JP2001512487A - 抗細胞増殖剤のゲル送出ベヒクル - Google Patents

抗細胞増殖剤のゲル送出ベヒクル

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Abstract

(57)【要約】 細胞殖性疾患を患う宿主を治療する方法および組成物が提供される。本発明の方法において、抗増殖剤は少なくとも1種の極性有機溶媒と少なくとも1種の増粘剤との組合わせを含む実質的に非水性のゲル送出ベヒクル中において投与される。本発明の方法および組成物は、領域的または局所的に投与される抗増殖剤の効能を少なくとも増強する。

Description

【発明の詳細な説明】 抗細胞増殖剤のゲル送出ベヒクル 序論 技術分野 本発明の分野は化学療法の医薬処方物である。 発明の背景 細胞の異常な増殖、例えば、癌、乾癬および過形成により特徴づけられる細胞 増殖性疾患の治療において、種々の多様な方法が開発されてきている。これらの 方法は、外科、放射線療法および免疫療法を包含する。癌および他の細胞増殖性 疾患の治療において、化学療法剤を単独で、あるいは他の既知の治療法と組合わ せて使用することについて関心が増加しつつある。化学療法において、化学療法 剤を全身的または領域的に投与することができる。化学療法剤の全身的投与はあ る癌において有効であることが証明されたが、この化学療法剤の送出モードを使 用する結果が存在する。例えば、全身的投与において、標的組織に対して非常に 遠位の正常組織は障害組織と一緒に化学療法剤に暴露される。使用する特定の化 学療法剤の毒性に依存して、全身的送出の結果は化学療法剤の治療的利益よりま さることがある。 さらに、いくつかの化学療法剤は低い水溶性を有する。したがって、静脈内に 投与するためには(1つの特定の全身的投与のモード)、この低い水溶性を補償 する工程、例えば、大きい体積の水性ベヒクル中の希釈、界面活性剤の使用、お よびその他を取らなくてはならない。しかしながら、この方法における薬剤の希 釈は、宿主の 血流または増殖性疾患組織において達成することができる薬剤の投与レベルを制 限することがある。血流において達成される薬剤の投与レベルに悪影響を及ぼす ことがある他の因子は、薬剤の代謝、化学的不安定性およびin situ沈降 を包含する。他の問題は、界面活性剤の悪い作用、およびその他を包含する。 これらの考察にかんがみて、化学療法剤の領域的および局所的投与方法の関心 が増加しつつある。これらの投与経路では、適当な処方を選択するとき、いくつ かの因子を考慮しなくてはならない。考慮すべき1つの因子は、薬剤がベヒクル からいかに容易に拡散して投与領域または宿主の他の領域の中に入り、これによ り毒性の副作用を引き起こすかである。考慮すべき他の因子は、特定の送出ベヒ クル処方物中の薬剤の安定性および生物学的利用能を包含する。 したがって、細胞増殖性疾患を患う宿主に抗細胞増殖剤を領域的および局所的 に投与するために適当な、新しい送出ベヒクル処方物の同定に関心がもたれ続け ている。このような送出ベヒクルは、理想的には、増強された薬剤の効能、全身 的毒性の減少、薬剤の安定性、および投与部位における生物学的利用能の少なく とも1つを提供すべきである。 関係する文献 抗新形成剤の腫瘍内送出を記載する米国特許は、米国特許第5,051,25 7号およびRE33,375号を包含する。RE33,375号には、水性タン パク質マトリックス、例えば、コラーゲンマトリックスを化学療法送出ベヒクル として使用することが記載されている。米国特許第4,938,763号におい て、生物適合性溶媒中に溶解した非反応性ポリマーの熱可塑性系から製造された 、生物分解性移植片の製造が報告されている。 ゴマ油−水乳濁液の送出ベヒクル中のシスプラチンの腫瘍内注射 :261−267に記載されている。ラットにおけるビルムス腫瘍の領域的化学 療法は、「Cancer Chemother.Pharmacol.」(19 89)23:31−36に記載されている。 非水性腹腔内薬剤送出ベヒクルは、下記の文献に記載されている:「Anse l、Introduction to Pharmaceutical Dos age Forms」(Lea & Freiberger、Philadel phia)(1976)p.246;Hoover、「Dispensing of Medication」(Mack Publishing Co.); およびTargo & King、「Sterile Dosage Form s,Their Preparation and Clinical App lication」(Lea & Freiberger、Philadelp hia)(1987)pp.17−24。 薬学上の投薬処方物の概観およびそれらの製造方法は、Ansel等、「Ph armaceutical Dosage Forms and Drug D elivery Systems」(1995)に記載されている。 発明の要約 細胞増殖性疾患を有する宿主を治療する方法および組成物が提供され、ここで 抗増殖剤の効能を増強することができる、実質的に非水性の、ゲル送出ベヒクル 中において、少なくとも1種の抗増殖剤を宿主に投与する。本発明において使用 するベヒクルは薬学上許容 され、そして少なくとも1種の極性有機溶媒と少なくとも1種の増粘剤との組合 わせを含む。本発明の方法および組成物は、種々の細胞増殖性疾患の治療におい て使用され、ここで本発明の方法は投与された抗増殖剤の効能を少なくとも増強 する。 特定の態様の説明 細胞増殖性疾患を患う宿主を治療する方法および組成物が提供される。本発明 の方法において、1または2以上の抗増殖剤の領域的または局所的投与のために 、実質的に非水性のゲル送出ベヒクルを使用する。実質的に非水性のゲル送出ベ ヒクルは薬学上許容され、そして少なくとも1種の極性有機溶媒と少なくとも1 種の増粘剤との組合わせを含む。本発明の方法および組成物は、種々の細胞増殖 性疾患の治療において使用され、そして送出された抗増殖剤の効能を少なくとも 増強する。 抗増殖剤の送出のために実質的に非水性のゲル送出ベヒクルを使用することは 、本発明の方法に対して重大である。ベヒクル処方物は、本発明の方法に従い使 用するとき、薬学上許容される。「実質的に非水性」とは、これらのベヒクルが 約30%以下の水を含有することを意味する。より好ましくは、ベヒクルは約5 %(v/v)より少ない、通常約3%(v/v)より少ない、より通常約1%( v/v)より少ない、好ましくは約0.5%(v/v)より少ない水を含む。 本発明の方法において使用する実質的に非水性の送出ベヒクルは、1または2 種以上の細胞の抗増殖剤のためのデポー製剤として作用することができる。本発 明の送出ベヒクルは1または2種以上の抗増殖剤のためのデポー製剤として作用 するので、ベヒクルおよび投与部位からの1または2種以上の抗増殖剤の分散は 、生理食塩水 溶液中で送出されるときの抗増殖剤の分散に比較して、遅延または遅くされる。 送出ベヒクルはゲル様のコンシステンシーを有するが、カテーテル、針、また は局所的または領域的投与の他の匹敵する手段を通して、局所的または領域的に 投与することができるように、十分に流動性である。一般に、本発明のベヒクル は、すべて10sec-1の剪断速度において、約500〜50,000mPa・ sec、通常約1,000〜40,000mPa・sec、より通常には2,0 00〜30,000mPa・secの範囲の粘度を有する。 本発明のゲルベヒクルは少なくとも1種の極性有機溶媒を含み、ここで処方物 の中に2またはそれ以上の異なる極性有機溶媒、通常4以下の極性有機溶媒、よ り通常3以下の極性有機溶媒が存在することができる。有機溶媒成分はベヒクル 処方物の大部分を構成し、連続的流体相を提供し、有機溶媒成分は処方物の約6 5〜98%(v/v)、通常処方物の約80〜98%(v/v)、より通常には 処方物の約90〜95%(v/v)、最も好ましくは約75または80%〜99 .5%(v/v)の範囲である。 