JP2001510392A - 分散剤 - Google Patents

分散剤

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Abstract

(57)【要約】 一般式1:

Description

【発明の詳細な説明】 分散剤 本発明は、新種の分散剤、粒状固体及び有機媒体と共にかかる分散剤を含有す る分散液、練り顔料(mill base)並びに塗料及び印刷インクにおけるかかる分 散液及び練り顔料の使用に関する。 ポリ(オキシペンタメチレンカルボニル)鎖を含有する分散剤は公知であり、 一般的にε-カプロラクトンを含む重合により製造する。これらの分散剤は、有 機液状媒体に粒状固体を分散させるのに特に有用であると言われており、酸性ま たは塩基性末端基(terminating group)を含む。末端塩基性基を含有する分散 剤は、欧州特許第208041号及びPCT国際公開WO 94/21368号に記載されており、ε -カプロラクトンの重合時の、連鎖停止剤として脂肪族またはヒドロキシ脂肪族 カルボン酸の存在下でのポリ(エチレンイミン)とε-カプロラクトンとの反応 生成物が挙げられる。末端酸性基を含有する分散剤は、欧州特許第164817号に記 載されており、連鎖停止剤として脂肪アルコールの存在下で重合したε-カプロ ラクトンの燐酸エステルが挙げられる。 かかる分散剤の製造時に使用したε-カプロラクトンを全体または一部、アル キル置換したε-カプロラクトンで置換することにより、及びδ-バレロラクトン と場合によりアルキル置換したε-カプロラクトンとの混合物を使用することに より、優れた分散剤を製造し得ることを知見した。ε-カプロラクトンとアルキ ル置換したε-カプロラクトン、またはε-カプロラクトンとδ-バレロラクトン とのブロックまたはランダム共重合から誘導した分散剤は、特に好都合であるこ とが知見された。 本発明により、一般式1: (式中、Tは、水素または重合停止基(polymerization terminating group)で あり Zは、酸性若しくは塩基性基であるかまたは、酸性基若しくは塩基性基のいずれ かを含有する部分であり; A及びBは、各々、独立して、δ-バレロラクトン、ε-カプロラクトンまたはア ルキル置換したε-カプロラクトンから誘導可能なオキシアルキレンカルボニル 基であり、但し、いずれもがε-カプロラクトンまたはδ-バレロラクトンではな く; n及びpは、整数であり;及び n+pは、2〜100である)の分散剤及びその塩を提供する。 好ましくはn+pは、70以下であり、より好ましくは50以下であり、及び特に好 ましくは20以下である。 (A)nがε-カプロラクトンから誘導可能であり、(B)pがδ-バレロラクトン またはアルキル置換したε-カプロラクトンのいずれかから誘導可能な場合、n: pの比は好ましくは12:1〜1:6であり、より好ましくは8:1〜1:2であり、 さらにより好ましくは8:1〜1:1であり、特に4:1〜1:1である。特に有用 な効果は、n:pが約2:1のときに得られた。 Zが多官能性であるとき、2個以上の基T-(A)n(B)p-がそれぞれZに結合し得 る。 Aはε-カプロラクトンから誘導可能で、Bはアルキル置換したε-カプロラク トンまたはδ-バレロラクトンから誘導可能であるのが好ましい。 ε-カプロラクトン中の単数または複数のアルキル基は、線状または分岐状で あり得、好ましくはC1〜C8アルキル、より好ましくはC1〜C6アルキル、及び特に C1〜C4である。かかる基の例としては、メチル及びt-ブチルがある。 アルキル置換したε-カプロラクトン類は、アルキル置換したシクロヘキサノ ンの酸化により得ることができ、従って、多くはアルキル置換したε-カプロラ クトンの混合物である。かくして、2-メチルシクロヘキサノンの酸化により、し ばしば7-メチル(95%)と3-メチルε-カプロラクトン(5%)との混合物となる 。しかしながら、4-アルキルシクロヘキサノンの酸化では、5-アルキルε-カプ ロラクトンのみが得られる。アルキル置換したε-カプロラクトンの他の例とし ては、6-メチル;4-メチル;5-メチル;5-t-ブチル;4,6,6-トリメチル及び4,4, 6-誘 導体がある。7-メチルε-カプロラクトンが好ましい。 式1のオキシアルキレンカルボニル基A及びBのラクトン前駆体の(共)重合 により、末端ヒドロキシ及び末端カルボン酸基を有するポリ(オキシアルキレン カルボニル)鎖(以後、"POAC"鎖と称する)が得られる。従って、基T及びZは 、酸素または基-COO-のいずれかを介して(コ)ポリマーに結合させることがで きる。Zが塩基性基または、例えばポリアミン若しくはポリイミンなどの塩基性 基を含有する部分であるとき、基Tは水素であるか、またはPOACの酸素原子を介 して結合した重合停止基であるのが好ましい。Zが酸性基または、例えば、カル ボン酸エステル、硫酸エステル、スルホン酸エステル、ホスホン酸エステル若し くは燐酸エステルなどの酸性基を含有する部分であるとき、基TはPOACの-COO- 基を介して結合した重合停止基であるのが好ましい。 好ましい分散剤は、重合停止基により末端-キャップされたPOAC酸(以後、TPO AC酸と称する)(即ち、末端カルボン酸基を有するPOAC鎖)または、重合停止基に より末端-キャップされたPOACアルコール(以後、TPOACアルコールと称する)( 即ち、末端ヒドロキシル基を有するPOAC鎖)から誘導可能である。 本発明の第一の態様では、本分散剤は、ポリアリルアミンまたは、特に式2: (式中、Vは、POAC鎖部分-(A)n(B)p-であり;及び T、n及びpは、上記定義通りである)の少なくとも2個のPOAC鎖を有するポリ (C2〜C4アルキレンイミン)(以後、"PAI"と称する)を含む。 明確には、式2のPOAC鎖の酸素とカルボニル基は、基Tの結合状態を示すため に挙げられるものであって、オキシアルキレンカルボニル基-(A)n(B)p-に存在す る基の他に追加の酸素をもカルボニル基をも表すものではない。 各POAC鎖は、POAC鎖の末端カルボニル基とポリアリルアミンまたはPAIの第1 級若しくは第2級アミノ基の窒素原子との間に形成した共有アミド結合-CO-N<か 、またはPOAC鎖の末端カルボン酸エステル基とポリアリルアミン若しくはPAIの 置換アンモニウム基の正に帯電した窒素原子との間に形成したイ オン性塩結合-COO-HN+≡を介して、ポリアリルアミンまたはPAIに結合するのが 好ましい。分散剤は少なくとも2個のPOAC基を含有するため、その製造時に使用 した反応条件の厳密性に依存して、アミド結合と塩結合との混合物を含み得る。 本発明の第一の態様の分散剤は、一般式3: (式中、X-*-*-Xは、ポリアリルアミンまたはPAIを表し; Yは、アミドまたは塩結合を介してポリアリルアミンまたはPAIに結合したPOAC 鎖を表し; qは、2〜2000であり;及び PAI及びPOACは、上記定義通りである)により都合良く表すことができる。 qは、4以上であるのが好ましく、特に10以上であるのが好ましい。qは1000 以下であるのも好ましく、500以下であるのが好ましい。 Yにより表されるPOAC鎖とX-*-*-Xにより表されるポリアリルアミンまたはPAI との重量比は、30:1〜1:1の間であるのも好ましく、20:1〜4:1がより好ま しく、及び15:1〜8:1が特に好ましい。 PAIは、線状または分岐であり得るポリ(エチレンイミン)(以後、PEIと称す る)であるのが好ましい。 PAIは、重量平均分子量が500〜600,000であるのが好ましく、1,000〜200,000 がより好ましく、1,000〜100,000がさらにより好ましく、及び10,000〜100,000 が特に好ましい。 本発明の第一の態様の分散剤は、ポリアリルアミン若しくはPAIと式4: (式中、T、V、n及びpは、上記定義通りである)のTPOAC酸とを反応させる ことにより、または重合停止化合物の存在下、ポリアリルアミン若しくはPAIと 単数若しくは複数のラクトンとを反応させることにより得ることができる。 POAC鎖の長さは、合成プロセス時に連鎖停止剤または停止化合物、例えば、カ ルボン酸を配合することによって制御し得る。分散剤が、ポリアリルアミンまた はPAIの存在下で単数若しくは複数のラクトンの重合により形成したPOAC鎖を含 有する場合、POAC鎖はポリアリルアミンまたはPAI上で成長し、一緒には反応で きないので、連鎖停止剤はそれほど必要ではない。かかる場合、ペンダントPOAC 鎖は、ヒドロキシル基により停止され、即ち、Tは、式4のTPOAC酸ではHであ る。 分散剤は、ポリアリルアミンまたは少なくとも2個の第1級、第2級若しくは 第3級アミノ基を有するPAIとTPOAC酸またはその単数若しくは複数のラクトン前 駆体とから誘導することができ、かかる場合、ポリアリルアミンまたはPAI中の アミノ基とPOAC酸の末端カルボキシ基との反応生成物はアミドまたは塩結合を形 成する。PAIが第3級アミノ基を含む場合、塩結合のみが形成し、そうでない場 合には反応条件に依存して塩及び/またはアミド結合が形成する。一般的に、当 業者に公知の如く、例えば、低温及び/または短い反応時間などの穏和な反応条 件は塩結合の形成を促進し、例えば、高温及び/または長期の反応時間などの過 酷な反応条件は、アミド結合の形成を促進する。 本発明の第一の態様の好ましい分散剤は、好ましくはアミノ基を持たない、カ ルボン酸から誘導した停止基Tを含む。好ましいカルボン酸は、飽和または不飽 和であり得、且つヒドロキシ、C1〜C4アルコキシまたはハロゲンにより置換され 得るC1〜C25-脂肪族カルボン酸である。好ましい脂肪酸は、10個以上の炭素原子 を含有する。脂肪族カルボン酸が置換されている場合、該置換基は、ヒドロキシ であるのが好ましい。カルボン酸の例としては、グリコール酸、乳酸、カプロン 酸、ラウリン酸、ステアリン酸、メトキシ酢酸、リシノール酸、12-ヒドロキシ ステアリン酸、12-ヒドロキシドデカン酸、5-ヒドロキシドデカン酸、5-ヒドロ キシデカン酸及び4-ヒドロキシデカン酸が挙げられる。 本発明の第一の態様の分散剤が遊離アミノ基を含有する場合、該分散剤が置換 アンモニウム塩の形態であるように、これらを、酸または四級化剤との反応によ り置換アンモニウム基に転換することができる。この目的に好適な試薬としては 、鉱酸及び強い有機酸または酸性塩、例えば、酢酸、硫酸、塩酸、アルキルスル ホ ン酸、アルキル水素硫酸塩及びアリールスルホン酸が挙げられ、染料及び顔料の 酸の形態も含まれ、並びに四級化剤(例えば、ジアルキルサルフェート類、例え ば、ジメチルサルフェート(DMS)及びハロゲン化アルキル類、例えば、塩化メ チル及びエチルなど)がある。 本発明の第一の態様の分散剤は、50〜250℃の温度で、好ましくは不活性雰囲 気中、場合によりエステル化触媒の存在下、ポリアリルアミンまたはPAIとPOAC 酸またはその単数若しくは複数のラクトン前駆体とを反応させることにより得る ことができる。