JP2001514601A - 物品の表面殺菌を行うための方法、装置、及びボトルの殺菌に適したシステム - Google Patents

物品の表面殺菌を行うための方法、装置、及びボトルの殺菌に適したシステム

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JP2001514601A JP52807297A JP52807297A JP2001514601A JP 2001514601 A JP2001514601 A JP 2001514601A JP 52807297 A JP52807297 A JP 52807297A JP 52807297 A JP52807297 A JP 52807297A JP 2001514601 A JP2001514601 A JP 2001514601A
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    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
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    • B29C51/00Shaping by thermoforming, i.e. shaping sheets or sheet like preforms after heating, e.g. shaping sheets in matched moulds or by deep-drawing; Apparatus therefor

Abstract

(57)【要約】 高周波エネルギーを通すことができる物品、例えばブロー成形又は真空成形によって製造したプラスチック製食品パッケージ、より詳細には清涼飲料水用リターナブルボトルの表面殺菌を、前記物品上に液体の薄膜を付けた後、マイクロ波すなわち高周波を加えて液体の薄膜を好ましくは沸点まで加熱することによって行う。液体は、好ましくは、張力破壊剤を含む水である。本発明の方法を実施するための装置は、湿潤手段、水切り中に液体の薄膜を物品に付着した状態のままに残すための水切り手段、及び加熱手段を備えている。水切り手段は、実質的に、物品を湿潤手段から加熱手段まで搬送するための輸送手段によって形成される。プラスチックボトルを殺菌するためのシステムは、洗浄部、濯ぎ部、輸送中に液体がボトルから液滴をなして離れるようにする輸送手段、及び加熱部を備えている。

Description

【発明の詳細な説明】 物品の表面殺菌を行うための方法、装置、 及びボトルの殺菌に適したシステム 本発明は、物品の表面殺菌を行うための方法、装置、及びボトルの殺菌に適し たシステムに関する。このうち方法は、請求項1の前提部分に記載された種類の 方法であり、装置は、請求項11の前提部分に記載された種類の装置であり、シ ステムは、請求項17の前提部分に記載された種類のシステムである。 ボトル等の容器を充填するための方法がドイツ国特許第4018142号によ り知られている。この方法では、容器を殺菌するため、充填前に容器にマイクロ 波が加えられる。これによって、容器の表面上に存在する水分が蒸発し、蒸気に よって発せられる熱により表面上の望ましくない微生物を殺す。マイクロ波によ る処理前、又は処理中には、容器に水が追加されるか又は吹き付けられ、これに よってマイクロ波による処理により蒸気が発生し、この蒸気が微生物を殺す。蒸 気の発生は、数秒間中に起こる。 デンマーク国特許出願第2354/89号の手続きに関連した書類により、プ ラスチックパッケージ、より詳細にはポリマープラスチック製リターナブルボト ルを洗浄及び殺菌するためのマイクロ波によるパック殺菌システムが知られてい る。このシステムでは、パッケージの洗浄は、パッケージクが収縮しないよう、 35乃至40℃を越えない温度で行われる。この低い温度でパッケージの光学的 な清浄度を確実に得るため、超音波を使用し、洗浄水にアルカリ液を加えなくて も済むようにする。 洗浄されたパッケージは、このような低温での洗浄後には殺菌されておらず、 従って、マイクロ波を使用した殺菌を洗浄後に実施する。 上述した書類には、湿潤状態でマイクロ波を加えると、パッケージが変形温度 以上の温度にまで加熱されると記載されている。これは、パッケージの内外に残 る水分に大量のエネルギーが伝達されるためであると説明される。マイクロ波を 加えることによってプラスチック材料が変形温度以上に加熱されることを防止す るため、上述した書類には、マイクロ波による殺菌処理中、マイクロ波エネルギ ーとともに殺菌空気の乾燥及び冷却流によるパッケージからの水分の除去を正確 に制御しなければならないと述べられている。 しかしながら、マイクロ波エネルギーを制御する方法は上述した書類には説明 されていない。上述した書類には、パッケージは、結晶質結晶格子構造を備えて いるため、乾燥している場合には大量のマイクロ波エネルギーに耐えることがで き、従って、細菌及び胞子をこれらが「有機体」であるために殺すマイクロ波エ ネルギーによる影響を実質的に受けないとしか記載されていない。 上述した書類には、パッケージが不適切な方法で加熱されないようにし、微生 物を効果的に殺すようにシステムを作動するための方法の詳細な説明がなく、上 述した書類に記載された教示に従って完全な殺菌が行うことができるかどうかは 疑わしい。 さらに、スウェーデン国特許第462,281号には、好ましくは120乃至 140℃の加圧蒸気を加えることによって、及び好ましくは過酸化水素を追加し て使用することによって空のパッケージ容器を殺菌するための方法及び装置が開 示されている。これに続いてマイクロ波を容器に加えることにより、温度を14 5℃まで上昇させる。 スウェーデン国特許第465,512号により、過酸化水素溶液等の殺菌液を 吹き付けることによって所定幅のパッケージ材料を殺菌するための方法が知られ ている。殺菌液はその後、赤外光、マイクロ波、高周波エネルギー、又は高温空 気を加えることによって所定幅の材料から除去される。 最後に、ドイツ国特許出願第3414268号には、容器に過酸化水素を加え ることによって、例えば乳製品用のカップ等の食品容器の細菌を殺すための方法 及び装置が開示されている。過酸化物は、1MHz以上の周波数の超音波によっ て分解される。プロセスの終了時に高温空気又はマイクロ波によって容器に熱処 理を加える。 これらの3つの刊行物に記載された方法のうち、熱に弱い物品の殺菌に使用で きるものはない。 本発明の目的は、高周波電気エネルギーを通しやすい物品、より詳細には所定 限度を越える熱に耐えることができない物品の表面を効果的に殺菌することであ る。物品の表面の所定部分を殺菌することは本発明の目的の一部をなすものであ る。この所定部分は、多くの場合、物品の全表面であるが、例えば物品が容器で ある場合には、問題とする表面は物品の全内面である。 