JP2001510183A - 側鎖に2つの不飽和結合を有するジホモ−セコ−コレスタン - Google Patents

側鎖に2つの不飽和結合を有するジホモ−セコ−コレスタン

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JP2001510183A JP2000503057A JP2000503057A JP2001510183A JP 2001510183 A JP2001510183 A JP 2001510183A JP 2000503057 A JP2000503057 A JP 2000503057A JP 2000503057 A JP2000503057 A JP 2000503057A JP 2001510183 A JP2001510183 A JP 2001510183A
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Abstract

(57)【要約】 式(I)〔式中、Aは、単結合又は二重結合であり、B1及びB2は、各々独立に、−CH=CH−又は−C≡C−であり、Tは、−CH2−又は−CH2CH2−であり、Xは、−CH2−又は>C=CH2であり、R1は、H、F又はOHであり、R2及びR3は、各々独立に、低級アルキル又はCF3であるか、あるいはC(R2,R3)は、C3-6−シクロアルキルである〕のポリ不飽和24a,24b−ジホモ−9,10−セココレスタン誘導体は、ビタミンD依存性障害及びIL−12依存性自己免疫疾患、特に乾癬、基底細胞がん、角化の障害及び角化症、白血病、骨粗鬆症、腎不全を伴う上皮小体機能亢進症、多発性硬化症、移植拒絶、移植片対宿主病、慢性関節リウマチ、インスリン依存性糖尿病、炎症性腸疾患、敗血症性ショック及びアレルギー5性脳脊髄炎の治療又は予防において有用である。 【化28】

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 本発明は、式I:
【0002】
【化6】
【0003】 〔式中、 Aは、単結合又は二重結合であり、 B1及びB2は、各々独立に、−CH=CH−又は−C≡C−であり、 Tは、−CH2−又は−CH2CH2−であり、 Xは、−CH2−又は>C=CH2であり、 R1は、H、F又はOHであり、 R2及びR3は、各々独立に、C1-4−アルキル又はCF3であるか、あるいは C(R2,R3)は、C3-6−シクロアルキルである〕で示される新規なポリ不 飽和24a,24b−ジホモ−9,10−セココレスタン誘導体に関する。
【0004】 本発明は更に、式Iの化合物の製造方法、式Iの化合物を含有する医薬組成物
、並びにビタミンD依存性障害の処置のための式Iの化合物の用途、及びビタミ
ンD依存性障害の処置用の医薬組成物の製造のための式Iの化合物の使用に関す
る。
【0005】 「ビタミンD依存性障害」という用語は、ビタミンD3又は誘導体、特にその ヒドロキシル化誘導体(例えば、カルシトリオール又はカルシポトリオール)の
ような、ビタミンD活性を有する化合物の投与により、治療又は予防することが
できる障害のことをいう。このような障害の例は、乾癬、基底細胞がん、角化の
障害及び角化症のような過増殖性皮膚疾患;白血病のような新生物疾患;アクネ
及び脂漏性皮膚炎のような皮脂腺の障害;骨粗鬆症;腎不全を伴う上皮小体機能
亢進症;並びに多発性硬化症、移植拒絶及び移植片対宿主病のような免疫系の調
節を必要とする疾患である。
【0006】 特に、式Iの化合物は、慢性関節リウマチ、乾癬、インスリン依存性糖尿病、
多発性硬化症、炎症性腸疾患、敗血症性ショック及びアレルギー性脳脊髄炎のよ
うなIL−12依存性自己免疫疾患の予防及び治療において使用することができ
る。
【0007】 好ましいC1-4−アルキル基は、ブチル、プロピル、エチル、及び特にメチル のような、直鎖アルキル基である。好ましいC3-6−シクロアルキル基は、シク ロブチル、シクロペンチル及びシクロヘキシルである。
【0008】 式Iの好ましい化合物は、B1及びB2が、両方とも−CH=CH−であり、そ
して側鎖が、下記式:
【0009】
【化7】
【0010】 である化合物であり、特に (5Z,7E,23E,24aE)−(1R,3S)−24a,24b−ジホ
モ−9,10−セコ−コレスタ−5,7,10(19),23,24a−ペンタ
エン−1,3,25−トリオール、及び以下のものである:
【0011】 (7E,23E,24aE)−(1R,3R)−24a,24b−ジホモ−1
9−ノル−9,10−セコ−コレスタ−5,7,23,24a−テトラエン−1
,3,25−トリオール、 (5Z,7E,23E,24aE)−(1S,3S)−24a,24b−ジホ
モ−9,10−セコ−コレスタ−5,7,10(19),23,24a−ペンタ
エン−1,3,25−トリオール、 (5Z,7E,23E,24aE)−(1S,3R)−17a,24a,24
b−トリホモ−9,10−セコ−コレスタ−5,7,10(19),23,24
a−ペンタエン−1,3,25−トリオール、 (7E,23E,24aE)−(1R,3R)−17a,24a,24b−ト
リホモ−19−ノル−9,10−セコ−コレスタ−5,7,23,24a−テト
ラエン−1,3,25−トリオール、 (5Z,7E,23E,24aE)−(3S)−17a,24a,24b−ト
リホモ−9,10−セコ−コレスタ−5,7,10(19),23,24a−ペ
ンタエン−3,25−ジオール、 (7E,23E,24aE)−(1R,3R)−17a,24a,24b−ト
リホモ−19−ノル−9,10−セコ−コレスタ−5,7,17,23,24a
−ペンタエン−1,3,25−トリオール、 (5Z,7E,23E,24aE)−(1S,3R)−17a,24a,24
b−トリホモ−9,10−セコ−コレスタ−5,7,10(19),17,23
,24a−ヘキサエン−1,3,25−トリオール、 (5Z,7E,23E,24aE)−(1S,3S)−17a,24a,24
b−トリホモ−9,10−セコ−コレスタ−5,7,10(19),17,23
,24a−ヘキサエン−1,3,25−トリオール、 (5Z,7E,23E,24aE)−(1S,3S)−17a,24a,24
b−トリホモ−9,10−セコ−コレスタ−5,7,10(19),23,24
a−ペンタエン−1,3,25−トリオール、 (7E,23E,24aE)−(1R,3R)−24a,24b−ジホモ−1
9−ノル−9,10−セコ−コレスタ−5,7,16,23,24a−ペンタエ
ン−1,3,25−トリオール、 (5Z,7E,23E,24aE)−(1S,3R)−24a,24b−ジホ
モ−9,10−セコ−コレスタ−5,7,10(19),16,23,24a−
ヘキサエン−1,3,25−トリオール、 (5Z,7E,23E,24aE)−(3S)−24a,24b−ジホモ−9
,10−セコ−コレスタ−5,7,10(19),16,23,24a−ヘキサ
エン−3,25−ジオール。
【0012】 式Iの別な好ましい化合物は、B1が、−CH=CH−であり、そしてB2が、
−C≡C−である化合物;即ち、側鎖が、下記式:
【0013】
【化8】
【0014】 である式Iの化合物であり、特に以下のものである:
【0015】 (7E,23E)−(1R,3R)−17a,24a,24b−トリホモ−1
9−ノル−9,10−セコ−コレスタ−5,7,23−トリエン−24a−イン
−1,3,25−トリオール、 (5Z,7E,23E)−(1S,3R)−17a,24a,24b−トリホ
モ−9,10−セコ−コレスタ−5,7,10(19),23−テトラエン−2
4a−イン−1,3,25−トリオール、 (7E,23E)−及び(7E,23Z)−(1R,3R)−24a,24b
−ジホモ−19−ノル−9,10−セコ−コレスタ−5,7,23−トリエン−
24a−イン−1,3,25−トリオール、 (7E,23E)−及び(7E,23Z)−(1R,3R)−24a,24b
,26a,26b−テトラホモ−19−ノル−9,10−セコ−コレスタ−5,
7,23−トリエン−24a−イン−1,3,25−トリオール、 (7E,23E)−及び(7E,23Z)−(1R,3R)−26,26,2
6,27,27,27−ヘキサフルオロ−24a,24b−ジホモ−19−ノル
−9,10−セコ−コレスタ−5,7,23−トリエン−24a−イン−1,3
,25−トリオール、 (7E,23E,24aE)−及び(7E,23Z,24aE)−(1R,3
R)−24a,24b,26a,26b−テトラホモ−19−ノル−9,10−
セコ−コレスタ−5,7,23,24a−テトラエン−24a−イン−1,3,
25−トリオール、 (7E,23E,24aE)−及び(7E,23Z,24aE)−(1R,3
R)−26,26,26,27,27,27−ヘキサフルオロ−24a,24b
−ジホモ−19−ノル−9,10−セコ−コレスタ−5,7,23,24a−テ
トラエン−24a−イン−1,3,25−トリオール。
【0016】 別の群の好ましい化合物は、B1が、−CH=CH−であり、B2が、−C≡C
−であり、そしてC(R2,R3)が、C3-6−シクロアルキルである化合物、特 に以下のものである:
【0017】 (7E,23E)−及び(7E,23Z)−(1R,3R)−25−(1−ヒ
ドロキシ−シクロペンチル)−24a,24b−ジホモ−19−ノル−9,10
−セコ−コレスタ−5,7,23−トリエン−24a−イン−1,3−ジオール
、 (7E,23E,24aE)−及び(7E,23Z,24aE)−(1R,3
R)−25−(1−ヒドロキシ−シクロペンチル)−24a,24b−ジホモ−
19−ノル−9,10−セコ−コレスタ−5,7,23,24a−テトラエン−
24a−イン−1,3−ジオール。 式Iの化合物は、式II:
【0018】
【化9】
【0019】 〔式中、R11は、H、F又はO−Lであり、そしてR4は、H又はL′であり、 そしてA、B1、B2、T、R、R2及びR3は、前記と同義である〕で示される化
合物に含まれるシリル保護基L及びL′の開裂により得ることができる。
【0020】 シリル保護基L及びL′の例は、tert−ブチル−ジメチルシリル(TBDMS
)、tert−ブチル−ジフェニルシリル(TBDPS)又はトリメチルシリル(T
MS)である。
【0021】 化合物II中のシリル保護基の開裂は、テトラヒドロフラン(THF)のような
溶媒中で60℃までの温度でフッ化テトラブチルアンモニウム(TBAF)によ
って行うことができる。
【0022】 式II〔式中、B1及びB2は、両方とも−CH=CH−である〕の化合物は、式
III:
【0023】
【化10】
【0024】 で示されるホスフィンオキシドを、式IV:
【0025】
【化11】
【0026】 で示されるケトンとカップリングすることにより得られる。 このカップリングは、THF中のホスフィンオキシドIIIの溶液をブチルリチ ウムと反応させ、次に−78℃でケトンIVと反応させることにより行うことがで
きる。 ケトンIVは、式V:
【0027】
【化12】
【0028】 で示される対応するジオールの酸化、所望であれば次に式VI:
【0029】
【化13】
【0030】 で示される、得られたヒドロキシケトンのシリル化により得ることができる。
【0031】 この酸化は、モレキュラーシーブの存在下で、二クロム酸ピリジニウム(PD
C)、又は4−メチルモルホリンN−オキシドと触媒量の過ルテニウム酸テトラ
プロピルアンモニウムにより、N,N−ジメチルホルムアミド(DMF)中で、
又はCH2Cl2中で行うことができる。
【0032】 VIのシリル化は、THF中で、又はCH2Cl2中で、例えばTMS−イミダゾ
ールにより行うことができる。
【0033】 ジオールVは、式VII:
【0034】
【化14】
【0035】 〔式中、L″は、シリル保護基、好ましくはTBDMSである〕で示されるエス
テルから、式VIII:
【0036】
【化15】
【0037】 で示されるアルコールを経て得ることができる。
【0038】 アルコールVIIIへのエステルVIIの変換は、THF中でCeCl3により、及び
続いて−78℃でエーテル中でメチルリチウムとの反応により行うことができる
【0039】 ジオールVへのVIIIの脱保護は、TBAFによりTHF中で行うことができる
【0040】 あるいは、シリルエーテルVIIは、最初に、例えばTHF中でフッ化水素酸水 性液との反応により脱保護し、そして得られたエステル−アルコールを、アルコ
