカルボナート
もしくはチオカルボナートを含む)、-C(R2)2-アリール、アルキルアリール、
-C(R2)2OC(O)NR2 2、-NR2-C(O)-R3、-C(R2)2-OC(O)R3、−C(
R2)2−O−C(O)OR3、−C(R2)2−O-C(O)SR3、アルキル−S−C(O)
R3、アルキル−S−S−アルキルヒドロキシおよびアルキル−S−S−S−ア
ルキルヒドロキシからなる群から独立して選ばれ、またはR1およびR1は一緒に
なって−アルキル−S−S−アルキルであって環状基を形成し、またはR1およ
びR1は一緒になって(式中、VおよびWは水素、アリール、置換アリール、ヘテロアリール、置換ヘ
テロアリール、1−アルケニル、1−アルキニルおよび−R9からなる群から独
立して選ばれ;または
VおよびZは一緒に連結して3〜5個の原子を含有し、1個のヘテロ原子を含
有していてもよく、リンに結合した酸素からの3個の原子である炭素原子に結合
したヒドロキシ、アシルオキシ、アルコキシカルボキシもしくはアリールオキシ
カルボキシで置換された環状基を形成し;または
VおよびWは一緒に連結して、3個の炭素を含有し、リンに結合した酸素から
の3個の原子である炭素原子に結合したヒドロキシ、アシルオキシ、アルコシキ
カルボキシ、アルキルチオカルボキシ、ヒドロキシメチルおよびアリールオキシ
カルボキシで置換された環状基を形成し;
Zは−CH2OH、−CH2OCOR3、−CH2OC(O)SR3、−CH2OCO2
R3、−SR3、−S(O)R3、−CH2N3、−CH2NR2 2、−CH2Ar、−C
H(Ar)OH、−CH(CH=CR2R2)OH、−CH(C≡CR2)OHおよび−
R2からなる群から選ばれ;
但し、a)V、Z、Wは全て−Hではない;および
b)Zが−R2の場合、VおよびWの少なくとも一方は−Hもしくは−R9でな
い)
であり;
R2はR3および−Hからなる群から選ばれ;
R3はアルキル、アリール、脂環式およびアラルキルからなる群から選ばれ;
R4は−H、低級アルキル、低級脂環式、低級アラルキルおよび低級アリール
からなる群から独立して選ばれ;
R5は低級アルキル、低級アリール、低級アルカアリール、低級アラルキルお
よび低級脂環式からなる群から選ばれ;
R6は−Hおよび低級アルキルからなる群から独立して選ばれ;
R7は−H、低級アルキル、低級脂環式、低級アラルキル、低級アリールおよ
び−C(O)R10からなる群から独立して選ばれ;
R8は−H、低級アルキル、低級アラルキル、低級アリール、低級脂環式、−
C(O)R10からなる群から独立して選ばれ、または一緒になって二座配位アルキ
ルを形成し;
R9はアルキル、アラルキルおよび脂環式からなる群から選ばれ;
R10は−H、低級アルキル、−NH2、低級アリールおよび低級パーハロアル
キルからなる群から選ばれ;
R11はアルキル、アリール、−OH、−NH2および−OR3からなる群から選
ばれる]
で表される化合物およびその医薬的に許容されるプロドラッグおよび塩である。
式1の好ましい化合物
適当なアルキル基としては、1〜約20個の炭素を有する基が挙げられる。適
当なアリール基としては、1〜約20個の炭素を有する基が挙げられる。適当な
アラルキル基としては2〜約21個の炭素を有する基が挙げられる。適当なアシ
ルオキシ基としては、1〜約20個の炭素を有する基が挙げられる。適当なアル
キレン基としては、1〜約20個の炭素を有する基が挙げられる。適当な脂環式
としては、3〜約20個の炭素を有する基が挙げられる。適当なヘテロアリール
基としては、1〜約20個の炭素および1〜5個のヘテロ原子を有する基が挙げ
られ、該ヘテロ原子は窒素、酸素、リンおよび硫黄から独立して選ばれることが
好ましい。適当なヘテロ脂環式としては、2〜約20個の炭素および1〜5個の
ヘテロ原子を有する基が挙げられ、該ヘテロ原子は窒素、酸素、リンおよび硫黄
から独立して選ばれることが好ましい。
好ましいA、LおよびE基としては、−H、−NR8 2、−NO2、ヒドロキシ
、アルキルアミノカルボニル、ハロゲン、−OR7、−SR7、低級パーハロアル
キルおよびC1〜C5アルキルが挙げられ、またはEおよびJは一緒になって環
状基を形成する。該環状基としては、芳香族、環状アルキルもしくはヘテロサイ
クリックアルキルであってもよく、およびこれらのものは置換されていてもよい
。適当な芳香族基としてはチアゾールが挙げられる。特に好ましいA、Lおよび
E基は−NR8 2、−H、ヒドロキシ、ハロゲン、低級アルコキシ、低級パーハロ
アルキルおよび低級アルキルである。
好ましいA基としては、−NR8 2、−H、ハロゲン、低級パーハロアルキルお
よび低級アルキルが挙げられる。
好ましいLおよびE基としては、−H、低級アルコキシ、低級アルキルおよび
ハロゲンが挙げられる。
好ましいJ基としては、−H、ハロゲン、低級アルキル、低級ヒドロキシアル
キル、−NR8 2、低級R8 2N−アルキル、低級ハロアルキル、低級パーハロアル
キル、低級アルケニル、低級アルキニル、低級アリール、ヘテロサイクリックお
よび脂環式が挙げられ、またはYと一緒になって環状基を形成する。
該環状基は芳香族、環状アルキルもしくはヘテロサイクリックであってもよく
、および置換されていてもよい。特に好ましいJ基としては−H、ハロゲンおよ
び低級アルキル、低級ヒドロキシアルキル、−NR8 2、低級R8 2N−アルキル、
低級ハロアルキル、低級アルケニル、脂環式およびアリールが挙げられる。脂環
式および低級アルキルが非常に好ましい。
好ましいX基としては、アルキル、アルキニル、アリール、アルコシキアルキ
ル、アルキルチオ、アルキルアミノカルボニル、アルキルカルボニルアミノ、1
,1−ジハロアルキル、カルボニルアルキル、アルキル(OH)およびアルキル(
スルホナート)が挙がられる。ヘテロアリール、アルキルアミノカルボニル、1
,1−ジハロアルキル、アルキル(スルホナート)およびアルコキシアルキルが特
に好ましい。メチルアミノカルボニル、メトシキメチルおよびフラニルが非常に
好ましい。
好ましい1観点において、Xはリン酸または該エステルで置換されていてもよ
い。別の好ましい観点において、Xがリン酸または該エステルで置換されている
場合、Aは−N(R8)2であり、およびYは−Hではない。別の好ましい観点にお
いて、Xがアリールまたはアルキルアリールである場合、該基は6員芳香環を介
して1,4−連結をしない。
好ましいY基としては、−H、アルキル、アラルキル、アリールおよび脂環式
が挙げられ、−H以外は全て置換されていてもよい。低級アルキルおよび脂環式
が特に好ましい。
好ましいR1基としては、−H、アルキル、アリール、脂環式(ここで、該環
状部分はカルボナートおよびチオカルボナートを含む)、任意に置換されたフェ
ニル、任意に置換されたベンジル、任意に置換されたアルキルアリール、−C(
R2)2OC(O)R3、C(R2)2−O−C(O)OR3、−C(R2)2−OC(O)SR3、
−アルキル−S−C(O)R3、アルキル−S−S−アルキルヒドロキシル、およ
び−アルキル−S−S−S−アルキルヒドロキシが挙げられ、またはR1および
R1は一緒になってアルキル−S−S−アルキルであって環状基を形成し、また
はR1およびR1は一緒になって
(式中、VおよびWは水素、アリール、置換アリール、ヘテロアリール、置換
アリール、1−アルケニル、1−アルキニルおよび−R9からなる群から独立し
て選ばれ;または
VおよびZは一緒に連結して、3〜5個の原子を含有し、1個のヘテロ原子を
含有していてもよく、リンに結合した酸素からの3個の原子である炭素原子に結
合したヒドロキシ、アシルオキシ、アルコキシカルボキシもしくはアリールオキ
シカルボキシで置換された環状基を形成し;または
VおよびWは一緒に連結して、3個の炭素を含有し、リンに結合した酸素から
の3個の原子である炭素原子に結合したヒドロキシ、アシルオキシ、アルコキシ
カルボキシ、アルキルチオカルボキシ、ヒドロキシメチルおよびアリールオキシ
カルボキシで置換された環状基を形成し;
Zは−CH2OH、−CH2OCOR3、−CH2OC(O)SR3、−CH2OCO2
R3、−SR3、−S(O)R3、−CH2N3、−CH2NR2 2、−CH2Ar、
−CH(Ar)OH、−CH(CH=CR2R2)OH、−CH(C≡CR2)OHおよ
び−R2からなる群から選ばれ;
但し、a)V、Z、Wは全て−Hではない;および
b)Zが−R2である場合、VおよびWの少なくとも一方は−Hもしくは−R9
ではない
であり;
R2はR3および−Hからなる群から選ばれ;
R3はアルキル、アリール、脂環式およびアラルキルからなる群から選ばれ、
R9はアルキル、アラルキルおよび脂環式からなる群から選ばれる)
となる。
好ましい該R1基としては、任意に置換されたフェニル、任意に置換されたベ
ンジル、−Hおよび−C(R2)2OC(O)R3が挙げられる。また、該基としては
、少なくとも1個のR1がアリールもしくは−C(R2)2アリールであるものが好
ましい。Hが特に好ましい。また、少なくとも1個のR1がアルキルである場合
、炭素数が4個以上であることが好ましい。別の好ましい観点は、少なくとも1
個のR1が−C(R2)2−OC(O)R3、−C(R2)2−OC(O)OR3、−C(R2)2
−OC(O)SR3である場合である。また、R1およびR1が共にオメガ位で結合
した任意に置換(縮合をも含む)されたラクトン、または酸化リンにメチレンを
介して結合した任意に置換された2−オキソ−1,3−ジオキソレンであること
が特に好ましい。また、少なくとも1個のR1が−アルキル-S−S−アルキルヒ
ドロシキル、−アルキル−S−C(O)R3および−アルキル−S−S−S−アル
キルヒドロキシルであるか、またはR1およびR1が一緒になって−アルキル−S
−S−アルキルであって環状基を形成する場合が好ましい。
また、R1およびR1が一緒になって
(式中、VおよびWは水素、アリール、置換アリール、ヘテロアリール、置換
ヘテロアリール、1−アルケニル、1−アルキニルおよび−R9からなる群から
独立して選ばれ;または
VおよびZは一緒に連結して3〜5個の原子を含有し、1個のヘテロ原子を含
有していてもよく、リンに結合した酸素からの3個の原子である炭素原子に結合
したヒドロシキ、アシルオキシ、アルコキシカルボキシ、アルキルチオカルボキ
シ、ヒドロシキメチルおよびアリールオキシカルボキシで置換された環状基を形
成し;または
VおよびWは一緒に連結して、3個の炭素を含有し、リンに結合した酸素から
の3個の原子である炭素原子に結合したヒドロキシ、アシルオキシ、アルコキシ
カルボキシ、アルキルチオカルボキシ、ヒドロキシメチルおよびアリールオキシ
カルボキシで置換された環状基を形成し;
Zは−CH2OH、−CH2OCOR3、−CH2OC(O)SR3、−CH2OCO2
R3、−SR3、−S(O)R3、−CH2N3、−CH2NR2 2、−CH2Ar、−C
H(Ar)OH、−CH(CH=CR2R2)OH、−CH(C≡CR2)OHおよび−
R2からなる群から選ばれ;
但し、a)V、Z、Wは全て−Hではなく;および
b)Zが−R2である場合、VおよびWの少なくとも一方は−Hもしくは−R9
でなく;
R2はR3および−Hからなる群から選ばれ;
R3はアルキル、アリール、脂環式およびアラルキルからなる群から選ばれ;
および
R9はアルキル、アラルキルおよび脂環式からなる群から選ばれる)
である環状基を形成する場合が好ましい。
該基としては、VおよびWの両方が6員炭素環式(該基はヒドロキシ、アシル
オキシ、アルコシキカルボニルオキシおよびアルコキシからなる群から選ばれる
0〜4個の基で置換されている)を形成し;およびZが−R2である場合が特に
好ましい。また、該基としてはVおよびWが水素であり;およびZがヒドロキシ
アルキル、アシルオキシアルキル、アルキルオキシアルキルおよびアルコキシカ
ルボキシアルキルからなる群から選ばれる場合が特に好ましい。また、該基とし
てはVおよびWが水素、任意に置換されたアリールおよび任意に置換されたヘテ
ロアリールからなる群から独立して選ばれ、但しVおよびWの一方が任意に置換
されたアリールもしくは任意に置換されたヘテロアリールである場合が特に好ま
しい。
また、R1が脂環式であって、該環状部分がカルボナートもしくはチオカルボ
ナートを含む化合物が特に好ましい。
R4およびR7基としては−Hおよび低級アルキルが好ましい。
好ましい1観点において、A、LおよびEは独立して−H、低級アルキル、ヒ
ドロキシ、ハロゲン、低級アルコキシ、低級パーハロアルキルおよび-NR8 2で
あり;Xはアリール、アルコキシアルキル、アルキル、アルキルチオ、1,1−
ジハロアルキル、カルボニルアルキル、アルキル(ヒドロキシ)、アルキル(スル
ホナート)、アルキルアミノカルボニルおよびアルキルカルボニルアミノであり
;およびR4およびR7の各々は独立して−Hおよび低級アルキルである。A、L
およびEが独立して−H、低級アルキル、ハロゲンおよび-NR8 2であり;Jが
−H、ハロゲン、ハロアルキル、ヒドロキシアルキル、R8 2N−アルキル、低級
アルキル、低級アリール、ヘテロサイクリックおよび脂環式であり、またはYと
一緒になって環状基を形成し;およびXがヘテロアリール、アルキルアミノカル
ボニル、1,1−ジハロアルキルおよびアルコキシアルキルである化合物が特に
好ましい。Aは−H、−NH2、−Fおよび−CH3であり、Lが−H、−F、−
OCH3、−Clおよび-CH3であり、Eが−Hおよび-Clであり、Jが−H、
ハロ、C1〜C5ヒドロキシアルキル、C1〜C5ハロアルキル、C1〜C5R8 2
N−アルキル、C1〜C5脂環式およびC1〜C5アルキルであり、Xは−C
H2OCH2−および2,5−フラニルであって、Yが低級アルキルである化合物
が非常に好ましい。下記:
1)Aが−NH2であって、Lは−Fであって、Eが−Hであって、Jが−H
であって、Yがイソブチルであって、およびXが2,5−フラニルである;
2)A、LおよびJが−Hであって、Eが−Clであって、Yがイソブチルで
あって、およびXが2,5−フラニルである;
3)Aが−NH2であって、Lは−Fであって、EおよびJが−Hであって、
Yがシクロプロピルメチルであって、およびXが2,5−フラニルである;
4)Aが−NH2であって、Lは−Fであって、Eが−Hであって、Jがエチ
ルであって、Yがイソブチルであって、およびXが2,5−フラニルである;
5)Aが−CH3であって、Lは−Clであって、EおよびJが−Hであって
、Yがイソブチルであって、およびXが2,5−フラニルである;
6)Aが−NH2であって、Lは−Fであって、Eが−Hであって、Jが−C
lであって、Yがイソブチルであって、およびXが2,5−フラニルである;
7)Aが−NH2であって、Lは−Fであって、Eが−Hであって、Jが−B
rであって、Yがイソブチルであって、およびXが−CH2OCH2である;およ
び
8)A、L、EおよびJが−CH3であって、Yがシクロプロピルメチルであ
って、およびXが2,5−フラニルである、
の化合物およびその塩、並びにそれらのプロドラッグおよび塩が最も好ましい。
また、Aが−NH2であって、Lが−Fであり、Eが−Hであり、Jがブロモ
プロピル、ブロモブチル、クロロブチル、シクロプロピル、ヒドロキシプロピル
もしくはN,N−ジメチルアミノプロピルであり、およびXが2,5−フラニルで
ある化合物が非常に好ましい。R1がピバロイルオキシメチルであるプロドラッ
グまたは該HCl塩が好ましい。
好ましい化合物の下記の例において、下記のプロドラッグが好ましい:
アシルオキシアルキルエステル;
アルコキシカルボニルオキシアルキルエステル;
アリールエステル;
ベンジルおよび置換ベンジルエステル;
エステル含有ジスルフィド;
置換(1,3−ジオキソレン−2−オン)メチルエステル;
置換3−フタリジルエステル;
環状[2'−ヒドロキシメチル]−1,3−プロパニルジエステルおよび該ヒドロ
キシ保護体;
ラクトン型エステル;および上記エステルの可能な組み合わせから生成する混
合エステルの全部;
ビス−ピバロイルオキシメチルエステル;
ビス−イソブチリルオキシメチルエステル;
環状[2'−ヒドロキシメチル]−1,3−プロパニルジエステル;
環状[2'−アセトキシメチル]−1,3−プロパニルジエステル;
環状[2'−メチルオキシカルボニルオキシメチル]−1,3−プロパニルジエス
テル;
ビス−ベンゾイルチオメチルエステル;
ビス−ベンゾイルチオエチルエステル;
ビス−ベンゾイルオキシメチルエステル;
ビス−p−フルオロベンゾイルオキシメチルエステル;
ビス−6−クロロニコチノイルオキシメチルエステル;
ビス−5−ブロモニコチノイルオキシメチルエステル;
ビス−チオフェンカルボニルオキシメチルエステル;
ビス−2−フロイルオキシメチルエステル;
ビス−3−フロイルオキシメチルエステル;
ジフェニルエステル;
ビス−(4−メトキシフェニル)エステル;
ビス−(2−メトキシフェニル)エステル;
ビス−(2−エトキシフェニル)エステル;
モノ−(2−エトキシフェニル)エステル;
ビス−(4−アセトアミドフェニル)エステル;
ビス−(4−アセチルオキシフェニル)エステル;
ビス−(4−ヒドロキシフェニル)エステル;
ビス−(2−アセトキシフェニル)エステル;
ビス−(3−アセトキフェニル)エステル;
ビス−(4−モルホリノフェニル)エステル;
ビス−[4−(1−トリアゾロフェニル)]エステル;
ビス−(3−N,N−ジメチルアミノフェニル)エステル;
ビス−(2−テトラヒドロナフチル)エステル;
ビス−(3−クロロ−4−メトキシ)ベンジルエステル;
ビス−(3−ブロモ−4−メトキシ)ベンジルエステル;
ビス−(3−シアノ−4−メトキシ)ベンジルエステル;
ビス−(3−クロロ−4−アセトキシ)ベンジルエステル;
ビス−(3−ブロモ−4−アセトキシ)ベンジルエステル;
ビス−(3−シアノ−4−アセトキシ)ベンジルエステル;
ビス−(4−クロロ)ベンジルエステル;
ビス−(4−アセトキシ)ベンジルエステル;
ビス−(3,5−ジメトキシ−4−アセトキシ)ベンジルエステル;
ビス−(3−メチル−4−アセトキシ)ベンジルエステル;
ビス−(ベンジル)エステル;
ビス−(3−メトキシ−4−アセトキシ)ベンジルエステル;
環状(2,2−ジメチルプロピル)ホスホノアミダート;
環状(2−ヒドロキシメチルプロピル)エステル;
ビス−(6−ヒドロキシ−3',4'−ジスルフィド)ヘキシルエステル;
ビス−(6−アセトキシ−3',4'−ジスルフィド)ヘキシルエステル;
3',4'−ジチア)シクロノナンエステル;
ビス−(5−メチル−1,3−ジオキソレン−2−オン−4−イル)メチルエス
テル;
ビス−(5−エチル−1,3−ジオキソレン−2−オン−4−イル)メチルエス
テル;
ビス−(5−tert−ブチル−1,3−ジオキソレン−2−オン−4−イル)
メチルエステル;
ビス−3−(5,6,7−トリメトキシ)フタリジルエステル;
ビス−(シクロヘキシルオキシカルボニルオキシメチル)エステル;
ビス−(イソプロピルオキシカルボニルオキシメチル)エステル;
ビス−(エチルオキシカルボニルオキシメチル)エステル;
ビス−(メチルオキシカルボニルオキシメチル)エステル;
ビス−(イソプロピルチオカルボニルオキシメチル)エステル;
ビス−(フェニルオキシカルボニルオキシメチル)エステル;
ビス−(ベンジルオキシカルボニルオキシメチル)エステル;
ビス−(フェニルチオカルボニルオキシメチル)エステル;
ビス−(p−メトキシフェニルオキシカルボニルオキシメチル)エステル;
ビス−(m−メトキシフェニルオキシカルボニルオキシメチル)エステル;
ビス−(o−メトキシフェニルオキシカルボニルオキシメチル)エステル;
ビス−(o−メチルフェニルオキシカルボニルオキシメチル)エステル;
ビス−(p−クロロフェニルオキシカルボニルオキシメチル)エステル;
ビス−(1,4−ビフェニルオキシカルボニルオキシメチル)エステル;
ビス−[(2−フタルイミドエチル)オキシカルボニルオキシメチル]エステル;
ビス−(N−フェニル、N−メチルカルバモイルオキシメチル)エステル;
ビス−(2−トリクロロエチル)エステル;
ビス−(2−ブロモエチル)エステル;
ビス−(2−ヨードエチル)エステル;
ビス−(2−アジドエチル)エステル;
ビス−(2−アセトキシエチル)エステル;
ビス−(2−アミノエチル)エステル;
ビス−(N,N−ジアミノエチル)エステル;
ビス−(2−アミノエチル)エステル;
ビス−(メトキシカルボニルメチル)エステル;
ビス−(2−アミノエチル)エステル;
ビス−[N,N−ジ(2−ヒドロキシエチル)]アミドメチルエステル;
ビス−(2−アミノエチル)エステル;
ビス−(2−メチル−5−チオゾロメチル)エステル;
ビス−(2−ヒドロキシエチルアミドメチル)エステル。
最も好ましいものを下記に挙げる;
ビス−ピバロイルオキシメチルエステル;
ビス−イソブチリルオキシメチルエステル;
環状(2−ヒドロキシメチルプロピル)エステル;
環状(2−アセトシキメチルプロピル)エステル;
環状(2−メチルオキシカルボニルオキシメチルプロピル)エステル;
環状(2−シクロヘシキルカルボニルオキシメチルプロピル)エステル;
環状(2−アミノメチルプロピル)エステル;
環状(2−アジドメチルプロピル)エステル;
ビス−ベンゾイルチオメチルエステル;
ビス−ベンゾイルチオエチルエステル;
ビス−ベンゾイルオキシメチルエステル;
ビス−p−フルオロベンゾイルオキシメチルエステル;
ビス−6−クロロニコチノイルオキシメチルエステル;
ビス−5−ブロモニコチノイルオキシメチルエステル;
ビス−チオフェンカルボニルオキシメチルエステル;
ビス−2−フロイルオキシメチルエステル;
ビス−3−フロイルオキシメチルエステル;
ジフェニルエステル;
ビス−(2−メチル)フェニルエステル;
ビス−(2−メトシキ)フェニルエステル;
ビス−(2−エトシキ)フェニルエステル;
ビス−(4−メトキシ)フェニルエステル
ビス−(3−ブロモ−4−メトキシ)ベンジルエステル;
ビス−(4−アセトキシ)ベンジルエステル;
ビス−(3,5−ジメトキシ−4−アセトキシ)ベンジルエステル;
ビス−(3−メチル−4−アセトキシ)ベンジルエステル;
ビス−(3−メトキシ−4−アセトキシ)ベンジルエステル;
ビス−(3−クロロ−4−アセトキシ)ベンジルエステル;
ビス−(シクロヘキシルオキシカルボニルオキシメチル)エステル;
ビス−(イソプロピルオキシカルボニルオキシメチル)エステル;
ビス−(エチルオキシカルボニルオキシメチル)エスエル;
ビス−(メチルオキシカルボニルオキシメチル)エステル;
ビス−(イソプロピルチオカルボニルオキシメチル)エスエル;
ビス−(フェニルオキシカルボニルオキシメチル)エステル;
ビス−(ベンジルオキシカルボニルオキシメチル)エステル;
ビス−(フェニルチオカルボニルオキシメチル)エステル;
ビス−(p−メトキシフェニルオキシカルボニルオキシメチル)エステル;
ビス−(m−メトキシフェニルオキシカルボニルオキシメチル)エステル;
ビス−(o−メトキシフェニルオキシカルボニルオキシメチル)エステル;
ビス−(o−メチルフェニルオキシカルボニルオキシメチル)エステル;
ビス−(p−クロロフェニルオキシカルボニルオキシメチル)エステル;
ビス−(1,4−ビフェニルオキシカルボニルオキシメチル)エステル;
ビス−[(2−フタルイミドエチル)オキシカルボニルオキシメチル)エステル;
ビス−(6−ヒドロキシ−3',4'−ジスルフィド)ヘキシルエステル;および
(3',4'−ジスルフィド)シクロノナンエステル;
ビス−(2−ブロモエチル)エステル;
ビス−(2−アミノエチル)エステル;
ビス−(2−N,N−ジアミノエチル)エステル。
本発明の好ましい化合物の例を下記表1に示すが、これら化合物の塩およびプ
ロドラッグに限定されるものではない。(表中の、独立してまたは部分的に表示
される下記英文字は各々下記のとおり訳すものとする。
cyclohexylethyl:シクロヘキシルエチル
methyl:メチル
benzyl:ベンジル
tetrahydronaphthyl:テトラヒドロナフチル
propyl:プロピル
norbornylmethyl:ノルボルニルメチル
furanyl:フラニル
methoxymethyl:メトキシメチル
cyclopentylmethyl:シクロペンチルメチル
cyclopropanemethyl:シクロプロパンメチル
cyclobutylmethyl:シクロブチルメチル
dimethyl:ジメチル
cyclohexenylmethyl:シクロヘキセニルメチル
butenyl:ブテニル
myrtanyl:ミルタニル
cyclohexyl:シクロヘキシル
carboxypropyl:カルボキシプロピル
methylketone:メチルケトン
cycloheptylmethyl:シクロヘプチルメチル
cyclohexanylmethyl:シクロヘキサニルメチル
carbamoylpropyl:カルバモイルプロピル
hydroxy:ヒドロキシ
octyl:オクチル
chloro:クロロ
phenethyl:フェネチル
ethyl:エチル
isobutyl:イソブチル
thienyl:チェニル
phenyl:フェニル
thiophenyl:チオフェニル
cyclopropylmethyl:シクロプロピルメチル
neopentyl:ネオペンチル
bromo:ブロモ
carboxyethyl:カルボキシエチル
carboxyamidoethyl:カルボキシアミドエチル
butyl:ブチル
carboxyphenyl:カルボキシフェニル
pyrrolidinyl:ピロリジニル
thiomorpholinyl:チオモルフォリニル
imidazolyl:イミダゾリル
piperidinyl:ピペリジニル
piperazinyl:ピペラジニル
morpholinyl:モルフオリニル
oxazolyl:オキサゾリル
thiozolyl:チオゾチル
pyrimidyl:ピリミジル
acetenyl:アセテニル
ethynyl:エチニル
vinyl:ビニル
propylamine:プロピルアミン1.表中に描かれた構造式のJについて、左側の線はベンズイミダゾール環に直
結している。
2.表中に描かれた構造式のXについて、左側の線はベンズイミダゾール環の部
分であり、原子または左側はベンズイミダゾール環に結合しており、右側の線は
ホスホネートPに直結している。 より好ましい化合物は、表1中の下記化合物番号のものおよびそれらの塩およ
びプロドラッグである。
最も好ましいのは表1の以下の化合物およびその塩およびプロドラッグである
:
5−フルオロ−7−ブロモ−1−イソブチル−2−(2−ホスホノ−5−フラニ
ル)ベンゾイミダゾール;
4,5−ジメチル−6−クロロ−1−イソプロピルメチル−2−(2−ホスホノ
−5−フラニル)ベンゾイミダゾール;
6−クロロ−1−フェニル−2−(2−ホスホノ−5−フラニル)ベンゾイミダゾ
ール;
5,6−ジフルオロ−1−イソブチル−2−(2−ホスホノ−5−フラニル)ベン
ゾイミダゾール;
4−アミノ−5−クロロ−1−イソブチル-2−(2−ホスホノ−5−フラニル)
ベンゾイミダゾール;
4−アミノ−5,7−ジクロロ−1−イソブチル−2−(2−ホスホノ−5−フ
ラニル)ベンゾイミダゾール;
4−アミノ−5−フルオロ−1-イソブチル−2−(2−ホスホノ−5−フラニル
)ベンゾイミダゾール;
4−アミノ−5−フルオロ−7−クロロ−1−イソブチル-2−(2−ホスホノ−
5−フラニル)ベンゾイミダゾール;
4−アミノ−5−フルオロ−1−シクロプロピルメチル−2−(2−ホスホノ−
5−フラニル)ベンゾイミダゾール;
4−アミノ−5−フルオロ−6−クロロ−7−エチル−1−イソブチル−2−(
2−ホスホノ−5−フラニル)ベンゾイミダゾール;
4−アミノ−5−フルオロ−6−メチルチオ−7−エチル−1−イソブチル−2
−(2−ホスホノ−5−フラニル)ベンゾイミダゾール;
4−アミノ−5−フルオロ−7−ブロモ−1−イソブチル−2−(2−ホスホノ
−5−フラニル)ベンゾイミダゾール;
4−アミノ−5−フルオロ−6−クロロ−1−イソブチル−2−(2−ホスホノ
−5−フラニル)ベンゾイミダゾール;
4−アミノ−5−フルオロ−7−エチル−1−イソブチル−2−(2−ホスホノ
−5−フラニル)ベンゾイミダゾール;
1−イソブチル−4−メチル−5−クロロ−2(2−ホスホノ−5−フラニル)
ベンゾイミダゾール;
4−アミノ−5−フルオロ−7−エチル−1−イソブチルベンゾイミダゾール−
2−イルメチレンオキシメチルホスホン酸;
4−アミノ−5,6−ジフルオロ−7−エチル−1−イソブチル−2−(2−ホ
スホノ−5−フラニル)ベンゾイミダゾール;
4−アミノ−5−フルオロ−7−エチル−1−ネオペンチル−2−(2−ホスホ
ノ−5−フラニル)ベンゾイミダゾール;
4−アミノ−5−フルオロ−7−エチル−1−シクロプロピルメチル−2−(2
−ホスホノ−5−フラニル)ベンゾイミダゾール;
4−アミノ−5−フルオロ−7−エチル−1−シクロブチルメチル−2−(2−
ホスホノ−5−フラニル)ベンゾイミダゾール;
4−アミノ−5−フルオロ−7−エチル−1−フェニル−2−(2−ホスホノ−
5−フラニル)ベンゾイミダゾール;
4−アミノ−5−フルオロ−7−エチル−1−イソブチル−2−(1−ヒドロキ
シ-1−ホスホノプロビル)ベンゾイミダゾール;ならびに
4−アミノ−5−フルオロ−7−イソプロピル−1−イソブチル−2−(2−ホ
スホノ−5−フラニル)ベンゾイミダゾール。
4−アミノ−5−フルオロ−7−シクロプロピル−1−イソブチル−2−(2−
ホスホノ−5−フラニル)ベンゾイミダゾール。
4−アミノ−5−フルオロ−7−フェニル−1−イソブチル−2−(2−ホスホ
ノ−5−フラニル)ベンゾイミダゾール。
4−アミノ−5−フルオロ−7−(4−メチルペンチル)−1−イソブチル−2−
(2−ホスホノ−5−フラニル)ベンゾイミダゾール。
4−アミノ−5−フルオロ−7−(3−ヒドロキシプロピル)−1−イソブチル−
2−(2−ホスホノ−5−フラニル)ベンゾイミダゾール。
4−アミノ−5−フルオロ−7−(3−ブロモプロピル)−1−イソブチル−2−
(2−ホスホノ−5−フラニル)ベンゾイミダゾール。
4−アミノ−5−フルオロ−7−(4−ブロモブチル)−1−イソブチル−2−(
2−ホスホノ−5−フラニル)ベンゾイミダゾール。
4−アミノ−5−フルオロ−7−(4−クロロブチル)−1−イソブチル−2−(
2−ホスホノ−5−フラニル)ベンゾイミダゾール。
4−アミノ−5−フルオロ−7−(3−N,N−ジメチルプロピルアミン)−1−
イソブチル−2−(2−ホスホノ−5−フラニル)ベンゾイミダゾール。
4−アミノ−5−フルオロ−7−ブロモ−1−イソブチル−2−(1−メトキシ
メチル−3−ホスホノ)ベンゾイミダゾール。
4−アミノ−5−フルオロ−1−イソブチル−2−(1−メトキシメチル−3−
ホスホノ)ベンゾイミダゾール。式1で示される化合物の合成
本発明に包含される化合物の合成には、以下の一般的工程のいくつか、あるい
はすべてが含まれる:(1)プロドラッグの合成;(2)ホスホナート脱保護;(3)
ヘテロ環の置換;(4)2−置換分の置換または修飾;(5)ベンゾイミダゾール環
系を生じさせる環化;(6)リンカー−PO3R2の合成;および(7)置換1,2−
フェニレンジアミンの合成。各工程についての詳細な論考を以下に記載する。
1)ホスホナートプロドラッグの製造
合成の種々の段階でプロドラッグエステルを導入することができる。最も多く
の場合、その反応性(の高さ)ゆえ、式6で示されるホスホン酸からこれらのプ
ロドラッグを作成する。これらのプロドラッグエステルは、続く工程の反応条件
に耐えることができれば、より初期の段階で導入することができる。
式6で示される化合物を、求核置換反応条件下、求電子試薬(例えばアルキル
ハライド、アルキルスルホナートなど)でアルキル化し、ホスホン酸エステルを
得ることができる。例えば、極性非プロトン溶媒、例えばDMF(Starrett,et
al.,J.Med.Chem.,1994,1857)中、塩基、例えばN,N'−ジシクロヘキシ
ル−4−モルホリンカルボキサミジン、Hunigs塩基などの存在下、所望のアシル
オキシメチルハライド(例えば、MeCC(O)OCH2I;Elhaddadi,et al Ph
osphorus Sulfur,1990,54(1-4):143;Hoffmann,Synthesis,1988,62)で式6
の遊離のホスホン酸を直接アルキル化することによって、R1がアシルオキシメ
チル基である式1で示されるプロドラッグを合成することができる。これらのカ
ルボキシレートには、アセテート、プロピオネート、イソブチレート、ピバレー
ト、ベンゾエートおよび他のカルボキシレートが含まれるが、これらに限定され
ない。別法として、ニトロホスホン酸を処理すること(式6中、AがNO2であ
る;Dickson,et al,J.Med.Chem.,1996,39:661;Iyer,et al,Tetrahedron
Lett.,1989,30:7141;Srivastva,et al,Bioorg.Chem.,1984,12:118)に
よっても、これらのアシルオキシメチルホスホン酸エステルを合成することがで
きる。この方法論は多くの他のタイプのプロドラッグ、例えば、R1が3−フタ
リジル、2−オキソ−4,5−ジデヒドロ−1,3−ジオキソランメチル、およ
び2−オキソテトラヒドロフラン−5−イル基などである式1の化合物に対して
施すことができる(Biller and Magnin(US 5,157,027);Serafinowska et al.(J
.Med.Chem.38:1372(1995));Starrett et al.(J.Med.Chem.37:1857(1994)
);Martin et al.J.Pharm.Sci.76:180(1987);Alexander et al.,Collect.C
zech.Chem.Commun.59:1853(1994));and EPO 0632048Al)。また、N,N−ジ
メチルホルムアミドジアルキルアセタールを用いて、ホスホン酸をアルキル化す
ることもできる(Alexander,
P.,et al Collect.Czech.Chem.Commun.,1994,59,1853)。
別法として、対応するジクロロホスホナートとアルコールまたはアミンを反応
させることによっても、これらのホスホナートプロドラッグまたはホスホロアミ
デートを合成することができる(Alexander,et al,Collect.Czech.Chem.Co
mmun.,1994,59:1853)。例えば、塩基(例えば、ピリジン、トリエチルアミン
など)の存在下、ジクロロホスホナートをフェノールおよびベンジルアルコール
と反応させ、R1がアリール(Khamnei,S.,et al J.Med.Chem.,1996,39:41
09;Serafinowska,H.T.,et al J.Med.Chem.,1995,38:1372;De Lombaert,S
.,et al J.Med.Chem.,1994,37:498)またはベンジル(Mitchell,A.G.,et
al J.Chem.Soc.Perkin Trans.1,1992,38:2345)である式1の化合物を得る
。また、標準条件下、ジクロロホスホナートと2−ヒドロキシエチルジスルフィ
ドからPuech et al.,Antiviral Res.,1993,22:155に報告されているジスルフ
ィド含有プロドラッグを製造することもできる。
対応するホスホン酸と塩素化物質、例えばチオニルクロライド(Starrett,et
al,J.Med.Chem.,1994,1857)、オキサリルクロライド(Stowell,et al,Tet
rahedron Lett.,1990,31:3261)、およびホスホラスペンタクロライド(Quast
,et al,Synthesis,1974,490)から上記の反応性ジクロロホスホナート中間
体を製造することができる。別法として、ジシリルホスホン酸エステル(Bhongl
e,et al,Synth.Commun.,1987,17:1071)およびジアルキルホスホン酸エス
テル(Still,et al,Tetrahedron Lett.,1983,24:4405;Patois,et al,Bull
.Soc.Chim.Fr.,1993,130:485)からこれらのジクロロホスホナートを製造
することもできる。
さらに、ミツノブ反応(Mitsunobu,Synthesis,1981,1;Campbell,J.Org.Ch
em.,1992,52:6331)、ならびにカルボジイミド(Alexander,et al,Chem.Lett
.,1992,2:145;Ohashi,et al,Tetrahedron Lett.,1988,29:1189)、および
ベンゾトリアゾリルオキシトリス−(ジメチルアミノ)ホスホニウム塩(Campagne
,et al,Tetrahedron Lett.,1993,34:6743)を含むがこれらに限定されない
他の酸カップリング試薬からこれらのプロドラッグを製造することができる。ま
た、NaHまたはジイソプロピルエチルアミンのような塩基の存在下、
遊離のホスホン酸を所望のハライドで直接アルキル化することによっても、R1
が環状カルボネートまたはラクトンまたはフタリジルである式1のプロドラッグ
を合成することができる(Biller and Magnin US 5,157,027;Serafinowska et al
.J.Med.Chem.38:1372(1995);Starrett et al.J.Med.Chem.37:1857(1994
);Martin et al.J.Pharm.Sci.76:180(1987);Alexander et al.,Collect.C
zech.Chem.Commun.59:1853(1994);and EPO 0632048A1)。
また、R1を合成の初期段階で導入することができる。例えば、2−フラニル
ベンゾイミダゾールを強塩基(例えば、LDA)およびクロロジフェニルホスホ
ナートに付してリン酸化することにより、R1がフェニルである式1の化合物を
製造することができる。別法として、リチウム化フルフルアルデヒドをアルキル
化し、次いでベンゾイミダゾールに閉環することによって上記化合物を製造する
ことができる。
式1の化合物をホスホン酸エステル(例えばフェニルベンジルホスホン酸エス
テル、フェニルアシルオキシアルキルホスホン酸エステルなど)と混合すること
ができると想定する。例えば、Meier,et al.Bioorg.Med.Chem.Lett.,1997
,7:99によって、化学的に結合したフェニルベンジルプロドラッグが報告されて
いる。
対応するジクロロホスホナートと置換1,3−プロパンジオールを反応させる
ことによって、式1の置換環状プロピルホスホン酸エステルを合成することがで
きる。以下に置換1,3−プロパンジオールの製造方法をいくつか挙げる。あるプロドラッグの製造に用いる1,3−プロパンジオールの合成
この工程の論考には、以下のタイプのプロパン−1,3−ジオールを製造する
ための種々の合成方法が含まれる:i)1−置換;ii)2−置換;およびiii)
1,2−環状または1,3−環状。ジオールの合成時、あるいはプロドラッグの
合成後に、分子のプロドラッグ部分、すなわちプロパンジオール部分の種々の基
を導入し、あるいは修飾することができる。i)1−置換1,3−プロパンジオール
いくつかの文献周知の方法によって、プロパン−1,3−ジオールを合成する
ことができる。1−ヒドロキシプロパン−3−アールにアリールをグリニャール
付加することによって、1−アリール置換−プロパン−1,3−ジオールが得ら
れる(経路a)。この方法は種々の置換アリールハライドを1−アリール置換−1
,3−プロパンジオールに変換することを可能にする(Coppi,et al.,J.Org.
