JP2001510039A - 診断および治療に有用な呼吸器多核体ウイルスエピトープならびにそれらを含んでなる抗体 - Google Patents

診断および治療に有用な呼吸器多核体ウイルスエピトープならびにそれらを含んでなる抗体

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ウルタン、パワー
リリアンヌ、ゴスチ
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ピエール ファブル メディカマン
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Abstract

(57)【要約】 本発明は、呼吸器多核体ウイルスAもしくはBのGタンパク質の全配列、または少なくとも98%の相同性を有する配列のそれぞれアミノ酸残基150〜159、176〜189、194〜207および155〜176の間に含まれるペプチド配列の中から選択される配列に相当する、呼吸器多核体ウイルスのGタンパク質のエピトープに向けられたポリクローナルまたはモノクローナル抗体に関する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 本発明は、呼吸器多核体ウイルス、さらに詳しくは新規エピトープの同定、な
らびにこのウイルスによって引き起こされる症状の治療、予防および診断の分野
で特に有用な、これに対応する抗体に関する。
【0002】 呼吸器多核体ウイルス(RSV)は離乳していない乳児で、また年輩者で最も
よく遭遇する病原体の1つである。子供では細気管支炎がしばしば重くなり、入
院が必要となる。これまでにRSVによって引き起こされる疾病に対する予防手
段はなく、最初のRSV感染は次回の感染の防御とならない。重症の場合、抗生
物質療法(リバビリン)および/または免疫療法(ヒト免疫グロブリン)の併用
による治療では病状の悪化を軽減することができない。しかしながらやはりこの
種の治療は依然として費用が高くつく。最近のORAVAX由来のモノクローナ
ル抗体HNK20(RSV Fタンパク質に向けられたもの)の臨床試験は、子
供におけるRSV感染に対する偽薬に比べ、治療において効果はなかった。ホル
マリンで不活性化したRSVワクチンで60秒間子供に感作させると、RSVの
自然感染に対して肺の防御を付与する代わりに、疾病を悪化させる結果となった
。この問題に伴って、現行の診断ではRSVの感染を、少なくとも成人では信頼
性をもって確認することができない。
【0003】 RSVは、10種の特異的タンパク質をコードし、負の極性を持ち、分接を持
たないRNAを含んでなる肺炎ウイルス属のパラミクソウイルス科に分類される
【0004】 出願WO87/04185は、Fタンパク質(融合タンパク質)もしくはGタ
ンパク質と呼ばれる外被タンパク質、22Kdの糖タンパク質、9.5Kdのタ
ンパク質、または主要キャプシドタンパク質(Nタンパク質)などのRSVの構
造タンパク質をワクチンとして使用することを提案している。
【0005】 出願WO89/02935では、所望により単量体型または脱グリコシル化型
に改変された全RSV Fタンパク質の防御特性が記載されている。
【0006】 Fタンパク質の一連の断片が、それらの中和特性に関して調べるためにクロー
ン化されてきた。
【0007】 出願WO95/27787では、RSVのGタンパク質が、RSV亜群Aまた
はBによって引き起こされる症状の治療および/または予防を意図した生成物の
製造に使用できることが示されている。
【0008】 本発明では、今般、特異的エピトープを含有するRSVのGタンパク質の断片
が特に有利な特性を有していることがわかった。かくして特に下記の適用のため
の、RSVのGタンパク質の新規ペプチド断片が製造できた: (i)化学的方法により、もしくは遺伝子工学により担体と結合、または融合
させたこのペプチド断片は、投与様式にかかわらず、RSV感染に対する有効な
ワクチンとなる; (ii)このペプチド断片は、RSVに感染した宿主の予防処置または治療処
置に極めて有効なポリクローナルもしくはモノクローナル抗体を作製するのに供
することができる; (iii)これらのペプチド断片およびモノクローナル抗体は、RSV−Aま
たはRSV−Bに感染した宿主における感染の確認および同定を可能にする診断
キットの試薬として使用できる。
【0009】 従って本発明の主題は、RSV AもしくはBのGタンパク質の完全配列、ま たは少なくとも80%、好ましくは少なくとも98%の相同性を示す配列のそれ
ぞれアミノ酸残基150〜159、176〜189、194〜207および15
5〜176の間のペプチド配列の1つから選択される配列に相当するRSVのG
タンパク質エピトープに向けられたポリクローナルまたはモノクローナル抗体で
ある。
【0010】 これらの抗体は、RSV亜群Aまた亜群BのGタンパク質のアミノ酸残基13
0〜230の間の配列によって運ばれるペプチドを認識する。 RSVAのGタンパク質のアミノ酸130〜230に相当するこの領域は、以
下G2Naと示される。G2Naは大腸菌(E. coli)などの細菌で産生され、そ れゆえグリコシル化されていないものであった。それは、特にグラム陰性菌、例
えばクレビシェラ属のOmpA(p40タンパク質、WO96/14415に記
載)または連鎖球菌由来のタンパク質(ヒト血清アルブミン結合タンパク質など
、以下BBと呼ぶ、WO96/14416に記載)などの担体と結合させた場合
、RSVの感染に対する免疫学的防御を付与する。
【0011】 予期しないことに、本発明に従い製造された一連のペプチドはRSV亜群Aま
たは亜群Bに対する交叉防御を付与することがわかった。
【0012】 BALB/cマウスでは、特に、G2Naにおける4つの残基のみが変えられ
た、すなわち、残基Asn(aa191)、Lys(aa192)、Gly(a
a195)およびThr(aa198)がそれぞれSer、Asn、Lysおよ
びPro残基で置換された、BBG2Naの誘導体である組換えタンパク質BB
G2a1が交叉防御RSV−AまたはRSV−Bを付与する。同じく交叉防御を
増強する目的で2つの新規分子が作出され、すなわち、BBG2a2は、残基A
sn(aa157)、Asn(aa160)、Asn(aa161)およびPh
e(aa163)がそれぞれ残基Lys、Lys、AspおよびTypで置換さ
れたものであり;BBG2a3は、BBG2a1およびBBG2a2の残基の変
更を8つ含んでなる。
【0013】 本発明の特に有利なペプチドは、添付に示された特に配列番号1、配列番号2
、配列番号3、配列番号4、配列番号5、配列番号6、配列番号7、配列番号8
、配列番号9、配列番号10、配列番号11、配列番号12、配列番号13、配
列番号14、配列番号15、配列番号16、配列番号17、配列番号18、配列
番号19、配列番号20、配列番号21および/または配列番号22から選択さ
れる配列の1つを有し;かかるペプチドは、N末端またはC末端の位置に少なく
とも1つのシステイン残基をさらに含んでなってもよい。
【0014】 ペプチドの反応性はモノクローナルまたはポリクローナルプローブによって証
明される。G2Naの4つの領域、すなわち、G5a(aa144〜159)、
G11a(aa164〜176)、G4a(aa172〜187)およびG9a
(aa190〜204)はこの技術により明らかにされた。
【0015】 従って本発明の主題はまた、配列番号1〜配列番号22の少なくとも1つを有
するペプチドに向けられたモノクローナルまたはポリクローナル抗体でもある。
【0016】 RSVのGタンパク質配列のエピトープ150〜159、176〜189、1
94〜207および155〜176に相当する1以上のユニットを有するペプチ
ドは、本発明の種々の具体例に極めて有用であると考えられる。
【0017】 担体タンパク質と結合した本発明のペプチドは免疫原物質として有用である。
【0018】 担体タンパク質は有利には、グラム陰性菌のOmpAおよびそれらの断片、T
T(破傷風トキソイド)タンパク質、連鎖球菌のヒト血清アルブミン結合タンパ
ク質およびその断片、ならびにコレラトキシンB(CTB)サブユニットから選
