JP2001510081A - 多層ゴルフボール及びその製造方法 - Google Patents

多層ゴルフボール及びその製造方法

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Abstract

(57)【要約】 【課題と解決】この発明は、芯部(32)を取り囲む多層カバー(34、34a)から成るゴルフボールに関する。このカバー(34、34a)は、熱可塑性材料でできている少なくとも3の薄層(40、42、44)を含む多層シート構造から成り、各層は0.030インチ(0.76mm)を越えない厚さを有する。この多層シート構造の硬さは隣接する層間で異なり、したがってボール(30、30a)の反作用は、ゴルフクラブで打撃を加える際にボール(30、30a)が変形する量によって変化する。また、本発明は、ゴルフボール(30、30a)を製造する方法に関し、この方法は、厚さが0.030インチ(0.76mm)を越えない少なくとも1の層を用いて、多層構造部材からカバー(34、34a)を作る工程を含む。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の背景】
本発明はゴルフボールに関する。特に、本発明はボール厚さの関数として変化
する物理的特性を有する複数の層からなるカバーを有するゴルフボールに関する
【0002】 ゴルフボールは、一般に、カバーによって取り囲まれた内部コア(芯部)から
なる。コアは、通常、中実ゴム製コアまたは巻き糸コアの何れかである。図1は
ディンプル24をもつ比較的厚い熱可塑性カバー22によって取り囲まれたゴム
製コア20を有するツーピース・ボール構造を示す。カバー22は、射出成形に
よって、または射出成形によって製造された2の「半カップ」を一緒に加熱成形
することによって、コア20上に載置されることが多い。
【0003】 一般に、コアは、ゴルフクラブによるインパクト(打撃)の際、弾力的に変形
する軟質材料から成る。その形状を回復する際に、コアはボールをクラブ・フェ
イスから推進させる。すなわち、コアはボールがクラブにたたかれて飛ぶ距離を
主として決定する「エンジン」である。他方、カバーはコアよりも硬質である。
カバーの外側部分はクラブ・フェイスに接触するので、カバーはインパクトの際
のボールの触感を決定する。カバーの柔らかさはまた、ボールのスピン速度を決
定する。一般に、カバーが柔らかいと、ボールのスピン速度は増加し、打撃の際
のボールの触感が向上する。しかしながら、軟質カバーの欠点はボールの飛距離
における損失が大きいことである。他方、例えば、ボールが曲げ係数の大きなイ
オノマーで製造されている場合等、カバーが硬い場合、ボールは遠くへ飛ぶが、
スピン速度が低下するので、短いクラブでボールを制御するのはより困難になる
。すなわち、現在のツーピース構造の場合、製造業者は許容可能な距離特性と許
容可能な触感および制御特性のどちらかを選択しなければならない。
【0004】 ゴルフボールの距離特性と制御および触感特性の間の明らかに相反する関係を
解決するために、製造業者は多数の層を有するゴルフボールを製造しようと試み
てきた。図2は、中実コア20、熱可塑性材料のマントル(外套膜)21、およ
び別の熱可塑性材料で製造したカバー22からなるスリーピース・ゴルフボール
を示す。一般に、スリーピース・ゴルフボールによって製造業者はボールの物理
的特性および寸法特性をより自由に変化させ得るようになる。従来のカバーには
、一般に、0.050インチ(1.27mm)〜0.095インチ(2.41mm)
の厚さを有する1または2層のみが含まれ、カバーが切断や摩耗に耐えるように
する一方で、ボールに十分な跳ね返り(リバウンド)特性を与える。米国特許第
5,253,871号(Viollaz)は、エラストマー・コアと、マントル
と、カバーとを有するスリーピース・ゴルフボールを開示する。Viollaz
特許では、カバーは所定の硬度を有する単一層であり、厚さは少なくとも0.0
35インチ(0.88mm)である。マントルはカバーと異なった硬度を有する。
マントル厚さは0.039インチ(0.99mm)〜0.118インチ(2.99
mm)の範囲である。Viollaz特許のスリーピース構造によって、製造業者
は様々なゲームの条件にボールをより自由に適合させ得るようになったが、それ
でもやはりいくつかの欠点を有しており、特に硬くて厚いカバーは一般にインパ
クトの際十分なスピンを提供しない。
【0005】 米国特許第5,439,227号(Egashira)もスリーピース・ボー
ルを開示する。このボールは軟質のマントルと硬質のカバーを有する。カバー厚
さは0.058インチ(1.47mm)〜0.106インチ(2.69mm)の範囲
である。Egashira特許で開示されるボールの構造は、先の引用に関連し
て説明したと同じ欠点を有する。
【0006】 米国特許第5,184,828号(Kim)は硬度が変化する二重コアを有す
るゴルフボールを開示する。Kim特許によれば、硬度の分布を変化させること
で、硬度の変化する部分に高いエネルギーを蓄積することができる。しかしなが
ら、コアとカバー間の距離が比較的大きいため、ボールが打たれる時、硬度の変
化はボールのコアだけに影響し、ボールの表面には影響しない。その結果、ボー
ルをショートアイアンで打つ場合、カバーに比較的わずかな変形しか提供しない
ので、コアがボールのスピンに対して提供する有効な作用は僅かであるか、また
は全くない。
【0007】 米国特許第4,919,434号(Saito)は、中実コアと、0.4〜2
.2mm厚のカバーからなるツーピース・ゴルフボールを開示する。カバーは、
0.1〜2mm厚の内側層と、内側層を取り囲む0.1〜1.5mm厚の外側層
とから成る。内側層と外側層はどちらも熱可塑性樹脂から製造され、内側層は軟
質熱可塑性樹脂製である。外側層は、2000〜5000Kg/cm2の曲げ係 数を有するより硬質の熱可塑性樹脂から形成される。しかしながら、本出願人の
観察によれば、コアの周囲の硬度が2段階だけでは、ボールの特性(特にカバー
硬度)は十分に向上しない。すなわち、Saito特許はクラブセット中の各ク
ラブについて最適化されたカバーを提示していない。
【0008】 USGAの規則によれば、選手はバッグの中に最大14本のクラブを有するこ
とができる。通常のクラブセットには、異なったロフトの3本のウッド、10〜
12本のアイアン、および1本のパターが含まれる。クラブの種類およびヘッド
・スピードを含む様々な要因により、ボールはインパクトの際、クラブ・フェイ