ールVIIIへのエステルVIIの変換に関する上述の方法と同様に、アルコールVに 変換することができる。
【0041】 式VIIのエステルは、式IX:
【0042】
【化16】
【0043】 で示されるアルデヒドから得ることができる。
【0044】 こうして、THF中のトリメチル−4−ホスホノクロトナートの溶液は、−7
8℃でTHF中でリチウムヘキサメチルジシラジド(LiHMDS)と反応させ
、そして得られたアニオンを−40℃でTHF中のアルデヒドIXの溶液と反応さ
せることができる。
【0045】 あるいは、THF中のトリメチル−4−ホスホノクロトナートの溶液は、−7
8℃で、THF中の、ジイソプロピルアミンとn−ブチルリチウムから得られた
リチウムジイソプロピルアミド(LDA)の溶液で脱プロトン化して、得られた
アニオンを−78℃でTHF中のアルデヒドIXの溶液と反応させる。
【0046】 アルデヒドIXは、式X:
【0047】
【化17】
【0048】 で示されるアルコールから、ジクロロメタン中でジメチルアミノ−ピリジンの存
在下でトシルクロリドと反応させ、次に得られたトシラートを90℃でジメチル
スルホキシド(DMSO)中でNaCNと反応させ、そして生じたシアニドを−
10℃でジクロロメタン中で水素化ジブチルアルミニウム(DIBAH)と反応
させることによって、得ることができる。
【0049】 Aが二重結合であるときに好ましい変法では、式Xのアルコールは、例えば、
塩化オキサリル、DMSO及びトリエチルアミンから得られるスワーン(Swern )試薬により対応するアルデヒドに変換される。この式XI:
【0050】
【化18】
【0051】 で示されるアルデヒドは、−78℃でイリド溶液(これ自体は、THF中で(メ
トキシメチル)トリフェニルホスホニウムクロリドと、n−又はsec−ブチルリ チウムとの反応により得られる)と反応させる。生じたエノールエーテルは、次
に例えば塩酸により、アルデヒドIXに加水分解することができる。
【0052】 アルコールXは、既知であるか、又は既知化合物と同様な方法で得ることがで
きる。
【0053】 ビタミンD3の20位のメチル化C原子が非天然の立体配置を有するアルコー ルXは、天然の立体配置を有する対応するアルデヒドXIの、THF中での1,5
−ジアザ−ビシクロ〔4.3.0〕ノナ−5−エン(DBN)によるエピマー化
、及び続いて水素化ホウ素ナトリウムによる還元及び所望のアルコールXのクロ
マトグラフィー分離により得ることができる。
【0054】 Tが−CH2CH2−である、式Xの化合物は、以下のスキーム1に示されるよ
うに、ヨーロッパ特許出願0,771,789に記載されるように調製すること
ができる:
【0055】 スキーム1により、化合物(1)〔Synthesis 957(1993)〕は還元することに よりエクアトリアルアルコール(2)を得て、これをチオカルバマート(3)を
経て(4)に変換する。化合物(4)は、ヒドロホウ素化することにより(5)
が得られる。例えば、クロロクロム酸ピリジニウム又はTPAPによるアルコー
ルの酸化及びカリウム−t−ブトキシドによる平衡によって、(6)を得て、こ
れは還元することにより化合物(7)が得られる。(7)のアセチル化及びtert
−ブチルエーテル官能基の開裂によって(8)を得て、これを酸化及び脱アシル
化することによりケトアルコール(9)を得る。ビタミンD3側鎖の構築のため に、(9)のアルコール基は、適切には、例えばシリルエーテル保護基Z、好ま
しくはtert−ブチル−ジメチル−シリル基により保護して、(10)を得る。 ケトン(10)は、ウィッティッヒ(Wittig)反応により化合物(11)に変
換し、ここから、パラホルムアルデヒドと塩化ジメチルアルミニウムとの、又は
パラホルムアルデヒドとBF3・Et2Oとのエン反応により(12)が得られる
。(12)の接触水素化により(13)が得られる。
【0056】
【化19】
【0057】 〔ここで、Zは、ヒドロキシ保護基、好ましくは、例えばtert−ブチルジメチル
シリル基のようなシリル基である〕。
【0058】 式IIIのホスフィンオキシドは、既知であるか、又は既知化合物と同様な方法 で得ることができる。即ち、Xが−CH2−である化合物は、以下のスキーム2 に示されるように調製することができる:
【0059】
【化20】
【0060】 〔ここで、L及びR11は、上記と同義である〕。
【0061】 スキーム2により、ケトンXVは、ピーターソン(Peterson)反応によりエステ
ルXVIに変換し、そこから還元によりアルコールXVIIが得られる。ジメチル硫黄 の存在下のXVIIとN−クロロスクシンイミドとの反応により、クロリドXVIIIを 得る。ジフェニルホスフィン−リチウムとのXVIIIの反応及び酢酸エチル中での 5%H22での処理により、ホスフィンオキシドIII′を得る。
【0062】 以下の反応スキーム3は、非天然3α立体配置を有するホスフィンオキシドII
Iが、Tetrahedron Letters 1992:2455及び4364、並びに1996:5589に記載される ようにどのように調製することができるかを示している。
【0063】 スキーム3において、TBHPは、tert−ブチル−ヒドロペルオキシドを表し
、TBDPSは、tert−ブチル−ジフェニルシリルを表し、PPTSは、p−ト
ルエンスルホン酸ピリジニウムを表し、レッド−Al(Red-Al)は、ジヒドロ−
ビス(2−メトキシエトキシ)アルミン酸ナトリウムを表し、そしてNCSは、
N−クロロスクシンイミドを表す。
【0064】
【化21】
【0065】 式II〔式中、R4は、Hであり、そしてB2は、−C≡C−である〕の化合物は
、式XII:
【0066】
【化22】
【0067】 で示される化合物の、ブチルリチウムのような塩基による脱プロトン化、及びこ
れに続く式:O=C(R2,R3)のケトンの付加により得ることができる。 B2が−C≡C−である、式IIの化合物は、例えば、ナトリウムメチラートの 存在下での水素化アルミニウムリチウムにより、B2が−CH=CH−である化 合物に選択的に還元することができる。
【0068】 式XIIの化合物は、LiHMDSのような塩基の存在下での、式XIII:
【0069】
【化23】
【0070】 で示されるケトンと式IIIのホスフィンオキシドとのウィッティッヒ−ホルナー (Wittig-Horner)カップリングにより得ることができる。
【0071】 ケトンXIIIは、式XIV:
【0072】
【化24】
【0073】 で示される化合物を、例えば、THF/アセトニトリル中でフッ化水素酸で脱保
護し、続いて得られたアルコールを、例えばDMF中でPDCで酸化することに
より得ることができる。
【0074】 B1が−CH=CH−である、式XIVの化合物は、LiHMDSの存在下での、
対応する式IXのアルデヒドと3−ジエチルホスフィット−1−トリメチルシラニ
ル−プロパ−1−インとのウィッティッヒ−ホルナー(Wittig-Horner)反応に より得ることができる。
【0075】 B1が−C≡C−である、式XIVの化合物は、式Xの対応するアルコールをトリ
フリック(triflic)無水物(トリフルオロメタン−スルホン酸無水物)で処理 し、生じたトリフラートを求核置換(J.A.C.S. 119, 1997, 4353)により4−ト
リメチルシリル−ブタジイン−1−リチウムと反応させることにより得ることが
できる。
【0076】 変法では、式VIIIb:
【0077】
【化25】
【0078】 で示されるアルコールは、オレフィン性ジブロミドXVから、コーリイ−フックス
(Corey-Fuchs)反応を経て、即ち、BuLiでの処理、及び続いて生じたアセ チリドの、適切なケトンによるクエンチング、及び所望であれば、例えば水素化
アルミニウムリチウムによる三重結合の選択的還元を経て、得ることができる。
【0079】
【化26】
【0080】 中間体XVは、アルデヒドXVIから既知の方法、即ちCH2Cl2中でのトリフェ ニルホスフィンとCBr4との反応により入手できる。
【0081】
【化27】
【0082】 後者は、式IXのアルデヒドから、安定化イリド(カルベトキシメチレン)トリ
フェニルホスホランとの高度にE選択的なウィッティッヒ(Wittig)反応、次に
THF中でのDIBAL−Hによる、得られたα,β−不飽和エステルの還元、
及びCH2Cl2中でのMnO2での再酸化により合成することができる。
【0083】 式IIの中間体及び式IV、V及びVIの中間体は、新規であり、それ自体が、本発
明の更に別の目的である。
【0084】 以下の実施例により本発明を更に例示する。
【0085】実施例1 a)化合物(S)−2−〔(1R,3aR,4S,7aR)−4−(tert−ブチ
ル−ジメチルシラニルオキシ)−7a−メチル−オクタヒドロ−インデン−1−
イル〕−プロパン−1−オール(5.00g;15.31mmol)を室温でジクロ
ロメタン(75ml)に溶解した。トシルクロリド(8.76g;45.93mmol
;3当量)及びジメチル−アミノ−ピリジン(5.61g;45.93mmol;3
当量)を加えた。この混合物を一晩反応させた。反応混合物を食塩水に注ぎ入れ
て、酢酸エチルで抽出した。有機相を硫酸ナトリウムで乾燥して、溶媒を除去し
た。粗生成物のトシラートを次の工程に直接使用した。中間体のトシラートをD
MSO(35ml)に溶解し、NaCN(2.25g;45.93mmol;3当量)
を加えて90℃で2時間加熱した。反応混合物を水に注ぎ入れて、ヘキサン/酢
酸エチル(1:1)で抽出した。有機相を硫酸ナトリウムで乾燥して、溶媒を除
去した。粗生成物のシアニドを次の工程に直接使用した。中間体のシアニドをジ
クロロメタン(50ml)に溶解し、DIBAHを−10℃でゆっくり加えて(1
.2M溶液38.3ml;45.93mmol;3当量)、−10℃で2時間撹拌した
。温度を凝固点を超える温度まで上昇させて、塩化アンモニウムの1M水性溶液 を加えた。10分後、2:1のエーテル/1N HCl水性液(30ml)を加え て、15分間反応させた。反応混合物を酢酸エチルで抽出した。有機相を硫酸ナ
トリウムで乾燥して、溶媒を除去した。フラッシュ−クロマトグラフィー(ヘキ
サン/酢酸エチル、95:5)後、(R)−3−〔(1R,3aR,4S,7a
R)−4−(tert−ブチル−ジメチル−シラニルオキシ)−7a−メチル−オク
タヒドロ−インデン−1−イル〕−ブタン−1−アールを無色のロウ状固体とし
て得た。
【0086】 b)トリメチル−4−ホスホノクロトナート(1.7g;8.2mmol;1.2当
量)を無水THF(20ml)に溶解した。LiHMDS(THF中の1M溶液8 .2ml;8.2mmol;1.2当量)を−78℃で注意深く加えた。15分後、反
応混合物を−40℃まで加温して、(R)−3−〔(1R,3aR,4S,7a
R)−4−(tert−ブチル−ジメチルシラニルオキシ)−7a−メチル−オクタ
ヒドロ−インデン−1−イル〕−ブタン−1−アール(2.3g;6.79mmol
)をTHF中の溶液で加えた。15分後、反応混合物を室温に達せしめた。次に
反応混合物を食塩水に注ぎ入れて、酢酸エチルで抽出した。有機相を食塩水で洗
浄して、硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を除去して、粗混合物をシリカゲルの
クロマトグラフィー(溶離液:n−ヘキサン/酢酸エチル、96/4)に付した
。純粋なE異性体の(3E,5E)−(R)−6−〔(1R,3aR,4S,7
aR)−4−(tert−ブチル−ジメチルシラニルオキシ)−7a−メチル−オク
タヒドロ−インデン−1−イル〕−オクタ−3,5−ジエン酸メチルエステル1
.81グラム(63%)をそのZ異性体(645mg;23%)との混合物として
得た。 MS:(M−CH3+405 IR= cm-1 3429; 2953; 2863; 1721; 1641; 1614; 1464; 1434; 1355; 1328;
1308; 1255; 1167; 1144; 1084; 1022; 1000; 973; 950; 925; 836; 773; 688.
【0087】 c)(3E,5E)−(R)−6−〔(1R,3aR,4S,7aR)−4−(
tert−ブチル−ジメチルシラニルオキシ)−7a−メチル−オクタヒドロ−イン
デン−1−イル〕−オクタ−3,5−ジエン酸メチルエステル(500mg;1.