Chem.,1988,53,911)。また、アリールハライドを用い、1,3−ジオキシ−
4−エンをHeckカップリングし、次いで還元し、加水分解することによっても、
1−置換プロパンジオールを合成することができる(Sakamoto,et al.,Tetrahe
dron Lett.,1992,33,6845)。ビニルをグリニャール付加し、次いでホウ水素
化することによって、種々の芳香族アルデヒドを1−置換−1,3−プロパンジ
オールに変換することができる(経路b)。また、置換芳香族アルデヒドはリチウ
ム−t−ブチルアセテートの付加、それに続くエステルの還元に有用である(経
路e)(Tumer.,J.0rg.Chem.1990,55 4744)。別法では、触媒的不斉エポキ
シド化条件下で、市販のシンナミルアルコールをエポキシアルコールに変換する
ことができる。レッドAlによってこれらのエポキシアルコールを還元し、エナ
ンチオマー的に純粋なプロパン−1,3−ジオールを得る(経路c)。別法として
、ヒドロキシエチルアリールケトン誘導体をキラルボラン還元することによって
、エナンチオマー的に純粋な1,3−ジオールを得ることができる(Ramachandra
n,et al.,Tetrahedron Lett.,1997,38 761)。N−オキシドを形成させ、次
いで無水酢酸条件下で再配置させることによって、ピリジル、キノリンおよびイ
ソキノリンプロパン−3−オール誘導体を酸素で処理し、1−置換プロパン−1
,3−ジオールとすることができる(経路d)(Yamamoto,et al.,
Tetrahedron,1981,37,1871)。
ii )2−置換1,3−プロパンジオール:
市販の2−(ヒドロキシメチル)−1,3−プロパンジオールから種々の2−置
換プロパン−1,3−ジオールを作成することができる。トリエチルメタントリ
カルボキシレートを完全還元することによってトリオールに変換することができ
(経路a)、あるいは部分的に加水分解し、ジエステルを還元することによってジ
オールモノカルボン酸誘導体を得ることができる(Larock,Comprehensive Organ
ic Transformations,VCH,New York,1989)。また、ニトロトリオールを還元除去
することによってトリオールが得られることも既知である(経路b)(Latour,e
t.al.,Synthesis,1987,8,742)。このトリオールをアルカノイルクロライド
またはアルキルクロロホルメートで処理することによって、それぞれモノアセテ
ートまたはカルボネートとして誘導することができる(経路d)(Greene and Wu
ts,Protective Groups in Organic Synthesis,John Wiley,New York,1990)。
アルデヒドに酸化し、次いでアリールをグリニャール付加することによって、ア
リール置換を行い(経路c)、またこのアルデヒドを還元的アミノ化反応によって
置換アミンに変換することもできる(経路e)。 iii )環化1,3−プロパンジオール:
シクロヘキサンジオール誘導体から、V−ZまたはV−Wが3個の炭素によっ
て結合している式1のプロドラッグを作成する。市販のシス,シス−1,3,5
−シクロヘキサントリオールをプロドラッグの形成に用いることができる。また
、2−置換プロパン−1,3−ジオールに関して記載のように、このシクロヘキ
サントリオールを修飾し、種々の類似体を得ることもできる。これらの修飾はプ
ロドラッグの形成前または後に行うことができる。ジエンとしてピロンを用い、
Diels-Alderの方法によって、種々の1,3−シクロヘキサンジオールを作成す
ることができる(Posner,et.al.,Tetrahedron Lett.,1991,32,5295)。また
、ニトリルオキシドのオレフィン付加によって、シクロヘキシルジオール誘導体
を作成する(Curran,et.al.,J.Am.Chem.Soc.,1985,107,6023)。また、
キナ酸からシクロヘキシル前駆体を作成することができる(Rao,et.al.,Tetra
hedron Lett.,1991,32,547)。2)ホスホナート脱保護
既知のホスホナートおよびホスホン酸エステルの開裂条件を用い、式5のホス
ホン酸エステルから式6の化合物を製造することができる。一般に、シリルハラ
イドを用いて種々のホスホン酸エステルを開裂させ、次いで得られたシリルホス
ホン酸エステルを穏やかに加水分解して、所望のホスホン酸を得ていた。通常、
生成物の安定性に依存して、1,1,1,3,3,3−ヘキサメチルジシラザン
、2,6−ルチジンなどのような酸スカベンジャーの存在下でこれらの反応を行
う。上記シリルハライドにはクロロトリメチルシラン(Rabinowitz,J.0rg.Che
m.,1963,28:2975)、ブロモトリメチルシラン(McKenna,et al,Tetrahedron L
ett.,1977,155)、ヨードトリメチルシラン(Blackbum,et al,J.Chem.Soc.
,Chem.Commun.,1978,870)が含まれる。一方、極性溶媒、好ましくは酢酸(
Moffatt,et al,U.S.Patent 3,524,846,1970)または水中、強酸条件(例え
ばHBr、HClなど)下でホスホン酸エステルを開裂させることができる。ま
た、これらのエステルをハロゲン化剤、例えば五塩化リン、チオニルクロライド
、BBr3などで処理して製造したジクロロホスホナートを介してこれらのエス
テルを開裂させ(Pelchowicz,et al,J.Chem.Soc.,1961,238)、次いで水性
加水分解し、ホスホン酸を得ることができる。水素化分解条件(Lejczak,et al
,Synthesis,1982,412;Elliott,et al,J.Med.Chem.,1985,28:1208;Badd
iley,et al,Nature,1953,171:76)、または溶解金属の還元条件(Shafer,et
al,J.Am.Chem.Soc.1977,99:5118)下で、アリールおよびベンジルホスホン
酸エステルを開裂させることができる。また、電気化学(Shono,et al,J.Org
.Chem.,1979,44:4508)および熱分解(Gupta,et al,Synth.Commun.,1980
,10:299)条件を用いても、種々のホスホン酸エステルを開裂させることができ
た。3)ヘテロ環の置換
式4のベンゾイミダゾール環系は、式5の所望の化合物を提供するのに、さら
なる合成を必要とするかもしれない。i )フェニル環の置換
求電子および求核置換反応により、式5に包含される所望の置換を導入するこ
とができる(March,Advanced Organic Chemistry by,Wiley-Interscience,1992
,501-521;641-654)。例えば、四塩化炭素またはクロロホルムのようなハ
ロゲン化溶媒中、AがNH2であり、LおよびJが水素である式4の化合物をN
BS、NCSまたはNISで処理して、式5のハロ置換化合物(Lおよび/また
はJはハロゲンである)を得る。Stil1eカップリング(Stille,Angew,Chem.I
nt.Ed.Engl.1986,25:508-524)により、AがNO2であり、RがHまたはア
ルキルであり、ならびにLおよび/またはJがハロゲン、好ましくはブロミドま
たはヨーダイドである式4の化合物から、AがNO2であり、Lおよび/または
Jがアルケニル、アルキニル、アルキルまたはアリール基であり、ならびにYが
Hまたはアルキルである式5の化合物を製造することができる。DMF、トルエ
ンなどの溶媒中、パラジウム触媒[例えばビス(トリフェニルホスフィン)パラ
ジウム(II)クロライド、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0
)など]の存在下、AがNO2であり、ならびにLおよび/またはJがブロミド
である式4の化合物をカップリング試薬(例えば、トリブチル(ビニル)スズ、
フェニルボロン酸、プロパルギルアルコール,N,N−プロパルギルアミンなど
)で処理して、カップリング産物を得る。必要ならば、このように得られた化合
物を修飾することができる。例えば、ビニルまたはプロパルギルアルコール誘導
体を水素化して、それぞれエチルまたはプロピルアルコール誘導体を得ることが
できる。必要ならば、アルキルハライド(Wagner et al.Tetrahedron Lett.19
89,30,557.参照)またはアルキルスルホナートなどによってこれらのアルコ
ールをさらに修飾し、これらを求核置換反応に付することによって、アミノアル
キル化合物のようなたくさんの置換アルキルにすることができる(March,Advanc
ed Organic Chemistry,Wiley-Interscience,Fourth Edition,1992,293-500)
。別法として、金属交換し、次いで適当な求核試薬でクエンチすることによって
も、これらの置換を行うことができる(Jerry March,Advanced Organic Chemist
ry,Wiley-Interscience,1992,606-609)。求核付加反応もまた、式5の化合物
の製造に有用である。例えば、AがNO2であり、Lおよび/またはJがハロゲ
ンである場合、例えばアルコキシド、チオール、アミンなどの求核試薬はハロゲ
ン置換産物を提供する(March,Advanced Organic Chemistrym,Wiley-Interscie
nce,Fourth Edition,1992,649-676)。もう1つの例は、Stilleカップリング
によって合成されたオレフィン(例えばスチリルタイプ)
における付加反応、例えばシクロプロパン化(Vorbruggen et al,Tetrahedran
Lett.1975,629)である。
必要ならば、これらの置換化合物をさらに修飾して、所望の化合物にすること
ができる。例えば、多くの種々の方法、例えばPd/C、H2、水性Na2S2O4
などによって、NO2をNH2に還元することができる(Larock,Comprehensive O
rganic Transformations,VCH,412-415)。必要ならば、これらの第一級芳香族
アミンを修飾することもできる。例えば、ピリジンのような塩基の存在下、アセ
チルクロライドまたは無水酢酸で処理することによって、N−アセチル誘導体を
製造することができる。DMFのような極性溶媒中、塩基、例えばNaHを用い
、直接アルキル化することによって、あるいは還元アルキル化法によって、モノ
アルキルアミンまたはジアルキルアミンを合成することができる(Abdel-Magid e
t al.Tetrahedron Lett.1990,31,5595参照;また、より多くの方法に関して
はMarch,Advanced Organic Chemistry,Wiley-Interscience,Fourth Edition
,1992,898-900参照)。ii )イミダゾール環のアルキル化
たくさんの求電子試薬に付される以下の2つの別個の方法を通して、式4のへ
テロ環(ここに、RおよびJは両方ともHである)のアルキル化を行う:a)ミ
ツノブアルキル化、ならびにb)塩基アルキル化。a)ミツノブアルキル化
CH3CNのような極性溶媒中、アルコール、トリフェニルホスフィンおよび
ジアルキルアゾジカルボキシレートをヘテロ環および非求核塩基、例えばHunigs
塩基で処理して、式4のベンゾイミダゾール環系をアルキル化する(Zwierzak et
al,Liebigs Ann.Chem.1986,402)。b)塩基アルキル化
別法として、DMFのような極性非プロトン溶媒中、適当な塩基、好ましくは
炭酸セシウムで式4のベンゾイミダゾール環系を脱プロトン化し、適当な求電子
成分Y−L'(式中、L'は脱離基、好ましくはブロミドまたはヨーダイドである
)で得られたアニオンをアルキル化する。4)2−置換分の置換または修飾
式4の化合物の合成中に現れるもう1つの鍵となる中間体は、置換2−メチル
ベンゾイミダゾールである。Ac2Oを適当な1,2−フェニレンジアミンと縮
合させることによって、これらの化合物を容易に製造することができる(Phillip
s,J.Chem.Soc.,1928,29:1305)。これらの化合物は、XがCH2ZCH2(Z
=O,S,NH)である式1の化合物の合成に有用である。例えば、2−メチル
ベンゾイミダゾールを、NBSのようなハロゲン化剤で処理し、次いでα−ヒド
ロキシホスホン酸エステルと反応させることによって、Z=Oである化合物を容
易に製造することができる(また、セクション6、リンカー−PO3R2の合成参
照)。また、適当な求核試薬、例えば置換2−メチルベンゾイミダゾールの酸化
を含む種々の方法を用いて製造することができる2−ヒドロキシルメチルベンゾ
イミダゾール化合物でのホスホノメチルハライドまたはスルホナートの置換反応
によって、ヘテロ置換メチルホスホナートを製造することもできる。
同様にして、DMFのような極性非プロトン溶媒中、塩基、例えばNaHの存
在下に、2−(2−ヨードエチル)ベンゾイミダゾールと対応するホスホノメチル
カルボキシレートまたはホスホノメチルスルホナートとの反応(Carretero et a
l.,Tetrahedron,1987,43,5125)から、Xがカルボキシプロピルまたはスル
ホノプロピルである式1の化合物を製造することができる。対応する置換ジアミ
ンと3−ハロプロパンアルデヒドを縮合させることによって、置換2−(2−ヨ
ードエチル)ベンゾイミダゾールを製造することができる。また、α−ホスホス
ルホン酸の製造については、Magnin,D.R.et al.J.Med.Chem.1996,39,65
7参照。
ジアルキルホスホプロペニルトリブチルスズ(J.0rg.Chem.1993,58:6531.
)と適当な2−ブロモベンゾイミダゾール(Mistry,et al,Tetrahedron Lett.
,1986,27:1051)をStilleカップリング(Stille Angew.Chem.Int.Ed.Engl
.1986,25:508-524)することによって、Xがすべて炭素、例えば−(CH2)3
−である式4の化合物を製造することができる。
以下の2つの工程を用いて、Xがアミドリンカー、例えば−CONHCH2−
である式4の化合物を合成することができる。酢酸のような極性溶媒中、適当な
1,2−フェニレンジアミンをトリハロメチルアセトアミデート、好ましくはト
リクロロメチルアセトアミデートで処理し、次いでトリハロメチル基を水性強塩
基(例えばKOH)で加水分解して、ベンゾイミダゾール−2−カルボン酸を得
る(Eur.J.Med.Chem.,1993,28:71)。メチレンクロライドのような極性溶媒
中、カップリング試薬(例えばpyBOP)の存在下、この酸を、アミノホスホ
ナート、例えばジエチル(アミノメチル)ホスホナートと縮合させ、アミド結合
ホスホナートを得る。
以下の2つの工程を用いて、Xがアミドリンカー、例えば-NHCOCH2−で
ある式4の化合物を合成することができる。極性溶媒、例えばMeOH中、適当
な1,2−フェニレンジアミンを臭化シアンで処理(Johnson,et al,J.Med.
Chem.,1993,36:3661)し、2−アミノベンゾイミダゾールを得る。標準カップ
リング条件(Klausner,et al,Synthesis,1972,453)を用いて、この2−ア
ミノベンゾイミダゾールをカルボン酸、例えばジエチル(カルボキシメチル)ホ
スホナートと縮合させ、アミド結合ホスホナートを得る。また、既知の方法(Ch
em.Rev.1988,88:297)を用いて、2−ブロモベンゾイミダゾールから2−ア
ジドベンゾイミダゾールを介して2−アミノベンゾイミダゾールを製造すること
もできる。5)ベンゾイミダゾール環系を生じさせる環化
以下の既知の方法を用い、置換1,2−フェニレンジアミンをアルデヒド(R
CHO:式中、Rは例えば脂肪族、ヘテロ脂肪族、芳香族またはヘテロ芳香族な
どである)と縮合させることによって、式4のベンゾイミダゾール環系を組み立
てるのが好ましい;(a)DMF、EtOHなどの極性溶媒中、Fe3+塩、好まし
くはFeCl3の存在下、(b)トルエンのような非極性溶媒中で還流し、次い
で好ましくはヨウ素で酸化し(Bistocchi et al,Collect.Czech.Chem.C,198
5,50(9):1959.)、(c)保護されたアルデヒドの場合、THFのような極性溶
媒中、希釈された無機酸、好ましくは10%H2SO4の存在下でまず縮合させ、
次いでI2で酸化する。別法として、これを、Hein,et al,J.Am.Chem.Soc.
1957,79,427.;およびApplegate,et al,US 5,310,923によって報告
されている方法によって、無水物(RCOOCOR)、カルボン酸(RCOOH)、
ニトリル(RCN)とカップリングさせることができ;またはイミデート(R−
C(=NH)−OEt)(Maryanoff,et al.J.Med.Chem.1995,38:16参照)と
カップリングさせることができる。
固相合成法を用いて、これらのベンゾイミダゾール環系を都合良く構築するこ
とができる(参考文献:Phillips et al.Tet.Lett.,1996,37:4887;Lee et al
.,Tet.Lett,1998:35:201)。6)リンカー−PO3R2の合成
芳香族または脂肪族アルデヒド、アルデヒドのケタールまたはアセタール、お
よび酸誘導体を付随するホスホン酸エステルとカップリングさせることは、式1
の化合物の合成に特に適している。i)アリールホスホン酸エステルおよびヘテロアリールホスホン酸エステルの製 造
文献によく記載されている方法を用い、芳香環をリチウム化し(Gschwend,0r
g.React.1979,26,1;Durst,Comprehensive Carbanion Chemistry,Vol.5,
Elsevier,New York,1984)、次いでホスホリル化剤(例えばClPO3R2)を
加えることによって、アリール官能化ホスホナートリンカーを製造することがで
きる。また、第一級ハライドをArbuzov-Michaelis反応させることによって、ホ
スホン酸エステルを導入することができる(Brill,T.B.,Chem.Rev.,1984,8
4:577)。アリールハライドをトリアルキルホスファイトとNi2+で触媒して反応
させ、アリールホスホナート含有化合物を得る(Balthazar,et al,J.Org.Che
m.,1980,45:5425)。パラジウム触媒の存在下、ClPO3R2を用いると、芳香
族トリフラートはホスホナートとなることが知られている
(Petrakis et al,J.Am.Chem.Soc.,1987,109:2831;Lu,et al,Synthesis
,1987,726)。もう1つの方法では、アニオン再配置条件下、アリールホスホナ
ートからアリールホスホン酸エステルを製造する(Melvin,Tetrahedron Lett.,
1981,22:3375;Casteel,et al,Synthesis,1991,691)。また上記と同じ方法
を用いて、Xがアリールオキシであるアリールホスホン酸エステルを製造するこ
ともできる。N−アルコキシアリールのジアルキルホスホナートのアルカリ金属
誘導体との塩は、ヘテロアリール−2−ホスホナートリンカーの一般的な合成を
提供する(Redmore,J.Org.Chem.,1970,35:4114)。
また、リンカーホスホナートの合成では、ホスホン酸エステルの形成後に、ア
ルデヒド官能基、ケトン官能基またはカルボン酸官能基を導入することもできる
。芳香族アルデヒドまたはケトンを生成させる他の既知の方法(例えば、Vilsme
ier-Hack反応、Reimar-Teimann反応など;Pizey,Synthetic reagents,1974,1
:1;Wynberg,H.,et al,Org.React.1982,28:1;パラジウムが触媒する酸ハラ
イドと有機スズ化合物のカップリング反応)も同様に想定することができるが、
リチウム化反応を用いて、アルデヒド官能基またはケトン官能基を包含させるこ
とができる。例えば、リチウム化反応のために、アルデヒドを直接生じさせる試
薬(例えばDMF、HCOORなど)(Einchom,J.,et al,Tetrahedron Lett.
