JP2001512793A - ポリマー混合物をフィラメントに加工する方法 - Google Patents

ポリマー混合物をフィラメントに加工する方法

Info

Publication number
JP2001512793A
JP2001512793A JP2000506406A JP2000506406A JP2001512793A JP 2001512793 A JP2001512793 A JP 2001512793A JP 2000506406 A JP2000506406 A JP 2000506406A JP 2000506406 A JP2000506406 A JP 2000506406A JP 2001512793 A JP2001512793 A JP 2001512793A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
copolymer
weight
polyester
mass
spinning
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000506406A
Other languages
English (en)
Inventor
シュヴィント ヘルムート
ヤナース ヴォルフガング
ドルン クラウス
ケンプフ ペーター
ヴァンデル ディートマール
ツィオレック ヨアヒム
ティーレ ウルリッヒ
クライン アレクサンダー
シューマン ハインツ−ディーター
Original Assignee
ルルギ ツィマー アクチエンゲゼルシャフト
レーム ゲゼルシヤフト ミツト ベシユレンクテル ハフツング
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Priority claimed from DE19733799A external-priority patent/DE19733799A1/de
Priority claimed from DE1997147867 external-priority patent/DE19747867B4/de
Application filed by ルルギ ツィマー アクチエンゲゼルシャフト, レーム ゲゼルシヤフト ミツト ベシユレンクテル ハフツング filed Critical ルルギ ツィマー アクチエンゲゼルシャフト
Publication of JP2001512793A publication Critical patent/JP2001512793A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08FMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED BY REACTIONS ONLY INVOLVING CARBON-TO-CARBON UNSATURATED BONDS
    • C08F220/00Copolymers of compounds having one or more unsaturated aliphatic radicals, each having only one carbon-to-carbon double bond, and only one being terminated by only one carboxyl radical or a salt, anhydride ester, amide, imide or nitrile thereof
    • C08F220/02Monocarboxylic acids having less than ten carbon atoms; Derivatives thereof
    • C08F220/10Esters
    • C08F220/12Esters of monohydric alcohols or phenols
    • C08F220/14Methyl esters, e.g. methyl (meth)acrylate
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08FMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED BY REACTIONS ONLY INVOLVING CARBON-TO-CARBON UNSATURATED BONDS
    • C08F222/00Copolymers of compounds having one or more unsaturated aliphatic radicals, each having only one carbon-to-carbon double bond, and at least one being terminated by a carboxyl radical and containing at least one other carboxyl radical in the molecule; Salts, anhydrides, esters, amides, imides, or nitriles thereof
    • C08F222/04Anhydrides, e.g. cyclic anhydrides
    • DTEXTILES; PAPER
    • D01NATURAL OR MAN-MADE THREADS OR FIBRES; SPINNING
    • D01FCHEMICAL FEATURES IN THE MANUFACTURE OF ARTIFICIAL FILAMENTS, THREADS, FIBRES, BRISTLES OR RIBBONS; APPARATUS SPECIALLY ADAPTED FOR THE MANUFACTURE OF CARBON FILAMENTS
    • D01F6/00Monocomponent artificial filaments or the like of synthetic polymers; Manufacture thereof
    • D01F6/88Monocomponent artificial filaments or the like of synthetic polymers; Manufacture thereof from mixtures of polycondensation products as major constituent with other polymers or low-molecular-weight compounds
    • D01F6/92Monocomponent artificial filaments or the like of synthetic polymers; Manufacture thereof from mixtures of polycondensation products as major constituent with other polymers or low-molecular-weight compounds of polyesters
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08FMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED BY REACTIONS ONLY INVOLVING CARBON-TO-CARBON UNSATURATED BONDS
    • C08F222/00Copolymers of compounds having one or more unsaturated aliphatic radicals, each having only one carbon-to-carbon double bond, and at least one being terminated by a carboxyl radical and containing at least one other carboxyl radical in the molecule; Salts, anhydrides, esters, amides, imides, or nitriles thereof
    • C08F222/36Amides or imides
    • C08F222/40Imides, e.g. cyclic imides
    • C08F222/402Alkyl substituted imides
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
    • Y10TTECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER US CLASSIFICATION
    • Y10T428/00Stock material or miscellaneous articles
    • Y10T428/249921Web or sheet containing structurally defined element or component
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
    • Y10TTECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER US CLASSIFICATION
    • Y10T428/00Stock material or miscellaneous articles
    • Y10T428/29Coated or structually defined flake, particle, cell, strand, strand portion, rod, filament, macroscopic fiber or mass thereof
    • Y10T428/2913Rod, strand, filament or fiber

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Medicinal Chemistry (AREA)
  • Polymers & Plastics (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • General Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Textile Engineering (AREA)
  • Artificial Filaments (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Abstract