19mmol)をTHF(20ml)に溶解し、フッ化水素酸水性液(40%)(10
ml)を加えて室温で一晩撹拌した。反応混合物を炭酸水素塩の飽和溶液に注ぎ入
れて、酢酸エチルで抽出した。有機相を食塩水で洗浄して、硫酸ナトリウムで乾
燥した。溶媒を除去して、粗混合物をシリカゲルのクロマトグラフィー(溶離液
:n−ヘキサン/酢酸エチル、75/25)に付した。中間体のエステル−アル
コール、(3E,5E)−(R)−6−〔(1R,3aR,4S,7aR)−4
−ヒドロキシ−7a−メチル−オクタヒドロ−インデン−1−イル〕−オクタ−
3,5−ジエン酸メチルエステル268mg(74%)を得た。この中間体のエス
テル−アルコール(265mg;0.865mmol)を無水THF(20ml)に溶解
して、無水塩化セリウムIII(704mg;2.85mmol;3.3当量)を加えた 。−78℃でメチル−リチウム(1.6M溶液2.7ml;4.32mmol;5当量 )を滴下により加えて、混合物を1時間反応させた。反応混合物を冷水に注ぎ入
れて、酢酸エチルで抽出した。有機相を食塩水で洗浄して、硫酸ナトリウムで乾
燥した。溶媒を除去して、粗混合物をシリカゲルのクロマトグラフィー(溶離液
:n−ヘキサン/酢酸エチル、7/3)に付した。(3E,5E)−(1R,3
aR,4S,7aR)−1−〔(R)−7−ヒドロキシ−1,7−ジメチル−オ
クタ−3,5−ジエニル〕−7a−メチル−オクタヒドロ−インデン−4−オー
ル199mg(75%)を無色の結晶として得た。 MP=110−112℃ MS:(M)+306 IR: cm-1 3394; 2969; 2943; 2880; 1652; 1627; 1451; 1372; 1232; 1166;
1135; 991; 942.
【0088】 d)化合物(3E,5E)−(1R,3aR,4S,7aR)−1−〔(R)−
7−ヒドロキシ−1,7−ジメチル−オクタ−3,5−ジエニル〕−7a−メチ
ル−オクタヒドロ−インデン−4−オール(180mg;0.587mmol)をDM
F(6ml)に溶解した。PDC(332mg;0.88mmol;1.5当量)を少量
ずつ室温で加えて、再び1時間撹拌した。次に反応混合物を冷食塩水に注ぎ入れ
、酢酸エチルで2回抽出し、食塩水で2回洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し
て、溶媒を除去した。フラッシュ−クロマトグラフィー(溶離液:ヘキサン/酢
酸エチル、67/33)後、ヒドロキシケトン中間体を無色の油状物として得た
。この中間体を乾燥THF(5ml)に溶解した。次に、0℃で1−トリメチルシ
リル−イミダゾール(61.6μl;0.42mmol)、イミダゾール(14.3m
g;0.21mmol;0.5当量)及びトリメチルシリルクロリド(26.6μl;
0.21mmol;0.5当量)を逐次加えた。−0℃で20分後、ゆっくり反応混
合物を室温に達せしめた。次に反応混合物を冷食塩水に注ぎ入れ、酢酸エチルで
抽出し、食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥して、溶媒を除去した。フ
ラッシュ−クロマトグラフィー(溶離液:ヘキサン/酢酸エチル、9/1)後、
化合物(3E,5E)−(1R,3aR,7aR)−1−〔(R)−1,7−ジ
メチル−7−トリメチルシラニルオキシ−オクタ−3,5−ジエニル〕−7a−
メチル−オクタヒドロ−インデン−4−オン(105mg;収率51%)を無色の
油状物として得た。 MS:(M)+376 NMR:(250Mhz;CDCl3;J=Hz): 6.12(dd;J=15.2,l0.4;1H); 6.01(dd;J=14.8,l0.
4; 1H); 5,68(d;J=15.4;1H); 5.64(m;1H); 2.46(dd;J=12.5,8.5;1H); 2.32-1.32
(m;14H); 1.34(s;6H); 0.97(d;J=6.0;3H); 0.65(s;3H); 0.12(s;9H).
【0089】 e)化合物Z−(3S,5R)−〔2−〔3,5−ビス−(tert−ブチル−ジメ
チル−シラニルオキシ)−2−メチレン−シクロヘキシリデン〕−エチル〕−ジ
フェニル−ホスフィンオキシド(149mg;0.255mmol;2当量)を乾燥T
HF(3ml)に溶解した。−78℃でブチルリチウム(ヘキサン中1.6M;0 .24ml;0.382mmol;3当量)をゆっくり加えた。反応混合物は濃赤色に
変化し、これを30分間撹拌した。次に化合物(3E,5E)−(1R,3aR
,7aR)−1−〔(R)−1,7−ジメチル−7−トリメチルシラニルオキシ
−オクタ−3,5−ジエニル〕−7a−メチル−オクタヒドロ−インデン−4−
オン(48mg;0.127mmol)をゆっくり加えた。−78℃で1時間後、ゆっ
くり反応混合物を室温に達せしめた。次に反応混合物を冷食塩水に注ぎ入れ、エ
ーテルで抽出し、食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥して、溶媒を除去
した。フラッシュ−クロマトグラフィー(溶離液:ヘキサン/酢酸エチル、95
/5)後、化合物(5Z,7E,23E,24aE)−(1R,3S)−1,3
−ビス−(tert−ブチル−ジメチル−シラニルオキシ)−24a,24b−ジホ
モ−25−トリメチルシラニルオキシ−9,10−セコ−コレスタ−5,7,1
0(19),23,24a−ペンタエン(58mg;収率61%)を無色の泡状物
として得た。
【0090】 f)シリル化化合物(5Z,7E,23E,24aE)−(1R,3S)−1,
3−ビス−(tert−ブチル−ジメチル−シラニルオキシ)−24a,24b−ジ
ホモ−25−トリメチルシラニルオキシ−9,10−セコ−コレスタ−5,7,
10(19),23,24a−ペンタエン(54mg;0.073mmol)をTHF
中のTBAFの1モル溶液(2ml;2mmol;10当量)に溶解して、室温で一晩
撹拌した。次に反応混合物を冷食塩水に注ぎ入れ、酢酸エチルで抽出し、食塩水
で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥して、溶媒を除去した。フラッシュ−クロ
マトグラフィー(溶離液:ヘキサン/イソプロパノール、73/27)後、化合
物(5Z,7E,23E,24aE)−(1R,3S)−24a,24b−ジホ
モ−9,10−セコ−コレスタ−5,7,10(19),23,24a−ペンタ
エン−1,3,25−トリオールを無色の結晶(29mg;収率90%)として得
た。 MS:(M)+440 IR:cm-1 3431; 2877; 1632; 1380; 1058; 996.
【0091】 実施例1と同様に以下を得た:実施例2 (7E,23E,24aE)−(1R,3R)−24a,24b−ジホモ−19
−ノル−9,10−セコ−コレスタ−5,7,23,24a−テトラエン−1,
3,25−トリオール MS:(M)+428 IR:cm-1 3419; 2946; 2929; 2873; 2848; 1627; 1446; 1377; 1158; 1048; 9
89, カップリング反応e)において(3R,5R)−〔2−〔3,5−ビス−(te
rt−ブチル−ジメチル−シラニルオキシ)−シクロヘキシリデン〕−エチル〕−
ジフェニル−ホスフィンオキシドを使用。
【0092】実施例3 (5Z,7E,23E,24aE)−(1S,3S)−24a,24b−ジホモ
−9,10−セコ−コレスタ−5,7,10(19),23,24a−ペンタエ
ン−1,3,25−トリオール MS:(M)+440 IR: cm-1 3313; 2952; 2922; 2854; 1652; 1460; 1377; 1366; 1259; 1235;
1149; l066; 1049; 1016; 989; 913, カップリング反応e)において(3S,5S)−〔2−〔3,5−ビス−(te
rt−ブチル−ジフェニル−シラニルオキシ)−2−メチレン−シクロヘキシリデ
ン〕−エチル〕−ジフェニル−ホスフィンオキシドを使用。
【0093】実施例4 a)スワーン(Swern)試薬は、無水DMSO 1.70mlを、CH2Cl2 2 7mlに溶解した塩化オキサリル0.947mlにゆっくり加えることにより、−7
0℃で調製した。15分後、CH2Cl2 10mlに溶解した(S)−2−〔(1
R,4aR,5S,8aR)−5−(tert−ブチルジメチル−シラニルオキシ)
−8a−メチル−デカヒドロ−ナフタレン−1−イル〕−プロパン−1−オール
(参考実施例12に記載される合成)3.43gをゆっくり加えた。0.25時
間後、NEt3 4.8mlを滴下により加え、温度が−30℃に達するのを待っ た。砕氷/NH4Clに注ぎ入れることにより反応をクエンチし、エーテルで抽 出し、水及び食塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥して蒸発乾固した。フラッ
シュクロマトグラフィー(SiO2、ヘキサン/AcOEt=97/3)により 、(S)−2−〔(1R,4aR,5S,8aR)−5−(tert−ブチルジメチ
ル−シラニルオキシ)−8a−メチル−デカヒドロ−ナフタレン−1−イル〕−
プロピオンアルデヒドを無色の油状物として得た。
【0094】 b)無水THF 38ml中の(メトキシメチル)トリフェニルホスホニウムクロ
リド6.54gの懸濁液を−10°に冷却して、nBuLi(1.5M、ヘキサ ン)11.3mlで処理した。15分後、深赤色のイリド溶液を−78°に冷却し
、無水THF 21mlに溶解した(S)−2−〔(1R,4aR,5S,8aR
)−5−(tert−ブチルジメチル−シラニルオキシ)−8a−メチル−デカヒド
ロ−ナフタレン−1−イル〕−プロピオンアルデヒド3.225gをゆっくり加
えて、反応混合物をこの温度で60分間維持した。ヘキサンとEtOH/H2O =8/2に分配し、EtOH/H2O=8/2で上層を洗浄し、硫酸ナトリウム で乾燥し、真空下で溶媒を留去し、フラッシュクロマトグラフィー(SiO2、 ヘキサン/AcOEt=98/2)に付して、エノールエーテル中間体3.11
gを、少量の不純物が混入したE/Z混合物として得たが、不純物は次の工程の
後に除去した。このエノールエーテルを、25%HCl水性液12.5mlを含有
するTHF 35mlに溶解することにより加水分解した。周囲温度で2.5時間
後、反応混合物を砕氷に注ぎ入れ、エーテルで抽出し、水及び食塩水で洗浄し、
硫酸ナトリウムで乾燥して蒸発乾固した。フラッシュクロマトグラフィー(Si
2、ヘキサン/AcOEt=98/2)により、(R)−3−〔(1R,4a R,5S,8aR)−5−(tert−ブチルジメチル−シラニルオキシ)−8a−
メチル−デカヒドロ−ナフタレン−1−イル〕−ブチルアルデヒド1.76gを
無色の油状物として得た。
【0095】 c)リチウム−ジイソプロピルアミド(LDA)の溶液は、無水THF 21ml
中のジイソプロピルアミン11mmol及びnBuLi(1.55M、ヘキサン)9 .9mmolから調製した。−78°に冷却後、無水THF 10mlに溶解した(E
)−4−(ジメトキシ−ホスホリル)−ブタ−2−エン酸メチルエステル2.2
2gを加えた。次に、無水THF 10mlに溶解した(R)−3−〔(1R,4
aR,5S,8aR)−5−(tert−ブチルジメチル−シラニルオキシ)−8a
−メチル−デカヒドロ−ナフタレン−1−イル〕−ブチルアルデヒド1.873
gを加えて、−78°で1時間反応させた。次に混合物を砕氷/NH4Clに注 ぎ入れ、エーテルで抽出し、水及び食塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥して
蒸発乾固した。フラッシュクロマトグラフィー(SiO2、ヘキサン/AcOE t=97/3)により、(2E,4E)−(R)−7−〔(1R,4aR,5S
,8aR)−5−(tert−ブチルジメチル−シラニルオキシ)−8a−メチル−
デカヒドロ−ナフタレン−1−イル〕−オクタ−2,4−ジエン酸メチルエステ
ル1.311gを、痕跡量の2E,4Z−異性体が混入した淡黄色の油状物とし
て得た。 MS:(M−CH3)+419、(M−t−ブチル)+377
【0096】 d)(2E,4E)−(R)−7−〔(1R,4aR,5S,8aR)−5−(
tert−ブチルジメチル−シラニルオキシ)−8a−メチル−デカヒドロ−ナフタ
レン−1−イル〕−オクタ−2,4−ジエン酸メチルエステル1.311gを無