スに当たって様々に変形し、様々な弾みを経験する。特に、ボールの内向き変形
の割合は、ドライバーまたは他の長いクラブから短いクラブまで徐々に減少する
。さらに、パター以外では、ボールの弾みは、主としてクラブ・フェイスのロフ
ト角が増加する結果、変形の方向に増加する。クラブのセットは、クラブの長さ
が短くなるにつれてボールに対する制御が向上するよう意図的に組み合わされる
【0009】 Saito特許で開示されたボールのような従来技術のボールは、セット中の
各クラブについて、または少なくともセット中の各主要なクラブについて最適に
機能するよう構成されていない。例えば、Saito特許では、ボールのカバー
はコアを保護し摩耗と切断に対して適切な耐性を提供する最小厚さを有しなけれ
ばならない。1の層を薄く製造すると、もう1つの層はその最小厚さを保持する
ため増厚しなければならない。ボールの特性(特に硬度)は、最も厚い層によっ
て制御される。例えば、ボールの飛距離を増すために軟質の内側層を薄く製造す
る場合、より硬質の外側層は厚く製造しなければならないので、ボールの触感は
硬くなり制御は悪くなる。他方、触感を改善するために硬質の外側層を薄く製造
する場合、軟質の内側層は厚く製造しなければならないので、触感は向上するが
飛距離は短くなる。したがって、2層だけで長いクラブ用のボールの飛距離と、
短いクラブ用のボールの制御の両方を最適化する一方で、耐久性のためにカバー
の最小厚さを維持することは不可能である。
【0010】 ボールの変形はドライバーから短いクラブまで徐々に減少するので、インパク
トの際ボールが経験する変形量に応じて、ボールが異なった反作用をするように
ボールの硬度を正確に調整する必要がある。すなわち、ボールの性能は、内向き
距離の関数としてのボールの特性が様々な型式のクラブに格別適しているならば
最適となる。例えば、カバーの外側層の硬度は、ゴルファーがパットの触感を硬
いものと柔らかいものの中どちらを好むかにより、パターについて最適となる。
同様に、中間層の硬度は、ボールを僅かに内向きにカバー内へ変形させるピッチ
ングウェッジについて最適となる。最内側層の硬度特性は、最大の内向き変形を
生じ、しばしばボールの中心を変形させるウッド型クラブについて最適化される
べきである。
【0011】 先行特許はいずれも、異なるゴルフクラブを用いて打球を行う際に発生する様
々な変形の度合いにボールの構造を適合させる必要に十分取り組んでいない。
【0012】 従って、プレイ中に使用される各クラブについて最適に応答するような構造を
もった多層ゴルフボールに対するニーズが存在する。このようなゴルフボールは
、ミドルアイアンおよびショートアイアンで打った時と同様、ドライバーまたは
何らかの同様な長いクラブで打った時、従来のボールと同等またはそれ以上の飛
翔性能特性を有しなければならない。このボールはまた、ゴルファーの特定の好
みに応じて、パターで打った時柔らかいかまたは硬い触感を与えるように設計さ
れなければならない。
【0013】
【発明の概要】
本発明は、カバーで取り囲まれたコアからなるゴルフボールに関する。このカ
バーは、少なくとも3の層、および好ましくは3より多い層を備える多層構造を
有する。各層は異なる硬度特性を有し、多層構造に硬度の変化を提供する。好ま
しくは、各層は、0.030インチ(0.76mm)またはそれ以下の厚さを有す
る薄い層である。
【0014】 少なくとも3の薄い層を有するこのようなゴルフボールの構造はボール内部で
の正確な硬度勾配を可能にしてプレイ中に使用される各種のクラブについて弾み
(リバウンド)、スピン、柔らかさ等のボール特性を最適化する一方で、耐久性
を提供するカバーの最小厚さを維持する。ここで説明されるゴルフボールの好ま
しい実施態様は、ドライバーで打つ時、先行技術のボールと比較して同等または
それ以上の飛翔性能を提示する。このゴルフボールはまた、ミドルアイアン、シ
ョートアイアンまたはパターで打つ時の制御性と触感においても改善された特性
を示す。本発明によれば、多層構造の薄い層の寸法と硬度はプレイヤーの様々な
ニーズに応じて変化する。
【0015】 好ましくは、硬度は1の層から他の隣接する層まで変化し、多層構造内の硬度
の段階的な変化を提供する。このことは、カバーが受ける変形に応じて、様々な
クラブに対するカバーの特性を調和させる能力の向上を製造業者に与える。一実
施態様において、多層構造内の硬度は最内側層から最外側層まで徐々に減少する
。ドライバーがボールをたたく時、クラブ・フェイスが外側層より硬い内側層を
変形するまでカバーが変形するので、ボールに固い弾みを与える。ショートアイ
アンでボールを打つ時、クラブ・フェイスによって変形するのは外側の柔らかい
層だけであり、ボールにより多くのスピンと良好な触感を与える。
【0016】 他の実施態様において、各層の硬度は最内側層から外側層まで徐々に増加する
。この実施態様において、外側層は好ましくはその隣接する内側層より高い硬度
を有する。この実施態様はパターによるインパクトの際よりも固い触感を提供し
、かつショートアイアンに対して柔らかい触感と高いスピンを提供し、さらに長
いクラブに対して高い復元を提供する。
【0017】 本発明の一局面は、コアと、少なくとも3の薄層を含んでコアを取り囲む多層
構造を有するゴルフボールに関し、これら少なくとも3の層は異なる硬度を有し
て該多層構造内に硬度の変化を提供し、かつこれらの層は0.030インチ(0
.76mm)またはそれ以下の厚さを有する。多層構造内の硬度は、最内側層から
最外側層まで減少する等、1の層から他の隣接する層まで変化するのが望ましい
。一実施態様において、これらの層は熱可塑性材料を含む。他の実施態様におい
て、多層構造内の硬度は最内側層から最外側層まで増加する。
【0018】 ゴルフボールの一実施態様において、コアは、巻回されたゴム糸で覆われる単
一の中実ゴム製コアを含む。他の実施態様において、コアは巻回されたゴム糸で
覆われた液体またはペーストを充填したコアを含む。
【0019】 ゴルフボールのまた別の実施態様において、多層構造の硬度は最内側層からカ
バーの表面へ向けて減少し、最外側層はその隣接する内側層の硬度よりも高い硬
度を有する。中心は、内側ゴム製コアと、0.030インチ(0.76mm)より
大きい厚さを有する外側熱可塑性マントル(外套膜)を含むのが望ましい。
【0020】 層はイオノマーまたは熱可塑性エラストマー、またはそれらの混合物から形成
されるのが望ましい。熱可塑性エラストマーは、エーテル・ブロック共重合体ま
たは熱可塑性ウレタン・エラストマーの中から選択されるのが望ましい。エーテ