,1986,27:1791)、またはケトンを直接生じさせる試薬(例えばWeinrebのアミ
ド、RCOOR')で、リチウム化された芳香環を処理してもよい。また、リチ
ウム化された芳香環を、続いて既知の化学(アルコール、エステル、シアノ、ア
ルケンなどからのアルデヒドおよびケトンの合成)を用いてアルデヒド基または
ケトン基に転換されるような基を導く試薬で処理してもよい。また、これらの反
応の順序を逆にすること、すなわち、アルデヒドおよびケトン部分をまず含ませ
、次いで、リン酸化することも想定できる。反応の順序は反応条件および保護基
に依存するであろう。また、リン酸化前に、周知の方法(アセタール、アミナー
ル、ヒドラゾン、ケタールなど)を用いて都合よくアルデヒドまたはケトンを保
護し、次いでリン酸化後、アルデヒドまたはケトンを脱保護することができるこ
とも考慮する(Protective groups in Organic Synthesis,Greene,T.W.,1991
,Wiley,New York)。
また、上記方法をヘテロアリールリンカー、例えばピリジン、フラン、チオフ
ェンなどに施すこともできる。ii )脂肪族およびヘテロ脂肪族ホスホン酸エステルの製造
当分野に周知の反応を用いて、MがCO2Rであり、Xがアルキルである式3
の化合物を合成することができる。トリアルキルホスファイトはラクトンのβ−
炭素原子を攻撃し、ラクトン環のアルキル−酸素の開裂を生じさせ、アルキル(
ジアルキルホスホノ)エステルを生成させる。この反応は、McConnell et al,J
.Am.Chem.Soc.,1956,78,4453に報告されているように、β−ラクトン、γ
−ラクトンなどの多くのタイプのラクトンに適用することができる。または、Ar
buzov反応を用いて、これらのタイプの化合物を合成することができる(Chem.Re
v.1984,84:577)。DMFまたはDMSOのような極性非プロトン溶媒中、塩基
、好ましくはK2CO3またはNaHの存在下、置換アリール、例えばサリチルア
ルデヒドを適当なホスホナート求電子試薬[L(CH2)nPO3R2:Lは脱離基、
好ましくはヨウ素である;Walsh et al,J.Am.Chem.Soc.,1956,78,4455]
と反応させ、リンカーAr(Z)アルキルホスホナート(Ar=アリール;Z=O
,Sなど)を製造することができる。α−ホスホスルホン酸の製造については、
文献Magnin,D.R.et al.J.Med.Chem.1996,39,657;およびその中に引用
されている文献参照。
MがCO2RまたはCHOであり、Xがカルボニルアルキルである式3の化合
物を、酸クロライド(例えばH(O)C−CH2C(O)Cl)とp(OEt)3から合
成することができる(Chem.Rev.1984,84:577)。これらのα−ケトホスホナー
トをα−ヒドロキシホスホナートおよびα,α−ジハロホスホナートに変換する
ことができる(参考文献、Smyth.et al.Tett.Lett.,1992,33,4137)。これ
らのα,α−ジハロホスホナートを合成するもう1つの方法については、文献Ma
rtin et al.Tett.Lett.1992,33,1839参照。
Xがヘテロアルキルリンカー、例えばZ=O,Sなどである−CH2ZCH2−
であり、Mがアルデヒドである式3の化合物またはジアルキルアセタールのよう
なその保護形態(Protective groups in Organic Synthesis,Greene,T.W.,1
991,Wiley,New York)を求核置換反応によって製造し(March,Advanced
Organic Chemistry,Wiley-Interscience,Fourth Edition,1992,293-500)、
不斉エーテルを得ることができる。例えば、DMFまたはDMSOのような極性
非プロトン溶媒中、塩基、好ましくはNaHの存在下、所望のアルキルハライド
[L(CH2)nCH(OMe)2:Lは脱離基、好ましくは臭素またはヨウ素である
]でヒドロキシメチルホスホン酸エステルを直接アルキル化することによって、
Xがアルキルオキシメチルである式3のリンカーを、合成することができる。こ
れらの方法はヘテロアルキルリンカー、例えばZ=S,NHなどである−CH2
ZCH2−に施すことができる。7)置換1,2−フェニレンジアミンの合成
式1の化合物の製造に利用する1,2−フェニレンジアミンは当分野に周知の
方法を用いて合成できる。(a)単純芳香族化合物からRがHである式2の化合
物を合成することができる。利用可能な一定の種々の広範なニトロ化剤によって
、ほとんどの芳香族化合物をニトロ化することができる(March,Advanced Orga
nic Chemistry,Wiley-Interscience,1992,522-525)。第一級芳香族アミンを
アセチルクロライドまたは無水酢酸で処理して、ニトロ化前にN−アセチル化す
ることが多い。60%HNO3およびH2SO4を用いて、これらのアセトアニリ
ド誘導体をニトロ化し(Monge et al,J.Med.Chem.,1995,38:1786;Ridd Chem
.Soc.Rev.1991,20:149-165)、次いで強酸(例えばH2SO4、HClなど)
によって脱保護し、ならびに得られた2−ニトロアニリンを水素化(例えばH2
、Pd/C;Na2S2O4;など)して、所望の置換1,2−フェニレンジアミ
ンを提供する。また、同様にして、置換アリールハライド(F、Cl、Br、I
)をニトロ化して、α−ハロニトロアリール化合物を得、次いで求核付加(例え
ばNH3、NH2OHなど)および還元してジアミンを生成させる。(b)Grivas et
.al.,Synthesis 1992,1283およびTian et al J.Chem.Soc.Perkin Trans 1
,1993,257の方法および適当なo−ニトロアニリンを用いて、AがNO2であり
、Rが−Hである式2のジアミンを製造することができる。種々の反応を用いて
、o−ニトロアニリンを置換することができる。例えば、ニトロアニリンのハロ
ゲン化(例えばBr2、Cl2など)により、対応する4,
6−二置換ニトロアニリンまたは一置換ニトロアニリンを得、これを後の段階で
さらに修飾することができる。いくつかの試薬、好ましくは亜ジチオン酸ナトリ
ウムでニトロ基を還元し、対応するジアミンを得ることができる。次いで、まず
二酸化セレン、次いで硝酸を用いて、2,1,3−ベンゾセレナジアゾールを生
成させることにより、このジアミンをニトロ化条件に付する。ニトロ−2,1,
3−ベンゾセレナジアゾールを水性ヨウ化水素またはNH3/H2Sで処理するこ
とによって、置換ニトロ−1,2−フェニレンジアミンを生成させる(Nyhammar
et al,Acta,Chem.Scand.1986,B40:583)。また、同時にジアミンを保護する
他の方法も想定される。
(c)Ohmori et al,J.Med.Chem.1996,39:3971の方法を用いて、Rがアル
キルまたはアリールである式2の化合物を合成することができる。o−ハロニト
ロベンゼンを種々のアルキルアミンで処理して求核置換し、次いでニトロ基を還
元(例えばNa2S2O4)して、所望の化合物を得る。また、これらのo−ハロ
ニトロベンゼンからo−アジドニトロベンゼンを介して、RがHである式2の化
合物を合成し、次いでニトロ基を還元して所望の化合物を得ることができる。(
d)一方、還元剤、好ましくはNaB(OAc)3の存在下、種々のアルデヒド(
例えばアルキル、アリールなど)でo−ニトロアニリンを還元的アルキル化し、
次いでニトロ基を還元(例えばNa2S2O4;pd/C,H2など)することによ
ってRがHでない式2のジアミンを製造する(Magid et al Tetrahedron Lett.1
990,31:5595)。製剤化
1日当たり、約0.1mg/kg/用量から約100mg/kg/用量、好ま
しくは約0.3mg/kg/用量から約30mg/kg/用量の総投与量の本発
明の化合物を経口投与する。最も好ましい投与量範囲は0.5から10mg/k
g(約1から20nmoles/kg/用量)である。徐放性製剤を使用して、活性成
分の放出速度を制御するのが好ましい。用量を、都合良くいくつかに分割して投
与することができる。他の方法を用いる場合(例えば静脈内投与)、影響を受け
た組織に対して、0.3から300nmol/kg/分、好ましくは3から100
nmoles/kg/分の範囲の速度で化合物を投与する。これらの化合物を下記のよ
うに静脈内投与する場合は、このような速度を容易に維持できる。
本発明の目的のため、経口、非経口、吸入スプレー、局所または経直腸を含む
種々の方法で、製薬的に許容される担体、アジュバントおよびビヒクルを含む製
剤として、本化合物を投与することができる。本明細書中で用いる用語「非経口
」には、種々の注入技術での、皮下、静脈内、筋肉内および動脈内注射が含まれ
る。本明細書中で用いる動脈内注射および静脈内注射にはカテーテルを通した投
与が含まれる。経口投与は一般に好ましい。
活性成分を含む医薬組成物は、意図する投与方法に適当ないずれかの形態にす
ることできる。例えば、経口使用のために用いる場合、錠剤、口内錠、トローチ
剤、水性懸濁剤または油状懸濁剤、分散粉末剤または顆粒剤、硬カプセル剤また
は軟カプセル剤、シロップ剤またはエリキシル剤を調製することができる。医薬
組成物を製造するための当分野に既知のいずれかの方法にしたがい、経口使用の
ための組成物を調製することができ、快い調製物を提供するため、甘味料、香料
、着色料、および保存料を含む1つまたはそれ以上の物質を該組成物に含ませる
ことができる。許容されるのは、錠剤の製造に適当な無毒の製薬的に許容される
賦形剤との混合物中に活性成分を含む錠剤である。これらの賦形剤は、例えば、
炭酸カルシウムまたは炭酸ナトリウム、ラクトース、リン酸カルシウムまたはリ
ン酸ナトリウムのような不活性希釈剤;トウモロコシスターチまたはアルギン酸
のような顆粒化剤および崩壊剤;デンプン、ゼラチンまたはアカシアのような結
合剤;ならびにステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸またはタルクのような
滑沢剤であり得る。錠剤はコーティングしなくてもよいし、あるいは胃腸管内で
の崩壊および吸収を遅らせ、それにより長期間にわたる持続した活性を提供する
ためにマイクロカプセル化することを含む既知の技術でコーティングしてもよい
。例えば−ステアリン酸グリセリンまたは二ステアリン酸グリセリンのような時
間遅延物質を単独で、あるいはワックスとともに用いることができる。
また、経口使用のための製剤は、活性成分が不活性固形希釈剤、例えばリン酸
カルシウムまたはカオリンと混合されているゼラチン硬カプセル剤、あるいは活
性成分が水または油状媒体、例えばピーナッツ油、流動パラフィンまたはオリー
ブオイルと混合されているゼラチン軟カプセル剤とすることもできる。
本発明の水性懸濁剤は、水性懸濁剤の製造に適当な賦形剤との混合物中に活性
物質を含む。このような賦形剤には、懸濁化剤、例えばカルボキシメチルセルロ
ースナトリウム、メチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルメチルセルロー
ス、アルギン酸ナトリウム、ポリビニルピロリドン、トラガカントゴムおよびア
カシアゴム、ならびに分散剤または湿潤剤、例えば天然に存在するリン脂質(例
えばレシチン)、アルキレンオキシドの脂肪酸との縮合産物(例えばステアリン酸
ポリオキシエチレン)、エチレンオキシドの長鎖脂肪族アルコールとの縮合生成
物(例えばヘプタデカエチレンオキシセタノール)、エチレンオキシドの、脂肪酸
および無水ヘキシトールから誘導された部分的エステルとの縮合産物(例えばモ
ノオレイン酸ポリオキシエチレンソルビタン)が含まれる。また、水性懸濁剤に
は、1つまたはそれ以上の保存剤、例えばエチル p−ヒドロキシ−ベンゾエー
トまたはn−プロピル p−ヒドロキシ−ベンゾエート、1つまたはそれ以上の
着色料、1つまたはそれ以上の香料および1つまたはそれ以上の甘味料、例えば
スクロースまたはサッカリンを含ませることもできる。
活性成分を落花生油、オリーブオイル、ゴマ油またはココナッツ油のような植
物性油状物中に、あるいは流動パラフィンのような鉱油中に懸濁することによつ
て油状懸濁剤を製剤化することができる。経口懸濁剤には、増量剤、例えば蜜蝋
、固型パラフィンまたはセチルアルコールを含ませることができる。上記記載の
ような甘味料、および香料を加えて、快い経口調製物を提供することができる。
抗酸化剤、例えばアスコルビン酸を加えることによって、これらの組成物を保存
することができる。
水を加えて、水性懸濁剤を調製するのに適当な本発明の飛散性製剤および顆粒
剤は、分散剤または湿潤剤、懸濁化剤および1つまたはそれ以上の保存剤との混
合物中に活性成分を提供する。適当な分散剤または湿潤剤および懸濁化剤は、上
記物質によって代表される。また、さらなる賦形剤、例えば甘味料、香料および
着色料を存在させることもできる。
また、本発明の医薬組成物をo/w型乳化剤(oil-in-water emulsion)の形
態にすることもできる。油状相は植物性油、例えばオリーブオイルまたは落花生
油、鉱油、例えば流動パラフィン、またはこれらの混合物とすることができる。
適当な乳化剤には、天然に存在するゴム、例えばアカシアゴムおよびトラガカン
トゴム、天然に存在するリン脂質、例えば大豆レシチン、脂肪酸および無水ヘキ
シトールから誘導されたエステルまたは部分的エステル、例えばモノオレイン酸
ソルビタン、ならびにこれらの部分的エステルのエチレンオキシドとの縮合産物
、例えばモノオレイン酸ポリオキシエチレンソルビタンが含まれる。また、乳化
剤には甘味料および香料を含ませることもできる。
シロップ剤およびエリキシル剤は、甘味料、例えばグリセロール、ソルビトー
ルまたはスクロースとともに製剤化することができる。また、このような製剤に
は、粘滑剤、保存剤、香料または着色料を含ませることもできる。
本発明の医薬組成物は滅菌注射可能調製物、例えば注射可能な滅菌水性懸濁剤
または油状懸濁剤とすることができる。上述した適当な分散剤または湿潤剤およ
び懸濁化剤を用い、既知の技術にしたがって、この懸濁剤を製剤化することがで
きる。また、注射可能な滅菌調製物は、無毒の非経口的に許容される希釈剤また
は溶媒中の注射可能な滅菌溶液または懸濁液、例えば1,3−ブタンジオール溶
液とし、あるいは凍結乾燥粉末として調製することができる。用いることができ
る許容されるビヒクルおよび溶媒の中には、水、リンゲル液および塩化ナトリウ
ム等張溶液がある。加えて、滅菌固定油は、溶媒または懸濁化媒体として都合良
く用いることができる。この目的のため、合成のモノグリセリドまたはジグリセ
リドを含む、刺激の少ない任意の口当たりのよい固定油を用いることができる。
さらに、注射可能な物質の調製には、脂肪酸、例えばオレイン酸を同様に用いる
ことができる。
単一投与剤型を生産するために担体物質と混合されていてもよい活性成分の量
は、処置される宿主および特定の投与様式に応じて変化する。例えば、ヒトへの
経口投与を意図した徐放性製剤には、総組成物の約5から約95%まで変動し得
る適当かつ都合のよい量の担体物質と混合した20から2000pmol(約10
から1000mg)の活性物質を含ませることができる。投与量を容易に測り得
る医薬組成物を製造することが好ましい。例えば、約30mL/時の速度で適当
な容量を注射することができるように、静脈内注射用の水溶液には、溶液1mL
当たり約0.05から約50μmol(約0.025から25mg)の活性成分を
含ませるべきである。
上記のように、経口投与用に適当な本発明の製剤は、それぞれあらかじめ決め
られた量の活性成分を含む個々の単位、例えばカプセル剤、カシェ剤または錠剤
として;水性または非水性液体中の溶液剤または懸濁剤として;あるいはo/w
型液状乳化剤またはw/o型液状乳化剤として存在し得る。また、活性成分は巨
丸剤、舐剤またはペースト剤として投与することもできる。
所望により1つまたはそれ以上の付属成分とともに圧縮または成形して、錠剤
を製造することができる。所望により結合剤(例えばポビドン、ゼラチン、ヒド
ロキシプロピルメチルセルロース)、滑沢剤、不活性希釈剤、保存剤、崩壊剤(例
えばグリコール酸デンプンナトリウム、架橋ポビドン、架橋カルボキシメチルセ
ルロースナトリウム)、界面活性剤または分散剤と混合した自由流動形態、例え
ば粉末または顆粒の活性成分を、適当な装置中で圧縮することによって、圧縮錠
を製造することができる。不活性液状希釈剤で湿らせた粉末化された化合物の混
合物を、適当な装置中で成形することによって、成形錠を製造することができる
。所望により、錠剤をコーティングし、あるいは錠剤に刻み目をつけることがで
き、ならびに例えば、ヒドロキシプロピルメチルセルロースを種々の割合で用い
て、活性成分をゆっくりと、あるいは制御して放出するように製剤化し、所望の
放出プロファイルを提供することができる。所望により、腸溶コーティングした
錠剤を提供し、胃ではなく腸の部分で放出させることができる。式1の化合物が
酸加水分解を受けやすい場合に、このことは該化合物に特に有利である。
口腔における局所投与に適当な製剤には、香料基剤(flavored base)、通常、
スクロースおよびアカシアまたはトラガカント中に活性成分を含むトローチ剤;
不活性基剤、例えばゼラチンおよびグリセリンあるいはスクロースおよびアカシ
ア中に活性成分を含む香錠;ならびに適当な液状担体中に活性成分を含む口内洗
浄剤が含まれる。
直腸投与用の製剤は、例えばココアバターまたはサリチラートを含む適当な基
剤を有する坐剤として存在し得る。
膣投与用の適当な製剤は、活性成分に加えて、適当であることが当分野に既知
である担体を含む膣坐剤、タンポン剤、クリーム剤、ゲル剤、ペースト剤、泡沫
剤またはスプレー剤として存在し得る。
非経口投与用に適当な製剤には、抗酸化剤、緩衝液、静菌剤、および製剤を目
的の患者の血液と等張にする溶質を含む水性および非水性の等張滅菌注射用溶液
剤;ならびに懸濁化剤および増量剤を含んでいてもよい水性および非水性の滅菌
懸濁剤が含まれる。製剤は一回投与または複数投与密封容器、例えばアンプルお
よびバイアル中に入れてもよく、使用直前、注射用に滅菌液状担体、例えば水を
加えることのみを必要とする凍結乾燥条件下に保存することもできる。前記種類
の滅菌粉末剤、顆粒剤および錠剤から注射用溶液および注射用懸濁液を製造する
ことができる。
好ましい単位投与製剤は、フルクトース1,6−ビスホスファターゼ阻害化合
物の1日の投与量またはユニット、1日のサブ投与量(sub-dose)、またはその適
当なフラクションを有する製剤である。
しかし、当業者にはよく理解されているように、いかなる特定の患者に対する
具体的な投与量も、用いる具体的な化合物の活性;処置される個人の年齢、体重
、全身の健康状態、性別および食事;投与時間および経路;排泄の頻度;以前投
与されていた他の薬物;ならびに治療される具体的な疾患の重篤度を含む種々の
要因に依存する。有用性
AMP部位でのFBPアーゼ阻害剤は、真性糖尿病を処置し、血糖値を下げ、
ならびに糖新生を阻害するのに有用である。
また、過剰なグリコーゲン保存疾患を処置するのに、AMP部位でのFBPア
ーゼ阻害剤を用いることができる。肝臓の過剰なグリコーゲン保存は、いくつか
のグリコーゲン保存疾患の患者に認められる。間接的経路がグリコーゲン合成に
大きく寄与している(Shulman,G.I.Phys.Rev.72:1019-1035(1992))ため、
間接的経路(糖新生フラックス、gluconeogenesis flux)を阻害すればグリコー
ゲンの過剰生産を減らすことができると予測される。
また、インシュリン濃度の増加に関連する疾患の処置または予防に、AMP部
位でのFBPアーゼ阻害剤を用いることができる。インシュリン量の増加は心臓
血管合併症およびアテローム性動脈硬化症の危険性の増加と関連する(Folsom,e
t al.,Stroke,25:66-73(1994);Howard,G.et al.,Circulation 93:1809-181
7(1996))。FBPアーゼ阻害剤は、肝臓のグルコース摂取を高めることによって
食後のグルコース量を減少させることが予測される。この効果は、糖尿病でない
(または前糖尿病、すなわちHGOまたは空腹時血糖値の増加を伴わない)個人
において行われていると仮定される。肝臓のグルコース摂取の増加は、インシュ
リン分泌を減少させ、それにより、インシュリン量の増加から生じる疾患または
合併症の危険を減少させる。
これらの化合物のいくつかの製造方法を例示する以下の実施例により、本発明
の化合物およびその調製法をさらに理解することができる。しかし、これらの実
施例は、本発明を具体的に限定するものと考えるべきではなく、現在既知のある
いは後に開発される本発明のバリエーションは、後に特許請求している本発明の
範囲内に含まれるものと考えられる。
実施例 実施例1 2−フルアルデヒド−5−ジエチルホスホネートの製造 方法A:
THF25mL中の25mL(147.5mmol)の2−フルアルデヒドジエチルア
セタールの−78℃の溶液に、1.6MのBuLiへキサン溶液96mL(147.2mm
ol)を加えた。溶液を−78℃で1時間撹拌し、クロロジエチルホスホネート2
4mL(166.1mmol)を加え、0.5時間撹拌した。混合物を飽和NH4Cl溶液によ
り−78℃でクエンチした。形成した沈殿を濾過し、濾液を濃縮した。混合物を
水とCH2Cl2の間に分配し、分離した。有機層を硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し
溶媒を減圧下で除去した。得られた褐色の油状物を80%の酢酸で処理し、90
℃に4時間加熱した。75%酢酸エチル/ヘキサンを使用するシリカゲルクロマ
トグラフィーにより、透明な油状物9.1g(39.2mmol、26.6%)を得た
。方法B:
ジエチルエーテル9mL中のTMEDA2.8mL(13.75mmol)およびフラン1
.0mL(13.75mmol)の−78℃の溶液に、1.6MBuLiヘキサン溶液8.6mL
(13.75mmol)を加えた。溶液を−78℃で0.5時間撹拌し、クロロジエチル
ホスホネート2.19mL(15.25mmol)を加え、2時間撹拌した。混合物を−7
8℃で、飽和炭酸水素ナトリウム溶液によりクエンチした。混合物を水とCH2Cl2
の間に分配し、分離した。有機層を硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、溶媒を減
圧下で除去した。得られた褐色の油状物をKugelrohr蒸留により精製し、透明な
油状物1.978g(9.696mmol、70.5%)を得た。
テトラヒドロフラン400mL中の16.01g(78.41mmol)の2−ジエチ
ルホスホンフランの−78℃の溶液に、2MのLDA溶液58.81mL(117.
62mmol)を加えた。溶液を−78℃で0.3時間撹拌し、クロロギ酸メチル9.
67mL(156.82mmol)を加え、0.5時間撹拌した。混合物を−78℃で飽
和炭酸水素ナトリウムによりクエンチした。混合物を水とCH2Cl2の間に分配し、
分離した。有機層を硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過して、溶媒を減圧下で除去し
た。得られた油状物をシリカゲルクロマトグラフィーにより精製し、透明な黄色
の油状物5.6g(18.2mmol、31%)を得た。方法C:
トルエン500mL中の2−フルアルデヒド168g(1.75mol)の溶液に、
N,N'−ジメチルエチレンジアミン215mL(1.75mol)を加えた。溶液をD
ean Starkトラップを用いて還流してH2Oを除去した。2時間還流した後、溶媒
を減圧下で除去した。得られた暗色の混合物を真空蒸留(3mmHg)し、59〜6
1℃の留分を集め、無色透明の油状物247.8g(85%)を得た。
THF125mL中の、33.25g(0.2mol)のフラン−2−(N,N'
−ジメチルイミダゾリジン)および30.2mL(0.2mol)のテトラメチレンジ
アミンの溶液を、ドライアイス/IPA浴中で冷却した。ヘキサン中のn−BuLi
の溶液112mL(0.28mol、2.5M)を、添加中の温度を−50℃〜−40℃
に維持しながら滴加した。反応物を30分間かけて0℃に加温し、0℃245分
間維持した。次に、反応物をドライアイス/IPA浴中で−55℃に冷却した。
この冷却した溶液をTHF125mL中の34.7mL(0.24mol)のジエ
チルクロロホスフェートの溶液に移し、ドライアイス/IPA浴中で、反応物の
温度を−50℃〜−38℃の間に維持しながら45分間冷却した。反応物を室温
で一晩撹拌した。反応混合物を減圧留去した。酢酸エチルおよびH2Oを残留物
に加え、層を分離した。H2O層を酢酸エチルで洗浄した。酢酸エチル層を集め
、硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧留去して褐色の油状物59.6g(98%)を
得た。
H2O30mL中の5−ジエチルホスホノフラン−2−(N,N'−ジメチルイミ
ダゾリジン)59.6gの溶液に、濃H2SO411.5mLをpH=1になるまで滴
加した。水性の反応混合物を酢酸エチルで抽出した。酢酸エチル層を飽和炭酸水
素ナトリウムで洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し、蒸発させて褐色の油状物を
得た。褐色の油状物をシリカカラムに加え、ヘキサン/酢酸エチルで溶出した。
生成物の画分をプールし、減圧下で留去し、暗黄色の油状物28.2g(62%)
を得た。実施例2: 5−ジエチルホスホノ−2−チオフェンカルボキシアルデヒドの製造 工程1
THF中の1.0mmolの2−チエニルリチウムの溶液を、−78℃にて、1.0
mmolのジエチルクロロホスフェートで1時間処理した。抽出およびクロマトグラ
フィーにより、ジエチル2−チオフェンホスホネートを透明な油状物として得た
。工程2
テトラヒドロフラン中の1.01mmolのジエチル2−チオフェンホスホネート
の溶液を、−78℃にて、1.12mmolのLDAで20分間処理した。1.5mmol
のギ酸メチルを加え、反応物を1時間撹拌した。抽出およびクロマトグラフィー
により5−ジエチルホスホノ−2−チオフェンカルボキシアルデヒドを透明な黄
色の油状物として得た。実施例3: 置換された1,2−フェニレンジアミンの一般的製造方法 方法A: 工程1 ニトロアニリンのブロモ化
10mLのCHCl3またはCHCl3とMeOHの混合物(7:1)中の、1.0mmolの置換
されたニトロアニリンの溶液に、CH2Cl25mL中に1当量のBr2を含む溶液を3
0分間かけて加えた。室温で2日間撹拌した後、抽出による単離によりブロモ化
生成物が得られた。工程2 ニトロアニリンの還元
MeOH15mL中の1.0mmolの置換されたニトロアニリンの溶液に、亜二チオン
酸ナトリウムの飽和溶液15mLを加えた。濾過した後、溶媒を除去し、酢酸エチ
ルで抽出して純粋なジアミンを得た。工程3 2,1,3-ベンゾセレナジアゾールの製造
50%エタノール水溶液3mL中の1.0mmolの置換されたジアミンの溶液に、
H2O1.5mL中の1.0mmolのSeO2の溶液を加えた。混合物はすぐに濁り、スラ
リーとなった。固形物を分離し、濾過し、水で洗浄して乾燥した。工程4 ベンゾセレナジアゾールのニトロ化
置換された2,1,3−ベンゾセレナジアゾール1.0mmolの冷却した(0℃)
懸濁液に、H2SO41mL中の2.0mmolのHNO3溶液を滴加した。得られた懸濁
液を15℃で2時間撹拌した。暗色の溶液を氷上に注ぎ、濾過し、水で洗浄し、
乾燥した。
5−フルオロ−7−ブロモ−2,1,3−ベンゾセレナジアゾールの場合は、2
種類の生成物が2:1の比で存在し、主生成物が所望の化合物、4−ニトロ−5
−フルオロ−7−ブロモ−2,1,3−ベンゾセレナジアゾールである。これは、
副生成物4−ニトロ−5−ヒドロキシ−7−ブロモ−2,1,3−ベンゾセレナジ
アゾールから熱トルエンにより抽出した。工程5 置換された3−ニトロ−1,2−フェニレンジアミンの製造
57%のHI3mL中の1.0mmolの置換された4−ニトロ−2,1,3−ベンゾ
セレナジアゾールの混合物を、室温で2時間撹拌した。飽和NaHSO3を加え混合物
を濃NH3溶液で中和した。生成物をCHCl3で抽出し(5×10mL)、抽出物
を洗浄し、乾燥し、留去した。方法B: 2−ニトロハロベンゼンから:
DMF70mL中の20mmolの置換された2−ハロニトロベンゼンの溶液に、0
℃で35mmolのアルキルまたはアリールアミンを加えた。0.5時間後TLC(
酢酸エチル/ヘキサン2:1)は、反応の完結を示した。反応混合物を減圧留去
した。残留物を酢酸エチルに溶解し、水で洗浄した。有機層を乾燥し、留去して
置換生成物を得た。方法C: 2−ニトロアニリンから
1,2−ジクロロエタン30mL中の、10mmolの置換された2−ニトロアニリ
ン、20mmolのアルキルまたはアリールアルデヒド、および60mmolの酢酸の溶
液に、0℃で30mmolのナトリウムトリアセトキシボロハイドライドを加えた。
反応物を窒素雰囲気下で一晩撹拌し、飽和炭酸水素ナトリウムでクエンチした。
生成物をEtOAcで抽出し(3×75mL)、抽出物を洗浄し、乾燥し、留去した。
残留物をヘキサン−酢酸エチル(3:1)で溶出するシリカゲルカラムクロマト
グラフィーに付し、生成物を得た。
これらのニトロアニリンは、実施例3、方法A、工程2に記載の方法によって
、1,2−フェニレンジアミンに還元することができる。実施例4 2−置換ベンズイミダゾールの製造 方法A: 工程1
10mLのトルエン中の1.0mmolの置換された1,2−フェニレンジアミンおよ
び1.0mmolの2−フルアルデヒド−5−ジエチルホスホネートの混合物を、Dea
n Starkトラップにより1〜16時間還流(油浴温度140℃〜150℃)して
水を除去した。溶媒を減圧下で除去し、生成物をさらに生成することなく次の
工程に使用した。工程2
エタノール5mL中の1.0mmolのこのカップリング生成物および1.0mmolのI2
の溶液を室温で1〜16時間撹拌した。抽出およびクロマトグラフィーにより
、標題の化合物を橙色の固体として得た。方法B:
DMF3.0mL中の1.0mmolの置換された1,2−フェニレンジアミンおよび
1.0mmolの2−フルアルデヒド−5−ジエチルホスホネートの溶液に、0.2〜
2.0mmolのFeCl3を加え、溶液に空気を吹き込みながら90℃に1〜7時間加熱
した。抽出およびクロマトグラフィーにより縮合生成物が橙色の固体として得ら
れた。方法C:
2mLのMeOHとAcOHの混合物(3:1)中の1,2−フェニレンジアミンおよび
1.0mmolの2−フルアルデヒド−5−ジエチルホスホネートの溶液を、室温で
16時間撹拌した。抽出およびクロマトグラフィーにより縮合生成物を固体とし
て得た。方法D:
4mLのTHF中の1.0mmolの置換された1,2−フェニレンジアミンと1.5m
molのジエチルホスホメチルアセトアルデヒドジメチルアセタールエーテルの混
合物を、10%H2SO40.5mLの存在下に75℃で40分間加熱した。減圧下
で溶媒を留去し、さらに精製することなく次の工程に使用した。
5mLのエタノール中の、1.01mmolのこのカップリング生成物および1.0mm
olのI2の溶液を室温で16時間撹拌した。抽出およびクロマトグラフィーによ
り所望の生成物が得られた。実施例5 アルキル化の一般的方法 方法A:
乾燥DMF5mL中の1.5mmolの炭酸セシウム、1.0mmolの置換されたベンズ
イミダゾール−2−(5−ジエチルホスホネート)フランおよび1.0mmolの
求電子試薬の懸濁液を、80℃に1〜16時間加熱した。抽出およびクロマトグ
ラフィーによりアルキル化生成物が黄色の固形物として得られた。方法B(ミツノブ反応)
乾燥CH3CN10mL中の2.0mmolの置換された2−[(5−ジエチルホスホ
ネート)フリル]ベンズイミダゾール、6.0mmolの求電子試薬、6.0mmolのト
リフェニルホスフィン、5.0mLのジイソプロピルエチルアミンおよび200mg
の4Aモレキュラーシーブの懸濁液に、ジエチルアゾジカルボキシレート12.