水THF 35mlに溶解した。無水CeCl3 2.45gを加えて、混合物を −78°に冷却した。次に、MeLi(1.5M、エーテル)6.0mlをシリン ジにより注入した。1時間後、砕氷/NH4Clに注ぎ入れることにより反応を クエンチし、エーテルで抽出し、水及び食塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥
して蒸発乾固した。フラッシュクロマトグラフィー(SiO2、ヘキサン/Ac OEt=8/2)により、(3E,5E)−(R)−8−〔(1R,4aR,5
S,8aR)−5−(tert−ブチルジメチル−シラニルオキシ)−8a−メチル
−デカヒドロ−ナフタレン−1−イル〕−2−メチル−ノナ−3,5−ジエン−
2−オール954mgを無色の油状物として得た。 MS:(M)+434、(M−H2O)+416、(M−t−ブチル)+377
【0097】 e)(3E,5E)−(R)−8−〔(1R,4aR,5S,8aR)−5−(
tert−ブチルジメチル−シラニルオキシ)−8a−メチル−デカヒドロ−ナフタ
レン−1−イル〕−2−メチル−ノナ−3,5−ジエン−2−オール954mgを
無水TBAF(THF中2M)10当量で55°で24時間処理した。反応混合 物を砕氷/NH4Clに注ぎ入れ、エーテルで抽出し、水及び食塩水で洗浄し、 硫酸ナトリウムで乾燥して蒸発乾固した。フラッシュクロマトグラフィー(Si
2、ヘキサン/AcOEt=7/3)により(1S,4aR,5R,8aR) −5−((3E,5E)−(R)−7−ヒドロキシ−1,7−ジメチル−オクタ
−3,5−ジエニル)−4a−メチル−デカヒドロ−ナフタレン−1−オール6
85mgを淡黄色の油状物として得た。
【0098】 f)4−メチルモルホリンN−オキシド459mg、過ルテニウム酸テトラプロピ
ルアンモニウム40mg、及びモレキュラーシーブ(粉末、4Å)2.53gを周
囲温度で0.25時間撹拌した。CH2Cl2 5mlに溶解した(1S,4aR,
5R,8aR)−5−〔(3E,5E)−(R)−(7−ヒドロキシ−1,7−
ジメチル−オクタ−3,5−ジエニル)〕−4a−メチル−デカヒドロ−ナフタ
レン−1−オール590mgを加えて、混合物を室温で2.5時間維持した。エー
テルで希釈し、SiO2で濾過し、溶媒の留去及びフラッシュクロマトグラフィ ー(SiO2、ヘキサン/AcOEt=7/3)により、(4aR,5R,8a R)−5−〔(3E,5E)−(R)−(7−ヒドロキシ−1,7−ジメチル−
オクタ−3,5−ジエニル)〕−4a−メチル−オクタヒドロ−ナフタレン−1
−オン283mgを、生成物と出発アルコールとの混合物166mgの他に得た。
【0099】 g)(4aR,5R,8aR)−5−((3E,5E)−(R)−7−ヒドロキ
シ−1,7−ジメチル−オクタ−3,5−ジエニル)−4a−メチル−オクタヒ
ドロ−ナフタレン−1−オン323mgを40°でCH2Cl2 8ml中でTMS−
イミダゾール1.33ml(9当量)と反応させた。数時間後、混合物を砕氷に注
ぎ入れ、エーテルで抽出し、水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥して蒸発乾固し
た。フラッシュクロマトグラフィー(SiO2、ヘキサン/AcOEt=9/1 )により、(4aR,5R,8aR)−5−〔(3E,5E)−(R)−(1,
7−ジメチル−7−トリメチルシラニルオキシ−オクタ−3,5−ジエニル)〕
−4a−メチル−オクタヒドロ−ナフタレン−1−オン326mgを無色の油状物
として得た。 MS:(M)+390,(M−CH3)+375
【0100】 h)(Z)−(3S,5R)−〔2−〔3,5−ビス−(t−ブチルジメチル−
シラニルオキシ)−2−メチレン−シクロヘキシリデン〕−エチル〕−ジフェニ
ル−ホスフィンオキシド597mgを無水THF 10mlに溶解して、−78°で
nBuLi(1.6M、ヘキサン)0.640mlで処理した。10分後、無水T HF 0.5mlに溶解した(4aR,5R,8aR)−5−〔(3E,5E)−
(R)−(1,7−ジメチル−7−トリメチルシラニルオキシ−オクタ−3,5
−ジエニル)〕−4a−メチル−オクタヒドロ−ナフタレン−1−オン200mg
を加えて、混合物を−78°で0.5時間及び0°で0.5時間維持した。砕氷
/KH2PO4でクエンチ後、生成物をエーテルで抽出し、食塩水で洗浄し、硫酸
ナトリウムで乾燥して溶媒を除去した。フラッシュクロマトグラフィー(SiO 2 、ヘキサン/AcOEt)により、極性の低い画分に(5Z,7E,23E, 24aE)−(1S,3R)−1,3−ビス−(t−ブチルジメチル−シラニル
オキシ)−25−トリメチルシラニルオキシ−17a,24a,24b−トリホ
モ−9,10−セコ−コレスタ−5,7,10(19),23,24a−ペンタ
エン91mgを、そして極性の高い画分に出発ケトン149mgを得た。最後に、過
剰のホスフィンオキシドをヘキサン/AcOEt=1/1で溶出した。
【0101】 i)(5Z,7E,23E,24aE)−(1S,3R)−1,3−ビス−(t
−ブチルジメチル−シラニルオキシ)−25−トリメチルシラニルオキシ−17
a,24a,24b−トリホモ−9,10−セコ−コレスタ−5,7,10(1
9),23,24a−ペンタエン91mgを無水TBAF(THF中1M)10当 量で40°で2時間処理した。反応混合物を砕氷/NH4Clに注ぎ入れ、エー テルで抽出し、水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥して蒸発乾固した。フラッシ
ュクロマトグラフィー(SiO2、ヘキサン/iPrOH=8/2)により、( 5Z,7E,23E,24aE)−(1S,3R)−17a,24a,24b−
トリホモ−9,10−セコ−コレスタ−5,7,10(19),23,24a−
ペンタエン−1,3,25−トリオール50mgを白色の泡状物として得た。 MS:(M+1)+455,(M−H2O)+436; NMR:(lH,δ,TMS) 0.70(s,3H), 0.89(d,3H), 1.33(s,6H), 1.1-2.1(m,20H),
2.15-2.35(m,2H), 2.61(dd,1H), 2.87(br d,1H), 4.24(m,1H), 4.43(m,1H), 5.0
0(br s,1H), 5.34(br s,1H), 5.57-5.75(m, 2H), 5.91-6.04(m, 2H), 6.18(dd,1
H), 6.37(d, 1H); IR(cm-1): 2925, 2855, 1052, 987.
【0102】実施例5 (7E,23E,24aE)−(1R,3R)−17a,24a,24b−トリ
ホモ−19−ノル−9,10−セコ−コレスタ−5,7,23,24a−テトラ
エン−1,3,25−トリオールは、工程h)において(3R,5R)−〔2−
〔3,5−ビス−(t−ブチルジメチル−シラニルオキシ)−シクロヘキシリデ
ン〕−エチル〕−ジフェニル−ホスフィンオキシドを使用したことを除いて、実
施例1と同様に調製した。 MS:(M)+442,(M−H2O)+424; NMR: (1H,δ,TMS) 0.70(s,3H), 0.89(d,3H), 1.33(s,6H), 1.1-2.05(m,21H)
, 2.22(br qui,2H), 2.49(dxd,1H), 2.70-2.91(m,2H), 4.06(m,1H), 4.14(m,1H)
5.63(dxt,1H), 5.69(d,1H), 5.83(d,1H), 5.97(dxd,1H), 6.18(dxd,1H), 6.31
(d); IR(cm-1): 2923, 2855, 1459, 1377.
【0103】実施例6 (5Z,7E,23E,24aE)−(3S)−17a,24a,24b−トリ
ホモ−9,10−セコ−コレスタ−5,7,10(19),23,24a−ペン
タエン−3,25−ジオールは、工程h)において(Z)−(S)−〔2−〔5
−(t−ブチルジメチル−シラニルオキシ)−2−メチレン−シクロヘキシリデ
ン〕−エチル〕−ジフェニル−ホスフィンオキシドを使用したことを除いて、実
施例1と同様に調製した。 MS:(M)+438,(M−H2O)+420,(M−CH3)+405; NMR:(1H,δ,TMS) 0.70(s,3H), 0.89(d,3H), 1.33(s,6H), 1.1-2.5(m,23H),
2.58(dxd,1H), 2.87(br d,1H), 3.94(m,1H), 4.81(br s,1H), 5.06(br s,1H), 5
.64(dxt,1H), 5.69(d,1H), 5.92-6.05(m,2H), 6.13-6.27(m,2H).
【0104】実施例7 (7E,23E,24aE)−(1R,3R)−17a,24a,24b−トリ
ホモ−19−ノル−9,10−セコ−コレスタ−5,7,17,23,24a−
ペンタエン−1,3,25−トリオールは、以下の通り調製した:
【0105】 a)スワーン(Swern)試薬は、CH2Cl2 4mlに溶解した無水DMSO 1 .6mlを、CH2Cl2 26ml中の塩化オキサリル0.908mlにゆっくり加え
ることにより、−78℃で調製した。15分後、CH2Cl2 11mlに溶解した
(S)−2−〔(4aR,5S,8aS)−5−(tert−ブチルジメチル−シラ
ニルオキシ)−8a−メチル−3,4,4a,5,6,7,8,8a−オクタヒ
ドロ−ナフタレン−1−イル〕−プロパン−1−オール(参考実施例12に記載
される合成)3.27gをゆっくり加えた。0.3時間後、NEt3 4.6ml を滴下により加え、温度が−15℃に達するのを待った。砕氷/NH4Clに注 ぎ入れることにより反応をクエンチし、エーテルで抽出し、水及び食塩水で洗浄
し、硫酸マグネシウムで乾燥して蒸発乾固した。フラッシュクロマトグラフィー
(SiO2、ヘキサン/AcOEt=97/3)により、(S)−2−〔(4a R,5S,8aS)−5−(tert−ブチルジメチル−シラニルオキシ)−8a−
メチル−3,4,4a,5,6,7,8,8a−オクタ−ヒドロ−ナフタレン−
1−イル〕−プロピオンアルデヒドをほぼ定量的収率で得た。 MS:M+336,(M−t−ブチル)+279
【0106】 b)無水THF 50ml中の(メトキシメチル)トリフェニルホスホニウムクロ
リド7.17gの懸濁液を−20°に冷却して、nBuLi(1.55M、ヘキ サン)12.1mlで処理した。30分後、深赤色のイリド溶液を−78°まで冷
却し、無水THF 21mlに溶解した(S)−2−〔(4aR,5S,8aS)
−5−(tert−ブチルジメチル−シラニルオキシ)−8a−メチル−3,4,4
a,5,6,7,8,8a−オクタ−ヒドロ−ナフタレン−1−イル〕−プロピ
オンアルデヒド3.525gをゆっくり加えて、反応混合物をこの温度で45分
間維持した。ヘキサンとEtOH/H2O=8/2に分配し、EtOH/H2O=
8/2で上層を洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し、真空下で溶媒を留去し、フ
ラッシュクロマトグラフィー(SiO2、ヘキサン/AcOEt=99/1)に 付すと、エノールエーテル中間体2.590gが、E/Z混合物として生じた。
このエノールエーテルを、25%HCl水性液10mlを含有するTHF 30ml
に溶解することにより加水分解した。周囲温度で90分後、反応混合物を砕氷に
注ぎ入れ、エーテルで抽出し、水及び食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥
して蒸発乾固した。フラッシュクロマトグラフィー(SiO2、ヘキサン/Ac OEt=98/2)により、(R)−3−〔(4aR,5S,8aS)−5−(
tert−ブチルジメチル−シラニルオキシ)−8a−メチル−3,4,4a,5,
6,7,8,8a−オクタヒドロ−ナフタレン−1−イル〕−ブチルアルデヒド
2.424gを帯黄色の油状物として得た。
【0107】 c)LDA溶液は、0°でnBuLi(1.55M、ヘキサン)9.79mlをジ イソプロピルアミン2.30mlに加えることにより調製した。−78°に冷却後
、無水THF 17mlに溶解した(E)−4−(ジメトキシ−ホスホリル)−ブ
タ−2−エン酸メチルエステル2.872gを加えた。90分後、無水THF
15mlに溶解した(R)−3−〔(4aR,5S,8aS)−5−(tert−ブチ
ルジメチル−シラニルオキシ)−8a−メチル−3,4,4a,5,6,7,8
,8a−オクタヒドロ−ナフタレン−1−イル〕−ブチルアルデヒド2.424
gを加えて、−78°で2時間及び−40°で1.5時間反応させた。次に混合