好ましくは、温度は80℃以上であり、特に100℃以上である。分 散剤の炭化(charring)を最小とするために、温度は、150℃以下であるのが好 ましい。 不活性雰囲気は、最終生成物とも出発物質とも反応しない任意のガスであり得 、周期律表の不活性ガスが挙げられ、特に窒素が挙げられる。 ポリアリルアミンまたはPAI、重合停止剤及び単数若しくは複数のラクトンを 反応させることにより分散剤を一段階で製造する場合、エステル化触媒、例えば 、テトラ-アルキルチタネート(例えば、テトラブチルチタネート)、有機酸の亜 鉛塩(例えば、酢酸亜鉛)、脂肪族アルコールのジルコニウム塩(例えば、ジルコ ニウムイソプロポキシド)、トルエンスルホン酸または強酸(例えば、ハロ酢酸 、例えば、トリフルオロ酢酸)を含むのが好ましい。ジルコニウムイソプロポキ シドが好ましい。本発明の第一の態様の分散剤を一段階プロセスで製造する場合 、高温が必要となり得るが、その温度は通常、150℃〜180℃である。 TPOAC酸とポリアリルアミンまたはPAIと反応させる前に、該酸を別個に製造す るのが好ましい。この場合、単数または複数のラクトンと重合停止剤とを、エス テル化触媒の存在下、150℃〜180℃で、不活性雰囲気中で反応させる。続いてTP OAC酸とポリアリルアミンまたはPAIとの次なる反応は、温度100℃〜150℃で実施 し得る。 PAIがPEIであるとき、TPOAC酸対PEIの重量比は、該分散剤を、最終的に極性ま たは非-極性有機媒体中に粒状固体を分散させるのに使用するか否かに依存して 、広範囲を変動させ得る。TPOAC酸対PEIとの重量比が30:1〜1:1、好ましくは 20:1〜5:1、及び特に15:1〜10:1である分散剤を使用すると、 有用な結果が得られた。 本発明の第二の態様により、式1(式中、Zは酸性基または、カルボン酸エス テル、硫酸エステル、スルホン酸エステル、燐酸エステル及びホスホン酸エステ ルから選択される酸性基を含有する部分である)の分散剤が得られる。 本発明の第二の態様の好ましい分散剤は、式5: (式中、A及びDは、その一方が酸性基であるか該基を保持する基で、他方がTP OAC基を親水性にしない重合停止基である基であり;並びに V、n及びpは、上記定義通りである)の化合物である。 式5の分散剤において、Dが酸性基を保持するとき、Aは、式:A1-COOH(式 中、A1は、水素または場合により置換したC1〜C50-ヒドロカルビルである)のエ ステル化可能なカルボン酸の基A1-CO-であるのが好ましい。A1は、場合により置 換したアルキル、アルケニル、シクロアルキルまたはポリシクロアルキルが好ま しい。A1が35個以下の炭素原子を含むのが好ましく、特に25個以下の炭素原子を 含むのが好ましい。この場合、Dは、多価の、より好ましくは二価若しくは三価 の、POAC鎖に酸基を結合させる橋架け基(bridging group)であるのが好ましく 、式:-K-G-J-(式中、Kは、O、S、NRまたは直接結合であり、Jは、O、NRま たは直接結合であり、但し、Rは、H、アルキル、アルケニル、シクロアルキル 若しくはフェニルであるか、K及びJがいずれもNRであるとき、2個の基Rは、 それが結合する2個の窒素原子を結合する単一のアルキレンまたはアルケニレン 基を形成し得、及びGは、アルキレン、アルケニレン、シクロアルキレンまたは アリーレンである)であるのが好ましい。-K-G-J-のアルキルまたはアルケニル 基は、20個以下の炭素原子を含有するのが好ましく、シクロアルキル基は4〜8 個の炭素原子を含有するのが好ましい。 式5の化合物において、Aが酸性基を保持する場合、Dは、アルコール、チオ ールまたは第1級若しくは第2級アミンの残基、D1-K-H(式中、D1は、上記定義 のA1と同様の特徴の脂肪族または脂環式基である)であるのが好ましい。この場 合、Aは、それ自体が酸性基であるのが好ましく、POAC鎖は末端ヒドロキ シル基を保持する。分散剤が1個以上の硫酸エステル若しくは燐酸エステル基、 または混合物を含有し得るとき、このヒドロキシ基は、好適な硫酸エステル化剤 (sulphateing agent)または燐酸エステル化剤(phophating agent)と反応さ せることによりエステル化されて、硫酸エステルまたは燐酸エステルを与え得る 。 燐酸エステル基が好ましく、好ましい燐酸エステル化剤は、P2O5、POCl3また はポリ燐酸である。 D1及びA1の任意の置換基としては、ハロゲン、ヒドロキシ、アミノ、アルコキ シ及び、POAC鎖を親水性にしない他の非-イオン性種が挙げられる。 酸性基から離れているAまたはDにより表される基は、少なくとも6個の炭素 原子を含有するのが好ましく、少なくとも10個の炭素原子を含有するのがより好 ましい。 本発明の第二の熊様での酸性基は、遊離酸の形熊であり得るか、塩基(例えば 、アンモニア、アミン、アミノアルコール)または無機金属(例えば、アルカリ 金属若しくはアルカリ土類金属)との塩として存在し得る。 本発明の第二の態様の好ましい一つの分散剤は、一般式6: (式中、A2は、水素または一価の炭化水素若しくは置換炭化水素基であり;及 び V、n及びpは、上記定義通りである)のものである。 A2は、線状または分岐の、飽和または不飽和であり得るアルキルであるのが好 ましい。A2が少なくとも6個、好ましくは少なくとも10個の炭素原子を含有する のも好ましい。好ましくは、A2は、35個以下の炭素原子を含有するのが好ましく 、25個以下の炭素原子を含有するのが特に好ましい。 A2が置換されているとき、置換基は、D1及びA1に関して定義されたとおりであ る。 本発明の第二の態様の好ましい第2の分散剤は、一般式7:(式中、A3-COは、エステル化可能な酸、A3-COOHの残基であり; Lは、燐酸エステル、スルホン酸エステルまたはメチレンカルボン酸エステルで あり; Mは、カチオンであり; wは、1または2であり;及び V、D、n及びpは、上記定義通りである)のものである。 A3は、場合により置換した脂肪族または脂環式基である。脂肪族基は、線状ま たは分岐の、飽和または不飽和であってもよい。好ましくは、A3は、35個以下の 炭素原子を含有するのが好ましく、25個以下の炭素原子を含有するのがより好ま しい。A3の任意の置換基は、ハロゲン、第3級アミノ及びC1〜C6アルコキシであ る。 好ましくはA3は、不飽和である。 本発明の第二の態様の特に好ましい分散剤は、一般式8: (式中、L1は、硫酸エステルまたは燐酸エステルであり;及び D1、J、V、M、n、p及びwは、上記定義通りである)のものである。 D1は、線状または分岐の、飽和または不飽和であり得、35個以下の炭素原子を 含有するのが好ましく、25個以下の炭素原子を含有するのが特に好ましい。 好ましくは、Jは、酸素である。 D1中の任意の置換基は、ハロゲン、第3級アミノ及びC1〜C6アルコキシである 。 好ましくはD1は、非置換である。 Dにより表される橋架け基の例としては、-NHC2H4-、-OC2H4-、-OC2H4O-、-OC2 H4NH-、-NH(CH2)2NH-(式中、zは、2〜5である)、ピペラジン-1,4-イレン及 びジアミノフェン-1,4-イレンがある。 A1、A2及びA3により表される基の例としては、メチル、エチル、CH3(CH2)4-、 CH3 (CH2)10-、CH3(CH2)14-、CH3(CH2)16-、HO(CH2)5-、CH3(CH2)7CH=CH(CH2)7-、CH3 (CH2)28-、CH3(CH2)5CH(OH)CH2CH=CH(CH2)7-及びCH3OCH2-並びにアビエチン酸 の残基、即ち、COOH基を含まないアビエチン酸がある。 D1により表される基の例としては、メチル、エチル、CH3(CH2)9-、CH3(CH2)11 -、CH3(CH2)15-、CH3(CH2)17-、CH3(CH2)29-、CH3(CH2)7CH=CH(CH2)7-、CH3OCH2 -、CH3(CH2)4CH=CHCH2CH=CH(CH2)7-及びアビエチルアルコールの残基、即ち、OH 基を含まないアビエチルアルコールがある。 本発明の第二の態様の分散剤は、末端ヒドロキシ及びカルボン酸基を有するPO AC酸または、重合停止基及びヒドロキシ若しくはカルボン酸基を有するPOAC酸( TPOAC化合物)と、それと反応し得る基を有し且つ末端酸性基を保持する化合物 とを反応させることにより得ることができる。或いは、当該POAC酸またはTPOAC 化合物を酸性基の前駆体と直接反応させるか、または二官能性化合物と直接反応 させ、続いて酸性基の前駆体と反応させることができる。上記プロセスにおいて 、POAC酸またはTPOAC化合物は、単数若しくは複数のラクトンまたは単数若しく は複数のラクトンと重合停止化合物とからin situ(その系内で)で製造し、次 いで本発明の第二の態様の分散剤に直接転換させることができる。酸性基を含有 する好適な化合物としては、α-アミノまたはα-ヒドロキシアルカンカルボン酸 (例えば、グリシン及びグリコール酸)及びアミノ-ヒドロキシ-有機スルホン酸 またはホスホン酸(例えば、アミノエタンスルホン酸)が挙げられる。酸性基自 体の好適な前駆体としては、P2O5及びポリリン酸がある。POAC酸またはTPOAC化 合物と酸性基との間に結合基を形成し得る好適な二官能性化合物としては、ポリ アミン類、ポリオール類及びヒドロキシアミン類がある。 式6の分散剤は、単数若しくは複数のラクトンを重合させてPOAC鎖を得、続い てヒドロキシ基を有さないカルボン酸A2-COOHと反応させることにより、または 重合停止化合物として作用するA2-COOHの存在下で単数若しくは複数のラクトン を重合させることにより得ることができる。酸、A2-COOHの例としては、酢酸、 プロピオン酸、カプロン酸、ラウリン酸及びステアリン酸があり、天然油脂から 誘導したもの、例えば、タル油脂肪酸(tall oil fatty acid)が挙げられ る。 POAC酸またはその単数若しくは複数のラクトンの前駆体は、エステル化反応時 に生成した水と共沸混合物を形成し得る、好適な炭化水素溶媒(例えば、トルエ ンまたはキシレン)中でA2-COOHと反応することができる。反応は、不活性雰囲 気(例えば、窒素)下、温度80℃〜250℃、好ましくは150℃〜180℃で実施する のが好ましい。好ましくは、反応は、上記定義のエステル化触媒の存在下で実施 する。 本発明の第二の態様の分散剤は、式6の化合物と、式6の化合物のカルボン酸 基と反応し得、且つ少なくとも1つの酸性基をも含有する好適な共反応体(co-r eactant)とを反応させることによっても得ることができる。カルボン酸基と反 応し得る基の例としては、アミン及びヒドロキシル基がある。共反応体の例とし ては、アミノ酸(例えば、グリシン)及び短鎖ヒドロキシ酸(例えば、グリコー ル酸または乳酸)がある。 