JP2001513106A - グルココルチコイドと局所麻酔剤との相乗的な併用による好酸球関連病態、例えば気管支喘息の治療 - Google Patents

グルココルチコイドと局所麻酔剤との相乗的な併用による好酸球関連病態、例えば気管支喘息の治療

Info

Publication number
JP2001513106A
JP2001513106A JP53770098A JP53770098A JP2001513106A JP 2001513106 A JP2001513106 A JP 2001513106A JP 53770098 A JP53770098 A JP 53770098A JP 53770098 A JP53770098 A JP 53770098A JP 2001513106 A JP2001513106 A JP 2001513106A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
local anesthetic
use according
alkyl
eosinophil
glucocorticoid
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Ceased
Application number
JP53770098A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2001513106A5 (ja
Inventor
ジェイ. グレイク,ジェラルド
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mayo Foundation for Medical Education and Research
Original Assignee
Mayo Foundation for Medical Education and Research
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mayo Foundation for Medical Education and Research filed Critical Mayo Foundation for Medical Education and Research
Publication of JP2001513106A publication Critical patent/JP2001513106A/ja
Publication of JP2001513106A5 publication Critical patent/JP2001513106A5/ja
Ceased legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K31/00Medicinal preparations containing organic active ingredients
    • A61K31/56Compounds containing cyclopenta[a]hydrophenanthrene ring systems; Derivatives thereof, e.g. steroids
    • A61K31/57Compounds containing cyclopenta[a]hydrophenanthrene ring systems; Derivatives thereof, e.g. steroids substituted in position 17 beta by a chain of two carbon atoms, e.g. pregnane or progesterone
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P11/00Drugs for disorders of the respiratory system
    • A61P11/06Antiasthmatics
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P17/00Drugs for dermatological disorders
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P27/00Drugs for disorders of the senses
    • A61P27/02Ophthalmic agents
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P37/00Drugs for immunological or allergic disorders
    • A61P37/08Antiallergic agents
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P43/00Drugs for specific purposes, not provided for in groups A61P1/00-A61P41/00

Landscapes

  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Public Health (AREA)
  • Animal Behavior & Ethology (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Pharmacology & Pharmacy (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Veterinary Medicine (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Medicinal Chemistry (AREA)
  • Bioinformatics & Cheminformatics (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Nuclear Medicine, Radiotherapy & Molecular Imaging (AREA)
  • General Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Pulmonology (AREA)
  • Epidemiology (AREA)
  • Ophthalmology & Optometry (AREA)
  • Dermatology (AREA)
  • Immunology (AREA)
  • Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)
  • Acyclic And Carbocyclic Compounds In Medicinal Compositions (AREA)
  • Medicines That Contain Protein Lipid Enzymes And Other Medicines (AREA)

Abstract

(57)【要約】 好酸球に関連した病態、例えば気管支喘息を治療するための方法を提供する。この方法は、この治療を必要とする哺乳動物に、有効量の、少くとも1つの局所麻酔剤、例えばリドカインと、有効量の1つ以上のグルココルチコイドまたは医薬に適するそれの塩とを投与することによる。