物を砕氷/NH4Clに注ぎ入れ、エーテルで抽出し、食塩水で洗浄し、硫酸マ グネシウムで乾燥して蒸発乾固した。フラッシュクロマトグラフィー(SiO2 、ヘキサン/AcOEt=97/3)、これに続くMPLC(SiO2、ヘキサ ン/AcOEt=98.9/1.9)及びヘキサンからの結晶化により、(2E
,4E)−(R)−7−〔(4aR,5S,8aS)−5−(tert−ブチルジメ
チル−シラニルオキシ)−8a−メチル−3,4,4a,5,6,7,8,8a
−オクタヒドロ−ナフタレン−1−イル〕−オクタ−2,4−ジエン酸メチルエ
ステル1.367gを融点59〜64°の白色の結晶として得た。 MS:M+432,(M−t−ブチル)+375
【0108】 d)(2E,4E)−(R)−7−〔(4aR,5S,8aS)−5−(tert−
ブチルジメチル−シラニルオキシ)−8a−メチル−3,4,4a,5,6,7
,8,8a−オクタヒドロ−ナフタレン−1−イル〕−オクタ−2,4−ジエン
酸メチルエステル1.365gを無水THF 75mlに溶解した。無水CeCl 3 2.566gを加えて、生じた懸濁液を−78°に冷却した。MeLi(1 .6M、エーテル)6.9mlをシリンジにより滴下して加えた。0.2時間後、 砕氷に注ぎ入れることにより反応をクエンチし、AcOEtで抽出し、食塩水で
洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥して真空下で溶媒を留去した。フラッシュクロ
マトグラフィー(SiO2、ヘキサン/AcOEt=9/1)により、(3E, 5E)−(R)−8−〔(4aR,5S,8aS)−5−(tert−ブチルジメチ
ル−シラニルオキシ)−8a−メチル−3,4,4a,5,6,7,8,8a−
オクタヒドロ−ナフタレン−1−イル〕−2−メチル−ノナ−3,5−ジエン−
2−オール1.250gを無色の油状物として得た。
【0109】 e)(3E,5E)−(R)−8−〔(4aR,5S,8aS)−5−(tert−
ブチルジメチル−シラニルオキシ)−8a−メチル−3,4,4a,5,6,7
,8,8a−オクタヒドロ−ナフタレン−1−イル〕−2−メチル−ノナ−3,
5−ジエン−2−オール1.245gを無水TBAF(THF中1M)12当量 で55°で22時間処理した。反応混合物を砕氷/NH4Clに注ぎ入れ、エー テルで抽出し、食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥して蒸発乾固した。フ
ラッシュクロマトグラフィー(SiO2、ヘキサン/AcOEt=7/3)によ り、(1S,4aS,8aR)−5−〔(3E,5E)−(R)−7−ヒドロキ
シ−1,7−ジメチル−オクタ−3,5−ジエニル〕−4a−メチル−1,2,
3,4,4a,7,8,8a−オクタヒドロ−ナフタレン−1−オール929mg
を無色の油状物として、出発シリルエーテル62mgの他に得た。
【0110】 f)CH2Cl2 16ml及びアセトニトリル1.6mlに溶解した、4−メチルモ
ルホリンN−オキシド785mg、モレキュラーシーブ(粉末、4Å)1.45g
、及び(1S,4aS,8aR)−5−〔(3E,5E)−(R)−7−ヒドロ
キシ−1,7−ジメチル−オクタ−3,5−ジエニル〕−4a−メチル−1,2
,3,4,4a,7,8,8a−オクタヒドロ−ナフタレン−1−オール925
mgを0.25時間撹拌した。過ルテニウム酸テトラプロピルアンモニウム102
mgを加えて、混合物を室温で22時間維持した。エーテルで希釈し、SiO2で 濾過し、溶媒の留去及びフラッシュクロマトグラフィー(SiO2、ヘキサン/ AcOEt=7/3)により、(4aS,8aR)−5−〔(3E,5E)−(
R)−7−ヒドロキシ−1,7−ジメチル−オクタ−3,5−ジエニル〕−4a
−メチル−3,4,4a,7,8,8a−ヘキサヒドロ−2H−ナフタレン−1
−オン425mgを、生成物と出発第2級アルコールの混合物99mgの他に得た。 MS:M+316、(M−CH3)+301
【0111】 g)(4aS,8aR)−5−((3E,5E)−(R)−7−ヒドロキシ−1
,7−ジメチル−オクタ−3,5−ジエニル)−4a−メチル−3,4,4a,
7,8,8a−ヘキサヒドロ−2H−ナフタレン−1−オン420mgを室温でC
2Cl2 1.3ml中でTMS−イミダゾール0.389ml(2当量)と反応さ
せた。20時間後、混合物を砕氷に注ぎ入れ、エーテルで抽出し、食塩水で洗浄
し、硫酸マグネシウムで乾燥して蒸発乾固した。フラッシュクロマトグラフィー
(SiO2、ヘキサン/AcOEt=95/5)により、(4aS,8aR)− 5−〔(3E,5E)−(R)−(1,7−ジメチル−7−トリメチルシラニル
オキシ−オクタ−3,5−ジエニル)〕−4a−メチル−3,4,4a,7,8
,8a−ヘキサヒドロ−2H−ナフタレン−1−オン463mgを無色の油状物と
して得た。 MS:M+388,(M−CH3)+373
【0112】 h)(3R,5R)−〔2−〔3,5−ビス−(t−ブチルジメチル−シラニル
オキシ)−シクロヘキシリデン〕−エチル〕−ジフェニル−ホスフィンオキシド
820mgを無水THF 7.5mlに溶解して、−78°でnBuLi(1.55
M、ヘキサン)1.0mlで処理した。60分後、無水THF 1.5mlに溶解し た(4aS,8aR)−5−〔(3E,5E)−(R)−(1,7−ジメチル−
7−トリメチルシラニルオキシ−オクタ−3,5−ジエニル)〕−4a−メチル
−3,4,4a,7,8,8a−ヘキサヒドロ−2H−ナフタレン−1−オン3
10mgを加えて、混合物を−78°で0.75時間及び0°で0.5時間維持し
た。砕氷/NH4Clでクエンチ後、生成物をエーテルで抽出し、水で洗浄し、 硫酸マグネシウムで乾燥して、溶媒を真空下で除去した。フラッシュクロマトグ
ラフィー(SiO2、ヘキサン/AcOEt=98.5/1.5)により、(7 E,23E,24aE)−(1R,3R)−1,3−ビス−(t−ブチルジメチ
ル−シラニルオキシ)−25−トリメチルシラニルオキシ−17a,24a,2
4b−トリホモ−19−ノル−9,10−セコ−コレスタ−5,7,17,23
,24a−ペンタエン191mgを得た。極性を上げると(95/5)更に出発ケ
トン182mgを得た。
【0113】 i)(7E,23E,24aE)−(1R,3R)−1,3−ビス−(t−ブチ
ルジメチル−シラニルオキシ)−25−トリメチルシラニルオキシ−17a,2
4a,24b−トリホモ−19−ノル−9,10−セコ−コレスタ−5,7,1
7,23,24a−ペンタエン187mgを無水TBAF(THF中1M)13当 量で45°で2時間処理した。反応混合物を砕氷/NH4Clに注ぎ入れ、エー テルで抽出し、水及び食塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥して蒸発乾固した
。フラッシュクロマトグラフィー(SiO2、ヘキサン/iPrOH=8/2) により、(7E,23E,24aE)−(1R,3R)−17a,24a,24
b−トリホモ−19−ノル−9,10−セコ−コレスタ−5,7,17,23,
24a−ペンタエン−1,3,25−トリオール105mgを白色の泡状物として
得た。 MS:M+440,(M−H2O)+422; NMR:(1H,δ,TMS) 0.76(s,3H), 1.01(d,3H), 1.33(s,6H), 1.1-2.2(m,20H),
2.49(dd,1H), 2.75(dd,1H), 2.85(m,1H), 4.03(m,1H), 4.13(m,1H), 5.37(m,1H)
, 5.64(dxt,1H), 5.71(d,1H), 5.88(d,1H), 5.97(dd,1H), 6.17(dd,1H), 6.31(d
,1H); IR(cm-1): 2922, 2854, 1455, 1376.
【0114】実施例8 (5Z,7E,23E,24aE)−(1S,3R)−17a,24a,24b
−トリホモ−9,10−セコ−コレスタ−5,7,10(19),17,23,
24a−ヘキサエン−1,3,25−トリオールは、工程h)において(Z)−
(3S,5R)−〔2−〔3,5−ビス−(t−ブチルジメチル−シラニルオキ
シ)−2−メチレン−シクロヘキシリデン〕−エチル〕−ジフェニル−ホスフィ
ンオキシドを使用したことを除いて、実施例7と同様に調製した。 MS:(M)+452,(M−H2O)+434; NMR:(lH,δ,TMS) 0.76(s,3H), 1.02(d,3H), 1.33(s,6H), 1.0-2.25 (m,18H)
, 2.32(dd,1H), 2.62(dd,1H), 2.89(br d,1H), 4.24(m,1H), 4.45(m,1H), 5.02(
br s,1H), 5.35(br s,1H), 5.38(m,1H), 5.55-5.77(m,2H), 5.94-6.06(m, 2H), 6.17 (dd,1H), 6.39 (d,1H); IR(cm-1):
【0115】実施例9 (5Z,7E,23E,24aE)−(1S,3S)−17a,24a,24b
−トリホモ−9,10−セコ−コレスタ−5,7,10(19),17,23,
24a−ヘキサエン−1,3,25−トリオールは、工程h)において(Z)−
(3S,5S)−〔2−〔3,5−ビス−(t−ブチルジメチル−シラニルオキ
シ)−2−メチレン−シクロヘキシリデン〕−エチル〕−ジフェニル−ホスフィ
ンオキシドを使用したことを除いて、実施例7と同様に調製した。 MS:(M+H)+453,(M−H2O)+434; NMR: (1H,δ,TMS) 0.76(s,3H), 1.02(d,3H), 1.33(s, 6H), 1.2-2.7(m, 19H
), 2.85(br d,1H), 4.06(m,2H), 4.33(m,1H), 5.02(br s,1H), 5.31(br s,1H),
5.35(m,1H), 5.56-5.66(m,1H), 5.70(d,1H), 5.92-6.lO(m,2H), 6.18(dd,1H), 6
.44(d,1H).
【0116】実施例10 (5Z,7E,23E,24aE)−(1S,3S)−17a,24a,24b
−トリホモ−9,10−セコ−コレスタ−5,7,10(19),23,24a
−ペンタエン−1,3,25−トリオールは、工程h)において(Z)−(3S
,5S)−〔2−〔3,5−ビス−(t−ブチルジメチル−シラニルオキシ)−
2−メチレン−シクロヘキシリデン〕−エチル〕−ジフェニル−ホスフィンオキ
シドを使用したことを除いて、実施例4と同様に調製した。 MS:(M)+454,(M−HO)+437; NMR:(1H,δ,TMS) 0.70(s,3H), 0.89(d,3H), 1.33(s,6H), 1.2-2.3(m,20H),
2.44(dd,1H), 2.52-2.71(m,2H), 2.90(br d,1H), 4.06(m,1H), 4.33(m,1H), 5.0
2(br s,1H), 5.31(br s,1H), 5.56-5.70(m,1H), 5.70(d,1H), 5.92-6.05(m,2H),
6.17(dd,1H), 6.43(d,1H)
【0117】参考実施例11 実施例9及び10において使用した式IIIのホスフィンオキシドは、以下の通 り入手した: a)プロパルギルトリメチルシラン14.11g(126mmol)を無水トルエン
125mlに溶解して−17°に冷却した。温度を−5°未満に維持しながら、n
BuLi(1.55M、ヘキサン)81.1mlをゆっくり加えた。5分後、Me2 AlCl(1M、ヘキサン)126mlをLi−アセチリドのこの溶液に加えた。 次に温度を−45°に下げて、トルエン50mlに溶解した(R)−エピクロロヒ
ドリン6.90ml(88mmol)を加えた。次に冷却浴をはずして、24時間で反
応混合物が周囲温度に達するのを待った。氷冷水での注意深いクエンチング及び
濾過の後、生成物をエーテルで抽出し、NH4Clで洗浄し、硫酸ナトリウムで 乾燥して溶媒を真空下で除去した。フラッシュクロマトグラフィー(SiO2、 ヘキサン/AcOEt=86/14)により、(R)−1−クロロ−6−トリメ
チルシラニル−ヘキサ−4−イン−2−オール12.01gを無色の油状物(G
Cによる純度97%)として得た。 MS:(M+H)+205,(M−CH3)+189,(M−Cl)+169
【0118】 b)(R)−1−クロロ−6−トリメチルシラニル−ヘキサ−4−イン−2−オ
ール13.04g(63.7mmol)を無水EtOH 260mlに溶解して、キノ
リン9滴の存在下、周囲温度及び1気圧のH2でリンドラー(Lindlar)触媒1.