択され;好ましくは担体タンパク質はクルブシェラ属の細菌のOmpAである。
【0019】 本発明の1つの態様によれば、ペプチドは結合タンパク質を介して担体タンパ
ク質と結合しており、この結合タンパク質は、特に哺乳類血清アルブミン受容体
および粘膜細胞の表面に存在する受容体から選択されてもよい。
【0020】 この結合は好ましくは共有結合であり、それは化学的経路により、または組換
えDNA技術により達成されてもよい。
【0021】 従って、もう1つのその態様によれば、本発明の主題は、前記で定義したペプ
チドまたは免疫原物質をコードするヌクレオチド配列である。それは特に、担体
タンパク質をコードするDNA分子において、プロモーターを連結した、請求項
4および5のいずれかに記載のペプチドをコードするDNA、またはそれらの断
片の1つを挿入または融合することによって作出された雑種DNA分子であって
もよく、それはまたRNA分子であってもよい。
【0022】 本発明のペプチド、抗体、免疫原物質およびヌクレオチド配列は医薬として、
さらに詳しくは、RSV亜群AまたはBによって引き起こされる症状の予防処置
または治療処置をいとした組成物の製造のために使用してもよい。 例えば、G5aおよびG11aおよびG1△Caペプチドを特異的に認識する
モノクローナル抗体が作製された。モノクローナル抗体5C2(抗G5a)およ
び18D1(抗G1△Ca)の、未供試マウスへの受身移入により、一方でRS
V−Aの感染を防ぐことが可能となり、他方、同じくモノクローナル5C2によ
り、免疫抑制マウスで慢性的RSV−A感染を速やかに排除することが可能とな
る。
【0023】 従って本発明の主題はまた、少なくとも1種の本発明のモノクローナルもしく
はポリクローナル抗体、ペプチドもしくはエピトープ、前記に定義された免疫原
物質またはヌクレオチド配列と医薬上許容される賦形剤を含有することを特徴と
する医薬組成物でもある。
【0024】 モノクローナル抗体は組換え経路によりヒト化および産生されることが好まし
い。本発明のもう1つの態様によれば、それらはファージライブラリー法によっ
て得られる。
【0025】 本発明のペプチド、免疫原物質、抗体およびヌクレオチド配列は、本発明の1
つの具体例に従って診断キットの組成に封入される。
【0026】 前記で示されたように、免疫原物質は組換えDNA技術により、宿主細胞へ本
発明のヌクレオチド配列を導入することによって製造されてもよい。このヌクレ
オチド配列は、プラスミド、バクテリオファージ、ウイルスおよび/またはコス
ミド由来のDNAベクターによって導入される融合遺伝子であってもよい。この
融合遺伝子は、本製造法の1つの具体例では、宿主細胞ゲノムに組み込まれる。
【0027】 ベクターは当業者に公知のウイルスベクターであってもよい。 宿主細胞は、特に大腸菌、バチルス菌、乳酸菌、ブドウ球菌および連鎖球菌か
らなる群から選択される原核生物であってもよい。
【0028】 しかしながら、宿主細胞は酵母菌、哺乳類細胞、植物起源の細胞、または昆虫
細胞であってもよい。
【0029】 本発明の方法の態様の1つによれば、融合タンパク質は発現し、分泌するか、
細胞質中に局在するか、または膜に露出する。
【0030】 以下、実施例により本発明を説明する。これらの実施例においては以下の図面
を参照する。
【0031】実施例 実施例1: ペプチドの合成 ペプチドG5aCysおよびCysG5aの合成例 略号 : AA: アミノ酸 Boc: t−ブトキシカルボニル BHA: ブロモヒドロスクシミジル酸 CE: キャピラリー電気泳動 ES−MS: エレクトロスプレー−質量分析法 FMOC: フルオレニルメトキシカルボニル FZCE: フリーゾーンキャピラリー電気泳動 HBTU: 2−(1H−ベンゾトリアゾール−1−イル)−1,1,3,
3,−テトラメチルウロニウムヘキサフルオロホスフェート HMP: p−ヒドロキシメチルフェノキシメチルポリスチレン MBHA: メチルベンズヒドリルアミン NMP: N−メチル−2−ピロリドン Pmc: 2,2,5,7,8−ペンタメチルクロマン−6−スルホニル
RP−HPLC:逆相−高性能液体クロマトグラフィー SSPS: 固相ペプチド合成法 tBOC: t−ブチルオキシカルボニル tBu: t−ブチル TFA: トリフルオロ酢酸 Trt: トリチル
【0032】 ペプチドG5aは、RSV−AのGタンパク質(144〜159)の断片に相
当する16個のアミノ酸からなるペプチドである。これはC末端側からN末端側
に向かって始まる固相化学合成により得られる。ペプチドCysG5aおよびG
5aCysそれぞれ、N末端またはC末端側にシステインの付加を持つこのペプ
チドに対応し、これは担体タンパク質との特異的結合を意図したものである。こ
れら2種のペプチドにより、担体タンパク質と結合したペプチドの方向が観察さ
れた免疫原性に及ぼし得る影響を研究すことが可能となる。
【0033】 これらのペプチドは自動固相ペプチド合成装置によって、C末端側からN末端
側へ向かって合成された(0.1、0.25または1.0mmolスケールのF
MOC化学)。ペプチドG5aの合成は、切断後にC末端側に遊離酸官能基が得
られるHMP型の樹脂、または切断後にC末端側にアミド官能基が得られるリン
クアミドMHBA型の樹脂に予め添加されたプロリンで開始して行う。ペプチド
G5aCysの合成は、これら樹脂のいすれかに予め添加されたシステインで開
始する。用いられるアミノ酸の側鎖の反応性のある官能基は、FMOC化学と適
合する基[Cys(Trt);Arg(Pmc);Asn(Trt);Gln(
Trt);Lys(Boc);Ser(tBu);Thr(tBu)]により保
護される。結合サイクルは以下の方法:ピペリジンによる第1のアミノ酸のN末
端アミン官能基の脱保護、HBTU/HMPによって結合される第2のアミノ酸
の酸官能基の活性化、および結合により行われる。合成が終了すると、ペプチド
を樹脂から切断し、水/TFA混合物と反応させることにより側鎖を脱保護する
。このペプチドを予め−40℃に冷却したエーテルで沈殿させ、混合物を遠心分
離する。ペレットをエーテルで3回洗浄し、次いで窒素で乾燥させる。このペレ
ットを0.1%TFAを含有する水に取る。この懸濁液を再び遠心分離し、ペプ
チドを含有する上清を樹脂を含むペレットから分離する。この未精製ペプチドを
部分分取逆相HPLCにより精製する。精製されたペプチドの均一性は逆相HP
LCにより、またキャピラリー電気泳動(FZCE)により確認する。理論構造
は、ES−MS型質量分析法で測定された質量と理論的アミノ酸配列から算出し
た質量との適合性を比較することにより確認する。
【0034】ペプチドCysG5NH2 合成 : 合成終了時のペプチド−樹脂の理論質量: 593mg 窒素のよる乾燥後に測定した質量: 619mg ペプチド−樹脂の切断および未精製ペプチドの分析: 200mg(バッ
チの1/3) 凍結乾燥後に切断した未精製ペプチドの質量: 84mg(ペプチ
ドの正味量の75%、すなわち収率97%) 未精製ペプチドの均一性: 97%(RP−HPLC;UV210nm) 97%(FZCN/Microcoat(商標))
【0035】精製 : 凍結乾燥後の精製ペプチドの質量: 50mg(ペプチ
ドの正味量の75%、すなわち収率58%)
【0036】同定 : 精製ペプチドの均一性: >99%(RP−HPLC;UV210nm
) >99%(FZCN/Microcoat(商標); UV200nm)) 質量分析(ES−MS) 算出質量: 1951.29Da 測定質量: 1950.80Da±0.31
【0037】実施例2: ペプチドG5a、G7a、G8a、G9a、G11aおよびG11 △Caの担体タンパク質(P40、BB、TT、KLH)との結合 ペプチドG11△Caのタンパク質P40との結合例 ペプチドG11△Ca(配列番号14)はRSVのGタンパク質由来の13個
のアミノ酸からなるペプチドである。それはこのタンパク質の配列164〜17
6番に相当する。合成中、176番のCys残基1つだけを保存し、かつ天然の
Gタンパク質には存在しない1−2ジスルフィド架橋(1−4/2−3対合)の
形成を妨げるように173番のCys残基をSer残基で置換した。