Description

【発明の詳細な説明】 グルココルチコイドと局所麻酔剤との相乗的な併用による好酸球関連病態、例え ば気管支喘息の治療 発明の背景 長年、気管支喘息は、呼吸器の平滑筋の異常と見なされてきた。そこでは、患 者は、気管支平滑筋の活性過剰の結果としての気管支痙攣の発作にみまわれる。 後に、気管支のマスト細胞が、気管支平滑筋の刺激において、収縮を惹起するロ イコトリエンC4(アナフィラキシーの遅反応性物質)及びヒスタミンを生産す るという決定的な役割を果たしていると考えられた。しかし、ここ数年間、気管 支喘息の病態生理学上の概念が大きく変化し、この気道の炎症に、好酸性の白血 球、すなわち「好酸球」が関与していることが疑われている。 好酸球は、酸性色素で強く染色される細胞質顆粒を有する白血球の型である。 今世紀初期から、好酸球は、気管支喘息との関連が認められていた。これらは、 喘息で死亡した患者の肺組織に特徴的に多数存在している(Ellis et al.,J .Me dSci.,136,407(1908))。1970年代中頃、気管支喘息の重症度が、患者の末梢 血中の好酸球数に関係していることが示された(Horn et al,,N .Engl.J.Med .,292 1152(1975))。 その頃には、好酸球の研究から、塩基性(陽イオン性)の顆粒タンパク質の存 在が示された。好酸球の顆粒に関連する主要タンパク質の1つである主要塩基性 タンパク質(MBP)は、モルモットにおいて、その顆粒タンパク質の50%超を占め ること、強塩基性(アルギニンが豊富)であること、そしてタンパク質であるこ とから命名さ れた(Gleich,J .Exp.Med.,137,1459(1973);Wasmoen et al.,J .Biol.Che m .,263,12559(1988))。MBPは、寄生虫(蠕虫類)及び哺乳動物細胞に毒性を示 し、気管支の呼吸器上皮に損傷を与える(Gleich et al.,Adv .Immunol.,39, 177(1986))。 例えば、MBPを、10μg/ml(7.1×10-7M)程度の低い濃度で呼吸器上皮に直接 適用することで、毛様体静止及び上皮損傷が起きる。この損傷は、上皮細胞の気 管腔内への剥離、並びに上皮細胞の明白な破壊からなる。MBPの作用は、用量依 存的で、より多用量を適用することによって、少用量の場合に比べてより急速に 、そしてより強く損傷が起きる(Frigas et al.,Lab .Invest.,42,35(1980) )。これらの作用は、モルモットの好酸球及び人間の好酸球由来の両方のMBPに よって引き起こされ、そしてモルモット及び人間の両方の呼吸器に悪い影響を与 える(Gleich et al.,J .Immunol.,123,2925(1979);Frigas et al.,Mayo Cli n .Proc .,56,345(1981))。 MBPによって起こされる上皮細胞の毛様体静止、剥離、及び呼吸器上皮細胞へ の損傷は、気管支喘息における病理概念の変化を示唆するものである。気管支喘 息では、好酸球を含む滲出液、正常及び変性した気管上皮細胞、並びに上皮細胞 凝集(Creola体と称される)が、気管腔内に存在する。気管粘膜及び粘膜下組織 には、水腫、繊毛細胞の分離及び脱毛、並びに好酸球の浸潤が見られる。従って 、好酸球顆粒のMBPのインビトロ効果は、気管支喘息の病態特徴と類似している (Dunnill,J .Clin.Path.,13,27(1960))。 この発見のために、気管支喘息の患者の痰中のMBPレベルを測定して、このレ ベルが増加しているかどうか、そしてその程度が決定された。種々の呼吸器疾患 の患者206人から得た痰サンプル中のMBPレベルが、ラジオイムノアッセイ法で測 定された。この内165人 の患者では、MBPは測定不能なレベルであるか、またはMBP濃度は0.1μg/ml未 満であった。この165人の内で唯一人が喘息と診断されていた。痰中のMBP濃度が 0.1μg/mlを超えた患者41人の内、28人が喘息であると診断され、残りの13人 の内、6人が、喘息とよく間違がわれる閉塞性の肺疾患にかかっていた。喘息の 治療のために入院していた15人の患者では、痰中のMBPレベルは、0.5(0.04×10- 6 M)〜93μg/ml(6.6×10-6M)の範囲であった(相乗平均は7.1μg/ml、0.51 ×10-6Mであった)。更に、この15人の患者の痰中のMBPレベルは、グルココル チコイドによる治療中に減少した(Frigas et al.,Mayo Clinic .Proc.,56,34 5(1981))。これらの結果は、喘息患者の痰中に、毒性範囲レベルのMBPが存在し たこと、痰中のMBPレベルは、急性疾患患者において最も高かったこと、そして ステロイド治療後に痰中のMBPレベルが減少したことを示した。 喘息で死亡した患者の肺組織内のMBPの局在を免疫蛍光法で調ベて、MBPが気管 支上皮に直接損傷を与える可能性を検討した(Filley et al.,Lancet,11(1 982))。喘息で死亡した患者は、気管支喘息の古典的病態特徴、例えば、肥厚し た基底膜域、杯状細胞過形成、及び気管支周辺の炎症部位粘膜固有層への好酸球 の浸潤を示した。これらと同じ切片を用いて免疫蛍光法でMBPの局在を調べたと ころ、MBPが損傷した気管支上皮上に集積していることが判った。これらの結果 は、MBPが好酸球から放出され、そして組織の損傷部位に存在したことを示す。 これらの観察を発展させた研究からは、MBPだけではなく、他の2つの陽イオ ン性の好酸球顆粒タンパク質、すなわち好酸球ペルオキシダーゼ(EPO)及び好酸 球陽イオン性タンパク質(ECP)も、気管支上皮に損傷を与えることが示された(Mo tojima et al.,Am .Rev .Respir.Dis .,139,801(1989))。呼吸器上皮に対するMBPの効果を分析したと ころ、MBPは繊毛打の頻度を低下させるが、その主な効果は、繊毛運動している 繊毛細胞の数を減らすことであった。繊毛運動を停止させるMBPの効果は、呼吸 器上皮細胞で、そしてアクソネーム(繊毛の収縮要素)のところで見られた(Has tle et al.,Am .Rev.Resp.Dis.,135,845(1987))。 気管支喘息でのシグナル異常の1つは、気管支の過剰反応である。気管支の過 剰反応は、患者において、非特異的な刺激、例えば冷気、ほこり、そして実験室 レベルでは、吸入されたメタコリンに対する気管の顕著な反応性として示される 。実際、この過剰反応は、喘息の診断基準の1つである(N.J.Gross et al.,i n Allergy ,Principles and Practice,Vol.I.,E4 Middleton,Jr.etal.,ed s.(1988)at page 790)。喘息患者の肺分泌液(気管支と肺胞の洗浄によって得 られる)中のMBPを分析したところ、肺液中のMBPレベルが、気管支の過剰反応と 相関していることが示された(Wardlaw et al.,Am .Rev.Resp.Dis.,137,62( 1988))。カニクイザルでは、好酸球の多い炎症の誘発は、気管支の過剰反応及び 肺分泌液中のMBPの存在を伴なっていた。すなわち、好酸球数とMBP濃度の両方が 、メタコリンに対する気管支の過剰反応と有意に相関していた(Gundel et:al.,J .Appl.Physiol .,68,779(1990))。 分子レベルでは、好酸球の増殖と分化は、種々のサイトカイン、例えばIL−3 ,IL−5及びGM−CSFによって調節されている(Silberstein et al.,Hematol .O ncol.Clin.North Am .,3,511(1989))。これらのサイトカインは、IFN−γと 同様に、インビトロで好酸球の生存を伸ばすこと(Valerius et al.,J .Immuno l .,145,2950(1990))、そして好酸球の機能を冗進すること(Rothenberg et al .,J .Clin.Invest.,81 1986(1988);Fujisawa et al.,J Immunol .,144,642(1990);Silberstein et al.,J .Immunol.,137,3290(1986 ))が判っている。更に、IL−5は、化学走性因子、例えば血小板活性化因子、ロ イコトリエンB4及びIL−8、に対する運動性を促進する様に好酸球を初期化す る(Sehmi et al.,Blood79,2952(1992))。また、最近の情報からは、アレ ルゲンで誘発した肺の遅延性アレルギー反応後に、肺中にIL−5が存在すること (Sedgwick et al.,Am .Rev.RespirDis.,144,1274(1991))、喘息患者の 気管支上皮中にIL−5のmRNAが発現していること(Hamid et al.,J .Clin.Inve st .,87,1541(1991))が示されている。これらの観察から、喘息に伴う炎症が、 サイトカイン、特にIL−5の存在に決定的に依存していることが示唆される。抗 IL−5抗体が、抗原による好酸球増加症の誘発及び抗原による気管支の過剰反応 の誘発を抑えるという最近のデータは、前記の見解を支持している(Mauser et al.,Am .Rev.Respir.Dis.,145,A859(1992))。 グルココルチコイドは、多くの好酸球関連疾患、例えば気管支喘息を治療する ための最も有用な薬剤のタイプである(Schleimer et al.,Am .Rev.Respir.D is .,141,559(1990))。これは、健常者では好酸球減少症を生じさせるが、好 酸球増加症の患者では、循環している好酸球を減らし、そして炎症部位への好酸 球進入を減少させる(Butterfield et al.,in Antiinflammatory Steroid Acti on:Basic and Clinical Aspects ,Schleimer et al.,eds.Academic Press,In c.(1989)at p.151)。この作用機序は未だに明かではない。Lamas et al.in J .Immunol .,142,3978(1989)and J .Allergy Clin.Immunol85,282(1990 )の報告には、グルココルチコイドと共に培養した人間の血管内皮細胞の培養上 清では、インビトロでの好酸球の生存促進活性が低下したことが記載されてい る。 最近、IL−5による好酸球生存促進がデキサメタゾン、メチルプレトニゾロン 及びヒドロコルチゾンによって用量依存的に阻害されること、そしてIL−3,GM −CSF及びIFN−γによる好酸球生存促進がデキサメタゾンによって阻害されるこ とが報告された(Wall en et al.,J .Immunol.,147,3940(1991))。デキサメタ ゾンは、生存促進に必要なIL−5のEC50を、用量依存的に増加した。これらのグ ルココルチコイドにおける相対的な好酸球生存阻害能は、以前に報告されている 抗炎症活性、及びグルココルチコイド受容体との親和性大きさと相関していて、 すなわちデキサメタゾン>メチルプレドニゾロン>ヒドロコルチゾンであった。 多くの喘息患者にとって、グルココルチコイドは主要な治療法であり、これら の患者は、長期間、例えば月から年単位でグルココルチコイド治療を必要とする 。そのため、この病気は、特徴として、慢性のグルココルチコイド毒性を伴うこ とがある。そこでは、これらのステロイドの毒性の発症率、そしてそれによる死 亡率も高い。更に、グルココルチコイド治療の中止によって退薬症状、例えば倦 怠感及び筋肉痛が起きる。しかし、現在は、グルココルチコイドが、重症な喘息 にとって唯一有効な治療法であり、その毒性に関わらず長期間処方されている。 先に検討した情報は、気管支喘息、及び、気管支喘息の病態生理学において、 例えばMBPなどの毒性の好酸球顆粒タンパク質の役割に関するものである。それ らの毒性タンパク質も、上気道の好酸球浸潤を伴う疾患の病因に寄与しているこ とを示す証拠がある。例えば、Ayars et al.in Am .Rev.Resp.Dis.,140,12 5(1989)の報告には、MBPが鼻からの気管上皮に対して毒性を示すこと、そしてBa scom et al.,in J .Allergy Clin.Immunol.,84,338(1989) の報告には、実験的に枯草熱に羅患した後に、鼻水中に高濃度のMBPが存在する ことが記載されている。Harlin et al.,J .Allergy Clin.Immunol.,81,867( 1988)の報告によれば、MBPは、上気道上皮の損傷に伴って、その上皮に集積する 。従って、毒性の好酸球顆粒タンパク質は、気管支喘息において下気道に疾患を もたらすのと同様に、上気道の疾患を引き起こしているのかもしれない。 最後に、Udell et al.,in Am .J.Ophthamol92,824(1981)の文献では、 春に見られる結膜炎、すなわち目のアレルギー性炎症にかかった患者の涙で、MB Pが増加していること、そしてTrocme et al.,in Am .J.Ophthamol108,57(1 989)の文献では、その様な患者の炎症性結膜にMBPが集積していることが報告さ れた。従って、これらはMBPが結膜に対して毒性を示す証拠である。 以上のことから、好酸球、または好酸球によって放出される前記毒性タンパク 質によって惹起されるか、または悪化する病態、例えば気管支喘息を治療するた めの改良された方法が必要とされている。 発明の要約 本発明は、好酸球のレベル増加を特徴とする病態(すなわち好酸球関連病態) を治療する方法を提供する。この方法は、この治療を必要とする哺乳動物に、一 定量の局所麻酔剤及び一定量のグルココルチコイドを同時投与することを含んで いる。ただし、前記の一定量とは、前記病態の少くとも1つの徴候を打ち消すた めに有効な量を意味する。前記の哺乳動物は、人間、特に喘息で苦しんでいる患 者が好ましい。 本明細書では、用語「同時投与する」または「同時投与」とは、各成分が、共 に治療に有効な量で、インビボの標的部位に共に到達 し、そして存在するために、各成分を、混合液として、または連続的に、同時期 に投与することを含んで意味する。 Gleich et al.(US Patent No.5,510,339)は、喘息患者のステロイド治療に 対する依存性を減少させるために局所麻酔剤を用いることを開示している。逆に 、本発明は、本発明者による驚くべき発見、すなわちリドカインとデキサメサゾ ンとが相乗的に作用して、人間の好酸球のインビトロ生存を抑制する事実に基づ いている。すなわち、局所麻酔剤とグルココルチコイドとを組み合わせて投与す ることによって、治療効果のために必要な各薬剤の量は、相加的に作用する場合 に必要とされる量に比べて少なくなる。従って、局所麻酔剤とグルココルチコイ ドとの組み合わせによって好酸球関連疾患を治療することは、いずれかの薬剤を 単独で用いて治療することに比べてより有効である。 