上述した物品のうちの重要な例は、高温状態でブロー成形又は真空成形を行う ことによって成形したプラスチック容器、例えばPET(ポリエチレングリコー ルテレフタレート)でできた一般的に使用されている清涼飲料水用リターナブル ボトル、又はスーパーマーケットで例えば肉製品をパッケージするための真空成 形したPE(ポリエチレン)フィルムやPS(ポリスチレン)フィルム等ででき た同様に一般的に使用されている平らなトレーである。このような容器は、多く の場合、いわゆる弾性記憶、すなわち「残効(residual activity)」を備えて いる。これは、物品がその製造の初期段階の形状及び大きさを「記憶する」現象 であると理解されるべきであり、加熱されるとこの形状に戻りやすい。 さらに、物品は、例えば保存食品又は半保存食品(semipreserve)をパッケー ジするための容器(例えば、マーマレードや鰊等のためのねじ蓋を持つ半透明容 器)、又は非保存性(unpreserved)プラスチック塗料等の非保存性(non-prese rved)産業製品をパッケージするための容器からなる。 上述した清涼飲料水用ボトルは、いわゆる予備成形物、すなわち最終的な大き さ及び形状を有するねじ山付きの口部領域と、極めて小さくかつ壁厚が大きい容 器部分とを有するボトルとして注型製造されるが、これらの予備成形物は、容積 が非常に小さく、従って、主要な製造場所から、多くの場合に他国である様々な 仕上げ場所まで費用をかけずに輸送でき、そこで高温状態でブローし、容器部分 を所望の形状及び大きさにする。次いで、容器部分に清涼飲料水製造業者の望み に従って所望の個々の形状を与える。これには、別の予備成形物を使用する必要 がない。 これらの清涼飲料水用ボトルは、40℃を僅かに越えた温度で上述した弾性記 憶により収縮する傾向がある。従って、既知の洗浄−殺菌プロセスはこのような ボトルのクリーニングには適していない。これは、これらのボトルが、これらの 既知のプロセスで使用される温度、代表的には60℃又はそれ以上で収縮しやす いためである。このような収縮は明らかに望ましくなく、またボトルの大部分は 既知のプロセスを使用して数回クリーニングした後に廃棄しなければならない。 これと同時に、このようなボトルには効果的なクリーニング及び殺菌に対する 大きな必要性がある。これは、1つには、所有者(清涼飲料水製造業者)が、こ れらのボトルをあらかじめ仕分けすることなく別の製品で再充填したいと考えて いるためである。これは、経験により明らかなように、以前に収容されていた製 品により風味を損なってしまう。また1つには、使用者が、ボトルが空になった 後に多くの異なる目的、例えばガソリンやディーゼルオイルの貯蔵で使用したり 、 もの」 ;甘草及び塩化アンモニウムドロップをウォッカに溶解したもの)等の 味のきつい飲料で再充填するのに使用したりするためである。 本発明の以上の目的を達成するための方法、装置、及びシステムを開示する。 このうち方法は、請求項1の特徴部分の要旨を特徴とする。所望の殺菌は、液 体の薄膜を加熱することによって行われ、加熱は、物品に高周波エネルギーを加 えることによって行われる。 実験によれば、高周波電気エネルギーによって加熱される液体が、物品上に液 体の薄膜の形態で実際に存在することが極めて重要であるということが分かって いる。この方法では、物品自体の望ましくない加熱を引き起こす程に大量の熱を 発生することなく、所望の全表面にわたって殺菌量の熱だけを発生する。 液体の薄膜を付けることによって、実際に物品の表面上で微気候(micro-clima te)の大幅な加熱が行われる。さらに、物品上で微生物や細菌が全体として乾燥 することが回避され、これによって、微生物や細菌が高周波電気エネルギーに最 適に露呈される。最後に、胞子性微生物が胞子を形成する危険を減少させる。こ れは通常、これらの微生物が乾燥した場合に起こる。 上述したように、液体が薄膜の形状で物品上に存在するため、液体の量は非常 に少なく、そのため液体は、加熱中に物品を大幅に加熱する程の熱を物品に伝達 することはできない。 物品に付着させた液体の薄膜を連続的なものとすることにより、物品の全面に わたって殺菌を行うか又は表面の所定部分の殺菌を行う。 本発明によれば、物品の材料によって撥かれない液体を使用することによって 、実質的に連続した液体の薄膜を形成する。特に食品に関して使用する場合には 水が好ましいが、水は、多くのポリマー材料によって撥かれてしまう。本発明に よれば、このような場合には、張力破壊剤(de-tensioning agent)を加えるの がよい。これには、張力破壊剤の種類及び濃度を制御することによって、液体の 薄膜の厚さをある程度制御できるという追加の利点もある。使用される張力破壊 剤は例えば、ナトリウム等の塩、エタノール等の有機溶剤、又は界面活性剤であ る。より詳細には、界面活性剤、特に非イオン系界面活性剤が好ましい。これは 、これらの界面活性剤は低濃度で使用でき、実質的に泡を発生しないためである 。以 上の方法により、液体の薄膜を特に簡単につくりだすことができる。 請求項2乃至4に記載されているように、本発明による方法は、リターナブル ボトル及び食品包装用トレーを含むパッケージにおいて有利に使用できる。これ は、本発明による方法では、洗浄や殺菌で化学薬品を使用しないで済むためであ る。これらの化学薬品を使用することは、第1に、食品のパッケージとして望ま しくなく、第2に環境にとってかなり有害である。 請求項5の要旨により、殺菌が特に効果的でかつ迅速に行われる。 請求項6の要旨により、液体の薄膜の除去後に残る含水微生物(water-contai ning microorganism)を殺すことができる。 請求項7の要旨により、液体の薄膜を備えた物品が大きな負荷を構成しない場 合でも、マイクロ波源、通常はマグネトロンの負荷を適正にすることができる。 請求項8に記載された周波数を使用することによって、比較的大きな電力を使 用できる。これは、多くの国々において、これらの周波数の使用に対して適用さ れる規則が特に緩いためである。この請求項に記載された手段を使用することに よって、高周波エネルギーを物品に伝達するための特に簡単な工具が得られる。 請求項9の要旨により、物品の洗浄及び濯ぎに使用されたのと同じ液体を、液 体の薄膜の形成に使用できる。 請求項10の要旨により、液体の薄膜の付着、及び液体の薄膜を破壊する汚れ が物品上に存在しないようにする上での先行必要条件である特に効果的な洗浄が 行われる。 装置は、請求項11の特徴部分の要旨を特徴とする。輸送手段の形態の水切り 手段を持つよう装置を設計することによって、必要な輸送手段が水切り手段とし ても使用される。輸送手段をこの請求項の特徴部分に記載されているように設計 することによって、薄膜が乾燥してなくなる危険なしに、実質的に連続した液体 の薄膜を物品上に簡単にかつ安全に残すことができる。 請求項12の要旨により、物品のキャビティに溜まった液体が吹き飛ばされ、 及び/又は、液体の薄膜を所望の通りに滑らかにでき、及び/又は物品を高周波 エネルギーの処理前に所望の通りに冷却できる。 請求項13乃至16には、液体の薄膜を形成するための湿潤手段及び液体の薄 膜を加熱するための加熱手段の好ましい実施例が記載されている。 システムは、請求項17の要旨を特徴とする。