JP2001513252A - タップ位置指示器 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 本発明は、負荷時タップ切換器，タップ切換器又はプランジャ形コイルを動作させる駆動機構のタップ位置指示器に関する。この場合、第１の環状目盛が設けられていて、複数の記号が、この環状目盛上に配置されている。これらの複数の記号は、個々の切換ステップに割当てられている。この駆動機構は、一方の動作位置から他方の動作位置に切換わる際に、これらの切換ステップが進行される。この第１の目盛は、１本の針によって指し示される。この第１の針は、切換えごとに360°だけ回転する。さらに、同様な第２の環状目盛が設けられている。別の複数の記号が、この第２の環状目盛上に配置されている。これらの記号は、上述した負荷時タップ切換器の実現可能な個々の動作位置に割当てられている。この第２の目盛も、１本の針によって指し示される。この第２の針は、１回の切換えでこの第２の目盛上で隣り合った２つの記号の間の間隔に対応する或る角度だけ回転移動する。複数の従属針の一方が、それぞれこの第２の針の回転移動時にその回転方向に依存して一緒に移動されるように、これらの従属針はこの第２の針の両側に配置されている。これによって、これらの両従属針は、実際に切換わるその調整範囲に印を付ける。

Description

【発明の詳細な説明】 タップ位置指示器 本発明は、負荷時タップ切換器，タップ切換器又はプランジャ形コイル(Tauch kernspulen)を動作させる駆動機構のタップ位置指示器に関する。 請求の範囲の上位概念に基づくこのようなタップ位置指示器は、社報”Motora ntrieb MA 7，Betriebsanweisung”，出願人の奥付BA 40/90 de‐0391/2000，か ら既に公知である。 この場合、このタップ位置指示器は、制御機構に直接的に組込まれた構成要素 として形成されている。切換ステップ指示歯車と位置指示歯車が存在する。これ らの歯車双方は、その制御機構内部で直接に動作される。この指示（表示）自体 が、それぞれの歯車の表面、すなわち、その周囲に配置された複数の記号によっ てその都度実施される。これらの記号は、対応するその歯車と共に回転する。こ れらの表面が、或る範囲内で外側からその都度見ることが可能である。そして、 この表面上に付記されたこれらの記号は読取り可能である。 切換ステップ指示歯車が、制御機構のカム円板と同様に回転する。予め設定し た切換シーケンスで上述した負荷時タップ切換器を一方のステップから隣接した 他方のステップに切換える際に、このカム円板は、全ての回転に対してその個々 の接触子を操作する。 この切換ステップ指示歯車は、その表面上に複数の記号を有する。これらの記 号は、個々の切換ステップ、すなわち、切換時に進行する連続した切換シーケン スを指示（表示）するか又は数字若しくはその他の記号によって指示する。 緑色の範囲が、カム切換器の停止位置を指示する。 切換ステップの初期位置、すなわち、駆動機構の停止位置が、この緑色の範囲 内の中央の赤色の記号によって付記されている。 位置指示歯車が、その表面上に複数の数字等を有する。これらの数字等が、そ の都度の上述した負荷時タップ切換器の実現可能な切換位置に一致する。 この負荷時タップ切換器が一方のステップから隣接した他方のステップに切換 わる際に、位置指示歯車は、隣り合った２つの記号の間の間隔に対応する或る角 度だけ、すなわち、１ステップだけその都度回転する。 それ故、駆動機構が切換えの間に切換シーケンスのどの範囲内に現在存在して いるのかを、この公知のタップ位置指示器は切換ステップ指示歯車を用いて指示 する。 さらに、駆動機構が（その停止状態中に）どの動作位置に存在しているのかを 、このタップ位置指示器はその切換ステップ指示歯車を用いて指示する。 切換行程、すなわち、それに対応して進行すべき切換シーケンスの正しくない 指示が、この公知のタップ位置指示器に関する欠点である。実施された或る切換 行程が、その開始時点から存在しているのか、又はその切換行程の完了の直前の 或る時点に既に存在しているのかどうかを容易に識別することが不可能である。 