本発明において使用する極性有機溶媒は、それらを投与するレベル、ならびに 方法において過度に毒性ではなく、ここで「過度に毒性ではない」は本発明のベ ヒクル中の溶媒が、本発明に従い投与するとき、許容されえない全身的毒性を生 じないことを意図する。問題の極性有機溶媒は少なくとも多少水溶性であり、少 なくとも約7.5または8(Cal/cc)1/2、通常少なくとも約9、より通 常少なくとも約10のヒルデブランド溶解度パラメーターを有する。溶媒は少な くとも約1.5D、通常少なくとも約2.0Dの双極子モーメントを有する。 極性有機溶媒はC、N、O、S、HおよびPを含み、環状、通常 複素環式であることができ、そして一般に低分子量であり、約30Daより大き い、通常約40Daより大きいが、約500Daより小さい、通常約275Da より小さい、より通常約250Daより小さい分子量を有する。溶媒は一般に1 〜12個の炭素原子、通常2〜10個の炭素原子、より通常には2〜8個の炭素 原子を有し、そして1または2個以上のヘテロ原子、典型的には8個以下、通常 6個以下、より通常には4個より少ないヘテロ原子を含む。 問題の有機溶媒は1または2個以上の酸素を含有する置換基、通常4個以下の 酸素を含有する置換基、より通常3個以下の酸素を含有する置換基を含み、ここ で酸素を含有する置換基はオキシ、オキソおよび酸基、有機(例えば、カルボキ シ)および無機の双方の基、例えば、硫黄またはリン、およびその他を含み、こ こで特定の問題の置換基は、アミドおよび尿素;エステル、例えば、カルボン酸 エステル、カーボネートエステル;エーテル;ヒドロキシ基、およびその他を包 含する。好ましいオキソ置換基は、アミド、エステル、アセタールおよびスルホ キシドを包含する。 ヒドロキシ置換基を含む溶媒は、2〜4個の炭素原子および1〜3個のヒドロ キシを有する、通常各1.5個の炭素原子について1個以下のヒドロキシ基を有 する、低級アルカノールを包含する。問題の低級アルカノールは、エタノール、 1−プロパノール、2−プロパノール、1−プロペン−3−オール(アリルアル コール)、プロピレングリコール、グリセロール、2−メチル−2−プロパノー ル、およびその他を包含し、エタノールは好ましい。 問題のアミドは環状であることができ、そしてN−置換および非置換の双方の アミドを包含し、ここでN−置換基は通常1〜4個の炭素原子の、より通常1〜 3個の炭素原子のアルキルである。特定の問題のアミドは、ホルムアミド、メチ ルホルムアミド、ジメチル ホルムアミド、エチルホルムアミド、ジエチルホルムアミド、アセトアミド、メ チルアセトアミド、ジメチルアセトアミド、エチルアセトアミド、ジエチルアセ トアミドを包含する。問題の環状アミド(ラクタム)は、2−ピロリドン、N− メチル−2−ピロリドン、N−エチル−2−ピロリドンを包含する。問題の尿素 は、テトラメチル尿素、1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノン、およびその 他を包含する。 問題のエステルは、カルボン酸のエステルならびに無機酸のエステルを包含す る。前者の例はトリアセチン、トリエチルシトレート、エチルラクテート、およ びその他を包含する。後者の例はカーボネートエステルを包含し、ここで特定の カーボネートエステルは、プロピレンカーボネート、1,2−ブチレンカーボネ ート、2,3−ブチレンカーボネートおよびその他を包含し、プロピレンカーボ ネートは好ましい。本発明ベヒクルにおいて使用される問題の他の溶媒は、ジメ チルスルホキシド、ジエチルスルホキシド、ヘキサメチルホスホルアミド、ピル ビン酸無水物ジメチルアセタール、ジメチルイソソルビドおよびその他を包含す る。 本発明のベヒクル処方物において、極性有機溶媒成分と少なくとも1種の増粘 剤またはゲル化剤と組合わせ、ここで複数の増粘剤、通常3以下の異なる増粘剤 、より通常には2以下の異なる増粘剤を使用することができる。本発明ベヒクル において使用する増粘剤は処方物の粘度を実質的に増加させて、すべて10se c-1の剪断速度において約500〜50,000mPa・sec、通常約1,0 00〜40,000mPa・sec、より通常には2,000〜30,000m Pa・secの範囲の粘度を提供することができる増粘剤である。一般に、処方 物の増粘剤成分は処方物の約0.5〜20%(v/v)、通常処方物の約1〜1 5%(v/v)、より通常 には処方物の約2〜10%(v/v)の範囲である。 問題の増粘剤は、また、粘度増強剤として知られており、本発明の処方物にお いて用いるとき、非経口的使用のために薬学上許容される。本発明ベヒクルにお いて使用する増粘剤は、脂肪酸および他の脂肪酸エステル、ならびに脂肪酸のア ルミニウム塩およびマグネシウム塩、および生物適合性ポリマーである。本発明 ベヒクルにおいて使用する脂肪酸は、一般に、12〜20個の炭素原子、通常1 4〜18個の炭素原子を有する、天然に存在する脂肪酸であり、ここで脂肪酸は 飽和であるか、あるいは1または2以上のエチレン系不飽和部位、通常4以下の 不飽和部位、より通常2以下の不飽和部位を有することができ、1不飽和脂肪酸 は好ましい。問題の特定の脂肪酸は、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸 、ステアリン酸、パルミトレイン酸、リノール酸、リノレン酸、およびその他、 特にオレイン酸である。また、増粘剤として、上記脂肪酸のアルミニウム塩およ びマグネシウム塩、通常上記脂肪酸のアルミニウム塩、特にモノステアリン酸ア ルミニウムは重要である。 問題の増粘剤は、また、送出ベヒクルに所望の粘度を付与することができる、 生物適合性の合成の、天然に存在するまたは変性された天然に存在するポリマー を包含する。本発明のベヒクルにおいて増粘剤として使用するポリマーは、非架 橋であることができるか、あるいはポリマーは直鎖状もしくは分枝鎖状であるこ とができるが、通常直鎖状である。問題のポリマーはホモポリマーまたはコポリ マーであることができ、ここでコポリマーはランダムまたはブロックコポリマー であることができ、そしてポリマーはタンパク質、例えば、コラーゲンまたはゼ ラチン、多糖類、ポリオキシアルキレン、ポリビニル、およびその他を包含する 。 使用する多糖類は天然に存在するか、あるいは化学的に変性され た、それらのバージョン、特に変性されたセルロースであることができ、ここで 変性されたセルロースは約5,000〜200,000Da、通常約10,00 0〜150,000Daの範囲の分子量を有し、セルロースの主鎖は種々の異な るペンダント基、例えば、1〜4個の炭素原子、通常1〜2個の炭素原子のアル キル基、2〜4個の炭素原子のヒドロキシアルキル基、2〜4個の炭素原子のシ クロアルキル基、およびその他で変性することができる。問題の特定の変性され たセルロースは、メチルセルロース、エチルセルロース、ヒドロキシエチルセル ロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース 、カルボキシメチルセルロースおよびその他を包含する。 問題のポリオキシアルキレンは高分子量のポリオキシエチレン化合物を包含し 、ここで化合物はホモポリマー、例えば、ポリエチレングリコール、またはオキ シエチレンおよびオキシプロピレンのモノマー単位のコポリマー、例えば、ポロ キサマーを包含する。本発明において増粘剤として使用する、高分子量のポリオ キシアルキレン化合物は、一般に、少なくとも約5,000Da、通常少なくと も約7,000Daの分子量を有し、50,000Daまたはそれより高い程度 に高くあることができるが、通常20,000Daより低い。ポリオキシアルキ レンコポリマーについて、コポリマーは一般にポリオキシエチレン単位とポリオ キシプロピレン単位とのブロックコポリマーであり、ここでポリオキシエチレン 単位は一般にポリマーの約20〜90重量%の範囲である。 