本発明の好ましい態様は、気管支喘息、好酸球関連鼻内炎症、例えば鼻のポリ ープ、副鼻腔及びアレルギー性鼻炎、好酸球関連皮膚炎、好酸球関連の胃腸管疾 患、例えば炎症性腸疾患、並びに好酸球関連の目の炎症、例えば春に起こるアレ ルギー性の結膜炎の治療法である。例えば、本発明は、局所投与によって、例え ば、局所麻酔剤、例えばリドカイン、ブピラカイン、エチドカイン、テトラカイ ンなどと、グルココルチコイドとを含んでいる組成物を吸入または通気すること によって、気管支喘息及びその他の気管の過敏性疾患を治療する方法を提供する 。この局所麻酔剤は、好酸球活性化サイトカイン、例えばIL−5の活性を阻害し 、そして、呼吸器上皮またはその他の組織における好酸球による負の効果を制限 することができる。この局所麻酔剤の活性は、グルココルチコイドとの同時投与 によって効率よく促進される。本発明の組成物の局所投与、例えば点鼻剤または 点眼剤による局所投与によって、鼻腔または目の好酸 球関連炎症、例えばアレルギー性鼻炎またはアレルギー性結膜炎を原因とする徴 候または症状を軽減することができる。 本発明は、哺乳動物における好酸球関連病態を治療するための薬剤を調製する ために、局所麻酔剤とグルココルチコイドとの組み合わせを使用することも提供 する。 更に、本発明は、好酸球関連病態の症状の少くとも1つを消し去るために有効 な量で、局所麻酔剤とグルココルチコイドとを組み合わせて含んでいる医薬組成 物も提供する。 本明細書では、用語「局所麻酔剤」または「グルココルチコイド」は、遊離の 化合物、及びそれの医薬に適する塩を含んで意味する。 図面の簡単な説明 図1は、リドカインによる好酸球の生細胞率阻害効果の時間経過を図示したも のである。培養液には、組換えヒトインターロイキン5(rhIL−5)10pg/mlを 補充した。ゲンタマイシン50μg/ml及び10%ウシ血清(Hyclone Laboratories, Logan,UT)を含んでいるection,Rockville,MD)(○)、またはリドカイン(0.25mg/ml)(●)を加えた培 養液中での好酸球生細胞率を、2日目と4日目に比較して検査した。 図2は、各サイトカインによる好酸球生存に対するリドカインによる阻害を図 示したものである。好酸球の生存検査において、単離した好酸球を4日目に調べ た。ヨウ化プロピジウムで染色後、FACSで分析して、その生細胞率を決定した。 図3は、患者Aに対するトリアムシノロンの吸入(A)、リドカインの吸入( B)及びプレドニゾンの経口投与(C)の薬剤投与様 式を図示したものである。 図4は、患者Bに対するブデゾニデの吸入(A)、リドカインの吸入(B)及 びプレドニゾンの経口投与(C)の薬剤投与様式を図示したものである。 図5は、サイトカインによる好酸球生存に対するリドカイン及びデキサメサゾ ンの効果を図示したものである。単離した好酸球を、96ウエルプレート上で、2. 5×105/mLの濃度で、種々の濃度のIL−5の存在下または非存在下で、薬剤(LC =リドカイン、Dex=デ 00μl中でインキュベーションした。培養4日後に、好酸球(EO)の生存率%を 決定した。 発明の詳細な説明 好酸球関連病態 前述した過敏性疾患、例えば気管支喘息、鼻の炎症及び結膜炎の他に、好酸球 活性化及び集積レベルの増加を伴うその他多くの症状、このうちのいくつかは現 在グルココルチコイドで治療されているものは、本発明の組み合せによる治療法 で治療される。これらの症状には、限定しないが、慢性好酸性肺炎、アレルギー 性鼻炎、アレルギー性副鼻腔炎、アレルギー性胃腸疾患、好酸性胃腸炎、アトピ ー性皮膚炎、水疱性類天疱瘡、好酸球増加を伴う再発性アンジオデマ(angiodema )、潰瘍性大腸炎、炎症性腸疾患、春に起こる結膜炎、巨大乳頭状結膜炎、及び アレルギー性結膜炎が含まれる。 局所麻酔剤 局所麻酔剤は、一時的に哺乳動物の神経伝達を遮断する当業界で認められた一 群の薬剤であり、これの全てが、本発明において有用であると思われる。これら は、一般に、2つの化学構造群、すなわ ち、N−アリールアミドまたはカルボキシアミド、例えばリドカイン;及び、ア ミノアルキルベンゾエート、例えばプロカイン、ベノキシネート及びプロパラカ イン、に分類される。好ましいN−アリールアミドには、アミノ置換(C1−C5 )カルボン酸のN−(C7−C22)アリールアミド、例えば脂肪族(C1−C5) カルボン酸のN−[(モノまたはジ−(C1−C4)アルキル)フェニル]アミド があり、好ましくは前記酸は(R)(R1)N−(式中RはHまたは(C1−C5)アルキ ル、R1は(C1−C5)アルキルである)で置換されている。例えば、好ましい カルボン酸は、一般式(R)(R1)N(X)CO2H(式中R及びR1は前記通りであり、Xは 、分枝状または直鎖状(C1−C5)アルキレン鎖基、例えば1,1−エチレン、 1,2−エチレン、メチレン、2,2−プロピレン、1,3−プロピレンなどで ある)を有する。別の好ましいN−アリールアミドの型は、5または6−員複素 環式脂肪族カルボン酸のN−[(モノまたはジ−(C1−C4)アルキル)フェニ ル]アミドであり、前記酸は、1または2の[(C1−C4)アルキル置換]N原 子を含み、例えばN−ブチルピペリジン−2−カルボン酸である。 アミノアルキルベンゾエートは、安息香酸と、一般式(R4)(R5)N(X)OHのアルコ ールとのエステルを含む(前記式中、Xは前記通りであり、R4はHまたは(C1 −C4)アルキル、R5は(C1−C4)アルキルであるか、あるいは、R4及びR5 がNと共に一緒になり、5または6−員複素環式脂肪族環を形成し、これは、場 合によっては(C1−C3)アルキルで置換されるか、または付加された環のOま たはN原子を含んでいるものである)。安息香酸部分は、(R2)(R3)ArCO2H(式中A rは芳香族−C6H3−のラジカル「フェニレン」または(フェニレン)であり、R2 及びR3は、各々H、ハロ、好ましくはCl,(R5)(H)N−,H2N−または(C1−C5 )アル コキシである)である。 有用な局所麻酔剤には、リドカイン((2−ジエチルアミノ)−N−(2,6− ジメチルフェニル)−アセトアミド)(see Lofgren et al.(U.S.Patent No.2, 441,498),May & Baker(British Patent No.706409)and Macfarlane & Co.(B ritish Patent No.758,224));ブピバカイン(1−ブチル−N−(2,6−ジ メチルフェニル)−2−ピペリジンカルボキシアミド)(see Thuresson et al. ,(U.S.Patent No.2,955,111)and Sterling Drug(British Patent Nos.1,16 6,802 and 1,180,712));メピバカイン(2−ピペリジンカルボキシアミド、N −(2,6−ジメチルフェニル)−1−メチル)、クロロプロカイン(4−アミ ノ−2−クロロ安息香酸2−(ジエチルアミノ)エチルエステル);プロカイン (4−アミノ安息香酸2−(ジエチルアミノ)エチルエステル);エチドカイン (N−(2,6−ジメチルフェニル)−2−(エチルプロピルアミノ)ブタンア ミド;see,Astra(German Patent No.2162744));テトラカイン(4−(ブチ ルアミノ)安息香酸2−(ジメチルアミノエチルエステル;see Shupe(U.S.Pate nt No.3,272,700));ベノキシネート(4−アミノ−3−ブトキシ安息香酸2− (ジエチルアミノ)エチルエステル(U.K.Patent No.654,484));プロパラカ イン(3−アミノ−4−プロポキシ安息香酸2−(ジエチルアミノ)エチルエス テル);ジブカイン(3−ブトキシ−N−[2−(ジエチルアミノ)エチル]− 4−キノリンカルボキシアミド;Miescher(U.S.Patent No.1,825,623));ジ クロニン(1−(4−ブトキシフェニル)−3−(1−ピペリジニル−1−プロ パノ));イソブカイン(1−プロパノール、2−メチル−2−[(2−メチルプ ロピル)アミノ]ベンゾエート;メプリルカイン([(2−メチル)(2−プロピ ルアミノ)プロピル]ベンゾエート);ピペロカイ ン((2−メチルピペリジン−1−イルプロピル(ベンゾエート));プリロカイン (N−(2−メチルフェニル)−2−(プロピルアミノ)プロパンアミド);プ ロポキシカイン(2−(ジエチルアミノ)エチル−([2’−メチル−4−アミ ノ]ベンゾエート));ピロカイン(1−(ピロリジン−1−イル)−N−(2, 6−ジメチルフェニル)アセトアミド、ブタカイン(((3−ジブチルアミノ)プロ ピル)−(2’−アミノベンゾエート));シクロメチルカイン(((3−(2’−メ チルプロペリジン−1−イル))プロピル)−[4’−シクロヘキシルオキシ−ベ ンゾエート]);ジメチルイソキン、ジペロドン、ヘキシルカイン(([(2−シ クロヘキシルアミノ)(1−メチル)]エチル)(ベンゾエート);プロパラカイン (((2−ジエチルアミノ)エチル)[(4’−プロピルオキシル−3’−アミノ) ベンゾエート]):コカイン及びその類似体(see,Carroll et al.,J .Med.Ch em .,34,2719(1991);Eur .J.Pharmacol.,184,329(1990));並びにこれらの 医薬に適する塩が含まれる。好ましい塩には、無機及び有機酸のアミン添加塩、 例えば、塩酸塩、臭化水素酸塩、硫酸塩、シュウ酸塩、フマル酸塩、クエン酸塩 、リンゴ酸塩、プロピオン酸塩及びリン酸塩が含まれる。本発明では、塩酸塩及 び硫酸塩の使用が好ましい。 これらの局所麻酔剤及びその塩に関して、その詳細がRemington's Pharmaceut ical Sciences ,A.Osol.ed.,Mack Pub.Co.,East on,PA(16th ed.1980)及 びThe Merck Index(11th ed.1989)に記載されている。 グルココルチコイド 副腎皮質中には50以上のステロイドが存在することが判っている。しかし、こ れらの内7つだけが、副腎皮質機能に関連する重要な生物学的効果を発揮するこ とが示されている。更に、副腎皮質は、 アンドロゲン性ステロイドも生産している。アンドロゲン以外の全ての副腎皮質 ステロイドは、21個の炭素原子、A環中のα,β−不飽和ケトン、及びD環に付 加されたα−ケトール鎖を有している。これらは、炭素11,17または19での酸素 化またはヒドロキシル化の程度が異なっている。 主要な生物学的効果が、電解質及び水の代謝に関係するか、または炭水化物及 びタンパク質の代謝に関係するかに応じて、これらの皮質ステロイドは、各々ミ ネラルコルチコイドまたはグルココルチコイドに分けられる。一般的には、臨床 経験から、人間での副腎皮質ステロイドの抗炎症活性は、そのグルココルチコイ ド活性に良く相関していることが判っている。望ましくない副作用(ナトリウム 停滞、浮腫)は、ミネラルコルチコイド活性に関係している。 グルココルチコイドへの興味は、主に、その抗炎症効果及び免疫抑制効果に集 中している。抗炎症効果のためのグルココルチコイドの投与は、その疾患の根原 因が残ることから、待期療法ではあるが、炎症の抑制及びその結果から、この薬 剤は、臨床的に、生命を助ける際に、非常に有用である。また、グルココルチコ イドは、望ましくない免疫反応を原因とする疾患を治療する際にもとても有用で ある。前記疾患は、液性免疫を原因とする症状、例えば原発性血小板減少症から 、細胞性免疫で仲介される症状、例えば移植臓器拒絶までに亘る。グルココルチ コイドの免疫抑制作用及び抗炎症作用は、分かちがたく結びついている。なぜな ら両者は、白血球の特異的機能を阻害することに大きく依存しているからである 。いくつかの例では、白血球に対するそれらの作用は、リンホカインの合成及び /又は作用のグルココルチコイドによる阻害誘導の結果である。 本発明の実現にとって有用なグルココルチコイドには、限定しないが、ベクロ メタゾンジプロピオネート、ベタメタゾン、ベタメタ ゾンアセテート、ベタメタゾンナトリウムホスフェート、ベタメタゾンバレレー ト、ブテソニド、コルチゾール、コルチゾールアセテート、コルチゾールシピオ ネート、コルチゾールナトリウムホスフェート、コルチゾールナトリウムスクシ ネート、コルチゾンアセテート、テキサメタゾン、フルメタゾンピバレート、フ ルオシノロンアセトニド、フルオシノニド、フルオロメトロン、フルランドレノ リド、フルチカゾン、メプレドニゾン、メチルプレドニゾロン、メチルプレドニ ゾロンアセテート、メチルプレドニゾロンナトリウムスクシネート、パラメタゾ ンアセテート、プレドニゾロン、プレドニゾロンアセテート、プレドニゾロンナ トリウムホスフェート、プレドニゾロンナトリウムスクシネート、プレドニゾロ ンスクシネート、プレドニゾロンテブテート、トリアムシノロン、トリアムシノ ロンアセトニド、トリアムシノロンジアセテート、トリアムシノロンヘキサアセ トニド、アムシノニド、ベタメタゾンベンゾエート、ベタメタゾンジプロピオネ ート、クロベタゾンブチレート、クロコルトロンピバレート、コルチゾールブチ レート、コルチゾールバレレート、デソニド、デソキシメタゾンなどがある。こ れらのグルココルチコイド及びその塩に関する詳細は、Remington's Pharmaceut ical Sciences,A.Osol.ed.,Mack Pub.Co.,Easton,PA(16th ed.1980)に 記載されている。 好ましいグルココルチコイドは、ベクロメタゾン、ベタメタゾン、ブデソニド 、コルチゾール、コルチゾン、デキサメタゾン、フルメタゾン、フルオシノロン 、フルオシノニド、フルオロメトロン、フルランドレノリド、フルチカゾン、メ プレドニゾン、メチルプレドニゾロン、プレドニゾロン、トリアムシノロン、ア ムシノニド、デソニド、デソキシメタゾン、またはその医薬に適する塩である。 より好ましいグルココルチコイドは、ベタメタゾン、コルチゾール 、コルチゾン、デキサメタゾン、メプレドニゾン、メチルプレドニゾロンまたは プレドニゾロン、あるいはその医薬に適する塩である。最も好ましいグルココル チコイドは、デキサメタゾンまたはこの医薬に適する塩である。例えば、本発明 の実現にとって有用なデキサメタゾンの塩には、デキサメタゾンのtert−ブチル アセテート、21−ホスフェート、21−ホスフェートジナトリウム塩、テトラヒド ロフタレート、21−パルミテート、17,21−ジプロピオネート、21−イソニコチ ネート及び21−ジエチル−アミノ−アセテート塩が含まれる。 投与及び投与量 局所麻酔剤及びグルココルチコイドを、これらが両方とも、治療に有効な量で 、活性化された部位(インビボ)に存在する様に、同時に投与する。従って、本 活性成分を、純粋な形または1つ以上の医薬に適する担体と組み合わせた形で、 単一の組成物として混合する。あるいは、本活性成分を、別個の組成物として調 合し、そして、二重内腔のカテーテルを介して、カプセルに詰めた被覆微小粒子 によって、2つの出口を有する吸入器を介して、あるいは同様な投与形態を介し て、同時に投与する。