【0038】 ペプチドをグルタルアルデヒド(ホモ二官能価試薬、アミンおよびチオール官
能基と結合する)により、または特殊な方法ではBHA(ヘテロ二官能価試薬、
C末端のシステインのチオール官能基と結合する)により結合させた。
【0039】BHAとの特異な結合 ペプチドG11△Caの溶解 G11△Ca 2mgを0.1Mリン酸緩衝液2ml、pH7 +0.1%Zw
ittergent3−14に溶解させる。
【0040】ヘテロ二官能価試薬(BHA)による、タンパク質P40との特異な結合 DMF25μlに溶解したBHA 3mgを0.1Mリン酸緩衝液、pH7 +
0.1%Zwittergent3−14に対して予め透析したタンパク質P4
0 25mgに添加し、室温で1時間攪拌した。PDカラムで脱塩し、0.1M リン酸緩衝液、pH7 +0.1%Zwittergent3−14で希釈した 後、500−μl画分を回収し、ブロモアセチル化したタンパク質の入った試験
管をペプチドG11△Caの溶液0.95mlの入った試験管に組み入れ(28
0nmでOD読み取り)て加える。反応媒質を窒素で飽和させ、暗所にて室温で
2時間攪拌する。次いでその溶液を0.1Mリン酸緩衝液、pH7 +0.1% Zwittergent3−14により、+4℃で一晩、攪拌しながら透析し、
得られた溶液を冷凍保存する。
【0041】ホモ二官能価試薬(グルタルアルデヒド)による、タンパク質P40との結合 P40 10mgを0.1Mリン酸緩衝液、pH7 +0.1%Zwitter
gent3−14で透析する。その濃度は0.1M炭酸緩衝液、pH9 +0. 1%Zwittergent3−14で2mg/mlに調整する。4%SDS溶
液200mgを添加する。
【0042】 2.5%グルタルアルデヒド55.5μlを0.1M炭酸緩衝液、pH9 + 0.1%Zwittergent3−14中、1mg/mlのペプチドG11△
Ca溶液2.5ml、pH9〜10に添加する。反応媒質を+4℃で24時間攪
拌し、さらに室温にする。1Mリジン25μlを添加して反応をブロックする。
溶液を0.1Mリン酸緩衝液、pH7 +0.1%Zwittergent3− 14で、+4℃で24時間、攪拌しながら透析する。透析物を回収し、0.02
M KCl溶液で6回沈殿させてSDSを除去する。複合体P40−G11△C aグルタルアルデヒドを含む最終上清を−20℃で冷凍状態で保存する。
【0043】複合体の滅菌 沈殿の問題を避けるため、複合体を解凍して、濾過除菌(0.22μm)し、
小分けして+4℃で保存する。
【0044】複合体の分析同定 ローリー法、SDS−PAGE型電気泳動(クマシブルーで染色)により、ま
た気相酸加水分解、PITCによる誘導体化、およびHPLCによる解析の後の
アミノ酸アッセイにより、タンパク質をアッセイすることにより複合体を同定す
る。
【0045】
【表1】
【0046】実施例3: 遺伝子G2a1、G2aの、発現ベクターpvaBB308へのク ローン化と大腸菌における融合タンパク質BBG2a1およびBBG2a2の産
【0047】 遺伝子G2a1(配列番号15)、G2a2(配列番号16)およびG2a3
(配列番号17)のベクターへのクローン化の原理は図1および2に説明されて
いる。
【0048】3.1 G2a1の構築 タンパク質G2a1(配列番号15)をコードする遺伝子を、出発材料として
プラスミドpRIT28G2Naを用いる位置指定突然変異誘発により構築する
。このため、2種のPCR反応(ポリメラーゼ鎖反応)を、一方はオリゴヌクレ
オチドRIT29/TH137(PCR1)、他方はRIT30/TH136(
PCR2)対を用いて、次の条件下: PCR (94℃ 15秒 25サイクル (55℃ 30秒 (72℃ 30秒 で行う。
【0049】磁気ビーズへ付着 反応1および2に対し、得られた各々262bpおよび208bpの断片を磁
気ビーズに付着させる。ストレプトアビジンに結合したDYNAL(登録商標)
M−280磁気ビーズ25μlを、T.E.緩衝液(10mM Tris;1m M EDTA、pH7.5)で予め2回すすぎ、次いで1および2の増幅反応物 90μlとともに、37℃で20分間インキュベートする。付着させた後、磁気
ビーズを0.15M NaOH50μlとともに室温で10分間インキュベート することにより、その断片を変性させる。2種の上清を回収し、無水エタノール
で沈殿させ、HO 50μlに再懸濁させる。
【0050】伸長反応 増幅反応物各10μlを使用し、PCRにより次の条件下: (95℃ 15秒 5サイクル (35℃ 30秒 (72℃ 30秒 でこれを行う。
【0051】 得られた断片をオリゴヌクレオチドRIT27およびRIT28とともに、P
CRにより: (95℃ 15秒 25サイクル (55℃ 30秒 (72℃ 30秒 で増幅する。
【0052】 増幅した509bpの断片を制限酵素PstIおよびHindIIIで消化す
る。得られた169bpの断片を同制限酵素で消化したベクターpRIT28へ
クローン化する。
【0053】 得られたプラスミドpRIT28G2alの下流を、Applied Bio system(Perkin Elmer)により記載されるプロトコールに従 い、ダイ・デオキシ・ターミネーター化学で配列決定する。
【0054】 pRIT28G2a1の下流(PstI部位下流の断片)のPstI/Hin
dIII断片のベクターpRIT28G2Naへのクローン化により、プラスミ
ドpRIT28G2alを得る。
【0055】 次いでG2a1遺伝子を、発現ベクターpvaBB308のEcoRI/Hi
ndIII制限部位へクローン化して、ベクターpvaBBG2a1を作出する
。オリゴヌクレオチドに対する配列一覧表を下記に示す: RIT27:5’−GCTTCCGGCTCGTATGTTGTGTG−3’ RIT28:5’−AAAGGGGGATGTGCTGCAAGGCG−3’ THI36:5’−CCGAAGAAAAAACCGACGACCAAACCG
ACC−3’ THI37:5’−TTTTTTCTTCGGTTTGTTGCTCGGG−3
’ RIT29:5’でビオチン化したRIT27 RIT30:5’でビオチン化したRIT28
【0056】3.2 G2a2(配列番号16)の構築 クローン化の原理は図2の下に模式的に示されている。
【0057】 この構築に用いるオリゴヌクレオチド対は、一方がRIT29/TNG193
(PCR1)、他方がTNG192/RIT30(PCR2)である。オリゴヌ
クレオチド配列を下記に記載する: TNG192:5’−CCGCCGAAAAAACCGAAAGACGAT−3
’ TNG193:5’−CGAAATGGTAATCGTCTTTCGG−3’
【0058】3.3 G2a3(配列番号17)の構築 特異なPstI部位の上流および下流の2つの断片を、同一のベクターに組み
込み、pRIT28G2a3を得た。
【0059】 挿入配列G2a1、G2a2およびG2a3の3断片を種々の発現ベクター、
特に発明者らの例ではBBがアルブミン受容体をコードする遺伝子である発現ベ
クターpvaBB308にて大腸菌へクローン化した。得られた融合タンパク質
BBG2a1、BBG2a2およびBBG2a3は、HSA−セファロース(ヒ
ト血清アルブミン)カラムで容易にアフィニティー精製できる。
【0060】3.4 融合タンパク質BBG2a1およびBBG2a2の発酵および精製 プラスミドpvaBBG2a1およびpvaBBG2a2で形質転換した大腸
菌RV308を各々、 TSB(Tryptic Soy Broth、Difc o)培地250mlおよびアンピシリン(100μg/ml、Sigma)およ
びテトラサイクリン(8μg/ml、Sigma)を含む2つのエルレンマイヤ
ーフラスコに接種する。その培地をT°=37℃で16時間、攪拌しながらイン
キュベートする。この培養物200mlを、培地2リットルを含む発酵槽(CH
EMAP CF3000、ALFA LAVAL)に接種する。この培地は(g/
l)=グリセロール 5;硫酸アンモニウム、2.6;リン酸二水素カリウム、 3;リン酸水素二カリウム、2;クエン酸ナトリウム、0.5;酵母抽出物、1
;アンピシリン、0.1;テトラサイクリン 0.008;チアミン、0.07 ;硫酸マグネシウム、1および微量元素溶液1ml/lおよびビタミン溶液0.