70gで水素化した。反応の進行は、GCにより追跡した。2時間後、反応混合
物を濾過して溶媒を真空下で除去した。短いフラッシュクロマトグラフィー(S
iO2、ヘキサン/AcOEt=85/15)により、(Z)−(R)−1−ク ロロ−6−トリメチルシラニル−ヘキサ−4−エン−2−オール12.97gを
無色の油状物として得た。 MS:(M)+206,(M−HOSi(CH3)3)+116
【0119】 c)(Z)−(R)−1−クロロ−6−トリメチルシラニル−ヘキサ−4−エン
−2−オール12.97g(62.7mmol)を無水THF 215mlに溶解した
。水61g中のKOH 60.34g(1.08mol)の溶液を加え、GC分析 で出発クロロヒドリンの消失が示されるまで、不均質な混合物を30°で24時
間撹拌した。次いで反応混合物を砕氷/NH4Clに注ぎ入れ、エーテルで抽出 し、硫酸ナトリウムで乾燥して、溶媒を真空下で除去した。この結果、(Z)−
(R)−トリメチル−(4−オキシラニル−ブタ−2−エニル)−シラン(GC
による純度93%)10.5gを単離して、これをそのまま次の工程に使用した
【0120】 d)テトラヒドロ−2−(2−プロピニルオキシ)−2H−ピラン24.5ml(
174mmol)を無水THF 285mlに溶解して、−13°〜−6°でnBuL
i(1.55M、ヘキサン)112mlをゆっくり加えることにより脱プロトン化 した。20分後、この溶液を−75°まで冷却して、BF3・EtOEt 21 .85mlを加えた。次に、温度を−70°未満に維持しながら、無水THF 9
6mlに溶解した(Z)−(R)−トリメチル−(4−オキシラニル−ブタ−2−
エニル)−シラン10.51gを75分以内に加えた。反応混合物をこの温度で
更に50分間維持して、次に砕氷/NaHCO3に注ぎ入れ、エーテルで抽出し 、食塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥して蒸発乾固した。フラッシュクロマ
トグラフィー(SiO2、ヘキサン/AcOEt=8/2)により、(Z)−( 5R)−9−(テトラヒドロ−ピラン−2−イルオキシ)−1−トリメチルシラ
ニル−ノナ−2−エン−7−イン−5−オール17.83gが無色の油状物(1
:1エピマー混合物)として生成した。
【0121】 e)(Z)−(5R)−9−(テトラヒドロ−ピラン−2−イルオキシ)−1−
トリメチルシラニル−ノナ−2−エン−7−イン−5−オール17.83g(5
7.4mmol)を無水トルエン210mlに溶解した。−15°で、t−ブチル−ヒ
ドロペルオキシド(3M、トルエン)30.6mlを加え、次にバナジウム−オキ シアセチルアセトナート761mg(5mol%)を加えた。次に温度が16時間以 内に22°に上昇した。TLCは、出発オレフィンの消失を示した。氷浴で冷却
しながら、過剰のヒドロペルオキシドを分解するために、トリメチルホスフィッ
ト13.5ml(115mmol)を加えた。90分後、THF 125ml中の乾燥T
BAF 39.8gの溶液を加えて、反応混合物を室温で90分間維持した。次
にこの均質な溶液を砕氷に注ぎ入れ、AcOEtで抽出し、水で洗浄し、硫酸ナ
トリウムで乾燥して蒸発乾固した。フラッシュクロマトグラフィー(SiO2、 ヘキサン/AcOEt=6/4)により、(3S,5S)−9−(テトラヒドロ
−ピラン−2−イルオキシ)−ノナ−1−エン−7−イン−3,5−ジオール1
0.40gを僅かに黄色の油状物(1:1エピマー混合物)として得た。 MS(CI):(M+NH4)+272、(M+Na)+277
【0122】 f)(3S,5S)−9−(テトラヒドロ−ピラン−2−イルオキシ)−ノナ−
1−エン−7−イン−3,5−ジオール10.40g(40.9mmol)を無水D
MF 30mlに溶解して、イミダゾール18.9g(6.8当量)及びtert−ブ
チル−クロロ−ジフェニルシラン35.5ml(3.4当量)で連続して処理した
。40°で20時間撹拌後、反応混合物を砕氷/EtOEtに注ぎ入れた。通常
の処理とこれに続くフラッシュクロマトグラフィー(SiO2、ヘキサン/Ac OEt=96/6)により、(5S,7S)−2−〔5,7−ビス−(tert−ブ
チル−ジフェニル−シラニルオキシ)−ノナ−8−エン−2−イニルオキシ〕−
テトラヒドロ−ピラン25.16gを無色の油状物(1:1エピマー混合物)と
して得た。
【0123】 g)(5S,7S)−2−〔5,7−ビス−(tert−ブチル−ジフェニル−シラ
ニルオキシ)−ノナ−8−エン−2−イニルオキシ〕−テトラヒドロ−ピラン2
5.16g(34.4mmol)は、周囲温度で無水MeOH 290ml中のp−ト
ルエンスルホン酸ピリジニウム1.30g(15mol%)での処理により脱保護 した。溶液は徐々に均質になった。18時間後、反応混合物を、砕氷/Na2C O3に注ぎ入れることによりクエンチし、エーテルで抽出し、水で洗浄し、硫酸 ナトリウムで乾燥して蒸発乾固した。フラッシュクロマトグラフィー(SiO2 、ヘキサン/AcOEt=82/18)により、(5S,7S)−5,7−ビス
−(tert−ブチル−ジフェニル−シラニルオキシ)−ノナ−8−エン−2−イン
−1−オール19.17gを融点114〜116°の帯黄色の結晶として得た。 MS:(M−t−ブチル)+589
【0124】 h)(5S,7S)−5,7−ビス−(tert−ブチル−ジフェニル−シラニルオ
キシ)−ノナ−8−エン−2−イン−1−オール6.80g(10.5mmol)を
無水EtOEt 40mlに溶解して、0°でレッド−Al(Red-Al)(3.5M 、トルエン)8.0mlで処理した。室温で90分後、TLCにより出発アセチレ
ンが幾分残っていることが判った。レッド−Al(Red-Al)(3.5M、トルエ ン)を更に2mlを加えて更に2時間反応させた。氷浴で冷却しながら、過剰の試
薬を分解するために、AcOEt 1.13mlを注入した。次に反応フラスコを
−75°に冷却して、THF 45ml中のI28.95g(35mmol)の溶液で 処理した。15分後、冷却浴を取り外し、内部温度が−25°に達したら、砕氷
/ピロ亜硫酸ナトリウムに注ぎ入れることにより、反応混合物をクエンチした。
エーテルで抽出し、水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥して溶媒を留去すると粗
生成物が得られたが、これをフラッシュクロマトグラフィー(SiO2、ヘキサ ン/AcOEt=83/17)により精製して、(Z)−(5R,7S)−5,
7−ビス−(tert−ブチル−ジフェニル−シラニルオキシ)−3−ヨード−ノナ
−2,8−ジエン−1−オール3.99gを無色のゴム状物として得た。 MS(CI):(M+NH4)+792
【0125】 i)(Z)−(5R,7S)−5,7−ビス−(tert−ブチル−ジフェニル−シ
ラニルオキシ)−3−ヨード−ノナ−2,8−ジエン−1−オール3.99g(
5.15mmol)を無水CH3CN 34mlに溶解して、酸素を注意深く排除して 、NEt3 7.2ml(10当量)及び(Ph3P)4Pd 595mg(515μm
ol)で処理した。混合物を60°で5時間維持し、次に砕氷/NH4Clに注ぎ 入れ、エーテルで抽出し、NH4Clで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥して蒸発 乾固した。フラッシュクロマトグラフィー(SiO2、ヘキサン/AcOEt= 83/17)により、(Z)−(3S,5S)−2−〔3,5−ビス−(tert−
ブチル−ジフェニル−シラニルオキシ)−2−メチレン−シクロヘキシリデン〕
−エタノール2.95gを帯赤色の泡状物として得た。 MS:(M−H2O)+628、(M−HOCH2)+615、(M−t−ブチル)+
89
【0126】 j)無水CH2Cl2 34ml中のN−クロロ−スクシンイミド1.31g(9.
81mmol)を、−10°で硫化ジメチル749μl(10.2mmol)で処理した 。15分後、CH2Cl2 10mlに溶解した(Z)−(3S,5S)−2−〔3
,5−ビス−(tert−ブチル−ジフェニル−シラニルオキシ)−2−メチレン−
シクロヘキシリデン〕−エタノール2.95g(4.559mmol)を、同じ温度
で生じた白色の懸濁液にゆっくり加えて、次いでさらに30分間室温で撹拌した
。次に反応混合物を砕氷に注ぎ入れ、エーテルで抽出し、水で洗浄し、硫酸ナト
リウムで乾燥して蒸発乾固した。フラッシュクロマトグラフィー(SiO2、ヘ キサン/AcOEt=97.5/2.5)により、(Z)−(3S,5S)−1
−(2−クロロ−エチリデン)−3,5−ビス−(tert−ブチル−ジフェニル−
シラニルオキシ)−2−メチレン−シクロヘキサン2.76gを帯黄色の泡状物
として得た。
【0127】 k)無水THF 16ml中のジフェニルホスフィン847μl(10.2mmol) を−10°でnBuLi(1.5M、ヘキサン)3.05mlで脱プロトン化した 。次に溶液を−75°に冷却して、無水THF 16mlに溶解した(Z)−(3
S,5S)−1−(2−クロロ−エチリデン)−3,5−ビス−(tert−ブチル
−ジフェニル−シラニルオキシ)−2−メチレン−シクロヘキサン2.76g(
4.15mmol)を滴下により加えた。10分後、水190μlを注入して、反応 混合物が室温に達するのを待った。次に全ての溶媒を真空下で除去して、残渣を
CH2Cl2 33mlにとり、5%H22 81mlで処理した。75分間撹拌後、
層を分離し、水相をAcOEtで抽出し、有機層をピロ亜硫酸ナトリウムで洗浄
し、硫酸ナトリウムで乾燥して蒸発乾固した。フラッシュクロマトグラフィー(
SiO2、ヘキサン/AcOEt=45/55)により、(Z)−(3S,5S )−〔2−〔3,5−ビス−(tert−ブチル−ジフェニル−シラニルオキシ)−
2−メチレン−シクロヘキシリデン〕−エチル〕−ジフェニル−ホスフィンオキ
シド2.534gを無色の泡状物として得た。 MS:(M)+830,(M−t−ブチル)+773. NMR:(1H,δ,TMS) 0.94(s,9H), 1.04(s,9H), 1.96(m,1H), 2.11(m,1H), 2.89
-3.05(m,2H), 3.11(m,1H), 3.36(m,1H), 4.73(br s,1H), 5.15(q,1H), 5.42 br
s,1H), 7.06(dxt,2H), 7.23-7.62(m,30H).