この請求項に記載されているよ うにシステムを構成することによって、濯ぎ部で使用された濯ぎ液を、殺菌で使 用するための液体の薄膜の形成に直接使用でき、これによって、この液体は2つ の目的で役立つ。これによって、最もコンパクトなシステムが得られ、ボトルの 材料に及ぼされる熱応力に関し、ボトルに対して最適に優しい洗浄−殺菌プロセ スが得られる。このシステムは、リターナブルボトル及び使い捨てボトルの両方 の殺菌に適している。 請求項18の要旨により、ボトルの洗浄直後に殺菌を行うことができる。超音 波を使用した場合、使用されるアルカリ液を最少にするか又は全くアルカリ液を 使用しないで、及びかくして環境に対する影響をできるだけ少なくして洗浄を行 うことができる。このような洗浄は、システムをリターナブルボトルについて使 用する場合にまず最初に必要とされる。 請求項19の要旨により、ボトルを殺菌された方法で充填するためにボトルを 搬送できる。 本発明を添付図面を参照して以下に例として説明する。ここでは、プラスチッ クボトルの洗浄及び殺菌について説明するが、本発明は、任意の他の適当な物品 についても使用できる。 図1は、本発明による方法を実施するための実験装置を示す概略図であり、 図2は、清涼飲料水用リターナブルボトルの洗浄、濯ぎ、及び湿潤を行うため の機械の概略正面図であり、 図3は、図2による装置で洗浄し、濯ぎ、湿潤させたボトルを殺菌するための 通過式マイクロ波加熱炉の断面図である。 図1は、本発明による方法を実施するための実験装置を示す。実験用テーブル 1には、流し(図示せず)及び蛇口2が設けられており、2つの槽3,4が取り 付けられている。各槽の容積は、41l(リットル)である。槽4には、槽3へ の出口5が設けられている。槽3は、チューブ6を通して出口(図示せず)に連 結されている。これらの槽は、ソノレックス(SONOREX)(商標)のR型 であり、槽に備え付けられた35kHzの振動数の超音波発生器によって駆動さ れる各々1000wの2つの超音波トランスデューサ(図示せず)が設けられて おり、これによって、槽3,4内の水を対応して振動させる。 テーブル1には、マイクロ波加熱炉7がさらに設けられている。マイクロ波加 熱炉7は、ボス(VOSS)社の1.12型MOA263−1モデルを改造した 装置である。改造時にグリルエレメントを取り外し、マイクロ波エネルギーをマ イクロ波加熱炉の容積にわたって良好に分配するため、特別のマイクロ波用案内 ベーン(図示せず)を挿入する。さらに、マグネトロンの制御を、最大5分間に わたって連続的に(脈動的でなく)作動できるようにした。マイクロ波加熱炉の 代わりに、例えばデンマーク国特許第169,902号に記載された種類の高周 波加熱システムを使用してもよい。 ボトルは、一般的には、方向8に移動される。未洗浄のボトルが図1の左側に 供給される。ボトル9を槽3に置き、槽4から出口5を通って流出した水で洗浄 し、超音波処理を加える。この洗浄を行った後、ボトルを槽4に移し、張力破壊 剤を加えた水で濯ぎを行い、同様に超音波処理を加える。 洗浄及び濯ぎの後、ボトル10は、その外面及び内面に付着した極めて薄い均 等に分布した水の薄膜で覆われている。洗浄を行うことによって、水の薄膜を壊 す汚れを除去する。張力破壊剤は、ボトルが撥水性プラスチックで製造されてい る場合でも、水の薄膜がボトルに付着した状態を保持する。同時に回転させるこ とによってボトルの水切りを行った後、全ての水をこれらのボトルの内面及び外 面から切り、次いで視覚的に制御する。 制御下のボトル10を、同数のキャップ11とともにマイクロ波加熱炉7に搬 入し、高周波電気エネルギーで処理する。水の薄膜を壊さないようにする適当な 処理が施されている。処理中、水の薄膜が沸騰して離れ、これによって、水の薄 膜に存在する微生物を殺す。微生物は、完全に又は部分的に乾燥した後でも高周 波電気エネルギーの作用を受けるため、この処理を続ける。処理後、ボトル及び キャップをマイクロ波加熱炉から取り外し、キャップを装着する。ボトル12を キャップとともに衛生細菌学的管理を加える。 実際の実験装置を説明したが、ボトル又はボトル以外のパッケージ又は他の適 当な物品を大規模に洗浄し殺菌するためのシステムを同じ方法で形成できるとい うことは、当業者には理解されよう。ボトル12は、次いで、充填を行うために 送出される。ボトルにキャップが装着されていない場合には、これらのボトルは 、汚れに対し、同様の方法で、又は例えば僅かに過圧状態の殺菌空気で充填され たテントによって一時的に保護されている。 このような大規模システムの各部の幾つかは、本発明によれば、例えば、図2 及び図3に概略的に示すように形成されている。 図2は、一般に500ml乃至1.5l(リットル)の大きさで入手できる種 類の清涼飲料水用リターナブルボトル用の洗浄−濯ぎ−湿潤機械20の正面図で ある。この機械は、矩形断面のチューブでできたフレーム21を有し、ボトルを 機械内で方向39に搬送する無端チェーン22を備えている。チェーン22は、 その全長にわたってボトルホルダ23が設けられているが、これらのホルダは、 明瞭化を図るため、図2のチェーン22上の幾つかの場所にしか示してない。チ ェーン22は、チェーンホイール28,29,37,38によって駆動及び作動 され、ガイド27によって案内される。 開始ステーション24(詳細には図示せず)では、工場から運ばれた未殺菌の ボトル及び返されたボトル25をボトルホルダ23に挿入し、チェーン22とと もに移動させる。チェーン22は、まず最初に洗浄槽26を通過する。これによ って、ボトル25を首立状態で槽に浸漬して移動させる。これによって、ボトル を洗浄水で完全に充填する。槽26内には、家庭用皿洗い機で使用される種類の 界面活性剤の形態の張力破壊剤が水とともに入っている。槽26内に設けられた 超音波トランスデューサ(図示せず)によって水に超音波が加えられる。超音波 トランスデューサは、好ましくは、槽の全長にわたって設けられている。槽26 では、ボトルの以前の内容物の残余物が流出し、ラベル等が剥がされる。図示の 機械20では、槽26での滞留時間は、100乃至200秒であり、好ましくは 約150秒である。 次いで、チェーン22をチェーンホイール29のまわりで移動し、区分30に わたって逆さにする。この区分では、ボトルから洗浄水を除去し、フラッシング ステーション31,32で以前の内容物の残余物及びラベルを洗い流して除去す る。チェーン22は次いで、ボトル25とともに、濯ぎ槽33を通過する。この 槽は、構造及び作動態様が洗浄槽26と同じである。濯ぎ槽33では、水に張力 破壊剤を加える。水は、図1に関して上述したのと同じ方法で濯ぎ槽33から洗 浄槽26に流され、次いで除去される。 濯ぎ後、チェーン22をチェーンホイール37上に通す。このチェーンホイー ルでチェーンが転向するため、ボトルが空になり、水切りが行われる。切られた 水滴はトレー34に集められる。図示の機械では、チェーンの速度は2.5m/ 分(42mm/秒)である。