本発明の第二の態様の分散剤は、式6の化合物を、カルボン酸基と反応し得る 少なくとも1個の反応性基(例えば、ヒドロキシまたはアミノ)と少なくとも1 個の他の反応性基とを含有する結合化合物(linking compound)と反応させ、 次いで得られた中間生成物を、酸性基と、結合化合物の前記他の基と反応し得る 基とを含有する化合物と反応させる、間接的な、2段階プロセスによっても得る ことができる。好適な結合化合物の例としては、ポリオール類、ジアミン類及び ヒドロキシアミン類、例えば、エチレングリコール、プロピレングリコール、グ リセロール、トリメチロールプロパン、ペンタエリスリトール、ソルビトール、 エチレンジアミン、トリメチレンジアミン、ヘキサメチレンジアミン、ジエチレ ントリアミン、エタノールアミン、ジエタノールアミン、ジプロパノールアミン 及びトリス(ヒドロキシメチル)アミノメタンが挙げられる。ヒドロキシルアミ ン結合化合物は、ヒドロキシとアミノ基の反応性が異なり、オリゴマー中間生成 物の生成を減少させるので、好ましい。式6の化合物と反応する酸性基と前記他 の反応性基とを含有する好適な結合化合物としては、無機の強酸(例えば、燐酸 、硫酸、クロロスルホン酸及びスルファミン酸)及び有機酸(例えば、アルキル -及びアリール-ホスホン酸、アルキル-及びアリール-スルホン酸並びにモノクロ ロ 酢酸)が挙げられる。 式6の化合物から本発明の第二の態様の分散剤を製造する際、式6の化合物と 酸性基を含有する化合物との(直接経路)反応または、式6の化合物と結合化合 物との(間接経路)反応は、包含される反応体に対して好適な条件下で実施する 。かくして、式6の化合物を官能性酸(fuctional acid)(例えば、グリシンま たはグリコール酸)と直接反応させる場合、反応混合物の酸価が好適なレベルま で低下するまで、所望によりキシレン等の溶媒の存在下及び、場合により上記定 義のエステル化触媒の存在下で、反応体を温度180℃〜250℃で一緒に加熱するこ とができる。反応体は、式6の化合物のカルボキシ基及び酸性基を保持する化合 物のヒドロキシまたはアミノ基に対して、ほぼ化学量論量で使用するのが好まし い。間接経路の場合、結合化合物中のたった1個の反応性基を使用して得られた 中間体生成物が、酸性基を保持する化合物と続く反応ができるような前記他の反 応性基をまだ含有できるようにした以外には、式6の化合物と結合化合物との間 の反応に同様の条件を適用する。結合化合物がヒドロキシアミンであるとき、反 応温度は、150℃〜200℃であるのが好ましい。所望により、不活性溶媒または希 釈剤及び/または触媒も配合し得る。 間接経路の第2段階では、中間体生成物を、反応混合物が実質的に一定の酸価 を達成することによって示される様に反応を完了させるのに充分な温度及び時間 、酸性基を保持する化合物と反応させる。酸性基を含有する化合物が多塩基酸( 例えば、燐酸または硫酸)であるとき、その中のイオン化可能な水素原子の1個 または2個、特に1個が反応し、反応時に形成した水を除去しないようにするの が好ましい。通常、反応は、40〜70℃で約3時間で完了するが、特に硫酸を使用 する場合には生成物が脱水する危険性があるので、より厳しい条件を避けた方が 好ましい。モノクロロ酢酸の場合には、このような複雑化の原因は発生しないが 、反応はよりゆっくりと進行するので、むしろ促進条件が必要である。一般的に 、酸性基を含有する化合物は、前駆体中の利用可能な反応性基に対してほぼ化学 量論量で使用するが、所望により少なめの量又は多めの量を用いてもよい。 式7(但し、Jは直接結合である)の分散剤は、末端カルボン酸基を有するPOAC 基と、アミノ-またはヒドロキシ-有機スルホン酸エステル、好ましくはアミノ- ま たはヒドロキシアルキル燐酸エステルとを反応させることにより得ることができ る。式7(但し、JはNRまたは酸素である)の分散剤は、POAC酸とジオールまた はヒドロキサミノ化合物(例えば、アミノアルコール)とを反応させ、次いで形 成した中間体の末端ヒドロキシ基を燐酸エステル化剤(例えば、P2O5若しくはポ リ燐酸)またはスルホンエステル化剤(例えば、クロロスルホン酸)と反応させ ることにより得ることができる。 式7(式中、Kは直接結合である)の分散剤は、式9: のTPOAC酸と、式10: (式中、A3、V、K、G、L、M、n、p及びwは、上記定義通りである)の化 合物とを反応させることにより得ることができる。 式7(式中、Kは、OまたはNRである)の分散剤は、式9のTPOAC酸と、式1 1: の化合物とを反応させ、次いで硫酸エステル化剤または燐酸エステル化剤と反応 させることにより得ることができる。 式8の特に好ましい分散剤は、末端ヒドロキシ基を含有するTPOACアルコール 、即ち、末端ヒドロキシ基と重合停止基を有するPOAC鎖を形成するために、一価 アルコールまたは第1級若しくは第2級モノアミンの存在下、単数または複数の ラクトンを重合させることにより得ることができる。一価アルコールが好ましく 、特に、35個以下の炭素原子を有するものが特に好ましく、25個以下の炭素原子 を有するものがさらに好ましい。ラウリルアルコールが特に好ましい。続いて、 TPOACアルコールを燐酸エステル化または硫酸エステル化剤と反応させる。燐酸 エステル化剤が好ましく、特にP2O5及びポリ燐酸が好ましい。 TPOACアルコールは、TPOAC酸を製造するのに使用したのと同様の条件下 で、単数または複数のラクトンと一価アルコールとを反応させることにより得る ことができる。 式8の燐酸エステルである分散剤は、TPOACアルコールと、アルコール対燐酸 エステル化剤の各リン原子の比が3:1〜1:1、特に2:1〜1:1である燐酸エ ステル化剤とを反応させることにより得ることができる。分散剤がモノ-及びジ- 燐酸エステルの混合物であるとき、各TPOACアルコール対燐酸エステル化剤の各 リン原子の比が、2未満、例えば、約1.5:1であるのが特に好ましい。 TPOACアルコールと燐酸エステル化剤との間の反応は、好ましくは、無水条件 下、不活性雰囲気(例えば、窒素)中で実施する。反応は、不活性溶媒中で実施 し得るが、溶媒の非存在下で、TPOACアルコールと燐酸エステル化剤とを反応さ せるのがより都合がよい。反応温度は、60℃以上が好ましく、80℃以上が特に好 ましい。分散剤の黒炭化を防ぐために、温度は120℃未満が好ましく、100℃未満 が特に好ましい。 それほど好ましくない変形としては、式8の分散剤は、一価アルコールと予備 形成したPOAC酸とを反応させ、次いでTPOACアルコールと燐酸エステル化または 硫酸エステル化剤と反応させることによっても製造し得る。 本発明の第二の態様の分散剤は、酸性基を保持する分散剤とアルコールまたは アルカノールアミンとを反応させることにより形成した、追加のエステル、アミ ドまたはアミン塩基を含有し得る。 本発明の第二の態様の分散剤は、遊離酸の形態であり得るか、アルカリ金属、 アンモニア、アミン、アルカノールアミンまたは第4級アンモニウム塩と塩を形 成し得る。本発明の第二の態様の分散剤は、好ましくはアミンとの塩の形態であ る。好適なアミンの例としては、n-ブチルアミン、ジエタノールアミン及びジメ チルアミノプロピルアミンが挙げられる。 本発明の第一の態様の分散剤は、有色酸との塩の形態でもあり得る。「有色酸 :coloured acid」なる用語は、少なくとも1個、好ましくは1〜6個の酸基、 特にスルホン酸、ホスホン酸若しくはカルボン酸基を含有する有機顔料または染 料を意味するものとする。好ましい有色酸は、銅フタロシアニンまたは他の濃く 着色した顔料であり、特に、1分子当たり平均して0.5〜3個のスルホン酸基を 含 有するスルホン化銅フタロシアニンが好ましい。 本発明の分散剤を製造する際に使用する多くの中間体、特に、本発明の第一の 態様の分散剤を製造するのに使用するTPOAC酸及び本発明の第二の態様の好まし い分散剤を製造するのに使用するTPOACアルコールは新規である。 かくして、本発明により、式12: のTPOAC酸と式13: (式中、T、V、D1、J、n及びpは、上記定義通りである)のTPOACアルコー ルを提供する。 上述の如く、本発明の分散剤は、粒状固体を有機媒体に分散させるのに特に有 用である。 本発明の別の態様では、式1の分散剤と粒状固体とを含む組成物を提供する。 本発明のさらに別の態様では、式1の分散剤、粒状固体及び有機媒体とを含む 分散液を提供する。 分散液中に存在する固体は、関係する温度で有機媒体中に実質的に不溶性であ り、且つその中で微細に分割された形態で安定化するのが望ましい任意の無機ま たは有機固体材料であり得る。 好適な固体の例としては、溶媒インク用の顔料;塗料及びプラスチック材料用 の顔料、乳白剤(extender)及び充填剤;染料、特に分散性染料;溶媒染料浴、 インク及び他の溶媒適用系用の蛍光増白剤(optical brightening agents)及び 織物用助剤(textile auxiliaries);オイルベース及び逆転エマルション孔あけ 用泥(oil-based invert-emulsion drilling muds)用の固体;ドライクリーニ ング流体中の汚れ(dirt)及び固体粒子;粒状のセラミック材料;磁気材料及び 磁気記録媒体、並びに有機媒体中の分散液として適用する殺生物剤、農薬及び医 薬品が挙げられる。 好ましい固体は、例えば、カラーインデックス(1971)の第3版及び続く改訂 版、並びにその補追版に、「Pigments」なる表題のもとに記載された顔料の任意 の容認された種類由来の顔料である。無機顔料の例としては、二酸化チタン、酸 化亜鉛、プルシアンブルー(Prussian blue)、硫化カドミウム、種々の酸化鉄、 ベルミリオン(vermilion)、ウルトラマリン(ultramarine)、種々のクロム顔料( 例えば、クロメート、モリブデート(molybdates)及び混合クロメート類)、鉛 、亜鉛、バリウム、カルシウム及び混合物の硫酸塩並びに、プリムローズ、レモ ン、ミドル、オレンジ、スカーレット及びレッドクロームの名前で緑-黄色から 赤顔料として市販されているその変形物がある。有機顔料の例としては、アゾ、 ジアゾ、縮合アゾ、チオインジゴ、インダンスロン、イソインダンスロン、アン タンスロン(anthanthrone)、アントラキノン、イソジベンズアンスロン、トリフ ェンジオキサジン、キナクリドン及びフタロシアニン種、特に銅フタロシアニン 及びその核ハロゲン化誘導体、並びに酸、塩基及び媒染剤染料のレーキも挙げら れる。厳密には無機であるが、カーボンブラックは、その分散特性においてより 有機顔料の如く挙動する。好ましい有機顔料としては、フタロシアニン類、特に 銅フタロシアニン類、モノアゾ類、ジアゾ類、インダンスロン類、アントランス ロン類、キナクリドン類及びカーボンブラックがある。 