【0128】参考実施例12 上記実施例4a)及び7a)における出発物質として使用される式Xのアルコ
ール−エーテルは、ヨーロッパ特許出願0,771,789の実施例1〜14に
記載されるように、即ち、(4aS,5S)−5−tert−ブトキシ−4a−メチ
ル−4,4a,5,6,7,8−ヘキサヒドロ−2(3H)−ナフタレノンから
出発して、 a)(2S,4aS,5S)−5−tert−ブトキシ−4a−メチル−2,3,4
,4a,5,6,7,8−オクタヒドロ−ナフタレン−2−オール、 b)イミダゾール−1−カルボチオ酸(2S,4aS,5S)−O−(5−tert
−ブトキシ−4a−メチル−2,3,4,4a,5,6,7,8−オクタヒドロ
−ナフタレン−2−イル)エステル、 c)(4S,4aS)−4−tert−ブトキシ−4a−メチル−1,2,3,4,
4a,5,6,7−オクタヒドロ−ナフタレン、 d)(1S,4aS,5S,8aS)−及び(1R,4aS,5S,8aR)−
5−tert−ブトキシ−4a−メチル−デカヒドロ−ナフタレン−1−オール、 e)(4aS,5S,8aR)−5−tert−ブトキシ−4a−メチル−オクタヒ
ドロ−ナフタレン−1−オン、 f)(1S,4aS,5S,8aR)−5−tert−ブトキシ−4a−メチル−デ
カヒドロ−ナフタレン−1−オール、 g)酢酸(1S,4aS,5S,8aR)−5−tert−ブトキシ−4a−メチル
−デカヒドロ−ナフタレン−1−イルエステル、 h)酢酸(1S,4aS,5S,8aR)−5−ヒドロキシ−4a−メチル−デ
カヒドロ−ナフタレン−1−イルエステル、 i)酢酸(1S,4aS,8aR)−4a−メチル−5−オキソ−デカヒドロナ
フタレン−1−イルエステル、 j)(4aR,5S,8aS)−5−ヒドロキシ−8a−メチル−オクタヒドロ
−ナフタレン−1−オン、 k)(4aR,5S,8aS)−5−(tert−ブチル−ジメチル−シラニルオキ
シ)−8a−メチル−オクタヒドロ−ナフタレン−1−オン、 l)(1S,4aS,8aR)−tert−ブチル−(5−エチリデン−4a−メチ
ル−デカヒドロ−ナフタレン−1−イルオキシ)−ジメチル−シラン、 m)(S)−2−〔(4aR,5S,8aR)−5−(tert−ブチル−ジメチル
−シラニルオキシ)−8a−メチル−3,4,4a,5,6,7,8,8a−オ
クタヒドロ−ナフタレン−1−イル〕−プロパン−1−オール、及び n)(S)−2−〔(1R,4aR,5S,8aR)−5−(tert−ブチル−ジ
メチル−シラニルオキシ)−8a−メチル−デカヒドロ−ナフタレン−1−イル
〕−プロパン−1−オールを経て入手した。
【0129】実施例13 式IXのアルデヒド、(R)−3−〔(1R,3aR,4S,7aR)−4−(
tert−ブチル−ジメチルシラニルオキシ)−7a−メチル−オクタヒドロ−イン
デン−1−イル〕−ブタン−1−アールと、3−ジエチルホスフィット−1−ト
リメチルシラニル−プロパ−1−インとのウィッティッヒ−ホルナー(Wittig-H
orner)反応により、式XIVの化合物、(1R,3aR,4S,7aR)−4−(
tert−ブチル−ジメチルシラニルオキシ)−1−〔(R)−1−メチル−6−ト
リメチルシラニル−ヘキサ−3−エン−5−イニル〕−7a−メチル−オクタヒ
ドロ−インデンを2:1のE/Z混合物として収率83%で得た。シリル基の除
去(THF/アセトニトリル中の水性HF)後、生じた第2級アルコールをDM
F中でPDCにより酸化して、式XIIIのケトン、(1R,3aR,7aR)−1
−〔(R)−1−メチル−ヘキサ−3−エン−5−イニル〕−7a−メチル−オ
クタヒドロ−インデン−4−オンを1:1のE/Z混合物として収率45%で得
た。
【0130】 このケトンとA環、(3R,5R)−〔2−〔3,5−ビス−(tert−ブチル
−ジメチル−シラニルオキシ)−シクロヘキシリデン〕−エチル〕−ジフェニル
−ホスフィンオキシドとのウィッティッヒ−ホルナー(Wittig-Horner)カップ リングにより、式XIIの中間体、(7E)−(1R,3R)−1,3−ビス−(t
ert−ブチル−ジメチル−シラニルオキシ)−19,27−ジノル−9,10− セコ−コレスタ−5,7,23−トリエン−25−インを1:123のE/Z混
合物として収率86%で得た。
【0131】 この中間体の脱プロトン化及び式:O=C(R2,R3)のケトン、例えば、ア
セトン、ヘキサフルオロ−アセトン、シクロペンタノン;又は3−ペンタノンの
付加、及びシリル基の除去(THF中のTBAF)後に、以下のエン−イン誘導
体を得た: a)(7E,23E)−及び(7E,23Z)−(1R,3R)−24a,24
b−ジホモ−19−ノル−9,10−セコ−コレスタ−5,7,23−トリエン
−24a−イン−1,3,25−トリオールの1:1混合物、 b)(7E,23E)−及び(7E,23Z)−(1R,3R)−24a,24
b,26a,26b−テトラホモ−19−ノル−9,10−セコ−コレスタ−5
,7,23−トリエン−24a−イン−1,3,25−トリオールの1:1混合
物、 c)(7E,23E)−及び(7E,23Z)−(1R,3R)−25−(1−
ヒドロキシ−シクロペンチル)−24a,24b−ジホモ−19−ノル−9,1
0−セコ−コレスタ−5,7,23−トリエン−24a−イン−1,3,25−
トリオールの1:1混合物、 d)(7E,23E)−及び(7E,23Z)−(1R,3R)−26,26,
26,27,27,27−ヘキサ−フルオロ−24a,24b−ジホモ−19−
ノル−9,10−セコ−コレスタ−5,7,23−トリエン−24a−イン−1
,3,25−トリオールの2:1混合物。 これらのエン−イン誘導体は、MeONaの存在下LiAlH4での処理によ り、対応するジエン誘導体に変換することができる: e)(7E,23E,24aE)−及び(7E,23Z,24aE)−(1R,
3R)−24a,24b,26a,26b−テトラホモ−19−ノル−9,10
−セコ−コレスタ−5,7,23,24a−テトラエン−24a−イン−1,3
,25−トリオールの1:1混合物、 f)(7E,23E,24aE)−及び(7E,23Z,24aE)−(1R,
3R)−25−(1−ヒドロキシ−シクロペンチル)−24a,24b−ジホモ
−19−ノル−9,10−セコ−コレスタ−5,7,23,24a−テトラエン
−24a−イン−1,3,25−トリオールの1:1混合物、 g)(7E,23E,24aE)−及び(7E,23Z,24aE)−(1R,
3R)−26,26,26,27,27,27−ヘキサフルオロ−24a,24
b−ジホモ−19−ノル−9,10−セコ−コレスタ−5,7,23,24a−
テトラエン−24a−イン−1,3,25−トリオールの2:1混合物。
【0132】 式Iの化合物の薬剤学的性質は、以下の手順により求めることができる:
【0133】IL−12阻害のインビトロ測定法 アメリカン・ティシュー・カルチャー・コレクション(American Tissue Cult
ure Collection)からTHP−1細胞を入手して、完全培地で培養した。IL−
12産生を測定するために、THP−1細胞1.25×106細胞/mlを、黄色ブ
ドウ球菌コワン株(S. aureus Cowan strain)(SAC)及びヒト組換えインタ
ーフェロン−γ(huIFN−γ)(1000U/ml)で刺激した。あるいは、1
:6希釈ヒト末梢全血(48ウェルプレート中1ml培養液)をhuIFN−γ(
1000U/ml)で37℃で16時間初回抗原刺激して、次にSACで刺激した。
48時間後に培養上清を回収して、測定まで−20℃で凍結した。
【0134】 IL−12産生は、20C2抗体(ラット抗ヒトIL−12ヘテロダイマーp
40−p35)をコーティング緩衝液中2.5μg/mlで、及びペルオキシダーゼ
結合4D6抗体(ラット抗ヒトIL−12)を測定緩衝液中250ng/mlで使用 して、特異的な固相酵素免疫測定法(Enzyme Linked Immuno Sorbent Assay)(
ELISA)により測定した(Zhang, M., M.K. Gately, E. Wang, J. Gong, S.
F. Wolf, S. Lu, R.L. Modlin,及びP.F. Barnes, 1994, 結核における疾患部位 のインターロイキン12(Interleukin 12 at the site of disease in tubercu
losis), J. Clin. Invest. 93:1733-1739に記載される通り)。測定緩衝液に希
釈した、標準(組換えヒトIL−12、800pg/ml〜6pg/ml)及び培養上清を
含有する試料(100μl)を二重測定ウェルに加えた。吸光度を450〜65 0nmで読みとった。試料の未知IL−12濃度を、対応する標準曲線から読み取
り、対応する希釈比により掛け算した。最大IL−12産生は、200と400
pg/mlの間で変化した。
【0135】 凍結乾燥ビタミンD3類似体を、冷暗所で2mMの濃度にEtOHに希釈した。 連続希釈液(1μM〜1pM)をEtOHで調製した。各希釈液10μlを培養液1
mlに加えた。ビタミンD3類似体によるIL−12産生の阻害のIC50は、以下 の表で報告する:
【0136】
【表1】
【0137】 上記結果から、式Iの化合物が効率的にIL−12産生をインビトロで阻害す
ることが分かる。
【0138】 上述の式Iの化合物は、乾癬、基底細胞がん、角化の障害、及び角化症のよう
な過増殖性皮膚疾患の処置、又は白血病のような新生物疾患の処置、又は多発性
硬化症、移植拒絶、移植片対宿主病のような免疫系の調節を必要とする疾患の処
置、又は骨粗鬆症及び上皮小体機能亢進症の処置のために、このような処置を必
要とする温血動物に経口投与することができる。更に具体的には、上述の式Iの
化合物は、上記疾患の処置のために1日当たり約0.5〜1000μgの範囲の 用量でヒト成人に経口投与することができる。
【0139】 式Iの化合物は、慢性関節リウマチ、乾癬、インスリン依存性糖尿病、多発性
硬化症、炎症性腸疾患、敗血症性ショック及びアレルギー性脳脊髄炎のような、
IL−12依存性自己免疫疾患の予防及び治療のために、このような治療を必要
とする温血動物に経口投与することができる;これらは、1日当たり0.5〜1
000μgの範囲の用量でヒト成人に経口投与することができる。 上述の式Iの化合物は、乾癬のような過増殖性皮膚疾患の処置のために、この
ような処置を必要とする温血動物に局所投与することができる。更に具体的には
、上述の式Iの化合物は、上記疾患の処置のために、1日当たり局所処方物1グ
ラム当たり約0.5〜1000μgの範囲の用量で局所投与することができる。
【0140】 式Iの化合物の用量は、治療すべき病気、患者の年齢及び個別の症状、並びに
投与の様式に依存して広い範囲内で変化させることができ、当然ながら各特定の
症例における個別の要求に適合させられる。
【0141】 本発明の式Iの化合物を含む経口投与剤型は、薬学的に許容しうる担体物質と
共にカプセル剤、錠剤などとすることができる。カプセル剤などに配合すること
ができる、このような担体物質の例は、以下のものである:ポリエチレングリコ
ールのような乳化剤;短鎖トリグリセリド(例えば、ミグリオール(Miglyol) のような可溶化剤;トラガカントゴム、アラビアゴム、トウモロコシデンプン、
又はゼラチンのような結合剤;リン酸二カルシウムのような賦形剤;トウモロコ
シデンプン、馬鈴薯デンプン、アルギン酸などのような崩壊剤;ステアリン酸マ
グネシウムのような滑沢剤、ショ糖、乳糖、又はサッカリンのような甘味料;ペ
パーミント、冬緑油又はチェリー油のような香味料。種々の他の物質は、コーテ
ィング剤として、さもなければ投与単位の物理的剤型を改変するために、存在し
てもよい。例えば、錠剤は、シェラック、糖、又は両方でコーティングしてもよ
い。シロップ剤又はエリキシル剤は、活性化合物、甘味料としてショ糖、保存料
としてメチル及びプロピルパラベン、染料、及びチェリー又はオレンジ香味のよ
うな香味料を含有してもよい。
【0142】 本発明の式Iの化合物を含む局所投与剤型は、ペトロラタム、ラノリン、ポリ
エチレングリコールなどのような、油性、被吸収性、水溶性及び乳剤型基剤を有
する処方を包含する、軟膏剤及びクリーム剤を含む。ローション剤は、液体製剤
であり、そして微細物質を含有する、単純溶液から水性又は水性アルコール性製
剤まで多様である。ローション剤は、懸濁化剤又は分散剤、例えば、エチルセル
ロース、メチルセルロースなどのようなセルロース誘導体;活性成分を水、アル
コール、グリセリンなどで作られた賦形剤に組み込むゼラチン又はゴムを含有す
ることができる。ゲル剤は、活性成分の溶液又は懸濁液を担体賦形剤中にゲル化
することにより調製される半固体製剤である。含水性であっても無水性であって
もよい賦形剤は、カルボキシポリメチレンのようなゲル化剤を使用してゲル化さ
れ、水酸化ナトリウム及びポリエチレンココアミンのようなアミン類などのアル
カリの使用によって、適正なゲル粘稠度まで中和する。
【0143】 本明細書において使用されるとき、「局所」という用語は、適切な薬学的担体
に組み込まれ、局所作用の発揮のために障害の部位に適用される、活性成分の使
用を意味する。したがって、局所組成物は、化合物が、皮膚との直接接触により
外用に適用される、薬剤の剤型を含む。局所投与剤型は、式Iの化合物を既知の
薬学的局所担体物質と混合することにより得られる、皮膚に薬物を適用するため
の、ゲル剤、クリーム剤、ローション剤、軟膏剤、粉剤、エーロゾル剤及び他の
