JPH07291237A - 食品容器の殺菌方法 - Google Patents

食品容器の殺菌方法

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JPH07291237A
JPH07291237A JP8078194A JP8078194A JPH07291237A JP H07291237 A JPH07291237 A JP H07291237A JP 8078194 A JP8078194 A JP 8078194A JP 8078194 A JP8078194 A JP 8078194A JP H07291237 A JPH07291237 A JP H07291237A
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JP
Japan
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sterilization
water
bottle
sterilizing
ozone water
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JP8078194A
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Inventor
Nobuyuki Takakusaki
信之 高草木
Shigeru Sakai
繁 坂井
Takeshi Iwashita
健 岩下
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Toyo Seikan Group Holdings Ltd
Original Assignee
Toyo Seikan Kaisha Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 63℃以上の温水を食品容器の少なくとも内
面に接触させる温水殺菌工程と、オゾン水を該食品容器
の少なくとも内面に接触させる薬剤殺菌工程とを組み合
わせたことを特徴とする食品容器の殺菌方法。 【効果】 本発明によれば、殺菌のための薬剤を多量に
使用することなく、殺菌すべき全ての微生物を殺菌で
き、経済的に、しかも、殺菌力に優れた、容器の殺菌方
法を提供できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、飲料水、ジュース、ウ
ーロン茶、ミルクコーヒーなどの各種飲食品が充填され
る容器(以下、単に、「容器」ということがある)の殺
菌方法に関するものであり、より詳しくは、殺菌のため
の薬剤を多量に使用しなくとも、当該食品中で発育でき
る全ての微生物を充分に殺菌できる食品容器の殺菌方法
に関する。
【0002】
【従来の技術及びその問題点】従来、食品容器、例えば
清涼飲料水などが充填されるプラスチックボトルの洗浄
殺菌方法として、プラスチックボトルの少なくとも内面
に温水ないし熱水(以下、単に「温水」という)を噴射
する方法、あるいは、過酸化水素水等の薬剤を接触させ
ることによって殺菌する方法が知られている。
【0003】しかしながら、温水のみによって全ての菌
種が殺菌できるわけではなく、Neos-artorya属等の子の
う胞子を持つカビ等の菌種は、温水による洗浄では殺菌
できない。しかも、温水によって十分な洗浄殺菌を果た
すためには、菌によっては、必然的に洗浄時間が長くな
るために、それに伴って容器素材が、前記長時間の温水
との接触に耐えられるだけの耐熱性が求められることに
なり、温水による洗浄殺菌方法は、あらゆる菌種に対し
ての洗浄殺菌方法としては必ずしも十分なものではな
い。
【0004】また、同じカビ類の中でも、Penicillium
属のように温水殺菌ができ、かつ、オゾン水による殺菌
ができるカビがあるにもかかわらず、同じカビ類の中で
も、Chatomium 属のように温水では殺菌できても、前記
オゾン水では殺菌しにくい菌種がある。さらに、ある薬
剤が特定種類の微生物に対して有効な殺菌力を発揮でき