本活性成分を、連続的に、すなわち、2つの別個の吸入器 、注射、錠剤などを用いて、本活性成分両方が、標的部位で共に治療上のレベル に到達する様に、投与することもできる。 例えば、本活性成分を、経口投与または腸管外投与(例えば筋肉内、皮下及び 静脈内)するために適した単一の組成物として投与する。腸管外投与に適した形 には、吸入または通気による投与、あるいは鼻内への投与、あるいは局所(例え ば頬内、直腸内、膣内及び舌下)投与に適する形も含まれる。適する場合には、 本活性成分は、別個の単位投与形であってもよく、それらは、医薬業界に周知な 任意の方法で調製される。この方法は、活性化合物を、液体担体、固体マトリッ クス、半固体担体、細分された固体担体またはこれらの組み合わせと一緒にする 過程、更に必要がある場合には、この生成物を希望する配達系に成形する過程を 含んでいる。更に、経口投与に適する組成物は、別個の投与単位形、例えば、予 め決定した量の活性成分を含んでいる硬または軟ゼラチンカプセル剤、カシェ剤 あるいは錠剤として;散剤または顆粒剤として;溶液、懸濁液または乳液として ;あるいは、咀嚼基剤中で、例えばチューイングガムからの活性成分の摂食に適 する合成樹脂中で、提供される。本活性成分は、巨丸剤、舐剤またはパスタ剤と しても提供される。経口投与用の錠剤及びカプセル剤は、従来の賦形剤、例えば 結合剤、充填剤、滑沢剤、崩壊剤または湿潤剤を含んでよい。錠剤を、業界に周 知な方法で、腸溶性被膜で被覆してもよい。 経口液体調製物は、例えば、水性もしくは油性懸濁液、溶液、乳液、シロップ またはエリキシールの形であってもよく、あるいは、使用前に水もしくは他の適 当な媒体によって構成するための乾燥品として提供されてもよい。この様な液体 調製品は、従来の添加剤、例えば懸濁化剤、乳化剤、非水性媒体(食用油を含む )、または保存剤を含んでよい。 本活性成分を、腸管外投与(例えば注入、例えば一回で行う注射または連続し て行う注入)に適する様に調合してもよく、そしてアンプル、予め充填された注 入器、小容量の注入用容器または保存剤を添加した多数回投与用容器などの単位 投与形中で提供してもよい。本活性成分は、懸濁液、溶液または、油性もしくは 水性媒体中の乳液などの形を取ってよく、そしてそれらは、調合するための薬剤 、例えば懸濁化剤、安定化剤及び/又は分散化剤を含んでよい。あるいは、本活 性成分は、使用前に適当な媒体、例えば滅菌したパイ ロジェンフリーの水によって構成するための散剤であって、滅菌固体から無菌的 に単離するか、または溶液から凍結乾燥することによって得た散剤の形であって もよい。 表皮への局所投与のために、本活性成分を、軟膏、クリームまたはローション として、あるいは経皮用パッチの活性成分として調合してよい。適当な経皮配達 系は、例えば米国特許4,788,603(A.Fisher et al.)または米国特許4,931,279; 4,668,506及び4,713,224(R.Bawa et al.)で開示されている。軟膏及びクリーム を、例えば、適当な増粘剤及び/又はゲル化剤を添加した水性または油性基剤を 用いて調合してよい。ローションを、水性または油性基剤で調合してよく、これ は、一般に、1つ以上の乳化剤、安定化剤、分散化剤、懸濁化剤、増粘剤または 着色剤も含んでよい。本活性成分を、イオン導入法によって配達することもでき 、これは、米国特許4,140,122;4,383,529;及び4,051,842に開示されている。 希望する場合には、前記製剤を、用いた活性成分が持続的に放出される様に、 例えば、天然ゲル、合成高分子ゲルまたはそれらの混合物を含んでいる親水性高 分子マトリックスと組み合わせることによって、調整することができる。 直腸投与に適する、担体が固体である組成物は、最も好ましくは単位投与の座 剤として提供される。適当な担体には、ココアバター及び当業界で普通に用いら れるその他の物質があり、この座剤は、本活性化合物を、柔らかくした、または 溶かした担体と混合し、次に、冷却し、そして成形することによって、作ること ができる。 膣内投与に適する組成物は、本活性成分と、適当な周知の担体とを含んでいる ペッサリー、タンポン、クリーム、ゲル、パスタ、泡またはスプレー剤として提 供される。 吸入または通気による投与、あるいは、鼻腔内、口腔内または他 の局所(頬内及び舌下を含む)投与に適する様に、本活性成分を調合することも できる。例えば、吸入によって上気道(鼻腔)または下気道へ投与するために、 吸入器、ネブライザーまたは加圧パック、あるいは、噴霧されるエアゾールを配 達する他の従来手段を用いて、本活性成分を配達する。加圧パックは、適当な噴 射剤、例えばジクロロジフルオロメタン、トリクロロフルオロメタン、ジクロロ テトラフルオロエタン、二酸化炭素または他の適当なガスを含んでよい。加圧エ アゾールの場合、単位投与量を、一定量を配達するバルブを付けることで計量す ることができる。 あるいは、吸入または通気によって投与するために、本活性成分は、乾燥粉末 組成物の形、例えば、本活性成分と、適当な粉末基剤、例えばラクトースまたは スターチ、との粉末混合物であってもよい。この粉末組組成は、単位投与形とし て、例えば、カプセルまたはカートリッジ、あるいは、吸入器、通気器または投 与量計量式の吸入器を用いて本粉末剤を投与するゼラチンまたはブリスターパッ クの形で提供されてよい。 鼻腔内に投与するためには、点鼻剤、液体スプレー、例えば、プラスチックボ トルのアトマイザーまたは投与量計量式の吸入器によって、本活性成分を投与す ることもできる。代表的なアトマイザー 点滴剤、例えば点眼剤または点鼻剤を、1つ以上の分散化剤、溶解化剤または 懸濁化剤を含んでいる水性または非水性基剤を用いて調合することができる。都 合のよいことには、液体スプレーは、加圧パックから配達される。点滴剤は、単 純な眼用点滴器が付いたボトル、または液体内容物を一滴ずつ配達する様にした プラスチックボトル、特別に成形された閉め具を介して、配達される。 口またはのどに局所投与するために、本活性成分を調合すること もできる。例えば、本活性成分を、香味基剤、普通はスクロース及びアラビアゴ ムまたはトラガカントゴムを含んでいる舐剤として:不活性基剤、例えばゼラチ ン及びグリセリン又はスクロース及びアラビアゴム中に本組成物を含んでいる錠 剤(pastilles)として;そして、適当な液体担体中に本組成物を含んでいる口腔 洗浄剤として、調合することができる。 本明細書で、本調合剤及び本組成物は、他の成分、例えば抗微生物剤または保 存剤を含んでよい。更に、本活性成分を、他の治療薬、例えば気管支拡張薬と組 み合わせて用いることもできる。 治療に用いるために必要な本活性成分を含んでいる調合剤の量は、選ばれた特 定の局所麻酔剤及びグルココルチコイドによってだけでなく、投与経路、治療さ れる症状の性質、及び患者の年齢と症状によっても変わり、最終的には担当の医 師または獣医師によって決定されると考えられる。しかし、一般的には、気管の 総合的な症状を打ち消すためには、局所麻酔剤の適当な単位投与量は、1日あた り約0.05〜約10−15mg/kg体重、例えば約0.10〜約5.0mg/kg体重である。グル ココルチコイドの適当な単位投与量は、1日あたり約0.050〜約10−15mg/kg体 重、例えば約0.10〜約5.0mg/kg体重である。 都合がよいことには、この希望する投与量を、1回の投与で、または、適当な 間隔に分割した投与で、例えば1日2,3,4回またはそれ以上の小分けした投 与で提供することができる。この小分けした投与を更に、別個の大まかな間隔の 投与回数に分けることもでき、例えば、吸入器による複数回の吸入または眼また は鼻への複数滴の点滴を行うことができる。 本発明を、以下の実施例を参考にして更に記載する。 実施例1:IL−5仲介性の好酸球生存のリドカインによる阻害。 A.好酸球の単離。 好酸球をヒト末梢血から、Fujisawa et al.,J.Immunol.,144,642(1992) の記載通りに精製した。簡単に述べると、ヘパリン添加(10U/ml)した静脈血 を、健常者または、中度の喘息もしくは枯草熱にかかった患者から得て、6%デ キストランの0.9%NaCl溶液(Gentran 70)(Travenol Laboratories,Deerfield ,IL)を5:1(v/v)の割合で加えて、37℃で45分間沈降させた。その緩衝 液層を集め、50U/ml DNase(Sigma Chemical Co.,St.Louis,MO)を含有したP ipes緩衝液(25mM piperazine-N,N'-bis[2-ethanesulfonic acid].110mM NaCl ,5mMKCL,25mM NaOH,5.4mM glucose,pH7.4)で2回洗浄した。これらの細胞を 、5%の熱非働化した限定ウシ血清(DCS)(Hyclone Laboratories,Logan,UT)を 含有した密度1.070g/mlのパーコール(Sigma)2.4mlに懸濁して、密度1.080, 1.085,1.090,1.100及び1.120g/mlから成る不連続パーコール勾配上に重層し た。パーコールの浸透圧は290〜315mOsm/kgであり、このpHは7.4であった。JA −20固定アングルローターを着けたBeckman J2-21によって、1500gで4℃45分間 、細胞を遠心した。分画を集め、ランドルフ染色によって好酸球数を決定した。 好酸球の多い分画を混合集積し、1% DCSを含んだPipes緩衝液で2回洗浄し、 すぐに実験に用いた。この好酸球調製液では、ランドルフ染色及びトリパンブル ー排除染色で測定したところ、各々純度>80%及び生存率>98%であった。混入 細胞は好中球であった。リンパ球または単球の混入はなかった。 B.好酸球生存検査。 好酸球を、90ウエル平底組織培養プレート上で、細胞濃度2.5×105細胞/mlま たは1.25×106細胞/mlで、ゲンタマイシン及び10 CO2の条件下で培養した。特に言及しない場合、全ての実験において、生存率を 4日目に決定した。Neubauerの血球計算板(C.A.Hausser & Son;Philadelphia ,PA)と蛍光顕微鏡を用いて、フルオレセインジアセテートによって緑に染色す ることで生細胞を計数し(Rotman et al.,PNAS USA55,134(1966))、そしてヨ ウ化プロピジウムによって赤に染色することで死亡細胞を計数した(Pullen et al.,J .Immunol.Methods 43,87(1981))。生細胞率を、式:生細胞率%=[ (生細胞数)/(生細胞数+死亡細胞数)]×100で計算した。各実験を対で行 い、すべての結果を、3回以上の実験から得た。 C.サイトカイン仲介性の好酸球の生存及び局所麻酔剤の効果。 Wallen et al.,J .Immunol.,147,3940(1991)の報告通りに、IL−5,IL− 3,GM−CSF及びIFN−γの濃度増加による好酸球生存応答を調べた。サイトカイ ン仲介性の生存に対するリドカイン及び他の局所麻酔剤の効果を調べるために、 特定のサイトカイン及び局所麻酔剤濃度の存在下に好酸球を培養し、検査した麻 酔剤存在下の生細胞率を、多量のサイトカインを含んだ培養液中の生細胞率と比 較した。麻酔剤を、0.15M NaCl中に溶解し、−20℃で保存し、使用直前に培養 液で希釈した。従って、各実験のコントロールとして0.15M NaClを用いた。サ イトカイン仲介性の生細胞率に対する麻酔剤及びコントロール媒体の効果を検査 した。生細胞率の阻害を、式:阻害率%=(Vmed−Van)/Vmed×100%(式中Vmed =多量のサイトカインを含んだ培養液中での生細胞率、Van=特定の麻酔剤とサ イトカイン濃度存在下での生細胞率)で決定した。IC50は、生細胞率を50%阻害 する麻酔剤の濃度である。種々のリドカイン濃度の存在下で、サイトカインの用 量依存性を調べ、各リドカイン濃度 におけるEC50を計算した。EC50は、生細胞率を50%増加させるIL−5の濃度であ り、50%の生細胞率増加を、最大生細胞率からベースラインの生細胞率を引き、 その差を2で割ること、すなわちV50=(Vmax−Vmin)/2(式中Vmax=至適サ イトカイン濃度で得られた生細胞率、Vmin=サイトカイン及び麻酔剤の非存在下 での生細胞率)で決定した。麻酔剤の効果の時間経過を決定するために、培養液 中に、rhIL−5、220fMまたは890fMを補充し、麻酔剤1000nM、100nMまたはコン トロールの効果を、麻酔剤添加または未添加1日、2日、及び4日目の生細胞率 を比較することで検査した。 D.統計 すべての値を、平均±SEMで表し、3回以上の対の実験から計算した。生細胞 率の有意差を、片側Studentのt検定によって決定した。 E.結果 図1で示す通り、好酸球培養において10pg/mlのIL−5を用いた場合、リドカ インによる有意な阻害は、培養4日目まで見られなかった。次に、図2で示す通 り、リドカインによる好酸球生存阻害は、高濃度のIL−3及びGM−CSFによって 大きく克服されたが、IL-5では克服されなかった。 実施例2:局所麻酔剤による好酸球の阻害 他の局所麻酔剤、特にカルボキシアミド(リドカイン)のクラス、またはベン ゾエートのクラスのものでも、好酸球生細胞率をインビトロで阻害することがで きるかどうか決めるために、実施例1の(C)の検査を行った。100pg/ml IL −5と、1mM/ml、0.1mM/ml及び0.01mM/mlのリドカイン並びに9つの他の局所 麻酔剤との存在下に、好酸球を培養し、麻酔剤存在下の生細胞率を、IL−5を含 んだ、そして含まない培養液中での生細胞率と比較した。この実 験の結果を、以下の表1に記載する。 前記載通り、好酸球生存検査において、生存刺激因子、例えばインターロイキ ン(IL)−5の非存在下及び存在下に、好酸球を培養した。表1では、10または 100pg/mlのIL−5の添加によって、培養液に比べて好酸球の生細胞率が増加し た。例えば、任意の生存促進因子の非存在下での好酸球の生存率は4日目で22% (好酸球の78%が死んでいた)であった。IL−5の存在下では、100pg/mlのIL −5によって、好酸球の生存率は78%まで増加した。100pg/mlのIL−5の存在 下では、1mMのリドカインは、好酸球の生存を阻害し、4日目で細胞のたった10 %が生存していた。同様に、ブピバカイ ン、エチドカイン、テトラカイン、ベノキシネート、ジブカイン及びジクロニン は、顕著に好酸球生存を阻害した。これらは、より強くはなくても、リドカイン と同程度に強いことが示唆される。更に、プロパラカインも、弱いIL−5阻害活 性を示し、好酸球の生存率を78%(100pg/ml IL−5存在下)から27%に減らし た。これらのデータから、多数の局所麻酔剤が、好酸球の生存に対して強力な作 用を有し、リトガインと同程度の生物活性を示すことが判る。 実施例3:リドカインによる気管支喘息の治療。 