ル・ブロック共重合体は好ましくはアミド・ブロック・コポリエーテルである。
【0021】 本発明の別の局面は、中心部とカバーを有するゴルフボールの製造方法に関す
るが、この方法は、層の少なくとも1が0.030インチ(0.76mm)または
それ以下の厚さを有する、異なる特性の少なくとも3の層を含む多層部材からカ
バーを製作する工程と;この多層部材の一部分に2分の1カップ(半カップ)を
得るために該多層部材を加熱および成形する工程と;切断により多層部材の残余
部分から該半カップを分離する工程と;ボールの中心部を準備し、その中心部を
モールド(鋳型)内に配置し、中心部を取り囲むように2の半カップを位置決め
する工程と;中心部の周りに熱と圧力を加えることにより2の半カップ同士を組
み付ける工程と;ボールを鋳型から取り出す工程とを含む。
【0022】 この方法の一実施態様はさらに、少なくとも3層の熱可塑性材料からカバーを
製作する工程を含む。多層部材を製作する工程は、ほぼ平坦な多層シートの積層
材を作成する工程からなる。多層部材の製作はまた、少なくとも2の層を別個に
押出成形した後、加熱プレスまたはカレンダー加工によって層同士を接合する工
程を含んでもよい。カバーは少なくとも3層の熱可塑性材料で製作される。
【0023】 ゴルフボールを製造する他の実施態様において、多層部材の製作は、多層シー
トの積層材を同時押出し成形する工程を含む。
【0024】 多層部材を加熱および成形する有利な工程は、凹形状をした雌モールドに隣接
して多層シートの積層材を配置し、積層材を雌モールドの形状に合致させる凸形
状をした雄ダイによって圧力を作用させる工程からなる。真空を利用して積層材
を雌モールド内に引き込む助けとしてもよい。
【0025】 一変形態様において、多層シートの積層材を加熱および成形する工程は、積層
材を雌モールド上に位置決めし、真空のみによる力を作用させることによって積
層材を雌モールド内に引き込むことから成る。積層材を真空によって引き込む前
に、該積層材を加熱によって軟化させる。
【0026】 この方法のまた別の実施態様では、多層部材は同時押出成形によって製作した
多層パリソンである。多層部材を加熱および成形する工程は、多層パリソンをモ
ールド内に捕捉し;複数個の半カップを含む中空状部材を形成するようにモール
ドの印象型にパリソンを合致させるため該モールド内にガスを送り込み;モール
ドから中空状部材を取り出すことからなる。もう1つの工程は、切断によって中
空状部材の残余部分から半カップを分離することからなる。
【0027】 この方法の予備工程は、ポリブタジエン・シス−1,4、アクリル酸および/
またはメタクリル酸あるいはアクリル酸および/またはメタクリル酸の金属塩、
充填剤および過酸化物から成る化合物を熱硬化することによって中実コア(芯部
)を作成することからなるのが望ましい。中実コアを熱硬化した後、熱可塑性材
料の比較的厚いマントル(外套膜)をコアの周りに組み付けてボールの中心を形
成する。コアは射出成形モールド内に配置され、かつ溶融した熱可塑性材料がコ
アの周囲に射出されてマントルを形成するのが望ましい。マントルの半カップを
前以て射出成形し、次いでモールド内で加熱成形によってコアに組み付けてもよ
い。
【0028】 本発明の別の局面では、コアと、少なくとも3の層を含んでコアを取り囲む多
層カバーとから成るゴルフボールが開示される。この少なくとも3の層は異なる
硬度を有し、多層構造内の硬度に変化を与える。一実施態様において、多層カバ
ーは、コアを取り囲む最内側層を有するマントルを含む。マントルの硬度は65
ショアーDないし74ショアーDであるのが望ましい。
【0029】 他の実施態様において、カバーはさらに、マントルを取り囲み、かつ55ショ
アーDないし64ショアーD硬度を有する第一中間層と;第一中間層を取り囲み
、かつ25ショアーDないし54ショアーD硬度を有する第二中間層と;第二中
間層を取り囲み、かつ45ショアーDないし65ショアーD硬度を有する最外側
層とを含む。もう一つ別の実施態様において、最外側層は40ショアーDないし
50ショアーD硬度を有する。
【0030】
【好ましい実施態様の詳細な説明】
図3は、本発明の一実施態様によって構成されるゴルフボール30の断面図を
示す。ゴルフボール30はカバー34によって取り囲まれる内側芯部(コア)3
2を含む。図3Aに最もよく示されるように、カバー34は、少なくとも3の層
(好ましくは3より多い数の層)を含み、各層が0.03インチ(0.76mm)
またはそれ以下の厚さを有する多層構造からなる。厚さ0.005インチ未満の
層を有することも可能であるが、商業的現実性の見地から、各層は少なくとも0
.005インチ(0.12mm)の厚さを有するのが望ましい。好ましくは、各層
の厚さは0.010インチ(0.25mm)ないし0.025インチ(0.63mm
)であり、より好ましくは、0.012インチ(0.30mm)ないし0.015
インチ(0.40mm)である。分かりやすくするため、例示した実施態様におい
て、カバー34は内側マントル(外套膜)36と、マントル36を取り囲む3の
薄層40、42、44を含む。厚さが0.03インチ(0.76mm)より厚いと
、インパクト(打撃)の際にコアとカバーの相互作用が減少し、ボールの性能が
低下する。
【0031】 各層の硬度と厚さのマグニチュードは、好ましくはボール30の外表面からの
層の距離の関数として互いに異なる。例えば、個々の層の硬度は半径方向に徐々
に減少または増加する。ボール30の好ましい実施態様において、多層シート構
造の硬度は一般にマントル36から外表面に向かって半径方向に徐々に低下する
が、例外として最外側層44は、その内側に隣接する層42の硬度より高いかま
たは低い硬度を有する。この構造は、ボール30の反作用がゴルフクラブによる
インパクトの際のボール30の変形量に応じて変化するという点で顕著な利点を
有する。
【0032】 クラブがボールを変形させる層は、打撃に際してボールの反作用を制御するの
が好ましい。例えば、一般にボールをウッドまたはロングアイアンで打つ時しか
変形しないマントル36は、ウッド型のクラブやロングアイアンの打撃を支持し
てティーからの飛距離を増加させるために比較的硬質である。同様に、最内側層
40は一般にボールをミディアムアイアン(例えば、4〜7番)で打つ時変形す
るので、マントル36より柔らかく製造され、ボール30の触感と制御を提供す
る。中間層42は、ボールをショートアイアンの1つ(8番、SW)で打つ時変
形するので、さらに柔らかく製造される。最後に、最外側層44は層42より硬