その他の欠点は、説明したように、両歯車の表面にそれぞれ存在する指示が、 より遠くの距離から識別できない点にある。これらの両歯車は制御機構の構成要 素であり、かつ、それらの表面が任意に厚くできないので、数字又はその他の記 号を拡大することがその構造的な制約から不可能である。 公知のタップ位置指示器のその他の欠点は、どの動作位置が駆動機構の先の動 作の際に既に占有されたのか、すなわち、上述した負荷時タップ切換器のどの調 整範囲が実際の動作で既に使用されたのかが識別不可能であるか又はその後に確 認不可能である点にある。しかしながら、このような情報は、点検，調整及び監 視機能に対してますます重要である。例えば、負荷時タップ切換器が、その全て の調整範囲にわたって切換えられたのか、又は主にいつも或る狭く限定された範 囲内だけで動作されるのか、又はこの狭く限定された範囲が、場合によっては両 極限位置の一方のほぼ近くに存在するのかどうかを知ることが重要である。この 公知のタップ位置指示器の場合、これらの全ての情報は呼出し不可能である。 本発明の課題は、情報が良好に見て取れ、遠い距離から容易に読取り可能であ り、しかも過去に切換わった調整範囲に関する付加的情報を指示するという目的 に合ったタップ位置指示器を提供することにある。 この課題は、本発明に基づいてこの特許出願の請求の範囲に記載の特徴を有す るタップ位置指示器によって解決される。 本発明のタップ位置指示器の利点は、全ての指示が制御機構から分離されてい る点にある。別々の複数の指示目盛とこれらの指示目盛の上側で移動する複数の 針が、このタップ位置指示器に設けられている。 本発明のタップ位置指示器のその他の利点は、その指示が選択された針の配置 によって全体的に記憶に残りやすく、明瞭でかつより良好に識別可能になる点で ある。 指示をするために使用されたこれらの針は、可能な全設定範囲又は全調整範囲 内の現在の動作位置の状況に関するより良好な概要を指示する。これらの針は、 割当てられた上述した負荷時タップ切換器が、例えば、その中央に存在するのか 、又はその負荷時タップ切換器の動作範囲の上端部若しくは下端部に存在するの かについての情報を瞬時に指示する。さらに、この選択された針の配置は、その 都度の切換えの経時変化に関するより良好な概要を指示する。これに対応する針 は、駆動機構が或る切換時に現在進行すべきシーケンスの範囲内のどの段階にあ るのかを容易に認識可能な概要を指示する。 タップ位置指示器の構成要素として本発明に基づいて設けられた従属針は、上 述した負荷時タップ切換器がどの調整範囲内で、すなわち、どの動作位置内で既 に動作されていたのかという情報を瞬時に指示する。 これらの目盛と針が、記号の大きさと形と色と書体に関してその都度の要求に 容易に適合させることができる。さらに、環状目盛と針による指示が、人間の目 に優しく、かつ従来の技術による歯車の表面上の必然的に小さい記号だけよりも 少ない読取エラーを保証する。 以下に、本発明の実施の形態を図面に基づいてさらに詳しく説明する。 第１図は、本発明のタップ位置指示器の表面を示す。 第２図は、このタップ位置指示器の断面を示す。 第１の環状目盛２であるステッピング目盛(Schrittschaltskala)が、指示板１ 上に設けられている。複数の記号は、この目盛２上で互いにそれぞれ等間隔に設 けられている。これらの記号は、切換時に連続して通過可能な個々の切換ステッ プに、すなわち、切換シーケンスの個々のステップに対応する。これらの記号は 、単純な線，数字その他の視覚的な記号で実現できる。 この第１の目盛２の目盛範囲２１は、特に−例えば、色付けされて−付記され ている。制御機構のカム切換器が、この目盛範囲２１内においてその停止位置内 に存在する。第１の針３であるステッピング針(Schrittschaltzeiger)が、この 第１の目盛２の内側で同心状に指示板１を貫通して通された第１の針軸９２に回 転可能に周設されている。この第１の針３は、さらに説明すべき指示機構９によ って切換えごとに360°だけ回転される。