0mmolを0℃で加えた。溶液を室温に加温し、一晩撹拌した。抽出およびクロマ
トグラフィーによりアルキル化生成物を黄色の固形物として得た。実施例6: Pdカップリングの一般的方法 方法A:
4mLのDMF中の1.0mmolのブロモ置換2−[(5−ジエチルホスホネート)
フラニル]ベンズイミダゾール化合物、2.0mmolのビニルトリブチル錫またはア
リルトリブチル錫、および0.1mmolのPd(PPh3)2Cl2またはPd(PPh3)4の混合
物を撹拌し、90℃に1〜16時間加熱した。抽出およびクロマトグラフィーに
より、カップリング化合物を得た。方法B:
1mLのEt3Nおよび10mLのCH3CN中の1.0mmolのブロモ置換2−[(5−
ジエチルホスホネート)フラニル]ベンズイミダゾール、2.0mmolのプロパルギ
ルアルコールまたはいずれかの末端アセチレン化合物、0.1mmolのPd(PPh3)2
Cl2および0.1mmolのCuIの混合物を撹拌し、50〜80℃に1〜16時間撹
拌した。抽出およびクロマトグラフィーにより、カップリング化合物を得た。方法C:
ジグリム10mL中の1.0mmolのブロモ置換2−[(5−ジエチルホスホネート
)フラニル]ベンズイミダゾール、5.0mmolの置換されたフェニルボロン酸、0
.1mmolのPd(PPh3)4、5mLの飽和Na2CO3および2mLのEtOHの混合物を撹拌し、
80〜90℃に1〜16時間加熱した。抽出およびクロマトグラ
フィーによりカップリング化合物を得た。
得られた化合物を必要に応じて修飾した。例えば、ビニルまたはプロパルギル
アルコール誘導体を水素化して(実施例9、方法A参照)、エチルまたはプロピ
ルアルコール誘導体をそれぞれ得る。必要に応じ、これらのアルコールを求核置
換反応に付することによりアルキルハライド(実施例8参照)またはアルキルス
ルホネートなどを経て数多くの置換されたアルキル化合物に修飾することができ
る(March,Advanced Organic Chemistry,Wiley-Interscience,Forth Edition
,1992,293-500)。ビニル誘導体のシクロプロパン化については実施例7参照
。実施例7 4−ニトロ−7−ビニル−5−フルオロ−1−イソブチル−2−(2−ジエチル ホスホノ−5−フラニル)ベンズイミダゾールのシクロプロパン化
エーテル8mL中の1.0mmolの4−ニトロ−7−ビニル-5−フルオロ−1−イ
ソブチル-2−(2−ジエチルホスホノ−5−フラニル)ベンズイミダゾールお
よび0.1mmolのPd(OAc)2の懸濁液に、ジアゾメタンのエーテル溶液(3.0g
の1−メチル−3−ニトロ−1−ニトロソグアニジンから得た)を0℃で加えた
。室温で20時間撹拌したのち、溶媒を除き、残留物をクロマトグラフィーに付
して4−ニトロ−7−シクロプロピル−5−フルオロ−1−イソプロピル−2−
(2−ジエチルホスホノ−5−フラニル)ベンスイミダゾールを得た。実施例8: 4−アミノ−7−(4−ヒドロキシブチル)−5−フルオロ−1-イソブチル− 2−(2−ジエチルホスホノ−5−フラニル)ベンズイミダゾールのハロゲン化
20mLのCH2Cl2中の1.0mmolの4−アミノ−7−(4−ヒドロキシブチル)
−5−フルオロ−1−イソブチル−2−(2−ジエチルホスホノ−5−フラニル
)ベンズイミダゾールの冷却した(0℃)溶液に、3.0mmolのPPh3および3.0
mmolのCBr4を加えた。室温で40分後、溶媒を除き、残留物をクロマトグラフ
ィーに付して4−アミノ−7−(4−ブロモブチル)−5−フルオロ−1−イソ
ブチル−2−(2−ジエチルホスホノ−5−フラニル)ベンズイミダゾールを得
た。CCl4からは対応するクロロ化合物が得られた。実施例9: 還元の一般的方法 方法A:
5mLのDMFまたはMeOH中の1.0mmolのアルキル化生成物および20mgの1
0%Pd/Cの混合物をバルーンからのH2を用いて0.5〜16時間水素化した。
反応混合物をセライトで濾過し、クロマトグラフィーに付して還元生成物を油状
物として得た。方法B:
MeOH15mL中の1.0mmolの置換されたニトロアニリンの溶液に、15mLの亜
ニチオン酸ナトリウムの飽和溶液を加えた。濾過の後、溶媒を除き、EtOAcまた
はCHCl3で抽出して純粋なジアミンを得た。
これらの一級芳香族アミンも必要に応じて修飾することができる。例えば、N
−アセチル誘導体をピリジン等の塩基の存在下で塩化アセチルまたは無水酢酸に
よる処理によって製造し、モノ−またはジ−アルキルアミンを直接的アルキル化
(実施例5参照)によりまたは還元的アルキル化(実施例3、方法C参照)によ
って合成することもできる。実施例10 4−アミノ−1−イソブチル−2−[2−(5−ホスホノ)フラニル]ベンズイミ ダゾールのブロモ化
CCl45mL中の1.0mmolの4−アミノ−1−イソブチル−2−[2−(5−ホス
ホノ)フラニル]ベンズイミダゾール、および1.0mmolのNBSの混合物を室温
で4時間撹拌した。混合物を濾過およびクロマトグラフィーにより処理し、o−
ブロモ(21%、Rf=0.14)、p−ブロモ(25%、Rf=0.01)、お
よびジブロモ(36%、Rf=0.23)を得た。
Br2をNBSの代わりに使用した場合、ジブロモ化合物のみが形成する。ク
ロロ化も同じ方法に従った。ホスホネート加水分解の一般的方法 実施例11: BBr3加水分解:
3mLの無水CH2Cl2中の1.0mmolの置換された2−[(5−ジエチルホスホネー
ト)フラニル]ベンズイミダゾールの溶液に、CH2Cl2中の1.0MBBr2溶液10mmo
lを−78℃で加え、混合物を室温に加温した。16時間後、溶媒および過剰のB
Br2を減圧下で除き残留物を水3mLに取った。沈殿を濾過し、水およびMeOHで洗
浄し、真空下50℃にて乾燥した。
この方法で以下の化合物を製造した:
11.1:4−アミノ−5−ヒドロキシ−1−イソブチル−2−(2−ホスホノ
−5−フラニル)ベンズイミダゾール
融点=206〜209℃;C15H18N3O5P+2.7H2Oの元素分析:計算値:
C:45.05;H:5.90;N:10.51。実測値:C:44.96;H:5
.78;N:10.14。実施例12 TMSBr 加水分解
5mLの無水CH2Cl2中の1.0mmolの置換された2−[(5−ジエチルホスホネー
ト)フラニル]ベンズイミダゾールの溶液に、10.0mmolのTMSBrを0℃で加え
た。室温で16時間撹拌したのち、溶媒および過剰なTMSBrを減圧下で除去した
。残留物を15mLのアセトン/水の1/5混合物に取り、室温で16時間撹拌し
た。得られた固形物を濾過し、水、EtOAcおよびMeOHで洗浄して真空下で50℃
にて乾燥した。
下記化合物を得る。(各化合物の物性中、「Anal.Cald.」は「元素分析計算
値」、「Found」は「実測値」を意味する。)
12.1:4−アミノ−1−エチル−2−[2−(5−ホスホノ)フラニル]ベンズ
イミダゾール.mp>250℃;Anal.Cald.for C13H14N3O4P+1H2O
:C:48.01;H:4.96;N:12.92.Found:C:48.46;
H:4.79;N:12.6.
12.2:4−アミノ−1−シクロヘキシエチル−2−[2−(5−ホスホノ)フ
ラニル]ベンズイミダゾール.mp>250℃;Anal.Cald.for C19H24N3O4
P+0.5H2O:C:57.28;H:6.32;N:10.55.Found:C
;57.04;H;5.77;N;10.32.
12.3:4−アミノ−2−[2−(5−ホスホノ)フラニル]ベンズイミダゾール
.mp>240℃;Anal.Cald.for C11H10N3O4P+2H2O:C:41.
91;H:4.48;N:13.33.Found:C:41.52;H:4.34
;N:13.09.
12.4:4−アミノ−1−メチル−2−[2−(5−ホスホノ)フラニル]ベンズ
イミダゾール.mp>230℃;Anal.Cald.for C12H12N3O4P+1H2O
:C:46.31;H:4.53;N:13.50.Found:C:46.52;
H:4.31;N:13.37.
12.5:4−アミノ−1−(4−メチルベンジル)−2−[2−(5−ホスホノ)
フラニル]ベンズイミダゾール酢酸塩.mp=222−225℃;Anal.Cald.f
or C19H18N3O4P+AcOH 0.25H2O:C:56.31;H:5.0
6;N:9.38.Found:C:56.50;H:5.23;N:9.63.1
2.6:4−アミノ−1−(3−カルボメトキシベンジル)−2−[2−(5−ホス
ホノ)フラニル]ベンズイミダゾール.mp=198−202℃;Anal.Cald.fo
r C20H18N3O6P:C:55.55;H:4.39;N:9.63.Found:
C:55.12;H:4.29;N:9.18.
12.7:4−アミノ−1−イソブチル-2−[2−(5−ホスホノ)フラニル]ベ
ンズイミダゾール.mp=195−200℃;Anal.Cald.for C15H18N3O4
P+1.5H2OC:49.73;H:5.84;N:11.60.Found:C:
50.08;H:5.51;N:11.23.
12.8:4−アミノ−1-エチルベンズイミダゾール-2-イル−メチレンオキ
シメチルホスホン酸.mp=208−210℃;Anal.Cald.for C11H16N3
O4P+2.5H2O:C:40.00;H:6.41;N:12.72.Found
:C:40.14;H:5.17;N:12.37.>88% pure by
HPLC.
12.9:4−アミノ−1−(3−メチルベンジル)−2−[2−(5−ホスホノ)
フラニル]ベンズイミダゾール.mp>250℃;Anal.Cald.for C19H18N3
O4P+H2O:C:56.86;N:5.02;N:10.47.Found:C:
56.66;H:4.59;N:10.34.
12.10:4−アミノ−1−「2’−(3”−カルボエトキシ−5”,6”,
7”,8”−テトラヒドロナフチル)エチル]−2−[2−(5−ホスホノ)フラニ
ル]ベンズイミダゾール.mp 198−202℃;Anal.Cald.for C26H28
N3O6P+H2O:C:59.20;H:5.73;N:7.97.Found:C:
59.23;H:5.54;N:7.68.
12.11:4−アミノ−1−「2’−(3”−カルボキシ−5”,6”,7”
,8”−テトラヒドロナフチル)エチル]−2−[2−(5−ホスホノ)フラニル]ベ
ンズイミダゾール.mp=220−224℃;Anal.Cald.for C24H24N3O6
P+2H2O:C:55.71;H:5.45;N:8.12.Found:C:56
.18;H:5.17;N:7.97.
12.12:4−アミノ−1−プロピル−2−[2−(5−ホスホノ)フラニル]ベ
ンズイミダゾール.mp>230℃;Anal.Cald.for C14H16N3O4P+1.
25H2O:C:48.91;H5.42;N:12.22.Found:C:48.
88;H:5.07;N:12.26.
12.13:4−アミノ−1−ノルボルニルメチル-2−[2−(5−ホスホノ)フ
ラニル]ベンズイミダゾール.mp>230℃;Anal.Cald.for C19H22N3O4
P+0.75H2O:C:56.93;H:5.91;N:10.48.Found
:C:56.97;H:5.63;N:10.28.
12.14:4−アミノ−1−(3−カルボキシベンジル)−2−[2−(5−ホス
ホノ)フラニル]ベンズイミダゾール.mp>250℃;Anal.Cald.for C19H16
N3O6P+2.5H2O:C:49.79;H:4.62;N:9.17.Fou
nd:C:49.30;H:4.00;N:8.49.Mass.cald.for C19H16
N3O6P:413.Found:MH+=414:MH-=412.
12.15:4−アミノ−1−シクロペンタンメチル−2−[2−(5−ホスホノ
)フラニル]-ベンズイミダゾール.mp>230℃;Anal.Cald.for C17H20
N3O4P+1.4H2O:C:52.82;H:5.92;N:10.87.Fou
nd:C:52.81;H:5.71;N:10.51.
12.16:4−アミノ−1−シクロプロパンメチル-2−[2−(5−ホスホノ)
フラニル]ベンズイミダゾール.mp>230℃;Anal.Cald.for C15H16
N3O4P+0.75CH2Cl2:C:47.65;H:4.44;N:10.5
8.Found:C:47.81;H:4.57;N:10.77.
12.17:4−アミノ−1−シクロブタンメチル−2−[2−(5−ホスホノ)
フラニル]ベンズイミダゾール.mp>230℃;Anal.Cald.for C16H18N3
O4P+0.5H2O:C:53.93;H:5.37;N:11.79.Found
:C:53.89;H:5.12;N:11.48.
12.18:4−アミノ−1−(3−メチル−6,6−ジメチル−2−シクロヘ
キセニルメチル)−2−[2−(5−ホスホノ)フラニル]ベンズイミダゾール.m
p>220℃;Anal.Cald.for C21H24N3O4PNa2+2H2O:C:50.
91;H:5.70;N:8.48.Found:C:50.82:H:5.53;
N:8.26.
12.19:4−アミノ−1−(2−メチル−2−ブテニル)−2−[2−(5−ホ
スホノ)フラニル]ベンズイミダゾール.mp>190−195℃;Anal.Cald.
for C16H18N3O4P+1.5H2O:C:51.34;H:5.65;N:1
1.23.Found:C:51.68;H:5.59;N:11.37.
12.20:4−アミノ−1−[(1S,2S,5S)ミルタニル]−2−[2−(5
−ホスホノ)フラニル]ベンズイミダゾール.mp>200℃;Anal.Cald.for
C21H26N3O4P+1H2O:C:58.19;H:6.51;N:9.69.F
ound:C:58.49;H:6.12;N:9.65.
12.21:4−アミノ−1−(4−t−ブチルベンジル)−2−[2−(5−ホス
ホノ)フラニル]ベンズイミダゾール.mp>246−249℃;Anal.Cald.fo
r C22H21N3O4P+0.66H2O:C:60.40;H:5.84;N:9
.60.Found:C:60.37;H:5.45;N:8.87.Mass.cald.f
or C22H21N3O4P=425.Found:MH+=426;MH-=424.
12.22:4−アミノ−1−(4−シクロヘキシル−1−ブチル)−2−[2−(
5−ホスホノ)フラニル]ベンズイミダゾール.mp〉230℃;Anal.Cald.C2 1
H28N3O4P+0.6H2O:C:58.90;H:6.87;N:9.81.
Found:C:58.67;H:6.54;N:9.46.
12.23:4−アミノ−1−(3−シクロヘキシル−1−プロピル)−2−[2
−(5−ホスホノ)フラニル]ベンズイミダゾール.mp>218℃;Anal.Cald.
C20H26N3O4P+1.2H2O:C:56.52;H:6.73;N:9.8
9.Found:C:56.71;H:6.30;N:9.47.
12.24;4−アミノ−1−(3−カルボキシプロピル)−2−[2−(5−ホス
ホノ)フラニル]ベンズイミダゾール.mp>225℃;Anal.Cald.for C15H16
N3O6P:C:49.3;H:4.42;N:11.51.Found:C:49.
01;H:4.22;N:11.21.
12.25:4−アミノ−1−(3−カルボエトキシプロピル)−2−[2−(5−
ホスホノ)フラニル]ベンズイミダゾール.mp>225℃;Anal.Cald.for C17
H20N3O6P:C:51.89;H:5.13;N:10.69.Found:C
:51.68;H:5.08;N:10.34.
12.26:4−アミノ−1−(t−ブチルメチルケトン)−2−[2−(5−ホス
ホノ)フラニル]ベンズイミダゾール.mp>225℃;Anal.Cald.for C17H20
N3O5P+1.3H2O:C:50.95;H:5.68;N:10.49.F
ound:C:50.83;H:5.21;N:9.85.
12.27:4−アミノ−1−シクロヘプタンメチル−2−[2−(5−ホスホノ
)フラニル]ベンズイミダゾール.mp>198℃;Anal.Cald.for C19H24N3
O4P+0.5H2O:C:57.27;H:6.25;N:10.02.Found
:C:57.46;H:6.22;N:9.86.
12.28:4−アミノ−1−シクロヘキサンメチル-2−[2−(5−ホスホノ)
フラニル]ベンズイミダゾール.mp>210℃;Anal.Cald.for C18H22N3
O4P+0.5AcOH:C:56.29;H:5.97;N:10.37.Fou
nd:C:56.00;H:5.96;N:10.32.
12.29:4−アミノ−1-ベンジル-2−[2−(5−ホスホノ)フラニル]ベン
ズイミダゾール.mp>250℃;Anal.Cald.for C18H14N3O4PNa2+
1.6H2O:C:48.78;H:3.94;N:9.48.Found:C:49
.10;H:4.11;N:8.73.Mass.cald.for C18H16N3O4P=3
69.Found:M+=370;MH-=368.
12.30:4−アミノ−1−(3−トリフルオロメチルベンジル)−2−[2−
(5−ホスホノ)フラニル]ベンズイミダゾール.mp>235−239℃;Anal
.Cald.for C19H15N3O4PF3+0.1H2O+1.6CH3CO2H:C:4
9.82;H:4.07;N:7.85.Found:C:50.31;H:4.0
4;N:7.38.
12.31:4−アミノ−1−(3−カルバモイルプロピル)−2−[2−(5−ホ
スホノ)フラニル]ベンズイミダゾール.mp>225℃;Anal.Cald.for C1
H17N4O5P:C:49.44;H:4.71;N:15.38.Found:C:
49.00;H:5.47;N:14;06.Mass.cald.for C15H17N4O5
P=364;M+=365:MH-=363.
12.32:4−アミノ−1−(7−ヒドロキシ−3R,7−ジメチルオクチル)
−2−[2−(5−ホスホノ)フラニル]ベンズイミダゾール.mp>250℃;An
al.Cald.for C21H28N3O5PNa2+1.5H2O:C:49.80;H:6
.17;N:8.30.Found:C:49.43;H:6.01;N:8.10
.
12.33:4−アミノ−1−(4−クロロブチル)−2−[2−(5−ホスホノ)
フラニル]ベンズイミダゾール.mp>240℃;Anal.Cald.for C15H17N3
O4ClP+0.5H2O:C:47.57;H:4.79;N:11.09.Fo
und:C:47.62;H:4.57;N:10.87.
12.34:4−アミノ−1−(4−フェニルベンジル)−2−[2−(5−ホスホ
ノ)フラニル]ベンズイミダゾール.mp>220℃;Anal.Cald.for C24H20
N3O4P+0.66H2O:C:63.01;H:4.70;N:9.19.Fou
nd:C:63.09;H:4.50;N:8.81.
12.35:4−アミノ−1−(3−クロロプロピル)−2−[2−(5−ホスホノ
)フラニル]ベンズイミダゾール.mp>>250℃;Anal.Cald.for C14H15
N3O4ClP+0.7H2O:C:44.83;H:4.61;N:10.37
.Found:C:44.50;H:4.29;N:10.96.
12.36:4−アミノ−1−(4−ヒドロキシブチル)−2−[2−(5−ホスホ
ノ)フラニル]ベンズイミダゾール.mp>>250℃;Anal.Cald.for C15H16
N3O5PNa2+1.8H2O:C:41.68;H:4.71;N:9.
04.Found:C:41.29;H:4.60;N:9.31.
12.37:4−アミノ−1−(3−フラニルメチル)−2−[2−(5−ホスホノ
)フラニル]ベンズイミダゾール.mp>>230℃;Mass.Cald.358;Obs.
358.
12.38:4−アミノ−1−(3−ヒドロキシベンジル)−2−[2−(5−ホス
ホノ)フラニル]ベンズイミダゾール.mp>232−4℃;Anal.Cald.for C18
H16N3O5P+2H2O;C:51.31;H:4.78;N:9.97.Fou
nd:C:51.01;H:4.72;N:10.15.
12.39:4−アミノ−1−[(2−メトキシ)フェネチル]−2−[2−(5−ホ
スホノ)フラニル]ベンズイミダゾール.mp>240℃;Anal.Cald.for C20
H20N3O5P+1H2O:C:55.69;H:5.14;N:9.64.Found
:C:55.2;N:4.90;N:9.35.
12.40:4−アミノ−1−[(3−メトキシ)フェネチル]−2−[2−(5−ホ
スホノ)フラニル]ベンズイミダゾール.mp>240℃;Anal.Cald.for C20
H20N3O5P+1H2O:C:55.69;H:5.14;N:9.64.Found
:C:55.09;H:4.71;N:9.52.
12.41:4−アミノ−1−(3−チエニルメチル)−2−[2−(5−ホスホノ
)フラニル]ベンズイミダゾール.mp>200−205℃;Anal.Cald.for C16
H14N3O4PS+1.7H2O:C:47.34;H:4.32;N:10.
35.Found:C:46.90;H:3.88;N:10.05.
12.42:4−アミノ−5,7−ジブロモ−1−イソブチル−2−[2−(5−
ホスホノ)フラニル]ベンズイミダゾール.mp>215℃;Anal.Cald.for C15
H16Br2N3O4P:C:36.54;H:3.27;N:8.52.Found:
C:36.55:H:3.22;N:8.13.
12.43:4−アミノ−1−(1−ヒドロキシプロプ−3−イル)−2−[2−(
5−ホスホノ)フラニル]ベンズイミダゾール.mp>213℃;Mass.Cald.3
36;0bs.336.
12.44:4−アミノ−5−ブロモ−1−イソブチル-2−[2−(5−ホスホ
ノ)フラニル]ベンズイミダゾール.mp>239℃;Anal.Cald.for C15H1 7
N3O4BrP+0.5H2O:C:42.57;H:4.29;N:9.93.
Found:C:42.44;H:3.99;N:9.69.
12.45:4−アミノ−1−エチル−2−[1−(2−ホスホノメチルオキシ)
フェニル]ベンズイミダゾール.mp 180−185℃;Anal.Cald.for C1 6
H18N3O4P+0.8H2O:C:53.13;H:5.46;N:11.62
.Found:C:52.98;H:5.20;N:11.32.
12.46:4−アミノ−7−ブロモ−1−イソブチル-2−[2−(5−ホスホ
ノ)フラニル]ベンズイミダゾール.mp>230℃;Anal.Cald.for C15H17
N3O4BrP+0.25H2O:C:43.03;H:4.21;N:10.0
4.Found:C:42.69;H:3.87;N:9.63.
12.47:4−アミノ−7−ブロモ−1−シクロブタンメチル−2−[2−(5
−ホスホノ)フラニル]ベンズイミダゾール.mp>200℃;Anal.Cald.for
C16H17BrN3O4P+H2O+0.06EtOAC:C:43.24;H:4
.33;N:9.38.Found:C:43.40;H:3.95;N:9.11
.
12.48:4−アミノ−5−ブロモ−1−シクロブタンメチル-2−[2−(5
−ホスホノ)フラニル]ベンズイミダゾール.mp>200℃;>91% pur
e by HPLC.
12.49:4−アミノ−5−クロロ−1−イソブチル−2−[2−(5−ホスホ
ノ)フラニル]ベンズイミダゾール.mp>>240℃;Anal.Cald.for C15H17
ClN3O4P+0.8H2O:C:46.90;H:4.88;N:10.94
.Found:C:46.99;H:4.53;N:10.76.
12.50:4−アミノ−5,7−ジクロロ−1−イソブチル−2−(2−ホス
ホノ−5−フラニル)ベンズイミダゾール.mp=205−207℃;Anal.Cal
d.for C15H16N3O4Cl2P+0.5H2O:C:43.60;H:4.15
;N:10.17.Found:C:43.64;H:4.03;N:10.02.
12.51:4−アミノ−1−(2−チエニルエチル)−2−[2−5−ホスホノ)
フラニル]ベンズイミダゾール.mp=225℃;Anal.Cald.for C17H16N3
O4PS+1.1H2O.C:50.12;H:4.45 N:10.31.Fou
nd:C:49.67;H:3.96;N:10.45.
12.52:4−アミノ−5−エチル−1−イソブチル−2−(2−ホスホノ−
5−フラニル)ベンズイミダゾール.mp=220−225℃;Anal.Cald.for
C:51.34;H:5.95;N:10.21.
12.53:4−アミノ−5−フルオロ−1−イソブチル−2−(2−ホスホノ
−5−フラニル)ベンズイミダゾール.mp=230−235℃;Anal.Cald.f
or C15H17N3O4PF+0.8H2O;C:49.00;H:5.10;N:1
1.43.Found:C:49.13;H:4.81;N:11.13.
12.54:4−アミノ−5−フルオロ−7−クロロ−1−イソブチル−2−(
2−ホスホノ−5−フラニル)ベンズイミダゾール.mp=220−225℃;A
nal.Cald.for C15H16N3O4FClP+0.9HBr;C:12;H:3.
70;N:9.12.Found:C:39.15;H:3.46;N:8.77.
12.55:4−アミノ−5−メトキシ−1−イソブチル−2−(2−ホスホノ
−5−フラニル)ベンズイミダゾール.mp=212−213℃;Anal.Cald.f
or C16H20N3O5P+H2O:C:50.13;H:5.78;N:10.96
.Found:C:49.93;H:5.55;N:10.79.
12.56:4−アミノ−2−[2−(5−ホスホノ)フラニル]−1−[(3−アミ
ノ)フェネチル]ベンズイミダゾール.mp=297℃;Anal.Cald.for C19H19
N4O4P+0.4AcOH+0.1MeCN+1.5H2O:C:52.97
;H:5.31;N:12.66.Found:C:52.83;H:5.17;N
:11.99.Found:C:52.65;H:4.92;N:12.14.
12.57:4−アミノ−1−[(2−エチル)ペンチル]ベンズイミダゾール−2
−イル−メチレンオキシメチルホスホン酸.mp=85℃;Anal.Cald.for C15
H24N3O4P+1/2H2O+2HBr+1/3 トルエン:C:38.05;
H:5.49;N:7.78.Found:C:38.30;H:5.45;N:7
.34.
12.58:4−アミノ−5−ブロモ−6,7−ジクロロ−2−(2−ホスホノ
−5−フラニル)ベンズイミダゾール.mp=224−225℃;Anal.Cald.
for C:38.92;H:3.23;N:5.92
12.59:5−アミノ−2−(2−ホスホノ−5−フラニル)ベンズイミダゾー
ル.Anal.Cald.for C11H10N3PO4+CF3CO2H+1.5H2O:C:3
7.16;H:3.36;N:10.00.Found:C:37.40;H:3.
31;N:9.77.
12.60:4−アミノ−5−プロピル−1−イソブチル−2−(2−ホスホノ
−5−フラニル)ベンズイミダゾール.mp=207−210℃;Anal.Cald.f
or C18H24N3PO4+2H2O:C:52.30;H:6.83;N:10.1
6.Found:C:52.05;H:6.71;N:9.95.
12.61:4−アミノ−5−フルオロ−1−シクロプロピルメチル−2−(2
−ホスホノ−5−フラニル)ベンズイミダゾール.mp=258−260℃;Ana
l.Cald.for C15H15N3O4PF+0.3H2O:C:50.51;H:4.4
1;N:11.78.Found:C:50.21;H:4.28;N:11.45
.
12.62:4−アミノ−5−フルオロ−7−ブロモ−1−イソブチル−2−(
2−ホスホノ−5−フラニル)ベンズイミダゾール.mp=195−200℃;A
nal.Cald.for C15H16N3BrFPO4:C:41.69;H:3.73;N
:9.72.Found:C:41.59;H:3.81;N:9.67.
12.63:4−アミノ−5−フルオロ−6−クロロ−1−イソブチル−2−(
2−ホスホノ−5−フラニル)ベンズイミダゾール.mp=175−180℃;A
nal.Cald.for C15H16N3ClFPO4+2.0H2O:C:42.52;H:
4.76;N:9.92.Found:C:42.60;H:4.56;N:9.8
1.
12.64:4−アミノ−7−エチル−5−フルオロ−1−イソブチル−2−(
2−ホスホノ−5−フラニル)ベンズイミダゾール.mp=245−246℃;A
nal.Cald.for C17H21N3O4FP+0.4H2O:C:52.55;H:5.
66;N:10.81.Found:C:52.40;H:5.79;N:10.4
7.
12.65:7−アミノ−4−エチル−6−フルオロ−1−イソブチル−2−
(2−ホスホノ−5−フラニル)ベンズイミダゾール.mp=249−250℃;
Anal.Cald.for C17H21N3O4FP:C:53.54;H:5.55;N:1
1.02.Found:C:53.20;H:5.38;N:10.73.
12.66:4−アミノ−7−シクロプロピル−5−フルオロ−1−イソブチル
−2−(2−ホスホノ−5−フラニル)ベンズイミダゾール.mp=250−25
5℃(dec.);Anal.Cald.for C18H21N3O4FP+0.25H2O:C:54
.34;H:5.45;N:10.56.Found:C:54.14;H:5.2
8;N:10.31.
12.67:4−アミノ−7−フェニル-5−フルオロ−1−イソブチル−2−(
2−ホスホノ−5−フラニル)ベンズイミダゾール.mp=240−241℃(de
c.);Anal.Cald.for C21H21N3O4FP+0.05H2O:C:58.62;
H:4.94;N:9.77.Found:C:58.27;H:4.86;N:9
.47.
12.68:4−アミノ−7−p−フルオロフェニル−5−フルオロ−1−イソ
ブチル−2−(2−ホスホノ−5−フラニル)ベンズイミダゾール.mp=239
−240℃(dec.);Anal.Cald.for C21H20N3O4F2P:C:56.38;
H:4.51;N:9.39.Found:C:56.38;H:4.36;N:9
.14.
12.69:4−アミノ−7−p−クロロフェニル−5−フルオロ−1−イソブ
チル−2−(2−ホスホノ−5−フラニル)ベンズイミダゾール.mp=235−
236℃(dec.);Anal.Cald.for C21H20N3O4FClP:C:54.38;
H:4.35;N:9.06.Found:C:54.10;H:4.20;N:8
.73.
12.70:4−アミノ−7−ビニル−5−フルオロ−1−イソブチル−2−(
2−ホスホノ−5−フラニル)ベンズイミダゾール.mp=238−242℃;A
nal.Cald.for C17H19N3O4FP+1.2H2O:C:50.93;H:5.
38;N:10.48.Found:C:51.07;H:5.37;N:10.1
2.
12.71:4−アミノ−7−(4−メチルペンタン)−5−フルオロ−1−イソ
ブチル−2−(2−ホスホノ−5−フラニル)ベンズイミダゾール.mp=185
−195℃(dec.);Anal.Cald.for C21H29N3O4FP+0.25H2O:C:
57.07;H:6.73;N:9.51.Found:C:57.03;H:6.
89・N:9.24.
12.72:4−アミノ−7−(3,3−ジメチルブタン)−5−フルオロ−1−
イソブチル−2−(2−ホスホノ−5−フラニル)ベンズイミダゾール.mp=2
00−205℃(dec.);Anal.Cald.for C21H29N3O4FP+0.75H2O
:C:55.93;H:6.82;N:9.32.Found:C:55.84;H
:6.62;N:9.15.
12.73:4−アミノ−5−フルオロ−1−(2−エチルブチル)−2−(2−
ホスホノ−5−フラニル)ベンズイミダゾール.mp=178−182℃(dec.)
;Anal.Cald.for C17H21N3O4FP+1.0H2O:C:51.13;H:
5.80;N:10.52.Found:C:51.03;H:5,58;N:10
.27.
12.74:4−アミノ−7−m−メトキシフェニル−5−フルオロ−1−イソ
ブチル−2−(2−ホスホノ−5−フラニル)ベンズイミダゾール.mp=208
−212℃(dec.);Anal.Cald.for C22H23N3O5FP+0.25H2O:C
:56.96;H:5.11;N:9.06.Found:C:57.02;H:5
.14;N:8.52.
12.75:4−アミノ−7−エチル−5−フルオロ−1−シクロプロピルメチ
ル−2−(2−ホスホノ−5−フラニル)ベンズイミダゾール.mp=178−1
85℃;Anal.Cald.for C17H19N3O4FP+1.3H2O:C:50.70
;H:5.41;N:10.43.Found:C:50.98;H:5.29;N
:10.05.
12.76:4−アミノ−5−フルオロ−1−(3-ペンチル)−2−(2−ホスホ
ノ−5−フラニル)ベンズイミダゾール.mp=180−185℃(dec.);Anal
.Cald.for C16H19N3O4FP+1.5H2O:C:48.73;H:5.6
2;N:10.66.Found:C:48.60;H:5.55;N:10.49
.
12.77:5,6,7−トリフルオロ−1−イソブチル−2−(2−ホスホノ
−5−フラニル)ベンズイミダゾール.mp=250−260℃;Anal.Cald.f
or C15H14N2O4F3P:C:48.14;H:3.77;N:7.49.Foun
d:C:48.04;H:3.81;N:7.43.
12.78:4,5,6−トリフルオロ−1−イソブチル−2−(2−ホスホノ
−5−フラニル)ベンズイミダゾール.mp=155−158℃;Anal.Cald.f
or C15H14N2O4F3P:C:48.14;H:3.77;N:7.49.Foun
d:C:48.04;H:3.81;N:7.43.
12.79:4−アミノ−7−(プロパン−3−オール)−5−フルオロ−1−イ
ソブチル−2−(2−ホスホノ−5−フラニル)ベンズイミダゾール.mp=17
0−173℃;Anal.Cald.for C18H23N3O5FP+1.0H2O:C:50
.35;H:5.87;N:9.79.Found:C:50.31;H:5.80
;N:9.62.
12.80:4−アミノ−5−フルオロ−7−(3−ブロモプロピル)−1-イソ
ブチル−2−(2−ホスホノ)−5−フラニル)ベンズイミダゾール.mp=19
0−195℃(dec.);Anal.Cald.for C18H22N3O4FBrP:C:45.5
9;H:4.68;N:8.86.Found:C:45.87;H:4.87;N
:8.70.
12.81:4−アミノ−5−フルオロ−7−n−プロピル−1−イソブチル−
2−(2−ホスホノ−5−フラニル)ベンズイミダゾール.mp=220−230
℃(dec.);Anal.Cald.for C18H23N3O4FP+0.85H2O:C:52.
64;H:6.06:N:10.23.Found:C:53.00;H:6.09
;N:9.70.
12.82:4−アミノ−5−フルオロ−7−(4−ブロモブチル)−1−イソブ
チル−2−(2−ホスホノ−5−フラニル)ベンズイミダゾール.mp=200−
220℃(dec.);Anal.Cald.for C19H24N3O4FBrP+0.5H2O:C
:45.89;H:5.07;N:8.45.Found:C:45.61;H:5
.10;N:8.20.