他の好ましい固体としては、乳白剤及び充填剤(例えば、タルク、カオリン、 シリカ、バライト及びチョーク);粒状セラミック材料(例えば、アルミナ、シリ カ、酸化ジルコニウム、酸化チタン、窒化珪素、窒化硼素、炭化珪素、炭化硼素 、混合窒化珪素-アルミニウム及びチタン酸金属);粒状磁気材料(例えば、遷移 金属類、特に鉄及びクロムの磁気酸化物、例えば、ガンマ-Fe2O3、Fe3O4、並び にコバルト-ドープ酸化鉄類、酸化カルシウム、フェライト類、特にバリウムフ ェライト);及び金属粒子(特に、金属鉄、ニッケル、コバルト及びその合金); 及び農薬[例えば、殺真菌剤、フルトリアフェン(flutriafen)、カルベンダジム( carbendazim)、クロロサロニル(chlorothalonil)及びマンコゼブ(mancozeb) ]がある。 本発明の分散液中に存在する有機媒体は、極性有機媒体または実質的に非-極 性芳香族炭化水素若しくはハロゲン化炭化水素であるのが好ましい。有機媒体に 関する「極性」なる用語は、Journal of Paint Technology、第38巻、1966、269 頁 のCrowleyらによる"A Three Dimensional Approach to Solubility"なる表題の 論文に記載されているように、適度〜強い結合を形成し得る有機液体または樹脂 を意味する。かかる有機媒体は、一般的に上記論文に定義されているように、5 以上の水素結合数を有する。 好適な極性有機液体の例としては、アミン類、エーテル類、特に低級アルキル エーテル類、有機酸類、エステル類、ケトン類、グリコール類、アルコール類及 びアミド類が挙げられる。かかる適度に強い水素結合性液体の多くの具体的な例 は、Ibert Mellanによる"Compatibility and Solubility"(Noyes Developme nt Corporation,1968年発行)なる表題の本の39〜40頁、表2.14に示されており 、これらの液体は、全て、本明細書中に使用される極性有機液体なる用語の範囲 内に含まれる。 好ましい極性有機液体は、ジアルキルケトン類、アルカンカルボン酸とアルカ ノールとのアルキルエステル類、特に、全部で6個以下の炭素原子を含有するそ のような液体である。好ましい液体及び特に好ましい液体の例としては、ジアル キル及びシクロアルキルケトン類(例えば、アセトン、メチルエチルケトン、ジ エチルケトン、ジ-イソプロピルケトン、メチルイソブチルケトン、ジ-イソブチ ルケトン、メチルイソアミルケトン、メチル n-アミルケトン及びシクロヘキサ ノン);アルキルエステル類(例えば、酢酸メチル、酢酸エチル、酢酸イソプロピ ル、酢酸ブチル、蟻酸エチル、プロピオン酸メチル、メトキシ酢酸プロピル及び 酪酸エチル);グリコール類及びグリコールエステル類及びエーテル類(例えば、 エチレングリコール、2-エトキシエタノール、3-メトキシプロピルプロパノール 、3-エトキシプロピルプロパノール、2-ブトキシエチルアセテート、3-メトキシ プロピルアセテート、3-エトキシプロピルアセテート及び2-エトキシエチルアセ テート);アルカノール類(例えば、メタノール、エタノール、n-プロパノール 、イソプロパノール、n-ブタノール及びイソブタノール)並びにジアルキル及び 環状エーテル類(例えば、ジエチルエーテル及びテトラヒドロフラン)がある。 単独または上記極性溶媒と混合して使用し得る実質的に非-極性の有機液体は 、芳香族炭化水素類(例えば、トルエン及びキシレン)並びにハロゲン化脂肪族 及 び芳香族炭化水素類(例えば、トリクロロ-エチレン、パークロロエチレン及び クロロベンゼン)である。 本発明の分散液の形態用の媒体として好適な極性樹脂の例としては、種々の用 途(例えば、塗料及びインク)用の例えば、インク、塗料及びチップを製造する のに好適なフィルム-形成性樹脂がある。かかる樹脂の例としては、ポリアミド 類(例えば、Versamid:登録商標及びWolfamid:登録商標)及びセルロースエー テル類(例えば、エチルセルロース及びエチルヒドロキシエチルセルロース)が 挙げられる。塗料樹脂の例としては、短油アルキド/メラミン-ホルムアルデヒド 、ポリエステル/メラミン-ホルムアルデヒド、熱硬化性アクリル/メラミン-ホル ムアルデヒド、長油アルキド及びマルチメディア樹脂類(例えば、アクリル及び 尿素/アルデヒド)が挙げられる。 所望により、分散液は、他の成分、例えば、樹脂類(既に有機媒体を構成して いないもの)、バインダー類、流動化剤(例えば、英国特許第GB-A-1508576号及び 同第GB-A-2108143号に記載のもの)、抗-沈降化剤、可塑剤、均染剤(levelling agent)及び防腐剤を含み得る。 分散液は、典型的に、固体を5〜95重量%含み、詳細な量は、固体の性質に依 存し、その量は、固体の性質及び固体と有機媒体の相対密度に依存する。例えば 、固体が有機材料(例えば、有機顔料)である場合の分散液は、分散液の全重量 をベースとして固体15〜60重量%を含有するのが好ましいが、固体が無機材料( 例えば、無機顔料、充填剤または乳白剤)である場合の分散液は、分散液の全重 量をベースとして固体40〜90重量%を含有するのが好ましい。 分散液は、分散液を製造するのに公知の任意の慣用法により得ることができる 。かくして、固体、有機媒体及び分散剤は、任意の順で混合することができ、次 いで、分散液が形成するまで、混合物を機械的処理(例えば、ボールミル、ビー ズミル、砂利ミルまたはプラスチックミル)にかけて、固体の粒子を好適なサイ ズにまで小さくする。或いは、固体を処理して、独立してまたは有機媒体若しく は分散剤のいずれかとの混合物中でその粒径を小さくさせ、次いで他の単数また は複数の成分を添加し、混合物を撹拌して分散液を製造することができる。 乾燥形の組成物が必要な場合、液状媒体は、蒸発などの簡単な分離手段により 粒状固体から容易に分離できるように、揮発性であるのが好ましい。しかしなが ら、分散液は液状媒体を含むのが好ましい。 乾燥組成物が本質的に分散剤と粒状固体とからなる場合、粒状固体の重量をベ ースとして少なくとも0.2%、より好ましくは少なくとも0.5%、及び特に少なく とも1.0%の分散剤を含むのが好ましい。好ましくは、乾燥組成物は、粒状固体 の重量をベースとして、100%以下、好ましくは50%以下、より好ましくは20% 以下及び特に10%以下の分散剤を含む。 上記の如く、本発明の分散剤は、粒状固体とフィルム-形成性樹脂バインダー のいずれもの存在下で粒状固体を液状媒体で粉砕する練り顔料(mill-base)を 製造するのに特に好適である。 本発明の別の態様により、粒状固体、分散剤及びフィルム-形成性樹脂を含む 練り顔料を提供する。 典型的に、練り顔料は、練り顔料の全重量をベースとして粒状固体20〜70重量 %を含有する。好ましくは、粒状固体は、練り顔料の30重量%以上であり、特に 50重量%以上である。 練り顔料の樹脂量は、広範囲を変動し得るが、練り顔料の連続/液相の重量の1 0%以上、特に20%以上である。好ましくは、樹脂量は、練り顔料の連続/液相の 重量の50%以下、特に40%以下である。 練り顔料中の分散剤の量は、粒状固体の量に依存するが、練り顔料の重量の0. 5〜5%が好ましい。 本発明の分散剤を含有する分散液及び練り顔料は、塗料、特に高固体含有塗料 、インク、特にフレキソ印刷、グラビア及びスクリーンインク、並びに非-水性 セラミックプロセス、特にテープ-コーティング、ドクター-ブレード、押出及び 射出成形プロセスに特に有用である。 本発明の分散剤は、ε-カプロラクトンから誘導した公知の分散剤よりも優れ ている。特にこれらは、有機媒体(例えば、溶媒)中で優れた溶解性を示し、且 つ、4℃で長期間貯蔵した際に分離または結晶化しない。低温で貯蔵した際に、 分離は−24℃で起き得るが、分散剤は4〜10℃に温めると容易に再溶解する。塗 料及び印刷インクに配合すると、本発明の分散剤は、得られた塗料及びインク 中でより高い光沢読み取り値及びより低い曇り値を与える。 本発明を以下の実施例によりさらに説明する。他に記載しない限り、全ての量 は重量部である。実施例 アルキルε-カプロラクトン中間体の製造 ラクトン1 4- 及び6-メチルε-カプロラクトン 3-メチルシクロヘキサノン(10部、0.089M、Aldrich社製)をジクロロメタン (400ml)に溶解させ、次いで、窒素雰囲気下、18〜20℃で激しく撹拌しながら 、重炭酸ナトリウム(37部)を少しずつ添加した。ジクロロメタン(100ml)中 の3-クロロペルオキシ安息香酸(24.17部、0.098M、Fluka)の懸濁液を、20℃ 未満の温度に保持するために外部から冷却しながら、10分間で添加し、次いで18 〜20℃でさらに4時間撹拌することにより、反応を継続させた。次いで、反応混 合物を亜硫酸ナトリウムの10%水溶液(2×250ml)、続いて水(2×250ml)と共に 振盪し、無水硫酸マグネシウムで乾燥させた。溶媒を蒸発させた後、4-と6-メチ ルε-カプロラクトンとの混合物が淡黄色オイル状で得られた(8部)。ラクトン2 3- 及び7-メチルε-カプロラクトン 3-メチルシクロヘキサンの代わりに同量の2-メチルシクロヘキサノン(Aldric h社製)を使用した以外には、ラクトン1について記載したのと同一方法にて製 造した。生成物は透明オイル状で得られ(8部)、主に7-メチルε-カプロラクトン (95%)であった。ラクトン3 5- メチルε-カプロラクトン 3-メチルシクロヘキサノンの代わりに、ジクロロメタン(1500 ml)、重炭酸ナ トリウム(8.1部、1.0M)及び3-クロロペルオキシ安息香酸(123部、0.5M)中 の適当に増量した4-メチルシクロヘキサノン(50部、0.445m、Aldrich社製)を 使用した以外には、ラクトン1と同様の方法にて製造した。反応温度は、反応の 間を通して、10℃未満に保持した。5-メチルε-カプロラクトンが透明黄色オ イル状で得られた(49部)。ラクトン4 5-t- ブチルε-カプロラクトン ラクトン1に関して記載した3-メチルシクロヘキサノンと量の代わりに、4-t- ブチルシクロヘキサノン(10部、0.065m、Aldrich社製)、3-クロロペルオキシ安 息香酸(17.5部、0.0713M)、重炭酸ナトリウム(11.5部、0.143M)及びジクロ ロメタン(750ml)を使用した以外には、ラクトン1と同一方法にて製造した。 生成物はオイル状で得られた(10.2部)。ラクトン5 4,6,6- 及び4,4,6-トリメチルε-カプロラクトン 3,3,5-トリメチルシクロヘキサノン(10部、0.071M、Fluka社製)をジクロロ メタン(200ml)に溶解させた。3-クロロペルオキシ安息香酸(30.6部、0.142M) を、撹拌しながら少しずつ添加し、次いで反応混合物を5℃未満に外部から冷却 した。トリフルオロ酢酸(8部、0.071M、Fluka社製)を0〜5℃で撹拌しなが ら30分で滴下添加し、反応体をさらに20分間撹拌して、放置して温度を18〜20℃ にまで上昇させた。 