問題の他のポリマーは、ポリビニルポリマー、例えば、カルボキシポリメチレ ン(カーボマー)、ポリビニルピロリドン、ポリ酢酸ビニル、ポリビニルアルコ ールおよびその他を包含する。特に重要なポリビニルポリマーは、カルボキシポ リメチレン(カーボマー) 、ポリビニルピロリドン(ポビドン)であり、約50,000〜約500,00 0Daの範囲の分子量を有する。 下記の溶媒と増粘剤との組合わせは、実質的に非水性の送出ベヒクルとして特 に重要である:(1)ヒドロキシプロピルセルロースで増粘されたエタノールと オレイン酸との組合わせ;(2)メチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチル セルロース、またはカルボキシポリメチレンで増粘されたジメチルアセトアミド ;および(3)ポリビニルピロリドンで増粘されたプロピレンカーボネート。 極性有機溶媒および増粘剤化合物に加えて、送出ベヒクル処方物は最終処方物 の安定性および/または有用性を増加する、種々の変性剤をさらに含むことがで き、ここでこのような変性剤は抗バクテリア剤および抗菌剤の保存剤、緩衝剤、 酸化防止剤、および他の薬学上のアジュバントを包含する。使用される抗バクテ リア剤および抗微生物剤は、安息香酸、ブチルパラベン、エチルパラベン、メチ ルパラベン、プロピルパラベン、安息香酸ナトリウム、プロピオン酸ナトリウム 、塩化ベンズアルコニウム、塩化ベンズエトニウム、ベンジルアルコール、塩化 セチルピリジニウム、クロロブタノール、フェノール、フェニル硝酸第二水銀、 チメロゾル、およびその他を包含する。使用される酸化防止剤は、アスコルビン 酸、パルミチン酸アスコルビル、ブチル化ヒドロキシアニソール、ブチル化ヒド ロキシトルエン、次亜リン酸、モノチオグリセロール、プロピルガレート、アス コルビン酸ナトリウム、重亜硫酸ナトリウム、ナトリウムホルムアルデヒドスル ホキシレート、メタ重亜硫酸ナトリウムおよびその他を包含する。問題の緩衝剤 は、メタリン酸カリウム、リン酸カリウム、一塩基性酢酸ナトリウム、クエン酸 ナトリウム無水物、クエン酸ナトリウム二水和物、およびその他を包含する。こ れらの添加剤は、存在するとき、ベヒクル処方物の約5%(v/v )以下、通常ベヒクル処方物の約3%(v/v)以下、より通常には処方物の約 2%(v/v)以下である。 また、ベヒクル処方物の中に送出された抗細胞増殖剤の効能をさらに増強する 、種々のエフェクター剤が本発明のベヒクル処方物の中に存在することができる 。特に重要なエフェクター剤は、血管モジュレーター、免疫モジュレーター、お よびその他を包含し、これらは宿主の応答に影響を与えるために使用される。成 長および/または通路の開口に関して、領域的血管系を制限するエフェクター、 例えば、血管活性剤、例えば、血管収縮剤または交感神経作用剤である。これら のエフェクターは、カテコールアミン、例えば、エピネフリンおよびそのホウ酸 塩、ノル−エピネフリン、ジピベフリン、エフェドリン、麦角アルコイド、プロ スタグランジン、アンギオテンシン、およびその他を包含する。本発明の処方物 の中に存在するとき、これらのエフェクターは処方物の少なくとも約0.005 %(v/v)、通常処方物の少なくとも約0.01%(v/v)かつ処方物の約 0.1%(v/v)より少なく、通常処方物の約0.05%(v/v)より少な い比率で存在する。 本発明のベヒクル処方物は広範な種類の抗増殖剤の送出において使用され、こ こで問題の抗増殖剤または細胞増殖抑制剤は細胞の活性および増殖を遅延する傾 向があり、好ましくは細胞障害性である。本発明のベヒクル処方物は抗増殖剤の 1つまたは組合わせを送出すために使用することができ、ここで抗増殖剤の組合 わせを本発明のベヒクルにおいて送出するとき、組合わせは通常3以下、より通 常2以下の抗増殖剤から成る。抗増殖剤およびベヒクルの双方からなる抗増殖組 成物において、抗増殖剤はベヒクル処方物を通じて均質に分布し、抗増殖剤は溶 液または分散液、例えば、粗い分散液、例えば、懸濁液または乳濁液、または微 細な分散液、例えば、コロ イド状分散液、例えば、マグマおよびゲルとして存在することができる。抗増殖 剤は本発明のベヒクル処方物の中に、特定の抗増殖剤および送出ベヒクルに依存 して、ベヒクル処方物の約0.01〜100mg/mL、通常約0.02〜50 mg/mL、より通常には約0.1〜50mg/mLの範囲の量で存在する。 問題の抗増殖剤は、抗代謝物質、共有結合および非共有結合のDNA結合剤、 クロマチン機能阻害剤、内分泌機能阻害剤、天然に存在する抗増殖剤およびそれ らの誘導体、およびその他を包含する。問題の抗代謝物質は下記のものを包含す る:葉酸塩アンタゴニスト、例えば、メトトレキセート(MTX、アメトプテリ ン)、トリメトトレキセート(TMQ);ピリミジンアンタゴニスト、例えば、 フルオロウラシル(5−FU)、フルオロデオキシウリジン(FUDR)、CB 3717、アザシチジン(Aza−C、5−AC);プリンアンタゴニスト、例 えば、メルカプトプリン(MP、6−MP)、チオグアニン(TG、6−TG) 、チアゾフリン、クロロデオキシアデノシン(CdA)、ペントスタチン(2’ −デオキシホルミシン、dCF);糖変性類似体、例えば、シタラビン(ara −C)、フルダラビン(F−ara−A);リボヌクレオチド還元酵素インヒビ ター、例えば、ヒドロキシ尿素(HU);およびその他。共有結合DNA結合剤 は下記のものを包含する:窒素マスタード、例えば、メクロレタミン(HN2、 窒素マスタード)、クロラムブシル、メルファラン(L−フェニルアラニンマス タード、L−PAM)、クロロホスファミド、イフォスファミド;アジリジン、 例えば、チオテパ、アルトレタミン(ヘキサメチルメラミン)、トマイシン(ミ トマイシンC);アルカンスルホネート、例えば、ブスルファン、ニトロソ尿素 、例えば、カルムスチン(BCNU)、ロムスチン(CCNU)、セムスチン( メチル−CCNU)、ス トレプトゾトシン;白金化合物、例えば、シスプラチン(cis−DDP)、カ ルボプラチン;メチル化剤、例えば、ダカルバジン、プロカウバジン;およびそ の他。低酸素症選択的細胞障害性物質は、ポルフィロマイシン、ニトラクリン、 ニトラクリンN−オキシド、およびジイネン、例えば、ネオカルジノスタチンお よびジネルミシン;およびその他を包含する。非共有結合DNA結合剤またはD NA内位添加剤は、アントラサイクリン、例えば、ダウノルビシン、ドキソルビ ジン、イダルビシン;ミトキサントロン;ダクチノマイシン;ブレオマイシン; プリカマイシン;およびその他を包含する。クロマチン機能インヒビターは、ト ポイソメラーゼインヒビター、例えば、エピポドフィロトキシン、例えば、エト ポシド(VP−16)およびテニポシド(VM−26)、アムサクリン(m−A MSA)、カンプトテシン(CFT)、トポテカン(TPT)、イリノテカン( CPT−11)および他のカンプトテシン誘導体;微小管インヒビター、例えば 、ビンカアルカロイド、例えば、ビンブラスチン、ビンクリスチンおよびビンデ シン、パクリタクセル(タキソール);およびその他を包含する。内分泌機能に 影響を与える物質は、グルココルチコイド、例えば、プレドニソン、プレドニソ ロン;エストロゲン、例えば、ジエチルスチルベストロール(DES)、エチニ ルエストラジオール;アンチエストロゲン、例えば、タモキシフェン;プロゲス チン、例えば、メドロキシプロゲステロン、メゲストロール;アンドロゲン、例 えば、フルオキシメストロン、テステステロン;アンチアンドロゲン、例えば、 シプロテロンアセテート、フルタミド;LHRH(GnRH)アゴニスト、例え ば、ゴセレリン、ロイプロリド;アロマターゼインヒビター、例えば、アミノグ ルテチミド;副腎皮質抑制剤、例えば、ミトタン(o,p’−DDD);および その他を包含する。