く製造され、パットの際に多くのプレイヤーが好むようなしっかりした打撃の触
感を提供する。層44はまた、耐摩耗性を提供するよう構成される。
【0033】 マントル36は、好ましくは、熱可塑性材料の比較的厚い層である。好ましい
一実施態様において、マントル36は例えば65ないし74ショアーDのように
、比較的硬質である。この範囲の硬度値はインパクトの際ボールに固い触感を与
えて、マントル36を変形させるのに十分な強さでボールを打つ時、速度を増加
させるとともにスピンを減少させるが、これは一般にウッド型のクラブまたは他
の同様の長いクラブの場合に発生する。すなわち、マントル36の特性は長いク
ラブでボール30を打つ場合に合わせるのが望ましい。マントル36はまた、コ
アの過度の変形を防止し、かつインパクトの際ボールがクラブ・フェイスから急
速に弾んで離れるようにすることによるコア32のエネルギー吸収を制限する。
【0034】 マントル36の厚さは、好ましくは、マントル36が、コア32の周りの熱圧
縮成形または射出成形を含む一般的な方法を使用して製造できるように選択され
る。マントル36の厚さは、好ましくは、0.030インチ(0.76mm)ない
し0.160インチ(4.06mm)の範囲である。さらに、マントル36は、好
ましくは、長いクラブで打つ時ボールに高速度を付与するよう撓曲係数の大きな
材料で製造される。
【0035】 層40〜44の好ましい属性を以下に示す。マントル36の硬度は65〜74
ショアーD(好ましくは72ショアーD)である。層40の硬度は55〜64シ
ョアーD(好ましくは60ショアーD)である。層42の硬度は25〜54ショ
アーD(好ましくは35ショアーD)である。層44の硬度は45〜65ショア
ーD(好ましくは50ショアーD)である。
【0036】 このような特性を有するボールをドライバーまたは同様の長いクラブで打つ場
合、ボールが有する硬質で厚いマントル36の結果として良好な跳ね返り(リバ
ウンド)特性を示す。ボール30の柔らかい触感と高いスピンは、カバー34の
変形が徐々に減少するのに対応するよう、マントル36から(最外側層44以外
の)外部表面まで徐々に増加する。
【0037】 代替実施態様において、最外側層44もまた、パットの際ボール30に柔らか
い触感を与えるため隣接する内側層42より柔らかく製造してもよい。例えば、
層44の硬度は、この場合、40〜50ショアーDの範囲であるのが望ましい。
好ましい例は以下の特性を有する。すなわち、マントル36の硬度は72ショア
ーDである。層40の硬度は60ショアーDである。層42の硬度は50ショア
ーDである。層44の硬度は40ショアーDである。このボールは上記の例と同
様の特性を有するが、パットの際のようにボールが経験する変形が僅かであるか
、あるいは全くない場合、さらに柔らかい触感を有する。
【0038】 上で説明した特定の硬度分布は、ボールの反作用が経験された変形に基づいて
変化する点で好ましいものであり、それゆえボールの特性は各々のクラブの型式
について最適化されているが、カバー34内の硬度分布は広範な組み合わせの何
れかについて変更可能である。カバー34中の層の数はここで記載した数に制限
されるものではなく、より数多くの薄層を考えてもよい。例えば、1またはそれ
以上の層を各クラブに設けてもよい。合計3層は好ましい最小数であり、100
層は好ましい最大数である。1または2の層は、クラブ毎、または同じ性質を有
するクラブの少なくともグループ毎に専用であることが望ましい。
【0039】 さらに、ある範囲のクラブについて、カバーを軟質および硬質の層で構成して
もよい。例えば、内側層は第一の組をドライバーまたは他の長いクラブ用として
軟質層と硬質層とで構成することができよう。外側へ移ると、第二組の層はミデ
ィアムアイアンに用として軟質層と硬質層とで構成することができよう。最後に
、第三組の層はショートアイアン用として硬質層と軟質層の組み合わせで構成す
ることもできよう。一組の層中の硬質層と軟質層の組み合わせは、ボールをその
層の組の位置まで変形させる型式のクラブに対して飛距離と触感の両方を提供す
る。
【0040】 コア32は、好ましくは、40%以上のシス1,4結合ならびにポリブタジエ
ンを架橋する不飽和カルボン酸および/またはその金属塩を有するポリブタジエ
ンを含む。不飽和カルボン酸またはその金属塩には、アクリル酸、メタクリル酸
およびそれらの金属塩(亜鉛など)が含まれる。コア32にはまた、酸化亜鉛、
硫酸バリウム、炭酸カルシウム、二酸化ケイ素、または酸化カルシウムといった
充填剤が含まれることもある。コア32にはまた、有機過酸化物など架橋剤が含
まれることもある。コア32はまた、巻き糸構造からなることもある。さらに、
コア32は、巻き糸によって取り囲まれるゴムなどの固体材料の組合せで製造さ
れるものや、あるいはまた巻き糸によって取り囲まれる液体またはペーストを充
填した中心部からなるものもある。コア32の直径は0.90インチ(22.8
6mm)〜1.60インチ(4.06mm)の間で変化し、25〜110のPGAコ
ンプレッションを有する。これらの値はボール30に望ましい回復および耐久特
性を与える。
【0041】 図4および図4Aは、本発明の代替実施態様によって構成されるゴルフボール
30aの断面図である。ゴルフボール30aは、マントル(外套膜)のない、多
層カバー34aによって取り囲まれた内部コア32からなる。
【0042】 図4Aに最もよく示されるように、カバー34aは、好ましくは、各々の厚さ
が0.030インチ(0.76mm)未満である、別個の4つの層40、42、4
4、46を含む。各層は硬度、曲げ係数、および厚さの固有の特性を有するが、
それらは多様な組合せの何れかにおいて調整され、打球時にボールの変形量の関
数としてゴルフボール30aの属性を変化させる。例えば、各層40〜46は、
好ましくは、隣接する層の硬度の値と異なる硬度値を有する。好ましい実施態様
において、各層の硬度は一般に最内側層40から最外側層46へ向けて移動する
につれて減少するので、層40は層42より硬く、かつ層42は層44より硬い
。最外側層46は、パットの触感が硬いものと柔らかいもののどちらが望ましい
かによって、内側隣接層44より硬い場合と柔らかい場合がある。以上で説明し
た硬度の構成が好適であるが、当業者は、本発明の精神から逸脱することなく他
の様々な硬度の組合せが可能であることを認識するだろう。
【0043】 先の実施態様に関して上で説明したように、層の最小数は好ましくは3であり
、層の最大数は好ましくは約100である。