グルココルチコイドは、サイトカインの集積及び炎症性細胞の活性化を妨害す る能力のために、気管支喘息を制御する効果を有すると思われる。実施例1−2 は、リドカイン及び他の局所麻酔剤が、グルココルチコイドの生物活性を模倣す ることができることを示す。従って、気管支喘息の治療において、リドカインを 、グルココルチコイドの代りを果す能力に関して評価した。 A.患者A 患者Aは、慢性の重症のグルココルチコイド依存の気管支喘息を示す女性(43 才)である。この患者に、deVilbissのネブライザー(モデル#5610D)を用い たリドカイン吸入(2%リドカイン水溶液、噴霧あたり2ml、1日4回)による 配達を始めた。この濃度のリドカインの噴霧は、口腔、並びに咽頭及び喉頭の上 部分の一時的麻痺以外の副作用を引き起こさず、これは十分に許容された。 患者Aに対するリドカイン吸入は、1992年9月初旬から始まった。同時に、本 患者は、1日あたり40mgのプレドニゾンを経口採取すると共に、アズマコート(a sthmacort)(トリアムシノロン)を20回噴霧した。先行する4か月において、本患 者は、実際上連続的なプレドニゾン治療を受けた。最小投与量は、1992年6月中 旬の数日間で1日5mgであった。治療において、ここまで減少した後に、本患 者は、グルココルチコイド量を急に1日40mgまで増加する必要があった。ここで 漸次の減少が終り、その後1日に40mgのプレドニゾンを摂取し、1日おきにプレ ドニゾン投与量を徐々に下げて摂取した。図3で示す通り、本患者は、結局、1 日に20mgのプレドニゾンを摂取し、次の日は、プレドニゾンなしになった。しか し、この様式の後に、喘息の重度の発赤が続いた。従って、7月中、本患者は、 1日80mgのプレドニゾンによる治療が必要だった。 9月後半では、リドカイン治療の開始によって、患者の夜行性の咳の減少、そ して患者の息切れの軽減が認められた。以前のプレドニゾン治療は、喘息を制御 したが、症状を完全に除去しなかった。一方、リドカイン治療によって、満足感 、及び症状の実際上の完全な除去が認められた。リドカイン治療開始後、患者の プレドニゾンは徐々に減少し、1992年12月まで、本患者は、1日おきに5mgを摂 取した。この量は、1992年6月に一時的に達成した以外は、達成できなかった量 であった。11月中旬、気管感染後に喘息の悪化が起こった。これを、80mgのプレ ドニゾンを患者に1回投与することによって治療した。 B.患者B 患者Bは女性(34才)であり、前記Aの通りに、1992年9月中旬に、リドカイ ン治療を始めた。図4で示す様に、本患者では、平均1日50mgのプレドニゾン投 与から、1992年12月初旬には1日5mg投与まで減少することができた。この減少 は、長期間グルココルチコイドを摂取した患者でグルココルチコイドを減少させ た場合に見られる症状以外の厄介な効果を伴わなかった(グルココルチコイドの 中止は、倦怠感及び筋肉痛を伴う特徴的症候群を引き起こす:患者A及びBの両 人が、これらの症状を経験した)。 実施例4:単離したヒト好酸球に対するリドカイン及びデキサメサ ゾンの効果。 好酸球生存のインビトロ検査を行って、単離したヒト好酸球に対するリドカイ ン及びデキサメサゾンの効果を調べた。以下の実験で、全薬品をSigmaから購入 した。ヒト組換えIL−5は、Shering-Plough Corporationから提供された。リド カインを、10%アルファウシ血清を含有するHybri-Care培養液に懸濁した。使用 毎に、新しくこれを調製した。デキサメサゾンをDMSO中に懸濁し、このデキサメ 培養液で希釈した。好酸球に添加したデキサメサゾン溶液中のDMSO濃度は、0.00 1%を超えなかった。 A.好酸球の単離 Ide et al.,J .Immunol.Methods168,187(1994)の記載通りに、パーコー ルに重層することによってヒト好酸球を単離し、更に、抗CD16−磁気ビーズとMA CSカラムによって残存した好中球から分離した。単離された好酸球の純度は>97 %であった。 B.好酸球生存検査 単離した好酸球を、96ウエルプレート上で、2.5×105細胞/mlの濃度で、種々 の濃度のIL−5と共に、薬剤を添加して、または添加せずに、総容量200μl中 でインキュベーションした。この好酸球を、37℃及び5%CO2の条件下で4日間 インキュベーションした。生存率を決定するために、各ウエルの全溶液を個別の 12×75のポリスチレンチューブに移し、0.5mg/mLのヨウ化プロピジウム(PI) 溶液200μlで染色した。このサンプルを、PI蛍光用の蛍光表示式フローサイト メーター(Becton Dickinson FACScan flow cytometer)で分析した。生存してい る好酸球の割合%を、通過して分析された好酸球の総数に対するPI陰性の好酸球 数として決定する。 C.結果 図5に示す通り、好酸球生存率に対する1mMのリドカイン(LC)とデキサメサ ゾンとの組合せによる相乗効果は、デキサメサゾンの濃度が0.1μMの時に明白 である。より低濃度のLCは、より低濃度のIL−5において、デキサメサゾンと共 に相乗的に作用するだろう。しかし、最も顕著な結果は、1000pg/mlのIL−5の 時に見られた。 請求の範囲を逸脱することなく、本発明の多くの変更及び修飾が行われること は当業者に自明である。
【手続補正書】 【提出日】平成12年7月21日(2000.7.21) 【補正内容】 請求の範囲 1.好酸球に関連する病態を治療するために有効な医薬であって、この治療を 必要とする哺乳動物における前記病態の少くとも1つの症状を打ち消すために有 効な医薬を調製するために、一定量の局所麻酔剤と一定量のグルココルチコイド とを使用すること。 2.前記の哺乳動物が人間である、請求項1に記載の使用。 3.前記の病態が、気管支喘息、好酸球に関連する鼻腔内の炎症、副鼻腔の炎 症、アレルギー性鼻炎、好酸球に関連する皮膚の炎症、好酸球に関連する胃腸管 の疾病、または好酸球に関連する眼の炎症である、請求項1に記載の使用。 4.前記の病態が気管支喘息である、請求項3に記載の使用。 5.前記の医薬が、スプレーまたはネブライザーによって局所麻酔剤及びグル ココルチコイドを哺乳動物の気管に投与するために適している、請求項1に記載 の使用。 6.前記の局所麻酔剤を、医薬に適する液体担体と組み合わせる、請求項5に 記載の使用。 7.前記の医薬が、一日あたり約0.05〜15mg/kgの投与量の前記局所麻酔剤を 投与するために適している、請求項1に記載の使用。 8.前記の局所麻酔剤が、N-アリールアミド、アミノアルキルベンゾエート又 はそれらの医薬に適する塩である、請求項1に記載の使用。 9.前記の局所麻酔剤が、アミノアルキルベンゾエート又はそれの医薬に適す る塩である、請求項1に記載の使用。 10.前記の局所麻酔剤が、アミノ置換された(C1-C5)カルボン酸のN-(C7-C22) アリールアミド又はそれの医薬に適する塩である、請求項8に記載の使用。 11.前記の局所麻酔剤が、脂肪族(C1-C5)カルボン酸のN-[(モノ又はジ-(C1-C4 )アルキル)フェニル]アミドであり、だだし前記の酸が(R)(R1)N-で置換され、そ のRがH又は(C1-C5)アルキルであり、そしてR1が(C1-C5)アルキルであるもの、又 はそれの医薬に適する塩である、請求項10に記載の使用。 12.前記の局所麻酔剤が、リドカイン、プリロカイン又はエチドカイン、ある いはそれらの医薬に適する塩である、請求項11に記載の使用。 13.前記の局所麻酔剤がリドカイン又は塩酸リドカインである、請求項12に記 載の使用。 14.前記の局所麻酔剤が、下記のカルボン酸とアルコールとのエステル、又は それの医薬に適する塩である、請求項9に記載の使用: 前記カルボン酸は、下記の一般式で表されるものであり; 一般式:(R2)(R3)ArCO2H 前記式中ArがC6H3であり、R2及びR3が各々H、ハロ、(R5)(H)N-、H2N-又は(C1-C5 )アルコキシであり; 前記アルコールは、下記の一般式で表されるものである; 一般式:(R4)(R5)N(X)OH 前記式中Xが分鎖状又は直鎖状の(C1-C5)アルキレンであり;R4がH又は(C1-C4)ア ルキルであり、R5が(C1-C4)アルキルであるか、あるいはR4とR5とがNと一緒に 5又は6員の複素環式脂肪族環を形成し、場合によりこれは(C1-C3)アルキルで 置換されているか又は追加のO若しくはNの環原子を含んでいる。 15.前記の局在麻酔剤が、プロカイン、クロロプロカイン、ジクロニン、テト ラカイン、ベノキシネート、プロパラカイン、メプリルカイン、ピペロカイン又 はそれらの医薬に適する塩である、請求項14に記載の使用。 16.前記の局所麻酔剤が、ブピバカイン、ジブカイン又はそれらの医薬に適す る塩である、請求項1に記載の使用。 17.前記のグルココルチコイドが、ベクロメタゾン、ベタメタゾン、ブデソニ ド、コルチゾール、コルチゾン、デキサメタゾン、フルメタゾン、フルオシノロ ン、フルオシノニド、フルオロメトロン、フルランドレノリド、フルチカゾン、 メプレドニゾン、メチルプレドニゾロン、プレドニゾロン、トリアムシノロン、 アムシノニド、デソニド、デソキシメタゾン、又はそれらの医薬に適する塩であ る、請求項1に記載の使用。 18.前記のグルココルチコイドが、ベタメタゾン、コルチゾール、コルチゾン 、デキサメタゾン、メプレドニゾン、メチルプレドニゾロン又はプレドニゾロン 、あるいはそれらの医薬に適する塩である、請求項17に記載の使用。 19.前記のグルココルチコイドがデキサメタゾン又はそれの医薬に適する塩で ある、請求項18に記載の使用。 20.前記の医薬が、前記の各量を同時に投与するために適している、請求項1 に記載の使用。 21.前記の医薬が、前記の各量を連続的に投与するために適している、請求項 1に記載の使用。 22.哺乳動物における好酸球に関連する病態を治療する医薬を調製するために 、局所麻酔剤とグルココルチコイドとの組み合わせを使用すること。 23.前記の哺乳動物が人間である、請求項22に記載の使用。 24.前記の病態が、気管支喘息、好酸球に関連する鼻腔内の炎症、副鼻腔の炎 症、アレルギー性鼻炎、好酸球に関連する皮膚の炎症、好酸球に関連する胃腸管 の疾病、または好酸球に関連する眼の炎症である、請求項22の使用。 25.前記の病態が気管支喘息である、請求項24の使用。 26.前記の局所麻酔剤がN-アリールアミド、アミノアルキルベンゾエート又は それらの医薬に適する塩である、請求項22に記載の使用。 27.前記の局所麻酔剤がアミノアルキルベンゾエート又はそれの医薬に適する 塩である、請求項22の使用。 28.前記の局所麻酔剤が、アミノ置換された(C1-C5)カルボン酸のN-(C7-C22) アリールアミド又はそれの医薬に適する塩である、請求項26に記載の使用。 29.前記の局所麻酔剤が、脂肪族(C1-C5)カルボン酸のN-[(モノ又はジ-(C1-C4 )アルキル)フェニル]アミドであり、だだし前記の酸が(R)(R1)N-で置換され、そ のRがH又は(C1-C5)アルキルであり、そしてR1が(C1-C5)アルキルであるもの、又 はそれの医薬に適する塩である、請求項28に記載の使用。 30.前記の局所麻酔剤がリドカイン、プリロカイン又はエチドカイン、あるい はそれらの医薬に適する塩である、請求項29に記載の使用。 31.前記の局所麻酔剤がリドカイン又は塩酸リドカインである、請求項30に記 載の使用。 32.前記の局所麻酔剤が、下記のカルボン酸とアルコールとのエステル、又は それの医薬に適する塩である、請求項27に記載の使用: 前記カルボン酸は、下記の一般式で表されるものであり; 一般式:(R2)(R3)ArCO2H 前記式中ArがC6H3であり、R2及びR3が各々H、ハロ、(R5)(H)N-、H2N-又は(C1-C5 )アルコキシであり; 前記アルコールは、下記の一般式で表されるものである; 一般式:(R4)(R5)N(X)OH 前記式中Xが分鎖状又は直鎖状の(C1-C5)アルキレンであり;R4がH又は(C1-C4)ア ルキルであり、R5が(C1-C4)アルキルであるか、あるいはR4とR5とがNと一緒に 5又は6員の複素環式脂肪族環を形成し、場合によりこれは(C1-C3)アルキルで 置換されているか又は追加のO若しくはNの環原子を含んでいる。 33.前記の局在麻酔剤が、プロカイン、クロロプロカイン、ジクロニン、テト ラカイン、ベノキシネート、プロパラカイン、メプリルカイン、ピペロカイン又 はそれらの医薬に適する塩である、請求項32に記載の使用。 34.前記の局所麻酔剤が、ブピバカイン、ジブカイン又はそれらの医薬に適す る塩である、請求項22に記載の使用。 35.前記のグルココルチコイドが、ベクロメタゾン、ベタメタゾン、ブデソニ ド、コルチゾール、コルチゾン、デキサメタゾン、フルメタゾン、フルオシノロ ン、フルオシノニド、フルオロメトロン、フルランドレノリド、フルチカゾン、 メプレドニゾン、メチルプレドニゾロン、プレドニゾロン、トリアムシノロン、 アムシノニド、デソニド、デソキシメタゾン、又はそれらの医薬に適する塩であ る、請求項22に記載の使用。 36.前記のグルココルチコイドが、ベタメタゾン、コルチゾール、コルチゾン 、デキサメタゾン、メプレドニゾン、メチルプレドニゾロン又はプレドニゾロン 、あるいはそれらの医薬に適する塩である、請求項35に記載の使用。 37.好酸球に関連する病態の少くとも1つの症状を打ち消すために有効な量の グルココルチコイドと局所麻酔剤との組み合せを含んでいる医薬組成物。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61K 31/47 A61K 31/47 A61P 11/06 A61P 11/06 17/00 17/00 27/02 27/02 37/08 37/08 43/00 111 43/00 111 (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,IT,L U,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF ,CG,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE, SN,TD,TG),AP(GH,GM,KE,LS,M W,SD,SZ,UG,ZW),EA(AM,AZ,BY ,KG,KZ,MD,RU,TJ,TM),AL,AM ,AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BR,BY, CA,CH,CN,CU,CZ,DE,DK,EE,E S,FI,GB,GE,GH,GM,GW,HU,ID ,IL,IS,JP,KE,KG,KP,KR,KZ, LC,LK,LR,LS,LT,LU,LV,MD,M G,MK,MN,MW,MX,NO,NZ,PL,PT ,RO,RU,SD,SE,SG,SI,SK,SL, TJ,TM,TR,TT,UA,UG,UZ,VN,Y U,ZW