65ml/lを含む。発酵中に制御するパラメーターは;pH、攪拌、温度、酸
素化速度、栄養源の供給の組合せ(グリセロールまたはグルコース)である。p
Hは7.0に調整する。温度は37℃に設定する。増殖は一定の流速(12ml
/時間)で供給するグリセロール(87%)により制御し、溶存酸素圧シグナル
を30%に維持する。培養物の濁度(580nmで測定)が80に達した時(培
養後約24時間)、インドールアクリル酸(IAA)を最終濃度25mg/lで
添加することによりタンパク質の産生を誘導する。誘導後約4時間、細胞を遠心
分離により回収する。得られるバイオマス収量は湿潤バイオマス約200gであ
る。BBG2a1およびBBG2a2の産生収量はバイオマスg当たりタンパク
質約4〜6mgである。
【0061】 湿潤バイオマス30gの画分をTST溶液(Tris−HCl 50mM pH
8.0,200mM NaCl、0.05% Tween20および0.5mM EDTA)70mlに再懸濁させる。この細胞を音波処理(Vibracell
72401、Sonics&Material)により溶解する。細胞溶解物を
遠心分離した後、上清を濾過し(1.2μm)、TST 500mlで希釈する 。このように可溶型で得られた融合タンパク質を(Stahl et al.、J.Immunol.Meth
ods、1989;124:43-52)により記載されるプロトコールに従い、アフィニティーカ ラム:HSA−セファロース(ヒト血清アルブミン)で精製する。
【0062】 不溶性細胞溶解物は、遠心分離後、緩衝液(50mM Tris−HCl、p H8.5,5mM MgCl)で1回洗浄する。洗浄後、ペレットを7M塩酸 グアニジン、25mM Tris−HCl(pH 8.5)、10mMジチオトレ
イトール(DTT)30mlに可溶化し、次いで37℃で2時間インキュベート
する。可溶化したタンパク質を復元緩衝液(25mM Tris−HCl(pH 8.5);150mM NaClおよび0.05%Tween20)に添加する 。可溶化した融合タンパク質を添加する前に、塩酸グアニジン濃度を復元緩衝液
中、最終濃度0.5Mに調整する。混合物を室温で16時間、適宜攪拌しながら
、インキュベートする。遠心分離後、上清に溶解している融合産物をHSA−セ
ファロースカラムで精製する。精製した融合タンパク質は、MINI PROT EAN II SYSTEM装置(BIORADS)でSDS−PAGEゲル(1
2%)にて解析する。タンパク質をクマシブリリアントブルーR250で視覚化
する。さらに、RSVに特異的な抗体を用いる免疫ブロッティングによる組換え
タンパク質の解析では、そのタンパク質に抗原性があることが示されている(図
3のBBG2a1のSDSゲルおよび免疫ブロットの例を参照)。
【0063】実施例4: P40と結合するペプチドG5aおよびG9aの免疫原性ならびに 防御効力 材料および方法 7個体のマウス群を腹膜内経路により、P40−G9aCys、P40−Cy
sG5a、またはP40−G5aCys 20μgで2回免疫化した。対照マウ スはPBSで免疫化した。Alhygrogel(20% v/v)を総ての免 疫化のアジュバントとして用いた。最終の免疫化から2週間後、マウスの眼窩後
部静脈洞からサンプルを採取し、RSV−Aに関するそれらの血清変換を確認し
、1週間後、鼻腔内経路により、10 TCID50 RSV−Aで抗原投与し
、抗原投与から5日後に犠牲にした。肺を摘出し、肺のウイルス力価を決定した
【0064】結果 体液性免疫応答 図4Aで示されるように、ペプチドG5aの免疫原性はP40への結合の配向
による。ペプチドのC末端部での結合の後では、血清中に抗RSV−A抗体力価
を和らげるよう低く誘導され、他方、N末端部での結合の後では、G5aはかか
る抗体を誘導しなかった。一般に、C末端部でP40と結合したペプチドG9a
は、抗RSV−A抗体の誘導に関しては免疫原性が弱かった。P40−G9aC
ysで免疫化した7個体のうち1個体のマウスは高い抗RSV−A血清抗体力価
を生じた。
【0065】肺におけるペプチドG5aおよびG9aの防御効力 図4Bで、また抗RSV−A抗体の検出との直接的な相互関係で示されるよう
に、ペプチドG5aは、C末端部で結合した場合には防御的免疫応答を誘導した
が、N末端部で結合した後では誘導しなかった。実際に、P40−G5aCys
で免疫化(C末端結合)した7個体中6個体のマウスでは肺にウイルスが存在せ
ず、防御されており、残りの1個体だけがアッセイ検出限界内でウイルスを保有
していた。他方、P40−CysG5aで免疫化(N末端結合)したマウスの肺
は、PBSで免疫化した対照マウスと同程度の高さのウイルス力価を有していた
。これらの結果により、このペプチドの担体タンパク質への結合の配向がその防
御効力に不可欠であることが確実となる。防御と抗RSV−A抗体の誘導の相互
関係から、観察された肺の防御の少なくともある部分は、これらの抗体により媒
介されることが示唆される。
【0066】 マウスにおいてP40−G9aCysは、抗RSV−A血清抗体の誘導に関し
て免疫原性が弱いということにもかかわらず、RSV−Aの抗原投与に対し、7
個体中5個体のマウスの肺を防御した。実際に、7個体中1個体のマウスの肺に
はウイルスは存在しなかった、または血清中に抗RSV−A抗体の形跡すら示さ
なかった。
【0067】結論 ペプチドG5aおよびG9aは、肺におけるRSV−Aの感染に対する防御エ
ピトープを含む。G5aの担体タンパク質への結合の配向がその防御効力に不可
欠である。
【0068】実施例5: ペプチドG7aおよびG8aの免疫原性および防御効力 材料および方法 3〜4個体のマウス群を腹膜内経路により、G7a、G8a、BB−G7a、
またはBB−G8a 20μgで2回免疫化した。対照マウスはPBSで免疫化 した。Alhygrogel(20% v/v)を総ての免疫化のアジュバント として用いた。最終の免疫化から2週間後、マウスの眼窩後部静脈洞からサンプ
ルを採取し、RSV−Aに関してそれらの血清変換を確認し、1週間後、鼻腔内
経路により、10 TCID50 RSV−Aで抗原投与し、抗原投与5日後に
犠牲にした。肺を摘出し、鼻腔管を洗浄した。肺および鼻腔管のウイルス力価を
決定した。
【0069】結果 体液性免疫応答 図5Aで示されるように、BBと結合した、またはそうでないペプチドG7a
およびG8aは、RSV−Aに関して免疫原性があった。血清抗体力価を考慮す
れば、非結合ペプチドは、結合ペプチドよりわずかに免疫原性が高いと考えられ
る。
【0070】肺におけるペプチドG7aおよびG8aの防御効力 図5Bで示されるように、BBと結合した、またはそうでないペプチドG7a
またはG8aで免疫化した総てのマウスの肺はRSV−Aの抗原投与に対し防御
され、ウイルスは存在しないか、またはアッセイの検出限界内でのみそうである
【0071】結論 ペプチドG7aおよびG8aは肺に関して防御的なエピトープを含む。BBと
結合した、またはそうでないペプチドは有効である。
【0072】実施例6: 融合タンパク質BBG2a1の免疫原性および防御効力 材料および方法 RSV−AおよびBに対するBBG2a1の免疫原性および防御効力を決定す
るために、3個体のマウス群を腹膜内経路により、タンパク質 20μgで、2 週間の間隔で、各々2回および3回免疫化した。対照マウスはPBSで免疫化し
た。Alhygrogel(20% v/v)を総ての免疫化のアジュバントと して用いた。最終の免疫化から2週間後、マウスの眼窩後部静脈洞からサンプル
を採取し、RSV−Aに関してそれらの血清変換を確認し、1週間後、鼻腔内経
路により、10TCID50RSV−Aで抗原投与し、抗原投与5日後に犠牲
にした。肺を摘出し、肺のウイルス力価を決定した。
【0073】結果 RSV−AおよびBに関するBBG2a1の免疫原性 図6AおよびBに示される結果は、BBG2a1が抗RSV−AおよびB抗体