【0044】 図5および図5Aは、本発明のまた別の実施態様によって構成されたゴルフボ
ール30bの断面図を示す。ゴルフボール30bは、内部コア32を取り囲むカ
バー34bを含む。
【0045】 図5Aに最もよく示されるように、カバー34bは薄いマントル36と、マン
トル36を取り囲む比較的厚い外被50とからなる。マントル36は、各々が0
.030インチ(0.76mm)以下の好ましい厚さを有する少なくとも3の薄層
52、54および56からなる。外被50の厚さは好ましくは0.030インチ
(0.76mm)〜0.2インチ(5.08mm)である。
【0046】 カバー34bの多層構造は、好ましくは、カバー34bの硬度が最内側層52
から外被50まで徐々に増加するように構成される。コア32はコンプレッショ
ンATTIゲージで測定する場合、例えば、50以下といった、有利に低い値の
PGAコンプレッションを有するのが好ましい。それとは対照的に、カバーはよ
り剛直で、かつ比較的高い硬度値を有するのが望ましい。特に、カバーは65〜
74ショアーD硬度を有する。カバーの柔らかい内側層は硬い外側層を緩衝し、
打球の際ボールに柔らかい触感を与える。さらに、打球時における柔らかい内側
層の変形の増加と硬い外側層の変形に対する抵抗との相互作用によってバックス
ピンが生じ、揚力を発生してボールの飛距離を増加する。さらに、硬くて厚い外
被50もまた、コアの過度の変形を減少させることによって、ボール30bがク
ラブ・フェイスから急速に離れるよう、打撃の際の飛距離を増加させる。層52
、54は非常に薄いので、直径がより大きくかつ低コンプレッションのコア32
が使用され、飛翔速度と距離の増加を助ける。
【0047】 層52、54と外被50の好ましい硬度属性を以下示す。層52は好ましくは
、25〜45ショアーD硬度を有する。層54は好ましくは35〜55ショアー
D硬度を有する。層56は好ましくは45〜65ショアーD硬度を有する。また
外被50は好ましくは55〜74ショアーDの範囲の硬度を有する。
【0048】 何れかの実施態様による多層シート・カバー34の製造に適した材料は、好ま
しくは、エーテル・ブロック共重合体、イオノマー、熱可塑性ウレタン・エラス
トマーならびにそれらの混合物から成る群より選らばれるのが好ましい。好まし
いエーテル・ブロック共重合体は「PEBAX」として知られ、ATOCHEM
社によって販売されるアミド・ブロック共重合体である。しかしながら、当業者
は、エステル・ブロックポリエーテル(PEBE)など、他のエーテル・ブロッ
ク共重合体も使用することができることを理解できよう。エステル・ブロックポ
リエーテルはポリブタジエン・テレフタルレート型(PBT)の堅牢な相を有す
る。この材料はDu Pont社による「HYTREL」という商標でも知られ
ている。
【0049】 イオノマーは、少なくとも3〜12の炭素原子とそのエステルを有する不飽和
モノ−またはジ−カルボン酸から成る群より選らばれる少なくとも1の要素をも
つモノオレフィンの重合体に金属架橋結合を設けることによって得られるイオノ
マー樹脂を目的物とする。イオノマーには、VLMI(超低曲げ係数イオノマー
)ならびに中度および高度曲げ係数イオノマーが含まれる。これらの広範な材料
の中のいくつかをカバー34の層を製造するために用いてもよく、またマントル
36の製造に用いてもよい。イオノマーは、Du Pont社によって販売され
る「SURLYN」の商標で知られるものである。もう1つのイオノマーは、E
XXON社によって販売される「IOTEK」である。層はまた、ゴム剤等のよ
うな他の薬剤を少量含むことがある。
【0050】 上に述べたゴルフボールの各実施態様において、コアは打球時にエネルギーを
吸収し、かつエネルギーを放出してゴルフボールをクラブ・フェイスから飛ばす
。周囲のカバーは触感を提供すると共に、カバーとコアの異なる変形特性から結
果として部分的に生じるスピンを発生する。カバーはまた、変形とコアが吸収す
るエネルギーの量を制限するので、ボールは急速にクラブ・フェイスから離れて
飛ぶ。
【0051】 本発明のゴルフボールは、予備射出成形したカップの熱圧縮成形または射出成
形といった、普通、カバーを成形するのに使用される周知の方法によって製造さ
れるものではない。これは、多層構造の個々の層の厚さが薄過ぎてこうした技術
が使用できないためである。熱可塑性材料の非常に薄い層を含むゴルフボールを
成形する独創的で新しい方法について以下に述べる。
【0052】 図6は、本発明のゴルフボール30を製造する好ましい方法の一般的な工程の
概略を示す。図示のように、この方法は一般に2のプロセスに分けられる。第一
のプロセス(プロセス1)は、ゴルフボールの中心部(すなわち、カバーを含ま
ないゴルフボールの部分)の作成を含む。第二プロセス(プロセス2)は、多層
カバーの少なくとも一部分の作成を含む。中心部とカバーの両方を作成した後、
熱圧縮成形工程を実行するなどによって両者は組み合わされ、最終的にゴルフボ
ール30と成る。
【0053】 図6を参照すると、最初の工程はコア32を熱硬化することを含む。これは、
図3および図3Aに示されるように、比較的厚いマントル36を有するカバーに
とって好ましい。マントルを使用する場合、このマントルは次いで射出成形によ
りコアの周りに組み付けられるのが好ましい。組み付けられたコア32とマント
ル36は集合的にボールの中心部を形成する。マントル36の厚さは比較的分厚
いので、このようなツーピースの中心部を組み立てるために従来の技術を使用す
ることが可能である。例えば、コア32を周知の方法で射出成形モールド内に配
置し伸縮自在なピンを使用して所定の位置に維持する。次に、溶融した熱可塑性
材料をコア32の周りに射出し、マントル36を形成する。コアに厚いマントル
36を取り付けるもう1つの方法は、マントル36を形成するために、半カップ
(すなわち、半球状の殻)のような2の別個の部片を予備射出成形することから
なる。そののち、別個の部片を熱圧縮成形によってコアに取り付ける。
【0054】 ボール30の中心部はまた、図4および図4Aに示されるように、コア32の
みからなることもある。この場合、マントルをコアに取り付ける必要ないので、
プロセス(1)は(図6の破線で示されるように)コア32を熱硬化する工程だ
けからなる。
【0055】 図6には、ボール・カバーを製造する方法がプロセス(2)として示される。
図示のように、カバー作成方法は一般に、多層部材を製作する工程と、多層部材
を2つの別個のカップまたは半部分といったゴルフボールの形状に鋳造成形する