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1. 好酸球に関連する病態を治療する方法であって、この治療を必要とする哺 乳動物に、一定量の局所麻酔剤と一定量のグルココルチコイドとを同時に投与す ることを含んでいて、ただし前記の量とは、前記病態の症状の少くとも1つを打 ち消すために有効な量である、前記方法。 2. 前記の哺乳動物が人間である、請求項1の方法。 3. 前記の病態が、気管支喘息、好酸球に関連する鼻腔内の炎症、副鼻腔の炎 症、アレルギー性鼻炎、好酸球に関連する皮膚の炎症、好酸球に関連する胃腸管 の疾病、または好酸球に関連する眼の炎症である、請求項1の方法。 4. 前記の病態が気管支喘息である、請求項3の方法。 5. 前記の局所麻酔剤及びグルココルチコイドを、前記の人間の気管に、スプ レーまたはネブライザーによる噴霧によって投与する、請求項1の方法。 6. 前記の局所麻酔剤を、医薬に適する液体担体と組み合わせて投与する、請 求項5の方法。 7. 前記の局所麻酔剤を、一日あたり約0.05〜15mg/kgの投与量で投与する、 請求項1の方法。 8. 前記の局所麻酔剤がN−アリールアミドアミノアルキルベンゾエートまた はこれの医薬に適する塩である、請求項1の方法。 9. 前記の局所麻酔剤がアミノアルキルベンゾエートまたはこれの医薬に適す る塩である、請求項1の方法。 10.前記の局所麻酔剤が、アミノ置換された(C1−C5)カルボン酸のN−( C7−C22)アリールアミドまたはこれの医薬に適する塩である、請求項8の方 法。 11.前記の局所麻酔剤が、脂肪族(C1−C5)カルボン酸のN−[(モノ−又 はジ−(C1−C4)アルキル)フェニル]アミドであり、だだし前記の酸が(R)( R1)N−で置換されていて、前記式中のRがHまたは(C1−C5)アルキルであり 、そしてR1が(C1−C5)アルキルであるもの;あるいは、これの医薬に適す る塩である、請求項10の方法。 12.前記の局所麻酔剤がリドカイン、プリロカインまたはエチドカイン、ある いはこれらの医薬に適する塩である、請求項11の方法。 13.前記の局所麻酔剤がリドカインまたはリドカインの塩酸塩である、請求項 12の方法。 14.前記の局所麻酔剤が、 一般式:(R2)(R3)ArCO2H、 式中ArがC6H3であり、R2及びR3が各々H、ハロ、(R5)(H)N−,H2N−、また は(C1−C5)アルキルである前記一般式のカルボン酸と、 一般式:(R4)(R5)N(X)OH、 式中Xは分鎖状または直鎖状の(C1−C5)アルキレンであり;R4はHまた は(C1−C4)アルキルであり、R5は(C1−C4)アルキルであるか、あるい は、Nと一緒になったR4及びR5が5または6員の複素環式脂肪族環であり、こ れが場合によっては(C1−C3)アルキルで置換されているか、または付加され た環のOまたはN原子を含んでいる前記一般式のアルコールとのエステルである か、またはこれの医薬に適する塩である、請求項9の方法。 15.前記の局在麻酔剤がプロカイン、クロロプロカイン、ジクロニン、テトラ カイン、ベノキシネート、プロパラカイン、メプリル カイン、ピペロカインまたはこれらの医薬に適する塩である、請求項14の方法。 16.前記の局所麻酔剤がブピバカイン、ジブカインまたはこれらの医薬に適す る塩である、請求項1の方法。 17.前記のグルココルチコイドがベクロメタゾン、ベタメタゾン、ブデソニド 、コルチゾール、コルチゾン、デキサメタゾン、フルメタゾン、フルオシノロン 、フルオシノニド、フルオロメトロン、フルランドレノリド、フルチカゾン、メ プレドニゾン、メチルプレドニゾロン、プレドニゾロン、トリアムシノロン、ア ムシノニド、デソニド、デソキシメタゾン、またはこれらの医薬に適する塩であ る、請求項1の方法。 18.前記のグルココルチコイドがベタメタゾン、コルチゾール、コルチゾン、 デキサメタゾン、メプレドニゾン、メチルプレドニゾロンまたはプレドニゾロン 、あるいはこれらの医薬に適する塩である、請求項17の方法。 19.前記のグルココルチコイドがデキサメタゾンまたはこれの医薬に適する塩 である、請求項18の方法。 20.前記の量を同時に投与する、請求項1の方法。 21.前記の量の前記局所麻酔剤と、前記の量の前記グルココルチコイドとを含 んでいる医薬組成物を投与する、請求項20の方法。 22.医薬に適する担体と共に前記局所麻酔剤を含んでいる1つ目の医薬組成物 と、医薬に適する担体と共に前記グルココルチコイドを含んでいる2つ目の医薬 組成物とを同時に投与する、請求項20の方法。 23.前記の量を連続的に投与する、請求項1の方法。 24.哺乳動物における好酸球に関連する病態を治療する医薬を調製するために 、局所麻酔剤とグルココルチコイドとの組み合わせを 使用すること。 25.前記の哺乳動物が人間である、請求項24の使用。 26.前記の病態が、気管支喘息、好酸球に関連する鼻腔内の炎症、副鼻腔の炎 症、アレルギー性鼻炎、好酸球に関連する皮膚の炎症、好酸球に関連する胃腸管 の疾病、または好酸球に関連する眼の炎症である、請求項24の使用。 27.前記の病態が気管支喘息である、請求項26の使用。 28.前記の局所麻酔剤がN−アリールアミドアミノアルキルベンゾエートまた はこれの医薬に適する塩である、請求項24の使用。 29.前記の局所麻酔剤がアミノアルキルベンゾエートまたはこれの医薬に適す る塩である、請求項24の使用。 30.前記の局所麻酔剤が、アミノ置換された(C1−C5)カルボン酸のN−( C7−C22)アリールアミドまたはこれの医薬に適する塩である、請求項28の使 用。 31.前記の局所麻酔剤が、脂肪族(C1−C5)カルボン酸のN−[(モノ−又 はジ−(C1−C4)アルキル)フェニル]アミドであり、だだし前記の酸が(R)( R1)N−で置換されていて、前記式中のRがHまたは(C1−C5)アルキルであり 、そしてR1が(C1−C5)アルキルであるもの;あるいは、これの医薬に適す る塩である、請求項30の使用。 32.前記の局所麻酔剤がリドカイン、プリロカインまたはエチドカイン、ある いはこれらの医薬に適する塩である、請求項31の使用。 33.前記の局所麻酔剤がリドカインまたはリドカインの塩酸塩である、請求項 32の使用。 34.前記の局所麻酔剤が、 一般式:(R2)(R3)ArCO2H、 式中ArがC6H3であり、R2及びR3が各々H、ハロ、(R5)(H)N−,H2N−、また は(C1−C5)アルキルである前記一般式のカルボン酸と、 一般式:(R4)(R5)N(X)OH、 式中Xは分鎖状または直鎖状の(C1−C5)アルキレンであり;R4はHまた は(C1−C4)アルキルであり、R5は(C1−C4)アルキルであるか、あるい は、Nと一緒になったR4及びR5が5または6員の複素環式脂肪族環であり、こ れが場合によっては(C1−C3)アルキルで置換されているか、または付加され た環のOまたはN原子を含んでいる前記一般式のアルコールとのエステルである か、またはこれの医薬に適する塩である、請求項29の使用。 35.前記の局在麻酔剤がプロカイン、クロロプロカイン、ジクロニン、テトラ カイン、ベノキシネート、プロパラカイン、メプリルカイン、ピペロカインまた はこれらの医薬に適する塩である、請求項34の使用。 36.前記の局所麻酔剤がブピバカイン、ジブカインまたはこれらの医薬に適す る塩である、請求項24の使用。 37.前記のグルココルチコイドがベクロメタゾン、ベタメタゾン、ブデソニド 、コルチゾール、コルチゾン、デキサメタゾン、フルメタゾン、フルオシノロン 、フルオシノニド、フルオロメトロン、フルランドレノリド、フルチカゾン、メ プレドニゾン、メチルプレドニゾロン、プレドニゾロン、トリアムシノロン、ア ムシノニド、デソニド、デソキシメタゾン、またはこれらの医薬に適する塩であ る、請求項24の使用。 38.前記のグルココルチコイドがベタメタゾン、コルチゾール、コルチゾン、 デキサメタゾン、メプレドニゾン、メチルプレドニゾ ロンまたはプレドニゾロン、あるいはこれらの医薬に適する塩である、請求項37 の使用。 39.前記のグルココルチコイドがデキサメタゾンまたはこれの医薬に適する塩 である、請求項38の使用。 40.好酸球に関連する病態の症状の少くとも1つを打ち消すために有効な量の グルココルチコイドと局所麻酔剤との組み合せを含んでいる医薬組成物。
JP53770098A 1997-02-26 1998-02-26 グルココルチコイドと局所麻酔剤との相乗的な併用による好酸球関連病態、例えば気管支喘息の治療 Ceased JP2001513106A (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US08/805,623 US5837713A (en) 1997-02-26 1997-02-26 Treatment of eosinophil-associated pathologies by administration of topical anesthetics and glucocorticoids
US08/805,623 1997-02-26
PCT/US1998/002960 WO1998037896A1 (en) 1997-02-26 1998-02-26 Treatment of eosinophil-associated pathologies, such as bronchial asthma, with synergistic combinations of glucocorticoids and a local anesthetics