この速度は、約1.7乃至3.3m/分の範囲で連 続的に変化させることができ、濯ぎ槽33及び水切りトレー34にわたる距離は 、ボトルが濯ぎ槽を出た後、108秒間にわたって空にされ、次いでさらなる6 0 秒にわたって水切りが行われるようになっている。これに続く54秒にわたり、 ボトルはチェーンホイール38の周りを搬送され、右方に転向し、これに続いて 取り出しステーション35(詳細には図示せず)で取り出され、加熱部に送られ る。水切り完了後の加熱ステーションまでの全輸送時間は、機械の図示の実施例 では、約120秒である。 図3は、上述した機械20の加熱部40の概略垂直断面図である。この区分で は、キャリヤ部材43及び駆動ドッグ44が上側に設けられたチェーン42の形 態のコンベヤベルト45上にボトル41を再装填する。これらのボトルはコンベ ヤベルト45の上側に直立した状態で搬送される。ベルト45は、マイクロ波加 熱炉の加熱炉隔室を構成するボックス46を通って移動する。マイクロ波を提供 する装置(図示せず)が配置されており、これらの装置は好ましくは、加熱炉隔 室46内に均等に分布している。 通常はマグネトロンであるマイクロ波源の負荷を有利に均等にするため、加熱 炉隔室には、本発明によれば、水の薄膜を備えたボトル41からマイクロ波源の 若干の負荷を補償するため、マイクロ波吸収水隔室等が設けられていることが好 ましい。 本発明によるシステムは、ボトル充填プラントに直接的に組み込むことができ 、ボトルが充填中に殺菌状態に保持され、その結果、無菌充填を行うことができ るプラントを簡単に建設できる。 僅かに過圧状態の殺菌空気を使用して上述した殺菌保護雰囲気をつくりだす場 合には、殺菌空気の供給は好ましくは、空気の流入の動きを考慮に入れた方法で 、例えば噴流又はカーテンの形態で行われ、マイクロ波又は高周波出力による処 理を行う前に、物品に残っている水を吹き飛ばし、物品を冷却する。 例1 9個のPETボトルを乳製品(以下の表を参照のこと)で充填し、30日間に わたって室温で放置した。次いで、これらのボトルを空にし、サンプログレス商 標の張力破壊剤(皿洗い機で使用される一般的な種類の洗剤)が加えてある水中 で超音波を用いて洗浄した。 洗浄後、ボトルを水切りした。次いで、5本のボトル(2乃至6番)を750 wの家庭用マイクロ波加熱炉で85秒間にわたって処理した。2本のボトル(7 及び8番)にはマイクロ波処理を施さず、2本のボトル(9及び10番)を2番 乃至6番のボトルと同様に処理するが、処理後にキャップを装着し、最後にマイ クロ波加熱炉でさらに30秒間にわたって処理を施した。 かくして浄化したボトルのうちの2乃至6番、及び9及び10番は、本発明に よる方法で殺菌してあり、コッホのプレート技術(Koch’s plate technique) に従って細菌計数試験を行い、細菌数を観察した。 例2 図1による設備を使用し、容積が500ml乃至1.5l(リットル)の15 0本の清涼飲料水用リターナブルPETボトルを洗浄した。ボトルのうち100 本は、返されたボトルからランダムに選択したボトルであり、残りの50本は工 場から送られた新品のボトルであった。 槽3で槽4の出口5からの水を使用した。この水の温度は28℃以下であった 。残留内容物やラベル、ラベル糊等を除去するため、超音波を2分間にわたって 加えながらボトルを槽3内で洗浄した。 槽4には、家庭用皿洗い機用の張力破壊剤を加えた水道水が入っていた。張力 破壊剤は、デンマーク国リングバイ2800のスカンジナビスク・デンクカイザ ーA/S(Skandinavisk Denckiser A/S)社からネオフォス(neophos) (登録商標)で得られ、非イオン系テンサイズ(tensides)及び防腐剤を5%乃至 15%含有し、濃度が0.28%(35l(リットル)の水に1dl(デシリット ル))であった。水はボトル25本毎に交換し、温度を25℃以下に保持した。 ボトルを槽4で超音波を2分間にわたって加えながら濯いだ。ボトル工場から 送られた新品のキャップを槽4内で20秒間にわたって洗浄した。洗浄後、ボト ルを光学的な清浄度について検査して満足のいく結果を得、ボトルを水切りし、 すなわち、全ての液体が流れ落ち、ボトルの姿勢にかかわらずボトルに液滴が全 く又は非常に僅かしか残らないようになるまでボトルを逆さにした。 ボトル及びキャップを、7本のボトル及び7個のキャップからなるバッチで、 750wに設定したマイクロ波加熱炉7内で30秒間にわたって殺菌した後、キ ャップを装着した。 マイクロ波加熱炉内での処理中、水の薄膜は10秒以下でボトルから消失した 。水蒸気や凝集液滴がボトルの内外で観察されるのは最初の5乃至8秒の間だけ であった。 全ての取り扱いは、開口部に繋がるポートを持つ実験室内の非殺菌雰囲気内で 手作業で行われた。 最後に、全てのボトルの細菌計数試験を以下のように行った。殺菌水を各ボト ルに幾らか注ぎ込み、振り動かした後、この水を取り出し、炭酸入り清涼飲料水 (すなわち、炭酸が加えてある清涼飲料水)と等価の、細菌の培養に適した栄養 培地を使用してコッホのプレート技術によって細菌数を試験した。全てのボトル に関し、細菌数が50個以下であることが分かった。これは、「合格」評価に相 当する。 例3 500ml乃至1.51(リットル)の清涼飲料水用の2×25本の新たな及 び使用済のリターナブルPETボトルのそれぞれを、図1による設備及び例2に よる方法を使用して洗浄し、殺菌した。洗浄及び殺菌を行う前にボトルの容積及 び高さを計測し、洗浄及び殺菌を5回、10回、20回、及び25回行った後の ボトルの容積及び高さを計測した。 ボトルをリムまで充填することによって容積を計測し、表面プレートに取り付 けた、はさみ尺によって高さを計測した。 計測の結果を以下に列挙した。これらの結果の各々は、計測したボトルの平均 値である。容積の計測値の相違は、使用した計測方法の計測不確定性(measurem ent uncertainty)に帰せられる。 例4 16本の清涼飲料水用リターナブルPETボトルを図1による設備及び例2に よる方法を使用して洗浄し、殺菌した。その後、以下の表に記載した製品及び望 ましくない液体のそれぞれでボトルを充填し、以下の表に記載した所定期間にわ たって放置した。 ボトルの放置後、図1による設備及び例2による方法を使用して洗浄及び殺菌 を再度行い、何も入っていないソーダ水で再充填した。 試行味見(trial tasting)を行い、以下に列挙する意味を持つ1等級乃至3 等級に分類した。 1:合格 2:劣化(味見後) 3:不合格(味見後) 表の最初に記載した「スマグラ(sma−gra)」という製品は、本明細書 の冒頭に記載してある。表の最後の2つの製品は、上述した望ましくない液体の 例である。残りの製品は、様々な清涼飲料水であり、大部分が炭酸を含んでいる 。 16本のボトルのうち、4本は合格であり、4本が劣化しており、8本が不合 格であった。 これらの等級は、従来の浄化方法で得られるよりも優れていると断言される。 例5 例4による試験と対応する試験で以下の結果が得られた。これは、例4におけ るのと同じ意味である。 