(57)【要約】 ポリエステルに100℃以上のガラス転移温度を有する第二の無定形で熱可塑性加工可能なコポリマーを添加した、ポリエステルをベースとするポリマー混合物から、ポリマー混合物を少なくとも2500m/minの引取速度で紡糸することにより予備配向フィラメントを製造する方法は、コポリマーの溶融粘度対ポリエステルの溶融粘度の比が1:1〜10:1(測定パラメーターは記載された通り)であり、ポリエステルに添加されるコポリマーの量は少なくとも0.05質量%であり、ポリエステルに添加されるコーポリマーの最大量Mは引取速度vに依存しおよびM=[1/1600・v(m/min)−0.8][質量%]であることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 本発明は、無定形で100℃以上のガラス転移温度を有する熱可塑性加工可能
なコポリマーの添加下に溶融液中で調製されたポリエステルをベースとするポリ
マー混合物から、溶融ポリマー混合物を少なくとも2500m/minの引取速
度vで紡糸することによる予備配向フィラメントの製造方法に関する。
【0002】 ポリマー混合物を紡糸することは多数の刊行物から公知である: EP0035796A号(帝人)は、就中高いガラス転移点TG≧150℃を 有するポリスルホンポリマー1〜15質量%を含有するポリエステルまたはポリ
アミドからなる合成繊維を記載する。添加物はマトリックス中に球類似形で残留
し、フィラメントの表面構造および糸の摩擦に影響を及ぼす。紡糸速度は、20
00〜5500m/minである。
【0003】 EP0041327B号(ICI)は、異方性の性質を有する他のポリマー(
LCP型)0.1〜10質量%を含有するPETまたはPA−6.6からなる繊
維を開示する。紡糸速度は1000〜5000m/minである。ストランドの
高い破断点伸びおよびそれと共に高い延伸比および生産性向上により速度の抑制
(WUSS:wind up speed suppression)が達成さ
れる。
【0004】 EP0080274B号(ICI)は、溶融液中に0.5〜3μmの平均粒度
で存在し、フィブリルに溶融紡糸する際に変形される他のポリマー0.1〜10
質量%を含有するPET、PA−6.6またはPPからなる繊維に関する。紡糸
速度は2000〜6000m/minであり、(PET)ストランドの高い破断
点伸びないしは低い複屈折およびそれと共に高い延伸比および生産性の向上によ
り少なくとも20%の速度抑制(WUSS)が達成される。好ましい添加物ポリ
マーは、PETについてポリエチレングリコールであるかまたはPA−6.6な
いしはPA−6.6についてポリオレフィンである。効果は、押出量、紡糸温度
、混合形式または押出機型のような生産パラメーターに強く反応する。異なる容
量、装備の型または繊度プログラムの生産設備への転用は、この感度により困難
になる。我々は、不利な挙動を低すぎる粘度、低すぎるガラス転移点を有する不
適当な添加物および結晶化の傾向に帰する。
【0005】 特開昭56−91013号は未延伸ポリエステル糸を開示し、その際スチレン
ポリマー0.5〜10質量%の添加により850〜8000m/minの間、好
ましくは≧2500m/minの速度および相応に高い延伸比において、ストラ
ンドの破断点伸びの増加による改善された生産性が達成される。伸張テキスチャ
ライジング(Strecktexturieren)のためのポリマー混合物お
よび未延伸糸に対する何の要求も開示されていない。
【0006】 EP0047464号(帝人)は未延伸ポリエステル糸に関し、その際、ポリ
(4−メチルー1−ペンテン)またはポリメチルメタクリレートのような−(CH2 -CR1R2)n−型のポリマー0.2〜10質量%の添加により、2500〜8000
m/minの間の速度および相応に高い延伸比におけるストランドの破断点伸び
の増大による改善された生産性が得られる。混合による添加物ポリマー(Add
itiv−Polymer)の微細および均一な分散が必要であり、その際、粒
径はフィブリル形成を避けるために≦1μmでなければならない。作用にとって
決定的なのは、3つの性質の共同作用−添加物分子の伸張(Verdehnen
)を殆ど許容しない添加物の化学的構造、低い移動度およびポリエステルおよび
添加物の相容性であるべきである。この手段は生産性の向上に役立つ。伸張テキ
スチャライジングの要件は開示されていない。
【0007】 EP0631638B号(AKZO)は、50〜90%がイミド化ポリメタク
リル酸−アルキルエステル0.1〜5質量%を含有する主にPETからなる繊維
を記載する。500〜10000m/minの速度で得られ、次に最終延伸され
た繊維は、高い初期モジュラスを有する。非常に高い速度(8000m/min
のような)における紡糸は、通常の糸切れ数で可能であるべきである。8000
m/minまでは、部分配向され、まだ最終伸びに延伸されていないで、たとえ
ばテキスチャライズド糸に加工できる糸が得られる。工業用糸の例においては、
モジュラスに対する影響は容易に追試できない;一般に得られる強さは低く、こ
れはこの製品の著しい欠点である。織物適用については、単に延伸糸しか記載さ
れていない。紡糸速度6000m/minから所属未延伸糸は≦65.3%の破
断点伸びを示し、これは出現する高い結晶化(煮沸収縮≦6.5%)の故に伸張
エキスチャライジングにおいて加工可能である必要はない。
【0008】 ポリマー混合物を合成繊維に紡糸するのは、特定の紡糸速度でストランドにお
いて添加物ポリマーによる変性なしよりも高い破断点伸びを得る目的を有する。
これにより、最終糸製造のための高い延伸比が可能であり、これが紡糸装置の高
い生産性を惹起するに至る。EP0041327B号により、たとえば
【0009】
【数2】
【0010】 は、E/E′が未修正の破断点伸び/修正済み破断点伸びである場合に計算でき
る。式の調査は、効果は伸びの高い増加(E′−E)において最大になることを
示す。しかし、ストランドの高すぎる伸びおよびそれと共に減少した配向度は、
高速伸張テキスチャライジング工程における加工には不適当である。
【0011】 生産性向上の他の手段は、EP0080274B号にパラメーターWUSS≧
20%によって記載される。少なくとも20%高い紡糸速度において、未変性ポ
リマーでの相応して低い速度の場合と同じ、ストランドにおける破断点伸びが得
られる。高い速度およびさらに加工する間の紡績工場における運転特性ならびに
そこで製造される最終糸の性質は開示されていない。請求範囲に記載された≧0
.5μmの平均粒度は混合物の商業的加工には適当でないことが判明した、それ
というのもこのような粒子分布は多数の毛管切れおよび糸切れを生じるからであ
る。
【0012】 生産性向上は、製造方法の経済性の改善を目指す。これは、生産困難性および
高価な高速装置によりある程度再び削減される。添加物ポリマーの付加的費用が
多大な影響を有し、それで添加量に依存してむしろ経済性のゼロ点が生じる。ま
た、市場での添加物ポリマーの入手性も重要である。これらの理由から、文献に
記載された多数の添加物は大工業的反応には排除される。
【0013】 製造業者または加工業者は、全生産連鎖を考慮しなければならず、部分工程(
たとえば紡糸の)の生産性向上に停ることはできない。後続工程を妨げてはなら
ない。殊に、増加した紡糸速度にも拘わらず、後続工程における加工条件を狭め
ないこと、好ましくは改善することが本発明の主目的である。
【0014】 それで、ポリマー混合物の技術水準においては、高い紡糸速度についても、配
向度の強い減少を特徴ずける非常に高い破断点伸びが挙げられる。このようなス
トランドは、公知のように貯蔵安定でなく、摩擦テキスチャライジング工程に高
い速度で挿入し、加工することができない。高い紡糸速度において記載された破
断点伸び<70%は、再び著しい結晶化度を指示し、これがテキスチャライジン
グ工程において達成しうる強さを減少する。
【0015】 本発明の課題は、ポリエステルをベースとするポリマー混合物を、引取速度≧
2500m/minで予備配向され、とくに伸張テキスチャライジングのために
適当なフィラメントに加工する、上述した欠点が生じない方法を呈示することで
ある。殊に、ポリエステルに添加される添加物の費用はできるだけ低くなければ
ならない、つまり添加物は格安でなければならず、添加量は小さくしなければな
らない。ポリマー混合物の紡糸は、変性されてないマトリックスポリマーに比べ
て生産性向上を生じ、伸張テキスチャライジング工程における高い速度でのスト
ランドの加工を可能にしなければならない。
【0016】 この課題の解決は、本発明により特許請求の範囲に記載された方法によって行
われる。この方法は、コポリマーの溶融粘度対ポリエステルの溶融粘度の比が1
:1〜10:1であり、ポリエステルに添加されるコポリマーの量が少なくとも
0.05質量%(ポリエステルに対して)であり、最大で量Mに一致し、ここで
Mは式
【0017】
【数3】
【0018】 により与えられている。
【0019】 本発明により、ポリエステルにコポリマーが少なくとも0.05質量%の量で
添加され、その際コポリマーは無定形で、ポリエステルマトリックス中に十分に
不溶でなければならない。大体において、双方のポリマーは互いに相容性でなく
、顕微鏡的に区別することのできる2相を形成する。さらに、コポリマーは10
0℃以上のガラス転移温度(10℃/minの昇温速度でDSCにより決定)を
有しなければならず、熱可塑性加工可能でなければならない。
【0020】 その際、コポリマーの溶融粘度は、測定時にゼロに補外された溶融粘度(2.
4Hzの振動速度およびポリエステルの溶融温度プラス34.0℃に等しい温度
(ポリエチレンテレフタレートについては290℃)で測定)に対し同じ条件下
で測定したポリエステルの溶融粘度の比が1:1および10:1の間にあるよう
に選択すべきである。つまり、コポリマーの溶融粘度はポリエステルの溶融粘度
に少なくとも等しいかまたは好ましくはポリエステルの溶融粘度よりも高い。添
加物(コポリマー)の比粘度範囲の選択ないしは添加物およびポリエステルの比
粘度範囲の選択により初めて、最適の作用度が達成される。このように最適化さ
れた粘度比において、添加物の量の最小化が可能であり、これにより方法の経済
性がとくに高くなり、とくに有利な加工性が達成される。意外にも、本発明によ
り理想的と確かめられた、合成フィラメント糸製造のためポリマー混合物の使用
に関する粘度比は、文献に2種のポリマーの混合につき有利と報告された範囲の
上方にある。技術水準とは反対に、高分子量コーポリマーを有するポリマー混合
物は卓越して紡糸可能であった。
【0021】 添加物ポリマーの高い流動活性化エネルギーにより、粘度比はポリマー混合物
が紡糸口金から出た後、糸形成範囲内でなお激烈に増大する。有利な粘度比の選
択により、ポリエステルマトリックス中での添加物のとくに狭い粒度分布が達成
され、粘度比を、ポリエステルの流動活性化エネルギー(PET約60kj/モ
ル)よりも明らかに大きい、つまり80kj/モルよりも大きい、とくに100
kj/モルよりも大きい流動活性化エネルギーと組合わせることにより、ストラ
ンド中での添加物の必要なフィブリル構造が得られる。ポリエステルに比べて高
いガラス転移温度は、ストランド中のこのフィブリル構造の急速な硬化を確実に
する。その際、添加物ポリマーの最大粒度は、紡糸口金から出た直後は約100
0nmであり、平均粒度は400nmまたはそれ以下である。
【0022】 好ましくは、コポリマーの溶融粘度対ポリエステルの溶融粘度の比は、上述し
た条件下では1.4:1および8:1の間にある。1.7:1および6.5:1
の間の溶融粘度の比がとくに好ましい。これらの条件下では、添加物ポリマーの
平均粒度は220〜350nmである。
【0023】 ポリエステルに添加すべきコポリマーの量は、少なくとも0.05質量%であ
る。多くの用途に対しては、3500以上、6000m/minまでの引取速度
において1.5%以下、むしろ屡々1.0%以下の添加量が十分であり、これは
コスト的に著しく有利である。
【0024】 ポリエステルの量に対する本発明による添加物ポリマーの添加すべき最大量は