12.83:4−アミノ−5−フルオロ−7−(4−クロロブチル)−1−イソブ
チル−2−(2−ホスホノ−5−フラニル)ベンズイミダゾール.mp=210−
220℃(dec.);Anal.Cald.for C19H24N3O4FClP+0.25H2O:
C:50.90;H:5.51;N:9.37.Found:C:50.96;H:
5.53;N:9.13.
12.84:4−アミノ−5−フルオロ−7−(3−N,N−ジメチルプロピル
アミン)−1−イソブチル−2−(2−ホスホノ−5−フラニル)ベンズイミダゾ
ール臭化水素酸塩.mp=208−212℃(dec.);Anal.Cald.for C20H28
N4O4FP+1.0Hbr+2.0H2O:C:43.25;H:5.99;N
:10.09.Found:C:43.39;H:5.74;N:9.90.
12.85:4,5−ジメチル−6−クロロ−1−シクロプロピルメチル−2−
(2−ホスホノ−5−チオニル)ベンズイミダゾール.Anal.Cald.for C17H18
N2O3PSCl:C:51.45;H:4.57;N:7.06;Found:C:
51.28;H:4.58;N:6.92.
12.86:4−アミノ−5−フルオロ−7−エチル−1−2(2−ホスホノ−
5−フラニル)ベンズイミダゾール.mp=180−186℃;Anal.Cald.for
C13H13N3O4FP+1.2H2O:C:45.02;H:4.48,N:12
.11.Found:C:45.17;H:4.52;N:11.81.実施例13 HBr加水分解
置換された2−[(5−ジエチルホスホネート)フラニル]ベンズイミダゾール1
.0ミリモルの30%HBr 10ml中溶液を80℃で0.5〜3時間加熱し
た。溶媒を減圧留去し、その残渣を水3mlに取り、析出した固体を濾取し、水
洗後、50℃にて減圧下に乾燥した。
同様にして下記化合物を得た。(各化合物の物性中、「Anal.Cald.」は「元
素分析計算値」、「Found」は「実測値」を意味する。)
13.1:2−(2−ホスホノ−5−フラニル)ベンズイミダゾール.mp>25
0℃;Anal.Cald.for C11H9N2O4P+0.55HBr+H2O:C:40.
44;H:3.56;N:8.57.Found:C:40.74;H:3.51;
N:8.53.
13.2:1−イソブチル−2−(2−ホスホノ−5−フラニル)ベンズイミダゾ
ール.mp=200−203℃;Anal.Cald.for C15H17N2O4P+0.75
H2O:C:53.97;H:5.59;N:8.39.Found:C:53.70
;H:5.37;N:8.24.
13.3:2−[5,6-インダノ−1(H)−イミダゾール−2−イル]フラン−
5−ホスホン酸.Anal.Cald.for C14H13N2PO4+1.25H2O:C:5
1.46;H:4.78;N:8.57.Found:C:51.43;H:4.3
8;N:8.44.
13.4:2−(1−イソブチル−5,6−インダノイミダゾール−2−イル)フ
ラン−5−ホスホン酸.Anal.Cald.for C18H21N2PO4+0.5H2O:C
:58.53;H:6.00;N:7.58.Found:C:58.45;H:5
.62;N:7.44.
13.5:2−(1,8−ジアザ−1,2,3,4−テトラヒドロアセナフテン
−9−イル)フラン−5−ホスホン酸.Anal.Cald.for C14H13N2PO4+0
.5HBr+0.5H2O:C:47.54;H:4.13;N:7.48.Fou
nd:C:47.33;H:4.16;N:7.48.
13.6:2−(2−ホスホノ−5−フラニル)−5−トリフルオロメチルベンズ
イミダゾール.Anal.Cald.for C12H8F3N2O4P+1.2H2O.C:40
.74;H:2.96;N:7.92;F:16.11.Found:C:40.4
9;H:2.71;N:7.89;F:16.50.
13.7:2−(2−ホスホノ−5−フラニル)−5−フルオロベンズイミダゾー
ル.Anal.Cald.for C11H8FN2O4P+2/3H2O.C:44.93;H:
3.19;N:9.53;F:6.46.Found:C:44.91 H:3.0
5;N:9.34;F:6.54.
13.8:2−(2−ホスホノ−5−フラニル)−5,6−ジクロロベンズイミダ
ゾール.Anal.Cald.for C11H7Cl2N2O4P+0.25AcOH;C:39
.68;H:2.32;N:8.05;Cl:20.37.Found:C:39.
92;H:2.28;N:7.87;Cl:20.10.
13.9:2−(2−ホスホノ−5−フラニル)−5−クロロベンズイミダゾール
.Anal.Cald.for C11H8ClN2O4P+0.75HBr+0.33H2O;C
:36.17;H:2.60;N:7.67;Cl:9.71.Found:C:3
6.53;H:2.43;N:7.31;Cl:9.48.
13.10:2−(2−ホスホノ−5−フラニル)−5−メチルベンズイミダゾー
ル.Anal.Cald.for C12H11N2PO4+H2O:C:48.66;H:4.42
;N:9.46.Found:C:48.64;H:4.20;N:9.22.13
.11:2−(2−ホスホノ−5−フラニル)−5−(tert−ブチル)ベンズイミダ
ゾール.Anal.Cald.for C15H17N2PO4+H2O:C:53.26;H:5
.66;N:8.28.Found:C:53.04;H:5.57;N:7.96
.
13.12:1−フェニル−2−(2−ホスホノ−5−フラニル)ベンズイミダゾ
ール.mp=196−200℃;Anal.Cald.for C17H13N2PO4+2H2O
+HBr:C:44.66;H:3.97;N:6.13.Found:C:45.
06;H:3.66;N:6.01.
13.13:1−(2−カルボキシフェニル)−2−(2−ホスホノ−5−フラニ
ル)−5−クロロベンズイミダゾール.mp=220−224℃;Anal.Cald.f
or C18H12N2O6ClP+H2O+0.2HBr:C:47.73:H:3.1
6;N:6.18;Cl:7.83.Found:C:48.07;H:2.86;
N:5.98;Cl:7.78.
13.14:5−ニトロ−2−(2−ホスホノ−5−フラニル)ベンズイミダゾー
ル.Anal.Cald.for C11H8N3PO6+H2O:C:40.38;H:3.08
;N:12.84.Found:C:40.28;H:2.97;N:12.47.
13.15:4,5−ジメチル−2−(2−ホスホノ−5−フラニル)ベンズイミ
ダゾール.Anal.Cald.for C13H13N2PO4+0.6H2O:C:51.53
;H:4.72;N:9.24.Found:C:51.20;H:4.64;N:
9.13.
13.16:5−クロロ−1−イソブチル−2−(2−ホスホノ−5−フラニル)
ベンズイミダゾール.mp=238℃;Anal.Cald.for C15H16ClN2O4
P+0.33HBr;C:47.23;H:4.32;N:7.34;Cl:9
.29.Found:C:47.37;H:4.02;N:6.99;Cl:9.5
6.13.17:6−クロロ−1−イソブチル-2−(2−ホスホノ−5−フラニ
ル)ベンズイミダゾール.Anal.Cald.for C15H16ClN2O4P+0.5HB
r:C:45.59;H:4.21;N:7.09;Cl:8.97.Found:
C:46.02;H:3.86;N:7.01;Cl:8.63.
13.18:5−ベンゾフェノン−2−(2−ホスホノ−5−フラニル)ベンズイ
ミダゾール.Anal.Cald.for C18H13N2O5P+1.75H2O+.25HBr
:C:51.47;H:4.02;N:6.67.Found:C:51.63;H:
4.09;N:6.31.
13.19:4−アミジノメチル−2−[2−(5−ホスホノ)フラニル]−1−[(
2−エチル)ペンチル]ベンズイミダゾール.mp=225−230℃;Anal.Ca
ld.for C19H25N4O4P+0.3H2O:C:55.69;H:6.30;N
:13.67.Found:C:55.46;H:5.77;N:13.16.
13.20:1−イソブチル−4−イソブチルオキシ−2−(2−ホスホノ−5
−フラニル)ベンズイミダゾール.mp=350℃;Anal.Cald.for C19H25
N2O5P+1.0H2O:C:55.61;H:6.63;N:6.83.Found
:C:55.26;H:6.41;N:6.59.
13.21:4−ヒドロキシ−1−イソブチル−2−(2−ホスホノ−5−フラ
ニル)ベンズイミダゾール.mp=244−245℃;Anal.Cald.for C15H1 7
N2O5P+1.1H2O:C:50.59;H:5.43;N:7.87.Foun
d:C:50.33;H:5.38;N:7.89.
13.22:5,6−ジフルオロ−2−(2−ホスホノ−5−フラニル)ベンズイ
ミダゾール.Anal.Cald.for C11H7N2PO4F2+0.3H2O:C:43.
24;H:2.51;N:9.17;F:12.44.Found:C:43.58
;H:2.63;N:8.69;F:12.28.
13.23:2−(2−ホスホノ−5−フラニル)ベンズイミダゾール−5−メチ
ルカルボキシレート.Anal.Cald.for C13H11N2O6P+0.5H2O+0.
25HBr:C:44.43;H:3.51;N:7.97;Found:C:44
.
41;H:3.80;N:8.16.
13.24:5,6−ジメチル−2−(2−ホスホノ−5−フラニル)ベンズイミ
ダゾール.Anal.Cald.for C13H13N2O4P+2/3H2O:C:51.34
;H:4.75;N:9.21.Found:C:51.48:H:4.75;N:
8.95.
13.25:4−フルオロ−1−ネオペンチル−2−(2−ホスホノフラニル)ベ
ンズイミダゾール.Anal.Cald.for C16H18N2PO4F+0.1H2O+0.
3CH3CO2H:C:53.58;H:5.25;N:7.53.Found:C:
53.84;H:5.12;N:7.05.
13.26:2−(2−ホスホノフラニル)−(4,5−ベンズ)ベンズイミダゾー
ル.Anal.Cald.for C15H11N2PO4+1.75H2O:C:52.11;H
:4.23;N:8.10.Found:C:52.40;H:4.34;N:7.
70.
13.27:6−フルオロ−1−イソブチル−2−(2−ホスホノ−5−フラニ
ル)ベンズイミダゾール.mp=202−205℃;Anal.Cald.for C15H16
FN2O4P+0.25HBr+0.5H2O:C:49.02;H:4.73;
N:7.62.Found:C:48.90;C:4.89;N:7.50.
13.28:5−フルオロ−1−イソブチル−2−(2−ホスホノ−5−フラニ
ル)ベンズイミダゾール.Anal.Cald.for C15H16FN2O4P+0.1HBr
:C:52.02;H:4.69;N:8.09;F:5.49.Found:C:
52.07;H:32;N:7.88;F:5.61.
13.29:2−(2−ホスホノフラニル)−4,5−(2−メチルチアゾール)ベ
ンズイミダゾール.Anal.Cald.for C13H10N3O4PS+2.25H2O:C
:41.55;H:3.89;N:11.18;S:8.53.Found:C:4
1.69;H:3.93;N:10.99;S:8.81.
13.30:1−(4−ピリジル)−2−(2−ホスホノ−5−フラニル)ベンズイ
ミダゾール.Anal.Cald.for C16H12N3PO4+H2O+1.25HBr+0
.5CH3CO2H:C:41.63;H3.55;N:8.57.Found:C:
41.66;H:3.52;N:8.29.
13.31:2−(2−ホスホノフラニル)−(4,5−テトラメチレン)ベンズイ
ミダゾール.Anal.Cald.for C15H15N2PO4+1.5H2O:C:52.18
;H:5.25;N:8.11.Found:C:52.09;H:5.01;N:
7.85.
13.32:4−メチル−2−(2−ホスホノフラニル)ベンズイミダゾール.An
al.Cald.for C12H11N2PO4+H2O:C:48.66;H:4.42;N
:9.46.Found:C:48.55;H:4.51;N:9.16.
13.33:5−クロロ−1−イソプロピル−2−(2−ホスホノ−5−フラニ
ル)ベンズイミダゾール.mp=192−195℃;Anal.Cald.for C14H14
N2O4PCl+H2O+0.1HBr:C:45.84;H:4.42;N:7
.64;Cl=9.67.Found:C:45.58;H:4.30;N:7.4
7;C1=10.63.
13.34:5,6−ジフルオロ−1−イソブチル−2−(2−ホスホノ−5−
フラニル)ベンズイミダゾール.Anal.Cald.for C15H15F2N2O4P+0.5
H2O:C:49.32;H:4.42;N:7.67;F:10.40.Found
:C:49.06;H:4.20;N:7.60;F:10.26.
13.35:5−ブロモ−2−(2−ホスホノ−5−フラニル)ベンズイミダゾー
ル.Anal.Cald.for C11H8BrN2O4P+H2O+.05HBr:C:35.
18;H2.77;N:7.67;Br:22.98.Found:C:36.20
;H:2.61;N:7.45;Br:22.77.
13.36:5−ブロモ−1−イソブチル−2−(2−ホスホノ−5−フラニル)
ベンズイミダゾール.Anal.Cald.for C15H16BrN2O4P+.75H2O+
.05HBr:C:43.23;H:4.24;N:6.72;Br:20.1
3.Found:C:43.25;H:4.18;N:6.59;Br:20.30
.
13.37:6−ブロモ−1−イソブチル−2−(2−ホスホノ−5−フラニル)
ベンズイミダゾール.Anal.Cald.for C15H16BrN2O4P+H2O+.05
HBr:C:42.77;H:4.32;N:6.65;Br:19.92.Fo
und:C:42.49;H:4.04;N:6.53;Br:20.02.
13.38:4,6−ジクロロ−2−(2−ホスホノ−5−フラニル)ベンズイミ
ダゾール.Anal.Cald.for C11H7N2O4PCl2+1.5H2O:C:36.
69;H:2.80;N:7.78;Found:C:36.91:H:2.64;
N:7.71.
13.39:4,6−ジクロロ−1−イソブチル−2−(2−ホスホノ−5−フ
ラニル)ベンズイミダゾール.mp=155−175℃;Anal.Cald.for C15
H15N2O4PCl2+2/3H2O:C:44.90;H:4.10;N:6.9
8.Found:C:44.96;H:3.97:N:6.85.
13.40:5−クロロ−1−フェニル−2−(2−ホスホノ−5−フラニル)ベ
ンズイミダゾール.Anal.Cald.for C17H12N2O4PCl+1H2O+0.1
HBr:C:50.94;H:3.55;N:6.99.Found:C:51.3
3;H:3.63;N:6.54.
13.41:6−クロロ−1−フェニル-2−(2−ホスホノ−5−フラニル)ベ
ンズイミダゾール.Anal.Cald.for C17H12N2O4PCl+0.25H2O+
0.1HBr:C:52.72;H:3.28;N:7.23.Found:C:5
2.94;H:2.99;N:7.03.
13.42:4,6−ジブロモ−2−(2−ホスホノ−5−フラニル)ベンズイミ
ダゾール.Anal.Cald.for C11H7Br2N2O4P+1H2O+0.1HBr:
C:29.49;H:2.05;N:6.25.Found:C:29.56;H:
2.06;N:6.16.
13.43:4,6−ジブロモ−1−イソブチル−2−(2−ホスホノ−5−フ
ラニル)ベンズイミダゾール.mp=150−210℃;Anal.Cald.for C15
H15Br2N2O4P+0.25H2O+0.1HBr:C:36.72;H:3.
20;N:5.71.Found:C:36.72;H:3.24;N:5.73.
13.44:5,6−ジクロロ−1−イソブチル−2−(2−ホスホノ−5−フ
ラニル)ベンズイミダゾール.mp=225−227℃;Anal.Cald.for C15
H15Cl2N2O4P+0.25H2O+0.1HBr:C:44.84;H:3.
91;N:6.97.Found:C:44.86;H:3.85;N:6.81.
13.45:5,6−ジクロロ−1−シクロプロピルメチル−2−(2−ホスホ
ノ−5−フラニル)ベンズイミダゾール.mp=180−210℃;Anal.Cald
.for C15H13Cl2N2O4P+0.5H2O+0.1HBr:C:44.57;
H:3.52;N:6.93.Found:C:44.69;H:3.45;N:6
.66.
13.46:5−クロロ−6−フルオロ−2−(2−ホスホノ−5−フラニル)ベ
ンズイミダゾール.Anal.Cald.for C11H7ClFN2O4P+0.5H2O:C
:40.58;H:2.48;N:8.60.Found:C:40.58;H:2
.47;N:8.29.
13.47:4−フェニル-6−トリフルオロメチル(2−ホスホノ−5−フラニ
ル)ベンズイミダゾール.C18H12N2PO4F3+H2O:C:50.72;H:
3.31;N:6.57.Found:C:50.58;H:3.08;N:6.3
5.
13.48:4−ブロモ−6−トリフルオロメチル(2−ホスホノ−5−フラニ
ル)ベンズイミダゾール.Anal.Cald.for C12H7N2PO4F3Br+H2O:C
:33.59;H:2.11;N:6.53.Found:C:33.53;H:1
.86;N:6.43.
13.49:5−クロロ−6−フルオロ−1−メチルシクロプロピル−2−(2
−ホスホノ−5−フラニル)ベンズイミダゾール.Anal.Cald.for C15H13N2
PO4ClF:C:48.60−H:3.53:N:7.56.Found:C:48
.32;H:3.55;N:7.31.
13.50:5−クロロ−6−フルオロ−1−イソブチル−2−(2−ホスホノ
−5−フラニル)ベンズイミダゾール.mp=196−199;Anal.Cald.for
C15H15ClFN2O4P+1.75H2O:C:44.57;H:4.61;N
:6.93.Found:C:44.45;H:4.58;N:6.87.
13.51:4−アミノ−5−ヒドロキシ−1−イソブチル−2−(2−ホスホ
ノ−5−フラニル)ベンズイミダゾール.mp=206−209℃;Anal.Cald
.for C15H18N3O5P+2.7H2O:C:45.05;H:5.90;N:
10.51.Found:C:44.96;H:5.78;N:10.14.
13.52:5−ホスホノメチレンオキシ−1,2,3,4−テトラヒドロピリ
ド[1,2−a]ベンズイミダゾール.mp=218−222℃;Anal.Cald.fo
r C12H15N2PO4+H2O+0.9HBr:C:38.63;H:4.84;
N:7.51.Found:C:38.96;H:4.46;N:7.41.
13.53:4,5−ジメチル-6−ブロモ−1−イソブチル−2−(2−ホスホ
ノ−5−フラニル)ベンズイミダゾール.mp=205−209℃;Anal.Cald.f
or C17H20PN2O4Br+0.25H2O:C:47.29;H:4.79;N
:6.49.Found:C:47.25;H:4.77;N:6.06.
13.54:4−メチル−1−イソブチル−2−(2−ホスホノ−5−フラニル)
ベンズイミダゾール.mp=208−211℃;Anal.Cald.for C16H19N2
O4P+H2O+0.25HBr:C:51.58;H:5.75;N:7.52
.Found:C:51.49;H:5.88;N:7.41.
13.55:7−メチル−1−ネオペンチル−2−(2−ホスホノ−5−フラニ
ル)ベンズイミダゾール.Anal.Cald.for C17H21N2O4P:C:58.62
:H:6.08;N:8.04;Found:C:58.35;H:5.97;N:
7.92.
13.56:6−クロロ−1−ネオペンチル−2−(2−ホスホノ−5−フラニ
ル)ベンズイミダゾール.Anal.Cald.for C16H18N2O4PCl+0.5H2O
:C:50.87;H:5.07 N:7.42;C:50.88 H:4.8
2 N:7.29.
13.57:5−クロロ−1−シクロプロピルメチル−2−(2−ホスホノ−5
−フラニル)ベンズイミダゾール.Anal.Cald.for C15H14N2O4PCl+0
.75H2O:C:49.39;H:4.24;N:7.68;Found:C:49
.44;H:4.01;N:7.52.
13.58:6−クロロ−1−シクロプロピルメチル−2−(2−ホスホノ−5
−フラニル)ベンズイミダゾール.Anal.Cald.for C15H14N2O4PCl+0
.5H2O:C:49.81;H:4.18;N:7.74;Found:C:49.
63;H:3.93;N:7.60.
13.59:5−ホスホノメチレンオキシ-1,2,3,4,5,6−ヘキサヒ
ドロアザピノ[1,2−a]ベンズイミダゾール.mp=152−156;Anal.
Cald.for C13H17N2O4P+H2O+0.75HBr+0.5CH3CO2H:
C:41.52;H:5.41;N:6.92;Found:C:41.34;H:
5.58;N:6.48.
13.60:1−イソブチル−4,5−ジメチル−6−クロロ−2−(2−ホス
ホノ−5−フラニル)ベンズイミダゾール.Anal.Cald.for C17H20N2O4P
Cl+0.5H2O:C:52.12 H:5.40 N:7.15;Found:C
:52.38;H:5.23;N:6.54.
13.61:6−クロロ−4,5−ジメチル−1−シクロプロピルメチル−2−
(2−ホスホノ−5−フラニル)ベンズイミダゾール.mp=219−220℃An
al.Cald.for C17H18N2O4PCl+1.33H2O+0.1HBr:C:4
9.46;H:4.99;N:6.79;Found:C:49.74;H:4.9
4;N:6.49.
13.62:6,7−ジメチル−1−イソブチル−2−(2−ホスホノ−5−フ
ラニル)ベンズイミダゾール.Anal.Cald.for C17H21N2O4P:C:58.
62;H:6.08;N:8.04;Found:C:58.78;H:5.68;
N:7.79.
13.63:5−クロロ−6,7−ジメチル−1−イソブチル−2−(2−ホス
ホノ−5−フラニル)ベンズイミダゾール.Anal.Cald.for C17H20N2O4P
+0.25H2O+0.2HBr:C:50.61;H:5.17;N:6.9
4;Found:C:50.58;H:4.84;N:6.58.
13.64:7−ブロモ−5−フルオロ−1−イソブチル−2−(2−ホスホノ
−5−フラニル)ベンズイミダゾール.Anal.Cald.for C15H15N2O4PBr
F+0.25H2O;C:42.73;H:3.71;N:6.64;Br:1
8.95;Found:C:42.86;H:3.52;N:6.49;Br:19
.21.
13.65:6−クロロ−1−(3−メトキシフェニル)−2−(2−ホスホノー
5−フラニル)ベンズイミダゾール.mp=184−185℃.Anal.Cald.for
C18H14N2O5PCl+1.75H2O;C:49.56;H:4.04;N:
6.42;Found.C:49.43;H:3.71;N:6.28.
13.66:N−(ホスホノメチル)ベンズイミダゾール−2−カルボキサミド.
mp=258−260℃.Anal.Cald.for C9H10N3O4P+0.15AcO
H;C:42.28;H:4.04;N:15.91;Found.C:42.60
;H:4.02;N:15.70.
13.67:1−イソブチル−5−フルオロ−7−ブロモ−2−(2−ホスホノ
−5−フラニル)ベンズイミダゾール.mp>250℃(dec.);Anal.Cald.for
C15H15N2O4PBrF+0.25H2O:C:42.73;H:3.71;N
:6.64.Found:C:42.86;H:3.52;N:6.49.
13.68:1−イソブチル−5−フルオロ−6−ニトロ−7−ブロモ−2−(
2−ホスホノ−5−フラニル)ベンズイミダゾール.mp=161−165℃;A
nal.Cald.for C15H14N3O6PBrF+0.25H2O+1.0CH3CO2H
:C:38.77;H:3.54;N:7.98.Found:C:39.00;H
:3.49;N:8.22.
13.69:1−イソブチル−5−フルオロ−6−アミノ−7−ブロモ−2−(
2−ホスホノ−5−フラニル)ベンズイミダゾール.mp=208−211℃;A
nal.Cald.for C15H16N3O4PBrF+0.5H2O+0.5CH3CO2H:
C:40.78;H:4.06;N:8.92.Found:C:41.18;H:
4.27;N:8.59.
13.70:1−イソブチル−4−アミノ−5−クロロ−6,7−ジメチル−2
−(2−ホスホノ−5−フラニル)ベンズイミダゾール.Anal.Cald.for C17H21
N3O4PCl+0.2H2O:C:49.32;H:5.16;N:10.15
.Found:C:49.36;H:4.94;N:9.81.
13.71:1−イソブチル−5,7−ジフルオロ6−N,N−ジメチルアミノ
−2−(2−ホスホノ−5−フラニル)ベンズイミダゾール.mp=176−18
0℃;Anal.Cald.for C17H20N3O4PF2+1.0H2O+1.25Hbr+
0.25C6H5CH3:C:41.59;H:4.70;N:7.76.Found:
C:41.74;H:4.65;N:7.39.
13.72:1−イソブチル−7−ヒドロキシメチル−2−(2−ホスホノ−5
−フラニル)ベンズイミダゾール.Anal.Cald.for C16H19N2O5P+0.5
H2O:C:53.48;H:5.61;N:7.80.Found:C:53.35
;H:5.34;N:7.48.
13.73:5−フルオロ−7−ブロモ−2−(2−ホスホノ−5−フラニル)ベ
ンズイミダゾール.Anal.Cald.for C11H7N2O4PBrF+0.1H2O:C
:36.41;H:2.00;N:7.72.Found:C:36.67;H:2
.28;N:7.41.
13.74:4−ニトロ−5−フルオロ−7−ブロモ−2−(2−ホスホノ−5
−フラニル)ベンズイミダゾール.mp=218−223℃(dec.):Anal.Cald
.for C11H6N3O6PF+0.75H2O:C:31.49;H:1.80;N
:10.01.Found:C:31.77;H:2.19;N:9.41.
13.75:5−フルオロ−6−ニトロ−7−ブロモ−2−(2−ホスホノ−5
−フラニル)ベンズイミダゾール.Anal.Cald.for C11H6N3O6PBrF+0
.25H2O+0.25C3H6O:C:38.77;H:3.54;N:7.9
8.Found:C:39.00;H:3.49;N:8.22.
13.76:1−イソブチル−5−フルオロ−6−アセトアミド−7−ブロモ−
2−(2−ホスホノ−5−フラニル)ベンズイミダゾール.mp=217−221
℃(dec.);Anal.Cald.for C17H18N3O5PBrF+1.0H2O:C:41
.48;H:4.1;N:8.54.Found:C:4.90;H:4.06;N
:8.08.
13.77:1−イソブチル−4−アセトアミド−5−フルオロ−7−エチル−
2−(2−ホスホノ−5−フラニル)ベンズイミダゾール.Anal.Cald.for C19
H23N3O5PF+1.0H2O:C:51.70;H:5.71;N:9.52
.Found:C:52.03;H:5.56;N:9.11
13.78:1−イソブチル−4−N,N−ジメチルアミノ−5−フルオロ−7
−エチル−2−(2−ホスホノ−5−フラニル)ベンズイミダゾール.Anal.Cald
.for C19H25N3O4PF+1.25H2O+1.5HBr+0.33EtOAc
:C:41.91;H:5.48;N:7.22.Found:C:42.09;H
:5.41;N:6.65.
13.79:1−イソブチル−5−フルオロ−6−N,N−ジメチルアミノ−7
−ブロモ−2−(2−ホスホノ−5−フラニル)ベンズイミダゾール.mp=18
3−188℃;Anal.Cald.for C17H20N3O4PBrF+0.33H2O:C
:43.78;H:4.47;N:9.01.Found:C:43.96;H:4
.60;N:8.56.
13.80:5−フルオロ−6−クロロ−7−エチル−2−(2−ホスホノ−5
−フラニル)ベンズイミダゾール.mp=165−190℃;Anal.Cald.for C13
H11N2O4PClF+1.33H2O:C:42.34;H:3.74;N:
7.60.Found:C:42.31:H:3.64;N:7.43.
13.81:1−イソブチル−4−エチル−5−クロロ−6−フルオロ−2−(
2−ホスホノ−5−フラニル)ベンズイミダゾール.Anal.Cald.for C17H19
N2O4PClF+0.33H2O+0.25HBr:C:47.80;H:4.
70;N:6.56.Found:C:47.82;H:4.66;N:6.25.
13.82:4,5,6,7−テトラメチル−2−(2−ホスホノ−5−フラニ
ル)ベンズイミダゾール.mp=202−206℃;Anal.Cald.for C15H17
N2O4P+1.6H2O:C:51.42;H:5.85;N:8.00.Found
:C:51.38;H:5.75;N:7.75.
13.83:1−イソブチル−4,5,6,7−テトラメチル-2−(2−ホスホ
ノ−5−フラニル)ベンズイミダゾール.Anal.Cald.for C19H25N2O4P+
0.75H2O+0.25HBr:C:55.64;H:6.57;N:6.8
3.Found:C:55.67;H:6.49;N:6.65.
13.84:4,6−ジメチル−2−(2−ホスホノ−5−フラニル)ベンズイミ
ダゾール.Anal.Cald.for C13H13N2O4P+1.6H2O:C:48.44;H
:5.11;N:8.69.Found:C:48.46;H:5.08;N:8.
62.
13.85:1−イソブチル−4,6−ジメチル−2−(2−ホスホノ−5−フ
ラニル)ベンズイミダゾール.Anal.Cald.for C17H21N2O4P+1.0H20
.mp=209−212℃;C:55.73;H:6.33;N:7.65.Fo
und:C:55.99;H:6.21;N:7.57.
13.86:N−(2−ホスホノメチルアセテート)ベンズイミダゾール−2−カ
ルボキサミド.Anal.Cald.for C11H12N3O6P+0.5H2O+0.25H
Br.mp=215−218℃;C:38.58;H:3.90;N:12.2
7;Found.C:38.94;H:4.18;N:12.43.
13.87:1−イソブチル−5,7−ジメチル−2−(2−ホスホノ−5−フ
ラニル)ベンズイミダゾール.Anal.Cald.for C17H21N2O4P+0.75H2
O.mp=196−200℃;C:56.43;H:6.27;N:7.74.
Found:C:56.47;H:6.09;N:7.59.
13.88:1−シクロプロピルメチル−4,5,6,7−テトラメチル−2−
(2−ホスホノ−5−フラニル)ベンズイミダゾール.Anal.Cald.for C19H23
N2O4P+1.25H2O.mp=207−208℃;C:57.50;H:6
.48;N:7.06.Found:C:57.32;H:6.52;N:7.06
.
13.89:1−エチル−4,5−ジメチル−6−クロロ−2−(2−ホスホノ
−5−フラニル)ベンズイミダゾール.Anal.Cald.for C15H16N2O4PCl
+1.0H20.C:48.33;H:4.87;N:7.52.Found:C:4
8.04;H:4.81;N:7.32.
13.90:1−(4−ブロモブチル)−4,5−ジメチル−6−クロロ−2−(
2−ホスホノ−5−フラニル)ベンズイミダゾール.Anal.Cald.for C17H19
N2O4PClBr.mp=212−216℃;C:44.23;H:4.15;
N:6.07.Found:C:44.07;H:4.26;N:5.91.
13.91:4,5−ジメチル−6−クロロ−7−ブロモ−2−(2−ホスホノ
−5−フラニル)ベンズイミダゾール.Anal.Cald.for C13H11N2O4PBr
Cl+1.33H2O.C:36.35;H:3.21;N:6.52.Found:
C:36.32;H:3.05;N:6.41.
13.92:1−イソブチル−4,5−ジメチル−6−クロロ−7−ブロモ−2
−(2−ホスホノ−5−フラニル)ベンズイミダゾール.Anal.Cald.for C17H19
N2O4PBrCl.C:44.23;H:4.15;N:6.07.Found:
C:44.19;H:4.14;N:5.88
13.93:1−イソブチル−6,7−ジメチル−5−クロロ−4−ブロモ−2
−(2−ホスホノ−5−フラニル)ベンズイミダゾール.Anal.Cald.for C17H19
N2O4PBrCl.mp=195−201℃;C:43.38;H:4.28
;N:5.95.Found:C:43.67;H:4.32;N:5.54.
