JPH07173720A - ポリエステルフィラメントの製造方法 - Google Patents

ポリエステルフィラメントの製造方法

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JPH07173720A
JPH07173720A JP32228293A JP32228293A JPH07173720A JP H07173720 A JPH07173720 A JP H07173720A JP 32228293 A JP32228293 A JP 32228293A JP 32228293 A JP32228293 A JP 32228293A JP H07173720 A JPH07173720 A JP H07173720A
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speed
polyester
polyester filament
spinning
polymer
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Koichi Iohara
耕一 庵原
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 6000m/分以上の高引取速度でも、強度
等の力学特性が低下せず、しかも断糸による工程調子の
悪化も起こらず、生産性に優れた加熱ゾーン走行紡糸技
術を提供する。 【構成】 下記式(1)で示される繰り返し単位を有す
るポリマーを0.1〜5重量%含むポリエステルを溶融
吐出し、一旦冷却後、雰囲気温度を100℃以上に加熱
した加熱ゾーンを走行させ、6000m/分以上の速度
で引き取る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ポリエステルフィラメ
ントの製造方法に関し、更に詳しくは、超高速度で効率
よく、且つ強伸度の低下をもたらすことなく、通常の紡
糸、延伸工程を経て製造されるポリエステルフィラメン
ト並の物性、繊維構造を有するポリエステルフィラメン
トを製造する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】ポリエステルを6000m/分以上の超
高速度で溶融紡糸することにより、延伸工程を経ること
なく、紡糸工程のみで効率よくフィラメントを製糸す
る、所謂超高速紡糸プロセスについては、従来から良く
知られてきたところである。
【0003】しかしながら、一般に、このような超高速
紡糸により得られたポリエステルフィラメントは、通常
の紡糸、延伸工程によって製造されたフィラメント(以
下、別延糸という)とは繊維構造の形成過程が完全に異
なるため、物性も異なり、通常のフィラメントと同様に
使用することは困難であった。例えば、超高速紡出糸は
緩和された非晶領域を持つため、高い染色性を有するも
のの、アルカリ減量速度が速いという問題、あるいは沸
水中や乾熱中での収縮率、収縮応力が低いため、織物の
風合が出し難く、強撚糸に使用した場合には、織物のシ
ボ発現力が弱いというような問題があった。
【0004】また、特に7000m/分以上の超高速紡
糸をした場合、繊維断面内に分子配向の異なる所謂スキ
ン・コア構造が形成され、更には、繊維中に多数のミク
ロボイドが生成するため、強伸度等の力学特性が著しく
悪化するという欠点もあった。
【0005】一方、高速で、紡糸と延伸を一工程で行う
方法として、高速直延および加熱ゾーン走行紡糸が周知
である。
【0006】高速直延は、紡出糸条を、巻き取ることな
く、直接、周速の異なる回転ローラ間に通して、延伸熱
処理する方法であるが、6000m/分を越える速度で
加熱ローラを回転させることになると、そのエネルギー
ロスが著しく大きくなるという問題がある。また、ポリ
エステルフィラメントを超高速で加熱ローラとセパレー
トローラ等に捲回するため、単糸切れが起こり易く、更
には、多コップ紡糸が困難であるという欠点もある。
【0007】これに対して、加熱ゾーン走行紡糸の場合