量Mに一致し、その際、Mは紡糸引取速度vに依存して次式により定義される:
【0025】
【数4】
【0026】 それで、3500〜6000m/minの紡糸速度の範囲内で、1.39〜2
.95質量%の最大添加量が生じる。
【0027】 殊に、とくに良好な経済性を達成するために、2900m/min以上の引取
速度に対する添加すべき添加物量の上限はパラメーターMによって定義され、
ここで
【0028】
【数5】
【0029】 である。
【0030】 それで、3500〜6000m/minの紡糸速度の対して0.39および1
.91質量%の間の添加量が生じる。
【0031】 4200m/min以上の引取速度に対しては、ポリエステルに添加すべき添
加物ポリマーの量は、とくに少なくともパラメーターNに等しいが、少なくとも
0.05質量%に等しく、ここで
【0032】
【数6】
【0033】 である。
【0034】 それで、4200〜6000m/minの引取速度に対する最小量は、0.0
57質量%〜0.57質量%の間にある。
【0035】 ポリエステルに対する添加物ポリマーの上述した好ましい粘度比を維持する場
合、ポリエステルの量に対するコポリマーの添加すべき量はとくにパラメーター
Pに一致し、ここで、P=P±0.2質量%であるが、少なくとも0.05質
量%に等しく、3900m/min以上の引取速度に対しては
【0036】
【数7】
【0037】 である。
【0038】 それで、この好ましい場合における添加すべき添加物の量は3900〜600
0m/minの紡糸速度に対し0.07質量%および1.39質量%の間にある
【0039】 2500m/minおよびここでM、NおよびPにつき詳述した最低紡糸速
度の間の紡糸速度に対しては、請求項1に記載した最小量および最大量だけが該
当し、それよりも高い紡糸速度に対しては好ましくは付加的に上述した量範囲が
使用される。もちろん、これらの式は6000m/min以上から約12000
m/minまでの紡糸速度に対しても適用される。
【0040】 繊維形成マトリックスポリマーとしては、ポリエチレンテレフタレート(PE
T)、ポリエチレンナフタレート、ポリプロピレンテレフタレート、ポリブチレ
ンテレフタレートのような熱可塑性加工可能なポリエステルが問題になる。ホモ
ポリマーが好ましい。しかし、たとえばジエチレングリコール、トリエチレング
リコール、1,4−シクロヘキサンジメタノール、ポリエチレングリコール、イ
ソフタル酸および/またはアジピン酸のような通常のコモノマー約15モル%ま
での分量を有するこのポリエステルのコポリマーも問題になる。付加的にポリマ
ーは触媒、安定剤、蛍光増白剤および艶消し剤のような添加剤を含有しうる。ポ
リエステルは、小分量(最大0.5質量%)の枝分かれ成分、従ってたとえばト
リメリット酸、ピロメリット酸のような多官能価酸またはトリメチロールプロパ
ン、ペンタエリトリット、ジペンタエリトリット、グリセリンのような三価ない
し六価アルコール、または相応するヒドロキシ酸も含有しうる。
【0041】 マトリックスポリマーに添加物ポリマー(コポリマー)を混合するのは、チッ
プミキサーまたは重量計量装置を有する押出機流入口中のマトリックスポリマー
チップに固体として添加することによるかまたは添加物ポリマーの溶融、ギヤポ
ンプによる配量およびマトリックスポリマーの溶融液流中への供給によって行わ
れる。引き続き、均一な分配の形成が押出機中および/またはスタティックミキ
サーまたは動的ミキサーを用いる混合によって行われる。有利には、ミキサーお
よび混合過程の持続時間の特殊な選択により、溶融液混合物が生成物分配管路に
より個々の紡糸個所および紡糸口金にさらに案内される前に、定義された粒子分
配を調節する。16〜28sec-1の剪断速度および少なくとも8秒のミキサー
中での滞留時間を有するミキサーが奏を効した。その際、剪断速度(s-1)およ
び滞留時間(秒で)の0.8累乗からなる積は250〜2500、とくに300
〜600であるべきである。
【0042】 ここで、剪断速度は空管中での剪断速度(s-1)×ミキサーファクター(Mi
scherfaktor)によって定義されていて、ミキサーファクターはミキ
サー型の特徴的パラメーターである。たとえばズルツアーSMX型については、
このファクターはほぼ7〜8である。空管中での剪断速度γは
【0043】
【数8】
【0044】 により計算され、滞留時間τ(s)は
【0045】
【数9】
【0046】 [式中 F = ポリマーの供給量(g/min) V2 = 空管の内容積(cm3) R = 空管直径(mm) ε = 空容積割合(ズルツアーSMX型では0.84〜0.88) δ = 溶融液でのポリマー混合物の公称密度(ほぼ1.2g/cm3)] により計算される。
【0047】 双方のポリマーの混合ならびに後続するポリマー混合物の紡糸は、マトリック
スポリマーに応じて、220〜320℃の範囲内の温度で行われる。
【0048】 本発明によるポリマー混合物から引取速度≧2500での高速紡糸による合成
フィラメントの製造は、自体公知の紡糸装置を使用して行われる。この場合、公
知技術水準によるフィルターパッケージは濾過装置および/またはルーズな濾過
材(たとえばスチールグリット)を備えている。
【0049】 溶融ポリマー混合物は、剪断処理および濾過処理が行われた後、ダイパッケー
ジ中でダイプレートの孔を通して押出される。引き続く冷却ゾーン中で、溶融糸
は冷却空気によりその軟化温度以下に冷却され、従って後続の糸案内道具におけ
る粘着または圧着が避けられる。冷却ゾーンの構成は、フィラメント束を一様に
貫通する均一な空気流れが保証されている限り厳密ではない。それで、ダイプレ
ートの下方に冷却遅延のための空気静止ゾーンが設けられていてもよい。冷却空
気は、冷房装置から横方向または半径方向の送風によるかまたは冷却管による自
動吸い込みにより環境から採取することができる。
【0050】 冷却した後、フィラメントは束ねられ、紡糸油が装填される。このために、オ
イラーストーン(Oelersteine)が使用され、それに計量ポンプから
紡糸油がエマルジョンとして供給される。処理された糸は、有利に糸の緊密性を
改善するために絡み合い装置(verschlingeinrichtung)
を通過する。糸が巻繊装置に到達し、そこでシリンダー状ボビン上にパッケージ
に巻取られる前に、操作道具および安全道具が取り付けられていてもよい。糸パ
ッケージの周速度は自動的に制御され、巻取速度に等しい。糸の引取速度は、そ
の切替運動に基づき巻取速度より0.2〜2.5%だけ高くてもよい。任意に、
準備後または巻取前に、従動ゴデットを適用することができる。第一ゴデット装
置の周速度が引取速度と呼称される。他のゴデットは、伸張または緩和するため
に使用することができる。
【0051】 双方のポリマーの不相容性は、紡糸口金からポリマー混合物が出た直後に添加
物ポリマーがマトリックスポリマー中に球類似または縦に変形された粒子を形成
することを惹起する。好ましくは、長さ/直径の比は>2である。最良の条件は
、平均粒度(算術平均)d50≦nmであり、粒子>1000nmの割合が試料横
断面中で1%以下であった場合に生じた。
【0052】 これら粒子に対する紡糸延伸の影響は、分析的に証明することができる。TE
M法(透過電子顕微鏡検査法)によるストランドの新研究は、そこにフィブリル
様の構造が存在することを示した。フィブリルの平均直径は、約40nmと概算
された。その際、フィブリルの長さ/直径の比は>50であった。これらのフィ
ブリルが形成されないかまたは添加物粒子が紡糸口金から出た後に直径が過大で
あるかまたは大きさ分布が過度に不均斉である(これは不十分な粘度比の場合が
そうである)と作用効果が失われる。
【0053】 文献に記載されたローリング作用(Rollenwirkung)は、本発明
による添加物ポリマーを用いて追試することができなかった。繊維の横断面およ
び縦断面の顕微鏡研究の評価は、紡糸延伸張力が形成する添加物フィブリル上に
向けられ、ポリマーマトリックスが小さい応力で変形することを示差する。これ
によりマトリックスの変形が、紡糸誘発される結晶化の配向および抑圧の減少が
生じる条件下に行われる。この効果は、ストランドの構成および加工性により適
切に評価される。
【0054】 さらに、本発明による添加物の有効性にとっては、少なくとも80kJ/モル
のコポリマーの流動活性化エネルギー、従ってポリマーマトリックスよりも高い
流動活性化エネルギーが必要である。この前提下でのみ、添加物フィブリルはポ
リエステルマトリックス前に凝固しおよび隣接する紡糸張力のかなりの割合を吸
収することが可能である。これにより、紡糸装置の所望の容量増加を達成するこ
とが可能である。
【0055】 公知のように、ストランドの構造は大体において紡糸口金下方の延伸ゾーン中
において構成される。延伸ゾーンの長さは、未変性ポリマーの場合糸引取速度に
より変えられる。少なくとも2500m/minの通常の引取速度において粗糸
(Vorgarne)に対する典型的値は長さ約300mmであり、好ましくは
POYに対しては≧250mmないし≦700mmである。本発明による方法に
おいては、通常の紡糸と比べて延伸ゾーンが延長する。高い速度で観察されるフ
ィラメントの突然の変形(ネッキング)は抑圧される。延伸路に沿った糸速度の
変化は、通常の3200m/minで製造されるPOYの値に一致する値をとる
【0056】 本発明による方法は、同様に>3dtex〜20dtexおよびそれ以上のP
OYフィラメント繊度、ならびにPOYフィラメント繊度<3dtexを有する
POY糸、殊に0.2〜2.0dtexを有する超微細フィラメントを高速紡糸
するために適当である。
【0057】 高い速度での伸張テキスチャライジング工程においてストランドをさらに加工
するためには次のことが重要である:伸張テキスチャライジングのための粗糸−
通常POYと呼称される−としての本発明によるストランドは、引取速度≧25
00m/min、好ましくは>3500m/min、とくに好ましくは>400
0m/minで製造される。これらの糸は、比配向度および僅かな結晶化度を特
徴とする物理的構造を有しなければならない。その特性決定のためには、パラメ
ーター破断点伸び、複屈折、結晶化度および煮沸収縮(Kochschrump
f)が適当であることが立証されている。本発明によるポリマー混合物は、少な
くとも85%および最大180%のPETストランド(POY)の破断点伸びを
特徴とする。煮沸収縮は32〜69%であり、複屈折は0.030および0.0
75の間にあり、結晶化度は20%より低く、引裂き強さは少なくとも17cN
/texである。好ましくは、PETストランドの破断点伸びは85%および1
60%の間にある。特に有利な状況は、PETストランドの破断点伸びが109
%および146%の間にあり、引裂き強さが同時に少なくとも22cN/tex
であり、ウースター(Uster)値が最大0.7%である場合に存在する。
【0058】 伸張テキスチャライジングは、フィラメント繊度型に応じて異なる速度で行わ
れ、その際、フィラメントあたり≧2dtex(最終繊度)の標準繊度フィラメ
ントに対しては≧750m/min、好ましくは≧900m/minの速度が使
用される。超微細フィラメントおよび微細繊度(最終繊度)<2dtexに対し
ては400m/minおよび750m/minの間の速度が好まれる。この方法
は、有利にはこの繊度および殊にフィラメントあたり0.15dtexおよび1
.10dtex(最終繊度)の間の超微細フィラメントに適用できる。
【0059】 適用すべき延伸比は、詳述したストランドについては1.35および2.2の
間にあり、より小さい配向度に対しては好ましくは上方範囲内の延伸比が適用さ
れ、逆もまた同様である。伸張テキスチャライジングにおいては、延伸比は運転
速度に依存して張力変動(Surging)により影響される。従ってとくに好
ましくは、次式による延伸比: 延伸比=5・10-4・w(m/min)+b [式中 w=伸張テキスチャライジング速度(m/min) b=1.15および1.50の間にある定数] が適用される。