ボトルを2度洗浄した場合(表のコラム2)とは、最初に洗浄した後、何も入 っていないソーダ水で再充填した後の試行味見の結果が「不合格」であり、次い でこれらのボトルに2度目の洗浄を実施し、何も入っていないソーダ水を再充填 し、試行味見を行った場合である。 全体として、この試験の結果は、従来のクリーニング方法によって得ることが できるのと一致すると考えられる。 例6 工場から送られた新品の1.5l(リットル)の容積の2本の清涼飲料水用リ ターナブルPETボトル及び3本の使用済(リサイクルされた)ボトルを図1に よる設備及び例2による方法を使用して洗浄し、殺菌した。しかしながら、張力 破壊剤は槽3にも槽4にも加えなかった。 洗浄、濯ぎ、及び水切り後、視覚的に検査すると、ボトルの内面に水が所々途 切れた薄膜をなして付着していた。すなわち、様々な大きさの分散した乾燥領域 があり、水の薄膜で覆われた領域間にて、水が集まって液滴および細長い「スト リップ」を形成していた。 例2におけるように殺菌した後、ボトルを切り開き、ボトル壁の円筒形部分の 内面に水棲バクテリア(water bacteria)に適したゼリー状の栄養剤を塗布した 。24時間放置した後、細菌コロニーの成長を証明した。あらかじめ観察したボ トル内壁の乾燥領域と同様の大きさ及び形態の分散領域における細菌数は200 0乃至3000であった。 この試験結果により、ここで使用した低温で効果的に殺菌するには、途切れて いない液体薄膜として液体が物品上に存在することが非常に重要であるというこ とが明らかに示された。 上述した例から分かるように、本発明により、プラスチックボトル等の物品を 比較的低温で洗浄することにより満足のいく結果を得ることができる。これは、 従来のクリーニング方法よりも全体として効果的な殺菌及び良好なクリーニング が行われるためである。 これによって、例えば清涼飲料水用リターナブルPETボトル等の熱に弱いプ ラスチックパッケージを、今日使用されているクリーニング方法で可能であるよ りもかなり多くの回数にわたってクリーニングできる。 このようにして、現在では、使い古しになるよりもはるかに前に収縮等の理由 で廃棄しなければならないが、現在可能であるよりも多くの回数にわたってボト ルをリサイクルできる。 さらに、本発明により、アルカリ液を加えてない水で、又は少なくともアルカ リ液濃度が極めて低い水で物品を洗浄できる。例えば苛性ソーダ液を洗浄水に加 えると環境問題を引き起こし、清涼飲料水用リターナブルPETボトルの洗浄時 に特別の問題を生じる。使用中にこれらのボトルに加わる応力によりプラスチッ ク材料に非常に小さな多くの亀裂が形成され、水酸化ナトリウムがこれらの亀裂 に付着し、これにより望ましくない灰色の外観ができてしまうのである。 今日使用されているクリーニング方法は、58乃至62℃の温度の洗浄水を使 用し、水酸化ナトリウム濃度が3乃至7%の苛性ソーダ液を加えることを必要と している。比較のため、清涼飲料水用リターナブルガラスボトルは、水酸化ナト リウム濃度が16%になるように苛性ソーダ液が加えてある92℃の温度の水で 洗浄される。 簡単に言うと、本発明は、上述した利点の他に、同じ目的の従来のクリーニン グ方法と比較して、エネルギーを大幅に節約できるということ、及び環境破壊が かなり少ないということの2つの重要な利点を提供する。 エネルギー節約の利点は、超音波発生器及びマイクロ波加熱炉等の加熱手段の 作動に使用されるエネルギーが、洗浄水を25乃至28℃に加熱することだけに よって節約されるエネルギーよりも非常に少ないために得られる。 環境破壊を大幅に少なくする利点は、苛性ソーダ液等の環境破壊をもたらす物 質を洗浄水に入れないようにすることにより得られる。最後に、殺菌を効果的に 行うことによって、ボトルに入れられる製品で使用される防腐剤を少なくするこ とができる。
【手続補正書】特許法第184条の8第1項 【提出日】平成10年3月2日(1998.3.2) 【補正内容】 明細書 物品の表面殺菌を行うための方法、装置、 及びボトルの殺菌に適したシステム 本発明は、物品の表面殺菌を行うための方法、装置、及びボトルの殺菌に適し たシステムに関する。このうち方法は、請求項1の前提部分に記載された種類の 方法であり、装置は、請求項11の前提部分に記載された種類の装置であり、シ ステムは、請求項17の前提部分に記載された種類のシステムである。 ボトル等の容器を充填するための方法がドイツ国特許第4018142号によ り知られている。この方法では、容器を殺菌するため、充填前に容器にマイクロ 波が加えられる。これによって、容器の表面上に存在する水分が蒸発し、蒸気に よって発せられる熱により表面上の望ましくない微生物を殺す。マイクロ波によ る処理前、又は処理中には、容器に水が追加されるか又は吹き付けられ、これに よってマイクロ波による処理により蒸気が発生し、この蒸気が微生物を殺す。蒸 気の発生は、数秒間中に起こる。 デンマーク国特許出願第2354/89号の手続きに関連した書類により、プ ラスチックパッケージ、より詳細にはポリマープラスチック製リターナブルボト ルを洗浄及び殺菌するためのマイクロ波によるパッケージ殺菌システムが知られ ている。このシステムでは、パッケージの洗浄は、パッケージクが収縮しないよ う、35乃至40℃を越えない温度で行われる。この低い温度でパッケージの視 覚的な清浄度を確実に得るため、超音波を使用し、洗浄水にアルカリ液を加えな くても済むようにする。 洗浄されたパッケージは、このような低温での洗浄後には殺菌されておらず、 従って、マイクロ波を使用した殺菌を洗浄後に実施する。 最後に、ドイツ国特許出願第3414268号には、容器に過酸化水素を加え ることによって、例えば乳製品用のカップ等の食品容器の細菌を殺すための方法 及び装置が開示されている。過酸化物は、1MHz以上の周波数の超音波によっ て分解される。プロセスの終了時に高温空気又はマイクロ波によって容器に熱処 理を加える。 これらの3つの刊行物に記載された方法のうち、熱に弱い物品の殺菌に使用で きるものはない。 本発明の目的は、高周波電気エネルギーを通しやすい物品、より詳細には所定 限度を越える熱に耐えることができない物品の表面を効果的に殺菌することであ る。物品の表面の所定部分を殺菌することは本発明の目的の一部をなすものであ る。この所定部分は、多くの場合、物品の全表面であるが、例えば物品が容器で ある場合には、問題とする表面は物品の全内面である。 上述した物品のうちの重要な例は、高温状態でブロー成形又は真空成形を行う ことによって成形したプラスチック容器、例えばPET(ポリエチレングリコー ルテレフタレート)でできた一般的に使用されている清涼飲料水用リターナブル ボトル、又はスーパーマーケットで例えば肉製品を包装するための真空成形した PE(ポリエチレン)フィルムやPS(ポリスチレン)フィルム等でできた同様 に一般的に使用されている平らなトレーである。このような容器は、多くの場合 、いわゆる弾性記憶、すなわち「残効(residual activity)」を備えている。 これは、物品がその製造の初期段階の形状及び大きさを「記憶する」現象である と理解されるべきであり、加熱されるとこの形状に戻りやすい。 