天然に存在する抗増 殖剤は、インターフェロン(例えば、γ、γ−1a、β、α、およびその他)、 インターロイキン(例えば、2、4、および10)、TNF−αおよび−β、お よびその他を包含する。 本発明の抗増殖組成物は慣用法を使用して製造することができ、ここで生ずる 調製物は一般に無菌でありかつ非発熱性である。 説明した抗増殖組成物、細胞増殖性疾患を有する宿主の治療におけるそれらの 使用をここで詳細に説明する。本発明の組成物は、病変または充実腫瘍により特 徴づけられる細胞増殖性疾患、例えば、新形成性疾患を有する宿主の治療におい て使用される。本発明の方法において、抗増殖組成物を領域的または局所的に投 与する。したがって、抗増殖組成物は宿主の標的部位に少なくとも近接させて投 与する。ここで「標的部位」は宿主を苦しめる細胞増殖性疾患に関連する病変、 例えば、腫瘍の位置として定義される。「少なくとも近接させて」とは、組成物 からの抗増殖剤の分散が病変の領域に局在化され、これにより病変の領域、なら びに病変それ自体における抗増殖剤の濃度が、抗増殖剤の全身的濃度よりも有意 に大きいように、組成物は病変に関係して投与されることを意味する。組成物が 局所的に投与される場合、組成物は細胞増殖性疾患の病変の部位に直接、通常病 変内または腫瘍内に添加される。領域的または局所的投与の好都合な方法は、注 射器の針、カテーテル、トロカール、およびその他を介する投与を包含する。 本発明の組成物および方法を使用する療法は、特定の宿主、細胞増殖性疾患の 特質、病変の大きさおよびその他に依存して変化させることができる。こうして 、抗増殖組成物は特定の療法において1回投与することができ、ここで療法は宿 主の治療の全体の過程を意図し、投与の間の間隔は時間、日、または月の問題で あろう。 本発明の方法において、宿主に投与される1または2種以上の薬 剤の分布の体積、濃度分布および全投与量は、組成物および/または投与の方法 を変化させることによってコントロールされる。高い毒性、in vivoにお ける制限された安定性、高いコスト、およびその他を有する薬剤を使用するとき 、これは特に重要である。上に示したように、薬剤の濃度、ベヒクル処方物の選 択および添加剤は、特定の適用、宿主の症状、腫瘍の増殖段階、およびその他に 関して変化させることができる。さらに、前述のパラメーターは、腫瘍の別々の 領域の中への1回の注射または多数回の注射の提供により、局在化された温度お よび投与部位における血液循環をコントロールして薬剤の全身的分散の減少によ り、およびその他により影響を受ける。一般に、病変の塊に対して少なくとも近 接させて投与される本発明の組成物の体積および濃度は、できるだけ多数の異常 の細胞が致死的投与量の薬剤と接触すると同時に、取り囲むおよび/または感受 性の正常組織に対する暴露およびそれらの壊死を最小するために十分であるべき である。特定の投与において腫瘍に対して投与される組成物の体積は、1〜10 0μL、通常10〜50μL/100mm3の処置される組織の範囲であること ができる。特定の投与において腫瘍部位に送出される静細胞剤の投与量は、約0 .01〜200mg/kgの宿主の範囲であることができ、通常約0.1〜10 0mg/kgの宿主の範囲であり、特定の薬剤、組成物および腫瘍の特質、宿主 およびその他とともに実質的に変化する。 前述のエフェクター剤を同時の投与のために本発明の組成物の中に添加するこ とができるが、本発明の組成物の直前または直後にエフェクターを投与すること もできる。エフェクター剤を組成物の投与後に投与するとき、エフェクター剤は 約8時間以内に、好ましくは約4時間以内に、より好ましくは約2時間以内に、 最も好ましく は約1時間以内に投与される。エフェクター剤を本発明の組成物の前に投与する とき、例えば、エフェクター剤、例えば、エピネフリン、で宿主を「プライム」 することが有利である場合、投与は本発明の組成物の投与前の約60分以内、好 ましくは約10分以内、より好ましくは約2分以内である。 本発明の方法は、広範な種類の宿主、例えば、哺乳動物宿主、例えば、家畜、 例えば、ペットおよび家畜類、希少またはエキゾチックな動物を治療するために 使用することができる。本発明の処方物で治療可能な細胞増殖性疾患は、細胞の 異常な増殖により特徴づけられる疾患である。細胞の異常な増殖により特徴づけ られる疾患は、新形成、乾癬、過形成およびおよびその他を包含する。 本発明の方法により治療することができる新形成性疾患は、充実腫瘍の発生に より特徴づけられる新形成性疾患、例えば、肺、乳房、結腸、直腸、卵巣、胃、 膵臓、子宮、精巣、脳、肝臓、頭および頸部、前立腺およびその他の充実悪性腫 瘍を包含する。典型的には、治療的利得は、約50mm3より大きい腫瘍、特に 100mm3より大きい腫瘍、より特に200mm3より大きい腫瘍について実現 することができる。本発明の方法により治療することができる、特定の新形成性 細胞増殖性疾患は、癌腫、肉腫および黒色腫、例えば、基底細胞癌、扁平上皮癌 、黒色腫、軟組織肉腫、日光性角質化症、カポージ肉腫、皮膚の悪性リンパ腫、 ボーエン病、ビルムス腫、肝細胞癌、結腸直腸癌、脳腫瘍、菌状息肉腫、ホジキ ンリンパ腫、一次性赤血球増加症、リンパ腫、燕麦細胞肉腫、表面および侵入性 膀胱腫瘍、卵巣癌、およびその他を包含する。 開示された方法の有効性は、一般に、病変を取り囲む組織の毒性の苛酷性を減 少し、腫瘍の腫瘍の負荷を減少し、抗増殖剤の存在による宿主の全身的毒性の減 少、ならびに増殖および腫瘍の進行の遅 延として特徴づけることができる。開示された方法は、一般に、非治療、水性ま たは主として水性のベヒクル(すなわち、50%を越える量の水)中の送出され た薬剤による全身的治療または病変内治療に比較して、増殖性病変の増殖を抑制 する。 また、1または2種以上の抗増殖剤と分離されたゲルベヒクル組成物からなる キットが提供され、ここで使用直前に処方物を調製ことが好ましいとき、このよ うなキットは使用される。ベヒクルおよび1または2種以上の抗増殖剤に加えて 、キットは投与すべき最終抗増殖組成物を調製する混合手段をさらに含む。例え ば、ベヒクルは第1容器の中に提供され、そして1または2種以上の活性成分は 第2容器の中に提供され、ここでキットはベヒクルおよび活性成分を組合わせて 最終抗増殖組成物を調製する手段、例えば、混合アダプターを含み、ここで活性 成分およびベヒクルは別々の注射器の中に存在する。 下記の実施例は例示であるが、本発明を限定しない。 実験 I.抗細胞増殖剤の病変内投与について研究された送出ベヒクルベヒクル17 (落花生油/オレイン酸ゲル) 成分 含量/mL 細胞障害性薬剤 (表1参照) オレイン酸 0.1mL モノステアリン酸アルミニウム 48mg 落花生油 1mLとする量 600mgのモノステアリン酸アルミニウムを10mLの落花生 油の中に分散させ、撹拌しながら100〜120℃に15分間加熱し、次いで室 温に冷却した。8mLの体積のこの物質を1mLのオ レイン酸と注射器から注射器への転移を介して30回接続するルアー(Luer )混合アダプターを通して混合して、嵩高の落花生油/オレイン酸ゲルを製造し た。適当な重量の薬剤(表1参照)を1mLの落花生油と組合わせ、激しく混合 および/または超音波処理して分散/溶解することによって、落花生油中の細胞 障害性薬剤の溶液または懸濁液を調製した。最後に、注射器から注射器への転移 を介して30回接続するルアー混合アダプターを通して混合して最終のゲルを製 造することによって、0.9mLの嵩高の落花生油/オレイン酸ゲルを0.1m Lの細胞障害性薬剤の溶液または懸濁液と混合した。ベヒクル18 (ベンジルベンゾエートゲル) 成分 含量/mL 細胞障害性薬剤 (表1参照) エチルセルロース 40mg ベンジルベンゾエート 1mLとする量 400mgのエチルセルロースを8.6mLのベンジルベンゾエートの中に分 散させ、時々撹拌しながら37℃に24時間加熱し、次いで室温に冷却すること によって、嵩高のベンジルベンゾエートゲルを製造した。