【0060】 本発明によりポリエステルに添加すべき添加物ポリマーは、上述した性質を有
する限り、異なる化学組成を有することができる。3つの異なるコポリマー型が
好まれる、即ち 1.次のモノマー単位を含有するコポリマー: A=アクリル酸、メタクリル酸またはCH2=CR−COOR′ [式中RはH原子またはCH3基であり、R′はC1〜15−アルキル基またはC 5〜12 −シクロアルキル基またはC6〜14−アリール基である]、 B=スチレンまたはC1〜3−アルキル置換スチレン、 その際、コポリマーはA60〜98質量%およびB2〜40質量%、とくにA8
3〜98質量%およびB2〜17質量%、とくに好ましくはA90〜98質量%
およびB2〜10質量%(合計=100質量%)からなる。
【0061】 2.次のモノマー単位を含有するコポリマー: C=スチレンまたはC1〜3−アルキル置換スチレン、 D=式I、IIまたはIIIの1以上のモノマー
【0062】
【化3】
【0063】 [式中R1、R2およびR3はその都度H原子またはC1〜15−アルキル基または
5〜12−シクロアルキル基またはC6〜14−アリール基である]、 その際コモノマーはC15〜95質量%およびD5〜50質量%、とくにC50
〜90質量%およびD5〜50質量%およびとくに好ましくはC70〜85質量
%およびD15〜30質量%からなり、CおよびDの合計は100%になる。
【0064】 3.次のモノマー単位を含有するコポリマー: E=アクリル酸、メタクリル酸またはCH2=CR−COOR′ [式中RはH原子またはCH3基であり、R′はC1〜15−アルキル基またはC 5〜12 −シクロアルキル基またはC6〜14−アリール基である]、 F=スチレンまたはC1〜3−アルキル置換スチレン、 G=式I、IIまたはIIIの1以上のモノマー
【0065】
【化4】
【0066】 [式中R1、R2およびR3はその都度H原子またはC1〜15−アルキル基または
512−シクロアルキル基またはC614−アリール基である]、 H=α−メチルスチレン、酢酸ビニル、Eとは異なるアクリル酸エステル、
メタクリル酸エステル、塩化ビニル、塩化ビニリデン、ハロゲン置換スチレン、
ビニルエーテル、イソプロペニルエーテルおよびジエンからなる群からの、エチ
レン性不飽和、Eおよび/またはFおよび/またはGと共重合しうる1種以上の
モノマー、 その際、コポリマーはE30〜00質量%、F0〜50質量%、G>0〜50質
量%およびH0〜50質量%、とくにE45〜97質量%、F0〜30質量%、
G3〜40質量%およびH0〜30質量%および、とくに好ましくはE60〜9
4質量%、F0〜20質量%、G6〜30質量%およびH0〜20質量%からな
り、E、F、GおよびHの合計は100%になる。
【0067】 成分Hは任意成分である。本発明により達成すべき利点は、既に群E〜Gから
の成分を有するコポリマーにより達成することができるが、本発明により達成す
べき利点は、本発明により使用すべきコポリマーの構成に群Hからの他のモノマ
ーが関与している場合にも出現する。
【0068】 成分Hはとくに、本発明により使用すべきコポリマーの性質に不利な効果を有
しないように選択される。
【0069】 成分Hは就中、コポリマーの性質を、たとえばコポリマーを溶融温度に加熱す
る場合に流動性を向上するかまたは改善することにより所望のように変性するた
め、またはコポリマー中の残留色の減少のためまたは多官能価モノマーの使用に
より、こうしてコポリマー中にある程度の架橋を導入するために使用することが
できる。
【0070】 さらにHは、それ自体共重合しないが、スチレンのような第三成分の添加の際
に問題なく共重合するMSAおよびMMAの場合のように、成分E〜Gの共重合
をそもそも始めて可能にするかまたは支援するように選択することもできる。
【0071】 この目的のために適当なモノマーには、なかんずくビニルエステル、アクリル
酸のエステル、たとえばメチルアクリレートおよびエチルアクリレート、メチル
メタクリレートとは異なるメタクリル酸のエステル、たとえばブチルメタクリレ
ートおよびエチルヘキシルメタクリレート、塩化ビニル、塩化ビニリデン、スチ
レン、α−メチルスチレンおよび種々のハロゲン置換スチレン、ビニルエーテル
およびイソプロペニルエーテル、たとえば1,3−ブタジエンのようなジエンお
よびジビニルベンゼンが所属する。コポリマーの色減少は、たとえばとくに好ま
しくは、たとえばビニルエーテル、酢酸ビニルまたはα−メチルスチレンのよう
な電子富有モノマーの使用により達成することができる。
【0072】 成分Hの化合物のうちとくに好ましくは、たとえばスチレンまたはα−メチル
スチレンのような芳香族ビニルモノマーである。
【0073】 本発明により使用すべきコモノマーの製造は自体公知である。これは、塊状重
合、溶液重合、懸濁重合または乳化重合により製造することができる。塊状重合
に関する有用な指示は、Houben−Weyl、E20巻、パート2(198
7年)、1145ページ以降に存在する。溶液重合に対する指示は、同上書の1
156ページ以降に見出される。懸濁重合技術は、同上書1149ページ以降に
記載され、乳化重合は同上書1150ページ以降に詳説される。
【0074】 本発明の範囲内では、粒度がとくに有利な範囲内にあるビーズ重合体がとくに
好ましい。とくに好ましくは、本発明によりたとえば繊維ポリマーの溶融液中へ
混入することにより使用すべきコポリマーは、0.1〜1.0mmの平均直径を
有する粒子の形で存在する。しかし、これより大きいかまたは小さいビーズまた
は顆粒も使用できる。
【0075】 本発明によるポリマーは、他の成分として、熱可塑性成形材料につき通常であ
りおよびポリマー性質の改善に関与する添加剤を含有しうる。このようなものと
してはたとえば次のものが挙げられる:帯電防止剤、酸化防止剤、防炎加工剤、
滑剤、染料、光安定剤、重合触媒および重合助剤、付着促進剤、艶消し剤および
/または有機亜リン酸エステル。これらの添加剤は通常の量で、とくにコポリマ
ー100質量%に対して、10質量%まで、好ましくは<1質量%の量で使用さ
れる。
【0076】 イミド化コポリマー型2および3は、モノマーから、モノマーのアミドを使用
してならびに相応するマレイン酸誘導体を含有するコモノマーを後から完全にま
たは好ましくは部分的にイミド化することにより製造することができる。これら
の添加物ポリマーはたとえば相応するコポリマーを溶融液相中でアンモニアまた
は第一級アルキルアミンまたは第一級アリールアミン、たとえばアニリンと完全
にまたは好ましくは部分的に反応させることによって得られる(Encyclo
pedia of Polymer Science and Enginee
ring 16巻[1989年]、Wiley出版、78ページ)。本発明によ
る全コポリマーならびに、与えられる限り、その未イミド化出発コポリマーは、
市場で得られるかまたは当業者に周知の方法により製造できる。
【0077】 約0.55〜0.75dl/gの固有粘度を有するポリエチレンテレフタレー
トおよび型1、2または3のコポリマーからなるポリマー混合物については、7
0〜130cm3/gの範囲内の粘度数を有するコポリマーが好ましい。
【0078】 本発明による方法は、ポリエステルにコーポリマを添加することにより、スト
ランド製造における引取速度を技術水準に比べて著しく高めることが可能となり
、伸張テキスチャライジングにおける延伸比を未変性ポリエステルに一致して一
定不変に保つことができる。それで、製造装置の容量は引取速度に正比例して増
大する。
【0079】 紡糸装置の容量は延伸比および引取速度からなる積に比例するので、紡糸工場
における容量ゲインは:
【0080】
【数10】
【0081】 [式中 VV1=添加剤ありの延伸比 VV0=添加剤なしの延伸比 v1 =添加剤を有するストランドの巻取速度 v0 =添加剤を有しないストランドの巻取速度]である。
【0082】 典型的には、v0は2500〜3500m/minの範囲内にあり、VV0は公
知技術水準による紡糸速度に一致して1.35および2.2の間にある。
【0083】 本発明による従属変数M、M、PおよびNは、ポリマー混合物から伸張テキ
スチャライジングに適当な予備配向された僅かな結晶性のフィラメントを製造す
る目的を達成すべき場合、添加される添加物量は引取速度とは独立に選択しては
ならないことを意味する。この場合、一方では予備配向度が低すぎる、つまりた
とえば破断点伸びが過高になること、および他方では高すぎる配向度において著
しい紡糸誘発結晶化が出現することは避けねばならない。異なる引取速度および
添加物濃度で製造されたフィラメントについて、伸張テキスチャライジングにお
ける延伸比が測定された。その際M、PおよびNの関係は、一定不変の延伸
比が線であることを示す。これから、この方法の特別な利点が判明する。フィラ
メント製造業者は、各所望の引取速度に対する添加物の量を、その更なる加工条
件につき最適の延伸比が得られるように選択および調節することができる。従っ
て、伸張テキスチャライジングは最適の選択可能な条件で行われる。
【0084】 次の例および前記の文中に記載された性質値は、次のように、決定された: 添加物粒子の分布:溶融ストランドまたはペレット試料を液体窒素中で鋭利な
のみで打ち砕いた。破面の調査を、走査電子顕微鏡検査および引き続く楕円形状
(長楕円形の)を基礎にして映像分析評価により行い、その際長さ、幅およびこ
れから計算した平均直径を評価した。
【0085】 糸速度は、出力10mWを有するダイオードレーザー(TSI GmbH、ア
ーヘン/ドイツ、LS%0M型)を使用するレーザー・ドップラーの風速測定を
用いて決定した。この方法においては、レーザービームを分割し、双方の部分光
線を測定すべき物体上で交差させる。後方散乱範囲内で干渉周波数を測定し、干
渉周波数のずれから物体の速度を計算する。糸速度は紡糸口金下方のいくつかの
距離において測定した。引取装置により定義される速度に到達するまでの速度の
変化が、紡糸延伸ゾーンを特徴づける。尺度としては、速度点1000m/mi
nおよび90%最終速度の間の長さ[mm]が定義された。通常、この延伸長さ
は数100mmである。この長さは、高い紡糸速度においては約100mmに短
縮することができ、その際糸のくびれ(ネッキング)が出現する;約1750m
/minからの範囲内の糸速度の変化は殆ど点状に行われる。
【0086】 固有粘度は、フェノールよび1,2−ジクロロベンゼン(3:2重量部)から
なる混合物100ml中のポリエステル0.5gの溶液につき25℃で測定した
【0087】 粘度数VN(スタウジンガーの関数とも)は、溶剤に対する、クロロホルム中
のコポリマーの0.5%溶液の濃度に関する相対的粘度変化であり、その際懸垂
液面球(Schott type No.53203)およびDIN規格515
62による毛管を有するウッベローデ粘度計の流過時間を25℃で測定した。溶
剤としてはクロロホルムを使用した。
【0088】
【数11】
【0089】 [式中 t =ポリマー溶液の流過時間(秒) t0 =溶剤の流過時間(秒) c =濃度(g/100ccm)] 溶融粘度(初期粘度)の決定のためには、ポリマーを真空中で水分≦1000
ppm(ポリエステル≦50ppm)に乾燥した。引き続き、顆粒を円錐・平円
板レオメーター(UM100型、Physica Messtechnik G
mbH、シュトットガルト/ドイツ)中の温度制御測定円板上へ窒素遮蔽下に導
入した。その際、測定円錐(MK210)は、試料が溶融した後、つまり約30
秒後、測定円板上に位置決めした。測定は、さらに30秒の加熱時間後に開始し
た(測定時間=0秒)。測定温度はポリエチレンテレフタレートについては29
0℃でありおよびにポリエチレンテレフタレートに添加される添加物ポリマーに
ついては当該ポリエステルの溶融温度(方法は下記)プラス34.0℃に等しか
った。こうして決定された測定温度は、その都度のポリエステルの典型的加工温
度または紡糸温度に相当する。試料の量は、レオメーターギャップが完全に充填
されるように選択した。測定は、2.4Hzの振動数を有する振動(15sec -1 の剪断速度に相当)および0.3の変形振幅で実施し、複素粘性率(Komp