るものであっても、該特定種類の微生物を充分に殺菌す
るためには、薬剤の濃度を高くしたり、薬剤の作用時間
を長くする必要がある。したがって、このような場合に
は、容器の殺菌後に多量の無菌水によって容器を洗浄す
る等の後処理が必要となり、コスト高になったり、殺菌
及びその後処理を含めた容器の処理時間が長くなる等の
問題が生じる。以上のような事情から、温水殺菌にし
ろ、オゾン水による殺菌にしろ、これらの殺菌方法単独
で、容器内に充填される食品中で発育できる全ての微生
物を殺菌するのは効率的な方法とは言えない。
【0005】
【発明の目的】そこで、本発明の目的は、殺菌のための
薬剤を多量に使用することなく、温水だけで殺菌できる
菌種は、温水によって殺菌を行い、それで殺菌できない
菌種はオゾン水による殺菌を行うという殺菌方法を併用
することによって、容器内に充填される食品中で発育で
きる全ての微生物を完全に殺菌可能にした食品容器の殺
菌方法を提供することにある。さらに、本発明の他の目
的は、食品容器の殺菌及びその後の容器の洗浄を含め
た、食品容器の処理を効率的にできる食品容器の殺菌方
法を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記目的を達
成するために提案されたもであり、下記の構成からなる
ことを特徴とするものである。すなわち、本発明によれ
ば、63℃以上の温水を食品容器の少なくとも内面に接
触させる温水殺菌工程と、オゾン水を該食品容器の少な
くとも内面に接触させるオゾン水による殺菌工程とを組
み合わせたことを特徴とする食品容器の殺菌方法が提供
される。また、本発明によれば、温水殺菌工程を施した
後に、前記オゾン水による殺菌工程を施し、該オゾン水
による殺菌後の食品容器の少なくとも内面を無菌水によ
ってリンスすることを特徴とする食品容器の殺菌方法が
提供される。さらに、本発明によれば、温水により食品
容器の少なくとも内面を予備洗浄したのちに、前記オゾ
ン水による殺菌工程を施し、次いで、温水殺菌工程を施
すことを特徴とする食品容器の殺菌方法が提供される。
【0007】
【作用】本願請求項1記載の発明に係る食品容器の殺菌
方法によれば、温水殺菌工程と、オゾン水による殺菌工
程とが組み合わされて効率的に食品容器の殺菌がなされ
る。したがって、温水(63℃以上)による殺菌と、オ
ゾン水による殺菌との各々が他方の殺菌力を補うように
作用して、食品容器内に充填される食品中で発育できる
全ての微生物が極めて効率的に殺菌される。さらに、本
願請求項2記載の発明に係る食品容器の殺菌方法では、
まず、63℃以上の温水が食品容器の少なくとも内面に
接触し、オゾン水によっては殺菌することはできない
が、温水によって殺菌することができる菌、例えば、Cha
tomium属のようなカビ類、酵母等、及び容器内の付着菌
等の菌が充分なレベルまで殺菌される。次に、オゾン水
が容器の少なくとも内面に接触し、前記温水殺菌によっ
ては殺菌されない菌、例えば、Bacillus属等の有芽胞細
菌や、Neosartorya 属のような子のう胞子を持つカビ
が、充分なレべルまで殺菌される。このオゾン水による
殺菌後に、食品容器の少なくとも内面に無菌水を接触せ
しめ、これによって、オゾン水による殺菌工程後に容器
に付着している薬剤が容器から除去される。この発明で
は、オゾン水による殺菌に先立って、温水によって予め
オゾン水によっては効率的に殺菌できない菌が殺菌され
ており、使用するオゾン水の量を抑えることができるた
め、少量の無菌水によるリンスによって、容易に、容器
から残留オゾン水を十分に、かつ、効率的に除去でき
る。
【0008】すなわち、請求項2記載の発明では、ま
ず、装置が単純で、方法も簡単であるため、経済的にも
安価な温水によって殺菌できる菌種を殺菌し、温水によ
っては殺菌できない菌を、オゾン水による殺菌によって
充分なレベルまで殺菌されるようになっており、一方の
殺菌方法による殺菌力を、他方の殺菌方法による殺菌力
によって補う関係になっているので、一方だけの殺菌方
法で長い時間をかけなければならない従来方法に比べ