13.94:1−(4−アミノブチル)−5−クロロ−2−(2−ホスホノ−5−
フラニル)ベンズイミダゾール塩酸塩.Anal.Cald.for C15H18N3O4PCl2
+1.5H2O+1.0HCl.mp=236−240℃(dec.);C:38.3
6;H:4.72;N:8.95.Found:C:38.13;H:4.64;N
:8.88
13.95:1−(4−アミノブチル)−6−クロロ−2−(2−ホスホノ−5−
フラニル)ベンズイミダゾール.Anal.Cald.for C15H17N3O4PCl+1.
0H2O.mp=250−252℃(dec.);C:46.46;H.4.94;N
:10.84.Found:C:46.21;H:4.79;N:10.62
13.96:1−イソブチル−4−メチル−5−クロロ−2−(2−ホスホノ−
5−フラニル)ベンズイミダゾール.Anal.Cald.for C16H18N2O4PCl.
mp=193−196℃;C:48.19;H:5.39;N:7.02.Foun
d:C:48.24;H:5.19;N:6.85.エーテル結合を有するベンズイミダゾール類の合成 実施例14 2−メチル−4−ニトロベンズイミダゾールの製造 第1工程
3−ニトロ−1,2−フェニレンジアミン7.0g(45.7ミリモル)のジ
オキサン70ml中溶液に、無水酢酸4.34ml(46.0ミリモル)を加え
、その溶液を一夜加熱還流した。その反応混合液を室温にまで冷却し、溶媒を減
圧留去した。得られたシロップをジオキサン100mlおよび2N水酸化ナトリ
ウム100mlに溶かし、100℃で1時間加熱した。その反応液を冷却し、減
圧濃縮し、水層と酢酸エチル抽出層に分け、有機層を蒸発乾固し、その固体を水
洗し、60℃で一夜乾燥して黄色粉末7.1g(40.1ミリモル、87.6%
)を得た。第2工程 1−エチル−2−メチル−4−ニトロベンズイミダゾールの製造
2−メチル−4−ニトロベンズイミダゾール0.47g(2.65ミリモル)
および水素化ナトリウム0.12g(2.92ミリモル)の乾燥ジメチルホルム
アミド10ml中溶液にブロモエタン0.218ml(2.92ミリモル)を加
えた。その混合物を65℃で一夜加熱した。その反応混合液を室温にまで冷却し
、溶媒を減圧留去した。得られたシロップを水層と酢酸エチル抽出層に分け、そ
の有機層を蒸発乾固し、そのシロップをシリカゲルクロマトグラフィに付し、黄
色シロップ0.31g(1.51ミリモル、52%)を得た。第3工程 1−エチル−2−ブロモメチル−4−ニトロベンズイミダゾールの製造
1−エチル−2−メチル−4−ニトロベンズイミダゾール0.216g(1.
05ミリモル)、四塩化炭素50mlおよびNBS0.375g(2.11ミリ
モル)の溶液にAIBN50mgを加えた。その混合液を90℃で5時間加熱し
たのち、室温にまで冷却した。その溶液を減圧濃縮し、得られる油状物質をシリ
カゲルクロマトグラフィに付し、淡黄色の油状物0.16g(0.57ミリモル
、54%)を得た。第4工程 1−エチル−4−ニトロ−2−[ジエチル(メトキシメチル)ホスホネート]ベンズ イミダゾールの製造
ジエチル(ヒドロキシメチル)ホスホネート0.191g(1.14ミリモル)
、水素化ナトリウム0.07g(1.71ミリモル)およびテトラヒドロフラン
10mlの溶液に1−エチル−2−ブロモメチル−4−ニトロベンズイミダゾー
ル0.161g(0.57ミリモル)のテトラヒドロフラン10ml中溶液を加
えた。その反応液を0℃で10分間撹拌し、飽和塩化アンモニウム水溶液を加え
て反応を停止させた。その反応液を濃縮し、酢酸エチル抽出層と水層に分別し、
有機層を取り、硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を減圧留去した。得られた油状物
を50%ヘキサン/酢酸エチルを用いてシリカゲルクロマトグラフィに付し、澄
明な油状物0.055g(0.148ミリモル、26.3%)を得た。第5工程 1−エチル−4−ニトロ−2−[3−ホスホ(メトキシメチル)]ベンズイミダゾ− ルの製造
実施例12と同様にして製造した。第6工程 1−エチル−4−アミノ−2−[3−ホスホ(メトキシメチル)]ベンズイミダゾー ルの製造
実施例9、方法Aと同様にして製造した。実施例15 1−イソブチル−4−アミノ−5−フルオロ−7−ブロモ−2−[3−ホスホ(メ トキシメチル)]ベンズイミダゾールの製造 第1工程 ジエチルホスホメチルアセトアアルデヒドジメチルアセタールエーテルの合成
ジエチル(ヒドロキシメチル)ホスホネート1.0ミリモルおよび水素化ナトリ
ウム1.5ミリモルのDMF2ml中溶液に0℃にしてブロモアセトアルデヒド
ジメチルアセタール1.2ミリモルの溶液を加えた。室温で3時間処理したのち
、反応混合液を水5mlで希釈し、エーテルで抽出(4×15ml)した。エー
テル層を合わせ、濃縮した。その残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィに付
し、ヘキサン−酢酸エチル(8:1)で溶出して生成物を得た。第2工程 1−イソブチル−4−ニトロ−5−フルオロ−7−ブロモ−2−[3−ジエチル ホスホ(メトキシメチル)]ベンズイミダゾールの製造
2−ニトロ−3−フルオロ−5−ブロモ−6−イソブチルアミノアニリン1.
0ミリモルおよびジエチルホスホメチルアセトアルデヒドジメチルアセタールエ
ーテル2.0ミリモルのTHF5ml中溶液に、10%H2SO40.5mlを加
え、その混合物を75℃で40分間加熱した。溶媒を減圧留去し、水で希釈し、
EtOAcで抽出した。EtOAc層を合わせ、濃縮し、その残渣をシリカゲル
カラムクロマトグラフィに付して生成物を得た。第3工程
実施例4、方法A第2工程と同様にして処理した。第4工程 1−イソブチル−4−アミノ−5−フルオロ−7−ブロモ−2−[3−ジエチル ホスホ(メトキシメチル)]ベンズイミダゾールの製造
実施例9、方法Bと同様にして製造した。第5工程
実施例12と同様に処理した。(化合物の物性中、「Anal.Cald.」は「元素
分析計算値」、「Found」は「実測値」を意味する。)
15.1:4−アミノ−5−フルオロ−7−ブロモ−1−イソブチル−2−(1
−メトキシメチル−3−ホスホノ)ベンズイミダゾール.mp=:200−20
2℃(dec.);Anal.Cald.for C13H18N3O4FBrP:C:38.07;H:
4.42;N:10.24.Found:C:37.87;H:4.36;N:10
.15.実施例16 ベンズイミダゾールフェニル合成 第1工程 ジエチル−O−ホルミルフェニルオキシメチルホスホネートの製造
サリチルアルデヒド1.0ミリモルおよびK2CO31.5ミリモルのDMF3
ml中懸濁液にジエチルヨードメチルホスホネート1.0ミリモルを加え、その
混合物を50℃で3日間加熱した。抽出およびクロマトグラフィ処理を行って標
記化合物を得た。Rf=0.4(EtOAc中)。第3工程 ジエチル−2−(4−ニトロ−1−エチル−ベンズイミダゾール−2−イル)フェ ノキシメチルホスホネートの製造
実施例5、方法Aと同様に製造した。第4工程 ジエチル−2−(4−アミノ−1−エチル−ベンズイミダゾール−2−イル)フェ ノキシメチルホスホネートの製造
実施例9、方法Aと同様にして製造した。第5工程 4−アミノ−1−エチル−2−[1−(2−ホスホノメトキシ)フェニル]ベンズイ ミダゾール
実施例12と同様にして製造した。実施例17 N−(ホスホノメチル)ベンズイミダゾール−2−カルボキサミドの製造 第1工程
1,2−フェニレンジアミン(5g、46.2ミリモル)の酢酸100ml溶
液にトリクロロメチルアセトアミデート(8.97g、50.8ミリモル)を加
えた。その反応混合物を室温で2時間撹拌し、析出した固体を濾取し、水洗、乾
燥した。その固体を1N KOH水溶液に溶かし、1時間撹拌した。その溶液を
0℃にて3N塩酸でpH4にまで酸性化した。生成する固体を濾取、水洗し、そ
の固体6.7g(90%)を乾燥して白色粉末を得た(Eur.J.Med.Chem.,199
3,28:71)。第2工程
ベンズイミダゾール−2−カルボン酸1.0g(6.17ミリモル)の塩化メ
チレン20ml溶液にジイソプロピルエチルアミン5mlおよびジエチル(アミ
ノメチル)ホスホネート0.94g(6.79ミリモル)、ついでPyBOP4
.5g(9.25ミリモル)を加えた。その反応物を室温で4時間撹拌し、濾過
し、シリカパッドを通して酢酸エチルで溶出した。その瀘液を減圧蒸発させ、最
少量の酢酸エチルに懸濁させた。得られた固体を濾取し、乾燥して淡黄色の物質
876mgを得た。第3工程
ジエチルホスホネート加水分解を実施例13と同様にして行った。
下記の化合物をこの方法で製造した。(化合物の物性中、「Anal.Cald.」は
「元素分析計算値」、「Found」は「実測値」を意味する。)
17.1:N−(ホスホノメチル)ベンズイミダゾール−2−カルボキサミド.2
50−260℃(dec.);Anal.Cald.for C9H10N3O4P+0.15AcO
H:C:42.28;H:4.04;N:15.91.Found:C:42.6
0;H:4.02;N:15.70.実施例18 アシルオキシアルキルホスホネートエステル類の一般的製法 方法A:
ホスホン酸1ミリモルのDMFまたはCH3CN10ml溶液およびヒューニ
ックベース(Hunigs base)またはN,N’−ジシクロヘキシル−4−モルホリ
ンカルボキサミジン3.0ミリモルに適当なアルキル化剤(例えば、6−クロロ
ニコチノイルオキシメチルクロリド、5−ブロモニコチノイルオキシメチルクロ
リド、ベンゾイルオキシメチルクロリド、p−フルオロフェニルクロリド、チオ
フェンカルボニルオキシメチルクロリド、2−フロイルオキシメチルクロリド、
3−フロイルオキシメチルクロリド、ベンゾイルオキシメチルクロリド、米国特
許第527033号(1991年10月9日)、EP 143 601(1985
年6月5日)、Chem.Abstr. 104、5589z、1986を参照。これらの
クロリドをCH3CN中NaIで処理して対応するヨーダイドを発生させる溶媒
を加えた。その反応物を2時間撹拌し、溶媒を減圧留去した。得られたシロップ
をシリカゲルクロマトグラフィに付した(EP 0 481 214 A1;J.E.
Starrett et al.,J.Med.Chem.1994,37巻、1857年を参照)。
以下の化合物をこの方法で製造した。(各化合物の物性中、「Anal.Cald.」
は「元素分析計算値」、「Found」は「実測値」を意味する。)
18.1:4−アミノ−1−イソブチル−2−(5−フラニル−2−ビスイソブ
チリルオキシメチルホスホネート)ベンズイミダゾール.MF=C23H30N3O8
P;Mass Cald.MH+=508,0bs.MH+=508.Rf=0.5 in 1:1
EtOAc:ヘキサン.
18.2:4−アミノ−5,7−ジクロロ−1−イソブチル−2−(5−フラニ
ル−2−ビスピバロイルオキシメチルホスホネート)ベンズイミダゾール.Anal
.Cald.for C27H36N3O8PCl2:C:51.27;H:5.74;N:6
.64;Found:C:51.22:H:5.50;N:6.42.
18.3:6−クロロ−1−イソブチル−2−(2−ビスピバロイルオキシメチ
ルホスホノフラン−5−イル)ベンズイミダゾール.Anal.Cald.for C27H36
N2O8PCl:C:55.62 H:6.22 N:4.80;C:55.93
H:6.23 N:4.66.
18.4:4−アミノ−5−フルオロ−7−エチル−1−イソブチル−2−(5
−フラニル−2−ビスピバロイルオキシメチルホスホネート)ベンズイミダゾー
ル.Anal.Cald.for C29H41N3O8PF:C:57.14;H:6.78;N
:6.89;Found:C:57.08;H:6.77:N:6.70.
18.5:4,5−ジメチル−6−クロロ−1−シクロプロピルメチル−2−(
5−フラニル−2−ビスピバロイルオキシメチルホスホネート)ベンズイミダゾ
ール.Anal.Cald.for C29H38N2O8PCl:C:57.19;H:6.29
;N:4.60;Found:C:56.85;H:6.31;N:4.53
18.6:4,5−ジメチル−6−クロロ−1−シクロプロピルメチル−2−(
5−チオニル−2−ビスピバロイルオキシメチルホスホネート)ベンズイミダゾ
ール.Anal.Cald.for C29H38N2O7PSCl:C:55.72;H:6.1
3;N:4.48;Found:C:56.03;H:6.01;N:4.46
18.7:4−アミノ−5−フルオロ−7−ブロモ−1−イソブチル−2−(1
−メトキシメチル−3−ビスピバロイルオキシメチルホスホネート)ベンズイミ
ダゾール.Anal.Cald.for C27H36N3O8FBrP:C:47.03;H:6.
00;N:6.58.Found:C:47.15;H:6.12;N:6.31
18.8:6−クロロ−1−イソブチル−2−(5−フラニル−2−ビスイソブ
チリルオキシメチルホスホネート)ベンズイミダゾール.Anal.Cald.for C25
H32N2O8PCl:C:54.11;H:5.81;N:5.05;Found:C
:54.05;H:5.72;N:4.89
18.9:4,5−ジメチル−6−クロロ−1−シクロプロピルメチル−2−(
5−チオニル−2−ビスベンゾイルチオメチルホスホネート)ベンズイミダゾー
ル.Anal.Cald.for C33H30N2O6PS2Cl:C:58.19;H:4.4
4;N:4.11:Found:C:58.00;H:4.50;N:3.99
18.10:6−クロロ−1−イソブチル−2−(5−フラニル−2−ビスベン
ゾイルオキシメチルホスホネート)ベンズイミダゾール.Anal.Cald.for C31
H28N2O8PCl+0.3EtOAc:C:59.55;H:4.72;N:4
.31:Found:C:59.95;H:4.36;N:3.90
18.11:6−クロロ−1−イソブチル−2−(5−フラニル−2−ビスベン
ゾイルチオメチルホスホネート)ベンズイミダゾール.Anal.Cald.for C31H2 8
N2O6PS2Cl+1.25H2O:C:54.95;H:4.54;N:4.
13;Found:C:54.92;H:4.20;N:3.93
18.12:6−クロロ−1−イソブチル−2−(5−フラニル−2−ビス−p
−フルオロ−ベンゾイルオキシメチルホスホネート)ベンズイミダゾール.Anal
.Cald.for C31H26N2O8PS2ClF2+0.2CH2Cl2:C:55.44
;H::3.94;N:4.14;Found:C:55.43;H:3.88:N
:3.87
18.13:6−クロロ−1−イソブチル-2−[5−フラニル−2−ビス(6−
クロロニコチノイル)オキシメチルホスホネート]ベンズイミダゾール.Anal.Ca
ld.for C29H24N4O8PCl3:C:50.20;H:3.49;N:8.0
7;Found:C:50.43;H:3.32;N:7.99
18.14:6−クロロ−1−イソブチル−2−[5−フラニル−2−ビス(2−
フラノイル)オキシメチルホスホネート]ベンズイミダゾール.Anal.Cald.for
C27H24N2O10PCl:C:53.79;H:4.01;N:4.65:Found
:C:53.60;H:4.23;N:4.68
18.15:6−クロロ−1−イソブチル−2−[5−フラニル−2−ビス(3−
フラノイル)オキシメチルホスホネート]ベンズイミダゾール.Anal.Cald.for
C27H24N2O10PCl:C:53.79;H:4.01;N:4.65;Found
:C:53.82;H:4.08;N:4.51
18.16:6−クロロ−1−イソブチル−2−[5−フラニル−2−ビス(2−
チオカルボニル)オキシメチルホスホネート]ベンズイミダゾール.Anal.Cald.
for C27H24N2O8PS2Cl+0.75H2O:C:50.00;H:3.96
;N:4.32;Found:C:49.76;H:3.94;N:4.34
18.17:6−クロロ−1−イソブチル−2−[5−フラニル−2−ビス(5−
ブロモニコチノイル)オキシメチルホスホネート]ベンズイミダゾール.Anal.
Cald.for C29H24N4O8PClBr2+0.1EtOAc+1.6H2O:C:
43.04;H:3.44;N:6.83;Found:43.28;H:3.36
;N:6.46方法B
ホスホン酸1ミリモルのチオニルクロリド5ml中懸濁液を還流温度で4時間
加熱した。その反応混合物を冷却し、蒸発乾固した。得られた残渣にベンゾイル
チオエタノール(レフェブルらJ.Med.Chem.38,3941,1995を参照)4ミリモ
ルおよびピリジン2.5ミリモルの塩化メチレン3ml中溶液を加えた。25℃
で4時間撹拌したのち、反応混合物を後処理し、クロマトグラフィに付した。
下記化合物をこの方法で製造した。(各化合物の物性中、「Anal.Cald.」は
「元素分析計算値」、「Found」は「実測値」を意味する。)
18.18:6−クロロ−1−イソブチル-2−(5−フラニル−2−ビス(ベン
ゾイルチオエチルホスホネート)ベンズイミダゾール.Anal.Cald.for C33H3 2
N2O6PS2Cl:C:58.02;H:4.72;N:4.10;Found:C
:57.90;H:4.72;N:4.04
18.19:4−アミノ−5−フルオロ−7−エチル−1−イソブチル−2−[
5−フラニル−2−ビス(ベンゾイルオキシ−3−ブチル)ホスホネート]ベンズ
イミダゾール.Anal.Cald.for C39H45N3O8PF+0.5H2O:C:63
.06;H:6.24;N:5.66;Found:C:62.86:H:6.13
;N:5.46
18.20:4,5−ジメチル−6−クロロ−1−シクロプロピルメチル−2−
[5−フラニル−2−ビス(ベンゾイルオキシ−3−ブチル)ホスホネート]ベンズ
イミダゾール.Anal.Cald.for C39H42N2O8PCl+1.0H2O:C:6
2.36;H:5.90;N:3.73;Found:C:62.32;H:5.8
0;N:3.65
18.21:6−クロロ−1−イソブチル−2−(5−フラニル−2−ビス(アセ
チルオキシエチルホスホネート)ベンズイミダゾール.Anal.Cald.for C23H2 8
N2O8PCl+0.2H2O:C:52.07;H:5.40;N:5.28;
Found:C:51.67;H:5.40;N:5.07
18.22:4−アミノ−5−フルオロ−7−エチル−1−イソブチル−2−(
5−フラニル)−2−ビスアセチルチオエチルホスホネート)ベンズイミダゾール
.Anal.Cald.for C25H33N3O6PFS2+0.2CH2Cl2+0.1PhC
H3:C:50.84;H:5.63;N:6.87 Found:C:50.74;
H:5.54;N:6.48.実施例19 ヒドロキシエチルジスルフィジルエチルホスホネートジエステル類の一般的製法
ホスホン酸1ミリモルのチオニルクロリド5ml中懸濁液を還流温度で4時間
撹拌した。その反応混合物を冷却し、蒸発乾固した。得られた残渣に2−ヒドロ
キシエチルジスルフィド4ミリモルおよびピリジン2.5ミリモルの塩化メチレ
ン3ml中溶液を加えた。25℃で4時間撹拌後、反応液を後処理、クロマトグ
ラフィに付した。
下記の化合物をこの方法で製造した。(各化合物の物性中、「Anal.Cald.」
は「元素分析計算値」、「Found」は「実測値」を意味する。)
19.1:4−アミノ−5−フルオロ−7−エチル−1−イソブチル−2−(5
−フラニル−2−ビス(ヒドロキシエチルジスルフィジルエチルホスホネート)
ベンズイミダゾール.Anal.Cald.for C25H37N3O6PFS4+0.7H2O
;C:45.06;H:5.81;N:6.31;Found:C:45.24;H
:5.67;N:5.93.
19.2:6−クロロ−1−イソブチル−2−(5−フラニル−2−ビス(ヒド
ロキシエチルジスルフィジルエチルホスホネート)ベンズイミダゾール.Anal.
Cald.for C23H32N2O6PClS4+0.5H2O:C:43.42;H:5.
23;N:4.40;Found:C:43.12;H:4.94;N:4.26.実施例20 置換ベンジルホスホネートジエステル類の一般的製法
実施例18、方法Bと同様にして製造した。
下記化合物をこの方法で製造した。(各化合物の物性中、「Anal.Cald.」は
「元素分析計算値」、「Found」は「実測値」を意味する。)
20.1:4,5−ジメチル−6−クロロ−1−シクロプロピルメチル−2−
(5−フラニル−2−ビス−p−クロロベンジルホスホネート)ベンズイミダゾー
ル.Anal.Cald.for C31H28N2O4PCl3+0.25H2O:C:58.69
;H:4.53;N:4.42;Found:C:58.48;H:4.62;N:
4.19
20.2:4,5−ジメチル−6−クロロ−1−シクロプロピルメチル−2−(
5−フラニル−2−ビス−p−アセトキシベンジルホスホネート)ベンズイミダ
ゾール.Anal.Cald.for C35H34N2O8PCl:C:62.09;H:5.0
6;N:4.14;Found:C:61.69;H:4.93;N:4.10
20.3:4,5−ジメチル−6−クロロ−1−シクロプロピルメチル−2−(
5−フラニル−2−ビス−p−アセトキシ−m−ジメトキシベンジルホスホネー
ト)ベンズイミダゾール.Anal.Cald.for C37H40N2O12PCl+0.4C6
H5CH3:C:59.16;H:5.39;N:3.47;Found:C:59.
19;H:5.16;N:3.34
20.4:6−クロロ−1−イソブチル−2−(5−フラニル−2−ビス−p−
アセトキシ−m−メチルベンジルホスホネート)ベンズイミダゾール.Anal.Cal
d.for C35H36N2O8PCl+2.0H2O+0.5C6H5CH3:C:60.
75;H:5.83;N:3.68;Found:C:60.82;H:5.55;
:3.32
20.5:6−クロロ−1−イソブチル−2−(5−フラニル−2−ビス−p−
アセトキシ−m−メトキシベンジルホスホネート)ベンズイミダゾール.Anal.C
ald.for C35H36N2O10PCl+1.2H2O:C:57.37;H:5.2
8;N:3.82;Found:C:57.44;H:5.16;N:3.60
20.6:6−クロロ−1−イソブチル-2−(5−フラニル−2−ビス−p−ア
セトキシ−m−クロロベンジルホスホネート)ベンズイミダゾール.Anal.Cald
.for C33H30N2O8PCl3:C:55.06;H:4.20;N:3.89
;Found:C:54.76;H:4.33;N:3.64
20.7:6−クロロ−1−イソブチル−2−(5−フラニル−2−ビスー−ン
ジルホスホネート)ベンズイミダゾール.Anal.Cald.for C29H28N2O4PC
l:C:62.99;H:5.47;N:5.07;Found:C:62.76;
H:5.84;N:5.20
20.8:4,5−ジメチル−6−クロロ−1−シクロプロピルメチル−2−(
5−フラニル−2−ビス−p,m−ジアセトキシベンジルホスホネート)ベンズ
イミダゾール.Anal.Cald.for C37H36N2O12PCl+0.5H2O:C:5
7.26;H:4.81;N:3.61;Found:C:57.02;H:4.8
4;N:3.52.実施例21 フェニルホスホネートジエステル類の一般的製法
実施例18、方法Bと同様にして製造した。
下記化合物を同様にして製造した。(各化合物の物性中、「Anal.Cald.」は
「元素分析計算値」、「Found」は「実測値」を意味する。)
21.1:4,5−ジメチル−6−クロロ−1−シクロプロピルメチル−2−[
5−フラニル−2−ビス−(5,6,7,8−テトラヒドロ−2−ナプチル)ホス
ホネート]ベンズイミダゾール.Anal.Cald.for C37H38N2O4PCl:C:
69.31;H:5.97;N:4.37;Found:C:69.33;H:6.
07;N:4.14
21.2:4,5−ジメチル−6−クロロ−1−シクロプロピルメチル−2−(
5−フラニル−2−ビス−フェニルホスホネート)ベンズイミダゾール.Anal.C
ald.for C29H26N2O4PCl:C:64.63;H:4.99;N:5.2
0;Found:C:64.58;H:4.99;N:5.21
21.3:4,5−ジメチル−6−クロロ−1−シクロプロピルメチル−2−(
5−フラニル−2−ビス−o−エトキシフェニルホスホネート)ベンズイミダゾ
ール.Anal.Cald.for C33H34N2O6PCl+0.67H2O:C:62.6
0;H:5.63;N:4.42;Found:C:62.57;H:5.80;N
:4.24
21.4:4,5−ジメチル−6−クロロ−1−シクロプロピルメチル−2−(
5−フラニル−2−モノ−o−エトキシフェニルホスホネート)ベンズイミダゾ
ール.Anal.Cald.for C25H26N2O5PCl+1.5H2O+0.1HC
l:C:56.49;H:5.52;N:5.27;Found:C:56.22;
H:5.24;N:5.01
21.5:4,5−ジメチル−6−クロロ−1−シクロプロピルメチル−2−(
5−フラニル−2−ビス−o−メトキシフェニルホスホネート)ベンズイミダゾ
ール.Anal.Cald.for C31H30N2O6PCl:C:62.79;H:5.10
;N:4.72;Found:C:62.79;H:5.30;N:4.54
21.6:6−クロロ−1−イソブチル−2−(5−フラニル−2−ビス−フェ
ニルホスホネート)ベンズイミダゾール.Anal.Cald.for C27H24N2O4PC
l+0.5H2O:C:62.86;H:4.88;N:5.43;Found:C:
62.72;H:4.75;N:5.54
21.7:6−クロロ−1−イソブチル−2−(5−フラニル−2−ビス−o−
アセトキシフェニルホスホネート)ベンズイミダゾール.Anal.Cald.for C31
H28N2O8PCl:C:59.77;H:4.53;N:4.50;Found:C
:59.33;H:4.82;N:4.21
21.8:6−クロロ−1−イソブチル−2−(5−フラニル−2−ビス−p−
アセトキシフェニルホスホネート)ベンズイミダゾール.Anal.Cald.for C31
H28N2O8PCl:C:59.77;H:4.53;N:4.50;Found:C
:59.46;H:4.67;N:4.34
21.9:6−クロロ−1−イソブチル−2−[5−フラニル−2−ビス−p−(
4−モルホリノ)フェニルホスホネート]ベンズイミダゾール.Anal.Cald.for
C35H38N4O6PCl+0.5H2O:C:61.27;H:5.73;N:8
.17;Found:C:61.62;H:5.78;N:7.79
21.10:6−クロロ−1−イソブチル-2−(5−フラニル−2−ビス−p−
ヒドロキシフェニルホスホネート)ベンズイミダゾール.Anal.Cald.for C27
H24N2O6PCl+0.75H2O:C:58.70;H:4.65;N:5.
07;Found:C:58.54;H:4.43;N:4.78
21.11:6−クロロ−1−イソブチル−2−(5−フラニル−2−ビス−m
−アセトキシフェニルホスホネート)ベンズイミダゾール.Anal.Cald.for C3 1
H28N2O8PCl+0.4H2O:C:59.08;H:4.61;N:4.
45;Found:C:58.82;H:4.54;N:4.20
21.12:6−クロロ−1−イソブチル−2−[5−フラニル−2−ビス−(1
−トリオゾロ)アセトキシフェニルホスホネート]ベンズイミダゾール.Mass.Ca
ld.for C31H26N8O4PCl:641(M+H);Found:641(M+H)
21.13:6−クロロ−1−イソブチル−2−[5−フラニル−2−ビス−m
−(N,N−ジメチルアミノ)フェニルホスホネート]ベンズイミダゾール.Anal
.Cald.for C31H34N4O4PCl+1.5H2O+0.35CH2Cl2:C:
57.95;H:5.85;N:8.62;Found:C:57.94;H:5.
49;N:8.24
21.14:6−クロロ−1−イソブチル−2−(5−フラニル−2−ビス−p
−アセトアミドフェニルホスホネート)ベンズイミダゾール.Anal.Cald.for
C31H30N4O6PCl+0.5H2O:C:59.10;H:4.96;N:8
.89;Found:C:59.03;H:5.23;N:9.68
21.15:4−アミノ−5−フルオロ−7−エチル−1−イソブチル−2−(
5−フラニル−2−ビス(2−メチルフェニルホスホネート)ベンズイミダゾール
.Anal.Cald.for C31H33N3O4PF+0.7H2O:C:64.84;H:
6.04;N:7.32;Found:C:64.88;H:6.12;N:7.1
0.
21.16:4−アミノ−5−フルオロ−7−エチル−1−イソブチル−2−(
5−フラニル−2−ビス(フェニルホスホネート)ベンズイミダゾール.Anal.Ca
ld.for C29H29N3O4PF+0.3H2O;C:64.63;H:5.54;
N:7.80;Found:C:64.61;H:5.57;N:7.47.実施例22 ( 5−置換−2−オキソ−1,3−ジオキソレン−4−イル)メチルホスホネート プロドラッグの製造
ホスホン酸1ミリモルのDMF溶液および水素化ナトリウム2ミリモルを、5
−置換−4−ブロモメチル−2−オキソ−1,3−ジオキソレン(Chem.Pharm
.Bull.1984年32(6)、2241に記載の方法で調製)4ミリモルにて
25℃で24時間処理した。抽出およびクロマトグラフィ処理を行ってホスホネ
ートプロドラッグを得た。下記化合物をこの方法で製造した。(化合物の物性中
、「Anal.Cald.」は「元素分析計算値」、「Found」は「実測値」を意味する。
)
22.1:4,5−ジメチル−6−クロロ−1−シクロプロピルメチル−2−[
5−フラニル−(5−メチル−2−オキソ−1,3−ジオキソレン−4イル)メチ
ルホスホネート]ベンズイミダゾール.Anal.Cald.for C27H26N2O10PCl
+0.75H2O:C:62.79;H:5.10;N:4.72;Found:C:
62.79;H:5.30;N:4.54実施例23 アルキルオキシカルボニルオキシアルキルホスホネートエステル類の一般的製法
ホスホン酸1ミリモルの無水DMF5ml溶液にN,N’−ジシクロヘキシル
−4−モルホリンカルボキサミジン5ミリモル、ついでイソプロピルオキシカル
ボニルオキシメチルヨーダイド5ミリモルを加えた。(それらアルキルおよびア
リールオキシ(チオ)カルボニルオキシメチルヨーダイドは市販のクロロメチルク
ロロホルメートから報文:ニシムラ・タツオらJ.Antibiotics,1987年、4
0(1)、81−90頁に記載にしたがって調製した)。その反応物を室温で2
4時間撹拌したのち、溶媒を減圧留去した。得られたシロップを、50%酢酸エ
チル/ヘキサンを用いシリカゲルクロマトグラフィに付して目的の生成物を得た
。
下記の化合物をこの方法で製造した。(各化合物の物性中、「Anal.Cald.」
は「元素分析計算値」、「Found」は「実測値」を意味する。)
23.1:4,5−ジメチル−6−クロロ−1−シクロプロピルメチル−2−(
5−フラニル−2−ビシクロヘキシルオキシカルボニルオキシメチルホスホネー
ト)ベンズイミダゾール.mp=120−122℃:Anal.Cald.for C33H42
N2O10PCl:C:57.18;H:6.11;N:4.04;Found:C:5
7.16;H:6.13;N:3.99
23.2:4,5−ジメチル−6−クロロ−1−シクロプロピルメチル−2−(
5−フラニル−2−ビスエチルオキシカルボニルオキシメチルホスホネート)ベ
ンズイミダゾール.Anal.Cald.for C25H32N2O10PC1:C:51.16
;H:5.50;N:4.77;Found:C:51.06;H:5.30;N:
4.72
23.3:4,5−ジメチル−6−クロロ−1−シクロプロピルメチル−2−(
5−フラニル−2−ビスイソプロピルオキシカルボニルオキシメチルホスホネー
ト)ベンズイミダゾール.Anal.Cald.for C27H34N2O10PCl:C:52.