工程と、その後切断によってカップを分離する工程とを含む。次に、カバー34
の別個の部片を、熱成形によるなどしてボールの中心部の周りに取り付ける。こ
の方法を以下に詳述する。
【0056】 図7A〜図7Eは、ここに記載されているような多層カバー34を有するゴル
フボール30を製作する方法を構成する各種の工程を示す。図7Aを参照すると
、第一の工程は多層部材60の製作を含む。多層部材60は好ましくは、ほぼ平
坦な多層シートの積層構造からなる。多層部材60は、熱可塑性材料の薄層を幾
枚か別個に押出し成形することによって得られる。層はカレンダー加工または加
熱プレスによって互いに組み付けられ、多層部材60を形成する。
【0057】 図7Aは、多層部材の層を製造しかつ圧接する機構61の概略を示す。機構6
1は複数の押出し成形装置63を含み、各成形装置はペレット状または粉末状の
プラスチック材料を保持する容器65を含む。ダイ構造62が、周知の方法でプ
ラスチック材料を層またはフィルム67に変換する。好ましくは、押出し成形さ
れた各フィルム67は連続速度でダイ構造62から出る。その後、フィルム67
は、該フィルムを案内して一緒に圧接する多層部材60を製作する一連のローラ
64を通過移動する。熱溶融性接着フィルムを層同士の間に追加し、1つの層と
隣接する層との接着を確実にするようにしてもよい。好ましくは、このようなフ
ィルムの厚さはわずか数ミル(数千分の1mm)である。多層部材60を3あるい
はそれ以上の熱可塑性フィルムの同時押出し成形によって製作することも考えら
れる。
【0058】 多層部材60の層の数は、好ましくは、3〜20層、また必要な場合にはそれ
以上からなる。多層部材60の各フィルム67は、好ましくは、0.030イン
チ(0.76mm)あるいはそれ以下の厚さを有するが、より分厚いものを使用し
てもよい。フィルム67の配置、数および固有の特性は多層部材60の望ましい
最終的な特性によって異なる。
【0059】 図7Bに示すように、多層部材60は、次に、雌モールド66に隣接して配置
される。雌モールド66には、製作するゴルフボール30の外形に合致する凹形
状を有する凹所70が含まれる。図示のように、雄モールド72は凹所70の形
状に合致する凸形状を有する突起74を備えているので、突起74は凹所70に
収まって嵌合する。
【0060】 雌モールド66の凹所70に隣接して多層部材60を配置する前に、該多層部
材60を、加熱によって軟化するのが好ましい。次に、雄モールド72の突起7
4を雌モールド66の凹所70に挿入して、多層部材60をそれら両モールドの
間に位置決めする。図7Cに示すように、軟化した多層部材60は凹所70の形
状に合致する。好ましくは、導管75を通じて凹所70内を真空に引き、該凹所
70内への多層部材60の移動を容易にする。
【0061】 本発明の一変形(図示せず)では、多層部材をクランプ手段によって締め付け
、雌モールドに隣接して配置した後、真空によって生じる力のみによって凹所内
に該多層部材を引き込む。この場合、雄ダイを使用する必要はない。一般に、多
層部材は、真空を利用する工程の前に軟化するまで加熱される。
【0062】 図7Dに示すように、多層部材60は、上記の鋳造成形工程の結果として、少
なくとも1の半カップ76(すなわち、半球状の殻)に成形される。複数個の凹
所70を有する雌モールド66を使用して、単一の多層部材60から複数個の半
カップ76を製作することを考えてもよい。各半カップ76は、完成したゴルフ
ボール30の2分の1の形状に合致する。該半カップ76は、例えばナイフ、ウ
ォータージェット、レーザー光線等を使用するなどして、切断により互いに分離
される。
【0063】 図7Eは製造方法における次の工程を示すが、そこでは2の半カップ76が熱
圧縮成形によりゴルフボールの中心部78の周りに組み付けられて、完成したゴ
ルフボール30が製作される。この工程は、2の半部分88、90を含むモール
ド86の使用を含む。この半部分88、90は各々半球状の凹所91を有する。
一緒に組み付けられると、半部分88、90内の凹所は共に、完成したゴルフボ
ール30の形状に対応する形状を有する。凹所91は、好ましくは、鋳造成形中
に、完成したゴルフボール30にディンプルを形成するためのディンプル印象型
を有する。
【0064】 図7Eに示すように、2の半カップ78がゴルフボールの中心部の周りに配置
されて組立体93を形成する。次に、組立体93は、図7Eに示されるように、
モールド86の凹所91に隣接して配置され、加熱される。組立体93が十分に
加熱されると、モールド86は、半カップ76の間の接合線が互いに溶接される
まで組立体93の周りで閉じられる。凹所91のディンプル印象型は、加熱され
た組立体93の外表面上にディンプル・パターンを形成する。ある時間後、モー
ルド86を開いて完成したボール30が製作される。その後、完成したボール3
0は成形継ぎ目を除去するためバフ研磨され、塗装のため塗料を付着する表面を
提供するためサンドブラスト加工される。次にボール30は塗装され、商標やロ
ゴといった表示が設けられる。最後に透明なコーティングがボール30に施され
る。
【0065】 図8A〜図8Dは、ブロー成形技術を使用して本発明のゴルフボール30を製
造する別の方法を示す。図8Aを参照すると、多層パリソン92が、機構61a
を使用して少なくとも3の異なる薄いフィルムの同時押出成形により製作される
。機構61aは、パリソン92を形成する3の押出し成形装置63aを含む。パ
リソン92は加熱によって軟化された後、2の部片からなるモールド94内に配
置される。
【0066】 図9はモールド94を詳細に示す。図示のように、モールド94はほぼ同一の
形状を有する2の半部分96および98からなる。各半部分96および98は、
各々が印象型102の周囲に配列された複数個の小孔104を含む半多角形状の
印象型102を有する。各小孔104は、ゴルフボール30の半分の部分の形状
に合致する半球形を画定する。印象型102は、以下に述べるように、カップを
互いに切断する次の段階の作業を容易にする六角形など他の様々な形状を有して
もよい。
【0067】 図8Bを参照すると、モールド94は次にパリソン92の周りで閉じられる。
次いで、吹き込みピン106を通じてモールド94の印象型102内に空気が導
入される。モールド94内の空気圧の働きで、パリソン92は印象型102の形
状に成形される。特に、パリソン92は、部材110の周囲壁に沿って円周方向
および長手方向に間隔を開けて設けられた多数の半カップ76からなる中空形状
の部材110となる(図8C参照)。