反応物を亜硫酸ナトリウムの10%w/w水溶液(50ml)中に注ぎ、放置した。溶 媒層を分離し、亜硫酸ナトリウム10%水溶液(2×50ml)、炭酸カリウム10%w/w水 溶液(3×50ml)次いで水(2×50ml)と共に振盪した。最終的に、溶媒相を無水 硫酸ナトリウムで乾燥させ、溶媒を蒸発させた。生成物は、透明無色オイル状で あった(11部)。中間体の製造 中間体の表題には、POAC鎖と重合停止基の成分を表示する。成分素性の後の数 字は、成分の重量比を示す。かくして中間体1は、ラウリン酸(1)、ε-カプロラ クトン(8)及び7-メチルε-カプロラクトン(4)を含有することとなる。実施例1 LA1 、ε-cap8、7-Me ε-cap4 ラウリン酸(LA、10部、0.049M、Aldrich社製)、ε-カプロラクトン(ε-cap、 44.7 部、0.392M、Aldrich)及び7-メチル-ε-カプロラクトン(7-Me ε-cap、25部、0 .196M、ラクトン2)を窒素雰囲気下で撹拌し、100℃に加熱した。ジルコニウム イソプロポキシド(0.45M、Aldrich社製)を添加し、反応体を175〜180℃に加 熱した。窒素下、この温度でさらに6時間撹拌することによって、反応を継続さ せた。冷却後、生成物は茶色オイル状で得られた(76部)。これを中間体1とする 。実施例2 LA1 、ε-cap12、7-Me ε-cap6 実施例1で与えられた量の代わりに、68部のε-カプロラクトン(0.58M)及 び37.6部の7-メチルε-カプロラクトン(0.294M)を使用した以外には、中間体 1と同一方法で製造した。生成物、中間体2は、薄茶色オイル状で得られた(112 部)。実施例3 LA1 、ε-cap12、7-Me ε-cap4 実施例2で与えられた量の代わりに、25部の7-メチルε-カプロラクトン(0.1 96M)を使用した以外には、中間体2と同一方法で製造した。生成物、中間体3 は、茶色ガム状で得られた(101部)。実施例4 LA1 .ε-cap12、7-Me ε-cap3 実施例2で与えられた量の代わりに、18.8部の7-メチルε-カプロラクトン(0 .147M)を使用した以外には、中間体2と同一方法で製造した。生成物、中間体 4は、茶色ガム状で得られた(92部)。実施例5〜7 以下の表1に列記した中間体は、中間体1を製造するのに使用したのと同一方 法にて製造した。表の欄中の数字は、成分のラウリン酸、ε-カプロラクトン及 びアルキル置換ε-カプロラクトンのモル比を示す。 表1の脚注 LAとは、ラウリン酸である。 ε-capとは、ε-カプロラクトンである。 アルキルε-capとは、アルキル置換したε-カプロラクトンであり、最初の数 字はLA及びε-capに対するモル量を表し、2番目の数字は、アルキル置換基の位 置を示す。 tri Meとは、4,4,6-トリメチル-と4,6,6-トリメチル-ε-カプロラクトン(ラ クトン5)との混合物である。実施例18 LA1 、ε-cap12、δ-val6 ラウリン酸(10部、0.049M、Aldrich社製)、ε-カプロラクトン(67部、0.58 M、Aldrich社製)及びδ-バレロラクトン(29.4部、0.294M、Aldrich)を窒素 下で撹拌し、100〜5℃に加熱した。ジルコニウムイソプロポキシド(0.45部、A ldrich)を添加し、温度を170〜5℃に上昇させた。この温度でさらに6時間、 反応体を窒素下で撹拌した。冷却すると、生成物(中間体18)が黄色オイル状 で得られた(105部)。実施例19〜22 以下の表2に列記した中間体は、表2に示された反応体の相対モル比を変動さ せた以外には、中間体18の製造で記載したのと同一方法にて製造した。 表2の脚注 LA及びε-capは、表1の脚注に記載した通りである。 δ-valは、δ-バレロラクトンである。実施例23 LA1 、7-Me ε-cap11 ラウリン酸(10部、0.49M、Aldrich社製)及び7-メチルε-カプロラクトン( 69部、ラクトン2)を窒素下、100〜5℃で撹拌した。ジルコニウムイソプロポ キシド(0.45部、Aldrich社製)を添加し、温度を175〜180℃に上昇させ、反応 をこの温度でさらに6時間継続させた。冷却すると、生成物(中間体23)が粘 稠な黄色オイル状で得られた(75部)。ラウリン酸対7-メチルε-カプロラクトン のモル比は、1:11であった。実施例24〜29 以下の表3に列記した中間体は、表中に示されたラクトンと、列記したラウリ ン酸とアルキルε-カプロラクトンとのモル比を使用して、上記実施例23に記 載したのと同様の方法を使用して製造した。表3の脚注 LA及びアルキルε-capとは、表1の脚注で説明した通りである。分散剤の製造 実施例30 (LA1、ε-cap8、7-Me ε-cap4)PEI1 中間体(52部)及びPEI(4部、Nippon Shokubai、MW約10,000)を、窒素下、120〜 125℃で撹拌しながら6時間加熱した。PEI対末端キャップしたポリ(オキシアル キレンカルボニル)酸(TPOAC酸)の重量比は、1:13であった。冷却すると、生 成物(分散剤1)が茶色液状で得られた(54.1部)。実施例31〜46 以下の表4に列記された分散剤は、中間体1を表中に示された中間体の同一量 で置換した以外には、実施例30の分散剤1と同一方法で製造した。これらの分 散剤において、PEI対TPOAC酸の重量比を1:13に保持し、PEIのMWは、約10,000で あった。表4の脚注 LA、ε-cap、アルキルε-cap及びtri Meは、表1の脚注の記載通りである。実施例47 (LA1 、ε-cap12、5-tBu ε-cap4)PEI1 実施例23で使用した中間体1及び量の代わりに中間体14(39部)及びPEI (3部)を使用した以外には、実施例30の分散剤1と同一方法で製造した。PEI 対TPOAC酸の重量比は、1:13であった。生成物、分散剤17が茶色ガム状で得ら れた(40部)。実施例48 (LA1、ε-cap12、δ-val6)PEI1 中間体18(78部)とポリエチレンイミン(6部、Nippon Shokubai社製、MW約 10,000)を窒素下で撹拌し、120℃に加熱した。120℃でさらに6時間、反応を継 続させた。冷却すると、生成物が淡茶色オイル状で得られた(76部)。これを分散 剤18とする。TPOAC酸対PEIの重量比は、13:1であった。実施例49〜52 以下の表5に列記した中間体を使用して実施例40を繰り返し、表示した分散 剤を得た。TPOAC対PEIの重量比は13:1に保持し、PEIのMWは、約10,000であった 。 実施例53 (LA1、7-Me ε-cap11)PEI1 中間体23(52部)とPEI(4部、Nippon Shokubai社製、MW約10,000)を窒素 下で、120〜5℃に、6時間加熱した。冷却すると、生成物が透明茶色オイル状 で得られた(53.4部)。これを分散剤23とする。PEI対TPOAC酸の重量比 は、1:13であった。実施例54〜59 表示した中間体を使用した以外には、以下の表6に列記した分散剤を上記実施 例53に記載した方法により製造した。PEI対TPOAC酸の重量比は、1:13に保持 した。 表6の脚注 LAとε-capの後の数字は、LA対アルキルε-capのモル比を表す。実施例60〜68 以下の表7に表示された分散剤(2部)の各々を、8ドラムバイアルに添加し 、メトキシプロピルアセテート/ブタン-1-オールの4:1混合物(10ml)を添加 した。バイアルをシールし、必要により加熱して振盪することによって分散剤を 溶解させた。次いで、分散剤溶液を4℃で72時間、次いで−25℃で7時間貯蔵し 、分離/結晶化に関して調査した。表7の脚注 対照は、ラウリン酸の存在下で重合させ、PEI(MW 10,000)と反応させたε- カプロラクトンである。 ε-capとは、ε-カプロラクトンである。 LAは、ラウリン酸である。 slとは、僅かな沈澱である。 置換アルキルε-カプロラクトンは、置換基によってのみ表示される。例えば 、7-Meとは、7-Me ε-カプロラクトンである。 LA、ε-cap及びアルキルε-capの後の数字は、TPOACの成分のモル比を表す。 全てのTPOAC酸は、重量比13:1でPEI(MW 10,000)と反応させた。実施例69〜80 分散剤溶液を4℃で24時間、48時間及び1週間で貯蔵後に試験した以外には、 実施例60〜68を繰り返した。結果を以下の表8に示す。表8の脚注 対照及び分散剤の構造の説明は、表7の脚注で記載した通りである。実施例81〜87 実施例60〜68は、以下の表9に列記した分散剤を使用して繰り返し、溶液 の安定性は、4℃で24時間貯蔵後及び−25℃で48時間貯蔵後に測定した。表9の脚注 LA、対照、ε-cap及びアルキル置換ε-capは、表7の脚注で説明したとおりで ある δ-valとは、δ-バレロラクトンである。実施例88〜116 以下の表10に列記した分散剤(0.45部)を、8ドラムガラスバイアル中、メ トキシプロピルアセテート/ブタン-1-オール(7.55部)の4:1混合物に溶解さ せた。ガラスビーズ(3mm、17部)及びMonolite Rubine 3B(2部)を添加し、バ イアルをシールして、水平振盪器で16時間、振盪させた。得られた分散液を、A 〜E(良い〜悪い)までの任意目盛りを使用して流動性に関して評価した。 表10の脚注 分散剤の構造の説明は、表7及び9の脚注で説明した通りである。実施例117〜139 表11は、PEI(MW 10,000)と、ε-カプロラクトンとアルキル置換ε-カプ ロラクトンとのアルキル末端キャップコポリマーまたはε-カプロラクトンとδ- バレロラクトンとのコポリマーとの反応生成物である、分散剤30〜52につい て記載する。表中、ε-cap、アルキル-ε-cap及びδ-valのついた欄の数字は、 コポリマー、ε-カプロラクトン及びアルキル置換ε-カプロラクトン/δ-バレロ ラクトンを各々、末端キャップするのに使用した酸のモル比である。全ての場合 において、コポリマーを末端キャップするのに使用した酸の相対モル量は単一で あつた。表11の最終カラムの中間体コポリマー対PEIの割合は、重量部である 。 アルキル置換ε-カプロラクトンから誘導した中間体30〜41は、ラウリン を表11に表示された酸のモル当量で置換し、表示されたラクトンを使用して実 施例1に記載されたのと類似の方法により製造した。δ-バレロラクトンから誘 導した中間体30〜41は、実施例18に記載されたのと類似の方法により製造 した。 分散剤30〜52は、表11に表示された中間体を使用し、PEI(MW 10,000 ;Epomin SP 200、Nippon Shokubai)と反応させて実施例30に記載されたのと 同様の方法により製造した。中間体対PEIの重量比は、表11に表示したとおり である。全ての分散剤は、茶色ガム状で得られた。表11の脚注 LAは、ラウリン酸である。 STAは、ステアリン酸である。 MAAは、メトキシ酢酸である。 