は、加熱ローラを使用する必要がなく、また、加熱ロー
ラにポリエステルフィラメントを捲回させる必要もない
ため、前記の高速直延の欠点は解消される。
【0008】この方法は、紡出糸条を高速で加熱ゾーン
内に通し、加熱ゾーンで走行糸条に作用する空気抵抗に
より延伸を施す方法であり、一般に、引取速度が高くな
るにつれて、延伸は進み、得られたフィラメントの分子
配向は高くなる。
【0009】しかしながら、引取速度が5500m/分
以上になると、高速紡糸による配向結晶化〜繊維構造の
安定化が急激に進行するため、逆に空気抵抗による延伸
が起こり難くなる。このため、得られたフィラメントの
力学特性、例えば強度は、5000〜5500m/分の
引取速度で最大となり、引取速度をそれ以上高くして
も、強度は逆に低下するという現象が見られる。また、
引取速度が高くなるにつれて、断糸が発生し易くなり、
工程調子が悪化する。
【0010】この問題を改善するため、例えば特公昭5
8―3049公報においては、紡糸口金直下に加熱ゾー
ンとは別の加熱筒を置くことによって配向結晶化を抑制
し、より高速での加熱ゾーン走行紡糸を可能にしようと
する試みが提案されている。
【0011】しかしながら、口金直下の加熱筒の温度を
高めたり、その長さを長くしたりすることによって口金
下の加熱を強化すると、得られたフィラメントの染斑が
増したり、繊度斑(U%)が大きくなる等、フィラメン
トの均斉性が悪化するという問題が避けられなかった。
【0012】また、ポリエステルにポリメタクリレー
ト、ポリアクリレート、ポリスチレン等を添加すると、
紡糸引取速度を高めても分子配向が上がらず、残留伸度
の大きいポリエステル未延伸が得られ、高倍率での延伸
が可能となり、生産性が向上することが知られている
(特公昭63―32885号公報)。
【0013】しかしながら、該方法は、高速紡糸下での
分子配向を抑制し、残留伸度の大きい未延伸糸を得るこ
とを目的とするものであり、紡糸速度を高めるにつれて
強度等の力学的特性が低下するという問題があった。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記のよう
な従来の加熱ゾーン走行紡糸の問題点を解消し、600
0m/分以上といった高引取速度でも強度の力学特性が
低下せず、しかも断糸による工程調子の悪化もない、生
産性に優れた加熱ゾーン走行紡糸技術を提供することを
課題とするものである。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上記課題を
解決するために、種々検討を重ねていく過程で、高速で
の加熱ゾーン走行紡糸において、分子配向を抑制する効
果があるとされているポリメタクリレート、ポリスチレ
ン等のポリマーを添加してみたところ、驚くべきこと
に、加熱ゾーン走行紡糸では、6000m/分以上、更
には8000m/分以上の超高速においても、力学特性
の低下が起こらず、通常の別延糸と同等の力学特性を有
するポリエステルフィラメントが得られることを見出
し、本発明を完成した。
【0016】即ち、本発明は、下記式(1)で示される
繰り返し単位を有するポリマーを0.1〜5重量%含む
ポリエステルを溶融吐出し、一旦冷却後、雰囲気温度を
100℃以上に加熱した加熱ゾーンを走行させ、次いで
6000m/分以上の速度で引き取り、捲き取ることを
特徴とするポリエステルフィラメントの製造方法であ
る。
【0017】
【化2】
【0018】本発明において用いられているポリエステ
ルは芳香族ジカルボン酸を主たる酸成分とする繊維形成
能を有するポリエステルであり、例えば、ポリエチレン
テレフタレート、ポリテトラメチレンテレフタレート、
ポリシクロヘキサンジメチレンテレフタレート、ポリエ
チレン―2、6―ナフタレンジカルボキシレート等を挙
げることができる。
【0019】また、これらポリエステルは第3成分とし
て、他のアルコール又はイソフタル酸、5―ナトリウム
スルホイソフタル酸等の他のカルボン酸を共重合させた
共重合体でもよく、更にこれら各種ポリエステルの混合
体でもよい。就中、ポリエチレンテレフタレートが最適
である。