【0068】 次に、半カップ76は切断によって中空部材110から分離される。好ましく
は、円形周縁部が各半カップ76の周りに形成される。上述したように、切断作
業は、ナイフ、ウォータージェット、レーザー光線等の使用といった、様々な周
知技術を使用して行われる。
【0069】 図8Dに示すように、半カップ76は次にゴルフボールの中心部の周りで成形
され、完成したゴルフボール30と成る。ゴルフボール30は先の方法に関して
上に述べたと同じ方法で鋳造成形されるので、この工程についてこれ以上の説明
は行わない。
【0070】 図5Aに示されるマントル36の層52、54、56は上記の方法で製作され
る。マントル36を作成するこのような方法は、上で説明したように、半カップ
を形成するために多層部材60を作成することからなる。外被50の望ましい厚
さに応じて、外被50は多層部材60の一部として形成されるか、または射出成
形または予備射出成形されたカップの熱成形により薄層のマントル36の周囲に
別個に組み付けられる。
【0071】 本発明の好ましい実施態様に関する以上の説明において、本発明のいくつかの
新規な特徴を示し、記載し、指摘したが、図示した装置の細部の形態ならびにそ
の使用にあったて、様々な省略、置換および変更を、本発明の精神から逸脱する
ことなく当業者によって為し得ることが理解されよう。従って、本発明の範囲は
上記の説明によって制限されるものではなく、むしろ本発明の範囲の例示を目的
とするものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 先行技術のツーピース・ゴルフボールの断面図である。
【図2】 先行技術のスリーピース・ゴルフボールの断面図である。
【図3】 本発明の第一実施態様に従って構成されるゴルフボールの断面図で
ある。
【図3A】 図3の3A−3Aで囲んだ部分のゴルフボールの部分拡大図であ
る。
【図4】 本発明の第二実施態様に従って構成されるゴルフボールの断面図で
ある。
【図4A】 図4の4A−4Aで囲んだ部分のゴルフボールの部分拡大図であ
る。
【図5】 本発明の第三実施態様に従って構成されるゴルフボールの断面図で
ある。
【図5A】 図5の5A−5Aで囲んだ部分のゴルフボールの部分拡大図であ
る。
【図6】 本発明によるゴルフボールの製造方法を図式的に示すフローチャー
トである。
【図7A】 本発明によるゴルフボールの製造方法における工程を示す図であ
る。
【図7B】 本発明によるゴルフボールの製造方法における工程を示す図であ
る。
【図7C】 本発明によるゴルフボールの製造方法における工程を示す図であ
る。
【図7D】 本発明によるゴルフボールの製造方法における工程を示す図であ
る。
【図7E】 本発明によるゴルフボールの製造方法における工程を示す図であ
る。
【図8A】 本発明による別のゴルフボールの製造方法における工程を示す図
である。
【図8B】 本発明による別のゴルフボールの製造方法における工程を示す図
である。
【図8C】 本発明による別のゴルフボールの製造方法における工程を示す図
である。
【図8D】 本発明による別のゴルフボールの製造方法における工程を示す図
である。
【図9】 図8Aないし図8Dで示される方法で使用される鋳造の斜視図であ
る。

Claims (43)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (a) 芯部と;(b) 少なくとも3の薄層を含んで前記
    芯部を取り囲む多層構造とから成り、 前記少なくとも3の薄層は異なる硬さを有して、前記多層構造内に硬さの変化
    を与え、かつ前記薄層の厚さは0.030インチ(0.76mm)またはそれ以
    下であることを特徴とするゴルフボール。
  2. 【請求項2】 前記多層構造内での硬さが1の層から隣接する他の層まで変
    化することを特徴とする請求項1によるゴルフボール。
  3. 【請求項3】 前記多層構造内での硬さが最内側層から最外側層まで減少す
    ることを特徴とする請求項2によるゴルフボール。
  4. 【請求項4】 前記各層が熱可塑性材料から成ることを特徴とする請求項3
    によるゴルフボール。
  5. 【請求項5】 前記多層構造内での硬さが最内側層から最外側層まで増加す
    ることを特徴とする請求項2によるゴルフボール。
  6. 【請求項6】 前記各層が熱可塑性材料から成ることを特徴とする請求項5
    によるゴルフボール。
  7. 【請求項7】 前記芯部が単一の中実ゴム製芯部であることを特徴とする請
    求項1によるゴルフボール。
  8. 【請求項8】 前記中実ゴム製芯部が巻回したゴム製の糸で覆われることを
    特徴とする請求項7によるゴルフボール。
  9. 【請求項9】 前記芯部が巻回したゴム製の糸で覆われた、液体またはペー
    ストを充填した中心部を含むことを特徴とする請求項1によるゴルフボール。
  10. 【請求項10】 前記多層構造の硬さが最内側層からカバーの表面へ向けて
    減少し、かつ前記最外側層の硬さが隣接する内側層よりも硬いことを特徴とする
    請求項2によるゴルフボール。
  11. 【請求項11】 前記各層が熱可塑性材料から成ることを特徴とする請求項
    10によるゴルフボール。
  12. 【請求項12】 前記中心部が内側ゴム製芯部と外側プラスチック製外套膜
    とを含み、前記外套膜の厚さが0.030インチ(0.76mm)より厚いこと
    を特徴とする請求項10によるゴルフボール。
  13. 【請求項13】 前記各層が、イオノマーあるいは熱可塑性プラスチックの
    エラストマー、またはそれらの混合物から形成されることを特徴とする請求項1
    によるゴルフボール。
  14. 【請求項14】 前記熱可塑性プラスチックのエラストマーが、エーテル・
    ブロック・コポリマーあるいはウレタン製エラストマーから選ばれることを特徴
    とする請求項13によるゴルフボール。
  15. 【請求項15】 前記エーテル・ブロック・コポリマーがアミド・ブロック
    ・コポリエーテルであることを特徴とする請求項14によるゴルフボール。
  16. 【請求項16】 以下の工程から成る、中心部とカバーとを有するゴルフボ
    ールの製造方法: (a)異なる特性を有する少なくとも3の層を含み、その内の少なくとも1の
    層は厚さが0.030インチ(0.76mm)あるいはそれ以下である、多層部