この場合、この第１の針３は、第１の 目盛２の全ての記号を次々と通過し、つまり次々とかすめ、ひいては１回の切換 えの間の駆動機構のその瞬時の位置に関して指示する。 第１の針３の回転方向が、駆動機構の回転方向に依存する。したがって、同一 方向に何回も切換わる場合は、この第１の針３は第１の目盛２を同一方向に何回 も通過する、つまり何回も「一周する」。 さらに、第２の目盛４である指示目盛が、指示板１上に設けられている。別の 複数の記号が、この第２の目盛４上で互いにそれぞれ等間隔に設けられている。 これらの記号は、上述した負荷時タップ切換器の個々の動作位置等に対応する。 これを実現するために、この実施の形態では、個別の数字1...33が選択された。 これらの数字は、駆動機構とこれに関連して割当てられたその負荷時タップ切換 器との33通りに実現可能な動作位置に対応する。当然に、その他の記号も可能で ある。複数の記号-16，-15,...，-1，0，+1,...，+15，+16も、33通りに実現可 能な動作位置によるこの示された実施の形態で使用され得る。 これらの個々の記号は、全ての目盛ループ上に配置されてもよいし、又は例示 されたようにその目盛ループのうちの一部だけに配置されてもよい。 また、第２の針５である位置針は、この第２の目盛４の内側で同心状に指示板 １を貫通して通された第２の針軸９７に回転可能に周設されている。この第２の 針５は、さらに説明すべき指示機構９によって切換えごとに或る角度だけ回転さ れる。この角度が、この第２の目盛４の隣り合った２つの記号の間の間隔に対応 する。この第２の針５の回転方向が、「高」方向又は「低」方向に向かう駆動機 構の回転方向に依存する。そのモータの動作が図１中に示された極限位置「１」 と「33」を無視してその限界を越えることがないので、この第２の針５がこれら の記号を越えてさらに回転することは不可能である。したがって、別に上述した 第１の針３とは対照的に、この第２の針５は、この割当てられた目盛４を何回も 一周できない。それ故、既に述べたように、第２の目盛４は、その全てのループ にわたって複数の記号を有する必要がない。 さらに、２本の従属針６，７が、この第２の針５に加えて第２の針軸９７に同 軸状に軸支されている。確かにこれらの従属針６，７は回転可能であるが、これ らの従属針が回転する場合には、これらの従属針はこの第２の針軸９７と連動し ない。 両従属針６，７は、第２の針５の両側に配置されていて、かつそれぞれ１つの 従属接触スタッド(Mitnahmezunge)６１，７１を有する。これらの従属接触スタ ッド６１，７１双方は、この第２の針５の平面部分に接触する。この第２の針５ が時計回りに移動すると、この第１の従属針６は一緒に移動される。この第２の 針５が反時計回りに移動すると、この第２の従属針７は一緒に移動される。これ らの両従属針６，７は、自己ロック式に軸支されている。その結果、これらの従 属針は、それぞれ連動して到達したその位置で保持され続ける。 これによって、第１の従属針６は過去に到達した最も高い動作位置に印を付け 、第２の従属針７は過去に到達した最も低い動作位置に印を付ける。したがって 、これらの両従属針６，７は、既に使用された、すなわち、切換わった調整範囲 を網羅し、かつ使用された調整範囲の帯域幅と自由に使用できる全範囲内でのそ の調整範囲の相対位置とに関する視覚的に良好な指示を簡単な方法で可能にする 。 両従属針６，７は手動でリセット可能である。その結果、例えば、初期状態が 、全ての切換位置を通過した検査後又は変更後に復元され得る。 さらに、指示板１上に全動作回数を指示するための公知のカウンタ（計数計） ８をさらに配置することが可能である。 制御機構から空間的に分離されている指示機構９が、指示板１の裏側に配置さ れている。 １本の駆動軸９１が、その制御機構から指示機構９内に通されている。この駆 動軸９１が、駆動機構の切換えごとに360°回転する。 この駆動軸９１は、第１の針軸９２に直接連結されている。この第１の針軸９ ２は第１の針３を支持する。 この駆動軸９１は、４個の歯車９３，９４，９５，９６を介して第２の針軸９ ７に連結されている。