lexen Viskositaet)の値は測定時間の関数として決定した。
その後、初期粘度を線形回帰(lineare Regression)により
測定時間ゼロに換算した。
【0090】 ポリエステルの溶融温度の決定のために、ポリエステル試料をまず310℃で
1分間溶融し、その直後室温に急冷した。引き続き、溶融温度をDSC(差動走
査熱量法)により10℃/minの昇温速度で決定した。前処理および測定は窒
素遮蔽下に行った。
【0091】 流動活性化エネルギー(E)は、測定温度の変化に依存するゼロ粘度の変化速
度に関する尺度であり、その際ゼロ粘度は剪断速度0に補外された粘度である。
ゼロ粘度の測定は、高圧毛管レオメーター(Rheograph 2002型、
Goettfert GmbH、ブーフェン/ドイツ)を用い240〜280℃
の範囲内の温度で行い、カロー・ウインター(Carreau−Winter)
の3パラメータープロット(Drei−Parameteransatz)によ
り評価した。その後、流動活性化エネルギーをパル(M.Pahl)等(Pra
ktischeRheologie der Kunststoffe und
Elastomere、VDI出版、ジュッセルドルフ(1995年)、25
6ページ以降)によりゼロ粘度からアレーニウスプロット(Arrhenius
−Ansatz)により決定した。
【0092】 強度の特性は、引張試験機を用い200mmの取付長さ、0.05cN/dt
exの予張力および2000mm/minの試験速度で決定した。
【0093】 煮沸収縮は、室温で状態調節し、予め95±1℃の水中で10分処理した繊維
につき決定した。
【0094】 複屈折は、DE19519898A号におけるようにおよびEP034664
1B号の記載されたようなウースター(Uster)値を測定した。
【0095】 延伸力の決定は、Textechno社(メンヘングラドバッハ/ドイツ)の
ダイナフィル(Dynafil)M 装置を用い200℃の加熱管温度および1
00m/minの試験速度で行った。
【0096】 結晶化度(K)は、密度ρから
【0097】
【数12】
【0098】 により算出し、その際、密度は短い結節糸片につき、23℃で密度勾配法(CC
4/n−ヘプタン中)により決定した。
【0099】 テキスチャライズドフィラメント糸(公称繊度500dtexまで)の捲縮特
性値は、DIN53840、パート1により決定した。
【0100】 染色深さは、テラシルネービーブルーGRL−C200%(Ciba−Gei
gy、バーゼル/スイス)で染色した円筒形編物片につき、DIN54001に
よる反射率光度計を用いる色規約反射率(Farbremission)の比較
測定により決定した。
【0101】 例1:(比較) 固有粘度ηintr=0.64dl/g(250Pa.sの初期粘度に相当)およ
び<50ppmの残留水分を有するポリエチレンテレフタレートを、一軸スクリ
ュー押出機中で溶融し、296℃の温度で15個のスタティック混合エレメント
(SMX型、公称径DN15、Sulzer AG、チューリッヒ/スイス)お
よび空管部分−溶融液の大工業的に適切な滞留時間ないしは熱処理時間を保証す
るため−を有する生成物管路によりギヤ計量ポンプを用い紡糸口金アダプターを
経て紡糸口金パッケージに供給した。
【0102】 ダイプレートの孔から出るストランドは、通常のブローシャフト中で横送風で
冷却し、その際空気速度は0.45m/secに調節した。
【0103】 紡糸口金の下方1200mmの距離において、冷却されたストランドは給油ピ
ンにより集束され、紡糸油−水エマルションが設けられ、その際糸に塗布された
調剤量は糸質量に対して0.35%であった。
【0104】 糸束は、S字形に絡み合った2つの駆動ゴデットにより引取られ、Barma
g AG(レムシャイド/ドイツ、SW7型)の巻取装置中で2ロータ変速装置
で空ボビン上に糸パッケージに巻かれる。紡糸引取速度は、ゴデットの周速度に
より定義された。巻取速度は約1%だけ低く調節され、従ってゴデットおよびワ
インダー間に10cNの張力が生じた。このように製造された糸の公称繊度は8
4/34dtexであった。
【0105】 引取速度は3200m/minの調節され、41.4g/minのポリマー量
が紡糸口金に供給された。ストランドの特性データは第1表にまとめられている
【0106】
【表1】
【0107】 例2: 例1による紡糸設備を、溶融押出機およびギヤ計量ポンプからなる配量装置に
より補足した。この配量装置を用い残留水分<1000ppmを有する顆粒状の
添加物を溶融し、溶融液として1.0質量%の濃度でPET溶融液流中へ計量供
給し、スタティックミキサーによりミキサー中で44秒の滞留時間で混入した。
ポリマー混合物を、さもなくば例1におけると同じ紡糸条件で296℃の温度で
紡糸した。比較実験No.2の添加物は、旭化成の市販製品デルペット(Del
pet)80N、粘度数VN=61.2ccm/gを有するポリメチルメタクリ
レートである。
【0108】 しかし、紡糸引取速度は一定不変に5000m/minに調節された。ポリマ
ー押出量は63g/minであり、それで紡糸口金パッケージ中に入るまで約7
.5分の溶融液の平均滞留時間が生じた。
【0109】 他の比較実験(No.3)においては、添加物デルペット80N1.8質量%
の濃度でPET溶融液流中へ計量供給し、同じ条件下で紡糸した。
【0110】 他の実験(No.4〜9)においては、同じ条件下で紡糸したが、その都度の
コポリマーの添加量は0.65質量%にすぎなかった。添加物はDegussa
AG(ハナウ/ドイツ)の製品、即ちポリマー中にスチレン8.8質量%および
メチルメタクリレート(MMA)91.2質量%および種々の粘度数(第2表に
よる)を有するコポリマーであった。
【0111】 実験No.9においては、さもなくば同じ条件下にポリマー混合物を単に28
6℃の温度で調製し、紡糸した。この実験および上記実験のストランド特性デー
タは、第2a表および第2b表にまとめられている。
【0112】
【表2】
【0113】 添加物ポリマーの溶融粘度対ポリエステルの溶融粘度(=1) 流動活性化エネルギー 添加された添加物ポリマーの粘度数の増加の場合、まず破断点伸びの増加が現
れる、つまり経済性の最大の改善は約105ccm/gの粘度数を有するコポリ
マーの添加の場合に観察される。なおより高い粘度数を有する添加物の添加の場
合、方法の経済性は徐々に再び減少する。
【0114】 EP47464B号に開示された添加物に比べて、91〜118ccm/gの
範囲内の粘度数を有する本発明によるコポリマーを用いて、劇烈に減少した添加
物量においてほぼ等しい容量増加効果が達成される。
【0115】 この添加物量の減少は、経済的に有利であるだけでなく、著しい技術的利点を
意味する。たとえば、テキスチャライジング装置のヒーターの熱い金属表面での
糸表面に存在する添加物封入分の粘着のような更なる加工特性の減損は、−本発
明の範囲内におけるように−添加される添加物量を減少することに成功すれば、
著しく減少する。さらに、添加物封入分およびポリマーマトリックスの間の界面
は、双方の材料の不相容性に基づき糸に機械的応力が伝達された場合に、高い添
加物濃度において毛管の破損を生じうる欠陥個所を表わす。この作用は、添加物
量が大きければ大きいほどますます顕著であり、テキスチャライジング挙動なら
びにテキスチャライズド糸の引裂き強さを減損する。
【0116】 実験No.6およびNo.9においては、286℃ないしは296℃の紡糸温
度の適用により溶融液混合物の熱予負荷の劇烈な変化にも拘わらず殆ど等しい破
断点伸びが達成された、つまり本発明による添加物は大工業的に適切な温度範囲
内で良好な熱安定性により優れている。
【0117】 例3 更なる実験で、例2におけると同じ条件下に、他のポリマー混合物を紡糸した
が、この際、それぞれの添加物の添加量は0.72質量%であった。 添加物は 、Degussa AG,Hanau/DEからの、ポリマー中にスチレン8. 8質量%、MMA86.2質量%及びN−シクロヘキシルマレインイミド5質量 %及び第3表中に記載のような種々の粘度数を有し、ストランド特性データをも
有するコポリマーであった。
【0118】
【表3】
【0119】 比較実験No.10及び17及び実験No.11〜16は、容量(Kapazitaet
)を高める作用又は破断点伸びに関する添加物粘度の明白な最適の存在を確認し ている。61〜約100ccm/gの粘度数の範囲内で、この方法の経済性は差
し当たり粘度数に伴いほぼ直線状に上昇する。VZ=100ccm/gから約1
15ccm/gの粘度数の範囲では、なお僅かに経済性が改善される。この最適
を越えると、この経済性は再び僅かに約130ccm/gの粘度数まで低下する
。VZ=174ccm/gでは、容量に関して明らかに負の作用効果が現れる。
実験No.11は、その他の実験より僅かに低い破断点伸びを有するPOYを生
じており、従って、本発明の限界範囲内にある。
【0120】 例4 実験No.18では、例2からの紡糸設備中で34孔の代わりに17孔を有す
る紡糸ダイプレートを有する口金パッケージを使用した。
【0121】 その他は変えない条件下に、本発明の添加物の0.65質量%にスチレン8.8
質量%及び粘度数VZ=98.5ccm/gのMMA91.2質量%を混入し、 このポリマー混合物を63g/minのポリマー量、5000m/minの紡糸
引取速度及び296℃の紡糸温度で紡糸して、公称繊度84/17dtexの糸
にした。
【0122】 もう一つの実験(No.19)では、その他は変えていない条件下に、72孔
、孔直径0.10mm、L=2Dを有する紡糸ダイプレートを使用し、実験No .18におけると同じ添加物を有するポリマー混合物を、5000m/minの
紡糸速度で紡糸して、公称繊度84/72dtexを有する糸にした。
【0123】 最後に、120孔、孔直径0.13mm、l=2Dを有する紡糸ダイプレート を使用し、前と同じ添加物0.65%の添加時に、58g/minのポリマー量 及び4500m/minの紡糸引取速度で紡糸して、公称繊度84/120dt
exを有する糸にした。
【0124】 全てのストランドの特性データを第4表中にまとめた。
【0125】
【表4】
【0126】 比較例5 極限粘度数ηintr=0.64dl/g(250pa・s初期粘度に相当)及び 残留水含分<50ppmを有するポリエチレンテレフタレートを、混合部LTM
3Dを有する、一軸押出機(Bermag AG、Remscheid/DE の4E4 24D型 )の中で溶融させ、290℃の温度で、ギア計量ポンプを用いて、7スタテイッ
クミキサーエレメント(Sulzer AG、Zuerich/CHのSMX型)及び空管区分(大 工業的に重要な滞留時間を保証するための)を有する生産ラインを通して、もう
一つの引き続く紡糸ポンプと称されるギア計量ポンプに導いた。
【0127】 この紡糸ポンプの出口で、溶融液を相互に同じ押出量で6分流に分けた。各部
分流を、スタテイックミキサー2個を有する紡糸口金アダプター(Sulzer AG、Z
uerich/CH社のSMX DN 10型)を通して紡糸口金パッケージに導いた。
【0128】 この口金パッケージは、溶融液流動方向に関して次の構成を有する規定の剪断
−及び濾過手段を有する:粒度350〜500μmのスチールグリッドボリュー
ム(steel grid volume)、サポート板、20μmの第2布フィルター、34孔 、孔直径0.25mm、L=2D及び80mmのプレートの直径を有する紡糸ダ イプレート(40cmのフィルター表面積に相当する)。変動ポリマー押出量
の場合には、110〜190バールの圧力が生じる。
【0129】 紡糸口金の孔から出るストランドを、慣用のブローイングシャフト中で横方向
ブローイングにより冷却させ、この際、空気速度を0.55m/minに調節し た。
【0130】 紡糸口金の下1500mmの間隔で、冷却されたストランドをオイラーピン(
oiler pin)を用いて集束し、紡糸オイル−水−エマルジヨンを与え、この際、 この糸の上に施与された調製剤量は約0.35%であった。