    材からカバーを製作し; (b)前記多層部材を加熱成形して前記多層部材の一部分に半カップを作り; (c)前記半カップを切断して該多層部材の残余部分から分離し; (d)ゴルフボールの中心部を準備して、前記中心部を鋳型内に配置し、かつ
    2の半カップを前記中心部を取り囲むように位置決めし; (e)次いで、加熱及び加圧下で、前記中心部の周りに前記2の半カップを組
    み付け; (f)最後に、ゴルフボールを鋳型から取り出す。
  17. 【請求項17】 更に、少なくとも3の熱可塑性の層から前記カバーを作る
    工程を含むことを特徴とする請求項16によるゴルフボールの製造方法。
  18. 【請求項18】 前記多層部材が、ほぼ平坦な多層シートの積層材を作成す
    ることから成ることを特徴とする請求項16によるゴルフボールの製造方法。
  19. 【請求項19】 多層部材の製造が、少なくとも2の層を別々に押し出し、
    次いでホットプレス加工あるいはカレンダー加工により前記2の層を接合する工
    程を含むことを特徴とする請求項18によるゴルフボールの製造方法。
  20. 【請求項20】 更に、少なくとも3の熱可塑性の層から前記カバーを作る
    工程を含むことを特徴とする請求項19によるゴルフボールの製造方法。
  21. 【請求項21】 多層部材の製造が、前記多層シートの積層材を同時押出し
    する工程を含むことを特徴とする請求項18によるゴルフボールの製造方法。
  22. 【請求項22】 前記多層部材を加熱成形する工程が、前記多層シートの積
    層材を、隣接する凹形をした雌鋳型内に配置し、次いで加圧して前記積層材を前
    記雌鋳型の形状に合致させる工程から成ることを特徴とする請求項17によるゴ
    ルフボールの製造方法。
  23. 【請求項23】 前記圧力が凸形をした雄ダイによって加えられることを特
    徴とする請求項22によるゴルフボールの製造方法。
  24. 【請求項24】 前記雌鋳型内に前記積層材を引き込むのを助けるために真
    空状態を創り出すことを特徴とする請求項23によるゴルフボールの製造方法。
  25. 【請求項25】 前記圧力が、前記雌鋳型内に前記積層材を引き込むために
    創り出される真空によってのみ生じることを特徴とする請求項22によるゴルフ
    ボールの製造方法。
  26. 【請求項26】 前記多層部材が、同時押出しによって作られる多層パリソ
    ンであることを特徴とする請求項22によるゴルフボールの製造方法。
  27. 【請求項27】 前記多層部材を加熱成形する工程が、(1)前記多層パリ
    ソンを鋳型内に捕捉すること、(2)ガスを前記鋳型内に強制的に押し入れて前
    記パリソンを前記鋳型の印象型に合致させ、それにより複数個の半カップを含む
    中空形部材を形成すること、および(3)前記中空形部材を鋳型から取り出すこ
    と、から成ることを特徴とする請求項26によるゴルフボールの製造方法。
  28. 【請求項28】 更なる工程が、前記半カップを、中空形部材の残余部分か
    ら切断して分離することから成ることを特徴とする請求項27によるゴルフボー
    ルの製造方法。
  29. 【請求項29】 ポリブタジエン・シスー1,4、アクリル酸および/また
    はメタクリル酸、あるいはアクリル酸および/またはメタクリル酸の金属塩から
    成る化合物、充填剤、および過酸化物を熱硬化させることにより中実芯部を作る
    ことから成る予備工程を含むことを特徴とする請求項16によるゴルフボールの
    製造方法。
  30. 【請求項30】 前記中実芯部を熱硬化させたのち、熱可塑性材料でできて
    いる比較的肉厚の外套膜を前記芯部の周りに組み付けて、前記ボールの中心部を
    形成することを特徴とする請求項28によるゴルフボールの製造方法。
  31. 【請求項31】 前記芯部を射出成形用鋳型内に配置し、次いで溶融した熱
    可塑性材料を前記芯部の周りに射出して前記外套膜を形成することを特徴とする
    請求項23によるゴルフボールの製造方法。
  32. 【請求項32】 前記外套膜の半カップを予め射出成形し、次いで鋳型内で
    加熱成形により前記芯部に組み付けることを特徴とする請求項23によるゴルフ
    ボールの製造方法。
  33. 【請求項33】 (a) 芯部と;(b) 少なくとも3の層を含んで前記
    芯部を取り囲む多層カバーとから成り、 前記少なくとも3の層は異なる硬さを有して、前記多層構造内に硬さの変化を
    与えるようにすることを特徴とするゴルフボール。
  34. 【請求項34】 前記カバーを構成する層の各々が熱可塑性材料でできてい
    ることを特徴とする請求項33によるゴルフボール。
  35. 【請求項35】 前記芯部がエラストマー材料を含むことを特徴とする請求
    項34によるゴルフボール。
  36. 【請求項36】 前記芯部が、巻回されたゴム製の糸で囲まれる単一の中実
    ゴム製球体で構成されることを特徴とする請求項35によるゴルフボール。
  37. 【請求項37】 前記芯部が、巻回されたゴム製の糸で覆われた液体あるい
    はペーストを含むことを特徴とする請求項35によるゴルフボール。
  38. 【請求項38】 前記多層シートのカバーが、前記芯部を取り囲む最内側層
    を有する外套膜を含むことを特徴とする請求項33によるゴルフボール。
  39. 【請求項39】 前記外套膜の硬さが、65ないし74ショアーDであるこ
    とを特徴とする請求項33によるゴルフボール。
  40. 【請求項40】 前記カバーが、更に前記外套膜を取り囲む第一中間層を含
    み、前記第一中間層の硬さは55ないし64ショアーDであることを特徴とする
    請求項39によるゴルフボール。
  41. 【請求項41】 前記カバーが、更に前記第一中間層を取り囲む第二中間層
    を含み、前記第二中間層の硬さは25ないし54ショアーDであることを特徴と
    する請求項40によるゴルフボール。
  42. 【請求項42】 前記カバーが、更に前記第二中間層を取り囲む最外側層を
    含み、前記最外側層の硬さは45ないし64ショアーDであることを特徴とする
    請求項41によるゴルフボール。
  43. 【請求項43】 前記カバーが、更に前記第二中間層を取り囲む最外側層を
    含み、前記最外側層の硬さは40ないし50ショアーDであることを特徴とする
    請求項41によるゴルフボール。
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