て、時間的及び経済的にも極めて効率的で優れた殺菌効
果が得られる。
【0009】すなわち、請求項2記載の発明における食
品容器の殺菌方法は、温水で殺菌洗浄した後に、殺菌さ
れない菌種についてだけをオゾン水によって殺菌するも
のであるから、オゾン水による殺菌時には、主としてオ
ゾン水によって有効に殺菌可能な菌の殺菌だけを考慮す
ればよいので、オゾン水の濃度、もしくはオゾン水を微
生物に作用させる時間を可及的に低く抑えることがで
き、これにより、オゾン水による殺菌直後における容器
へのオゾン水の残留量も低く抑えられ、したがって、オ
ゾン水による殺菌後に、無菌水によって、容器をリンス
することによって、オゾン水を確実に容器から除去でき
る。また、上記のごとく、使用するオゾン水の量を少な
く抑えられるので、殺菌時の作業者の安全性も向上す
る。さらに、本願請求項3記載の食品容器の殺菌方法で
は、オゾン水による殺菌に先立って、温水により食品容
器の少なくとも内面が予備洗浄される。次いで、オゾン
水による殺菌工程を経て、この殺菌工程後に、63℃以
上の温水による温水殺菌処理が施される。この発明で
は、温水殺菌処理を、オゾン水による殺菌後に行ってい
るので、温水殺菌工程が、殺菌と、オゾン水による殺菌
工程において使用され食品容器に残留しているオゾン水
のリンスとを兼ねることになる。したがって、殺菌及び
その後のリンスを含めた処理時間を短縮できる特徴があ
る。なお、請求項3記載の発明は、オゾン水による殺菌
工程後に、温水殺菌工程が施されるので、予備洗浄に使
用する温水は、殺菌機能を発揮する必要はなく、20℃
ないし50℃の温度であれば良く、また、必ずしも、無
菌温水である必要はない。
【0010】
【発明の具体的な説明】本発明は、温水によって殺菌で
きる菌種を、設備費が安く、簡単な方法で行える温水殺
菌によって行い、温水のみによっては殺菌できない菌種
をオゾン水によって殺菌するという、殺菌方法の組み合
わせに特徴を有するものであり、この方法によって、殺
菌方法相互の弱点を補い合い、経済的にも時間的にも、
優れた殺菌が達成される。
【0011】本発明において、オゾン水としては、10
ppmないし20ppmのものが使用される また、殺菌する際の温水の温度は、殺菌効果の点で63
℃以上である必要があるが、ボトルの耐熱性を上げれば
それだけコストが高くなり、そのコストを抑えるという
点において、63ないし66℃の温度範囲に設定するこ
とがより好ましい。
【0012】本発明によって殺菌洗浄する食品容器とし
ては、通常、PETボトルと略称されているポリエチレ
ンテレフタレート製や、ポリオレフィン製などのプラス
チックボトルなどのほか、食品を充填するための各種プ
ラスチック容器、あるいはガラス製容器等が挙げられ
る。
【0013】以下に図1にしたがって、本発明に係る容
器の殺菌方法を具体的に説明する。図1は、本発明に係
る容器としてのボトルの殺菌方法を実施するための一例
を工程で示す概念図であり、1はベルトコンベア等によ
って構成されるボトル搬送装置、2はボトル温水殺菌
域、3は密閉空間とされると共に、オゾン水供給用ノズ
ルが配置されたオゾン水による殺菌域、4は無菌水を噴
出するノズルと無菌空気を噴出するノズルが配置された
リンス域、5は充填・密封域である。ボトル温水殺菌域
2には、ボトルの内容物充填口内に進退可能となるよう
にノズルが設けられており、このノズルから温水が噴出
されるようになっている。殺菌前のボトルは、その外面
全体が63℃以上の温水によって殺菌された後に、ボト
ル搬送装置1によって、倒立状態(内容物充填口が下方
に位置した状態)でボトル温水殺菌域2に搬送される。
ボトル温水殺菌域2では、ノズルが移動して、ボトルの
内容物充填口内に入り、この状態で、63℃以上の温水
がボトルの内面に噴出される。これにより、ボトル内面
における温水によって殺菌される菌類が殺菌され、温水
のみによっては殺菌されない菌類のみが残留する。
【0014】ボトル温水殺菌域2で殺菌されたボトル
は、ボトル反転手段(図示省略)によって反転され正立
状態とされると共に、ボトル搬送装置1によってオゾン