90;H:5.59;N:4.57;Found:C:52.96;H:5.56;
N:4.49
23.4:4,5−ジメチル−6−クロロ−1−シクロプロピルメチル−2−(
5−フラニル−2−ビスイソプロピルチオカルボニルオキシメチルホスホネート
)ベンズイミダゾール.Anal.Cald.for C27H34N2O8PClS2:C:50.
27;H:5.31;N:4.34;Found:C:49.99;H:5.35;
N:4.27
23.5:4,5−ジメチル−6−クロロ−1−シクロプロピルメチル−2−(
5−フラニル−2−ビスフェニルチオカルボニルオキシメチルホスホネート)ベ
ンズイミダゾール.Anal.Cald.for C33H30N2O8PClS2:C:55.5
8;H:4.24;N:3.93;Found:C:55.36;H:4.43;N
:3.77
23.6:4,5−ジメチル−6−クロロ−1−シクロプロピルメチル−2−(
5−フラニル−2−ビスフェニルオキシカルボニルオキシメチルホスホネート)
ベンズイミダゾール.Anal.Cald.for C33H30N2O10PCl+0.5H2O:
C:55.58;H:4.24;N:3.93;Found:C:55.36;H:
4.43;N:3.77
23.7:4,5−ジメチル−6−クロロ−1−シクロプロピルメチル−2−(
5−フラニル−2−ビスメチルオキシカルボニルオキシメチルホスホネート)ベ
ンズイミダゾール.mp=87−85℃;Anal.Cald.for C33H30N2O8PC
lS2:C:55.58;H:4.24;N:3.93;Found:C:55.36
;H:4.43;N:3.77
23.8:4−アミノ−5−フルオロ−7−エチル−1−イソブチル−2−(5
−フラニル−2−ビスエチルオキシカルボニルオキシメチルホスホネート)ベン
ズイミダゾール.Anal.Cald.for C25H33N3O10FP:C:51.28;H
:5.68・N:7.18.Found:51.51;H:5.83;N:7.18
23.9:6−クロロ−1−イソブチル−2−(5−フラニル−2−ビス−p−
メトキシフェニルオキシカルボニルオキシメチルホスホネート)ベンズイミダゾ
ール.Anal.Cald.for C33H32N2O12PCl:C:55.43;H:4.5
1;N:3.92;Found:C:55.52;H:4.56;N:3.47
23.10:6−クロロ−1−イソブチル−2−(5−フラニル−2−ビス−o
−メトキシフェニルオキシカルボニルオキシメチルホスホネート)ベンズイミダ
ゾール.Anal.Cald.for C33H32N2O12PCl:C:55.43;H:4.
51;N:3.92;Found:C:55.34;H:4.62;N:3.66
23.11:6−クロロ−1−イソブチル−2−(5−フラニル−2−ビス−m
−メトキシフェニルオキシカルボニルオキシメチルホスホネート)ベンズイミダ
ゾール.Anal.Cald.for C33H32N2O12PCl:C:55.43;H:4.
51;N:3.92;Found:C:55.28;H:4.68:N:3.83
23.12:6−クロロ−1−イソブチル−2−(5−フラニル−2−ビス−o
−メチルフェニルオキシカルボニルオキシメチルホスホネート)ベンズイミダゾ
ール.Anal.Cald.for 33H32N2O10PCl:C:58.03;H:4.72
;N:4.10;Found:C:57.78;H:4.60;N:3.89
23.13:6−クロロ−1−イソブチル-2−(5−フラニル−2−ビス−p−
クロロフェニルオキシカルボニルオキシメチルホスホネート)ベンズイミダゾー
ル.Anal.Cald.for C31H26N2O10PCl3:C:51.44;H:3.62
;N:3.87;Found:C:51.46;H:3.86;N:3.81
23.14:6−クロロ−1−イソブチル-2−(5−フラニル−2−ビス−1,
4−ビフェニルオキシカルボニルオキシメチルホスホネート)ベンズイミダゾー
ル.mp=112−114℃:Anal.Cald.for C43H36N2O10PCl:C:
63.98;H:4.50:N:3.47;Found:C:63.90;H:4.
39;N:3.38
23.15:6−クロロ−1−イソブチル−2−(5−フラニル−2−ビス−フ
タリルエチルオキシカルボニルオキシメチルホスホネート)ベンズイミダゾール
.mp=112−114℃:Anal.Cald.for C43H36N2O10PCl:C:6
3.98;H:4.50;N:3.47;Found:C:63.90;H:4.3
9;N:3.38
23.16:6−クロロ−1−イソブチル-2−[5−フラニル−2−ビス−(N
−フェニル,N−メチルカルバモイル)オキシメチルホスホネート)ベンズイミダ
ゾール.Anal.Cald.for C33H34N4O8PCl+0.25Hl+0.66H2O
:C:54.67;H:4.95;N:7.73;Found:54.71;H:4
.76;N:7.44
23.17:6−クロロ−1−イソブチル−2−[5−フラニル−2−モノ−(4
−モルホリノカルボニルオキシメチル)ホスホネート]ベンズイミダゾール.Anal
.Cald.for C21H25N3O7PCl+0.5Hl+0.25H2O:C:44.
54;H:4.63;N:7.42;Found:44.59;H:4.52;N:
7.56実施例24 置換されたエチルホスホネートジエステル類の一般的製法
実施例18、方法Bと同様にして製造した。
下記の化合物をこの方法で製造した。(各化合物の物性中、「Anal.Cald.」
は「元素分析計算値」、「Found」は「実測値」を意味する。)
24.1:4,5−ジメチル−6−クロロ−1−シクロプロピルメチル−2−[
5−フラニル−2−ビス−(2−トリクロロエチル)ホスホネート]ベンズイミダ
ゾール.mp=132−134℃:Anal.Cald.for C21H20N2O4PCl7:
C:39.19;H:3.13;N:4.35;Found:C:39.37;H:
3.28;N:4.18
24.2:4,5−ジメチル−6−クロロ−1−シクロプロピルメチル−2−[
5−フラニル-2−ビス−(2−ブロモエチル)ホスホネート]ベンズイミダゾール
.Anal.Cald.for C21H24N2O4PClBr2:C:42.42;H:4.
07;N:4.71;Found:C:42.64;H:4.35;N:4.65
24.3:6−クロロ−1−イソブチル−2−[5−フラニル−2−ビス−(2−
アジドエチル)ホスホネート]ベンズイミダゾール.mp=73−75℃:Anal.
Cald.for C19H22N8O4PCl:C:46.30;H:4.50;N:22.
74;Found:C:46.30;H:4.39;N:22.51
化合物6−クロロ−1−イソブチル−2−[5−フラニル−2−ビス−(2−ヨ
ードエチル)ホスホネート]ベンズイミダゾールおよびナトリウムアジドをDMF
中で反応させてアジド化合物(24.3)を得た。
24.4:6−クロロ−1−イソブチル−2−[5−フラニル-2−ビス−(2−
アミノエチル)ホスホネート]ベンズイミダゾール塩酸塩.mp=160℃;Anal
.Cald.for C19H26N4O4PCl.3HCl+1.0H2O:C:40.16
;H:5.50;N:9.80;Found:C:39.88;H:5.41;N:
9.43
アジド化合物(24.3)を10%Pd/CおよびHCl中の存在下に酢酸エ
チル中で水素化することによりアミノ化合物(24.4)を得た。
24.5:4,5−ジメチル−6−クロロ−1−シクロプロピルメチル−2−[
5−フラニル−2−ビス(2−ヨードエチル)ホスホネート]ベンズイミダゾール
.Anal.Cald.for C21H24N2O4PCll2:C:34.44;H:3.35
;N:4.23;Found:C:34.69:H:3.12;N:4.01.
24.6:6−クロロ−1−イソブチル-2−[5−フラニル−2−ビス(2−N
,N-ジメチルアミノエチル)ホスホネート]ベンズイミダゾール塩酸塩.mp=
61−63℃:Anal.Cald.for C23H34N4O4PCl:C:55.59;H:
6.90;N:11.27;Found:C:55.34;H:7.06;N:11
.07.実施例25 ホスホノアミデート類(Starret,J.E.ら、J.Med.Chem.37,1857頁、1 994年を参照)の一般的製法
実施例18、方法Bと同様にして製造した。
下記の化合物をこの方法で製造した。(各化合物の物性中、「Anal.Cald.」
は「元素分析計算値」、「Found」は「実測値」を意味する。)
25.1:4,5−ジメチル−6−クロロ−1−シクロプロピルメチル−2−[
5−フラニル−2−シクリック(2,2−ジメチルプロピル)ホスホノアミデート
]ベンズイミダゾール.mp=132−134℃:Anal.Cald.for C21H20N2
O4PCl7:C:39.19;H:3.13;N:4.35;Found:C:39
.37;H:3.28;N:4.18実施例26 置換されたアミドアルキルエステル類(Starret,J.E.ら、J.Med.Chem.37, 1857頁、1994年を参照)の一般的製法
実施例18、方法Bと同様にして製造した。
下記の化合物をこの方法で製造した。(化合物の物性中、「Anal.Cald.」は
「元素分析計算値」、「Found」は「実測値」を意味する。)
26.1:6−クロロ−1−イソブチル−2−[5−フラニル−2−ビス−{N,
N(2−ヒドロキシエチル)アミドメチル}ホスホネート]ベンズイミダゾール.An
al.Cald.for C27H38N4O10PClP+0.4CH2Cl2+1.0MeOH
:C:47.97;H:6.07;N:7.88;Found:C:47.69;H
:5.88;N:7.53実施例27 アルキルオキシカルボニルアルキルエステル類(Serajinowska,H.T.ら、J.Me d.Chem.1995年、38、1372頁を参照)の一般的製法
実施例18、方法Aと同様にして製造した。
下記の化合物をこの方法で製造した。(化合物の物性中、「Anal.Cald.」は
「元素分析計算値」、「Found」は「実測値」を意味する。)
27.1:6−クロロ−1−イソブチル−2−(5−フラニル−2−ビスメチル
オキシカルボニルメチルホスホネート)ベンズイミダゾール.Anal.Cald.for
C21H24N2O8PCl+1.0H2O:C:50.56;H:4.85;N:
5.62;Found:C:50.53;H:5.02;N:5.56実施例28 置換されたフェニルアルキルエステル類の一般的製法
実施例18、方法Bと同様にして製造した。
下記の化合物をこの方法で製造した。(各化合物の物性中、「Anal.Cald.」
は「元素分析計算値」、 「Found」は「実測値」を意味する。)
28.1:4,5−ジメチル−6−クロロ−1−シクロプロピルメチル−2−(
5−フラニル−2−ビスフェンプロピルホスホネート)ベンズイミダゾール.Ana
l.Cald.for C35H38N2O4PCl:C:68.12;H:6.21;N:4
.54;Found:C:67.87;H:6.32;N:4.49
28.2:6−クロロ−1−イソブチル−2−[5−フラニル−2−ビス(p−ア
セトキシフェンプロピル)ホスホネート]ベンズイミダゾール.Anal.Cald.for
C37H40N2O8PCl+0.2H2O:C:62.53;H:5.73;N:3
.94;Found:C:62.14;H:5.67;N:3.88
28.3:6−クロロ−1−イソブチル−2−[5−フラニル-2−ビス(3−フ
ェニル−3−アセトキシプロピル)ホスホネート]ベンズイミダゾール.Anal.Ca
ld.for C34H40N2O8PCl+1.85H2O:C:62.02;H:5.9
5;N:3.78;Found:C:59.63;H:6.14;N:3.55
28.4:6−クロロ−1−イソブチル−2−[5−フラニル−2−ビス(p−ヒ
ドロキシフェンプロピル)ホスホネート]ベンズイミダゾール.Anal.Cald.for
C33H36N2O6PCl+0.08H2O:C:63.48;H:5.84;N:
4.49;Found:C:63.05;H:5.69;N:4.32
28.5:6−クロロ−1−イソブチル−2−[5−フラニル−2−ビス(p−メ
トキシフェンプロピル)ホスホネート]ベンズイミダゾール.Anal.Cald.for C35
H40N2O6PCl:C:64.56;H:6.19;N:4.30;Found:
C:64.20;H:6.13;N:4.08
28.6:6−クロロ−1−イソブチル-2−[5−フラニル−2−ビス(p,m
−ジメトキシフェンプロピル)ホスホネート]ベンズイミダゾール.Anal.Cald.
for C37H44N2O0PCl:C:62.49;H:6.24;N:3.94;Fo
und:C:62.06;H:6.02;N:3.62実施例29 置換されたフタルイミドエステル類の一般的製法
ホスホン酸1ミルモルのDMFまたはCH3CN10ml中溶液およびヒュー
ニックベースまたはN,N’−ジシクロヘキシル−4−モルホリンカルボキサミ
ジン3.0ミリモルに置換された3−ブロモフタリド5.0ミリモルを加えた。
その反応物を2時間撹拌後、溶媒を減圧留去した。得られたシロップをシリカゲ
ルクロマトグラフィに付した(C1ayton J.P.ら、J.Med.Chem.,1976年、
19、1385頁を参照)。実施例30 環状1,3−シクロヘキシルホスホネートジエステル類の一般的製法
実施例18、方法Bと同様にして製造した。
下記の化合物をこの方法で製造した。(各化合物の物性中、「Anal.Cald.」
は「元素分析計算値」、「Found」は「実測値」を意味する。)
30.1:6−クロロ−4,5−ジメチル-1−シクロプロピルメチル−2−[1
−ヒドロキシ−3,5−シクロヘキシルホスホノ−5−フラニル]ベンズイミダ
ゾール.mp=211−215℃;Anal.Cald.for C23H26ClN2O5P+2
/3H2O:C:56.50;H:5.64;N:5.73.Found:C:56.
65;H:5.54;N:5.64.
30.2:6−クロロ−4,5−ジメチル−1−シクロプロピルメチル−2−[
1−アセチルヒドロキシ−3,5−シクロヘキシルホスホノ−5−フラニル]ベ
ンズイミダゾール(少量異性体);Anal.Cald.for C25H28ClN2O6P+1
.5H2O:C:55.00;H:5.72;N:5.13.Found:C:55.
19;H:5.31;N:4.65.
30.3:6−クロロ−4,5−ジメチル−1−シクロプロピルメチル−2[1
−アセチルヒドロキシ−3,5−シクロヘキシルホスホノ−5−フラニル]ベン
ズイミダゾール(主要異性体):Anal.Cald.for C25H28ClN2O6P+0.
75H2O+0.1EtOAc:C:56.37;H:5.64;N:5.18
.Found:C:56.68;H:5.69;N:4.80.
30.4:6−クロロ−1−イソブチル−2−{2−[5−(1−ヒドロキシ−3
,5−シクロヘキシル)ホスホノ]フラニル}ベンズイミダゾール(少量異性体)
.mp>220℃;Anal.Cald.for C21H24ClN2O5P+1/3H2O:C
:55.21:H:5.44;N:6.13.Found:C:55.04;H:5
.50;N:6.00.
30.5:6−クロロ−1−イソブチル−2−{2−[5−(1−ヒドロキシ−3
,5−シクロヘキシル)ホスホノ]フラニル}ベンズイミダゾール(主要異性体)
.mp>220℃:Anal.Cald.for C21H24ClN2O5P:C:55.94;H
:5.37;N:6.21.Found:C:55.73;H:5.34;N:6.
13.
実施例31 環式置換1,3−プロピルホスホネート・ジエステルの一般手順:
実施例18/方法Bと同じ手順を行って、以下に示す化合物を製造する。
31.1:6−クロロ−1−イソブチル−2−(2−(5−(1−R−フェニル
−1,3−プロピル)ホスホノ)フラニル)ベンズイミダゾール(主要異性体)
,mp=204〜206℃
元素分析(C24H24ClN2O4Pとして)
計算値:C61.22、H5.14、N5.95
実測値:C60.95、H5.01、N5.88
31.2:6−クロロ−1−イソブチル-2−(2−(5−(1−R−フェニル
−1,3−プロピル)ホスホノ)フラニル)ベンズイミダゾール(少量異性体)
元素分析(C24H24ClN2O4P+H2Oとして)
計算値:C58.96、H5.36、N5.73
実測値:C58.85、H5.48、N5.55
2つのジアステレオマーをカラムクロマトグラフィーにより、メタノール/塩
化メチレン(5:95)で溶離した分離する。
31.3:6−クロロ−1−イソブチル−2−{5−[1S−(4−ニトロフェ
ニル)−2R−アセチルアミノ−プロパン−1,3−イル]ホスホノ−2−フラ
ニル}ベンズイミダゾール(主要異性体)
MH+(C26H26ClN4O7Pとして)
計算値:573
実測値:573
31.4:6−クロロ−1−イソブチル−2−{5−[1S−(4−ニトロフェ
ニル)−2R−アセチルアミノープロパン−1,3−イル]ホスホノ−2−フラ
ニル}ベンズイミダゾール(少量異性体)
元素分析(C26H26ClN4O7P+1.6H2O+0.25CH2Cl2として
)
計算値:C50.61、H4.81、N8.99
実測値:C50.25、H4.37、N9.01
31.5:6−クロロ−1−イソブチル−2−{5−[1S−(4−メチルチオ
フェニル)−2S−アセチルアミノ−プロパン−1,3−イル]ホスホノ−2−
フラニル}ベンズイミダゾール
元素分析(C27H29ClN3O5PS+1H2O+0.35CH2Cl2として)
計算値:C52.83、H5.14、N6.76
実測値:C52.44、H4.76、N6.59
3つのジアステレオマーを全てカラムクロマトグラフィーにより、メタノール
/塩化メチレン(5:95)で溶離して分離する。化合物31.3、31.4、
31.5を製造する置換1,3−ジオールは、下記の方法で作成する。
ピリジン(20ml)中のD−トレオ−2−アミノ−1−(4−ニトロフェニ
ル)−1,3−プロパンジオール(2.0g、9.4ミリモル)の溶液に、0℃
で無水酢酸(0.9ml、9.4ミリモル)をゆっくりと加える。反応液を室温
まで加温し、1h(時間)撹拌する。反応混合物を減圧下で濃縮し、共沸する。
酢酸エチル/塩化メチレン(4:1)で溶離するカラムクロマトグラフィーを行
い、1.7gの純粋なアセチル化生成物を得る。
31.6:6−クロロ−1−イソブチル−2−{5−[1−(2−ピリジル)−
プロパン−1,3−イル]ホスホノ−2−フラニル}ベンズイミダゾール
元素分析(C23H23ClN3O4P+1.5H2O+0.3CH2Cl2として)
計算値:C53.37、H5.11、N8.01
実測値:C53.23、H4.73、N7.69
31.7:6−クロロ−1−イソブチル-2−{5−[1−(N−オキソ−2−
ピリジル)−プロパン−1,3−イル]ホスホノ−2−フラニル}ベンズイミダ
ゾール、mp=195.0℃(分解)
元素分析(C23H23ClN3O5P+0.25H2O+0.25CH2Cl2とし
て)
計算値:C54.37、H4.71、N8.18
実測値:C54.77、H4.86、N7.76
31.8:6−クロロ−1−イソブチル-2−{5−[1−(4−ピリジル)−
プロパン−1,3−イル]ホスホノ−2−フラニル}ベンズイミダゾール、mp
=165.0℃(分解)
質量分析(C23H23ClN3O4Pとして)
計算値:MH+454
実測値:MH+454
化合物31.6、31.8の製造に用いた置換1,3−ジオールは、下記の2
工程法で作成する。工程A
(J.Org.Chem.、1957年、22、589)
酢酸(75ml)中の2−ピリジンプロパノール(10g、72.9ミリモル
)の溶液に、30%過酸化水素をゆっくりと加える。反応混合物を80℃に16
h加熱する。反応液を減圧濃縮し、残渣を無水酢酸(100ml)に溶解し、1
10℃で一夜加熱する。反応が完了すると、無水酢酸を蒸発せしめる。混合物の
メタノール/塩化メチレン(1:9)で溶離するクロマトグラフィーを行って、
10.5gの純粋なジアセテートを得る。工程B
メタノール/水(3:1、40ml)中の上記ジアセテート(5g、21.1
ミリモル)の溶液に、炭酸カリウム(14.6g、105.5ミリモル)を加え
る。室温で3hの撹拌後、反応混合物を濃縮する。残渣をメタノール/塩化メチ
レン(1:9)で溶離するクロマトグラフィーに付して、結晶性ジオールを得る
。
化合物31.7は、下記の方法により化合物31.6の酸化で製造する。
6−クロロ−1−イソブチル-2−{5−[1−(2−ピリジル)−プロパン
−1,3−イル]ホスホノ−2−フラニル}ベンズイミダゾール(172mg、
0.36ミリモル)の塩化メチレン溶液に、0℃で3−クロロパーオキシ安息香
酸(252mg、0.72ミリモル)を加える。反応液を室温まで加温し、3h
撹拌する。溶媒を減圧下で蒸発せしめる。メタノール/塩化メチレン(5:95
)での溶離によるクロマトグラフィーを行い、100mgの純粋なN−オキシド
を得る。
31.9:6−クロロ−1−イソブチル−2−{5−[1−(4−フルオロフェ
ニル)−プロパン−1,3−イル]ホスホノ−2−フラニル}ベンズイミダゾー
ル、mp=207〜208℃
元素分析(C24H23ClFN2O4Pとして)
計算値:C58.96、H4.74、N5.73
実測値:C59.20、H4.64、N5.59
31.10:6−クロロ−イソブチル−2−{5−[1−(4−フルオロフェニ
ル)−プロパン−1,3−イル]ホスホノ−2−フラニル}ベンズイミダゾール
、mp=176〜179℃
元素分析(C24H23ClFN2O4P+0.5H2Oとして)
計算値:C57.90、H4.86、N5.63
実測値:C57.60、H4.68、N5.54
化合物31.9、31.10の製造に用いた置換1,3−ジオールは、下記の
3工程法で作成する。工程A
(J.Org.Chem.、1988年、53、911)
ジクロロメタン(200ml)中の塩化オキサリル(5.7ml、97ミリモ
ル)の溶液に−78℃にて、ジメチルスルホキシド(9.2ml、130ミリモ
ル)を加える。反応混合物を−78℃で20分間撹拌した後、3−(ベンジルオ
キシ)プロパン−1−オール(11g、65ミリモル)/ジクロロメタン(25
ml)を加える。−78℃で1時間後、トリエチルアミン(19ml、260ミ
リモル)を加えて反応を抑え、室温まで加温する。ワークアップおよびジクロロ
メタンでの溶離によるカラムクロマトグラフィーを行つて、8gの3−(ベンジ
ルオキシ)プロパン−1−アールを得る。工程B
上記3−(ベンジルオキシ)プロパン−1−アール(1g、6.1ミリモル)
のTHF溶液に0℃にて、4−フルオロフェニル・マグネシウムブロミド/TH
Fの1M溶液(6.7ml、6.7ミリモル)を加える。反応液を室温まで加温
し、1h撹拌する。ワークアップおよびジクロロメタンでの溶離によるカラムク
ロマトグラフィーを行って、0.7gのアルコールを得る。工程C
酢酸エチル(10ml)中の上記ベンジルエーテル(500mg)の溶液に、
10%Pd(OH)2/C(100mg)を加える。反応液を水素雰囲気下で1
6h撹拌する。反応混合物をセライト(Celite)で濾過し、濃縮する。残渣の酢酸
エチル/ジクロロメタン(1:1)での溶離によるクロマトグラフィーを行い、
340mgの生成物を得る。
31.11:6−クロロ−1−イソブチル−2−{5−[1−(3−ブロモ−4
−メトキシフェニル)−プロパン−1,3−イル]ホスホノ−2−フラニル}ベ
ンズイミダゾール(主要異性体)、mp=167〜169℃
元素分析(C25H25BrClN2O5Pとして)
計算値:C51.79、H4.35、N4.83
実測値:C51.77、H4.25、N4.73
31.12:6−クロロ−1−イソブチル−2−{5−[1−(3−ブロモ−4
−メトキシフェニル)−プロパン−1,3−イル]ホスホノ−2−フラニル}ベ
ンズイミダゾール(少量異性体)
元素分析(C25H25BrClN2O5P+0.55CHCl3として)
計算値:C47.54、H3.99、N4.34
実測値:C47.50、H3.89、N3.99
化合物31.11、31.12を製造する置換1,3−ジオールは、下記の2
工程法で作成する。工程A
(J.Org.Chem.、1990年、55、4744)
エーテル(40ml)中のジイソプロピルアミン(4.1ml、29.4ミリ
モル)の溶液に−78℃にて、2.5M−n−ブチルリチウム(11.8ml、
29.4ミリモル)を加える。反応液を15分間撹拌した後、酢酸t−ブチル(
4ml、29.4ミリモル)/エーテル(10ml)を加える。20分後、アル
デヒド(3g、14ミリモル)/エーテル(10ml)を加え、室温まで加温し
、16h撹拌する。ワークアップおよび酢酸エチル/ジクロロメタン(1:9)
での溶離によるカラムクロマトグラフィーを行って、3.3gの付加生成物を得
る。工程B
THF(20ml)中のt−ブチルエステル(1.5g、4.5ミリモル)の
溶液に、1M水素化リチウムアルミニウムを0℃で加える。反応混合物を室温ま
で加温し、2h撹拌する。酢酸エチルを加えて反応を抑え、飽和硫酸ナトリウム
水溶液を加えて、塩を沈殿せしめる。濾過および溶媒の濃縮を行って、粗ジオー
ルを得る。酢酸エチル/ジクロロメタン(1:1)での溶離によるカラムクロマ
トグラフィーを行い、970mgの純粋なジオールを得る。
31.13:6−クロロ−1−イソブチル-2−{5−[2−(ヒドロキシメチ
ル)−プロパン−1,3−イル]ホスホノ−2−フラニル}ベンズイミダゾール
、mp=164〜165℃
元素分析(C19H22ClN2O5Pとして)
計算値:C53.72、H5.22、N6.59
実測値:C53.62、H5.18、N6.42
31.14:6−クロロ−1−イソブチル-2−{5−[2−(アセトキシメチ
ル)−プロパン−1,3−イル]ホスホノ−2−フラニル}ベンズイミダゾール
、mp=132〜134℃
元素分析(C21H24ClN2O6Pとして)
計算値:C54.03、H5.18、N6.00
実測値:C54.17、H4.99、N5.81
31.15:6−クロロ−1−イソブチル-2−{5−[2−(メトキシカルボ
ニルオキシメチル)−プロパン−1,3−イル]ホスホノ−2−フラニル}ベン
ズイミダゾール、mp=138〜140℃
元素分析(C21H24ClN2O7Pとして)
計算値:C52.24、H5.01、N5.80
実測値:C52.13、H5.07、N5.51
31.16:4−アミノ−5−フルオロ−7−エチル−1−イソブチル−2−{
5−[2−(アセトキシメチル)−プロパン−1,3−イル]ホスホノ−2−フ
ラニル}ベンズイミダゾール
元素分析(C23H29FN3O6P+0.3H2Oとして)
計算値:C55.38、H5.98、N8.42
実測値:C55.60、H6.31、N8.02
31.17:6−アミノ−9−ネオペンチル−8−{5−[2−(アセトキシメ
チル)−プロパン−1,3-イル]ホスホノ−2−フラニル}プリン、mp=1
64〜165℃
元素分析(C20H26N5O6Pとして)
計算値:C51.84、H5.65、N15.11
実測値:C52.12、H5.77、N14.59
31.18:4−アミノ−5−フルオロ−7−エチル−1−イソブチル−2−{
5−[2−(シクロヘキシルカルボニルオキシメチル)−プロパン−1,3−イ
ル]ホスホノ−2−フラニル}ベンズイミダゾール、mp=60〜63℃
元素分析(C28H37FN3O6Pとして)
計算値:C59.89、H6.64、N7.48
実測値:C59.97、H6.60,N7.33
31.19:6−クロロ−1−イソブチル−2−{5−[2−(アミノメチル)
−プロパン−1,3-イル]ホスホノ−2−フラニル}ベンズイミダゾール、m
p=158〜160℃
元素分析(C19H23ClN3O4Pとして)
計算値:C51.13、H5.76、N9.41
実測値:C51.35、H5.48、N9.05
化合物31.16を製造する置換1,3−ジオールは、下記の方法で作成する
。
2−(ヒドロキシメチル)−1,3−プロパンジオールのモノアセチル化:
ピリジン(7.5ml)中の2−(ヒドロキシメチル)−1,3−プロパンジ
オール1g、9.4ミリモル)の溶液に0℃にて、無水酢酸(0.89mL9.
4ミリモル)をゆっくりと加える。得られる溶液を室温まで加温し、16h撹拌
する。反応液を減圧下で濃縮し、メタノール/ジクロロメタン(1:9)での溶
離によるクロマトグラフィーを行って、510mgの純粋なアセテートを得る。
化合物31.17を製造する置換1,3−ジオールは、下記の方法で作成する
。
2−(ヒドロキシメチル)−1,3−プロパンジオールのメチルカーボネート
形成:
ジクロロメタン(20ml)およびピリジン(7.5ml)中の2−(ヒドロ
キシメチル)−1,3−プロパンジオール(1g、9.4ミリモル)の溶液に0
℃にて、クロロギ酸メチル(0.79mL9.4ミリモル)をゆっくりと加える
。得られる溶液を室温まで加温し、16h撹拌する。反応液を減圧下で濃縮し、
メタノール/ジクロロメタン(1:4)での溶離によるクロマトグラフィーを行
い、650mgの純粋なカーボネートを得る。
実施例32 2−(3−フタリジル)エチルホスホネート・ジエステルの一般手順:
実施例18/方法Bと同じ手順を行って、以下に示す化合物を製造する。
32.1:4,5−ジメチル−6−クロロ−1−シクロプロピルメチル−2−[
5−フラニル−2−ビス−2−(3−フタリジルエチル)ホスホネート]ベンズ
イミダゾール
元素分析(C37H34N2O8PCl+1.2H2Oとして)
計算値:C61.49、H5.08、N3.88
実測値:C61.29、H4.89、N3.72
2−(3−フタリジル)エタノールを、下記の方法で製造する。
フタリド−3−酢酸(1ミリモル)のTHF溶液を、ボラン・ジメチルスルフ
ィド(1.5ミリモル)で0℃にて1h、および25℃にて24h処理する。抽
出およびクロマトグラフィーを行って、2−(3−フタリジル)エタノールを明
黄色油状物で得る。TLC:Rf=0.25(50%EtOAc/ヘキサン)
実施例33 ベンズイミダゾール・ホスホネート・アミン塩の製造:
メタノール中の1−シクロプロパンメチル−6−クロロ−4,5−ジメチル−
2−(2−(5−ホスホノ)フラニル)ベンズイミダゾール(1ミリモル)およ
びトリス(ヒドロキシメチル)アミノメタン(1.05ミリモル)の混合物を、
25℃で24h撹拌する。溶媒の蒸発を行って、塩を黄色固体で得る。
33.1:1−シクロプロパンメチル−6−クロロ−4,5−ジメチル−2−(
2−(5−ホスホノ)フラニル)ベンズイミダゾール・トリス(ヒドロキシメチ
ル)アミノメタン、mp=175〜178℃
元素分析(C21H29N3O7PCl+2.3H2Oとして)
計算値:C46.42、H6.23、N7.73
実測値:C46.16、H6.22、N7.98
本発明の方法を用いる実施例には以下のものが含まれる。これらの実施例は例
示であって、本発明の方法がこれらの実施例のみに限定されるものではないこと
は理解されよう。
わかりやすく簡潔にするために、以下の生物学的実施例では化合物を合成の実
施例番号で示す。
以下の実施例に加えて、糖新生を阻害する化合物を同定するのに有用なアッセ
イには以下の糖尿病動物モデルが含まれる:
i.アロキサンまたはストレプトゾトシンのような特定の化学サイトトキシン
によって膵b−細胞が破壊された動物(例えば、ストレプトゾトシン処理マウス
、ラット、イヌ、およびサル)。(Komada,H.,Fujita,M.,Yamaguchi,I.Japanes
e Journal of Pharmacoloty 66,331-336(1994)(マウス)、Youn,J.H.,Kim,J.K.