【0020】これらポリエステルには、必要に応じて艶
消剤、熱安定剤、紫外線吸収剤、帯電防止剤、末端停止
剤、蛍光増白剤等が含まれていてもよい。
【0021】また、これらのポリエステルは、紡糸性及
び糸条物性の観点から固有粘度が0.5〜1.1である
事が望ましい。
【0022】上記ポリエステルに添加混合するポリマー
は、実質的に前記式(1)で示される繰り返し単位を有
していることが必要であり、更に、側鎖を形成する
1 、R 2 がバルキーであることが必要である。
【0023】即ちR1 とR2 の分子量の和が40以上で
あれば、本発明の目的とする高速下での力学特性維持効
果が十分に達成されるが、40に満たぬ場合には、該効
果はほとんど認められなくなる。
【0024】かかるポリマーの代表的な例としては、ポ
リメタクリレート及びその誘導体、ポリアクリレート及
びその誘導体、ポリスチレン及びその誘導体、ポリ(4
―メチル―1―ペンテン)、ポリオクタジセン―1、ポ
リビニルベンジル及びその誘導体等が挙げられる。特に
ポリメチルメタクリレート、ポリスチレンは好ましい例
である。
【0025】更に、このようなポリマーは、前記式
(1)で示される繰り返し単位を有するポリマーの混合
体あるいは共重合体であってもよいが、平均の分子量が
1000以上であることが好ましい。分子量が1000
未満のプレポリマー又はオリゴマーの場合には、本発明
の目的とする高速下での力学特性維持効果は少ない。
【0026】本発明における該ポリマーのポリエステル
への添加量は、ポリエステルの重量基準で0.1〜5重
量%であることが必要である。0.1%未満では本発明
の効果が認められず、一方5重量%を越える場合には、
製糸工程において単糸切れ、引取ローラ巻付きが多発
し、工程調子が悪くなるほか、得られる糸の強伸度等の
力学特性も低下する。
【0027】特に、引取速度が比較的低い場合は、該ポ
リマーの添加量は少なくても十分に効果があるが、引取
速度が高い場合は、添加量を多くするのが望ましい。例
えば、引取速度が6000m/分の場合は、0.1〜
1.0重量%添加するだけで十分であるが、引取速度が
10000m/分の場合は1.0〜3.0重量%添加す
るのが好ましい。
【0028】前記式(1)の繰り返し単位を有するポリ
マーをポリエステルへ添加するに際しては、任意の方法
を採用することができ、例えばポリエステルの重合工程
で行ってもよく、また、ポリエステルと前記ポリマーと
を溶融混合して、押出し冷却後、切断してチップ化して
もよい。
【0029】更には、両者をチップ状で混合した後、そ
のまま溶融紡糸してもよい。この場合には、混練度を高
めるため、スクリュー型溶融押出機を用いるのが好まし
い。いずれの方式を採用するにしても、混合を十分に行
い、添加ポリマーがポリエステル中に細かく均一に分散
混合するように配慮することが重要である。
【0030】混練が不十分で、ポリエステル中に添加ポ
リマーが海島状に混在しているような場合には、力学特
性維持効果が認められず、フィブリル化といった好まし
くない現象が現れてくる。
【0031】本発明方法においては、前記ポリマーを添
加したポリエステルを常法に従って溶融吐出すが、一旦
冷却後、雰囲気温度を100℃以上に加熱した加熱ゾー
ンを走行させることが必要である。
【0032】冷却は、片面横吹き、両面横吹きあるいは
筒吹き(円周方向からの冷却)等の任意の冷却紡糸筒に
より行うことができるが、紡出糸条を80〜90℃以下
にまで冷却することが望ましい。
【0033】加熱ゾーンは、非接触のパイプヒーター、
スリットヒーターあるいは接触式のプレートヒーター
等、任意の加熱手段を用いることができるが、雰囲気温
度が100℃以上に加熱されていることが必要である。
雰囲気温度が100℃に満たない場合は、ポリエステル
に前記ポリマーを添加すると、むしろ分子配向が低下
し、特公昭63―32885号公報に記載されているよ
うに強度が低くなり、伸度が高くなって、通常の別延糸
と同等の力学特性を有するフィラメントは得られない。
【0034】加熱ゾーンの長さは、50cm以上である
ことが好ましく、より好ましくは100cm以上であ