従来剤型を含む。
【0144】 以下の医薬組成物は、それ自体既知の方法で調製することができる:
【0145】 実施例A
【0146】
【表2】
【0147】 実施例B
【0148】
【表3】
【0149】 実施例C
【0150】
【表4】
【手続補正書】特許協力条約第34条補正の翻訳文提出書
【提出日】平成12年1月14日(2000.1.14)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項1
【補正方法】変更
【補正内容】
【化1】 〔式中、 Aは、単結合又は二重結合であり、 B1は、−CH=CH−であり、 B2は、−CH=CH−又は−C≡C−であり、 Tは、−CH2−又は−CH2CH2−であり、 Xは、−CH2−又は>C=CH2であり、 R1は、H、F又はOHであり、 R2及びR3は、各々独立に、C1-4−アルキル又はCF3であるか、あるいは C(R2,R3)は、C3-6−シクロアルキルである〕で示されるポリ不飽和2 4a,24b−ジホモ−9,10−セココレスタン誘導体。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項8
【補正方法】変更
【補正内容】
【化4】 〔式中、R11は、H、F又はOLであり、R4は、H又はL′であり、L及びL ′は、シリル保護基であり、そしてA、B1、B2、T、R、R2及びR3は、請求
項1と同義である〕で示される化合物。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0118
【補正方法】変更
【補正内容】
【0118】 b)(R)−1−クロロ−6−トリメチルシラニル−ヘキサ−4−イン−2−オ
ール13.04g(63.7mmol)を無水EtOH 260mlに溶解して、キノ
リン9滴の存在下、周囲温度及び105PaのH2でリンドラー(Lindlar)触媒 1.70gで水素化した。反応の進行は、GCにより追跡した。2時間後、反応
混合物を濾過して溶媒を真空下で除去した。短いフラッシュクロマトグラフィー
(SiO2、ヘキサン/AcOEt=85/15)により、(Z)−(R)−1 −クロロ−6−トリメチルシラニル−ヘキサ−4−エン−2−オール12.97
gを無色の油状物として得た。 MS:(M)+206,(M−HOSi(CH3)3)+116
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61P 29/00 101 A61P 29/00 101 35/00 35/00 37/00 37/00 (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,SD,SZ,UG,ZW),EA(AM ,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU,TJ,TM) ,AL,AM,AT,AU,AZ,BA,BB,BG, BR,BY,CA,CH,CN,CU,CZ,DE,D K,EE,ES,FI,GB,GE,GH,GM,HR ,HU,ID,IL,IS,JP,KE,KG,KP, KR,KZ,LC,LK,LR,LS,LT,LU,L V,MD,MG,MK,MN,MW,MX,NO,NZ ,PL,PT,RO,RU,SD,SE,SG,SI, SK,SL,TJ,TM,TR,TT,UA,UG,U Z,VN,YU,ZW (72)発明者 ミュレール,マルク フランス国、エフ−68300 サン−ルイ、 リュ・アダルベール・ドゥ・バーレンフェ ルス、3 (72)発明者 セルフ,クリストファー アメリカ合衆国、ニュージャージー 07006、ウェスト・コールドウェル、ナタ リー・ドライブ 32 Fターム(参考) 4C086 AA01 AA02 AA03 DA14 DA15 DA16 MA01 MA04 NA14 ZA02 ZA66 ZA81 ZA89 ZA96 ZA97 ZB05 ZB07 ZB13 ZB15 ZB26 ZB27 ZB35 ZC35 4H006 AA01 AB20 AB26 AB27 AB28 UA12 UA13 UA42 UA51

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 式I: 【化1】 〔式中、 Aは、単結合又は二重結合であり、 B1及びB2は、各々独立に、−CH=CH−又は−C≡C−であり、 Tは、−CH2−又は−CH2CH2−であり、 Xは、−CH2−又は>C=CH2であり、 R1は、H、F又はOHであり、 R2及びR3は、各々独立に、C1-4−アルキル又はCF3であるか、あるいは C(R2,R3)は、C3-6−シクロアルキルである〕で示されるポリ不飽和2 4a,24b−ジホモ−9,10−セココレスタン誘導体。
  2. 【請求項2】 R1が、H又はOHであり、そして特にこの側鎖が、下記式 : 【化2】 である、請求項1記載の化合物。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2記載の化合物、即ち、 (5Z,7E,23E,24aE)−(1R,3S)−24a,24b−ジホモ
    −9,10−セコ−コレスタ−5,7,10(19),23,24a−ペンタエ
    ン−1,3,25−トリオール。
  4. 【請求項4】 以下の群: (7E,23E,24aE)−(1R,3R)−24a,24b−ジホモ−1
    9−ノル−9,10−セコ−コレスタ−5,7,23,24a−テトラエン−1
    ,3,25−トリオール、 (5Z,7E,23E,24aE)−(1S,3S)−24a,24b−ジホ
    モ−9,10−セコ−コレスタ−5,7,10(19),23,24a−ペンタ
    エン−1,3,25−トリオール、 (5Z,7E,23E,24aE)−(1S,3R)−17a,24a,24
    b−トリホモ−9,10−セコ−コレスタ−5,7,10(19),23,24
    a−ペンタエン−1,3,25−トリオール、 (7E,23E,24aE)−(1R,3R)−17a,24a,24b−ト
    リホモ−19−ノル−9,10−セコ−コレスタ−5,7,23,24a−テト
    ラエン−1,3,25−トリオール、 (5Z,7E,23E,24aE)−(3S)−17a,24a,24b−ト
    リホモ−9,10−セコ−コレスタ−5,7,10(19),23,24a−ペ
    ンタエン−3,25−ジオール、 (7E,23E,24aE)−(1R,3R)−17a,24a,24b−ト
    リホモ−19−ノル−9,10−セコ−コレスタ−5,7,17,23,24a
    −ペンタエン−1,3,25−トリオール、 (5Z,7E,23E,24aE)−(1S,3R)−17a,24a,24
    b−トリホモ−9,10−セコ−コレスタ−5,7,10(19),17,23
    ,24a−ヘキサエン−1,3,25−トリオール、 (5Z,7E,23E,24aE)−(1S,3S)−17a,24a,24
    b−トリホモ−9,10−セコ−コレスタ−5,7,10(19),17,23
    ,24a−ヘキサエン−1,3,25−トリオール、 (5Z,7E,23E,24aE)−(1S,3S)−17a,24a,24
    b−トリホモ−9,10−セコ−コレスタ−5,7,10(19),23,24
    a−ペンタエン−1,3,25−トリオール、 (7E,23E,24aE)−(1R,3R)−24a,24b−ジホモ−1
    9−ノル−9,10−セコ−コレスタ−5,7,16,23,24a−ペンタエ
    ン−1,3,25−トリオール、 (5Z,7E,23E,24aE)−(1S,3R)−24a,24b−ジホ
    モ−9,10−セコ−コレスタ−5,7,10(19),16,23,24a−
    ヘキサエン−1,3,25−トリオール、又は (5Z,7E,23E,24aE)−(3S)−24a,24b−ジホモ−9
    ,10−セコ−コレスタ−5,7,10(19),16,23,24a−ヘキサ
    エン−3,25−ジオール、 の請求項1又は2記載の化合物。
  5. 【請求項5】 B1が、−CH=CH−であり、そしてB2が、−C≡C−で
    あり、そして特に側鎖が、下記式: 【化3】 であり、そしてR2及びR3が、請求項1と同義である、請求項1記載の化合物。
  6. 【請求項6】 下記群: (7E,23E)−(1R,3R)−17a,24a,24b−トリホモ−1
    9−ノル−9,10−セコ−コレスタ−5,7,23−トリエン−24a−イン
    −1,3,25−トリオール、 (5Z,7E,23E)−(1S,3R)−17a,24a,24b−トリホ
    モ−9,10−セコ−コレスタ−5,7,10(19),23−テトラエン−2
    4a−イン−1,3,25−トリオール、 (7E,23E)−及び(7E,23Z)−(1R,3R)−24a,24b
    −ジホモ−19−ノル−9,10−セコ−コレスタ−5,7,23−トリエン−
    24a−イン−1,3,25−トリオール、 (7E,23E)−及び(7E,23Z)−(1R,3R)−24a,24b
    ,26a,26b−テトラホモ−19−ノル−9,10−セコ−コレスタ−5,
    7,23−トリエン−24a−イン−1,3,25−トリオール、 (7E,23E)−及び(7E,23Z)−(1R,3R)−26,26,2
    6,27,27,27−ヘキサフルオロ−24a,24b−ジホモ−19−ノル
    −9,10−セコ−コレスタ−5,7,23−トリエン−24a−イン−1,3
    ,25−トリオール、 (7E,23E,24aE)−及び(7E,23Z,24aE)−(1R,3
    R)−24a,24b,26a,26b−テトラホモ−19−ノル−9,10−
    セコ−コレスタ−5,7,23,24a−テトラエン−24a−イン−1,3,
    25−トリオール、又は (7E,23E,24aE)−及び(7E,23Z,24aE)−(1R,3
    R)−26,26,26,27,27,27−ヘキサフルオロ−24a,24b
    −ジホモ−19−ノル−9,10−セコ−コレスタ−5,7,23,24a−テ
    トラエン−24a−イン−1,3,25−トリオール、 の請求項1及び5記載の化合物。
  7. 【請求項7】 B1が、−CH=CH−であり、B2が、−C≡C−であり、
    そしてC(R2,R3)が、C3-6−シクロアルキルである、請求項1記載の化合 物、特に、 (7E,23E)−及び(7E,23Z)−(1R,3R)−25−(1−ヒ
    ドロキシ−シクロペンチル)−24a,24b−ジホモ−19−ノル−9,10
    −セコ−コレスタ−5,7,23−トリエン−24a−イン−1,3−ジオール
    、又は (7E,23E,24aE)−及び(7E,23Z,24aE)−(1R,3
    R)−25−(1−ヒドロキシ−シクロペンチル)−24a,24b−ジホモ−
    19−ノル−9,10−セコ−コレスタ−5,7,23,24a−テトラエン−
    24a−イン−1,3−ジオール。
  8. 【請求項8】 式II、IV、V及びVI: 【化4】 〔式中、R11は、H、F又はOLであり、R4は、H又はL′であり、L及びL ′は、シリル保護基であり、そしてA、B1、B2、T、R、R2及びR3は、請求
    項1と同義である〕で示される化合物。
  9. 【請求項9】 特にビタミンD依存性障害及びIL−12依存性自己免疫疾
    患、特に乾癬、基底細胞がん、角化の障害及び角化症、白血病、骨粗鬆症、腎不
    全を伴う上皮小体機能亢進症、多発性硬化症、移植拒絶、移植片対宿主病、慢性
    関節リウマチ、インスリン依存性糖尿病、炎症性腸疾患、敗血症性ショック及び
    アレルギー性脳脊髄炎の治療又は予防用の、活性成分として請求項1〜7のいず
    れか1項記載の式Iの化合物を含む、医薬組成物。
  10. 【請求項10】 請求項1記載の式Iの化合物の製造方法であって、式II: 【化5】 〔式中、R11は、H、F又はO−Lであり、R4は、H又はL′であり、そして A、B1、B2、T、R、R2及びR3は、請求項1と同義である〕で示される化合
    物に含まれるシリル保護基L及びL′を開裂させる方法。
  11. 【請求項11】 ビタミンD依存性障害及びIL−12依存性自己免疫疾患
    、特に乾癬、基底細胞がん、角化の障害及び角化症、白血病、骨粗鬆症、腎不全
    を伴う上皮小体機能亢進症、多発性硬化症、移植拒絶、移植片対宿主病、慢性関
    節リウマチ、インスリン依存性糖尿病、炎症性腸疾患、敗血症性ショック及びア
    レルギー性脳脊髄炎の治療又は予防において使用するための、請求項1〜7のい
    ずれか1項記載の化合物。
  12. 【請求項12】 ビタミンD依存性障害及びIL−12依存性自己免疫疾患
    、特に乾癬、基底細胞がん、角化の障害及び角化症、白血病、骨粗鬆症、腎不全
    を伴う上皮小体機能亢進症、多発性硬化症、移植拒絶、移植片対宿主病、慢性関
    節リウマチ、インスリン依存性糖尿病、炎症性腸疾患、敗血症性ショック及びア
    レルギー性脳脊髄炎の治療又は予防用の医薬組成物の製造のための、請求項1〜
    7のいずれか1項記載の化合物の使用。
  13. 【請求項13】 実質的に本明細書に記載される、新規な化合物、中間体、
    処方及び用途。
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