さらに、物品は、例えば保存食品又は半保存食品(semipreserve)を包装する ための容器(例えば、マーマレードや鰊等のためのねじ蓋を持つ半透明容器)、 又は非保存性(unpreserved)プラスチック塗料等の非保存性(non-preserved) 産業製品を包装するための容器からなる。 上述した清涼飲料水用ボトルは、いわゆる予備成形物、すなわち最終的な大き さ及び形状を有するねじ山付きの口部領域と、極めて小さくかつ壁厚が大きい容 器部分とを有するボトルとして注型製造されるが、これらの予備成形物は、容積 が非常に小さく、従って、主要な製造場所から、多くの場合に他国である様々な 仕上げ場所まで費用をかけずに輸送でき、そこで高温状態でブローし、容器部分 を所望の形状及び大きさにする。次いで、容器部分に清涼飲料水製造業者の望み に従って所望の個々の形状を与える。これには、別の予備成形物を使用する必要 がない。 これらの清涼飲料水用ボトルは、40℃を僅かに越えた温度で上述した弾性記 憶により収縮する傾向がある。従って、既知の洗浄−殺菌プロセスはこのような ボトルのクリーニングには適していない。これは、これらのボトルが、これらの 既知のプロセスで使用される温度、代表的には60℃又はそれ以上で収縮しやす いためである。このような収縮は明らかに望ましくなく、またボトルの大部分は 既知のプロセスを使用して数回クリーニングした後に廃棄しなければならない。 これと同時に、このようなボトルには効果的なクリーニング及び殺菌に対する 大きな必要性がある。これは、1つには、所有者(清涼飲料水製造業者)が、こ れらのボトルをあらかじめ仕分けすることなく別の製品で再充填したいと考えて いるためである。これは、経験により明らかなように、以前に収容されていた製 品により風味を損なってしまう。また1つには、使用者が、ボトルが空になった 後に多くの異なる目的、例えばガソリンやディーゼルオイルの貯蔵で使用したり 、 もの」 ;甘草及び塩化アンモニウムドロップをウォッカに溶解したもの)等の 味のきつい飲料で再充填するのに使用したりするためである。 本発明の以上の目的を達成するための方法、装置、及びプラントを開示する。 このうち方法は、請求項1の特徴部分の要旨を特徴とする。所望の殺菌は、液 請求項12の要旨により、物品のキャビティに溜まった液体が吹き飛ばされ、 及び/又は、液体の薄膜を所望の通りに滑らかにでき、及び/又は物品を高周波 エネルギーの処理前に所望の通りに冷却できる。 請求項13乃至16には、液体の薄膜を形成するための湿潤手段及び液体の薄 膜を加熱するための加熱手段の好ましい実施例が記載されている。 プラントは、請求項17の要旨を特徴とする。この請求項に記載されているよ うにプラントを構成することによって、濯ぎ部で使用された濯ぎ液を、殺菌で使 用するための液体の薄膜の形成に直接使用でき、これによって、この液体は2つ の目的で役立つ。これによって、最もコンパクトなシステムが得られ、ボトルの 材料に及ぼされる熱応力に関し、ボトルに対して最適に優しい洗浄−殺菌プロセ スが得られる。このシステムは、リターナブルボトル及び使い捨てボトルの両方 の殺菌に適している。 請求項18の要旨により、ボトルの洗浄直後に殺菌を行うことができる。超音 波を使用した場合、使用されるアルカリ液を最少にするか又は全くアルカリ液を 使用しないで、及びかくして環境に対する影響をできるだけ少なくして洗浄を行 うことができる。このような洗浄は、システムをリターナブルボトルについて使 用する場合にまず最初に必要とされる。 請求項19の要旨により、ボトルを殺菌された方法で充填するためにボトルを 搬送できる。 本発明を添付図面を参照して以下に例として説明する。ここでは、プラスチッ クボトルの洗浄及び殺菌について説明するが、本発明は、任意の他の適当な物品 についても使用できる。 図1は、本発明による方法を実施するための実験装置を示す概略図であり、 図2は、清涼飲料水用リターナブルボトルの洗浄、濯ぎ、及び湿潤を行うため の機械の概略正面図であり、 秒にわたって水切りが行われるようになっている。これに続く54秒にわたり、 ボトルはチェーンホイール38の周りを搬送され、右方に転向し、これに続いて 取り出しステーション35(詳細には図示せず)で取り出され、加熱部に送られ る。水切り完了後の加熱ステーションまでの全輸送時間は、機械の図示の実施例 では、約120秒である。 図3は、上述した機械20の加熱部40の概略垂直断面図である。この区分で は、キャリヤ部材43及び駆動ドッグ44が上側に設けられたチェーン42の形 態のコンベヤベルト45上にボトル41を再装填する。これらのボトルはコンベ ヤベルト45の上側に直立した状態で搬送される。ベルト45は、マイクロ波加 熱炉の加熱炉隔室を構成するボックス46を通って移動する。マイクロ波を提供 する装置(図示せず)が配置されており、これらの装置は好ましくは、加熱炉隔 室46内に均等に分布している。 通常はマグネトロンであるマイクロ波源の負荷を有利に均等にするため、加熱 炉隔室には、本発明によれば、水の薄膜を備えたボトル41からマイクロ波源の 若干の負荷を補償するため、マイクロ波吸収水隔室等が設けられていることが好 ましい。 本発明によるプラントは、ボトル充填プラントに直接的に組み込むことができ 、ボトルが充填中に殺菌状態に保持され、その結果、無菌充填を行うことができ るプラントを簡単に建設できる。 僅かに過圧状態の殺菌空気を使用して上述した殺菌保護雰囲気をつくりだす場 合には、殺菌空気の供給は好ましくは、空気の流入の動きを考慮に入れた方法で 、例えば噴流又はカーテンの形態で行われ、マイクロ波又は高周波出力による処 理を行う前に、物品に残っている水を吹き飛ばし、物品を冷却する。 例1 9個のPETボトルを乳製品(以下の表を参照のこと)で充填し、30日間に 全ての取り扱いは、開口部に繋がるポートを持つ実験室内の非殺菌雰囲気内で 手作業で行われた。 最後に、全てのボトルの細菌計数試験を以下のように行った。殺菌水を各ボト ルに幾らか注ぎ込み、振り動かした後、この水を除去し、炭酸入り清涼飲料水( すなわち、炭酸が加えてある清涼飲料水)と等価の、細菌の培養に適した栄養培 地を使用してコッホのプレート技術によって細菌数を試験した。全てのボトルに 関し、細菌数が50個以下であることが分かった。これは、「合格」評価に相当 する。 例3 500m1乃至1.5l(リットル)の清涼飲料水用の2×25本の新たな及 び使用済のリターナブルPETボトルのそれぞれを、図1による設備及び例2に よる方法を使用して洗浄し、殺菌した。洗浄及び殺菌を行う前にボトルの容積及 び高さを計測し、洗浄及び殺菌を5回、10回、20回、及び25回行った後の ボトルの容積及び高さを計測した。 ボトルをリムまで充填することによって容積を計測し、表面プレートに取り付 けた、はさみ尺によって高さを計測した。 計測の結果を以下に列挙した。これらの結果の各々は、計測したボトルの平均 値である。容積の計測値の相違は、使用した計測方法の計測不確定性(measurem ent uncertainty)に帰せられる。 