ε-capは、ε-カプロラクトンである。 δ-valは、δ-バレロラクトンである。 アルキルε-capは、アルキル置換ε-カプロラクトンであり、単数または複数 の置換基の種類及び位置を示す。実施例140〜161 以下の表12A及び12Bに表示した分散剤を使用して、実施例88〜116 で記載したのと同一方法でMonolite Rubine 3Bの分散液を製造し、分散液の流動 性を評価した。分散剤の溶解性を、必要により温めたメトキシプロピルアセテー トとn-ブタノールの4:1混合物(10部)中、2部を溶解させることによっても 評価した。サンプルをシールし、4℃で48時間、冷蔵庫内に置き、溶解性を評価 した。サンプルを−25℃のフリーザー中に48時間設置し、20℃に戻す前後の溶解 性について評価した。表12A及び12Bにおいて、透明溶液はチェ 表12Aと表12Bの脚注 対照は、表7の脚注で説明した通りである。実施例162〜166 以下の実施例は、ヒドロキシアルキル末端キャップ化分散剤に関する。表13 に列記した分散剤は、実施例18に記載されたのと類似方法で、表示されたモル 比を使用して、列記された中間体から製造した。これらの中間体を表14に示さ れた重量比で、実施例30に記載されたのと類似の方法を使用して、PEI(EPOMI N SP 200,MW 10,000)と反応させて分散剤を製造した。全ての分散剤は、暗色固 体として得られた分散剤54以外には、暗色粘稠液状として得られた。中間体4 2〜44は、暗色油状で得られた。 表13の脚注 RAは、リシノール酸である。 ε-capは、ε-カプロラクトンである。 δ-valは、δ-バレロラクトンである。 中間体構造中の数字は、成分のモル比である。 末端PEI欄の数字は、重量比である。実施例167〜171 Monolite Rubine 3Bの分散液の流動性を、実施例88〜116に記載されたの と同一方法で分散剤53〜57を使用して、及び同一の評価の任意目盛りを使用 して評価した。結果を以下の表14に示す。 溶液の安定性を、必要により加熱しなから、メトキシプロピルアセテート/n- ブタノール(8部)の4:1混合物中に分散剤(2部)を溶解させることにより測 定した。溶解性は、20℃に冷却後及び4℃で1週間貯蔵後に評価した。結果を表 14にも記録した。結晶化は、×印により表した。 表14の脚注 対照1は、表7の脚注で説明した通りである。 対照2は、リシノール酸で末端キャップしたε-カプロラクトンから誘導した ポリマーとPEI(10,000)との反応生成物である。実施例172〜179 これらの実施例は、種々の分子量のPEIと反応させた、種々のアルキル末端キ ャップ化コポリマーを有する分散剤である。分散剤を製造するのに使用した中間 体の構造は、表15に記録した。末端の酸のモル量は単一で、ε-カプロラクト ン及びアルキル置換ε-カプロラクトンまたはδ-バレロラクトンのいずれかのモ ル量を示す。最終欄のPEI比の数字は、中問体の末端キャップ化コポリマー対PEI の重量比である。 中間体45、46、48及び49は、実施例1に記載されたのと類似の方法に より製造した。中間体47は、実施例18に記載されたのと類似の方法により製 造した。分散剤58、61及び63〜65は、実施例30に記載されたのと類似 の方法により製造し、分散剤59、60及び62は、実施例48に記載されたの と類似の方法により製造した。表15の脚注 ε-capは、ε-カプロラクトンである。 アルキルε-capは、アルキル置換ε-カプロラクトンであり、置換基の性質及 び位置を示す。 δ-valは、δ-バレロラクトンである。 SP012は、EPOMIN SP012(MW 1,200)である。 SP018は、EPOMIN SP018(MW 1,800)である。 SP300は、EPOMIN SP300(MW30,000)である。 P1050は、EPOMIN P1050(50%水溶液;MW 70,000)である。 Polymin Pは、PEI(MW 20,000、BASF)である。 EPOMIN PEIは、Nippon Shokubaiより入手可能である。 LAは、ラウリン酸である。 HAは、ヘキサン酸である。実施例180〜187 分散剤58〜65を使用したMonolite Rubine 3Bの分散液の流動性を、実施例 88〜116に記載の方法及び同一の任意目盛りを使用して評価した。結果を表 16に示す。表16の脚注 対照は、表7の脚注に記載の通りである。アニオン性分散剤の製造 中間体 実施例188 DO1 、ε-cap12、7-Me ε-cao6 ドデカノール(10部、0.0536M、Koch-Light)、ε-カプロラクトン(734部、064 4M、Aldlich)及び7-メチルε-カプロラクトン(ラクトン2、41部、0.312部)を 窒素下で撹拌し、次いで100℃に加熱した。ジルコニウムイソプロポキシド触媒 (0.2部、Aldrich)を添加し、温度を175℃に上昇させ、反応体をその温度で6 時間撹拌した。冷却後、生成物がオフホワイトの固体状で得られた(122部)。こ れを中間体50とした。実施例189〜196 表17に詳細が示されたように中間体51〜58を、表17に示されたように 、 ドデカノール、ε-カプロラクトン及び、アルキル置換ε-カプロラクトンまたは δ-バレロラクトンのモル比を使用して中間体50(実施例188)と類似の方 法により製造した。表17の脚注 DOは、ドデカノールである。 ε-capは、ε-カプロラクトンである。 アルキルε-capは、アルキル置換ε-カプロラクトンであり、置換基の性質及 び位置を示す。 δ-valは、δ-バレロラクトンである。 TPOACは、末端キャップ化ポリオキシアルキレン鎖アルコールである。アニオン性分散剤 実施例197 (DO1、ε-cap12、7-Me ε-cap6)3:1リン 中間体50(30部、実施例188)を窒素下で撹拌し、60℃に加熱した。ポリ 燐酸(1.47部、83%濃度、Fluka社製)を激しく撹拌しながら添加し、反応体を9 5℃に加熱し、その温度で6時間撹拌した。アリコートを除去し、酸価を66.7 mg KOH/gmで測定した。反応体を60℃に冷却し、ジエタノールアミン(3.77部、 0.036M、Fisons社製)を添加し、反応体を窒素下でさらに45分間、60℃で撹拌 した。冷却すると、生成物がオフホワイトガム状で得られた(30部)。これを分散 剤66とした。ポリ燐酸中のTPOACアルコール(DO1、ε-cap12、7-Me ε-cap6) 対五酸化燐分子の比は、3:1であった。実施例198〜217 分散剤67〜86を、中間体50〜58を使用し、表18に示されているよう にTPOACアルコール対ポリ燐酸のリン原子の比を変動させて、分散剤66(実施 例197)と同様の方法で製造した。これらの分散剤を表に詳細が記載されてい るように、アミン塩の形態で単離し、全ての塩は白またはオフホワイトガム状で 得られた。表18の脚注 DO、ε-cap、アルキル-ε-cap、δ-val及びTPOACは、表17の脚注で説明した 通りである。 DEAは、ジエタノールアミンである。 BAは、n-ブチルアミンである。 DMAPAは、ジメチルアミノプロピルアミンである。実施例218〜235 分散剤66〜86(2部)をメトキシプロピルアセテート、n-ブチルアセテー ト及びトルエン(10ml)中に20℃で溶解させ、次いで、4℃の冷蔵庫に3日間お いた。この溶液を、透明性及び種または結晶の存在に関して評価した。結果を表 19に示す。 表19の脚注 Hは曇り、Cは透明、Sは種が存在すること、slは少量であることを意味する 。 MPAは、メトキシプロピルアセテートである。 BAcは、n-ブチルアセテートである。 TOLは、トルエンである。 対照は、ラウリルアルコールとε-カプロラクトンとの反応生成物の燐酸エス テルである。実施例236 (LA1、ε-cap12、δ-val3)PAL1 ポリアリルアミン塩酸塩(5部、Aldrich)を水(30部)に溶解させ、20分間撹 拌した。Amberlite IRA68(15部、Aldrich)を添加し、pHが7.8になるまでさら に2時間撹拌した。次いで、Amberiiteを濾別し、ポリアリルアミン遊離塩基を 中間体19に添加し、反応体を窒素下で130℃に加熱し、窒素下、130℃でさらに 6時間撹拌した。クリーム色の粘稠な液状の反応生成物が得られ、これを冷却す るとクリーム色の蝋状物となった(40部)。TPOAC酸(中間体19)対ポリアリル アミン(PAL)の重量比は、13:1であった。これを分散剤87とした。 分散剤87(2部)をメトキシプロピルアセテート/n-ブタノールの4:1混合 物に溶解させると、20℃でも、4℃で2日間貯蔵後でも曇った溶液を与えた。対 照的に、対照(ラウリン酸の存在下で重合させ、PEI(MW 10,000)と反応させ たε-カプロラクトン)は、4℃で2日間貯蔵すると、結晶が現れた。実施例237 (HA1、ε-cap12、7-Me 3)PALl 中間体19を等しい量の中間体46(実施例177)で置き換えた以外には、 分散剤88を分散剤87(実施例236)と同一方法で製造した。分散剤は、ク リーム色蝋状物(40部)として得られ、TPOAC酸(中間体46)対ポリアリルア ミン(PAL)の重量比は、13:1であった。
【手続補正書】特許法第184条の8第1項 【提出日】平成10年9月10日(1998.9.10) 【補正内容】 本発明の第一の態様の分散剤は、50〜250℃の温度で、好ましくは不活性雰囲 気中、場合によりエステル化触媒の存在下、ポリアリルアミンまたはPAIとPOAC 酸またはその単数若しくは複数のラクトン前駆体とを反応させることにより得る ことができる。好ましくは、温度は80℃以上であり、特に100℃以上である。分 散剤の木炭化を最小とするために、温度は、150℃以下であるのが好ましい。 不活性雰囲気は、最終生成物とも出発物質とも反応しない任意のガスであり得 、周期律表の不活性ガスおよび特に窒素が挙げられる。 ポリアリルアミンまたはPAI、重合停止剤及び単数若しくは複数のラクトンを 反応させることにより、分散剤を一段階で製造する場合、エステル化触媒、例え ば、テトラ-アルキルチタネート(例えば、テトラブチルチタネート)、有機酸の 亜鉛塩(例えば、酢酸亜鉛)、脂肪族アルコールのジルコニウム塩(例えば、ジル コニウムイソプロポキシド)、トルエンスルホン酸または強酸(例えば、ハロ酢 酸、例えば、トリフルオロ酢酸)を含むのが好ましい。ジルコニウムイソプロポ キシドが好ましい。本発明の第一の態様の分散剤を一段階プロセスで製造する場 合、高温が必要となり得るが、その温度は通常、150℃〜180℃である。 TPOAC酸とポリアリルアミンまたはPAIと反応させる前に、該酸を別個に製造す るのが好ましい。この場合、単数または複数のラクトンと重合停止剤とを、エス テル化触媒の存在下、150℃〜180℃で、不活性雰囲気中で反応させる。続いてTP OAC酸とポリアリルアミンまたはPAIとの次なる反応は、温度100℃〜150℃で実施 し得る。 