を誘導できることを実証する。予期されたように、抗RSV−A抗体力価は、抗
RSV−B抗体力価よりかなり高い。それにもかかわらず、2系統のRSVに対
する抗体力価は高い。
【0074】RSV−AおよびBに関するBBG2a1の防御効力 図6CおよびDに示されるように、BBG2a1を有するマウスの免疫化によ
り、RSV−Aの抗原投与に対し、およびRSV−Bの抗原投与に対し、肺を防
御できる免疫応答が誘導された。RSV−Aで抗原投与したマウスは防御され、
肺にウイルスが存在しないか(マウス3個体中2個体)、またはアッセイの検出
限界内でのみ(マウス3個体中1個体)そうであった。RSV−Bで抗原投与し
たマウスは防御され、肺にウイルスが存在しないか(マウス3個中1個体)、ま
たはアッセイの検出限界内でのみウイルスを保有し(マウス3個体中1個体)、
またはこの検出限界を超えつつある(マウス1個体中3個体)のいずれかであっ
た。
【0075】結論 融合タンパク質BBG2a1は、RSV−Aに関して、およびRSV−Bに関
して免疫原性が高かった。BBG2a1は、RSVの2つの亜群の抗原投与に対
し、肺を防御する応答を誘導できる。
【0076】実施例7: 抗体18D1、5C2および5B7の産生 免疫化ペプチド:(i)KLH(スカシ貝ヘモシアニン)に結合したG1△C
a、(ii)G2△Caおよび(iii)BBG2Na。 マウスを0日に腹膜内経路により、CFA(完全フロイントアジュバント)中
の抗原20μgで、14日に腹膜内経路によりIFA(不完全フロイントアジュ
バント)中の各抗原10μgで、次いで38日に血管内経路によりアジュバント
なしの各ペプチド10μgで免疫化した。脾臓を摘出し、42日に骨髄腫細胞S
P2−Oと1/1比で融合させる。各抗原に対し陽性のハイブリドーマを維持す
る。これらのハイブリドーマをマウスに注入して腹水を得、次いで得られた種々
の抗体を種々のペプチドにおいて選択し、得られた抗体の特異性を検定した。ペ
プチドG1△CaおよびG5aに対するそれらの特異性により選択したモノクロ
ナール抗体18D1および5C2は、RSV−Aを特異的に認識する。BBG2
Naから得られ、かつペプチドG11aを認識するモノクロナール抗体5B7は
、RSV−Aを認識する。
【0077】実施例8: SCIDマウスにおいてもたらされるモノクロナール抗体18D1 および5C2の慢性RSV−A感染症への治癒効果 材料および方法 C.B−17 scid/scidマウスに、鼻腔内経路により、RSV−A の10TCID5050μgで抗原投与した。26日後、各群につき7個体の
マウスに、鼻腔内経路により、抗RSV−A ELISA力価 10で抗体18
D1または抗体5C2の調製物50μlを施した。対照マウスには抗BB EL ISA力価 10で抗BB血清を施した。これらのマウスを5日後に犠牲にし 、ウイルスの滴定のためにそれらの肺を摘出した。
【0078】結果 図7に示される結果は、モノクロナール抗体18D1および5C2が、SCI
DマウスのRSV−Aの慢性感染を排除できることを実証する。犠牲にした際に
肺ではウイルスの痕跡は検出されなかった。5C2で処理したマウスの肺で得ら
れた結果はアッセイの検出限界の平均に対応し、限界は利用可能なサンプルが少
ないためにより高くなり、ウイルスの存在は認められなかった。
【0079】結論 モノクロナール抗体5C2および18D1は、肺のRSV−A感染に関する治
療薬として用いることができた。
【0080】実施例9: マウスのRSV−A感染におけるモノクロナール抗体18D1の予 防効果 材料および方法 RSV−Aに対して血清反応が陰性である未供試のBALB/cマウス群に、
腹膜内注入により、抗RSV−A ELISA力価 10に調整した抗体18D
1の調製物200μlを施した。腹膜内注入の対照マウス群には、同時に抗P4
0 ELISA力価 10に調整した抗P40血清(無関係な血清)の調製物2
00μlを施した。翌日、総てのマウスに鼻腔内経路により、RSV−Aの10 TCID50を含むウイルス懸濁液50μlで感染させる。それらを5日後 に犠牲にし、肺のウイルスを検定する。
【0081】結果 図8Aに示されるように、抗体18D1は、腹膜内注入後、RSV−Aの抗原
投与中の未経験マウスの肺レベルで防御を誘導できる。力価10の18D1 200μlの注入後、総てのマウスが防御される。7個体中3個体のマウスは肺
にウイルスが存在せず、防御された。他のものはアッセイ検出限界内でのみ(マ
ウス7個体中3個体)、またはこの検出限界を超えたところで(マウス7個体中
1個体)ウイルスの痕跡を示す。対照マウスは肺グラム当たりlog103.7
0〜4.45の力価を有する。
【0082】結論 抗体18D1は、BALB/cマウスの肺のRSV−A感染を予防することが
できる。それは本質的な予防効力を示す。
【0083】実施例10: マウスのRSV−A感染におけるモノクロナール抗体5C2の予 防効果 材料および方法 RSV−Aに対して血清反応が陰性である未供試マウスに、鼻腔内注入により
、抗RSV−A ELISA力価 10に調整した5C2の調製物50μlを施
した。対照マウスには、同時に抗BB ELISA力価 10に調整した抗BB
血清を施した。
【0084】 翌日、総てのマウスに、鼻腔内経路により、RSV−Aの10 TCID を含むウイルス懸濁液50μlで感染させる。肺のウイルスの滴定のため、そ
れらを5日後に犠牲にした。
【0085】結果 図8Bに示されるように、10の5C2で処置した総てのマウスは肺レベル
で防御された。7個体中1個体のマウスだけはウイルスの形跡を示す。対照マウ
スは肺のグラム当たりlog103.70〜4.70の力価を有する。
【0086】結論 抗体5C2は、BALB/cマウスの肺のRSV−A感染を予防することがで
きる。それは本質的な予防効力を示す。
【0087】実施例11: ペプスキャン:G2Naのaa130〜230の配列を包含し、 かつ1つのアミノ酸が重複する94のオクタペプチドの多系合成例 並行して合成された96オクタペプチドの「ペプスキャン」プレート(2つの
対照ペプチド+RSV−AのGタンパク質の配列130〜230を包含する94
のペプチド)を、Geysen et al., Proc. Natl. Acad. Sci., 1984, 81, 3998-40
02により記載されるMULTIPIN(商標)技術に従い調製する。
【0088】 これらのペプチドをモノクロナールまたはポリクロナール抗体(血清)のスク
リーニングを直接行うELISAマイクロタイタープレートの96相補「ピン」
(8×12)の末端の固相支持体上で合成する。 ・
【0089】ピンおよびウェルの位置を同定するための系 用いるナンバリングシステムは、次の通り: 位置A1(1)=プレート番号A、ライン1(12ライン)、カラム1(ELI
SAの位置 H1) 位置A2(1)=プレート番号A、ライン2、カラム1(ELISAの位置 H 2) A1(1):対照ペプチド#1: PLAQGGGG A2(1):対照ペプチド#2: GLAQGGGG A3(1):オクタペプチド#1: TVKTKNTT A4(1):オクタペプチド#2: VKTKNTTT 他 A12(8):オクタペプチド#94: KEVPTTKP
【0090】合成 合成は、所望のペプチド配列が得られるまでの脱保護、洗浄および結合の数サ
イクルに当たる。合成の終了時、側鎖を脱保護する工程の前にペプチドをN−ア
セチル化する。
【0091】 ピン上での合成に用いるアミノ酸は、Fmoc(9−フルオレニルメトキシカ
ルボニル)基および以下の側鎖保護基:セリン、トレオニンおよびチロシンに対
するt−ブチルエーテル(tBu)、アスパラギン酸およびグルタミン酸に対す
るt−ブチルエステル(OtBu)、リジン、ヒスチジンおよびトリプトファン