適当な重量の薬剤(表 1参照)を1mLのベンジルベンゾエートと組合わせ、激しく混合および/また は超音波処理して分散/溶解することによって、ベンジルベンゾエート中の細胞 障害性薬剤の溶液または懸濁液を調製した。最後に、注射器から注射器への転移 により30回接続するルアー混合アダプターを通して混合して最終のゲルを製造 することによって、0.9mLの嵩高のベンジルベンゾエートゲルを0.1mL の細胞障害性薬剤の溶液または懸濁液と混合した。ベヒクル19 (ポリエチレングリコール400ゲル)成分 含量/mL 細胞障害性薬剤 (表1参照) エチルセルロース 40mg ポリエチレングリコール400 1mLとする量 400mgのポリビニルピロリドンを8.6mLのポリエチレングリコール4 00の中に分散させ、時々撹拌しながら37℃に24時間加熱し、次いで室温に 冷却することによって、嵩高のポリエチレングリコールのゲルを製造した。適当 な重量の薬剤(表1参照)を1mLのポリエチレングリコール400と組合わせ 、激しく混合および/または超音波処理して分散/溶解することによって、ポリ エチレングリコール中の細胞障害性薬剤の溶液または懸濁液を調製した。最後に 、注射器から注射器への転移により30回接続するルアー混合アダプターを通し て混合して最終のゲルを製造することによって、0.9mLの嵩高のポリエチレ ングリコールのゲルを0.1mLの細胞障害性薬剤の溶液または懸濁液と混合し た。ベヒクル20 (エタノール/オレイン酸ゲル) 成分 含量/mL 細胞障害性薬剤 (表1参照) オレイン酸 0.1mL ヒドロキシプロピルセルロース 30mg 落花生油 1mLとする量 300mgのヒドロキシプロピルセルロースを7.7mLのエタノールの中に 分散させ、撹拌しながら37℃に24時間加熱し、次いで室温に冷却した。注射 器から注射器への転移を介して30回接続するルアー混合アダプターを通して混 合して嵩高のエタノール/オレイン酸ゲルを製造することによって、生ずるゲル を1mLのオレイン酸と混合した。適当な重量の薬剤(表1参照)を1mLのエ タノールと組合わせ、激しく混合および/または超音波処理して分散/溶解する ことによって、エタノール中の細胞障害性薬剤の溶液または懸濁液を調製した。 最後に、注射器から注射器への転移により30回接続するルアー混合アダプター を通して混合して最終のゲルを製造することによって、0.9mLの嵩高のエタ ノール/オレイン酸ゲルを0.1mLの細胞障害性薬剤の溶液または懸濁液と混 合した。ベヒクル21 (ジメチルアセトアミドゲル) 成分 含量/mL 細胞障害性薬剤 (表1参照) メチルセルロース 50mg ジメチルアセトアミド 1mLとする量 500mgのメチルセルロースを8.5mLのジメチルアセトアミドの中に分 散させ、時々撹拌しながら37℃に24時間加熱し、次いで室温に冷却すること によって、嵩高のジメチルアセトアミドゲルを製造した。適当な重量の薬剤(表 1参照)を1mLのジメチルアセトアミドと組合わせ、激しく混合および/また は超音波処理して分散/溶解することによって、ジメチルアセトアミド中の細胞 障害性薬剤の溶液または懸濁液を調製した。最後に、注射器から注射器への転移 により30回接続するルアー混合アダプターを通して混合して最終のゲルを製造 することによって、0.9mLの嵩高のジメチルアセトアミドゲルを0.1mL の細胞障害性薬剤の溶液または懸濁液と混合した。ベヒクル22 (プロピレンカーボネートゲル) 成分 含量/mL 細胞障害性薬剤 (表1参照) ポリビニルピロリドン 100mg プロピレンカーボネート 1mLとする量 1000mgのポリビニルピロリドンを8.0mLのプロピレンカーボネート の中に分散させ、時々撹拌しながら37℃に24時間加熱し、次いで室温に冷却 することによって、嵩高のプロピレンカーボネートゲルを製造した。適当な重量 の薬剤(表1参照)を1mLのプロピレンカーボネートと組合わせ、激しく混合 および/または超音波処理して分散/溶解することによって、プロピレンカーボ ネート中の細胞障害性薬剤の溶液または懸濁液を調製した。最後に、注射器から 注射器への転移により30回接続するルアー混合アダプターを通して混合して最 終のゲルを製造することによって、0.9mLの嵩高のプロピレンカーボネート ゲルを0.1mLの細胞障害性薬剤の溶液または懸濁液と混合した。ベヒクル24 (ジメチルアセトアミド/水/メチルセルロースゲル) 成分 含量/mL 細胞障害性薬剤 (表1参照) 水 0.1mL メチルセルロース 40mg ジメチルアセトアミド 1mLとする量 400mgのメチルセルロースを7.6mLのジメチルアセトアミド+1mL の水の中に分散させ、分散するまで激しく撹拌し、121℃に1時間加熱し、次 いで室温に冷却することによって、嵩高のジメチルアセトアミド/水/メチルセ ルロースゲルを製造した。適当な重量の薬剤(表1参照)を1mLのジメチルア セトアミドと組合わせ、激しく混合および/または超音波処理して分散/溶解す ることによって、ジメチルアセトアミド中の細胞障害性薬剤の溶液または懸濁液 を調製した。最後に、注射器から注射器への転移によ り30回接続するルアー混合アダプターを通して混合して最終のゲルを製造する ことによって、9mLの嵩高のジメチルアセトアミド/水/メチルセルロースゲ ルを1mLの細胞障害性薬剤の溶液または懸濁液と混合した。ベヒクル25 (ジメチルアセトアミド/水/ヒドロキシプロピルメチルセルロー スゲル) 成分 含量/mL 細胞障害性薬剤 (表1参照) 水 0.1mL ヒドロキシプロピルメチルセルロース 40mg ジメチルアセトアミド 1mLとする量 2.4gのヒドロキシプロピルメチルセルロースを40mLのジメチルアセト アミド+6mLの水の中に分散させ、完全に分散するまで激しく撹拌しかつ90 ℃に加熱することによって、嵩高のジメチルアセトアミド/水/ヒドロキシプロ ピルメチルセルロースゲルを製造した。この混合物を121℃に60分間加熱し 、次いで室温に冷却した。適当な重量の薬剤(表1参照)を1mLのジメチルア セトアミドと組合わせ、激しく混合および/または超音波処理して分散/溶解す ることによって、ジメチルアセトアミド中の細胞障害性薬剤の溶液または懸濁液 を調製した。最後に、注射器から注射器への転移により30回接続するルアー混 合アダプターを通して混合して最終のゲルを製造することによって、4mLの嵩 高のジメチルアセトアミド/水/ヒドロキシプロピルメチルセルロースゲルを1 mLの細胞障害性薬剤の溶液または懸濁液と混合した。ベヒクル26 (ジメチルアセトアミド/水/カーボマー(カルボキシポリメチレ ン)ゲル) 成分 含量/mL 細胞障害性薬剤 (表1参照) 水 0.1mL カーボマー 15mg ジメチルアセトアミド 1mLとする量 まず150mgのカーボマーを0.98mLの水の中に分散させ、撹拌した混 合物を溶解させ、次いで激しく撹拌して水性ゲル濃厚物を形成することによって 、ジメチルアセトアミド/水/カーボマーゲルを製造した。次いで適当な重量の 薬剤(表1参照)を9mLのジメチルアセトアミドと組合わせ、激しく混合およ び/または超音波処理して分散/溶解することによって、ジメチルアセトアミド 中の細胞障害性薬剤の溶液または懸濁液を調製した。最後に、9mLの上記ジメ チルアセトアミドを1mLの水性ゲル濃厚物に連続的に撹拌しながらゆっくり添 加して、最終ゲルを製造した。ベヒクル27 (ジメチルアセトアミド/水/エタノール/カルボキシメチルセル ロースゲル) 成分 含量/mL 細胞障害性薬剤 (表1参照) 水 0.1mL エタノール 0.1mL カルボキシメチルセルロース 10mg ジメチルアセトアミド 1mLとする量 4gのナトリウムカルボキシメチルセルロースを200mLの水の中に分散さ せ、1N HClを使用してpH2.0〜2.5に調節して、まずナトリウムカ ルボキシメチルセルロースをカルボン酸に変換することによって、ジメチルアセ トアミド/水/エタノール/カルボキシメチルセルロースゲルを製造した。