【0131】 この糸束を2つのS字状巻き付け駆動ゴデットを用いて引き出し、Barma
g AG、Remscheid/DE社の巻き取り装置(CW8 T−920/
6型)中で6個の空ボビン上に巻き取り、糸パッケージにした。紡糸引取速度は
、ゴデットの円周速度により定義された。ワインダー速度を、約1%だけ低く調
節して、ゴデットとワインダーとの間で約10cNの張力を生じさせた。このよ
うにして製造された糸の公称繊度は84/34dtexであった。
【0132】 引取速度を3200m/minに調節し、この際、各紡糸口金当たりのポリマ
ー量を44g/minに調節し、これにより紡糸ポンプの入り口までの溶融液の
平均滞留時間約15分を得た。第2の実験では、引取速度を5000m/min
まで高め、同時に、約11分の平均滞留時間で各紡糸口金当たりのポリマー量を
63g/minに調節した。ストランドの特性データを、第5表中に各々の実験
の全ての6ボビンの平均値としてまとめた。
【0133】
【表5】
【0134】 比較実験No.E1及びNo.E1からのストランドを、Barmag−デイ
スクユニット(タイプ7)、ポリウレタンデイスクPU、H6、形態1−4−1
、D/Y=1.84を備えた変更Barmag-伸張テキスチャライジング機(F
K6−S−900型)中で、800m/minの速度でのヒーター温度1及び2
=195/160℃又は1000m/minの速度でのヒーター温度1及び2=
210/160℃で更に加工した。
【0135】 流出速度対流入速度の比から測定される延伸比をストランドの特性データに適
合させ、第6表に、各実験の全6ボビンの平均値としてのテキスチャライズド糸
の測定特性データと一緒にまとめた。
【0136】
【表6】
【0137】 比較例E1は、ストランドの特性に関する及び伸張テキスチャライジングに関
する技術水準のものにも相応する。5000m/minまでの紡糸速度の上昇の
際には、伸張テキスチャライジング時に破断及び糸引張損傷の形の問題が現れ、
使用すべき延伸比は著しく低下しなければならない。得ることのできる強度も低
くなる。その原因は、POY−ストランドの結晶化温度の上昇にあり、紡糸延伸
の際の相応して低い破断点伸び及びネッキング性の特徴を有する。
【0138】 例6 例5における紡糸設備中で、かつ同じ紡糸条件下に、ポリエチレンテレフタレ
ートチップに、残留水含分<1000ppmを有し、約0.2mmの平均粒径の
ビーズ状粒子の形の本発明による添加物ポリマーを、種々の濃度で加えた。この
ために、この添加物を、精紡送り出し機を有する固体配量装置(Gericke,Rielas
ingen/DE社のGLD 76型)を用いて、配量管を用いる所望の配量割合で溶融
押出機の流入部にPET−チップ流中に計量導入した。
【0139】 この添加物ポリマーは、次の組成の本発明によるコポリマーに相当するDeg
ussa AG,Hanau/DE社の製品(Degalan(R)PVPMS型 )であった: スチレン8.8質量%、MMA 91.2質量%; 粘度数VZ=98.5ccm/g。
【0140】 この発明よる 添加物対ポリエステルの溶融粘度の比は4.8であり、このポ リマー混合物の混合ゾーン(7混合エレメント、例5と同様)中の滞留時間は8
sであった。
【0141】 紡糸引取速度を5000m/minに一定に調節した。各紡糸口金当たりのポ
リマー押出量は63g/minであった。ダイ圧は145〜150バールの範囲
内であった。第7表は、各実験の全6ボビンの平均値としてのストランド特性デ
ータを有する。
【0142】 比較例E3及びE4では、添加物量は、冒頭に規定された量Nより少なく、従
って、非変性糸に対して明確な違いが存在する程度に少ないが、この添加物量は
結晶化度及びネッキングを必要な程度まで低下させて良好な加工特性を保証する
ためには充分ではない。これに対して、実験No.E5〜E8は本発明による。
【0143】
【表7】
【0144】 本発明によるストランドを、例E1におけるように、1000m/minの加
工速度で伸張テキスチャライジングした。繊維材料特性データを、第8表中に各
実験の全6ボビンの平均値としてまとめた。
【0145】
【表8】
【0146】 実験E6中の添加物量は最良の紡糸条件に合っていた。ここでは、伸張テキス
チャライズド糸の最良の特性が得られた。1000m/minまでのテキスチャ
ライジング速度の上昇も問題なく正の加工特性で可能であるが、これに対して、
例E1からの技術水準による比較データでは、テキスチャライジング速度を80
0から1000m/minに高めると、既に加工特性の悪化を示した(第6表)
【0147】 例E5、E7及びE8中でも、良好な伸張テキスチャライジング結果を得るこ
とができた。しかしながら、これらの実験での添加物量は、特別に有利な範囲で
はない。このことは、引裂き強さ及び破断点伸びの僅かであるがなお限界ではな
い低下において、殊に例E8(ここでは、添加物量が特別有利な範囲から最も著
しく離れている)で明らかである。
【0148】 例7 例6による配量装置及び紡糸設備中で、かつ、同じ紡糸条件下で、ポリエチレ
ンテレフタレートチップに例6と同じ添加物ポリマーを再び種々の濃度で添加し
た。
【0149】 この場合には、紡糸引取速度を4350m/minに一定に調節した。各紡糸
口金のポリマー押出量は55g/minであった。ダイ圧は、130〜145バ
ールの範囲であった。第9表は、各実験の全6ボビンの平均値としてのストラン
ド特性データを有する。
【0150】
【表9】
【0151】 ストランドを実験E1におけると同様に、1000m/minの加工速度で伸
張テキスチャライジングした。この繊維材料特性データを、各実験の全6ボビン
の平均値として第10表中にまとめた。
【0152】 実験E10では、添加物濃度を特に良好に紡糸速度に適合していたので、先ず
、ストランドの特に有利な特性が得られ、第2に伸張テキスチャライジング時に
も最良の糸特性及び最良の加工特性が得られた。
【0153】 実験E11及びE12でも、良好な品質の伸張テキスチャライズド糸が製造さ
れた。実験E11では、配量された添加物量はもはや特に有利な範囲ではなかっ
た。これにより、ストランドの破断点伸びも有利な範囲外にあり、実験E10に
比べて、この伸張テキスチャライズド糸の引裂き強さ及び破断点伸びの僅かな低
下が認められた。この傾向は、実験E12でも続き、ここでも添加物量は有利な
添加範囲の外である。
【0154】
【表10】
【0155】 例8 例6による配量装置及び紡糸設備中で、かつその他は同じ紡糸条件下で、紡糸
速度を3200m/min〜6000m/minの間で変動させた。この場合に
、配量添加すべき添加物量を、POY−糸中の破断点伸び115%〜133%を
生じるように適合させた。
【0156】 第11表は、各実験の全6ボビンの平均値としてのストランド特性データを有
する。比較のために、第5表中に示された実験No.E1のデータを再度挙げて
いる。
【0157】
【表11】
【0158】 ストランドを、例5と同様に1000m/minの加工速度で伸張テキスチャ
ライジングした。この繊維材料特性データを、第12表に各実験の全6ボビンの
平均値としてまとめた。
【0159】
【表12】
【0160】 この発明による全ての実験で、添加すべき添加物量を、理論的に紡糸速度に適
合させた。有利な特性を有するストランドを生じ、これらは伸張テキスチャライ
ジングでも優れた結果を提供した。
【0161】 例9 例2による紡糸設備を、添加物の混入のために使用されるスタテイックミキサ
ーの数を15から9又は3に(相応して44秒の滞留時間を26又は9秒に)減
少させる変更を行った。その他は同じ紡糸条件を保持した。紡糸口金から出る変
性されたポリエステルの塊状試料で、添加物分布の評価のためのREM−試験を
実施した。結果を、第13表中に、生じたPOY−糸の破断点伸びと一緒にまと
めた。
【0162】 添加物の不充分な混入(実験M1)の場合には、これらの効果(破断点伸びの
低下で認識可能)が著しく減少されている。添加物のこの減少された効果の原因
は、>1000nm直径の添加物粒子の増加分及び糸断面に渡る悪い分配である
。このことは、REM−撮影及び粒子数に対する粒度のグラフ表示で明らかにな
る。
【0163】
【表13】
【0164】 例10:コポリマーの製造例 1.撹拌機、還流冷却器及び温度計を備えた10リットル重合容器中で、完全 脱塩水4750g及びDegapas(R)8105S 118gからの混合物を 40℃まで加温した。次いで、撹拌下にメタクリル酸メチル(MMA)86.2 質量部、スチレン8.8質量部、シクロヘキシルマレインイミド5質量部、チオ グリコール酸−2−エチルヘキシルエステル0.14質量部、t−ドデシルメル カプタン0.09質量部、ステアリン酸0.05質量部及び過酸化ジラウロイル0
.25質量部からの混合物4750gを添加した。このバッチを80℃で165 分間、かつ90℃で60分間重合させ、次いで室温まで冷却させた。ポリマービ
ーズを濾過し、完全脱塩水で充分に洗浄し、渦動床乾燥器中で80℃で乾燥させ
た。
【0165】 99.6ccm/gの粘度数を有する澄明ポリマービーズ4710gが得られ
た。
【0166】 2. 撹拌機、還流冷却器及び温度計を備えた5リットル重合容器中で、完全 脱塩水2400g及びメタクリル酸−コポリマーの6%水溶液46gからの混合
物を40℃まで加温した。次いで、撹拌下に、メタクリル酸メチル(MMA)9
0.65質量部、スチレン8.75質量部、チオグリコール酸−2−エチルヘキシ
ルエステル0.15質量部、t−ドデシルメルカプタン0.1質量部、ステアリン
酸0.05質量部及び過酸化ジラウロイル0.3質量部からの混合物2400gを
添加した。このバッチを80℃で150分間、かつ90℃で30分間重合させ、
次いで室温まで冷却させた。ポリマービーズを濾過し、完全脱塩水で充分に洗浄
し、渦動床乾燥器中で80℃で乾燥させた。
【0167】 98.5ccm/gの粘度数を有する澄明ポリマービーズ2283gが得られ た。
【0168】 3. 撹拌機、還流冷却器及び温度計を備えた5リットル重合容器中で、完全 脱塩水2400g及びメタクリル酸−ポリマーの6%水溶液46gからの混合物
を40℃まで加温した。次いで、撹拌下に、メタクリル酸メチル(MMA)90
.715質量部、スチレン8.75質量部、チオグリコール酸−2−エチルヘキシ
ルエステル0.115質量部、t−ドデシルメルカプタン0.07質量部、ステア
リン酸0.05質量部及び過酸化ジラウロイル0.3質量部からの混合物2400
gを添加した。このバッチを80℃で150分間、かつ90℃で60分間重合さ
せ、次いで室温まで冷却させた。ポリマービーズを濾過し、完全脱塩水で充分に
洗浄し、渦動床乾燥器中で80℃で乾燥させた。
【0169】 118.4ccm/gの粘度数を有する澄明ポリマービーズ2299gが得ら れた。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),AU,BG,B R,CA,CN,ID,IL,JP,KR,MX,PL ,SG,SK,TR (72)発明者 ヴォルフガング ヤナース ドイツ連邦共和国 ガイゼルバッハ アム ボルングラーベン 6 (72)発明者 クラウス ドルン アメリカ合衆国 ニューヨーク ママロネ ック チューリップ トゥリー レイン 9 (72)発明者 ペーター ケンプフ ドイツ連邦共和国 ローデンバッハ ノル トリング 11 (72)発明者 ディートマール ヴァンデル ドイツ連邦共和国 ハーナウ ヨハネス− マッヘルン−シュトラーセ 8 (72)発明者 ヨアヒム ツィオレック ドイツ連邦共和国 マインツ ヴァルシュ トラーセ 78 (72)発明者 ウルリッヒ ティーレ ドイツ連邦共和国 ブルーフケーベル ハ インリッヒ−フォン−ブレンターノ−シュ トラーセ 2 (72)発明者 アレクサンダー クライン ドイツ連邦共和国 インゲルハイム イム ビーネンガルテン 4 (72)発明者 ハインツ−ディーター シューマン ドイツ連邦共和国 マインタール アーダ ルベルト−シュティフター−シュトラーセ 37 Fターム(参考) 4L035 BB33 BB91 EE08 HH01