に対するt−ブトキシカルボニル(Boc)、アルギニンに対する2,2,5,
7,8−ペンタメチルクロマン−6−スルホニル(Pmc)、システイン、アス
パラギンおよびグルタミンに対するトリチル(Trt)により保護される。酸官
能基の活性化は、DMFに溶解したジイソプロピルカルボジイミド(DIC)お
よび1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(HOBt)によって行う。
【0092】Fmocによる脱保護および洗浄 :ピンのプレートを室温で20分間、攪拌しな
がら、DMF中20%のピペリジン溶液200ml(40/160ml)の入っ
た槽に浸漬する。次いで、ピンを槽から取り出す。過剰の溶媒を、ピンのブロッ
クをペーパークロスにあてて除去する。ピンを室温で2分間、攪拌しながら、D
MF200ml中で洗浄する。ブロックをペーパークロスにあて、攪拌しながら
2分間、MeOH槽に完全に浸漬する。さらに、そのピンをMeOH 200m lに浸漬する(2分間3槽、200ml/槽)。このプレートを30分間乾燥さ
せる。
【0093】Fmoc−アミノ酸結合 :Fmoc−アミノ酸は、それらが結合する前に活性化
工程を施す。結合工程の持続時間は、HOBt 1.5当量およびDIC1.2 当量を含む濃度100mMに対して2時間である。ソフトウェアにより結合工程
に必要な試薬量の算出が可能である。アミノ酸の1文字コードのアルファベット
順に配置された試験管で秤量を行う。1枚のペーパークロス上でスケールまで試
験管を満たし 、次いで秤量板に表示されるものに近似した質量が得られるまで 秤量する。質量は理論量よりも0.2mg低いか、または0.9mg高くあって
はならない。
【0094】結合工程 :ピンを静かにウェルに入れる。箱を注意深く閉め、結合の持続時間の
間、アミノ酸濃度100mMで2時間、有毒ガス排出装置付き実験容器に置く。
2時間の結合により、1日当たり3回の結合が実施可能である。
【0095】結合後のピンのブロックの処理 :ピンを結合溶液の入ったプレートから取り出し
、5分間、攪拌しながらMeOH200mlで洗浄する。ブロックをペーパーク
ロスにあて、2分間乾燥させる。次のサイクルの脱保護を行う前には、そのブロ
ックをDMF200ml中に入れ、5分間攪拌しながら洗浄する。便宜には、プ
レートを洗浄し、最後の結合後、前記のFmoc基の切断工程を施す。
【0096】末端アミノ酸のアセチル化 :ピンの頭部を以下の反応混合液:DMF/無水酢酸
/トリエチルアミン 50/5/1(v/v/v)150μlの入ったプレート のウェル中でインキュベートする。ブロックを室温で90分間、箱に封入する。
次いでそのブロックをMeOH200mlで15分間洗浄し、さらに15分間乾
燥させる。
【0097】側鎖の脱保護 :ピンを室温で2時間30分間、TFA/アニソール/エタンジチ
オール 190/5/5ml混合物200mlに浸けることにより側鎖保護基を 除去する。この脱保護工程後、ピンのブロックを酸溶液から取り出す。この箱を
MeOHで1度すすぎ、さらにMeOHを満たし、結果としてピンのブロックは
そこに10分間完全に浸漬される。次いでブロックをペーパークロスにあて、さ
らに1時間、MeOH/水/酢酸(100/100/1ml)混合物200ml
中に浸漬し、再びペーパークロスにあてる。ブロックをデシケーターで真空下、
一晩置く。
【0098】実施例12: ELISA ピンを有するプレートを37℃で1時間、飽和緩衝液(PBS、0.1%Tw
een、1%ゼラチン)に浸漬し、10分間PBSで洗浄し、予め希釈した、解
析される血清とともに、4℃で一晩攪拌しながらインキュベートする。次いで、
プレートを10分間、PBSで4回洗浄し、ペルオキシダーゼで標識した、1/
5000希釈の二次抗体とともに、室温で1時間インキュベートする。PBSで
4回洗浄した後、TMB基質を添加する。硫酸の添加により反応を停止させる。
【0099】 抗BBG2Naハツカネズミ血清のペプスキャンB法による解析から得られる
データの要約は図9に示されている。
【0100】 図9Aおよび9Bは、G2Na分子(太字の残基(カッコで囲んだ残基)はA
c/Ag認識に重要な役割を果たすアミノ酸を表す)の4領域: 配列が(Q)R(Q)NKPP(N)K(P)である、残基150〜159間に位置す
る領域1。この領域はペプチドG5a(144〜159)に含まれ、モノクロナ
ール抗体5C2の反応性ゾーンに相当する; 配列が(C)SN(N)(P)T(C)(W)A(I)(C)KR(I)である、残基176〜
189間に位置する領域2。これはペプチドG1△Ca(174〜187)のレ
ベルに位置する領域であり、モノクロナール抗体18D1および5C3の反応性
に相当する; 配列が(P)(G)(K)KT(T)(T)(K)PTKKP(T)である、残基194〜2
07間に位置する領域3。この配列はペプチドG9(194〜204)のレベル
の反応性に相当し、その反応性はBBG2Naに対して向けられたモノクロナー
ル抗体の産生中にすでに実証されている; 種々の反応性の結果と思われる残基155〜176に達する広いゾーンにわた
り広がる領域4。分子G2Na(G11a)の疎水性の高い領域を包含するこれ
らの反応性の1つは、モノクロナール抗体5B7(BALB/cマウスの候補ワ
クチンBBG2Naによる免疫化の後に得られる)の認識ゾーンに相当し、その
ペプスキャンBは下記の図10に示されている、 に対する抗BBG2Naマウスの血清反応性を示す。
【0101】 このモノクロナール抗体は配列(F)(E)VFN(F)(V)(P)(165〜172
)を認識する。
【0102】 前記の4種の反応性は総て、さらに、各々の反応性に対して開発された異なる
ELISAによる、抗BBG2Na血清の滴定により確認された。表Iは抗BB
G2Na血清が、実際に「抗G4a、G5aCys、G9aCysおよびG11
△Ca」活性を示すことを示している。
【0103】 表I:抗BBG2Na血清のlog10で表した抗G4a、G5aCys、G9
aCysおよびG11△Ca力価、参照BE−02
【表2】
【0104】結論 ペプスキャン技術による抗BBG2Na血清の研究は、BBG2Naによるマ
ウスの免疫化により、領域150〜159、176〜189、194〜207お
よび155〜176に各々位置する4Bエピトープに対する抗体を産生すること
を示している。よってこの技術により、領域164〜176(G11△Ca)の
重要性が確認可能となる。
【0105】 さらに、これらの結果はペプチドG4a、G5aCys、G9aCysおよび
G11△Caの抗BBG2Na血清の反応性に関するELISAデータに完全に
一致する。配列表 配列番号1の情報:G1△Ca 配列の型:アミノ酸およびヌクレオチド 配列の長さ:14アミノ酸、42ヌクレオチド 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 分子型:ペプチド
【化1】 配列番号2の情報:G1’△Ca 配列の型:アミノ酸 配列の長さ:14アミノ酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 分子型:ペプチド
【化2】 配列番号3の情報:G1△Cb 配列の型:アミノ酸およびヌクレオチド 配列の長さ:14アミノ酸、42ヌクレオチド 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 分子型:ペプチド
【化3】 配列番号4の情報:G1’△Cb 配列の型:アミノ酸 配列の長さ:14アミノ酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 分子型:ペプチド
【化4】 配列番号5の情報:G5a 配列の型:アミノ酸およびヌクレオチド 配列の長さ:16アミノ酸、48ヌクレオチド 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 分子型:ペプチド