次い で撹拌しながら、600mLのエタノールをゆっくり添加した。生ずるカルボキ シメチルセルロース沈澱を遠心により濃縮した。引き続いて1mLの水を1gの 沈澱(0.1gのカルボキシメチルセルロースおよび0.9gのエタノール)に 添加し、混合物が透明になるまで高剪断下に混合することによって、高度に粘性 の水性/エタノール性ゲルを製造した。適当な重量の薬剤(表1参照)を8mL のジメチルアセトアミドと組合わせ、激しく混合および/または超音波処理して 分散/溶解することによって、ジメチルアセトアミド中の細胞障害性薬剤の溶液 または懸濁液を別々に調製した。最後に、8mLの上記ジメチルアセトアミドを 2mLの水性/エタノール性ゲル濃厚物に連続的に撹拌しながらゆっくり添加し て、最終ゲルを製造した。ジメチルアセトアミド溶液 成分 含量/mL 細胞障害性薬剤 (表1参照) ジメチルアセトアミド 1mLとする量 適当な重量の薬剤(表1参照)を1mLのジメチルアセトアミドと組合わせ、 激しく混合することによって、溶液を調製した。ジメチルアセトアミド/水溶液 成分 含量/mL 細胞障害性薬剤 (表1参照) 水 0.1mL ジメチルアセトアミド 1mLとする量 1mLの水を9mLのジメチルアセトアミドと組合わせ、よく混合し、適当な 重量の薬剤(表1参照)を添加し、薬物が溶解するまで激しく混合することによ って、溶液を調製した。 動物の効能研究における細胞障害性剤のための送出系として使用される、上記 有機溶媒をベースとするベヒクルに加えて、薬剤を水性2%コラーゲンゲルの中 に分散/溶解させる方法において、薬剤 をまた水性の溶液または懸濁液として投与した。このような水をベースとする処 方物を下に記載する。水溶液 成分 含量/mL 細胞障害性薬剤 (表1参照) 0.9%塩化ナトリウム溶液 1mLとする量 適当な重量の薬剤(表1参照)を1mLの等張(0.9%)生理食塩水溶液に 添加し、激しく混合して溶解することによって、溶液を調製した。水性懸濁液 成分 含量/mL 細胞障害性薬剤 (表1参照) ナトリウムカルボキシメチルセルロース 5mg ポリソルベート80 0.75mg 水 1mLとする量 50mgのナトリウムカルボキシメチルセルロースおよび7.5mgのポリソ ルベート80を10mLの水の中に分散させ、溶解するまで激しく撹拌および/ または超音波処理することによって、懸濁するベヒクルを調製した。要求される 量の薬剤物質(表1参照)を生ずる粘性溶液に直接添加し、均一に溶解するまで 激しく撹拌および/または超音波処理した。2%コラーゲンゲル 成分 含量/mL 細胞障害性薬剤 (表1参照) 精製されたウシコラーゲン 20mg リン酸ナトリウム 30mM 塩化ナトリウム 14mM 水または懸濁ベヒクル 1mLとする量 要求される量の薬剤物質(表1参照)を2.0mLの水または懸濁ベヒクルに 添加し、溶解または分散するまで、激しく撹拌および/または超音波処理するこ とによって、2%コラーゲン中の処方物を調製した。次いで1.35mLのアリ コートを注射器の中に移し、注射器から注射器への転移により30回接続するル アー混合アダプターを通して0.6mLの6.5%コラーゲンゲルと混合して最 終のゲルを製造した。 いくつかの研究の間で変化させた上記ベヒクルの中に存在する種々の細胞障害 性薬剤の濃縮を実施した。使用する特定の濃度の調製物を下記の実施例において 準備する。上記の実質的に非水性の送出ベヒクルの動物の効能の評価の間に使用 した薬剤および濃度の範囲を、表1に記載する。 表1:処方物の効能の評価の間に使用した細胞障害性剤および濃度 薬剤 濃度(mg/mL) シスプラチン 1または2 カンプトテシン 0.25、0.5、1、1.25、 2、2.5、5または10 パクリタクセル 1または2 ビンブラスチン 0.125または0.5 フルオロウラシル 3.75または15 ドキソルビシン 1.25または2.5 エトポシド 5または10 ミトマイシン 1または2 ブレオマイシン 1.25または2.5 メクロエタミン 0.025または0.05 ベヒクル処方物20、21および22および24、25および2 6は、本発明のゲル化有機溶媒のベヒクルを代表する。 II.試験のプロトコール 下記の手順に従い、種々の抗細胞増殖剤の効能に対する送出ベヒクルの作用を 研究した。 移植可能な同系ネズミ扁平上皮癌(SCCVII)または放射線誘導線維肉腫 (RIF−1)腫瘍を、3〜7月齢の雌のC3Hマウスの側腹部の皮内で増殖さ せた(2×105細胞を注射した)。導入した腫瘍が100mm3に到達したとき 、マウスは試験のために準備された状態であった。実験の過程の間に、処置した マウスおよび対照のマウスを副尺カリパスで3回/週測定し、そして腫瘍体積を 下記式に従い計算した: V=π/6×D1×D2×D3 ここでD1〜D3は腫瘍の直径(mm)である。腫瘍がそれらの基線体積の4倍( 4×)に到達する日数を、処置の有効性のパラメーターおよび研究の終点として 使用した。したがって、腫瘍増殖のより長い遅延はより大きい抗腫瘍効能を意味 する。 移植可能なマウス膀胱腫瘍(MBT−2)を異所的(皮内)または正常位的に 増殖させ、そしてラット肝臓腫瘍(N1−S1)を正常位的に増殖させた。前述 したように、異所性腫瘍を増殖させ、分析した。前述の式を使用して正常位的に 増殖した腫瘍の体積を決定し、体積の測定を第0日および再び第7日または第8 日に実施した。第7〜8日の腫瘍体積/処置の開始時における処置体積の比を、 処置の有効性の測度として使用した。したがって、より小さい比はより大きい抗 腫瘍効能を意味する。 III.種々の送出ベヒクルにおける薬剤の効能の評価 10の異なる抗増殖剤の有効性を種々の実質的に非水性の送出ベヒクルにおい て評価し、そして水性の溶液、懸濁液および水性コラ ーゲンゲルのベヒクルにおける抗増殖剤の有効性と比較した。評価した10の異 なる抗増殖剤は次の通りであった:シスプラチン(CDDP)、カンプトテシン (CPT)、パクリタクセル、ビンブラスチン(VLB)、フルオロウラシル( 5−FU)、ドキソルビシン(DXR)、エトポシド(VP−16)、ミトマイ シン(MTC)、ブレオマイシン、およびメクロエタミン(HN2)。 実施例1: SCCVII腫瘍の増殖に対する種々のベヒクル中のCDDPの作用 *1匹の動物は第30日に存在する腫瘍をもたなかった。 実施例2: SCCVII腫瘍の増殖に対する種々のベヒクル中のカンプトテシン(CPT )の作用 実施例3: SCCVII腫瘍の増殖に対する種々のベヒクル中のパクリタクセルの作用 実施例4: SCCVII腫瘍の増殖に対する種々のベヒクル中のビンブラスチン(VLB )の作用 実施例5: SCCVII腫瘍の増殖に対する種々のベヒクル中の5−FUの作用SCCVII腫瘍の増殖に対する種々のベヒクル中のブレオマイシン(4mg/ kg)およびドキソルビシン(20mg/kg)の作用実施例8: SCCVII腫瘍の増殖に対する種々のベヒクル中のメクロレタミンの作用SCCVII腫瘍の増殖に対する種々のベヒクル中のミトマイシンおよびエトポ シドの作用 上記結果および論考から明らかなように、本発明による実質的に非水性の極性 ゲル処方物を抗増殖剤の領域的または局所的投与における送出ベヒクルとして使 用すると、抗増殖剤の効能は増強される。詳しくは、抗増殖剤の送出のために本 発明の送出ベヒクルを使用すると、主として水性のベヒクルまたは非極性の水性 ベヒクル中の同一の抗増殖剤の送出よりも、病変の増殖の進行は大きく遅延され る。 実施例11: RIF−1腫瘍の増殖に対する種々のベヒクル中のカンプトテシン(CPT) の投与量の応答実施例12: マウスにおける正常位MBT−2膀胱腫瘍の増殖に対する種々のベヒクル中の カンプトテシン(CPT)の抗腫瘍作用実施例12(続き): マウスにおける正常位MBT−2膀胱腫瘍の増殖に対する種々のベヒクル中の カンプトテシン(CPT)の抗腫瘍作用実施例13: ラットにおける正常位N1−S1肝臓腫瘍の増殖に対する種々のベヒクル中の カンプトテシン(CPT)の抗腫瘍作用注:腫瘍内薬剤注射間に腫瘍ははじけるか、または破壊して開いた。 