水による殺菌域3に搬送される。このオゾン水による殺
菌域3では、オゾン水供給用ノズルより、ボトル内にオ
ゾンが満杯となるまで注入され(満注方式)、オゾン水
がボトル内面全体に接触する。これによって、前記温水
によっては、殺菌されない菌が殺菌され、ボトル内に充
填される食品中で発育可能な全ての微生物が殺菌され
る。なお、オゾン水による殺菌の前に、オゾン水によっ
ては殺菌されにくい菌が殺菌されているので、オゾン水
の濃度は、低く抑えることができる。なお、上記では、
オゾン水による殺菌を満注方式によって行っているが、
タンク内にオゾン水を貯留しておき、該オゾン水にボト
ルを浸漬させても良く、あるいはボトル内面にオゾン水
を噴霧してもよい。また、上記方法では、オゾン水によ
る殺菌をボトルの内面のみに行っているが、殺菌をより
確実にするために、ボトルの外面にもオゾン水による殺
菌を行ってもよいことはもちろんである。
【0015】オゾン水による殺菌域3において殺菌され
たボトルは、ボトル反転手段(図示省略)で反転され
て、倒立状態とされ、ボトル内部のオゾン水がボトル外
部へ排出されると共に、搬送装置1によって、リンス域
4に搬送される。このリンス域4では、ノズルより、常
温の無菌水あるいは無菌温水がボトルの少なくとも内面
に吹き付けられ、これにより、ボトルに付着しているオ
ゾン水がボトル表面から除去される。なお、使用するオ
ゾン水の濃度は上記の如く低く保持されているので、リ
ンス域4に送られたボトルに付着しているオゾン水は、
当然、低濃度であり、少量の無菌水あるいは少量の無菌
温水によって残留オゾン水を容易かつ確実に除去でき
る。
【0016】リンス後のボトルは、ボトル反転手段(図
示省略)によって、反転されて正立状態とされ、無菌エ
アーを吹きつけられながら、ボトル搬送装置1によっ
て、充填室である充填・密封域5に送り込まれる。充填
・密封域5内は、クラス100のレベル以下の無菌状態
に保持され、自体公知の充填装置によって、ボトルに例
えばミルクコーヒー等の飲食品が充填される。なお、上
記では、リンス後のボトルが、充填・密封域5へ搬送さ
れる過程で無菌水を吹きつけているが、無菌水の吹きつ
けのタイミングは、ボトル内のオゾンガスを除去できれ
ばよく、リンス域4内においてリンスと同時又は該リン
スの直前もしくは直後であってもよい。
【0017】内容物が充填されたボトルは、充填・密封
域5のキャッパーにより、キャップ締めがなされた後
に、製品検査域(図示省略)で製品検査が行われ、全工
程が終了する。本発明に係るボトルの殺菌方法では、上
記の如く、最初から、設備的にも、価格的にも高価につ
くオゾン水による殺菌を行わずに、簡単で経済的な温水
のみで殺菌できる菌類は、あらかじめ温水によって殺菌
を行い、温水によっては殺菌されない菌類のみを前記オ
ゾン水によって殺菌するために、オゾン水による殺菌の
際に使用するオゾン水の量もしくは濃度を低く抑えるこ
とができ、殺菌のためのコストの低減を図れる。
【0018】なお、上記図1の実施例では、オゾン水に
よる殺菌域3の前段にボトル温水殺菌域2を配置してお
り、オゾン水による殺菌に先立って、温水殺菌を行って
いるが、オゾン水による殺菌域3の後段にボトル温水殺
菌域2を配置して、オゾン水による殺菌後に温水殺菌を
行ってもよい。この場合においても、オゾン水による殺
菌を先に行う上記の場合と同様、温水殺菌及びオゾン水
による殺菌の一方が他方の殺菌力を補完する関係にある
ので、オゾン水の濃度を低く抑えることができる。これ
に加えて、オゾン水による殺菌後に温水殺菌を行う場合
には、温水殺菌と、オゾン水による殺菌工程において使
用され食品容器に残留しているオゾン水のリンスとが、
同時に行われるので、殺菌及びその後のリンスを含めた
ボトルの処理時間を短縮できる。
【0019】また、オゾン水による殺菌域3の後段にボ
トル温水殺菌域2を配置して、オゾン水による殺菌後に
温水殺菌を行う上記構成において、オゾン水による殺菌
域3の前段に、予備洗浄域を設け、該予備洗浄域におい
て、温水をボトルの少なくとも内面に、噴出して予備洗