【化5】 配列番号6の情報:G5b 配列の型:アミノ酸およびヌクレオチド 配列の長さ:16アミノ酸、48ヌクレオチド 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 分子型:ペプチド
【化6】 配列番号7の情報:G7a 配列の型:アミノ酸およびヌクレオチド 配列の長さ:33アミノ酸、99ヌクレオチド 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 分子型:タンパク質
【化7】 配列番号8の情報:G7b 配列の型:アミノ酸およびヌクレオチド 配列の長さ:33アミノ酸、99ヌクレオチド 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 分子型:タンパク質
【化8】 配列番号9の情報:G8a 配列の型:アミノ酸およびヌクレオチド 配列の長さ:43アミノ酸、129ヌクレオチド 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 分子型:タンパク質
【化9】 配列番号10の情報:G8b 配列の型:アミノ酸およびヌクレオチド 配列の長さ:43アミノ酸、129ヌクレオチド 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 分子型:タンパク質
【化10】 配列番号11の情報:G9a 配列の型:アミノ酸およびヌクレオチド 配列の長さ:15アミノ酸、45ヌクレオチド 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 分子型:タンパク質
【化11】 配列番号12の情報:G9b 配列の型:アミノ酸およびヌクレオチド 配列の長さ:15アミノ酸、45ヌクレオチド 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 分子型:タンパク質
【化12】 配列番号13の情報:G11a 配列の型:アミノ酸およびヌクレオチド 配列の長さ:13アミノ酸、39ヌクレオチド 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 分子型:タンパク質
【化13】 配列番号14の情報:G11△Ca 配列の型:アミノ酸およびヌクレオチド 配列の長さ:13アミノ酸、39ヌクレオチド 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 分子型:タンパク質
【化14】 配列番号15の情報:G2a1 配列の型:アミノ酸およびヌクレオチド 配列の長さ:101アミノ酸、303ヌクレオチド 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 分子型:タンパク質
【化15】 配列番号16の情報:G2a2 配列の型:アミノ酸およびヌクレオチド 配列の長さ:101アミノ酸、303ヌクレオチド 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 分子型:タンパク質
【化16】 配列番号17の情報:G2a3 配列の型:アミノ酸およびヌクレオチド 配列の長さ:101アミノ酸、303ヌクレオチド 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 分子型:タンパク質
【化17】 配列番号18の情報:G9v 配列の型:アミノ酸およびヌクレオチド 配列の長さ:15アミノ酸、45ヌクレオチド 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 分子型:タンパク質
【化18】 配列番号19の情報:G5v 配列の型:アミノ酸およびヌクレオチド 配列の長さ:16アミノ酸、48ヌクレオチド 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 分子型:ペプチド
【化19】 配列番号20の情報:G4A 配列の型:アミノ酸およびヌクレオチド 配列の長さ:17アミノ酸、42ヌクレオチド 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 分子型:ペプチド
【化20】 配列番号21の情報:G4B 配列の型:アミノ酸およびヌクレオチド 配列の長さ:17アミノ酸、42ヌクレオチド 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 分子型:ペプチド
【化21】 配列番号22の情報:G4V 配列の型:アミノ酸およびヌクレオチド 配列の長さ:17アミノ酸、51ヌクレオチド 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 分子型:ペプチド
【化22】
【配列表】
【図面の簡単な説明】
【図1】 遺伝子G2a1、G2a2およびG2a3のベクター中へのクローン化の原理
【図2】 遺伝子G2a1、G2a2およびG2a3のベクター中へのクローン化の原理
【図3】 A:20%SDS−PAGEゲル、クマシブルー染色 M=分子量標準、レー
ン1および2 HSA−セファロースでアフィニティー精製したBBG1a1タ
ンパク質(理論質量38.7Kd)。B:モノクローナル抗体18 D1による
BBG2a1タンパク質の免疫ブロット。
【図4】 A:ペプチドG5aおよびG9aの免疫原性。B:肺におけるペプチドG5a
およびG9aの防御効力。
【図5】 A:ペプチドG7aおよびG8aの免疫原性。B:肺におけるペプチドG7a
およびG8aの防御効力。
【図6】 RSV A(図6A)およびRSV B(図6B)に関するBBG2a1の免
疫原性、ならびにRSV A(6C)およびRSV B(6D)に対する防御効
力。
【図7】 モノクローナル抗体18D1および5C2の治癒効果。
【図8】 A:モノクローナル抗体18D1の予防効力。B:モノクローナル抗体5C2
の予防効力。
【図9】 BBG2Naで免疫化したマウスの血清中で提示されるG2NaのBエピトー
プの同定 A:155〜176領域の全染色;B:非染色。
【図10】 ペプスキャンB法によるモノクローナル抗体5B7の認識ゾーンの決定。
【手続補正書】特許協力条約第34条補正の翻訳文提出書
【提出日】平成12年1月17日(2000.1.17)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61P 11/00 C07K 14/135 4H045 31/14 14/26 C07K 14/135 16/10 14/26 19/00 16/10 C12N 1/19 19/00 1/21 C12N 1/19 C12P 21/02 C 1/21 21/08 5/10 C12N 15/00 ZNAA C12P 21/02 A61K 37/02 21/08 C12N 5/00 B C (72)発明者 アラン、ベック フランス国コロンジュ、スー、サレーブ、 ルート、デュ、ポワリエ、ア、ラーヌ、 503 Fターム(参考) 4B024 AA01 AA11 BA32 BA51 CA07 CA11 DA06 EA04 GA03 GA11 GA18 GA19 HA03 4B064 AG01 AG27 AG32 CA02 CA10 CC01 CC06 CC07 CC12 CC24 CD10 CD12 CE02 CE08 CE12 CE14 DA01 DA13 DA15 4B065 AA01X AA26X AA49Y AA72X AA88X AA90X AA90Y AA92X AA95Y AB01 AB05 AC14 AC15 AC16 BA02 BA08 BB06 BB13 BC02 BC03 BC06 BC09 BD14 BD15 BD16 BD50 CA24 CA25 CA45 CA46 4C084 AA13 BA44 CA53 CA59 DA39 ZB092 ZB332 4C085 AA03 BA82 BB23 DD62 4H045 AA11 AA20 AA30 BA40 BA41 BA42 CA01 CA11 CA50 DA76 DA86 EA31 EA50 FA74 FA83 GA01 GA10 GA15 GA26 GA31