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2001513106A true JP2001513106A (ja) 2001-08-28
JP2001513106A5 JP2001513106A5 (ja) 2005-10-06

Family

ID=25192051

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP53770098A Ceased JP2001513106A (ja) 1997-02-26 1998-02-26 グルココルチコイドと局所麻酔剤との相乗的な併用による好酸球関連病態、例えば気管支喘息の治療

Country Status (6)

Country Link
US (1) US5837713A (ja)
EP (1) EP0979085A1 (ja)
JP (1) JP2001513106A (ja)
AU (1) AU6327498A (ja)
CA (1) CA2282639A1 (ja)
WO (1) WO1998037896A1 (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2006126581A1 (ja) * 2005-04-28 2006-11-30 Dainippon Sumitomo Pharma Co., Ltd. 組合せ医薬
JP2007518817A (ja) * 2004-01-21 2007-07-12 シェーリング コーポレイション 処置方法
JP2008501726A (ja) * 2004-06-07 2008-01-24 ファンダカオ オスワルド クルズ−フィオクルズ リドカインから誘導される化合物、薬学的組成物、使用法、および疾患の治療、予防または抑制の方法
JP4865792B2 (ja) * 2005-07-12 2012-02-01 赴朝 李 局所麻酔薬の効果増強・時間延長剤
JP2012532887A (ja) * 2009-07-10 2012-12-20 プレジデント アンド フェロウズ オブ ハーバード カレッジ 抗炎症剤としての恒久的に荷電したナトリウムおよびカルシウムチャンネルブロッカー
US11021443B2 (en) 2015-08-03 2021-06-01 President And Fellows Of Harvard College Charged ion channel blockers and methods for use