浄を行うように構成してもよい。このように予備洗浄を
行うことにより、オゾン水の汚れ防止という利点があ
る。
【0020】
【発明の効果】本発明によれば、殺菌のためのオゾン水
を多量に使用することなく、容器内に充填される食品中
で発育できる全ての微生物を完全に殺菌できる食品容器
の殺菌方法を提供できる。さらに、本発明によれば、食
品容器の殺菌及びその後の容器の洗浄を含めた食品容器
の処理を効率的にできる食品容器の殺菌方法を提供でき
る。
【0021】
【実施例】以下、実施例によって本発明を説明する。実施例1 かび類:Aspergillus 属、Penicillium 属、Byssocha
mys 属、Neosartorya属、及びChatomium 属 酵母類:Saccharomyces 属、及びCandida 属 細菌類:Bacillus属 上記ないしに列記された各々の供試菌の全てを、各
々が105 ないし10 6 cfu/ボトルになるようにボ
トルの内面に付着させ、試験用ボトルとした。試験用ボ
トルとしては、内容量が1500mlのPET(ポリエ
チレンテレフタレート)製のものを使用した。上記試験
用ボトルの内面を、まず、温水殺菌し、その後に、オゾ
ン水による殺菌し、殺菌効果を表1に示した。温水殺菌
及びオゾン水による殺菌の条件は、以下の通りとした。
【0022】(1)温水殺菌条件 温水殺菌方式;試験用ボトルの内面に温水を吹きつける
スプレー方式 温水の温度;63℃ 温水の流量;200ml/秒 殺菌時間 ;4秒 温水殺菌回数;2回 (2)オゾン水による殺菌条件 殺菌方式;試験用ボトル内にオゾン水を満杯に注入す
る、満注方式 オゾン水濃度;20ppm オゾン水温度;15℃ 殺菌時間;3分
【0023】実施例2 温水殺菌を63℃に代えて80℃で行う以外は、実施例
1と同様に試験用ボトルの殺菌を行い、殺菌効果を表2
に示した。
【0024】実施例3 温水殺菌を63℃に代えて93℃で行う以外は、実施例
1と同様に試験用ボトルの殺菌を行い、殺菌効果を表3
に示した。
【0025】実施例4 殺菌条件が、下記のものであること以外は、実施例1と
同様して試験用ボトルを殺菌し、殺菌効果を表3に示し
た。 殺菌方式;満注方式 オゾン水濃度;20ppm オゾン水温度;15℃ 殺菌時間;3分
【0026】比較例1 オゾン水による殺菌を行うことなく、温水殺菌のみを実
施例1と同様の条件下で行い、殺菌効力を表1に示し
た。
【0027】比較例2 温水殺菌を行うことなく、オゾン水による殺菌のみを実
施例1と同様の条件下で行い、殺菌効果を表1に示し
た。
【0028】比較例3 オゾン水による殺菌を行うことなく、温水温度を63℃
に代えて40℃にした以外は、実施例1と同様に温水殺
菌のみを行い、殺菌効果を表1に示した。
【0029】比較例4 温水殺菌に使用する温水の温度を63℃に代えて40℃
にした以外は、実施例1と同様に、温水殺菌及びオゾン
水による殺菌を行い、殺菌効果を表1に示した。
【0030】比較例5 オゾン水による殺菌を行うことなく、温水殺菌のみを実
施例2と同様の条件下で行い、殺菌効力を表2に示し
た。
【0031】比較例6 オゾン水による殺菌を行うことなく、温水殺菌のみを実
施例3と同様の条件下で行い、殺菌効力を表3に示し
た。
【0032】比較例7 オゾン水による殺菌を行うことなく、温水殺菌のみを実
施例4と同様の条件下で行い、殺菌効力を表4に示し
た。
【0033】比較例8 温水殺菌を行うことなく、オゾン水による殺菌のみを実
施例4と同様の条件下で行い、殺菌効果を表4に示し
た。
【0034】 上記表1において、◎は試験用ボトルに付着菌が全く検
出されないこと、○は試験用ボトル当り100 ないし1
1 cfu付着菌が検出されたこと、△は試験用ボトル
当たり101 ないし103 cfu付着菌が検出されたこ
と、×は10 3 ないし105 cfu以上の付着菌が検出
されたことを示している。
【0035】 上記表2において、表1と同様、◎は試験用ボトルに付
着菌が全く検出されないこと、○は試験用ボトル当り1
0 ないし101 cfu付着菌が検出されたこと、△は