この第２の針軸９７が第２の針５を支持する。この場合、 この駆動軸９１が駆動機構の１回の完全な切換えに対応して完全に一回転するご とに、この第２の針軸９７とこの第２の針５が第２の目盛４上で隣り合った２つ の記号の間の間隔に対応する或る角度だけ回転されるように、これらの歯車９３ ...９６の大きさは定められている。 指示機構９を適切に構成することによって、駆動機構の切換方向「高」又は「 低」を針３，５の回転方向に割当てることが可能である。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 ＥＰ(ＡＴ，ＢＥ，ＣＨ，ＤＥ， ＤＫ，ＥＳ，ＦＩ，ＦＲ，ＧＢ，ＧＲ，ＩＥ，ＩＴ，Ｌ Ｕ，ＭＣ，ＮＬ，ＰＴ，ＳＥ)，ＯＡ(ＢＦ，ＢＪ，ＣＦ ，ＣＧ，ＣＩ，ＣＭ，ＧＡ，ＧＮ，ＭＬ，ＭＲ，ＮＥ， ＳＮ，ＴＤ，ＴＧ)，ＡＰ(ＧＨ，ＧＭ，ＫＥ，ＬＳ，Ｍ Ｗ，ＳＤ，ＳＺ，ＵＧ，ＺＷ)，ＥＡ(ＡＭ，ＡＺ，ＢＹ ，ＫＧ，ＫＺ，ＭＤ，ＲＵ，ＴＪ，ＴＭ)，ＡＬ，ＡＭ ，ＡＴ，ＡＵ，ＡＺ，ＢＡ，ＢＢ，ＢＧ，ＢＲ，ＢＹ， ＣＡ，ＣＨ，ＣＮ，ＣＵ，ＣＺ，ＤＥ，ＤＫ，ＥＥ，Ｅ Ｓ，ＦＩ，ＧＢ，ＧＥ，ＧＨ，ＧＭ，ＧＷ，ＨＵ，ＩＤ ，ＩＬ，ＩＳ，ＪＰ，ＫＥ，ＫＧ，ＫＰ，ＫＲ，ＫＺ， ＬＣ，ＬＫ，ＬＲ，ＬＳ，ＬＴ，ＬＵ，ＬＶ，ＭＤ，Ｍ Ｇ，ＭＫ，ＭＮ，ＭＷ，ＭＸ，ＮＯ，ＮＺ，ＰＬ，ＰＴ ，ＲＯ，ＲＵ，ＳＤ，ＳＥ，ＳＧ，ＳＩ，ＳＫ，ＳＬ， ＴＪ，ＴＭ，ＴＲ，ＴＴ，ＵＡ，ＵＧ，ＵＳ，ＵＺ，Ｖ Ｎ，ＹＵ，ＺＷ (72)発明者 ノイマイヤー・ヨーゼフ ドイツ連邦共和国、Ｄ―93180 ドイアー リング、ブサルトヴェーク、６ 【要約の続き】 れている。これによって、これらの両従属針は、実際に 切換わるその調整範囲に印を付ける。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 1．負荷時タップ切換器，タップ切換器又はプランジャ形コイルを動作させる駆 動機構の以下の特徴を有するタップ位置指示器において、 − 第１の環状目盛（２）が、指示板（１）上に設けられていて、複数の記号が 、この第１の環状目盛（２）上に配置されていて、これらの記号は、個々の切 換ステップに割当てられていて、この駆動機構が一方の動作位置から隣り合っ た他方の動作位置に切換わる際に、これらの切換ステップは連続して進行され 、 − 第１の針（３）が、この第１の目盛（２）の内側で同心状にこの指示板（１ ）を貫通して通された第１の針軸（９２）に回転可能に周設されていて、 − さらに、第２の環状目盛（４）が、この指示板（１）上に設けられていて、 別の複数の記号が、この第２の目盛（４）上で互いにそれぞれ等間隔に設けら れていて、これらの記号は、負荷時タップ切換器，タップ切換器又はプランジ ャ形コイルの個々の一定の動作位置に割当てられていて、 − 第２の針（５）が、この第２の目盛（４）の内側で同心状にこの指示板（１ ）を貫通して通された第２の針軸（９７）に回転可能に周設されていて、 − 従属針（６，７）が、この第２の針（５）の両側でこの第２の針軸（９７） の周りに回転可能であるが、この第２の針軸（９７）によらないで移動され、 この第２の針（５）が回転移動する際に、これらの従属針（６，７）は、これ らの両従属針（６，７）の一方の回転方向に依存してこの第２の針（５）と一 緒に移動され、そしてその到達位置で保持され続けるように自己ロック式に軸 支され、 − 指示機構（９）が、この指示板（１）の裏側に設けられていて、駆動機構が 一方の動作位置から隣接した他方の動作位置に切換わる際に、この第１の針（ ３）は、その回転方向に依存して360°だけ回転可能であり、かつ、この第２ の針（５）が、この第２の目盛（４）上の隣り合った２つの記号の間隔に対応 する或る角度だけその回転方向に依存して回転可能であるように、この第１と 第２の針（３，５）は、この指示機構（９）を介してこの駆動機構に連結され ている。 2．指示機構（９）は、駆動機構の制御機構から空間的に分離して配置されてい る請求の範囲の第１項に記載のタップ位置指示器。