Families Citing this family (63)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
IL125658A0 (en) 1997-08-18 1999-04-11 Hoffmann La Roche Ccr-3 receptor antagonists
US6339087B1 (en) 1997-08-18 2002-01-15 Syntex (U.S.A.) Llc Cyclic amine derivatives-CCR-3 receptor antagonists
EP1037665A1 (en) 1997-12-19 2000-09-27 Beth Israel Deaconess Medical Center Methods and compositions for inhibiting tumor cell growth
US6598603B1 (en) * 1997-12-31 2003-07-29 Astra Aktiebolag Method for treating respiratory diseases
WO2001028550A1 (en) * 1999-10-15 2001-04-26 Mayo Foundation For Medical Education And Research Topical anesthetics useful for treating cancer, autoimmune diseases and ischemia
US20020046357A1 (en) * 1999-12-28 2002-04-18 Jiandong Huang Software-based fault tolerant networking using a single LAN
USRE44145E1 (en) 2000-07-07 2013-04-09 A.V. Topchiev Institute Of Petrochemical Synthesis Preparation of hydrophilic pressure sensitive adhesives having optimized adhesive properties
US8840918B2 (en) 2001-05-01 2014-09-23 A. V. Topchiev Institute of Petrochemical Synthesis, Russian Academy of Sciences Hydrogel compositions for tooth whitening
DE60233217D1 (de) 2001-05-01 2009-09-17 Corium Internat Inc Hydrogel-zusammensetzungen
US8541021B2 (en) 2001-05-01 2013-09-24 A.V. Topchiev Institute Of Petrochemical Synthesis Hydrogel compositions demonstrating phase separation on contact with aqueous media
US20050113510A1 (en) 2001-05-01 2005-05-26 Feldstein Mikhail M. Method of preparing polymeric adhesive compositions utilizing the mechanism of interaction between the polymer components
US20050215727A1 (en) 2001-05-01 2005-09-29 Corium Water-absorbent adhesive compositions and associated methods of manufacture and use
CA2447302C (en) 2001-05-01 2008-07-29 A.V. Topchiev Institute Of Petrochemical Synthesis Two-phase, water-absorbent bioadhesive composition
US8206738B2 (en) 2001-05-01 2012-06-26 Corium International, Inc. Hydrogel compositions with an erodible backing member
WO2002089849A1 (en) * 2001-05-07 2002-11-14 Corium International Compositions and delivery systems for administration of a local anesthetic agent
JP2005503425A (ja) 2001-05-24 2005-02-03 アレックザ モレキュラー デリヴァリー コーポレイション 所定の吸入ルートによる薬剤エステルの送出
WO2002094238A1 (en) * 2001-05-24 2002-11-28 Alexza Molecular Delivery Corporation Delivery of anti-migraine compounds through an inhalation route
US20070122353A1 (en) 2001-05-24 2007-05-31 Hale Ron L Drug condensation aerosols and kits
US7766013B2 (en) 2001-06-05 2010-08-03 Alexza Pharmaceuticals, Inc. Aerosol generating method and device
DE60230502D1 (de) * 2001-05-24 2009-02-05 Alexza Pharmaceuticals Inc Verabreichung von antimigränemitteln durch inhalation
US20040076671A1 (en) * 2002-10-21 2004-04-22 Aletha Tippett Methods and compositions for topical wound treatment
CA2526478A1 (en) 2003-05-21 2004-12-02 Alexza Pharmaceuticals, Inc. Methods of controlling uniformity of substrate temperature and self-contained heating unit and drug-supply unit employing same
WO2005025498A2 (en) * 2003-09-08 2005-03-24 Corus Pharma Substituted acetanilides and benzamides for the treatment of asthma and pulmonary inflammation
WO2005044233A1 (en) * 2003-11-04 2005-05-19 Corus Pharma Formulations of n-oxide prodrugs of local anesthetics for the treatment of pulmonary inflammation associated with asthma, brochitis, and copd
US20070020299A1 (en) 2003-12-31 2007-01-25 Pipkin James D Inhalant formulation containing sulfoalkyl ether cyclodextrin and corticosteroid
EP1729724A4 (en) 2003-12-31 2008-07-23 Cydex Inc INHALATION FORMULATION WITH SULFOALKYL ETHER GAMMA CYCLODEXTRIN AND CORTICOSTEROID
US7452524B2 (en) * 2004-01-27 2008-11-18 Gilead Sciences, Inc. Method for improvement of tolerance for therapeutically effective agents delivered by inhalation
US7452523B2 (en) * 2004-01-27 2008-11-18 Gilead Sciences, Inc. Targeted delivery of lidocaine and other local anesthetics and a method for treatment of cough and tussive attacks
CN102764247B (zh) 2004-01-30 2016-04-20 考里安国际公司 递送活性剂的快速溶解膜
US8003616B2 (en) 2004-04-23 2011-08-23 Albert Rory J Composition for the treatment of ear infections and method
RU2393877C2 (ru) 2004-08-05 2010-07-10 Кориум Интернэшнл, Инк. Адгезивная композиция
WO2006036180A1 (en) * 2004-09-20 2006-04-06 Corus Pharma, Inc. Targeted delivery of lidocaine and other local anesthetics and a method for treatment of cough and tussive attacks
WO2006060027A2 (en) * 2004-09-20 2006-06-08 Corus Pharma, Inc. A method for improvement of tolerance for therapeutically effective agents delivered by inhalation
WO2006065722A2 (en) * 2004-12-16 2006-06-22 Advanced Inhalation Research, Inc. Compositions and methods for pulmonary conditions
WO2006130510A2 (en) 2005-05-27 2006-12-07 Taro Pharmaceuticals U.S.A., Inc. Stable liquid desoximethasone compositions with reduced oxidized impurity
RU2008122978A (ru) * 2005-11-09 2009-12-20 Комбинаторкс, Инкорпорейтед (Us) Способы, композиции и наборы для лечения медицинских состояний
US8679545B2 (en) * 2005-11-12 2014-03-25 The Regents Of The University Of California Topical corticosteroids for the treatment of inflammatory diseases of the gastrointestinal tract
US8324192B2 (en) 2005-11-12 2012-12-04 The Regents Of The University Of California Viscous budesonide for the treatment of inflammatory diseases of the gastrointestinal tract
US8497258B2 (en) 2005-11-12 2013-07-30 The Regents Of The University Of California Viscous budesonide for the treatment of inflammatory diseases of the gastrointestinal tract
US20070185066A1 (en) * 2005-12-20 2007-08-09 Verus Pharmaceuticals, Inc. Systems and methods for the delivery of corticosteroids
US20070197486A1 (en) * 2005-12-20 2007-08-23 Verus Pharmaceuticals, Inc. Methods and systems for the delivery of corticosteroids
US20070249572A1 (en) * 2005-12-20 2007-10-25 Verus Pharmaceuticals, Inc. Systems and methods for the delivery of corticosteroids
US20070160542A1 (en) * 2005-12-20 2007-07-12 Verus Pharmaceuticals, Inc. Methods and systems for the delivery of corticosteroids having an enhanced pharmacokinetic profile
US20070178049A1 (en) * 2005-12-20 2007-08-02 Verus Pharmaceuticals, Inc. Systems and methods for the delivery of corticosteroids having an enhanced pharmacokinetic profile
EP1988880A2 (en) * 2006-02-15 2008-11-12 Tika Läkemedel AB Stable mixture of corticosteroids
DK2101819T3 (da) 2006-11-20 2013-04-29 Harvard College Fremgangsmåder, sammensætninger og kits til behandling af smerte og pruritis
EP2121088B1 (en) 2007-03-09 2016-07-13 Alexza Pharmaceuticals, Inc. Heating unit for use in a drug delivery device
US20090143343A1 (en) * 2007-11-13 2009-06-04 Meritage Pharma, Inc. Compositions for the treatment of inflammation of the gastrointestinal tract
US20100216754A1 (en) * 2007-11-13 2010-08-26 Meritage Pharma, Inc. Compositions for the treatment of inflammation of the gastrointestinal tract
SI3354276T1 (sl) 2007-11-13 2020-09-30 Meritage Pharma, Inc. Sestavki za zdravljenje gastrointestinalnega vnetja
US20090123551A1 (en) * 2007-11-13 2009-05-14 Meritage Pharma, Inc. Gastrointestinal delivery systems
US20090264392A1 (en) * 2008-04-21 2009-10-22 Meritage Pharma, Inc. Treating eosinophilic esophagitis
EP2387394B1 (en) 2009-01-14 2018-05-02 Corium International, Inc. Transdermal administration of tamsulosin
US9867834B2 (en) 2015-06-15 2018-01-16 Banner Life Sciences Llc Non-systemic topical compositions comprising corticosteroids
WO2016205172A1 (en) 2015-06-15 2016-12-22 Banner Life Sciences Llc Soft lozenges comprising corticosteroids
KR20210145164A (ko) 2019-03-11 2021-12-01 녹시온 테라퓨틱스 인코포레이티드 에스테르 치환된 이온 채널 차단제 및 사용 방법
US10780083B1 (en) 2019-03-11 2020-09-22 Nocion Therapeutics, Inc. Charged ion channel blockers and methods for use
JP2022525856A (ja) 2019-03-11 2022-05-20 ノシオン セラピューティクス,インコーポレイテッド 荷電したイオンチャンネル遮断薬および使用方法
US10786485B1 (en) 2019-03-11 2020-09-29 Nocion Therapeutics, Inc. Charged ion channel blockers and methods for use
CA3129117A1 (en) 2019-03-11 2020-09-17 Bridget Mccarthy Cole Charged ion channel blockers and methods for use
IL292505A (en) 2019-11-06 2022-06-01 Nocion Therapeutics Inc Charged ion channel blockers and methods of use
EP4054586A4 (en) 2019-11-06 2023-11-22 Nocion Therapeutics, Inc. CHARGED ION CHANNEL BLOCKERS AND METHODS OF USE
AU2021236130A1 (en) 2020-03-11 2022-09-22 Nocion Therapeutics, Inc. Charged ion channel blockers and methods for use

Family Cites Families (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4626530A (en) * 1981-06-23 1986-12-02 Schulte Thomas L Treatment of eye inflammation with biphenamine
RO82578A2 (ro) * 1981-08-01 1983-09-26 Intreprinderea De Antibiotice,Ro Gel pentru intubatie traheala
US4466973A (en) * 1983-02-01 1984-08-21 Thomas Rennie Method of treating nasal and sinus congestion
US4748022A (en) * 1985-03-25 1988-05-31 Busciglio John A Topical composition
US4866050A (en) * 1988-04-27 1989-09-12 Ben Amoz Daniel Ultrasonic transdermal application of steroid compositions
US5134166A (en) * 1988-12-02 1992-07-28 Genderm Corporation Method for treating nasal disorders and headaches
US5008289A (en) * 1988-12-02 1991-04-16 Galenpharma, Inc. Composition for treating nasal disorders and headaches
US5700485A (en) * 1992-09-10 1997-12-23 Children's Medical Center Corporation Prolonged nerve blockade by the combination of local anesthetic and glucocorticoid
US5510339A (en) * 1993-02-02 1996-04-23 Mayo Foundation For Medical Education And Research Method for the treatment of bronchial asthma by administration of topical anesthetics

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007518817A (ja) * 2004-01-21 2007-07-12 シェーリング コーポレイション 処置方法
JP2008110991A (ja) * 2004-01-21 2008-05-15 Schering Corp 処置方法
JP2008501726A (ja) * 2004-06-07 2008-01-24 ファンダカオ オスワルド クルズ−フィオクルズ リドカインから誘導される化合物、薬学的組成物、使用法、および疾患の治療、予防または抑制の方法
WO2006126581A1 (ja) * 2005-04-28 2006-11-30 Dainippon Sumitomo Pharma Co., Ltd. 組合せ医薬
JP4865792B2 (ja) * 2005-07-12 2012-02-01 赴朝 李 局所麻酔薬の効果増強・時間延長剤
JP2012532887A (ja) * 2009-07-10 2012-12-20 プレジデント アンド フェロウズ オブ ハーバード カレッジ 抗炎症剤としての恒久的に荷電したナトリウムおよびカルシウムチャンネルブロッカー
JP2017178948A (ja) * 2009-07-10 2017-10-05 プレジデント アンド フェローズ オブ ハーバード カレッジ 抗炎症剤としての恒久的に荷電したナトリウムおよびカルシウムチャンネルブロッカー
US10729664B2 (en) 2009-07-10 2020-08-04 President And Fellows Of Harvard College Permanently charged sodium and calcium channel blockers as anti-inflammatory agents
US11021443B2 (en) 2015-08-03 2021-06-01 President And Fellows Of Harvard College Charged ion channel blockers and methods for use

Also Published As

Publication number Publication date
WO1998037896A1 (en) 1998-09-03
EP0979085A1 (en) 2000-02-16
CA2282639A1 (en) 1998-09-03
AU6327498A (en) 1998-09-18
US5837713A (en) 1998-11-17

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2001513106A (ja) グルココルチコイドと局所麻酔剤との相乗的な併用による好酸球関連病態、例えば気管支喘息の治療
AU685777B2 (en) Use of topical anesthetics for the manufacture of a medicament for the treatment of bronchial asthma
WO1994017790A9 (en) Use of topical anesthetics for the manufacture of a medicament for the treatment of bronchial asthma
KR100234864B1 (ko) 기도 및 폐질환을 치료하기 위한 모메타손푸로에이트 약제
US11975005B2 (en) Treatment of respiratory diseases
RU2199322C2 (ru) Новое применение будезонида и формотерола
CH680983A5 (ja)
US20030026766A1 (en) Medicaments for treating respiratory disorders comprising formoterol and fluticasone
US5252602A (en) Effects of misoprostol on allergic responses
JP2004507494A (ja) サルメテロールとプロピオン酸フルチカゾンとの合剤の使用
AU1321401A (en) New combination comprising a beta 2 (beta)2 adreno receptor agonist and a leukotriene receptor antagonist
Karpel et al. Mometasone furoate dry powder inhaler: a once-daily inhaled corticosteroid for the treatment of persistent asthma
WO2022242768A1 (zh) 一种吡咯并嘧啶类化合物的应用
AU4584702A (en) Treatment of eosinophil-associated pathologies such as bronchial asthma with synergistic combinations of glucocorticoids and a local anesthetics
JP5220741B2 (ja) アンドラスト/グルココルチコイドの併用
TW201212907A (en) Inhaled combination product for asthma
PEDROSO et al. Effect of nebulized corticosteroids on lung function in patients with chronic asthma
ZA200208804B (en) Medicaments for treating respiratory disorders comprising formoterol and fluticasone.

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20050228

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050228

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080916

A313 Final decision of rejection without a dissenting response from the applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A313

Effective date: 20090127

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20090407