,Buchanan,T.A.,Diabetes 43,564-571(1994)(ラット)、Le Marchand,Y.,Loten
,
E.G.,Assimacopoulos-Jannet,F.ら、Diabetes27,1182-88(1978)(イヌ)、およびP
itkin,R.M.,Reyno1ds,W.A.,Diabetes,19,70-85(1970)(サル))。
ii.Jackson Laboratory,Bar Harbor由来のC57BL/Ks db/db、C57BL/Kso b/ob
、およびC57BL/6J ob/ob種のような突然変異マウス、およびYellow Obese、T-KK
、およびNew Zealand Obeseのような他のマウス。(Coleman,D.L.,Hummel,K.P.,
Diabetologia 3,238-248(1967)(C57BL/Ks db/db)、Coleman,D.L.,Diabetolo
gia 14,141-148(1978)(C57BL/6J ob/ob)、Wolff,G.L.,Pitot,H.C.,Genetics 73
,109-123(1973)(Yellow Obese)、Dulin,W.E.,Wyse,B.M.,Diabetologia 6,317-
323(1970)(T-KK)、およびBielschowsky,M.,Bielschowsky,F.Proceedings of
the University of Otago Medical School 31,29-31(1953)(New Zealand Obese)
)。
iii.ストレプトゾトシンまたはデキサメサゾンで糖尿病にしたZucker fa/fa
ラット、Zucker糖尿病肥満ラット、およびWistar Kyoto肥満ラットのような突然
変異ラット。(Stolz,K.J.,Martin,R.J.Journal of No.Nutrition 112,997-1002
(1982)(ストレプトゾトシン)、Ogawa,A.,Johnson,J.H.,Ohnbeda,M.,McAlliste
r,C.T.,Inman,L.,A1am,T.,Unger,R.H.,TheJournal of Clinical Investigation
90,497-504(1992)(デキサメサゾン)、Clark,J.B.,Palmer,C.J.,Shaw,W.N.,Proce
edings of the Society for Experimental Biology and Medicine 173,68-75(19
83)(Zucker糖尿病肥満ラット)、およびIdida,H.,Shino,A.,Matsuo,T.ら、Diabet
es 30,1045-1050(1981)(Wistar Kyoto肥満ラット)。
iv.チャイニーズハムスター、モルモット、New Zealand Whiteウサギ、およ
びアカゲザルならびにリスザルのようなヒト以外の霊長類といった自然発生糖尿
病を有する動物。(Gerritsen,G.C.,Connel,M.A.,Blanks,M.C.,Proceedings of
the Nutrition Society 40,237245(1981)(チャイニーズハムスター)、Lang,C.M
.,Munger,B.L.,Diabetes 25,434-443(1976)(モルモット)、Conaway,H.H.,Brown
,C.J.,Sanders,L.L.ら、Journal of Heredity 71,179-186(1980)(New Zealand W
hiteウサギ)、Hansen,B.C.,Bodkin,M.L.,Diabetologia 29,713-719(1986)(アカ
ゲザル)、およびDavidson,I.W.,Lang,C.M.,Blackwell,W.L.,
Diabetes 16,395-401(1967)(リスザル))。
v.サンドラット(sand rat)、アフリカトゲネズミ(spiny mouse)、スナネズ
ミ(Mongolian Gerbil)、およびCohenショ糖誘発糖尿病ラットのような栄養的に
誘導された糖尿病動物。(Schmidt-Nielsen,K.,Hainess,H.B.,Hackel,D.B.,Sci
ence 143,689-690(1964)(サンドラット)、Gonet,A.E.,Stauffacher,W.,Pictet
,R.ら、Diabetologia 1,162-171(1965)(アフリカトゲネズミ)、Boquist,L.,Dia
betologia 8,274-282(1972)(スナネズミ)、およびCohen,A.M.,Teitebaum,A.,S
alitemik,R.,Metabolism 21,235-240(1972)(Cohenショ糖誘発糖尿病ラット)。
vi.遺伝的素因、遺伝子工学、選択繁殖、または化学的もしくは栄養的誘導に
よって生じる以下の特性の一つ、もしくはその組合せを有するあらゆる他の動物
:グルコーストレランス障害、インスリン耐性、高血糖症、肥満、糖新生促進、
肝グルコース産生増大。
生物学的実施例 実施例A
:ヒト肝FBPアーゼの阻害
ヒト肝FBPアーゼをコードしているプラスミドで形質転換されたE.coli BL2
1株はニューヨーク州立大学(Stony Brook)のM.R.El-Maghrabi博士から得た。典
型的には、hlFBPアーゼは記載のごとくE.coli培養10Lから精製された(
M.Gidh-Jainら、1994,The Journal ofBiological Chemistry 269,27732-27738頁
)。共役酵素としてグルコース6−ホスフェートデヒドロゲナーゼおよびホスホ
グルコースイソメラーゼを用い、生成物(フルクトース6−ホスフェート)の生
成と、NADPおよびフェナジンメトサルフェート(PMS)を介するジメチル
チアゾールジフェニルテトラゾリウムブロミド(MTT)の還元を共役させる反
応において酵素活性を分光光度法で測定した。50mMトリス−HCl(pH7
.4)、100mM KCl、5mM EGTA、2mM MgCl2、0.2m
M NADP)、1mg/mL BSA、1mM MTT、0.6mM PMS、1
単位/mLホスホグルコースイソメラーゼ、2単位/mLグルコース6−ホスフ
ェートデヒドロゲナーゼ、および0.150mM基質(フルクトース1,6−ビ
スホスフェート)からなる反応混合物(200μL)を96ウェルマイク
ロタイタープレートに調製した。インヒビター濃度を0.01μM〜10μMに
変化させた。0.002単位の純粋なhlFBPアーゼを加えて反応を開始し、
Molecular Devices Plate Reader(37℃)中で590nmで7分間モニターし
た。
図2は化合物12.61、12.53、12.52、および12.64の濃度
依存性の阻害活性を示す。
下記表2は、実施例12および13において製造したいくつかの化合物のIC50
値を示す。AMPのIC50は1.0μMである。
表2
実施例 IC50(ヒト化合物番号 肝FBPアーゼ(μM)
12.6 6.5
12.37 4.2
12.35 1.2
13.5 4.7
12.52 2.5
12.54 0.1
12.57 3.8
13.21 2.5
12.61 0.06
13.25 1.8
12.64 0.06
13.52 10.5
13.56 0.78
13.61 0.1
13.66 4.0
12.80 0.035
12.82 0.04
12.79 0.08
15.1 0.18
12.84 0.055
13.96 0.16
FBPアーゼのインヒビターはラットおよびマウス肝FBPアーゼをアッセイす
ることにより同定することもできよう。
ラット肝およびマウスFBPアーゼの阻害
ラット肝FBPアーゼをコードしているプラスミドで形質転換されたE.coli B
L21株をニューヨーク州立大学(Stony Brook)のM.R.El-Maghrabi博士から得、記
載のごとく精製した(El-Maghrabi,M.R.、およびPilkis,S.J.(1991)Biochem,Biop
hys,Res.Colnmun.176:137-144)。マウス肝FBPアーゼは、1mM EGTAお
よび10%グリヤロールを含む100mMトリス−HCl緩衝液(pH7.4)
中で新たに分離したマウス肝臓をホモゲナイズすることにより得た。ホモゲネー
トを遠心して不純物を除去し、45−75%硫酸アンモニウム分画を調製した。
この分画をホモゲナイズ用緩衝液に再溶解し、PD−10ゲルろ過カラム(Bior
ad)を用い、該緩衝液で溶出して脱塩した。この部分精製分画を酵素アッセイに
用いた。ラット肝およびマウス肝FBPアーゼはいずれもヒト肝FBPアーゼに
関する記載に従ってアッセイした。より高いIC50値は、一般的に、ラットおよ
びマウス肝酵素の試験化合物による阻害に対する感受性が、ヒト肝酵素より低い
ことを反映している。
下記の表は実施例において製造したいくつかの化合物のIC50値を示す。化合物 IC50ラット肝(μM) IC50マウス肝(μM)
12.6 >20 >20
12.37 >20 1.27
12.35 >20 >20
12.52 >20 0.78
12.54 >2 1.07
12.57 >20 >20
12.61 2.18 >20
12.64 0.55 1.07
13.21 >20 >20
13.25 >2 >20
13.56 >2 >20
13.61 >20 >20
13.66 >20 >20
12.80 0.15 0.3
12.82 0.2 0.3
12.79 0.45 0.72
15.1 1.0 1.5
12.84 0.4 0.5
13.96 1.95 0.7実施例B
:AMP部位結合
化合物がhlFBPアーゼのアロステリックAMP結合部位に結合するか否かを
決定するために、一定の濃度範囲の試験化合物の存在下で、酵素を放射性標識A
MPとインキュベーションした。反応混合物は25mMトリス−HCl(pH7
.4)、100mMKCl、および1mM MgCl2中の0〜1000mM試験
化合物および25mM3H−AMP(54mCi/mmol)からなった。均質
なFBPアーゼ1.45mg(±1nmol)を最後に加えた。1分間インキュ
ベーション後、遠心限外ろ過装置(「Ultrafree-MC」、Millipore)を製造業者
の指示書に従って用い、FBPアーゼと結合したAMPを非結合AMPから分離
した。該装置の上部コンパートメント(酵素と標識を含む残留物)および下部コ
ンパートメント(非結合標識を含むろ過物)の部分標本(100μL)の放射活
性をBeckman液体シンチレーションカウンターを用いて定量した。酵素と結合し
たAMPの量を、ろ過物のカウント(非結合標識)を残留物の総カウントと比較
することにより推定した。
図3から明らかなように、5−アミノイミダゾール−4−カルボキサミドリボ
シドモノホスフェート(ZMP)および化合物12.1はいずれも用量依存性に
hlFBPアーゼからAMPを追い出し、このことはそれらがAMPと同じ酵素
の部位に結合することを示した。予期したように、ZMPより強力なhlFBP
インヒビターである化合物12.1(それぞれIC50=12および2μM)はZ
MPよりAMP置換のED50が低かった(50vs250μM)。実施例C
:AMP部位/酵素選択性
化合物のFBPアーゼに対する選択性を測定するために、5つのキーAMP結
合酵素に対するFBPアーゼインヒビターの効果を下記のアッセイを用いて測定
した。
アデノシンキナーゼ:ヒトアデノシンキナーゼは、Spychalaら(Spychala,J.,D
atta,N.S.,Takabayashi,K.,Datta,M.,Fox,I.H.,Gribbin,T.,およびMitchell,B
.S.(1996)Proc.Natl.Acad.Sci.USA 93,1232-1237)の記載に従ってE.coli発現系
から精製した。活性はYamadaら(Yamada,Y.,Goto,H.,Ogasawara,N.(1988)Bioch
im.Biophys.Acta 660,36-43)の記載に実質的に従って測定した(二、三わずか
に変更した)。アッセイ混合物には、50mMトリスーマレエート緩衝液(pH
7.0)、0.1%BSA、1mM ATP 1mM MgCl2、1.0μM[U
−14C]アデノシン(400−600mCi/mmol)、および異なるデュプ
リケートの濃度のインヒビターが含まれた。14C−AMPを、陰イオン交換紙(W
hatman)に吸収させることにより非反応14C−アデノシンから分離し、シンチレ
ーションカウンターで定量した。
アデノシンモノホスフェートデアミナーゼ:ブタ心臓AMPDAは、Smile
yら(Smiley,K.L.,Jr,Berry.A.J.、およびSuelter,C.H.(1967)J.Bio1.Chem.24
2,2502-2506)の記載に実質的に従い、ホスホセルロースエ程を介して精製した。
AMPDA活性の阻害は、インヒビター、〜0.005UAMPDA、0.1%
ウシ血清アルブミン、10mM ATP、250mM KCl、および50mM
MOPS(pH6.5)を含む0.1mLアッセイ混合物中で37℃で測定した
。基質AMPの濃度は0.125から10.0mMまで変化させた。酵素を加え
ていない他は完全な反応混合物に酵素を加えて触媒作用を開始し、5分後にHP
LCシステムに注入することにより該作用を終了させた。5分間に形成されたI
MPの量から活性を測定した。イソクラティック緩衝液系(12.5mMリ
ン酸カリウム、30mM KCl、pH3.5)を用い、Beckman Ultrasil-SAX
陰イオン交換カラム(4.6mmx 25cm)を用いるHPLCによりAMP
からIMPを分離し、分光光度法により254nmにおける吸光度を測定した。
ホスホフルクトキナーゼ:酵素(ラット肝)はSigmaから購入した。フルクトー
ス1,6−ビスホスフェートの形成を、アルドラーゼ、トリオースホスフェート
イソメラーゼ、およびα−グリセロホスフェートデヒドロゲナーゼの作用を介す
るNADHの酸化と共役させる反応において30℃で活性を測定した。反応混合
物(200μl)を96ウェルマイクロタイタープレート中に入れ、Molecular
Devices Microplate Readerを用い、340nMで計測した。混合物は、200
mMトリス−HCl(pH7.0)、2mM DTT、2mM MgCl2、0.2
mM NADH、0.2mM ATP、0.5mMフルクトース6−ホスフェート
、1単位アルドラーゼ/mL、3単位/mLトリオースホスフェートイソメラー
ゼ、および4単位/mLα−グリセロホスフェートデヒドロゲナーゼからなった
。試験化合物濃度は1〜500pMの範囲であった。0.0025単位のホスホ
フルクトキナーゼを加えて反応を開始し、15分間モニターした。
グリコーゲンホスホリラーゼ:酵素(ウサギ筋肉)はSigmaから購入した。グル
コース1−ホスフェートの形成を、ホスホグルコムターゼおよびグルコース6−
ホスフェートデヒドロゲナーゼを介するNADPの還元と共役させる反応におい
て37℃で活性を測定した。アッセイは96ウェルマイクロタイタープレートで
行い、Molecular Devices Microplate Preaderで340nmにて計測した。反応
混合物は20mMイミダゾール(pH7.4)、20mM MgCl2、150m
M酢酸カリウム、5mMリン酸カリウム、1mM DTT、1mg/mL BSA
、0.1mM NADP、1単位/mLホスホグルコムターゼ、1単位/mLグル
コース6−ホスフェートデヒドロゲナーゼ、0.5%グリコーゲンからなった。
試験化合物濃度は1〜500μMの範囲であった。酵素17μgを加えて反応を
開始し、20分間モニターした。
アデニレートキナーゼ:酵素(ウサギ筋肉)はSigmaから購入した。100mM
Hepes(pH7.4)、4.45mM MgCl2、1mM EGTA、10
0mM KCl、2mg/mLBSA、1mM AMP、および2mM ATPを
含む反応混合物(100μL)において37℃で活性を測定した。酵素4.4n
gを加えて反応を開始し、5分後に過塩素酸17μLを加えて反応を終了した。
沈殿したタンパク質を遠心して除去し、上清を、3M KOH/3M KH2CO
3 33μLを加えて中和した。中和した溶液を遠心およびろ過して不純物を除
去し、YMC ODS AQカラム(25x4.6cm)を用いるHPLCによりADP含
有量(酵素活性)を分析した。0.1M KH2PO4(pH6)、8mM硫酸水
素テトラブチルアンモニウム〜75%アセトニトリルの勾配を流した。吸光度を
254nMでモニターした。
2μMhlFBPアーゼインヒビターである化合物12.1は、AMPデアミ
ナーゼスクリーンを除く上記アッセイのすべてにおいて実質的に不活性であった
。AMPデアミナーゼの1/2最大阻害がFBPアーゼのIC50より42倍高い
濃度で観察された。アデノシンキナーゼ、アデニレートキナーゼ、グリコーゲン
ホスホリラーゼ、およびホスホフルクトキナーゼに対する影響が実質的にないの
に加えて、化合物12.61(hlFBPアーゼIC50=0.055μM)はA
MPデアミナーゼよりほぼ600倍効果が低かった。化合物12.64はグリコ
ーゲンホスホリラーゼアッセイのみで試験し、5〜500μMの範囲の薬剤濃度
で酵素の活性化は観察されなかった。データは、化合物12.61が高選択性に
hlFBPアーゼと結合することを示唆している。下記表3は化合物12.61
および12.64に関する選択性データを示す。
表3
選択性
化合物12.1 化合物12.61 化合物12.64
(μM)
FBPアーゼ(inh.) 2.0 0.055 0.055
アデノシンキナーゼ(inh.) >>10 >>100
アデニレートキナーゼ(inh.) >>500 >>500
AMPデアミナーゼ(inh.) 85 32
グリコーゲンホスホリラーゼ >>200 >>100 >>500
(act.)
ホスホフルクトキナーゼ >>200 >>100
(act.)実施例D
:ラット肝細胞中の糖新生の阻害
肝細胞は、Groen(Groen,A.K.,Sips,H.J.,Vervoom,R.C.,Tager,J.M.,1982,Eur
.J.Biochem.122,87-93)によって一部変更されたBerryおよびFriend(Berry,M.N.
,Friend,D.S.,1969,J.Cell.Biol.43,506-520)の方法に従って一夜絶食させたSpr
ague-Dawleyラット(250−300g)から調製した。肝細胞(75mg湿重
量/mL)を、10mMラクテート、1mMピルベート、1mg/mLBSA、
および濃度1〜500μMの試験化合物を含むKrebs−ビカーボネート緩衝
液1mL中でインキュベートした。インキュベーションは、密閉95%酸素、5
%二酸化炭素雰囲気下、激しく振盪している水浴(37℃)中に沈めた50−m
L Falconチューブ中で行った。1時間後、部分標本(0.25mL)を取り出
し、エッペンドルフチューブに移し、遠心した。次に、上清50μLのグルコー
ス含有量を、Sigmaグルコースオキシダーゼキットを製造業者の指示書に従って
用いてアッセイした。
図4に示す通り、化合物12.1、12.53、および12.61は、単離ラ
ット肝細胞におけるラクテート/ピルベートからのグルコース産生を、それぞれ
IC50110、2.4、および3.3μMで用量依存性に阻害した。このアッセ
イにおける他の選ばれた化合物のIC50を下記表に示す。化合物30.2は化合
物12.50のプロドラッグである。
化合物 IC50グルコース産生、μM
12.42 14
12.44 14
12.50 17
12.54 3.6
12.62 5
12.63 16
12.64 2.5
18.2 17
12.80 1.6
12.82 2.2
12.79 1.0
12.84 9
15.1 16
ラット肝由来のFBPアーゼはヒト肝由来のものよりAMPに対する感受性が
低い。その結果、ラット肝細胞におけるIC50値はヒト肝細胞で予測されるより
も高い。実施例E
:絶食ラットにおける血糖値の低下
Sprague Dawleyラット(250−300g)を18時間絶食させ、次いで化合
物12.53、12.61、または12.64 20mg/kgを腹腔内投与し
た。薬剤投与に用いたビークルは50mM重炭酸ナトリウムであった。注射直前
および注射1時間後に覚醒動物の尾静脈から血液サンプルを得た。HemoCue Inc
.グルコース分析器を製造業者の指示書に従って使用して血糖値を測定した。
血糖値は、化合物12.53で55±14%低下し、化合物12.61で48
±15%、および化合物12.64で64.5±24%低下した。実施例F
:ラット肝細胞中のラクテート/ピルベートからの糖新生に対する化合
物12.64の影響:グルコース産生阻害とフルクトース1,6−ビスホスフェ
ートの蓄積
単離ラット肝細胞は実施例Dに記載のごとく調製し、記載したのと同じ条件下
でインキュベーションした。細胞懸濁液の部分標本(250μL)を取り出し、
それを油層(0.8mLシリコーン/鉱物油、4/1)を通して10%過塩素酸
層(100μL)にスピンさせることにより反応を止めた。油層を除去後、酸性
細胞抽出物層を1/3容量の3MKOH/3MKH2CO3を加えて中和した。
完全に混合し、遠心した後、上清中のグルコース含有量を実施例Dに記載のごと
く分析し、フルクトース1,6−ビスホスフェートについても分析を行った。フ
ルクトース1,6−ビスホスフェートは、グリセロール3−ホスフェートの酵素
的変換とNADHの酸化を共役させることにより分光光度法でアッセイした(3
40nmでモニターした)。反応混合物(1mL)は、200mMトリス−HC
l(pH7.4)、0.3mMNADH、2単位/mLグリセロール3−ホスフ
ェートデヒドロゲナーゼ、2単位/mLトリオースホスフェートイソメラーゼ、
および50−100μL細胞抽出物からなった。37℃で30分間プレインキュ
ベーションした後、1単位/mLのアルドラーゼを加え、安定な値が得られるま
で吸光度の変化を測定した。この反応では、細胞抽出物中に存在するフルクトー
ス1,6−ビスホスホネート1molあたりNADH 2molが酸化される。
図5に示すように、化合物12.64は、ラット肝細胞におけるラクテート/
ピルベートからのグルコース産生を阻害した(IC50約3μM)。化合物12
.64に暴露した細胞に生じたフルクトース1,6−ビスホスホネート(FBP
アーゼの基質)の用量依存性の蓄積はFBPアーゼの阻害と一致している。実施例G
:ラットにおける薬剤レベルと肝臓への蓄積量の分析
Sprague-Dawleyラット(250−300g)を18時間絶食させ、次いで、生
理食塩水(n=3)または20mg/kgのFBPアーゼインヒビター(n=4
)のいずれかを腹腔内投与した。薬剤投与に用いたビークルは10mMビカーボ
ネートであった。注射1時間後にラットをハロタンで麻酔し、肝生検(約1g)
および後大動脈からの血液試料(2mL)採取を行った。ヘパリンフラッシュし
たシリンジとニードルを血液採取に用いた。肝試料は氷冷10%過塩素酸(3m
L)中で速やかにホモゲナイズし、遠心し、上清を1/3容量の3M KOH/
3M KH2CO3で中和した。遠心し、ろ過した後、HPLCにより中和抽出物
50μL中のFBPアーゼインヒビターを分析した。逆相YMC ODS AQカ
ラム(250x4.6cm)を用い、10mMリン酸ナトリウム(pH5.5)
〜75%アセトニトリルの勾配にて溶出した。吸光度を310nmでモニターし
た。(肝臓のフルクトース1,6−ビスホスフェート濃度も実施例Fに記載の方
法を用いて定量する。薬剤処置群由来の肝臓中のフルクトース1,6−ビスホス
フェートレベルの上昇は、糖新生経路におけるFBPアーゼのレベルにおけるグ
ルコース産生の阻害と一致している。)実施例Dに記載のごとく血液試料中の血
糖値を測定した。次に、遠心により速やかに血漿を調製し、メタノー
ルを60%(v/v)加えて抽出を行った。メタノール抽出物を遠心およびろ過
して不純物を除き、次いで上記のごとくHPLCにより分析した。
化合物12.64の20mg/kg用量を注射して1時間後の血漿酸肝臓レベ
ルはそれぞれ85μMおよび90nmol/gに達した。実施例H
:Zucker糖尿病肥満ラットにおける血糖値の低下
7週令で購入したZucker糖尿病肥満ラットを16週令で、24時間絶食
状態で使用した。ラットはGenetics Models Inc.から購入し、推奨されたPurina
5008餌(6.5%脂肪)を与えた。それらの24時間絶食時における高血糖症は
、一般に血糖値150mg/dL〜310mg/dLの範囲である。
FBPアーゼインヒビターを、用量50mg/kgで腹腔内注射により投与す
る(n=6)。25mg/mLのストック溶液を脱イオン水で調製し、5N N
aOHを滴加して中性に調整する。コントロール動物5匹に生理食塩水を投与す
る。実施例Dに記載のごとく投与時と投与2時間後に血糖値を測定する。実施例I
:Zucker糖尿病肥満ラットにおけるFBPアーゼインヒビターに
よる糖新生阻害
9匹のZucker糖尿病肥満ラット(16週令、Genetics Models Inc.,Ind
ianapolis,Indiana)を真夜中に絶食し、翌朝、頸静脈カテーテルを装着した。
正午に、用量50mg/kgの化合物12.64(n=3)または生理食塩水(
n=3)を頸静脈カテーテルからボーラスで投与した。50分後、14C−重炭酸
ナトリウム(40μCi/100g体重)のボーラスを同じ経路から投与した。
20分後、ペントバルビトールを静脈内投与して動物を速やかに麻酔し、心臓穿
刺により血液試料(1.5mL)を得た。血液(0.5mL)を脱イオン水6m
Lで希釈し、1mL硫酸亜鉛(0.3N)および1mL水酸化バリウム(0.3
N)を加えてタンパク質を沈殿させた。混合物を遠心し(20分間、1000x
g)、次いで、得られた上清5mLを混合ベッドイオン交換樹脂(AG 50W-
X8、100−200メッシュ、水素形1部、およびΛG1−X8、100−2
00メッシュ、アセテート形2部)と混合し、14c−ビカーボネートを14C−グ
ルコースと分離した。スラリーを室温で4時間振盪し、次いで静置した。次に、
上清(0.5mL)の部分標本をシンチレーションカクテル5mL中でカ
ウントした。
下記表に示すように、化合物12.64は14C−ビカーボネートの14C−グル
コースへの取込みを約50%減少させた。 実施例J:ストレプトゾトシン処理ラットにおける血糖値の低下
雄のSprague-Dawleyラット(250−300g)に55mg/kgのストレプ
トゾトシン(Sigma Chemical Co.)を腹腔内注射して糖尿病を誘発した。6日後、
摂食時の血糖値(8am)が350〜600mg/dLの動物24匹を選び統計
的に等価な2群に分けた。HemoCue Inc.(Mission Viejo,CA)グルコース分析器に
より、尾静脈の切り目から得た血液中の血糖値を測定した。次に、1群の12匹
には化合物12.64(100mg/kg、腹腔内)を投与し、他の12匹(「
コントロール」)には等量の生理食塩水を投与した。餌を動物から取り去った。
投与して4時間後の各動物の血糖値を測定し、次いで、薬剤または生理食塩水の
第二用量を投与した。4時間後、最後の血糖値の測定を行った。下記表に示すよ
うに、化合物12.64は、最初の投薬から8時間後の処置動物群の絶食時血糖
レベルを有意に低下させた:
実施例K:実施例12.64の化合物を経日投与後のグルコースの低下
18時間絶食させたSprague Dawleyラット(250−300g;n=4−5/
群)に対し、化合物12.64を用量30、100、および250mg/kgで
経口胃管栄養法により投与した。化合物を脱イオン水を用いて調製し、水酸化ナ
トリウムで中性に調整し、これを超音波処理にて溶液とし、次いで投与した。投
与直前と投与後1時間間隔で血糖値を測定した。尾静脈から血液試料を得、Hemo
cueグルコース分析器(Hemocue Inc,Mission Viejo,California)を製造業者
の指示書に従って用い測定を行った。用量30および100mg/kgでは効果
がなかったが、用量250mg/kgでは投与した動物5匹中4匹に投与して1
時間以内に強い低血糖症が誘導された。応答のある動物4匹における平均グルコ
ースの低下は、1時間の時点で、生理食塩水処置コントロールに対して62±8
.6%であった。実施例L
:リン酸のプロドラッグの経口バイオアベイラビリティの評価
プロドラッグを10%エタノール/90%ポリエチレングリコール(mw40
0)に溶解し、6時間絶食したSprague Dawleyラット(220−240g)に対
し、約20または40mg/kg親化合物当量の用量を経口胃管栄養法により投
与した。次に、ラットを代謝ケージに入れ、尿を24時間回収した。尿中に排泄
された親化合物の量をHPLC分析により測定した。この測定には、リン酸カリ
ウム緩衝液(pH5.5)〜アセトニトリルの勾配を用いて溶出するODSカラ
ムを用いた。310−325nmで検出がなされた。経口バイオアベイラビリテ
ィのパーセンテージは、プロドラッグから生じた親化合物の尿中回収量を、約1
0mg/kgの非置換親化合物を静脈内投与して24時間後に尿中に回収された
親化合物と比較することにより推定した。典型的には、親化合物をジメチルスル
ホキシドに溶解し、ハロタンで短く麻酔した動物の尾静脈から投与した。
親化合物B、6−アミノ−9−ネオペンチル−8−(2−(5−ホスホノ)フ
ラニルプリンのプロドラッグである化合物A、6−アミノ−9−ネオペンチル,
8−(2−(5−ジイソブチリルオキシメチルホスホノ)フラニルプリンについ
ては、約20mg/kgの経口用量の6.2%が尿中に回収された。親化合物に
ついては、約10mg/kgの静脈内用量の76.8%が回収された。したがっ
て、このプロドラッグの経口バイオアベイラビリティは6.2/76.8、すな
わち約8%と計算された。選んだ他のプロドラッグの経口バイオアベイラビリテ
ィを下記表に示す:
プロドラッグ 親化合物 経口バイオアベイラビリティ%(実施例番号) (実施例番号)
31.14 13.17 12.5
18.7 15.1 6.9
化合物C’ 化合物B” 5.3
31.13 13.17 10.9
31.15 13.17 14.1
’化合物Cは6−アミノ−9−ネオペンチル−8−(2−(5−ジピバロイル
オキシメチルホスホノ)フラニルプリンである。
”化合物Bは6−アミノ−9−ネオペンチル−8−[2−(5−ホスホノ)]
フラニルプリンである。
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE,
DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,IT,L
U,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF
,CG,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE,
SN,TD,TG),AP(GH,GM,KE,LS,M
W,SD,SZ,UG,ZW),EA(AM,AZ,BY
,KG,KZ,MD,RU,TJ,TM),AL,AM
,AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BR,BY,
CA,CH,CN,CU,CZ,DE,DK,EE,E
S,FI,GB,GE,GH,GM,GW,HU,ID
,IL,IS,JP,KE,KG,KP,KR,KZ,
LC,LK,LR,LS,LT,LU,LV,MD,M
G,MK,MN,MW,MX,NO,NZ,PL,PT
,RO,RU,SD,SE,SG,SI,SK,SL,
TJ,TM,TR,TT,UA,UG,UZ,VN,Y
U,ZW
(72)発明者 レディ,ケイ・ラジャ
アメリカ合衆国92130カリフォルニア州
サンディエゴ、フェダーマン・レイン4146
番
(72)発明者 エライオン,マーク・ディ
アメリカ合衆国92104カリフォルニア州
デル・マル、マンゴー・ドライブ13455番
(72)発明者 ダン,チュン
アメリカ合衆国92129カリフォルニア州
サンディエゴ、ローン・ロード7825番
(72)発明者 スカーラト,ジェラード・アール
アメリカ合衆国92037カリフォルニア州
ラ・ホヤ、バージニア・ウェイ1121番
(72)発明者 レディ,エム・ラミ
アメリカ合衆国92121カリフォルニア州
サンディエゴ、イースター・ウェイ・ナン
バー3、9515番
【要約の続き】
れる新規ベンズイミダゾール化合物またはその医薬上許
容されるプロドラッグまたは塩、およびそれらのフラク
トース−1,6−ビスホスホターゼインヒビターとして
の使用。