る。
【0035】加熱ゾーンの設置位置は、紡糸口金からで
きるだけ下流にある方が空気抵抗を増強するうえで好ま
しく、紡糸口金から加熱ゾーンの入口までの距離は、8
0cm以上あることが望ましい。
【0036】また、本発明においては、加熱ゾーンを通
過した紡出糸条を6000m/分以上の速度で引き取
る。引取速度が6000m/分未満では、生産性があま
り大きくならず、しかも、前記ポリマーを添加しなくて
も、通常の別延糸並の強伸度を有するフィラメントが得
られるので、本発明を適用する必要がない。
【0037】
【作用】特公昭63―32885号公報にも記載されて
いるように、ポリエステルにポリメタクリレート、ポリ
スチレン等を添加すると、高速紡糸下でも分子配向が上
がらず、残留伸度の大きい未延伸糸、即ち、強度等の力
学特性の低い未延伸糸が得られることが知られている
が、これを加熱ゾーン走行紡糸に適用すると、逆に高引
取速度下でも強度等の力学特性低下が起こらず、通常の
別延糸と同等の力学特性を有するポリエステルフィラメ
ントが得られる。
【0038】このことは、まったく予測できなかったこ
とであり、何故、力学特性低下が起こらないのかは不明
であるが、ポリメタクリレート、ポリスチレン等の添加
により冷却過程における伸長流動性が変化し、それによ
って超高速紡糸においても配向結晶化が抑制され、加熱
ゾーンでの空気抗力による延伸が容易となって力学特性
が向上するのかもしれない。
【0039】
【実施例】以下、実施例により、本発明を更に詳細に説
明する。
【0040】[実施例1]固有粘度が0.64であり、
艶消剤として酸化チタン0.5%を含むポリエチレンテ
レフタレートチップを160℃で4時間乾燥した後、ポ
リメチルメタクリレート(PMMA)(旭化成(株)
製、商品名:デルペット80N、前記式(1)における
1 とR2 の分子量の和:74)をチップ状にて種々の
比率で混合し、次いで直径25mmのスクリュー型溶融
押出機にて300℃で溶融混合し、ポリメチルメタクリ
レートをポリエチレンテレフタレート中へ均一に拡散さ
せた。
【0041】次いで、直径0.35mmのノズルを48
個有する紡糸口金から、溶融ポリマーを吐出し、紡糸口
金の下方10cmから90cmの間に設けた横吹紡糸筒
にて、室温の空気を15m/分の速度で吹きつけて冷却
した。
【0042】冷却されたマルチフィラメントは、集束す
ることなく、紡糸口金の下方1.0mの所に入口が位置
するように設けたパイプヒーター(内径30mm、ヒー
ター長90cm、パイプ長110cm、パイプ内雰囲気
温度250℃)内を走行させた。
【0043】次いで、該マルチフィラメントを、パイプ
ヒーター出口で計量給油ガイドにより集束かつ給油し、
更に、空気ノズルにより若干の交絡処理を施した後、5
000〜1000m/分の各速度でゴデットローラによ
り引き取ってワインダーに巻き取った。なおポリマーの
吐出量は、巻き取ったフィラメントが全て75デニール
/48フィラメントとなるように調整した。以上のよう
にして得られたポリエステルフィラメントの力学特性
(強伸度)及び工程調子は、表1及び表2に示す通りで
あった。なお、通常の別延糸の強伸度も、比較のために
対照として示した。
【0044】
【表1】
【0045】
【表2】
【0046】引取速度が6000m/分未満(5000
m/分)の場合(実験No.1、2)は、引取速度が低
いため、生産効率の点で不十分である。また、この速度
では、PMMAを添加しなくても、ほぼ、通常の別延糸
並の強伸度(4.4g/d、30%)が得られるので、
本発明を用いる必要はない。
【0047】更に、実験No.3、8のように、PMM
Aを添加することなく引取速度を速くしても、フィラメ
ントの力学特性は、実験No.1よりかえって低下す
る。実験No.11、16、18も同様であり、引取速
度が更に高くなるため、断糸が頻発するようになり、工
程調子も悪化した。
【0048】これに対し、0.1〜5.0重量%のPM
MAを添加した実験No.5〜7、9、10、13〜1
5、17、19〜22では、通常の別延糸に近い力学特
性のフィラメントが得られ、断糸も発生しなかった。