PAIがPEIであるとき、TPOAC酸対PEIの重量比は、該分散剤を、最終的に極性ま たは非-極性有機媒体中に粒状固体を分散させるのに使用するか否かに依 存して、広範囲で変動させることができる。TPOAC酸対PEIとの重量比が30:1〜1 :1、好ましくは20:1〜5:1、及び特に15:1〜10:1である分散剤を使用すると 、有用な結果が得られた。 本発明の第二の態様により、式1(式中、zは酸性基または、カルボン酸エス テル、硫酸エステル、スルホン酸エステル、燐酸エステル及びホスホン酸エステ ルから選択される酸性基を含有する部分である)の分散剤が得られる。 本発明の第二の態様の好ましい分散剤は、式5: (式中、A0及びDは、その一方が酸性基であるか該基を保持しており、他方がTP OAC鎖を親水性にしない重合停止基である基であり;並びに V、n及びpは、上記定義通りである)の化合物である。 式5の分散剤において、Dが酸性基を保持するとき、A0は、式:A1-COOH(式 中、A1は、水素または場合により置換したC1〜C50-ヒドロカルビルである)のエ ステル化可能なカルボン酸の基A1-CO-であるのが好ましい。A1は、場合により置 換したアルキル、アルケニル、シクロアルキルまたはポリシクロアルキルが好ま しい。A1が35個以下の炭素原子を含むのが好ましく、特に25個以下の炭素原子を 含むのが好ましい。この場合、Dは、多価の、より好ましくは二価若しくは三価 の、POAC鎖に酸基を結合させる橋架け基(bridging group)であるのが好ましく 、式:-K-G-J-(式中、Kは、O、S、NRまたは直接結合であり、Jは、O、NRまた は直接結合であり、但し、Rは、H、アルキル、アルケニル、シクロアルキル若 しくはフェニルであるか、K及びJがいずれもNRであるとき、2個の基Rは、そ れが結合する2個の窒素原子を結合する単一のアルキレンまたはアルケニレン基 を形成してもよく、及びGは、アルキレン、アルケニレン、シクロアルキレンま たはアリーレンである)であるのが好ましい。-K-G-J-のアルキルまたはアルケ ニル基は、20個以下の炭素原子を含有するのが好ましく、シクロアルキル基は4 〜8個の炭素原子を含有するのが好ましい。 式5の化合物において、A0が酸性基を保持する場合、Dは、アルコール、チオ ールまたは第1級若しくは第2級アミンの残基、D1-K-H(式中、D1は、上記定 義のA1と同様の特徴の脂肪族または脂環式基である)であるのが好ましい。この 場合、A0は、それ自体が酸性基であるのが好ましく、POAC鎖は末端ヒドロキシル 基を保持する。分散剤が1個以上の硫酸エステル基若しくは燐酸エステル基、ま たは混合物を含有し得るとき、このヒドロキシ基は、好適な硫酸エステル化剤( sulphating agent)または燐酸エステル化剤(phosphating agent)と反応させ ることによりエステル化されて、硫酸エステル基または燐酸エステル基を与え得 る。 燐酸エステル基が好ましく、好ましい燐酸エステル化剤は、P2O5、POCl3また はポリ燐酸である。 D2及びA1の任意の置換基としては、ハロゲン、ヒドロキシ、アミノ、アルコキ シ及び、POAC鎖を親水性にしない他の非-イオン性種が挙げられる。 酸性基から離れているA0またはDにより表される基は、少なくとも6個の炭素 原子を含有するのが好ましく、少なくとも10個の炭素原子を含有するのがより好 ましい。 本発明の第二の態様での酸性基は、遊離酸の形態であり得るか、塩基(例えば 、アンモニア、アミン、アミノアルコール)または無機金属(例えば、アルカリ 金属若しくはアルカリ土類金属)との塩として存在し得る。 本発明の第二の態様の好ましい一つの分散剤は、一般式6: (式中、A2は、水素または一価の炭化水素若しくは置換炭化水素基であり;及び V、n及びpは、上記定義通りである)のものである。 請求の範囲を以下の通り補正する。 1.一般式1: (式中、Tは、水素または重合停止基であり; Zは、酸性若しくは塩基性基であるか、または酸性若しくは塩基性基のいずれか を含有する部分であり、但し、Zにより表される該塩基性基または塩基性基を含 有する部分は、アミド及び/または塩結合によりT-(A)n(B)p-に結合しており; A及びBは、各々、独立して、δ-バレロラクトン、ε-カプロラクトンまたはア ルキル置換したε-カプロラクトンから誘導可能なオキシアルキレンカルボニル 基であり、但し、いずれもがε-カプロラクトンまたはδ-バレロラクトンではな く; n及びpは、整数であり;及び n+pは、2〜100である)の分散剤及びその塩。 2.n+pが20以下である、請求項1に記載の分散剤。 3.Aがε-カプロラクトンから誘導可能であり、Bがアルキル置換したε-カ プロラクトンから誘導可能である、請求項1または2に記載の分散剤。 4.Aがε-カプロラクトンから誘導可能であり、Bがδ-バレロラクトンまた はアルキル置換したε-カプロラクトンのいずれかから誘導可能であり、及びn: pの比が8:1〜1:2である、請求項1または2に記載の分散剤。 5.ε-カプロラクトンのアルキル置換基が、C1〜C4-アルキルである、請求項 1〜4のいずれか1項に記載の分散剤。 6.アルキル置換基がメチルである、請求項5に記載の分散剤。 7.式2: (式中、Vは、ポリオキシアルキレンカルボニル(POAC)鎖部分-(A)n(B)p-で あり;及び T、n及びpは、請求項1の定義通りである)の少なくとも2個のポリオキシア ルキレンカルボニル(POAC)鎖を有するポリ(C2〜C4アルキレンイミン)(PAI) を含む、請求項1〜6のいずれか1項に記載の分散剤。 8.Vが基-(A)n(B)p-(式中、Aは、ε-カプロラクトンから誘導したオキシ アルキレンカルボニル基であり、Bは、アルキル置換したε-カプロラクトンま たはδ-バレロラクトンから誘導したオキシアルキレンカルボニル基であり、及 びn:pの比は8:1〜1:1である)である、請求項7に記載の分散剤。 9.一般式3:(式中、X---Xは、ポリ(C2〜C4アルキレンイミン)(PAI)を表し; Yは、アミドまたは塩結合を介してポリ(C2〜C4-アルキレンイミン)(PAI)に結 合したポリオキシアルキレンカルボニル(POAC)鎖を表し;及び qは、2〜2000である)の請求項7に記載の分散剤。 10.(Y)q対ポリ(C2〜C4-アルキレンイミン)(PAI)の重量比が、30:1〜1: 1である、請求項9に記載の分散剤。 11.(Y)q対ポリ(C2〜C4-アルキレンイミン)(PAI)の重量比が、15:1〜10 :1である、請求項9に記載の分散剤。 12.ポリ(C2,〜C4-アルキレンイミン)(PAI)のMWが1,000〜100,000である 、請求項7〜11のいずれか1項に記載の分散剤。 13.ポリ(C2〜C4-アルキレンイミン)(PAI)がポリエチレンイミンである、 請求項7〜12のいずれか1項に記載の分散剤。 14.Tが、場合により、ヒドロキシ、C1〜C4-アルコキシまたはハロゲンで 置換されたC1〜C25-脂肪族カルボン酸から誘導される、請求項1〜13のいずれ か1項に記載の分散剤。 15.カルボン酸が、グリコール酸、乳酸、カプロン酸、ラウリン酸、ステア リン酸、メトキシ酢酸、リシノール酸、12-ヒドロキシステアリン酸、12-ヒド ロキシドデカン酸、5-ヒドロキシドデカン酸、5-ヒドロキシデカン酸及び4-ヒド ロキシデカン酸から選択される、請求項14に記載の分散剤。 16.カルボン酸がラウリン酸である、請求項15に記載の分散剤。 17.式5: (式中、A0及びDは、その一方が酸性基であるか該基を保持しており、他方が末 端キャップ化ポリオキシアルキレンカルボニル(TPOAC)鎖を親水性にしない重 合停止基であり; Vは、ポリオキシアルキレンカルボニル(POAC)鎖部分-(A)n(B)p-であり; n及びpは、整数であり;及び n+pは、2〜100である)を有する、請求項1に記載の分散剤及びその塩。 18.A0が酸性基を保持するとき、Dは、アルコール、チオールまたは第1級 若しくは第2級アミンD1-K-H(式中、D1は、脂肪族または脂環式基であり、Kは 、O、SまたはNRであり、但し、Rは、H、アルキル、アルケニル、シクロアル キルまたはフェニルである)の残基である、請求項17に記載の分散剤。 19.式8: (式中、D1は、場合により置換したC1〜C50-ヒドロカルビルであり; Jは、O、NRまたは直接結合であり; Vは、ポリオキシアルキレンカルボニル(POAC)鎖部分-(A)n(B)p-であり; Rは、H、アルキル、アルケニル、シクロアルキルまたはフェニルであり; L1は、硫酸エステルまたは燐酸エステルであり; Mは、カチオンであり; Wは、1または2であり; n及びpは、整数であり;及び n+pは、2〜100である)を有する請求項17または18に記載の分散剤。 20.JがOである、請求項19に記載の分散剤。 21.D1がアルキルである、請求項19または20に記載の分散剤。 22.D1がドデカニルである、請求項19〜21のいずれか1項に記載の分散 剤。 23.Vが、ポリオキシアルキレンカルボニル(POAC)鎖部分-(A)n(B)p-(式 中、Aは、ε-カプロラクトンから誘導可能なオキシアルキレンカルボニル基で あり、Bは、アルキル置換したε-カプロラクトンまたはδ-バレロラクトンから 誘導可能なオキシアルキレンカルボニル基であり、n:pの比は8:1〜1:1である )である、請求項19〜22のいずれか1項に記載の分散剤。 24.Mがアミン、アルカノールアミンまたは第4級アンモニウム塩である、 請求項19〜23のいずれか1項に記載の分散剤。 25.アミンがn-ブチルアミン、ジエタノールアミンまたはジアミノプロピル アミンである、請求項24に記載の分散剤。 26.L1が燐酸エステルである、請求項19〜25のいずれか1項に記載の分 散剤。 27.末端キャップ化ポリオキシアルキレンカルボニル(TPOAC)アルコール 対リン原子の比が、3:1〜1:1である、請求項26に記載の分散剤。 28.末端キャップ化ポリオキシアルキレンカルボニル(TPOAC)酸とポリ(C2 〜C4-アルキレンイミン)(PAI)とを温度80〜150℃で反応させることを含む、請 求項7〜16のいずれか1項に記載の分散剤の製造法。 29.単数または複数のラクトンと脂肪族カルボン酸とを、エステル化触媒の 存在下、不活性雰囲気中、150〜180℃で反応させることにより末端キャップ化ポ リオキシアルキレンカルボニル(TPOAC)酸を製造する、請求項28に記載の製 造方法。 30.末端キャップ化ポリオキシアルキレンカルボニル(TPOAC)アルコール を製造するために、一価アルコールまたは第1級若しくは第2級モノアミンの存 在下で、単数または複数のラクトンを重合させ、次いで該TPOACアルコールと燐 酸エステル化剤とを反応させることを含む、請求項19〜27のいずれか1項に 記載の分散剤の製造法。 31.