実施例14: マウスにおける正常位MBT−2膀胱腫瘍の増殖に対する種々のベヒクル中の カンプトテシン(CPT)の抗腫瘍作用実施例15: マウスにおけるマウス膀胱腫瘍(MBT)における種々のベヒクル中のカンプ トテシン(CPT)の異所性抗腫瘍作用群4:1匹の動物は各第22日および第27日に死亡したことが見出された、他 の1匹は第30日に存在する腫瘍をもたなかった。 実施例16: SCCVII腫瘍増殖に対する種々のベヒクル中のカンプトテシンの投与量の 応答群4:3匹の動物は第10、13、および13日に死亡したことが見出され、こ れらの数は計算において使用した。他の動物は第8日までに体重を29%喪失し たが、その後約19日に4×で回復した。 群13:1匹の動物は第3日までに腫瘍部位を脱落させ、次いでほぼ第20日に 回復した。 群17:1匹の動物は第13日に死亡したことが見出され、他の1匹は腫瘍をも たなかった。 実施例17: MBT−2腫瘍増殖に対する懸濁液またはADV24中のカンプトテシンの投 与量の応答群14:治癒。 死亡は未処置側の転移および/または腫瘍の重荷に帰属された。 実施例18: ラットにおける正常位N1−S1肝臓腫瘍の増殖に対する種々のベヒクル中の カンプトテシン(CPT)の抗腫瘍作用 上記結果が証明するように、抗増殖剤、例えば、カンプトテシンをゲル化(粘 性)極性ベヒクル中で投与するとき、非ゲル化極性ベヒクル中で送出される抗増 殖剤について観察された効能に比較して、腫瘍増殖の遅延の増加、または1週に おける腫瘍体積の減少により示されるように、抗増殖剤の効能は有意に増強され る。また、上記結果が再び証明するように、高度に極性のベヒクル中の抗増殖剤 の効能は、水性ベヒクル中で送出される抗増殖剤の効能に比較して、増強される 。 この出願の中に引用されたすべての刊行物および特許出願は、各個々の刊行物 および特許出願が詳しくかつ個々に引用することによって本明細書の一部とされ る通りに、引用することによって本明細書の一部とされる。 本発明を理解を明瞭とする目的で例示および実施例によりある程度詳細に説明 したが、本発明の教示に照らして当業者にとって容易に明らかなように、本発明 の精神および範囲から逸脱しないである種の変化および変更が可能である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61K 31/439 A61K 31/439 31/4738 31/4738 31/513 31/513 31/704 31/704 31/7048 31/7048 31/7064 31/7064 33/24 33/24 47/08 47/08 47/10 47/10 47/12 47/12 47/14 47/14 47/16 47/16 47/20 47/20 A61P 35/00 A61P 35/00 (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,IT,L U,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF ,CG,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE, SN,TD,TG),AP(GH,GM,KE,LS,M W,SD,SZ,UG,ZW),EA(AM,AZ,BY ,KG,KZ,MD,RU,TJ,TM),AL,AM ,AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BR,BY, CA,CH,CN,CU,CZ,DE,DK,EE,E S,FI,GB,GE,GH,GM,GW,HU,ID ,IL,IS,JP,KE,KG,KP,KR,KZ, LC,LK,LR,LS,LT,LU,LV,MD,M G,MK,MN,MW,MX,NO,NZ,PL,PT ,RO,RU,SD,SE,SG,SI,SK,SL, TJ,TM,TR,TT,UA,UG,UZ,VN,Y U,ZW (72)発明者 トラガー,ジョージ アメリカ合衆国,カリフォルニア 94403, サン マテオ,サンタ クララ ウェイ 216 (72)発明者 ロスコス,キャサリーン ブイ. アメリカ合衆国,カリフォルニア 94022, ロス アルトス,ペイジ ミル ロード 4020 (72)発明者 マスキーウィクス,リチャード アメリカ合衆国,カリフォルニア 94087, サニーベイル,ペニーロイヤル テラス 1229

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.細胞増殖性疾患を患う宿主に前記細胞増殖性疾患に関連する病変に少なく とも近接した標的部位において、薬学上許容される実質的に非水性の送出ベヒク ル中の少なくとも1種の抗増殖剤を含んでなる組成物を投与し、ここで前記送出 ベヒクルは前記抗増殖剤のデポー製剤として作用することができ、前記ベヒクル は少なくとも1種の極性の水溶性有機溶媒と少なくとも1種の増粘剤との組合わ せを含み、前記増粘剤は前記ベヒクルの約0.5〜20%(v/v)である、細 胞増殖性疾患を患う宿主を治療する方法。 2.前記組成物が領域的に投与される、請求項1に記載の方法。 3.前記組成物が病変内に投与される、請求項1に記載の方法。 4.前記細胞増殖性疾患が新形成性疾患である、請求項1に記載の方法。 5.薬学上許容される実質的に非水性の送出ベヒクル中の少なくとも1種の抗 増殖剤を含んでなる組成物を病変内に投与し、ここで前記送出ベヒクルは前記抗 増殖剤のデポー製剤として作用することができ、前記ベヒクルは、 少なくとも1種の少なくとも約1.5Dの双極子モーメントを有する極性の水 溶性有機溶媒、ここで前記溶媒はオキシおよびオキソ置換基から成る群より選択 される少なくとも1つの酸素を含有する置換基を含み、そして前記ベヒクルの約 75〜99.5%(v/v)である;および 少なくとも1種の増粘剤、ここで前記増粘剤は前記ベヒクルの約0.5〜20 %(v/v)である; ことを含む、新形成性疾患を患う宿主を治療する方法。 6.前記極性有機溶媒が1〜4個の炭素原子の低級アルカノール である、請求項5に記載の方法。 7.前記オキソ置換基がアミド、カーボネート、エステル、エーテル、アセタ ール、およびスルホキシドから成る群から選択される、請求項5に記載の方法。 8.前記増粘剤が脂肪酸、脂肪酸エステル、脂肪酸のアルミニウム塩またはマ グネシウム塩および架橋または非架橋の生物適合性ポリマーから成る群より選択 される、請求項5に記載の方法。 9.薬学上許容される実質的に非水性の送出ベヒクル中の抗増殖剤を含んでな る組成物を病変内的に投与し、ここで前記抗増殖剤はシスプラチン、カンプトテ シン、ビンブラスチン、パクリタクセル、フルオロウラシル、ドキソルビシン、 メクロレタミン、エトポシド、ミトマイシンおよびブレオマイシンから成る群よ り選択され、前記送出ベヒクルは前記抗増殖剤のデポー製剤として作用すること ができ、前記ベヒクルは、 少なくとも1種の少なくとも極性の水溶性有機溶媒、ここで前記溶媒はエタノ ール、ジメチルアセトアミドおよびプロピレンカーボネートから成る群より選択 され、そして前記ベヒクルの約80〜99.5%(v/v)である;および 少なくとも1種の増粘剤、ここで前記増粘剤はヒドロキシプロピルメチルセル ロース、ヒドロキシプロピルセルロース、メチルセルロース、カルボキシポリメ チレン、およびポリビニルピロリドンから成る群より選択され、そして前記ベヒ クルの約0.5〜20%(v/v)である; ことを含む、新形成性疾患を患う宿主を治療する方法。 10.新形成性疾患を患う宿主に薬学上許容される実質的に非水性の送出ベヒ クル中の抗増殖剤を含んでなる組成物を病変内的に投与し、ここで前記送出ベヒ クルは前記抗増殖剤のデポー製剤として 作用することができ、前記ベヒクルはエタノールと、ヒドロキシプロピルセルロ ースおよびオレイン酸との組合わせを含む、新形成性疾患を患う宿主を治療する 方法。 