ボトルを2度洗浄した場合(表のコラム2)とは、最初に洗浄した後、何も入 っていないソーダ水で再充填した後の試行味見の結果が「不合格」であり、次い でこれらのボトルに2度目の洗浄を実施し、何も入っていないソーダ水を再充填 し、試行味見を行った場合である。 全体として、この試験の結果は、従来のクリーニング方法によって得ることが できるのと一致すると考えられる。 例6 工場から送られた新品の1.5l(リットル)の容積の2本の清涼飲料水用リ ターナブルPETボトル及び3本の使用済(リサイクルされた)ボトルを図1に よる設備及び例2による方法を使用して洗浄し、殺菌した。しかしながら、張力 破壊剤は槽3にも槽4にも加えなかった。 洗浄、濯ぎ、及び水切り後、視覚的に検査すると、ボトルの内面に水が所々途 切れた薄膜をなして付着していた。すなわち、様々な大きさの分散した乾燥領域 があり、その領域間に、集まって液滴および細長い「ストリップ」を形成した水 が覆われていた。 例2におけるように殺菌した後、ボトルを切り開き、ボトル壁の円筒形部分の 内面に水棲バクテリア(water bacteria)に適したゼリー状の栄養剤を塗布した 。24時間放置した後、細菌コロニーの成長を証明した。あらかじめ観察したボ トル内壁の乾燥領域と同様の大きさ及び形態の分散領域における細菌数は200 0乃至3000であった。 この試験結果により、ここで使用した低温で効果的に殺菌するには、途切れて いない液体薄膜として液体が物品上に存在することが非常に重要であるというこ とが明らかに示された。 上述した例から分かるように、本発明により、プラスチックボトル等の物品を 比較的低温で洗浄することにより満足のいく結果を得ることができる。これは、 従来のクリーニング方法よりも全体として効果的な殺菌及び良好なクリーニング が行われるためである。 これによって、例えば清涼飲料水用リターナブルPETボトル等の熱に弱いプ ラスチックパッケージを、今日使用されているクリーニング方法で可能であるよ りもかなり多くの回数にわたってクリーニングできる。 このようにして、現在では、使い古しになるよりもはるかに前に収縮等の理由 で廃棄しなければならないが、現在可能であるよりも多くの回数にわたってボト ルをリサイクルできる。 さらに、本発明により、アルカリ液を加えてない水で、又は少なくともアルカ リ液濃度が極めて低い水で物品を洗浄できる。例えば苛性ソーダ液を洗浄水に加 えると環境問題を引き起こし、清涼飲料水用リターナブルPETボトルの洗浄時 に特別の問題を生じる。使用中にこれらのボトルに加わる応力によりプラスチッ ク材料に非常に小さな多くの亀裂が形成され、水酸化ナトリウムがこれらの亀裂 に付着し、これにより望ましくない灰色の外観ができてしまうのである。 今日使用されているクリーニング方法は、58乃至62℃の温度の洗浄水を使 用し、水酸化ナトリウム濃度が3乃至7%の苛性ソーダ液を加えることを必要と している。比較のため、清涼飲料水用リターナブルガラスボトルは、水酸化ナト リウム濃度が16%になるように苛性ソーダ液が加えてある92℃の温度の水で 洗浄される。 すなわち、本発明は、上述した利点の他に、同じ目的の従来のクリーニング方 法と比較して、エネルギーを大幅に節約できるということ、及び環境破壊がかな り少ないということの2つの重要な利点を提供する。 エネルギー節約の利点は、超音波発生器及びマイクロ波加熱炉等の加熱手段の 運転に使用されるエネルギーが、洗浄水を25乃至28℃に加熱することだけに よって節約されるエネルギーよりも非常に少ないために得られる。 環境破壊を大幅に少なくする利点は、苛性ソーダ液等の環境破壊をもたらす物 質を洗浄水に追加しないようにすることにより得られる。最後に、殺菌を効果的 に行うことによって、ボトルに入れられる製品で使用される防腐剤を少なくする ことができる。 請求の範囲 1. ブロー成形又は真空成形等の高温変形によって仕上げられたポリマー材 料からなる物品の表面殺菌を行うための方法であって、マイクロ波等の高周波電 気エネルギーによる処理を含む方法において、 前記物品を構成する材料によって撥かれない液体を前記物品に塗布することに よって前記物品上に実質的に連続した液体の薄膜を形成し、前記液体は好ましく は張力破壊剤、特定的には界面活性剤が加えられた水であり、前記液体は前記物 品から液滴をなして離れるままにされた後、 前記液体の薄膜を加熱して前記物品の表面の少なくとも所定部分を殺菌するよ う前記物品に高周波電気エネルギーを加えることを特徴とする方法。 2. 前記物品はパッケージである、請求項1記載の方法。 3. 前記パッケージは、ブロー成形によって製造された飲料用リターナブル ボトルである、請求項2記載の方法。 4. 前記パッケージは、真空成形によって製造された、例えば肉製品等の食 品を包装又は貯蔵するためのトレー又はボックスである、請求項2記載の方法。 5. 前記液体の薄膜は、少なくとも局部的に沸点まで加熱されることを特徴 とする請求項1乃至4のいずれか記載の方法。 6. 前記液体の薄膜を沸騰により又は蒸発により除去した後、前記物品に高 周波電気エネルギーをさらに加えることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか 記載の方法。 7. 前記高周波電気エネルギーは、マイクロ波の形態で供給され、余分のマ イクロ波エネルギーは、好ましくはエネルギー処理場所から除去され、特に好ま しくは余分のエネルギーを吸収する液体の循環によって除去されることを特徴と する請求項1乃至6のいずれか記載の方法。 13. 前記湿潤手段は、実質的に、前記物品の洗浄及び/又は濯ぎを行うた めの洗浄又は濯ぎ装置によって構成されていることを特徴とする請求項11又は 12記載の装置。 14. 前記洗浄又は濯ぎ装置には、洗浄液又は濯ぎ液にそれぞれ超音波を加 えるための手段が設けられていることを特徴とする請求項13記載の装置。 15. 前記加熱手段は、実質的に、連続流マイクロ波加熱炉によって構成さ れていることを特徴とする請求項11乃至14のいずれか記載の装置。 16. 前記加熱手段は、実質的に、高周波加熱システムによって構成されて おり、このシステムは、好ましくはコンデンサ極板手段を有し、このコンデンサ 極板手段は、コンデンサ極板手段に高周波電圧を加えるための高周波電気発生器 に連結されており、前記コンデンサ極板手段間を前記物品がコンベヤ手段によっ て搬送されることを特徴とする請求項11乃至14のいずれか記載の装置。 17. ブロー成形等の高温変形によって製造されたポリマー材料からなるボ トルを殺菌するためのプラントにおいて、 前記ボトルを水、好ましくは張力破壊剤を加えた水で、好ましくは超音波を加 えた状態で濯ぐための濯ぎ部と、 例えば通過式マイクロ波加熱炉又は高周波加熱機器で高周波エネルギーをボト ルに加えるための加熱部と、 前記ボトルを前記濯ぎ部から前記加熱部まで搬送するための第1輸送手段であ って、前記ボトルを輸送中に実質的に完全に水切りでき、好ましくは輸送路が短 くなるように形成することによって前記ボトルを部分的にも乾燥しないようにし た第1輸送手段とを備えたことを特徴とするプラント。