粒状固体と請求項1〜27のいずれか1項に記載の分散剤とを含む組成 物。 32.請求項1〜27のいずれか1項に記載の分散剤、粒状固体および有機媒 体を含む分散液。 33.有機媒体が極性有機液体である、請求項32に記載の分散液。 34.請求項1〜27のいずれか1項に記載の分散剤、粒状固体及びフィルム- 形成性樹脂を含む練り顔料。 35.請求項1〜27のいずれか1項に記載の分散剤、請求項31に記載の組 成物または請求項34に記載の練り顔料を含む塗料またはインク。 36.式12: (式中、Tは、重合停止基であり; Vは、ポリオキシアルキレンカルボニル(POAC)鎖部分-(A)n(B)p-であり; A及びBは、各々、独立して、δ-バレロラクトン、ε-カプロラクトンまたはア ルキル置換したε-カプロラクトンから誘導可能なオキシアルキレンカルボニル 基であり、但し、いずれもがε-カプロラクトンまたはδ-バレロラクトンではな く; n及びpは、整数であり;及び n+pは、2〜100である)の末端キャップ化ポリオキシアルキレンカルボニル(TP OAC)酸。 37.式13: (式中、D1は、脂肪族または脂環式基であり; Jは、O、NRまたは直接結合であり; Rは、H、アルキル、アルケニル、シクロアルキルまたはフェニルであり; Vは、ポリオキシアルキレンカルボニル(POAC)鎖部分-(A)n(B)p-であり; A及びBは、各々、独立して、δ-バレロラクトン、ε-カプロラクトンまたは アルキル置換したε-カプロラクトンから誘導可能なオキシアルキレンカルボニ ル基であり、但し、いずれもがε-カプロラクトンまたはδ-バレロラクトンでは なく; n及びpは、整数であり;及び n+pは、2〜100である)の末端キャップ化ポリオキシアルキレンカルボニル(TP OAC)アルコール。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,IT,L U,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF ,CG,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE, SN,TD,TG),AP(GH,KE,LS,MW,S D,SZ,UG,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG ,KZ,MD,RU,TJ,TM),AL,AM,AT ,AU,AZ,BA,BB,BG,BR,BY,CA, CH,CN,CU,CZ,DE,DK,EE,ES,F I,GB,GE,GH,HU,ID,IL,IS,JP ,KE,KG,KP,KR,KZ,LC,LK,LR, LS,LT,LU,LV,MD,MG,MK,MN,M W,MX,NO,NZ,PL,PT,RO,RU,SD ,SE,SG,SI,SK,SL,TJ,TM,TR, TT,UA,UG,US,UZ,VN,YU,ZW (72)発明者 サンダーランド,パトリック・ジョン イギリス国 マンチェスター エム9 8 ズィーエス,ブラックレー,ヘクサゴン・ ハウス,ピーオーボックス 42

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.一般式1: (式中、Tは、水素または重合停止基であり; Zは、酸性若しくは塩基性基であるかまたは、酸性若しくは塩基性基のいずれか を含有する部分であり; A及びBは、各々、独立して、δ-バレロラクトン、ε-カプロラクトンまたはア ルキル置換したε-カプロラクトンから誘導可能なオキシアルキレンカルボニル 基であり、但し、いずれもがε-カプロラクトンまたはδ-バレロラクトンではな く; n及びpは、整数であり;及び n+pは、2〜100である)の分散剤及びその塩。 2.n+pが20以下である、請求項1に記載の分散剤。 3.Aがε-カプロラクトンから誘導可能であり、Bがアルキル置換したε-カ プロラクトンから誘導可能である、請求項1または2に記載の分散剤。 4.Aがε-カプロラクトンから誘導可能であり、Bがδ-バレロラクトンまた はアルキル置換したε-カプロラクトンのいずれかから誘導可能であり、及びn: pの比が8:1〜1:2である、請求項1または2に記載の分散剤。 5.ε-カプロラクトンのアルキル置換基が、C1〜C4-アルキルである、請求項 1〜4のいずれか1項に記載の分散剤。 6.アルキル置換基がメチルである、請求項5に記載の分散剤。 7.式2: (式中、Vは、POAC鎖部分-(A)n(B)p-であり;及び T、n及びpは、請求項1の定義通りである)の少なくとも2個のポリオキシアル キレン(POAC)鎖を有するポリ(C2〜C4アルキレンイミン)(PAI)を含む、 請求項1〜6のいずれか1項に記載の分散剤。 8.Vが基-(A)n(B)p-(式中、Aは、ε-カプロラクトンから誘導したオキシ アルキレンカルボニル基であり、Bは、アルキル置換したε-カプロラクトンま たはδ-バレロラクトンから誘導したオキシアルキレンカルボニル基であり、及 びn:pの比は8:1〜1:1である)である、請求項7に記載の分散剤。 9.一般式3: (式中、X-*-*-Xは、PAIを表し; Yは、アミドまたは塩結合を介してPAIに結合したPOAC鎖を表し; qは、2〜2000である)の請求項7に記載の分散剤。 10.(Y)q対PAIの重量比が、30:1〜1:1である、請求項9に記載の分散剤。 11.(Y)q対PAIの重量比が、15:1〜10:1である、請求項9に記載の分散剤 。 12.PAIのMWが1,000〜100,000である、請求項7〜11のいずれか1項に記 載の分散剤。 13.PAIがポリエチレンイミンである、請求項7〜12のいずれか1項に記 載の分散剤。 14.Tが、場合により、ヒドロキシ、C1〜C4-アルコキシまたはハロゲンで 置換されたC1〜C25-脂肪族カルボン酸から誘導される、請求項1〜13のいずれ か1項に記載の分散剤。 15.カルボン酸が、グリコール酸、乳酸、カプロン酸、ラウリン酸、ステア リン酸、メトキシ酢酸、リシノール酸、12-ヒドロキシステアリン酸、12-ヒドロ キシドデカン酸、5-ヒドロキシドデカン酸、5-ヒドロキシデカン酸及び4-ヒドロ キシデカン酸から選択される、請求項14に記載の分散剤。 16.カルボン酸がラウリン酸である、請求項15に記載の分散剤。 17.式5:(式中、A及びDは、その一方が酸性基であるか該基を保持する基で、他方がTP OAC基を親水性にしない重合停止基である基であり; Vは、POAC鎖部分-(A)n(B)p-であり; n及びpは、整数であり:及び n+pは、2〜100である)を有する、請求項1に記載の分散剤及びその塩。 18.Aが酸性基を保持するとき、Dは、アルコール、チオールまたは第1級 若しくは第2級アミンD1-K-H(式中、D1は、水素または場合により置換したC1〜 C50-ヒドロカルビルであり、Kは、O、SまたはNRであり、但し、Rは、H、ア ルキル、アルケニル、シクロアルキルまたはフェニルである)の残基である、請 求項17に記載の分散剤。 19.式8: (式中、D1は、場合により置換したC1〜C50-ヒドロカルビルであり; Jは、O、NRまたは直接結合であり; Rは、H、アルキル、アルケニル、シクロアルキルまたはフェニルであり; L1は、硫酸エステルまたは燐酸エステルであり; Mは、カチオンであり; wは、1または2であり; n及びpは、整数であり;及び n+pは、2〜100である)を有する請求項17または18に記載の分散剤。 20.JがOである、請求項19に記載の分散剤。 21.D1がアルキルである、請求項19または20に記載の分散剤。 22.D1がドデカニルである、請求項19〜21のいずれか1項に記載の分散 剤。 23.VがPOAC鎖部分-(A)n(B)p-(式中、Aは、ε-カプロラクトンから誘 導可能なオキシアルキレンカルボニル基であり、Bは、アルキル置換したε-カ プロラクトンまたはδ-バレロラクトンから誘導可能なオキシアルキレンカルボ ニル基であり、n:pの比は8:1〜1:1である)である、請求項19〜22のいず れか1項に記載の分散剤。 24.Mがアミン、アルカノールアミンまたは第4級アンモニウム塩である、 請求項19〜23のいずれか1項に記載の分散剤。 25.アミンがn-ブチルアミン、ジエタノールアミンまたはジアミノプロピル アミンである、請求項24に記載の分散剤。 26.L1が燐酸エステルである、請求項19〜25のいずれか1項に記載の分 散剤。 27.TPOACアルコール対リン原子の比が、3:1〜1:1である、請求項26に 記載の分散剤。 28.TPOAC酸とPAIとを温度80〜150℃で反応させることを含む、請求項7〜 16のいずれか1項に記載の分散剤の製造法。 29.単数または複数のラクトンと脂肪族カルボン酸とを、エステル化触媒の 存在下、不活性雰囲気中、150〜180℃で反応させることによりTPOAC酸を製造す る、請求項28に記載の方法。 30.TPOACアルコールを製造するために、一価アルコールまたは第1級若し くは第2級モノアミンの存在下で、単数または複数のラクトンを重合させ、次い でTPOACアルコールと燐酸エステル化剤とを反応させることを含む、請求項19 〜27のいずれか1項に記載の分散剤の製造法。 31.請求項1〜27のいずれか1項に記載の分散剤と粒状固体とを含む組成 物。 32.請求項1〜27のいずれか1項に記載の分散剤、粒状固体と有機媒体と を含む分散液。 33.有機媒体が極性有機液体である、請求項32に記載の分散液。 34.請求項1〜27のいずれか1項に記載の分散剤、粒状固体及びフィルム -形成性樹脂を含む練り顔料。 35.請求項1〜27のいずれか1項に記載の分散剤、請求項31に記載の組 成物または請求項34に記載の練り顔料を含む塗料またはインク。 36.式12: (式中、Tは、水素または重合停止基であり; Vは、POAC鎖部分-(A)n(B)p-であり; A及びBは、各々、独立して、δ-バレロラクトン、ε-カプロラクトンまたはア ルキル置換したε-カプロラクトンから誘導可能なオキシアルキレンカルボニル 基であり、但し、いずれもがε-カプロラクトンまたはδ-バレロラクトンではな く; n及びpは、整数であり;及び n+pは、2〜100である)のTPOAC酸。 37.式13: (式中、D1は、場合により置換したC1〜C50-ヒドロカルビルであり; Jは、O、NRまたは直接結合であり; Rは、H、アルキル、アルケニル、シクロアルキルまたはフェニルであり; Vは、POAC鎖部分-(A)n(B)p-であり; A及びBは、各々、独立して、δ-バレロラクトン、ε-カプロラクトンまたはア ルキル置換したε-カプロラクトンから誘導可能なオキシアルキレンカルボニル 基であり、但し、いずれもがε-カプロラクトンまたはδ-バレロラクトンではな く; n及びpは、整数であり;及び n+pは、2〜100である)のTPOACアルコール。
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