試験用ボトル当たり101 ないし103 cfu付着菌が
検出されたこと、×は103 ないし105 cfu以上の
付着菌が検出されたことを示している。
【0036】 上記表3において、表1と同様、◎は試験用ボトルに付
着菌が全く検出されないこと、○は試験用ボトル当り1
0 ないし101 cfu付着菌が検出されたこと、△は
試験用ボトル当たり101 ないし103 cfu付着菌が
検出されたこと、×は103 ないし105 cfu以上の
付着菌が検出されたことを示している。
【0037】 上記表4において、表1と同様、◎は試験用ボトルに付
着菌が全く検出されないこと、○は試験用ボトル当り1
0 ないし101 cfu付着菌が検出されたこと、△は
試験用ボトル当たり101 ないし103 cfu付着菌が
検出されたこと、×は103 ないし105 cfu以上の
付着菌が検出されたことを示している。上記表1ないし
表4に示した実施例1ないし実施例4では、温水殺菌し
た後にオゾン水による殺菌を施しているが、オゾン水に
よる殺菌後に温水殺菌を施しても、試験用ボトルに付着
菌は全く検出されなかった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る容器の殺菌方法の工程を示す概略
図である。
【符号の説明】
2 ボトル温水殺菌域 3 オゾン水による殺菌域 4 リンス域 5 充填・密封域
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成6年5月13日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0016
【補正方法】変更
【補正内容】
【0016】リンス後のボトルは、ボトル反転手段(図
示省略)によって、反転されて正立状態とされ、無菌エ
アーを吹きつけられながら、ボトル搬送装置1によっ
て、充填室である充填・密封域5に送り込まれる。充填
・密封域5内は、クラス100のレベル以下の無菌状態
に保持され、自体公知の充填装置によって、ボトルに例
えばミルクコーヒー等の飲食品が充填される。なお、上
記では、リンス後のボトルが、充填・密封域5へ搬送さ
れる過程で無菌エアーを吹きつけているが、無菌エアー
の吹きつけのタイミングは、ボトル内のオゾンガスを除
去できればよく、リンス域4内においてリンスと同時又
は該リンスの直前もしくは直後であってもよい。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 63℃以上の温水を食品容器の少なくと
    も内面に接触させる温水殺菌工程と、オゾン水を該食品
    容器の少なくとも内面に接触させる薬剤殺菌工程とを組
    み合わせたことを特徴とする食品容器の殺菌方法。
  2. 【請求項2】 前記温水殺菌工程を施した後に、前記オ
    ゾン水による殺菌工程を施し、該オゾン水による殺菌後
    の食品容器の少なくとも内面を無菌水によってリンスす
    る請求項1記載の食品容器の殺菌方法。
  3. 【請求項3】 温水により食品容器の少なくとも内面を
    予備洗浄したのちに、前記オゾン水による殺菌工程を施
    し、次いで、前記温水殺菌工程を施す請求項1記載の食
    品容器の殺菌方法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002179031A (ja) * 2000-12-19 2002-06-26 Toyo Seikan Kaisha Ltd アセプティック充填缶詰の製造方法と装置
WO2009121480A1 (de) * 2008-04-04 2009-10-08 Khs Ag Vorrichtung zum behandeln von flaschen oder dergleichen behältern
CN102826261A (zh) * 2012-09-28 2012-12-19 东莞日之泉蒸馏水有限公司 一种瓶装水生产过程中霉菌的控制方法

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