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,IT,L U,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF ,CG,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE, SN,TD,TG),AP(KE,LS,MW,SD,S Z,UG),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD ,RU,TJ,TM),AL,AM,AT,AU,AZ ,BA,BB,BG,BR,BY,CA,CH,CN, CU,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,GB,G E,HU,IL,IS,JP,KE,KG,KP,KR ,KZ,LC,LK,LR,LS,LT,LU,LV, MD,MG,MK,MN,MW,MX,NO,NZ,P L,PT,RO,RU,SD,SE,SG,SI,SK ,TJ,TM,TR,TT,UA,UG,US,UZ, VN,YU

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1. ブロー成形又は真空成形等の高温変形によって仕上げられたポリマー材 料からなる物品の表面殺菌を行うための方法であって、マイクロ波等の高周波電 気エネルギーによる処理を含む方法において、 前記物品を構成する材料によって撥かれない液体を前記物品に塗布することに よって前記物品上に実質的に連続した液体の薄膜を形成し、前記液体は好ましく は張力破壊剤、特定的には界面活性剤が加えられた水であり、前記液体は前記物 品から液滴をなして離れるままにされた後、 前記液体の薄膜を加熱して前記物品の表面の少なくとも所定部分を殺菌するよ う前記物品に高周波電気エネルギーを加えることを特徴とする方法。 2. 前記物品はパックである、請求項1記載の方法。 3. 前記パックは、ブロー成形によって製造された飲料用リターナブルボト ルである、請求項2記載の方法。 4. 前記パックは、真空成形によって製造された、例えば肉製品等の食品を 包装又は貯蔵するためのトレー又はボックスである、請求項2記載の方法。 5 . 前記液体の薄膜は、少なくとも局部的に沸点まで加熱されることを特徴とす る請求項1乃至4のいずれか記載の方法。 6. 前記液体の薄膜を沸騰により又は蒸発により除去した後、前記物品に高 周波電気エネルギーをさらに加えることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか 記載の方法。 7. 前記高周波電気エネルギーは、マイクロ波の形態で供給され、余分のマ イクロ波エネルギーは、好ましくはエネルギー処理場所から除去され、特に好ま しくは余分のエネルギーを吸収する液体の循環によって除去されることを特徴と する請求項1乃至6のいずれか記載の方法。 8. 前記高周波電気エネルギーは、3乃至300MHzの周波数、好ましく は13.56MHz、27.12MHz、又は40.68MHzのうちの1つの 周波数で、好ましくは高周波電圧が加えられた2つのコンデンサ極板手段間に物 品を配置することによって供給されることを特徴とする請求項1乃至6のいずれ か記載の方法。 9. 前記殺菌は洗浄又は濯ぎをあらかじめ行った直後に実施され、前記液体 は洗浄又は濯ぎプロセスで前記物品上に残されることを特徴とする請求項1乃至 8のいずれか記載の方法。 10. 前記洗浄又は濯ぎプロセスで使用される液体にプロセス中に超音波を 加えることを特徴とする請求項9記載の方法。 11. ブロー成形又は真空成形等の高温変形によって仕上げられた、例えば 飲料用リターナブルボトルを含む包装物等のポリマー材料からなる物品の表面殺 菌を行うための装置であって、液体を物品に施与するための湿潤手段と、物品か ら液体を除去するための水切り手段と、物品に高周波電気エネルギーを加えるた めの加熱手段とを備えた装置において、 前記水切り手段は、実質的に、前記物品を前記湿潤手段から前記加熱手段まで 輸送すると同時に前記物品から液体を水切りするための輸送手段によって構成さ れており、 前記輸送手段は、全ての液体が物品から容易に切られるよう前記物品を転向及 び/又は移動するようになっており、 前記湿潤手段から前記加熱手段までの輸送時間は、周囲温度及び湿度に関し、 前記物品上の液体の薄膜が乾燥により完全に又は部分的に除去されることなく、 前記物品が実質的に完全に水切りされるような時間であることを特徴とする装置 。 12. 前記水切り手段は、前記物品に空気、好ましくは殺菌及び/又は冷却 空気を吹き付けるための部材を有することを特徴とする請求項11記載の装置。 13. 前記湿潤手段は、実質的に、前記物品の洗浄及び/又は濯ぎを行うた めの洗浄又は濯ぎ装置によって構成されていることを特徴とする請求項11又は 12記載の装置。 14. 前記洗浄又は濯ぎ装置には、洗浄液又は濯ぎ液にそれぞれ超音波を加 えるための手段が設けられていることを特徴とする請求項13記載の装置。 15. 前記加熱手段は、実質的に、連続流マイクロ波加熱炉によって構成さ れていることを特徴とする請求項11乃至14のいずれか記載の装置。 16. 前記加熱手段は、実質的に、高周波加熱システムによって構成されて おり、このシステムは、好ましくはコンデンサ極板手段を有し、このコンデンサ 極板手段は、コンデンサ極板手段に高周波電圧を加えるための高周波電気発生器 に連結されており、前記コンデンサ極板手段間を前記物品がコンベヤ手段によっ て搬送されることを特徴とする請求項11乃至14のいずれか記載の装置。 17. ブロー成形等の高温変形によって製造されたポリマー材料からなるボ トルを殺菌するためのシステムにおいて、 前記ボトルを水、好ましくは張力破壊剤を加えた水で、好ましくは超音波を加 えた状態で濯ぐための濯ぎ部と、 例えば通過式マイクロ波加熱炉又は高周波加熱機器で高周波エネルギーをボト ルに加えるための加熱部と、 前記ボトルを前記濯ぎ部から前記加熱部まで搬送するための第1輸送手段であ って、前記ボトルを輸送中に実質的に完全に水切りでき、好ましくは輸送路が短 くなるように形成することによって前記ボトルを部分的にも乾燥しないようにし た第1輸送手段とを備えたことを特徴とするシステム。 18. 前記ボトルの濯ぎ前に超音波が加えられた状態で水又はアルカリ液で 洗浄するための洗浄部をさらに備えた、請求項17記載のプラント。 19. 前記ボトルを前記加熱部から瓶詰部すなわち包装部又は無菌状態の機 械まで搬送するための第2輸送手段であって、好ましくは密閉環境で及び過圧殺 菌空気雰囲気で搬送する第2輸送手段をさらに備えた、請求項17又は18記載 のプラント。
JP52807297A 1996-02-09 1997-02-10 物品の表面殺菌を行うための方法、装置、及びボトルの殺菌に適したシステム Pending JP2001514601A (ja)

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