Claims (21)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 100℃以上のガラス転移温度を有する無定形の熱可塑性加
    工可能なコポリマーの添加下に溶融液中で調製されたポリエステルをベースとす
    るポリマー混合物から、溶融したポリマー混合物を少なくとも2500m/mi
    nの引取速度vで紡糸することにより予備配向フィラメントを製造する方法にお
    いて、コポリマーの溶融粘度対ポリエステルの溶融粘度の比が1:1〜10:1
    であり、ポリエステルに添加されるコポリマーの量が少なくとも0.05質量%
    および最大で量Mに一致し、その際、Mは式 【数1】 により与えられていることを特徴とする予備配向フィラメントの製造方法。
  2. 【請求項2】 コポリマーの溶融粘度対ポリエステルの溶融粘度の比が1.
    4:1〜8:1であることを特徴とする請求項1記載の方法。
  3. 【請求項3】 コポリマーの溶融粘度対ポリエステルの溶融粘度の比が1.
    7:1〜6.5:1であることを特徴とする請求項1または2記載の方法。
  4. 【請求項4】 コポリマーが次のモノマー単位: A=アクリル酸、メタクリル酸またはCH2=CR−COOR′[式中RはH原 子またはCH3基であり、R′はC1〜15−アルキル基またはC5〜12−シクロア ルキル基またはC6〜14−アリール基である]、 B=スチレンまたはC1〜3−アルキル置換スチレン を含有し、 その際、コポリマーはA60〜98質量%およびB2〜40質量%(合計=10
    0質量%)からなることを特徴とする請求項1、2または3記載の方法。
  5. 【請求項5】 コポリマーがA83〜98質量%およびB2〜17質量%(
    合計=100質量%)からなることを特徴とする請求項4記載の方法。
  6. 【請求項6】 コポリマーがA90〜98質量%およびB2〜10質量%(
    合計=100質量%)からなることを特徴とする請求項4または5記載の方法。
  7. 【請求項7】 コポリマーが次のモノマー単位: C=スチレンまたはC1〜3−アルキル置換スチレン、 D=式I、IIまたはIIIの1種以上のモノマー 【化1】 [式中R1、R2およびR3はその都度H原子またはC1〜15−アルキル基またはC 5〜12 −シクロアルキル基またはC6〜14−アリール基である] を含有し、 その際、コポリマーはC15〜95質量%およびD2〜80質量%からなり、C
    およびDの合計は100%になることを特徴とする請求項1、2または3記載の
    方法。
  8. 【請求項8】 コポリマーがC50〜90質量%およびD5〜50質量%か
    らなり、CおよびDの合計は100%になることを特徴とする請求項7記載の方
    法。
  9. 【請求項9】 コポリマーがC70〜85質量%およびD30〜15質量%
    からなり、CおよびDの合計は100%になることを特徴とする請求項7または
    8記載の方法。
  10. 【請求項10】 コポリマーが次の構造単位を含有し: E=アクリル酸、メタクリル酸またはCH2=CR−COOR′[式中RはH原 子またはCH3基であり、R′はC1〜15−アルキル基またはC5〜12−シクロア ルキル基またはC6〜14−アリール基である]、 F=スチレンまたはC1〜3−アルキル置換スチレン、 G=式I、IIまたはIIIの1種以上のモノマー 【化2】 [式中R1、R2およびR3はその都度H原子またはC1〜15−アルキル基またはC 5〜12 −シクロアルキル基またはC6〜14−アリール基である]、 H=Eおよび/またはFおよび/またはGと共重合可能な、α−メチルスチレン
    、酢酸ビニル、Eとは異なるアクリル酸エステル、メタクリル酸エステル、塩化
    ビニル、塩化ビニリデン、ハロゲン置換スチレン、ビニルエーテル、イソプロペ
    ニルエーテルおよびジエンからなる群からの1種以上のエチレン性不飽和モノマ
    ー、 その際、コポリマーはE30〜99質量%、F0〜50質量%、G>0〜50質
    量%およびH0〜50質量%からなり、E、F、GおよびHの合計は100%に
    なることを特徴とする請求項1、2または3記載の方法。
  11. 【請求項11】 コポリマーがE45〜97質量%、F0〜30質量%、G
    3〜40質量%およびH0〜30質量%からなり、E、F、GおよびHの合計は
    100%になることを特徴とする請求項10記載の方法。
  12. 【請求項12】 コポリマーがE60〜94質量%、F0〜20質量%、G
    6〜30質量%およびH0〜20質量%からなり、E、F、GおよびHの合計は
    100%になることを特徴とする請求項10または11記載の方法。
  13. 【請求項13】 コポリマーがポリマーの性質改善のための添加剤をその都
    度<1質量%の量で含有することを特徴とする請求項1から12までのいずれか
    1項記載の方法。
  14. 【請求項14】 ポリエステルおよびコポリマーの溶融によるポリマー混合
    物の製造をスタティックミキサー中で行い、ミキサーの直径を剪断速度が16お
    よび128s−1の間にあり、剪断速度および秒での滞留時間の0.8べき乗か らなる積が250よりも大きいように選択することを特徴とする請求項1から1
    3までのいずれか1項記載の方法。
  15. 【請求項15】 混合物を混合する間、紡糸口金から出た直後のコポリマー
    の平均粒度が最大400nmであり、混合物中に含有されているコポリマーの粒
    子の1%以下が粒度>1μmを有し、コポリマーの粒子の長さ/直径の比が>2
    であり、この際、コポリマー粒子は紡糸延伸後フィラメント中のポリマーマトリ
    ックス中にフィブリル状で存在し、フィブリルの長さ/直径の比は>50である
    ことを特徴とする請求項1から14までのいずれか1項記載の方法。
  16. 【請求項16】 ポリエステルがポリエチレンテレフタレート、ポリエチレ
    ンナフタレート、ポリプロピレンテレフタレートまたはポリブチレンテレフタレ
    ートのような熱可塑性加工可能なポリエステルであり、ポリエステルは選択的に
    コモノマーを15モル%までおよび/または多官能性分枝成分を0.5質量%ま
    で含有しうることを特徴とする請求項1から15までのいずれか1項記載の方法
  17. 【請求項17】 紡糸した後フィラメントをまず巻取り、引き続き伸張テキ
    スチャライジングにかけ、その際、延伸比は1:1.35および1:2.20の
    間にあることを特徴とする請求項1から16までのいずれか1項記載の方法。
  18. 【請求項18】 2dtex以上の毛管繊度を有するテキスチャライズドフ
    ィラメントを少なくとも750m/minの加工速度で製造し、および2dte
    x以下の毛管繊度を有するテキスチャライズドフィラメントを少なくとも400
    m/minの加工速度で製造することを特徴とする請求項17記載の方法。
  19. 【請求項19】 85〜180%の破断点伸び、少なくとも17cN/te
    xの引裂き強さ、32〜69%の煮沸収縮、0.030〜0.075の複屈折な
    らびに20%以下の結晶化度を有することを特徴とする請求項1から16までの
    いずれか1項記載の方法により製造した予備配向フィラメント。
  20. 【請求項20】 109〜146%の破断点伸び、少なくとも22cN/t
    exの引裂き強さおよび標準ウースター<0.7%を有することを特徴とする請
    求項19記載の予備配向フィラメント。
  21. 【請求項21】 請求項19および20記載の予備配向フィラメントから請
    求項17および18記載の方法により製造されたテキスチャライズドフィラメン
    ト。
JP2000506406A 1997-08-05 1998-07-22 ポリマー混合物をフィラメントに加工する方法 Pending JP2001512793A (ja)