11.新形成性疾患を患う宿主に薬学上許容される実質的に非水性の送出ベヒ クル中の抗増殖剤を含んでなる組成物を病変内的に投与し、ここで前記送出ベヒ クルは前記抗増殖剤のデポー製剤として作用することができ、前記ベヒクルはジ メチルアセトアミドと、メチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロー ス、またはカルボキシポリメチレンとの組合わせを含む、新形成性疾患を患う宿 主を治療する方法。 12.新形成性疾患を患う宿主に薬学上許容される実質的に非水性の送出ベヒ クル中の抗増殖剤を含んでなる組成物を病変内的に投与し、ここで前記送出ベヒ クルは前記抗増殖剤のデポー製剤として作用することができ、前記ベヒクルはプ ロピレンカーボネートとポリビニルピロリドンとの組合わせを含む、新形成性疾 患を患う宿主を治療する方法。 13.薬学上許容される実質的に非水性の送出ベヒクル中の少なくとも1種の 抗増殖剤を含み、ここで前記送出ベヒクルは前記抗増殖剤のデポー製剤として作 用することができ、前記ベヒクルは、 少なくとも1種の極性の水溶性有機溶媒;および 少なくとも1種の増粘剤、ここで前記増粘剤は前記ベヒクル処方物の約0.5 〜20%(v/v)である; を含む、細胞増殖性疾患を患う宿主の治療において使用する実質的に非水性の組 成物。 14.前記ベヒクルが約500〜50,000mPa・secの範囲の粘度を 有する、請求項13に記載の組成物。 15.前記極性有機溶媒が前記ベヒクルの約80〜99.5%( v/v)である、請求項13に記載の組成物。 16.前記極性有機溶媒が少なくとも約8.0のヒルデブランド溶解度パラメ ーターおよび少なくとも1.5Dの双極子モーメントを有する、請求項13に記 載の組成物。 17.前記組成物が血管収縮剤をさらに含む、請求項11に記載の組成物。 18.薬学上許容される実質的に非水性の送出ベヒクル中の少なくとも1種の 抗増殖剤を含み、ここで前記送出ベヒクルは前記抗増殖剤のデポー製剤として作 用することができ、前記ベヒクルは、 少なくとも1種の少なくとも約1.5Dの双極子モーメントを有する極性の水 溶性有機溶媒、ここで前記溶媒はオキシおよびオキソ置換基から成る群より選択 される少なくとも1つの酸素を含有する置換基を含み、そして前記ベヒクルの約 80〜99.5%(v/v)である;および 少なくとも1種の増粘剤、ここで前記増粘剤は前記ベヒクルの約0.5〜20 %(v/v)である; を含む、細胞増殖性疾患を患う宿主の治療において使用する実質的に非水性の組 成物。 19.前記極性有機溶媒が1〜4個の炭素原子の低級アルカノールである、請 求項18に記載の組成物。 20.前記オキソ置換基がアミド、エステル、カーボネート、エーテル、アセ タール、およびスルホキシドから成る群から選択される、請求項18に記載の組 成物。 21.前記増粘剤が脂肪酸、脂肪酸エステル、脂肪酸のアルミニウム塩または マグネシウム塩および架橋または非架橋の生物適合性ポリマーから成る群より選 択される、請求項18に記載の組成物。 22.薬学上許容される実質的に非水性の送出ベヒクル中の少な くとも1種の抗増殖剤を含んでなり、ここで前記送出ベヒクルは前記抗増殖剤の デポー製剤として作用することができ、前記ベヒクルは、 少なくとも1種の極性の水溶性有機溶媒、ここで前記溶媒はエタノール、ジメ チルアセトアミドおよびプロピレンカーボネートから成る群より選択され、そし て前記ベヒクルの約80〜99.5%(v/v)である;および 少なくとも1種の増粘剤、ここで前記増粘剤はヒドロキシプロピルメチルセル ロース、ヒドロキシプロピルセルロース、メチルセルロース、カルボキシポリメ チレンおよびポリビニルピロリドンであり、そして前記ベヒクルの約0.5〜2 0%(v/v)である; を含む、細胞増殖性疾患を患う宿主の治療において使用する実質的に非水性の組 成物。 23.前記抗増殖剤がシスプラチン、カンプトテシン、ビンブラスチン、パク リタクセル、フルオロウラシル、ドキソルビシン、メクロレタミン、エトポシド 、ミトマイシンおよびブレオマイシンから成る群より選択される、請求項22に 記載の組成物。 24.薬学上許容される実質的に非水性の送出ベヒクル中に少なくとも1種の 抗増殖剤を含んでなり、ここで前記送出ベヒクルは前記抗増殖剤のデポー製剤と して作用することができ、前記ベヒクルはエタノールと、ヒドロキシプロピルセ ルロースおよびオレイン酸との組合わせを含む、細胞増殖性疾患を患う宿主の治 療において使用する実質的に非水性の組成物。 25.薬学上許容される実質的に非水性の送出ベヒクル中の少なくとも1種の 抗増殖剤を含んでなり、ここで前記送出ベヒクルは前記抗増殖剤のデポー製剤と して作用することができ、前記ベヒクルはジメチルアセトアミドと、メチルセル ロース、ヒドロキシプロピ ルメチルセルロース、またはカルボキシポリメチレンとの組合わせを含む、細胞 増殖性疾患を患う宿主の治療において使用する実質的に非水性の組成物。 26.薬学上許容される実質的に非水性の送出ベヒクル中の少なくとも1種の 抗増殖剤を含んでなり、ここで前記送出ベヒクルは前記抗増殖剤のデポー製剤と して作用することができ、前記ベヒクルはプロピレンカーボネートとポリビニル ピロリドンとの組合わせを含む、細胞増殖性疾患を患う宿主の治療において使用 する実質的に非水性の組成物。 27.細胞増殖性疾患を患う宿主に対して抗増殖剤を領域的または局所的に送 出するとき使用するための、デポー製剤として作用することができる実質的に非 水性の送出ベヒクルであって、前記ベヒクルは、 少なくとも1種の極性の水溶性有機溶媒と少なくとも1種の増粘剤との組合わ せ; からなり、ここで前記増粘剤は前記ベヒクルの約0.5〜20%(v/v)であ り、そして脂肪酸、脂肪酸のアルミニウム塩またはマグネシウム塩および架橋ま たは非架橋の生物適合性ポリマーから成る群より選択される、前記ベヒクル。 28.前記溶媒が前記ベヒクルの約80〜99.5%(v/v)である、請求 項27に記載のベヒクル。 29.前記溶媒がオキシおよびオキソ置換基から成る群より選択される少なく とも1つの酸素を含有する置換基を含む、請求項27に記載のベヒクル。 30.前記溶媒が1〜4個の炭素原子の低級アルカノールである、請求項29 に記載のベヒクル。 31.前記オキソ置換基がアミド、エステル、カーボネート、エ ーテル、アセタール、およびスルホキシドから成る群から選択される、請求項2 9に記載のベヒクル。 32.細胞増殖性疾患を患う宿主に対して抗増殖剤を領域的または局所的に送 出するとき使用するための、デポー製剤として作用することができる実質的に非 水性の送出ベヒクルであって、前記ベヒクルは、 少なくとも1種の極性の水溶性有機溶媒、ここで前記増粘剤はエタノール、ジ メチルアセトアミドおよびプロピレンカーボネートから成る群より選択され、そ して前記ベヒクルの約80〜99.5%(v/v)である;および 少なくとも1種の増粘剤、ここで前記増粘剤はヒドロキシプロピルメチルセル ロース、ヒドロキシプロピルセルロース、メチルセルロース、カルボキシポリメ チレンおよびポリビニルピロリドンであり、そして前記ベヒクルの約0.5〜2 0%(v/v)である; からなる、前記ベヒクル。 33.少なくとも1種の抗増殖剤;および 少なくとも1種の極性の水溶性有機溶媒と少なくとも1種の増粘剤との組合わ せを含む、薬学上許容される実質的に非水性の送出ベヒクル、ここで前記増粘剤 は前記ベヒクルの約0.5〜20%(v/v)である; を含む、細胞増殖性疾患を患う宿主の治療において使用するためのキット。 34.前記キットが前記抗増殖剤を前記実質的に非水性の送出ベヒクルと組合 わせて請求項13に記載の組成物を調製する手段をさらに含む、請求項33に記 載のキット。
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