【0049】なお、PMMAの添加量が0.1重量%未
満の実験No.4、12では、効果が不十分であり、逆
に添加量が5.0重量%を越えると(実験No.2
3)、断糸が増大して、工程調子が悪化すると共に、力
学特性も低下した。
【0050】[実施例2]実施例1の実験No.3、
6、11、14について、強伸度と共に沸水収縮率を測
定し、更に上記各実験において加熱ゾーンを走行させな
いで引き取ったフィラメントについて、強伸度、沸水収
縮率を測定して表3に示した。なお、通常の別延糸の強
伸度、沸水収縮率も、比較のために対照として示した。
【0051】
【表3】
【0052】本発明方法による実験No.6、14は、
別延糸と同等の強伸度、沸水収縮率を示すが、PMMA
を添加しなかった実験No.3、11、24、26は勿
論、PMMAを添加しても加熱ゾーンを走行させなかっ
た実験No.25、27は、力学特性が劣り、高速紡糸
特有の低い沸水収縮率を示した。
【0053】[実施例3]固有粘度が0.56であり、
艶消剤として酸化チタン0.05%を含むポリエチレン
テレフタレートチップを、160℃で4時間乾燥した
後、ポリスチレン(PS)(旭ダウ(株)製、商品名:
スタイロン683、前記式(1)におけるR 1 とR2
分子量の和:78)をチップ状にて種々の比率で混合
し、以下実施例1と同様にして50デニール/36フィ
ラメントのポリエステルマルチフィラメントを得た。得
られたフィラメントの力学特性(強伸度)及び工程調子
は表4に示す通りであった。
【0054】
【表4】
【0055】本発明方法による実験No.29、30、
32、33で得られたフィラメントは、通常の別延糸に
近い強伸度を有し、工程調子も良好であったが、ポリス
チレンを添加しなかった場合(実験No.28、31)
は、力学特性が劣り、工程調子も不良であった。
【0056】[実施例4]実施例1の実験No.14に
おいて、ポリメチルメタクリレートに代えて、分子量約
4000のポリプロピレン、ポリブテン、ポリペンテ
ン、ポリ(4―メチル―1―ペンテン)をそれぞれ使用
し、ポリエステルフィラメントを得た。
【0057】結果は、表5に示す通りであり、前記式
(1)のR1 とR2 の分子量の和が40以上のポリマー
を添加した場合(実験No.36、37)は、通常の別
延糸並の力学特性が得られ工程調子も良好であったが、
1 とR2 の分子量の和が40未満のポリマーを添加し
た場合(実験No.34、35)は、十分な効果が得ら
れなかった。
【0058】
【表5】
【0059】
【発明の効果】本発明方法によれば、6000m/分以
上、特に8000〜10000m/分といった超高速紡
糸においても、断糸が発生せず、強伸度の力学特性が通
常の別延糸とほとんど変わらないフィラメントを製造す
ることができ、生産性の向上に資するところ大である。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記式(1)で示される繰り返し単位を
    有するポリマーを0.1〜5重量%含むポリエステルを
    溶融吐出し、一旦冷却後、雰囲気温度を100℃以上に
    加熱した加熱ゾーンを走行させ、次いで6000m/分
    以上の速度で引取り、巻き取ることを特徴とするポリエ
    ステルフィラメントの製造方法。 【化1】
  2. 【請求項2】 引取速度が8000m/分を超える請求
    項1記載のポリエステルフィラメントの製造方法。
  3. 【請求項3】 式(1)で示される繰り返し構造を有す
    るポリマーが、ポリメチルメタクリルート又はポリスチ
    レンである請求項1又は2記載のポリエステルフィラメ
    ントの製造方法。
JP32228293A 1993-12-21 1993-12-21 ポリエステルフィラメントの製造方法 Pending JPH07173720A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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