Claims (33)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 RSV AもしくはBのGタンパク質の完全配列、または少なくとも80%の 相同性を示す配列のそれぞれアミノ酸残基150〜159、176〜189、1
    94〜207および155〜176の間のペプチド配列の1つから選択される配
    列に相当するRSVのGタンパク質エピトープに向けられたポリクローナルまた
    はモノクローナル抗体。
  2. 【請求項2】 RSV亜群Aまたは亜群BのGタンパク質のアミノ酸残基130〜230の間
    の配列によって運ばれるペプチドに向けられた、請求項1記載の抗体。
  3. 【請求項3】 配列番号1、配列番号2、配列番号3、配列番号4、配列番号5、配列番号6
    、配列番号7、配列番号8、配列番号9、配列番号10、配列番号11、配列番
    号12、配列番号13、配列番号14、配列番号15、配列番号16、配列番号
    17、配列番号18、配列番号19、配列番号20、配列番号21および/また
    は配列番号22の少なくとも1つを有するペプチドに向けられた、請求項1およ
    び2のいずれかに記載の抗体。
  4. 【請求項4】 配列番号1、配列番号2、配列番号3、配列番号4、配列番号5、配列番号6
    、配列番号7、配列番号8、配列番号9、配列番号10、配列番号11、配列番
    号12、配列番号13、配列番号14、配列番号15、配列番号16、配列番号
    17、配列番号18、配列番号19、配列番号20、配列番号21および/また
    は配列番号22から選択される配列の少なくとも1つを有する、請求項1〜3の
    いずれか1項に記載の抗体を生成し得る。
  5. 【請求項5】 N末端またはC末端の位置に少なくとも1つのシステイン残基をさらに含んで
    なる、請求項4記載のペプチド。
  6. 【請求項6】 担体タンパク質と結合した、請求項4および5のいずれかに記載の少なくとも
    1つのペプチドを含んでなる免疫原物質。
  7. 【請求項7】 担体タンパク質がグラム陰性菌のOmpAおよびそれらの断片、TTタンパク
    質、連鎖球菌のヒト血清アルブミン結合タンパク質およびその断片、ならびにコ
    レラトキシンB(CTB)サブユニットから選択される、請求項6記載の免疫原
    物質。
  8. 【請求項8】 担体タンパク質がクルブシェラ属の細菌のOmpAである、請求項6および7
    のいずれかに記載の免疫原物質。
  9. 【請求項9】 ペプチドが結合タンパク質を介して担体タンパク質と結合している、請求項6
    〜8のいずれか1項に記載の免疫原物質。
  10. 【請求項10】 結合タンパク質が哺乳類血清アルブミン受容体および粘膜細胞の表面に存在す
    る受容体から選択される、請求項9記載の免疫原物質。
  11. 【請求項11】 結合が共有結合である、請求項6〜10のいずれか1項に記載の物質。
  12. 【請求項12】 請求項6〜11のいずれか1項に記載の免疫原物質をコードするヌクレオチド
    配列。
  13. 【請求項13】 担体タンパク質をコードするDNA分子において、プロモーターを連結した、
    請求項4および5のいずれかに記載のペプチドをコードするDNA、またはそれ
    らの断片の1つを挿入または融合することによって作出されたハイブリッドDN
    A分子である、請求項12記載のヌクレオチド配列。
  14. 【請求項14】 RNA分子である、請求項12記載のヌクレオチド配列。
  15. 【請求項15】 医薬としての、請求項1〜3のいずれか1項に記載の抗体、請求項4および5
    のいずれかに記載のペプチド、請求項6〜11のいずれか1項に記載の免疫原物
    質、または請求項12〜14のいずれか1項に記載のヌクレオチド配列。
  16. 【請求項16】 請求項1〜3のいずれか1項に記載の抗体、請求項4および5のいずれかに記
    載のペプチド、請求項6〜11のいずれか1項に記載の免疫原物質、または請求
    項12〜14のいずれか1項に記載のヌクレオチド配列の少なくとも1種と医薬
    上許容される賦形剤を含有する医薬組成物。
  17. 【請求項17】 RSV亜群AまたはBによって引き起こされる症状の予防処置または治療処置
    を意図した組成物の製造のための、請求項1〜3のいずれか1項に記載の抗体、
    請求項4および5のいずれかに記載のペプチド、請求項6〜11のいずれか1項
    に記載の免疫原物質、または請求項12〜14のいずれか1項に記載のヌクレオ
    チド配列の少なくとも1種の使用。
  18. 【請求項18】 請求項1〜3のいずれか1項に記載の抗体、請求項4および5のいずれかに記
    載のペプチド、請求項6〜11のいずれか1項に記載の物質、または請求項12
    〜14のいずれか1項に記載のヌクレオチド配列を含んでなる診断キット。
  19. 【請求項19】 請求項6〜11のいずれか1項に記載の免疫原物質の製造方法であって、ペプ
    チドと担体タンパク質の間の結合が化学的経路によって達成される方法。
  20. 【請求項20】 請求項6〜11のいずれか1項に記載の免疫原物質の製造方法であって、結合
    が組換えDNA技術によって達成される方法。
  21. 【請求項21】 請求項12〜14のいずれか1項に記載のヌクレオチド配列が宿主細胞に導入
    される工程を含んでなる、請求項19記載の製造方法。
  22. 【請求項22】 プラスミド、バクテリオファージ、ウイルスおよび/またはコスミド由来のD
    NAベクターによってヌクレオチド配列が導入される融合遺伝子である、請求項
    21記載の方法。
  23. 【請求項23】 融合遺伝子が宿主細胞ゲノムに組み込まれる、請求項21および22のいずれ
    かに記載の方法。
  24. 【請求項24】 宿主細胞が原核生物である、請求項21〜23のいずれか1項に記載の方法。
  25. 【請求項25】 宿主細胞が大腸菌、バチルス菌、乳酸菌、ブドウ球菌および連鎖球菌からなる
    群から選択される、請求項24記載の方法。
  26. 【請求項26】 宿主細胞が酵母菌である、請求項21〜23のいずれか1項に記載の方法。
  27. 【請求項27】 宿主細胞が哺乳類細胞である、請求項21〜23のいずれか1項に記載の方法
  28. 【請求項28】 宿主細胞が植物起源の細胞である、請求項21〜23のいずれか1項に記載の
    方法。
  29. 【請求項29】 宿主細胞が昆虫細胞である、請求項21〜23のいずれか1項に記載の方法。
  30. 【請求項30】 ウイルスベクターが用いられる、請求項21〜23のいずれか1項に記載の方
    法。
  31. 【請求項31】 宿主細胞の膜で融合分子が発現し、固定され、および露出される、請求項20
    〜27のいずれか1項に記載の方法。
  32. 【請求項32】 モノクローナル抗体が組換え経路によってヒト化され、作出される、請求項1
    6記載の有用な組成物。
  33. 【請求項33】 モノクローナル抗体がファージライブラリー法によって得られる、請求項16
    記載の有用な組成物。
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