Applications Claiming Priority (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
DE19733799A DE19733799A1 (de) 1997-08-05 1997-08-05 Verwendung von Copolymeren aus Methylmethacrylat, Maleinsäureanhydrid und/oder Maleinimiden und ggf. weiteren ethylenisch ungesättigten damit copolymerisierbaren Monomeren
DE1997147867 DE19747867B4 (de) 1997-10-30 1997-10-30 Verfahren zur Herstellung von Filamenten aus Polymermischungen
DE19733799.6 1997-10-30
DE19747867.0 1997-10-30
PCT/EP1998/004608 WO1999007927A1 (de) 1997-08-05 1998-07-22 Verfahren zur verarbeitung von polymermischungen zu filamenten

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001512793A true JP2001512793A (ja) 2001-08-28

Family

ID=26038870

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000506406A Pending JP2001512793A (ja) 1997-08-05 1998-07-22 ポリマー混合物をフィラメントに加工する方法

Country Status (21)

Country Link
US (1) US5962131A (ja)
EP (1) EP1002146B1 (ja)
JP (1) JP2001512793A (ja)
KR (1) KR100488282B1 (ja)
CN (1) CN1092256C (ja)
AR (1) AR016790A1 (ja)
AT (1) ATE219171T1 (ja)
AU (1) AU738811B2 (ja)
BR (1) BR9811834A (ja)
CA (1) CA2299268A1 (ja)
CO (1) CO5050417A1 (ja)
DE (1) DE59804443D1 (ja)
ES (1) ES2178248T3 (ja)
ID (1) ID29964A (ja)
MY (1) MY118846A (ja)
PL (1) PL338374A1 (ja)
PT (1) PT1002146E (ja)
SK (1) SK1202000A3 (ja)
TR (1) TR200000316T2 (ja)
TW (1) TW396218B (ja)
WO (1) WO1999007927A1 (ja)

Families Citing this family (28)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3769379B2 (ja) * 1998-03-19 2006-04-26 帝人ファイバー株式会社 捲取性の改善された高伸度ポリエステルフィラメント糸およびその製造方法
US6294254B1 (en) * 1998-08-28 2001-09-25 Wellman, Inc. Polyester modified with polyethylene glycol and pentaerythritol
US6623853B2 (en) 1998-08-28 2003-09-23 Wellman, Inc. Polyethylene glycol modified polyester fibers and method for making the same
DE19937728A1 (de) * 1999-08-10 2001-02-15 Lurgi Zimmer Ag HMLS-Fäden aus Polyester und Spinnstreckverfahren zu deren Herstellung
DE19937727A1 (de) 1999-08-10 2001-02-15 Lurgi Zimmer Ag Polyester-Stapelfasern und Verfahren zu deren Herstellung
DE19937729A1 (de) 1999-08-10 2001-02-15 Lurgi Zimmer Ag Hochfeste Polyesterfäden und Verfahren zu deren Herstellung
UA74575C2 (uk) * 2000-05-01 2006-01-16 Sanders John Larry Аніонні полімери на основі вінілу і дикарбонової кислоти, способи їх одержання (варіанти), композиція на їх основі та способи посилення росту рослин за їх допомогою
US6667003B2 (en) * 2000-05-25 2003-12-23 Zimmer A.G. Method for the manufacture of synthetic fibers from a melt mixture based on fiber forming polymers
DE10022889B4 (de) * 2000-05-25 2007-12-20 Lurgi Zimmer Gmbh Verfahren zum Herstellen von synthetischen Fäden aus einer Polymermischung auf Polyesterbasis
DE10151893A1 (de) * 2000-11-03 2002-07-25 Zimmer Ag Verfahren zum Spinnen und Aufspulen von Polyester-Filamenten, durch das Spinn-Verfahren erhältliche Polyester-Filamente, Strecktexturierung der Polyester-Filamente sowie durch die Strecktexturierung erhältliche bauschige Polyester-Filamente
DE10054758A1 (de) * 2000-11-04 2002-05-08 Zimmer Ag Verfahren zum Herstellen von synthetischen Fäden aus Polymermischungen
DE10063286A1 (de) * 2000-12-19 2002-06-20 Zimmer Ag Verfahren zum Spinnen und Aufspulen von PET-Filamenten
GB0102658D0 (en) * 2001-02-02 2001-03-21 Ineos Acrylics Uk Ltd Polymeric Fibres
US6703469B2 (en) * 2001-03-05 2004-03-09 Specialty Fertilizer Products, Llc Anionic polymers composed of dicarboxylic acids and uses thereof
DE10134073C1 (de) * 2001-07-13 2003-02-06 Zimmer Ag Verfahren zum Aufspulen von Filamenten
JP3862996B2 (ja) * 2001-10-31 2006-12-27 帝人ファイバー株式会社 ポリトリメチレンテレフタレートフィラメント糸およびその製造方法
TWI287053B (en) * 2002-02-20 2007-09-21 Shell Int Research A process for making stable polytrimethylene terephthalate packages
DE10213921B4 (de) * 2002-03-28 2006-10-12 Röhm Gmbh Verfahren zum Spinnen und Aufspulen von Polyester-Multifilament-Garnen unter Verwendung von Spinnadditiven sowie durch das Spinn-Verfahren erhältliche Polyester-Multifilament-Garne
ITMI20021373A1 (it) 2002-06-21 2003-12-22 Effeci Engineering S A S Di Fo Mescole polimeriche e loro uso
US6923925B2 (en) 2002-06-27 2005-08-02 E. I. Du Pont De Nemours And Company Process of making poly (trimethylene dicarboxylate) fibers
US6921803B2 (en) * 2002-07-11 2005-07-26 E.I. Du Pont De Nemours And Company Poly(trimethylene terephthalate) fibers, their manufacture and use
DE10303491A1 (de) * 2003-01-30 2004-08-12 Röhm GmbH & Co. KG Verfahren zur Herstellung von synthetischen Fäden mit verbessertem Anfärbevermögen, synthetische Fäden mit verbessertem Anfärbevermögen sowie deren Verwendung
DE10319761A1 (de) * 2003-04-30 2004-11-18 Röhm GmbH & Co. KG Dehnungserhöhungsmittel für die Herstellung von synthetischen Fäden aus schmelzspinnbaren faserbildenden Matrix-Polymeren
US20070068225A1 (en) 2005-09-29 2007-03-29 Brown Gregory C Leak detector for process valve
TWI473685B (zh) * 2008-01-15 2015-02-21 Iv Technologies Co Ltd 研磨墊及其製造方法
CN102660787B (zh) * 2012-05-03 2014-11-05 东华大学 一种聚萘二甲酸乙二醇酯长丝的制备方法
TWI498933B (zh) 2014-07-21 2015-09-01 Zippy Tech Corp A keyboard with multi-point press
TWI816088B (zh) * 2021-02-24 2023-09-21 南亞塑膠工業股份有限公司 生物可分解添加劑、生物可分解聚酯纖維及其製造方法、及生物可分解織物

Family Cites Families (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4104261A (en) * 1974-01-17 1978-08-01 Chemische Werke Huls, Ag Low pilling polyester fibers and process for their manufacture
JPS5691013A (en) * 1979-12-20 1981-07-23 Teijin Ltd Undrawn polyester yarn and its production
JPS5747912A (en) * 1980-09-03 1982-03-19 Teijin Ltd Undrawn polyester yarn and its production
JPS6221817A (ja) * 1985-05-30 1987-01-30 Teijin Ltd ポリエステル繊維の超高速紡糸方法
WO1992005954A1 (fr) * 1990-09-28 1992-04-16 Daicel Chemical Industries, Ltd. Film composite
DE4208916A1 (de) * 1992-03-20 1993-09-23 Akzo Nv Polyesterfaser und verfahren zu deren herstellung
JPH07173720A (ja) * 1993-12-21 1995-07-11 Teijin Ltd ポリエステルフィラメントの製造方法
DE69526638T2 (de) * 1994-08-30 2002-12-12 Toray Industries Biaxial orientierter polyesterfilm und dessen herstellungsverfahren
US5552478A (en) * 1996-02-02 1996-09-03 Ashland Inc. Low profile additives for polyester resin systems based on asymmetric glycols and aromatic diacids
DE19707447A1 (de) * 1997-02-25 1998-08-27 Zimmer Ag Verfahren zur Verarbeitung von Polymermischungen zu Filamenten

Also Published As

Publication number Publication date
AR016790A1 (es) 2001-08-01
AU738811B2 (en) 2001-09-27
KR20010022634A (ko) 2001-03-26
ATE219171T1 (de) 2002-06-15
TR200000316T2 (tr) 2001-07-23
PL338374A1 (en) 2000-10-23
ES2178248T3 (es) 2002-12-16
CN1092256C (zh) 2002-10-09
WO1999007927A1 (de) 1999-02-18
US5962131A (en) 1999-10-05
CA2299268A1 (en) 1999-02-18
BR9811834A (pt) 2000-08-15
KR100488282B1 (ko) 2005-05-11
CN1268984A (zh) 2000-10-04
EP1002146B1 (de) 2002-06-12
PT1002146E (pt) 2002-11-29
CO5050417A1 (es) 2001-06-27
MY118846A (en) 2005-01-31
TW396218B (en) 2000-07-01
DE59804443D1 (de) 2002-07-18
SK1202000A3 (en) 2000-10-09
EP1002146A1 (de) 2000-05-24
ID29964A (id) 2001-10-25
AU8978798A (en) 1999-03-01

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2001512793A (ja) ポリマー混合物をフィラメントに加工する方法
TW548356B (en) Method for the manufacture of synthetic fibers from a melt mixture based on fiber forming polymer
US6656583B1 (en) High-strength polyester threads and method for producing the same
KR20030077585A (ko) 중합체 섬유
JP2006524756A (ja) 溶融紡糸可能繊維形成マトリックス重合体から合成糸を製造するための伸び増進剤
US6740404B1 (en) HMLS-fibers made of polyester and a spin-stretch process for its production
JP2003506586A (ja) ポリエステルステープルファイバーおよびその製造方法
MXPA00001258A (en) Process for shaping polymer mixtures into filaments
DE10115203A1 (de) Verfahren zur Herstellung von synthetischen Fäden aus einer auf faserbildenden Polymeren basierenden Schmelze-Mischung
JP2005126869A (ja) ポリエステル未延伸糸の製造方法